JP2003006139A - Dma転送装置 - Google Patents

Dma転送装置

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JP2003006139A
JP2003006139A JP2001191339A JP2001191339A JP2003006139A JP 2003006139 A JP2003006139 A JP 2003006139A JP 2001191339 A JP2001191339 A JP 2001191339A JP 2001191339 A JP2001191339 A JP 2001191339A JP 2003006139 A JP2003006139 A JP 2003006139A
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JP2001191339A
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English (en)
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Yasuhiro Tanaka
靖弘 田中
Shigekazu Otsuka
重和 大塚
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Renesas Micro Systems Co Ltd
Original Assignee
Renesas Micro Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一定時間の転送データを制御して転送データ量
をある一定期間内に転送させることを保証することにあ
る。 【解決手段】デバイス1〜RAM5がバスを介して接続
され、周辺マクロ4とRAM5間でDMA転送を行うに
あたり、DMAC3は、周辺マクロ4より転送要求6を
受けて転送制御を行う転送制御部11と、デバイス1,
CPU2とバス使用要求16,17及びバス使用許可信
号19,20の送受信を行うとともに、転送制御部11
より実転送量データを受信し且つ転送量の期待値と比較
して転送比データ22を作成し、一定期間内にバス使用
の優先順位の変更を行って所定量のデータ転送を実現す
るバス調停回路15とを有する。バス調停回路15は、
転送データ量監視回路12,優先順位判定テーブル回路
13,アクノリッジ制御回路14を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はDMA(ダイレクト
・メモリ・アクセス)転送装置に関し、特にDMAコン
トローラを改善し、一定期間に一定量の転送データを保
証するDMA転送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のDMA転送装置においては、一律
の時間内で一定量のデータ転送を完結させるシステム、
例えば音声等のデータを生成し転送を行う際、一定期間
内のデータ転送が欠落しないシステム構成のような場
合、DMA転送において一定期間内のデータ転送を保証
する必要がある。このようなシステムにおいては、メモ
リ・アクセスにあたり、バス接続のための優先順位を変
更する調停が行われている。
【0003】かかるバス接続の際の調停システムの技術
については、例えば特開平9−91194号公報(図1
等)などに開示されているが、この文献における目的
は、前回のメモリアクセスから次回のメモリアクセスま
での時間を計測し、それが設定時間を超えた場合には、
前記メモリアクセスを発行すべきバスマスタ(DMA)
の転送要求に対する優先順位を高くする方式である。す
なわち、転送開始の間隔が所望の時間を超えた場合に優
先順位の変更を行うものである。
【0004】上述した文献記載の技術内容は、具体的に
は、1msの間に10回の転送を保証しようとして、1
00μsに一度の転送を行うように設定したとする。こ
のとき、100μsの間にメモリアクセスが発生しなけ
れば、強制的にバスの権利をDMAに渡すが、当然前回
の他のバスマスタの転送が終了しないと、DMAは転送
を開始できないので、それまでの時間のロスが生じる。
つまり、このロスの和によっては、1msに10回の転
送を保証できない事がありえる。
【0005】以下、上述の文献に記載の技術を、図5を
参照して説明する。図5に示すように、かかる従来の技
術は、一定時間内にデータを転送する必要のあるデバイ
スもしくはDMAチャンネルへのデータ転送を確実に保
証するものである。まず、調停システム100の構成
は、リフレッシュタイマ101,CPU102,第1の
