JP2004245642A - ステアリング装置における回転角検出装置及びトルク検出装置 - Google Patents

ステアリング装置における回転角検出装置及びトルク検出装置 Download PDF

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Yoshitomo Tokumoto
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Abstract

【課題】多回転における絶対角を求める。
【解決手段】操舵によって回転が生じる回転体17に対向配置された第1磁気センサ1A,1Bと、第1磁気センサ1A,1Bの検出値が回転体17の回転に伴い変化するように設けられた第1ターゲット3aと、前記第1磁気センサとは別に回転体17に対向配置された第2磁気センサ2A,2Bと、第2磁気センサ2A,2Bの検出値と第1磁気センサ1A,1Bの検出値との位相差が回転体17の1回転内の回転角に依存して変化するように設けられた第2ターゲット3bとを備え、当該位相差に基づいて1回転内の絶対角を検出し、さらに、回転体17の回転数を検出して、回転体17の多回転絶対角を求める。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステアリング装置における回転角検出装置及びトルク検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車のステアリング装置には、電動モータを駆動して操舵補助を行い、運転者の負担を軽減するものがある。これは、操舵輪(ステアリングホイール)に繋がる入力軸と、ピニオン及びラック等により操向車輪に繋がる出力軸と、入力軸及び出力軸を連結する連結軸とを備え、連結軸に生じる捩れ角度によって、トルク検出装置が入力軸に加わる操舵トルクを検出し、モータ駆動制御装置が操舵トルクに基づき、出力軸に連動する操舵補助用の電動モータを駆動制御するものである。
【0003】
本出願人は、特願2002−69121号において、操舵によって回転する歯車状の2つのターゲットを備えるとともに、各ターゲットの歯の数を異ならせておき、回転角によって各ターゲットを検出する磁気センサの検出値の位相差が変化するようにし、当該位相差の変化によって絶対回転角を検出するようにした回転角検出装置を提案している。
しかし、上記の回転角検出装置では、1回転内の絶対回転角は検出できるけれども、多回転の絶対舵角は検出できない。また、上記の回転角検出装置において、多回転の絶対舵角を検出しようとすれば、常に回転を追跡検出しなければならず、電力消費が常時発生し、車両のバッテリー上がりの問題が生じ、好ましくない。
【0004】
ここで、特許文献1には、特願2002−69121号に記載の技術とは、異なる方式で回転角を検出する装置において、多回転における絶対回転角を検出することが記載されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−194251号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、本出願人が、特願2002−69121号において提案したような技術において、多回転における絶対回転角を検出することは、従来行われていなかった。
本発明の課題は、特願2002−69121号において提案したような技術において、多回転における絶対回転角を検出することである。
また、本発明の他の課題は、磁気センサによって回転角を検出する場合に、磁気センサに悪影響を与えることなく多回転を検出することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、操舵によって回転が生じる回転体と、前記回転体の外方に対向配置された第1磁気センサと、前記第1磁気センサの検出値が前記回転体の回転に伴い変化するともに、当該変化が前記回転体の1回転内において周期的に発生するように、前記回転体に設けられた第1ターゲットと、前記第1磁気センサとは別に、前記回転体の外方に対向配置された第2磁気センサと、前記第2磁気センサの検出値が前記回転体の回転に伴い変化するとともに、当該変化が前記回転体の1回転内において周期的に発生