JP2003011883A - 非線形反力特性を備えた浮体係留装置 - Google Patents

非線形反力特性を備えた浮体係留装置

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JP2003011883A JP2001199212A JP2001199212A JP2003011883A JP 2003011883 A JP2003011883 A JP 2003011883A JP 2001199212 A JP2001199212 A JP 2001199212A JP 2001199212 A JP2001199212 A JP 2001199212A JP 2003011883 A JP2003011883 A JP 2003011883A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平常時の外力に対しては浮体変位量を抑え、
且つ暴風時の浮体変位を許容して作用外力を減じること
により経済的な係留装置を提供する。 【解決手段】 海底4に設置された基体3に浮体2を係
留する係留装置1であって、ストッパー7により初期反
力を導入したばね係数の小さい弾性体Aと、該弾性体A
より大きいばね係数の弾性体Bを用い、浮体2の係留力
を弾性体Bから弾性体Aに伝達させ、係留力が弾性体A
の初期反力を超えた際に弾性体Aが変位するようにした
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は海上に浮遊する大規
模浮体構造物等の浮体を係留する装置であって、暴風時
の係留外力を軽減可能な係留装置に関する。
【0002】
【従来の技術】浮体人工島等に利用される大規模浮体の
係留装置は平常時の波浪、潮流、風荷重などの外力に対
してはできるだけ動揺が小さく、暴風時の波浪・風荷重
に対してはある程度の動揺を許容することによって係留
力を小さくして安全に係留することが求められる。ま
た、浮体とのアクセス等のため船舶接舷に障害とならな
いような係留方式が望ましい。なお、超大型の大規模浮
体では外気温の変化による浮体の膨張収縮が数mにもな
るため係留装置はこれを吸収する必要がある。
【0003】従来から浮体の係留方式には、海底に設置
したアンカーやシンカーと浮体をチェーンやワイヤロー
プ等の係留索で連結する係留索方式と、係留用のドルフ
ィンや岸壁と浮体間にゴムフェンダーを介在させて係留
するゴムフェンダー方式が知られている。
【0004】前者の係留索方式は平常時の波浪、潮流及
び風荷重等の定常外力等の比較的小さい外力に対しては
カテナリー係留のため水平移動量が大きく、係留設備の
占有範囲が大きくなる欠点がある。また、暴風時の外力
に対抗するため浮体の周りに大型の係留索を多数設置す
る必要があり付近の船舶航行に支障がある。
【0005】一方、後者のゴムフェンダー方式の場合
は、ばね係数が大きいため平常時の変位量を小さくでき
付近の船舶航行に支障を及ぼすような問題はないが、変
形能力(ストローク)が小さいため暴風時に過大な作用
外力が生じる。また、外気温の変化による浮体の膨張収
縮による浮体の面内変形を吸収可能とする場合は変形能
力の増大対策が必要となる。現在、国内で市販されてい
る最大級のゴムフェンダーはセル型のフェンダー(外径
約3m、長さ3m、設計限界歪み(50%)時の変形能
力1.5m、最大反力約400t〜600t)である。
【0006】このゴムフェンダーの変形能力を増大する
には複数個直列に接続して使用する手段があり、特開平
6−144356等で開示されているものがある。な
お、特別に変形能力の大きな長尺フェンダーを製作する
ことが考えられるが、ねじれ座屈の問題があり難しい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】通常、係留装置の設計
係留力は暴風時に生じる最大作用外力に対して安全なよ
うに決定される。この暴風時に生じる作用外力は反力体
(係留装置)の変位量と相関関係があり、係留装置の変
形が制限される場合は作用外力が大きく、大きな変位を
許容すればエネルギーを吸収して作用外力を減じること
ができる。従って、暴風時において作用外力を小さくす
るには係留装置に大きな変位を生じさせて係留した方が
有利となる。