デバイス(特定デバイス)103および第2のデバイス
104がデータバス101〜103を介してマルチプレ
クサ105に接続される一方、調停回路108,タイマ
回路109を備えた調停回路部110が上述の各回路1
01〜104とマルチプレクサ105およびDMAコン
トローラ106に接続される。また、マルチプレクサ1
05はデータバス125,DMAコントローラ106を
介してメモリシステムとしてのDRAM107に接続さ
れている。特に、調停回路108は、各デバイス101
〜104との間に、メモリアクセス要求信号114,1
16,118,120を受け付けるとともに、データイ
ネーブル信号115,117,119,121を出力し
て各デバイス101〜104を制御する一方、DMAコ
ントローラ106との間でもメモリアクセス要求信号1
23およびデータイネーブル信号122を送受信するこ
とにより、各デバイス101〜104からのメモリアク
セスに対し、マルチプレクサ105へ選択出力信号12
4を出力するようにしている。なお、DRAMコントロ
ーラ106とDRAM107間では、アクセスサイクル
信号126と書込み/読出選択応答信号127を送受信
している。
【0006】このような回路構成において、調停回路1
08による調停の対象となる複数のデバイス101〜1
04の中で、一定時間内にデータを転送する必要のある
特定のデバイス103のメモリアクセス開始から次のメ
モリアクセス開始までの時間は、タイマ回路109で計
時される。このタイマ回路109を含む調停回路部11
0で、その特定のデバイス103がデータ転送に必要な
一定時間選択されていないことを検知すると、この検知
に応じてその特定のデバイス103のプライオリティ
(優先順位)が最も高くなるように、タイマ回路109
より優先順位変更信号129を出力し、調停回路108
におけるデバイス103のプライオリティを変更する。
【0007】このように、上述のシステムにおいては、
特定デバイス103のメモリアクセス要求が一定時間ご
とに許可されるように変更することを可能としている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の優先順
位の調停システムは、ある特定のデバイス側からメモリ
アクセス期間を監視し、一定時間選択されなかった場
合、DMA側の優先順位を上げる事にある。しかしなが
ら、このシステムでは、転送回数を保証する事は可能で
あるが、転送量を保証することはできないという問題が
ある。
【0009】従来の構成で、上述した問題を発生する理
由は、一定期間内に転送を実行したか否かをモニター
し、転送を行っていない場合に優先順位を上げることを
するだけで転送回数を保証したとしても、一定期間内の
転送量を保証することにはならず、バスの占有率を転送
量によって制御する問題を残してしまうからである。
【0010】本発明の目的は、このような問題点を解決
することにあり、一定時間の転送データを制御するする
ことにより、転送データ量をある一定期間内に転送させ
ることのできるDMA転送装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のDMA転送装置
は、一定期間に一定量の転送データを保証する回路を設
けることにある。しかも、その一定期間を複数の単位時
間に細かく分割し、その単位時間内で転送すべき転送量
を転送できなかったときには、次回以降の単位時間内で
の優先順位を変更してロスした転送量を回復させるよう
にし、最終的には一定期間に一定量の転送データを保証
するように構成している。
【0012】すなわち、本発明のDMA転送装置は、各
種のデバイス,CPU,周辺マクロ,メモリ及びDMA
コントローラがシステムバスを介して接続され、前記周
辺マクロと前記メモリ間でDMA転送を行うDMA転送
装置において、前記DMAコントローラは、前記周辺マ
クロより転送要求を受けて転送制御を行う転送制御部
と、前記各種のデバイス,CPUとバス使用要求及びバ
ス使用許可信号の送受信を行うとともに、前記転送制御
部より実転送量データを受信し且つ転送量の期待値と比
較して転送比データを作成し、一定期間内にバス使用の
優先順位の変更を行って所定量のデータ転送を実現する
バス調停回路とを有して構成される。
【0013】また、本発明における前記転送制御部は、
前記周辺マクロより転送要求を受け付けるチャネルと、
前記実転送量データを作成するための転送カウントレジ
スタ及びサイズレジスタからなるレジスタ部とを備え、
前記バス調停回路との間でバス使用要求信号及びバス使
用許可信号の送受信を行うことにより、前記周辺マクロ
及び前記メモリに対する転送制御を行うように形成され
る。
【0014】また、本発明における前記バス調停回路
