JP2003010276A - 入浴ガイド方法及び入浴ガイド装置 - Google Patents

入浴ガイド方法及び入浴ガイド装置

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JP2003010276A JP2001199077A JP2001199077A JP2003010276A JP 2003010276 A JP2003010276 A JP 2003010276A JP 2001199077 A JP2001199077 A JP 2001199077A JP 2001199077 A JP2001199077 A JP 2001199077A JP 2003010276 A JP2003010276 A JP 2003010276A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、入浴者の、のぼせや異常事態の発生を
防止するための入浴ガイド装置においては、入浴者が異
なっても一定の出浴時を報知するのみであったので、出
浴時の報知を、全ての入浴者に対して適切に行うことが
できなかった。 【解決手段】 浴室5に設けた心電・脈波計により入浴
者の心電波形及び脈波を測定して、測定して得られた心
電波形と脈波形とのずれ時間Δtを算出し、該ずれ時間
の入浴開始時からの経時的変化を求め、該経時的変化値
の最初の極大値を検出し、最初の極大値を検出した時点
を出浴時とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入浴者の心電波形
及び脈波形を測定し、測定した心電波形及び脈波形から
入浴者に適した出浴時を求めることができる、入浴ガイ
ド方法及び入浴ガイド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、適度な時間の入浴により体が
温まると、疲れがとれ肉体的にも精神的にも健康によい
とされているが、例えば、高温の湯に長時間入浴する
と、体があたたまり過ぎてのぼせたり、熱中症が発生し
たりする場合がある。特に、高齢者が入浴する場合は、
入浴により既に体が温まるにもかかわらずに、体の感覚
が衰えているために、温まったと感じず長湯してしま
い、のぼせたり異常事態が発生したりすることがあっ
た。従って、このような問題を防止するため、入浴開始
から予め設定した所定時間が経過すると、タイマー装置
により出浴時である旨を報知するように構成した入浴ガ
イド装置が用いられている。また、浴槽内に心電波形及
び脈波形を測定するための電極やセンサを設け、入浴者
の心電波形及び脈波形を測定して表示し、入浴者に対し
て心電波形及び脈波形の変化を示すように構成した浴槽
が考案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特に、高齢者の場合、
高温の湯に長時間入浴した場合には、血管の収縮・拡張
や血流の増加により、脳出血や脳梗塞等が発生する恐れ
があるが、末梢血管の収縮・拡張等の生理反応は個人差
が大きいため、前述の如く、入浴時間を一律に設定して
出浴時を報知したのでは、それぞれの入浴者に対して適
切な出浴時を報知することができなかった。また、入浴
者の心電波形及び脈波形を測定して表示するように構成
した浴槽においても、表示された心電波形及び脈波形の
変化が何を意味しているのかが、一般の者には解り難
く、結果的に長湯してしまい、のぼせや異常事態の発生
を有効的に防止することができなかった。そこで、本発
明においては、各入浴者の身体に適した出浴時を報知す
ることで、のぼせや異常事態の発生を有効的に防止する
ことができる入浴ガイド方法及び入浴ガイド装置を提供
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
課題を解決すべく、次のような手段を用いるものであ
る。即ち、請求項1記載の発明においては、浴室に設け
た心電波形測定手段により入浴者の心電波形を測定する
とともに、浴室に設けた脈波測定手段により入浴者の脈
波を測定して、測定して得られた心電波形と脈波形との
ずれ時間を算出し、該ずれ時間に基づいて出浴時を決定
する。
【0005】また、請求項2記載の発明においては、前
記入浴ガイド方法において、前記ずれ時間の入浴開始時
からの経時的変化を求め、該経時的変化値の最初の極大
値を検出し、最初の極大値を検出した時点を出浴時とす
る。
【0006】また、請求項3記載の発明においては、浴
室に設けた心電波形測定手段により入浴者の心電波形を
測定するとともに、浴室に設けた脈波測定手段により入