【0008】前述のゴムフェンダー方式の場合、単独使
用では変形能力が小さいため暴風時に過大な外力が生じ
るため反力容量の大きな多数の大型フェンダーを並列に
使用して対抗する必要がある。なお、複数個を直列に接
続して変形能力を増大した場合はいくらか外力を低減で
きるが、大型フェンダーの使用個数が多くなることに変
わりはなく、係留設備に高額投資が必要となる課題があ
った。
【0009】また、大型ゴムフェンダーを複数個直列接
続しても変形能力の増大に制約があり、且つねじれ座屈
の対策が必要になるためさらに設備費が増大する。
【0010】本発明は、平常時の外力に対しては浮体変
位量を抑え、且つ暴風時の浮体変位を許容して作用外力
を減じることにより経済的な係留装置を提供することを
目的としたものである。
【0011】
【課題を解決する手段】本発明の要旨は以下のとおりで
ある。
【0012】第1の発明は、海底に設置された基体に浮
体を係留する係留装置であって、ストッパーにより初期
反力を導入したばね係数の小さい弾性体Aと、該弾性体
Aより大きいばね係数の弾性体Bを用い、浮体の係留力
を前記弾性体Bから弾性体Aに伝達させ、係留力が前記
弾性体Aの初期反力を超えた際に前記弾性体Aが変位す
るようにしたことを特徴とする非線形反力特性を備えた
浮体係留装置である。
【0013】第2の発明は、第1の発明において、海底
に設置された基体から水平突設された支持体に弾性体A
の一端を固定し、前記支持体にピン結合した弾性体Bを
垂下し、前記弾性体Aを伸長または圧縮状態でストッパ
ーにより一方の水平変位を規制して弾性体Bの上端部に
連結して弾性体Aに初期反力を導入しておき、前記弾性
体Bの下部に浮体から突設した係留材を上下移動可能に
当接させ、潮位変化に応じて浮体の一方向の水平変位を
ばね係数の異なる弾性体Aと弾性体Bによって支持した
ことを特徴とする。
【0014】第3の発明は、第2の発明の係留装置を、
浮体の片側に設置した基体上に互いに相反する方向の水
平変位を支持するように並列して設け、浮体の左右方向
の水平変位を支持するようにしたことを特徴とする非線
形反力特性を備えた浮体係留装置である。
【0015】第4の発明は、第1の発明において、海底
に設置された基体から水平突設された支持体の両端に弾
性体A1と弾性体A2を対向させてそれぞれの一端を固
定し、前記支持体にピン結合した弾性体B1と弾性体B
2を垂下し、前記弾性体A1、弾性体A2を伸長または
圧縮状態でそれぞれのストッパーに相反する各一方向の
水平変位を規制して弾性体B1、弾性体B2の上端部に
連結して弾性体A1、弾性体A2に相反する方向の初期
反力を導入しておき、それぞれの弾性体B1、弾性体B
2の下部に浮体から突設した係留材を上下移動可能に当
接させ、潮位変化に応じて浮体の左右両方向の水平変位
をばね係数の異なる弾性体A1,A2と弾性体B1,B
2によって支持したことを特徴とする。
【0016】第5の発明は、第1の発明において、一端
に反力板Aを設け他端に孔明きストッパーを設けた小径
円筒の孔明きストッパー側に、一端を開口し他端に反力
板を設けた大径円筒をスライド自在に被せ、前記小径円
筒内には前記ストッパーで変位を規制して初期圧縮力を
導入した弾性体Aを収納し、大径円筒内には反力板に圧
縮力のみ伝達するようにした弾性体Bを収納し、小径円
筒と大径円筒の両方に渡って前記孔明きストッパーの孔
を通して弾性体Aと弾性体Bを連結するロッドが配置し
ており、浮体の係留力をばね係数の大きい弾性体Bをロ
ッドを介して初期圧縮力を導入したばね係数の小さい弾
性体Aに圧縮力として伝達し、この圧縮力がストッパー
で規制された初期圧縮力を超えた際に弾性体Aを変位さ
せるようにしたことを特徴とする。
【0017】第6の発明は、第1の発明において、一端
に反力板を設け他端に孔明きストッパーを設けた小径円
筒のストッパー側に、一端を開口し他端に反力板を設け
た大径円筒をスライド自在に被せ、小径円筒内には反力
板に一端を固定した弾性体Aを収納し、大径円筒内に
は、反力板に一端を固定した弾性体Bと弾性体Aと弾性
体Bを連結するロッド付連結具を収納し、前記弾性体A
と前記ロッド付連結具とが、前記孔明きストッパーの孔
を挿通したロッドによって、弾性体Aに初期張力を導入
した状態で連結され、弾性体Aと弾性体Bには引張力の
