JP2003013481A - 衛生洗浄装置 - Google Patents

衛生洗浄装置

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JP2003013481A
JP2003013481A JP2001203254A JP2001203254A JP2003013481A JP 2003013481 A JP2003013481 A JP 2003013481A JP 2001203254 A JP2001203254 A JP 2001203254A JP 2001203254 A JP2001203254 A JP 2001203254A JP 2003013481 A JP2003013481 A JP 2003013481A
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Akira Oishi
晃 大石
Ryosuke Hayashi
良祐 林
Toshinobu Ozawa
敏亘 小澤
Toshiaki Shiotani
稔明 塩谷
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Toto Ltd
Pan Washlet Co Ltd
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Toto Ltd
Pan Washlet Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 局部洗浄機能を備えた衛生洗浄装置におい
て、ノズル装置を常に清潔な状態に保つことのできる衛
生洗浄装置を提供する。 【解決手段】 洗浄ノズル7aがケーシング2aの収納
位置にあるとき、所定のスイッチを投入することによ
り、給水管19を介してクリーニングチャンバ17内に
洗浄水が供給され、前記クリーニングチャンバ17内の
ノズルヘッドを前記洗浄水にて洗浄する。前記洗浄水の
供給は、前記所定のスイッチの投入状態を解除するまで
継続されるため、利用者の望む時間だけ自由に前記ノズ
ルヘッドを洗浄することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、局部洗浄機能を備
えた衛生洗浄装置に係り、特に洗浄水を噴出するノズル
を衛生的に清掃する機能を有する衛生洗浄装置の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から局部洗浄機能を備えた衛生洗浄
装置はよく知られている。前記局部洗浄機能を備えた衛
生洗浄装置としては、例えば、温水化した洗浄水をノズ
ル装置によって人体の局部に向けて噴出する構造が最も
一般的であり、図28にこの種の衛生洗浄装置の概略を
示す。
【0003】図28に示すように、前記衛生洗浄装置A
は、便器1の後背部に衛生洗浄装置が備える各種機能の
実現を可能とする制御装置2を具備し、前記制御装置2
のケーシング2a内には、局部洗浄用の洗浄水を加熱し
て貯留するためのタンク(以下、貯水タンクという)
や、洗浄後の局部を乾燥させるための温風ファン等、各
種機能の構成機器および装置(以下、各種機能構成部と
いう)と、これら各種機能構成部を制御するためのコン
トローラが内蔵されている。
【0004】そして、前記ケーシング2aの前面上部に
は操作パネル3が設けられ、前記衛生洗浄装置Aが備え
る各種機能の設定および駆動・停止を操作するためのス
イッチ類4が多数配置されている。5は便蓋6とともに
便器1の上部に開閉自在に取付けられた便座であり、7
aは前記便器1内に進退自在に具備された洗浄ノズル
(ノズル本体)である。また、前記洗浄ノズル7aの先
端部(ノズルヘッドという)7bには、洗浄水を局部に
向けて噴出する噴出口が設けられている。
【0005】さらに、前記ケーシング2a内には、前記
ノズルヘッド7bをケーシング2a内の収納位置と便器
1内の洗浄位置との間で進退動作させる図示しない駆動
装置が備えられており、前記駆動装置は、主に駆動源と
してのモータと、モータによる回転運動を洗浄ノズル7
aの直線運動に変換する変換機構より通常構成されてい
る。
【0006】また、前記洗浄ノズル7aには、前記貯水
タンクにて適温に加熱した洗浄水を洗浄ノズル7aに適
切な水量で供給する流量調節部と、例えば、おしり洗浄
とビデ洗浄とで洗浄ノズル7a内に備えた流路を切り換
えるための流路切換部からなるバルブユニット(主バル
ブ)8が具備されている。
【0007】このように構成された衛生洗浄装置Aにお
いては、前記衛生洗浄装置Aの利用者が、前記操作パネ
ル3上に備えた所定のスイッチ4を操作することによ
り、例えば、洗浄ノズル7aを便器1内に伸出させて、
適温に加熱した洗浄水を前記ノズルヘッド7bの噴出口
より利用者の局部に向けて噴出させて、用便後の局部を
洗浄する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】然るに、前記衛生洗浄
装置Aは、局部洗浄動作を繰り返すことにより、ノズル
ヘッド7bに汚物等が付着することがあり、清潔に使用
するにはこれを取り除く必要があった。前記ノズルヘッ
ド7bの汚れを取除く場合は、通常、前記ノズルヘッド
7bに洗浄水を適量噴射して付着した汚れを洗い流すよ
うにしていた。
【0009】このようなノズルヘッド7bのセルフクリ
ーニング機構としては各種のものが採用されているが、
図29にその一例を示す。図29に示すノズルヘッド7
bのセルフクリーニング機構は、前記ケーシング2a内
にある前記ノズルヘッド7bの収納位置に、該ノズルヘ
ッド7bの周囲を覆う、例えば、中空円筒状の遮蔽部材
9を備え、貯水タンク10から主バルブ8を介して洗浄
ノズル7aに供給される洗浄水を、前記ノズルヘッド7
bの噴出口から遮蔽部材9の内周面に噴出することによ
って、前記遮蔽部材9内のノズルヘッド7bを洗浄する
ものである。
【0010】なお、図29に示す11は、図示しない給
水源から貯水タンク10内に供給する洗浄水の水圧,水
量等を調節するバルブユニットであり、12は前記ケー
シング2a内に収納した各種機能構成部を駆動制御する
ためのコントローラを示している。
【0011】そして、図29に示すセルフクリーニング
機構を備えた衛生洗浄装置Aは、前記ノズルヘッド7b
の洗浄を、局部洗浄動作時において、洗浄ノズル7aが
便器1内の洗浄位置に伸出を開始する前と、局部洗浄動
作終了後、前記洗浄ノズル7aがケーシング2a内の収
納位置に収納した後に実行することにより、前記ノズル
ヘッド7bに付着した汚物等を確実に洗い落としてい
た。
【0012】しかし、前記クリーニング機構を備えた衛
生洗浄装置Aにおいては、前記ノズルヘッド7bに付着
した汚れは洗い落とすことが可能であるが、洗浄ノズル
7aに付着した汚れは洗い落とすことができなかった。
【0013】そこで、前記洗浄ノズル7aに付着した汚
れを掃除する場合には、前記操作パネル3上の所定のス
イッチを操作することにより、前記洗浄ノズル7aを便
器1内に伸出させた状態で停止させ、この状態で前記洗
浄ノズル7aを雑巾等を使用して手拭きすることにより
清掃していた。
【0014】つまり、前記洗浄ノズル7aの汚れを掃除
する場合には、当該衛生洗浄装置Aに、最低限、洗浄ノ
ズル7aを便器1内に伸出させた状態で停止させ得る機
能が具備されていなければならず、前記機能を備えてい
れば洗浄ノズル7aの手拭き掃除は可能であるが、この
際、清掃者は便器1側に屈んだ状態で掃除作業を行わな
くてはならず、便器1に顔を近づけるという不快感や、
腰に負担がかかる等、主婦,高齢者等にとっては容易な
作業ではなかった。
【0015】そこで、本発明は、このような種々の問題
を解決するために、自動でノズルヘッドや洗浄ノズルを
洗浄することができる等、清掃時の負担を軽減可能とし
た衛生洗浄装置を提供する。
【0016】
【問題を解決するための手段】請求項1記載の衛生洗浄
装置は、人体の局部に洗浄水を噴出するノズルヘッドを
有するノズル本体と、前記ノズル本体をケーシング内の
収納位置と洗浄水を人体の局部に噴出する便器内に伸出
させた洗浄位置、および、前記ノズル本体が便器内に最
大限伸出した掃除位置との間で進退動作させるノズル本
体の駆動手段と、前記ノズルヘッドから噴出する洗浄水
量を調節する噴出水量調節手段、および、前記駆動手段
と噴出水量調節手段の動作を駆動制御するための制御手
段とを備え、前記ノズル本体の収納位置には、前記ノズ
ルヘッドの周囲を囲繞する遮蔽部材が具備され、該遮蔽
部材には、前記ノズル本体を洗浄する洗浄水を遮蔽部材
内に導入する流路と、前記制御手段により駆動制御さ
れ、前記流路に供給する洗浄水量を調節する供給水量調
節手段とを備えて構成した。
【0017】請求項2記載の衛生洗浄装置は、請求項1