は、前記実転送量データと所定期間に期待される転送量
との比を求めて転送比データ信号を作成し、転送データ
量の監視を行う転送データ量監視回路と、前記バスの優
先順位の判定を行うにあたり、前記転送比データ信号及
び現状の優先順位信号に基づいて優先順位の変更要求信
号を作成する優先順位判定テーブル回路と、前記各種デ
バイス,CPU及び前記転送制御部より前記バス使用要
求信号を受信して前記現状の優先順位信号を作成すると
ともに、前記優先順位判定テーブル回路より前記優先順
位の変更要求信号を受信することにより前記各種デバイ
ス,CPU及び前記転送制御部に対して前記バス使用許
可信号を送出するアクノリッジ制御回路とを備えて形成
される。
【0015】また、本発明における前記転送データ量監
視回路は、実際の転送量を設定する実転送量レジスタ
と、所定の転送時間を設定する転送時間レジスタと、時
間を計数する内部カウンタと、転送量の期待値を格納す
る転送量レジスタと、前記転送量レジスタの期待値をサ
ンプリングするサンプリング転送量レジスタと、前記転
送時間レジスタの設定値と前記内部カウンタの計数値が
一致したときに、前記転送量レジスタの期待値及び前記
サンプリング転送量レジスタのサンプリング値の加算結
果と前記サンプリング転送量レジスタのサンプリング値
とを切替えるセレクタと、前記実転送量レジスタの前記
実際の転送量を前記サンプリング転送量レジスタのサン
プリング値で除算し、その結果を前記転送比データ信号
とする除算器とを備えて形成される。
【0016】また、本発明における前記優先順位判定テ
ーブル回路は、所定の転送期間を複数に分割した各転送
時間に対し、それぞれ前記現状の優先順位と転送量比率
に基づいてそれぞれの優先順位を決定するテーブル回路
を備えた請求項3記載のDMA転送装置。
【0017】さらに、本発明のDMA転送装置は、バス
の調停回路を有し、前記バスの調停回路においてDMA
が一定の時間内に転送しなければならない転送量と、そ
の時間を設定したときに前記DMAが単位時間内に転送
するデータ量を監視して前記DMAが単位時間に転送す
べきデータ量とを比較することにより、前記バスの調停
回路に入力されるバスの使用要求に対するアクノリッジ
信号を返す優先順位の判定を単位時間毎に変更し、前記
一定の時間内に転送すべきデータを確実に転送できるよ
うに保証するように構成される。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明は、バスの調停回路を有
し、DMACが一定の時間内に転送しなければならない
転送量と、その時間を設定したときにDMACが単位時
間内に転送するデータ量を監視してDMACが単位時間
に転送すべきデータ量とを比較することにより、バスの
調停回路に入力されるバスの使用要求に対するアクノリ
ッジ信号を返す優先順位判定を単位時間毎に変更し、一
定時間内に転送すべきデータを確実に転送できるように
保証するものである。
【0019】以下、本発明の実施の形態を図面を参照し
て説明する。
【0020】図1は本発明の一実施の形態を説明するた
めのDMA転送装置のブロック構成図である。図1に示
すように、本実施の形態におけるDMAシステムは、シ
ステムバス上にそのシステムバスのバスマスタになるこ
とが可能なデバイス1,CPU2,DMAコントローラ
(DMAC)3およびこれらデバイス1,CPU2,D
MAC3によって転送のリードライトを行う周辺マクロ
4,RAM5が接続されて構成している。この周辺マク
ロ4は、外部の通信モジュール(図示省略)と通信を行
い、一定データサイズを受信すると、DMAC3に対し
て受信が終了したので受信データをRAM5へ転送する
事を要求する転送要求6を出力する。通常、このような
周辺マクロ4はシステム上に複数個存在し、それらから
の転送要求がDMAC3に出力される。一方、DMAC
3は、転送制御部11と、バス調停回路15とを備えて
おり、特に転送制御部11は、上述した複数の転送要求
から優先順位を判断して転送するチャネルを選択する
が、ここでは説明を簡略化するために、他の転送要求に
関する説明を省略する。また、DMAC3における転送
制御部11は、システムバスに対するバスのトランザク
ションを制御するために、転送要求6などを受信するチ
ャネル7と、転送カウントレジスタ9,サイズレジスタ
10を備えたレジスタ部8とを有し、しかもレジスタ部
8の転送カウントレジスタ9は、初期状態が0Hであ
り、DMA転送を行う毎にインクリメントされる。な
お、サイズレジスタ10は、一度の転送で転送すべきデ
ータ量を指定するレジスタである。
【0021】また、本実施の形態において設けられるバ
ス調停回路15は、転送カウントレジスタ9およびサイ
