JP2003002834A - 医薬組成物 - Google Patents

医薬組成物

Info

Publication number
JP2003002834A
JP2003002834A JP2002117406A JP2002117406A JP2003002834A JP 2003002834 A JP2003002834 A JP 2003002834A JP 2002117406 A JP2002117406 A JP 2002117406A JP 2002117406 A JP2002117406 A JP 2002117406A JP 2003002834 A JP2003002834 A JP 2003002834A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optionally substituted
halogen
alkyl
substituted
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002117406A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4109890B2 (ja
Inventor
Saakaa Ylla
イラ・サーカー
Paul Furth
ポール・ファース
Bradley R Teegarden
ブラッドリー・アール・ティーガーデン
Marshall Morningstar
マーシャル・モーニングスター
Nicholas Smith
ニコラス・スミス
Ronald C Griffith
ロナルド・シー・グリフィス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tanabe Seiyaku Co Ltd
Original Assignee
Tanabe Seiyaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tanabe Seiyaku Co Ltd filed Critical Tanabe Seiyaku Co Ltd
Priority to JP2002117406A priority Critical patent/JP4109890B2/ja
Publication of JP2003002834A publication Critical patent/JP2003002834A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4109890B2 publication Critical patent/JP4109890B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 炎症性疾患の治療に有効な、αLβ2介在接着
阻害剤である小分子を有効成分とする医薬組成物。 【解決手段】 有効成分として下記式(I): 【化1】 で示される化合物、その薬理学的に許容される塩の治療
上有効量および薬理学的に許容される担体からなる医薬
組成物。該医薬組成物はαLβ2接着介在を伴う疾病の予
防・治療に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は炎症性疾患の治療に
有効な、αLβ2介在細胞接着の強力な阻害剤である小分
子を有効成分とする医薬組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】タンパク質のインテグリンファミリーは
種々の白血球上に発現し、細胞間結合や細胞外マトリッ
クスへの接着を介在するヘテロ二量体の受容体である。
β2(CD18)インテグリンサブファミリーは、3個の
構成員、つまり、αLβ2インテグリン(LFA−1、C
D11a/CD18)、αMβ2インテグリン(Mac−
1、CD11b/CD18)、およびgp150β2イン
テグリン(αXβ2インテグリン、CD11c/CD18)
から成る(サンチェス−マドリッドら、J. Exp. Med., 1
58, 1785-1803 (1983))。αLβ2インテグリンはTおよ
びBリンパ球上に主として存在し、一方αMβ2インテグ
リンは活性化された好中球、NK細胞およびある種の脊
髄細胞上に存在する。αLβ2インテグリンは、血管内皮
細胞、樹状突起神経細胞、上皮細胞、マクロファージお
よびTリンパ芽球などの多くの細胞型に見られる細胞内
接着分子ICAM−1、2および3に結合する(ダステ
ィンら、J. Immunology, 137, 245-254 (1986))。
【0003】ICAM−1へのαLβ2インテグリンの接
着はTリンパ球の抗原への免疫応答、リンパ球ホーミン
グおよび循環(lymphocyte homing and circulation)、
および炎症サイトへの細胞移住に必須である(スプリン
ガー、Ann. Rev. Physiol., 57, 827 (1995))。炎症事
象を介在するにあたりαLβ2インテグリンが重要な役割
を有していること、いくつかの異なる炎症疾患動物モデ
ルにおいて、αLβ2インテグリンやICAM−1に対す
る抗体が炎症の進行を抑制することから明らかである
(ロースレインら、Kidney International, 41, 617 (19
92); イーゴら、J.Immunology, 147, 4167 (1991);ベネ
ットら、J. Pharmacol. and Exp. Therapeutics, 280,
988 (1997))。
【0004】さらに、β2インテグリンサブファミリー
はICAMと相互作用して炎症疾患過程のいくつかのタ
イプにおいて重要な役割を演じると考えられている。イ
ンビトロでの内皮細胞間移住がβ2インテグリンあるい
はICAM−1に対するモノクロナル抗体により著しく
阻害されているという証拠により、炎症応答を介在する
上でのβ2インテグリンの重要性が証明されている(スミ
ス、Can. J. Physiol.Pharmacol., 71, 76 (1993))。さ
らにαLβ2インテグリンの遮断により、例えば、皮膚、
腹膜、滑膜、肺、腎臓、および心臓を含む殆どすべての
系において好中球流入を阻害することが示されている。
ICAM−1はβ2インテグリンの主たるリガンドのひ
とつなので、ICAM−1の遮断もまた炎症応答を阻害
するであろうことが期待される(アルベルダら、The FAS
EB Journal, 8, 504 (1994))。
【0005】さらに、αLβ2インテグリンに対する抗体
が移植後の拒絶反応を抑制することが知られている。W
O 94/04188はαLβ2インテグリンに対するモ
ノクロナル抗体の、移植片対宿主疾患や宿主対移植片疾
患(graft vs. host or hostvs. graft diseases)を含む
すべての移植への使用を開示している。
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、経口
で生体利用可能な、非ペプチド性の、小分子のαLβ2
胞接着阻害剤を有効成分とする医薬組成物を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】課題を解決するために本
発明者らは、鋭意研究の結果、αLβ2細胞接着阻害剤で
ある化合物を含有する新規な医薬組成物を見出し、本発
明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は式(I):
【化7】 式中、Aは=C(Z1)−または=N−;Bは−C(R1)
(R2)−、−CH=CH−、−S−、−SO−、−SO2
−、−O−、−N(R3)−、-N(COR41)−、−N(C
SR41)−、−N(SO25)−、−N(R3)CO−、−N
(COR41)CO−、-N(CSR41)CO−、または−N
(SO25)CO−;Kは−CH2−、−CH(OH)−、
−C(=O)−、または−CF2−;Mは単結合、−(CH
2)p−、−C(=O)−または−NH−;Wは下記式で表
される基:
【化8】 XおよびYはそれぞれ独立して、H、ハロゲン、N
2、CN、C1-6アルキルチオ、NR36、ハロゲンで
置換されていてもよいC1-6アルキル、C1-6アルコキ
シ、COR42、置換されていてもよいアリール、または
置換されていてもよいヘテロアリール;ZおよびZ1
それぞれ独立して、H、OH、ハロゲン、NO2、C
3、NR36、NHCOR41、カルボキシル、C1-6
ルコキシカルボニルまたはフェニルで置換されていても
よいC1-6アルコキシ、またはCOR42;PおよびQは
それぞれ独立して、OまたはS;Rは下記群から選ばれ
る基で置換されていてもよいアリールまたはヘテロアリ
ール、 1)ハロゲン、 2)OH、 3)CN、 4)a)ハロゲン、b)OR6、c)COR41、d)置換され
ていてもよいアリール、およびe)NR36から選ばれ
る基で置換されていてもよいC1-6アルキル、 5)a)ハロゲン、b)NR36、c)置換されていてもよ
いアリール、d)置換されていてもよいヘテロアリー
ル、およびe)非芳香族複素環基から選ばれる基で置換
されていてもよいC1-6アルコキシ、 6)NO2、 7)NR36、 8)NHCOR41、 9)NHSO25、 10)COR42、 11)C(=NH)NH2、 12)CONHOH、 13)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキルチ
オ、 14)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキルス
ルフィニル、 15)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキルス
ルホニル、 16)a)C1-6アルキル、b)ハロゲン、c)置換されて
いてもよいアリール、またはd)置換されていてもよい
ヘテロアリールで置換されていてもよいC1 -3アルキレ
ンジオキシ、 17)天然α−アミノ酸残基がC1-6アルキルでエステル
化されていてもよい、−C(=O)−(天然α−アミノ酸
残基)、 18)置換されていてもよいアリール、および 19)置換されていてもよいヘテロアリール;R1および
2はそれぞれ独立して、H、ハロゲン、OR3、OCO
5、SO25、NR36、NR6COR41、NR6CS
41、NR6SO25、OCONR33、N3、置換され
ていてもよいC1-6アルキル、CN、COR42、置換さ
れていてもよいアリール、または置換されていてもよい
ヘテロアリール;あるいはR1およびR2は互いに末端で
