JP2003008841A - 画像入力装置 - Google Patents

画像入力装置

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JP2003008841A
JP2003008841A JP2001187191A JP2001187191A JP2003008841A JP 2003008841 A JP2003008841 A JP 2003008841A JP 2001187191 A JP2001187191 A JP 2001187191A JP 2001187191 A JP2001187191 A JP 2001187191A JP 2003008841 A JP2003008841 A JP 2003008841A
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Takashi Kitaguchi
貴史 北口
Yushi Hasegawa
雄史 長谷川
Tomofumi Kitazawa
智文 北澤
Yasuhiro Sato
康弘 佐藤
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本のように表面が湾曲した原稿でも歪のない
高品質な画像として、高速に入力することが可能であ
り、装置を安価かつ小型化できるようにする。 【解決手段】 画像入力装置が載置された机上に本など
の被写体21を開いて置き、画像入力装置の撮影スイッ
チ23を押下すると撮像部11が被写体21の画像を撮
影する。その際、投光部10から被写体21に対して一
定の投光パターン22が照射された画像と照射されてい
ない画像とを撮影し、それらの画像情報に基づいて外部
のパーソナルコンピュータ、あるいは、内部に配置され
た補正処理部で歪補正処理が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像入力装置に係
り、より詳しくは、支持手段によって支持され被写体像
を撮像する撮像手段を有する画像入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、製本された文書画像を入力す
る装置として、入力したい文書面を上に向け、その上方
に設置された撮像部により画像入力を行う書画カメラな
どが用いられている。
【0003】この種の画像入力装置は、本の綴じ部等の
影響により原稿表面が湾曲しており、その上斜め上方か
ら撮影することによって、入力画像に歪が生じていた。
そこで、それを解決する手段として、例えば特許第30
63099号公報に開示された「原稿読み取り装置」な
どがあり、図10は、その読み取り部の構成を示した斜
視図である。
【0004】図10に示すように、従来の原稿読み取り
装置は、原稿41の画像情報を読み取り部42のミラー
52、結像レンズ51を通してCCDなどの半導体光電
変換素子である撮像センサ50で読み取られる。可動な
ミラー52は、撮像時に図10のように位置し、原稿曲
がりと原稿領域とを検知するセンサ54の作動時に、セ
ンサ54に原稿41からの光束が達するような位置へ移
動する。センサ54の原稿曲がり検知とは、製本された
原稿の継ぎ目などで原稿が曲がっている部分の曲がり具
合を検知することであり、原稿領域検知とは、撮像セン
サ50の撮像可能範囲のうち、原稿のある領域を検知す
ることである。
【0005】上記した曲がり検知を行う手段としては、
さらに線状光源56とシリンドリカルレンズ57とで構
成されたラインビーム光源55を備えていて、ラインビ
ーム光源55により、原稿41上に斜め上方から適当な
角度でラインビーム光が照射されると、その投影像が結
像レンズ53を通って上記センサ54に結像する。
【0006】このように構成された従来の原稿読み取り
装置は、本などの原稿41上に直線状の光を走査しなが
らその画像をセンサ54に入力し、そのときの画像に基
づいて本の曲がり具合を検出する。そして別の撮像セン
サ50で原稿41の表面の画像を入力して、先に検知し
た曲がり具合からその入力画像の歪を補正する。これに
よって、歪のない文書画像を得ていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の画像入力装置にあっては、上記した特許第3
063099号の公報例のように、本の曲がり具合の検
出と本の表面の読み取りとを別のセンサで行っていたた
