JP2003004413A - 回転角度検出装置及び舵取装置 - Google Patents

回転角度検出装置及び舵取装置

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JP2003004413A
JP2003004413A JP2001188750A JP2001188750A JP2003004413A JP 2003004413 A JP2003004413 A JP 2003004413A JP 2001188750 A JP2001188750 A JP 2001188750A JP 2001188750 A JP2001188750 A JP 2001188750A JP 2003004413 A JP2003004413 A JP 2003004413A
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rotation
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detecting
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Yoshitomo Tokumoto
欣智 徳本
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ターゲット及び回転体を低コストで製造でき
る回転角度検出装置及び舵取装置を提供する。 【解決手段】 入力軸31を中心に回転する回転体12
と、回転体12に設けられ、回転体12が回転するに従
って、入力軸31と部位との距離が変化するターゲット
12tと、ターゲット12tの近接する部位を検出する
磁気センサ1A,1Bと、検出されたターゲット12t
の部位に基づいて、入力軸31の変位回転角度を検出す
る演算処理部8とを備えた回転角度検出装置を用いて舵
取装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転体の回転角度
を検出する回転角度検出装置、この回転角度検出装置を
用いたトルク検出装置を備える舵取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に回転角度検出装置を用いたトルク
検出装置の構成例を示す。このトルク検出装置は、自動
車の舵取装置に適用しており、上端がステアリングホイ
ール(操舵輪)30に連結された入力軸(第1回転軸)
31と、下端が舵取機構のピニオン33に連結された出
力軸(第2回転軸)32とを、細径のトーションバー
(連結軸)34を介して同軸的に連結し、ステアリング
ホイール30と舵取機構(ピニオン33)とを連絡する
操舵軸3が構成されている。入力軸31及び出力軸32
の連結部近傍には、入力軸31及び出力軸32の夫々の
回転角度を検出する2つの回転角度検出装置が備えられ
ている。
【0003】入力軸31には、出力軸32との連結部近
傍に、円板形をなすターゲット板2a(回転体)が外嵌
固定されており、ターゲット板2aの外周面には、複数
(図においては5個)のターゲット20aが並設されて
いる。図6にターゲット板2a及びターゲット20aの
構成例を示す。ターゲット20aは、図7の外周展開図
に示すように、ターゲット板2aの外周面に沿って一方
向に傾斜して設けてある第1傾斜部20bと、他方向に
傾斜して設けてある第2傾斜部20cとを備えた磁性体
の突条であり、ターゲット板2aの外周面の周方向に等
配に並設されている。第1傾斜部20b及び第2傾斜部
20cは、その接続点を通るべきターゲット板2aの回
転軸の軸長方向の直線に関して略線対称である。
【0004】同様のターゲット20aを備えたターゲッ
ト板2aが、出力軸32の入力軸31との連結部近傍に
も外嵌固定されている。出力軸32側のターゲット板2
aの各ターゲット20aと、入力軸31側のターゲット
板2aの各ターゲット20aとは周方向に整合されて並
設されている。
【0005】両ターゲット板2aの外側には、それぞれ
の外周のターゲット20aの外縁を臨むようにセンサボ
ックス1が配設されている。センサボックス1は、入力
軸31及び出力軸32を支承するハウジング等の動かな
い部位に固定支持されている。センサボックス1の内部
