JP2003004581A - 中小口径管用水圧試験方法及びその試験器 - Google Patents

中小口径管用水圧試験方法及びその試験器

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JP2003004581A JP2002096301A JP2002096301A JP2003004581A JP 2003004581 A JP2003004581 A JP 2003004581A JP 2002096301 A JP2002096301 A JP 2002096301A JP 2002096301 A JP2002096301 A JP 2002096301A JP 2003004581 A JP2003004581 A JP 2003004581A
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Yoshiya Nishida
義也 西田
Toshimitsu Nakamura
敏光 中村
Kazuhisa Ogawa
和久 小川
Takashi Sakazaki
隆志 坂崎
Tomoaki Oda
智秋 尾田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地中に埋設するダクタイル鋳鉄管等の継手部
の水密性能を簡単かつ効率的に試験することのできる試
験方法、及びそれに使用する水圧試験器を提供する。 【解決手段】 膨張・収縮可能な弾性筒体と、該弾性筒
体の両端部に固着されたニップルと、該ニップルの中空
部を閉塞する相フランジと、これら各部材を一体として
移動させる車輪とを備え、かつ前記相フランジを挿通し
て前記弾性筒体内に流体を注入するパイプが設けられて
いる中小口径管用水圧試験器を用い、該試験器を被検査
管内に挿入して、その弾性筒体内に流体を注入すること
により膨張させ、管の内面に密着させることにより、管
路の試験区間の両端部を水密に閉塞された状態として、
該閉塞された試験区間の管内に充水・加圧して、その圧
力変動を調べる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中に埋設するダ
クタイル鋳鉄管等の継手部の水密性能を試験する試験方
法、及びそれに使用する水圧試験器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ダクタイル鋳鉄管等を地中に埋設
して管路を形成する場合は、所定の長さを有する複数の
管を種々の継手を用いて互いに接合していて、管の接合
を行った後には当該継手部の水密性能を試験(検査)を
行っている。
【0003】上記水密性能の試験は、人が中に入ること
のできる大口径(口径800mm以上)の管の場合は、
接合作業が終了した後に管内に人が入り、テストバンド
と称する公知の水圧試験器を用いて、各継手の位置で当
該テストバンドを管内面に人力で押し広げて密着させた
状態で水圧試験を行い、接合の不具合による漏水の有無
を検査していた。
【0004】しかしながら、この試験法は、テストバン
ドを該当する管の継手部にセットするために人が管内に
入らなければならないので、口径800mmよりも小さ
い中小口径の管に対しては試験を行うことができなかっ
た。このため、管内に人が入れない口径700mm以下
の管では、全長または所定の区間の配管および埋め戻し
・舗装復旧作業が終了した後、試験区間の管路の両端部
に栓をして閉塞し、その区間に充水・加圧して水圧試験
を行っている。
【0005】また、直管だけでは管路の布設が困難な箇
所では、曲がり管やT字管等の異形管を多く用いて管路
を布設することになる。図9はこの異形管を用いた配管
の1例を表すもので、管路の布設延長上に、すでに埋設
物等Mが存在する場合は、同図に示されているように、
当該埋設物を避けるようにして配管される(伏せ越し配
管)。このような異形管回りでは不平均力に対する不適
切な処置や接合の複雑化等により漏水が発生することが
あり、より厳密な水圧試験を行うことが望まれる。
【0006】上記のように、管内に人が入れない口径
(700mm以下)の場合、継手部の水密性を確認する
ために、所定の区域の配管及び埋め戻し・舗装復旧作業
が完了した時点で、当該区域のすべての管内に充水・加
圧することにより水圧試験を行って判断していたが、漏
水が発見された時にどの位置の継手部で漏水があったの
かを確認することができず、漏水箇所の特定には、掘
削、復旧等の多大な労力を必要としていた。
【0007】また、図16に示すように、掘削箇所Dに
出ている管100の受口に栓Sを取り付け(挿し口に取
り付ける場合は、当該挿し口に受口部を有する継輪Rを
接合し、該継輪の端部に栓をする必要がある)、管内に
充水して水圧を負荷するため、栓Sには水圧による不平
均力PA(P:試験水圧、A:管の断面積)が働き、継
手部Jで管100が抜け出そうとする。この抜け出し
は、管100への土圧による摩擦力で防止することが期
待されるが、不平均力に対して抵抗する摩擦力が働くの
は図のX部分のみとなるので、不平均力の方が大きくな
り、継手部の抜け出しが起こることが多かった。これを
防止するため、図16に示すように、反力杭Kを打って
管を押えたり、掘削背面に反力を取る設備(図示せず)
を設けたりする必要があり、そのために施工が煩雑とな
るほか、工期の長期化、コスト増大等の問題が発生して
いた。
【0008】特に、図9に示すような掘削箇所Dが両方
にある場合は、掘削箇所Dに受口が出ている側では栓S
を取り付けて閉塞し、掘削箇所に挿し口が出ている側で
は栓を直接取り付けることができないため継輪Rを用い
て栓Sを取り付けることとなるので、管の抜け出しが2
箇所で発生することとなり、上記反力杭等を設けること