め、高価かつ大型の装置になるという問題点があった。
【0008】また、本に対して直線上の光を走査してい
るため、処理が低速となる上、装置が大型化してしまう
という問題点があった。
【0009】本発明は、これらの問題点に鑑みてなされ
たものであり、製本された本のように表面が湾曲した原
稿であっても歪のない高品質な画像として高速に入力す
ることが可能であって、安価かつ小型の画像入力装置を
提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、支持手段によって支持され、被写体像を撮像する撮
像手段を有する画像入力装置において、前記撮像手段の
撮像領域に対して特定形状の光を照射する光照射手段を
備え、前記撮像手段は、第一の被写体画像と第二の被写
体画像とを撮像し、前記第一の被写体画像は、前記光照
射手段から光が照射された状態における被写体画像であ
り、前記第二の被写体画像は、前記光照射手段から光が
照射されていない状態における被写体画像であって、前
記第一の被写体画像と前記第二の被写体画像の撮像デー
タを送信する画像送信手段を備えていることを特徴とす
る。
【0011】この請求項1に記載の発明によれば、支持
手段によって支持された被写体像を撮像する撮像手段を
有し、光照射手段により撮像手段の撮像領域に対して特
定形状の光を照射する。その撮像手段は、第一の被写体
画像と第二の被写体画像とを撮像するもので、第一の被
写体画像は、光照射手段から光が照射された状態におけ
る被写体画像であり、第二の被写体画像は、光照射手段
から光が照射されていない状態における被写体画像であ
る。そして、画像送信手段によって第一の被写体画像と
第二の被写体画像の撮像データを送信するように構成さ
れている。このため、装置を安価かつ小型化することが
可能であって、本のように原稿表面が湾曲しているよう
な被写体であっても高品質な画像を得ることができる。
【0012】請求項2に記載の発明は、支持手段によっ
て支持され、被写体像を撮像する撮像手段を有する画像
入力装置において、前記撮像手段の撮像領域に対して特
定形状の光を照射する光照射手段を備え、前記撮像手段
は、第一の被写体画像と第二の被写体画像とを撮像し、
前記第一の被写体画像は、前記光照射手段から光が照射
された状態における被写体画像であり、前記第二の被写
体画像は、前記光照射手段から光が照射されていない状
態における被写体画像であって、前記第一の被写体画像
と前記第二の被写体画像により被写体の高さ情報を算出
して前記第二の被写体画像の歪を補正する歪補正手段を
備えていることを特徴とする。
【0013】この請求項2に記載の発明によれば、支持
手段によって支持された被写体像を撮像する撮像手段を
有し、光照射手段により撮像手段の撮像領域に対して特
定形状の光を照射する。その撮像手段は、第一の被写体
画像と第二の被写体画像とを撮像するもので、第一の被
写体画像は、光照射手段から光が照射された状態におけ
る被写体画像であり、第二の被写体画像は、光照射手段
から光が照射されていない状態における被写体画像であ
る。そして、歪補正手段によって第一の被写体画像と第
二の被写体画像により被写体の高さ情報を算出し、第二
の被写体画像の歪を補正するように構成されている。こ
のため、外部のパーソナルコンピュータ等を使わずに、
本のような原稿表面が湾曲している被写体画像の歪を補
正することができる。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の画像入力装置において、前記光照射手段は、
前記撮像手段の撮像範囲全域に対して複数の直線状の光
を同時に照射することを特徴とする。
【0015】この請求項3に記載の発明によれば、光照
射手段が撮像手段の撮像範囲全域に対して複数の直線状
の光を同時に照射するようにしたため、本のような原稿
表面が湾曲している被写体画像であっても、高速かつ高
品質な被写体画像を得ることができる。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項1または
2に記載の画像入力装置において、前記光照射手段は、
前記撮像手段の撮像範囲全域に対して複数の曲線状の光
を同時に照射することを特徴とする。
【0017】この請求項4に記載の発明によれば、光照
射手段が撮像手段の撮像範囲全域に対して複数の曲線状
の光を同時に照射するようにしたため、本のような原稿
表面が湾曲している被写体画像であっても、原稿を置く