結合して、オキソ、C2-3アルキレンジオキシ、または
カルボキシル、C1-6アルコキシカルボニル、またはC
ONRabで置換されたメチレンを形成してもよい;R
aおよびRbは互いに末端で結合して、それらが結合して
いる隣接する窒素原子と一緒になって3〜7員環を形成
し、該3〜7員環はさらに酸素、窒素およびイオウなど
のヘテロ原子を包含していてもよく、C1-6アルキル、
オキソ、水酸基、C1-6アルコキシまたはNR66で置
換されていてもよい;R3はH、置換されていてもよい
1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、置換されていて
もよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリー
ル、あるいは非芳香族複素環基;R41は置換されていて
もよいC1-6アルキル、置換されていてもよいC1-6アル
コキシ、置換されていてもよいアリール、置換されてい
てもよいヘテロアリール、置換されていてもよい非芳香
族複素環基、C3-6シクロアルキル、またはNR36
42はH、OH、置換されていてもよいC1-6アルキ
ル、置換されていてもよいC1-6アルコキシ、置換され
ていてもよいアリール、NR36、または置換されてい
てもよい非芳香族複素環基;R5は置換されていてもよ
いC1-6アルキル、または置換されていてもよいアリー
ル;R6はHまたは置換されていてもよいC1-6アルキ
ル;mは0、1、2または3;nは0、1または2;o
は1または2;およびpは1または2;で示される化合
物、またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とし
て含有することを特徴とする医薬組成物に関する。
【0008】本発明の有効成分はその不斉炭素に基づく
光学活性異性体として存在することがあり、本発明はこ
れらの異性体およびその混合物も包含する。本発明の態
様において、結合の立体配置は固定されるものではな
い。本発明の有効成分の化合物は単一配置のもの、ある
いはいくつかの異なる配置のものの混合物であってもよ
い。
【0009】
【発明の実施の形態】上記式(I)中、「アリール」と
は、単環、2環または3環式のアリール基、例えば、フ
ェニル基、ナフチル基、アンソリル基およびフルオレニ
ル基がある。
【0010】上記式(I)中、「ヘテロアリール基」はヘ
テロ原子を含有する、単環、2環または3環式のアリー
ル基を意味し、ヘテロアリール基の例としては、ピリジ
ル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラジニル
基、キノリル基、イソキノリル基、キナゾリニル基、フ
タラジニル基、イミダゾリル基、イソキサゾリル基、ピ
ラゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、インドリ
ニル基、ベンズオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、
ベンゾイミダゾリル基、ベンゾフリル基、フリル基、チ
エニル基、ピロリル基、オキサジアゾリル基、チアジア
ゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、オキサゾ
リル基、インダゾリル基、イソインドリル基、プリニル
基、キノキサリル基、ベンゾチエニル基、ベンゾチアジ
アゾリル基、イミダゾチアゾリル基、ジベンゾフラニル
基、およびイソチアゾリル基が挙げられる。
【0011】上記式(I)中、「非芳香族複素環基」とは
ヘテロ原子を含有する、単環、2環または3環式非芳香
族基が挙げられる。非芳香族複素環基の例としては、ピ
ロリジニル基、ピペリジル基、イミダゾリジニル基、ピ
ラゾリジニル基、ピペラジニル基、キヌクリジニル基、
モルホリニル基、ホモピペリジル基、および酸化されて
いてもよいチオモルホリニル基が挙げられる。
【0012】化合物(I)の好ましい態様では、X、Y、
1、R2、R3、R41、R42およびR5の定義中のアリー
ルはそれぞれ独立して、フェニルおよびナフチルから選
ばれる基であり、X、Y、R1、R2およびR41の定義中
のヘテロアリールはそれぞれ独立して、フリル、チエニ
ル、ピロリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、ピリジ
ル、チアゾリルおよびテトラゾリルから選ばれる基で、
該フェニル、ナフチル、フリル、チエニル、ピロリル、
オキサゾリル、イソキサゾリル、ピリジル、チアゾリル
およびテトラゾリル基は、ハロゲン、カルボキシル、C
1-7アルカノイル、C1-6アリキル、C1-6アルコキシカ
ルボニルおよびNR66から選ばれる1〜4個の基で置
換されていてもよい。R3、R41およびR42の定義中の
非芳香族複素環基はそれぞれ独立して、式:−NRab
で示される基が好ましく、RaおよびRbは上記と同意味
である。該式:−NRabで示される基の例としては、
モルホリニル、ピロリジニル、ピペラジニル、およびピ
ペリジルが挙げられる。
【0013】化合物(I)のもう一つの好ましい態様で
は、Rの定義中のアリールはそれぞれ独立して、フェニ
ルおよびナフチルから選ばれる基である。Rの定義中の
ヘテロアリールはそれぞれ独立して、ピリジル、ベンゾ
フリル、チアゾリル、フリル、チエニル、ピロリル、ジ
ヒドロオキサゾリル、イソキサゾリル、ベンゾチエニル
およびテトラゾリルから選ばれる基である。Rの定義中
の非芳香族複素環基はそれぞれ独立して、モルホリニ
ル、ピペリジニルおよびピロリジニルから選ばれる基で
ある。
【0014】本発明のさらに好ましい態様において、X
およびYはそれぞれ独立して、 1)ハロゲン、 2)NO2、 3)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル、 4)C1-6アルコキシ基、 5)C1-7アルカノイル基、 6)CN、 7)カルボキシル、 8)C1-6アルキルチオ、 9)NR36、 10)a)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキ
ル、b)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルコキ
シ、およびc)CNから選ばれる基で置換されていても
よいフェニル、 11)C1-6でアルキルで置換されていてもよいイソキサ
ゾリル、 12)C1-6アルコキシカルボニルまたはホルミルで置換
されていてもよいピロリル、または 13)ピリジル;Rはフェニル、ナフチル、ピリジル、
ベンゾフリルあるいはチアゾリルであって、該フェニ
ル、ナフチル、ピリジル、ベンゾフリルあるいはチアゾ
リルは下記基で置換されていてもよい: 1)ハロゲン、 2)OH、 3)CN、 4)a)ハロゲン、b)OR6、またはc)COR41で置換
されていてもよいC1-6アルキル、 5)a)ハロゲン、b)NR36、c)ピリジル、または
d)ピペリジニルで置換されていてもよいC1-6アルコキ
シ、 6)NO2、 7)NR36、 8)NHCOR41、 9)NHSO25、 10)COR42、 11)C(=NH)NH2、 12)CONHOH、 13)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキルチ
オ、 14)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキルス
ルフィニル、 15)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキルス
ルホニル、 16)a)C1-6アルキル、またはb)ハロゲンで置換され
ていてもよいC1-3アルキレンジオキシ、 17)天然α−アミノ酸残基がアスパラギン酸、アラニ
ン、フェニルアラニン、およびアスパラギンから選ば
れ、C1-6アルキル基でエステル化されていてもよい、
−C(=O)−(天然α−アミノ酸残基)、 18)a)C1-6アルコキシ、b)OR6、N(C1-6アルキ
ル)2、またはCOR42で置換されていてもよいC1-6
ルキル、c)CN、d)COR42、e)COOR5で置換さ
れていてもよいC2-7アルケニル、f)NR66、g)N
2、h)NHCOR41、i)NHSO25、j)N(SO2
5)2、k)NHCONHR5、l)N(CONHR5)2
m)NHCSNHR5、あるいはn)C1-6アルキルで置換
されていてもよいピロリジニル、で置換されていてもよ
いフェニル、 19)CHOで置換されていてもよいフリル、 20)CHOで置換されていてもよいチエニル、 21)CHOとC1-6アルコキシカルボニルで置換されて
いてもよいピロリル、 22)C1-6アルキルで置換されていてもよいジヒドロオ
キサゾリル、 23)C1-6アルキルで置換されていてもよいイソキサゾ
リル、 24)ベンゾチエニル、 25)ピリジル、 26)テトラゾリル、または 27)C1-6アルキルで置換されていてもよいチアゾリ
ル;R1およびR2はそれぞれ独立して、H、ハロゲン、
OR3、OCOR5、NR36、NR6COR41、NHC
SR41、NHSO25、N3、COR42、またはフェニ
ル;あるいはR1およびR2は互いに末端で結合して、オ
キソを形成してもよい;R3は 1)水素原子、 2)a)OH、b)ハロゲンまたはC1-6アルコキシで置換
されていてもよいフェニル、c)カルボキシル、d)カル
バモイル、e)NR66、f)C1-6アルコキシカルボニ
ル、g)モルホリニル、h)ピリジル、i)チエニル、ま
たはj)オキソで置換されていてもよいピロリジニル、
で置換されていてもよいC1-6アルキル、 3)C3-6シクロアルキル、 4)ハロゲンで置換されていてもよいフェニル、 5)C1-6アルキルで置換されていてもよいピリジル、ま
たは 6)モルホリニル;R41は 1)a)NR66、b)カルボキシル、c)−CONRcd
(RcおよびRdはそれぞれ独立して、水素原子およびC
1-6アルキルから選ばれる基、あるいはRcおよびRd
互いに末端で結合して、それらが結合する隣接窒素原子
と一緒になって、3〜7員環を形成し、該3〜7員環は
酸素、窒素およびイオウなどの1〜3個のヘテロ原子を
さらに含有していてもよく、さらにC1-6アルキル、オ
キソ、水酸基、C1-6アルコキシまたはNR66で置換
されていてもよい)d)C1-6アルコキシカルボニルアミ
ノ、e)C1-6アルキルスルホニルアミノ、f)C2-7アル
カノイルアミノ、またはg)ピリジル、で置換されてい
