JP2003009010A - 固体撮像装置 - Google Patents
固体撮像装置Info
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Abstract
固体撮像装置』において、光電変換部の受光損失を軽減
することを目的とする。 【解決手段】 受光面に2次元配列されて、受光面に投
影される被写体像を画素単位に光電変換して信号電荷を
蓄積することにより画像データを生成する光電変換部P
D1と、受光面上に受光開口を有して、光電変換部の信
号電荷の蓄積期間中にこの受光開口の受光量に基づいて
受光面の入射光量をモニタするモニタ測光部PD2とを
備えて固体撮像装置を構成する。このモニタ測光部PD
2の受光開口を、光電変換部PD1の2次元配列の縦ギ
ャップVと横ギャップHとの交差箇所CRに配置するこ
とで、光電変換部の受光損失を軽減する。
Description
応じて信号電荷を生成・蓄積して、画像データを生成す
る固体撮像装置に関し、特に、信号電荷の蓄積中に、受
光面の入射光量をモニタすることが可能な固体撮像装置
に関する。
電気信号に変換する固体撮像装置が搭載される。この種
の固体撮像装置としては、CCD転送方式の固体撮像装
置や、XYアドレス転送方式の固体撮像装置などが知ら
れている。また、このXYアドレス転送方式の固体撮像
装置としては、光電変換部ごとに増幅素子を備えた固体
撮像装置(例えば特開平8−293591号公報)が知
られている。
面の入射光量の強弱に応じて、光電変換部の電荷蓄積量
が適正な範囲に収まるよう、光電蓄積時間(シャッタ時
間)を調整する必要がある。このような光電蓄積時間を
適正に決定するためには、受光面の入射光量の把握が不
可欠である。しかしながら、電荷蓄積型の一般的な固体
撮像装置では、光電蓄積を完了するまで、各光電変換部
の電荷を読み出すことができない。そのため、電荷蓄積
中に受光面の入射光量をモニタすることができない。
像装置とは別に、測光機構を設けることが多かった。特
に、ストロボ撮影のTTL調光では、発光波形による照
明量の動的変化を正確に把握するため、ストロボ発光中
(≒電荷蓄積中)における受光面の入射光量をほぼリア
ルタイムにモニタする必要がある。通常、銀塩カメラで
は、このようなTTL調光において、銀塩フィルムの散
乱反射光を測光する。しかしながら、固体撮像装置の受
光面は、散乱反射光の方向性や強さに癖がある。そのた
め、銀塩フィルム用のTTL調光方式は、固体撮像装置
にはあまり適さない。
769号公報や特開平11−275466号公報におい
て、受光面の入射光量をモニタする測光部(以下『モニ
タ測光部』という)を受光面に備えた固体撮像装置を開
示している。この固体撮像装置では、受光面上の入射光
量をほぼリアルタイムにモニタすることが可能になる。
したがって、この固体撮像装置を電子カメラ等に使用す
ることにより、固体撮像装置とは別に設けられていた測
光機構を省くことが可能になる。その結果、電子カメラ
等の装置全体を小型化することが可能になる。また、こ
の固体撮像装置を用いて電荷蓄積中の入射光量をほぼリ
アルタイムにモニタすることにより、入射光量(ストロ
ボ光の光量変化、蛍光照明などの周期変化、被写体の急
な発光など)に適切に対応して、光電蓄積時間やストロ
ボ発光時間を適宜に決定することが可能になる。
光部を受光面に備えた固体撮像装置』において、モニタ
測光部の受光開口を適正配置することによって、光電変
換部の受光損失を改善する(あるいはモニタ測光部の受
光効率を改善する)ことを目的とする。
ため、本発明は下記のように構成される。
受光面に2次元配列されて、受光面に投影される被写体
像を画素単位に光電変換して信号電荷を蓄積することに
より画像データを生成する光電変換部と、受光面上に受
