JP2003003618A - 防水工法 - Google Patents

防水工法

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JP2003003618A
JP2003003618A JP2001195409A JP2001195409A JP2003003618A JP 2003003618 A JP2003003618 A JP 2003003618A JP 2001195409 A JP2001195409 A JP 2001195409A JP 2001195409 A JP2001195409 A JP 2001195409A JP 2003003618 A JP2003003618 A JP 2003003618A
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sheet
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Masahiro Yukawa
真広 油川
Tomohisa Okuno
智久 奥野
Yoshio Tanno
吉雄 丹野
Shigeto Miki
重人 三木
Hiroshi Takahashi
拡 高橋
Kenzo Iwamoto
憲三 岩本
Yoshitaka Higashida
義孝 東田
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Mitsuboshi Belting Ltd
Takenaka Komuten Co Ltd
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Mitsuboshi Belting Ltd
Takenaka Komuten Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フッ素樹脂系の防水シートを用いて、高い接
着力を確保しながら防水シートを部分的に下地に接着す
る施工ができる防水工法を提供する。 【解決手段】 少なくとも表面がフッ素樹脂で形成され
た防水シート1を下地2の表面に接着することによって
防水を行なう工法に関する。防水シート1と下地2の間
に部分的に配置した接着テープ3で防水シート1を下地
2に接着すると共に接着テープ3以外の部分で防水シー
ト1と下地2の間に通気路4を形成する。そして、接着
テープ3と防水シート1とを、イソブチレン−p−メチ
ルスチレン共重合体の臭素化物を主成分とし、脂肪族炭
化水素系溶剤を溶剤主成分とする固形分濃度3〜25質
量%の溶液からなる接着用プライマー5を介して接着さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビルの屋上などに
おいて行なわれる防水シートを用いた防水工法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ビルなど建物の屋上を防水する工法とし
て、防水シートをコンクリートなどで形成される下地の
上に敷設して接着する方法がある。この場合、防水シー
トの全面を下地に接着する密着工法と、防水シートを下
地に対して部分的に接着する絶縁工法とがある。
【0003】密着工法は下地に対する防水シートの接着
強度が大であり、風によって防水シートが浮き上がって
破断するようなことを防ぐことができるという点では有
利であるが、防水シートを敷設した後に、気温の上昇に
伴ってコンクリートなどの下地から水蒸気が発生する
と、水蒸気は逃げ道がないので防水シートと下地との間
に滞留し、防水シートに膨れが発生するおそれがあると
いう問題がある。これに対して、絶縁工法では、帯状や
円形の接着テープを用い、防水シートを接着テープで下
地に部分的に接着するようにしており、その他の部分で
は防水シートと下地の間に通気路が確保されているの
で、下地から水蒸気が発生してもこの通気路を伝わって
外部へと容易に逃がすことができ、防水シートに膨れが
発生することを防ぐことができる。
【0004】このように絶縁工法では、下地から発生す
る水蒸気で防水シートに膨れが生じることを防ぐことが
できるが、防水シートは部分的にしか下地に接着されて
いないので、全面を下地に接着する場合に比べて接着面
積が小さく、接着力不足になって風による負圧で防水シ
ートがあおられて、防水シートが剥離し易い工法である
ともいえる。このために、より大きな接着力が得られる
ような接着剤を用いるなど、種々の工夫が従来から行な
われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、フッ素樹脂は
他の素材と比較して、耐熱性、耐化学薬品性、耐候性、
機械的物性などにおいて優れているため、フッ素樹脂か
らなるシートや、フッ素樹脂を表面にコートしたシート