ズレジスタ10からカウントデータとサイズデータを受
信して転送データの監視を行う転送データ量監視回路1
2と、この転送データ量監視回路12からの転送比デー
タ信号22および現状の優先順位信号24に基づいてバ
ス使用の優先順位を変更する優先順位の変更要求信号2
3を出力する優先順位判定テーブル回路13と、デバイ
ス1,CPU2からのバス使用要求信号16,17と転
送制御部11からのバス使用要求信号18と優先順位判
定テーブル回路13からの優先順位の変更要求信号23
とを入力し、現状の優先順位信号24を出力する一方、
バス使用の調停を行ってデバイス1,CPU2へのバス
の使用を許可するアクノリッジ信号19,20および転
送制御部11へのアクノリッジ信号21を出力するアク
ノリッジ制御回路14とを有している。要するに、DM
AC3のバス調停回路15は、他のバスマスタからのバ
ス使用要求信号16,17と、転送制御部11からのバ
ス使用要求信号入力18とを入力し、それに対する優先
順位の判断を行い、バスマスタに対しバスの使用を許可
するアクノリッジ信号19,20,21を出力する機能
を備えている。
【0022】図2は図1に示す転送データ量監視回路の
一例を示す詳細回路図である。図2に示すように、転送
データ量監視回路12は、転送制御部11における転送
カウントレジスタ9の出力およびサイズレジスタ10の
出力を入力して積をとることにより実転送量を求める乗
算器25と、この乗算器25により求めた実転送量を格
納する実転送量レジスタ26とを有する。この実転送量
レジスタ26は、DMAC3における単位時間の実際の
転送量であり、そのレジスタ値は除算器27の被除数
(分子)側に供給される。
【0023】また、転送データ量監視回路12は、DM
AC3が一定期間に転送を行う為の全転送時間を設定す
る転送時間レジスタ28と、この転送時間レジスタ28
の設定時間と比較するために時間を計数する転送時間用
DMAC内部カウンタ29とを有する。この転送時間レ
ジスタ28は、レジスタ値の下位2ビット(X部分)を
4時分割するためにマスクする一方、DMAC内部カウ
ンタ29のカウンタ値と比較され、一致したときにはD
MAC内部カウンタ29のカウンタ値をクリアする。
【0024】さらに、転送データ量監視回路12は、転
送時間レジスタ28に対する単位時間毎にDMAC3が
転送すべき全転送量(期待値)を格納する転送量レジス
タ30と、転送量レジスタ30のY部分および期待値を
サンプリングしたものを加算する加算器31と、セレク
タ32と、単位時間毎に転送量レジスタ30に対して転
送量を加算する為のサンプリング転送量レジスタ33と
を有する。ここで、転送量レジスタ30は、この転送量
レジスタ30を例えば4つに時分割使用するために下位
2ビット(Z部分)を4時分割するためにマスクする。
また、サンプリング転送量レジスタ33は、バッフアレ
ジスタとして機能し、単位時間毎に転送量の期待値をサ
ンプリングしたものを格納し、その格納値は除算器2
7,セレクタ32へ出力される。さらに、セレクタ32
は、加算器31の出力およびサンプリング転送量レジス
タ33の格納値のどちらかを転送時間レジスタ28およ
びDMAC内部カウンタ29の比較結果(一致したとき
は1側選択、その他のときは0側選択)に基づいて選択
する。
【0025】かかる転送データ量監視回路12は、サン
プリング転送量レジスタ33から供給されるデータを除
数(分母)側に入力する除算器27において、単位時間
毎にサンプリング転送量レジスタ33の格納値を実転送
量レジスタ26の格納値で除算した値を転送比データ信
号22として出力する。
【0026】要するに、転送量レジスタ30では、例え
ば40ビットを4分割して格納するとともに、サンプリ
ング転送量レジスタ33で10ビット毎にサンプリング
加算(累計を求める)し、その期待値データと実転送量
データの比率により、バス使用の優先順位を変更するも
のであり、その際転送時間レジスタ28とDMAC内部
カウンタ29の時間監視により、セレクタ32を切替え
て加算器31での累計を求めるようにしている。
【0027】図3は図1における優先順位判定テーブル
回路の一例を説明するためのデータ詳細図である。図3
に示すように、優先順位判定テーブル回路13における
テーブルは、現状の優先順位を転送量比率によって変更
するものであり、ここでは0.5〜1.5を例にとって
いるが、実際には0.2〜2.0程度の範囲で設定すれ
ばよい。この転送量比率は、前述の図2で説明した転送
時間レジスタ28に設定した時間に対し、モニタタイミ
ング時の[転送量レジスタ30に設定した値÷モニタタ
イミング分割数]÷[モニタタイミング時にDMAが実