光開口を有して、光電変換部の信号電荷の蓄積期間中に
この受光開口の受光量に基づいて受光面の入射光量をモ
ニタするモニタ測光部とを備えて構成される。特に、本
発明では、このモニタ測光部の受光開口を、光電変換部
の2次元配列の縦ギャップと横ギャップとの交差箇所に
配置する。
に記載の固体撮像装置において、受光面上に、光電変換
部ごとに集光レンズを2次元配列してなるオンチップマ
イクロレンズを設ける。モニタ測光部の受光開口に位置
を合わせて、この集光レンズの2次元配列に隙間を設け
たことを特徴とする。
ないし請求項2のいずれか1項に記載の固体撮像装置に
おいて、受光面上に、光電変換部ごとに色フィルタを2
次元配列してなるカラーフィルタアレイを設ける。モニ
タ測光部の受光開口に位置を合わせて、色フィルタの2
次元配列に隙間を設けたことを特徴とする。
ないし請求項3のいずれか1項に記載の固体撮像装置に
おいて、モニタ測光部の受光開口が、光電変換部の2次
元配列の向きから見て、略菱形の形状を成すことを特徴
とする。
説明する。
求項1に対応した固体撮像装置の実施形態である。
固体撮像装置11の受光面の配置関係を示す図である。
図2は、固体撮像装置11の等価回路を示す図である。
以下、主に図2を用いて固体撮像装置11の全体的な構
成を説明し、受光面の構造について図1を随時参照す
る。まず、図2に示すように、固体撮像装置11の受光
面には、画素セル1が2次元配列される。この画素セル
1は、下記〜の構造を備えて構成される。 例えばホトダイオードからなる光電変換部PD1。 例えばJFETからなる増幅素子Q1。 光電変換部PD1から増幅素子Q1に電荷転送するた
めのMOSスイッチQ2。 増幅素子Q1のゲート領域から電荷を排出(リセッ
ト)するためのMOSスイッチQ3。 例えば「MOSスイッチQ3の電荷排出先の半導体領
域」と「半導体基体」とのPN接合(ホトダイオード)
からなるモニタ測光部PD2。このモニタ測光部PD2
の中心は、図1に示すように、光電変換部PD1の2次
元配列の縦ギャップVおよび横ギャップHが交差する箇
所CRに位置する。 図1に示す色フィルタ15の2次元配列からなるカラ
ーフィルタアレイ。各色フィルタ15は、光電変換部P
D1にそれぞれ位置を合わせて配置される。 図1に示す集光レンズ16の2次元配列からなるオン
チップマイクロレンズ。各集光レンズ16は、光電変換
部PD1にそれぞれ位置を合わせて配置される。
て、増幅素子Q1のソース領域を列単位に接続すること
により、複数本の垂直読み出し線2が形成される。これ
らの垂直読み出し線2には、定電流回路2aが接続され
る。定電流回路2aは、増幅素子Q1に対して、ソース
ホロワ回路として動作するためのバイアス電流を供給す
る。
関二重サンプリング回路6にそれぞれ接続される。これ
ら相関二重サンプリング回路6の各出力は、MOSスイ
ッチQHを介して、水平読み出し線8に接続される。こ
れらのMOSスイッチQHは、水平走査回路7によって
オンオフ制御される。
単位に、増幅素子Q1などの回路素子を遮光するための
遮光膜4が設けられる。この遮光膜4には、モニタ測光
部PD2に位置を合わせて、受光開口4aが設けられ
る。この受光開口4aを選択的に開口することにより、
マルチパターン測光用の複数の測光エリアが設定され
る。なお、この遮光膜4は、アルミニウムなどの導電体
で形成され、MOSスイッチQ3の電荷排出先を行単位
に接続する電気配線も兼ねる。
は、垂直走査回路3の制御パルスSSによって相補的に
オンオフ制御されるMOSスイッチQA,QBの一端が
それぞれ接続される。このMOSスイッチQAの他端側
には、垂直走査回路3から出力される行選択用のリセッ
ト電位RSD(i)などが供給される。一方、MOSス
イッチQBの他端側は、測光エリア単位に配線をまとめ
た上で、電流積分回路5の低インピーダンス入力に接続