による煩雑さが一層大きくなっていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したような問題を
解決するために、例えば特願2000−296249号
公報に開示されているように、継手ごとに水圧試験を行
なう試験方法が提案されている。しかしながら、先に述
べたように、直管だけでは管路の布設が困難な箇所で
は、曲がり管やT字管等の異形管を多く用いて管路の布
設が行われることになるため、そのような試験方法で
は、異形管部が連続している場合や、曲がり角度が鋭角
(45度以上)の場合に、水圧試験ができないという可
能性がある。
【0010】そこで本発明は、管内に人が入れない口径
すなわち口径700mm以下の管の場合に、直管、すべ
ての異形管を対象として、長い距離にわたって1回の試
験で継手部の良否を判定することができる水圧試験方
法、及びそれに使用するに適した水圧試験器を提供する
ことを課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明はつぎのような構成とした。すなわち、請求
項1に記載の中小口径管用水圧試験方法は、ダクタイル
鋳鉄管等の被検査管を接続する継手部の水密性能を試験
する水圧試験方法であって、複数の継手部が存在する配
管における所定区間を試験区間とし、当該試験区間の一
方の端部は、膨張・収縮可能な弾性筒体を有する試験器
をその試験区間の手前の継手部の奥側に挿入して該弾性
筒体を膨張させることにより閉塞し、他方の端部は、こ
れと同様な試験器または他の適当な栓体を用いて所定の
位置で閉塞することにより、前記試験区間の両端部が水
密に閉塞された状態とし、該閉塞された試験区間の管内
に充水・加圧して、その圧力変動を調べることにより、
当該試験区間内の複数の継手部の水密性能を同時に試験
することを特徴としている。その際、試験機の挿入位置
を調整することにより、最小限の土被りのみ埋め戻しす
ることで試験することができるので、配管工事中であっ
ても、既に接合した部分の確認が容易に可能で、漏水箇
所の特定も比較的容易に行える。よって、漏水が発見さ
れた際の手戻り作業も最小限に抑えられる。
【0012】また、請求項3に記載された中小口径管用
水圧試験器は、ダクタイル鋳鉄管等の被検査管を接続す
る継手部の水密性能を試験する水圧試験器であって、膨
張・収縮可能な弾性筒体と、該弾性筒体の両端部に固着
されたニップルと、該ニップルの中空部を閉塞する相フ
ランジと、これら各部材を一体として移動させる車輪と
を備え、かつ前記相フランジを挿通して前記弾性筒体内
に流体を注入するパイプが設けられていることを特徴と
している。
【0013】上記相フランジには、当該水圧試験器が挿
入される管の奥側に水を供給する充水パイプと、前記管
の奥側の残留空気を外部に排出するための排気パイプと
を二重管として挿通しておくのが好ましい。また、相フ
ランジの外面側には押圧移動用の棒体を連結する連結部
を設けておくのが好ましく、この押圧移動用の棒体は所
定長さのものを複数本継ぎ合わせ可能としておくのが好
ましい。前記相フランジと弾性筒体の固着方法として
は、相フランジによって閉塞される中空部が形成された
突出部を有するニップルを設け、該ニップルを弾性筒体
の開口部に挿入した状態で該ニップルの外側に剛性の高
いソケットを当てがって、該ニップルの内側から該ニッ
プルをソケットに密着させるように押し広げて弾性筒体
に固着するのが好ましい。さらに、弾性筒体内に注入さ
れた流体により該弾性筒体が膨張させられる際に、挿入
方向前側の端部に設けられている部材が軸方向に移動可
能であるようにするのが好ましく、この場合、二重管の
外周部に、弾性筒体の端部に設けられている部材の移動
範囲を限定する段部を設け、挿入方向前側の相フランジ
の摺動部には弾性筒体内の流体の漏れを防止するOリン
グを設けておくのが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に表された本発明の実
施の形態に基づいて、本発明をより具体的に説明する。
【0015】図1は、本発明にかかる中小口径管用水圧
試験器の1例を表すもので、この水圧試験器1は被検査
管100内に挿入されている。図1における矢印は挿入
方向を表すもので、この管100は、試験器1の挿入方
向前側の管と後側の管が継手部Jにより接続されてい
る。継手部Jは前側の管の受口102に後側の管の挿し
口101を挿入して水密ゴム104を介装して接続し、
該水密ゴムを押し輪105、ボルト・ナット106で押
し付けることにより継手部の水密性を確保している。な
お、前側の管が受口、後側の管が挿し口の例について説
明するが、これとは逆の場合、すなわち前側の管が挿し
口で後側の管が受口の場合も当然実施できる。また、管
の継手部の構造には種々のものがあり、図示例のもの以
外に水密ゴムを採用する他の構造のものでもよい。
【0016】水圧試験器1は、弾性筒体2を備えてい
る。図示例の弾性筒体2はゴム製ホースであり、内部に
流体(空気、水等)を入れることにより直径方向に膨張
させることができる。なお、前記弾性筒体2であるゴム
ホースは、ワイヤー等を埋設した材質で補強されてお
り、高圧にも耐え得るものとなっている。
【0017】弾性筒体2の両端部にはニップル15,1
5が取り付けられている。ニップル15の外側端部に
は、当該試験器の半径方向に突出する突出部16が円周
方向に沿って設けられており、内側端部は直径が絞られ
て嵌合部となっていて、その外周部にシール部(図示例
では段差状となっている)17が形成されている。前記
突出部16の中央部には、ニップル15の内部と連通す
る円形の中空部16aが形成されている。なお、ニップ
ル15は、上記嵌合部を弾性筒体2の開口部に挿入し、
