JP2003010443A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003010443A
JP2003010443A JP2001200084A JP2001200084A JP2003010443A JP 2003010443 A JP2003010443 A JP 2003010443A JP 2001200084 A JP2001200084 A JP 2001200084A JP 2001200084 A JP2001200084 A JP 2001200084A JP 2003010443 A JP2003010443 A JP 2003010443A
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Application number
JP2001200084A
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English (en)
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Isamu Ishida
勇 石田
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可変表示装置による表示演出を多様化させ、
多彩な演出を行うことで遊技の興趣を向上させた遊技機
を提供する。 【解決手段】 リーチ予告1では、表示制御用CPU
は、「左上」の図柄表示エリアの上端部から識別情報を
出現させ、中央方向に移動させたあと、下端方向に移動
させるとともに、隣接する表示領域との境界部分(「左
中」の図柄表示エリアの上端部)から同一の識別情報を
出現させる。そして、識別情報が「左上」の図柄表示エ
リアの下端部分に取り込まれ、「左中」の図柄表示エリ
アに出現させた識別情報をその中央方向に移動させる表
示制御を行う。このような制御を繰り返し、図柄表示エ
リアを順次移動していくような表示を行う。このような
表示領域境界表示によってリーチ予告がなされる。よっ
て、多彩な演出を行うことができるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数種類の識別情
報を可変表示可能な複数の表示領域を有する可変表示手
段と、可変表示手段を制御する表示制御手段とを備え、
複数の表示領域のうち、所定の表示領域の識別情報が特
定の表示態様となったことを条件に遊技者にとって有利
な特定遊技状態に制御可能となるパチンコ機等の遊技機
に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技機として、遊技球などの遊技媒体を
発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けら
れている入賞口などの入賞領域に遊技媒体が入賞する
と、所定個の賞球が遊技者に払い出されるものがある。
さらに、表示状態が変化可能な可変表示部が設けられ、
可変表示部の表示結果があらかじめ定められた特定の表
示態様となった場合に所定の遊技価値を遊技者に与える
ように構成されたものがある。
【0003】遊技価値とは、遊技機の遊技領域に設けら
れた可変入賞球装置の状態が打球が入賞しやすい遊技者
にとって有利な状態になることや、遊技者にとって有利
な状態となるための権利を発生させたりすることや、景
品遊技媒体払出の条件が成立しやすくなる状態になるこ
とである。また、入賞等の所定の条件成立に応じて所定
量の遊技球やコインが付与されたり得点が加算されたり
する場合に、それらを価値または有価価値と呼ぶことに
する。
【0004】パチンコ遊技機では、特別図柄(識別情
報)を表示する可変表示部の表示結果があらかじめ定め
られた特定の表示態様の組合せとなることを、通常、
「大当り」という。大当りが発生すると、例えば、大入
賞口が所定回数開放して打球が入賞しやすい大当り遊技
状態に移行する。そして、各開放期間において、所定個
(例えば10個)の大入賞口への入賞があると大入賞口
は閉成する。そして、大入賞口の開放回数は、所定回数
(例えば16ラウンド)に固定されている。なお、各開
放について開放時間(例えば29.5秒)が決められ、
入賞数が所定個に達しなくても開放時間が経過すると大
入賞口は閉成する。また、大入賞口が閉成した時点で所
定の条件(例えば、大入賞口内に設けられているVゾー
ンへの入賞)が成立していない場合には、大当り遊技状
態は終了する。
【0005】また、可変表示装置において最終停止図柄
(例えば左右中図柄のうち中図柄)となる図柄以外の図
柄が、所定時間継続して、特定表示態様と一致している
状態で停止、揺動、拡大縮小もしくは変形している状
態、または、複数の図柄が同一図柄で同期して変動した
り、表示図柄の位置が入れ替わっていたりして、最終結
果が表示される前で大当り発生の可能性が継続している
状態(以下、これらの状態をリーチ状態、リーチ態様、
あるいはリーチ表示態様という。)において行われる演
出をリーチ演出という。また、リーチ演出を含む可変表
示をリーチ可変表示という。リーチ状態において、変動
パターンを通常状態における変動パターンとは異なるパ
ターンにすることによって、遊技の興趣が高められてい
る。そして、可変表示装置に可変表示される図柄の表示
結果がリーチ状態となる条件を満たさない場合には「は
ずれ」となり、可変表示状態は終了する。遊技者は、大
当りをいかにして発生させるかを楽しみつつ遊技を行
う。
【0006】遊技機における遊技進行はマイクロコンピ
ュータ等による遊技制御手段によって制御される。可変
表示装置に表示される識別情報の可変表示の態様が多岐
に渡るので可変表示制御に関するプログラムの容量は大
きい。従って、プログラム容量に制限のある遊技制御手
段のマイクロコンピュータで可変表示装置に表示される
識別情報等を制御することは困難であり、遊技制御手段
のマイクロコンピュータとは別の表示制御用のマイクロ
コンピュータ(表示制御手段)を用いることが得策であ
る。
【0007】表示制御用のマイクロコンピュータを設け
た場合、遊技制御手段は、遊技制御状態と可変表示制御
状態との同期をとるために、遊技の進行に応じて適宜表
示制御用のマイクロコンピュータに制御信号を送る必要
がある。その場合、可変表示部に表示される識別情報、
特に、可変表示終了時の停止識別情報を指定するための
制御信号が表示制御用のマイクロコンピュータに送出さ
れる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】遊技中の遊技演出は、
音声出力や、発光体の点灯/消灯、可変表示部(可変表
示装置)の表示によって行われたり、遊技領域に設けら
れた役物の動作によって行われるが、そのような遊技演
出を継続して遊技者に提供し続けていると、遊技者に飽
きられてしまうおそれがあるという問題があった。
【0009】本発明は、可変表示装置による表示演出を
多様化させ、多彩な演出を行うことで、遊技の興趣を向
上させた遊技機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による遊技機は、
複数種類の識別情報を可変表示可能な複数の表示領域を
有する可変表示手段(例えば、可変表示装置9)と、可
変表示手段を制御する表示制御手段(例えば、表示制御
用CPU101)とを備え、複数の表示領域のうちの所
定の表示領域の識別情報が特定の表示態様となったこと
を条件に遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御可能
となる遊技機であって、複数の表示領域には互いに隣接
する第1の表示領域と第2の表示領域とを含み、複数種
類の識別情報には、第1の表示領域と第2の表示領域で
共通して用いられる識別情報が含まれており、表示制御
手段は、第1の表示領域と第2の表示領域との境界で、
共通して用いられる識別情報の一部を第1の表示領域に
表示させ、さらに共通して用いられる識別情報の残部を
第2の表示領域に表示させるとともに、第1の表示領域
と第2の表示領域の可変表示の速度を第1の表示領域か
ら第2の表示領域に向かう方向に同期させ共通して用い
られる識別情報の可変表示を行う表示領域境界表示(例
えば、図61および図62に示されている表示)を実行
することが可能であることを特徴とするものである。
【0011】表示制御手段が、表示領域の端部から中央
方向へ識別情報を可変表示させる場合に、表示領域に停
止表示されたときの識別情報の形状と比較して、幅およ
び高さが異なる比率で拡大あるいは縮小された識別情報
を表示領域の端部から中央方向に向かうにつれて、徐々
に停止表示されたときの識別情報の形状となるように表
示する構成とされていてもよい。
【0012】表示制御手段が、表示領域の中央から端部
方向へ識別情報を可変表示させる場合に、表示領域に停
止表示されたときの識別情報を表示領域の中央から端部
方向に向かうにつれて、徐々に停止表示されたときの識
別情報の形状と比較して幅および高さが異なる比率で拡
大あるいは縮小させて識別情報を表示する構成とされて
いてもよい。
【0013】表示領域境界表示が、可変表示手段の表示
状態が所定の表示態様(例えば、リーチ、大当り、確変
など)となることを報知可能な予告報知として用いられ
るように構成されていてもよい。
【0014】可変表示手段が、複数行複数列に配列され
た表示領域を含み、表示領域境界表示がなされる表示領
域の数に応じて、予告報知の信頼度が異なるように構成
されていてもよい。
【0015】所定の表示態様は、特定の表示態様である
ように構成されていてもよい。
【0016】所定の表示態様は、リーチ表示態様である
ように構成されていてもよい。
【0017】複数の表示領域には、可変表示手段の表示
面の端部に向かうにつれて、幅と高さのうちの少なくと
もいずれか一方が変化された表示領域を含むように構成
されていてもよい。
【0018】可変表示可能な複数の表示領域が、それぞ
れ別のスプライト画像として処理されるように構成され
ていてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。まず、遊技機の一例である第1種
パチンコ遊技機の全体の構成について説明する。図1は
パチンコ遊技機を正面からみた正面図、図2は遊技盤の
前面を示す正面図である。
【0020】パチンコ遊技機1は、縦長の方形状に形成
された外枠(図示せず)と、外枠の内側に開閉可能に取
り付けられた遊技枠とで構成される。また、パチンコ遊
技機1は、遊技枠に開閉可能に設けられている額縁状に
形成されたガラス扉枠2を有する。遊技枠は、外枠に対
して開閉自在に設置される前面枠(図示せず)と、機構
部品等が取り付けられる機構板と、それらに取り付けら
れる種々の部品(後述する遊技盤を除く。)とを含む構
造体である。
【0021】図1に示すように、パチンコ遊技機1は、
額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠
2の下部表面には打球供給皿(上皿)3がある。打球供
給皿3の下部には、打球供給皿3に収容しきれない遊技
球を貯留する余剰球受皿4と打球を発射する打球操作ハ
ンドル(操作ノブ)5が設けられている。ガラス扉枠2
の背面には、遊技盤6が着脱可能に取り付けられてい
る。なお、遊技盤6は、それを構成する板状体と、その
板状体に取り付けられた種々の部品とを含む構造体であ
る。また、遊技盤6の前面には遊技領域7が形成されて
いる。
【0022】遊技領域7の中央付近には、それぞれが識
別情報としての図柄を可変表示する複数の可変表示部を
含む可変表示装置9が設けられている。可変表示装置9
には、図3に示すように、本例では「左上」、「左
中」、「左下」、「中上」、「中中」、「中下」、「右
上」、「右中」、「右下」の9つの可変表示部(図柄表
示エリア=表示領域)がある。また、本例では、可変表
示装置9は、例えばLCD(液晶表示装置)などの画像
を表示する装置によって構成され、各表示領域が図3に
示すようにドラムを模した形状(以下、「ドラム形状」
という。)とされている。すなわち、各表示領域は、そ
れぞれ、横向きに倒した円柱の外壁の一部のような形状
とされている。なお、可変表示装置9は、LCDに限ら
ず、例えばCRTや、ビットマップ方式で表示を行う表
示装置などであってもよい。
【0023】図4(A)は、任意の横ラインに属する各
表示領域の構成を示す説明図である。図4(A)には、
左中右の3つの表示領域が示されている。この例では、
中の表示領域における上端部および下端部の幅(2×L
1)と、左右それぞれの表示領域における上端部および
下端部の幅(L2)とが、例えば同一となるように構成
される。なお、中の表示領域における中央部の幅(2
(L1)+2(a1))と、左右それぞれの表示領域に
おける中央部の幅(L2+((a2)/2)−((a
1)/2))とは、同一であってもなくてもよい。な
お、「a1」は、中の表示領域と左右の表示領域との境
界部分を含む楕円の短経の長さを意味する。また、「a
2」は、左の表示領域の左端部分または右の表示領域の
右端部分を含む楕円の短経の長さを意味する。
【0024】図4(B)は、任意の横ラインに属する各
表示領域における識別情報の表示状態を示す説明図であ
る。図4(B)において、「b1」は、中の表示領域に
可変表示される識別情報(例えば「BAR」)の両端部
分の軌跡を含む楕円の短経の長さを意味する。また、
「b2」は、左の表示領域に可変表示される識別情報の
右端部分、または右の表示領域に可変表示される識別情
報の左端部分の軌跡を含む楕円の短経の長さを意味す
る。さらに、「b3」は、左の表示領域に可変表示され
る識別情報の左端部分、または右の表示領域に可変表示
される識別情報の右端部分の軌跡を含む楕円の短経の長
さを意味する。「a1」および「a2」は、上述した図
4(A)に示すものと同一である。この例では、上記の
各値がb1<a1<b2<b3<a2となるように各表
示領域が構成されており、立体感を持って識別情報が可
変表示される。
【0025】ここで、可変表示装置9における識別情報
の可変表示態様について説明する。本例では、ドラム形
状の表示領域に識別情報が貼りつけられているかのよう
な表示がなされ、各表示領域にてドラムが回転している
かのように識別情報が可変表示される。よって、この例
では、各表示領域にて識別情報(例えば「BAR」)が
表示される際には、中央部分にて最も幅が広くなり、上
下の端部に行くにつれて幅が狭くなるように表示され
る。具体的には、図5に示すように、中の縦ラインに属
する各表示領域(「中上」、「中中」、「中下」の表示
領域)では、中央部分から上下に移動した任意の部分
(図5(A)では上端方向に移動した任意の部分)にお
ける識別情報の表示幅(例えばW1)よりも、図5
(B)に示す中央部分における識別情報の表示幅(W2
(>W1))の方が広くなるように表示される。また、
図6に示すように、左右の縦ラインに属する各表示領域
(「左上」、「左中」、「左下」、「右上」、「右
中」、「右下」の表示領域)においても、中央部分から
上下に移動した任意の部分(図6(A)では上端方向に
移動した任意の部分)における識別情報の表示幅(例え
ばW1)よりも、図6(B)に示す中央部分における識
別情報の表示幅(W2(>W1))の方が広くなるよう
に表示される。
【0026】また、本例では、上記のように各表示領域
にてドラムが回転しているかのように識別情報が可変表
示されるので、各表示領域において表示される識別情報
の高さは、中央部分に位置しているときに最も高くなる
ように表示され、端部に行くにつれて低くなるようにさ
れる。すなわち、表示領域に表示される識別情報は、表
示領域の中央部分に位置しているときに平面表示形状
(例えば図7(A)に示すように、平面状に表示された
場合の形状)に近い形状(例えば図7(B)に示すよう
に、ドラムの中央部分であるかのような領域に表示され
た場合の形状)となり、中央部分から上下方向に移動す
るにつれて幅および高さが変化して変形した形状(例え
ば、図7(C)に示すようなドラムの上端部分であるか
のような領域に表示された場合の形状、あるいは図7
(D)に示すようなドラムの下端部分であるかのような
領域に表示された場合の形状)となる。従って、各表示
領域に表示される識別情報は、表示領域を移動していく
につれて、徐々に識別情報の各部分の幅および高さが異
なる比率で変形されていく。すなわち、各表示領域に表
示される識別情報は、表示領域を移動していくにつれ
て、幅および高さが異なる比率で拡大あるいは縮小され
ていく。
【0027】このように、識別情報が表示領域の中央部
分に表示されている場合であっても、その識別情報は
「平面表示形状(図7(A)参照)」ではないので、
「平面表示形状」と「平面表示形状に近い形状(図7
(B)参照)」の幅と高さの比は互いに一致しない。ま
た、可変表示の際に、識別情報の各部分の幅および高さ
が異なる比率で変形されていくので、「平面表示形状に
近い形状」と「変形した形状(図7(C)あるいは図7
(D)参照)」の幅と高さの比も互いに一致しない。例
えば、図7(C)に示すような、表示領域の上端部分に
表示されている識別情報は、上述した平面表示形状と比
較して、上端部に近い部分は高い比率で幅および高さが
縮小されており、中央部分に近い部分は低い比率で幅お
よび高さが縮小されている。
【0028】上記のように各表示領域が構成されている
ので、各表示領域において例えば上端部から下端部方向
に識別情報が移動する可変表示がなされる場合には、識
別情報が表示領域の上端部から中央方向へ移動するにつ
れて、徐々にその識別情報の幅が広くなるとともに高さ
が高くなるように表示される。すなわち、上端部から中
央方向へ移動するにつれて、識別情報の幅および高さが
異なる比率で拡大されていく。その後、中央部分から下
端部に移動するにつれて、徐々にその識別情報の幅が狭
くなるとともに高さが低くなるように表示される。すな
わち、中央部分から下端部に移動するにつれて、識別情
報の幅および高さが異なる比率で縮小されていく。な
お、下端部から上端部方向に識別情報が移動する可変表
示がなされる場合には、同様に、識別情報が表示領域の
下端部から中央方向へ移動するにつれて、徐々にその識
別情報の幅が広くなるとともに高さが高くなるように表
示され、その後中央部分から上端部に移動するにつれ
て、徐々にその識別情報の幅が狭くなるとともに高さが
低くなるように表示される。
【0029】また、本例では、図1には示されていない
が、可変表示装置9には、可変表示部の一部(例えば、
上述した9つの表示領域うちの「右下」の表示領域のさ
らに右下の領域)に、大当りとされる場合に確変とする
か否かを示す確変判定図柄を表示する可変表示部(確変
図柄表示領域)がある。確変判定図柄は、例えば方形状
の図柄とされ、例えば図柄の色によって確変/非確変の
別が報知される。例えば、確変とされる場合には確変を
示す所定の色(例えば、赤色、桃色など)で確変判定図
柄が表示され、非確変とされる場合には非確変を示す所
定の色(例えば、青色)で確変判定図柄が表示される。
可変表示装置9の下方には、始動入賞口14としての可
変入賞球装置15が設けられている。始動入賞口14に
入った入賞球は、遊技盤6の背面に導かれ、始動口スイ
ッチ14aによって検出される。可変入賞球装置15
は、ソレノイド16によって開状態とされる。
【0030】可変入賞球装置15の下部には、特定遊技
状態(大当り状態)においてソレノイド21によって開
状態とされる開閉板20が設けられている。開閉板20
は大入賞口を開閉する手段である。開閉板20から遊技
盤6の背面に導かれた入賞球のうち一方(V入賞領域)
に入った入賞球はV入賞スイッチ22で検出され、開閉
板20からの入賞球はカウントスイッチ23で検出され
る。遊技盤6の背面には、大入賞口内の経路を切り換え
るためのソレノイド21Aも設けられている。また、可
変表示装置9の上部には、始動入賞口14に入った有効
入賞球数すなわち始動記憶数を表示する4つのLEDに
よる特別図柄始動記憶表示器(以下、始動記憶表示器と
いう。)18が設けられている。有効始動入賞がある毎
に、始動記憶表示器18は点灯するLED(保留ラン
プ)を1増やす。そして、可変表示装置9の可変表示が
開始される毎に、点灯するLEDを1減らす。
【0031】ゲート32を遊技球が通過(入賞ともい
う)しゲートスイッチ32aで検出されると、普通図柄
始動記憶が上限に達していなければ、所定の乱数値が抽
出される。そして、普通図柄表示器10において表示状
態が変化する可変表示を開始できる状態であれば、普通
図柄表示器10の表示の可変表示が開始される。普通図
柄表示器10において表示状態が変化する可変表示を開
始できる状態でなければ、普通図柄始動記憶の値が1増
やされる。普通図柄表示器10の近傍には、普通図柄始
動記憶数を表示する4つのLEDによる表示部を有する
普通図柄始動記憶表示器41が設けられている。遊技球
がゲート32を通過する毎に、普通図柄始動記憶表示器
41は点灯するLEDを1増やす。そして、普通図柄表
示器10の可変表示が開始される毎に、点灯するLED
を1減らす。なお、表示図柄(特別図柄、表示制御基板
80が独自に決定する飾り図柄、あるいはそれら両方の
図柄を意味する)と普通図柄とを一つの可変表示装置で
可変表示するように構成することもできる。その場合に
は、特別可変表示部と普通可変表示部とは1つの可変表
示装置で実現される。
【0032】この実施の形態では、左右のランプ(点灯
時に図柄が視認可能になる)が交互に点灯することによ
って可変表示が行われ、可変表示は所定時間(例えば2
9秒)継続する。そして、可変表示の終了時に左側のラ
ンプが点灯して「○」が表示されると当りとなり、右側
のランプが点灯して「×」が表示されるとはずれとな
る。当りとするか否かは、遊技球がゲート32を通過し
たときに抽出された乱数の値が所定の当り判定値と一致
したか否かによって決定される。普通図柄表示器10に
おける可変表示の表示結果が当りである場合に、可変入
賞球装置15が所定回数、所定時間だけ開状態になって
遊技球が入賞しやすい状態になる。すなわち、可変入賞
球装置15の状態は、普通図柄の停止図柄が当り図柄で
ある場合に、遊技者にとって不利な状態から有利な状態
に変化する。
【0033】さらに、確変状態では、普通図柄表示器1
0における停止図柄が当り図柄になる確率が高められる
とともに、可変入賞球装置15の開放時間と開放回数と
のうちの一方または双方が高められ、遊技者にとってさ
らに有利になる。また、確変状態等の所定の状態では、
普通図柄表示器10における可変表示期間(変動時間)
が短縮されることによって、遊技者にとってさらに有利
になるようにしてもよい。
【0034】遊技盤6には、複数の入賞口29,30,
33,39が設けられ、遊技球の入賞口29,30,3
3,39への入賞は、それぞれ入賞口スイッチ29a,
30a,33a,39aによって検出される。遊技領域
7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾ランプ
25が設けられ、下部には、入賞しなかった打球を吸収
するアウト口26がある。また、遊技領域7の外側の左
右上部には、効果音を発する2つのスピーカ27が設け
られている。遊技領域7の外周には、天枠ランプ28
a、左枠ランプ28bおよび右枠ランプ28cが設けら
れている。さらに、遊技領域7における各構造物(大入
賞口等)の周囲には装飾LEDが設置されている。天枠
ランプ28a、左枠ランプ28bおよび右枠ランプ28
cおよび装飾用LEDは、遊技機に設けられている装飾
発光体の一例である。
【0035】そして、この例では、左枠ランプ28bの
近傍に、賞球残数があるときに点灯する賞球ランプ51
が設けられ、天枠ランプ28aの近傍に、補給球が切れ
たときに点灯する球切れランプ52が設けられている。
さらに、図1には、パチンコ遊技機1に隣接して設置さ
れ、プリペイドカードが挿入されることによって球貸し
を可能にするカードユニット50も示されている。
【0036】カードユニット50には、使用可能状態で
あるか否かを示す使用可表示ランプ151、カードユニ
ット50がいずれの側のパチンコ遊技機1に対応してい
るのかを示す連結台方向表示器153、カードユニット
50内にカードが投入されていることを示すカード投入
表示ランプ154、記録媒体としてのカードが挿入され
るカード挿入口155、およびカード挿入口155の裏
面に設けられているカードリーダライタの機構を点検す
る場合にカードユニット50を解放するためのカードユ
ニット錠156が設けられている。
【0037】打球発射装置から発射された遊技球は、打
球レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域
7を下りてくる。打球が始動入賞口14に入り始動口ス
イッチ14aで検出されると、図柄の可変表示を開始で
きる状態であれば、可変表示装置9において表示図柄が
可変表示(変動)を始める。図柄の可変表示を開始でき
る状態でなければ、始動記憶数を1増やす。
【0038】可変表示装置9における表示図柄の可変表
示は、一定時間が経過したときに仮停止し、その後停止
状態となる。仮停止時の表示図柄の組み合わせが特定の
組み合わせであり、停止時の表示図柄(特別図柄)が大
当り図柄(特定表示態様)であると、大当り遊技状態に
移行する。すなわち、開閉板20が、一定時間経過する
まで、または、所定個数(例えば10個)の打球が入賞
するまで開放する。そして、開閉板20の開放中に打球
がV入賞領域に入賞しV入賞スイッチ22で検出される
と、継続権が発生し開閉板20の開放が再度行われる。
継続権の発生は、所定回数(例えば15ラウンド)許容
される。
【0039】仮停止時の可変表示装置9における表示図
柄の組み合わせが確率変動を伴う大当り図柄(確変図
柄)の組み合わせであり、停止時の表示図柄が大当たり
図柄である場合には、次に大当りとなる確率が高くな
る。すなわち、確変状態という遊技者にとってさらに有
利な状態となる。
【0040】次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造につ
いて図8を参照して説明する。図8は、遊技機を裏面か
ら見た背面図である。
【0041】図8に示すように、遊技機裏面側では、可
変表示装置9を制御する表示制御基板(図柄制御基板)
80を含む可変表示制御ユニット49、遊技制御用マイ
クロコンピュータ等が搭載された遊技制御基板(主基
板)31が設置されている。また、球払出制御を行う払
出制御用マイクロコンピュータ等が搭載された払出制御
基板37が設置されている。さらに、遊技盤6に設けら
れている各種装飾LED、始動記憶表示器18および普
通図柄始動記憶表示器41、装飾ランプ25、枠側に設
けられている天枠ランプ28a、左枠ランプ28b、右
枠ランプ28c、賞球ランプ51および球切れランプ5
2を点灯制御するランプ制御手段が搭載されたランプ制
御基板35、スピーカ27からの音発生を制御する音制
御手段が搭載された音制御基板70も設けられている。
また、DC30V、DC21V、DC12VおよびDC
5Vを作成する電源回路が搭載された電源基板910や
発射制御基板91が設けられている。
【0042】遊技機裏面において、上方には、各種情報
を遊技機外部に出力するための各端子を備えたターミナ
ル基板160が設置されている。ターミナル基板160
には、少なくとも、球切れ検出スイッチの出力を導入し
て外部出力するための球切れ用端子、賞球個数信号を外
部出力するための賞球用端子および球貸し個数信号を外
部出力するための球貸し用端子が設けられている。ま
た、中央付近には、主基板31からの各種情報を遊技機
外部に出力するための各端子を備えた情報端子盤34が
設置されている。
【0043】さらに、各基板(主基板31や払出制御基
板37等)に含まれる記憶内容保持手段(例えば、電力
供給停止時にもその内容を保持可能な変動データ記憶手
段すなわちバックアップRAM)に記憶されたバックア
ップデータをクリアするための操作手段としてのクリア
スイッチ921が搭載されたスイッチ基板190が設け
られている。スイッチ基板190には、クリアスイッチ
921と、主基板31等の他の基板と接続されるコネク
タ922が設けられている。
【0044】貯留タンク38に貯留された遊技球は誘導
レールを通り、賞球ケース40Aで覆われた球払出装置
に至る。球払出装置の上部には、遊技媒体切れ検出手段
としての球切れスイッチ187が設けられている。球切
れスイッチ187が球切れを検出すると、球払出装置の
払出動作が停止する。球切れスイッチ187は遊技球通
路内の遊技球の有無を検出するスイッチであるが、貯留
タンク38内の補給球の不足を検出する球切れ検出スイ
ッチ167も誘導レールにおける上流部分(貯留タンク
38に近接する部分)に設けられている。球切れ検出ス
イッチ167が遊技球の不足を検知すると、遊技機設置
島に設けられている補給機構から遊技機に対して遊技球
の補給が行われる。