てもよいC1-6アルキル、 2)NR66またはフェニルで置換されていてもよいC
1-6アルコキシ、3)NR36、 4)a)カルボキシル、b)C1-6アルコキシカルボニル、
またはc)NR66で置換されていてもよいフェニル、 5)C3-6シクロアルキル、 6)C1-6アルキルで置換されていてもよいイソキサゾリ
ル; 7)ピリジル、 8)チエニル、 9)フリル、 10)フェノキシ、または 11)NRab(例えば水酸基で置換されていてもよいピ
ロリジニルおよびモルホリニル);R42は、 1)H、 2)OH、 3)NR66またはフェニルで置換されていてもよいC
1-6アルキル、 4)NR66で置換されていてもよいC1-6アルコキシ、 5)NR36、 6)NRab(例えば、水酸基で置換されていてもよいピ
ロリジニルおよびモルホリニル)、または 7)C1-6アルキルで置換されていてもよいピリジル;R
5はCOR42で置換されていてもよいC1-6アルキル、ま
たはアリール;およびR6は水素原子または−N(C1-6
アルキル)2で置換されていてもよいC1-6アルキルであ
る。
【0015】本発明の所望の有効成分の化合物のうち、
さらに好ましい化合物は下記式(I−A)の化合物であ
る。
【化9】
【0016】上記式(I−A)中、Aは=C(Z1)−、ま
たは=N−、およびXおよびYはそれぞれ独立して、
H、ハロゲン、NO2、CN、C1-6アルキルチオ、NR
36、またはハロゲンで置換されていてもよいC1-6
ルキルである。Z1は1)H、2)OH、3)ハロゲン、
4)NR36、5)NHCOR41、6)a)カルボキシル、
b)C1-6アルコキシカルボニル、またはc)フェニルで
置換されていてもよいC1-6アルコキシ、または7)CO
42である。R1およびR2はそれぞれ独立して、H、ハ
ロゲン、OR3、NR36、NHCOR41、NHCSR
41、NHSO25、N3、COR42、またはフェニル、
あるいはR1およびR2は互いに末端で結合してオキソを
形成してもよい。R71は、1)H、2)OH、3)ハロゲ
ン、4)CN、5)ハロゲン、OR6またはCOR42で置
換されていてもよいC1-6アルキル、6)ハロゲン、NR
36、ピリジル、またはピペリジニルで置換されていて
もよいC1-6アルコキシ、7)NO2、8)NR36、9)
NHCOR41、10)NHSO25、11)COR42、1
2)C(=NH)NH2、13)CONHOH、14)C1-6
アルキルチオ、15)C1-6アルキルスルフィニル、1
6)C1-6アルキルスルホニル、17)a)COOR5で置
換されたC2-7アルケニル、b)COR42、c)OR6で置
換されていてもよいC1- 6アルキル、d)C1-6アルコキ
シ、またはe)CNで置換されていてもよいフェニル、
18)CHOで置換されていてもよいチエニル、19)C
HOで置換されていてもよいフリル、20)テトラゾリ
ル、21)ジヒドロオキサゾリル、22)CHOで置換さ
れていてもよいピロリル、23)C1-6アルキルで置換さ
れたイソキサゾリル、あるいは24)ベンゾチエニルで
ある。R72は、1)水素原子、2)ハロゲン、3)CN、
4)OR6またはCOR42で置換されていてもよいC1-6
アルキル、または5)NO2であり、またはR71およびR
72は互いに末端で結合して、ハロゲンで置換されていて
もよいC1-3アルキレンジオキシを形成する。mは0、
1、または2、およびnは0または1である。
【0017】化合物(I−A)のうちでさらに好ましい化
合物は、Aが=CH−または=N−、XおよびYがそれ
ぞれ独立して、ハロゲン、NO2、NR36、あるいは
ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル、R1
2のひとつがHで、他方がH、OH、ハロゲン、NR3
6、NHCOR41、NHCSR41、NHSO25
3、COR42、またはフェニル、あるいはR1およびR
2が互いに末端で結合してオキソを形成してもよく、R
71がH、ハロゲン、CN、ハロゲンで置換されていても
よいC1-6アルキル、ハロゲンで置換されていてもよい
1-6アルコキシ、COR42、C1-6アルキルチオ、a)
COOR5で置換されたC2-7アルケニル、b)CO
42、c)OR6で置換されていてもよいC1-6アルキ
ル、d)C1-6アルコキシ、およびe)CNから選ばれる
基で置換されていてもよいフェニル、CHOで置換され
ていてもよいチエニル、CHOで置換されていてもよい
フリル、CHOで置換されていてもよいピロリル、C
1-6アルキルで置換されたイソキサゾリルであり、R72
が水素原子、あるいはR71とR72が互いに末端で結合し
てハロゲンで置換されたC1-3アルキレンジオキシを形
成してもよく、mが1、およびnが1である。
【0018】化合物(I−A)のうち、さらに好ましい化
合物では、XおよびYがそれぞれ独立して、ハロゲンで
あり、R1とR2の一方がH、他方がH、OH、NR
36、NHCOR41、NHCSR41、あるいはCOR42
であり、R41が1)a)NR66、b)カルボキシル、c)
カルバモイル、d)C1-6アルキルで置換されていてもよ
いピペラジニルカルボニル、e)C2-7アルカノイルアミ
ノ、およびf)ピリジルから選ばれる基で置換されてい
てもよいC1-6アルキル、2)C1-6アルコキシ、3)NR
36、4)C3-6シクロアルキル、5)ピリジル、6)チエ
ニル、7)フリル、または8)ピロリジニルであり、R42
がNR36またはモルホリニルであり、R7 1が1)ハロ
ゲン、2)CN、または3)ハロゲンで置換されていても
よいC1-6アルコキシ、およびR72が水素原子である。
【0019】化合物(I−A)のうち、さらに好ましい化
合物では、XおよびYがそれぞれ独立して、ハロゲン、
特に塩素原子であり、R1とR2の一方がH、他方がO
H、NHCOR41またはCOR42であり、R41がカルボ
キシル、カルバモイル、およびC1-6アルキルで置換さ
れたピペラジニルカルボニルから選ばれる基で置換され
ていてもよいC1-6アルキル、NH2、NH(C1-6アルキ
ル)、ピリジル、あるいはピロリジニルであり、R42
NH2、NH(C1-6アルキル)またはモルホリニルであ
り、R71がハロゲンで置換されたC1-6アルコキシであ
り、およびR72が水素原子である。
【0020】本発明の目的化合物のうち、他のさらに好
ましい化合物は以下の化学式(I−B)で示される。
【化10】
【0021】上記式(I−B)中、Aは=CH−または=
N−;Bは−S−、−SO−、−SO2−、−N(R3)
−、−N(COR41)−、−N(CSR41)−、または−N
(SO25)−;XおよびYはそれぞれ独立して、H、ハ
ロゲン、NO2、またはC1-6アルキル、R71は1)H、
2)ハロゲン、3)CN、4)ハロゲンで置換されていて
もよいC1-6アルキル、5)ハロゲンで置換されていても
よいC1-6アルコキシ、6)COR42、7)C1-6アルキル
チオ、8)フェニル、9)チエニル、10)フリル、11)
ピロリル、または12)C1-6アルキルで置換されたイソ
キサゾリルであり、該フェニルはa)COOR5で置換さ
れたC2-7アルケニル、b)COR42、c)OR6で置換さ
れていてもよいC1-6アルキル、d)C1-6アルコキシ、
またはe)CNで置換されていてもよく、さらに該チエ
ニル、フリルおよびピロリルはCHOで置換されていて
もよい。
【0022】化合物(I−B)中さらに好ましい化合物で
は、Bは−N(COR41)−、およびXとYはそれぞれ独
立して、ハロゲンであり、R41は1)a)NR66、b)
カルバモイル、およびc)C1-6アルキルで置換されてい
てもよいピペラジニルカルボニルから選ばれる基で置換
されていてもよいC1-6アルキル、2)C1-6アルコキ
シ、または3)NR36、およびR71は1)ハロゲン、ま
たは2)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルコキ
シである。
【0023】本発明の所望化合物のうち、他のさらに好
ましい化合物は下記式(I−C)で示されるものである。
【化11】
【0024】上記式(I−C)中、Aは=CH−または=
N−;Bは−N(R3)−、−N(COR41)−、−N(CS
41)−、または−N(SO25)−;XとYはそれぞれ
独立して、H、ハロゲン、NO2、またはC1-6アルキ
ル;R71は1)H、2)ハロゲン、3)CN、4)ハロゲン
で置換されていてもよいC1-6アルキル、5)ハロゲンで
置換されていてもよいC1-6アルコキシ、6)COR42
7)C1-6アルキルチオ、8)フェニル、9)チエニル、1
0)フリル、11)ピロリル、および12)C1-6アルキル
で置換されたイソキサゾリルから選ばれる基であり、該
フェニルはa)COOR5で置換されたC2-7アルケニ
ル、b)COR42、c)OR6で置換されていてもよいC
1-6アルキル、d)C1-6アルコキシ、およびe)CNから
選ばれる基で置換されていてもよく、また該チエニル、
フリルおよびピロリルはCHOで置換されていてもよ
い。
【0025】本発明の目的化合物のうち、他のさらに好
ましい化合物は下記式(I−D)で示されるものである。
【化12】
【0026】上記式(I−D)中、Aは=CH−、または
=N−;XはHまたはハロゲン;Yは1)ホルミルで置
換されていてもよいピロリル、2)a)CN、b)ハロゲ
ンで置換されていてもよいC1-6アルキル、またはc)ハ
ロゲンで置換されていてもよいC1-6アルコキシ、で置
換されていてもよいフェニル、または3)C1-6アルキル
で置換されていてもよいイソキサゾリル;R71は1)
H、2)ハロゲン、3)CN、4)ハロゲンで置換されて
いてもよいC1-6アルキル、5)ハロゲンで置換されてい
てもよいC1-6アルコキシ、6)COR42、7)C1-6アル
キルチオ、8)フェニル、9)チエニル、10)フリル、
11)ピロリル、または12)C1-6アルキルで置換され
たイソキサゾリルであり、該フェニルはa)COOR5
置換されたC 2-7アルケニル、b)COR42、c)OR6
置換されていてもよいC1-6アルキル、d)C1-6アルコ
キシ、およびe)CNから選ばれる基で置換されていて
もよく、さらに該チエニル、フリルおよびピロリルはC
HOで置換されていてもよい。
【0027】本発明の有効成分として好ましい化合物
は、以下の群から選ばれる化合物またはその薬理学的に
許容される塩である。(5R,7R)−5−[4−(トリフ
ルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェ
ニル)−7−ヒドロキシ−1,3−ジアザビシクロ[3.