し、かつ第1磁気センサの検出値に対する位相差が前記回転体の1回転内の回転角に依存して変化するように、前記回転体に設けられた第2ターゲットと、を備え、前記第1磁気センサの検出値と前記第2磁気センサの検出値との位相差に基づいて、前記回転体の1回転内の絶対角が検出可能なステアリング装置における回転角検出装置において、前記回転体の回転数を検出する回転数検出部を備え、前記回転数検出部によって検出された前記回転体の回転数と、前記第1磁気センサの検出値と前記第2磁気センサの検出値との位相差から検出された前記回転体の1回転内の絶対角とに基づいて、前記回転体の多回転絶対角を求める多回転絶対角算出部を備えていることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、第1磁気センサの検出値と第2磁気センサの検出値との位相差から、回転体の1回転内の絶対角を検出することができる。そして、回転数検出部では、回転体の回転数が検出できる。さらに、多回転絶対角算出部では、回転体の回転数及び1回転内の絶対角に基づいて、回転体の多回転絶対角を求めることができる。
【0009】
また、前記回転数検出部は、前記回転体に設けられた回転数カウンタ用マーカと、前記回転数カウンタ用マーカを検出して前記回転体の回転数を検出する回転数カウンタとを備え、前記回転数カウンタ用マーカは、非磁性体によって形成されているのが好ましい。回転数カウンタ用マーカが磁性体であると、当該マーカの存在が、磁界を乱し、磁気センサの検出値に影響を与えるため、マーカを非磁性体としておくことで、当該マーカが磁気センサの検出値に悪影響を与えるのを防止できる。
【0010】
そして、他の観点からみた本発明は、操舵に伴う回転によって周囲に磁界の変化を生じさせるターゲットを備えた回転体と、前記磁界の変化を検出する磁気センサと、を備え、前記磁気センサの出力に基づいて、前記回転体の絶対角が検出可能なステアリング装置における回転角検出装置において、前記回転体に設けられた回転数カウンタ用マーカと、前記回転数カウンタ用マーカを検出して前記回転体の回転数を検出する回転数カウンタと、を備え、前記回転数カウンタ用マーカは、非磁性体によって形成されていることを特徴とする。この場合も、マーカを非磁性体としておくことで、当該マーカが磁気センサの検出値に悪影響を与えるのを防止できる。
【0011】
さらに、本発明に係るトルク検出装置は、連結軸を介して連結された第1回転体及び第2回転体を備えた操舵軸を有するステアリング装置におけるトルク検出装置において、第1回転体及び第2回転体のうちの一方の回転体に、前記回転角検出装置を備え、他方の回転体に対向配置されたトルク検出用磁気センサと、前記トルク検出用磁気センサの検出値が、前記回転角検出装置に含まれる磁気センサの検出値と同じ周期で変化するように設けられたトルク検出用ターゲットと、を備え、前記連結軸に生じた捩れによる、前記トルク検出用磁気センサの検出値と、前記回転角検出装置に含まれる前記磁気センサの検出値の位相差によって操舵トルクを検出するように構成されていることを特徴とする。このトルク検出装置では、連結軸に生じた捩れによるトルク検出用磁気センサの検出値と、回転角検出装置に含まれる磁気センサの検出値の差によって操舵トルクを検出することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る回転角検出装置及びトルク検出装置を備えたパワーステアリング装置を示す模式図である。このステアリング装置は、例えば自動車に適用しており、操舵輪1と操舵機構とを連絡する操舵軸13を有している。この操舵軸13は、上端が操舵輪1(操舵部材)に連結された入力軸16(他の回転体;第1回転体)と、下端が舵取機構のピニオン18に連結された出力軸17(一方の回転体;第2回転体)とを、細径のトーションバー19(連結軸)を介して同軸状に連結して構成されている。
【0013】