みが伝達されるようになっており、浮体の係留力をばね
係数の大きい弾性体Bを介して初期引張力を導入したば
ね係数の小さい弾性体Aに引張力として伝達し、この引
張力がストッパーで規制された初期引張力を超えた際に
弾性体Aを変位させるようにしたことを特徴とする。
【0018】第7の発明は、第5の発明および第6の発
明の係留装置を、浮体の片側に設置した基体上に並列し
て設け、浮体の左右方向の水平変位を支持するようにし
たことを特徴とする非線形反力特性を備えた浮体係留装
置である。
【0019】第8の発明は、第5から第7の発明のいず
れか1つの発明において、小径円筒の反力板および大径
円筒の反力板に自在継手を設け、該自在継手を介して海
底に設置された基体と、浮体を連結するようにしたこと
を特徴とする。
【0020】<作用>本発明のポイントは、平常時の波
浪、潮流、風荷重等の比較的小さな外力に対しては弾性
体Aの初期反力内でばね係数の大きな弾性体Bで係留し
て浮体の動揺を抑え、弾性体の初期反力を超えるような
暴風時の大きな外力に対してはばね係数の小さい弾性体
Aを可動させ浮体の変位を許容してエネルギーを吸収さ
せるようにした非線形反力特性を備えた係留装置とし
て、暴風時の作用外力を軽減させることにより設計を有
利にしたものである。
【0021】図13は、ばね係数の異なる係留装置の変
形と係留装置反力の関係を本発明と比較例を合わせて示
したものである。図13において、(a)は、ばね係数
の大きな線形もしくは反力漸増形の反力特性の係留装置
における変形と反力の関係を示す。(b)は、ばね係数
の小さな線形もしくは反力漸増形の反力特性の係留装置
における変形と反力の関係を示す。(c)は、本発明の
非線形反力特性を備えた係留装置における変形と反力の
関係を示す。
【0022】比較例(a)は係留装置の変形が小さく平
常時は小さな変位量(a1)のため問題ないが、暴風時に
大きな反力(a2)が生じるため設計外力が過大になる。比
較例(b)は係留装置の変形が大きいため暴風時におい
てエネルギーを吸収して小さな反力(b2)となり、暴風
時の設計外力を小さくできるが、平常時の変位量(b1)が
大きくなる。
【0023】一方、(c)は本発明の係留装置であっ
て、ストッパーで初期反力を導入した小さなばね係数を
有する弾性体Aと、係留材からの係留力を伝達する大き
なばね係数の弾性体Bを組合わせた非線型反力特性を有
するもので、平常時の小外力に対しては弾性体Aに導入
した初期反力内で弾性体Bのみが作用して比較的小さな
変位量(c1)で係留し、弾性体Aに導入した初期反力を超
えるような暴風時の外力に対しては弾性体Aが作動して
大きな変位を許容してエネルギーを吸収することにより
発生反力(c2)が小さくなるため設計外力を低減できる。
なお、図13の反力Riはストッパーで弾性体Aに導入し
た初期反力値である。
【0024】
【発明の実施形態と実施例】図1〜図9は本発明に係る
レバー方式の係留装置1に関する実施形態を示したもの
である。図1は、第1実施形態の例であって、1方向の
水平変位を規制する係留装置1を浮体2の左右側に設置
した基体3上に設けて浮体2を挟み込むようにして左右
方向の水平変位を支持するようにしたものである。
【0025】係留装置1は海底4に設置されたドルフィ
ン等の基体3から水平突設された支持体5に所定のばね
係数kaで伸縮するコイルばね、空圧シリンダー等からな
る弾性体Aの一端を固定し、弾性体Aの他端を支持体5
にピン結合した垂下弾性体Bの支持部材6上端部に間隔
L1をおいて連結している。前記支持体5には、弾性体A
と反対側の支持部材取付ピン9下側にストッパー7が間
隔L2をおいて設けられており、このストッパー7により
垂下弾性体Bの支持部材6の一方(右方向)の変位が規
制され、前記弾性体Aに導入した初期引張力Riを保持し
ている。
【0026】浮体2の係留は弾性体Bの下方において、
浮体2から突設した係留材2aを当接して行う。ここ
で、浮体2は潮位差で係留装置1と相対的に上下に動く
ため、弾性体Bと係留材2aを自由に当接させて潮位変
動に追随して上下移動可能としている。
【0027】前記支持部材6の下方に延在する弾性体B
は、例えば普通鋼を弾性領域で使用する板ばねを用いる
ことができる。なお、この板ばねは上部の支持部材6と
一体的にしてもよい。この弾性体Bは前記弾性体Aより