を防水シートとして用いることが行なわれつつある。
【0006】しかし、フッ素樹脂は無極性で高結晶性で
あり、化学的に極めて不活性な高分子であるので接着性
が極めて悪い。例えば特開2000−17244号公報
や特開2001−40106号公報にはポリオレフィン
樹脂もしくはオレフィン系熱可塑性エラストマーからな
る防水シートを接着樹脂剤組成物で下地に接着する技術
が開示されているが、フッ素樹脂系の防水シートを下地
に接着する技術は知られていない。
【0007】従って、フッ素樹脂系の防水シートを用い
て防水施工をする場合、他の素材の防水シートよりも接
着力を得るのが難しいので、防水シートを部分的に下地
に接着する上記のような絶縁工法に、このようなフッ素
樹脂系の防水シートを用いることは実用上、困難であっ
た。
【0008】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、フッ素樹脂系の防水シートを用いて、高い接着力
を確保しながら防水シートを部分的に下地に接着する施
工ができる防水工法を提供することを目的とするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
防水工法は、少なくとも表面がフッ素樹脂で形成された
防水シート1を下地2の表面に接着することによって防
水を行なうにあたって、防水シート1と下地2の間に部
分的に配置した接着テープ3で防水シート1を下地2に
接着すると共に接着テープ3以外の部分で防水シート1
と下地2の間に通気路4を形成し、接着テープ3と防水
シート1とを、イソブチレン−p−メチルスチレン共重
合体の臭素化物を主成分とし、脂肪族炭化水素系溶剤を
溶剤主成分とする固形分濃度3〜25質量%の溶液から
なる接着用プライマー5を介して接着させることを特徴
とするものである。
【0010】また請求項2の発明は、請求項1におい
て、接着用プライマーとして、イソブチレン−p−メチ
ルスチレン共重合体の臭素化物100質量部に対してゴ
ムを10〜100質量部配合したブレンド樹脂を主成分
とするものを用いることを特徴とするものである。
【0011】また請求項3の発明は、請求項2におい
て、ゴムとして、ブチルゴム、ポリイソブチレン、エチ
レン−プロピレン−ジエンゴムから選ばれる一種以上の
ものを用いることを特徴とするものである。
【0012】また請求項4の発明は、請求項1乃至3の
いずれかにおいて、脂肪族炭化水素系溶剤として、n−
ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタンから選ばれる一
種以上のものを用いることを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0014】本発明において防水シート1としては、フ
ッ素樹脂のみからなるシート、あるいは金属、樹脂、ゴ
ム、熱可塑性エラストマー、ガラス繊維等の織布などの
シート状物の表面にフッ素樹脂を塗布してコーティング
したシート、すなわち少なくとも表面がフッ素樹脂から
なるシートを用いるものである。防水シート1の厚みは
1.0〜2.0mm程度が好ましい。
【0015】この防水シート1を構成するフッ素樹脂と
しては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テ
トラフルオロエチレン/へキサフルオロプロピレン共重
合体(FEP)、テトラフルオロエチレン/パーフルオ
ロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、ポリク
ロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、エチレン/
テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、エチレ
ン/クロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTF
E)などを用いることができるが、勿論これらに限定さ
れるものではない。
【0016】また接着テープ3としては、非加硫あるい
は加硫のゴムの自着性テープを用いることができるもの
であり、例えばエチレンプロピレンジエンモノマー(E
PDM)、ブチルゴムあるいはこれらのブレンド物に、
加硫剤、加硫促進剤の他、ステアリン酸、カーボンブラ
ック、無機充填剤、酸化亜鉛などを適宜配合したものを
用いることができる。この加硫剤としては硫黄系、p−
キノンジオキシム(GMF)系、樹脂系、例えばオレフ
ィン系、フェノール系、キシレン系などを挙げることが
できるが、一般的なものは硫黄系、GMF系である。ま
た加硫促進剤はテトラチウラムモノサルファイド(TM
M)、過酸化鉛、トリメンベースなど公知のものを用い
ることができ、さらに自然加硫を行なえるようにするに
は超促進剤も配合される。配合割合は、ゴム成分100