入力軸16と出力軸17には、それぞれターゲット板(回転体)12a,12b,12cが設けられている。出力軸17のターゲット板12a,12b(一方の回転体)は、入力軸16との連結側端部近傍に設けられており、円板形をなす2つのターゲット板12a,12bが同軸状に配置されている。ピニオン18側の第1ターゲット板12aの外周面には、磁性体製の突起であるターゲット3a(第1ターゲット)が、例えば、36個、周方向に等間隔で突設されている。出力軸17の他方のターゲット板である第2ターゲット板12bの外周面には、磁性体製の突起であるターゲット3b(第2ターゲット)が、第1ターゲット3aの個数と互いに素である個数、例えば37個、周方向に等間隔で突設されている。ここで、互いに素であるとは、1以外の公約数を持たないことを意味する。
このターゲット3a,3bは、インボリュート歯形を有する平歯車の歯からなり、環状の平歯車がターゲット板12a,12b及びターゲット3a,3bを構成している。
【0014】
上述した第1ターゲット3aと同様の36個の第3ターゲット3c(トルク検出用ターゲット)を備えた第3ターゲット板12c(他方の回転体)が、入力軸16の出力軸17との連結側端部近傍に外嵌固定されており、入力軸16側の第3ターゲット板12cの各ターゲット3cと、出力軸17側の第1ターゲット板12aの各ターゲット3aとは周方向に整合されて並設されている。
尚、前記ターゲット3a,3b,3cである歯は、入力軸16及び出力軸17を磁性体性とし、入力軸16及び出力軸17の周面を歯切り加工することにより形成されてもよい。
【0015】
ターゲット板12a,12b,12cの外側には、それぞれの外周のターゲット3a,3b,3cの外縁を臨むようにセンサボックス11aが配設されている。センサボックス11aは、入力軸16及び出力軸17を支承するハウジング(図示せず)等の動かない部位に固定支持されている。センサボックス11aの内部には、第1ターゲット3aの周方向に異なる部位に対向する第1磁気センサ1A,1Bと、第2ターゲット3bの周方向に異なる部位に対向する第2磁気センサ2A,2Bと、第3ターゲット3cの周方向に異なる部位に対向する第3磁気センサ(トルク検出用磁気センサ)3A,3Bとが、収納されている。なお、第1及び第3磁気センサ1A,1B,3A,3Bについては、周方向位置を正しく合わせて配置されている。
【0016】
磁気センサ1A,1B,2A,2B,3A,3Bは、磁気抵抗効果素子(MR素子)等、磁界の作用により電気的特性(抵抗)が変化する特性を有する素子を用い、対向するターゲット3a,3b,3cの近接する部位に応じて検出信号が変化するように構成されたセンサであり、ターゲット1個分で1周期の検出信号を出力する。したがって、36個ある第1及び第3ターゲット3a,3cを検出する第1及び第3磁気センサ1A,1B,3A,3Bは、入力軸16又は出力軸17(回転体)が1回転すると、36周期の検出信号を出力する。また、37個ある第2ターゲット3bを検出する第2磁気センサ2A,2Bは、出力軸17(回転体)が1回転すると、37周期の検出信号を出力する。
これらの検出信号(検出値)は、センサボックス11a外部又は内部のマイクロプロセッサを用いてなる演算処理回路10に与えられている。
【0017】
演算処理回路10には、出力軸17が回転したときの回転角度と磁気センサ1A,1B,2A,2Bの実測した各検出信号の値とを対応させて記憶しているテーブル14が内蔵されている。
磁気センサ1A,1B,2A,2B,3A,3Bは、各ターゲット3a,3b,3cの通過に応じて三角波又は正弦波に近似した検出信号を出力する。この検出信号は、上昇から下降に又は下降から上昇に転換する付近で非線形的な変化率が最大となるが、以下の信号処理方法により補完することが出来る。
【0018】
第1ターゲット体12a(回転体)には、当該第1ターゲット体12aの回転数をカウントするための回転数カウンタ用マーカ20が設けられている。このマーカ20は、第1ターゲット12aのピニオン18の面からピニオン18側へ向けて延設されており、入力又は出力軸16,17と略平行となっている。また、マーカ20は、第1ターゲット体12aの外周寄りの位置に設けられている。
マーカ20の存在が、磁気センサ1A,1B,2A,2B,3A,3Bによるターゲット3a,3b,3cの検出を阻害しないように、マーカ20は、ステンレス鋼等の非磁性体によって形成されている。
このマーカ20は、回転数カウンタ21によってカウントされる。回転数カウンタ21の出力は、演算処理装置10に与えられ、当該演算処理装置10では、第1ターゲット体12aが何回転目であるか検出する。このように、マーカ20と回転数カウンタ21とから回転数検出部22が構成されている。