記載の衛生洗浄装置において、前記制御手段は、前記ノ
ズル本体の進退動作中と、前記ノズル本体が掃除位置に
ある状態、および、前記ノズル本体が収納位置にある場
合であって、前記噴出水量調節手段が閉止されており、
かつ、利用者が所定の第1スイッチを投入した後、前記
スイッチの投入状態が解除されるまでの間に限り、前記
供給水量調節手段を開放制御して、前記流路から遮蔽部
材内に洗浄水を供給するように構成した。
【0018】請求項3記載の衛生洗浄装置は、請求項2
記載の衛生洗浄装置において、前記制御手段は、前記所
定の第1スイッチの投入状態を、前記第1スイッチの解
除スイッチが投入されたとき、もしくは、前記ノズル本
体を伸出させる他のスイッチの投入に伴って解除するよ
うに構成した。
【0019】請求項4記載の衛生洗浄装置は、請求項1
ないし3記載の衛生洗浄装置において、前記制御手段
は、前記制御手段は、前記ノズル本体が掃除位置に停止
した状態で、所定の第2スイッチが投入されることによ
り、前記ノズル本体を前記収納位置と掃除位置間で進退
動作させるように構成した。
【0020】請求項5記載の衛生洗浄装置は、請求項1
ないし4記載の衛生洗浄装置において、前記制御手段
は、前記ノズル本体が掃除位置に停止した状態、もしく
は、前記第2スイッチの投入により、収納位置と掃除位
置間で進退動作している状態で、所定の第3スイッチが
投入されることにより、前記供給水量調節手段を任意の
開度で開放制御するように構成した。
【0021】請求項6記載の衛生洗浄装置は、請求項5
記載の衛生洗浄装置において、前記制御手段は、前記第
3スイッチの投入状態を、前記第3スイッチの解除スイ
ッチが投入されたとき、もしくは、前記ノズル本体を後
退させる他のスイッチの投入に伴って解除するように構
成した。
【0022】請求項7記載の衛生洗浄装置は、請求項1
ないし6記載の衛生洗浄装置において、前記制御手段
は、局部洗浄が規定回数行われたとき、ノズルヘッドお
よびノズル本体を自動洗浄するように構成した。
【0023】本発明の衛生洗浄装置は、ノズルヘッドの
周囲を囲繞するクリーニングチャンバを具備し、前記ク
リーニングチャンバ内には、制御手段からの指令により
洗浄水が供給されるので、ノズルヘッドが前記クリーニ
ングチャンバ内に位置するときは該ノズルヘッドを、ま
た、前記ノズルヘッドがクリーニングチャンバ外に位置
するときは洗浄ノズルを前記洗浄水により確実に洗浄す
ることができる。
【0024】また、前記クリーニングチャンバ内への洗
浄水の供給は、利用者が操作パネル上に備えた所定のス
イッチを操作することにより供給・停止を制御できるの
で、利用者が希望する任意時間、前記洗浄ノズルおよび
ノズルヘッドの洗浄を行うことができる。
【0025】さらに、本発明の衛生洗浄装置は、洗浄ノ
ズルを小間隔で前後に自動で進退動作させることができ
るので、クリーニングチャンバ内に供給する洗浄水の流
下のみで洗い落とせない汚れを雑巾等を使用して掃除す
る際に、清掃者は自らの手を動作させることなく、雑巾
を洗浄ノズルにあてがえば、前記洗浄ノズルの前後動作
により容易に前記洗浄ノズルに付着した汚れを取り除く
ことができる。
【0026】そのうえ、本発明の衛生洗浄装置は、局部
洗浄動作の実行回数をカウントし、前記実行回数が予め
設定した規定回数行われたとき、ノズルヘッドおよび洗
浄ノズルの洗浄動作を自動的に実行するように構成した
ので、前記局部洗浄動作時の前洗浄および後洗浄と併せ
て、前記ノズルヘッドおよび洗浄ノズルを常時清潔に保
つことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
ないし図2により説明する。なお、図1,2において、
図28,29によって説明した衛生洗浄装置Aを構成す
る部品と同一部品は同一符号を付して説明する。
【0028】図1は、本発明の衛生洗浄装置Aを構成す
る制御装置2において、そのケーシング2a内部の構造
を示す一例である。なお、発明に係る制御装置2の内部
構造は図1に示す構造のみに限定するものではなく、以
下に記述する数種の実施例に必要な主要部品さえ備えて
いれば、具備されるその他の部品および配置や形状等は
どのようなものであってもかまわない。
【0029】図1に示す11は、図示しない給水源と貯
水タンク10との間に配置され、水道圧調節や水路開閉
および流量調節等を行うバルブユニットであり、主に、
貯水タンク10への水道水の各種調節を行う基バルブ1
1aと、後述する副バルブ11aとを備えて構成されて
いる。
【0030】13は前記貯水タンク10とバルブユニッ
ト11との間を接続し、前記水道水を貯水タンク10に
供給するための通水管であり、14は局部洗浄機能にお
けるノズル装置7に前記貯水タンク10から適温の洗浄
水を供給するための給湯管である。
【0031】15は洗浄後の局部を乾燥させる温風ファ
ンを備えた温風機であり、前述したこれら衛生洗浄装置
Aが備える各種の機能構成部は、それぞれコントローラ
12に電気的に接続され、前記コントローラ12からの
指令信号により各々駆動制御される。
【0032】なお、前記コントローラ12からの指令信
号は、衛生洗浄装置Aの利用者が前記操作パネル3上に
備えた各種操作・設定を行うスイッチ4を操作すること
により、前記操作したスイッチに対応した指令信号が前
記各種の機能構成部に対して出力されるものである。
【0033】次に、図2に基づいて前記ノズル装置7の
構造について詳述する。図2に示すように、前記ノズル
装置7は、貯水タンク10から給湯管14を介して洗浄
ノズル7a(ノズル本体)に供給される洗浄水の流量調
節(供給停止を含む)、および、当該衛生洗浄装置A
が、例えば、おしり洗浄,ビデ洗浄機能を備えている場
合は、洗浄ノズル7a内の流路をおしり洗浄時とビデ洗
浄時とで切換えるバルブユニット(請求項1記載の噴出
水量調節手段としての主バルブであり、以下、主バルブ
と記載する)8が前記洗浄ノズル7aと一体的に取付け
られており、該主バルブ8の鍔部8aには、後述するタ
イミングベルトを係止するための係止片16が備えられ
ている。
【0034】前記洗浄ノズル7aの先端部(ノズルヘッ
ド)7bには、洗浄水を利用者の局部に向けて噴出する
噴出口(おしり洗浄,ビデ洗浄機能等を備えている場合
は、それぞれの機能に対応した噴出口)が備えられてい
る。そして、前記洗浄ノズル7aがケーシング2a内の
収納位置(図1,2に示す状態)にあるときに、前記ノ
ズルヘッド7bの周囲を囲繞する略中空円筒状の遮蔽部
材(以下、クリーニングチャンバという)17が備えら
れている。
【0035】前記クリーニングチャンバ17はケーシン
グ2a内に揺動不能に固定されており、図3にその構造
を示す。図3(a)は、前記クリーニングチャンバ17
の縦断面図を示しており、同図(b)は、前記クリーニ
ングチャンバ17を図3(a)に示すX−X矢視方向か
らみた横断面図である。図3に示すように、前記クリー
ニングチャンバ17は内部を中空円状に穿孔して中空部
17aを形成しており、該中空部17aには、前記洗浄
ノズル7aがケーシング2a内の収納位置にある状態
で、ノズルヘッド7bが収容される。
【0036】つまり、前記洗浄ノズル7aがケーシング
2a内の収納位置にある状態では、図1,2に示すよう
に、前記ノズルヘッド7bはクリーニングチャンバ17
内部に隠れて視認できない状態となっている。
【0037】また、前記クリーニングチャンバ17に
は、前記中空部17aと外周面外側とを連通する通水路
18が形成されており、該通水路18の外部突出端18
aには、図1,2に示すように、副バルブ(請求項1記
載の供給水量調節手段)11bに一端を接続した給水管
19の他端が接続しており、副バルブ11bから給水管
19を介して供給された洗浄水を、前記中空部17a内
に噴出させる。
【0038】さらに、前記ノズル装置7は、図示しない
駆動用モータの出力軸に直結して回転する第1の歯車2
0(図2参照)と、前記第1の歯車20の回転により駆
動するタイミングベルト21、および、前記タイミング
ベルト21に噛み合って回転する第2〜4の歯車22〜
24を具備しており、前記第2,3の歯車22,23
は、前記洗浄ノズル7aを滑動可能に乗載する台座25
(ケーシング2aの底面に固定)側に回転自在に取付け
られており、第4の歯車24はクリーニングチャンバ1
7に回転自在に設けられている。
【0039】また、前記第2の歯車22と第4の歯車2
4間を橋絡する前記タイミングベルト21は、前述した
主バルブ8の鍔部8aに具備した係止片16に滑動不能
に挟持されている。
【0040】したがって、前記図示しない駆動用モータ
を正回転駆動することにより、前記第1〜第4の歯車2
0,22〜24上をタイミングベルト21が正方向に回
