JP2003011422A - 画像記録方法及び装置 - Google Patents

画像記録方法及び装置

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JP2003011422A
JP2003011422A JP2001203317A JP2001203317A JP2003011422A JP 2003011422 A JP2003011422 A JP 2003011422A JP 2001203317 A JP2001203317 A JP 2001203317A JP 2001203317 A JP2001203317 A JP 2001203317A JP 2003011422 A JP2003011422 A JP 2003011422A
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JP2001203317A
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Daisuke Nakatani
大輔 中谷
Kouji Wada
光示 和田
Katsuto Sumi
克人 角
Hiroshi Sunakawa
寛 砂川
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】主走査及び偏向器の同期をとり、画像を記録媒
体上に静止させ、高解像度の画像記録を行う。 【解決手段】回転するドラムの外面に装着された記録媒
体上に画像を露光する際、前記ドラムが1回転する毎に
1回ドラム始点検出信号を生成し、露光の開始を示す露
光開始信号を、前記ドラム始点検出信号から生成し、前
記ドラム始点検出信号と位相同期して前記記録媒体を露
光する光を偏向する光偏向器の角度を制御する角度制御
信号を生成し、前記光偏向器の角度を測定し、前記光偏
向器の角度が、増加する場合、あるいは減少する場合
に、所定の角度となる位置のどちらかにおいて角度一致
信号を生成し、該角度一致信号と前記露光開始信号から
算出した時間差を基にして前記角度制御信号を遅延させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像記録方法及び
装置の技術分野に属し、特に、例えば、デジタルマイク
ロミラーデバイス等の、二次元的に配列された光変調素
子を用いた画像記録技術に関する。
【0002】
【従来の技術】各種のプリンタ等で利用されているデジ
タルの画像露光系においては、レーザビームを主走査方
向に偏向すると共に、記録媒体と光学系とを主走査方向
と直交する副走査方向に相対的に移動することにより、
記録画像に応じて変調したレーザビームで記録媒体を二
次元的に露光する、いわゆるレーザビーム走査露光(ラ
スタスキャン)が主流である。
【0003】これに対し、近年、ディスプレイやモニタ
等における表示手段として利用されている液晶ディスプ
レイ(以下、LCDとする。)やデジタルマイクロミラ
ーデバイス(以下、DMDとする。)等の二次元の空間
光変調素子を用いるデジタルの画像露光系が各種提案さ
れている。この露光系においては、基本的に、二次元の
空間光変調素子による表示画像を、記録媒体に結像する
ことにより、記録媒体を露光する。特に、DMDはLC
Dに比して、変調速度(応答速度)が早く、しかも光の
利用効率も高いので、高速での露光に有利である。
【0004】このような空間光変調素子を用いたデジタ
ル露光系が、例えば、USP5049901号あるい
は、EP0992350A1号等に開示されている。こ
れらの公報に開示されたものはいずれも、DMD等の空
間光変調素子上に画像信号で形成される画像を、記録媒
体上に結像し記録する画像記録装置に関するものであ
り、主走査移動する記録媒体の動きに合わせて、空間光
変調素子上の画像を移動させることにより、記録媒体上
の画像を相対的に静止させ、これにより、広がりを持っ
た、小さくすることの困難な光源を用いて、小さな記録
ビームを得て高解像度の画像記録を可能にするものであ
る。
【0005】この従来の空間光変調素子を用いた画像記
録方法の原理を図7を参照して説明する。図7(a)に
示すように、光が空間光変調素子90に当たり、ミラー
90aによって反射され、反射された光はレンズ92等
の光学系を介して記録媒体94上に結像する。いま、記
録媒体94は、図中矢印で示すように一定の速度で移動
しているとする。図7(a)においては、ミラー90a