される。このような電流積分回路5は、測光エリアの数
だけ設けられ、測光エリア単位の測光結果を外部に出力
する。さらに、この垂直走査回路3は、例えばi行目に
位置するMOSスイッチQ2,Q3のゲート領域に対し
て、制御パルスTG(i),RSG(i)を供給する。
形態との対応関係について説明する。なお、ここでの対
応関係は、参考のために一解釈を例示するものであり、
発明を徒らに限定するものではない。請求項記載の光電
変換部は、光電変換部PD1に対応する。請求項記載の
モニタ測光部は、モニタ測光部PD2に対応する。請求
項記載の受光開口は、受光開口4aに対応する。
光の動作について概略説明する。まず、固体撮像装置1
1の露光開始にタイミングを合わせて、垂直走査回路3
は、電流積分回路5の出力(積分電圧)をリセットす
る。この状態で、垂直走査回路3は、MOSスイッチQ
Aをオフし、MOSスイッチQBをオンにする。その結
果、逆バイアス状態のモニタ測光部PD2からは、受光
開口4aの入射光量に比例した光電流が随時出力され
る。電流積分回路5は、この光電流を測光エリア単位に
集めて加算し、その加算電流を積分する。電流積分回路
5からは、この加算電流を積分した電圧(ここでは反転
値)が、測光エリアの入射光量として、外部にリアルタ
イムにモニタ出力される。
て、画像データの読み出し動作について概略説明する。
先に述べた固体撮像装置11の露光開始によって、画素
単位に設けられた光電変換部PD1は光電変換を開始
し、信号電荷を蓄積する。このような信号電荷の蓄積期
間中、上述したように電流積分回路5からは、測光エリ
アの入射光量に該当する電圧がモニタ出力される。
回路など)は、この測光エリア単位のモニタ出力をリア
ルタイムに監視することにより、光電蓄積時間やストロ
ボ発光停止のタイミングを決定する。垂直走査回路3
は、この制御装置から光電蓄積の終了を指示されると、
MOSスイッチQBをオフし、MOSスイッチQAをオ
ンにする。
(ここではi行目として説明する)のリセット電圧RS
D(i)を、行選択時の基準電圧VGHに引き上げる。
この状態で、垂直走査回路3は、i行目のMOSスイッ
チQ3をオンし、i行目の増幅素子Q1のゲート領域を
基準電圧VGHに設定する。その後、垂直走査回路3は
i行目のMOSスイッチQ3をオフする。その結果、i
行目の増幅素子Q1のゲート領域はフローティング状態
に戻り、基準電圧VGHを維持する。
1のゲート電圧が、基準電圧VGHよりも低目に設定さ
れる。このような電圧関係により、複数行の増幅素子Q
1の内、i行目の増幅素子Q1のみが選択的にオンす
る。その結果、i行目の増幅素子Q1からは、基準電圧
VGHに対応した暗出力(スイッチングノイズや固定パ
ターンノイズを含む)が出力される。これら1行分の暗
出力は、垂直読み出し線2を介して、相関二重サンプリ
ング回路6に保持される。
SスイッチQ2を一時的にオンし、光電変換部PD1に
蓄積された信号電荷を、増幅素子Q1のゲート領域に移
送する。このような移送動作により、i行目の増幅素子
Q1は、信号電荷に対応した画像出力を垂直読み出し線
2に出力する。相関二重サンプリング回路6は、画像出
力から暗出力を減算することにより、真の画像出力を出
力する。水平走査回路7は、この状態でMOSスイッチ
QHを水平順にオンし、i行目の真の画像信号を外部に
順次出力する。垂直走査回路3は、上述した1行分の読
み出し処理を、行位置をずらしながら順次繰り返す。そ
の結果、1画面分の画像データが外部に読み出される。
たように、第1の実施形態では、光電変換部PD1の縦
ギャップVと横ギャップHとの交差箇所CRに、モニタ
測光部PD2の受光開口4aを配置する。
配置した場合の開口率の変化をシミュレーションした図
である。なお、図3の横軸には、電子カメラ側の撮影レ