3.0]オクタン−2,4−ジオン;(5R,7S)−5−
[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−
ジクロロフェニル)−7−アセチルアミノ−1,3−ジア
ザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン;(5
R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]
−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−(3−カルバモ
イルプロピオニルアミノ)−1,3−ジアザビシクロ[3.
3.0]オクタン−2,4−ジオン;(5R,7S)−5−
[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−
ジクロロフェニル)−7−[3−(4−メチル−1−ピペ
ラジニルカルボニル)プロピオニルアミノ]−1,3−ジ
アザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン;(5
R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]
−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−ニコチノイル
アミノ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−
2,4−ジオン;(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロ
メトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)
−7−(1−ピロリジニルカルボニルアミノ)−1,3−
ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン;
(5R,7R)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジ
ル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−カルバモイ
ル−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4
−ジオン;(5R,7R)−5−[4−(トリフルオロメト
キシ)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7
−モルホリノカルボニル−1,3−ジアザビシクロ[3.
3.0]オクタン−2,4−ジオン;(5R,7R)−5−
[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−
ジクロロフェニル)−7−ジメチルカルバモイル−1,3
−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオ
ン;(5R,7R)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベ
ンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−メチル
カルバモイル−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オク
タン−2,4−ジオン;および(5R,7R)−5−[4−
(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジク
ロロフェニル)−7−モルホリノカルバモイル−1,3−
ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン。
【0028】本発明の有効成分として好ましい化合物は
遊離の形または薬理学的に許容される塩の形のいずれの
形でも臨床的に使用できる。薬理学的に許容される塩と
は、例えば、無機酸あるいは有機酸との酸付加塩(塩酸
塩、硫酸塩、硝酸塩、臭化水素酸塩、メタンスルホン酸
塩、p−トルエンスルホン酸塩、酢酸塩)、および無機
塩基、有機塩基、あるいはアミノ酸との塩(トリエチル
アミン塩、リジンとの塩、アルカリ金属との塩(例えば
ナトリウム塩、カリウム塩)、アルカリ土類金属との塩
(例えばカルシウム塩)、等)が挙げられる。薬理学的に
許容される塩はまた分子内塩、溶媒和物あるいは水和物
も含まれる。
【0029】本発明の有効成分は上記の化合物の治療上
有効量および薬理学的に許容される担体あるいは希釈剤
からなる医薬組成物に製剤される。薬理学的に許容され
る担体または希釈剤としては、例えば、結合剤(シロッ
プ、アラビアゴム、ゼラチン、ソルビット、トラガン
ト、ポリビニルピロリドン)、賦形剤(乳糖、ショ糖、コ
ーンスターチ、リン酸カリウム、ソルビット、グリシ
ン)、滑沢剤(ステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリ
エチレングリコール、シリカ)、崩壊剤(バレイショデン
プン)および湿潤剤(ラウリル硫酸ナトリウム)等を挙げ
ることができる。
【0030】本発明の好ましい有効成分またはその薬理
学的に許容できる塩は、経口的または非経口的に投与で
き、適当な医薬製剤として用いることが出来る。経口的
に投与する場合の適当な医薬製剤として、例えば、錠
剤、顆粒剤、カプセル剤、粉剤、などの固体製剤、ある
いは溶液製剤、懸濁製剤、乳化製剤などの液体製剤が挙
げられる。非経口的に投与する場合の適当な医薬製剤と
しては、坐剤の形、あるいは注射用蒸留水、生理食塩
水、ブドウ糖水溶液等を用いた注射製剤または静脈内点
滴製剤、および常法による吸入剤が挙げられる。
【0031】本発明の有効成分またはその薬理学的に許
容できる塩の投与量は投与方法、患者の年齢、性別、体
重、病状により変わるが、しかし、一般的には、一日あ
たりの投与量は好ましくは約0.1〜100mg/k
g、特に好ましくは1〜100mg/kgの範囲であ
る。
【0032】本発明組成物の有効成分は、αLβ2/IC
AMの結合を阻害し、アレルギー反応モデル(遅延型過
敏症モデル等)において抑制作用を示す。従って、本発
明の組成物は、ヒト等の哺乳動物のαLβ2接着介在病態
の治療・予防に用いることが出来る。αLβ2接着介在病
態としては、喘息、成人呼吸窮迫症候群、心血管疾患、
血栓症、血栓溶解後の再閉塞、再潅流障害、動脈硬化症
(移植後の移植片動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症
を含む)、脈管内膜過形成、経皮経管冠動脈形成術など
の外科手術後の心筋の再梗塞あるいは再狭窄、脳卒中、
皮膚炎症性疾患(例えば、乾癬、湿疹、接触皮膚炎、ア
トピー性皮膚炎)、骨粗鬆症、変形性関節症、自己免疫
疾患[例えば、慢性関節リュウマチ、多発性硬化症、I
型糖尿病、全身性エリテマトーデス(SLE)、シェーグ
レン症候群、炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸
炎)、眼炎(ぶどう膜炎等)]、新生物疾患(新生物腫瘍や
癌腫の浸潤・転移など)、移植に伴う疾患[慢性または急
性の、拒絶反応(宿主対移植片疾患)、GVH病(移植片
対宿主疾患)、遅発移植片機能(delayed graft functio
n)等]、創傷(創傷治癒促進)、眼病(例えば、網膜剥
離)、膵臓炎、肺炎などを挙げることが出来る。本発明
医薬組成物は、上記のような炎症、アレルギー性疾患、
自己免疫疾患、移植に伴う疾患などの治療または予防に
使用することができる。
【0033】本発明組成物は好ましくは、乾癬、アトピ
ー性皮膚炎、慢性関節リュウマチ、全身性エリテマトー
デス、シェーグレン症候群、炎症性腸疾患、拒絶反応、
GVH病の治療および予防に使用できる。
【0034】本発明によれば、目的化合物(I)は下記の
製法により調製できる。製法A: 目的化合物(I)またはその薬理学的に許容でき
る塩は、(1)式(II):
【化13】 (式中、OGは水酸基または保護された水酸基、および
他の記号は前記と同じ)で示される化合物を閉環し;つ
いで(2)要すれば、得られた閉環した化合物を常法によ
りその薬理学的に許容される塩に変換する;ことにより
得られる。
【0035】OGが保護された水酸基である場合は、保
護基は通常のカルボキシル基の保護基(例えばC1-6アル
キル基、ベンジル基)から選ぶことができる。
【0036】閉環反応は適当な溶媒中酸あるいは塩基の
存在下に行うか、あるいは適当な溶媒中あるいは無溶媒
で、塩基の存在下または非存在下で、縮合剤の存在下に
行われる。酸としては、例えば、p−トルエンスルホン
酸、トリフルオロ酢酸、塩酸が挙げられる。塩基として
は、例えば、NaOEt、NaOMe、DIEA、Et