のみがオンで、ミラー90b、90cはオフとなってお
り、ミラー90aによって反射された光のみが記録媒体
94に画像を結像するようになっている。
【0006】次に、図7(b)のように、記録媒体94
が少し移動すると、それに合わせて空間光変調素子90
の方も、ミラー90aがオフになり、代わりにミラー9
0bのみがオンとなって、ミラー90bによって反射さ
れた光が記録媒体94上の図7(a)と同一の点を露光
する。さらに、図7(c)のように、記録媒体94が移
動すると、これに合わせて空間光変調素子90側は、ミ
ラー90cのみをオンとして、記録媒体94上の同一の
位置に画像を結像する。このように、図示例の場合、空
間光変調素子90は、ミラー90a、90b、90cへ
と画像信号を3回変更して、各ミラーにより3回露光す
るように制御し、記録媒体94の動きに同期させて、画
像を移動させ、記録媒体94上で画像を相対的に静止さ
せるようにする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、空間光変調素子上の画像を移動させることに
より記録媒体上の画像を静止させるにあたり、連続的に
移動する記録媒体に対して、DMD等のアレイ状の、離
散的な変調素子を用いて画像を移動させているために、
変調素子上を移動する画像は不連続となり、記録媒体上
で1画素ピッチ分引きずったものとなり、結果として、
DMD1画素より大きな画像が結像されてしまい、記録
画素サイズの増大という問題がある。また、記録媒体上
の画像を静止させるために、空間光変調素子上の画像を
移動させる必要があるため、画像を移動させるための複
雑な信号処理回路が必要であるという問題もある。
【0008】また、移動する記録媒体上に画像を静止さ
せる方法として、光源に対して相対的に移動する記録媒
体上に画像を結像させる際、光源からの光を偏向器で偏
向させ、記録媒体の動きと同期をとって画像を移動させ
ることにより、画像を記録媒体上で相対的に静止させる
ことが考えられるが、このような方法で、単純に主走査
の同期信号により、記録媒体の移動に合わせて偏向器を
走査するだけでは、電気的な遅れや機械的な遅れによ
り、記録媒体上に画像を完全に静止させることができな
かったり、本来記録媒体上に画像を結像すべき位置とず
れを生じたり等して、意図した画像記録ができない虞が
あった。
【0009】本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされ
たものであり、2次元的に配列された光源群を用いて、
回転するドラムの外面に装着された記録媒体上に画像記
録を行う場合に、主走査及び光偏向器の同期をとり、画
像を記録媒体上に相対的に静止させ、高解像度の画像記
録を可能とする画像記録方法及び装置を提供することを
課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の第1の態様は、2次元的に配列された光源
群により形成される2次元的画像を、光偏向器を有する
光学系を介して、一定速度で回転するドラムの外面に装
着された記録媒体上に露光する画像記録方法であって、
前記ドラムが1回転する毎に1回発生するようにドラム
始点検出信号を生成し、前記2次元的に配列された光源
群により形成される2次元的画像の前記記録媒体上への
露光の開始を示す露光開始信号を、前記ドラム始点検出
信号から生成し、前記ドラム始点検出信号と位相同期し
て前記光偏向器の角度を制御する角度制御信号を生成
し、前記光偏向器の角度を測定するとともに、前記光偏
向器の角度が増加する場合に所定の角度となる位置、あ
るいは前記光偏向器の角度が減少する場合に所定の角度
となる位置のどちらかにおいて角度一致信号を生成し、
前記露光開始信号と前記角度一致信号との時間差を算出
し、該算出された時間差を基にして前記角度制御信号を
遅延させるようにしたことを特徴とする画像記録方法を
提供する。
【0011】また、同様に前記課題を解決するために、
本発明の第2の態様は、2次元的に配列された光源群に
より形成される2次元的画像を、光偏向器を有する光学
系を介して、一定速度で回転するドラムの外面に装着さ
れた記録媒体上に露光する画像記録装置であって、前記
ドラムが1回転する毎に1回発生するようにドラム始点
検出信号を生成するドラム始点検出器と、前記2次元的
に配列された光源群により形成される2次元的画像の前
記記録媒体上への露光の開始を示す露光開始信号を、前
記ドラム始点検出信号から生成する露光開始信号生成手