その外側をソケット19とで締め付けて固定している。
【0018】上記した弾性筒体2の固定方法は、弾性筒
体にソケット19を預け入れた状態で挿入しておき、弾
性筒体の開口部にニップル15を嵌め込んだ後、一般的
な内筒拡大方式によってニップルの内側端部(シール
部)17を押し広げて、弾性筒体2をソケット19とニ
ップル15のシール部17とによって挟み込む。
【0019】上記ニップル15の突出部16には、当該
突出部の中空部16aを外側から閉塞する相フランジ2
0がカップリング21によって取り付けられている。相
フランジ20とニップル15の突出部は互いに対向する
面で接触し、ニップル15の外側部分がテーパ状となっ
ていて、図3に示すように二つ割りのカップリング21
の内面に設けられた溝21aに嵌め込まれている。この
溝21aに前記突出部16と相フランジ20を併せて嵌
め込み、カップリング21に設けられたねじ穴21cに
ねじ21bを締め込むことによって、テーパ部の楔効果
により両者が締め付けられる。なお、相フランジ20と
ニップル15の突出部端面には、後述する弾性筒体内に
圧入される流体が漏れないようにOリング22が介装さ
れる。この点は挿入方向前側のフランジも後側のフラン
ジも同様である。相フランジ20には、ブラケット25
が突設されていて、該ブラケットに移動用の車輪26が
取り付けられている。車輪26は左右に対をなすように
設けられているが、これを図1に示すように前後に一組
づつ、計8個設けておけば、被検査管である鋳鉄管等の
受口と挿し口との間にあらかじめ隙間のある耐震管継手
の場合にも、この隙間に車輪が落ち込むことなく移動す
ることができるので、試験器の円滑な挿入・抜き出しが
可能となる。
【0020】挿入方向後側の相フランジ20には、該フ
ランジを貫通するパイプA,Bが設けられている。パイ
プAは弾性筒体内に流体を充填するためのものであり、
相フランジの下方位置に設けられている。パイプBは挿
入方向後側の相フランジ20のほぼ中央を貫通してお
り、弾性筒体内に挿通されて、さらに挿入方向前側の相
フランジ20のほぼ中央を貫通している。
【0021】前記したパイプBは両端部が閉塞されてお
り、該パイプ内は密閉されているが、後述する試験区間
の管内へ充水するためのパイプCがその両端部を貫通し
てパイプB内に挿通されていて、両パイプは二重管構造
となっている。また、試験区間内の残留空気を外部に排
出するために、パイプBの前側の端部には排気管Fが取
り付けられており、該排気管からパイプBとパイプCの
隙間を通って挿入方向後側のパイプBに設けられた通気
口29より排出される。なお、挿入方向前側のパイプC
の端部には、下向きに屈曲してほぼ管底まで達する吐出
管Eが取り付けられ、前記排気管Fは上向きに屈曲して
ほぼ管の天上部まで達するように取り付けられている。
【0022】上記排気管Fの先端の開口部は、口径が異
なる管に対し試験を行う場合に、前記開口部より試験区
間内に充水した水が入らないようにするため、水位(水
面の高さ)に応じて高さが変わるように構成しておくの
が好ましい。このような構造としては、図4に示すよう
なものがある。図4(a)に示すものは、前記開口部5
0に伸縮可能な蛇腹式の管もしくは可撓性を有する管か
らなる伸縮管51を取り付け、その先端部に設けた可動
管52にフロート53を取り付けたもので、水位が上が
るとフロートの浮力により開口部も上昇する。このよう
に、開口部が上下するようにしておくと、試験される管
の口径が変わっても、常に排気管(図示例では可動管5
2)の先端が水面上に位置するため、水が入り込みにく
く、試験区間内の排気が可能となるのである。また、図
4(b)に示すものは、排気管Fの上部外周部に沿って
上下動する防水管55を取り付けたもので、排気管Fの
上端部と中間部には該防水管55の上下動範囲を規制す
るストッパー56,57が設けられている。図中の58
はシール部材、59はフロートである。この例では、水
位が上がると防水管55がフロートによって持ち上げら
れ、排気管F内への水の流入を防止する。
【0023】挿入方向前側の相フランジ20、ニップル
15、カップリング21等の各構成部材は、一体として
パイプBに沿って所定範囲内で前後移動可能となってい
る。パイプBの外周部には、上記各構成部材の移動のた
めの範囲を決める段部28が設けられ、挿入方向前側の
先端部にはフランジ23が溶接等によって固着されて上
記移動を規制している。したがって上記前側の各部材の
移動範囲は図のLで示す範囲である。
【0024】弾性筒体2内に流体を充填することによ
り、該筒体が直径方向に膨張することになるが、その膨
張の際には、該膨張分だけ軸方向の長さが短くなろうと
するので、双方の相フランジ20,20をパイプBに固
定しておくと、筒体が十分に膨張できなくなる。このた
め、上記のように、パイプBの段部よりも挿入方向前側
の外径を小さくし、弾性筒体2の膨張に応じて挿入方向
前側の相フランジ20が追従し、軸方向に移動できるよ
うにしているのである。挿入方向前側の相フランジ20
とパイプBとの間にはOリング22が介装されており、
弾性筒体2内の流体が漏れ出さない構成となっている。
なお、挿入方向後側の相フランジとパイプBとは溶接等
によって固着され、動かないようになっている。このた
め、パイプBは、当該試験器を管内に挿入する時に、前
側の相フランジ等の各構成部材を押す役割も担うことに
なる。
【0025】挿入方向後側の相フランジ20には、移動
用の操作具である棒体(竿)30を連結するための連結
部材32が突設されている。この連結部材の先端部には
メネジを設けたネジ筒33が一体に設けられており、棒
体30の先端部に設けたオネジ部をこのネジ筒33に螺
着することにより、当該棒体30を連結することができ