大きいばね係数kbを有し(ka<kb)、暴風時の作用外力
に対抗できる耐力を備えたものとする必要がある。ま
た、係留材2aと接触して上下に移動を繰返すため耐摩
耗性のよいものを使用する必要がある。
【0028】図2は、係留装置1が静止時(浮体の係留
力が作用しない状態)、平常時の外力を受けた際および
暴風時の外力を受けた際の弾性体A、弾性体Bの動きを
表したものである。 (a)弾性体Bに浮体2の係留力が作用しない状態(図
2a)では、弾性体Aの初期張力Riは全てストッパー7
の反力Rsで受け持ち、RiとRsの関係は、Ri×L1=Rs×L2
である。 (b)平常時の外力P1に対しては弾性体Bはストッパー
7から離脱することなく、kbのばね係数によって生じる
小さな変形で応答し、弾性体Aの張力は初期張力Ri、ス
トッパー7の反力はRs−ΔRs(>0)となる(図2b参
照)。 (c)暴風時の外力P2では、弾性体Bに作用した大きな
外力P2が初期張力Riを超えると、P2×L3>Ri×L1とな
り、弾性体Bを支える支持部材6がストッパー7から離
脱し、弾性体Aがばね係数kaで伸張して浮体2に大きな
変位を生じさせる(図2c参照)。この結果、弾性体A
の弾性変形により浮体2の外力エネルギーが吸収され
る。なお、(c)の状態では外力P2と弾性体Aの荷重バ
ランスは、P2×L3=(Ri+ΔRi2)×L1となる。
【0029】図3は、第2実施形態を示すもので、係留
装置1側から離れる方向の浮体2の移動を規制する係留
装置1である。第2実施形態では、弾性体A、ストッパ
ーは第1実施形態とは反対側に設け、浮体2から突設し
た係留材2aには弾性体Bを引寄せるローラー支承8を
用いる。第2実施形態と第1実施形態の係留装置を交互
に配置すれば、浮体の一方の側のみに設置した基体で係
留することができる。
【0030】図4は第3実施形態を示すもので、初期反
力導入手段を圧縮力としたものである。圧縮力を初期反
力とした場合は、第1実施形態、第2実施形態とストッ
パー7の位置が異なる。すなわち、第3実施形態では、
支持体5上方で、圧縮力を導入した弾性体Aが支持体5
と垂下弾性体Bの支持部材6とに連結され、支持体5下
方では弾性体A側にストッパー7が設けられており、こ
のストッパー7により垂下弾性体Bの支持部材6の一方
(左方向)への変位が規制され、前記弾性体Aに導入し
た初期圧縮力が保持される。
【0031】図5は第4実施形態を示すもので、引張力
を導入した弾性体Aの配置を基体3の支持体5下方にし
たものである。この場合、ストッパー7は、支持体5に
設けた支持部材取付けピン9と弾性体Aとの間に配置す
る。
【0032】図6は、第5実施形態の係留装置の側面図
であり、図7は、図6の平面図である。第5実施形態
は、第1実施形態と第2実施形態とを組合わせた実施形
態である。第5実施形態の係留装置1では、海底4に設
置された基体3から水平突設された支持体5の両端に弾
性体A1と弾性体A2を対向させて配置し、支持体5に
それぞれの一端を固定している。前記支持体5には垂下
した弾性体B1と弾性体B2がそれぞれピン結合されて
いる。また、弾性体B1、B2の支持部材6上端部に
は、それぞれ前記弾性体A1、A2の他端が初期張力を
導入した伸長状態で連結されている。
【0033】前記弾性体A1、A2に導入した初期張力
はそれぞれ対応するストッパー7によって保持されてい
る。このような構成によって弾性体B1と弾性体B2は
相反する各一方向の水平変位を規制し、各反対方向の変
位に対しては弾性体A1、弾性体A2に導入した初期張
力(反力)で規制している。
【0034】弾性体B1、弾性体B2の下部には浮体2
から突設した係留材2aがローラー支承8を介して当接
され、引寄せ・押当てるようにされており、左右方向の
係留力が伝達される。また、この係留材2aのローラー
支承8は上下移動可能にされており、潮位変化があって
もこれに追随できるようにしている。このようにして、
ストッパー7によって導入した初期反力を保持した小さ
いばね係数kaの弾性体A1、弾性体A2と大きなばね係
数kbの弾性体B1、弾性体B2の異なったばね係数の非
線形反力特性を備えた係留装置1によって浮体2の左右
両方向の水平変位を支持している。図8、図9は第5実
施形態の係留装置1を用いて浮体2を一方の側に設置し