転し、これを挟持した係止片16を備えた主バルブ8と
一体的に形成された洗浄ノズル7aは、前記台座25上
を滑動して、便器1内に伸出することができる。また、
前記駆動用モータの出力軸を逆回転駆動すれば、タイミ
ングベルト21も逆方向に回転するため、前記洗浄ノズ
ル7aはケーシング2a内の収納位置(図1,2に示す
状態)に収容される。
【0041】図4は、前記洗浄ノズル7aが便器1内に
伸出した状態を示した図である。図4において、前記貯
水タンク10と主バルブ8とを接続する給湯管14は、
前記洗浄ノズル7aが便器1内の洗浄位置まで伸出する
に充分な長さを有していなくてはならず、決して前記洗
浄ノズル7aの伸出動作を妨げることがあってはならな
い。
【0042】また、前記洗浄ノズル7aを乗載する台座
25は、便器1内に向けて下方傾斜した状態でケーシン
グ2aの底面に固定されており、前記洗浄ノズル7aは
前記傾斜した台座25上を滑動して便器1内に伸出する
ことになる。
【0043】つづいて、図5ないし図18に示すフロー
チャートを使用して、本発明に係るノズルの洗浄動作を
局部洗浄動作と併せて説明する。まず、図5に示すよう
に、衛生洗浄装置Aの駆動制御が開始されると、最初
に、ステップS1 に示す着座判定を行う。
【0044】前記着座判定とは、例えば、図6のフロー
チャートに示すようなものである。つまり、図6のステ
ップS21において、利用者が便座5に着座していないこ
とを検出したときは、ステップS22にて、図1に示す操
作パネル3上に備えた洗浄停止スイッチ(局部洗浄動作
を停止するスイッチ)を投入状態とする。これは、便座
5に利用者が着座していないにもかかわらず、局部洗浄
動作が誤って実行されることを防止するためである。
【0045】また、前記ステップS21で利用者が便座5
に着座した状態にあれば、本着座判定動作を終了し、図
5に示すステップS2 に示す洗浄モードのチェックを行
う。そして、前記衛生洗浄装置Aを起動した当初は、洗
浄モードとして予め“待機”をセットしておくことによ
り、ステップS3 に示す待機制御に移行する。
【0046】前記待機制御とは、図7に示すように、ス
テップS31で前記操作パネル3上に備えた洗浄スイッチ
(局部洗浄動作を開始するスイッチ)が投入されたかど
うかを判定し、前記洗浄スイッチが投入されていれば、
ステップS32において、着座状態のチェックを行う。
【0047】そして、着座中である場合に限り、ステッ
プS33にて洗浄モードに“前洗浄”をセットし、その
後、ステップS34にてノズル掃除スイッチが投入された
か否かを判定する。なお、前記ステップS31で洗浄スイ
ッチが投入されていない場合や、ステップS32で着座中
でない場合は、洗浄モードに引き続き“待機”がセット
されたままで、ステップS34のノズル掃除スイッチの投
入状態のチェックへ移行する。
【0048】このノズル掃除スイッチとは、洗浄ノズル
7aおよびノズルヘッド7b自体の洗浄を開始するスイ
ッチであり、ステップS34において、前記ノズル掃除ス
イッチが投入されていれば、ステップS35において洗浄
モードを“掃除前洗浄”にセットする。なお、前記ノズ
ル掃除スイッチが投入されると、ステップS31にて洗浄
スイッチが投入されていたとしても、前記洗浄スイッチ
の投入状態は解除され、また、ステップS33で洗浄モー
ドにセットされていた“前洗浄”はリセットされて、新
たに“掃除前洗浄”が洗浄モードにセットされる。
【0049】そして、前記ステップS35で洗浄モードに
“掃除前洗浄”がセットされた場合、もしくは、ステッ
プS34でノズル掃除スイッチが投入されなかった場合
は、ステップS36でノズルきれいスイッチ(請求項2記
載の第1スイッチであり、ノズルヘッドの洗浄を重点的
に行うためのスイッチである)の投入状態をチェックす
る。
【0050】前記ステップS36でノズルきれいスイッチ
の投入があれば(洗浄スイッチまたはノズル掃除スイッ
チが投入状態にあれば、これらの投入状態は解除され
る)、ステップS37で洗浄モードに“ノズルきれい”が
セットされ、ステップS36でノズルきれいスイッチが投
入されていない場合と併せて待機状態を終了する。
【0051】そして、図7に示す待機制御において、洗
浄モードのセット内容が“待機”のままである場合(前
記洗浄スイッチやノズル掃除スイッチ、および、ノズル
きれいスイッチの投入が一切無い場合)は、図5のステ
ップS1 で利用者が便座5に着座した状態が検出されつ
づける限り、前記待機制御を繰り返し実行し、前記待機
制御において洗浄モードに前述した“前洗浄”,“掃除
前洗浄”,“ノズルきれい”の何れかがセットされた場
合は、図5のステップS4 ,S9 ,S14のそれぞれの制
御動作へ移行する。
【0052】前記待機制御において洗浄モードに“前洗
浄”がセットされた場合は、図8のステップS41におい
て、まず、主バルブ8を開放する。これにより、図2に
示す洗浄ノズル7aには貯水タンク10から洗浄水が供
給されて、ノズルヘッド7bの噴出口より噴出する。し
かし、前記洗浄ノズル7aはケーシング2a内の収納位
置にあるため、前記ノズルヘッド7bはクリーニングチ
ャンバ17内の中空部17aに位置しており、その結
果、前記噴出口から噴出した洗浄水は、前記クリーニン
グチャンバ17の内壁に当たって前記ノズルヘッド7b
に跳返る。この洗浄水の跳返りにより前記ノズルヘッド
7bはこれに付着した汚物等を確実に洗浄することがで
きる。
【0053】次に、ステップS42で前記主バルブ8を開
放してから予め設定した時間(第1の所定時間といい、
前記ノズルヘッド7bの洗浄をするのに適当と定める時
間)が経過したか否かをチェックする。そして、前記第
1の所定時間が経過していない場合は、ステップS45
おいて前記洗浄停止スイッチが投入されたかどうかをチ
ェックする。
【0054】前記洗浄停止スイッチが投入されていなけ
れば、利用者が継続して局部洗浄動作を実行する意思が
あるとして、図5に示すステップS2 において、利用者
の便座5への着座状態が継続されている限り、図8のス
テップS41に示す主バルブ8の開放状態を維持する。ま
た、前記ステップS45で洗浄停止スイッチが投入された
場合は、利用者が局部洗浄動作を停止したい旨の意思表
示であるので、ステップS46において洗浄モードに“後
洗浄”をセットする。
【0055】また、前記ステップS42で、主バルブ8を
開放した後、第1の所定時間が経過したら、前記主バル
ブ8を閉止して(ステップS43)、ノズルヘッド7bの
洗浄動作を終了する。その後、ステップS44で洗浄モー
ドに“ノズル伸出”をセットしたら、ステップS45に移
行して、前述したステップS45,S46の制御を行う。
【0056】つづいて、前記ステップS46で、洗浄モー
ドに“後洗浄”がセットされた場合について図9のフロ
ーチャートを使用して説明する。前記洗浄モードに“後
洗浄”がセットされたら、図9のステップS51にて主バ
ルブ8を開放する。これにより、クリーニングチャンバ
17の中空部17a内にあるノズルヘッド7b(図2参
照)の噴出口からは洗浄水がクリーニングチャンバ17
内壁に向けて噴出して、ノズルヘッド7bの洗浄動作を
行う。
【0057】即ち、衛生洗浄装置Aの利用者が局部洗浄
を行おうとして、便座に着座した状態で洗浄スイッチを
投入(図7のステップS31)し前洗浄を開始(図8のス
テップS41)した場合であっても、前記洗浄ノズル7a
が便器1内に伸出する前に前記局部洗浄を中止するた
め、洗浄停止スイッチを投入(図8のステップS45)し
た場合は、図9のステップS51にて主バルブ8を開放し
て、再度もしくは継続してノズルヘッド7bの洗浄(後
洗浄)を行うことになる。
【0058】そして、ステップS52で後洗浄を行うのに
適当な予め設定した時間(第2の所定時間という)が経
過したか否かをチェックし、経過していない場合は、ス
テップS55で洗浄スイッチが投入されたかどうかをチェ
ックする。そして、前記洗浄スイッチが投入されていた
場合は、再び局部洗浄を行う意思があるとして、ステッ
プS56で洗浄モードに“前洗浄”をセットして、前述し
た図8に示す前洗浄制御に移行する。
【0059】一方、前記ステップS55(図9)で洗浄ス
イッチが投入されない場合は、図5に示すステップS1
で、利用者が便座5に着座した状態を検出しつづける限
り、図9に示すステップS52で第2の所定時間が経過す
るまでは前記後洗浄を続行する。そして、前記第2の所
定時間が経過したら、ステップS53において前記主バル
ブ8を閉止してノズルヘッド7bの洗浄(後洗浄)を終
了する。その後、ステップS54で洗浄モードに“待機”
をセットし、前記ステップS55で洗浄スイッチが投入さ
れない場合に限り(利用者が着座状態にあることは絶対
条件)は、図5のステップS3 に示す待機状態に移行