【0045】入賞にもとづく景品としての遊技球や球貸
し要求にもとづく遊技球が多数払い出されて打球供給皿
3が満杯になり、さらに遊技球が払い出されると、遊技
球は余剰球受皿4に導かれる。さらに遊技球が払い出さ
れると、満タンスイッチ48(図8において図示せず)
がオンする。その状態では、球払出装置内の払出モータ
の回転が停止して球払出装置の動作が停止するとともに
発射装置の駆動も停止する。
【0046】図9は、主基板31における回路構成の一
例を示すブロック図である。なお、図9には、払出制御
基板37、ランプ制御基板35、音制御基板70、発射
制御基板91および表示制御基板80も示されている。
主基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1
を制御する基本回路53と、ゲートスイッチ32a、始
動口スイッチ14a、V入賞スイッチ22、カウントス
イッチ23、入賞口スイッチ29a,30a,33a,
39a、満タンスイッチ48、球切れスイッチ187、
賞球カウントスイッチ301Aおよびクリアスイッチ9
21からの信号を基本回路53に与えるスイッチ回路5
8と、可変入賞球装置15を開閉するソレノイド16、
開閉板20を開閉するソレノイド21および大入賞口内
の経路を切り換えるためのソレノイド21Aを基本回路
53からの指令に従って駆動するソレノイド回路59と
が搭載されている。
【0047】なお、図9には示されていないが、カウン
トスイッチ短絡信号もスイッチ回路58を介して基本回
路53に伝達される。また、ゲートスイッチ32a、始
動口スイッチ14a、V入賞スイッチ22、カウントス
イッチ23、入賞口スイッチ29a,30a,33a,
39a、満タンスイッチ48、球切れスイッチ187、
賞球カウントスイッチ301A等のスイッチは、センサ
と称されているものでもよい。すなわち、遊技球を検出
できる遊技媒体検出手段(この例では遊技球検出手段)
であれば、その名称を問わない。スイッチと称されてい
るものがセンサと称されているもの等でもよいこと、す
なわち、スイッチが遊技媒体検出手段の一例であること
は、他の実施の形態でも同様である。
【0048】また、基本回路53から与えられるデータ
に従って、大当りの発生を示す大当り情報、可変表示装
置9における図柄の可変表示開始に利用された始動入賞
球の個数を示す有効始動情報、確率変動が生じたことを
示す確変情報等の情報出力信号をホールコンピュータ等
の外部装置に対して出力する情報出力回路64が搭載さ
れている。
【0049】基本回路53は、ゲーム制御用のプログラ
ム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用さ
れる記憶手段(変動データを記憶する手段)としてのR
AM55、プログラムに従って制御動作を行うCPU5
6およびI/Oポート部57を含む。この実施の形態で
は、ROM54,RAM55はCPU56に内蔵されて
いる。すなわち、CPU56は、1チップマイクロコン
ピュータである。なお、1チップマイクロコンピュータ
は、少なくともRAM55が内蔵されていればよく、R
OM54およびI/Oポート部57は外付けであっても
内蔵されていてもよい。
【0050】また、RAM(CPU内蔵RAMであって
もよい。)55の一部または全部が、電源基板910に
おいて作成されるバックアップ電源によってバックアッ
プされているバックアップRAMである。すなわち、遊
技機に対する電力供給が停止しても、所定期間は、RA
M55の一部または全部の内容は保存される。
【0051】遊技球を打撃して発射する打球発射装置は
発射制御基板91上の回路によって制御される駆動モー
タ94で駆動される。そして、駆動モータ94の駆動力
は、操作ノブ5の操作量に従って調整される。すなわ
ち、発射制御基板91上の回路によって、操作ノブ5の
操作量に応じた速度で打球が発射されるように制御され
る。
【0052】この実施の形態では、ランプ制御基板35
に搭載されているランプ制御手段が、遊技盤に設けられ
ている始動記憶表示器18、普通図柄始動記憶表示器4
1および装飾ランプ25の表示制御を行うとともに、枠
側に設けられている天枠ランプ28a、左枠ランプ28
b、右枠ランプ28c、賞球ランプ51および球切れラ
ンプ52の表示制御を行う。なお、各ランプはLEDそ
の他の種類の発光体でもよく、この実施の形態および他
の実施の形態で用いられているLEDも他の種類の発光
体でもよい。すなわち、ランプやLEDは発光体の一例
である。本例では、ランプ制御手段は、発光体により遊
技演出を行う場合には、遊技演出に用いられる全ての発
光体を使用(各演出パターンのそれぞれにおいて、全て
の発光体が点灯される。)して演出を行う。また、特別
図柄、飾り図柄、確変判定図柄を可変表示する可変表示
装置9、および普通図柄を可変表示する普通図柄表示器
10の表示制御は、表示制御基板80に搭載されている
表示制御手段によって行われる。
【0053】図10は、表示制御基板80内の回路構成
を、可変表示装置9の一実現例であるLCD(液晶表示
装置)82、普通図柄表示器10、主基板31の出力ポ
ート(ポート0,2)570,572および出力バッフ
ァ回路620,62Aとともに示すブロック図である。
出力ポート(出力ポート2)572からは8ビットのデ
ータが出力され、出力ポート570からは1ビットのス
トローブ信号(INT信号)が出力される。
【0054】表示制御用CPU101は、制御データR
OM102に格納されたプログラムに従って動作し、主
基板31からノイズフィルタ107および入力バッファ
回路105Bを介してINT信号が入力されると、入力
バッファ回路105Aを介して表示制御コマンドを受信
する。入力バッファ回路105A,105Bとして、例
えば汎用ICである74HC540,74HC14を使
用することができる。なお、表示制御用CPU101が
I/Oポートを内蔵していない場合には、入力バッファ
回路105A,105Bと表示制御用CPU101との
間に、I/Oポートが設けられる。
【0055】そして、表示制御用CPU101は、受信
した表示制御コマンドに従って、LCD82に表示され
る画面の表示制御を行う。具体的には、表示制御コマン
ドに応じた指令をVDP103に与える。VDP103
は、キャラクタROM86から必要なデータを読み出
す。VDP103は、入力したデータに従ってLCD8
2に表示するための画像データを生成し、R,G,B信
号および同期信号をLCD82に出力する。
【0056】なお、図10には、VDP103をリセッ
トするためのリセット回路83、VDP103に動作ク
ロックを与えるための発振回路85、および使用頻度の
高い画像データを格納するキャラクタROM86も示さ
れている。キャラクタROM86に格納される使用頻度
の高い画像データとは、例えば、LCD82に表示され
る人物、動物、または、文字、図形もしくは記号等から
なる画像などである。
【0057】入力バッファ回路105A,105Bは、
主基板31から表示制御基板80へ向かう方向にのみ信
号を通過させることができる。従って、表示制御基板8
0側から主基板31側に信号が伝わる余地はない。すな
わち、入力バッファ回路105A,105Bは、入力ポ
ートともに不可逆性情報入力手段を構成する。表示制御
基板80内の回路に不正改造が加えられても、不正改造
によって出力される信号が主基板31側に伝わることは
ない。
【0058】高周波信号を遮断するノイズフィルタ10
7として、例えば3端子コンデンサやフェライトビーズ
が使用されるが、ノイズフィルタ107の存在によっ
て、表示制御コマンドに基板間でノイズが乗ったとして
も、その影響は除去される。また、主基板31のバッフ
ァ回路620,62Aの出力側にもノイズフィルタを設
けてもよい。
【0059】次に遊技機の動作について説明する。図1
1は、主基板31における遊技制御手段(CPU56お
よびROM,RAM等の周辺回路)が実行するメイン処
理を示すフローチャートである。遊技機に対して電源が
投入され、リセット端子の入力レベルがハイレベルにな
ると、CPU56は、ステップS1以降のメイン処理を
開始する。メイン処理において、CPU56は、まず、
必要な初期設定を行う。
【0060】初期設定処理において、CPU56は、ま
ず、割込禁止に設定する(ステップS1)。次に、割込
モードを割込モード2に設定し(ステップS2)、スタ
ックポインタにスタックポインタ指定アドレスを設定す
る(ステップS3)。そして、内蔵デバイスレジスタの
初期化を行う(ステップS4)。また、内蔵デバイス
(内蔵周辺回路)であるCTC(カウンタ/タイマ)お
よびPIO(パラレル入出力ポート)の初期化(ステッ
プS5)を行った後、RAMをアクセス可能状態に設定
する(ステップS6)。
【0061】この実施の形態で用いられるCPU56
は、I/Oポート(PIO)およびタイマ/カウンタ回
路(CTC)も内蔵している。また、CTCは、2本の
外部クロック/タイマトリガ入力CLK/TRG2,3
と2本のタイマ出力ZC/TO0,1を備えている。
【0062】この実施の形態で用いられているCPU5
6には、マスク可能な割込のモードとして以下の3種類
のモードが用意されている。なお、マスク可能な割込が
発生すると、CPU56は、自動的に割込禁止状態に設
定するとともに、プログラムカウンタの内容をスタック
にセーブする。
【0063】割込モード0:割込要求を行った内蔵デバ
イスがRST命令(1バイト)またはCALL命令(3
バイト)をCPUの内部データバス上に送出する。よっ
て、CPU56は、RST命令に対応したアドレスまた
はCALL命令で指定されるアドレスの命令を実行す
る。リセット時に、CPU56は自動的に割込モード0
になる。よって、割込モード1または割込モード2に設
定したい場合には、初期設定処理において、割込モード
1または割込モード2に設定するための処理を行う必要
がある。
【0064】割込モード1:割込が受け付けられると、
常に0038(h)番地に飛ぶモードである。
【0065】割込モード2:CPU56の特定レジスタ
(Iレジスタ)の値(1バイト)と内蔵デバイスが出力
する割込ベクタ(1バイト:最下位ビット0)から合成
されるアドレスが、割込番地を示すモードである。すな
わち、割込番地は、上位アドレスが特定レジスタの値と
され下位アドレスが割込ベクタとされた2バイトで示さ
れるアドレスである。従って、任意の(飛び飛びではあ
るが)偶数番地に割込処理を設置することができる。各
内蔵デバイスは割込要求を行うときに割込ベクタを送出
する機能を有している。
【0066】よって、割込モード2に設定されると、各
内蔵デバイスからの割込要求を容易に処理することが可
能になり、また、プログラムにおける任意の位置に割込
処理を設置することが可能になる。さらに、割込モード
1とは異なり、割込発生要因毎のそれぞれの割込処理を
用意しておくことも容易である。上述したように、この
実施の形態では、初期設定処理のステップS2におい
て、CPU56は割込モード2に設定される。
【0067】次いで、CPU56は、入力ポートを介し
て入力されるクリアスイッチ921の出力信号の状態を
1回だけ確認する(ステップS7)。その確認において
オンを検出した場合には、CPU56は、通常の初期化
処理を実行する(ステップS11〜ステップS15)。
クリアスイッチ921がオンである場合(押下されてい
る場合)には、ローレベルのクリアスイッチ信号が出力
されている。なお、例えば、遊技店員は、クリアスイッ
チ921をオン状態にしながら遊技機に対する電力供給
を開始することによって、容易に初期化処理を実行させ
ることができる。すなわち、RAMクリア等を行うこと
ができる。
【0068】クリアスイッチ921がオンの状態でない
場合には、遊技機への電力供給が停止したときにバック
アップRAM領域のデータ保護処理(例えばパリティデ
ータの付加等の電力供給停止時処理)が行われたか否か
確認する(ステップS8)。この実施の形態では、電力
供給の停止が生じた場合には、バックアップRAM領域
のデータを保護するための処理が行われている。そのよ
うな保護処理が行われていた場合をバックアップありと
する。そのような保護処理が行われていないことを確認
したら、CPU56は初期化処理を実行する。
【0069】この実施の形態では、バックアップRAM
領域にバックアップデータがあるか否かは、電力供給停
止時処理においてバックアップRAM領域に設定される
バックアップフラグの状態によって確認される。この例
では、図12に示すように、バックアップフラグ領域に
「55H」が設定されていればバックアップあり(オン
状態)を意味し、「55H」以外の値が設定されていれ
ばバックアップなし(オフ状態)を意味する。
【0070】バックアップありを確認したら、CPU5
6は、バックアップRAM領域のデータチェック(この
例ではパリティチェック)を行う(ステップS9)。こ
の実施の形態では、クリアデータ(00)をチェックサ
ムデータエリアにセットし、チェックサム算出開始アド
レスをポインタにセットする。また、チェックサムの対
象となるデータ数に対応するチェックサム算出回数をセ
ットする。そして、チェックサムデータエリアの内容と
ポインタが指すRAM領域の内容との排他的論理和を演
算する。演算結果をチェックサムデータエリアにストア
するとともに、ポインタの値を1増やし、チェックサム
算出回数の値を1減算する。以上の処理が、チェックサ
ム算出回数の値が0になるまで繰り返される。チェック
サム算出回数の値が0になったら、CPU56は、チェ
ックサムデータエリアの内容の各ビットの値を反転し、
反転後のデータをチェックサムとする。
【0071】電力供給停止時処理において、上記の処理
と同様の処理によってチェックサムが算出され、チェッ
クサムはバックアップRAM領域に保存されている。ス
テップS9では、算出したチェックサムと保存されてい
るチェックサムとを比較する。不測の停電等の電力供給
停止が生じた後に復旧した場合には、バックアップRA
M領域のデータは保存されているはずであるから、チェ
ック結果(比較結果)は正常(一致)になる。チェック
結果が正常でないということは、バックアップRAM領
域のデータが、電力供給停止時のデータとは異なってい
ることを意味する。そのような場合には、内部状態を電
力供給停止時の状態に戻すことができないので、電力供
給の停止からの復旧時でない電源投入時に実行される初
期化処理を実行する。
【0072】チェック結果が正常であれば、CPU56
は、遊技制御手段の内部状態と表示制御手段等の電気部
品制御手段の制御状態を電力供給停止時の状態に戻すた
めの遊技状態復旧処理を行う(ステップS10)。そし
て、バックアップRAM領域に保存されていたPC(プ
ログラムカウンタ)の退避値がPCに設定され、そのア
ドレスに復帰する。
【0073】このように、バックアップフラグとチェッ
クサム等のチェックデータとを用いてバックアップRA
M領域のデータが保存されているか否かを確認すること
によって、遊技状態を電力供給停止時の状態に正確に戻
すことができる。すなわち、バックアップRAM領域の
データにもとづく状態復旧処理の確実性が向上する。な
お、この実施の形態では、バックアップフラグとチェッ
クデータとの双方を用いてバックアップRAM領域のデ
ータが保存されているか否かを確認しているが、いずれ
か一方のみを用いてもよい。すなわち、バックアップフ
ラグとチェックデータとのいずれかを、状態復旧処理を
実行するための契機としてもよい。
【0074】また、バックアップフラグの状態によって
「バックアップあり」が確認されなかった場合には、後
述する遊技状態復旧処理を行うことなく後述する初期化
処理を行うようにしているので、バックアップデータが
存在しないのにもかかわらず遊技状態復旧処理が実行さ
れてしまうことを防止することができ、初期化処理によ
って制御状態を初期状態に戻すことが可能となる。
【0075】さらに、チェックデータを用いたチェック
結果が正常でなかった場合には、後述する遊技状態復旧
処理を行うことなく後述する初期化処理を行うようにし
ているので、電力供給停止時とは異なる内容となってし
まっているバックアップデータにもとづいて遊技状態復
旧処理が実行されてしまうことを防止することができ、
初期化処理によって制御状態を初期状態に戻すことが可
能となる。
【0076】初期化処理では、CPU56は、まず、R
AMクリア処理を行う(ステップS11)。また、所定
の作業領域(例えば、普通図柄判定用乱数カウンタ、普
通図柄判定用バッファ、特別図柄左中右図柄バッファ、
特別図柄プロセスフラグ、払出コマンド格納ポインタ、
賞球中フラグ、球切れフラグ、払出停止フラグなど制御
状態に応じて選択的に処理を行うためのフラグ)に初期
値を設定する作業領域設定処理を行う(ステップS1
2)。さらに、球払出装置97からの払出が可能である
ことを指示する払出許可状態指定コマンド(以下、払出
可能状態指定コマンドという。)を払出制御基板37に
対して送信する処理を行う(ステップS13)。また、
他のサブ基板(ランプ制御基板35、音制御基板70、
表示制御基板80)を初期化するための初期化コマンド
を各サブ基板に送信する処理を実行する(ステップS1
4)。初期化コマンドとして、可変表示装置9に表示さ
れる初期図柄を示すコマンド(表示制御基板80に対し
て)や賞球ランプ51および球切れランプ52の消灯を
指示するコマンド(ランプ制御基板35に対して)等が
ある。
【0077】そして、2ms毎に定期的にタイマ割込が
かかるようにCPU56に設けられているCTCのレジ
スタの設定が行われる(ステップS15)。すなわち、
初期値として2msに相当する値が所定のレジスタ(時
間定数レジスタ)に設定される。
【0078】初期化処理の実行(ステップS11〜S1
5)が完了すると、メイン処理で、表示用乱数更新処理
(ステップS17)および初期値用乱数更新処理(ステ
ップS18)が繰り返し実行される。表示用乱数更新処
理および初期値用乱数更新処理が実行されるときには割
込禁止状態とされ(ステップS16)、表示用乱数更新
処理および初期値用乱数更新処理の実行が終了すると割
込許可状態とされる(ステップS19)。表示用乱数と
は、可変表示装置9に表示される図柄を決定するための
乱数であり、表示用乱数更新処理とは、表示用乱数を発
生するためのカウンタのカウント値を更新する処理であ
る。また、初期値用乱数更新処理とは、初期値用乱数を
発生するためのカウンタのカウント値を更新する処理で
ある。初期値用乱数とは、大当りとするか否かを決定す
るための乱数を発生するためのカウンタ(大当り決定用
乱数発生カウンタ)等のカウント値の初期値を決定する
ための乱数である。後述する遊技制御処理において、大
当り決定用乱数発生カウンタのカウント値が1周する
と、そのカウンタに初期値が設定される。
【0079】なお、表示用乱数更新処理が実行されると
きには割込禁止状態とされるのは、表示用乱数更新処理
が後述するタイマ割込処理でも実行されることから、タ
イマ割込処理における処理と競合してしまうのを避ける
ためである。すなわち、ステップS17の処理中にタイ
マ割込が発生してタイマ割込処理中で表示用乱数を発生
するためのカウンタのカウント値を更新してしまったの
では、カウント値の連続性が損なわれる場合がある。し
かし、ステップS17の処理中では割込禁止状態にして
おけば、そのような不都合が生ずることはない。
【0080】タイマ割込が発生すると、CPU56は、
レジスタの退避処理(ステップS20)を行った後、図
13に示すステップS21〜S32の遊技制御処理を実
行する。遊技制御処理において、CPU56は、まず、
スイッチ回路58を介して、ゲートスイッチ32a、始
動口スイッチ14a、カウントスイッチ23および入賞
口スイッチ24a等のスイッチの検出信号を入力し、そ
れらの状態判定を行う(スイッチ処理:ステップS2
1)。
【0081】次いで、パチンコ遊技機1の内部に備えら
れている自己診断機能によって種々の異常診断処理が行
われ、その結果に応じて必要ならば警報が発せられる
(エラー処理:ステップS22)。
【0082】次に、遊技制御に用いられる大当り判定用
の乱数等の各判定用乱数を生成するための各カウンタの
カウント値を更新する処理を行う(ステップS23)。
CPU56は、さらに、表示用乱数および初期値用乱数
を生成するためのカウンタのカウント値を更新する処理
を行う(ステップS24,S25)。
【0083】図14は、各乱数を示す説明図である。各
乱数は、以下のように使用される。 (1)ランダム1:大当りを発生させるか否か決定する
(大当り判定用=特別図柄決定用) (2)ランダム2−1:左右のはずれ図柄決定用 (3)ランダム2−2:中のはずれ図柄決定用 (4)ランダム3:大当り時に確変とするか非確変とす
るかを決定する(確変判定図柄決定用=確変判定用) (5)ランダム4:リーチとするか否かを決定する(リ
ーチ決定用=リーチ判定用)
【0084】なお、遊技効果を高めるために、上記
(1)〜(5)の乱数以外の乱数(例えば、初期値決定
用乱数)も用いられている。また、例えば各乱数に定期
的に初期値(例えば各乱数毎にそれぞれ定められている
初期値)を設定するなどして、上記(1)〜(5)の乱
数が互いに同期しないように構成されていることが望ま
しい。ステップS23では、CPU56は、(1)の大
当り判定用乱数、(4)の確変判定図決定用乱数および
(5)のリーチ決定用乱数を生成するためのカウンタの
カウントアップ(1加算)を行う。すなわち、それらが
判定用乱数であり、それら以外の乱数が表示用乱数であ
る。なお、本例では、詳細は後述するが、リーチ決定用
乱数にもとづいてリーチをしないことが決定された場合
であっても、さらなる判断によってリーチとすることが
決定される場合がある。
【0085】さらに、CPU56は、特別図柄プロセス
処理を行う(ステップS26)。特別図柄プロセス制御
では、遊技状態に応じてパチンコ遊技機1を所定の順序
で制御するための特別図柄プロセスフラグに従って該当
する処理が選び出されて実行される。そして、特別図柄
プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更
新される。また、普通図柄プロセス処理を行う(ステッ
プS27)。普通図柄プロセス処理では、普通図柄表示
器10の表示状態を所定の順序で制御するための普通図
柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて
実行される。そして、普通図柄プロセスフラグの値は、
遊技状態に応じて各処理中に更新される。
【0086】次いで、CPU56は、特別図柄に関する
表示制御コマンドをRAM55の所定の領域に設定して
表示制御コマンドを送出する処理を行う(特別図柄コマ
ンド制御処理:ステップS28)。また、普通図柄に関
する表示制御コマンドをRAM55の所定の領域に設定
して表示制御コマンドを送出する処理を行う(普通図柄
コマンド制御処理:ステップS29)。
【0087】さらに、CPU56は、例えばホール管理
用コンピュータに供給される大当り情報、始動情報、確
率変動情報などのデータを出力する情報出力処理を行う
(ステップS30)。
【0088】また、CPU56は、所定の条件が成立し
たときにソレノイド回路59に駆動指令を行う(ステッ
プS31)。可変入賞球装置15または開閉板20を開
状態または閉状態としたり、大入賞口内の遊技球通路を
切り替えたりするために、ソレノイド回路59は、駆動
指令に応じてソレノイド16,21,21Aを駆動す
る。
【0089】そして、CPU56は、入賞口スイッチ2
9a,30a,33a,39aの検出信号にもとづく賞
球個数の設定などを行う賞球処理を実行する(ステップ
S32)。具体的には、入賞口スイッチ29a,30
a,33a,39aの何れかがオンしたことにもとづく
入賞検出に応じて、払出制御基板37に賞球個数を示す
払出制御コマンドを出力する。払出制御基板37に搭載
されている払出制御用CPU371は、賞球個数を示す
払出制御コマンドに応じて球払出装置97を駆動する。
次いで、CPU56は、始動入賞記憶数を確認し、前回
確認したときと比べて現在の始動入賞記憶数が変化して
いた場合に、始動記憶表示器18の該当する保留ランプ
を点灯/消灯させることを指定するランプ制御コマンド
をコマンド送信テーブルに設定する記憶処理を実行する
(ステップS33)。なお、普通図柄始動記憶表示器4
1の保留ランプの点灯/消灯を指定する場合にも、始動
記憶表示器18の保留ランプの点灯/消灯を指定する際
に用いられるモジュールと共通のモジュールが使用され
る。その後、レジスタの内容を復帰させ(ステップS3
4)、割込許可状態に設定する(ステップS35)。
【0090】以上の制御によって、この実施の形態で
は、遊技制御処理は2ms毎に起動されることになる。
なお、この実施の形態では、タイマ割込処理で遊技制御
処理が実行されているが、タイマ割込処理では例えば割
込が発生したことを示すフラグのセットのみがなされ、
遊技制御処理はメイン処理において実行されるようにし
てもよい。
【0091】図15(A)は、この実施の形態で用いら
れる各表示領域の配置の一例を示す説明図である。図1
5(B)は、この実施の形態における大当りラインの一
例を示す説明図である。図15(C)は、この実施の形
態で用いられる各表示図柄の一例を示す説明図である。
【0092】図15(A)に示すように、この実施の形
態では、3×3のマトリクス状の9つの表示領域におい
て、図柄の可変表示が行われる。表示領域のうち、左
中、中中、右中の表示領域が「特定表示領域」とされ、
その他の表示領域は「飾り表示領域」とされる。また、
図柄の左中右それぞれの上中下図柄として表示される各
図柄は、図15(C)に示すように、「7」、「BA
R」、「フルーツ」、「○」を含む6図柄である。な
お、本例では、「7」、「○」、「フルーツ」、
「○」、「BAR」、「○」、の順で可変表示がなされ
る。
【0093】また、本例では、図15(B)に示すよう
に、8つの大当りライン(3つの横ライン(ラインa、
ラインb、ラインc)、3つの縦ライン(ラインd、ラ
インe、ラインf)、2つの斜めライン(ラインg、ラ
インh)の合計8ライン)が設定されている。それぞれ
の大当りラインにそれぞれ含まれる複数(本例では3
つ)の表示領域を「組合せ表示領域」という。従って、
本例では、特定表示領域のみによって構成される組合せ
表示領域が1組存在し、飾り表示領域のみによって構成
される組合せ表示領域が2組存在し、特定表示領域と飾
り表示領域の組合せによって構成される組合せ表示領域
が5組存在することになり、合計8組の組合せ表示領域
が存在することになる。この実施の形態では、8つの大
当りラインのうち1つのライン(いずれかの組合せ表示
領域)において図柄が全て「7」で揃うと大当りとなる
ように制御され、複数のライン(複数の組合せ表示領
域)において同時に図柄が全て「7」で揃うと確変大当
りとなるように制御される。よって、この実施の形態で
は、いずれかの大当りライン上の2つの表示領域で
「7」が揃い、その大当りライン上の残り1つの表示領
域がまだ可変表示中であるときにリーチ演出が実行され
る。
【0094】なお、本例では大当りライン上の各表示領
域によって組合せ表示領域が構成されるようにしていた
が、組合せ表示領域の構成はこれに限られるものでな
い。例えば、隣接する4つの表示領域(例えば図11
(A)における、、およびの表示領域)によっ
て組合せ表示領域を構成するようにしてもよく、図11
(A)に示したマトリクスの4隅の表示領域(例えば
、、およびの表示領域)によって組合せ表示領
域を構成するようにしてもよい。
【0095】図16は、CPU56が実行する特別図柄
プロセス処理のプログラムの一例を示すフローチャート
である。図16に示す特別図柄プロセス処理は、図13
のフローチャートにおけるステップS26の具体的な処
理である。CPU56は、特別図柄プロセス処理を行う
際に、変動短縮タイマ減算処理(ステップS310)を
行った後に、内部状態に応じて、ステップS300〜S
309のうちのいずれかの処理を行う。変動短縮タイマ
は、特別図柄の変動時間が短縮される場合に、変動時間
を設定するためのタイマである。
【0096】特別図柄変動待ち処理(ステップS30
0):始動入賞口14に打球入賞して始動口スイッチ1
4aがオンするのを待つ。始動口スイッチ14aがオン
すると、始動入賞記憶数が満タンでなければ、始動入賞
記憶数を+1するとともに大当り決定用乱数等を抽出す
る。
【0097】特別図柄判定処理(ステップS301):
特別図柄の可変表示が開始できる状態になると、始動入
賞記憶数を確認する。始動入賞記憶数が0でなければ、
抽出されている大当り決定用乱数の値に応じて大当りと
するかはずれとするか決定する。
【0098】停止図柄設定処理(ステップS302):
左右中図柄の停止図柄を決定する。
【0099】リーチ動作設定処理(ステップS30
3):左右中の停止図柄の組み合わせにもとづいてリー
チ動作するか否か決定するとともに、リーチとすること