質量部に対して、加硫剤が1〜6質量部、加硫促進剤が
2〜10質量部程度が好ましい。
【0017】また本発明において接着用プライマー(接
着剤)としては、イソブチレン−p−メチルスチレン共
重合体の臭素化物を主成分とし、脂肪族炭化水素系溶剤
を主溶剤とする組成物を用いる。イソブチレン−p−メ
チルスチレン共重合体の臭素化物は単独で用いる他、イ
ソブチレン−p−メチルスチレン共重合体の臭素化物に
ゴムをブレンドし、このブレンド樹脂を主成分として用
いるようにしてもよい。
【0018】イソブチレン−p−メチルスチレン共重合
体の臭素化物としては、臭素とベンジル基の合計の含有
量が0.4〜1.3モル%であるものが好ましい。この
含有量が0.4モル%未満であると、架橋速度が遅くな
り過ぎるおそれがある。またこの含有量が逆に1.3モ
ル%を超えると、架橋速度が速くなり過ぎると共に安定
性が悪くなるおそれがあり、臭素が変色の要因となるお
それがある。また、イソブチレン−p−メチルスチレン
共重合体の臭素化物はムーニー粘度ML1+8(125
℃)が30〜55のものが好ましい。
【0019】イソブチレン−p−メチルスチレン共重合
体の臭素化物にゴムをブレンドしたブレンド樹脂を用い
る場合、イソブチレン−p−メチルスチレン共重合体の
臭素化物100質量部に対して、ゴムを10〜100質
量部の範囲でブレンドするのが好ましく、10〜50質
量部の範囲がより好ましい。イソブチレン−p−メチル
スチレン共重合体の臭素化物は変色を起し易いが、この
ようにゴムをブレンドすることによって変色を緩和する
ことができるものであり、またブレンドするゴムによっ
て適正な架橋速度に調整することもできるものである。
ゴムの配合量が10質量部未満では、変色の防止の効果
が不十分であり、逆に50質量部、特に100質量部を
超えると、フッ素樹脂とのなじみが悪くなってフッ素樹
脂に対する接着性が不十分になるおそれがある。
【0020】ゴムとしては天然ゴムあるいは合成ゴムを
用いることができるものであり、合成ゴムとしては、ブ
チルゴム、塩素化あるいは臭素化ブチルゴム、ポリイソ
ブチレン、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPD
M)、クロロプレンゴムなどを用いることができ、これ
らの中でも、イソブチレン−p−メチルスチレン共重合
体の臭素化物と相溶性が良くブレンド性が良好であると
いう理由で、ブチルゴム、ポリイソブチレン、エチレン
−プロピレン−ジエンゴムから選ばれる一種以上のもの
が好ましい。
【0021】また溶剤の主成分としての脂肪族炭化水素
系溶剤としては、直鎖構造のn−ヘキサン、n−ヘプタ
ン、n−オクタンが好ましく、これらの一種以上を用い
ることができる。一般の汎用されている芳香族系、ケト
ン系、エステル系、アルコール系の溶剤は、フッ素樹脂
に対してはじくために塗布することができないが、脂肪
族炭化水素系溶剤の場合はこのような問題なく使用する
ことができるものであり、特にn−ヘキサン、n−ヘプ
タン、n−オクタンはフッ素樹脂に対するはじきが小さ
く接着性が向上するものである。また、これら脂肪族炭
化水素系溶剤の量の50質量%未満であれば、他の汎用
されている各種の溶剤を脂肪族炭化水素系溶剤と混合し
た混合溶剤を用いることも可能である。
【0022】接着用プライマーにはまた、加硫剤として
ZnO、MgOなどの金属酸化物、テトラエチレンテト
ラミン、ヘキサメチレンテトラミンなどの多価ポリアミ
ン、メチロール化アルキルフェノール、臭素化アルキル
フェノールなどを接着力向上のために配合することがで
きる。接着用プライマーにはさらに、粘着性向上のため
の粘着付与剤、可塑剤、プロセス油などを配合すること
もできる。例えば、脂肪族石油樹脂、脂環族石油樹脂、
芳香族石油樹脂、フェノール樹脂などの、イソブチレン
−p−メチルスチレン共重合体の臭素化物と相溶性のよ
い粘着付与樹脂や、ジオクチルフタレート、ジブチルフ
タレート、ジオクチルアジペートなどの可塑剤や、パラ
フィン系、ナフテン系などのプロセス油を挙げることが
できる。
【0023】接着用プライマーの固形分濃度は、塗布
性、乾燥性、接着性の各要件から、3〜25質量%の範
囲に設定されるものであり、より好ましい範囲は5〜1
5質量%である。接着用プライマーの固形分濃度が3質
量%未満であると、接着力が不充分になり、また25質
量%を超えると、塗布作業性が悪くなるので、好ましく
ない。
【0024】次に、上記のフッ素樹脂系の防水シート1
を用いた屋上などの防水工法について説明する。図1は
防水施工を行なった状態の一例を示すものであり、コン
クリートなどで形成される下地2の上に接着テープ3を
部分的に配置し、この上にフッ素樹脂系の防水シート1
を敷設して、接着テープ3によって部分的に下地2に防
水シート1を接着するようにしてある。また図2は下地
