JP2003009246A - 通信システムおよび携帯端末装置 - Google Patents

通信システムおよび携帯端末装置

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JP2003009246A
JP2003009246A JP2001191572A JP2001191572A JP2003009246A JP 2003009246 A JP2003009246 A JP 2003009246A JP 2001191572 A JP2001191572 A JP 2001191572A JP 2001191572 A JP2001191572 A JP 2001191572A JP 2003009246 A JP2003009246 A JP 2003009246A
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JP
Japan
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terminal device
internet protocol
wireless
mobile terminal
datagram
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Application number
JP2001191572A
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English (en)
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Akitoshi Sato
聡俊 佐藤
Naoya Miyake
直矢 三宅
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GLUONS CO Ltd
Original Assignee
GLUONS CO Ltd
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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 企業などの組織の内部において、音声通話
も、データ通信も行うことができ、安価に利用できる通
信システムおよび携帯端末装置を提供する。 【解決手段】 携帯端末装置1同士で内線通話を行う場
合、発呼側の携帯端末装置1が無線用ゲートウェイ装置
2経由で、内線番号解決装置3に対して相手先の内線番
号の解決を要求し、これに応じて、内線番号解決装置3
から発呼側の携帯端末装置1に対して着呼側携帯端末装
置のIPアドレスが返される。このIPアドレスを用い
て、携帯端末装置1から相手側の携帯端末装置1に対し
て通話開始要求が送られ、以後、IPデータグラムによ
って音声データが伝送される。また、携帯端末装置1に
はブラウザー機能が搭載されているため、無線用ゲート
ウェイ装置2を経由して、メールサーバー4や業務サー
バー5にアクセスすることにより、イントラネット上の
企業内システムを利用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、携帯端末装置お
よび通信システムに関する。特に、ブラウザー機能を有
する携帯端末装置、およびこの携帯端末装置からのアク
セスを受ける通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】ブラウザー機能を有する携帯型電話端末
装置の利用が広まりつつある。この携帯型電話端末装置
は、携帯電話やPHS(Personal Handyphone System)
などといった移動体通信網の端末の機能を有するととも
に、ウェブ(Web)サイトにアクセスするためのブラ
ウザーの機能を有している。
【0003】このような携帯型電話端末装置からインタ
ーネット上のウェブサイトにアクセスする場合には、当
該携帯型電話端末装置に対してサービスを提供する移動
体通信事業者の網を経由し、さらに当該移動体通信事業
者が運営するゲートウェイ装置を経由してインターネッ
トに接続するという方法が取られている。また、このよ
うな携帯型電話端末装置から、特定の企業等のイントラ
ネット上のウェブサイトにアクセスする場合には、当該
携帯型電話端末装置に対してサービスを提供する移動体
通信事業者の網を経由し、さらに専用通信回線を経由し
て、ターゲットとする企業等の認証サーバーにアクセス
し、認証手続を行った上で当該企業等のイントラネット
に接続するという方法が取られている。
【0004】このように携帯型電話端末装置をイントラ
ネットに接続可能とすることにより、企業等の従業員
は、携帯型電話端末装置を用いて、電子メールの送受信
を行ったり、業務遂行のためにデータ入力やデータ参照
をしたり、その他各種社内情報の参照をしたりすること