際に転送している転送量]で表わされる。また、この転
送量比率に基づく優先順位は、現状の優先順位に対し、
上述の式より、どれだけ優先順位を変動させる必要があ
るか否かを判断している。
【0028】すなわち、前述の図1で説明したように、
優先順位判定テーブル回路13は、転送データ量監視回
路12が出力した転送比データ信号22を入力し、その
入力信号の持つデータの比率で現状の優先順位に対して
どれだけ優先順位を変動させる必要があるか否かの判断
を行う。
【0029】要するに、図1で説明したアクノリッジ制
御回路14が優先順位判定テーブル回路13に現状のD
MAC3の優先順位信号24を出力すると、優先順位判
定テーブル回路13は優先順位の判断を行う。この結
果、優先順位判定テーブル回路13からDMAC3の優
先順位の変更要求信号23をアクノリッジ制御回路14
に入力し、バスマスタに対しバスの優先順位を調停す
る。
【0030】図4(a),(b)はそれぞれ図1におけ
る転送量特性の一例を表わす図およびそれに基づく優先
順位変動特性の一例を表わす図である。図4(a)に示
すように、この転送量特性は、転送時間を4分割し、実
転送量レジスタ26(図2)に格納される転送量をA
(折線)、転送時間に対する理想の転送量をB(直線)
で示している。すなわち、このB特性は、転送量レジス
タ30に設定する期待値である。
【0031】また、図4(b)に示すように、1/4転
送時間で優先順位が真中(優先順位3)にあった場合、
次の2/4転送時間で実際の転送量が急に増加すると、
優先順位が最高(優先順位1)に変更され、次の3/4
転送時間で実際の転送量が平坦のまま推移すると、優先
順位が最低(優先順位5)に変更され、さらに次の4/
4転送時間で実際の転送量が理想の転送量よりも多少多
い程度で推移すると、優先順位が2番目に高い順位(優
先順位2)に変更される。これらは、実際の転送量と期
待値とを比較した結果、優先順位を変更する転送比デー
タ信号22を出力し、それによって優先順位判定テーブ
ル回路13で変更するものである。
【0032】以下、上述した本発明の実施の形態に基づ
く具体的な実施例を、前述した図1の周辺マクロ4,R
AM5およびDMAコントローラ3を中心に説明する。
【0033】図1で説明した周辺マクロ4は、外部の通
信モジュールと通信を行い、一定データサイズを受信す
ると、チャネル7に対して転送要求6を出力する。すな
わち、周辺マクロ4は、一定データサイズを受信する
と、DAMC3に対して受信が終了したので、受信デー
タをRAM5へ転送する事を要求する転送要求6を出力
する。
【0034】一方、DMAC3は、その転送制御部11
に初期状態が0Hで、しかもDMA転送を行う毎にイン
クリメントする転送カウントレジスタ9と、一度の転送
で転送すべきデータ量を指定するサイズレジスタ10と
を有しているので、転送カウントレジスタ9とサイズレ
ジスタ10の情報を乗算したものをバス調停回路15に
おける転送データ監視回路12の内部に設けた実転送量
レジスタ26(図2参照)に格納する。この実転送量レ
ジスタ26に設定される転送量データは、一定期間にD
MAC3が転送した生のデータとなる。
【0035】この実転送量レジスタ26に対し、比較す
る期待値となる転送量レジスタ30及びサンプリング転
送量レジスタ33に設定される具体的なデータは、つぎ
のとおりである。
【0036】まず、期待値を設定するための転送量レジ
スタ30は、上述したように、一定の時間に転送する全
転送量を設定する。
【0037】ついで、前述の図2及び図4で示すよう
に、転送時間を均等に4回に分割し、その分割数毎に実
転送量と期待値となる転送量レジスタ30の値とを比較
し、その比によって優先順位を変動させている。
【0038】この例においては、転送時間を4分割する
という設定で、転送時間レジスタ28に(10000B
=16)を設定する。しかも、この転送時間レジスタ2
8の下位2ビット(X部分)を00Hにマスクする。さ
らに、期待値となる転送量レジスタ30の下位2ビット
(Z部分)を00Hにマスクした値をサンプリング転送
量レジスタ33に転送時間レジスタ28とDMAC内部
カウンタ29の値が一致した(1/4時間=100B=
4)タイミングに格納する。そのタイミングでDMAC
内部カウンタ29はリセットされ、ALL0となる。同
時に、同じタイミングで期待値を格納したサンプリング
転送量レジスタ33と実転送量レジスタ26の下位2ビ
ットを00Hにマスクした値とを比較する。その比較さ
れたときの比率が転送比データ信号22となり、優先順
位判定テーブル回路24に送出される。
【0039】以後同様に、2/4転送タイミング時、3
/4転送タイミング時、4/4転送タイミング時にそれ
ぞれ前記動作を繰り返す。