段と、前記ドラム始点検出信号と位相同期して前記光偏
向器の角度を制御する角度制御信号を生成する角度制御
信号生成手段と、前記光偏向器の角度を測定する偏向器
角度測定手段と、前記光偏向器の角度が増加する場合に
所定の角度となる位置、あるいは前記光偏向器の角度が
減少する場合に所定の角度となる位置で角度一致信号を
生成する角度一致信号生成手段と、前記露光開始信号と
前記角度一致信号との時間差を算出する手段と、算出さ
れた前記時間差を基にして前記角度制御信号を遅延させ
る遅延手段と、を備えたことを特徴とする画像記録装置
を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像記録方法
及び装置について、添付の図面に示される好適実施形態
を基に、詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明に係る画像記録装置の一実
施形態の概略構成を示す斜視図である。図示例の画像記
録装置10は、二次元的に配列された光源群として、照
明光束によって照射される二次元空間光変調素子である
DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)で生成され
た反射光点列と、いわゆるエクスターナルドラム(外面
ドラム)を用いて記録媒体を2次元的に走査露光して画
像を記録する装置である。
【0014】図1において、画像記録装置10は、光源
(図示省略)と、光源から射出される照明光を受けるD
MD12と、コリメータレンズ(光コリメータ)14
と、光偏向器(デフレクタ)16と、フォーカシングレ
ンズ18と、副走査駆動系20と、エクスターナルドラ
ム(アウタードラム)22(以下、単にドラム22とす
る。)を有している。また、ドラム22の外面には記録
媒体24が巻き付けられている。
【0015】図示は省略したが、光源としては充分な光
量の光を射出できるものであれば、対象となる記録媒体
の分光感度に応じた各種の光源が利用可能である。例え
ば、記録媒体として可視光や紫外光に感度をもつ製版用
フィルムやコンベンショナルPS版であれば、超高圧水
銀灯やメタルハライドランプ等を用いればよい。また、
赤外光に感度を持つヒートモードプレートに対しては、
赤外のBroad area Laser Diode等を用いればよい。その
他に、LED、ハロゲンランプ、キセノンランプ等も記
録媒体にあわせて用いることができる。
【0016】DMD12は、所定の回転軸を中心に所定
角度回転(揺動)可能な矩形のマイクロミラーを、二次
元的に配列してなる二次元空間光変調素子で、静電的に
マイクロミラーを回転することにより、各マイクロミラ
ー(=画素)毎に露光をオン/オフして、光を変調す
る。このようなDMD12は、半導体装置の製造プロセ
スを応用したマイクロマシン技術によってシリコンチッ
プ上に作成される。図示例の画像記録装置10において
は、例えば、画素間隔が17μmで、1280画素×1
024画素のDMD12を用いている。このDMD12
によって1回に記録される1280画素×1024画素
からなる画像をここでは1コマということにする。ま
た、後述するドラム22の回転方向(図中矢印Tで示
す。)とDMD12の1024画素の画素列方向とが光
学的に一致し、かつ、ドラム22の軸線方向と同128
0画素の画素列方向とが光学的に一致するように、各部
材が配置される。ドラム22の回転にともなってDMD
12により画像が1コマずつ記録媒体上に記録されてい
く方向を主走査方向とする。これは、図1に矢印Mで示
すように、ドラム22の回転方向Tとは逆方向である。
また、主走査方向Mと直交する、図中矢印Sで示すドラ
ム22の軸線方向と同一の方向を副走査方向とする。
【0017】なお、本発明で用いられる二次元的に配列
された空間光変調素子としては、図示例のようなDMD
12には限定されず、この他、液晶タイプ、PLZTタ
イプ、EOタイプ、AOタイプ等が各種利用可能であ
る。ただし、中でも、変調速度や光の利用効率等の点
で、DMDが最も好ましい。また、二次元アレイ状光源
として、二次元的に発光点が並んだ面発光レーザやLE
Dアレイ等を用いることができる。
【0018】コリメータレンズ14は、DMD12によ
って反射された光を平行光として、光偏向器16に入射
させるものである。光偏向器16は、コリメータレンズ
14を介して入射された光を、ドラム22の回転に合わ
せて偏向するものである。すなわち、光偏向器16は、
図1では図示を省略した駆動手段(偏向器角度制御回