3Nなどの通常の塩基から選ばれる。縮合剤としてはS
OCl2、BOP−Cl、BOP試薬などが挙げられ
る。
【0037】溶媒は閉環反応を阻害しないものであれば
よく、例えば、CH2Cl2、THF、DMFあるいはそ
れらの混合溶媒から選ばれる。反応は0℃〜溶媒の沸
点、好ましくは室温下で行われる。
【0038】製法B:目的化合物(I)あるいはその薬理
学的に許容される塩は、(1)式(III):
【化14】 (式中、記号は前記に同じ)で示される化合物と式(I
V): R−(K)O−L (IV) (式中、Lは脱離基、および他の記号は前記に同じ)で示
される化合物を反応させ;(2)要すれば、得られた化合
物を常法によりその薬理学的に許容される塩に変換す
る;ことにより得られる。
【0039】脱離基Lは通常の脱離基、例えば、ハロゲ
ン原子(例えば、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、メ
チルスルホニルオキシ基およびp−トリルスルホニルオ
キシ基から選ばれる。縮合反応は適当な溶媒(例えば、
DME、THF、DMF)中、塩基(例えば、NaH、N
aOMe、NaOEt、LDA)の存在下に、−78℃
〜室温で行うことができる。
【0040】製法C:目的化合物(I)またはその薬理学
的に許容される塩は、(1)式(V):
【化15】 (式中、記号は前記と同じ)で示される化合物と式(V
I):
【化16】 (式中、記号は前記と同じ)で示される化合物を反応させ
て;ついで(2)要すれば、得られた化合物を薬理学的に
許容される塩に変換する;ことにより得られる。
【0041】脱離基Lは製法Bで述べた通常の脱離基か
ら選ばれる。縮合反応は適当な溶媒(例えば、DME、
THF、DMF)中、塩基(例えば、NaH、NaOM
e、NaOEt、LDA)の存在下に、−78℃〜室温
下で行うことができる。
【0042】製法D:目的化合物(I)のうち、Kが−C
H(OH)−、−C(=O)−あるいは−CF2−である化
合物(I)は下記の製法に従って調製される。
【化17】 (式中、記号は前記と同じ)
【0043】工程1:目的化合物(I)のうち、化合物
(I−E)は化合物(III)と式(VII): R−CHO (VII) (式中、Rは前記と同じ)で示される化合物を反応させて
調製できる。反応は塩基(例えば、LDA、NaH、M
eONa)の存在下、適当な溶媒(THF、DMF、Me
OH)中、−78℃〜室温下で行うことが出来る。
【0044】工程2:目的化合物(I)中、化合物(I−
F)は化合物(I−E)を酸化して調製できる。酸化反応
は化合物(I−E)を酸化剤(例えば、PCC、PDC)
と、適当な触媒(例えば、CH2Cl2、トルエン)中で、
0℃〜50℃の間で反応させて行うことが出来る。
【0045】工程3:目的化合物(I)中、化合物(I−
G)は化合物(I−F)をハロゲン化して調製できる。ハ
ロゲン化反応は工程2で得た化合物をハロゲン化剤(例
えば、(ジエチルアミノ)スルファー トリフルオリド)と
適当な溶媒中(例えば、CCl4)、0℃〜50℃の間で
反応させて行うことが出来る。
【0046】本発明医薬組成物の有効成分(I)は下記の
反応工程式1〜6により、互いに変換できる。反応工程式1:
【化18】 (反応工程式1中、Tは−O−、−S−、−NBoc−、
−CH=CH−あるいは−CH=N−、R9はH、C
N、COCH3またはCHO、および他の記号は前記と
同じ)
【0047】化合物(I−a)は化合物(I−b)を化合物
(VIII)とカップリングすることにより調製できる。
カップリング反応は適当な溶媒(例えば、トルエン、D
ME、DMF)中、パラジウム触媒(Pd(PPh3)4)と
塩基(例えばK2CO3やNa2CO3)の存在下に、室温〜
100℃の間で行うことができる。
【0048】反応工程式2:
【化19】 (反応工程式2中、記号は前記と同じ)
【0049】工程1:化合物(I−c)は化合物(I−
1)を還元して調製できる。還元は化合物(I−a1)を
NaBH4と適当な溶媒(例えば、トルエン、DME、T
HF、Et2O)中で、−78℃〜50℃の間で行うこと
が出来る。
【0050】工程2:化合物(I−d)は化合物(I−c)
をアミノ化して調製できる。アミノ化反応は1)化合物
(I−c)をハロゲン化試薬(塩化チオニル等)で適当な溶
媒(例えばトルエン、CH2Cl2、THF、Et2O)
中、−78℃〜50℃の間でハロゲン化し、そして2)
得られたハロゲン化化合物と必要なアミンとを、塩基
(例えば、NaHCO3、K2CO3、ピリジン、Et3N)
の存在下または非存在下に、適当な溶媒 (例えば、トル
エン、DMF、CH2Cl2、THF)中、−78℃〜5
0℃の間で行うことができる。
【0051】反応工程式3:
【化20】 (反応工程式3中、記号は上記と同じ)
【0052】工程1:化合物(I−e)は化合物(I−
1)の酸化的エステル化反応により調製できる。反応は
通常の方法、例えば、化合物(I−a1)をMnO2などの
酸化剤と、NaCNなどのアルカリ金属シアン化物と、
MeOHおよび酸(酢酸等)の存在下適当な溶媒(例え
ば、MeOH、AcOH)中で、0℃〜50℃の間で行
うことができる。
【0053】工程2:化合物(I−f)は化合物(I−e)
を加水分解することにより調製できる。加水分解は通常
の工程、例えば、化合物(I−e)を適当な溶媒(例え
ば、THF、MeOH、EtOH、水)中、塩基(例え
ば、LiOH、NaOH、KOH)で処理して行うこと
が出来る。
【0054】工程3:化合物(I−g)は化合物(I−f)
をアミド化することにより調製できる。アミド化は常法
により、1)化合物(I−f)をハロゲン化試薬(例えば塩
化チオニル)と還流温度下で反応させ、ついで2)得られ
た酸クロリド化合物を必要なアミンと適当な塩基(例え
ばK2CO3、ピリジン、Et3N)の存在下あるいは非存
在下で、適当な溶媒(例えば、トルエン、CH2Cl2
THF)中、−78℃〜50℃の間で行うことができ
る。
【0055】反応工程式4:
【化21】 (反応工程式4中、R10はC1-6アルキル、および他の記
号は前記と同じ)
【0056】工程1:化合物(I−h)は化合物(I−
1)を通常のヴィティヒ試薬:Ph3P=CHCO210
と反応させて調製できる。溶媒は、例えば、トルエン、
DMSO、THF、またはこれらの混合溶媒から選ばれ
る。ヴィティヒ反応は0℃〜150℃の間で行われる。
【0057】工程2:化合物(I−i)は化合物(I−h)
を還元して調製できる。還元反応は通常の方法、例え
ば、化合物(I−h)をNaBH4などの還元剤とNiC
2の存在下適当な溶媒(例えば、MeOH、EtOH、
AcOH、THF)中、、−78℃〜50℃の間で行わ
れる。
【0058】工程3:化合物(I−j)は化合物(I−i)
を加水分解して調製できる。加水分解は反応工程式3、
工程2と同様の方法で行うことができる。
【0059】工程4:化合物(I−k)は化合物(I−j)
をアミド化して調製できる。アミド化反応は反応工程式
3、工程3と同様の方法で行うことができる。
【0060】反応工程式5:
【化22】 (反応工程式5中、X1はハロゲン、他の記号は上記と同
じ)
【0061】化合物(I)のうち、化合物(I−m)と化合
物(I−n)は、1)化合物(I−1)を加水分解し、2)得
られた化合物を塩化チオニルなどの通常のハロゲン化試
薬と反応させ、ついで3)得られた閉環した酸クロリド
化合物を水または必要なアミンと反応させる、の工程に
より調製できる。これらの工程1)〜3)は反応工程式
3、工程2および3と同様の方法で行うことができる。
【0062】反応工程式6:
【化23】 (反応工程式6中、記号は上記と同じ)
【0063】目的化合物(I)のうち、化合物(I−p)、
(I−q)、または(I−r)は化合物(I−o)から、1)
COR41基を除去し、ついで2)得られた化合物(I−
s)をアシル化、スルホニル化またはアルキル化するこ
とにより得られる。
【0064】工程1:除去反応は常法により、例えば、
1)パラジウム炭素などの触媒を用いた水素雰囲気下で
の接触還元、2)室温〜加熱下で、溶媒(CH2Cl2、T
HF、MeOH等)中、塩化水素やTFA等を用いた酸
処理により行われる。
【0065】工程2: アシル化:化合物(I−p)(Bが−N(COR41)−、−
N(CONHR5)−または−N(CSNHR5)−)は化合
物(I−s)をN−アシル化することにより得られる。N
−アシル化反応は常法により、1)アシル化剤(例えば、
2-7アルカノイル ハライド)、または2)縮合剤(例え
ば、CDI、チオCDI)および必要なアミンあるいは
アルコール、を用いて行うことが出来る。N−アシル化
は0℃〜100℃の間で、ピリジン、NaHCO3、K2
CO3などの塩基の存在下または非存在下、有機溶媒(例
えば、THF、CH2Cl2、DMF)中で行うことが出