【0040】一方、優先順位判定テーブル回路13(図
1)は、転送データ量監視回路12から送出された転送
比データ22が現状の優先順位に対してどれだけ優先順
位を変動させる必要があるか否かを判断する。
【0041】上述の図4(a),(b)では、単位時間
毎に期待値とする転送量レジスタ30と実転送量レジス
タ26の関係を示しているが、転送時間レジスタ28の
時間を4分割し、分割した各タイミング(1/4時間、
2/4時間、3/4時間、4/4時間)と同様に、転送
量レジスタ30の期待値も1/4時間のタイミングに転
送量レジスタ30の1/4時間のデータ量と1/4の転
送時間に対する実転送量レジスタ26の値とを比較して
いる。更に、2/4時間に期待値と実転送データを比較
し、同様に3/4時間、4/4時間にそれぞれ比較す
る。
【0042】その転送量レジスタ30のデータと実転送
量レジスタ26の値を比較した際の関係が、転送量レジ
スタ30のデータの期待値に対して実転送量レジスタ2
6の値のデータ量が転送量レジスタ30のデータを下回
った場合、現状の優先順位では転送時間レジスタ28に
設定した時間に転送処理が終了しない為、優先順位判定
テーブル回路13により現状の優先順位からその下回っ
た比よりいくつ優先順位を上げる必要があるか否かの判
断を行う。逆に、実転送量レジスタ26のデータ量が転
送量レジスタ30のデータを上回る場合、転送時間レジ
スタ28に設定した時間に対して転送処理時間に余裕が
あると、優先順位判定テーブル回路13が現状の優先順
位からいくつ下げるかを判断する。
【0043】このように、実施例を構成することによ
り、バスの調停回路15を有するDMAC転送装置にお
いて、DMAが一定の時間内に転送しなければならない
転送量およびその時間を設定すると、DMAが単位時間
内に転送するデータ量を監視し、DMAが単位時間に転
送すべきデータ量と比較することにより、バスの調停回
路15に入力されるバスの使用要求に対するアクノリッ
ジ信号を返す優先順位判定を単位時間毎に変更し、一定
時間内に転送すべき転送データを転送することを保証す
るここができる。
【0044】かかる実施例の他にも各種の実施例が可能
であり、例えばその基本的構成は同じであるが、システ
ムバスのバス幅を固定とした場合には、サイズレジスタ
10を不要にすることができる。このため、実転送量レ
ジスタ26にデータを供給するための乗算器25も不要
にすることができる。
【0045】また、他の実施例として、その基本的構成
は上記の通りであるが、DMAコントローラの出力端子
を1つ追加したとき、時間内にDMA転送処理が間に合
わない場合、優先順位を上げるために、割込みを出力
し、ソフトウェアによる優先順位を設定することも可能
である。具体的には、優先順位判定テーブル回路13の
縦オール0に判断されるとき、時間内の保証が困難とな
るため、割込みでソフトウェアによる優先順位を設定す
ることになる。
【0046】さらに、他の実施例として、その基本的構
成は上記の通りであるが、本回路構成から優先順位判断
テーブル回路13を基にデータ転送を強制的に終了させ
る機能をもたせることにより、優先順位の変更を行うこ
とも可能である。その場合、DMAC3から現在DMA
転送中のデバイスに対して、アクノリッジ信号をキャン
セルすることになる。具体的には、優先順位判定テーブ
ル回路13の縦オール0に判断された場合、システム的
に強制終了を行い、同様にアクノリッジ信号をキャンセ
ルするようにする。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のDMA転
送装置は、DMA転送を一定期間内に一定量の転送デー
タを転送することを保証することができ、しかもハード
ウェアで制御することにより、CPUの介在無しで実現
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を説明するためのDMA
転送装置のブロック構成図である。
【図2】図1に示す転送データ量監視回路の一例を示す
詳細回路図である。
【図3】図1における優先順位判定テーブル回路の一例
を説明するためのデータ詳細図である。
【図4】図1における転送量特性および優先順位変動特
性の一例を表わす図である。
【図5】従来の一例を説明するためのDMA転送装置の
ブロック構成図である。
【符号の説明】