方向を規定することなく歪補正を行うことができる。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項1または
2に記載の画像入力装置において、前記光照射手段は、
前記撮像手段の撮像範囲全域に対してパターン光を照射
することを特徴とする。
【0019】この請求項5に記載の発明によれば、光照
射手段が撮像手段の撮像範囲全域に対してパターン光を
照射するようにしたため、測定密度が向上して、より高
精度な歪補正を行うことができる。
【0020】請求項6に記載の発明は、請求項2〜5の
何れか一項に記載の画像入力装置において、前記歪補正
手段は、被写体の高さ情報の特定領域内あるいは所定の
高さにある情報での平均値を高さ情報として用いること
を特徴とする。
【0021】この請求項6に記載の発明によれば、歪補
正手段が被写体の高さ情報の特定領域内あるいは所定の
高さにある情報での平均値を高さ情報として用いるよう
にしたため、ノイズ等の影響をできるだけ避けて、歪の
補正精度を向上させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、本発
明に係る画像入力装置の好適な実施の形態を詳細に説明
する。
【0023】(実施の形態1)図1は、実施の形態1に
おける画像入力装置の外観斜視図である。図1に示すよ
うに、画像入力装置は、光照射手段としての投光部1
0、撮像手段としての撮像部11、支持手段としての支
持部20、撮影スイッチ23などにより構成されてい
る。
【0024】撮像部11は、支持部20によって支持さ
れていて、撮影スイッチ23を押下することにより、支
持部20が置かれている机などの面上に設置された本な
どの被写体21の画像を撮像するものである。
【0025】投光部10は、支持部20によって支持さ
れ、ここでは撮像部11の直下に配置されているが、必
ずしもこの位置には限定されるものではない。この投光
部10は、所定の投光パターン22を被写体21に対し
て照射するものであり、その投光タイミング、投光パタ
ーン、あるいは照射領域などについては後述するMPU
(マイクロ・プロセッサ・ユニット)などによって任意
に制御することができる。
【0026】図2は、図1の撮像部の詳細な内部構成を
説明するブロック図である。図2に示すように、撮像部
11は、レンズ1、絞り機構2、撮像素子3、CDS
4、A/D変換器5、TG6、IPP7、メモリ8、M
PU9、画像送信手段としてのI/F12などにより構
成されている。
【0027】上記したレンズ1と絞り機構2を介して取
り込まれた被写体21の画像は、CCDなどの半導体光
電変換素子である撮像素子3上に形成される。なお、絞
り機構2の絞り制御は、後述するMPU9によって行わ
れる。
【0028】CDS(相関二重サンプリング回路)4
は、撮像素子3から送られてくる画像信号のサンプリン
グ処理を行うものである。
【0029】A/D変換器5は、CDS4でサンプリン
グ処理されたアナログ画像信号をデジタル画像信号に変
換するものである。
【0030】TG(タイミングジェネレータ)6は、上
記した撮像素子3、CDS4、A/D変換器5、あるい
は、MPU9などに対してタイミング信号を生成してそ
れぞれ供給するものである。
【0031】IPP(画像前処理回路)7は、A/D変
換器5で変換されたデジタル画像信号をアパーチャ補正
などの画像処理や圧縮処理などを行うところである。
【0032】メモリ8は、IPP7で処理された画像情
報を保存する。
【0033】MPU9は、上記した撮像部11の各ユニ
ット(絞り機構2、撮像素子3、CDS4、A/D変換
器5、TG6、IPP7、メモリ8、MPU9、I/F
12)、あるいは、投光部10などの制御を行うもので
ある。
【0034】I/F(インタフェース)12は、撮像部
11によって撮影され、メモリ8に保存された画像情報
を外部のパーソナルコンピュータ(図示しない)などに
転送するもので、その外部のパーソナルコンピュータを
使って画像の歪補正処理などが行われる。
【0035】次に、実施の形態1の動作について説明す
る。製本された本などの被写体21は、綴じ部の影響に
より原稿表面が湾曲している上、撮像部11が斜め上方
から撮像するため、そのままの状態で取り込まれた原稿
画像は歪んでいるので、その歪みを補正する必要があ
る。
【0036】まず、図1に示した画像入力装置が載置さ
れた机上などに本などの被写体21を開いて置き、画像