る。なお、棒体(竿)30は定尺品であり、これをネジ
部を有するカップリングスリーブを用いて複数本継ぎ足
して使用することもできる。ダクタイル鋳鉄管の場合、
中小口径管では定尺が4〜6mであるから、上記棒体の
長さを1.0〜1.5mとすれば、複数本継ぎ足せばよ
いことになる。なお、掘削箇所に寸法的な制限がなく、
挿入距離が短い場合は、棒体30の長さを長くして1本
の棒体で試験器を進退させるようにしてもよい。また、
前記連結部材32は、試験器を進退させることができれ
ばよいので、その取り付け位置は図示例に限らず、他の
適当な位置でもよい。
【0026】次に、この水圧試験器1の使用法について
説明する。試験に際しては、試験器1を試験区間の一方
の端部まで挿入するとともに、試験区間の他方の端部と
なる管内部にも同様な試験器1を挿入して、両試験器で
試験区間を挟む状態とする。なお、試験区間におけるど
ちらか一方の端部は、適当な栓体を管に挿入して密閉し
ておいてもよい。試験器1の挿入方向後側の相フランジ
に設けられているパイプAに圧力計40を取り付けた給
気用のバルブ35付のホースを接続し、該バルブを開い
てゴム製の弾性筒体2内に空気を充填する。これによ
り、弾性筒体2は図2に示すように膨張し、被検査管1
00の内周面に圧着する。空気を充填した後は給気用の
バルブ35を閉め、一定圧を保つ。図示例の試験器1
は、弾性筒体2内に空気を圧入するものとなっている
が、この他に、弾性筒体2を充水によって膨張させるよ
うに構成することもできる。この場合は、図1に破線で
示すように、相フランジ20を貫通するパイプGを該フ
ランジの上部位置にもう1本設け、弾性筒体内の残留空
気を外部へ排出させながら充水を行うことによって試験
を行うことができる。
【0027】一方、上記試験区間内へのパイプCに圧力
計42付の給水用のパイプ(またはホース)を接続し、
そのバルブ36を開いて挿入方向前側の相フランジ20
よりも前の試験区間に充水する。この時、通気口29に
はバルブ41付の通気管を接続し、当該バルブは開いて
おく。これにより試験区間の管内に水が次第に充水さ
れ、それにつれて管内に残留する空気が通気管を通って
外部に排出される。なお、管内が殆ど充水されたら通気
口29のバルブ41を閉じる。
【0028】この状態で、管内にさらに水を管内が所定
圧力となるまで加圧充水し、所定圧力に達したらバルブ
36を閉じ、充水を停止してそのまま所定時間保持す
る。そして、この間の水圧変化を調べることにより、両
試験器若しくは栓体で挟まれた試験区間にある継手部J
の水密ゴム104の部分からの漏水状態を確認するので
ある。所定量の水圧変化がなければ漏水がないものとし
て試験を終了する。また、所定量以上の水圧変化がある
場合は、試験区間内のいずれかの継手部Jにおいて漏水
があると判断される。
【0029】水圧試験が終了すると、パイプC側のバル
ブ36と通気口側のバルブ41を開放して管内の水を排
水し、さらに水圧試験器1の弾性筒体(ホース)2内の
空気をバルブ35を開いて排出し、当該弾性筒体を収縮
させる。なお、弾性筒体2内に充水する方法によって膨
張させる場合でも、パイプAが相フランジ20の下方に
設けられているため、試験終了後に弾性筒体内に水が殆
ど残らない。上記空気抜き、充水、排水等は、管後方に
設置したポンプ(図示を省略)等を利用して行えばよ
い。
【0030】つぎに、水圧試験を行う具体例について説
明する。図7は、本発明の水圧試験器1を使用して水圧
試験を行っている状態を表す一部断面図である。同図
(a)は、開削工法により管路を布設した後に、掘削箇
所Dに出ている管100(A)の挿し口と前側の管10
0(B)の受口が接合される継手部J’の奥側に水圧試
験器1を配置して試験を行う例を表しており、水圧試験
器1は、移動用の棒体30により設置位置まで挿入され
る。この状態で水圧を負荷すると、水圧試験機1には水
圧による不平均力PAが作用することになるが、それに
抵抗する土圧による摩擦力が図のY部分に作用すること
によって、管の抜け出しが抑制される。
【0031】図7(a)の方法よりも埋め戻す土の量を
少なくしたい場合は、図7(b)に示すように、さらに
前方の管100(C)に試験器をセットして水圧試験を
行えばよい。このようにすると、水圧による不平均力P
Aに抵抗する土圧による摩擦力が図のZ部分に作用する
ことになるので、図7(a)に比べて、管1本分(Z−
X)の摩擦力が作用することになり、埋め戻す量が少な
くても抜け出しの発生を抑えることができる。
【0032】表1は、土圧による摩擦力が見込める管の
本数と土被りの関係を、管径ごとに導き出したものであ
る。例えば、呼び径150mmの管について説明する
と、通常、水圧試験の試験水圧は0.5MPaとされ、
当該試験水圧で5分間経過後に0.4MPa以上の水圧
が保持されていれば合格としてよいことになっている
(「水道施設設計指針2000」)ので、図7(a)に
示す位置で試験する場合は、埋め戻しを0.7m見込め
ば管の抜け出しの発生を回避できる。さらに埋め戻し量
を少なくしたい場合には、図7(b)に示す位置で水圧
試験を行えばよい。この場合だと、0.3mまで埋め戻
しを減らすことが可能となる。このように、埋め戻しを
少なくすることができるから、配管布設工事中の試験時
に漏水が発生しても掘り返す土量が極めて少なく、直ち
に修復することができる。なお、ここで用いた計算式
は、日本水道協会発行の「水道施設設計指針2000」
の離脱防止金具による異形管部の防護方法に準拠してい
るもので、各数値は一般に使用される値を用いている。
【0033】
【表1】
【0034】水圧試験中における管の抜け出しを防止す
る方法としては、上述のとおり、埋め戻しによる摩擦力
の調整と、試験器を挿入する位置による摩擦力の調整の