来る。
【0066】スルホニル化:化合物(I−q)(Bが−N
(SO25)−)は化合物(I−s)をN−スルホニル化す
ることにより得られる。N−スルホニル化反応は塩基
(例えば、Et3N、NaHCO3、K2CO3)の存在下、
0℃〜室温で、有機溶媒(例えば、CH2Cl2、TH
F、DMF)中で、必要なC1-6アルキルスルホニルハラ
イドあるいはアリールスルホニルハライドを用いて、常
法により行うことが出来る。
【0067】アルキル化:化合物(I−r)(Bが−N(R
1)−、R1がC1-6アルキル)は化合物(I−s)を還元的
アルキル化することにより得られる。還元的アルキル化
反応は常法、例えば、アルデヒド(例えば、ホルムアル
デヒド、アセトアルデヒド)、還元剤(例えば、水素化シ
アノホウ素ナトリウム、NaBH4)および酸(例えば、
HCl)を用い、室温下、有機溶媒(例えば、MeOH、
EtOH、THF、ジオキサン)中で行うことが出来
る。
【0068】本発明医薬組成物の有効成分(I)は置換基
のタイプに従って下記の工程の一つにより互いに変換で
きる。 工程A:水酸基のアシル化 (A−1)Z、Z1、R1、R2、R3、R41、R42、R5
6あるいはRの置換基が置換または非置換C2-7アルカ
ノイルオキシ基である化合物(I)は対応するZ、Z1
1、R2、R3、R41、R42、R5、R6またはRの置換
基が水酸基である化合物(1)をアシル化することにより
得られる。
【0069】(A−2)Bが−CH(OCOR5)−である
化合物(I)はBが−CH(OH)−である化合物(I)をア
シル化することにより得られる。
【0070】工程B:ヴィティヒ反応 Bが−C(R1)(R2)−で、R1とR2が互いに末端で結合
してC1-6アルコキシカルボニルで置換されたメチレン
基を形成している化合物(I)は、Bが−C(=O)−であ
る化合物(I)をヴィティヒ反応することにより得られ
る。
【0071】工程C:アジ化反応 Bが−CH(N3)−である化合物(I)は、Bが−CH(O
H)−である化合物(I)から得られる。この工程は、1)
水酸基をメタンスルホニルオキシ基やトルエンスルホニ
ルオキシ基などの脱離基に変換し、ついで2)工程1)で
得た化合物をアルカリ金属アジドと反応させる工程から
成る。
【0072】工程D:アジド基の還元反応 Bが−CH(NH2)−である化合物(I)はBが−CH(N
3)−である化合物を還元して得ることが出来る。
【0073】工程E:アミノ基のアシル化 (E−1)Z、Z1、R1、R2、R3、R41、R42、R5
6またはRの置換基が置換または非置換C2-7アルカノ
イルアミノ基である化合物(1)は、対応するZ、Z1
1、R2、R3、R41、R42、R5、R6またはRの置換
基がアミノ基である化合物(I)をアシル化することによ
り得られる。(E−2)Bが−CH(NHCOR41)−、−
CH(NHCONR36)−または−CH(NHCSNR3
6)−で、および/またはRがNHCOR41を置換基と
して持っている化合物(I)は、Bが−CH(NH2)−お
よび/またはRがNH2を置換基として持っている化合
物(I)をN−アシル化することにより得られる。
【0074】工程F:アミノ基のスルホニル化反応 (F−1)Z、Z1、R1、R2、R3、R41、R42、R5
6またはRの置換基が置換または非置換C1-6アルカン
スルホニルアミノ基である化合物(I)は、対応するZ、
1、R1、R2、R3、R41、R42、R5、R6またはRの
置換基がアミノである化合物(I)をスルホニル化するこ
とにより得られる。(F−2)Bが−CH(NHSO25)
−および/またはRがNHSO25を置換基として持っ
ている化合物(I)は、Bが−CH(NH2)−および/ま
たはRがNH2を置換基として持っている化合物(I)を
N−スルホニル化することにより得られる。
【0075】工程G:オキソ基の調製 Bが−C(=O)−である化合物(I)は、Bが−CH(O
H)−である化合物(I)を酸化して得られる。
【0076】工程H:アジド基の脱離 Bが−CH=CH−である化合物(I)は、Bが−CH
(N3)−である化合物(I)から、N3とBに隣接する炭素
原子に結合している水素原子をβ−脱離することにより
得られる。
【0077】工程I:ニトロ基の還元 Rが置換基としてNH2を持つ化合物(I)はRが置換基
としてNO2を持つ化合物を還元して得られる。
【0078】工程J:メトキシ基の脱メチル化 ZまたはZ1が水酸基および/またはRが置換基として
水酸基をもつ化合物(I)は、ZまたはZ1がメトキシお
よび/またはRが置換基としてメトキシをもつ化合物
(I)を脱メチル化して得られる。
【0079】工程K:保護されたカルボキシル基の脱保
護 Z、Z1、R1、R2、R3、R41、R42、R5、R6あるい
はRの置換基がカルボキシル基か、あるいはカルボキシ
ル基を持つ化合物(I)は、対応するZ、Z1、R1
2、R3、R41、R42、R5、R6あるいはRの置換基が
1-6アルコキシカルボキシル基かあるいはC1-6アルコ
キシカルボキシル基を持つ化合物(I)を加水分解して得
られる。
【0080】工程L:水酸基のアルキル化 (L−1)Z、Z1、R1、R2、R3、R41、R42、R5
6あるいはRの置換基が置換または非置換C1-6アルコ
キシ基である化合物(I)は、対応するZ、Z1、R1、R
2、R3、R41、R42、R5、R6あるいはRの置換基が水
酸基である化合物をアルキル化して得られる。
【0081】(L−2)Bが−CH(OR3)−およびR3
置換されていてもよいC1-6アルキルである化合物(I)
は、Bが−CH(OH)−である化合物(I)をアルキル化
して得られる。
【0082】工程M:カルボキシル基のカルバモイル基
への変換 (M−1)Z、Z1、R1、R2、R3、R41、R42、R5
6あるいはRの置換基が置換または非置換カルバモイ
ル基である化合物(I)は、対応するZ、Z1、R1
2、R3、R41、R42、R5、R6あるいはRの置換基が
カルボキシル基である化合物を置換または非置換アミン
と縮合することにより得られる。
【0083】(M−2)ZまたはZ1がCOR42およびR
42がNR36である化合物(I)は、ZあるいはZ1がカ
ルボキシル基である化合物(I)をHNR36と縮合して
得られる。
【0084】(M−3)Rが−C(=O)−(α−アミノ酸
残基)を置換基としてもつ化合物(I)はRがカルボキシ
ル基を置換基として持つ化合物(I)をα−アミノ酸と縮
合して得られる。
【0085】工程N:ハロゲン原子のアリール基または
ヘテロアリール基への変換 XおよびYが置換されていてもよいアリール基または置
換されていてもよいヘテロアリール基である化合物(I)
は、XおよびYがハロゲンである化合物(I)を(置換ま
たは非置換アリール)ボロン酸あるいは(置換または非置
換ヘテロアリール)ボロン酸と、スズキカップリング法
などの通常のアリールカップリング法を用いて反応させ
て得られる。
【0086】工程O:イオウ原子の酸化 (O−1)Bが−SO−または−SO2−である化合物
(I)はBが−S−である化合物を酸化することにより得
られる。
【0087】(O−2)Rが置換基としてC1-6アルキル
スルフィニルあるいはC1-6アルキルスルホニルを持つ
化合物(I)は、Rが置換基としてC1-6アルキルチオを
持つ化合物(I)を酸化することにより得られる。
【0088】工程P:ピロリル基のアシル化 (P−1)Xおよび/またはYがホルミル置換ピロリルで
ある化合物(I)は、Xおよび/またはYが非置換ピロリ
ルである化合物(I)をホルミル化することにより得られ
る。
【0089】(P−2)R1が低級アルカノイル置換ピロ
リル(該低級アルカノイルはハロゲンで置換されていて
もよい)化合物(I)は、R1が非置換ピロリルである化合
物(I)をアシル化して得られる。
【0090】工程Q:ハロゲンのアミノ化 Xおよび/またはYがNR36である化合物(I)はXお
よび/またはYがハロゲンである化合物(I)をHNR3
6で示されるアミン化合物とアミノ化して得られる。
【0091】工程R:オキソ基のハロゲン化 Bが−CF2−である化合物(I)はBが−C(=O)−で
ある化合物(I)をハロゲン化して得られる。
【0092】工程S:CN基のテトラゾリル基への変換 Rがテトラゾリル置換アリールまたはテトラゾリル置換
ヘテロアリールである化合物(I)は、Rがシアノ置換ア
リールまたはシアノ置換ヘテロアリールである化合物
(I)をアルカリ金属アジド(例えば、NaN3)と反応さ
せて得られる。
【0093】工程T:CN基のアミジノ基への変換 Rがアミジノ置換アリールあるいはアミジノ置換ヘテロ
アリールである化合物(I)は、1)Rがシアノ置換アリ
ールまたはシアノ置換ヘテロアリールである化合物(I)
をアルコールとし、ついで2)得られたエステル化合物
をアンモニアと反応させて得られる。