ンズのF値を示す。一方、図3の縦軸には、モニタ測光
部PD2の開口率を示す。この開口率の値が大きくなる
従って、モニタ測光部PD2の受光効率が高くなる。図
3では、集光レンズ16間のギャップ長gが、2.0μ
m、1.5μm、および0.7μmの3つの場合につい
て示している。
はモニタ測光部PD2を、光電変換部PD1の縦間に配
置した場合)に比べて、モニタ測光部PD2の開口率が
改善される。特に、集光レンズ16のギャップgが密に
なるほど、高い改善効果が得られる。このように、モニ
タ測光部PD2の受光開口4aを交差箇所CRに配置す
ることにより、モニタ測光部PD2の受光効率を改善す
ることが可能になる。次に、別の実施形態について説明
する。
求項1、2に対応した実施形態である。図4は、第2の
実施形態における固体撮像装置21の受光面構造を示す
図である。第2の実施形態における構成上の特徴は、第
1の実施形態における集光レンズ16に代えて、集光レ
ンズ16aを配置した点である。なお、その他の構成に
ついては、第1の実施形態と同一であるため、ここでの
説明を省略する。
6aは、コーナーを切り取られた形状(ここでは八角
形)をしている。集光レンズ16aから省かれたコーナ
ーは、もともと光電変換部PD1の中心から遠く、集光
効果に対する寄与が殆ど無い。したがって、このコーナ
ーを省いても、集光レンズ16aの集光効果はさほど変
わらず、光電変換部PD1の受光効率(すなわち撮像感
度)は殆ど低下しない。
ニタ測光部PD2の受光開口4aに位置を合わせて、集
光レンズ16aの2次元配列に隙間を設けることができ
る。その結果、光は、この集光レンズ16aの隙間を通
過して、モニタ測光部PD2の受光開口4aに効率的に
入射する。その結果、モニタ測光部PD2の受光効率を
高めることが可能になる。
ンズ16aの隙間に、モニタ測光部PD2用の集光レン
ズを設けても勿論かまわない。この場合、モニタ測光部
PD2の受光効率を更に高めることが可能になる。次
に、別の実施形態について説明する。
求項1、2に対応した実施形態である。図5は、第3の
実施形態における固体撮像装置31の受光面構造を示す
図である。第3の実施形態における構成上の特徴は、第
2の実施形態における集光レンズ16aに代えて、集光
レンズ16bを配置した点である。なお、その他の構成
については、第2の実施形態と同一であるため、ここで
の説明を省略する。
6bは、コーナーを切り取られた形状(ここでは円形)
をしている。この集光レンズ16bの中心は、光電変換
部PD1の中心に位置合わせされる。このような第3の
実施形態においても、第2の実施形態とほぼ同様の作用
効果を得ることができる。次に、別の実施形態について
説明する。
求項1〜3に対応した実施形態である。図6は、第4の
実施形態における固体撮像装置41の受光面構造を示す
図である。第4の実施形態における構成上の特徴は、第
2の実施形態における色フィルタ15に代えて、色フィ
ルタ15aを配置した点である。なお、その他の構成に
ついては、第2の実施形態と同一であるため、ここでの
説明を省略する。
5aは、受光開口4aの位置を避けて形成される。この
ような色フィルタ15aの形成方法は、画素サイズとカ
ラーフィルタアレイのデザインルールに依存する。例え
ば、半導体製造時の露光現像工程において、色フィルタ
15aのフィルタパターンをフォトリソグラフ法で直接
形成してもよい。
色フィルタ15aの剥離が考えられるケースは、全面を
覆うように色フィルタを一旦形成した後、ドライエッチ
ング(またはウェットエッチング)で余分な色フィルタ
を除去することが好ましい。この場合、除去部分の埋め
込みについては、色フィルタ15aの膜厚が通常1μm
程度であることから、平坦化膜(または反射防止膜)を
塗布(あるいは蒸着)することが好ましい。