には、入力軸31側のターゲット20aの周方向に異な
る部位に対向する磁気センサ(部位検出手段)1A,1
Bと、出力軸32側のターゲット20aの周方向に異な
る部位に対向する磁気センサ2A,2B(部位検出手
段)とが、周方向位置を正しく合わせて収納されてい
る。
【0006】磁気センサ1A,1B,2A,2Bは、磁
気抵抗効果素子(MR素子)等、磁界の作用により電気
的特性(抵抗)が変化する特性を有する素子を用い、対
向するターゲット20aの近接する部位に応じて検出信
号が変わるように構成されたセンサであり、これらの検
出信号V1A,V1B,V2A,V2Bは、センサボッ
クス1外部(又は内部)のマイクロプロセッサを用いて
なる演算処理部(角度検出手段)4に与えられている。
【0007】以下に、このような構成の回転角度検出装
置を用いたトルク検出装置の動作を説明する。磁気セン
サ1A,1B,2A,2Bが対向するターゲット20a
は、前述したように、入力軸31及び出力軸32に同軸
的に外嵌固定された各ターゲット板2aの外周面に沿っ
て一方向に傾斜した第1傾斜部20bと、他方向に傾斜
した第2傾斜部20cとを備えて、周方向に等配に並設
された磁性体の突条である。従って、入力軸31及び出
力軸32が回転した場合、各磁気センサ1A,1B,2
A,2Bは、ターゲット20aがそれぞれとの対向位置
を通過する間、図8に示すように、入力軸31及び出力
軸32の回転角度(変位回転角度)の変化に応じて、比
例的に上昇又は下降する検出信号を出力する。
【0008】磁気センサ1A,1Bの検出信号は、入力
軸31の回転角度(変位回転角度)に対応するものとな
り、磁気センサ2A,2Bの検出信号は、出力軸32の
回転角度(変位回転角度)に対応するものとなる。従っ
て、演算処理部4は、磁気センサ1A,1Bの検出信号
から入力軸31の回転角度を算出することができ、演算
処理部4及び磁気センサ1A,1Bは入力軸31の回転
角度検出装置として作動する。また、演算処理部4は、
磁気センサ2A,2Bの検出信号から出力軸32の回転
角度を算出することができ、演算処理部4及び磁気セン
サ2A,2Bは出力軸32の回転角度検出装置として作
動する。
【0009】入力軸31にトルクが加わった場合、磁気
センサ1A,1B,2A,2Bの各検出信号V1A,V
1B,V2A,V2Bは、図9に示すように変化する。
但し、磁気センサ1A,2Aと磁気センサ1B,2Bと
は、それぞれターゲット板2aの周方向に、例えば電気
角90°位相が異なっている。
【0010】ここで、磁気センサ1Aの検出信号V1A
と磁気センサ2Aの検出信号V2Aとの差、又は磁気セ
ンサ1Bの検出信号V1Bと磁気センサ2Bの検出信号
V2Bとの差は、入力軸31と出力軸32との回転角度
(変位回転角度)の差に対応するものとなる。この差
は、入力軸31に加わるトルクの作用下において、入力
軸31と出力軸32とを連結するトーションバー34に
生じる捩れ角度に対応する。従って、前述した検出信号
の差に基づいて入力軸31に加わるトルクを算出するこ
とができる。求めたトルクに基づいて、出力軸32の回
転補助用の電動モータ(図示していない)の駆動制御を
行うことができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、ター
ゲット20aを形成する場合、ターゲット板2aの外周
面に沿って一方向に傾斜する第1傾斜部20bと他方向
に傾斜する第2傾斜部20cとが形成されるように、磁
性体の突条をターゲット板2aの外周面に等配に並設す
る必要があるため、図6に示したようにターゲット20
aは複雑な形状となり、ターゲット20aの製造には手
間とコストがかかる。しかも、第1傾斜部20b及び第
2傾斜部20cが正確に形成されていない場合、磁気セ
ンサの検出信号の振幅等に誤差が生じる。
【0012】また、上述したターゲット板2aでは、磁
気センサ1A,1B,2A,2Bから出力される検出信
号V1A,V1B,V2A,V2Bは、ターゲット板2
aが1回転する間に増減を周期的に繰り返すため、ター
ゲット板2aが1回転する間に同じ信号値が複数回(本
例では5回)検出される。検出信号V1A,V1B,V
2A,V2Bの1つの信号値に複数角度が対応している