た基体3によって係留した場合の側面図と平面図であ
る。
【0035】図10〜図12は本発明に係る円筒方式の
係留装置10の実施形態を示したものである。
【0036】図10は、第6実施形態であって、浮体2
が基体3に対して圧縮力として作用する際の円筒方式の
係留装置10aである。第6実施形態の係留装置10a
は、小径円筒11と、内径が小径円筒11よりも大きい
大径円筒12とを組合せてなる。小径円筒11の一端に
は、基体3または浮体2に固定する反力板11aを設
け、他端には孔明きストッパー11bが設けられてい
る。そして、小径円筒の孔明きストッパー11b側に、
一端を開口し他端に反力板12aを設けた大径円筒12
を被せて、両円筒をスライド自在としている。
【0037】小径円筒11内には、一端が反力板11a
と連結されている弾性体Aが収納され、大径円筒12内
には、反力板12aとは連結されないフリーの状態で、
弾性体Bが収納される。そして、前記小径円筒11と前
記大径円筒12との両方に渡って、弾性体Aと弾性体B
とを連結するロッド13が、前記孔明きストッパー11
bの孔を通るように配置されている。
【0038】前記弾性体Aは所定のばね係数kaを有し、
弾性体Aには変位可能なコイルばねや空圧シリンダー等
を用いることができる。また、弾性体Bは前記弾性体A
のばね係数kaより大きいばね係数kbを有し(ka<kb)、
且つ弾性体Bは、暴風時の外力に耐える強度を備えた大
容量のゴムフェンダーやコイルばね、鋼製ベローズなど
から選択できる。
【0039】小径円筒11内に収納されている弾性体A
は、端部の孔明きストッパー11bとロッド13端部の
アンカー部材13aで変位が規制されて平常時の係留力
P1が範囲内に収まる所定の初期圧縮力Piが導入されてい
る(P1<Pi)。なお、初期圧縮力の導入手段は例えば反
力板11aと小径円筒11の端部をねじ接合とし、弾性
体Aを小径円筒11に所定圧縮力で押込んだ状態でねじ
接合すればよい。
【0040】前記孔明きストッパー11bを通して配置
されているロッド13は浮体2の圧縮係留力を弾性体B
から弾性体Aに伝達するもので、前記弾性体Aの変位可
能長さ以上移動でき、且つ暴風時の外力に耐える強度を
備える必要がある。
【0041】前記ロッド13に連結固定している弾性体
Bは反力板12aに固定せず離間可能に当接させて圧縮
力のみ伝達するようにしている。この理由は係留装置1
0aに引張力が作用した際にアンカー部材13aと孔明
きストッパー11bに過大な反力が生じるのを回避する
ためである。
【0042】図10(a)は係留装置10aがフリー状
態において引張力が作用した場合、すなわち基体3に対
して浮体2が離れる方向に外力が働いた場合の状態を示
すものである。この状態では弾性体Bは反力板12aに
固定せず離間可能に当接させて圧縮力のみ伝達するよう
にしているため、係留装置10aはフリーに挙動する。
【0043】図10(b)は平常時の係留状態を示すも
ので、浮体2と基体3間に作用する係留時の圧縮力P1は
弾性体Aに導入した初期圧縮力Pi内であるため(P1<P
i)、弾性体Aには変位が生じないで弾性体Bのみによ
り大きなばね係数kbによって小さな変位で係留される。
【0044】図10(c)は暴風時の係留状態を示すもの
で、係留時の圧縮外力P2が弾性体Aに導入した初期圧縮
力Piを超えるため(Pi<P2)、ロッド13を介して伝達
された係留力により弾性体Aはストッパーから離れて変
位する。この際、暴風時の外力は弾性体Bのばね係数kb
による変位と弾性体Aのばね係数kaの変位によってエネ
ルギーが吸収されて係留装置の反力を低減することがで
きる。
【0045】以上の如く構成した係留装置10aによっ
て、浮体2の係留力をばね係数の大きい弾性体Bをロッ
ド13を介して初期圧縮力を導入したばね係数の小さい
弾性体Aに圧縮力として伝達し、平常時の係留は弾性体
Bによって小さな変位で係留し、弾性体Aの初期圧縮力
を超えた際(暴風時のような大きな圧縮外力が作用した
場合)にばね係数の小さな弾性体Aを変位させるように
して異なったばね係数の弾性体で係留力に対抗するよう
にした非線形反力特性を備えた浮体係留装置が実現す
る。
【0046】図11は第7実施形態であって、浮体2が
基体3に対して引張力として作用する際の円筒方式の係