2の表面に複数枚の防水シート1を敷設する場合に、隣
合う防水シート1の端部同士を重ねてジョイントテープ
10でジョイントした部分を示すものである。
【0025】そして施工にあたっては、まず下地2に接
着テープ3を接着する。接着テープ3はその自着性によ
って下地2に対して接着させることができるが、下地用
プライマーを下地2に塗布して、下地用プライマーを介
して下地2に接着テープ3を接着させるようにするのが
好ましい。次に、フッ素樹脂系の防水シート1に上記の
接着用プライマー5を塗布する。接着用プライマー5の
塗布量は、乾燥重量で100〜500g/m2の範囲が
好ましい。この後に、塗布した接着用プライマー5を乾
燥させた防水シート1を接着テープ3の上から敷設し、
接着テープ3に接着用プライマー5を介して防水シート
1を接着させることによって、接着テープ3で下地2に
防水シート1を接着することができるものである。
【0026】ここで、接着テープ3としては、下地2に
防水シート1を部分的に接着させるものであればどのよ
うな形状でもよく、図3に示すような帯状のものの他
に、図4に示すような円形のものであってもよい。いず
れのものも、接着テープ3以外の部分において防水シー
ト1と下地2の間に通気路4を形成することができ、下
地2から水蒸気が発生してもこの通気路4を伝わって防
水シート1の外部へと容易に逃がすことができるもので
あり、防水シート1に膨れが発生することを防ぐことが
できるものである。
【0027】しかし、防水シート1と下地2との間に充
分な接着力を確保し、強風によっても防水シート1があ
おられて破断してしまったり風圧で吹き飛ばされてしま
ったりすることがないようにするためには、下地2に対
する防水シート1の接着力が単位面積当たり1.0kg
f/25mm以上であることが必要である。このような
接着力を確保するためには、防水シート1の全面積に対
して接着テープ3の合計面積が60%以上になるように
するのが望ましい。ただ、防水シート1の全面積に対し
て接着テープ3の合計面積が90%を超えると、通気路
4の占める面積が小さくなり過ぎて、脱気性能が低下す
るので、90%以下であることが好ましい。
【0028】
【実施例】次に、実施例によって本発明の効果を確認す
る。
【0029】イソブチレン−p−メチルスチレン共重合
体の臭素化物としてエクソン化学社製「EXXPRO」
(臭素及びベンジル基の含有量が0.75モル%、ムー
ニー粘度ML1+8(125℃)が45)を用い、表1
の配合で接着用プライマーを調製した。
【0030】
【表1】
【0031】また、接着テープとして、表2の配合物を
混練して得たものを用い、さらに下地用プライマーとし
て表3の配合で調製したものを用いた。
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】そしてまずスレート板を下地として用い、
その表面に下地用プライマーを0.2kg/m2(乾燥
重量)の塗布量で塗布し、1.0mm厚の接着テープを
この上に貼り、次いでテフロン(登録商標)シートから
なる防水シートに接着用プライマーを0.15kg/m
2(乾燥重量)の塗布量で塗布し、接着テープの上に接
着用プライマーを塗布した防水シートを貼り、スレート
板に接着テープによって防水シートを接着した。
【0035】また比較のために、接着用プライマーを用
いずに、スレート板に接着テープによって防水シートを
接着した。
【0036】上記のように下地に接着した防水シートの
接着力を、試験片幅25mm、剥離速度200mm/m
inの条件で180°剥離試験して測定した。結果を表
4に示す。
【0037】
【表4】
【0038】表4にみられるように、接着用プライマー
を用いることによって、接着テープとテフロンの防水シ
ートの界面剥離強度が2倍以上に向上することが確認さ
れる。
【0039】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に係る防
水工法は、少なくとも表面がフッ素樹脂で形成された防
水シートを下地の表面に接着することによって防水を行
なうにあたって、防水シートと下地の間に部分的に配置
した接着テープで防水シートを下地に接着すると共に接
着テープ以外の部分で防水シートと下地の間に通気路を
形成し、接着テープと防水シートとを、イソブチレン−
p−メチルスチレン共重合体の臭素化物を主成分とし、
脂肪族炭化水素系溶剤を溶剤主成分とする固形分濃度3
〜25質量%の溶液からなる接着用プライマーを介して
接着させるようにしたので、接着用プライマーによって
フッ素樹脂系の防水シートに対する接着テープの接着力
を高く得ることができるものであり、フッ素樹脂系の防
水シートを用いて、高い接着力を確保しながら防水シー
トを部分的に下地に接着する施工を行なうことができる
ものである。
【0040】また請求項2の発明は、接着用プライマー