路)によって駆動され、ドラム22の回転に合わせて光
の向きを、主走査方向Mとは逆方向に偏向して、ドラム
22が回転しても、1コマの画像が記録媒体24の同じ
位置に結像されるようにするものである。光偏向器16
としては、ガルバノスキャナ(ガルバノメータミラ
ー)、ポリゴナルミラー、ピエゾシステムあるいはレン
ズをシフトするもの等様々なもの(コリメータレンズ1
4とフォーカシングレンズ18のシフトも含む)が好適
に例示される。また、フォーカシングレンズ18は、光
偏向器16で偏向された光をドラム22に巻き付けられ
た記録媒体24上の所定の位置に結像させるものであ
る。
【0019】DMD12によって反射された光は最終的
にドラム22の表面に保持された記録媒体24の表面に
結像する。記録媒体24としては、例えば、光モード感
材や熱モード感材等が例示される。また、記録媒体に
は、特に限定はなく、フィルムやプレートでもよい。ド
ラム22は、外側面に記録媒体24を保持して、軸線を
中心として、図に矢印Tで示す方向に回転する円筒であ
る。光源からDMD12、コリメータレンズ14、光偏
向器16、フォーカシングレンズ18に至る光学系は、
一体的にユニット化されており、副走査駆動系20によ
り、副走査方向(図中矢印S方向)に所定速度で移動す
るように構成されている。
【0020】また、図2に、本実施形態に係る画像記録
装置10の記録タイミング制御のブロック図を示す。こ
の図2は、図1に示した構成に対して、各構成要素を制
御する制御系を追加して示したものである。図2におい
て、光源11、DMD12、光偏向器16等の光学系
(図2では、コリメータレンズ14、フォーカシングレ
ンズ18は図示を省略している。)は、副走査駆動系
(副走査ユニット)20上に、一体化されて構成され、
副走査方向Sに所定速度で移動するようになっている。
【0021】前述したように、光偏向器16は、DMD
12によって反射された光をドラム22の回転に合わせ
て偏向するものであるが、そのタイミングを制御するた
めに、ドラム22のモータ駆動回路26にドラム始点検
出器28が設けられている。ドラム始点検出器28は、
ドラム22が1回転する毎に1回ドラム始点検出信号を
発生する。このドラム始点検出器28としては、例えば
ドラム22の回転位置を検出するロータリエンコーダを
用いることができる。また、副走査駆動系20には、副
走査位置を検出する副走査位置検出器30が設けられて
いる。
【0022】また、ドラム始点検出器28のドラム始点
検出信号を受けて、これを基に記録媒体24への画像露
光の開始を示す露光開始信号を生成する露光開始信号生
成手段32が設けられている。この露光開始信号は、ド
ラム22に巻き付けられている記録媒体24の画像記録
領域の始めが、ドラム始点からドラム22がどれだけ回
転した位置にあるかを示すものである。したがってドラ
ム始点検出信号と同様露光開始信号もドラム1回転毎に
1回発生される。また、DMD12に画像データを供給
する変調信号発生器34が設けられている。変調信号発
生器34は、露光開始信号および副走査位置検出器30
によって検出される副走査位置に応じて、DMD12に
送る1コマまたは1コマ未満の画像データを制御するも
のである。
【0023】また、DMD12によって形成される画像
を記録媒体24上の所定位置に露光させるために光偏向
器16を制御する必要があり、そのために、偏向器角度
制御回路36、偏向器角度測定手段38、角度一致信号
生成手段40、時間差算出手段42および遅延回路44
が設けられている。偏向器角度制御回路36は、ドラム
始点検出信号と位相同期して光偏向器16の角度を制御
する角度制御信号を生成して光偏向器16の駆動を制御
するものであり、角度制御信号生成手段として機能す
る。偏向器角度測定手段38は、光偏向器16の実際の
角度を測定するものである。角度一致信号生成手段40
は、偏向器角度測定手段38によって測定された光偏向
器16の実際の角度が、増加する際に、あるいは減少す
る際に、所定の値と一致することを検出して角度一致信
号を発生させるものである。すなわち、この角度一致信
号は光偏向器16の角度が記録媒体24の有効露光領域
に入ったことを示すものである。したがって角度一致信
号の示す有効露光領域が実際に記録媒体24上のそのD
MD12が形成する画像を露光すべき位置と一致してい
る必要がある。
【0024】時間差算出手段42および遅延回路44
は、その位置を調整するためのものである。すなわち、
時間差算出手段42は、露光開始信号生成手段32から