【0019】
以下に、このような構成の回転角検出装置及びトルク検出装置の動作を説明する。
各磁気センサ1A,1B,2A,2B,3A,3Bは、対応するターゲット3a,3b,3cがそれぞれのセンサとの対向位置を通過する間、それぞれ図2(a)(b)(c)に示すように、入出力軸16,17の各回転角度の変化に応じて、上昇し下降する検出信号を出力する。
【0020】
磁気センサ1A,1Bの検出信号は、これらに対応するターゲット3aが設けられた出力軸17の回転角度に対応するものとなり、磁気センサ2A,2Bの検出信号は、これらに対応するターゲット3bが設けられた出力軸17の回転角度に対応するものとなり、磁気センサ3A,3Bの検出信号は、これらが対向するターゲット3cが設けられた入力軸16の回転角度に対応するものとなる。
従って、演算処理回路10は、磁気センサ3A,3Bの検出信号から入力軸16の相対回転角度を算出することができ、演算処理回路10及び磁気センサ3A,3Bは入力軸16の相対回転角度を検出する装置として作動する。
また、演算処理回路10は、磁気センサ1A,1Bの検出信号から出力軸17の相対回転角度を算出することができ、演算処理回路10及び磁気センサ1A,1Bは出力軸17の相対回転角度を検出する装置として作動する。
【0021】
入力軸16にトルクが加わった場合、トーションバー19の捩れにより、磁気センサ3A,3Bの各検出信号と磁気センサ1A,1Bの各検出信号とには差が生じる。
磁気センサ1A,3Aと磁気センサ1B,3Bとは、ターゲット板12a,12cの周方向に例えば電気角90゜位相を異ならせている。それぞれの検出信号は、上昇及び下降の転換点である極大値及び極小値で非線形的な変化率が最大となるが、位相が異なっている為、相互に補完させることが出来る。尚、補完が可能であれば、異なる位相角度は電気角1゜〜360゜未満のいずれでもよい。
【0022】
ここで、磁気センサ3Aの検出信号と磁気センサ1Aの検出信号との差、又は磁気センサ3Bの検出信号と磁気センサ3Bの検出信号との差は、入力軸16と出力軸17との回転角度の差(相対角度変位)に対応するものとなる。この相対角度変位は、入力軸16に加わるトルクの作用下において、入力軸16と出力軸17とを連結するトーションバー19に生じる捩れ角度に対応する。したがって、前述した検出信号の差に基づいて入力軸16に加わるトルク(操舵トルク)を算出することができる(トルク検出装置としての機能)。
【0023】
また、第2磁気センサ2A及び第2磁気センサ2Bは、第1磁気センサ1A及び第1磁気センサ1Bと同様に、ターゲット板12bの周方向に、電気角90゜位相が異なっているが、第1磁気センサ1A及び第1磁気センサ1Bに対向するターゲット3aの個数が36個であるのに対して、第2磁気センサ2A及び第2磁気センサ2Bに対向するターゲット3bの個数は37個である。従って、磁気センサ1A,2A及び磁気センサ1B,2Bは、図3に示すように、出力軸17が1位相回転する都度、1/37位相ずつ、それぞれ互いに位相がずれていく検出信号を出力する。
このように、第2磁気センサ2A,2Bの検出信号と、第1磁気センサ1A,1Bの検出信号との位相差は、出力軸17(回転体)の回転角度に依存して変化する。したがって、演算処理回路10では、第2磁気センサ2A,2Bの検出信号と、第1磁気センサ1A,1Bの検出信号との位相差に基づいて、出力軸17の一回転内の絶対回転角θaを検出することができる(一回転内における絶対回転角の検出機能)。図4に、検出結果である絶対回転角θaのデータ10aを示した。絶対回転角データ10aの1周期分(回転体の1回転分=360゜)の範囲内では、当該データ10aの値によって絶対回転角θaを判別することができる。ただし、絶対回転角データ10aのみでは、多回転にわたる場合の絶対回転角θは判別できない。
【0024】
なお、磁気センサ1A,2Aのみ又は磁気センサ1B,2Bのみでは、図3に示すように、出力軸17が360゜回転する間に、同じ検出信号値の組が2回出現するので、出力軸17の回転角度(絶対回転角度)を特定できないが、磁気センサ1A,2A,1B,2Bの各検出信号値をテーブルで参照することにより、出力軸17の回転角度を特定することができる。