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来技術では、次のような問題があった。つまり、携
帯型電話端末装置の利用者が、企業の建物の中から当該
企業のイントラネットに接続する場合にも、上記のよう
に移動体通信事業者の網を経由し、さらに専用通信回線
を経由した接続を行う必要がある。この場合、通常は、
移動体通信サービスに関してはパケット量に応じた通信
料金がかかり、また専用通信回線に関しては月額固定の
料金(回線リース料)がかかる。
【0006】特に多くの従業員が携帯型電話端末装置を
用いてイントラネットにアクセスする場合、上記のよう
な通信コストは高くつくものであるため、より安価な接
続の仕組みが求められる。
【0007】本発明は、上記のような事情を考慮してな
されたものであり、企業などの組織の内部において、音
声による通話も、データ通信によるウェブサイトへのア
クセスも行うことができ、安価な費用で利用することの
できる通信システムおよび携帯端末装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、音声信号を基に生成されたインターネ
ットプロトコルデータグラムを無線信号を用いて送出す
るとともに、無線信号によって受信したインターネット
プロトコルデータグラムを基に音声信号を生成する携帯
端末装置と、前記携帯端末装置から受信した無線信号を
復調してインターネットプロトコルデータグラムを取得
するとともに、インターネットプロトコルデータグラム
を用いて変調した無線信号を前記携帯端末装置に対して
送信する複数の無線用ゲートウェイ装置と、複数の前記
無線用ゲートウェイ装置を相互に接続しており、インタ
ーネットプロトコルデータグラムを前記無線用ゲートウ
ェイ装置相互間で転送することを可能とする通信ネット
ワークとを備えることを特徴とする通信システムを要旨
とする。
【0009】また、本発明の通信システムにおいては、
前記携帯端末装置は、音声信号を符号化して音声データ
に変換するコーデックと、外部のサーバーに対してコン
テンツ要求データを送信するブラウザー機能部と、前記
コーデックから渡される音声データおよび前記ブラウザ
ー機能部から渡されるコンテンツ要求データを基に生成
されたインターネットプロトコルデータグラムを用いて
変調した無線信号を送出するとともに、外部から受信し
た無線信号を復調することによってインターネットデー
タグラムを取得する無線LAN用変復調部とを備え、前
記ブラウザー機能部は、前記無線LAN用変復調部から
渡される前記インターネットデータグラムを基に、前記
コンテンツ要求データに応じて前記サーバーから送られ
てきたコンテンツ応答データを復元し表示するものであ
り、前記コーデックは、前記無線LAN変復調部から渡
される前記インターネットデータグラムを基に得られる
音声データを、復号化することにより音声信号に変換す
るものであることを特徴とする。
【0010】また、本発明の通信システムにおいては、
前記携帯端末装置は、前記コーデックから渡される音声
データに基づいて変調した無線信号を移動体通信網の基
地局に対して送信するとともに、前記基地局から受信し
た無線信号を復調して音声データを取得する移動体通信
網用変復調部を備え、前記コーデックは、前記移動体通
信網用変復調部が取得した音声データを復号化すること
により音声データに変換するものであることを特徴とす
る。
【0011】また、本発明の通信システムは、前記通信
ネットワークに接続されており、電話番号とインターネ
ットプロトコルアドレスとの対応関係を表わす番号テー
ブルを備えており、前記携帯端末装置から前記無線用ゲ
ートウェイ装置を経由して番号解決要求を受信し、前記
番号テーブルを参照することによって前記番号解決要求
に含まれる電話番号に対応するインターネットプロトコ
ルアドレスを求め、求めたインターネットプロトコルア
ドレスを前記携帯端末装置に対して返送する番号解決手
段を備えることを特徴とする。
【0012】また、本発明の通信システムは、携帯端末
装置から受信した無線信号を復調してインターネットプ
ロトコルデータグラムを取得するとともに、インターネ
ットプロトコルデータグラムを用いて変調した無線信号
を前記携帯端末装置に対して送信する複数の無線用ゲー
トウェイ装置と、複数の前記無線用ゲートウェイ装置を
相互に接続しており、インターネットプロトコルデータ
グラムを前記無線用ゲートウェイ装置相互間で転送する
ことを可能とする通信ネットワークと、前記通信ネット
ワークに接続されており、電話番号とインターネットプ
ロトコルアドレスとの対応関係を表わす番号テーブルを
備えており、前記携帯端末装置から前記無線用ゲートウ
ェイ装置を経由して番号解決要求を受信し、前記番号テ
ーブルを参照することによって前記番号解決要求に含ま
れる電話番号に対応するインターネットプロトコルアド
レスを求め、求めたインターネットプロトコルアドレス