露光開始信号を受け、また角度一致信号生成手段40か
ら角度一致信号を受け取り、露光開始信号と角度一致信
号の時間差を算出する。この時間差は、実際に画像を露
光すべき位置と光偏向器16の角度が示す有効露光領域
とのずれ(遅延量)を示すものである。また、遅延回路
44は、時間差算出手段42によって算出された時間差
に応じて光偏向器16の角度制御信号を調整(遅延)す
るものである。遅延回路44によって光偏向器16の角
度制御信号を遅延させて、記録媒体24上の実際に画像
を記録すべき位置と光偏向器16の有効露光領域を一致
させることにより、画像露光の同期がとれ、高画質な画
像を得ることが可能となる。
【0025】以下、図を用いてより具体的に本実施形態
の作用を説明する。なお、通常、画像記録は、ドラム2
2に記録媒体24を装着し、条件を設定して画像の露光
を始めると、画像記録が終わるまで設定された条件で行
われるため、画像記録中に画像記録位置がずれる等の問
題を発見した場合には、画像記録を中止し、装置の初期
設定をやり直した後に、画像記録が再開される。本実施
形態は、その装置の初期設定を行い、光偏向器とドラム
の同期をとり、ぼけのないシャープな画像を得るように
するものである。
【0026】図3に、コマ画像の露光における各種信号
の関係を示し、また図4に、コマ画像の露光中のドラム
22と光偏向器16の様子を示す。ドラム22は、モー
タ駆動回路26により、一定速度で回転している。例え
ば図4に符号T0 で示すようなドラム22の1周(1回
転)の基準となるドラム始点を、ドラム始点検出器28
で検出し、ドラム始点検出信号を発生する。ドラム始点
検出信号は、ドラム22の1回転毎に1回発生される。
露光開始信号生成手段32は、ドラム始点検出器28か
らドラム始点検出信号を受け取り、露光開始信号を発生
する。露光開始信号は、図4に符号R0 で示すように、
ドラム22外面に装着された記録媒体24上の、そこか
ら画像記録を開始すべきという画像露光領域のはじまり
の位置を示すものであり、ドラム始点検出信号と同様、
ドラム22の1回転毎に1回発生される。
【0027】露光開始信号は、変調信号発生器34に送
られる。変調信号発生器34は、露光開始信号を受け取
ると、露光開始信号および前記副走査位置に応じて変調
信号を発生し、画像データをDMD12に送り、コマ画
像の露光が行われる。以下、コマ画像の露光について、
図4及び図5を用いて説明する。図4に示すように、ド
ラム22が回転し、記録媒体24上の露光開始位置R0
が検出されると、最初のコマaの画像データがDMD1
2に送られ、光偏向器16によって記録媒体24上の所
定の位置に露光される。
【0028】このとき、ドラム22の回転に伴い、記録
媒体24が移動するが、それに合わせて光偏向器16も
角度θを変化させて、記録媒体24上に露光されるコマ
画像の位置を記録媒体24上に相対的に静止させる。す
なわち、図5に示すように、光偏向器の角度θは、ドラ
ム22の回転に合わせて変化するが、偏向器角度θが所
定の閾値Kと一致したとき(より正確に言うと、角度θ
が増加状態にあるときに閾値Kと一致したとき)からコ
マaの露光が開始される。そして図5の偏向器角度θの
グラフに太線で示した有効露光領域において、ドラム2
2の回転に合わせて偏向器角度θを変化させながらコマ
aを露光し続けることで、図5の下に示すように、記録
媒体24上で、コマaの画像は、記録媒体24とともに
移動し、記録媒体24上で相対的に静止させられる。
【0029】ドラム22がコマa、1コマ分だけ(コマ
aの縦方向の長さ分だけ)移動すると、光偏向器16
は、瞬時に、最初にコマaを露光し始めた位置までもど
り、図4に示すようにコマaの上にコマbの露光を開始
する。図5に示すコマaの露光からコマbの露光に移る
間は、DMD12に変調信号は送られず、コマbの露光
開始と同時にコマbの画像データがDMD12に送ら
れ、コマaの場合と同様にして、光偏向器16の角度を
ドラム22の回転に合わせて、コマbを記録媒体24上
に静止させるようにして、コマbの露光が行われる。各
コマは、このように、コマa、コマbと、下から上へ、
主走査方向Mに順番に露光されるが、各コマを露光して
いる間の光偏向器16の偏向方向は、ドラム22の回転
方向と同じであり、主走査方向Mとは逆方向であり、ド
ラム22の回転に合わせて角度が変化させられている。
これにより、各コマの画像を記録媒体24上で相対的に
静止させることができる。