に決定した場合にはリーチ時の変動期間を決定する。
【0100】全図柄変動開始処理(ステップS30
4):可変表示装置9において全図柄が変動開始される
ように制御する。このとき、表示制御基板80に対し
て、左右中最終停止図柄と変動態様を指令する情報とが
送信される。処理を終えると、内部状態(プロセスフラ
グ)をステップS305に移行するように更新する。
【0101】全図柄停止待ち処理(ステップS30
5):所定時間(ステップS310の変動短縮タイマで
示された時間)が経過すると、可変表示装置9において
表示される全図柄が停止される。そして、停止図柄が大
当り図柄の組み合わせである場合には、内部状態(プロ
セスフラグ)をステップS306に移行するように更新
する。そうでない場合には、内部状態をステップS30
0に移行するように更新する。
【0102】大入賞口開放開始処理(ステップS30
6):大入賞口を開放する制御を開始する。具体的に
は、カウンタやフラグを初期化するとともに、ソレノイ
ド21を駆動して大入賞口を開放する。また、プロセス
タイマによって大入賞口開放中処理の実行時間を設定
し、大当りフラグ(大当り中であることを示すフラグ)
のセットを行う。処理を終えると、内部状態(プロセス
フラグ)をステップS307に移行するように更新す
る。
【0103】大入賞口開放中処理(ステップS30
7):大入賞口ラウンド表示の表示制御コマンドデータ
を表示制御基板80に送出する制御や大入賞口の閉成条
件の成立を確認する処理等を行う。最終的な大入賞口の
閉成条件が成立したら、内部状態をステップS308に
移行するように更新する。
【0104】特定領域有効時間処理(ステップS30
8):V入賞スイッチ22の通過の有無を監視して、大
当り遊技状態継続条件の成立を確認する処理を行う。大
当り遊技状態継続の条件が成立し、かつ、まだ残りラウ
ンドがある場合には、内部状態をステップS306に移
行するように更新する。また、所定の有効時間内に大当
り遊技状態継続条件が成立しなかった場合、または、全
てのラウンドを終えた場合には、内部状態をステップS
309に移行するように更新する。
【0105】大当り終了処理(ステップS309):大
当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知するための
表示を行う。その表示が終了したら、内部状態をステッ
プS300に移行するように更新する。
【0106】図17は打球が始動入賞口14に入賞した
ことを判定する処理を示すフローチャートである。打球
が遊技盤6に設けられている始動入賞口14に入賞する
と、始動口スイッチ14aがオンする。例えば、特別図
柄プロセス処理のステップS300の特別図柄変動待ち
処理において、図17に示すように、CPU56は、ス
イッチ回路58を介して始動口スイッチ14aがオンし
たことを判定すると(ステップS41)、始動入賞記憶
数が最大値である4に達しているかどうか確認する(ス
テップS42)。始動入賞記憶数が4に達していなけれ
ば、始動入賞記憶数を1増やし(ステップS43)、大
当り判定用乱数等の各乱数の値を抽出する。そして、そ
れらを始動入賞記憶数の値に対応した乱数値格納エリア
に格納する(ステップS44)。なお、始動入賞記憶数
が4に達している場合には、始動入賞記憶数を増やす処
理を行わない。すなわち、この実施の形態では、最大4
個の始動入賞口14に入賞した打球数が記憶可能であ
る。さらに、本例では、表示図柄の可変表示が開始でき
る状態(表示図柄の可変表示処理が実行されていない状
態)でなければ(ステップS45のN)、ステップS4
3にて加算されたあとの始動入賞記憶数を保留数記憶エ
リアに記憶するとともに(ステップS46)、始動記憶
表示器18の該当する保留ランプを点灯させるためのラ
ンプ制御コマンドの送信設定を行う(ステップS4
7)。なお、保留数記憶エリアは、例えばRAM55の
所定の領域に設けられている。
【0107】CPU56は、ステップS26の特別図柄
プロセス処理において、図18に示すように始動入賞記
憶数の値を確認する(ステップS51)。始動入賞記憶
数が0でなければ、始動入賞記憶数=1に対応する乱数
値格納エリアに格納されている値を読み出すとともに
(ステップS52)、始動入賞記憶数の値を1減らし、
かつ、各乱数値格納エリアの値をシフトする(ステップ
S53)。すなわち、始動入賞記憶数=n(n=2,
3,4)に対応する乱数値格納エリアに格納されている
各値を、始動入賞記憶数=n−1に対応する乱数値格納
エリアに格納する。次いで、CPU56は、保留数記憶
エリアに保存されている始動入賞記憶数と、ステップS
53にて減算された現在の始動入賞記憶数とを比較し、
値が異なっている場合(現在の始動入賞記憶数の方が1
小さい場合)には始動記憶表示器18の該当する保留ラ
ンプを消灯させるためのランプ制御コマンドの送信設定
を行うとともに、現在の始動入賞記憶数を保留数記憶エ
リアに記憶する処理を行う(ステップS53a)。この
ように、表示図柄の可変表示が開始できる状態であれば
始動記憶表示器18の保留ランプを点灯する処理を実行
せず、保留数記憶エリアの記憶値を用いて始動記憶表示
器18の保留ランプを消灯するか否か決定する構成とし
ているので、始動検出がなされたあとすぐにその始動検
出にもとづく表示図柄の可変表示がなされる場合には、
当該始動検出によって始動記憶表示器18の保留ランプ
を点灯/消灯する処理が実行されないので、始動記憶表
示器18の保留ランプが一瞬だけ点灯することを防止す
ることができる。なお、上述した図17および図18の
処理は、1つの共通したモジュール(この場合、ステッ
プS45にて「Y」と判断された場合にステップS51
の処理に移行する構成とすればよい。)にて実行される
ことが望ましい。
【0108】次いで、CPU56は、ステップS52で
読み出した値、すなわち抽出されている大当り判定用乱
数の値にもとづいて当たり/はずれを決定する(ステッ
プS54)。ここでは、大当り判定用乱数は0〜299
の範囲の値をとることにする。図19に示すように、低
確率時には例えばその値が「7」である場合に「大当
り」と決定し、それ以外の値である場合には「はずれ」
と決定する。高確率時には例えばその値が「7」,「7
7」,「177」,「207」,「277」のいずれか
である場合に「大当り」と決定し、それ以外の値である
場合には「はずれ」と決定する。
【0109】大当りと判定されたときには、ステップS
55〜ステップS57に示す大当り時変動パターン決定
処理を実行する。大当り時変動パターン決定処理におい
て、CPU56は、確変判定図柄決定用乱数(ランダム
3)を抽出しその値に従って確変とするか非確変とする
かを決定する(ステップS55)。この実施の形態で
は、抽出されたランダム3の値に応じて確変/非確変が
設定されている確変判定テーブルにもとづいて、確変判
定図柄決定用乱数が1,3,5のいずれかであった場合
に確変とすることを決定し、0,2,4のいずれかであ
った場合に非確変とすることを決定する。次いで、先あ
おり、後あおり、両あおりの何れによってリーチ演出を
行うかを決定し、確変/非確変およびあおり態様(あお
り演出の態様:本例では、先あおり、後あおり、両あお
りの3つのあおり態様がある。)に応じた図柄の変動パ
ターンを決定する(ステップS56)。なお、「あお
り」については、後で詳しく説明する。そして、CPU
56は、決定した変動パターンに応じた変動パターンコ
マンドを後述するコマンド送信テーブルに設定する(ス
テップS57)。例えば、非確変大当りで後あおりのリ
ーチ演出を行う変動パターンに決定された場合には、変
動パターンコマンド8043(H)(図26参照)をコ
マンド送信テーブルに設定する。
【0110】はずれと判定された場合には、CPU56
は、はずれ時変動パターン決定処理を実行する(ステッ
プS58)。図20は、はずれ時変動パターン決定処理
の例を示すフローチャートである。はずれ時変動パター
ン決定処理において、CPU56は、ランダム4の値に
従ってリーチとするか否かを決定する(ステップS58
a)。抽出したリーチ決定用乱数がリーチ指定値(例え
ば、7)であればリーチとすることに決定し(ステップ
S58aのY)、リーチ指定値以外の値(例えば、7以
外の値)であればリーチとすることに決定しない(ステ
ップS58aのN)。本例では、ステップS58aにて
リーチとすることが決定されなかった場合であっても、
後述するステップS58iにてリーチとすることとされ
る場合があるため、リーチ決定用乱数からリーチ指定値
が選択される確率が通常(リーチ決定用乱数の値のみに
よってリーチとするか否かを決定する場合。この場合、
リーチ指定値が選択される確率は、一般に1/11程度
となるように設定される。)より低くなるように設定さ
れる(本例では、1/75の確率となるように設定され
ている)。
【0111】ステップS58aにてリーチとすることに
決定された場合には、CPU56は、特定表示領域の左
図柄(左中図柄)および右図柄(右中図柄)を大当り図
柄である「7」に決定し、ステップS52で読み出した
ランダム2−2の値に従って特定表示領域の中図柄(中
中図柄)を決定する(ステップS58b)。ここでは、
中図柄は、ステップS58aにてリーチとすることに決
定された場合に用いられる判定値テーブル(この例で
は、「7」以外の各図柄がそれぞれ20/100の確率
で選択されるように設定された判定値テーブルが用いら
れる)に従って決定される。
【0112】次いで、CPU56は、本例では、決定さ
れた特定表示領域の中図柄が「○(「7」の次に表示さ
れる図柄)」または「BAR」である場合には、リーチ
演出を後あおりによって行うか両あおりによって行うか
決定し、その決定結果に応じた変動パターンを選択する
(ステップS58c)。決定された特定表示領域の中図
柄が「7」の次に表示される「○」でも「BAR」でも
ない場合には、リーチ演出を後あおりによって行うこと
を決定し、その決定結果に応じた変動パターンを選択す
る(ステップS58d)。そして、CPU56は、決定
した変動パターンに応じた変動パターンコマンドを後述
するコマンド送信テーブルに設定する(ステップS58
f)。例えば、特定表示領域の中図柄が「7」の次に表
示される「○」となってはずれるリーチ演出を両あおり
によって行う変動パターンに決定された場合には、変動
パターンコマンド8030(H)または変動パターンコ
マンド8032(H)(図26参照)をコマンド送信テ
ーブルに設定する。
【0113】ステップS58aにてリーチとすることが
決定されなかった場合には、CPU56は、ステップS
52で読み出したランダム2−1の値に従って特定表示
領域の左図柄(左中図柄)および右図柄(右中図柄)を
決定し、ステップS52で読み出したランダム2−2の
値に従って特定表示領域の中図柄(中中図柄)を決定す
る(ステップS58g)。ランダム2−1の左右図柄決
定用乱数の各値には、特別図柄(特定表示領域に表示さ
れる図柄)における左図柄と右図柄の組合せ(例えば
「○」と「フルーツ」、「7」と「BAR」)が対応付
けされている。なお、左右図柄決定用乱数の各値に対応
付けされている左右図柄の組合せは、リーチとなる組合
せ(左右図柄が共に「7」となる組合せ)が含まれない
ように設定されている。また、本例では、左右図柄決定
用乱数は、左右図柄のいずれかが「7」となる組合せ
や、左右図柄が同一図柄となる組合せ(例えば、左右図
柄がともに「BAR」となる組合せ)が対応付けされる
値が少なくなるように設定され、上記のような組合せの
出現確率が低くなるように設定されている。さらに、こ
こでは、中図柄は、ステップS58aにてリーチとする
ことに決定されなかった場合に用いられる判定値テーブ
ル(この例では、「7」の次に表示される「○」および
「BAR」がそれぞれ5/100の確率で選択され、そ
の他の「7」以外の図柄がそれぞれ20/100の確率
で選択され、「7」が30/100の確率で選択される
ように設定された判定値テーブルが用いられる)に従っ
て決定される。
【0114】次いで、CPU56は、本例では、決定さ
れた特定表示領域の中図柄が「7」の次に表示される
「○」または「BAR」である場合にはリーチ演出を行
うことに決定し(ステップS58h)、リーチ演出を先
あおりによって行うか、後あおりによって行うか、ある
いは両あおりによって行うか決定し、その決定結果に応
じた変動パターンを選択する(ステップS58i)。従
って、本例では、74/75・10/100=74/7
50と、ステップS58aにてリーチ演出を行うことに
決定される確率である1/75の和である84/750
の確率でリーチ演出を行うことが決定される。よって、
一般的にリーチ演出を行うことに決定される確率(例え
ば1/11の確率)に近い確率とすることができる。ス
テップS58gにて決定された特定表示領域の中図柄が
「7」の次に表示される「○」でも「BAR」でもない
場合には、リーチとならないはずれとすることに決定
し、その決定結果に応じた変動パターンを選択する(ス
テップS58h,ステップS58j)。そして、CPU
56は、決定した変動パターンに応じた変動パターンコ
マンドを後述するコマンド送信テーブルに設定する(ス
テップS58f)。例えば、特定表示領域の中図柄が
「BAR」となってはずれるリーチ演出を両あおりによ
って行う変動パターンに決定された場合には、変動パタ
ーンコマンド8031(H)または変動パターンコマン
ド8033(H)(図26参照)をコマンド送信テーブ
ルに設定する。
【0115】なお、高確率状態である場合に、はずれ時
の変動パターンとして変動時間が短縮されたものを使用
するようにしてもよい。このようにすれば、時間あたり
の変動回数を多くすることができ、遊技者に対して大当
りとなる機会を多く与えることができるようになる。
【0116】以上のようにして、始動入賞にもとづく図
柄変動の表示態様を大当りとするか、確変とするか、リ
ーチ態様とするか、はずれとするかなどが決定され、そ
れぞれの組合せ領域における停止図柄の組合せが決定さ
れる。
【0117】なお、上述した実施の形態では、ステップ
S58hにおいて、CPU56が、ステップS58gで
決定された特定表示領域の中図柄が「7」の次に表示さ
れる「○」または「BAR」である場合にリーチ演出を
行うことに決定するようにしていたが、上記の図柄は一
例であり、他の図柄である場合にリーチ演出を行うこと
に決定するようにしてもよい。また、中図柄に限らず、
例えば右図柄、左図柄、左右図柄の組合せ、左中図柄の
組合せ、あるいは中右図柄の組合せが所定の図柄である
場合に、リーチ演出を行うことに決定するようにしても
よい。
【0118】なお、図17および図18に示された処理
は、図16に示された特別図柄プロセス処理におけるス
テップS301〜S303の処理と、図13の記憶処理
(ステップS33)とをまとめて示した場合の処理に相
当する。
【0119】次に、主基板31から表示制御基板80に
対する表示制御コマンドの送出について説明する。図2
1は、主基板31から表示制御基板80に送信される表
示制御コマンドの信号線を示す説明図である。図21に
示すように、この実施の形態では、表示制御コマンド
は、表示制御信号D0〜D7の8本の信号線で主基板3
1から表示制御基板80に送信される。また、主基板3
1と表示制御基板80との間には、ストローブ信号を送
信するための表示制御INT信号の信号線も配線されて
いる。
【0120】遊技制御手段から他の電気部品制御基板
(サブ基板)に制御コマンドを出力しようとするとき
に、コマンド送信テーブルの先頭アドレスの設定が行わ
れる。図22(A)は、コマンド送信テーブルの一構成
例を示す説明図である。1つのコマンド送信テーブルは
3バイトで構成され、1バイト目にはINTデータが設
定される。また、2バイト目のコマンドデータ1には、
制御コマンドの1バイト目のMODEデータが設定され
る。そして、3バイト目のコマンドデータ2には、制御
コマンドの2バイト目のEXTデータが設定される。
【0121】なお、EXTデータそのものがコマンドデ
ータ2の領域に設定されてもよいが、コマンドデータ2
には、EXTデータが格納されているテーブルのアドレ
スを指定するためのデータが設定されるようにしてもよ
い。例えば、コマンドデータ2のビット7(ワークエリ
ア参照ビット)が0であれば、コマンドデータ2にEX
Tデータそのものが設定されていることを示す。そのよ
うなEXTデータはビット7が0であるデータである。
この実施の形態では、ワークエリア参照ビットが1であ
れば、EXTデータとして、送信バッファの内容を使用
することを示す。なお、ワークエリア参照ビットが1で
あれば、他の7ビットが、EXTデータが格納されてい
るテーブルのアドレスを指定するためのオフセットであ
ることを示すように構成することもできる。
【0122】図22(B)は、INTデータの一構成例
を示す説明図である。INTデータにおけるビット0
は、払出制御基板37に払出制御コマンドを送出すべき
か否かを示す。ビット0が「1」であるならば、払出制
御コマンドを送出すべきことを示す。従って、CPU5
6は、例えば賞球処理(タイマ割込処理のステップS3
2)において、INTデータに「01(H)」を設定す
る。また、INTデータにおけるビット1は、表示出制
御基板80に表示制御コマンドを送出すべきか否かを示
す。ビット1が「1」であるならば、表示制御コマンド
を送出すべきことを示す。従って、CPU56は、例え
ば特別図柄コマンド制御処理(タイマ割込処理のステッ
プS28)において、INTデータに「02(H)」を
設定する。
【0123】INTデータのビット2,3は、それぞ
れ、ランプ制御コマンド、音制御コマンドを送出すべき
か否かを示すビットであり、CPU56は、それらのコ
マンドを送出すべきタイミングになったら、特別図柄プ
ロセス処理等で、ポインタが指しているコマンド送信テ
ーブルに、INTデータ、コマンドデータ1およびコマ
ンドデータ2を設定する。それらのコマンドを送出する
ときには、INTデータの該当ビットが「1」に設定さ
れ、コマンドデータ1およびコマンドデータ2にMOD
EデータおよびEXTデータが設定される。
【0124】この実施の形態では、払出制御コマンドに
ついて、図22(C)に示すように、リングバッファお
よび送信バッファが用意されている。そして、賞球処理
において、賞球払出条件が成立すると、成立した条件に
応じた賞球個数が順次リングバッファに設定される。ま
た、賞球個数に関する払出制御コマンド送出する際に、
リングバッファから1個のデータが送信バッファに転送
される。なお、図22(C)に示す例では、リングバッ
ファには、12個分の払出制御コマンドに相当するデー
タが格納可能になっている。すなわち、12個のバッフ
ァがある。なお、リングバッファにおけるバッファの数
は、賞球を発生させる入賞口の数に対応した数であれば
よい。同時入賞が発生した場合でも、それぞれの入賞に
もとづく払出制御コマンドのデータの格納が可能だから
である。
【0125】図23は、主基板31から他の電気部品制
御基板に送出される制御コマンドのコマンド形態の一例
を示す説明図である。この実施の形態では、制御コマン
ドは2バイト構成であり、1バイト目はMODE(コマ
ンドの分類)を表し、2バイト目はEXT(コマンドの
種類)を表す。MODEデータの先頭ビット(ビット
7)は必ず「1」とされ、EXTデータの先頭ビット
(ビット7)は必ず「0」とされる。このように、電気
部品制御基板へのコマンドとなる制御コマンドは、複数
のデータで構成され、先頭ビットによってそれぞれを区
別可能な態様になっている。なお、図23に示されたコ
マンド形態は一例であって他のコマンド形態を用いても
よい。例えば、1バイトや3バイト以上で構成される制
御コマンドを用いてもよい。
【0126】図24は、表示制御基板80に対する制御
コマンドを構成する8ビットの制御信号とINT信号
(ストローブ信号)との関係を示すタイミング図であ
る。図24に示すように、MODEまたはEXTのデー
タが出力ポートに出力されてから、所定期間が経過する
と、CPU56は、データ出力を示す信号であるINT
信号をオン状態にする。また、そこから所定期間が経過
するとINT信号をオフ状態にする。
【0127】なお、ここでは、表示制御コマンドについ
て説明したが、他のサブ基板に送出される各制御コマン
ドも、図23および図24に示された形態と同一であ
る。
【0128】図25は、表示制御基板80に送出される
表示制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。図
25に示す例において、コマンド8000(H)〜80
XX(H)は、特別図柄を可変表示する可変表示装置9
における表示図柄の変動パターンを指定する表示制御コ
マンドである。なお、変動パターンを指定するコマンド
は変動開始指示も兼ねている。
【0129】図26は、本例の表示図柄の変動パターン
を指定する表示制御コマンドの内容の一例を示す説明図
である。図26に示すコマンド8000(H)は、リー
チにもならないはずれ時の表示図柄の変動パターンを指
定する表示制御コマンドである。コマンド801X
(H)、コマンド802X(H)、およびコマンド80
3X(H)は、リーチとなるはずれ時の表示図柄の変動
パターンを指定する表示制御コマンドである。また、コ
マンド804X(H)は、大当り時の表示図柄の変動パ
ターンを指定する表示制御コマンドである。
【0130】コマンド8F00(H)および8F01
(H)は、電源投入時に送出される特別図柄電源投入時
指定コマンドおよび普通図柄電源投入時指定コマンドで
ある。なお、普通図柄電源投入時指定コマンドは、表示
制御手段が普通図柄変動制御を行う場合に用いられ、普
通図柄表示器10がランプ制御手段で制御される場合に
は、表示制御基板80には送出されない。表示制御手段
は、特別図柄電源投入時指定コマンドを受信すると、初
期表示を行う制御を開始する。
【0131】コマンド91XX(H)、92XX(H)
および93XX(H)は、特別図柄の左中右の停止図柄
を指定する表示制御コマンド(図柄指定コマンド)であ
る。また、コマンドA0XX(H)は、特別図柄の可変
表示の停止を指示する表示制御コマンド(確定コマン
ド)である。
【0132】コマンドBXXXは、大当り遊技開始から
大当り遊技終了までの間に送出される表示制御コマンド
である。コマンドB300(H)は、大当り遊技中にお
いて、所定のタイミングで所定の回数(例えば各ラウン
ド間に大当り図柄が表示されるようなタイミングで、ラ
ウンド数−1回)送出されるコマンドであり、大当り図
柄の表示を指定する表示制御コマンド(大当り図柄表示
コマンド)である。また、コマンドC000〜EXXX
は、表示図柄の変動および大当り遊技に関わらない可変
表示装置9の表示状態に関する表示制御コマンドであ
る。そして、コマンドD000(H)〜D400(H)
は、普通図柄の変動パターンに関する表示制御コマンド
である。
【0133】表示制御基板80の表示制御手段は、主基
板31の遊技制御手段から上述した表示制御コマンドを
受信すると図25または図26に示された内容に応じて
可変表示装置9および普通図柄表示器10の表示状態を
変更する。なお、コマンド8XXX、9XXX,AXX
X、BXXXおよびCXXXは、音制御コマンドやラン
プ制御コマンドと例えば共通の制御状態において共通に
用いられる。
【0134】図27は、コマンドセット処理の処理例を
示すフローチャートである。コマンドセット処理は、コ
マンド出力処理とINT信号出力処理とを含む処理であ
る。コマンドセット処理において、CPU56は、ま
ず、コマンド送信テーブルのアドレスをスタック等に退
避する(ステップS331)。そして、ポインタが指し
ていたコマンド送信テーブルのINTデータを引数1に
ロードする(ステップS332)。引数1は、後述する
コマンド送信処理に対する入力情報になる。また、コマ
ンド送信テーブルを指すアドレスを+1する(ステップ
S333)。従って、コマンド送信テーブルを指すアド
レスは、コマンドデータ1のアドレスに一致する。
【0135】そこで、CPU56は、コマンドデータ1
を読み出して引数2に設定する(ステップS334)。
引数2も、後述するコマンド送信処理に対する入力情報
になる。そして、コマンド送信処理ルーチンをコールす
る(ステップS335)。
【0136】図28は、コマンド送信処理ルーチンを示
すフローチャートである。コマンド送信処理ルーチンに
おいて、CPU56は、まず、引数1に設定されている
データすなわちINTデータを、比較値として決められ
ているワークエリアに設定する(ステップS351)。
次いで、送信回数=4を、処理数として決められている
ワークエリアに設定する(ステップS352)。そし
て、払出制御信号を出力するためのポート1のアドレス
をIOアドレスにセットする(ステップS353)。こ
の実施の形態では、ポート1のアドレスは、払出制御信
号を出力するための出力ポートのアドレスである。ま
た、ポート2〜4のアドレスが、表示制御信号、ランプ
制御信号、音声制御信号を出力するための出力ポートの
アドレスである。
【0137】次に、CPU56は、比較値を1ビット右
にシフトする(ステップS354)。シフト処理の結
果、キャリービットが1になったか否か確認する(ステ
ップS355)。キャリービットが1になったというこ
とは、INTデータにおける最も右側のビットが「1」
であったことを意味する。この実施の形態では4回のシ
フト処理が行われるのであるが、例えば、払出制御コマ
ンドを送出すべきことが指定されているときには、最初
のシフト処理でキャリービットが1になる。
【0138】キャリービットが1になった場合には、引
数2に設定されているデータ、この場合にはコマンドデ
ータ1(すなわちMODEデータ)を、IOアドレスと
して設定されているアドレスに出力する(ステップS3
56)。最初のシフト処理が行われたときにはIOアド
レスにポート1のアドレスが設定されているので、その
ときに、払出制御コマンドのMODEデータがポート1
に出力される。
【0139】次いで、CPU56は、IOアドレスを1
加算するとともに(ステップS357)、処理数を1減
算する(ステップS358)。加算前にポート1を示し
ていた場合には、IOアドレスに対する加算処理によっ
て、IOアドレスにはポート2のアドレスが設定され
る。ポート2は、表示制御コマンドを出力するためのポ
ートである。そして、CPU56は、処理数の値を確認
し(ステップS359)、値が0になっていなければ、
ステップS354に戻る。ステップS354で再度シフ
ト処理が行われる。
【0140】2回目のシフト処理ではINTデータにお
けるビット1の値が押し出され、ビット1の値に応じて
キャリーフラグが「1」または「0」になる。従って、
表示制御コマンドを送出すべきことが指定されているか
否かのチェックが行われる。同様に、3回目および4回
目のシフト処理によって、ランプ制御コマンドおよび音
制御コマンドを送出すべきことが指定されているか否か
のチェックが行われる。このように、それぞれのシフト
処理が行われるときに、IOアドレスには、シフト処理
によってチェックされる制御コマンド(払出制御コマン
ド、表示制御コマンド、ランプ制御コマンド、音制御コ
マンド)に対応したIOアドレスが設定されている。
【0141】よって、キャリーフラグが「1」になった
ときには、対応する出力ポート(ポート1〜ポート4)
に制御コマンドが送出される。すなわち、1つの共通モ
ジュールで、各電気部品制御手段に対する制御コマンド
の送出処理を行うことができる。
【0142】また、このように、シフト処理のみによっ
てどの電気部品制御手段に対して制御コマンドを出力す
べきかが判定されるので、いずれの電気部品制御手段に
対して制御コマンドを出力すべきか判定する処理が簡略
化されている。
【0143】次に、CPU56は、シフト処理開始前の
INTデータが格納されている引数1の内容を読み出し
(ステップS360)、読み出したデータをポート0に
出力する(ステップS361)。この実施の形態では、
ポート0のアドレスは、各制御信号についてのINT信
号を出力するためのポートであり、ポート0のビット0
〜4が、それぞれ、払出制御INT信号、表示制御IN
T信号、ランプ制御INT信号、音制御INT信号を出
力するためのポートである。INTデータでは、ステッ
プS351〜S359の処理で出力された制御コマンド
(払出制御コマンド、表示制御コマンド、ランプ制御コ
マンド、音制御コマンド)に応じたINT信号の出力ビ
ットに対応したビットが「1」になっている。従って、
ポート1〜ポート4のいずれかに出力された制御コマン
ド(払出制御コマンド、表示制御コマンド、ランプ制御
コマンド、音制御コマンド)に対応したINT信号がハ
イレベルになる。
【0144】次いで、CPU56は、ウェイトカウンタ
に所定値を設定し(ステップS362)、その値が0に
なるまで1ずつ減算する(ステップS363,S36
4)。この処理は、図24のタイミング図に示されたI