2種類の方法がある。このため、防護設備が不要である
とともに、布設現場や管径、開削深さ等の条件が変わっ
ても、その状況にうまく対応して試験を行うことができ
る。試験に際しては、正規の埋め戻しを行わなくてもよ
いので、埋め戻し量が少なくてすみ、仮に埋め戻し後に
漏水が発覚しても再度掘り起こさなければならない量が
少なく、短時間で漏水事故を解消できる。
【0035】図8は上記と異なる例を表すもので、異形
管部を含む管路(工区)に本発明を適用した例を示すも
のである。この例では、図示のように、2箇所の掘削箇
所D,Dにおいて、端部が出ている管(次の接合を行う
ため)と試験器挿入方向の前方にある管との継手部より
も前方に試験器1をセットして管路を閉塞することによ
り、異形管であっても水圧試験を行うことが可能であ
る。
【0036】上記図8に示す試験方法で水圧試験を行っ
た結果、漏水が発生した場合の対処について説明する。
この異形管を含む管路では、不平均力による管の抜け出
しを防ぐため管路布設後は埋め戻しを行う必要がある。
上記と同様に呼び径150mmの管の場合について説明
すると、試験水圧を0.5MPa負荷して試験を行うの
で、埋め戻しは0.7m行えば充分である。そのため、
土被りの標準とされる1.2mに対しては、約6割の埋
め戻しですむことになる(浅層埋設の場合は異なる)。
ここで仮に漏水が発生した場合、図の継手k以外につい
ては、従来の方法(例えば特開2000−296249
号参照)で試験を行えるので、それぞれの継手部につい
て漏水の確認をすることができる。これらの継手部で漏
水が確認できなかった場合は、継手部kで漏水している
と判断でき、この部分だけを掘り返せばよい。したがっ
て、全長にわたって掘り返す必要がなく、掘り返す深さ
も0.7mですむため時間がかからない。
【0037】図9は、さらに異なる実施形態例を表すも
ので、管路の布設延長上にすでに埋設物M等が存在する
場合は、図示のように、埋設物を避けるようにして配管
される(いわゆる「伏せ越し配管」)。この場合でも、
図8の場合と同様に試験器1をセットするだけで、水圧
試験を行うことができる。従来の試験法では、管の受口
側には栓Sを、挿し口側では継ぎ輪Rを用いて栓Sをそ
れぞれ取り付けるため、セット、解体等の必要がある
が、本発明ではその必要がなく、また、摩擦を期待でき
る延長部分が管1本分(Y−X)だけ長いため、不平均
力による抜け出しの心配もない。
【0038】次に、管路の形成においては、近年管路自
体にも耐震性が要求されるようになり、この要求を満た
す管継手として、例えば図17に示すようなNS形管継
手等の耐震継手200が使用されるようになっている。
このNS形管継手200は、挿し口201の先端と受口
202の奥端面202aとの間に収縮代tが設けられて
おり、挿し口突起201aとロックリング203との間
には伸長代sが設けられていて、地震による大きな外力
が作用した時は、これら伸縮代(収縮代tと収縮代s)
の分だけ伸縮できるようになっている。大きな引き抜き
力が作用した時は、挿し口突起201aがロックリング
203に係合するので、管の逸脱が防止される。
【0039】本発明では、継手部の奥側に水圧試験器1
を配置し、検査区間に充水して試験を行うが、このと
き、水圧による不平均力PAが当該試験器に作用し、管
が抜け出し方向の力を受ける。この不平均力に対して
は、土圧による摩擦力によって抵抗し、管の抜け出しを
防止するようになっている。しかしながら、継手部Jが
上記耐震継手によって構成されている場合は、不平均力
が土圧による摩擦力を超えてしまうと、試験器を設置し
ている管100(図7参照)が不平均力の作用によって
掘削箇所D側に移動し、挿し口201先端が受口奥端部
202aに当接して、耐震性が損なわれる懸念がある
(図16の鎖線参照)。
【0040】このような懸念がある場合は、水圧がかか
る前に挿し口201の先端と受口奥端部202aとの間
に間隔保持用のスペーサを介在させて、伸縮代を確保し
た状態で試験を行うのが望ましい。図10乃至図13は
この例を表すもので、挿入方向後側に設けた車輪26を
取り付けている左右1対のブラケット25間に2枚のプ
レートからなるフレーム70を設け、該フレームに昇降
装置72を設けて、この昇降装置にスぺーサ75を取り
付けている。図示例の昇降装置72は、伸縮自在なフレ
キシブルチューブ73の外周部に収縮方向に作用するコ
イルバネ74を設け、該フレキシブルチューブ73の下
端部を閉塞してスペーサ75を取り付けたもので、常時
はコイルバネ74の作用でフレキシブルチューブ73が
収縮し、スぺーサ75が管内面から引き上げられている
が、フレキシブルチューブ73に空気、水等の流体を圧
入すると、その圧力により該フレキシブチューブが伸長
してスぺーサ75が下降し、前記挿し口201先端と受
口奥端部202aとの間隔部Mに嵌り込むようになって
いる。スペーサ75の前後長さは、この間隔部Mの長さ
と同等以下とするが、当該間隔部Mへの挿入に支障が生
じない限り、前後長を長くしておくのが継手部の収縮代
を維持するためには好ましい。
【0041】この場合、スペーサ75がうまく挿し口2
01先端と受口奥端部202aとの間に嵌り込むために
は、スペーサ75を下降させるとき、該スペーサが前記
挿し口201先端と受口奥端部202aとの間隔部の直
上部に位置していなければならない。すなわち、スペー
サを下降させる時に該スペーサの位置が上記間隔部にあ
ることを確認してからスペーサを下降させる必要があ
る。このようなスペーサ下降位置検出方法としては、種
々の方法が考えられるが、図10に示すように、水圧試
験器1に設けられている移動用の車輪26の落ち込みを
利用するのが便利である。
【0042】すなわち、図1の実施形態では、水圧試験