【0030】また一方、光偏向器16は、ドラム始点検
出信号と同時に駆動を開始し、ドラム始点検出信号と位
相同期して、偏向器角度制御回路36の偏向器角度制御
信号により制御されている。しかし通常電気的、機械的
な遅れにより、実際の偏向器角度変化は、偏向器角度測
定手段38によって測定された図3の偏向器角度測定信
号が示すように、偏向器角度制御信号より少し遅れてい
る。上で述べたように各コマの露光開始位置(前記有効
露光領域の始まりの位置)は、偏向器角度測定信号のグ
ラフと図に一点鎖線で示した閾値Kとの交点によって示
されるが、図3に示す例では、この各コマの露光開始位
置と前に説明した露光開始信号の発生時とがずれてい
る。したがって、このままでは画像記録位置がずれてし
まう。
【0031】そこで、このずれを解消するために光偏向
器16の偏向器角度制御信号を調整(遅延)しなければ
ならない。この調整(遅延)量を求めるために、角度一
致信号生成手段40は、偏向器角度測定手段38から実
際の偏向器の角度を示す偏向器角度測定信号を受け取
り、これと閾値Kとを比較して角度一致信号を生成す
る。角度一致信号は時間差算出手段42に送られる。時
間差算出手段42では、この角度一致信号と、露光開始
信号生成手段32から受けとった露光開始信号とから、
図3にtで示すように、これらの時間差tを算出する。
図3からわかるように、このとき角度一致信号をtだけ
遅らせれば、角度一致信号と露光開始信号を一致させる
ことができる。これにより、角度一致信号の示す光偏向
器16による露光タイミングと、露光開始信号の示す記
録媒体24の露光開始位置とを合わせることができ、ド
ラム22の回転と光偏向器16の制御とを完全に同期を
とることができる。その結果、画像を記録媒体上で相対
的に静止させ、画像のずれをなくし、ぼけのないシャー
プな画像を得ることができる。
【0032】そこで、この時間差tに基づいて、遅延回
路44において、偏向器角度制御信号を遅延させる信号
を生成し、偏向器角度制御回路36を通じて光偏向器1
6の駆動を制御して、図6に示すように、時間差tだけ
光偏向器16の偏向器角度制御信号を遅延させるように
設定する。なお、図6の破線のグラフは、偏向器角度制
御信号を遅延させなかった場合の信号を表している。こ
のようにすれば、図6に示すように、偏向器角度一致信
号と露光開始信号の立ち上がりを一致させることができ
る。このように初期条件を設定して、画像記録を再開す
るようにすれば、図3に示されるような画像のずれは解
消され、高画質な画像を得ることができる。
【0033】ところで、上で説明した例では、角度一致
信号は、偏向器角度θが増加する場合に閾値Kを超える
ところで検出していたが、偏向器角度θの測定方法の違
いや、記録媒体の移動方向等により、偏向器角度θが減
少する場合に閾値を超える(通過する)ところで検出す
るようにしてもよい。また、上述したように、露光開始
信号と角度一致信号との時間差をとる代わりに、ドラム
始点検出信号あるいはドラム検出信号を基準として生成
される信号と角度一致信号との時間差を求めるようにし
てもよい。
【0034】以上、本発明の画像記録方法及び装置につ
いて詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の
改良や変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0035】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、記
録媒体上に記録画像を静止させることができ、ぼけのな
いシャープな画像を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像記録装置の一実施形態の概
略構成を示す斜視図である。
【図2】 本実施形態に係る画像記録装置の記録タイミ
ング制御を示すブロック図である。
【図3】 コマ露光における各信号の関係を示す線図で
ある。
【図4】 コマ露光におけるドラムと光偏向器の関係を
示す概略斜視図である。
【図5】 コマ露光における光偏向器の角度と記録媒体
上のコマ画像の位置を示す説明図である。
【図6】 図3において、本発明により光偏向器の角度
制御信号を遅させた結果を示す線図である。
【図7】 (a)、(b)、(c)は、従来の空間光変
調素子を用いた画像記録方法の原理を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