ため、所定の角度を基準とした1回転に渡る絶対回転角
度を検出することはできない。
【0013】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、ターゲット及び回転体を低コストで製造できる
回転角度検出装置及び舵取装置を提供することを目的と
する。
【0014】また、本発明は、所定の角度を基準とした
絶対回転角度を検出できる回転角度検出装置及び舵取装
置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る回転角度
検出装置は、第1回転体と、該第1回転体に設けられ、
該第1回転体が回転するに従って部位が変化する第1タ
ーゲットと、該第1ターゲットの近接する部位を検出す
る第1部位検出手段と、検出された前記第1ターゲット
の部位に基づいて、前記第1回転体の回転が開始された
角度を基準とした変位回転角度を検出する第1角度検出
手段とを備えた回転角度検出装置において、回転軸を同
一にして前記第1回転体と連結された第2回転体と、該
第2回転体に設けられ、該第2回転体が回転するに従っ
て部位が変化する第2ターゲットと、該第2ターゲット
の近接する部位を検出する第2部位検出手段と、検出さ
れた前記第2ターゲットの部位に基づいて、前記第2回
転体の所定角度を基準とした絶対回転角度を検出する第
2角度検出手段とを備え、検出した第2回転体の絶対回
転角度から前記第1回転体の絶対回転角度を検出すべく
なしてあることを特徴とする。
【0016】このような回転角度検出装置は、第1ター
ゲットが設けられた第1回転体と第1回転角度検出手段
とにより回転体の回転が開始された角度を基準とした変
位回転角度を検出できることに加えて、第2ターゲット
が設けられた第2回転体と第2回転角度検出手段とによ
り回転軸の所定角度を基準とした絶対回転角度を検出で
きる。
【0017】請求項2に係る回転角度検出装置は、請求
項1において、前記第1回転体が1回転する間に前記第
1部位検出手段で検出される部位が所定の変化を繰り返
すように、前記第1ターゲットが前記第1回転体に設け
られ、前記第2回転体が1回転する間に前記第2部位検
出手段で検出される部位が回転に応じて異なるように、
前記第2ターゲットが前記第2回転体に設けられている
ことを特徴とする。
【0018】このような回転角度検出装置は、第2回転
体が1回転する間に第2部位検出手段で検出される部位
が回転に応じて異なる位置に変化するため、検出された
第2ターゲットの部位から1つの回転角度が求まり、所
定角度を基準とした360度に渡る絶対回転角度を検出
することができる。
【0019】請求項3に係る回転角度検出装置は、請求
項1又は2において、前記第1回転体が回転するに従っ
て、前記第1部位検出手段から前記第1ターゲットの近
接する部位までの距離が変化するように、前記第1ター
ゲットが前記第1回転体に設けられていることを特徴と
する。
【0020】このような回転角度検出装置は、第1回転
体の回転に従って第1部位検出手段から前記第1ターゲ
ットの近接する部位までの距離が変化するため、第1タ
ーゲットの部位と第1部位検出手段との距離に基づいて
第1回転体の変位回転角度を検出することができる。回
転体の形状を歯車状に形成し、回転体の外周(歯の部
分)をターゲットとすることもできる。このような歯車
状のターゲット及び回転体は、従来のターゲット及び回
転体に比べて容易かつ低コストに製造することができ
る。
【0021】請求項4に係る回転角度検出装置は、請求
項1〜3の何れかにおいて、前記第2回転体が回転する
に従って、前記第2ターゲットの部位が前記回転軸の軸
方向に変化するように、前記第2ターゲットが前記第2
回転体に設けられていることを特徴とする。
【0022】このような回転角度検出装置は、第2回転
体の回転に従って第2部位検出手段に近接する第2ター
ゲットの部位が回転軸の軸方向に変化するため、前記軸
方向の部位の位置に基づいて第2回転体の絶対回転角度
を検出することができる。
【0023】請求項5に係る回転角度検出装置は、請求
項1〜3の何れかにおいて、前記第2回転体が回転する
に従って、前記第2部位検出手段から前記第2ターゲッ
トの近接する部位までの距離が変化するように、前記第