浴者の脈波を測定して、測定して得られた心電波形と脈
波形とのずれ時間を算出し、該ずれ時間に基づいて入浴
者の血圧を相対的に表す血圧相当値を求める。
【0007】また、請求項4記載の発明においては、浴
槽内に設置される電極と、該電極からの検出値を処理し
て心電波形を求める心電波形測定手段と、浴槽内に設置
される脈波センサと、該脈波センサからの検出値を処理
して脈波を求める脈波測定手段と、心電波形と脈波形と
のずれ時間を算出し、該ずれ時間の入浴開始時からの経
時的変化を求め、該経時的変化の最初の極大値を検出す
る演算手段と、経時的変化値の最初の極大値を検出した
時点で入浴者に出浴を促す報知手段とを備える入浴ガイ
ド装置を構成する。
【0008】また、請求項5記載の発明においては、前
記入浴ガイド装置は、心電波形のピーク波と脈波形との
ずれ時間から、入浴者の血圧の推定値を表す血圧相当値
を、前記演算手段により算出可能であり、該血圧相当値
及び前記心電波形から求められる心拍数を表示する表示
手段を備える。
【0009】また、請求項6記載の発明においては、
前記脈波センサは、入浴者の身体に当接することで脈波
の検出が可能であり、入浴者が自然な入浴姿勢をとった
ときに、入浴者の足部に当接する位置に配置される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付の図
面より説明する。図1は本発明の入浴ガイド装置が構成
される浴室内の概略構成を示す側面図、図2は同じく浴
室内における浴槽を示す正面断面図、図3は心電波形と
脈波形とのずれ時間を示す図、図4はずれ時間と血圧値
との関係を示す図、図5は入浴時における血圧値及びず
れ時間の経時変化を示す図、図6は入浴時のずれ時間の
経時変化における極大値を示す図、図7は心電波形及び
脈波形の測定から出浴時報知までのフローを示す図であ
る。
【0011】まず、本発明の入浴ガイド装置が構成され
る浴室5内の概略構成について説明する。図1、図2に
おいて、1は浴槽、2は風呂装置であり、風呂装置2
は、例えば浴槽水1aを沸かす風呂釜の機能と給湯を行
う給湯器の機能との両方を備えた、いわゆる複合型の風
呂釜に構成されている。風呂装置2にはリモートコント
ローラ3が接続されており、該リモートコントローラ3
により風呂温度や給湯温度の設定・表示等が行われる。
【0012】尚、本説明では、浴槽1内の各内側面にお
ける、入浴者の左右方向に配置される内側面を左右内側
面1a・1aと、入浴者の足元側に配置される内側面を
足元側内側面1bと称する。
【0013】浴槽1内の左右内壁面1a・1aには電極
6a・6bが設けられ、足元側内壁面1bにはアース電
極6cが設けられている。足元側内壁面1bの下部は入
浴者側へ突出しており、該足元側内壁面1bの下部には
脈波センサ6dが設けられている。そして、入浴者が自
然な入浴姿勢をとったときに、足元側内壁面1bの下部
に設けられた脈波センサ6dに、入浴者の足裏が当たる
ように構成されている。脈波センサ6dは、例えば、発
光部と受光部とを備え、発光部から人体へ向けて光線を
発し、反射してきた光を受光部にて検出するように構成
された、光電脈波センサとしている。
【0014】電極6a・6b、アース電極6c、及び脈
波センサ6dは、浴室5内に設けられる心電・脈波計6
に接続されている。心電・脈波計6は、電極6aと電極
6bとアース電極6cとからの検出信号を処理すること
により心電波計を測定するとともに、脈波センサ6dか
らの検出信号を処理することにより脈波形を測定するよ
うに構成されている。また、心電・脈波計6は、前記リ
モートコントローラ3に接続されている。
【0015】心電・脈波計6により測定されて得られる
心電波形及び脈波形は、図3に示す如くの波形であり、
脈波形のピークは、ずれ時間Δtだけ心電波形のピーク
波より遅れたタイミングで測定される。これは、心電波
形及び脈波形は、共に心臓の収縮に基づいて生じるもの
であるが、心電波形が心臓の収縮を生じさせる時の電気
信号を収縮とほぼ同時に検出して測定されるのに対し、
脈波形は、心臓の収縮により生じた脈波が所定の時間を
かけて足裏へ伝播したものを測定しており、両者に時間
的なずれが生じるためである。そして、末梢血管が拡張
すると、そうでない場合に比べて血管抵抗が小さくなる
ので、心電波形及び脈波形とのずれ時間(脈波伝播時
間)Δtは大きくなる。
【0016】ここで、心電波形と脈波形とのずれ時間Δ
tの値の大きさと、測定者の血圧値Pの大きさとの間に
は、図4に示す、ずれ時間ΔtLに対する血圧値PHと、
ずれ時間ΔtHに対する血圧値PLとの間の関係のよう