光が、色フィルタ15aの顔料に吸収されない。したが
って、モニタ測光部PD2の受光効率を更に高めること
が可能になる。また、モニタ測光部PD2の入射光が、
色フィルタ15aの波長選択性の影響を受けないため、
モニタ測光部PD2の測光精度を高めることも可能にな
る。
色フィルタ15aの隙間に、モニタ測光部PD2用の色
フィルタを別途設けても勿論かまわない。この場合は、
モニタ測光部PD2において、色別の測光(いわゆるR
GB測光など)を実施することが可能になる。次に、別
の実施形態について説明する。
求項1、2、4に対応した実施形態である。図7は、第
5の実施形態における固体撮像装置51の受光面構造を
示す図である。第5の実施形態における構成上の特徴
は、光電変換部PD1の2次元配列の向きから見て略菱
形を成すモニタ測光部PD3と、同様に略菱形を成す受
光開口4bとを設けた点である。なお、その他の構成に
ついては、第2の実施形態と同一であるため、ここでの
説明を省略する。
の集光範囲と、受光開口4bとの間に、無駄なスペース
が殆どなくなり、モニタ測光部PD3および光電変換部
PD1の両方の受光効率を一段と高めることが可能にな
る。
ンズ16aの隙間に、モニタ測光部PD3用の集光レン
ズを設けても勿論かまわない。この場合、モニタ測光部
PD3の受光効率を更に高めることが可能になる。次
に、別の実施形態について説明する。
求項1〜4に対応した実施形態である。図8は、第6の
実施形態における固体撮像装置61の受光面構造を示す
図である。第6の実施形態における構成上の特徴は、第
5の実施形態における色フィルタ15に代えて、色フィ
ルタ15bを配置した点である。なお、その他の構成に
ついては、第5の実施形態と同一であるため、ここでの
説明を省略する。
5bは、受光開口4bの位置を避けて形成される。した
がって、受光開口4bの入射光が、色フィルタ15bの
顔料に吸収されず、モニタ測光部PD3の受光効率を更
に高めることが可能になる。また、モニタ測光部PD3
の入射光が、色フィルタ15bの波長選択性の影響を受
けないため、モニタ測光部PD3の測光精度を高めるこ
とも可能になる。
色フィルタ15bの隙間に、モニタ測光部PD3用の色
フィルタを別途設けても勿論かまわない。この場合は、
モニタ測光部PD3において、色別の測光(いわゆるR
GB測光など)を実施することが可能になる。
施形態に示した、光電変換部とモニタ測光部との位置関
係をそのまま斜めに傾けることにより、斜め画素配列
(いわゆるハニカム配列)の固体撮像装置に本発明を適
用することも可能である。
測光部の受光開口については、光電変換部の受光効率を
妨げないように、交差箇所の範囲内に収まるように設け
ることが好ましい。しかしながら、本発明はこれに限定
されるものではない。本発明の作用効果を大きく逸脱し
ない範囲において、モニタ測光部の受光開口を交差箇所
から部分的にはみだして設けても勿論かまわない。
変換部用の集光レンズや色フィルタに一切重ならないよ
うに配置することが好ましい。しかしながら、本発明は
これに限定されるものではない。本発明の作用効果を大
きく逸脱しない範囲において、モニタ測光部の受光開口
に、光電変換部用の集光レンズや色フィルタを部分的に
重ねても勿論かまわない。
は、当然ながら空隙や真空だけとは限らない。例えば、
光電変換部用の集光レンズの2次元配列の隙間とは、光
電変換部用の集光レンズが存在しないという意味であ
り、この隙間に充填材やモニタ測光部用の集光レンズな
どを設けても勿論かまわない。また例えば、光電変換部
用の色フィルタの2次元配列の隙間とは、光電変換部用
の色フィルタが存在しないという意味であり、この隙間
に充填材やモニタ測光部用の色フィルタなどを設けても
勿論かまわない。
タ測光部の受光開口を、光電変換部の2次元配列の縦ギ