2ターゲットが前記第2回転体に設けられていることを
特徴とする。
【0024】このような回転角度検出装置は、第2回転
体の回転に従って第2部位検出手段から前記第2ターゲ
ットの近接する部位までの距離が変化するため、第2タ
ーゲットの部位と第2部位検出手段との距離に基づいて
第2回転体の絶対回転角度を検出することができる。
【0025】請求項6に係る回転角度検出装置は、請求
項1〜5の何れかにおいて、前記第2角度検出手段は、
前記第2回転体が1回転したことを検出する手段と、前
記第2回転体の回転数を記憶する記憶部とを備え、前記
第2回転体が1回転したことが検出された場合、前記記
憶部に記憶された回転数を更新すべくなしてあることを
特徴とする。
【0026】このような回転角度検出装置は、前記第2
回転体が1回転を超えて回転した場合、記憶部に記憶さ
れている回転数が更新されるため、1回転を超えた絶対
回転角度の検出が可能である。
【0027】請求項7に係る回転角度検出装置は、請求
項1〜6の何れかにおいて、前記第1及び/又は第2タ
ーゲットは磁性体であり、前記第1及び/又は第2部位
検出手段は磁気センサであることを特徴とする。
【0028】このような回転角度検出装置は、磁気セン
サにより磁性体のターゲットの部位を検出するため、部
位検出手段の構造は単純になるためコストは低くなり、
さらに調整操作も容易になる。また、非接触でターゲッ
トの部位を検出することができる。
【0029】請求項8に係る舵取装置は、操舵輪に連結
された第1回転軸と、舵取機構に連結されると共に前記
第1回転軸と同軸的に連結された第2回転軸と、前記第
1回転軸及び第2回転軸の変位回転角度を夫々検出する
と共に前記第1回転軸及び/又は第2回転軸の絶対回転
角度を検出する第1回転角度検出装置及び第2回転角度
検出装置、検出された変位回転角度の差を求める手段を
備え、前記変位回転角度の差に基づいて前記第1回転軸
に加わるトルクを検出するトルク検出装置と、検出され
たトルク及び絶対回転角度に基づいて駆動制御される、
前記第2回転軸の回転を補助する電動モータとを備えた
舵取装置であって、前記第1及び/又は第2回転角度検
出装置は、請求項1〜7の何れかに記載の回転角度検出
装置であることを特徴とする。
【0030】このような舵取装置は、上述した第1回転
軸及び/又は第2回転軸の絶対回転角度を検出できる回
転角度装置を用いたトルク検出装置を備えることによ
り、トルクに加え、絶対回転角度に基づいて前記電動モ
ータの駆動制御を行うことができる。絶対回転角度は、
自動車が直進するときの角度を基準にした回転角度とす
ることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づいて具体的に説明する。
【0032】(第1の実施の形態)図1に本発明に係る
回転角度検出装置を備えた舵取装置を示す。舵取装置
は、ステアリングホイール(操舵輪)30に連結された
入力軸(第1回転軸)31と、ピニオン(舵取機構)3
3に連結された出力軸(第2回転軸)32と、入力軸3
1及び出力軸32を同軸的に連結するトーションバー
(連結軸)34と、入力軸31に加わるトルクを検出す
ると共に、入力軸31の絶対回転角度を検出するトルク
検出装置と、検出されたトルク及び絶対回転角度に基づ
いて駆動制御される、出力軸32の回転を補助する電動
モータ(図示していない)とを備える。
【0033】トルク検出装置は、入力軸31及び出力軸
32の変位回転角度を夫々検出する2つの回転角度検出
装置と、検出された変位回転角度の差を求める手段(演
算処理部8)とを備え、求めた変位回転角度の差に基づ
いて入力軸31に加わるトルクを検出する。入力軸31
の変位回転角度を検出する回転角度検出装置は、入力軸
31の所定角度を基準とした絶対回転角度(舵角)の検
出も行う。
【0034】入力軸31の変位回転角度及び絶対回転角
度を検出する回転角度検出装置は、入力軸31を中心に
回転する回転体12,14と、回転体12,14に設け
られた磁性体のターゲット12t,14tの近接する部
位を夫々検出する磁気センサ1A及び1B,1Cと、検
出されたターゲット12t,14tの部位に基づいて、
入力軸31の変位回転角度,絶対回転角度を検出する手
段(演算処理部8)とを備える。