NT信号(制御信号INT)のオン期間を設定するため
の処理である。ウェイトカウンタの値が0になると、ク
リアデータ(00)を設定して(ステップS365)、
そのデータをポート0に出力する(ステップS36
6)。よって、INT信号はローレベルになる。そし
て、ウェイトカウンタに所定値を設定し(ステップS3
62)、その値が0になるまで1ずつ減算する(ステッ
プS368,S369)。この処理は、図24のタイミ
ング図に示された1つ目のINT信号の立ち下がりから
EXTデータ出力開始までの期間を設定するための処理
である。ただし、ここで設定される実際の期間は、ステ
ップS367〜S369で作成される時間に、その後の
処理時間(この時点でMODEデータが出力されている
場合にはEXTデータを出力するまでに要する制御にか
かる時間)が加算された期間となる。このように、IN
T信号の立ち下がりからEXTデータ出力開始までの期
間が設定されることによって、連続してコマンドが送出
される場合であっても、一のコマンドの出力完了後、次
にコマンドの送出が開始されるまでに所定期間がおかれ
ることになり、コマンドを受信する電気部品制御手段の
側で、容易に連続するコマンドの区切りを識別すること
ができ、各コマンドは確実に受信される。
【0145】従って、ステップS367でウェイトカウ
ンタに設定される値は、1つ目のINT信号の立ち下が
りからEXTデータ出力開始までの期間が、制御コマン
ド受信対象となる全ての電気部品制御手段(サブ基板に
搭載されているCPU等)が確実にコマンド受信処理を
行うのに十分な期間になるような値である。また、ウェ
イトカウンタに設定される値は、その期間が、ステップ
S351〜S359の処理に要する時間よりも長くなる
ような値である。
【0146】以上のようにして、制御コマンドの1バイ
ト目のMODEデータが送出される。そこで、CPU5
6は、図27に示すステップS336で、コマンド送信
テーブルを指す値を1加算する。従って、3バイト目の
コマンドデータ2の領域が指定される。CPU56は、
指し示されたコマンドデータ2の内容を引数2にロード
する(ステップS337)。また、コマンドデータ2の
ビット7(ワークエリア参照ビット)の値が「0」であ
るか否か確認する(ステップS339)。0でなけれ
ば、送信バッファの内容を引数2にロードする(ステッ
プS341)。なお、ワークエリア参照ビットの値が
「1」であるときに拡張データを使用するように構成さ
れている場合には、コマンド拡張データアドレステーブ
ルの先頭アドレスをポインタにセットし、そのポインタ
にコマンドデータ2のビット6〜ビット0の値を加算し
てアドレスを算出する。そして、そのアドレスが指すエ
リアのデータを引数2にロードする。
【0147】送信バッファには賞球個数を特定可能なデ
ータが設定されているので、引数2にそのデータが設定
される。なお、ワークエリア参照ビットの値が「1」で
あるときに拡張データを使用するように構成されている
場合には、コマンド拡張データアドレステーブルには、
電気部品制御手段に送出されうるEXTデータが順次設
定される。よって、ワークエリア参照ビットの値が
「1」であれば、コマンドデータ2の内容に応じたコマ
ンド拡張データアドレステーブル内のEXTデータが引
数2にロードされる。
【0148】次に、CPU56は、コマンド送信処理ル
ーチンをコールする(ステップS342)。従って、M
ODEデータの送出の場合と同様のタイミングでEXT
データが送出される。
【0149】以上のようにして、2バイト構成の制御コ
マンド(払出制御コマンド、表示制御コマンド、ランプ
制御コマンド、音制御コマンド)が、対応する電気部品
制御手段に送信される。電気部品制御手段ではINT信
号の立ち上がりを検出すると制御コマンドの取り込み処
理を開始するのであるが、いずれの電気部品制御手段に
ついても、取り込み処理が完了する前に遊技制御手段か
らの新たな信号が信号線に出力されることはない。すな
わち、各電気部品制御手段において、確実なコマンド受
信処理が行われる。なお、各電気部品制御手段は、IN
T信号の立ち下がりで制御コマンドの取り込み処理を開
始してもよい。また、INT信号の極性を図24に示さ
れた場合と逆にしてもよい。
【0150】また、この実施の形態では、賞球処理にお
いて、賞球払出条件が成立すると賞球個数を特定可能な
データが、同時に複数のデータを格納可能なリングバッ
ファに格納され、賞球個数を指定する払出制御コマンド
を送出する際に、読出ポインタが指しているリングバッ
ファの領域のデータが送信バッファに転送される。従っ
て、同時に複数の賞球払出条件の成立があっても、それ
らの条件成立にもとづく賞球個数を特定可能なデータが
リングバッファに保存されるので、各条件成立にもとづ
くコマンド出力処理は問題なく実行される。
【0151】さらに、この実施の形態では、1回の賞球
処理内で払出停止状態指定コマンドまたは払出可能状態
指定コマンドと賞球個数を示すコマンドとの双方を送出
することができる。すなわち、2ms毎に起動される1
回の制御期間内において、複数のコマンドを送出するこ
とができる。また、この実施の形態では、各制御手段へ
の制御コマンド(表示制御コマンド、ランプ制御コマン
ド、音制御コマンド、払出制御コマンド)毎に、それぞ
れ複数のリングバッファが用意されているので、例え
ば、表示制御コマンド、ランプ制御コマンドおよび音制
御コマンドのリングバッファに制御コマンドを特定可能
なデータが設定されている場合には、1回のコマンド制
御処理で複数の表示制御コマンド、ランプ制御コマンド
および音制御コマンドを送出するように構成することも
可能である。すなわち、同時に(遊技制御処理すなわち
2msタイマ割込処理の起動周期での意味)、複数の制
御コマンドを送出することができる。遊技演出の進行
上、それらの制御コマンドの送出タイミングは同時に発
生するので、このように構成されているのは便利であ
る。ただし、払出制御コマンドは、遊技演出の進行とは
無関係に発生するので、一般には、表示制御コマンド、
ランプ制御コマンドおよび音制御コマンドと同時に送出
されることはない。
【0152】次に、遊技制御手段以外の電気部品制御手
段の例として、表示制御用CPU101を含む表示制御
手段について説明する。図29は、表示制御用CPU1
01が実行するメイン処理を示すフローチャートであ
る。メイン処理では、まず、RAM領域のクリアや各種
初期値の設定、また表示制御の起動間隔を決めるための
2msタイマの初期設定等を行うための初期化処理が行
われる(ステップS701)。その後、この実施の形態
では、表示制御用CPU101は、タイマ割込フラグの
監視(ステップS702)の確認を行うループ処理に移
行する。そして、図30に示すように、タイマ割込が発
生すると、表示制御用CPU101は、タイマ割込フラ
グをセットする(ステップS711)。メイン処理にお
いて、タイマ割込フラグがセットされていたら、表示制
御用CPU101は、そのフラグをクリアし(ステップ
S703)、以下の可変表示制御処理を実行する。
【0153】なお、この実施の形態では、タイマ割込は
2ms毎にかかるとする。すなわち、可変表示制御処理
は、2ms毎に起動される。また、この実施の形態で
は、タイマ割込処理ではフラグセットのみがなされ、具
体的な可変表示制御処理はメイン処理において実行され
るが、タイマ割込処理で可変表示制御処理を実行しても
よい。
【0154】可変表示制御処理において、表示制御用C
PU101は、まず、受信した表示制御コマンドを解析
する(コマンド解析実行処理:ステップS705)。次
いで表示制御用CPU101は、表示制御プロセス処理
を行う(ステップS708)。表示制御プロセス処理で
は、制御状態に応じた各プロセスのうち、現在の制御状
態に対応したプロセスを選択して実行する。その後、ス
テップS702に戻る。
【0155】次に、主基板31からの表示制御コマンド
受信処理について説明する。図31は、主基板31から
受信した表示制御コマンドを格納するためのコマンド受
信バッファの一構成例を示す説明図である。この例で
は、2バイト構成の表示制御コマンドを6個格納可能な
リングバッファ形式のコマンド受信バッファが用いられ
る。従って、コマンド受信バッファは、受信コマンドバ
ッファ1〜12の12バイトの領域で構成される。そし
て、受信したコマンドをどの領域に格納するのかを示す
コマンド受信個数カウンタが用いられる。コマンド受信
個数カウンタは、0〜11の値をとる。なお、必ずしも
リングバッファ形式でなくてもよく、例えば、図柄指定
コマンド格納領域を3個(2×3=6バイトのコマンド
受信バッファ)、それ以外の変動パターン指定などのコ
マンド格納領域を1個(2×1=2バイトのコマンド受
信バッファ)のようなバッファ構成としてもよい。音声
制御手段や、ランプ制御手段においても同様に、リング
バッファ形式でないバッファ形式としてもよい。この場
合、表示制御手段、音声制御手段、ランプ制御手段は、
変動パターンなどの格納領域に格納される最新のコマン
ドにもとづき制御される。これにより、主基板31から
の指示に迅速に対応することができる。
【0156】図32は、割込処理による表示制御コマン
ド受信処理を示すフローチャートである。主基板31か
らの表示制御用のINT信号は表示制御用CPU101
の割込端子に入力されている。例えば、主基板31から
のINT信号がオン状態になると、表示制御用CPU1
01において割込がかかる。そして、図32に示す表示
制御コマンドの受信処理が開始される。
【0157】表示制御コマンドの受信処理において、表
示制御用CPU101は、まず、各レジスタをスタック
に退避する(ステップS670)。なお、割込が発生す
ると表示制御用CPU101は自動的に割込禁止状態に
設定するが、自動的に割込禁止状態にならないCPUを
用いている場合には、ステップS670の処理の実行前
に割込禁止命令(DI命令)を発行することが好まし
い。次いで、表示制御コマンドデータの入力に割り当て
られている入力ポートからデータを読み込む(ステップ
S671)。そして、2バイト構成の表示制御コマンド
のうちの1バイト目であるか否か確認する(ステップS
672)。
【0158】1バイト目であるか否かは、受信したコマ
ンドの先頭ビットが「1」であるか否かによって確認さ
れる。先頭ビットが「1」であるのは、2バイト構成で
ある表示制御コマンドのうちのMODEデータ(1バイ
ト目)のはずである(図23参照)。そこで、表示制御
用CPU101は、先頭ビットが「1」であれば、有効
な1バイト目を受信したとして、受信したコマンドを受
信バッファ領域におけるコマンド受信個数カウンタが示
す受信コマンドバッファに格納する(ステップS67
3)。
【0159】表示制御コマンドのうちの1バイト目でな
ければ、1バイト目を既に受信したか否か確認する(ス
テップS674)。既に受信したか否かは、受信バッフ
ァ(受信コマンドバッファ)に有効なデータが設定され
ているか否かによって確認される。
【0160】1バイト目を既に受信している場合には、
受信した1バイトのうちの先頭ビットが「0」であるか
否か確認する。そして、先頭ビットが「0」であれば、
有効な2バイト目を受信したとして、受信したコマンド
を、受信バッファ領域におけるコマンド受信個数カウン
タ+1が示す受信コマンドバッファに格納する(ステッ
プS675)。先頭ビットが「0」であるのは、2バイ
ト構成である表示制御コマンドのうちのEXTデータ
(2バイト目)のはずである(図23参照)。なお、ス
テップS674における確認結果が1バイト目を既に受
信した場合には、2バイト目として受信したデータのう
ちの先頭ビットが「0」でなければ処理を終了する。
【0161】ステップS675において、2バイト目の
コマンドデータを格納すると、コマンド受信個数カウン
タに2を加算する(ステップS676)。そして、コマ
ンド受信カウンタが12以上であるか否か確認し(ステ
ップS677)、12以上であればコマンド受信個数カ
ウンタをクリアする(ステップS678)。その後、退
避されていたレジスタを復帰し(ステップS679)、
割込許可に設定する(ステップS680)。
【0162】表示制御コマンドは2バイト構成であっ
て、1バイト目(MODE)と2バイト目(EXT)と
は、受信側で直ちに区別可能に構成されている。すなわ
ち、先頭ビットによって、MODEとしてのデータを受
信したのかEXTとしてのデータを受信したのかを、受
信側において直ちに検出できる。よって、上述したよう
に、適正なデータを受信したのか否かを容易に判定する
ことができる。なお、このことは、払出制御コマンド、
ランプ制御コマンドおよび音制御コマンドについても同
様である。
【0163】図33は、コマンド解析処理(ステップS
705)の具体例を示すフローチャートである。主基板
31から受信された表示制御コマンドは受信コマンドバ
ッファに格納されるが、コマンド解析処理では、受信コ
マンドバッファに格納されているコマンドの内容が確認
される。
【0164】コマンド解析処理において、表示制御用C
PU101は、まず、コマンド受信バッファに受信コマ
ンドが格納されているか否か確認する(ステップS68
1)。格納されているか否かは、コマンド受信カウンタ
の値と読出ポインタとを比較することによって判定され
る。両者が一致している場合が、受信コマンドが格納さ
れていない場合である。コマンド受信バッファに受信コ
マンドが格納されている場合には、表示制御用CPU1
01は、コマンド受信バッファから受信コマンドを読み
出す(ステップS682)。なお、読み出したら読出ポ
インタの値を+1しておく。
【0165】読み出した受信コマンドが左図柄指定コマ
ンドであれば(ステップS683)、そのコマンドのE
XTデータを左停止図柄格納エリアに格納し(ステップ
S684)、対応する有効フラグをセットする(ステッ
プS685)。なお、左図柄指定コマンドであるか否か
は、2バイトの表示制御コマンドのうちの1バイト目
(MODEデータ)によって直ちに認識できる。
【0166】読み出した受信コマンドが中図柄指定コマ
ンドであれば(ステップS686)、表示制御用CPU
101は、そのコマンドのEXTデータを中停止図柄格
納エリアに格納し(ステップS687)、対応する有効
フラグをセットする(ステップS688)。読み出した
受信コマンドが右図柄指定コマンドであれば(ステップ
S689)、そのコマンドのEXTデータを右停止図柄
格納エリアに格納し(ステップS690)、対応する有
効フラグをセットする(ステップS691)。なお、左
中右停止図柄格納エリアは、表示制御基板80が備える
例えばRAMに設けられている。
【0167】読み出した受信コマンドが変動パターンコ
マンドであれば(ステップS692)、表示制御用CP
U101は、そのコマンドのEXTデータを変動パター
ン格納エリアに格納し(ステップS693)、変動パタ
ーン受信フラグをセットする(ステップS694)。な
お、変動パターン格納エリアは、表示制御基板80が備
える例えばRAMに設けられている。
【0168】次いで、表示制御用CPU101は、後述
する仮表示図柄パターン決定用乱数を抽出し、仮表示図
柄パターン判定値格納領域の格納値を更新して仮表示図
柄パターン判定値を保存する(ステップS695)。具
体的には、仮表示図柄パターン決定用乱数として仮表示
図柄パターン決定用カウンタの格納値を抽出し、抽出し
た値を仮表示図柄パターン判定値格納領域に格納するこ
とで、仮表示図柄パターン判定値格納領域の格納値を更
新する。仮表示図柄パターン判定値格納領域は、後述す
る仮表示図柄決定処理の際に実際に使用される仮表示図
柄パターン決定用の乱数値が格納される記憶領域であ
り、例えば表示制御基板80が備えるRAMに設けられ
ている。仮表示図柄パターン決定用カウンタは、仮表示
図柄パターン決定用の乱数値が格納されるカウンタであ
り、例えば表示制御基板80が備えるRAMに設けられ
ている。仮表示図柄パターン決定用カウンタは、例え
ば、初期化処理(ステップS701)の際に初期値(例
えば、「00」)が設定される。
【0169】また、表示制御用CPU101は、後述す
るリーチ予告用乱数を抽出し、リーチ予告判定値格納領
域の格納値を更新してリーチ予告判定値を保存する(ス
テップS696)。具体的には、リーチ予告用乱数とし
てリーチ予告決定用カウンタの格納値を抽出し、抽出し
た値をリーチ予告判定値格納領域に格納し、リーチ予告
判定値格納領域の格納値を更新する。リーチ予告判定値
格納領域は、後述するリーチ予告決定処理の際に実際に
使用されるリーチ予告決定用の乱数値(リーチ予告判定
値)が格納される記憶領域であり、例えば表示制御基板
80が備えるRAMに設けられている。リーチ予告決定
用カウンタは、リーチ予告決定用の乱数値が格納される
カウンタであり、例えば表示制御基板80が備えるRA
Mに設けられている。リーチ予告決定用カウンタは、例
えば、初期化処理(ステップS701)の際に初期値
(例えば、「00」)が設定される。
【0170】さらに、表示制御用CPU101は、後述
する大当り予告用乱数を抽出し、大当り予告判定値格納
領域の格納値を更新して大当り予告判定値を保存する
(ステップS697)。具体的には、大当り予告用乱数
として大当り予告決定用カウンタの格納値を抽出し、抽
出した値を大当り予告判定値格納領域に格納し、大当り
予告判定値格納領域の格納値を更新する。大当り予告用
乱数格納領域は、後述する大当り予告決定処理の際に実
際に使用される大当り予告決定用の乱数値(大当り予告
判定値)が格納される記憶領域であり、例えば表示制御
基板80が備えるRAMに設けられている。大当り予告
決定用カウンタは、大当り予告決定用の乱数値が格納さ
れるカウンタであり、例えば表示制御基板80が備える
例えばRAMに設けられている。大当り予告決定用カウ
ンタは、例えば、初期化処理(ステップS701)の際
に初期値(例えば、「00」)が設定される。
【0171】次いで、表示制御用CPU101は、仮表
示図柄パターン決定用カウンタに格納されている値を、
受信した変動パターンコマンドの受信回数およびEXT
データにもとづいて更新する仮表示図柄パターン決定用
カウンタ更新処理を行う(ステップS721)。また、
表示制御用CPU101は、リーチ予告決定用カウンタ
に格納されている値を、受信した変動パターンコマンド
の受信回数およびEXTデータにもとづいて更新するリ
ーチ予告決定用カウンタ更新処理を行う(ステップS7
22)。さらに、表示制御用CPU101は、大当り予
告決定用カウンタに格納されている値を、受信した変動
パターンコマンドの受信回数およびEXTデータにもと
づいて更新する大当り予告決定用カウンタ更新処理を行
う(ステップS723)。そして、ステップS692に
て読み出した受信コマンドがその他の表示制御コマンド
である場合には、受信コマンドに対応するフラグをセッ
トする(ステップS724)。
【0172】図34〜図36は、表示制御用CPU10
1が扱う仮表示図柄パターンの例を示す説明図である。
各仮表示図柄パターンにおける各領域は、可変表示装置
9の表示領域の9つの各表示領域に対応している。図3
4〜図36における「R」は、その表示領域に表示され
る図柄として、この実施の形態で用いられる図柄(図1
5(C)参照)のうちの任意の図柄が選択され得ること
を示す。また、「7」は、その表示領域に表示される図
柄として、この実施の形態で大当り図柄として用いられ
る「7」が選択されることを示す。また、「X」は、そ
の表示領域に表示される図柄として、この実施の形態で
大当り図柄として用いられる「7」以外の任意の図柄が
選択されることを示す。さらに、同一の仮表示図柄パタ
ーンの2つの領域に示されている「Y」、「Y1」また
は「Y2」は、その双方の表示領域に、大当り図柄とし
て用いられる「7」が選択されることが禁止されている
ことを意味する。
【0173】図34には、はずれ時の仮表示図柄パター
ンの例が示されている。はずれ時の仮表示図柄パターン
は、本例では図34に示すように、先あおりのリーチ演
出が実行される場合の仮表示図柄パターン、後あおりの
リーチ演出が実行される場合の仮表示図柄パターン、両
あおりのリーチ演出が実行される場合の仮表示図柄パタ
ーン、およびリーチにもならない通常はずれの演出が実
行される場合の仮表示図柄パターンが、それぞれ3パタ
ーン用意されている。
【0174】また、図35および図36には、大当り時
の仮表示図柄パターンの例が示されている。大当り時の
仮表示図柄パターンは、本例では図35および図36に
示すように、先あおりのリーチ演出のあとに通常大当り
となる演出が実行される場合の仮表示図柄パターン、先
あおりのリーチ演出のあとに確変大当りとなる演出が実
行される場合の仮表示図柄パターン、後あおりのリーチ
演出のあとに通常大当りとなる演出が実行される場合の
仮表示図柄パターン、両あおりのリーチ演出のあとに通
常大当り(後あおりによって仮大当り表示がされる場
合)となる演出が実行される場合の仮表示図柄パター
ン、両あおりのリーチ演出のあとに通常大当り(先あお
りによって仮大当り表示がされる場合)となる演出が実
行される場合の仮表示図柄パターン、および両あおりの
リーチ演出のあとに確変大当りとなる演出が実行される
場合の仮表示図柄パターンがそれぞれ3パターン用意さ
れており、後あおりのリーチ演出のあとに確変大当りと
なる演出が実行される場合の仮表示図柄パターンが2つ
用意されている。
【0175】上記のように、あらかじめ仮表示図柄パタ
ーンを用意する構成としたことで、個々の表示領域に表
示させる図柄をリーチ演出の内容と整合するように決定
する構成とする場合に比べて、表示制御手段の制御負担
を軽減させることができるようになる。
【0176】図37は、表示制御用CPU101が扱う
表示用乱数を示す説明図である。図37に示すように、
この実施の形態では、表示用乱数として、仮表示図柄パ
ターン決定用乱数、リーチ予告用乱数、および大当り予
告用乱数がある。仮表示図柄パターン決定用乱数は、仮
表示図柄パターンを決定するための乱数である。この例
では、仮表示図柄パターン決定用乱数は、0〜99の範
囲の値を取る。また、リーチ予告用乱数はリーチ予告を
行うか否か決定するためのものであり、大当り予告用乱
数は大当り予告を行うか否か決定するためのものであ
る。この例では、リーチ予告用乱数および大当り予告用
乱数は、それぞれ1バイト構成とされ、同一の範囲であ
る0〜255の値を取る。なお、リーチ予告用乱数と大
当り予告用乱数とが、互いに異なる範囲の値を取るよう
に構成されていてもよい。また、この実施の形態では、
ランプ制御用CPU351が扱う発光体用乱数、および
音制御用CPU701が扱う音用乱数は、それぞれ、図
37に示す表示用乱数と同一の範囲をとるようにされて
いる。従って、この実施の形態では、表示用乱数と同様
に、発光体用乱数として仮表示図柄パターン決定用乱
数、リーチ予告用乱数、および大当り予告用乱数があ
り、音用乱数として仮表示図柄パターン決定用乱数、リ
ーチ予告用乱数、および大当り予告用乱数がある。この
ように、本例では、ランプ制御基板35および音制御基
板70において、表示制御基板80が決定して実行する
演出内容を把握することができる構成とされている。
【0177】図38は、この実施の形態で用いられる加
算値テーブルを示す説明図である。加算値テーブルは、
変更データテーブルの一例である。図38に示すよう
に、加算値テーブルには、変動時間を特定可能な表示制
御コマンドの受信回数に対応して、更新値の一例である
加算値が設定されている。加算値テーブルは、例えば表
示制御基板80が備えるROMに格納されている。本例
では、受信回数が1回目から13回目までのそれぞれに
対応する加算値が設定されており、14回目以降はそれ
らの加算値が繰り返し用いられる。すなわち、受信回数
が13N+M(N=0,1,2,・・;M=1〜13の
整数)回目である場合には、それぞれ図38に示すM回
目の受信回数に対応する加算値が、対応する加算値とし
て用いられる。なお、ここでは、受信回数と加算値とが
対応付けされている変更データテーブルの例を示した
が、例えば受信回数と減算値とが対応付けされている変
更データテーブルなどの、他の演算値が受信回数に対応
付けされている変更データテーブルを用いるようにして
もよい。すなわち、ここでは更新値の例として加算値を
示したが、更新値として減算値や積算値などの他の更新
方法をとる値を用いるようにしてもよい。なお、この実
施の形態では、ランプ制御基板35や音制御基板70に
も、変更データテーブルとして上述した加算値テーブル
が備えられている。
【0178】図39は、変更方式テーブルの一例を示す
説明図である。変更方式テーブルには、仮表示図柄決定
用カウンタに格納されている値を変更するための変更方
式が、変動パターンを指定する表示制御コマンドのEX
Tデータの値に対応して設定されている。変更方式テー
ブルは、例えば表示制御基板80が備えるROMに格納
されている。本例では、変更方式として、カウンタの減
算、加算、左シフト、および右シフトの4種類の方式が
設けられている。なお、変更方式は、例えばカウンタの
反転などの上記の方式以外の方式を含むようにしてもよ
い。なお、この実施の形態では、ランプ制御基板35や
音制御基板70にも、上述した変更方式テーブルが備え
られている。
【0179】図40は、上述したステップS721の仮
表示図柄パターン決定用カウンタ更新処理の一例を示す
フローチャートである。仮表示図柄パターン決定用カウ
ンタ更新処理において、表示制御用CPU101は、仮
表示図柄用受信回数カウンタを1加算する(ステップS
721a)。仮表示図柄用受信回数カウンタは、受信回
数を計数するためのカウンタ(本例では、受信回数が1
3回を超えると1に戻るように構成されているので、厳
密には受信回数を計数しているカウンタではない。)で
あり、例えば表示制御基板80が備えるRAMに設けら
れている。仮表示図柄用受信回数カウンタは、例えば初
期設定処理にて初期値「13」が設定される。次いで、
表示制御用CPU101は、仮表示図柄用受信回数カウ
ンタの値が13を超えているか否かを確認し(ステップ
S721b)、13を超えている場合(14となってい
る場合)には仮表示図柄用受信回数カウンタに初期値と
して「1」を設定しておく(ステップS721c)。そ
して、表示制御用CPU101は、仮表示図柄用受信回
数カウンタに格納されている値に対応する加算値(図3
8参照)を、仮表示図柄パターン決定用カウンタに格納
されている値に加算する(ステップS721d)。
【0180】変動時間を特定可能な表示制御コマンドの
受信回数にもとづく仮表示図柄パターン決定用カウンタ
の更新を終えると、本例では、表示制御用CPU101
は、図39に示した変更方式テーブルを参照して、変動
時間を特定可能な表示制御コマンドのEXTデータにも
とづく仮表示図柄パターン決定用カウンタの更新を行
う。先ず、表示制御用CPU101は、EXTデータが
奇数であるか否か確認する(ステップS721e)。こ
の確認は、EXTデータの最下位ビットが1(B)であ
るか否かによって行う。EXTデータが示す値が奇数で
あれば、表示制御用CPU101は、仮表示図柄パター
ン決定用カウンタに格納されている値を2減算する(ス
テップS721f)。EXTデータが奇数でなければ、
表示制御用CPU101は、EXTデータが示す値が4
の倍数以外であるか否か確認する(ステップS721
g)。この確認は、EXTデータの下位の2ビットが1
0(B)であるか否かによって行う。
【0181】EXTデータの下位の2ビットが10
(B)であれば、表示制御用CPU101は、仮表示図
柄パターン決定用カウンタに格納されている値を左シフ
トする(ステップS721h)。EXTデータの下位の
2ビットが10(B)でなければ、表示制御用CPU1
01は、さらにEXTデータが示す値が8の倍数以外で
あるか否か確認する(ステップS721i)。この確認
は、EXTデータの下位の3ビットが100(B)であ
るか否かによって行う。EXTデータの下位の3ビット
が100(B)であれば、表示制御用CPU101は、
仮表示図柄パターン決定用カウンタに格納されている値
を右シフトする(ステップS721j)。一方、EXT
データの下位の3ビットが100(B)でなければ、表
示制御用CPU101は、仮表示図柄パターン決定用カ
ウンタに格納されている値を2加算する(ステップS7
21k)。
【0182】図41は、上述したステップS722のリ
ーチ予告決定用カウンタ更新処理の一例を示すフローチ
ャートである。リーチ予告決定用カウンタ更新処理にお
いて、表示制御用CPU101は、リーチ予告用受信回
数カウンタを1加算する(ステップS722a)。リー
チ予告用受信回数カウンタは、受信回数を計数するため
のカウンタ(本例では、受信回数が13回を超えると1
に戻るように構成されているので、厳密には受信回数を
計数しているカウンタではない。)であり、例えば表示
制御基板80が備えるRAMに設けられている。リーチ
予告用受信回数カウンタは、例えば初期設定処理にて初