を前記携帯端末装置に対して返送する番号解決手段とを
備えることを特徴とするものである。
【0013】また、本発明の携帯端末装置は、無線通信
によりインターネットプロトコルを用いて音声による通
話を行うボイスオーバーインターネットプロトコル機能
部と、無線通信によりインターネットプロトコルを用い
てサーバーとデータの送受信を行うデータ端末機能部
と、無線通信により移動体通信網が提供するサービスを
用いて音声による通話を行う移動体通信端末機能部とを
備えることを特徴とするものである。
【0014】また、本発明の携帯端末装置は、音声信号
を符号化して音声データに変換するコーデックと、外部
のサーバーに対してコンテンツ要求データを送信するブ
ラウザー機能部と、前記コーデックから渡される音声デ
ータおよび前記ブラウザー機能部から渡されるコンテン
ツ要求データを基に生成されたインターネットプロトコ
ルデータグラムを用いて変調した無線信号を送出すると
ともに、外部から受信した無線信号を復調することによ
ってインターネットデータグラムを取得する無線LAN
用変復調部とを備え、前記ブラウザー機能部は、前記無
線LAN用変復調部から渡される前記インターネットデ
ータグラムを基に、前記コンテンツ要求データに応じて
前記サーバーから送られてきたコンテンツ応答データを
復元し表示するものであり、前記コーデックは、前記無
線LAN変復調部から渡される前記インターネットデー
タグラムを基に得られる音声データを復号化し、これに
よって得られる音声信号を出力するものであることを特
徴とする。
【0015】また、本発明の携帯端末装置は、前記コー
デックから渡される音声データに基づいて変調した無線
信号を移動体通信網の基地局に対して送信するととも
に、前記基地局から受信した無線信号を復調して音声デ
ータを取得する移動体通信網用変復調部を備え、前記コ
ーデックは、前記移動体通信網用変復調部から渡される
音声データを復号化し、これによって得られる音声信号
を出力するものであることを特徴とする。
【0016】また、本発明の通信処理方法は、発呼側携
帯端末装置から、無線LAN用ゲートウェイ装置を経由
して番号解決装置に対して、着呼側携帯端末装置の電話
番号を含んだ番号解決要求を送信する第1の過程と、こ
の番号解決要求に応じて、前記番号解決装置が、前記着
呼側携帯端末装置の電話番号に対応するインターネット
プロトコルアドレスを求める第2の過程と、この求めら
れたインターネットプロトコルアドレスを含んだ番号解
決応答を、前記番号解決装置から、無線LAN用ゲート
ウェイ装置を経由して前記発呼側携帯端末装置に送信す
る第3の過程とを有することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しこの発明の一
実施形態について説明する。図1は、同実施形態による
通信システムの構成を示すブロック図である。図1にお
いて、符号1は、利用者が携帯して使用する携帯端末装
置である。また、2は、無線LAN(ローカルエリアネ
ットワーク, Local Area Network)を実現するための無
線用ゲートウェイ装置である。携帯端末装置1は、無線
信号により、携帯電話やPHSなどの移動体通信網に
も、無線用ゲートウェイ装置2にも接続できるようにな
っている。また、9は、LANを構成するルーターであ
る。
【0018】図1に示す構成では、本社とA支社とB支
社のそれぞれに、ルーター9と無線用ゲートウェイ装置
2とが設置されており、各々のルーター9は、専用線網
10によって相互に接続されている。また、携帯端末装
置1は、本社においてもA支社においてもB支社におい
ても、建物内で最寄りの無線用ゲートウェイ装置2に接
続することができる。
【0019】また、本社のルーター9には、内線番号解
決装置3と、メールサーバー4と、業務サーバー5とが
接続されている。内線番号解決装置3は、後述する方法
により、解決を依頼された内線電話番号に対応するIP
(インターネットプロトコル, Internet Protocol )ア
ドレスを求めるものである。メールサーバー4は、端末
装置に対して電子メールの集配信のサービスを提供する
ものである。業務サーバー5は、会計や、受発注や、顧
客管理や、人事管理など、業務遂行上必要な様々な機能
を提供するものであり、端末装置からそれらの機能を利
用することができるようになっているものである。
【0020】次に、携帯端末装置の内部構成について説
明する。図2は、本実施形態による携帯端末装置の構成
を示すブロック図である。図2に示すように、携帯端末
装置1は、無線LAN用変復調部11と、IP端末機能
部12と、ブラウザー機能部13と、VoIP(ボイス
オーバーアイピー, Voice over IP )機能部14と、移
動体通信網用変復調部15と、CODEC(コーデッ
ク,コーダー・デコーダー, Coder-Decoder )と、表示
部21と、音声入出力部22とを備えている。