留装置10bである。
【0047】第7実施形態の円筒方式の係留装置10b
が、第6実施形態の円筒方式の係留装置(圧縮力が作用
する場合)と異なる点は、弾性体Aに初期張力を導入し
た状態でロッド付連結具14と連結し、弾性体Bと引張
力のみ伝達するように連結している点である。以下、第
7実施形態が第6実施形態と異なる点のみ説明し、第6
実施形態と重複する箇所の説明は省略する。
【0048】第7実施形態の大径円筒12には、大径円
筒軸方向に離間可能なロッド付連結具14と、反力板1
2aに一端を固定され他端が前記ロッド付連結具14と
連結した弾性体Bとが収納されている。
【0049】ここで、ロッド付連結具14は、一端に弾
性体Aと連結される第1ロッド15aが設けられ、かつ
他端に孔明きストッパー15bを有するシリンダー部材
15と、弾性体Bと連結される第2ロッド16とからな
る。そして、シリンダー部材15の孔明きストッパー1
5bに第2ロッド16を挿通配置している。尚、第2ロ
ッド16のシリンダー部材側端部には、引き抜け防止の
ためにアンカー部材16aが設けられている。
【0050】また、シリンダー部材の第1ロッド15a
は、小径円筒11の孔明きストッパー11bの孔を通っ
て、初期張力を導入された弾性体Aと連結される。
【0051】すなわち、弾性体Aに初期引張力を導入す
るため、弾性体Aと弾性体Bを連結するロッド付連結具
14を大径円筒12に収納し、小径円筒11の孔明きス
トッパー11bの孔に第1ロッド15aを通して、ロッ
ド付連結具14と弾性体Aとを連結している。
【0052】また、係留外力(引張力)のみを伝達する
手段として弾性体Bと反力板12aと連結し、シリンダ
ー部材側の第1ロッド15aとは別に、連結具(シリン
ダー部材15)から引張力のみ伝達する第2ロッド16
を設け、弾性体Bと第2ロッド16とを連結している。
これにより、大径円筒軸方向に離間可能にロッド付連結
具14が構成され、ロッド付連結具14が浮体2からの
圧縮力を負担する一方で、弾性体A、弾性体Bは引張力
のみ負担するようになっている。
【0053】図11(a)は係留装置10bがフリー状
態において圧縮力が作用した場合、すなわち基体3に対
して浮体2が接近する方向に外力が働いた場合の状態を
示すものである。この状態では反力板12aに固定され
た弾性体Bを、引張力のみ伝達する第2ロッド16で離
間可能に連結具と取付けて引張力のみ伝達するようにし
ているため、係留装置10bはフリーに挙動する。
【0054】図11(b)は、この実施形態における平
常時の係留状態を示すもので、浮体2と基体3間に作用
する係留時の引張力P3は弾性体Aに導入した初期引張力
Pi内であるため(P3<Pi)、弾性体Aには変位が生じな
いで弾性体Bのみにより大きなばね係数kbによって小さ
な変位で係留される。
【0055】図11(c)は暴風時の係留状態を示すも
ので、係留時の引張外力P4が弾性体Aに導入した初期引
張力Piを超えるため(Pi<P4)、ロッドを介して伝達さ
れた係留力により弾性体Aは孔明きストッパー11b側
に伸長変位する。この際、暴風時の外力は弾性体Bのば
ね係数kbによる変位と弾性体Aのばね係数kaの変位によ
ってエネルギーが吸収されて係留装置10bの反力を低
減することができる。
【0056】図12は本発明に係る係留装置10を海底
4に設置された基体3と浮体2間を連結する係留装置1
0両端の反力板11a,12aに、ヒンジ結合部材17
を設けピン結合によって連結した側面図である。ピン結
合することにより潮位差によって浮体2が上下移動して
も係留装置10を自由に追随させることができる。
【0057】なお、第6、第7実施形態のように、係留
装置両端の大径円筒の反力板と小径円筒の反力板に自在
継手を設けると、潮位差によって浮体が上下移動する
際、係留装置を上下自由に追随させるとともに浮体が係
留装置と直交方向にずれる際にも無理な反力が生じるこ
となく自由に追随させることが可能となる。
【0058】上記第6、第7実施形態の圧縮力係留と引
張力係留として作用する円筒方式の係留装置を並べて配
置すれば、浮体の片側に設置した基体で係留することが
できる。
【0059】
【発明の効果】本発明は、海底に設置された基体に固定
した支持体に、ストッパーにより初期反力を導入したば
ね係数の小さい弾性体Aの一端を固定し、他端に前記弾