器1の進行方向後側に、管の中心線を中心とする同心円
上に設けられた左右の車輪の対が前後に2組(後側の車
輪は鎖線で表されている)設けられているが、図10乃
至図13に示す実施形態では、水圧試験器1の後側には
左右1対の車輪のみが設けられている。そして、上記左
右の車輪26の軸同士を結ぶ中心線C1 、フレーム70
の前後方向の中心線C 2 、スペーサ75の前後方向の中
心線C3 が、管100の中心軸を中心とする同心円上に
位置するように配置されているため、車輪26の中心と
スペーサ75の前後中心とが同一線上にある。
【0043】図12は及び図13は、水圧試験器1の移
動時の状況を表すもので、これらの図において、(a)
に示す段階では車輪は挿し口201の内面上にあり、ス
ペーサ75も管内面から持ち上げられている。この状態
から水圧試験機1が前進すると、(b)に示すように、
車輪26が挿し口201の先端と受口奥端部202aと
の間隔部Mにさしかかって、若干下降する。この状態で
もスペーサ75は持ち上げられた状態にある。水圧試験
機がさらに前進すると、(c)に示すように車輪26が
間隔部Mに落ち込む。この落ち込みは管100の外側で
も感知できるので、このとき昇降装置を操作して、スペ
ーサ75を下降させればよい。車輪の中心とスペーサの
前後方向の中心とは平面視で一致しているので、スペー
サ75はうまく間隔部Mに嵌り込み、継手の収縮を規制
することができるのである。
【0044】上記昇降装置は、油圧シリンダ等のアクチ
ュエータ(油圧ホースを外部まで引き出す)を利用して
もよいが、図示例のように、伸縮自在なフレキシブルチ
ューブを用いるのが構造的に簡単である。この昇降装置
用の圧力流体としては、水圧試験器1の弾性筒体2内に
供給する空気、水等を利用するのが便利である。また、
スペーサの昇降をワイヤーによる外部操作で行うように
してもよい。なお、スペーサとしては、水圧試験の加圧
時に継手の収縮を規制できるものであればどのような形
状のものでもよい。さらに、図示例では、進行方向後側
の車輪を左右1組(側面視で1個)としたが、継手部の
間隔部Mを検出できる装置を別途設けておけば、車輪の
対を前後2組設けておいてもよい。
【0045】試験終了後は、昇降装置を作動させてスペ
ーサ75を間隔部Mから取り出し、試験器1を回収すれ
ばよい。このとき、試験水圧によってスペーサ75が挿
し口201と受口102の間に噛み込まれて、昇降装置
の作動では抜き取りができなくなる恐れがあると仮定し
ても、試験終了後は管内の水を排水するので、試験圧が
かからなくなるので、スペーサ75を容易に抜き取るこ
とができる。
【0046】なお、この抜き取りをさらに容易にするた
めには、図14に示すような装置を設けておくのが好ま
しい。この装置は、前記左右1対のブラケット25間に
2枚のプレートからなるフレーム70を設け、該フレー
ムに昇降装置72を設けて、この昇降装置にスぺーサ7
5を取り付けている点で、上記装置と同じである。この
昇降装置72は、フレーム70と一体に設けたシリンダ
76の内部に収縮方向に作用するコイルバネ74を設
け、該コイルバネの下端部には、外周部にOリングを設
けたピストン77を取り付けている。このピストン77
の下側には第2のシリンダ78が一体に設けられ、該シ
リンダ78の下部には横向きのシリンダ78aが一体に
設けられている。横向きのシリンダ78aの内部には、
収縮方向に付勢されたコイルバネ74’が設けられ、該
コイルバネ74’の両端部に横向きピストン79a,7
9aが取り付けられている。このピストン79a,79
aには、ロッド79b,79bを介してスペーサ79,
79が取り付けられている。上記2個のコイルバネ7
4,74’のバネ定数は、昇降用のコイルバネ74の方
が拡縮用のコイルバネ74’よりも小さく設定されてい
る。バネ定数に差を設けているのは、後述するホース
h,h’からの空気、水等の流体の圧入を同じ供給管
(バルブ35付ホース等)から分岐させて設けた場合
に、シリンダ77の昇降とスペーサ79の拡縮を時間差
をつけて作動させるためである。ただし、ホースh,
h’からの供給を独立して行うものとするのであれば、
バネ定数に差を設ける必要はない。なお、駆動用の水ま
たは空気等の流体を外部から供給するホースh’が前記
シリンダ76に取り付けられており、また、シリンダ7
8への貫通孔77aが設けられているピストン77に
は、バネ74内を挿通するホースhが取り付けられてい
る。さらに、前記シリンダ78の下部には、前記横向き
のシリンダ78a内に連通する通孔78bが設けられて
いる。
【0047】この装置は、常時は図14(a)に示すよ
うに、コイルバネ74の作用によりスペーサ79を有す
るシリンダ78aが管内面から引き上げられ、1対のス
ペーサ79,79がコイルバネ74’の作用で、シリン
ダ78aの端面に当たるまで引き込まれた状態となって
いる。この状態で、上記空気、水等の流体がホースh’
を通して圧入されると、圧力が上昇し、図14(b)に
示すように、コイルバネ74に抗してピストン77を押
し下げるので、スペーサ79を支持するシリンダ78a
が下降し、挿し口201先端と受口奥端部202aとの
間隔部Mに入り込む。次に、ピストン77に取り付けた
ホースhにより、ピストン77の貫通孔77aを経てシ
リンダ78内に流入した流体により、ピストン79a,
79aがコイルバネ74’に抗して押し出され、スペー
サ79,79を上記間隔部一杯に広がるように両側に押
し出すので、この状態で不平均力PAが作用しても伸縮
代は維持されるのである。なお、ホースhをフレキシブ
ルチューブとしておけば、シリンダ77の昇降に追従す
ることが可能である。また、コイルバネ74と74’の
バネ定数を変えているので、同圧で水又は空気等の流体
を外部から供給してもピストン77が先に降下し、スぺ