に、強い相関関係があることが判っている。即ち、ずれ
時間Δtが大きいと血圧値Pは低くなり、ずれ時間Δt
が小さいと血圧値Pが高くなる。
【0017】また、図5には、入浴時における血圧値P
及びずれ時間Δtの経時変化を、時間tiに入浴し、時
間toに出浴した場合について示している。尚、入浴す
る湯の温度は42℃程度以上であり、いわゆる高温浴の
状態である。血圧値Pは、熱い湯に入ると(ti)、交
換神経が緊張して末梢血管が収縮するため血圧値は急激
に上昇する(P1)。しばらく湯につかっていると、湯
の熱で皮膚の血流量がゆっくりと増え、末梢血管が拡張
して血圧が下がる(P1〜P2)。その後、血管の拡張が
平衡に達しても血流量の増加は続き、血流量増加が優位
に立ち、血圧値は下降状態から上昇に転じる(P2)。
【0018】一方、ずれ時間Δtは、血圧値Pに対して
反比例的な相関を有しているので、入浴開始時(時間t
i)に急激に小さくなる(ずれ時間Δt1)。入浴開始
後、ずれ時間Δtは徐々に大きくなっていき(ずれ時間
Δt1〜Δt2)、血圧値が下降から上昇に転じる時間t
mに極大となって、その後ずれ時間Δtは減少に転じる
(ずれ時間Δt2)。即ち、図6に示すように、ずれ時
間Δtは、入浴開始時間tiにおけるずれ時間Δt1から
徐々に増加していき、時間tmに極大値Δt2を示した
後、減少していく。
【0019】そして、本入浴ガイド装置においては、血
管が拡張して血流量が増加した状態である、ずれ時間が
極大値Δt2を示す時間tmを、充分に体があたたまった
出浴に適した時間として、入浴者に報知するようにして
いる。
【0020】即ち、本入浴ガイド装置では、図7に示す
ように、心電・脈波計6により心電波形を測定する(S
101)とともに、脈波形を測定し(S102)、測定
した心電波形及び脈波形をリモートコントローラ3へ送
信して、該リモートコントローラ3にて両者のずれ時間
Δtを算出する(S103)。そして、入浴開始時から
のずれ時間Δtの経時的変化を求めて、このずれ時間Δ
tが増加から減少に転じたか否かの判定を行い(S10
4)、ずれ時間Δtが増加から減少に転じると、その時
点を出浴時であると判断し、リモートコントローラ3に
設けられる報知手段によって、出浴時であることを入浴
者に報知するようにしている。尚、出浴時であると判断
するのでは、入浴開始時からのずれ時間Δtが、最初に
増加から減少に転じた時点としている。
【0021】出浴時であることの入浴者への報知は、リ
モートコントローラ3における、設定風呂温度や設定給
湯温度等を表示するための表示部3aに出浴時である旨
の表示を行ったり、スピーカ3bから出浴時である旨の
音声出力を行ったりすること等で報知することができ
る。尚、リモートコントローラ3は、心電波形と脈波形
とのずれ時間Δtを算出し、該ずれ時間Δtの入浴開始
時からの経時的変化を求め、該経時的変化の最初の極大
値を検出する演算手段であるとともに、出浴時を報知す
るための報知手段でもある。
【0022】このように、末梢血管の拡張度合いや血圧
値の大きさと相関がある、各入浴者の心電波形と脈波形
とのずれ時間Δtから出浴時を算出して報知するように
構成することで、各入浴者の身体に応じた適切な出浴時
を報知することができ、長湯を防止して、のぼせや異常
事態の発生を確実に防止することができる。
【0023】また、決定される出浴時は、入浴開始時か
らずれ時間Δtが増加していき、減少に転じた時点、即
ち、ずれ時間Δtの経時的変化において最初の極大値が
現われた時点としているので、入浴の温熱作用により末
梢血管が拡張して入浴者の体が温まった時点を的確に判
定することができ、十分な入浴効果を得ることができる
とともに、長湯を防止して、のぼせや異常事態の発生を
確実に防止することができる。
【0024】また、心電波形を測定するための検出値
は、浴槽1の左右内側面1a・1a及び足元側内側面1
bに設けられる各電極6a・6b・6cにより検出し、
脈波形を測定するための検出値は、入浴者が自然な入浴
姿勢をとったときに、入浴者の足裏部に当接する位置に
配置される脈波センサ6dにより検出するように構成し
ているので、各電極6a・6b・6c及び脈波センサ6
dを入浴者の身体に装着する必要がなく、入浴者が身体
を拘束されることがなく、入浴時の快適感が損なわれる
ことがない。また、脈波センサ6dは、入浴者が自然な
入浴姿勢をとったときに、入浴者の臀部に当接する位置
に配置しても、同様に脈波の検出をすることができる。
【0025】また、前述の如く、心電波形と脈波形との
ずれ時間Δtの大きさは、血圧値と反比例の関係にある