し、図7にて説明した前述したと同様の制御を繰り返
す。
【0060】また、図8のステップS44で洗浄モードに
“ノズル伸出”がセットされた場合は、図10に示すス
テップS61で、図1のケーシング2a内に収容された図
示しない駆動用モータを正回転駆動することにより、前
記洗浄ノズル7aを図2に示す収納位置から図4に示す
洗浄位置まで便器1内に向けて伸出させる。
【0061】前記洗浄ノズル7aは便器1内に伸出する
際、クリーニングチャンバ17内を通って便器1内に伸
出するのであるが、ステップS62において副バルブ11
bを開放することにより、前記給水管19を介してクリ
ーニングチャンバ17内には洗浄水が供給されるため、
前記洗浄ノズル7aは便器1内に伸出する際、前記洗浄
水により付着した汚れを洗い落とすことができる。
【0062】そして、ステップS63において、前記洗浄
ノズル7aは、便器1内の洗浄位置まで達したかどうか
がチェックされ、達していない場合は、ステップS66
移行して、洗浄停止スイッチが投入されたかどうかをチ
ェックする。前記洗浄停止スイッチが投入された場合
は、衛生洗浄装置Aの利用者が局部洗浄を中止したいと
いう意思表示であるので、ステップS67において洗浄モ
ードに“ノズル収納”をセットする。
【0063】また、前記ステップS66で洗浄停止スイッ
チが押されない場合は、利用者が便座に着座している限
り、ステップS63で洗浄ノズル7aが洗浄位置に伸出す
るまで前述したステップS66,S67に示す制御を繰り返
す。そして、前記洗浄ノズル7aが洗浄位置まで伸出し
たら、ステップS64にて副バルブ11b閉止して洗浄ノ
ズル7a伸出時の洗浄動作を終了する。
【0064】前記洗浄ノズル7aが洗浄位置まで伸出し
たら、次に、ステップS65で洗浄モードに“本洗浄”を
セットする。そして、ステップS66で洗浄停止スイッチ
が押されたかどうかをチェックし、押された場合は、ス
テップS67で洗浄モードにノズル収納をセットし、ま
た、前記洗浄停止スイッチが押されない場合は、利用者
の着座状態にある場合に限り、図5のステップS6 に示
す本洗浄制御に移行する。
【0065】前記ノズル伸出制御(図10)では、ステ
ップS65で洗浄モードに“本洗浄”がセットされる場合
と、ステップS67で“ノズル収納”がセットされる場合
について説明したが、ここでは、先に、前記洗浄モード
に“ノズル収納”がセットされた場合について説明す
る。
【0066】前記洗浄モードに“ノズル収納”がセット
されると、図11に示すステップS 71で前記駆動用モー
タを逆回転駆動して便器1内の洗浄位置まで伸出させた
洗浄ノズル7aをケーシング2a内の収納位置まで後退
させる。このとき、前記副バルブ11bは開放され(ス
テップS72)、洗浄ノズル7aが後退している間、前記
洗浄ノズル7aは、給水管19を介してクリーニングチ
ャンバ17内に供給された洗浄水により洗浄される。そ
して、ステップS73にて前記洗浄ノズル7aが収納位置
まで後退したか否かをチェックし、前記収納位置に達し
ていない場合は、ステップS76に移行して、洗浄スイッ
チが投入されたかどうかをチェックする。
【0067】前記ステップS76で洗浄スイッチが投入さ
れていない場合は、洗浄ノズル7aが前記収納位置に後
退するまで、前記洗浄ノズル7aの洗浄をしつつ、収納
位置まで後退させる。また、前記ステップS76で洗浄ス
イッチが投入された場合は、再び、利用者が局部洗浄を
行いたいということなので、ステップS77において洗浄
モードに“ノズル伸出”をセットし、その後、図10に
て説明したノズル伸出制御を実行する。
【0068】また、前記ステップS73で洗浄ノズル7a
が収納位置まで後退したら、前記副バルブ11bを閉止
して洗浄ノズル7aの洗浄動作を終了し(ステップ
74)、ステップS75で洗浄モードに“後洗浄”をセッ
トする。
【0069】前記洗浄モードに“後洗浄”がセットされ
ると、ケーシング2a内に収納した洗浄ノズル7aのノ
ズルヘッド7bを洗浄すべく、図9にて説明した後洗浄
制御を実行する。
【0070】一方、図10に示すステップS65で洗浄モ
ードに“本洗浄”がセットされた場合は、図5のステッ
プS6 に示す本洗浄制御に移行する。前記本洗浄制御
は、図12に示すフローチャートにしたがって制御され
るものであり、このとき、前記洗浄ノズル7aは、図1
0にて説明したように、便器1内の洗浄位置に達した状
態で、副バルブ11bを閉止することにより洗浄ノズル
7a自体の洗浄動作を終了した状況にある。
【0071】この状況で、図12に示すステップS
81で、主バルブ8を開放することにより、図4に示すノ
ズルヘッド7bに設けた噴出口からは、貯水タンク10
から給湯管14を介して供給された洗浄水が利用者の局
部に向けて噴出し局部の洗浄を行う。その後、ステップ
82で洗浄停止スイッチが投入されたかどうかの判定を
行い、前記停止スイッチが投入された場合は、局部洗浄
動作を終了するため、洗浄モードに“ノズル収納”をセ
ットする(ステップS83)。
【0072】前記洗浄モードに“ノズル収納”がセット
された場合は、ステップS84で主バルブを閉止した後、
図11にて説明したノズル収納制御を実行する。また、
前記ステップS82(図12)で洗浄停止スイッチが投入
されない場合は、前記局部洗浄動作を継続して実行する
ため、利用者が着座した状態にある限り、ステップS 81
の主バルブ8を開放しつづける。なお、利用者が便座か
ら離座した場合は、図6に示す着座判定制御により、ス
テップS22で即座に洗浄停止スイッチが強制的に投入さ
れ、局部洗浄動作を終了することは前述したとおりであ
る。
【0073】一方、図7に示す待機状態において、ステ
ップS34でノズル掃除スイッチ(洗浄ノズル7aとノズ
ルヘッド7bの掃除のみを目的として実行するためのス
イッチ)が投入され、ステップS35で洗浄モードに“掃
除前洗浄”がセットされた場合は、図5のステップS9
に示す掃除前洗浄制御に移行する。前記掃除前洗浄制御
は、まず、図13に示すステップS91において、主バル
ブ8を開放して図2の状態(ケーシング2a内の収納位
置)にある洗浄ノズル7aのノズルヘッド7bに設けた
噴出口から洗浄水をクリーニングチャンバ17内に噴出
して、前記ノズルヘッド7bの洗浄(掃除前洗浄)を行
う。
【0074】そして、ステップS92で掃除前洗浄を実行
するに適した予め設定した時間(第3の所定時間)が経
過したか否かを判定し、経過していない場合は、ステッ
プS 95に移行してノズル掃除停止スイッチ(前記ノズル
掃除スイッチの投入状態を解除するスイッチ)が押され
たかどうかをチェックする。
【0075】前記ステップS95でノズル掃除停止スイッ
チが押された場合は、ノズルの掃除動作を中止するため
に、ステップS96にて洗浄モードに“掃除後洗浄”をセ
ットする。また、前記ステップS95でノズル掃除停止ス
イッチが投入されない場合は、前記ノズルの掃除動作を
中止する意思はないとして、主バルブ8の開放状態を継
続し前記掃除前洗浄を続行する。
【0076】そして、前記ステップS92で第3の所定時
間が経過したら、ステップS93にて主バルブ8を閉止し
てノズルヘッド7bの洗浄動作(掃除前洗浄)を終了
し、洗浄モードに“掃除ノズル伸出”をセットする(ス
テップS94)。その後は前述したステップS95以下の制
御を実行する。
【0077】前記ステップS96で洗浄モードに“掃除後
洗浄”がセットされると、図5のステップS13に示す掃
除後洗浄制御へ移行する。前記掃除後洗浄制御は、図1
4に示すように、ステップS101 で主バルブ8を開放し
てノズルヘッド8bの洗浄動作(掃除後洗浄)を行う。
つまり、一旦、ノズル(洗浄ノズル7aおよびノズルヘ
ッド7b)の掃除を行おうと主バルブ8を開放(ステッ
プS91)して掃除前洗浄を行ったが、何らかの理由によ
り前記ノズルの掃除動作を中止した場合は、前記洗浄ノ
ズル7aを便器1内に伸出させることなく、前記主バル
ブ8の開放状態を継続もしくは再開(ステップS101
して、ノズルヘッド7bを洗浄(掃除後洗浄)する。
【0078】そして、ステップS102 で予め設定した掃
除後洗浄をするに適した時間(第4の所定時間)が経過
したか否かを判定し、経過していない場合は、ステップ
10 5 において、ノズル掃除スイッチが投入されたかど
うかをチェックする。前記ノズル掃除スイッチが投入さ
れた場合は、再び、ノズルの掃除を行う意思があるとし
て、ステップS106 にて洗浄モードに“掃除前洗浄”を
セットし、図13で説明した掃除前洗浄制御を実行す
る。
【0079】また、前記ステップS105 において、ノズ
ル掃除スイッチが投入されない場合は、前記主バルブ8
の開放状態を維持する(ステップS101 )。そして、ス
テップS102 で前記第4の所定時間が経過したら、主バ