ャップと横ギャップとの交差箇所に配置する。この交差
箇所は、光電変換部の中心から遠いため、光電変換部が
有効に光を受光することが困難な箇所である。そのた
め、この交差箇所にモニタ測光部の受光開口を配置して
も、光電変換部の受光効率を妨げるおそれが少ない。し
たがって、この交差箇所に、受光開口を位置させること
により、光電変換部の受光損失を改善することが可能に
なる。(あるいは、光電変換部の受光効率をなるべく妨
げないように、モニタ測光部の受光効率を改善すること
ができる。)
光電変換部ごとに集光レンズを2次元配列して、オンチ
ップマイクロレンズとする。この集光レンズの2次元配
列には、モニタ測光部の受光開口に位置を合わせて隙間
が設けられる。したがって、光は、この集光レンズの隙
間を通過して、モニタ測光部の受光開口に入射する。こ
の場合、モニタ測光部のほぼ中心に向かう光は、光電変
換部用の集光レンズの屈折作用を受けず、受光開口から
殆ど逸らされることがない。したがって、モニタ測光部
の受光効率を高めることが可能になる。
換部ごとに色フィルタが2次元配列される。この色フィ
ルタの2次元配列には、モニタ測光部の受光開口に位置
を合わせて隙間が設けられる。したがって、光は、この
隙間を通過して、モニタ測光部の受光開口に入射する。
この場合、モニタ測光部のほぼ中心に向かう光は光電変
換部用の色フィルタに吸収されず、モニタ測光部の受光
効率を高めることが可能になる。
測光部の受光開口が、光電変換部の2次元配列の向きか
ら見て、略菱形の形状を成す。受光開口の周囲に位置す
る複数の光電変換部からいずれも遠い領域を集めると、
この略菱形の領域ができる。この略菱形の領域を受光開
口とすることにより、光電変換部の受光効率をさほど妨
げることなく、モニタ測光部の受光効率を高めることが
可能になる。
である。
の改善効果をシミュレーションした図である。
光面構造を示す図である。
光面構造を示す図である。
光面構造を示す図である。
光面構造を示す図である。
光面構造を示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 受光面に2次元配列され、前記受光面に
投影される被写体像を画素単位に光電変換して信号電荷
を蓄積し、画像データを生成する光電変換部と、 前記受光面上に受光開口を有し、前記光電変換部の信号
電荷の蓄積期間中に、前記受光開口の受光量に基づい
て、前記受光面の入射光量をモニタするモニタ測光部と
を備え、 前記モニタ測光部の前記受光開口を、前記光電変換部の
2次元配列の縦ギャップと横ギャップとの交差箇所に配
置したことを特徴とする固体撮像装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の固体撮像装置におい
て、 前記受光面上には、前記光電変換部ごとに集光レンズを
2次元配列してなるオンチップマイクロレンズが設けら
れ、 前記モニタ測光部の前記受光開口に位置を合わせて、前
記集光レンズの2次元配列に隙間を設けたことを特徴と
する固体撮像装置。 - 【請求項3】 請求項1ないし請求項2のいずれか1項
に記載の固体撮像装置において、 前記受光面上には、前記光電変換部ごとに色フィルタを
2次元配列してなるカラーフィルタアレイが設けられ、 前記モニタ測光部の前記受光開口に位置を合わせて、前
記色フィルタの2次元配列に隙間を設けたことを特徴と
する固体撮像装置。 - 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれか1項
に記載の固体撮像装置において、 前記モニタ測光部の受光開口を、前記光電変換部の2次
元配列の向きから見て略菱形の形状にしたことを特徴と
する固体撮像装置。
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