【0035】ここで、絶対回転角度は、所定角度を基準
とした回転角度であり、例えば自動車が直進するときの
角度を基準としたステアリングホイール30の絶対的な
回転角度を検出する。また、変位回転角度は、回転体の
回転が開始された角度を基準とした回転角度であり、入
力軸31を回転させたときの入力軸31と出力軸32と
の変位回転角度の差に基づいてトルクを検出する。変位
回転角度は、入力軸31と出力軸32との回転角度の差
を検出できればよく、図8に示したように、回転体が1
回転する間に同じ検出信号変化を繰り返しても問題は無
い。
【0036】ターゲット12tは、回転体12が回転す
るに従って、磁気センサ1A,1Bからターゲット12
tの近接する部位までの距離が変化するように、回転体
12に設けられている。本実施の形態では、回転体12
の外周部がターゲット12tとして機能するように、回
転体12は歯車状に形成されている。磁気センサ1A,
1Bの検出信号の一例を図2(a)に示す。回転体12
の突起が8つの場合は、回転体12が1回転する間に検
出信号は増加及び減少を8回繰り返す。回転体12が回
転するに従って検出信号が変化し、変位回転角度を検出
することができる。ターゲット12tの形状(回転体1
2の外周形状)は、検出信号が直線的に変化する形状と
することが好ましい。
【0037】ターゲット14tは、入力軸31が1回転
する間に部位が全て異なる位置に変化するように回転体
14に設けられている。また、ターゲット14tは、回
転体14が回転するに従って、磁気センサ1Cで検出さ
れる部位が入力軸31に沿った方向に変化するように回
転体14に設けられている。本実施の形態では、ターゲ
ット14tは螺旋状に形成されている。磁気センサ1C
の検出信号の一例を図2(b)に示す。回転体14が1
回転する間、検出信号は増加又は減少し続ける。検出信
号の値に応じて絶対回転角度を検出することができる。
【0038】演算処理部8は、回転体14が1回転した
ことを検出する手段と、回転体14の回転数を記憶する
記憶部と、回転体14が1回転したことが検出された場
合、記憶部の回転数を更新する手段として動作する。例
えば右回りで2回転した場合は「+2」、左回りで2回
転した場合は「−2」を記憶部に記憶する。回転体14
が1回転したことの検出は、ターゲット14tの不連続
部から検出することができる。
【0039】出力軸32の変位回転角度を検出する回転
角度検出装置は、出力軸32を中心に回転する回転体1
6と、回転体16に設けられた磁性体のターゲット16
tの近接する部位を検出する磁気センサ2A及び2B
と、検出されたターゲット16tの部位に基づいて、出
力軸32の変位回転角度を検出する手段(演算処理部
8)とを備える。
【0040】ターゲット16tは、回転体16が回転す
るに従って、磁気センサ2A及び2Bからターゲット1
6tの近接する部位までの距離が変化するように、回転
体16に設けられている。本実施の形態では、回転体1
6の外周部がターゲット16tとして機能するように、
回転体16は歯車状に形成されている。ターゲット16
t及び回転体16は、ターゲット12t及び回転体12
と同じものを使用することができる。同じターゲット及
び回転体を用い、両者の周方向の突出部の位置を合わせ
た場合、磁気センサ2A,2Bの検出信号は、図2
(a)に示した磁気センサ1A,1Bの検出信号と同位
相となり、図9に示したようにトーションバー34に捩
れが生じたときに位相差が生じる。
【0041】次に、このような構成の回転角度検出装置
の動作について説明する。ステアリングホイール30を
操作して入力軸31を回転させた場合、回転体12,1
4が回転する。回転体12の回転により、磁気センサ1
A及び1Bからターゲット12tの近接する部位までの
距離が変化し、例えば図2(a)に示す検出信号が演算
処理部8に与えられる。同様に、回転体14の回転によ
り、磁気センサ1Cに近接するターゲット14tの部位
が入力軸31の軸方向に変化し、例えば図2(b)に示
す検出信号が演算処理部8に与えられる。磁気センサ1
A及び1B,1Cから与えられた検出信号に基づいて、
演算処理部8で夫々回転体12,14の変位回転角度,
絶対回転角度を求める。
【0042】同様に、出力軸32の回転により、磁気セ