ルブ8を閉止(ステップS10 3 )してノズルヘッド7b
の洗浄(掃除後洗浄)を終了する。
【0080】つづいて、ステップS104 で洗浄モードに
“待機”をセットし、その後は、前述したステップS
105 ,S106 に示す制御を実行する。また、前記洗浄モ
ードに“待機”がセットされた場合は、図7にて説明し
た待機制御を実行する。
【0081】一方、図13に示すステップS94で洗浄モ
ードに“掃除ノズル伸出”がセットされた場合は、図5
のステップS10に示す掃除ノズル伸出制御に移行する。
前記掃除ノズル伸出制御とは、図15に示すように、ま
ず、前記駆動用モータを正回転駆動して、図2に示す収
納位置にある洗浄ノズル7aを便器1内に向けて伸出さ
せる(ステップS111 )。
【0082】このとき、図2に示す副バルブ11bを開
放することにより、前記洗浄ノズル7aの伸出時に、ク
リーニングチャンバ17内に給水管19より洗浄水を供
給して、該洗浄ノズル7aに付着した汚れを洗い落と
す。そして、ステップS113 にて前記洗浄ノズル7aが
便器1内の掃除位置(洗浄位置が局部洗浄やビデ洗浄位
置を行うのに最も適した洗浄ノズル7aの伸出位置であ
るのに対して、掃除位置とは、前記洗浄ノズル7aが最
大限伸出した位置である)まで伸出したか否かの判定を
行い、前記掃除位置に達していない場合は、ステップS
116 に移行して、ノズル掃除停止スイッチが投入された
かどうかをチェックする。
【0083】前記ステップS116 でノズル掃除停止スイ
ッチが投入されていれば、洗浄モードに“掃除ノズル収
納”をセットし、また、前記ノズル掃除停止スイッチが
投入されていなければ、前記ステップS112 に示す副バ
ルブ11bの開放状態を維持して、洗浄ノズル7aの洗
浄動作を継続する。
【0084】そして、前記ステップS113 にて前記洗浄
ノズル7aが掃除位置まで達したら、ステップS114
前記副バルブ11bを閉止してクリーニングチャンバ1
7内への洗浄水の供給を停止する。そして、ステップS
115 で洗浄モードに“ノズル掃除”をセットし、その後
は、前述したステップS116 ,S117 に示す制御を実行
する。
【0085】前記洗浄モードに“ノズル掃除”がセット
されると、図5のステップS11に示すノズル掃除制御に
移行し、図16に示すステップS121 において、ノズル
掃除停止スイッチが投入されたか否かをチェックする。
そして、前記ノズル掃除停止スイッチが投入されていな
ければ、ステップS121 のチェック動作を繰り返し行
う。
【0086】つまり、前記ノズル掃除停止スイッチが投
入されるまでは、前記洗浄ノズル7aは便器1内の掃除
位置に停止した状態を維持するため、前記洗浄ノズル7
aおよびノズルヘッド7bの掃除をする者(清掃者)
は、布や洗剤等を使用してこれを清潔に清掃することが
できる。
【0087】また、前記ステップS121 でノズル掃除停
止スイッチが投入されると、ステップS122 において洗
浄モードに“掃除ノズル収納”がセットされる。これに
より図15のステップS117 において洗浄モードに“掃
除ノズル収納”がセットされた場合とあわせて、図5に
示す掃除ノズル収納制御(ステップS12)に移行する。
【0088】前記掃除ノズル収納制御は、まず、図17
のステップS131 において、前記駆動用モータを逆回転
駆動することにより、前記便器1内の掃除位置に伸出し
た状態にある洗浄ノズル7aをケーシング2a内に向け
て後退させる。このとき、前記副バルブ11bを開放
(ステップS132 )することにより、クリーニングチャ
ンバ17内に洗浄水を供給して後退中の洗浄ノズル7a
の洗浄を行う。
【0089】そして、ステップS133 で前記洗浄ノズル
7aがケーシング2a内の収納位置まで後退したか否か
の判定を行い、前記収納位置に達していない場合は、ス
テップS136 に移行して、ノズル掃除スイッチが投入さ
れたかどうかのチェックを行う。
【0090】前記ステップS136 でノズル掃除スイッチ
が投入されない場合は、前記洗浄ノズル7aの後退(ス
テップS131 )と、前記洗浄ノズル7aの洗浄動作(ス
テップS132 )を継続する。前記ステップS136 でノズ
ル掃除スイッチが投入された場合は、ステップS137
洗浄モードに“掃除ノズル伸出”をセットして、再び、
前記ノズルの掃除を行うものとして、図15にて説明し
たノズルの伸出制御を実行する。
【0091】また、前記ステップS133 で洗浄ノズル7
aが収納位置まで達したら、ステップS134 にて前記副
バルブ11bを閉止してクリーニングチャンバ17内へ
の洗浄水の供給を停止し、ステップS135 で洗浄モード
に“掃除後洗浄”をセットする。その後は、前述したス
テップS136 ,S137 に示す制御を実行した後、図5の
ステップS13に示すノズル後洗浄制御、つまり、図14
にて説明した制御動作を再度実行する。
【0092】さらに、図7に示す待機制御において、ス
テップS36でノズルきれいスイッチが投入された場合
は、ステップS37で洗浄モードに“ノズルきれい”がセ
ットされて、図5に示すノズルきれい制御(ステップS
14)に移行する。前記ノズルきれい制御は、図18に示
すフローチャートにしたがって実行される。
【0093】つまり、利用者が操作パネル3上に備えた
ノズルきれいスイッチを投入すると、図18に示すステ
ップS141 にて、まず主バルブ8が開放され、収納位置
にある洗浄ノズル7aに貯水タンク10から洗浄水が供
給される。
【0094】これにより、前記ノズルヘッド7bの噴出
口からクリーニングチャンバ17内壁に向けて洗浄水が
噴出され、前記内壁にて跳返った洗浄水により前記ノズ
ルヘッド7bは洗浄される。その後、利用者が前記操作
パネル3上のノズルきれい停止スイッチを投入したか否
かをチェック(ステップS142 )し、前記ノズルきれい
停止スイッチが投入されない場合は、前記ノズルヘッド
7bの洗浄動作を継続する。
【0095】また、前記ステップS142 でノズルきれい
停止スイッチが投入されると、ステップS143 で主バル
ブ8を閉止してノズルヘッド7bの洗浄を終了し、次
に、ステップS144 で再び洗浄モードに“待機”をセッ
トして、図7に示す待機制御に移行する。即ち、本発明
の衛生洗浄装置Aは、局部洗浄時およびノズル掃除時に
おける洗浄ノズル7aとノズルヘッド7bの洗浄動作に
加えて、ノズルヘッド7bのみを洗浄するスイッチ(ノ
ズルきれいスイッチ)を設け、前記ノズルきれいスイッ
チが投入状態にあるときのみ、前記ノズルヘッド7bの
洗浄を継続して行えるように構成した。
【0096】なお、図18に示すステップS144 で洗浄
モードに“待機”がセットされた後は、図7に示す待機
制御において、洗浄スイッチやノズル掃除スイッチ、も
しくは、ノズルきれいスイッチが投入されることによ
り、洗浄モードにそれぞれ“前洗浄”,“掃除前洗
浄”,“ノズルきれい”がセットされ、その後、セット
された内容に応じてこれまで説明してきた種々の制御動
作を実行するものである。
【0097】図19は図5のステップS11に示すノズル
掃除制御の他の実施例(ステップS 11a )を示すもので
ある。つまり、図5のステップS10に示す掃除ノズル伸
出制御により、便器1内の掃除位置に洗浄ノズル7aが
伸出した状態において、ノズル掃除停止スイッチが投入
されなければ(図15のステップS116 ,図19のステ
ップS151 )、図19に示すステップS153 にて、操作
パネル3上に設けた副バルブ11bの開閉を切り替える
スイッチ(請求項5記載の第3スイッチであり、以下、
水だしスイッチという)の投入状態がチェックされる。
【0098】そして、前記水だしスイッチが投入された
状態にあれば、ステップS154 にて副バルブ11bを開
放して、クリーニングチャンバ17内に洗浄水を供給す
る。しかし、このとき前記洗浄ノズル7aは便器1内の
掃除位置に伸出した状態にあるため、前記クリーニング
チャンバ17内に供給された洗浄水は、便器1内に向か
って斜め下方に傾斜して伸出した洗浄ノズル7a上を伝
って便器1内に流れ落ちる。
【0099】そのため、利用者(清掃者)は、洗浄ノズ
ル7a上を流れ落ちる洗浄水を利用して布等により前記
洗浄ノズル7aおよびノズルヘッド7bに付着した汚れ
を容易に洗い落とすことができる。なお、前記ステップ
154 で副バルブ11bを開放する際、前記副バルブ1
1bの開度を予め任意に設定した開度に絞って吐水量を
小水量に設定できるように構成すれば、布等により前記
洗浄ノズル7aやノズルヘッド7bの汚れを洗い落とす
作業がより一層行い易くなる。
【0100】また、前記ステップS153 で水だしスイッ
チが投入状態にない場合は、前記副バルブ11bは閉止
状態にある(ステップS155 )ため、この場合は、図1