ーサ79がその後に広げられる。なお、ホースhは、図
14に示す装置外部に設けてもよく、ピストン77の昇
降、スペーサ79の拡縮が行われるものであれば、図示
した構成にかかわらず、いかなる態様であっても構わな
い。
【0048】試験が終了して、スペーサを抜き取るとき
は、上記と反対の作用となる。すなわち、両側のスペー
サ79,79が元通り収縮し、次にコイルバネ74の作
用により、ピストン77と一体のシリンダ78,78a
が持ち上げられる。このため、スペーサ79,79が上
記間隔部Mから容易に抜き取られるのである。
【0049】上記説明では、スペーサを伸縮代の維持用
に使用する点について説明したが、このようなスペーサ
を円周方向に数か所設けておくことにより、水圧による
不平均力PAが作用したときに試験器が移動するのを防
ぐことができる。試験中の水圧による不平均力には、試
験器の弾性筒体が膨張して管内面に密着することにより
生ずる摩擦力で対抗するが、当該摩擦力のみでは対抗し
きれない場合でも、上記スペーサが間隔部Mに嵌合する
ことにより移動を阻止することができる。すなわち、金
属等の高強度材料で作られているスペーサは、試験器の
不平均力による移動を防止する移動阻止突起として機能
するのである。このように、移動阻止突起として機能す
るスペーサを設けておくと、試験器の摩擦力は小さくて
すむので、試験器自体の長さを短くすることができる。
【0050】次に、図15は、上記とさらに異なる実施
形態を表すもので、この例では、車輪26自体を継手部
の間隔を保持するためのスペーサとして利用するように
なっている。この場合、進行方向後側の車輪は、左右1
対のものを前後2組設け、試験器1の後側を合計4個の
車輪で支持するようになっている。このうち前側の車輪
26は、コイルバネ80等のサスペンション装置で上下
移動可能に支持されており、移動中は当該コイルバネ8
0によって下向きに付勢されている。このため、走行は
円滑な走行が行われるが、走行面に凹部があると、コイ
ルバネ80に押されて、この車輪が下降するようになっ
ている。
【0051】水圧試験器1が前進して、車輪26が挿し
口201の先端と受け口202の奥端部202aの間隔
部Mに達すると、前側の車輪26が車軸のレベル付近の
高さまで当該間隔部Mに落ち込む。このため、車輪自体
によって継手の収縮が規制されるのである。なお、試験
器1の後側には前後2組の車輪が設けられていて、この
2組のうち前側の車輪が落ち込んでも後側の車輪で試験
器1が支えられるため、試験器1の姿勢が前後に傾くこ
とはない。試験終了後は、外部からのワイヤー81の操
作等でコイルバネ80の弾力に抗して車輪を引き上げ、
間隔部Mから抜き取って回収すればよい。このような操
作用ワイヤーを設けておく代わりに、流体油圧シリン
ダ、電動アクチュエータ等を用いて車輪を引き上げるよ
うに構成してもよい。
【0052】以上の実施形態例では、管路布設時に本試
験器1を2つ用いて水圧試験を行う例について説明した
が、一方が配水地に接続された管路や、一方を既設のバ
ルブで閉塞することができる管路のような場合は、本試
験器を1つだけ用いて水圧試験することもできる。
【0053】また、管路布設時の水圧試験について説明
したが、地震等により断水した場合の管路の復旧作業に
も使用することができる。この場合は、断水となってい
るため、配水地等からの送水が行われていないので、管
路の一部を切断して本試験器を挿入して試験を行うこと
により、適当な区間ごとに試験を行えるため、早急に漏
水箇所を発見することができるという利点がある。
【0054】さらに、上記説明では主として開削工法に
ついての使用法を説明したが、管をさや管内、土中に推
進する推進工法においても同様に使用することができ
る。また、埋設される管のみならず、水管橋や橋梁添加
管についてもこの試験器を用いて水圧試験を行うことが
できる。
【0055】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、管内に人が入れない口径(700mm以下)
の場合でも、継手部の良否を判断でき、異形管を含め、
あらゆる継手の水密性能を確認することができる。ま
た、継手数が多くても、一度の試験で管路の試験区間に
ある全継手の水密性能を確認することができるため、工
期を短縮することができ、効率的である。さらに、この
水圧試験器は、簡単な構造の継ぎ足し式棒体(竿)によ
って管内への挿入・移動が可能であるから、土圧による
摩擦力を簡単に得ることができ、継手部の抜け出しを効
果的に防止することが可能である。また、抜け出し防止
用の摩擦力を確保する方法として、埋め戻しによる摩擦
力の調整と、試験器を挿入する位置による摩擦力の調整
の2種類の方法があるので、防護設備を省略することが
可能で、布設現場や、管径、開削深さ等の条件にうまく
対応でき、試験不可能となることが殆どない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水圧試験器の一例の使用状態における
縦断面図である。
【図2】その膨張状態を表す縦断面図である。
【図3】カップリングの正面図(a)、Y矢視図
(b)、及びX−X矢視図(c)である。
【図4】排気管の開口部の拡大断面図(a)、及び異な
る実施形態における開口部の拡大断面図(b)である。
【図5】弾性筒体の非膨張時の断面図(a)、及び膨張
時の断面図(b)である。
【図6】移動用の棒体(竿)の正面図である。
【図7】試験方法を表す一部縦断面図である。
【図8】試験方法を表す平面図(a)及び一部断面図
(b)である。
【図9】異なる実施形態における試験方法を表す縦断面
図である。
【図10】耐震継手における収縮防止装置の背面図
(a)、側面図(b)、平面図(c)である。