【0021】無線LAN用変復調部11は、IP端末機
能部12から受け取った送信用のIPデータグラムを用
いて高周波信号を変調し、これを前述の無線用ゲートウ
ェイ装置に対して送信するとともに、無線用ゲートウェ
イ装置から受信した高周波信号を復調してIPデータグ
ラムを取り出し、これをIP端末機能部12に渡す。I
P端末機能部12は、IPによる通信処理を行い、上位
レイヤーの機能部から渡されるデータをIPデータグラ
ムとして送信したり、IPデータグラムを受信して上位
の機能部に渡したりする。ブラウザー機能部13は、H
TTP(ハイパーテキスト転送プロトコル, Hyper Text
Transfer Protocol )を用いて、接続先のウェブサー
バー等に対してデータを要求したり、その要求に応じて
送られてくるデータを基に表示部21に表示するための
表示形式を編集したりする。
【0022】VoIP機能部14は、音声データをIP
データグラムにのせて通話相手の端末装置とピアトゥピ
ア(peer-to-peer)なやりとりをするものである。携帯
電話用変復調部15は、CODEC16から受け取った
音声データ等を用いて高周波信号を変調し、これを移動
体通信網の基地局に対して送信するとともに、基地局か
ら受信した高周波信号を復調して、その結果得られる音
声データ等をCODEC16に渡したりする。
【0023】CODEC16は、所定の符号化方式を用
いて音声入出力部22から受け取る音声電気信号を符号
化することによって音声データを生成する。移動体通信
網を用いて通話を行う場合にはこの音声データは形態電
話網用変復調部15に渡され、無線LAN経由で通話を
行う場合にはこの音声データはVoIP機能部14に渡
される。また、受信した音声データは、それぞれの場合
に応じて移動体通信網用変復調部15あるいはVoIP
機能部14からCODEC16に渡され、CODEC1
7によってデコードされ、音声入出力部22から音声と
して出力される。
【0024】つまり、上述したように、携帯端末装置1
は、無線通信によりインターネットプロトコルを用いて
音声による通話を行うボイスオーバーインターネットプ
ロトコル機能と、無線通信によりインターネットプロト
コルを用いてサーバーとデータの送受信を行うデータ端
末機能と、無線通信により移動体通信網が提供するサー
ビスを用いて音声による通話を行う移動体通信端末機能
とを備えるものである。
【0025】次に、図1に示した内線番号解決装置3に
ついて説明する。内線番号解決装置は、コンピュータを
用いて構成されており、内部に内線番号テーブルを備え
ている。この内線番号テーブルは、例えば、磁気ディス
ク装置にデータを記録することによって実現する。図3
は、内線番号テーブルの構造およびデータ例を示す概略
図である。図示するように、内線番号テーブルは、内線
番号とIPアドレスとをデータ項目として含んでおり、
携帯端末装置に割り振られた内線番号とIPアドレスと
の間の関係を表わすデータを保持する。例えば、図3に
例示するデータでは、内線番号「5101」が割り振ら
れている携帯端末装置のIPアドレスは「123.4
5.67.11」である。
【0026】次に、上記のような内線番号解決装置を用
いて、携帯端末装置間で通話を行う手順について説明す
る。図4は、無線LANを経由したIPデータグラムの
送受信による携帯端末装置相互間の通話の開始までの処
理手順を示すラダー図である。以下、図1に沿ってその
手順を説明する。
【0027】まずステップS1において、携帯端末装置
の利用者は、相手側の内線電話番号をキー操作等によっ
て入力し、発信の操作を行う。これに応じて発呼側携帯
端末装置は、ステップS2において、内線番号解決装置
に対して内線番号の解決を要求する。これを受けた内線
番号解決装置は、ステップS3において、受け取った内
線電話番号を用いて内線番号テーブルを検索し、その内
線電話番号に対応するIPアドレスを取得する。
【0028】そして、ステップS4において、内線番号
解決装置から発呼側携帯端末装置に対して内線番号解決
応答が送られる。この内線番号解決応答のデータには、
上で取得されたIPアドレスが含まれている。この内線
番号解決応答を受け取った発呼側携帯端末装置は、ステ
ップS5において、取得されたIPアドレスを宛先とし
て、通話開始要求を送信する。そして、着呼側携帯端末
装置側で通話を開始することができる場合は、ステップ
S6において、着呼側携帯端末装置から発呼側携帯端末
装置に対して通話開始応答が送られる。この後、両方の
携帯端末装置の間で通話が可能となる。なお、IPパケ
ットによって音声データを伝達しあうことにより通話を
可能とする技術自体はいわゆる「インターネット電話」
として周知の技術である。
【0029】上記のように、内線番号解決装置を用いる
ことにより、携帯端末装置の利用者はIPアドレスを意
識することなく、相手側の内線電話番号を指定するだけ
で内線通話を行うことができる。なお、このような内線