性体Aの初期反力を超えた外力で可動するようにしたば
ね係数の大きい弾性体Bを連結し、該弾性体Bに浮体か
ら突設した係留材を上下移動可能に当接させた非線形反
力特性を備えた浮体係留装置としているため、平常時の
小さな外力に対してはばね係数の大きな弾性体Bによっ
て浮体変位量を抑えて係留し、ストッパーの反力を超え
る大きな暴風時外力に対してはばね係数の小さな弾性体
Aを作動させて浮体変位を許容してエネルギーを吸収し
て大きな作用外力を減じることにより設計外力を低減で
きるため経済的な係留装置を提供する効果を奏する。ま
た、浮体の係留材は上下移動可能に係留装置に当接させ
ているため浮体の潮位変動に追随して係留できる。
【0060】さらに、係留装置を円筒方式としたものは
係留装置をコンパクトにでき、基体および浮体との取付
け部に自在継手を用いれば潮位変動に追随することがで
きるとともに係留直交方向のずれにも対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であって、1方向の水平
変位を規制する係留装置を浮体の左右側に設置した基体
上に設けた側面図である。
【図2】第1実施形態で係留装置が(a)静止時、
(b)平常時の外力を受けた際、(c)暴風時の外力を
受けた際、における弾性体A、弾性体Bの動きを表した
図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示す図である。
【図4】本発明の第3実施形態を示す図である。
【図5】本発明の第4実施形態を示す図である。
【図6】本発明の第5実施形態を示す側面図である。
【図7】図6の平面図である。
【図8】第5実施形態の係留装置を用いて浮体を一方の
側に設置した基体によって係留した場合の側面図であ
る。
【図9】図8の平面図である。
【図10】本発明の第6実施形態を示す図であり、円筒
方式の圧縮係留装置が、(a)フリー時、(b)平常時
の外力を受けた際、(c)暴風時の外力を受けた際、に
おける弾性体A,弾性体Bの動きを表した図である。
【図11】本発明の第7実施形態を示す図であり、円筒
方式の引張係留装置が、(a)フリー時、(b)平常時
の外力を受けた際、(c)暴風時の外力を受けた際、に
おける弾性体A,弾性体Bの動きを表した図である。
【図12】上記円筒方式の係留装置を基体と浮体間にピ
ン結合により設置した側面図である。
【図13】ばね係数の異なる係留装置の変形と反力の関
係を本発明と比較例を合わせて示した図である。
【符号の説明】
1 係留装置 2 浮体 2a 係留材 3 基体 4 海底 4a 海水面 5 支持体 6 支持部材 7 ストッパー 8 ローラー支承 9 支持部材取付ピン 10,10a,10b 係留装置 11 小径円筒 11a 反力板 11b 孔明きストッパー 12 大径円筒 12a 反力板 13 ロッド 13a アンカー部材 14 ロッド付連結具 15 シリンダー部材 15a 第1ロッド 15b 孔明きストッパー 16 第2ロッド 16a アンカー部材 17 ヒンジ結合部材 A,A1,A2 弾性体 B,B1,B2 弾性体

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海底に設置された基体に浮体を係留する
    係留装置であって、ストッパーにより初期反力を導入し
    たばね係数の小さい弾性体Aと、該弾性体Aより大きい
    ばね係数の弾性体Bを用い、浮体の係留力を前記弾性体
    Bから弾性体Aに伝達させ、係留力が前記弾性体Aの初
    期反力を超えた際に前記弾性体Aが変位するようにした
    ことを特徴とする非線形反力特性を備えた浮体係留装
    置。
  2. 【請求項2】 海底に設置された基体から水平突設され
    た支持体に弾性体Aの一端を固定し、前記支持体にピン
    結合した弾性体Bを垂下し、前記弾性体Aを伸長または
    圧縮状態でストッパーにより一方の水平変位を規制して
    弾性体Bの上端部に連結して弾性体Aに初期反力を導入
    しておき、前記弾性体Bの下部に浮体から突設した係留
    材を上下移動可能に当接させ、潮位変化に応じて浮体の
    一方向の水平変位をばね係数の異なる弾性体Aと弾性体
    Bによって支持したことを特徴とする請求項1記載の非
