JP2003014138A - 偏心型バタフライ弁のシール構造 - Google Patents

偏心型バタフライ弁のシール構造

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JP2003014138A
JP2003014138A JP2001200255A JP2001200255A JP2003014138A JP 2003014138 A JP2003014138 A JP 2003014138A JP 2001200255 A JP2001200255 A JP 2001200255A JP 2001200255 A JP2001200255 A JP 2001200255A JP 2003014138 A JP2003014138 A JP 2003014138A
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JP
Japan
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valve box
retainer
valve
valve casing
mounting seat
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JP2001200255A
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English (en)
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Hideyuki Chikai
英幸 近井
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弁箱の内部にキリ穴、ネジ穴、ボルト等が存
在せず、ボルト締結部における防食処置が不要であり、
シール面圧の調整を外部から行うことができる偏心型バ
タフライ弁のシール構造を提供する。 【解決手段】 弁箱21の内面に径方向に突出して形成
した環状の取付座24と、弁箱内面に摺接するととも
に、取付座24に向けて弁箱21の軸心方向へ移動可能
に装着した環状のリテナー25と、取付座24とリテナ
ー25の間に挟持して配置し、弁体22の外周縁に圧接
する軟質性の弾性体からなる弁箱シート31とを有し、
弁箱21の周方向の複数箇所に弁箱21を径方向に貫通
する締付ボルト32を装入し、リテナー25の外周面に
締付ボルト32に当接する作用面30を弁箱21の軸心
に対して所定角度に傾斜し、かつ取付座24に向けて拡
径して形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は偏心型バタフライ弁
のシール構造に関し、弁箱シートを取り付ける技術に係
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば図3〜図4に示すように、
偏心型バタフライ弁においては、弁箱1の内部に配置し
た弁体2を弁棒3で回転自在に支承しており、弁棒3は
弁箱1の軸心方向において弁体2のシール面から偏心し
た位置に配置している。弁箱1の外部には弁棒3を回転
駆動する減速機4および操作ハンドル5を装着してい
る。
【0003】図4に示すように、弁体2の外周縁にはゴ
ム製の弁体シート6を配置し、リテナー7を締付ボルト
8で弁体2に固定し、弁体2とリテナー7の間に弁体シ
ート6を挟持している。弁箱1の内側面には弁体シート
6に摺接する金属等の硬質性の弁箱シート9を配置し、
弁箱シート9と弁箱1との間にOリング10を介装して
いる。弁箱シート9は弁箱1の内側面に径方向に突出す
る取付座11に弁箱1の軸心方向で係合し、弁箱1の軸
心方向に装入する取付ボルト12で取付座11に固定し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した構成の偏心型
バタフライ弁において、工場出荷時の漏水試験等で弁体
シート6と弁箱シート9のシール面圧の調整を行う場合
には、締付ボルト8を増し締めして弁体2とリテナー7
の間で弁体シート6を押圧し、弁体シート6の径方向へ
の変形量を増加させている。
【0005】この作業は弁箱1の内部において行う必要
があるので、設備の整った工場においては容易に行い得
るが、偏心型バタフライ弁の設置現場においては弁箱1
の両側に配管(図示省略)を接続しているので困難であ
る。
【0006】弁体シート6および弁箱シート9は経年変
化によってシール性能が低下した場合に交換を要するの
で、弁体2および弁箱1に着脱可能に装着する必要があ
り、その取付構造に由来して弁箱1、弁体2、リテナー
7等に必要数のキリ穴やネジ穴を加工しなければなら
ず、その防食処置が必要となる。特に海水を取り扱う場
合にはボルトにステンレス等の高級材料を使用したり、
ボルト締結部に樹脂を充填する等の処置が必要となる。