番号解決装置がない場合でも、相手端末のIPアドレス
を直接指定することにより、VoIP機能を用いた通話
をできるようにすることは可能である。
【0030】このような携帯端末装置および通信システ
ムを用いることにより、次にあげるような利用のしかた
が可能となる。第1に、携帯端末装置同士で、内線電話
番号を指定することにより、企業等の内部のLANを経
由した内線通話を行うことができるようになる。このと
き、移動体通信サービスを使う必要がなく、そのための
通信料金もかからない。また、携帯端末装置から上記L
ANに接続されたPBX(Private Branch Exchange,構
内交換機)を経由して、内線電話網や公衆電話網にアク
セスすることもできる。第2に、建物内において、携帯
端末装置から無線用ゲートウェイ装置を経由して企業内
LANにアクセスし、メールサーバーや業務サーバーな
どといった各種サーバーが提供する機能を利用すること
ができるようになる。このとき、移動体通信サービスを
使う必要がないため、そのための通信料金は不要であ
る。また、移動体通信サービスを提供する通信事業者と
利用者が属する企業との間の専用回線も使う必要がな
い。従って、低コストでのイントラネットの利用が可能
となる。
【0031】また、携帯端末装置は移動体通信網の端末
としての機能も備えているため、移動体通信網が提供す
る各種サービスも、従来通り利用することができる。例
えば、利用者が外を移動しているときなどには、従来通
りの方法で通話をしたり、移動体通信網経由でイントラ
ネットに接続したりすることも可能である。
【0032】次に、本発明の他の実施形態について説明
する。図5は、同実施形態による通信システムの構成を
示すブロック図である。図5において、符号9aは本社
に設置されているルーターであり、9bはアプリケーシ
ョンサービスプロバイダー側に設置されているルーター
である。これらルーター9aと9bとは、専用回線やイ
ンターネットなどによって結ばれており、相互にデータ
のやり取りをすることができる。また、アプリケーショ
ンサービスプロバイダー側は、メールサーバー6と業務
サーバー7とが設けられており、携帯端末装置1から
は、企業内のイントラネット経由でこれらアプリケーシ
ョンサービスプロバイダーのサーバーにアクセスするこ
とによって各種のサービスを利用できるようになってい
る。
【0033】以上、図面を参照してこの発明の実施形態
を詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に
限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範
囲の設計等も含まれる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、携帯端末装置から受信した無線信号を復調してイン
ターネットプロトコルデータグラムを取得するととも
に、インターネットプロトコルデータグラムを用いて変
調した無線信号を携帯端末装置に対して送信する複数の
無線用ゲートウェイ装置と、複数の無線用ゲートウェイ
装置を相互に接続しており、インターネットプロトコル
データグラムを無線用ゲートウェイ装置相互間で転送す
ることを可能とする通信ネットワークとを配置すること
により、携帯端末装置から無線によって上記通信ネット
ワークに接続することが可能となる。またこの携帯端末
装置は、音声信号を符号化して音声データに変換しイン
ターネットプロトコルデータグラムにのせて送受信する
ことができるため、携帯端末装置相互間で上記の通信ネ
ットワークを経由した音声による通話が可能となる。従
って、無線用ゲートウェイ装置がカバーする範囲であれ
ば、移動体通信事業者が提供する通信網を経由せずに企
業内の内線通話を行うことが可能となり、移動体通信サ
ービスの利用料がかからず、経済的である。
【0035】また、この発明によれば、上記の携帯端末
装置は、インターネットプロトコルを用いて、外部のサ
ーバーに対してコンテンツ要求データを送信するととも
にそれに応じて送られてくるコンテンツデータを受信す
るため、単に音声による通話だけでなく、メールサーバ
ーや各種業務サーバーなどが上記通信ネットワーク(イ
ントラネット)上で提供するサービスをも利用すること
ができる。また、このとき、携帯端末装置は、上記の無
線用ゲートウェイ装置を経由して直接イントラネットに
接続することができるため、移動体通信事業者が提供す
る通信網や、当該通信網と企業との間を結ぶ専用線を経
由する必要がなく、経済的である。
【0036】また、この発明の通信システムを利用する
ことにより、音声による通話と、コンピュータ間のデー
タ通信の両方を、単一の通信ネットワークで行うことが
可能となり、内線電話網をわざわざ設ける必要がない。
従って、経済的であると同時に、企業内の設備および資
産の管理が容易になるというメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態による通信システムの