【0094】工程U:アリールまたはヘテロアリールの
ハロゲン化 Rがハロゲノアリールあるいはハロゲノヘテロアリール
(例えば、フルオロフェニル)である化合物(I)は、Rが
アリールまたはヘテロアリールである化合物(I)をハロ
ゲン化させて得られる。
【0095】工程V:アミノ基のピロリル基あるいはジ
メチルピロリル基への変換 (V−1)Bが−CH(ピロリル)−である化合物(I)は、
Bが−CH(NH2)−である化合物(I)を2,5−ジメト
キシフランと反応させて得られる。(V−2)Bが−CH
(ジメチルピロリル)−である化合物(I)は、Bが−CH
(NH2)−である化合物(I)を2,5−ヘキサンジオンと
反応させて得られる。
【0096】式(II)の出発化合物は以下の反応工程式
により得られる。反応工程式7:
【化24】 (反応工程式7中、記号は前記と同じ)
【0097】工程1:化合物(X)は化合物(IX)を化合
物(IV)と反応させて得られる。反応は製法Bと同様に
して行うことが出来る。 工程2:化合物(XI)は化合物(X)を脱保護して得られ
る。脱保護反応はBOC保護アミノ基の脱保護に用いら
れる通常の方法により行われる。 工程3:化合物(II)は化合物(XI)を式(XII−
a):
【化25】 (式中、L1は脱離基および他の記号は前記と同じ)で示
される化合物と、あるいは式(XII−b):
【化26】 (式中記号は前記と同じ)で示される化合物と反応させて
得られる。脱離基としてはハロゲン原子(例えば塩素お
よび臭素)などの通常の脱離基から選択できる。
【0098】反応は塩基(例えば、K2CO3、NaHC
3、ピリジン、Et3N)の存在下または非存在下、適
当な溶媒(例えば、トルエン、DMF、THF、CH2
2)中あるいは無溶媒で、−78℃から50℃で行われ
る。
【0099】出発化合物(III)は以下の反応工程式に
より合成される。反応工程式8:
【化27】 (反応工程式8中、記号は前記と同じ)
【0100】工程1:化合物(XIV)は化合物(IX−
b)を化合物(XII−a)または化合物(XII−b)と
反応させて得られる。反応は反応工程式6、工程3と同
様にして行うことが出来る。 工程2:化合物(III)は化合物(XIV)を閉環反応さ
せて得られる。閉環反応は製法Aと同様にして行うこと
が出来る。
【0101】出発化合物(III)は下記反応工程式によ
り得られる。反応工程式9:
【化28】 (反応工程式9中、記号は前記と同じ)
【0102】化合物(III)は化合物(XV)を化合物
(VI)と反応させて得られる。反応は製法Cと同様にし
て行うことが出来る。出発化合物(XV)は常法、例え
ば、J. Med. Chem., 1995, 38, 3566 記載の方法により
行うことが出来る。
【0103】出発化合物(V)は下記反応工程式により得
られる。反応工程式10:
【化29】 (反応工程式10中、記号は前記と同じ) 化合物(V)は化合物(XV)を化合物(IV)と反応させて
得られる。反応は製法Bと同様にして行うことが出来
る。
【0104】本明細書およびクレーム中、C1-6アルキ
ルは1〜6個の炭素原子を持つ直鎖または分岐鎖アルキ
ル基を意味し、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブ
チル等が挙げられ、好ましくは1〜4個の炭素原子を持
つものである。C3-6シクロアルキルは3〜6個の炭素
原子を持つシクロアルキル基を意味し、例えば、シクロ
プロピル、シクロブチル、シクロペンチル等が挙げられ
る。C1-6アルコキシは1〜6個の炭素原子を持つ直鎖
または分岐鎖アルコキシ基を意味し、例えば、メトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ等が挙げられ、好
ましくは1〜4個の炭素原子を持つものである。C1-6
アルコキシはまた3〜6個の炭素原子を持つシクロアル
キルオキシ基を意味し、例えば、シクロプロピル、シク
ロブチル、シクロペンチル等が挙げられる。C1-6アル
コキシカルボニルは、1〜6個の炭素原子を持つアルコ
キシ基とカルボニルからなる、直鎖または分岐鎖アルコ
キシカルボニル基を意味し、例えば、メトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、およ
びブトキシカルボニル等が挙げられ、好ましくは1〜4
個の炭素原子を持つものである。
【0105】C1-7アルカノイルは1〜7個の炭素原子
を持つ、直鎖または分岐鎖アルカノイル基を意味し、例
えば、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル等
が挙げられ、好ましく1〜5個の炭素原子のものであ
る。C2-7アルケニルは2〜7個の炭素原子を持つ、直
鎖または分岐鎖のアルケニル基を意味し、例えば、ビニ
ル、アリル、クロチル等が挙げられ、好ましくは2〜5
個の炭素原子を持つものである。“α−アミノ酸残基”
は対応するα−アミノ酸(例えば、アスパラギン酸、グ
ルタミン酸、グルタミン、セリン、サルコシン、プロリ
ン、フェニルアラニン、ロイシン、グリシン、トリプト
ファン、システイン、ヒスチジン、チロシン、およびバ
リン)のアミノ基から1つの水素原子を除いて得られる
アミノ酸残基を意味する。
【0106】本明細書を通じて用いられる下記の略語
は、それぞれ下記の意味である。略語: Ac:アセチル基 Ac2O:無水酢酸 AcOH:酢酸 ACOOH:過酢酸 AcOEt:酢酸エチル(=EtOAc) BOC:t−ブトキシカルボニル(=t−Boc) BOP−Cl:ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニ
ル)ホスフィン酸クロリド BOP試薬:ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−ト
リス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホス
フェート BSA:ウシ血清アルブミン CDI:1,1’−カルボニルジイミダゾ−ル DAST:ジエチルアミノスルファートリフルオリド DCC:1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド DCM:ジクロロメタン DEAD:アゾジカルボン酸ジエチル DME:ジメトキシエタン DMAP:4−ジメチルアミノピリジン DMF:ジメチルホルムアミド DIEA:ジイソプロピルエチルアミン DMSO:ジメチルスルホキシド EDC:1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチ
ルカルボジイミド塩酸塩 Et:エチル EtOH:エタノール HBSS:ハンク平衡塩溶液 HBTU:O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,
N',N'−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホ
スフェート HMPA:ヘキサメチルホスホラミド HOBT:1−ヒドロキシベンゾトリアゾール HSA:ヒト血清アルブミン KHMDS:ヘキサメチルジシラジドカリウム(=ビス
(トリメチルシリル)アミドカリウム) LDA:ジイソプロピルアミドリチウム mCPBA:m−クロロ過安息香酸(=MCPBA) Me:メチル MeOH:メタノール n−Bu:n−ブチル PBS:リン酸緩衝生理食塩水 PCC:ピリジニウムジクロメート PDC:ピリジニウムクロロクロメート Ph:フェニル i−Pr:i−プロピル t−Bu:tert−ブチル THF:テトラヒドロフラン Tf:トリフルオロメタンスルホニル TFA:トリフルオロ酢酸 TBDMS:tert−ブチルジメチルシリル Tris:トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン
【0107】
【実施例】試験例1 細胞接着阻害作用実験方法 組換え型ICAM−1を、ヒトICAM−1の五個の細
胞外ドメインとヒトIgGの定常部(Constant Region)
との融合から構築した。ICAM−1はプロテインAア
ッフィニティクロマトグラフィー(Protein A Affinity
Chromatography)で精製され、小分けされ−20℃で貯
蔵した。ICAM−1をPBS(pH7.5)で希釈し、
ファルコンプロバインドIIIプレート(Falcon Probin
d III plate)に100μl/ウェルずつ移し、4℃で一
晩インキュベーションして固定した。BSAで被膜され
たウェルは非特異的バックグランド接着の基準として使
用した。洗浄したプレートを卵白アルブミンの0.25
%PBS溶液で37℃下1時間ブロッキングした。HB
SS洗浄ジャルカット細胞(Jurkat cell)を最終濃度2.