【0025】
また、第2磁気センサ2A,2Bのような絶対角(度検出用)センサは、第1磁気センサ1A,1Bのような出力(軸)相対角(度検出用)センサ、及び第3磁気センサ3A,3Bのような入力(軸)相対角(度検出用)センサとは、対向するターゲットの個数が異なるので、その配置間隔が異なる。
【0026】
図5は、第1ターゲット体12aの回転数を検出するための回転数カウンタ21の機構例を示している。ここでは、回転数カウンタ21は、マーカ20と噛み合って回転する歯車23と、歯車23とともに回転する変位支持体24と、可変抵抗器25とを備えている。なお、回転数カウンタ21は、磁気センサによる検出に悪影響を与えないように、ステンレス鋼等の非磁性体によって形成されているのが好ましい。ここでは、マーカ20と噛み合う歯車23及び変位指示体24が非磁性体によって形成されている。
マーカ20は、第1ターゲット体12aの周方向に一つだけ設けられているため、第1ターゲット体12aが1回転する度に噛合し、歯車23を歯一つ分回転させる。また、歯車23が回転すると変位支持体24が可変抵抗器25上を移動する。変位支持体24は、少なくとも可変抵抗器25と接触する部分が電導体によって形成されており、回転数カウンタ21の出力端子となっている。可変抵抗器25は、ステップ状に抵抗25aが設けられており、変位支持体24の位置によってV−Vout間の抵抗値がステップ状に変化する。したがって、出力Voutは、第1ターゲット体12aの回転数に応じて、ステップ状に変化し(図5(b)参照)、当該Voutの値によって、第1ターゲット体12aの回転数Nを判別できる。また、回転数カウンタ21は、電源のON/OFFにかかわらず、その状態によって回転数を保持しているため、演算処理回路10側で回転数を追跡判別しなくともよい。このため、演算処理回路10に対し電力を常に供給する必要がなく、バッテリー上がりを防止できる。
そして、演算処理回路10では、多回転における絶対角θを、360゜×(回転数N)+(1回転内の絶対角θa)によって算出できる。すなわち、演算処理部10は、多回転絶対角算出部として機能する。
【0027】
本実施形態によれば、多回転絶対角(多回転絶対舵角)を検出でき、この多回転絶対角は、自動車において、VSC、自動駐車制御、バックガイドモニター、ヘッドライト方向制御などの各種制御に利用することができる。
【0028】
図6は、回転数カウンタ21の他の機構例を示しており、ここでは、図5の歯車23に代えて、ラック歯26を採用したものであり、変位支持体24が直線的に可変抵抗器25上を移動する他は、図5の機構例と同様である。なお、ラック歯26及び変位支持体24は非磁性体によって形成されている。
【0029】
図7は、回転数カウンタ21のさらに他の機構例を示しており、ここでは、図6の変位支持計24及び可変抵抗器25に代えて、ラック歯26の背面26aの厚さをステップ状に異ならせ、当該背面26aとの間隔(GAP)をGAP検出センサ27によって検出するようにしたものである。GAPの大小により、センサ27の出力値がステップ状に変化する。なお、ラック歯26は非磁性体によって形成されている。
【0030】
尚、上述したターゲットは、ターゲット板(回転体)が回転するに従って磁気センサの検出信号が変化すれば、特に限定はされない。例えば、ターゲットの形状は、ターゲット板に形成された孔であってもよい。また、ターゲット板の外周の周方向に略等間隔で磁極が反転するように着磁してなるターゲットでもよい。また、回転数検出部は、マーカと回転数カウンタからなるものに限られず、回転体の回転数を非接触でセンサ検知する構成等を採用することもできる。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、第1磁気センサの検出値と第2磁気センサの検出値との位相差から、回転体の1回転内の絶対角を検出することができ、さらに、多回転絶対角算出部では、回転体の回転数及び1回転内の絶対角に基づいて、回転体の多回転絶対角を求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回転角検出装置及びトルク検出装置の実施形態の構成を模式的に示す図である。