ンサ2A及び2Bからターゲット16tの近接する部位
までの距離が変化し、例えば図2(a)に示す検出信号
が演算処理部8に与えられる。磁気センサ2A及び2B
から与えられた検出信号に基づいて、演算処理部8で回
転体16の変位回転角度を求める。
【0043】演算処理部8は、入力軸31及び出力軸3
2の変位回転角度の差に基づいてトルクを検出し、検出
したトルクと入力軸31(ステアリングホイール30)
の絶対回転角度(舵角)とに基づいて、出力軸32の回
転補助用の電動モータ(図示していない)の駆動制御を
行う。トルク検出は、入力軸31に対する出力軸32の
相対的な回転角度を、磁気センサ1A,2Aの検出信号
V1A,V2Aの差に基づいて検出することもできる。
すなわち、検出信号の差を求め、この差に対応する回転
角度を演算処理部8で求めてもよい。
【0044】上述した実施の形態では、ターゲット14
tの部位を回転軸の軸方向に変化させているが、図3
(a)に示すように、磁気センサ1Cから回転体42外
周のターゲット42tの近接する部位までの距離を変化
させることもできる。また、上述した実施の形態では、
回転体12の外周をターゲット12tとして使用した
が、図3(b)に示すように、回転体44の外周にター
ゲット44tを形成することもできる。さらに、上述し
た実施の形態では、磁気センサを用いてターゲットを検
出しているが、ターゲットの検出は磁気センサに限定は
されず、光センサ等の任意の位置検出センサを用いてタ
ーゲットの位置又はターゲットまでの距離を検出するこ
とができる。
【0045】(第2の実施の形態)図4に本発明に係る
回転角度検出装置を備えた舵取装置を示す。図4の舵取
装置は、図1に示した第1の実施形態の舵取装置に、出
力軸32の絶対回転角度を検出できるトルク検出装置を
備えたものである。図4の舵取装置に備えられたトルク
検出装置は、入力軸31及び出力軸32の変位回転角度
及び絶対回転角度を夫々検出する2つの回転角度検出装
置と、検出された変位回転角度の差を求める手段(演算
処理部8)とを備え、求めた変位回転角度の差に基づい
て入力軸31に加わるトルクを検出する。
【0046】入力軸31の変位回転角度及び絶対回転角
度(舵角)を検出する回転角度検出装置は、上述した第
1の実施の形態と同様である。出力軸32の変位回転角
度及び絶対回転角度を検出する回転角度検出装置は、出
力軸32を中心に回転する回転体16,18と、回転体
16,18に設けられた磁性体のターゲット16t,1
8tの近接する部位を夫々検出する磁気センサ2A及び
2B,2Cと、検出されたターゲット16t,18tの
部位に基づいて、出力軸32の変位回転角度,絶対回転
角度を検出する手段(演算処理部8)とを備える。
【0047】ターゲット18t及び回転体18と磁気セ
ンサ2Cを備えることにより、出力軸32の絶対回転角
度を検出することができる。図4に示す舵取装置は、入
力軸31及び出力軸32に備えられた回転角度検出装置
により、入力軸31及び出力軸32の変位回転角度及び
絶対回転角度を検出することができる。また、図4に示
す舵取装置は、前記2つの回転角度検出装置を用いたト
ルク検出装置により、トルクと入力軸31(ステアリン
グホイール30)及び出力軸32(ピニオン33)の絶
対回転角度とを検出することができ、トルク及び絶対回
転角度に基づいて回転補助用の電動モータ(図示してい
ない)を駆動制御することができる。ここで、絶対回転
角度を用いたトルク検出も可能であるが、図2(a),
(b)に示すように、変位回転角度の方が回転角度の変
化に対して感度よく検出信号が変化するため、トルク検
出には変位回転角度を用いることが好ましい。
【0048】
【発明の効果】本発明の回転角度検出装置は、第1ター
ゲットが設けられた第1回転体と第1回転角度検出手段
とにより回転体の回転が開始された角度を基準とした変
位回転角度を検出できることに加えて、第2ターゲット
が設けられた第2回転体と第2回転角度検出手段とによ
り回転体の所定角度を基準とした絶対回転角度を検出で
きる。
【0049】また、本発明の回転角度検出装置は、第2
回転体が1回転する間に第2部位検出手段で検出される
部位が回転に応じて異なる位置に変化するため、検出さ
れた部位から1つの回転角度が求まり、所定角度を基準