構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施形態による携帯端末装置の内部構成を
示すブロック図である。
【図3】 同実施形態による内線番号解決装置が備える
内線番号テーブルの構造およびデータ例を示す概略図で
ある。
【図4】 同実施形態により、携帯端末装置相互間で通
話を開始するまでの処理手順を示すラダー図である。
【図5】 この発明の他の実施形態による通信システム
の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…携帯端末装置,2…無線用ゲートウェイ装置,3…
内線番号解決装置,4…メールサーバー,5…業務サー
バー,6…メールサーバー,7…業務サーバー,9,9
a,9b…ルーター,10…専用線網11…無線LAN
用変復調部,12…IP端末機能部,13…ブラウザー
機能部,14…VoIP機能部,15…移動体通信網用
変復調部,16…CODEC,21…表示部,22…音
声入出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三宅 直矢 東京都千代田区紀尾井町4−13 マードレ 松田2F グルーオン・パートナーズ株式 会社内 Fターム(参考) 5K033 AA04 BA02 CC01 DA02 DA05 DA19 DB18 5K067 AA22 AA41 BB02 DD13 DD16 EE02 EE10 EE16 HH06 HH22 HH23 5K101 LL12 NN07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声信号を基に生成されたインターネッ
    トプロトコルデータグラムを無線信号を用いて送出する
    とともに、無線信号によって受信したインターネットプ
    ロトコルデータグラムを基に音声信号を生成する携帯端
    末装置と、 前記携帯端末装置から受信した無線信号を復調してイン
    ターネットプロトコルデータグラムを取得するととも
    に、インターネットプロトコルデータグラムを用いて変
    調した無線信号を前記携帯端末装置に対して送信する複
    数の無線用ゲートウェイ装置と、 複数の前記無線用ゲートウェイ装置を相互に接続してお
    り、インターネットプロトコルデータグラムを前記無線
    用ゲートウェイ装置相互間で転送することを可能とする
    通信ネットワークとを備えることを特徴とする通信シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記携帯端末装置は、 音声信号を符号化して音声データに変換するコーデック
    と、 外部のサーバーに対してコンテンツ要求データを送信す
    るブラウザー機能部と、 前記コーデックから渡される音声データおよび前記ブラ
    ウザー機能部から渡されるコンテンツ要求データを基に
    生成されたインターネットプロトコルデータグラムを用
    いて変調した無線信号を送出するとともに、外部から受
    信した無線信号を復調することによってインターネット
    データグラムを取得する無線LAN用変復調部とを備
    え、 前記ブラウザー機能部は、前記無線LAN用変復調部か
    ら渡される前記インターネットデータグラムを基に、前
    記コンテンツ要求データに応じて前記サーバーから送ら
    れてきたコンテンツ応答データを復元し表示するもので
    あり、 前記コーデックは、前記無線LAN変復調部から渡され
    る前記インターネットデータグラムを基に得られる音声
    データを、復号化することにより音声信号に変換するも
    のであることを特徴とする請求項1に記載の通信システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記携帯端末装置は、 前記コーデックから渡される音声データに基づいて変調
    した無線信号を移動体通信網の基地局に対して送信する
    とともに、前記基地局から受信した無線信号を復調して
    音声データを取得する移動体通信網用変復調部を備え、 前記コーデックは、前記移動体通信網用変復調部が取得
    した音声データを復号化することにより音声データに変
    換するものであることを特徴とする請求項2に記載の通
    信システム。
  4. 【請求項4】 前記通信ネットワークに接続されてお
    り、電話番号とインターネットプロトコルアドレスとの
    対応関係を表わす番号テーブルを備えており、前記携帯
    端末装置から前記無線用ゲートウェイ装置を経由して番
    号解決要求を受信し、前記番号テーブルを参照すること
    によって前記番号解決要求に含まれる電話番号に対応す
    るインターネットプロトコルアドレスを求め、求めたイ