6に示すノズル掃除制御同様、布や洗剤等を利用して前
記洗浄ノズル7aおよびノズルヘッド7bの汚れを拭き
取ることになる。
【0101】そして、前記ステップS151 でノズル掃除
停止スイッチが投入されると、ステップS152 で洗浄モ
ードに“掃除ノズル収納”がセットされ、図17にて説
明した掃除ノズル収納制御を実行する。このとき、ステ
ップS154 にて副バルブ11bが開放状態にあった場
合、前記水だしスイッチの投入状態を利用者が解除しな
くても、図17のステップS134 にて副バルブ11bは
自動的に閉止されるため、前記副バルブ11bが不要に
その開放状態を継続してしまうといった危惧もない。
【0102】図20は前記ステップS11a 同様、ノズル
掃除制御(ステップS11)に代わるノズル掃除制御の他
の実施例を示すものである。つまり、便器1内の掃除位
置に洗浄ノズル7aが伸出した状態で、まず、水だしス
イッチの投入状態を確認(図20のステップS161
し、前記水だしスイッチの投入状態に応じて副バルブ1
1bの開閉を制御する(ステップS162 ,S163 )。
【0103】そして、前記副バルブ11bが開放された
場合は、クリーニングチャンバ17内に給水管19を介
して洗浄水が供給され、前記洗浄水は前記洗浄ノズル7
a上を伝って便器1内に流れ落ちる。この状態で、洗浄
ノズル7aをムーブ動作(収納位置と掃除位置間におけ
る進退動作)させるムーブスイッチ(請求項4記載の第
2スイッチである)の投入状態を確認する。
【0104】前記ムーブスイッチの投入状態がムーブ動
作を行う状態にない場合は、ステップS173 に移行し
て、ノズル掃除停止スイッチが投入されたかどうかを確
認し、前記ノズル掃除停止スイッチが投入されていない
場合は、引き続き洗浄ノズル7aが便器1内の掃除位置
に伸出した状態を維持する。
【0105】また、前記ステップS173 でノズル掃除停
止スイッチが投入された場合は、ステップS173 で洗浄
モードに“掃除ノズル収納”をセットする。一方、前記
ステップS164 でムーブスイッチの投入状態が、前記ム
ーブ動作を行う状態にある場合は、ステップS165 にて
駆動用モータの駆動を開始する。そして、前記駆動状態
にある駆動用モータが正回転中か否かを確認(ステップ
166 )し、正回転中である場合は、ステップS167
て、前記洗浄ノズル7aが掃除位置まで伸出したかどう
かを判定する。前記掃除位置に達していない場合は、ス
テップS168 で駆動用モータの正回転を継続し、掃除位
置に達していれば、ステップS169 で前記駆動用モータ
を逆回転駆動する。
【0106】また、前記ステップS166 で駆動用モータ
が正回転中でない場合は、ステップS170 に移行して、
前記洗浄ノズル7aが収納位置まで後退したかどうかを
確認する。そして、前記洗浄ノズル7aが収納位置に達
していない場合は、ステップS172 で駆動用モータの逆
回転駆動を継続して行い、また、前記洗浄ノズル7aが
収納位置に達した場合は、ステップS171 で駆動用モー
タを正回転駆動する。
【0107】その後、ステップS173 でノズル掃除停止
スイッチの投入状態をチェックし、前記ノズル掃除停止
スイッチが投入された状態にあるときは、ステップS
174 で前記駆動用モータの駆動を停止し、ステップS
175 で洗浄モードに“掃除ノズル収納”をセットする。
その後は、図17にて説明した掃除ノズル収納制御を実
行する。また、前記ステップS173 でノズル掃除停止ス
イッチが投入されなければ、前記洗浄ノズル7aのムー
ブ動作を、前記ノズル掃除停止スイッチが投入されるま
で継続する。
【0108】これにより、利用者(清掃者)は前記ムー
ブ動作している洗浄ノズル7aに布等をあてがうだけ
で、前記洗浄ノズル7aの進退動作に伴い、簡単に洗浄
ノズル7aの掃除をすることができる。また、前記洗浄
ノズル7aのムーブ動作中に副バルブ11bが開放状態
にあれば、前記洗浄ノズル7aを流れ落ちる洗浄水を利
用してより一層、簡単・確実に前記洗浄ノズル7aの掃
除をすることが可能となる。
【0109】つづいて、本発明の他の実施例について図
21ないし図27に示すフローチャートを利用して説明
する。なお、図21において、図5のフローチャートに
示す制御動作と同一の場合は、同一のステップ番号を付
して説明を省略する。
【0110】図21のフローチャートに示す制御動作
は、図5のステップS14に示すノズルきれい制御(利用
者がノズルきれいスイッチを投入・解除操作することに
より行われるノズルヘッド7bの洗浄動作)に代えて、
ステップS15ないしステップS 18に示す、所謂、自動ノ
ズル洗浄制御(利用者がスイッチを操作することなく自
動で洗浄ノズル7aおよびノズルヘッド7bの洗浄を行
う動作)を加えた例を示すものである。
【0111】ここでは、まず、ステップS3aに示す待機
制御について説明する。前記待機制御は、図22に示す
ように、ステップS181 で洗浄スイッチの投入があった
かどうかをチェックし、前記洗浄スイッチが投入されて
いれば、ステップS182 で着座の有無を判定する。
【0112】ここで、利用者が便座5に着座した状態に
あれば、ステップS183 で洗浄モードに“前洗浄”をセ
ットする。そして、前記ステップS183 で洗浄モードに
“前洗浄”をセットした後、もしくは、前記ステップS
181 で洗浄スイッチが投入状態にない場合や、ステップ
182 で利用者が便座5に着座していない場合は、ステ
ップS184 に移行して、ノズル掃除スイッチの投入状態
をチェックする。
【0113】前記ステップS184 で、ノズル掃除スイッ
チが投入されていれば(洗浄スイッチ,ノズル掃除スイ
ッチ,ノズルきれいスイッチはいづれか1つのみが投入
状態となるものである点は、図7に示す待機制御と同様
である)、ステップS185 で洗浄モードに“掃除前洗
浄”がセットされ、前記ステップS184 でノズル掃除ス
イッチが投入状態にない場合とあわせて、ステップS
186 に示すノズルきれいスイッチの投入状態のチェック
へ移行する。
【0114】前記ステップS186 でノズルきれいスイッ
チが投入状態にあれば、洗浄モードには“ノズルきれ
い”がセット(ステップS187 )され、その後、前記ス
テップS186 でノズルきれいスイッチが投入されない場
合とあわせてステップS188 に移行する。
【0115】前記ステップS188 では局部洗浄回数(図
21のステップS6aに示す本洗浄回数)が予め設定した
規定回数以上行われたか否かがチェックされ、規定回数
以上行われている場合は、ステップS189 にて、利用者
の便座5への着座状態を判定する。
【0116】前記ステップS189 で、利用者が便座5に
着座した状態にある場合、もしくは、ステップS188
局部洗浄回数が規定回数に満たない場合は、前記洗浄モ
ードにセットされた、“待機”,“前洗浄”,“掃除前
洗浄”,“ノズルきれい”のいづれかの制御を実行す
る。
【0117】前記待機制御,掃除前洗浄制御,ノズルき
れい制御は、図22,13,18にて説明したものと同
様であるので、記載は省略するが、前記洗浄モードに
“前洗浄”がセットされた場合は、基本的に、図21に
示す前洗浄制御(ステップS4)→ノズル伸出制御(ス
テップS5 )→本洗浄制御(ステップS6a)と移行し
て、用便後の局部を洗浄するのであるが、本実施例にお
ける本洗浄制御は図23に示すように実行される。
【0118】即ち、洗浄ノズル7aが便器1内の洗浄位
置まで伸出したら、ステップS191で示すように、主バ
ルブ8を開放してノズルヘッド7bの噴出口から洗浄水
を局部に向けて噴出する。そして、ステップS192 で洗
浄停止スイッチが投入されたかどうかをチェックし、前
記洗浄停止スイッチが投入されるまでは、前記洗浄水を
噴出動作を継続する。また、前記ステップS192 で洗浄
停止スイッチが投入されたら、ステップS193 で洗浄モ
ードに“ノズル収納”をセットし、次に、ステップS
194 で局部洗浄回数を計数するカウンタの計数値をカウ
ントアップする。その後は、図21のステップS7 に示
すノズル収納制御→図21のステップS8に示す後洗浄
を行い、前記局部洗浄動作を終了する。
【0119】一方、図22の待機制御において、ステッ
プS189 で利用者が便座5に着座した状態にないとき
は、洗浄モードに“自動前洗浄”をセットして、図21
のステップS15に示す自動前洗浄制御に移行する。つま
り、前記局部洗浄動作が規定回数以上行われ、かつ、利
用者が非着座状態にあれば、自動的に前記自動前洗浄制
御に移行するということである。
【0120】前記自動前洗浄制御は、図24に示すよう
に、ステップS201 で主バルブ8を開放して、貯水タン
ク10から収納位置にある洗浄ノズル7aに洗浄水を供
給する。これにより、ノズルヘッド7bの噴出口からは