【0007】本発明は上記した課題を解決するものであ
り、弁箱の内部にキリ穴、ネジ穴、ボルト等が存在せ
ず、ボルト締結部における防食処置が不要であり、シー
ル面圧の調整を外部から行うことができる偏心型バタフ
ライ弁のシール構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の本発明の偏心型バタフライ弁のシ
ール構造は、弁箱の内面に径方向に突出して形成した環
状の取付座と、弁箱内面に摺接するとともに、取付座に
向けて弁箱の軸心方向へ移動可能に装着した環状のリテ
ナーと、取付座とリテナーの間に挟持して配置し、弁体
の外周縁に圧接する軟質性の弾性体からなる弁箱シート
とを有し、弁箱の周方向の複数箇所に弁箱を径方向に貫
通する締付手段を装入し、リテナーの外周面に締付手段
に当接する作用面を弁箱の軸心に対して所定角度に傾斜
し、かつ取付座に向けて拡径して形成したものである。
【0009】上記した構成により、ボルト等の締付手段
を弁箱の外側において操作して弁箱の径方向内側へ押し
出し、締付手段の先端部でリテナーの作用面を弁箱の径
方向内側へ押圧する。このとき、締付手段の押圧力はリ
テナーの作用面が所定角度に傾斜することで楔作用によ
って径方向内側へ向く分力と弁箱の軸心方向へ向く分力
に分かれて作用し、弁箱の軸心方向へ向く分力によって
リテナーが取付座へ向けて移動し、リテナーが取付座と
の間で弁箱シートを押圧し、弁箱シートの径方向への変
形量が増加してシール面圧が増す。
【0010】よって、弁箱の外側において締付手段を操
作することでシール面圧の調整を弁箱の外部から行うこ
とができ、弁箱の両側に配管を接続した設置現場におい
ても容易にシール面圧の調整を行える。
【0011】弁箱の内部に配置する取付座、リテナー、
弁体等にはキリ穴、ネジ穴、ボルト等が存在しないの
で、それらの防食処置が不要となり、特に耐食性が要求
される海水の取り扱いに有効である。
【0012】請求項2に記載の本発明の偏心型バタフラ
イ弁のシール構造は、締付手段がリテナーの作用面に当
接する作用コマと、作用コマを弁箱の径方向に押圧する
締付ボルトとからなるものである。
【0013】上記した構成により、締付ボルトを締め付
けることによって作用コマがその押圧面においてリテナ
ーの作用面を弁箱の径方向内側へ押圧し、弁箱シートを
径方向へ変形させる。
【0014】よって、作用コマは回転せず、作用コマの
押圧面とリテナーの作用面とは常に同一箇所で当接する
状態を保つことなり、作用コマの押圧面およびリテナー
の作用面の磨耗が生じず、リテナーの正確な位置調整、
ひいては安定したシール面圧の調整を行うことができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1において、弁箱21の内部に
配置した弁体22は弁棒(図示省略)で回転自在に支承
しており、弁棒は弁箱21の軸心方向において弁体22
のシール面から偏心した位置に配置している。弁体22
の外側面および弁箱21の内側面にはゴムライニング2
3を施している。
【0016】弁箱21の内面には径方向に突出する環状
の取付座24を形成しており、取付座24に対向する環
状のリテナー25を弁箱21の軸心方向へ移動可能に配
置している。リテナー25は弁箱21の内側面に対向す
る外側面にOリング溝26と環状凹部27とを有し、外
側面およびOリング溝26の内側面を覆ってゴムライニ
ング28を施しており、Oリング溝26にOリング29
を介装している。
【0017】環状凹部27は断面形状において開口側ほ
ど広がり、両側面が弁箱21の軸心に対して所定角度に
傾斜する傾斜面をなし、取付座24に近い傾斜面が取付
座24に向けて拡径する作用面30をなしている。
【0018】リテナー25は締め付け代を開けて取付座
24に対向し、リテナー25と取付座24との間に弁箱
シート31を挟持している。弁箱シート31は軟質性の
弾性体をなすゴム製であり、内周縁において弁体22の
外周縁に圧接している。
【0019】弁箱21の周方向の複数箇所には締付手段
をなす締付ボルト32を配置しており、締付ボルト32
は弁箱21を径方向に貫通するネジ穴33に螺合して装
入し、緩止ナット34で位置決め固定している。締付ボ
ルト32は先端でリテナー25の作用面30に当接し、
作用面30に当接する先端外周面がテーパー状の押圧面
35をなしている。
【0020】以下、上記した構成における作用を説明す
る。弁箱シート31と弁体22とのシール面圧を調整す
る場合には、弁箱の外側において緩止ナット34を緩
め、締付ボルト32を操作して弁箱21の径方向内側へ
押し出し、締付ボルト32の先端部の押圧面35でリテ
ナー25の作用面30を弁箱21の径方向内側へ押圧す
る。
【0021】このとき、締付ボルト32の押圧力はリテ
ナー25の作用面30が所定角度に傾斜することで楔作
用によって径方向内側へ向く分力と弁箱の軸心方向へ向
く分力に分かれて作用する。この弁箱21の軸心方向へ