    線形反力特性を備えた浮体係留装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の係留装置を、浮体の片側
    に設置した基体上に互いに相反する方向の水平変位を支
    持するように並列して設け、浮体の左右方向の水平変位
    を支持するようにしたことを特徴とする非線形反力特性
    を備えた浮体係留装置。
  4. 【請求項4】 海底に設置された基体から水平突設され
    た支持体の両端に弾性体A1と弾性体A2を対向させて
    それぞれの一端を固定し、前記支持体にピン結合した弾
    性体B1と弾性体B2を垂下し、前記弾性体A1、弾性
    体A2を伸長または圧縮状態でそれぞれのストッパーに
    相反する各一方向の水平変位を規制して弾性体B1、弾
    性体B2の上端部に連結して弾性体A1、弾性体A2に
    相反する方向の初期反力を導入しておき、それぞれの弾
    性体B1、弾性体B2の下部に浮体から突設した係留材
    を上下移動可能に当接させ、潮位変化に応じて浮体の左
    右両方向の水平変位をばね係数の異なる弾性体A1,A
    2と弾性体B1,B2によって支持したことを特徴とす
    る請求項1記載の非線形反力特性を備えた浮体係留装
    置。
  5. 【請求項5】 一端に反力板Aを設け他端に孔明きスト
    ッパーを設けた小径円筒の孔明きストッパー側に、一端
    を開口し他端に反力板を設けた大径円筒をスライド自在
    に被せ、前記小径円筒内には前記ストッパーで変位を規
    制して初期圧縮力を導入した弾性体Aを収納し、大径円
    筒内には反力板に圧縮力のみ伝達するようにした弾性体
    Bを収納し、小径円筒と大径円筒の両方に渡って前記孔
    明きストッパーの孔を通して弾性体Aと弾性体Bを連結
    するロッドが配置しており、浮体の係留力をばね係数の
    大きい弾性体Bをロッドを介して初期圧縮力を導入した
    ばね係数の小さい弾性体Aに圧縮力として伝達し、この
    圧縮力がストッパーで規制された初期圧縮力を超えた際
    に弾性体Aを変位させるようにしたことを特徴とする請
    求項1記載の非線形反力特性を備えた浮体係留装置。
  6. 【請求項6】 一端に反力板を設け他端に孔明きストッ
    パーを設けた小径円筒のストッパー側に、一端を開口し
    他端に反力板を設けた大径円筒をスライド自在に被せ、
    小径円筒内には反力板に一端を固定した弾性体Aを収納
    し、大径円筒内には、反力板に一端を固定した弾性体B
    と弾性体Aと弾性体Bを連結するロッド付連結具を収納
    し、前記弾性体Aと前記ロッド付連結具とが、前記孔明
    きストッパーの孔を挿通したロッドによって、弾性体A
    に初期張力を導入した状態で連結され、弾性体Aと弾性
    体Bには引張力のみが伝達されるようになっており、浮
    体の係留力をばね係数の大きい弾性体Bを介して初期引
    張力を導入したばね係数の小さい弾性体Aに引張力とし
    て伝達し、この引張力がストッパーで規制された初期引
    張力を超えた際に弾性体Aを変位させるようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の非線形反力特性を備えた浮
    体係留装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の係留装置および請求項6
    記載の係留装置を、浮体の片側に設置した基体上に並列
    して設け、浮体の左右方向の水平変位を支持するように
    したことを特徴とする非線形反力特性を備えた浮体係留
    装置。
  8. 【請求項8】 小径円筒の反力板および大径円筒Bの反
    力板に自在継手を設け、該自在継手を介して海底に設置
    された基体と、浮体を連結するようにしたことを特徴と
    する請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の非線
    形反力特性を備えた浮体係留装置。
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