洗浄水がクリーニングチャンバ17内に噴出され、前記
ノズルヘッド7bの洗浄(自動前洗浄)を行うことがで
きる。
【0121】そして、ステップS202 で、前記自動前洗
浄を行うに適した予め設定した時間(第5の所定時間)
が経過したかどうかを判定し、経過していない場合は、
ステップS205 に移行して、再び、利用者の着座状態を
確認する。そして、未だ非着座状態が継続している場合
は、前記主バルブ8の開放状態を維持し、前記自動前洗
浄を続行する。
【0122】また、前記ステップS205 で利用者が便座
5に着座した状態を確認した場合は、利用者が操作パネ
ル3上に備えた何らかの操作スイッチが投入する可能性
があるので、ステップS206 で主バルブ8を閉止してノ
ズルヘッド7bの洗浄(自動前洗浄)を終了し、つづい
て、ステップS207 で洗浄モードに“待機”をセット
し、図22にて説明した待機制御を実行する。
【0123】一方、前記ステップS202 で前記第5の所
定時間が経過した場合は、ステップS203 にて主バルブ
8を閉止してノズルヘッド7bの洗浄(自動前洗浄)を
終了し、次に、ステップS204 で洗浄モードに“自動ノ
ズル伸出”をセットする。その後は、前述したステップ
205 以降の制御を実行するのであるが、ステップS
205 で利用者が非着座状態であれば、図21のステップ
16に示す自動ノズル伸出制御に移行する。
【0124】前記自動ノズル伸出制御は、図25のステ
ップS211 において、前記駆動用モータを正回転駆動す
ることにより、洗浄ノズル7aをケーシング2a内の収
納位置から便器1内の掃除位置まで伸出させる。このと
き、副バルブ11bを開放(ステップS212 )すること
により前記洗浄ノズル7aを洗浄することができる。
【0125】そして、ステップS213 で前記洗浄ノズル
7aが掃除位置まで伸出したかどうかの判定を行い、未
だ伸出していない場合は、ステップS216 において利用
者の便座5への着座状態をチェックする。そして、非着
座状態が継続している場合は、つづけて前記洗浄ノズル
7aの伸出と、前記伸出中の前記洗浄ノズル7aの洗浄
とを継続して行う。また、前記ステップS216 で、利用
者が便座5に着座した状態を検出した場合は、ステップ
217 で洗浄モードに“自動ノズル収納”をセットす
る。
【0126】前記ステップS213 で洗浄ノズル7aが掃
除位置まで伸出した場合は、洗浄モードに“自動ノズル
収納”をセット(ステップS214 )し、ステップS215
で局部洗浄回数を計数していたカウンタの計数値を初期
値(=0回)にリセットする。
【0127】その後は、前述したステップS216 以降の
制御を実行し、つづいて、図21のステップS17に示す
自動ノズル収納制御に移行する。前記自動ノズル収納制
御は、図26のステップS221 において、前記駆動用モ
ータを逆回転駆動することによって、便器1内の掃除位
置にある洗浄ノズル7aをケーシング2a内の収納位置
まで後退させる。このとき、副バルブ11bを開放(ス
テップS222 )して前記洗浄ノズル7aの洗浄を行うこ
とは、洗浄ノズル7aを伸出する場合と同様である。
【0128】そして、ステップS223 で前記洗浄ノズル
7aが収納位置まで後退したか否かの判定を行い、いま
だ収納位置に達していない場合は、駆動用モータの逆回
転駆動と副バルブ11bの開放状態を継続する。そし
て、前記ステップS223 で前記洗浄ノズル7aが収納位
置まで後退したら、ステップS224 で前記副バルブ11
bを閉止して洗浄ノズル7aの洗浄を終了するととも
に、ステップS225 で洗浄モードに“自動後洗浄”をセ
ットする。
【0129】前記洗浄モードに“自動後洗浄”がセット
されると、図21のステップS18に示す自動後洗浄制御
が実行される。前記自動後洗浄制御については、図27
のフローチャートにて説明するが、まず、図27のステ
ップS231 において、主バルブ8を開放して、ノズルヘ
ッド7aの洗浄(自動後洗浄)を行う。これは、前述し
たと同様に、主バルブ8を開放することにより貯水タン
ク10内の洗浄水が主バルブ8を介して収納位置にある
洗浄ノズル7aに供給され、ノズルヘッド7bに設けた
噴出口からクリーニングチャンバ17内に洗浄水が噴出
することにより、前記ノズルヘッド7bを洗浄するもの
である。
【0130】そして、ステップS232 で、前記自動後洗
浄を行うに適した予め設定した時間(第6の所定時間)
の経過をチェックし、前記第6の所定時間が経過するま
では、前記ノズルヘッド7bの洗浄動作を継続する。ま
た、前記第6の所定時間が経過した場合は、主バルブ8
を閉止(ステップS233 )してノズルヘッド7bの洗浄
を終了するとともに、ステップS234 で洗浄モードに
“待機”をセットする。その後は、図22にて説明した
待機制御が実行され、適宜、ここまでに説明してきた種
々の制御を繰り返すのである。
【0131】つまり、本実施例における衛生洗浄装置A
は、局部洗浄が行われた回数を計数していき、予め規定
した回数以上となったとき、利用者が操作することな
く、自動的に洗浄ノズル7aとノズルヘッド7bの洗浄
を行うことができるので、前記洗浄ノズル7aとノズル
ヘッド7bは常に清潔な状態に保つことができ、非常に
便利である。
【0132】なお、本発明の衛生洗浄装置は、前記洗浄
ノズル7aの進退駆動を、図2に示すように、数個の歯
車20,22〜24とタイミングベルト21により駆動
する方法になんら限定するものではなく、前記洗浄ノズ
ル7aが良好に進退動作できる構造であれば、どのよう
な駆動装置を利用してもよい。
【0133】また、前記第1,3のスイッチの投入状態
を解除するスイッチは、前記第1,3と別個に設けても
よいし、前記第1,3のスイッチを押す度に、前記スイ
ッチの投入状態と解除状態が切り換わるように構成して
もよい。
【0134】以上説明したように、本発明の衛生洗浄装
置Aは、局部洗浄用の洗浄水を噴出するノズル装置のノ
ズルヘッド7bのみならず洗浄ノズル7aにおいても、
クリーニングチャンバ17内に供給する洗浄水により良
好に洗浄することができるので、前記ノズル装置の清潔
性をより確実に保持することができる。
【0135】また、前記洗浄ノズル7aおよびノズルヘ
ッド7bを手拭き掃除する際には、前記洗浄ノズル7a
を前後に自動で進退動作させることにより、手拭き掃除
時の手間を削減することができる。さらに、前記手拭き
掃除時に洗浄ノズル7a上に洗浄水を流すことができる
ので、前記洗浄ノズル7aに付着した汚れをより簡単に
洗い落とすことが可能となる。
【0136】しかも、局部洗浄動作を規定回数以上繰り
返したときは、利用者の操作なく自動で前記洗浄ノズル
7aおよびノズルヘッド7bの洗浄を行うように構成し
たので、前記洗浄ノズル7aおよびノズルヘッド7bを
常に清潔な状態に保つことができる。
【0137】
【発明の効果】請求項1記載の衛生洗浄装置は、前記洗
浄ノズルがケーシング内の収納位置にあるとき、ノズル
ヘッドの周囲を囲繞するクリーニングチャンバを備え、
前記クリーニングチャンバ内には外部から洗浄水を供給
する流路を備えて構成したので、前記洗浄ノズルが収納
位置にあるときは、ノズルヘッドの噴出口から洗浄水を
噴出することによりノズルヘッドの洗浄を、また、前記
洗浄ノズルの進退動作時には、前記クリーニングチャン
バ内に洗浄水を供給することにより洗浄ノズルの洗浄を
良好に行うことができ、ノズル装置の清掃を簡単・確実
に実行することができ、便利である。
【0138】請求項2記載の衛生洗浄装置によれば、ク
リーニングチャンバ内への洗浄水の供給と、ノズルヘッ
ドに設けた噴出口からの洗浄水の噴出が同時に実行され
ることはないので、洗浄ノズルおよびノズルヘッドの洗
浄を効率よく実行することができ、利便である。
【0139】請求項3記載の衛生洗浄装置によれば、ノ
ズルヘッドの洗浄時間を利用者が自由に操作することが
できるので、前記ノズルヘッドの洗浄を充分行うことが
でき、局部洗浄時においても不快感を感じることなく前
記局部洗浄を実行することができ、便利である。
【0140】請求項4記載の衛生洗浄装置によれば、ノ
ズル装置を手拭き掃除する際、洗浄ノズルを前後に進退
動作させることができるので、前記手拭き掃除の手間お
よび時間を省くことができ、利便である。
【0141】請求項5記載の衛生洗浄装置によれば、前
記ノズル装置の手拭き掃除時に、前記洗浄ノズル上に洗
浄水を任意水量流すことで、洗浄ノズルおよびノズルヘ
ッドに付着した汚れを簡単・確実に洗い落とすことがで
き、便利である。
【0142】請求項6記載の衛生洗浄装置によれば、前
記ノズル装置の手拭き掃除時に洗浄ノズル上に流した洗
浄水の供給を、利用者が一々停止操作しなくても、前記
洗浄ノズルがケーシング内に収容されるときには自動的
に停止されるため、無用に前記洗浄水の供給を継続する