とした360度に渡る絶対回転角度を検出することがで
きる。
【0050】また、本発明の回転角度検出装置は、第1
回転体の回転に従って、第1部位検出手段に近接する第
1ターゲットの部位と第1部位検出手段との距離が変化
するため、第1部位検出手段と部位との距離に基づいて
第1回転体の変位回転角度を検出することができる。回
転体の形状を歯車状に形成し、回転体の外周(歯の部
分)をターゲットとすることにより、従来のターゲット
及び回転体に比べて容易かつ低コストに製造することが
できる。
【0051】また、本発明の回転角度検出装置は、第2
回転体の回転に従って第2部位検出手段に近接する第2
ターゲットの部位が回転軸の軸方向に変化するため、前
記軸方向の部位の位置に基づいて第2回転体の絶対回転
角度を検出することができる。または、第2回転体の回
転に従って第2部位検出手段に近接する第2ターゲット
の部位と第2部位検出手段との距離が変化するため、第
2部位検出手段と部位との距離に基づいて第2回転体の
絶対回転角度を検出することができる。
【0052】また、本発明の回転角度検出装置は、前記
第2回転体が1回転を超えて回転した場合は、記憶部に
記憶されている回転数が更新されるため、1回転を超え
た絶対回転角度を検出することができる。
【0053】また、本発明の回転角度検出装置は、磁気
センサにより磁性体のターゲットの部位を検出するた
め、部位検出手段の構造は単純になるためコストは低く
なり、さらに調整操作は容易になる。また、非接触でタ
ーゲットの部位を検出することができる。
【0054】本発明の舵取装置は、上述した第1回転軸
及び/又は第2回転軸の絶対回転角度を検出できる回転
角度検出装置を用いたトルク検出装置を備えることによ
り、トルクに加え、絶対回転角度に基づいて電動モータ
の駆動制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回転角度検出装置を備えた舵取装
置の一構成例を示す模式図である。
【図2】図1に示す磁気センサの検出信号の一例を示す
波形図である。
【図3】回転体及びターゲットの他の例を示す模式図で
ある。
【図4】本発明に係る回転角度検出装置を備えた舵取装
置の他の構成例を示す模式図である。
【図5】従来の回転角度検出装置を備えた舵取装置の構
成例を示す模式図である。
【図6】図5に示すターゲット板及びターゲットの構成
例を示す斜視図である。
【図7】図6に示すターゲット板の外周面を展開した展
開図である。
【図8】図5に示す磁気センサの検出信号の一例を示す
波形図である。
【図9】図5に示す磁気センサの検出信号の一例を示す
波形図である。
【符号の説明】
1,6 センサボックス 1A,1B,1C,2A,2B,2C 磁気センサ(部
位検出手段) 4,8 演算処理部(角度検出手段) 12,16 回転体(第1回転体) 12t,16t ターゲット(第1ターゲット) 14,18,42,44 回転体(第2回転体) 14t,18t,42t,44t ターゲット(第2タ
ーゲット) 30 ステアリングホイール(操舵輪) 31 入力軸(第1回転軸) 32 出力軸(第2回転軸) 33 ピニオン(舵取機構) 34 トーションバー(連結軸)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01L 5/22 G01L 5/22 Fターム(参考) 2F051 AA01 AB03 AB05 BA03 2F063 AA36 BA08 BB03 BD16 DA01 DD07 GA53 KA05 LA02 LA03 LA10 LA29 NA06 2F077 JJ01 JJ09 JJ22 3D033 CA28 DB05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1回転体と、該第1回転体に設けら
    れ、該第1回転体が回転するに従って部位が変化する第
    1ターゲットと、該第1ターゲットの近接する部位を検
    出する第1部位検出手段と、検出された前記第1ターゲ
    ットの部位に基づいて、前記第1回転体の回転が開始さ
    れた角度を基準とした変位回転角度を検出する第1角度
    検出手段とを備えた回転角度検出装置において、 回転軸を同一にして前記第1回転体と連結された第2回