として、イソブチレン−p−メチルスチレン共重合体の
臭素化物100質量部に対してゴムを10〜100質量
部配合したブレンド樹脂を主成分とするものを用いるよ
うにしたので、接着用プライマーの接着性を低下させる
ことなく、変色を抑制することができるものである。。
【0041】また請求項3の発明は、ゴムとして、ブチ
ルゴム、ポリイソブチレン、エチレン−プロピレン−ジ
エンゴムから選ばれる一種以上のものを用いるようにし
たので、これらのゴムはイソブチレン−p−メチルスチ
レン共重合体の臭素化物との相溶性が良く、接着用プラ
イマーの接着性を低下させることがないものである。。
【0042】また請求項4の発明は、脂肪族炭化水素系
溶剤として、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタ
ンから選ばれる一種以上のものを用いるようにしたの
で、フッ素樹脂系の防水シートへのはじきがなく、接着
用プライマーの接着性を向上させることができるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す断面図であ
る。
【図2】同上のジョイント部分の断面図である。
【図3】同上の帯状の接着テープを用いる場合の平面図
である。
【図4】同上の円形の接着テープを用いる場合の平面図
である。
【符号の説明】
1 防水シート 2 下地 3 接着テープ 4 通気路 5 接着プライマー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥野 智久 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本社内 (72)発明者 丹野 吉雄 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本社内 (72)発明者 三木 重人 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本社内 (72)発明者 高橋 拡 千葉県印西市大塚1丁目5番1号 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 岩本 憲三 兵庫県神戸市長田区浜添通4丁目1番21号 三ツ星ベルト株式会社内 (72)発明者 東田 義孝 兵庫県神戸市長田区浜添通4丁目1番21号 三ツ星ベルト株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも表面がフッ素樹脂で形成され
    た防水シートを下地の表面に接着することによって防水
    を行なうにあたって、防水シートと下地の間に部分的に
    配置した接着テープで防水シートを下地に接着すると共
    に接着テープ以外の部分で防水シートと下地の間に通気
    路を形成し、接着テープと防水シートとを、イソブチレ
    ン−p−メチルスチレン共重合体の臭素化物を主成分と
    し、脂肪族炭化水素系溶剤を溶剤主成分とする固形分濃
    度3〜25質量%の溶液からなる接着用プライマーを介
    して接着させることを特徴とする防水工法。
  2. 【請求項2】 接着用プライマーとして、イソブチレン
    −p−メチルスチレン共重合体の臭素化物100質量部
    に対してゴムを10〜100質量部配合したブレンド樹
    脂を主成分とするものを用いることを特徴とする請求項
    1に記載の防水工法。
  3. 【請求項3】 ゴムとして、ブチルゴム、ポリイソブチ
    レン、エチレン−プロピレン−ジエンゴムから選ばれる
    一種以上のものを用いることを特徴とする請求項2に記
    載の防水工法。
  4. 【請求項4】 脂肪族炭化水素系溶剤として、n−ヘキ
    サン、n−ヘプタン、n−オクタンから選ばれる一種以
    上のものを用いることを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれかに記載の防水工法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007170015A (ja) * 2005-12-21 2007-07-05 Shizuoka Rekisei Kogyo Kk 粘着層付き防水シート及びそれを用いた工法
JP2011157694A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Takiron Co Ltd 床被覆材の継目構造及び継目施工法
CN115011177A (zh) * 2022-07-14 2022-09-06 江苏锐剑科技有限公司 一种三元乙丙防水卷材用环保底涂的制备方法

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