【図11】試験中における側面図である。
【図12】継手の収縮防止装置の作用を表す側面図であ
る。
【図13】継手の収縮防止装置の作用を表す側面図であ
る。
【図14】上記と異なる収縮防止装置の側面図である。
【図15】さらに異なる収縮防止装置の側面図である。
【図16】不平均力に抵抗する方法を例示する縦断面図
である。
【図17】耐震継手の断面図である。
【符号の説明】
1 水圧試験器 2 弾性筒体(ホース) 15 ニップル 16 突出部 20 相フランジ 21 カップリング 23 フランジ 26 車輪 30 棒体(移動用竿) 75 スペーサ 80 コイルバネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇野 雄一 大阪府大阪市西区北堀江1丁目12番19号 株式会社栗本鐵工所内 (72)発明者 長尾 行悦 大阪府大阪市西区北堀江1丁目12番19号 株式会社栗本鐵工所内 (72)発明者 西田 義也 大阪府大阪市西区北堀江1丁目12番19号 株式会社栗本鐵工所内 (72)発明者 中村 敏光 大阪府大阪市西区北堀江1丁目12番19号 株式会社栗本鐵工所内 (72)発明者 小川 和久 大阪府堺市上之516番地 株式会社十川ゴ ム堺工場内 (72)発明者 坂崎 隆志 大阪府堺市上之516番地 株式会社十川ゴ ム堺工場内 (72)発明者 尾田 智秋 大阪府堺市上之516番地 株式会社十川ゴ ム堺工場内 Fターム(参考) 2G067 AA16 BB26 BB34 CC02 DD02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダクタイル鋳鉄管等の被検査管を接続す
    る継手部の水密性能を試験する水圧試験方法であって、
    複数の継手部が存在する配管における所定区間を試験区
    間とし、当該試験区間の一方の端部は、膨張・収縮可能
    な弾性筒体を有する試験器をその試験区間の手前の継手
    部の奥側に挿入して該弾性筒体を膨張させることにより
    閉塞し、他方の端部は、これと同様な試験器または他の
    適当な栓体を用いて所定の位置で閉塞することにより、
    前記試験区間の両端部が水密に閉塞された状態とし、該
    閉塞された試験区間の管内に充水・加圧して、その圧力
    変動を調べることにより、当該試験区間内の複数の継手
    部の水密性能を同時に試験することを特徴とする中小口
    径管用水圧試験方法。
  2. 【請求項2】 土圧による摩擦力によって被検査管の抜
    け出しを防止できる位置を試験器の挿入位置と決め、こ
    の挿入位置に試験器を挿入して水圧試験を行う請求項1
    に記載の中小口径管用水圧試験方法。
  3. 【請求項3】 ダクタイル鋳鉄管等の被検査管を接続す
    る継手部の水密性能を試験する水圧試験器であって、膨
    張・収縮可能な弾性筒体と、該弾性筒体の両端部に固着
    されたニップルと、該ニップルの中空部を閉塞する相フ
    ランジと、これら各部材を一体として移動させる車輪と
    を備え、かつ前記相フランジの中空部を通して前記弾性
    筒体内に流体を注入するパイプが設けられていることを
    特徴とする中小口径管用水圧試験器。
  4. 【請求項4】 相フランジに、当該水圧試験器が挿入さ
    れる管の奥側に水を供給する充水パイプと、当該充水パ
    イプの外側に設けられ前記管の奥側の残留空気を外部に
    排出するための排気パイプとで構成される二重管が挿通
    されている請求項3に記載の中小口径管用水圧試験器。
  5. 【請求項5】 相フランジによって中空部が閉塞される
    突出部を有するニップルを弾性筒体の開口部に挿入し、
    その外側に剛性の高いソケットを当てがった状態で、ニ
    ップルの内側よりニップルを前記ソケットに密着させる
    ように押し広げて弾性筒体に固着する請求項3または4
    に記載の中小口径管用水圧試験器。
  6. 【請求項6】 相フランジの外面側には押圧移動用の棒
    体を連結する連結部が設けられ、該棒体は複数本継ぎ合
    わせ可能に設けられている請求項3乃至5のいずれかに
    記載の中小口径管用水圧試験器。
  7. 【請求項7】 弾性筒体内に注入された流体により該弾
    性筒体が膨張させられる際に、挿入方向前側の端部に設
    けられている部材が軸方向に移動可能である請求項3乃
    至6のいずれかに記載の中小口径管用水圧試験器。
  8. 【請求項8】 二重管の外周部に、弾性筒体の端部に設
    けられている部材の移動範囲を限定する段部が設けられ
    ている請求項7に記載の中小口径管用水圧試験器。
  9. 【請求項9】 挿入方向前側の相フランジの摺動部に弾
    性筒体内の流体の漏れを防止するOリングが設けられて
    いる請求項7又は8に記載の中小口径管用水圧試験器。
  10. 【請求項10】 伸縮可能な耐震継手の収縮代となる挿
    し口先端部と受口奥端部との間の空間部に着脱可能なス
    ペーサが設けられ、試験時に当該スペーサを前記空間部
    に嵌合することにより、前記空間部の収縮を規制できる
    ように構成されている請求項1乃至9のいずれかに記載
    の中小口径管用水圧試験機。
  11. 【請求項11】 伸縮可能な耐震継手の収縮代となる挿
    し口先端部と受口奥端部との間の空間部に、試験区間に
    負荷された水圧による試験器の移動を防止する機能を有
    する着脱可能なスぺーサを設けた請求項7乃至9のいず
    れかに記載の中小口径管用水圧試験機。
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