【図2】磁気センサの各検出信号の例を示す波形図である。
【図3】対向するターゲットの個数が異なる磁気センサの各検出信号の例を示す波形図である。
【図4】回転数検出部を示す側面図である。
【図5】回転数検出部を示す平面図である。
【図6】回転数検出部の変形例を示す平面図である。
【図7】回転数検出部の他の変形例を示す平面図である。
【符号の説明】
3a 第1ターゲット
3b 第2ターゲット
3c 第3ターゲット(トルク検出用ターゲット)
1A 第1磁気センサ
1B 第1磁気センサ
2A 第2磁気センサ
2B 第2磁気センサ
3A 第3磁気センサ(トルク検出用磁気センサ)
3B 第3磁気センサ(トルク検出用磁気センサ)
10 演算処理回路(多回転絶対角算出部)
12a ターゲット板(一方の回転体)
12b ターゲット板(一方の回転体)
12c ターゲット板(他方の回転体)
13 操舵軸
16 入力軸(他の回転体)
17 出力軸(一方の回転体)
20 回転数カウンタ用マーカ
21 回転数カウンタ
22 回転数検出部

Claims (4)

  1. 操舵によって回転が生じる回転体と、
    前記回転体に対向配置された第1磁気センサと、
    前記第1磁気センサの検出値が前記回転体の回転に伴い変化するともに、当該変化が前記回転体の1回転内において周期的に発生するように、前記回転体に設けられた第1ターゲットと、
    前記第1磁気センサとは別に、前記回転体に対向配置された第2磁気センサと、
    前記第2磁気センサの検出値が前記回転体の回転に伴い変化するとともに、当該変化が前記回転体の1回転内において周期的に発生し、かつ第1磁気センサの検出値に対する位相差が前記回転体の1回転内の回転角に依存して変化するように、前記回転体に設けられた第2ターゲットと、を備え、
    前記第1磁気センサの検出値と前記第2磁気センサの検出値との位相差に基づいて、前記回転体の1回転内の絶対角が検出可能なステアリング装置における回転角検出装置であって、
    前記回転体の回転数を検出する回転数検出部を備え、
    前記回転数検出部によって検出された前記回転体の回転数と、前記第1磁気センサの検出値と前記第2磁気センサの検出値との位相差から検出された前記回転体の1回転内の絶対角とに基づいて、前記回転体の多回転絶対角を求める多回転絶対角算出部を備えていることを特徴とするステアリング装置における回転角検出装置。
  2. 前記回転数検出部は、前記回転体に設けられた回転数カウンタ用マーカと、前記回転数カウンタ用マーカを検出して前記回転体の回転数を検出する回転数カウンタとを備え、
    前記回転数カウンタ用マーカは、非磁性体によって形成されていることを特徴とするステアリング装置における回転角検出装置。
  3. 操舵に伴う回転によって周囲に磁界の変化を生じさせるターゲットを備えた回転体と、前記磁界の変化を検出する磁気センサと、を備え、前記磁気センサの出力に基づいて、前記回転体の絶対角が検出可能なステアリング装置における回転角検出装置において、
    前記回転体に設けられた回転数カウンタ用マーカと、
    前記回転数カウンタ用マーカを検出して前記回転体の回転数を検出する回転数カウンタと、を備え、
    前記回転数カウンタ用マーカは、非磁性体によって形成されていることを特徴とするステアリング装置における回転角検出装置。
  4. 連結軸を介して連結された第1回転体及び第2回転体を備えた操舵軸を有するステアリング装置におけるトルク検出装置において、
    第1回転体及び第2回転体のうちの一方の回転体に、請求項1〜3のいずれかに記載の回転角検出装置を備え、
    他方の回転体に対向配置されたトルク検出用磁気センサと、
    前記トルク検出用磁気センサの検出値が、前記回転角検出装置に含まれる磁気センサの検出値と同じ周期で変化するように設けられたトルク検出用ターゲットと、を備え、
    前記連結軸に生じた捩れによる、前記トルク検出用磁気センサの検出値と、前記回転角検出装置に含まれる前記磁気センサの検出値の差によって操舵トルクを検出するように構成されていることを特徴とするステアリング装置におけるトルク検出装置。
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