期値「13」が設定される。次いで、表示制御用CPU
101は、リーチ予告用受信回数カウンタの値が13を
超えているか否かを確認し(ステップS722b)、1
3を超えている場合(14となっている場合)にはリー
チ予告用受信回数カウンタに初期値として「1」を設定
しておく(ステップS722c)。そして、表示制御用
CPU101は、リーチ予告用受信回数カウンタに格納
されている値に対応する加算値(図38参照)を、リー
チ予告決定用カウンタに格納されている値に加算する
(ステップS722d)。
【0183】変動時間を特定可能な表示制御コマンドの
受信回数にもとづくリーチ予告決定用カウンタの更新を
終えると、本例では、表示制御用CPU101は、図3
9に示した変更方式テーブルを参照して、変動時間を特
定可能な表示制御コマンドのEXTデータにもとづくリ
ーチ予告決定用カウンタの更新を行う。先ず、表示制御
用CPU101は、EXTデータが奇数であるか否か確
認する(ステップS722e)。この確認は、EXTデ
ータの最下位ビットが1(B)であるか否かによって行
う。EXTデータが示す値が奇数であれば、表示制御用
CPU101は、リーチ予告決定用カウンタに格納され
ている値を2減算する(ステップS722f)。EXT
データが奇数でなければ、表示制御用CPU101は、
EXTデータが示す値が4の倍数以外であるか否か確認
する(ステップS722g)。この確認は、EXTデー
タの下位の2ビットが10(B)であるか否かによって
行う。
【0184】EXTデータの下位の2ビットが10
(B)であれば、表示制御用CPU101は、リーチ予
告決定用カウンタに格納されている値を左シフトする
(ステップS722h)。EXTデータの下位の2ビッ
トが10(B)でなければ、表示制御用CPU101
は、さらにEXTデータが示す値が8の倍数以外である
か否か確認する(ステップS722i)。この確認は、
EXTデータの下位の3ビットが100(B)であるか
否かによって行う。EXTデータの下位の3ビットが1
00(B)であれば、表示制御用CPU101は、リー
チ予告決定用カウンタに格納されている値を右シフトす
る(ステップS722j)。一方、EXTデータの下位
の3ビットが100(B)でなければ、表示制御用CP
U101は、リーチ予告決定用カウンタに格納されてい
る値を2加算する(ステップS722k)。
【0185】図42は、上述したステップS723の大
当り予告決定用カウンタ更新処理の一例を示すフローチ
ャートである。大当り予告決定用カウンタ更新処理にお
いて、表示制御用CPU101は、大当り予告用受信回
数カウンタを1加算する(ステップS723a)。大当
り予告用受信回数カウンタは、受信回数を計数するため
のカウンタ(本例では、受信回数が13回を超えると1
に戻るように構成されているので、厳密には受信回数を
計数しているカウンタではない。)であり、例えば表示
制御基板80が備えるRAMに設けられている。大当り
予告用受信回数カウンタは、例えば初期設定処理にて初
期値「13」が設定される。なお、大当り予告用受信回
数カウンタとして、上述したリーチ予告用受信回数カウ
ンタを共通して用いるようにしてもよい。次いで、表示
制御用CPU101は、大当り予告用受信回数カウンタ
の値が13を超えているか否かを確認し(ステップS7
23b)、13を超えている場合(14となっている場
合)には大当り予告用受信回数カウンタに初期値として
「1」を設定しておく(ステップS723c)。そし
て、表示制御用CPU101は、大当り予告用受信回数
カウンタに格納されている値に対応する加算値(図38
参照)を、大当り予告決定用カウンタに格納されている
値に加算する(ステップS723d)。
【0186】変動時間を特定可能な表示制御コマンドの
受信回数にもとづく大当り予告決定用カウンタの更新を
終えると、本例では、表示制御用CPU101は、図3
9に示した変更方式テーブルを参照して、変動時間を特
定可能な表示制御コマンドのEXTデータにもとづく大
当り予告決定用カウンタの更新を行う。先ず、表示制御
用CPU101は、EXTデータが奇数であるか否か確
認する(ステップS723e)。この確認は、EXTデ
ータの最下位ビットが1(B)であるか否かによって行
う。EXTデータが示す値が奇数であれば、表示制御用
CPU101は、大当り予告決定用カウンタに格納され
ている値を2減算する(ステップS723f)。EXT
データが奇数でなければ、表示制御用CPU101は、
EXTデータが示す値が4の倍数以外であるか否か確認
する(ステップS723g)。この確認は、EXTデー
タの下位の2ビットが10(B)であるか否かによって
行う。
【0187】EXTデータの下位の2ビットが10
(B)であれば、表示制御用CPU101は、大当り予
告決定用カウンタに格納されている値を左シフトする
(ステップS723h)。EXTデータの下位の2ビッ
トが10(B)でなければ、表示制御用CPU101
は、さらにEXTデータが示す値が8の倍数以外である
か否か確認する(ステップS723i)。この確認は、
EXTデータの下位の3ビットが100(B)であるか
否かによって行う。EXTデータの下位の3ビットが1
00(B)であれば、表示制御用CPU101は、大当
り予告決定用カウンタに格納されている値を右シフトす
る(ステップS723j)。一方、EXTデータの下位
の3ビットが100(B)でなければ、表示制御用CP
U101は、大当り予告決定用カウンタに格納されてい
る値を2加算する(ステップS723k)。
【0188】なお、この実施の形態では、表示制御基板
80だけでなく、他の演出制御基板(ランプ制御基板3
5、音制御基板70)においても、各基板に送出される
パターンコマンド(この例ではコマンド80XX
(H))の受信に応じて、仮表示図柄パターン決定用カ
ウンタ、リーチ予告決定用カウンタおよび大当り予告決
定用カウンタの格納値が保存され、その後、仮表示図柄
パターン決定用カウンタ、リーチ予告決定用カウンタお
よび大当り予告決定用カウンタの格納値が受信したパタ
ーンコマンドの受信回数およびEXTデータにもとづい
て更新される。図43は、各基板80,35,70にお
ける、仮表示図柄パターン決定用カウンタ、リーチ予告
決定用カウンタおよび大当り予告決定用カウンタの格納
値の更新タイミングの一例を示すタイミング図である。
各基板80,35,70では、主基板31から同時期に
送出される各パターンコマンドの受信に応じて、仮表示
図柄パターン決定用カウンタ、リーチ予告決定用カウン
タおよび大当り予告決定用カウンタの格納値が更新され
る。
【0189】図43に示すように、主基板31によって
送出された1回目のパターンコマンド(例えばコマンド
8020(H))を受信すると、各基板80,35,7
0では、仮表示図柄パターン決定用カウンタ、リーチ予
告決定用カウンタおよび大当り予告決定用カウンタの格
納値「0」に、加算値テーブル(図38参照)において
受信回数の1回目に対応して設定されている値「3」が
加算されて、仮表示図柄パターン決定用カウンタ、リー
チ予告決定用カウンタおよび大当り予告決定用カウンタ
の格納値が「3」に更新される。次いで、各基板80,
35,70では、EXTデータ20(H)が「32」で
あり8の倍数の値であるので、変更方式テーブル(図3
9参照)に示されている変更方式に従って、仮表示図柄
パターン決定用カウンタ、リーチ予告決定用カウンタお
よび大当り予告決定用カウンタの現在の格納値「3」に
「2」が加算されて、仮表示図柄パターン決定用カウン
タ、リーチ予告決定用カウンタおよび大当り予告決定用
カウンタの格納値が「5」に更新される。
【0190】その後、図43に示すように、主基板31
によって送出された2回目のパターンコマンド(例えば
コマンド8010(H))を受信すると、各基板80,
35,70では、仮表示図柄パターン決定用カウンタ、
リーチ予告決定用カウンタおよび大当り予告決定用カウ
ンタの格納値「5」を仮表示図柄パターン判定値格納領
域、リーチ予告判定値格納領域および大当り予告判定値
格納領域に格納する。次いで、仮表示図柄パターン決定
用カウンタ、リーチ予告決定用カウンタおよび大当り予
告決定用カウンタの格納値「05」に、加算値テーブル
(図38参照)において受信回数の2回目に対応して設
定されている値「7」が加算されて、仮表示図柄パター
ン決定用カウンタ、リーチ予告決定用カウンタおよび大
当り予告決定用カウンタの格納値が「12」に更新され
る。次いで、各基板80,35,70では、EXTデー
タ10(H)が、偶数であり8の倍数であるので、仮表
示図柄パターン決定用カウンタ、リーチ予告決定用カウ
ンタおよび大当り予告決定用カウンタの現在の格納値
「12」に「2」が加算され、仮表示図柄パターン決定
用カウンタ、リーチ予告決定用カウンタおよび大当り予
告決定用カウンタの格納値が「14」に更新される。
【0191】上記のように、各基板80,35,70に
おいては、パターンコマンドを受信する毎に、受信回数
に応じた値が仮表示図柄パターン決定用カウンタ、リー
チ予告決定用カウンタおよび大当り予告決定用カウンタ
の格納値にそれぞれ加算され、その後、EXTデータの
値にもとづく変更方式に従って各カウンタの格納値が変
更される。このように、各基板80,35,70が有す
る上記のカウンタの格納値は、各基板80,35,70
において同一の法則に従って更新されていくので、すべ
て同一の値であることが維持されたまま順次更新され
る。なお、上記のカウンタの更新値は、それぞれ最大値
に達すると「0」に戻して計算される。また、最大値以
上の値となった場合に、最大値を減算する構成としても
よい。この場合、最大値を250とすると、受信回数に
応じた値が仮表示図柄パターン決定用カウンタの格納値
に加算されたことによって250以上の値(例えば25
7)となった場合に、最大値である250が減算されて
7(257−250)に戻される処理が行われる。さら
に、リーチ予告決定用カウンタと大当り予告決定用カウ
ンタの格納値は、本例では両者の乱数値の取り得る範囲
が同一である(図37参照)ようにしているが、初期値
として異なる値を設定する場合なども考えられるため、
同じ値になるとは限らない。
【0192】図44は、抽出された仮表示図柄パターン
決定用乱数と仮表示図柄パターンとの関係の一例を示す
説明図である。図44には、はずれの場合に使用される
後述する選択テーブルであって、リーチにもならない場
合に使用される選択テーブルと、先あおりによるリーチ
演出が実行される場合に使用される選択テーブルと、後
あおりによるリーチ演出が実行される場合に使用される
選択テーブルと、両あおりによるリーチ演出が実行され
る場合に使用される選択テーブルとが、それぞれ複数示
されている。選択テーブルは、使用する仮表示図柄パタ
ーンを選択する際に用いられるテーブルである。選択テ
ーブルは、例えば、表示制御基板80が備えるROMに
格納されている。なお、大当りとするか否か、確変とす
るか否か、どのあおり態様によってリーチ演出を行うか
については、変動パターンを指定する表示制御コマンド
によって特定される。大当りとするか否かを、変動パタ
ーンを指定する表示制御コマンドとともに送出された左
中右図柄の停止図柄を示す表示制御コマンドにもとづい
て判定するようにしてもよい。なお、この実施の形態で
は、表示制御基板80に変動パターンを指定する表示制
御コマンドと左右中図柄の停止図柄を示す表示制御コマ
ンドが送出される際に、ランプ制御基板35および音制
御基板70に対しても、演出パターン(発光体の点灯/
消灯パターン、あるいは音声出力パターン)を指定する
制御コマンドと可変表示装置9での左中右図柄の停止図
柄を示す制御コマンドが主基板31から送出される。従
って、表示制御基板80以外の各基板35,70におい
ても大当りとするか否かやあおり態様などを特定するこ
とができる。
【0193】リーチにもならないはずれとすることを示
す表示制御コマンド(変動パターンコマンド)を受信し
た場合には、表示制御用CPU101は、左右中図柄の
停止図柄を示す表示制御コマンドにもとづいて使用テー
ブルを決定する。例えば、図44に示すように、左図柄
および右図柄がともに「7」以外であった場合には、非
リーチ時のテーブル1を使用することを決定する。次い
で、仮表示図柄パターン判定値格納領域に格納されてい
る仮表示図柄パターン決定用乱数を読み出し(抽出
し)、その値に応じて、使用するテーブルに設定されて
いるパターン(a)〜パターン(c)のうちいずれかを
決定する。具体的には、抽出された仮表示図柄パターン
決定用乱数の値と同値の比較値が割り当てられているパ
ターンに決定される。本例では、例えば非リーチ時のテ
ーブル1が使用される場合には、40/100の確率で
パターン(a)に決定され、30/100の確率でパタ
ーン(b)に決定され、30/100の確率でパターン
(c)に決定されるように、それぞれのパターンに対し
てそれぞれの割合に応じた数の比較値が割り当てられ
る。例えば、比較値が0〜99である場合には、0〜9
のうちの4個をパターン(a)に、3個をパターン
(b)に、3個をパターン(c)に割り当てて、その後
も順次10個ずつ割合に応じて各パターンに比較値を割
り当てるようにすればよい。なお、非リーチ時のテーブ
ルによって選択され得るパターン(a)〜パターン
(c)は、図34に示したパターン(a)〜パターン
(c)に対応している。
【0194】また、先あおりによるリーチ演出を行った
あとはずれとすることを示す表示制御コマンド(変動パ
ターンコマンド)を受信した場合には、表示制御用CP
U101は、左右中図柄の停止図柄を示す表示制御コマ
ンドにもとづいて使用テーブルを決定する。例えば、図
44に示すように、左図柄および右図柄がともに「7」
以外であった場合には、先あおり時のテーブル1を使用
することを決定する。次いで、仮表示図柄パターン判定
値格納領域に格納されている仮表示図柄パターン決定用
乱数を読み出し(抽出し)、その値に応じて、使用する
テーブルに設定されているパターン(a)〜パターン
(c)のうちいずれかを決定する。具体的には、抽出さ
れた仮表示図柄パターン決定用乱数の値と同値の比較値
が割り当てられているパターンに決定される。本例で
は、例えば先あおり時のテーブル1が使用される場合に
は、60/100の確率でパターン(a)に決定され、
20/100の確率でパターン(b)に決定され、20
/100の確率でパターン(c)に決定されるように、
それぞれのパターンに対してそれぞれの割合に応じた数
の比較値が割り当てられる。例えば、比較値が0〜99
である場合には、0〜9のうちの6個をパターン(a)
に、2個をパターン(b)に、2個をパターン(c)に
割り当てて、その後も順次10個ずつ割合に応じて各パ
ターンに比較値を割り当てるようにすればよい。なお、
先あおり時のテーブルによって選択され得るパターン
(a)〜パターン(c)は、図34に示したパターン
(a)〜パターン(c)に対応している。
【0195】また、後あおりによるリーチ演出を行った
あとはずれとすることを示す表示制御コマンド(変動パ
ターンコマンド)を受信した場合には、表示制御用CP
U101は、左右中図柄の停止図柄を示す表示制御コマ
ンドにもとづいて使用テーブルを決定する。例えば、図
44に示すように、左図柄および右図柄がともに「7」
以外であった場合には、先あおり時のテーブル1を使用
することを決定する。次いで、仮表示図柄パターン判定
値格納領域に格納されている仮表示図柄パターン決定用
乱数を読み出し(抽出し)、その値に応じて、使用する
テーブルに設定されているパターン(a)〜パターン
(c)のうちいずれかを決定する。具体的には、抽出さ
れた仮表示図柄パターン決定用乱数の値と同値の比較値
が割り当てられているパターンに決定される。本例で
は、例えば先あおり時のテーブル1が使用される場合に
は、0/100の確率でパターン(a)に決定(すなわ
ち選択されることはない)され、50/100の確率で
パターン(b)に決定され、50/100の確率でパタ
ーン(c)に決定されるように、それぞれのパターンに
対してそれぞれの割合に応じた数の比較値が割り当てら
れる。例えば、比較値が0〜99である場合には、0〜
9のうちの0個をパターン(a)に、5個をパターン
(b)に、5個をパターン(c)に割り当てて、その後
も順次10個ずつ割合に応じて各パターンに比較値を割
り当てるようにすればよい。なお、後あおり時のテーブ
ルによって選択され得るパターン(a)〜パターン
(c)は、図34に示したパターン(a)〜パターン
(c)に対応している。
【0196】さらに、両あおりによるリーチ演出を行っ
たあとはずれとすることを示す表示制御コマンド(変動
パターンコマンド)を受信した場合には、表示制御用C
PU101は、左右中図柄の停止図柄を示す表示制御コ
マンドにもとづいて使用テーブルを決定する。例えば、
図44に示すように、左図柄および右図柄がともに
「7」以外であった場合には、先あおり時のテーブル1
を使用することを決定する。次いで、仮表示図柄パター
ン判定値格納領域に格納されている仮表示図柄パターン
決定用乱数を読み出し(抽出し)、その値に応じて、使
用するテーブルに設定されているパターン(a)〜パタ
ーン(c)のうちいずれかを決定する。具体的には、抽
出された仮表示図柄パターン決定用乱数の値と同値の比
較値が割り当てられているパターンに決定される。本例
では、例えば先あおり時のテーブル1が使用される場合
には、0/100の確率でパターン(a)に決定され、
0/100の確率でパターン(b)に決定され、100
/100の確率でパターン(c)に決定(すなわち、本
例では必ずパターン(c)に決定される)されるよう
に、それぞれのパターンに対してそれぞれの割合に応じ
た数の比較値が割り当てられる。例えば、この例では、
比較値が0〜99である場合には、全ての比較値がパタ
ーン(c)に割り当てられる。なお、この例では必ずパ
ターン(c)が選択されるので、両あおりによるリーチ
演出を行ったあとはずれとすることを示す表示制御コマ
ンドを受信した場合に、乱数の抽出などを行うことなく
直ちにパターン(c)を選択するようにしてもよい。な
お、両あおり時のテーブルによって選択され得るパター
ン(a)〜パターン(c)は、図34に示したパターン
(a)〜パターン(c)に対応している。
【0197】図44にははずれの場合に使用される選択
テーブルが示されていたが、表示制御基板80は、大当
りの場合に使用される選択テーブルも備えている。大当
りの場合に使用される選択テーブルとしては、図示はし
ないが、先あおりによるリーチ演出のあと通常大当りと
する演出が実行される場合に使用される選択テーブル
と、先あおりによるリーチ演出のあと確変大当りとする
演出が実行される場合に使用される選択テーブルと、後
あおりによるリーチ演出のあと通常大当りとする演出が
実行される場合に使用される選択テーブルと、後あおり
によるリーチ演出のあと確変大当りとする演出が実行さ
れる場合に使用される選択テーブルと、両あおりによる
リーチ演出が行われて後あおりによって通常大当りとす
る演出が実行される場合に使用される選択テーブルと、
両あおりによるリーチ演出が行われて先あおりによって
通常大当りとする演出が実行される場合に使用される選
択テーブルと、両あおりによるリーチ演出が行われて確
変大当りとする演出が実行される場合に使用される選択
テーブルとが、それぞれ本例では1つ設けられる。
【0198】この場合、先あおりによるリーチ演出のあ
と通常大当りとすることを示す表示制御コマンド(変動
パターンコマンド)を受信した場合には、表示制御用C
PU101は、先あおりによるリーチ演出のあと通常大
当りとする演出が実行される場合に使用される選択テー
ブルを用いることに決定する。次いで、仮表示図柄パタ
ーン判定値格納領域に格納されている仮表示図柄パター
ン決定用乱数を読み出し(抽出し)、その値に応じて、
使用するテーブルに設定されているパターン(ここでは
パターン(a)〜パターン(c))のうちいずれかを決
定する。具体的には、抽出された仮表示図柄パターン決
定用乱数の値と同値の比較値が割り当てられているパタ
ーンに決定される。例えば、40/100の確率でパタ
ーン(a)に決定され、30/100の確率でパターン
(b)に決定され、30/100の確率でパターン
(c)に決定されるように、それぞれのパターンに対し
てそれぞれの割合に応じた数の比較値が割り当てられ
る。この例では、比較値が0〜99である場合には、0
〜9のうちの4個をパターン(a)に、3個をパターン
(b)に、3個をパターン(c)に割り当てて、その後
も順次10個ずつ割合に応じて各パターンに比較値を割
り当てるようにすればよい。なお、先あおりによる通常
大当り時のテーブルによって選択され得るパターン
(a)〜パターン(c)は、図35に示したパターン
(a)〜パターン(c)に対応している。他の大当りと
することを示す表示制御コマンドを受信した場合にも、
上記と同様の処理が実行されることによって仮表示図柄
パターンが選択される。
【0199】図45は、抽出されたリーチ予告用乱数と
リーチ予告との関係(図45(A))、抽出された大当
り予告用乱数と大当り予告との関係(図45(B))の
一例を示す説明図である。大当りとするか否か、および
リーチとするか否かは、変動パターンを指定する表示制
御コマンドにもとづいて判定される。なお、この実施の
形態では、表示制御基板80に変動パターンを指定する
表示制御コマンドが送出される際に、ランプ制御基板3
5および音制御基板70に対しても、演出パターン(こ
こでは、発光体制御のパターン、音声出力のパターン)
を指定する制御コマンド(あるいは、大当りとするか否
かおよびリーチとするか否かを指定する制御コマンドで
あってもよい)が、主基板31から送出される。従っ
て、表示制御基板80以外の各基板35,70において
も大当りとするか否か、およびリーチとするか否かを判
定することができる。
【0200】リーチとすることを示す表示制御コマンド
を受信した場合には、表示制御用CPU101は、リー
チ予告判定値格納領域に格納されているリーチ予告用乱
数を読み出し(抽出し)、その値に応じて、リーチ予告
なし、リーチ予告1、リーチ予告2のうちの何れかに決
定する。具体的には、抽出されたリーチ予告用乱数の値
と同値の比較値が割り当てられている演出に決定され
る。本例では、128/256の確率でリーチ予告を行
わないことが決定され、72/256の確率でリーチ予
告1の態様でリーチ予告を行うことが決定され、56/
256の確率でリーチ予告2の態様でリーチ予告を行う
ことが決定されるように、それぞれの演出に対してそれ
ぞれの割合に応じた数の比較値が割り当てられる。例え
ば、比較値が0〜255である場合には、0〜31のう
ちの16個をリーチ予告なしに、9個をリーチ予告1
に、7個をリーチ予告2に割り当てて、その後も順次3
2個ずつ割合に応じて各演出に比較値を割り当てるよう
にすればよい。
【0201】はずれ(この例では、リーチにもならない
はずれ)とすることを示す表示制御コマンドを受信した
場合には、表示制御用CPU101は、リーチ予告乱数
を抽出し、その値に応じて、リーチ予告なし、リーチ予
告1のうちの何れかに決定する。具体的には、抽出され
たリーチ予告用乱数の値と同値の比較値が割り当てられ
ている演出に決定される。本例では240/256の確
率でリーチ予告を行わないことが決定され、16/25
6の確率でリーチ予告1の態様でリーチ予告を行うこと
が決定されるように、それぞれの演出に対してそれぞれ
の割合に応じた数の比較値が割り当てられる。例えば、
比較値が0〜255である場合には、0〜15のうちの
15個をリーチ予告なしに、1個をリーチ予告1に割り
当てて、その後も順次16個ずつ割合に応じて各演出に
比較値を割り当てるようにすればよい。
【0202】大当りとすることを示す表示制御コマンド
を受信した場合には、表示制御用CPU101は、大当
り判定値格納領域に格納されている大当り予告用乱数を
読み出し(抽出し)、大当りとする場合には、その値に
応じて、大当り予告なし、大当り予告1、大当り予告2
(例えば、大当り予告1を発展させた演出によってなさ
れる。)のうちの何れかに決定する。具体的には、抽出
された大当り予告用乱数の値と同値の比較値が割り当て
られている演出に決定される。本例では、80/256
の確率で大当り予告を行わないことが決定され、96/
256の確率で大当り予告1の態様で大当り予告を行う
ことが決定され、80/256の確率で大当り予告2の
態様で大当り予告を行うことが決定されるように、それ
ぞれの演出に対してそれぞれの割合に応じた数の比較値
が割り当てられる。例えば、比較値が0〜255である
場合には、0〜15のうちの5個を大当り予告なしに、
6個を大当り予告1に、5個を大当り予告2に割り当て
て、その後も順次16個ずつ割合に応じて各演出に比較
値を割り当てるようにすればよい。
【0203】また、大当りとしない場合には、その値に
応じて、大当り予告なし、大当り予告1のうちの何れか
に決定する。本例では、244/256の確率で大当り
予告を行わないことが決定され、12/256の確率で
大当り予告1の態様で大当り予告を行うことが決定され
るように、それぞれの演出に対してそれぞれの割合に応
じた数の比較値が割り当てられる。例えば、比較値が0
〜255である場合には、0〜63のうちの61個を大
当り予告なしに、3個を大当り予告1に割り当てて、そ
の後も順次64個ずつ割合に応じて各演出に比較値を割
り当てるようにすればよい。
【0204】図45には、リーチ予告とリーチ発展信頼
度との関係(図45(C))、大当り予告と大当り信頼
度との関係(図45(D))の一例も示されている。リ
ーチ発展信頼度とは、該当するリーチ予告演出(予告な
しを含む)が行われた場合に、リーチ状態に発展する確
率をいう。また、大当り信頼度とは、該当する大当り予
告演出(予告なしを含む)が行われた場合に、大当りと
なる確率をいう。図45(C)に示すように、本例で
は、リーチ予告1よりもリーチ予告2の方がリーチ発展
信頼度が高くなるように設定されている。また、図45
(D)に示すように、本例では、大当り予告1よりも大
当り予告2の方が大当り信頼度が高くなるように設定さ
れている。なお、この例では、リーチ発展信頼度および
大当り信頼度は、大当り確率を1/300、はずれとな
った場合のリーチ発展率を1/10として算出したもの
である。また、図45(C)および図45(D)に示し
たリーチ発展信頼度および大当り信頼度は、近似値をと
ったものもあるため、正確な値であるとは限らない。
【0205】図46は、図29に示されたメイン処理に
おける表示制御プロセス処理(ステップS708)を示
すフローチャートである。表示制御プロセス処理では、
表示制御プロセスフラグの値に応じてステップS800
〜S806のうちのいずれかの処理が行われる。各処理
において、以下のような処理が実行される。
【0206】表示制御コマンド受信待ち処理(ステップ
S800):コマンド受信割込処理によって、変動時間
を特定可能な表示制御コマンド(変動パターンコマン
ド)を受信したか否か確認する。具体的には、変動パタ
ーンコマンドが受信されたことを示すフラグがセットさ
れたか否か確認する。そのようなフラグは、受信コマン
ドバッファに格納された受信コマンドが、変動パターン
コマンドである場合にセットされる。
【0207】仮表示図柄決定処理(ステップS80
1):仮表示図柄パターンを特定し、その仮表示図柄パ
ターンに応じて仮表示図柄を決定する。
【0208】リーチ予告、大当り予告決定処理(ステッ
プS802):リーチ予告および大当り予告を行うか否
か決定するとともに、予告を行うことに決定した場合に
は予告の種類を決定する。
【0209】全図柄変動開始処理(ステップS80
3):各表示図柄の変動が開始されるように制御する。
【0210】図柄変動中処理(ステップS804):変
動パターンを構成する各変動状態(変動速度や背景、キ
ャラクタ)の切替タイミングを制御するとともに、変動
時間の終了を監視する。また、各表示図柄の停止制御を
行う。
【0211】全図柄停止待ち設定処理(ステップS80
5):変動時間の終了時に、全図柄停止を指示する表示
制御コマンド(確定コマンド)を受信していたら、仮停
止図柄を表示したあと図柄の変動を停止して停止図柄
(確定図柄)を表示する制御を行う。
【0212】大当り中処理(ステップS806):変動
時間の終了後、大当り中の表示の制御を行う。
【0213】図47は、表示制御コマンド受信待ち処理
(ステップS800)を示すフローチャートである。表
示制御コマンド受信待ち処理において、表示制御用CP
U101は、まず、コマンド無受信タイマがタイムアウ
トしたか否か確認する(ステップS811)。コマンド
無受信タイマは、所定期間以上主基板31から図柄の変
動を示す表示制御コマンドを受信しなかったときにタイ
ムアウトとする。タイムアウトした場合には、表示制御
用CPU101は、可変表示装置9にデモンストレーシ
ョン画面を表示する制御を行う(ステップS812)。
【0214】コマンド無受信タイマがタイムアウトして