1 デバイス 2 CPU 3 DMAコントローラ 4 周辺マクロ 5 RAM 7 チャネル 8 レジスタ部 9 転送カウントレジスタ 10 サイズレジスタ 11 転送制御部 12 転送データ監視回路 13 優先順位判定テーブル回路 14 アクノリッジ制御回路 15 バス調停回路 25 乗算器 26 実転送量レジスタ 27 除算器 28 転送時間レジスタ 29 DMAC内部カウンタ 30 転送量レジスタ 31 加算器 32 セレクタ 33 サンプリング転送量レジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 重和 神奈川県川崎市中原区小杉町一丁目403番 53 エヌイーシーマイクロシステム株式会 社内 Fターム(参考) 5B061 BA01 BA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種のデバイス,CPU,周辺マクロ,
    メモリ及びDMAコントローラがシステムバスを介して
    接続され、前記周辺マクロと前記メモリ間でDMA転送
    を行うDMA転送装置において、前記DMAコントロー
    ラは、前記周辺マクロより転送要求を受けて転送制御を
    行う転送制御部と、前記各種のデバイス,CPUとバス
    使用要求及びバス使用許可信号の送受信を行うととも
    に、前記転送制御部より実転送量データを受信し且つ転
    送量の期待値と比較して転送比データを作成し、一定期
    間内にバス使用の優先順位の変更を行って所定量のデー
    タ転送を実現するバス調停回路とを有することを特徴と
    するDMA転送装置。
  2. 【請求項2】 前記転送制御部は、前記周辺マクロより
    転送要求を受け付けるチャネルと、前記実転送量データ
    を作成するための転送カウントレジスタ及びサイズレジ
    スタからなるレジスタ部とを備え、前記バス調停回路と
    の間でバス使用要求信号及びバス使用許可信号の送受信
    を行うことにより、前記周辺マクロ及び前記メモリに対
    する転送制御を行う請求項1記載のDMA転送装置。
  3. 【請求項3】 前記バス調停回路は、前記実転送量デー
    タと所定期間に期待される転送量との比を求めて転送比
    データ信号を作成し、転送データ量の監視を行う転送デ
    ータ量監視回路と、前記バスの優先順位の判定を行うに
    あたり、前記転送比データ信号及び現状の優先順位信号
    に基づいて優先順位の変更要求信号を作成する優先順位
    判定テーブル回路と、前記各種デバイス,CPU及び前
    記転送制御部より前記バス使用要求信号を受信して前記
    現状の優先順位信号を作成するとともに、前記優先順位
    判定テーブル回路より前記優先順位の変更要求信号を受
    信することにより前記各種デバイス,CPU及び前記転
    送制御部に対して前記バス使用許可信号を送出するアク
    ノリッジ制御回路とを備えた請求項1記載のDMA転送
    装置。
  4. 【請求項4】 前記転送データ量監視回路は、実際の転
    送量を設定する実転送量レジスタと、所定の転送時間を
    設定する転送時間レジスタと、時間を計数する内部カウ
    ンタと、転送量の期待値を格納する転送量レジスタと、
    前記転送量レジスタの期待値をサンプリングするサンプ
    リング転送量レジスタと、前記転送時間レジスタの設定
    値と前記内部カウンタの計数値が一致したときに、前記
    転送量レジスタの期待値及び前記サンプリング転送量レ
    ジスタのサンプリング値の加算結果と前記サンプリング
    転送量レジスタのサンプリング値とを切替えるセレクタ
    と、前記実転送量レジスタの前記実際の転送量を前記サ
    ンプリング転送量レジスタのサンプリング値で除算し、
    その結果を前記転送比データ信号とする除算器とを備え
    た請求項3記載のDMA転送装置。
  5. 【請求項5】 前記優先順位判定テーブル回路は、所定
    の転送期間を複数に分割した各転送時間に対し、それぞ
    れ前記現状の優先順位と転送量比率に基づいてそれぞれ
    の優先順位を決定するテーブル回路を備えた請求項3記
    載のDMA転送装置。
  6. 【請求項6】 バスの調停回路を有し、前記バスの調停
    回路においてDMAが一定の時間内に転送しなければな
    らない転送量と、その時間を設定したときに前記DMA
    が単位時間内に転送するデータ量を監視して前記DMA
    が単位時間に転送すべきデータ量とを比較することによ
    り、前記バスの調停回路に入力されるバスの使用要求に
    対するアクノリッジ信号を返す優先順位の判定を単位時
    間毎に変更し、前記一定の時間内に転送すべきデータを
    確実に転送できるように保証することを特徴とするDM
    A転送装置。
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