入力装置の撮影スイッチ23を押下すると撮像部11は
被写体21の画像を撮影する。このとき、被写体21に
投光部10から投光パターン22は照射されていない。
【0037】次に、投光部10より投光パターン22を
被写体21に照射し、投光パターン22が投光された状
態での被写体21の画像を撮影する。
【0038】画像を撮影する時は、図2に示すレンズ1
と絞り機構2を介して撮像素子3上に被写体21の画像
が形成される。すると、撮像素子3上に形成された画像
に対応する画像信号がCDS4に出力され、ここでサン
プリングされた後、A/D変換器5でデジタル信号化さ
れ、IPP7でアパーチャ補正などの画像処理や圧縮処
理などが行われ、メモリ8に保存される。
【0039】メモリ8には、上記したように投光部10
より投光パターン22が被写体21に照射された第一の
被写体画像と、投光部10より投光パターン22が被写
体21に照射されていない第二の被写体画像とが保存さ
れていて、それらの画像情報をI/F12を介して不図
示の外部のパーソナルコンピュータに転送されて、歪補
正処理が行われる。
【0040】このように、実施の形態1によれば、撮像
部11により投光部10から投光パターン22が照射さ
れた第一の被写体画像と、投光部10から投光パターン
22が照射されていない第二の被写体画像とを外部のパ
ーソナルコンピュータに画像情報として転送して、歪補
正処理が行われるため、画像入力装置が安価となり、小
型化することができると共に、本のように原稿表面が湾
曲している被写体であっても画像の歪みが適正に補正さ
れることから、高品質な画像を得ることができる。
【0041】(実施の形態2)図3は、実施の形態2の
画像入力装置の全体構成を説明するブロック図である。
実施の形態2の特徴的な構成は、上記図2におけるI/
F12が無くなり、これに代えて画像の歪補正処理を行
う歪み補正手段としての補正処理部13を具備した点で
ある。撮像部11における他の構成部については、同様
であるので同一符号を付して説明を省略する。また、画
像入力装置の外観については、図1と略同様である。
【0042】この歪補正処理部13は、図3では撮像部
11の外に配置したが、これに限定するものではなく、
撮像部11内に配置して歪補正処理を行うようにしても
勿論良い。
【0043】次に、この歪補正処理部における歪補正処
理動作について説明する。まず、被写体21の本の立体
形状を計測する。図1の投光部10から照射される投光
パターン22は、図1に示すような複数の直線状の光に
よる縞模様とすると、その線を検出することは容易であ
る。
【0044】そこで、パターン光を被写体21に照射
し、それを撮像部11で撮像することにより、歪んだパ
ターン光を撮影することができる。この歪の程度によっ
て被写体表面上の点の3次元的な位置を検出することが
できる。
【0045】図4は、被写体表面上の点の3次元的な位
置の検出原理を説明する図である。図4に示すように、
投光部10からスリット光が被写体21に照射され、そ
の反射光が撮像素子3上の点(u,v)で結像される。
なお、図4ではレンズ1や絞り機構2などは省略してあ
る。
【0046】そして、撮像部11の光学中心を原点とす
る座標系を定義すると、スリット光が照射された被写体
上の奥行き距離zは、次の(1)式のように表すことが
できる。なお、dは、投光部10と撮像素子3の光学中
心の距離である。
【0047】
【数1】
【0048】上式(1)のθ1 は、スリット光を照射し
た角度であり既知である。また、θ 2 は、次の(2)式
のように表すことができる。なお、(2)式中のfは、
撮像部11の焦点距離であり、vは撮像素子3上の座標
点である。
【0049】
【数2】
【0050】上記(1)式に基づいてzが求まると、次
の(3),(4)式によってx,yを求めることができ
る。なお、(3)式中のuは撮像素子3上の座標点であ
る。
【0051】
【数3】
【0052】以上のようにして、被写体21上のある点
における3次元位置を求めることができる。そして、こ
れを様々な点で求めることによって、被写体21全体の
立体形状を求めることができる。
【0053】次に、上記のようにして求めた立体形状デ
ータから歪を補正する方法について説明する。
【0054】図5は、パターン光を照射していない画像
を縦方向に伸長して縦方向の歪を除去する場合の説明図
である。ここでは、縦方向を文字の列方向として考える
ことにする。
【0055】まず、図5に示すように、投光パターンが