ことがないため経済的である。
【0143】請求項7記載の衛生洗浄装置によれば、局
部洗浄が規定回数行われたとき、ノズルヘッドおよび洗
浄ノズルの洗浄を自動的に行うことができるので、前記
ノズルヘッドおよび洗浄ノズルは常に清潔な状態を保つ
ことができ、快適に衛生洗浄装置を利用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の衛生洗浄装置Aに具備する制御装置の
内部構造の一例を示す要部切欠断面図である。
【図2】前記制御装置内の主要部分を拡大して示す要部
拡大図である。
【図3】(a)は、前記制御装置内に具備するクリーニ
ングチャンバの横断面図であり、(b)は、前記クリー
ニングチャンバの縦断面図である。
【図4】[図2]に示す制御装置内の洗浄ノズルが伸出
した状態を示す要部拡大図である。
【図5】ノズルの動作を制御する系のフローチャートで
ある。
【図6】着座の判定動作を示すフローチャートである。
【図7】待機状態における制御動作を示すフローチャー
トである。
【図8】局部洗浄動作における前洗浄動作を示すフロー
チャートである。
【図9】局部洗浄動作における後洗浄動作を示すフロー
チャートである。
【図10】局部洗浄動作におけるノズル伸出動作を示す
フローチャートである。
【図11】局部洗浄動作におけるノズル収納動作を示す
フローチャートである。
【図12】局部洗浄動作における本洗浄動作を示すフロ
ーチャートである。
【図13】ノズル掃除動作における掃除前洗浄を示すフ
ローチャートである。
【図14】ノズル掃除動作における掃除後洗浄を示すフ
ローチャートである。
【図15】ノズル掃除動作における掃除ノズル伸出動作
を示すフローチャートである。
【図16】ノズル掃除動作における本掃除動作を示すフ
ローチャートである。
【図17】ノズル掃除動作における掃除ノズル収納動作
を示すフローチャートである。
【図18】ノズルきれい動作示すフローチャートであ
る。
【図19】ノズル掃除動作における本掃除動作の他の実
施例を示すフローチャートである。
【図20】ノズル掃除動作における本掃除動作の他の実
施例を示すフローチャートである。
【図21】ノズルの動作を制御する他の系を示すフロー
チャートである。
【図22】前記他の系における待機状態の制御動作を示
すフローチャートである。
【図23】前記他の系における本洗浄動作を示すフロー
チャートである。
【図24】前記他の系における自動前洗浄動作を示すフ
ローチャートである。
【図25】前記他の系における自動ノズル伸出動作を示
すフローチャートである。
【図26】前記他の系における自動ノズル収納動作を示
すフローチャートである。
【図27】前記他の系における自動後洗浄動作を示すフ
ローチャートである。
【図28】一般的な衛生洗浄装置Aの外観を示す斜視図
である。
【図29】従来のノズル装置への洗浄水の供給系を示す
概略図である。
【符号の説明】
1 便器 2 制御装置 2a ケーシング 3 操作パネル 4 各種操作・設定用スイッチ 5 便座 7 ノズル装置 7a 洗浄ノズル(ノズル本体) 7b ノズルヘッド 8 主バルブ(噴出水量調節手段) 10 貯水タンク 11b 副バルブ(供給水量調節手段) 12 コントローラ(制御手段) 14 給湯管 17 クリーニングチャンバ(遮蔽部材) 17a 中空部 18 流路 18a 外部突出端 19 給水管 A 衛生洗浄装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 良祐 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 小澤 敏亘 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機株 式会社内 (72)発明者 塩谷 稔明 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機株 式会社内 Fターム(参考) 2D038 JA05 JF06 JH12

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体の局部に洗浄水を噴出するノズルヘ
    ッドを有するノズル本体と、前記ノズル本体をケーシン
    グ内の収納位置と洗浄水を人体の局部に噴出する便器内
    に伸出させた洗浄位置、および、前記ノズル本体が便器
    内に伸出した掃除位置との間で進退動作させるノズル本
    体の駆動手段と、前記ノズルヘッドから噴出する洗浄水
    量を調節する噴出水量調節手段、および、前記駆動手段
    と噴出水量調節手段の動作を駆動制御するための制御手
    段とを備えて構成した衛生洗浄装置において、前記ノズ
    ル本体の収納位置には、前記ノズルヘッドの周囲を囲繞
    する遮蔽部材が具備され、前記ノズル本体を洗浄する洗
    浄水を遮蔽部材内に導入する流路と、前記制御手段によ
    り駆動制御され、前記流路に供給する洗浄水量を調節す
    る供給水量調節手段とを備えて構成したことを特徴とす
    る衛生洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記ノズル本体の進退
    動作中と、前記ノズル本体が掃除位置にある状態、およ
    び、前記ノズル本体が収納位置にある場合であって、前
    記噴出水量調節手段が閉止されており、かつ、利用者が
    所定の第1スイッチを投入した後、前記スイッチの投入
    状態が解除されるまでの間に限り、前記供給水量調節手
    段を開放制御して、前記流路から遮蔽部材内に洗浄水を
    供給するように構成したことを特徴とする請求項1記載
    の衛生洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記所定の第1スイッ
    チの投入状態を、前記第1スイッチの解除スイッチが投
    入されたとき、もしくは、前記ノズル本体を伸出させる
    他のスイッチの投入に伴って解除することを特徴とする
    請求項2記載の衛生洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記ノズル本体が掃除
    位置に停止した状態で、所定の第2スイッチが投入され
    ることにより、前記ノズル本体を前記収納位置と掃除位
    置間で進退動作させることを特徴とする請求項1ないし
    3記載の衛生洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記ノズル本体が掃除
    位置に停止した状態、もしくは、前記第2スイッチの投
    入により、収納位置と掃除位置間で進退動作している状
    態で、所定の第3スイッチが投入されることにより、前
    記供給水量調節手段を任意の開度で開放制御することを
    特徴とする請求項1ないし4記載の衛生洗浄装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記第3スイッチの投
    入状態を、前記第3スイッチの解除スイッチが投入され
    たとき、もしくは、前記ノズル本体を後退させる他のス
    イッチの投入に伴って解除することを特徴とする請求項
    5記載の衛生洗浄装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、局部洗浄が規定回数行
    われたとき、ノズルヘッドおよびノズル本体を自動洗浄
    するように構成したことを特徴とする請求項1ないし6
    記載の衛生洗浄装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004097125A1 (ja) 2003-04-28 2004-11-11 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. ノズル装置およびそれを備えた衛生洗浄装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004097125A1 (ja) 2003-04-28 2004-11-11 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. ノズル装置およびそれを備えた衛生洗浄装置
US8495770B2 (en) 2003-04-28 2013-07-30 Panasonic Corporation Nozzle device and hygienic washing device

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