10 画像記録装置 11 光源 12 DMD 14 コリメータレンズ 16 光偏向器 18 フォーカシングレンズ 20 副走査駆動系 22 ドラム 24 記録媒体 26 モータ駆動回路 28 ドラム始点検出器 30 副走査位置検出器 32 露光開始信号生成手段 34 変調信号発生器 36 偏向器角度制御回路 38 偏向器角度測定手段 40 角度一致信号生成手段 42 時間差算出手段 44 遅延回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/036 B41J 3/00 D 5C074 1/06 3/21 L 1/23 103 (72)発明者 角 克人 神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富 士写真フイルム株式会社内 (72)発明者 砂川 寛 神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富 士写真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2C162 AE28 FA09 FA44 FA49 2C362 AA07 AA13 BA17 BA48 BA83 BB37 BB44 2H045 BA22 CA98 DA21 5C051 AA02 CA06 DB02 DB07 DB24 DB28 DC03 DE02 DE26 5C072 AA03 BA16 HA01 HA14 HB13 HB15 JA02 5C074 AA10 BB01 BB21 CC01 CC23 CC26 DD15 EE20 GG04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2次元的に配列された光源群により形成さ
    れる2次元的画像を、光偏向器を有する光学系を介し
    て、一定速度で回転するドラムの外面に装着された記録
    媒体上に露光する画像記録方法であって、 前記ドラムが1回転する毎に1回発生するようにドラム
    始点検出信号を生成し、前記2次元的に配列された光源
    群により形成される2次元的画像の前記記録媒体上への
    露光の開始を示す露光開始信号を、前記ドラム始点検出
    信号から生成し、前記ドラム始点検出信号と位相同期し
    て前記光偏向器の角度を制御する角度制御信号を生成
    し、 前記光偏向器の角度を測定するとともに、前記光偏向器
    の角度が増加する場合に所定の角度となる位置、あるい
    は前記光偏向器の角度が減少する場合に所定の角度とな
    る位置のどちらかにおいて角度一致信号を生成し、 前記露光開始信号と前記角度一致信号との時間差を算出
    し、該算出された時間差を基にして前記角度制御信号を
    遅延させるようにしたことを特徴とする画像記録方法。
  2. 【請求項2】2次元的に配列された光源群により形成さ
    れる2次元的画像を、光偏向器を有する光学系を介し
    て、一定速度で回転するドラムの外面に装着された記録
    媒体上に露光する画像記録装置であって、 前記ドラムが1回転する毎に1回発生するようにドラム
    始点検出信号を生成するドラム始点検出器と、 前記2次元的に配列された光源群により形成される2次
    元的画像の前記記録媒体上への露光の開始を示す露光開
    始信号を、前記ドラム始点検出信号から生成する露光開
    始信号生成手段と、 前記ドラム始点検出信号と位相同期して前記光偏向器の
    角度を制御する角度制御信号を生成する角度制御信号生
    成手段と、 前記光偏向器の角度を測定する偏向器角度測定手段と、 前記光偏向器の角度が増加する場合に所定の角度となる
    位置、あるいは前記光偏向器の角度が減少する場合に所
    定の角度となる位置で角度一致信号を生成する角度一致
    信号生成手段と、 前記露光開始信号と前記角度一致信号との時間差を算出
    する手段と、 算出された前記時間差を基にして前記角度制御信号を遅
    延させる遅延手段と、を備えたことを特徴とする画像記
    録装置。
JP2001203317A 2001-07-04 2001-07-04 画像記録方法及び装置 Withdrawn JP2003011422A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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