照射されていない画像を縦方向に伸長して、縦方向(列
方向)の歪を除去する。この伸長処理は、各列毎に伸長
率を算出し、画像の中心線X0から上下方向に画素をマ
ッピングしていくようにする。
【0056】伸長処理の具体的方法については、まず、
各列の画像の奥行き方向の距離を求めるが、上記した被
写体21上の3次元位置をそのまま用いれば良い。それ
ぞれの列の画素は、同じ奥行き距離を持つはずである。
但し、ノイズ等の影響によって各画素で奥行き距離にば
らつきがある場合は、それらの平均を求めるようにす
る。
【0057】平均を求める場合は、被写体(本)21の
上の点のみを使わなければならない。このため、画像の
中心付近を用いたり、高さが一定値以上の部分を用いる
ようにする。
【0058】また、その列内のどの画素も3次元位置が
割り当てられていない場合もある。その時は、スプライ
ンなどの補間処理によって、その列の奥行き距離を算出
する。
【0059】また、全ての奥行き距離をその補間処理で
決定しても良い。今、画像のY軸(X0)に相当する被
写体上の各点の奥行き距離をD0とし、i番目の列に相
当する被写体上の各点の奥行き距離をDiとする。そし
て、次の(5)式に従って、i番目の列の、j番目の行
の画素位置Pij1を、Pij2に列方向に移動させて
再配置する。
【0060】
【数4】
【0061】この再配置処理と、各画素間の補完処理に
よって、縦方向の歪が除去された画像を生成することが
できる。
【0062】さらに、各行をその方向に適当な量だけ伸
長すれば横方向の歪を除去することができる。
【0063】図6は、画像のX軸からの距離に応じて横
方向に画素を再配置して横方向に画像を伸長して横方向
の歪を除去する場合の説明図である。ここでは、横方向
を文字の行方向として考えることにする。
【0064】すなわち、図6に示すように、画像のX軸
(Y0)からの距離に応じて、横方向(行方向)に画素
を再配置し、横方向に画像を伸長して横方向の歪を除去
する。
【0065】図7は、横方向の歪を除去する場合の説明
図である。図7に示すように、横方向の歪を除去する場
合の具体的方法としては、ある行内の画素Pi0〜Pi
3に相当する3次元位置空間上での点の位置が白丸で示
されており、Pi0はY0上の点である。
【0066】そして、これら隣接する点間の距離L01
〜L23を求める。さらに、再配置すべき画素の位置
を、画像の中心線Y0からの距離として、縮尺を合わせ
て順次足し合せていくことにより決定する。例えば、P
i3は、(L01+L12+L23)・f/Fの位置に
再配置されることになる。なお、このfは焦点距離であ
り、Fは画像の中心点に相当する被写体上の点までの奥
行き距離である。
【0067】このように、画素の再配置処理と各画素間
の補完処理によって、横方向の歪が除去された画像を生
成することができる。なお、画像は適宜拡大あるいは縮
小されるように補正しても良い。その時は、補正時に適
当な係数をかければ良い。
【0068】このように、実施の形態2によれば、補正
処理部13を内蔵しているため、外部のパーソナルコン
ピュータ等を使わずに被写体画像の歪を補正することが
できる。また、補正処理部13において、被写体の高さ
情報の特定領域内あるいは所定の高さにある情報での平
均値を高さ情報として用いるようにしたため、ノイズ等
の影響を避けて歪の補正精度を向上させることが可能と
なり、より高品質な画像を得ることができる。
【0069】(実施の形態3)上記した実施の形態1や
2の場合、画像入力装置の投光部10から被写体21に
照射する投光パターン22が直線状であって、互いに平
行な場合について説明したが、実施の形態3では、複
数の直線状の光を撮像部11の撮像範囲全域に対して同
時に照射したり、複数の曲線状の光を撮像部11の撮
像範囲全域に対して同時に照射したり、任意のパター
ン光を撮像部11の撮像範囲全域に対して照射する場合
について説明する。
【0070】上述したように、投光部10から被写体2
1に対してどのようなパターンやタイミングで照射する
かについては、MPU9にプログラミングすることによ
り任意に設定することができる。
【0071】本発明の画像入力装置における歪み補正処
理や補正原理については、上記と同様であるが、投光部
10から被写体21に照射する投光パターンを複数の直
線状の光とし、撮像部11の撮像範囲全域に対して同時
に照射しても良い(上記の場合)。
【0072】この場合、本の綴じ部の影響などで原稿表