いなければ、表示制御用CPU101は、変動時間を特
定可能な表示制御コマンドを受信したか否か確認する
(ステップS813)。この実施の形態では、変動時間
を特定可能な表示制御コマンドは、図26に示された変
動パターン指定コマンド(変動パターン指定#1〜変動
パターン指定♯21)のいずれかである。変動時間を特
定可能な表示制御コマンドを受信した場合には、表示制
御プロセスフラグの値を仮表示図柄決定処理(ステップ
S801)に対応した値に変更する(ステップS81
4)。
【0215】特別図柄を変動させるときに、主基板31
から表示制御基板80に最初に送信される表示制御コマ
ンドは、変動時間を示すコマンドと特別図柄である左右
中図柄の停止図柄を指定するコマンドである。それら
は、確定コマンドバッファに格納されている。
【0216】図48は、仮表示図柄決定処理(ステップ
S801)を示すフローチャートである。仮表示図柄決
定処理において、表示制御用CPU101は、まず、変
動時間を特定可能な表示制御コマンドから、大当りか否
か判断する(ステップS821)。大当りである場合に
は、通常大当りであるか確変大当りであるかを判断する
(ステップS822)。はずれの場合には、リーチとす
るか否か判断する(ステップS823)。
【0217】確変大当りである場合には、表示制御用C
PU101は、変動時間を特定可能な表示制御コマンド
からあおり態様を特定し、あおり態様に応じた選択テー
ブルを決定する(ステップS824a)。使用する選択
テーブルを決定すると、上述したステップS695にて
仮表示図柄パターン決定値格納領域に保存された仮表示
図柄パターン判定値(仮表示図柄パターン決定用乱数)
を読み出す(ステップS825a)。次いで、選択テー
ブルおよび抽出した仮表示図柄パターン判定値にもとづ
いて仮表示図柄パターン(図35、図36に示す確変大
当り時の仮表示図柄パターンのいずれか)を決定する
(ステップS826a)。そして、表示制御用CPU1
01は、決定した仮表示図柄パターンにおける未決定の
表示図柄(図35、図36において「7」、「R」、
「X」および「Y」の表示領域に表示する図柄)を、予
め定められている範囲の図柄(例えば、「X」の表示領
域においては、「7」以外の図柄)に決定する(ステッ
プS827a)。
【0218】通常大当りである場合には、表示制御用C
PU101は、変動時間を特定可能な表示制御コマンド
からあおり態様を特定し、あおり態様に応じた選択テー
ブルを決定する(ステップS824b)。使用する選択
テーブルを決定すると、上述したステップS695にて
仮表示図柄パターン決定値格納領域に保存された仮表示
図柄パターン判定値(仮表示図柄パターン決定用乱数)
を読み出す(ステップS825b)。次いで、選択テー
ブルおよび抽出した仮表示図柄パターン判定値にもとづ
いて仮表示図柄パターン(図35、図36に示す確変大
当り時の仮表示図柄パターンのいずれか)を決定する
(ステップS826b)。そして、表示制御用CPU1
01は、決定した仮表示図柄パターンにおける未決定の
表示図柄(図35、図36において「7」、「R」、
「X」、「Y」、「Y1」および「Y2」の表示領域に
表示する図柄)を、予め定められている範囲の図柄(例
えば、「X」の表示領域においては、「7」以外の図
柄)に決定する(ステップS827b)。
【0219】リーチとしたあとはずれとする場合には、
表示制御用CPU101は、特定可能な表示制御コマン
ドからあおり態様を特定するとともに、左中右の特別図
柄を特定可能な表示制御コマンドから左右図柄を特定
し、あおり態様および左右図柄(特定表示領域に表示さ
れる図柄のうちの左右図柄)に応じた選択テーブル(図
44参照)を決定する(ステップS824c)。使用す
る選択テーブルを決定すると、上述したステップS69
5にて仮表示図柄パターン決定値格納領域に保存された
仮表示図柄パターン判定値(仮表示図柄パターン決定用
乱数)を読み出す(ステップS825c)。次いで、選
択テーブルおよび抽出した仮表示図柄パターン判定値に
もとづいて仮表示図柄パターン(図34に示すリーチと
なるはずれ時の仮表示図柄パターンのいずれか)を決定
する(ステップS826c)。そして、表示制御用CP
U101は、決定した仮表示図柄パターンにおける未決
定の表示図柄(図34において「7」、「R」、「X」
および「Y」の表示領域に表示する図柄のうち、主基板
31からの指定図柄が割り当てられていない領域に表示
する図柄)を、予め定められている範囲の図柄(例え
ば、「X」の表示領域においては、「7」以外の図柄)
に決定する(ステップS827c)。なお、本例では、
リーチとしたあとはずれとする場合には、主基板31か
ら指定される左中右の特別図柄がそれぞれ表示エリアの
左中、中中、右中の領域に割り当てられるものとされ、
その他の領域の図柄が表示制御用CPU101によって
決定される。
【0220】リーチにもならないはずれとする場合に
は、表示制御用CPU101は、左中右の特別図柄を特
定可能な表示制御コマンドから左右図柄を特定し、左右
図柄(特定表示領域に表示される図柄のうちの左右図
柄)に応じた選択テーブル(図44参照)を決定する
(ステップS824d)。使用する選択テーブルを決定
すると、上述したステップS695にて仮表示図柄パタ
ーン決定値格納領域に保存された仮表示図柄パターン判
定値(仮表示図柄パターン決定用乱数)を読み出す(ス
テップS825d)。次いで、選択テーブルおよび抽出
した仮表示図柄パターン判定値にもとづいて仮表示図柄
パターン(図34に示す非リーチ時の仮表示図柄パター
ンのいずれか)を決定する(ステップS826d)。そ
して、表示制御用CPU101は、決定した仮表示図柄
パターンにおける未決定の表示図柄(図34において
「7」、「R」、「X」および「Y」の表示領域に表示
する図柄のうち、主基板31からの指定図柄が割り当て
られていない領域に表示する図柄)を、予め定められて
いる範囲の図柄(例えば、「X」の表示領域において
は、「7」以外の図柄)に決定する(ステップS827
d)。なお、本例では、リーチにもならないはずれとす
る場合には、主基板31から指定される左中右の特別図
柄がそれぞれ表示エリアの左中、中中、右中の領域に割
り当てられるものとされ、その他の領域の図柄が表示制
御用CPU101によって決定される。仮表示図柄を決
定すると、表示制御用CPU101は、表示制御プロセ
スフラグの値をリーチ予告、大当り予告決定処理(ステ
ップS802)に対応した値に変更する(ステップS8
28)。
【0221】図49は、リーチ予告、大当り予告決定処
理(ステップS802)を示すフローチャートである。
リーチ予告、大当り予告決定処理において、表示制御用
CPU101は、まず、リーチ予告を行うか否か決定す
る(ステップS831)。次いで、変動時間を特定可能
な表示制御コマンドから、リーチにもならないはずれか
否か判断する(ステップS832)。リーチにもならな
いはずれでなければ、表示制御用CPU101は、大当
り予告を行うか否か決定する(ステップS833)。
【0222】そして、表示制御用CPU101は、変動
時間を特定可能な表示制御コマンド、およびリーチ予告
や大当り予告の有無および演出態様に応じたプロセステ
ーブルを使用することを決定する(ステップS83
4)。各プロセステーブルには、その変動パターン中の
各変動状態(変動速度やその速度での変動期間等)が設
定されている。また、各プロセステーブルはROMに設
定されている。そして、表示制御用CPU101は、表
示制御プロセスフラグの値を全図柄変動開始処理(ステ
ップS803)に対応した値に変更する(ステップS8
35)。
【0223】図50は、ステップS831のリーチ予告
決定処理を示すフローチャートである。リーチ予告決定
処理において、表示制御用CPU101は、まず、上述
したステップS696にてリーチ予告判定値格納領域に
保存されたリーチ予告判定値(リーチ予告用乱数)を読
み出す(ステップS831a)。そして、リーチとする
のかはずれとするのかを確認する(ステップS831
b)。確認は、主基板31から受信した変動パターンを
指定する表示制御コマンドを用いて行われる。なお、こ
の実施の形態では、ランプ制御基板35および音制御基
板70においても同様にして確認される(上述した大当
りとするか否かの確認と同様に、主基板31からリーチ
とするか否かを示す制御コマンドがランプ制御基板35
および音制御基板70に送信されるようにして、その制
御コマンドにもとづいて確認するようにしてもよい)。
はずれとする場合には、表示制御用CPU101は、図
45(A)の右側に示されたテーブルを用いて、リーチ
予告を行うか否か決定し、予告を行う場合には予告の態
様を決定する(ステップS831c)。
【0224】また、リーチとする場合には、表示制御用
CPU101は、図45(A)の左側に示されたテーブ
ルを用いて、リーチ予告を行うか否か決定し、予告を行
う場合には予告の態様を決定する(ステップS831
d)。そして、リーチ予告を行うことに決定した場合に
は(ステップS831e)、リーチ予告開始時間決定用
タイマをスタートする(ステップS831f)。なお、
リーチ予告開始時間決定用タイマは、図柄の変動開始か
らリーチ予告発生までの時間を決定するタイマである。
【0225】上述のように、各演出制御基板80,3
5,70で同一値が記憶されているリーチ予告決定用カ
ウンタの格納値をリーチ予告用乱数として抽出するとと
もに、各演出制御基板80,35,70において判定可
能とされているリーチとするか否かの確認を行い、その
確認結果および各演出制御基板80,35,70で同様
に用意されているリーチ予告決定用テーブル(図45
(A))の内容に応じて、リーチ予告に関する決定を行
う構成としているので、各演出制御基板80,35,7
0においてリーチ予告に関する関連した制御を行うよう
な決定がされるようになる。
【0226】図51は、ステップS833の大当り予告
決定処理を示すフローチャートである。大当り予告決定
処理において、表示制御用CPU101は、まず、上述
したステップS697にて大当り予告判定値格納領域に
保存された大当り予告判定値(大当り予告用乱数)を読
み出す(ステップS833a)。そして、大当りとする
か否かを確認する(ステップS833b)。確認は、主
基板31から受信した左右中停止図柄を示す表示制御コ
マンドを用いて行われる。大当りとしない場合には、表
示制御用CPU101は、図45(B)の右側に示され
たテーブルを用いて、大当り予告を行うか否か決定し、
予告を行う場合には予告の態様を決定する(ステップS
833c)。
【0227】ステップS833bにて大当りとする場合
には、表示制御用CPU101は、図45(B)の左側
に示されたテーブルを用いて、大当り予告を行うか否か
決定して、予告を行う場合には予告の態様を決定する
(ステップS833d)。そして、大当り予告を行うこ
とに決定した場合には(ステップS833e)、大当り
予告開始時間決定用タイマをスタートする(ステップS
833f)。大当り予告開始時間決定用タイマは、図柄
の変動開始から大当り予告1の態様を表示開始するまで
の時間を決定するタイマである。
【0228】上述のように、各演出制御基板80,3
5,70で同一値が記憶されている大当り予告判定値格
納領域の格納値を読み出すとともに、各演出制御基板8
0,35,70において判定可能とされている大当りと
するか否かの確認を行い、その確認結果および各演出制
御基板80,35,70で同様に用意されている大当り
予告決定用テーブル(図45(B))の内容に応じて、
大当り予告に関する決定を行う構成としているので、各
演出制御基板80,35,70において大当り予告に関
する関連した制御を行うような決定がされるようにな
る。
【0229】ここで、変動時間を示す変動パターンコマ
ンドおよび左右中図柄の停止図柄を指定するコマンドの
送出形態について説明する。変動時間を示す変動パター
ンコマンドおよび左右中図柄の停止図柄を指定するコマ
ンドは、上述した表示制御コマンド制御処理において送
信される。これらのコマンドが送出される際には、例え
ば図52に示すように、CPU56によって、コマンド
送信個数カウンタが指しているコマンド送信テーブル
に、INTデータ、コマンドデータ1およびコマンドデ
ータ2が設定される。まず、上記3つのデータによって
構成される1つ目のコマンドデータ(コマンド送信テー
ブル+0に設定されている変動パターンを指定するため
のコマンドデータ)が送信される。次いで、次の2ms
の間(この実施の形態では、CPU56の内蔵CTCが
繰り返しタイマ割込を発生する繰り返し周期が2msに
設定されるため)に実行される表示制御コマンド制御処
理において、次のコマンドデータ(コマンド送信テーブ
ル+1に設定されている特別図柄左停止図柄を指定する
ためのコマンドデータ)が送信される。そして、このよ
うな処理が繰返されて、特別図柄コマンド送信ポインタ
が終了コードを指し示すと、特別図柄コマンド送信ポイ
ンタにて有効にコマンド送信テーブルが指定されるまで
コマンドデータが送信されない状態となる。このように
して送信されたコマンドデータは、上述したコマンド受
信処理によって受信され、受信コマンドバッファに格納
される。なお、図42に示すコマンドを示す各値は一例
であり、特別図柄左中右図柄を示す81(H)、82
(H)、83(H)は、それぞれ、例えば「○」、「フ
ルーツ」、「○」を可変表示装置9の特定表示領域に表
示させるためのコマンドである。なお、特別図柄左中右
図柄を示す84(H)は「BAR」、85(H)は
「○」、そして80(H)は「7」を、それぞれ可変表
示装置9の特定表示領域に表示させるためのコマンドで
ある。
【0230】図53は、表示制御プロセス処理における
全図柄変動開始処理(ステップS803)を示すフロー
チャートである。全図柄変動開始処理において、表示制
御用CPU101は、まず、変動時間タイマをスタート
する(ステップS840)。次いで、表示図柄の変動を
開始し(ステップS841)、表示制御プロセスフラグ
の値を図柄変動中処理に対応した値にする(ステップS
842)。
【0231】図54は、図柄変動中処理(ステップS8
04)を示すフローチャートである。図柄変動中処理に
おいて、表示制御用CPU101は、リーチ予告開始時
間決定用タイマがタイムアウトしたか否か確認する(ス
テップS851)。タイムアウトしていたら、既に決定
されているリーチ予告態様による表示が行われるように
VDP103を制御する(ステップS852)。また、
大当り予告開始時間決定用タイマがタイムアウトしたか
否か確認する(ステップS853)。タイムアウトして
いたら、大当り予告1の態様による表示が行われるよう
にVDP103を制御する(ステップS854)。
【0232】そして、大当り予告2による予告が行われ
ることに決定していた場合には(ステップS855)、
大当り予告2開始時間決定用タイマをスタートする(ス
テップS856)。この実施の形態では、大当り予告2
は大当り予告1の発展形であるとしているので、大当り
予告2による予告は、大当り予告1による予告がなされ
てから所定時間後(大当り予告2開始時間決定用タイマ
のタイムアウトまで)に行われる。
【0233】また、表示制御用CPU101は、大当り
予告2開始時間決定用タイマがタイムアウトしたか否か
確認する(ステップS857)。タイムアウトしていた
ら、大当り予告2の態様による表示が行われるようにV
DP103を制御する(ステップS858)。
【0234】次いで、表示制御用CPU101は、変動
時間タイマがタイムアウトしたか否か確認する(ステッ
プS859)。変動時間タイマがタイムアウトした場合
には、表示制御プロセスフラグの値を全図柄停止待ち処
理(ステップS805)に対応した値に変更する(ステ
ップS860)。
【0235】図55は、全図柄停止待ち処理(ステップ
S805)を示すフローチャートである。全図柄停止待
ち処理において、表示制御用CPU101は、ステップ
S827a〜ステップS827dのいずれかによって決
定された仮表示図柄を仮停止状態(揺れ変動状態)で表
示する制御を行う(ステップS871)。次いで、全図
柄停止を指示する表示制御コマンドを受信しているか否
か確認する(ステップS871)。全図柄停止を指示す
る表示制御コマンドを受信していれば、仮表示図柄が大
当りとなる図柄となっている場合(本例では縦横斜めの
8つのラインのうちのいずれかで「7」が揃っている場
合)には(ステップS873のY)、表示制御用CPU
101は、大当りとなることを示す表示(例えば「大当
り」や「フィーバー」など)を可変表示装置9に表示さ
せる表示制御を行う(ステップS874)。具体的に
は、「大当り」の表示指示をVDP103に通知する。
すると、VDP103は、指示された表示の画像データ
を作成する。また、画像データを背景画像と合成する。
なお、大当りとなることを示す表示を行う際には、確変
か否かを示す確変判定図柄を可変表示装置9に表示させ
る表示制御も行われる。大当り表示を行うと、あるいは
大当りでなければ、表示制御用CPU101は、図柄の
変動を停止させて可変表示装置9に確定図柄を表示する
制御を行う(ステップS875)。そして、次の表示制
御コマンドの受信までの時間を監視するために、コマン
ド無受信タイマをスタートさせる(ステップS87
6)。
【0236】全図柄停止を指定する表示制御コマンドを
受信していない場合には、監視タイマがタイムアウトし
ているかどうか確認する(ステップS878)。タイム
アウトした場合には、何らかの異常が発生したと判断し
て、可変表示装置9にエラー画面を表示する制御を行う
(ステップS879)。
【0237】ステップS876の処理を行ったら、ステ
ップS875にて大当り図柄を表示した場合には、表示
制御用CPU101は、表示制御プロセスフラグの値を
大当り中処理(ステップS806)に対応した値に設定
する(ステップS877)。なお、ステップS875に
て大当り図柄を表示しない場合(はずれ図柄を表示した
場合)には、表示制御用CPU101は、表示制御プロ
セスフラグの値を表示制御コマンド受信待ち処理(ステ
ップS800)に対応した値に設定する。
【0238】図56は、大当り中処理(ステップS80
6)を示すフローチャートである。大当り中処理におい
て、表示制御用CPU101は、主基板31から送信さ
れる大当り遊技状態における表示制御コマンドにもとづ
いて、大当り中の表示を行うタイミング(例えば、ラウ
ンド間となったとき)である場合に(ステップS88
1)、本例では仮表示(ステップS872)の際にどの
ラインで「7」が揃っていたかを示す表示(例えば「上
段ライン」、「右斜め上ライン」などの文字を表示した
り、揃ったラインと同じ向きの棒状の図形を表示するな
ど、対象となるラインを特定するための表示)を可変表
示装置9に行う表示制御を行う(ステップS882)。
なお、複数のラインで「7」が揃っていた場合には、対
象となる複数のラインを特定するための表示がなされ
る。なお、後述するオールフルーツによって大当りとな
った場合には、その旨を遊技者が認識可能となるように
報知(例えば、「オールフルーツ」の表示を行う)する
ようにする。また、先あおりによりリーチ演出のあと大
当りとなる表示がされた場合(先あおりリーチによって
大当りとなった場合)には、表示制御用CPU101
は、そのリーチとなったラインを記憶しておき、ステッ
プS882にて記憶していたラインを示す表示を行うよ
うにすればよい。
【0239】その後、大当り中処理では、主基板31か
ら送信される大当り遊技状態における表示制御コマンド
にもとづいて可変表示装置9の表示制御を行う。例え
ば、ラウンド数の表示等が行われる。そして、主基板3
1から大当り遊技の終了を示す表示制御コマンドを受信
すると(ステップS883)、表示制御プロセスフラグ
の値を表示制御コマンド受信待ち(ステップS800)
に対応した値に設定する(ステップS884)。なお、
本例では、確変大当りとなった場合であって、ステップ
S883にて確変大当りの終了表示を示す表示制御コマ
ンドを受信した場合には、大当り終了表示を所定期間行
ったあと確変状態を示すために背景色を変えるなどの表
示制御を行う。すなわち、本例では、確変大当りの終了
表示を示す表示制御コマンドが、確変表示を行うことを
示す確変開始コマンドの役割をも果たすので、確変開始
コマンドが不用となる。
【0240】なお、ランプ制御基板35は、主基板31
からのパターンコマンドに応じて選択されるランプ・L
EDの点灯のパターンによって制御を行うと、表示制御
基板80における表示制御と同期してランプ・LEDの
点灯/消灯が制御されるように構成される。また、ラン
プ制御基板35は、表示制御基板80と同一の値が維持
されて更新される仮表示図柄パターン乱数を有している
ので、表示制御基板80において決定される演出内容
(この例では特に示していない)を把握することがで
き、表示制御基板80において独自に決定される演出内
容に同期したランプ・LEDの点灯/消灯制御を実行す
ることが可能となる。
【0241】同様に、音制御基板70は、主基板31か
らのパターンコマンドに応じて選択される音声出力パタ
ーンによって制御を行うと、表示制御基板80における
表示制御と同期してスピーカ27の音声出力が制御され
るように構成される。また、音制御基板70は、表示制
御基板80と同一の値が維持されて更新される仮表示図
柄パターン乱数を有しているので、表示制御基板80に
おいて決定される演出内容(この例では特に示していな
い)を把握することができ、表示制御基板80において
独自に決定される演出内容に同期した音声出力制御を実
行することが可能となる。
【0242】次に、本例の表示制御用CPU101によ
る可変表示処理の処理タイミング、およびその際の可変
表示装置9の表示状態の例について説明する。なお、こ
の例では、可変表示装置9における各表示領域におい
て、左上図柄、右下図柄、中上図柄、左中図柄、右中図
柄、中下図柄、右上図柄、左下図柄、中中図柄の順番に
仮表示図柄として揺れ変動表示され、その後確定図柄が
表示される。また、ここでは、各識別情報が表示領域の
中央部分に揺れ変動表示や確定表示される場合と、各識
別情報の一部が表示領域の上端部分あるいは下端部分に
揺れ変動表示や確定表示される場合(半個ずれ)とがあ
るものとする(この場合、識別情報が3倍の18種類あ
るものとし、図34〜図36に示した仮表示図柄パター
ンにおける「7」以外については、半個ずれで表示する
場合をも含むようにすればよい。)。
【0243】先ず、リーチとならないはずれとする場合
の処理について説明する。図57は、リーチにもならな
いはずれとする場合に表示制御用CPU101が実行す
る可変表示処理の処理タイミングの例を示すタイミング
チャートである。図58は、図57の処理が実行されて
いるときの可変表示装置9の表示状態の例を示す説明図
である。図58では、識別情報が位置する部分を囲む図
形によって、識別情報が表示されている位置を示してい
る。なお、ここでは、主基板31からリーチにもならな
いはずれとする変動パターンコマンドが送信され、表示
制御基板80が変動パターンコマンドとともに送られて
きた図柄指定コマンドに応じた仮表示図柄パターン(例
えば、図34に示した非リーチ時のパターン(b))を
選択したものとする。
【0244】この実施の形態では、変動開始のタイミン
グで、上部3領域の図柄を遮蔽している図示しない遮蔽
キャラクタおよび下部3領域の図柄を遮蔽している図示
しない遮蔽キャラクタの表示を終了するとともに、可変
表示装置9における全図柄領域において高速変動が行わ
れる(図58(A))。次いで、第1の図柄差替のタイ
ミング(左上図柄および右下図柄差替のタイミング)で
「左上」および「右下」の図柄表示エリアにおいて低速
変動が開始され、低速で数図柄の変動が行われたあと、
左上図柄および右下図柄の揺れ変動の開始タイミングで
「左上」および「右下」の図柄表示エリアにおいて所定
の図柄(該当する表示領域に表示する飾り図柄として表
示制御用CPU101が決定している図柄)を変動方向
の正方向と逆方向に繰り返し変動させる(図58
(B))。すなわち、いわゆる揺れ変動状態に表示制御
する。揺れ変動とは、図柄が上下に揺れる表示がなされ
ることをいう。なお、揺れ変動を、図柄を上下に揺らす
態様ではなく、左右に揺らしたりする態様としてもよ
い。
【0245】「左上」および「右下」の図柄表示エリア
において揺れ変動が開始されると、可変表示装置9にお
ける「中上」、「左中」、「右中」および「中下」の図
柄表示エリアにおいて、第2の図柄差替のタイミング
(中上図柄、左中図柄、右中図柄および中下図柄差替の
タイミング)で、「中上」、「左中」、「右中」および
「中下」の図柄表示エリアにおいて低速変動が開始さ
れ、低速で数図柄の変動が行われたあと、中上図柄、左
中図柄、右中図柄および中下図柄の揺れ変動の開始タイ
ミングで「中上」、「左中」、「右中」および「中下」
の図柄表示エリアにおいて所定の図柄(「中上」、「左
中」、「右中」および「中下」の表示領域に表示する飾
り図柄として表示制御用CPU101が決定している図
柄。なお、本例では、はずれとする場合には、「左中」
および「右中」の表示領域に表示する飾り図柄として、
左図柄および右図柄としてそれぞれ主基板31から指定
されている特別図柄と同じ図柄が決定される。)を揺れ
変動状態に表示制御する(図58(C))。
【0246】「中上」、「左中」、「右中」および「中
下」の図柄表示エリアにおいて揺れ変動が開始される
と、可変表示装置9における「右上」および「左下」の
図柄表示エリアにおいて、第3の図柄差替のタイミング
(右上図柄および左下図柄差替のタイミング)で、「右
上」および「左下」の図柄表示エリアにおいて低速変動
が開始され、「右上」および「左下」の図柄表示エリア
において低速で数図柄の変動が行われたあと右上図柄お
よび左下図柄の揺れ変動の開始タイミングで所定の図柄
(該当する表示領域に表示する飾り図柄として表示制御
用CPU101が決定している図柄)を揺れ変動状態に
表示制御する(図58(D))。
【0247】「右上」および「左下」の図柄表示エリア
において揺れ変動が開始されると、第4の図柄差替のタ
イミング(中中図柄差替のタイミング)で、「中中」の
図柄表示エリアにおいて低速変動が開始され、低速で数
図柄の変動が行われたあと中中図柄の揺れ変動の開始タ
イミングで所定の図柄(「中中」の表示領域に表示する
飾り図柄として表示制御用CPU101が決定している
図柄。なお、本例では、はずれとする場合には、「中
中」の表示領域に表示する飾り図柄として、中図柄とし
て主基板31から指定されている特別図柄と同じ図柄が
決定される。)を揺れ変動状態に表示制御する(図48
(E))。
【0248】その後、表示制御基板80の表示制御用C
PU101は、図示はしないが、全図柄を揺れ変動状態
とする制御を続行したまま、上部3領域の図柄を遮蔽す
る図示しない遮蔽キャラクタおよび下部3領域の図柄を
遮蔽する図示しない遮蔽キャラクタを表示させる表示制
御を行う。そして、主基板31から全図柄停止を指示す
る表示制御コマンドを受信すると、遮蔽状態となってい
ない左中図柄、中中図柄および右中図柄の揺れ変動状態
を終了させて左中図柄、中中図柄および右中図柄が動か
ない確定状態になる。なお、遮蔽キャラクタには、例え
ば、シャッターやカーテンなどの様々なキャラクタが用
いられる。
【0249】次に、大当りとする場合の処理について説
明する。ここでは、両あおりによるリーチ演出が行われ
る場合について説明する。図59は、両あおりによるリ
ーチ演出を行ったあと後あおりによって大当りとする場
合に表示制御用CPU101が実行する可変表示処理の
処理タイミングの例を示すタイミングチャートである。
図60は、図59の処理が実行されているときの可変表
示装置9の表示状態の例を示す説明図である。なお、こ
こでは、主基板31から両あおりによりリーチ演出を行
ったあと大当りとする変動パターンコマンドと、左中右
の特別図柄をそれぞれ「7」、「7」、「7」とするこ
とを示すの図柄指定コマンドとが送信され、表示制御基
板80がパターン(c)の仮表示図柄パターン(図36
に示した両あおり時(後あおりで大当り)のパターン
(c))を選択したものとする。
【0250】この実施の形態では、変動開始のタイミン
グで、上部3領域の図柄を遮蔽している図示しない遮蔽
キャラクタおよび下部3領域の図柄を遮蔽している図示
しない遮蔽キャラクタの表示を終了するとともに、可変
表示装置9における全図柄領域において高速変動が行わ
れる(図60(A))。次いで、第1の図柄差替のタイ
ミング(左上図柄および右下図柄差替のタイミング)で
「左上」および「右下」の図柄表示エリアにおいて低速
変動が開始され、低速で数図柄の変動が行われたあと、
左上図柄および右下図柄の揺れ変動の開始タイミングで
「左上」および「右下」の図柄表示エリアにおいて所定
の図柄(該当する表示領域に表示する飾り図柄として表
示制御用CPU101が決定している図柄)を揺れ変動
状態に表示制御する(図60(B))。