向く分力によってリテナー25が取付座24へ向けて移
動し、リテナー25が取付座24との間で弁箱シート3
1を押圧する。リテナー25と取付座24で押圧される
弁箱シート31は弁箱21の軸心方向において圧縮され
て径方向へ伸長する変形量が増加し、弁箱シート31と
弁体22とのシール面圧が増す。
【0022】したがって、弁箱21の外側において締付
ボルト32を操作することでシール面圧の調整を弁箱2
1の外部から行うことができ、設置現場においても弁箱
21の両側に配管を接続した状態のままで容易にシール
面圧の調整を行える。弁箱21の内部に配置する取付座
24、リテナー25、弁体22などの部材にはキリ穴、
ネジ穴、ボルト等が存在しないので、それらの防食処置
が不要となり、特に耐食性が要求される海水の取り扱い
に有効である。
【0023】図2に示すように、作用コマ36をリテナ
ー25と締付ボルト32の間に介装し、作用コマ36の
先端部のテーパー状の押圧面37でリテナー25の作用
面30を押圧することも可能である。
【0024】この構成においては、作用コマ36は回転
せず、作用コマ36の先端部のテーパー状の押圧面37
とリテナー25の作用面30とは常に同一箇所で当接す
る状態を保つので、作用コマ36の押圧面37およびリ
テナー25の作用面30の磨耗が生じず、リテナー25
の正確な位置調整、ひいては安定したシール面圧の調整
を行うことができる。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ボルト
等の締付手段を弁箱の外側において操作して楔作用によ
ってリテナーを取付座へ向けて移動させ、リテナーと取
付座との間で弁箱シートを押圧してその径方向への変形
量を増加させることで、シール面圧の調整を弁箱の外部
から行うことができ、弁箱の両側に配管を接続した設置
現場においても容易にシール面圧の調整を行える。弁箱
の内部に配置する部材に防食処置が不要となり、特に耐
食性が要求される海水の取り扱いに有効な構造となる。
作用コマが回転することなくリテナーの作用面と常に同
一箇所で当接する状態を保つことで、作用コマの押圧面
およびリテナーの作用面の磨耗が生じず、リテナーの正
確な位置調整、ひいては安定したシール面圧の調整を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における偏心型バタフライ
弁のシール構造を示す要部拡大断面図である。
【図2】本発明の他の実施の形態における偏心型バタフ
ライ弁のシール構造を示す要部拡大断面図である。
【図3】従来の偏心型バタフライ弁を示す一部断面平面
図である。
【図4】同偏心型バタフライ弁のシール構造を示す要部
拡大断面図である。
【符号の説明】
21 弁箱 22 弁体 23 ゴムライニング 24 取付座 25 リテナー 26 Oリング溝 27 環状凹部 28 ゴムライニング 29 Oリング 30 作用面 31 弁箱シート 32 締付ボルト 33 ネジ穴 34 緩止ナット 35 押圧面 36 作用コマ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁箱の内面に径方向に突出して形成した
    環状の取付座と、弁箱内面に摺接するとともに、取付座
    に向けて弁箱の軸心方向へ移動可能に装着した環状のリ
    テナーと、取付座とリテナーの間に挟持して配置し、弁
    体の外周縁に圧接する軟質性の弾性体からなる弁箱シー
    トとを有し、弁箱の周方向の複数箇所に弁箱を径方向に
    貫通する締付手段を装入し、リテナーの外周面に締付手
    段に当接する作用面を弁箱の軸心に対して所定角度に傾
    斜し、かつ取付座に向けて拡径して形成したことを特徴
    とする偏心型バタフライ弁のシール構造。
  2. 【請求項2】 締付手段がリテナーの作用面に当接する
    作用コマと、作用コマを弁箱の径方向に押圧する締付ボ
    ルトとからなることを特徴とする請求項1に記載の偏心
    型バタフライ弁のシール構造。
JP2001200255A 2001-07-02 2001-07-02 偏心型バタフライ弁のシール構造 Pending JP2003014138A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101297256B1 (ko) * 2012-04-20 2013-08-19 서광공업 주식회사 외부에서 실링 유닛의 위치조절이 가능한 버터플라이 밸브
KR20180090042A (ko) * 2017-02-02 2018-08-10 (주)디알밸브 볼밸브
CN115013546A (zh) * 2022-07-14 2022-09-06 良工阀门集团有限公司 一种双向密封结构及蝶阀

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