面が湾曲した被写体であっても、画像の歪み補正処理を
高速に行うことができ、高品質な被写体画像を得ること
ができる。
【0073】また、本の歪方向とパターン光の直線が平
行な場合は、直線の間隔でしか3次元位置を測定するこ
とができないため、歪補正の精度が落ちることがある。
そこで、これを解消するため、例えば図8に示すよう
に、複数の曲線状の光を撮像部11の撮像範囲全域に対
して順次あるいは同時に照射するようにしても良い(上
記の場合)。
【0074】この場合、本のような原稿表面が湾曲して
いる被写体であっても、原稿を置く方向を規定すること
なく歪を補正することができる。特に、撮像範囲全域に
対して同時に照射すれば、歪み補正処理を高速に行うこ
とができる。
【0075】さらに、例えば図9に示すように、撮像部
11の撮像範囲一面に均一でないパターンを照射するよ
うにしても良い(上記の場合)。
【0076】この場合、投光部10が撮像部11の撮像
範囲一面に任意のパターン光を照射するので、測定密度
が向上して、より高精度な歪補正を行うことができる。
【0077】なお、上記の各実施の形態では、本の画像
を読み取る画像入力装置を例にあげて説明したが、これ
に限定されるものではなく、一般的なスキャナ、複写
機、あるいはプロジェクタなどにおいて、表面が湾曲し
ていたり、凹凸のある原稿画像を入力する必要のある原
稿入力装置として好適に用いることができる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、支持手段によって支持された被写体像を
撮像する撮像手段を有し、光照射手段により撮像手段の
撮像領域に対して特定形状の光を照射する。その撮像手
段は、第一の被写体画像と第二の被写体画像とを撮像す
るもので、第一の被写体画像は、光照射手段から光が照
射された状態における被写体画像であり、第二の被写体
画像は、光照射手段から光が照射されていない状態にお
ける被写体画像である。そして、画像送信手段によって
第一の被写体画像と第二の被写体画像の撮像データを送
信するように構成されている。このため、装置を安価か
つ小型化することが可能であって、本のように原稿表面
が湾曲しているような被写体であっても高品質な画像を
得ることができる。
【0079】請求項2に記載の発明によれば、支持手段
によって支持された被写体像を撮像する撮像手段を有
し、光照射手段により撮像手段の撮像領域に対して特定
形状の光を照射する。その撮像手段は、第一の被写体画
像と第二の被写体画像とを撮像するもので、第一の被写
体画像は、光照射手段から光が照射された状態における
被写体画像であり、第二の被写体画像は、光照射手段か
ら光が照射されていない状態における被写体画像であ
る。そして、歪補正手段によって第一の被写体画像と第
二の被写体画像により被写体の高さ情報を算出し、第二
の被写体画像の歪を補正するように構成されている。こ
のため、外部のパーソナルコンピュータ等を使わずに、
本のような原稿表面が湾曲している被写体画像の歪を補
正することができる。
【0080】請求項3に記載の発明によれば、光照射手
段が撮像手段の撮像範囲全域に対して複数の直線状の光
を同時に照射するようにしたので、本のような原稿表面
が湾曲している被写体画像であっても、高速かつ高品質
な被写体画像を得ることができる。
【0081】請求項4に記載の発明によれば、光照射手
段が撮像手段の撮像範囲全域に対して複数の曲線状の光
を同時に照射するようにしたので、本のような原稿表面
が湾曲している被写体画像であっても、原稿を置く方向
を規定することなく歪補正を行うことができる。
【0082】請求項5に記載の発明によれば、光照射手
段が撮像手段の撮像範囲全域に対してパターン光を照射
するようにしたので、測定密度が向上して、より高精度
な歪補正を行うことができる。
【0083】請求項6に記載の発明によれば、歪補正手
段が被写体の高さ情報の特定領域内あるいは所定の高さ
にある情報での平均値を高さ情報として用いるようにし
たので、ノイズ等の影響をできるだけ避けて、歪の補正
精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1における画像入力装置の外観斜視
図である。
【図2】図1の撮像部の詳細な内部構成を説明するブロ
ック図である。
【図3】実施の形態2の画像入力装置の全体構成を説明
するブロック図である。
【図4】被写体表面上の点の3次元的な位置の検出原理