【0251】「左上」および「右下」の図柄表示エリア
において揺れ変動が開始されると、可変表示装置9にお
ける「中上」、「左中」、「右中」および「中下」の図
柄表示エリアにおいて、第2の図柄差替のタイミング
(中上図柄、左中図柄、右中図柄および中下図柄差替の
タイミング)で、「中上」、「左中」、「右中」および
「中下」の図柄表示エリアにおいて低速変動が開始さ
れ、低速で数図柄の変動が行われたあと、中上図柄、左
中図柄、右中図柄および中下図柄の揺れ変動の開始タイ
ミングで「中上」、「左中」、「右中」および「中下」
の図柄表示エリアにおいて所定の図柄(「中上」、「左
中」、「右中」および「中下」の表示領域に表示する飾
り図柄として表示制御用CPU101が決定している図
柄。)を揺れ変動状態に表示制御する(図60
(C))。
【0252】「中上」、「左中」、「右中」および「中
下」の図柄表示エリアにおいて揺れ変動が開始される
と、可変表示装置9における「右上」および「左下」の
図柄表示エリアにおいて、第3の図柄差替のタイミング
(右上図柄および左下図柄差替のタイミング)で、「右
上」および「左下」の図柄表示エリアにおいて低速変動
が開始され、本例ではリーチ状態となっているラインに
含まれていない「左下」の図柄表示エリアにおいて低速
で数図柄の変動が行われたあと左下図柄の揺れ変動の開
始タイミングで所定の図柄(該当する表示領域に表示す
る飾り図柄として表示制御用CPU101が決定してい
る図柄)を揺れ変動状態に表示制御する(図60
(D))。また、第3の図柄差替のタイミング(右上図
柄および左下図柄差替のタイミング)で、本例ではリー
チ状態となっているラインに含まれている「右上」の図
柄表示エリアに図柄「フルーツ」を表示する表示制御を
行い、低速変動にて所定の図柄(該当する表示領域に表
示する飾り図柄として表示制御用CPU101が決定し
ている図柄)が表示されるまで順次表示図柄を差替える
表示制御を行なう。そして、左下図柄の揺れ変動の開始
タイミングで所定の図柄(例えば「BAR」の半個ず
れ)を揺れ変動状態に表示制御する(図60(D))。
【0253】「右上」および「左下」の図柄表示エリア
において揺れ変動が開始されると、第4の図柄差替のタ
イミング(中中図柄差替のタイミング)で、リーチ状態
となっているラインに含まれている「中中」の図柄表示
エリアに図柄「フルーツ」を表示する表示制御を行い、
低速変動にて所定の図柄(「中中」の表示領域に表示す
る飾り図柄として表示制御用CPU101が決定してい
る図柄。)が表示されるまで順次表示図柄を差替える表
示制御を行なう。そして、中中図柄の揺れ変動の開始タ
イミングで所定の図柄(ここでは「7」)を揺れ変動状
態に表示制御する(図60(E))。上記のように、先
あおりのリーチ演出と後あおりのリーチ演出とがともに
実行されるリーチ演出を、両あおりのリーチ演出とい
う。
【0254】なお、「先あおりのリーチ演出」は、「右
上」の図柄表示エリア(あるいは「左下」の図柄表示エ
リア、または「右上」および「左下」の図柄表示エリ
ア。)がリーチ状態となっているラインに含まれている
場合に実行されるリーチ演出を意味する。また、「後あ
おりのリーチ演出」は、「中中」の図柄表示エリアがリ
ーチ状態となっているラインに含まれている場合に実行
されるリーチ演出を意味する。
【0255】次いで、表示制御基板80の表示制御用C
PU101は、図示はしないが、全図柄を揺れ変動状態
とする制御を続行したまま、可変表示装置9に大当りで
あることを示す画面によって全図柄を遮蔽する表示制御
を行う。その後、主基板31から全図柄停止を指示する
表示制御コマンドを受信すると、可変表示装置9に確定
図柄である大当り図柄を表示する表示制御を行う。そし
て、上部3領域の図柄を遮蔽する図示しない遮蔽キャラ
クタおよび下部3領域の図柄を遮蔽する図示しない遮蔽
キャラクタが表示され、左中図柄、中中図柄および右中
図柄に大当り図柄が表示されるように表示制御を行い、
左中図柄、中中図柄および右中図柄が動かない確定状態
になる。
【0256】次に、本例の表示制御用CPU101が実
行する予告演出表示処理の際の可変表示装置9の表示状
態の例について説明する。ここでは、予告演出の例とし
て、リーチ予告2と大当り予告2について説明する。
【0257】先ず、リーチ予告2によるリーチ予告演出
を行う場合の処理について説明する。図61および図6
2は、リーチ予告2によるリーチ予告演出が実行されて
いるときの可変表示装置9の表示状態の例を示す説明図
である。
【0258】リーチ予告2では、図61に示すように、
表示制御用CPU101は、可変表示装置9における全
図柄領域において高速変動が行われている際に、先ず、
「左上」の図柄表示エリアの上端部から識別情報(例え
ば「BAR」)を出現させ(図61(A))、出現させ
た識別情報を「左上」の図柄表示エリアの中央方向に移
動させる(図61(B))。次いで、表示制御用CPU
101は、「左上」の図柄表示エリアの下端方向に識別
情報を移動させるとともに、隣接する可変表示領域との
境界部分(ここでは「左中」の図柄表示エリアの上端
部)から同一の識別情報を出現させる(図61
(C))。そして、「左上」の図柄表示エリアに表示さ
れている識別情報がその下端部分(隣接する可変表示領
域との境界部分)に取り込まれるような表示制御を行う
とともに、「左中」の図柄表示エリアに出現させた識別
情報をその中央方向に移動させる表示制御を行う(図6
1(D))。すなわち、「左上」の図柄表示エリアに表
示されている識別情報と「左中」の図柄表示エリアに出
現させた識別情報を同方向に同速度で移動させ、識別情
報が「左上」の図柄表示エリアから「左中」の図柄表示
エリアに移動していくような表示がなされる。この場
合、「左上」の図柄表示エリアの下端部分に表示されて
いる識別情報の上部と、「左中」の図柄表示エリアの上
端部分に表示されている識別情報の下部との組合せによ
って、識別情報の全体が表示されるように表示制御がな
される。上記の表示制御によって、「左上」の図柄表示
エリアに出現させた識別情報を、「左上」の図柄表示エ
リアから「左中」の図柄表示エリアに移動させたような
表示がなされる。このように、1の図柄表示エリアから
他の図柄表示エリアに識別情報が移動していくような表
示を含む表示を、「表示領域境界表示」という。
【0259】「左中」の図柄表示エリアの中央部分に識
別情報を表示させると、表示制御用CPU101は、上
記の表示制御と同様にして、「左中」の図柄表示エリア
に出現させた識別情報が、「左中」の図柄表示エリアか
ら「左下」の図柄表示エリアに移動したような表示を行
う(図61(E)、図61(F))。次いで、「左下」
の図柄表示エリアの下端方向に識別情報を移動させると
ともに、隣接する可変表示領域との境界部分(ここでは
「中上」の図柄表示エリアの上端部)から同一の識別情
報を出現させる(図61(G))。そして、「左下」の
図柄表示エリアに表示されている識別情報がその下端部
分(可変表示領域の境界部分)に取り込まれるような表
示制御を行うとともに、「中上」の図柄表示エリアに出
現させた識別情報をその中央方向に移動させる表示制御
を行う(図61(H))。この場合、「左下」の図柄表
示エリアの下端部分に表示されている識別情報の上部
と、「中上」の図柄表示エリアの上端部分に表示されて
いる識別情報の下部との組合せによって、識別情報の全
体が表示されるように表示制御がなされる。上記の表示
制御によって、「左下」の図柄表示エリアに出現した識
別情報が、「左下」の図柄表示エリアから「中上」の図
柄表示エリアに移動したような表示がなされる。
【0260】その後、上述したような処理が繰り返し行
われ、表示制御用CPU101は、識別情報が、「中
上」、「中中」(図61(I)、図62(J))、「中
下」(図62(K)、図62(L))、「右上」(図6
2(M)、図62(N))、「右中」(図62(O)、
図62(P))、「右下」(図62(Q)、図62
(R))の各図柄表示エリアに順番に移動していくよう
な表示制御を行う。このような、「左上」の各図柄表示
エリアから「右下」の図柄表示エリアまでの各図柄表示
エリアを識別情報が順次移動していく表示(表示領域境
界表示の一例)が、リーチ予告となる。
【0261】なお、識別情報が移動していく順番は一例
であり、例えば、「右上」の各図柄表示エリアから「左
下」の図柄表示エリアまでの各図柄表示エリアを識別情
報が順次移動していく表示や、「左下」の各図柄表示エ
リアから「右上」の図柄表示エリアまでの各図柄表示エ
リアを識別情報が順次移動していく表示などの他の順番
によって識別情報が移動していく表示を、リーチ予告と
してもよい。また、この例では9つの表示領域全てを用
いて表示領域境界表示を行う構成としたが、表示領域の
うちの一部を用いて表示領域境界表示を行うことで、リ
ーチ予告演出を行うようにしてもよい。上記のような、
表示領域のうちの一部を用いて表示領域境界表示を行
い、リーチ予告2による演出の一部を行うことで、リー
チ予告1による演出表示が行われるようにすればよい。
また、識別情報とは別の文字、図形、キャラクタなどが
各図柄表示エリア間を移動していく表示を、リーチ予告
であるとしてもよい。なお、リーチ予告は、リーチ状態
となることを予告するものであっても、リーチ状態に発
展する可能性があることを予告するものであってもよ
い。この場合、リーチ状態に発展する可能性があること
を予告する場合には、リーチ予告がなされたあとにリー
チ状態に発展しないことがある。
【0262】次に、大当り予告2による大当り予告演出
を行う場合の処理について説明する。図63は、大当り
予告2による大当り予告演出が実行されているときの可
変表示装置9の表示状態の例を示す説明図である。
【0263】大当り予告2では、図63に示すように、
表示制御用CPU101は、可変表示装置9における全
図柄領域において高速変動が行われている際に(図63
(A))、先ず、ラインc(上段の横ライン)に属する
各図柄表示エリア(「左上」、「中上」、および「右
上」の図柄表示エリア)の上端部からそれぞれ識別情報
(例えば「BAR」)を出現させ(図63(B))、出
現させた識別情報をそれぞれラインcに属する各図柄表
示エリアの中央方向に移動させる(図63(C))。次
いで、表示制御用CPU101は、ラインcに属する各
図柄表示エリアの下端方向に識別情報をそれぞれ移動さ
せるとともに、隣接する可変表示領域との各境界部分
(ここではラインb(中段の横ライン)に属する各図柄
表示エリア(「左中」、「中中」、および「右中」の図
柄表示エリア)の上端部)から同一の識別情報を出現さ
せる(図63(D))。そして、ラインcに属する各図
柄表示エリアに表示されている識別情報がそれぞれ下端
部分(隣接する可変表示領域との各境界部分)に取り込
まれるような表示制御を行うとともに、ラインbに属す
る各図柄表示エリアに出現させた識別情報をそれぞれ中
央方向に移動させる表示制御を行う(図61(E))。
この場合、ラインcに属する各図柄表示エリアの下端部
分に表示されているそれぞれの識別情報の上部と、ライ
ンbに属する各図柄表示エリアの上端部分に表示されて
いる対応するそれぞれの識別情報(例えば、「左上」の
図柄表示エリアに表示されている識別情報については、
「左中」の図柄表示エリアに表示されている識別情報が
対応する識別情報である。)の下部との組合せによっ
て、それぞれの識別情報の全体が表示されるように表示
制御がなされる。上記の表示制御によって、ラインcに
属する各図柄表示エリアに出現させたそれぞれの識別情
報を、ラインcに属する各図柄表示エリアからラインb
に属する各図柄表示エリアにそれぞれ移動させたような
表示がなされる。
【0264】ラインbに属する各図柄表示エリアの中央
部分に識別情報を表示させると、表示制御用CPU10
1は、図示はしないが、上記の表示制御と同様にして、
ラインbに属する各図柄表示エリアに出現させた識別情
報が、ラインbに属する各図柄表示エリアからラインa
(下段の横ライン)に属する各図柄表示エリア(「左
下」、「中下」、および「右下」の図柄表示エリア)に
それぞれ移動したような表示を行う。次いで、ラインa
に属する各図柄表示エリアの下端方向に識別情報を移動
させていき、その下端部分にそれぞれの識別情報が取り
込まれるような表示制御を行う。このような、ラインc
に属する各図柄表示エリアからラインaに属する各図柄
表示エリアまでの各図柄表示エリアを複数の識別情報が
順次移動していく表示(表示領域境界表示の一例)が、
大当り予告となる。
【0265】なお、識別情報が移動していく順番は一例
であり、例えば、ラインaに属する各図柄表示エリアか
らラインcに属する各図柄表示エリアまでの各図柄表示
エリアをそれぞれの識別情報が順次移動していく表示
を、大当り予告としてもよい。また、この例では、ライ
ンcに属する各図柄表示エリアからラインaに属する各
図柄表示エリアまでの各図柄表示エリアを複数の識別情
報が順次移動していく表示を行う構成としていたが、例
えば、ラインbに属する各図柄表示エリアまで識別情報
が移動したあとラインcに属する各図柄表示エリアに移
動することなく表示を終了するようにしてもよい。ま
た、この例では3つの縦ライン全てに識別情報が上下に
移動する様子を表示する構成としたが、縦ラインのうち
の一部(例えば、ラインdのみ、ラインeのみ、ライン
fのみ、ラインdとラインe、ラインdとラインf、ラ
インeとラインf)にて識別情報が上下に移動する様子
を表示することで、大当り予告演出を行うようにしても
よい。上記のような、縦ラインのうちの一部で識別情報
が上下に移動する演出表示などの、大当り予告2による
演出の一部を行うことで、大当り予告1による演出表示
が行われるようにすればよい。さらに、各縦ラインを上
下するそれぞれの識別情報は、同一の識別情報であって
も、異なる識別情報であってもよい。また、識別情報と
は別の文字、図形、キャラクタなどが各図柄表示エリア
間を移動していく表示を、大当り予告であるとしてもよ
い。なお、大当り予告は、大当りとなることを予告する
ものであっても、大当りとなる可能性があることを予告
するものであってもよい。この場合、大当りとなる可能
性があることを予告する場合には、大当り予告がなされ
たあとであっても大当りとならないことがある。
【0266】なお、上述した各種のリーチ予告演出や大
当り予告演出が行われる場合に、表示領域境界表示がな
される表示領域の数に応じて、リーチ発展信頼度(リー
チ予告演出が実行された場合に、リーチに発展する確
率)や大当り信頼度(大当り予告演出が実行された場合
に、大当りとなる確率)を異ならせるようにしてもよ
い。例えば、表示領域境界表示がなされる表示領域の数
が多いリーチ予告をリーチ予告2とし、表示領域境界表
示がなされる表示領域の数が少ないリーチ予告をリーチ
予告1とするようにして、表示領域境界表示がなされる
表示領域の数が多いリーチ予告のリーチ発展信頼度が高
くなるように構成するようにすればよい。また、例え
ば、表示領域境界表示がなされる表示領域の数が多い大
当り予告を大当り予告2とし、表示領域境界表示がなさ
れる表示領域の数が少ない大当り予告を大当り予告1と
するようにして、表示領域境界表示がなされる表示領域
の数が多い大当り予告の大当り信頼度が高くなるように
構成するようにしてもよい。本例では、リーチ予告演出
および大当り予告演出それぞれについて3種類(予告な
しを含む)設けているが、表示領域境界表示がなされる
表示領域の数が異なる予告演出を多種類(例えば、表示
領域の数が2個〜9個の8種類)設け、そのそれぞれの
予告演出におけるリーチ発展信頼度や大当り信頼度が異
なるような構成としてもよい。
【0267】以上説明したように、表示制御手段(表示
制御用CPU101)が、第1の表示領域(例えば、
「左上」の表示領域)と第2の表示領域(例えば、「左
中」の表示領域)との境界で、共通して用いられる識別
情報(例えば、「BAR」)の一部を第1の表示領域に
表示させ、さらに共通して用いられる識別情報の残部を
第2の表示領域に表示させるとともに、第1の表示領域
と第2の表示領域の可変表示を同方向に速度を同期させ
ることで、共通して用いられる識別情報の表示領域境界
表示を行う構成としたので、多彩な演出を行うことが可
能となり、遊技の興趣を向上させることができるように
なる。
【0268】また、上述したように、表示制御手段(表
示制御用CPU101)が、表示領域の端部から中央方
向へ識別情報を可変表示させる場合に、表示領域に停止
表示されたときの識別情報の形状(平面表示形状に近い
形状(図7(B)参照))と比較して、幅および高さが
異なる比率とされた識別情報(変形した形状(図7
(C)あるいは図7(D)参照)とされた識別情報)を
表示領域の端部から中央方向に向かうにつれて、徐々に
停止表示されたときの識別情報となるように表示するよ
うに構成されているので、表示領域の端部から中央部ま
での可変表示の内容に立体感を持たせることができるよ
うになる。
【0269】また、上述したように、表示制御手段(表
示制御用CPU101)が、表示領域の中央から端部方
向へ識別情報を可変表示させる場合に、表示領域に停止
表示されたときの識別情報を表示領域の中央から端部方
向に向かうにつれて、徐々に停止表示されたときの識別
情報の形状(平面表示形状に近い形状(図7(B)参
照))と比較して幅および高さが異なる比率とされた識
別情報(変形した形状(図7(C)あるいは図7(D)
参照)とされた識別情報)となるように表示するように
構成されているので、表示領域の中央部から端部までの
可変表示の内容に立体感を持たせることができるように
なる。
【0270】また、上述したように、表示領域境界表示
が、可変表示手段の表示状態が所定の表示態様(リー
チ、大当り)となることを報知可能な予告報知として用
いられる構成とされているので、多彩な予告報知演出を
行うことが可能となり、遊技の興趣を向上させることが
できるようになる。なお、予告報知は、例えば確変報知
など、リーチや大当り以外の遊技状態となることを報知
するものであってもよい。
【0271】また、上述したように、可変表示手段が、
複数行複数列に配列された表示領域を含み、表示領域境
界表示がなされる表示領域の数に応じて、予告報知の信
頼度が異なるように構成されているので、表示領域境界
表示の内容に注目しつつ遊技が行われるようになり、遊
技の興趣を向上させることができる。
【0272】なお、上述した実施の形態では、8つの大
当りラインのいずれかに「7」が揃った場合に大当りと
なる構成としていたが、他の表示結果となった場合に大
当りとなるようにしてもよい。例えば、9つの表示領域
の全てにいずれかのフルーツが表示された場合(この状
態を「オールフルーツ」という)に大当りとするように
すればよい。
【0273】上述のような表示結果(オールフルーツと
なっている仮表示図柄の表示結果)を大当りとする構成
とした場合には、表示制御手段(表示制御用CPU10
1)が、制御信号(図柄指定コマンド)で指定された識
別情報とは異なる図柄を用いてリーチ演出を行うことが
できる。
【0274】また、上述した実施の形態では、8つの大
当りライン(3つの縦ライン、3つの横ライン、2つの
斜めライン)を有する構成としていたが、8つのうちの
一部(例えば3つの横ラインのみ)を大当りラインとす
る構成としてもよい。また、例えば図64に示すよう
に、さらに多くの大当りラインを設ける構成としてもよ
い。図64は、上述した8つの大当りラインに加えて4
つの大当りラインを設けた場合における大当りラインの
説明図である。この例では、上下に隣接する図柄表示エ
リアにおいて、その隣接部分においてそれぞれ同一の識
別情報が半個ずれで表示されることで識別情報の全体が
表示されている場合に、その識別情報を含むライン(図
64(A)におけるラインi〜ラインl)をも大当りラ
インとしたものである。この場合、例えば「左上」の図
柄表示エリアの下端部分に「7」の上部が揺れ変動表示
されるとともに、「右下」の図柄表示エリアの上端部分
に「7」の下部が揺れ変動表示され(図64(B))、
その後、「左中」の図柄表示エリアの上端部分に「7」
の下部が揺れ変動表示されるとともに、「右中」の図柄
表示エリアの下端部分に「7」の上部が揺れ変動表示さ
れた場合(図64(C))にラインiにおいてリーチ状
態となる。そして、「左下」および「右上」の図柄表示
エリアで揺れ変動表示されたあと(図64(D))、
「中中」の図柄表示エリアにおいて「7」が表示された
場合(図64(E))に大当りとなる。
【0275】また、上述した実施の形態では、仮表示図
柄パターン決定用カウンタの格納値を、パターンコマン
ド(コマンド80XX(H))の受信回数およびEXT
データにもとづいて更新する構成としていたが、例えば
パターンコマンドのMODEデータが複数種類の値をと
る構成として、MODEデータを用いて仮表示図柄パタ
ーン決定用カウンタの格納値を更新するように構成して
もよい。また、パターンコマンドに限らず、各基板3
5,70,80に共通に送信されるパターンコマンド以
外のコマンド(例えば、仮表示図柄パターン決定用カウ
ンタの格納値の更新のための専用のコマンド)を用いる
ようにしてもよい。
【0276】また、上述した実施の形態では、2バイト
構成のパターンコマンドのうちの1バイトのデータ(E
XTデータ)を用いて仮表示図柄パターン決定用カウン
タの格納値を更新する構成としていたが、パターンコマ
ンドのバイト構成や、EXTデータのデータ長は他の値
であってもよい。例えば、3バイト構成のパターンコマ
ンドのうちの2バイトをEXTデータとしたり、1バイ
ト構成のパターンコマンドのうちの3ビットをEXTデ
ータとするなどのようにして、2バイト以外のバイト構
成のパターンコマンドのうちの一部(数バイト、あるい
は数ビット)のデータ(EXTデータに限らず、前述し
たようにMODEデータなどの他のデータであってもよ
い)を用いて仮表示図柄パターン決定用カウンタの格納
値を更新する構成としてもよい。
【0277】また、上述した実施の形態では、特に述べ
ていないが、可変表示装置9における各表示領域の各識
別情報の更新(変動)は、どのようなものであってもよ
く、例えば、縦スクロール(上から下に移動していくも
のでも、下から上に移動していくものでもよい。)によ
るものであっても、横スクロールによるものであっても
よい。また、識別情報が回転しながら更新されていくも
のや、カードがめくれるようにして更新されていくもの
であってもよい。図65は、上下およびその逆の縦スク
ロールによって識別情報の更新を行うとした場合におけ
る可変表示装置9の表示状態の一例を示す説明図であ
る。図65(A)に示すように、この例では、「左
上」、「左下」、「中中」、「右上」、および「右下」
の表示領域では上から下の縦スクロールによって可変表
示がなされ、その他の表示領域では下から上の縦スクロ
ールによって可変表示がなされる。この例では、図65
(B)〜図65(D)に示すように、上下に隣接する表
示領域の間(境界部分)に上下から識別情報が取り込まれ
るような表示や、上下に隣接する表示領域の間から識別
情報が出現したあと上下に分離するような表示がなされ
たあと、例えば大当りラインで大当り図柄が揃うと大当
りとなる(図65(E))。
【0278】また、上述した実施の形態では、特定表示
領域は、可変表示装置9の表示エリアに存在する8ライ
ンのうち、横ラインのうちの中ラインに含まれる表示領
域(左中、中中、右中の各表示領域)であるとして説明
したが、他のラインに含まれる表示領域であるとしても
よいことは勿論である。
【0279】また、上述したように、遊技制御手段(C
PU56)が、始動入賞を検出した場合に、識別情報
(表示図柄)の可変表示が開始できる状態でなければ、
始動入賞記憶数を保留数記憶手段(保留数記憶エリア)
に記憶するとともに、始動記憶数表示手段(始動記憶表
示器18)を点灯させるための識別情報(ランプ制御コ
マンド)の送信設定を行うための処理を行い、その後、
識別情報(表示図柄)の可変表示が開始できる状態とな
った場合に、可変表示処理を実行するための準備処理
(ステップS52、ステップS53)を行うとともに、
保留数記憶手段保存されている始動入賞記憶数の方が現
在の始動入賞記憶数よりも小さい値である場合に、始動
記憶数表示手段(始動記憶表示器18)を消灯させるた
めの処理および現在の始動入賞記憶数を保留数記憶手段
(保留数記憶エリア)に記憶する処理を行う構成とした
ので、始動検出がなされたあとすぐにその始動検出にも
とづく識別情報の可変表示処理がなされる場合には、当
該始動検出によって始動記憶数表示手段を点灯/消灯す
る処理が実行されないので、始動記憶数表示手段が一瞬
だけ点灯することを防止することができる。
【0280】また、上述した実施の形態では、ドラムで
構成されているかのように各表示領域に立体感を持たせ
るような構成としていたが、その立体感をより強調する
ために、例えば図66(A)に示すように、各表示領域
の中央部分の明度を高くするようにしてもよい。また、
例えば図66(B)に示すように、各表示領域の下端部
に影を付けるようにしてもよい。すなわち、上記の図6
6(A)および図66(B)では、ドラムに一定方向か
ら光が当っているかのような表示を行い、各表示領域に
おける各部の明るさを調整することで、各表示領域に立
体感を持たせるようにしてもよい。
【0281】また、上述した実施の形態では、可変表示
装置9に表示される表示領域は、3つの縦ラインそれぞ
れが直線的に連結されているかのような構成(図3参
照)とされていたが、例えば図67に示すように、3つ
の縦ラインが屈曲して連結されているかのような構成と
されていてもよい。この場合、図67に示すように、各
表示領域の幅や高さを異ならせるようにすることで、中
の縦ラインに属する各表示領域が手前に突出しているか
のような構成とされ、左隣の縦ラインに属する各表示領
域が左側に向いた状態で設置されているかのような構成
とされ、右隣の縦ラインに属する各表示領域が右側に向
いた状態で設置されているかのような構成とされる。こ
の例では、左の縦ラインに属する各表示領域が、左方向
に行くにつれて幅が狭くなるとともに高さが低くなるよ
うにされるとともに、右の縦ラインに属する各表示領域
が、右方向に行くにつれて幅が狭くなるとともに高さが
低くなるようにされ、遠近感が出るような構成とされて
いる。従って、中の縦ラインに属する各表示領域が手前
に突出したような構成とすることができる。なお、この
場合、左右の縦ラインに属する各表示領域に表示される
識別情報も、中心部分から離れるに従って幅および高さ
が小さくなるように表示され、遠近感がでるような表示
がなされる。
【0282】上記のように、複数の表示領域に、可変表
示装置9の端部に向かうにつれて、幅および高さが変化
(変形)された表示領域を含むように構成すれば、各表
示領域に遠近感を持たせることができるようになる。な
お、可変表示装置9の端部に向かうにつれて、幅と高さ
のうちのいずれか一方を変化(変形)させることで、遠
近感を持たせるようにしてもよい。
【0283】なお、表示領域の幅や高さを調整すること
で、向きが変化したドラムを模した表示領域を表示を行
うようにしてもよい。また、遊技中にドラムの向きを変
化させることで、信頼度が異なるように構成してもよ
い。また、所定の表示領域が遊技者の方に近づいてきた
り、離れていったりするような表示を行うようにしても
よい。また、各表示領域が、円柱状から角柱状に変化す
るような表示を行うようにしてもよい。さらに、各表示
領域が合体して大きな表示領域となるような表示を行っ
たり、表示領域が分裂して小さな表示領域となるような
表示を行うようにしてもよい。
【0284】なお、上述した実施の形態にて説明した識
別情報が表示領域間を移動する場合の可変表示装置9の
表示状態について説明する。図68は、上下に隣接する
表示領域間を識別情報(ここでは「7」)が移動する表
示領域境界表示がなされているときの当該表示領域にお
ける表示状態の例を示す説明図である。図68(A)に
示すように上側の表示領域の中央部分に識別情報が表示
されている状態から、上側の表示領域の下端方向に移動
されていくと、下側の表示領域の上端部から同一の識別
情報が出現し、両表示領域において識別情報が同一の速
さで同一方向に移動されていく。このとき、図68
(B)に示すように、識別情報の上部が上側の表示領域
に表示され、識別情報の下部が下側の表示領域に表示さ
れた状態となり、両表示領域に表示されている識別情報
を組み合わせることで識別情報全体が表される状態とな
る。その後、さらに識別情報が下方に移動していくと、
上側の表示領域の識別情報が両表示領域の境界部分に取
り込まれるとともに、下側の表示領域にて識別情報の全
体が表示されるようになる。そして、図68(C)に示
すように、下側の表示領域の中央部分に識別情報が表示
されるようになる。上記のようにして識別情報の表示領
域境界表示がなされるので、識別情報が、ドラムの表面
を沿うかのように順次移動していく様子が表示される。
【0285】また、本例では、複数の表示領域に識別情