ことから、本入浴ガイド装置においては、ずれ時間Δt
から入浴者の血圧相当値を求めることが可能である。即
ち、ずれ時間Δtと血圧値Pとは図4の如くの相関関係
を有しているので、入浴者のずれ時間Δtがある値をと
ったときに、実際の血圧値がいくらであるか、といった
データをリモートコントローラ3に予め入力しておくこ
とで、ずれ時間Δtから推定される入浴者の血圧値であ
る、血圧相当値を求めることができる。
【0026】そして、心電・脈波計6により測定される
心電波形及び脈波形、心電波形又は脈波形から求められ
る心拍数、前記血圧相当値は、必要に応じて、リモート
コントローラ3の表示部3aに表示することができる。
【0027】このように、心電波形、脈波形、心拍数、
及び血圧相当値をリモートコントローラ3に表示可能と
することで、入浴時におけるこれらの生理的変化を、入
浴者自身が容易に把握することが可能となり、のぼせや
異常事態の発生を、さらに確実に防止することが可能と
なる。
【0028】また、血圧相当値は、心電波形と脈波形と
のずれ時間Δtに基づいて求められるので、入浴者を拘
束したり、入浴者の負担になったりすることがなく、容
易に且つ快適に血圧相当値を求めることができる。
【0029】
【発明の効果】本発明は、以上のような構成とすること
で、次のような効果を奏する。まず、請求項1の如く、
浴室に設けた心電波形測定手段により入浴者の心電波形
を測定するとともに、浴室に設けた脈波測定手段により
入浴者の脈波を測定して、測定して得られた心電波形と
脈波形とのずれ時間を算出し、該ずれ時間に基づいて出
浴時を決定するので、各入浴者の身体に応じた適切な出
浴時を報知することができ、長湯を防止して、のぼせや
異常事態の発生を確実に防止することができる。
【0030】更に、請求項2の如く、前記入浴ガイド方
法において、前記ずれ時間の入浴開始時からの経時的変
化を求め、該経時的変化値の最初の極大値を検出し、最
初の極大値を検出した時点を出浴時とするので、入浴の
温熱作用により末梢血管が拡張して入浴者の体が温まっ
た時点を的確に判定することができ、十分な入浴効果を
得ることができるとともに、長湯を防止して、のぼせや
異常事態の発生を確実に防止することができる。
【0031】更に、請求項3の如く、浴室に設けた心電
波形測定手段により入浴者の心電波形を測定するととも
に、浴室に設けた脈波測定手段により入浴者の脈波を測
定して、測定して得られた心電波形と脈波形とのずれ時
間を算出し、該ずれ時間に基づいて入浴者の血圧を相対
的に表す血圧相当値を求めるので、求められた血圧相当
値により、入浴時における入浴者の生理的変化を容易に
把握することが可能となり、のぼせや異常事態の発生
を、さらに確実に防止することが可能となる。また、血
圧相当値は、心電波形と脈波形とのずれ時間に基づいて
求められるので、入浴者を拘束したり、入浴者の負担に
なったりすることがなく、容易に且つ快適に血圧相当値
を求めることができる
【0032】更に、請求項4の如く、浴槽内に設置され
る電極と、該電極からの検出値を処理して心電波形を求
める心電波形測定手段と、浴槽内に設置される脈波セン
サと、該脈波センサからの検出値を処理して脈波を求め
る脈波測定手段と、心電波形と脈波形とのずれ時間を算
出し、該ずれ時間の入浴開始時からの経時的変化を求
め、該経時的変化の最初の極大値を検出する演算手段
と、経時的変化値の最初の極大値を検出した時点で入浴
者に出浴を促す報知手段とを備えるので、入浴の温熱作
用により末梢血管が拡張して入浴者の体が温まった時点
を的確に判定して、入浴者に報知することができ、十分
な入浴効果を得ることができるとともに、長湯を防止し
て、のぼせや異常事態の発生を確実に防止することがで
きる。
【0033】更に、請求項5の如く、前記入浴ガイド装
置は、心電波形のピーク波と脈波形とのずれ時間から、
入浴者の血圧の推定値を表す血圧相当値を、前記演算手
段により算出可能であり、該血圧相当値及び前記心電波
形から求められる心拍数を表示する表示手段を備えるの
で、入浴時における生理的変化を、血圧相当値及び心拍
数から、入浴者自身が容易に把握することが可能とな
り、のぼせや異常事態の発生を、さらに確実に防止する
ことが可能となる。
【0034】更に、請求項6の如く、 前記脈波センサ
は、入浴者の身体に当接することで脈波の検出が可能で
あり、入浴者が自然な入浴姿勢をとったときに、入浴者
の足部に当接する位置に配置されるので、脈波センサを
入浴者の身体に装着しなくても、入浴者が浴槽1内に通
常通りに入浴することで脈波を検出することが可能とな