を説明する図である。
【図5】パターン光を照射していない画像を縦方向に伸
長して縦方向の歪を除去する場合の説明図である。
【図6】画像のX軸からの距離に応じて横方向に画素を
再配置して横方向に画像を伸長して横方向の歪を除去す
る場合の説明図である。
【図7】横方向の歪を除去する場合の説明図である。
【図8】投光部から撮像部の撮像範囲全域に対して複数
の曲線状の投光パターンを照射する場合の例を示す図で
ある。
【図9】投光部から撮像部の撮像範囲一面に均一でない
投光パターンを照射する場合の例を示す図である。
【図10】従来の原稿読み取り装置の読み取り部の構成
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 レンズ 2 絞り機構 3 撮像素子 4 CDS 5 A/D変換器 6 TG 7 IPP 8 メモリ 9 MPU 10 投光部 11 撮像部 12 I/F 13 歪補正処理部 20 支持部 21 被写体 22 投光パターン 23 撮影スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北澤 智文 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 佐藤 康弘 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 5B047 AA01 BA02 BC12 BC15 CA14 CB04 5B057 AA11 BA02 BA15 BA21 CA12 CA16 CB12 CB16 CD12 CH14 5C054 CA04 DA00 FC11 5C072 AA01 BA15 CA02 CA09 DA21 LA12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持手段によって支持され、被写体像を
    撮像する撮像手段を有する画像入力装置において、 前記撮像手段の撮像領域に対して特定形状の光を照射す
    る光照射手段を備え、 前記撮像手段は、第一の被写体画像と第二の被写体画像
    とを撮像し、 前記第一の被写体画像は、前記光照射手段から光が照射
    された状態における被写体画像であり、 前記第二の被写体画像は、前記光照射手段から光が照射
    されていない状態における被写体画像であって、 前記第一の被写体画像と前記第二の被写体画像の撮像デ
    ータを送信する画像送信手段を備えていることを特徴と
    する画像入力装置。
  2. 【請求項2】 支持手段によって支持され、被写体像を
    撮像する撮像手段を有する画像入力装置において、 前記撮像手段の撮像領域に対して特定形状の光を照射す
    る光照射手段を備え、 前記撮像手段は、第一の被写体画像と第二の被写体画像
    とを撮像し、 前記第一の被写体画像は、前記光照射手段から光が照射
    された状態における被写体画像であり、 前記第二の被写体画像は、前記光照射手段から光が照射
    されていない状態における被写体画像であって、 前記第一の被写体画像と前記第二の被写体画像により被
    写体の高さ情報を算出して前記第二の被写体画像の歪を
    補正する歪補正手段を備えていることを特徴とする画像
    入力装置。
  3. 【請求項3】 前記光照射手段は、前記撮像手段の撮像
    範囲全域に対して複数の直線状の光を同時に照射するこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の画像入力装
    置。
  4. 【請求項4】 前記光照射手段は、前記撮像手段の撮像
    範囲全域に対して複数の曲線状の光を同時に照射するこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の画像入力装
    置。
  5. 【請求項5】 前記光照射手段は、前記撮像手段の撮像
    範囲全域に対してパターン光を照射することを特徴とす
    る請求項1または2に記載の画像入力装置。
  6. 【請求項6】 前記歪補正手段は、被写体の高さ情報の
    特定領域内あるいは所定の高さにある情報での平均値を
    高さ情報として用いることを特徴とする請求項2〜5の
    いずれか一つに記載の画像入力装置。
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