報などの画像を表示する構成としているが、その場合
に、複数の表示領域を一体の画像としてまとめて制御す
る構成としてもよく、また、複数の表示領域を別個の領
域として別々に制御する構成としてもよい。上述した実
施の形態では特に説明していないが、表示制御基板80
に搭載されているVDP103は、背景画像にスプライ
ト画像を重ね合わせて表示制御する機能を有している。
スプライトは背景画像上に重畳される画像を生成するた
めのものであるから、一般に画面サイズは小さく、図柄
などの表示のための使用に適する。よって、VDP10
3は、一般に、可変表示される特別図柄としての識別情
報をスプライト画像として生成し、スプライト画像を背
景画像上に重ねた画像を生成する。
【0286】この例では、予告演出に用いられる識別情
報を実現するスプライト画像が、可変表示を行う識別情
報の画像を実現するスプライト画像の上側に重ね合わさ
れる。そして、背景画像(例えば、各表示領域や表示領
域間の境界部分を含む識別情報以外の全ての画像)に、
予告演出に用いられる識別情報を実現するスプライト画
像と、可変表示を行う識別情報の画像を実現するスプラ
イト画像とを重ね合わせた画像(この例では、高速変動
表示されている可変表示を行う識別情報に、予告演出に
用いられる識別情報が重畳された画像となる。)をVR
AM等に展開したのち、映像信号を生成してLCD82
に出力する。このように、VDP103が有するスプラ
イト画像重ね合わせ機能を用いて、予告演出に用いられ
る識別情報が表示される。
【0287】なお、上記の例では識別情報以外の全ての
画像が背景画像となるとして説明したが、背景画像が例
えば表示領域間の境界部分のみによって構成されるよう
にしてもよく、また、背景画像が視認不能あるいは視認
し難い構成とされていてもよい。背景画像が表示領域間
の境界部分のみによって構成されるとした場合には、例
えば、その背景画像と、各表示領域および予告演出に用
いられる識別情報を実現するスプライト画像とを重ね合
わせることによって、予告演出に用いられる識別情報を
表示するようにすればよい。また、背景画像が視認不能
あるいは視認し難い構成とされるとした場合には、例え
ば、その背景画像と、境界を含む各表示領域および予告
演出に用いられる識別情報を実現するスプライト画像と
を重ね合わせることによって、予告演出に用いられる識
別情報を表示するようにすればよい。
【0288】なお、複数の表示領域を別個の領域として
別々に制御する場合には、各表示領域毎に、予告演出に
用いられる識別情報を実現するスプライト画像などを生
成し、それぞれ別個に表示するようにすればよい。すな
わち、各表示領域について、それぞれ別個のスプライト
画像を用いて処理を行うようにしてもよい。
【0289】このように、表示制御手段(表示制御用C
PU101)が、複数の表示領域におけるそれぞれの可
変表示を別個に行うように構成すれば、各表示領域毎に
独立した処理を行うことができるようになる。なお、全
部の表示領域を2以上の複数の領域に分割して、それぞ
れの分割された領域を別個の領域として別々に制御する
場合に、分割された領域毎にスプライト画像を用いた表
示を行うようにしてもよい。
【0290】また、上述したように、特別遊技状態とな
った場合における特定遊技状態(確変大当りとなったあ
との大当り遊技状態)の終了表示を示す制御信号(表示
制御コマンド)が、特別遊技状態(確変状態)であるこ
とを示す表示(背景色を変えるなどの表示)を行うこと
を指定する制御信号(確変開始コマンド)を兼ねる構成
としているので、制御コマンドの数を減らすことが可能
となる。
【0291】なお、上述した実施の形態において、「特
定遊技状態」とは、所定の遊技価値が付与された遊技者
にとって有利な状態を意味する。具体的には、「特定遊
技状態」は、例えば、例えば可変入賞球装置の状態が打
球が入賞しやすい遊技者にとって有利な状態(大当り遊
技状態)、遊技者にとって有利な状態となるための権利
が発生した状態、景品遊技媒体払出の条件が成立しやす
くなる状態などの、所定の遊技価値が付与された状態で
ある。
【0292】また、上述した実施の形態において、「特
別遊技状態」とは、大当りとなりやすい遊技者にとって
有利な状態を意味する。具体的には、「特別遊技状態」
は、例えば、特別図柄が大当り図柄で揃う確率が高確率
状態とされる確変状態、単位時間あたりの普通図柄の変
動回数が高められる時短状態、可変入賞球装置15の開
成期間や開成回数が高められる開放援助状態などの大当
りとなる確率が高められている高確率状態である。な
お、時短状態は、可変入賞球装置15の開放回数が高め
られていることから単位時間あたりの入賞回数が増加
し、単位時間あたりの特別図柄の可変表示回数が高めら
れるので、大当りとなる確率が高められている状態とい
える。また、同様に、開放援助状態は、可変入賞球装置
15の開成期間や開成回数が高められていることから単
位時間あたりの入賞回数が増加し、単位時間あたりの特
別図柄の可変表示回数が高められるので、大当りとなる
確率が高められている状態といえる。
【0293】また、上述した実施の形態では、各表示領
域において表示され得る図柄が全表示領域それぞれ6図
柄(図15(C)参照)であるとしていたが、一部の表
示領域で表示され得る図柄の数が、他の表示領域で表示
され得る図柄の数と異なるように構成されていてもよ
い。
【0294】また、上述した実施の形態では、可変表示
装置9における各表示領域において可変表示される場合
には、最初に左上図柄と右下図柄が揺れ変動表示され、
次いで中上図柄、左中図柄、右中図柄および中下図柄が
揺れ変動表示され、次に右上図柄および左下図柄が揺れ
変動表示され、最後に中中図柄が揺れ変動表示されると
いうように、4段階で仮停止を行う構成としていたが、
仮停止される順番はどのように構成されていてもよい。
例えば、3段階で仮停止するようにしたり、また例え
ば、9つの表示領域において1図柄ずつ順番に仮停止し
ていくようにすることが考えられる。なお、各ライン毎
に順番に仮停止していくようにしてもよい。
【0295】図69は、各縦ライン毎に順番に仮停止す
る場合における可変表示装置9の表示状態の一例を示す
説明図である。図69に示すように、ここでは、多くの
大当りラインが設けられている(図64参照)ものとす
る。この例では、先ず、左右の縦ラインにおいて、それ
ぞれ、所定の識別情報が上側に位置する表示領域から下
側に位置する表示領域に移動していく「表示領域境界表
示」が開始され(図69(B),図69(C))、左の
縦ライン(ラインd)の停止タイミングで、左の縦ライ
ンにて識別情報が揺れ変動表示される(図69
(D))。ここでは、例えば「左上」の図柄表示エリア
の下端部分に「7」の上部が揺れ変動表示されるととも
に、「左中」の図柄表示エリアの上端部分に「7」の下
部が揺れ変動表示された状態とされる(図69
(D))。その後、右の縦ライン(ラインf)にて「表
示領域境界表示」が続行されたあと(図69(E))、
右の縦ラインの停止タイミングで、右の縦ラインにて識
別情報が揺れ変動表示される(図69(F))。ここで
は、例えば「右中」の図柄表示エリアの下端部分に
「7」の上部が揺れ変動表示されるとともに、「右下」
の図柄表示エリアの上端部分に「7」の下部が揺れ変動
表示された状態とされる(図69(F))。従って、大
当りラインiにてリーチ状態となる(図69(F))。
次いで、中の縦ライン(ラインe)にて「表示領域境界
表示」が実行されたあと(図69(G),図69
(H))、中の縦ラインの停止タイミングで、中の縦ラ
インにて識別情報が揺れ変動表示される(図69
(I))。ここでは、例えば「中中」の図柄表示エリア
の中央部分に「7」が揺れ変動表示されることから(図
69(I))、ラインiに「7」が揃ったこととなり、
大当りとなる。上記のように、各ライン毎に順番に仮停
止していく構成としてもよい。この場合に、上記のよう
に、「表示領域境界表示」を用いて識別情報の可変表示
を行うようにしてもよい。
【0296】また、上述した実施の形態では、大当りと
ならない場合には、リーチ決定用乱数の値(ステップS
58a参照)や中図柄の種類(ステップS58h参照)
によってリーチ演出を行うか否かを決定するようにして
いたが、大当り用の乱数などの本例で用いられている他
の乱数の値に従ってリーチ演出を行うか否かを決定する
ようにしてもよい。また、本例で用いられていない乱数
(例えば、変動パターンを決定するための乱数)を用い
る構成とし、その乱数を用いてリーチ演出を行うか否か
を決定するようにしてもよい。さらに、例えば、複数の
乱数を用いて判断を行うなどのように、上記の各手段を
複合してリーチ演出を行うか否かを決定するようにして
もよい。
【0297】また、上述した実施の形態では、予め定め
られた仮表示パターンテーブル(図34〜図36参照)
を用いてリーチ状態とするラインや表示図柄を決定する
ようにしていたが、例えば、リーチ状態とするラインの
みを決定し、各表示領域に表示する図柄をランダムで選
択したあと、決定内容と矛盾する図柄(リーチ状態とし
ないことが決定されているライン上において、リーチ状
態を構成する原因となっている図柄)を変更する処理を
行うなどのように、他の手段によってリーチ状態とする
ラインや表示図柄を決定するようにしてもよい。
【0298】また、上述した実施の形態における「識別
情報」は、特別図柄とされているものに限られるもので
なく、例えば数字、文字、図形など、どのようなものに
よって表されていてもよい。
【0299】また、上述した実施の形態では、可変表示
装置9における各表示領域がドラム形状となるように構
成され(図3参照)、各表示領域の中央部分が手前側に
突出したような形状とされるようにしていたが、逆に、
各表示領域の中央部分が奥側に窪んだような形状(例え
ば、中心軸に沿って切断された円筒の内壁の一部のよう
な形状)とされるようにしてもよい。このように構成し
た場合には、例えば、各表示領域において例えば上端部
から下端部方向に識別情報が移動する可変表示がなされ
る場合に、識別情報が表示領域の上端部から中央方向へ
移動するにつれて、徐々にその識別情報の幅が狭くなる
とともに高さが低くなるように表示される。すなわち、
上端部から中央方向へ移動するにつれて、識別情報の幅
および高さが異なる比率で縮小されていく。その後、中
央部分から下端部に移動するにつれて、徐々にその識別
情報の幅が広くなるとともに高さが高くなるように表示
される。すなわち、中央部分から下端部に移動するにつ
れて、識別情報の幅および高さが異なる比率で拡大され
ていく。なお、可変表示領域9に表示される各表示領域
のうちの一部の表示領域が、表示領域の中央部分が奥側
に窪んだような形状とされるようにしてもよい。
【0300】また、上述した実施の形態における各表示
領域の「境界」は、具体的には、例えば、境界線が表さ
れている場合におけるその「線」であったり、帯状の境
界が表されている場合におけるその「帯」であったりす
る。また、例えばテープや棒など、各表示領域の「境
界」として設けられている部材が位置する部分について
も、「境界」の概念に含まれる。
【0301】また、上述した実施の形態において「表示
領域境界表示」を演出に用いる構成としたが、「表示領
域境界表示」は、少なくとも、2つの表示領域間で識別
情報が移動していくような表示を含むものであればよ
い。従って、「表示領域境界表示」には、2以上の表示
領域間を識別情報を移動させる全ての表示が含まれる。
この場合、「表示領域境界表示」に用いられる表示領域
の数によって、信頼度(例えば、「表示領域境界表示」
をリーチ予告として用いる場合には、リーチ発展信頼
度)を異ならせるようにしてもよい。例えば、「7」に
よる「表示領域境界表示」によってリーチ予告がなされ
た場合の方が、「BAR」による「表示領域境界表示」
によってリーチ予告がなされた場合よりもリーチ発展信
頼度が高く設定されるようにすればよい。また、「表示
領域境界表示」に用いられる表示領域の種類によって、
信頼度(例えば、「表示領域境界表示」を大当り予告と
して用いる場合には、大当り信頼度)を異ならせるよう
にしてもよい。例えば、「7」による「表示領域境界表
示」によって大当り予告がなされた場合の方が、「BA
R」による「表示領域境界表示」によって大当り予告が
なされた場合よりも大当り信頼度が高く設定されるよう
にすればよい。
【0302】また、上述した実施の形態では特に説明し
ていないが、表示領域の「端部」に、表示領域の辺およ
び角周辺が含まれるようにしてもよい。この場合、例え
ば、表示領域の「上端部」には、表示領域上側の辺と、
その辺の両端部分に存ずる角周辺とが含まれるようにす
ればよい。
【0303】また、上述した実施の形態では可変表示装
置9としてLCDなどの画像を表示する装置が用いられ
るようにしていたが、可変表示装置9をドラムによって
構成するようにしてもよい。この場合、例えば9個のド
ラムを用いて、3×3のマトリクス状の可変表示装置を
構成するようにすればよい。
【0304】また、上述した実施の形態では可変表示装
置9を表示制御基板80が制御する構成としていたが、
可変表示装置9を主基板31が制御する構成とし、遊技
制御手段(CPU56)の制御によって表示領域境界表
示などの可変表示を実行する構成としてもよい。
【0305】さらに、上記の各実施の形態のパチンコ遊
技機1は、始動入賞にもとづいて可変表示装置9に可変
表示される特別図柄の停止図柄が所定の図柄の組み合わ
せになると所定の遊技価値が遊技者に付与可能になる第
1種パチンコ遊技機であったが、始動入賞にもとづいて
可変表示される図柄の停止図柄が所定の図柄の組み合わ
せになると開放する所定の電動役物への入賞があると所
定の権利が発生または継続する第3種パチンコ遊技機で
あっても、本発明を適用できる。
【0306】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明で
は、遊技機を、表示制御手段が、第1の表示領域と第2
の表示領域との境界で、共通して用いられる識別情報の
一部を第1の表示領域に表示させ、さらに共通して用い
られる識別情報の残部を第2の表示領域に表示させると
ともに、第1の表示領域と第2の表示領域の可変表示の
速度を第1の表示領域から第2の表示領域に向かう方向
に同期させ共通して用いられる識別情報の可変表示を行
う表示領域境界表示を実行することが可能であるように
構成したので、識別情報が第1の表示領域から第2の表
示領域へ移動していくかのような表示を行うことがで
き、多彩な演出を行うことが可能となり、遊技の興趣を
向上させることができるようになるという効果を有す
る。
【0307】請求項2記載の発明では、表示制御手段
が、表示領域の端部から中央方向へ識別情報を可変表示
させる場合に、表示領域に停止表示されたときの識別情
報の形状と比較して、幅および高さが異なる比率で拡大
あるいは縮小された識別情報を表示領域の端部から中央
方向に向かうにつれて、徐々に停止表示されたときの識
別情報の形状となるように表示する構成とされているの
で、表示領域の端部から中央部までの可変表示の内容に
立体感を持たせることができるようになる。
【0308】請求項3記載の発明では、表示制御手段
が、表示領域の中央から端部方向へ識別情報を可変表示
させる場合に、表示領域に停止表示されたときの識別情
報を表示領域の中央から端部方向に向かうにつれて、徐
々に停止表示されたときの識別情報の形状と比較して幅
および高さが異なる比率で拡大あるいは縮小させて識別
情報を表示する構成とされているので、表示領域の中央
部から端部までの可変表示の内容に立体感を持たせるこ
とができるようになる。
【0309】請求項4記載の発明では、表示領域境界表
示が、可変表示手段の表示状態が所定の表示態様となる
ことを報知可能な予告報知として用いられる構成とされ
ているので、多彩な予告報知演出を行うことが可能とな
り、遊技の興趣を向上させることができるようになる。
【0310】請求項5記載の発明では、可変表示手段
が、複数行複数列に配列された表示領域を含み、表示領
域境界表示がなされる表示領域の数に応じて、予告報知
の信頼度が異なるように構成されているので、表示領域
境界表示の内容に注目しつつ遊技が行われるようにな
り、遊技の興趣を向上させることができる。
【0311】請求項6記載の発明では、所定の表示態様
が、特定の表示態様であるように構成されているので、
表示領域境界表示に注目することで特定表示態様となる
か否かを予測することができるようになる。
【0312】請求項7記載の発明では、所定の表示態様
が、リーチ表示態様であるように構成されているので、
表示領域境界表示に注目することでリーチ表示態様とな
るか否かを予測することができるようになる。
【0313】請求項8記載の発明では、複数の表示領域
には、可変表示手段の表示面の端部に向かうにつれて、
幅と高さのうちの少なくともいずれか一方が変化された
表示領域を含むように構成されているので、表示領域に
遠近感を持たせることができるようになる。
【0314】請求項9記載の発明では、可変表示可能な
複数の表示領域が、それぞれ別のスプライト画像として
処理されるように構成されているので、各表示領域毎に
独立した処理を行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機を正面からみた正面図であ
る。
【図2】 ガラス扉枠を取り外した状態での遊技盤の前
面を示す正面図である。
【図3】 可変表示装置に表示される各表示領域の状態
の一例を示す説明図である。
【図4】 任意の横ラインに属する各表示領域の構成な
どを示す説明図である。
【図5】 中の縦ラインに属する表示領域の状態の一例
を示す説明図である。
【図6】 右の縦ラインに属する表示領域の状態の一例
を示す説明図である。
【図7】 表示領域に表示される識別情報の状態の一例
を示す説明図である。
【図8】 遊技機を裏面から見た背面図である。
【図9】 遊技制御基板(主基板)の回路構成例を示す
ブロック図である。
【図10】 表示制御基板の回路構成例を示すブロック
図である。
【図11】 主基板におけるCPUが実行するメイン処
理を示すフローチャートである。
【図12】 バックアップフラグと遊技状態復旧処理を
実行するか否かとの関係の一例を示す説明図である。
【図13】 2msタイマ割込処理を示すフローチャー
トである。
【図14】 各乱数を示す説明図である。
【図15】 表示領域の配置や各図柄等の一例を示す説
明図である。
【図16】 特別図柄プロセス処理を示すフローチャー
トである。
【図17】 打球が始動入賞口に入賞したことを判定す
る処理を示すフローチャートである。
【図18】 可変表示の停止図柄を決定する処理および
変動パターンを決定する処理を示すフローチャートであ
る。
【図19】 大当たり判定の処理を示すフローチャート
である。
【図20】 はずれ時変動パターン決定処理の例を示す
フローチャートである。
【図21】 表示制御コマンドの信号線を示す説明図で
ある。
【図22】 コマンド送信テーブル等の一構成例を示す
説明図である。
【図23】 制御コマンドのコマンド形態の一例を示す
説明図である。
【図24】 制御コマンドを構成する8ビットの制御信
号とINT信号との関係を示すタイミング図である。
【図25】 表示制御コマンドの内容の一例を示す説明
図である。
【図26】 変動パターンコマンドの内容の一例を示す
説明図である。
【図27】 コマンドセット処理の処理例を示すフロー
チャートである。
【図28】 コマンド送信処理ルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図29】 表示制御用CPUが実行するメイン処理を
示すフローチャートである。
【図30】 タイマ割込処理を示すフローチャートであ
る。
【図31】 コマンド受信バッファの構成を示す説明図
である。
【図32】 コマンド受信割込処理を示すフローチャー
トである。
【図33】 コマンド解析処理を示すフローチャートで
ある。
【図34】 はずれ時の仮表示図柄パターンの例を示す
説明図である。
【図35】 大当り時の仮表示図柄パターンの例を示す
説明図である。
【図36】 大当り時の仮表示図柄パターンの例を示す
説明図である。
【図37】 表示用乱数の例を示す説明図である。
【図38】 加算値テーブルの例を示す説明図である。
【図39】 変更方式テーブルの例を示す説明図であ
る。
【図40】 仮表示図柄パターン決定用カウンタ更新処
理の一例を示すフローチャートである。
【図41】 リーチ予告決定用カウンタ更新処理の一例
を示すフローチャートである。
【図42】 大当り予告決定用カウンタ更新処理の一例
を示すフローチャートである。
【図43】 各基板における仮表示図柄パターン決定用
カウンタとリーチ予告決定用カウンタと大当り予告決定
用カウンタの更新タイミングの一例を示す説明図であ
る。
【図44】 はずれ時に用いられる選択テーブルの例を
示す説明図である。
【図45】 表示用乱数とリーチ態様、リーチ予告態様
および大当り予告態様との関係を示す説明図である。
【図46】 表示制御プロセス処理を示すフローチャー
トである。
【図47】 表示制御プロセス処理の表示制御コマンド
受信待ち処理を示すフローチャートである。
【図48】 表示制御プロセス処理の仮表示図柄決定処
理を示すフローチャートである。
【図49】 表示制御プロセス処理のリーチ予告および
大当り予告設定処理を示すフローチャートである。
【図50】 リーチ予告決定処理を示すフローチャート
である。
【図51】 大当り予告決定処理を示すフローチャート
である。
【図52】 コマンド送信テーブルに変動パターンコマ
ンドなどが設定された状態の例を示す説明図である。
【図53】 表示制御プロセス処理の全図柄変動開始処
理を示すフローチャートである。
【図54】 表示制御プロセス処理の図柄変動中処理を
示すフローチャートである。
【図55】 表示制御プロセス処理の全図柄停止待ち処
理を示すフローチャートである。
【図56】 表示制御プロセス処理の大当り中処理を示
すフローチャートである。
【図57】 リーチとすることなくはずれとする場合に
表示制御用CPUが実行する可変表示処理の処理タイミ
ングの例を示すタイミングチャートである。
【図58】 リーチとすることなくはずれとする可変表
示処理が実行されているときの可変表示装置の表示状態
の例を示す説明図である。
【図59】 両あおりによるリーチ演出を行ったあと後
あおりによって大当りとする場合に表示制御用CPUが
実行する可変表示処理の処理タイミングの例を示すタイ
ミングチャートである。
【図60】 両あおりによるリーチ演出を行ったあと後
あおりによって大当りとする可変表示処理が実行されて
いるときの可変表示装置の表示状態の例を示す説明図で
ある。
【図61】 リーチ予告2による可変表示装置の表示状
態の例を示す説明図である。
【図62】 リーチ予告2による可変表示装置の表示状
態の例を示す説明図である。
【図63】 大当り予告2による可変表示装置の表示状
態の例を示す説明図である。
【図64】 他の大当りラインで大当りとする場合にお
ける可変表示装置の表示状態の例を示す説明図である。
【図65】 他の手段によって識別情報の更新を行う場
合における可変表示装置の表示状態の例を示す説明図で
ある。
【図66】 立体感を持たせた表示を行う場合の識別情
報の表示状態の例を示す説明図である。
【図67】 可変表示装置に表示される各表示領域の状
態の他の一例を示す説明図である。
【図68】 上下に隣接する表示領域間を識別情報が移
動する表示領域境界表示がなされているときの表示状態
の例を示す説明図である。
【図69】 ライン毎に識別情報を停止させる場合にお
ける可変表示装置の表示状態の例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機 9 可変表示装置 31 主基板 56 CPU 80 表示制御基板 101 表示制御用CPU

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の識別情報を可変表示可能な複
    数の表示領域を有する可変表示手段と、前記可変表示手
    段を制御する表示制御手段とを備え、前記複数の表示領
    域のうち、所定の表示領域の識別情報が特定の表示態様
    となったことを条件に遊技者にとって有利な特定遊技状
    態に制御可能となる遊技機であって、 前記複数の表示領域には互いに隣接する第1の表示領域
    と第2の表示領域とを含み、 前記複数種類の識別情報には、前記第1の表示領域と第
    2の表示領域とで共通して用いられる識別情報が含まれ
    ており、 前記表示制御手段は、前記第1の表示領域と前記第2の
    表示領域との境界で、前記共通して用いられる識別情報
    の一部を前記第1の表示領域に表示させ、さらに前記共
    通して用いられる識別情報の残部を前記第2の表示領域
    に表示させるとともに、前記第1の表示領域と第2の表
    示領域の可変表示の速度を前記第1の表示領域から前記
    第2の表示領域に向かう方向に同期させ前記共通して用
    いられる識別情報の可変表示を行う表示領域境界表示を
    実行することが可能であることを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 表示制御手段は、表示領域の端部から中
    央方向へ識別情報を可変表示させる場合に、前記表示領
    域に停止表示されたときの識別情報の形状と比較して、
    幅および高さが異なる比率で拡大あるいは縮小された識
    別情報を前記表示領域の端部から中央方向に向かうにつ
    れて、徐々に前記停止表示されたときの識別情報の形状
    となるように表示する請求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 表示制御手段は、表示領域の中央から端
    部方向へ識別情報を可変表示させる場合に、前記表示領
    域に停止表示されたときの識別情報を前記表示領域の中
    央から端部方向に向かうにつれて、徐々に前記停止表示
    されたときの識別情報の形状と比較して幅および高さが
    異なる比率で拡大あるいは縮小させて識別情報を表示す
    る請求項1または請求項2記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 表示領域境界表示は、可変表示手段の表
    示状態が所定の表示態様となることを報知可能な予告報
    知として用いられる請求項1から請求項3のうちいずれ
    かに記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 可変表示手段は、複数行複数列に配列さ
    れた表示領域を含み、表示領域境界表示がなされる表示
    領域の数に応じて、予告報知の信頼度が異なる請求項4
    に記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 所定の表示態様は、特定の表示態様であ
    る請求項4または請求項5記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 所定の表示態様は、リーチ表示態様であ
    る請求項4または請求項5記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 複数の表示領域には、可変表示手段の表
    示面の端部に向かうにつれて、幅と高さのうちの少なく
    ともいずれか一方が変化された表示領域を含む請求項1
    から請求項7のうちいずれかに記載の遊技機。
  9. 【請求項9】 可変表示可能な複数の表示領域は、それ
    ぞれ別のスプライト画像として処理される請求項1から
    請求項8のうちいずれかに記載の遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003275368A (ja) * 2002-03-26 2003-09-30 Net:Kk スロットマシン
JP2007319295A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Aruze Corp 遊技機
JP2008079949A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Aruze Corp 遊技機および遊技用プログラム
JP2008136722A (ja) * 2006-12-04 2008-06-19 Okumura Yu-Ki Co Ltd パチンコ遊技機
JP2016022303A (ja) * 2014-07-24 2016-02-08 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機
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