る。従って、脈波の測定により入浴者が身体を拘束され
ることがなく、入浴時の快適感が損なわれることがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の入浴ガイド装置が構成される浴室内の
概略構成を示す側面図である。
【図2】同じく浴室内における浴槽を示す正面断面図で
ある。
【図3】心電波形と脈波形とのずれ時間を示す図であ
る。
【図4】ずれ時間と血圧値との関係を示す図である。
【図5】入浴時における血圧値及びずれ時間の経時変化
を示す図である。
【図6】入浴時のずれ時間の経時変化における極大値を
示す図である。
【図7】心電波形及び脈波形の測定から出浴時報知まで
のフローを示す図である。
【符号の説明】
1 浴槽 2 風呂装置 3 リモートコントローラ 3a 表示部 3b スピーカ 5 浴室 6 心電・脈波形 6a・6b 電極 6c アース電極 6d 脈波センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61B 5/0452 A61B 5/02 321P 338A Fターム(参考) 2D005 FA00 4C017 AA02 AA08 AA09 AB01 AC15 AC28 BC11 BD01 BD06 FF05 4C027 AA02 BB05 GG05 GG07 GG15 KK03 4C094 AA01 DD14 FF17 GG12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴室に設けた心電波形測定手段により入
    浴者の心電波形を測定するとともに、浴室に設けた脈波
    測定手段により入浴者の脈波を測定して、測定して得ら
    れた心電波形と脈波形とのずれ時間を算出し、該ずれ時
    間に基づいて出浴時を決定することを特徴とする入浴ガ
    イド方法。
  2. 【請求項2】 前記入浴ガイド方法において、前記ずれ
    時間の入浴開始時からの経時的変化を求め、該経時的変
    化値の最初の極大値を検出し、最初の極大値を検出した
    時点を出浴時とすることを特徴とする請求項1に記載の
    入浴ガイド方法。
  3. 【請求項3】 浴室に設けた心電波形測定手段により入
    浴者の心電波形を測定するとともに、浴室に設けた脈波
    測定手段により入浴者の脈波を測定して、測定して得ら
    れた心電波形と脈波形とのずれ時間を算出し、該ずれ時
    間に基づいて入浴者の血圧を相対的に表す血圧相当値を
    求めることを特徴とする入浴ガイド方法。
  4. 【請求項4】 浴槽内に設置される電極と、該電極から
    の検出値を処理して心電波形を求める心電波形測定手段
    と、浴槽内に設置される脈波センサと、該脈波センサか
    らの検出値を処理して脈波を求める脈波測定手段と、心
    電波形と脈波形とのずれ時間を算出し、該ずれ時間の入
    浴開始時からの経時的変化を求め、該経時的変化の最初
    の極大値を検出する演算手段と、経時的変化値の最初の
    極大値を検出した時点で入浴者に出浴を促す報知手段と
    を備えることを特徴とする入浴ガイド装置。
  5. 【請求項5】 前記入浴ガイド装置は、心電波形のピー
    ク波と脈波形とのずれ時間から、入浴者の血圧の推定値
    を表す血圧相当値を、前記演算手段により算出可能であ
    り、該血圧相当値及び前記心電波形から求められる心拍
    数を表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項
    4に記載の入浴ガイド装置。
  6. 【請求項6】 前記脈波センサは、入浴者の身体に当接
    することで脈波の検出が可能であり、入浴者が自然な入
    浴姿勢をとったときに、入浴者の足部に当接する位置に
    配置されることを特徴とする請求項4に記載の入浴ガイ
    ド装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021117625A (ja) * 2020-01-24 2021-08-10 株式会社奥村組 土の粒度分布の推定方法

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JP2021117625A (ja) * 2020-01-24 2021-08-10 株式会社奥村組 土の粒度分布の推定方法
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