    ンターネットプロトコルアドレスを前記携帯端末装置に
    対して返送する番号解決手段を備えることを特徴とする
    請求項1から3までのいずれかに記載の通信システム。
  5. 【請求項5】 携帯端末装置から受信した無線信号を復
    調してインターネットプロトコルデータグラムを取得す
    るとともに、インターネットプロトコルデータグラムを
    用いて変調した無線信号を前記携帯端末装置に対して送
    信する複数の無線用ゲートウェイ装置と、 複数の前記無線用ゲートウェイ装置を相互に接続してお
    り、インターネットプロトコルデータグラムを前記無線
    用ゲートウェイ装置相互間で転送することを可能とする
    通信ネットワークと、 前記通信ネットワークに接続されており、電話番号とイ
    ンターネットプロトコルアドレスとの対応関係を表わす
    番号テーブルを備えており、前記携帯端末装置から前記
    無線用ゲートウェイ装置を経由して番号解決要求を受信
    し、前記番号テーブルを参照することによって前記番号
    解決要求に含まれる電話番号に対応するインターネット
    プロトコルアドレスを求め、求めたインターネットプロ
    トコルアドレスを前記携帯端末装置に対して返送する番
    号解決手段とを備えることを特徴とする通信システム。
  6. 【請求項6】 無線通信によりインターネットプロトコ
    ルを用いて音声による通話を行うボイスオーバーインタ
    ーネットプロトコル機能と、 無線通信によりインターネットプロトコルを用いてサー
    バーとデータの送受信を行うデータ端末機能と、無線通
    信により移動体通信網が提供するサービスを用いて音声
    による通話を行う移動体通信端末機能と、 を備えることを特徴とする携帯端末装置。
  7. 【請求項7】 音声信号を符号化して音声データに変換
    するコーデックと、 外部のサーバーに対してコンテンツ要求データを送信す
    るブラウザー機能部と、 前記コーデックから渡される音声データおよび前記ブラ
    ウザー機能部から渡されるコンテンツ要求データを基に
    生成されたインターネットプロトコルデータグラムを用
    いて変調した無線信号を送出するとともに、外部から受
    信した無線信号を復調することによってインターネット
    データグラムを取得する無線LAN用変復調部とを備
    え、 前記ブラウザー機能部は、前記無線LAN用変復調部か
    ら渡される前記インターネットデータグラムを基に、前
    記コンテンツ要求データに応じて前記サーバーから送ら
    れてきたコンテンツ応答データを復元し表示するもので
    あり、 前記コーデックは、前記無線LAN変復調部から渡され
    る前記インターネットデータグラムを基に得られる音声
    データを復号化し、これによって得られる音声信号を出
    力するものであることを特徴とする携帯端末装置。
  8. 【請求項8】 前記携帯端末装置は、前記コーデックか
    ら渡される音声データに基づいて変調した無線信号を移
    動体通信網の基地局に対して送信するとともに、前記基
    地局から受信した無線信号を復調して音声データを取得
    する移動体通信網用変復調部を備え、 前記コーデックは、前記移動体通信網用変復調部から渡
    される音声データを復号化し、これによって得られる音
    声信号を出力するものであることを特徴とする請求項7
    に記載の携帯端末装置。
  9. 【請求項9】 発呼側携帯端末装置から、無線LAN用
    ゲートウェイ装置を経由して番号解決装置に対して、着
    呼側携帯端末装置の電話番号を含んだ番号解決要求を送
    信する第1の過程と、 この番号解決要求に応じて、前記番号解決装置が、前記
    着呼側携帯端末装置の電話番号に対応するインターネッ
    トプロトコルアドレスを求める第2の過程と、 この求められたインターネットプロトコルアドレスを含
    んだ番号解決応答を、前記番号解決装置から、無線LA
    N用ゲートウェイ装置を経由して前記発呼側携帯端末装
    置に送信する第3の過程とを有することを特徴とする通
    信処理方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008527841A (ja) * 2005-02-18 2008-07-24 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) 公衆陸上移動網におけるピア・ツー・ピア通信を提供するための構成
JP2010016676A (ja) * 2008-07-04 2010-01-21 Fujitsu Ltd 基地局およびデータ転送方法

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