    転体と、 該第2回転体に設けられ、該第2回転体が回転するに従
    って部位が変化する第2ターゲットと、 該第2ターゲットの近接する部位を検出する第2部位検
    出手段と、 検出された前記第2ターゲットの部位に基づいて、前記
    第2回転体の所定角度を基準とした絶対回転角度を検出
    する第2角度検出手段とを備え、検出した第2回転体の
    絶対回転角度から前記第1回転体の絶対回転角度を検出
    すべくなしてあることを特徴とする回転角度検出装置。
  2. 【請求項2】 前記第1回転体が1回転する間に前記第
    1部位検出手段で検出される部位が所定の変化を繰り返
    すように、前記第1ターゲットが前記第1回転体に設け
    られ、 前記第2回転体が1回転する間に前記第2部位検出手段
    で検出される部位が回転に応じて異なるように、前記第
    2ターゲットが前記第2回転体に設けられていることを
    特徴とする請求項1記載の回転角度検出装置。
  3. 【請求項3】 前記第1回転体が回転するに従って、前
    記第1部位検出手段から前記第1ターゲットの近接する
    部位までの距離が変化するように、前記第1ターゲット
    が前記第1回転体に設けられていることを特徴とする請
    求項1又は2記載の回転角度検出装置。
  4. 【請求項4】 前記第2回転体が回転するに従って、前
    記第2ターゲットの部位が前記回転軸の軸方向に変化す
    るように、前記第2ターゲットが前記第2回転体に設け
    られていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記
    載の回転角度検出装置。
  5. 【請求項5】 前記第2回転体が回転するに従って、前
    記第2部位検出手段から前記第2ターゲットの近接する
    部位までの距離が変化するように、前記第2ターゲット
    が前記第2回転体に設けられていることを特徴とする請
    求項1〜3の何れかに記載の回転角度検出装置。
  6. 【請求項6】 前記第2角度検出手段は、 前記第2回転体が1回転したことを検出する手段と、 前記第2回転体の回転数を記憶する記憶部とを備え、前
    記第2回転体が1回転したことが検出された場合、前記
    記憶部に記憶された回転数を更新すべくなしてあること
    を特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の回転角度検
    出装置。
  7. 【請求項7】 前記第1及び/又は第2ターゲットは磁
    性体であり、前記第1及び/又は第2部位検出手段は磁
    気センサであることを特徴とする請求項1〜6の何れか
    に記載の回転角度検出装置。
  8. 【請求項8】 操舵輪に連結された第1回転軸と、 舵取機構に連結されると共に前記第1回転軸と同軸的に
    連結された第2回転軸と、 前記第1回転軸及び第2回転軸の変位回転角度を夫々検
    出すると共に前記第1回転軸及び/又は第2回転軸の絶
    対回転角度を検出する第1回転角度検出装置及び第2回
    転角度検出装置、検出された変位回転角度の差を求める
    手段を備え、前記変位回転角度の差に基づいて前記第1
    回転軸に加わるトルクを検出するトルク検出装置と、 検出されたトルク及び絶対回転角度に基づいて駆動制御
    される、前記第2回転軸の回転を補助する電動モータと
    を備えた舵取装置であって、 前記第1及び/又は第2回転角度検出装置は、請求項1
    〜7の何れかに記載の回転角度検出装置であることを特
    徴とする舵取装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011191159A (ja) * 2010-03-15 2011-09-29 Panasonic Corp 回転角度・トルク検出装置
KR101465862B1 (ko) 2013-02-08 2014-11-26 주식회사 만도 전동식 파워 스티어링 시스템 및 그의 조향각 출력 방법

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