5×106/mlになるようにTBSg接着緩衝液(24
mM Tris、pH7.4、0.14M塩化ナトリウ
ム、2.7mM塩化カリウム、2mMグルコース、0.1
%HSA)に懸濁した。この懸濁液(100μl)を、プ
レート緩衝液(TBSg緩衝液、10mM塩化マグネシ
ウム、2%DMSO含有)100μlを含有したICA
M−1被膜プレートに加えた。接着は37℃で1時間行
った。非接着細胞をEL404プレートウォッシャー
(バイオテック・インスツルーメント;ハイランド・パ
ーク、バーモント)を用いて除いた。接着した細胞数
を、酵素基質としてp−ニトロフェノール−N−アセチ
ル−β−D−グルコ−スアミニドを用いて、内因性N−
アセチル−ヘキソサミニダーゼの酵素活性を測定するこ
とにより定量した。遊離したp−ニトロフェノールの量
を、垂直経路分光光度計で405nmでの光学密度を読
むことにより計測し(VMAX カイネティック・マイク
ロプレート・リーダー、MOLECULAR DEVICES、メンロ・
パーク、カルフォルニア)、細胞接着を定量した。試験
化合物は、DMSOに溶解し、プレート緩衝液で必要濃
度に希釈した後、ICAM−1被膜プレートに移した。
試験化合物(後記製造例記載化合物)がジャルカット細胞
とICAM−1被膜プレートの接着(細胞接着)を50%
阻害する濃度(IC50)は、下表のとおりである。
【0108】
【表1】
【0109】試験例2 抗アレルギー作用・抗炎症作用試験検体 後記製造例291記載の化合物。試験方法 試験開始第0日と第1日に、6−8週齢の雌性Balb/cマ
ウス(1群10匹)に0.5%2,4−ジニトロフルオロベ
ンゼン(DNFB)のアセトン/オリーブオイル溶液(容
量比4:1)20μlを後肢蹠球に塗布して感作させ
た。第5日に、DNFBを投与する15分〜1時間前
に、絶食させたマウスに検体を経口投与した。検体投与
液は、検体を5%ジメチルスルホキシド/0.5%メチ
ルセルロース溶液に懸濁させ、投与量が30mg/kg
の割合となるよう調整した。ついでメトファン麻酔下
で、マウス左耳の両面に0.2%DNFBアセトン/オ
リーブオイル(4:1)溶液10μlを塗布した。右耳に
は、アセトン/オリーブオイル溶液のみを塗布した。第
6日に、メトファン麻酔下で、肥厚した左耳の厚さと右
耳の厚さをマイクロメーター((株)ミツトヨ製)を用いて
計測し、その差(デルタT)を計算した。そして下式によ
り抑制率を求めた。なお、検体を投与しないものをコン
トロールとした。
【数1】 結果 本発明組成物の有効成分は、20%以上の抑制率を示し
た。
【0110】本発明の有効成分は下記の製造例で例示さ
れるが、これらに限定されるものではない。
【0111】製造例1:5−(4−ブロモベンジル)−3
−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ
[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン (1)N−(tert−ブトキシカルボニル)プロリンメチ
ルエステル(1.30g)のTHF(20mL)溶液に78
℃でKHMDS(1.25g)のTHF(20mL)溶液を
加えた。45分後、4−ブロモベンジルブロミド(1.5
9g)のTHF(20mL)溶液を78℃で加えた。反応
混合物を3時間かけて室温まで暖め、さらに3時間攪拌
した。混合物をEtOAcで希釈し、水と食塩水で洗浄
し、Na2SO4で乾燥し、濾過して濃縮した。フラッシ
ュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;EtOAc
/ヘキサン=1:2)で精製して、N−(tert−ブト
キシカルボニル)−2−(4−ブロモベンジル)プロリン
メチルエステル(0.474g)を得た。MS(m/z)3
98(MH+)。
【0112】(2)上記で得た化合物(0.474g)のC
2Cl2(5mL)溶液にTFA(1.5mL)を加えた。
1時間後、反応混合物をCH2Cl2で希釈し、炭酸水素
ナトリウム水溶液と食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥
し、濃縮して、2−(4−ブロモベンジル)プロリンメチ
ルエステルを得た。MS(m/z)298(MH+)。
【0113】(3)3,5−ジクロロフェニルイソシアネ
ート(0.50g)を上記で得た化合物のTHF(10m
L)とDIEA(2.0mL)溶液に加えた。室温下4時間
攪拌後、反応混合物を濃縮した。残渣をEtOAcに再
溶解し、炭酸水素ナトリウム水溶液と食塩水で洗浄し、
Na2SO4で乾燥、濾過して濃縮した。クロマトグラフ
ィー(シリカゲル:EtOAc/ヘキサン:1/4)で精
製して0.33gのN−[(3,5−ジクロロフェニル)カ
ルバモイル]−2−(4−ブロモベンジル)プロリンメチ
ルエステルを得た。MS(m/z)485(MH+)。融点
170.9℃。
【0114】(4)上記で得た化合物(0.153g)を熱
EtOH(10mL)に溶解し、0℃まで冷却した。0℃
の溶液にNaOEt(0.010g)を加えた。45分間
攪拌後、混合物を濃縮した。クロマトグラフィー(シリ
カゲル:15%EtOAc/ヘキサン)で精製して標記
化合物(0.129g)を得た。MS(m/z)453(MH
+)。融点69.4℃。
【0115】製造例2:(5S,7R)−5−(4−ブロモ
ベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−ヒド
ロキシ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−
2,4−ジオン (1)(4R)−N−(tert−ブトキシカルボニル)−4
−ヒドロキシプロリンベンジルエステル(ウィリアムズ
ら、J. Org. Chem. 1994、 59、 3612-3625)(20.75
g)のアセトニトリル(200mL)溶液にイミダゾール
(4.43g)とtert−ブチルジメチルシリルクロリ
ド(14.47g)を加えた。終夜攪拌後、反応溶液を濃
縮した。残渣をEtOAcに再溶解し、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液と食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥、
濾過して濃縮した。得られた化合物、(4R)−N−(t
ert−ブトキシカルボニル)−4−(tert−ブチル
ジメチルシリルオキシ)プロリンベンジルエステル(5.
60g)を製造例1(1)と同様に処理して、(2S,4R)
−N−(tert−ブトキシカルボニル)−2−(4−ブ
ロモベンジル)−4−(tert−ブチルジメチルシリル
オキシ)プロリンベンジルエステル(4.26g)を得た。
【0116】(2)上記で得た化合物(1.00g)のCH2
Cl2(20mL)溶液にTBDMSOTf(0.58mL)
を加えた。15分後、混合物をCH2Cl2で希釈し、水
と食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥、濾過し、濃縮し
て、0.85gの2−(4−ブロモベンジル)−4−(te
rt−ブチルジメチルシリルオキシ)プロリンベンジル
エステルをジアステレオマー混合物として得た。MS
(m/z)504(MH+)。
【0117】(3)上記で得た化合物(0.38g)を製造
例1(3)および(4)と同様に処理して(5S,7R)−5
−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニ
ル)−7−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−
1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジ
オンを得た。ジアステレオマー(5S,7R;0.23g)
と(5R,7R;0.045g)を、フラッシュクロマトグ
ラフィー(溶出液:CH2Cl2)で分離した。
【0118】(4)上記で得た化合物(5S,7R;1.7
5g)のTHF(20mL)溶液にHF−ピリジン(65〜
70%、2.00mL)を加えた。終夜攪拌後、さらにH
F−ピリジン(65−70%、1.00mL)を追加し
た。20時間後、混合物を濃縮した。残渣をEtOAc
に溶解し、0.5N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液および食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過
し、濃縮して、1.43gの標記化合物を得た。MS(m
/z)469(MH+)。融点:136.1℃。
【0119】製造例3:(5S,7S)−5−(4−ブロモ
ベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−アジ
ド−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4
−ジオン (1)(5S,7R)−5−(4−ブロモベンジル)−3−
(3,5−ジクロロフェニル)−7−ヒドロキシ−1,3−
ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
(0.81g)のCH2Cl2(5mL)とDIEA(0.50
mL)の0℃溶液にメタンスルホニルクロリド(0.19
mL)を加えた。0℃で1時間後、混合物をCH2Cl2
で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と食塩水で洗
浄し、Na2SO4で乾燥、濃縮して(5S,7R)−5−
(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニ
ル)−7−メチルスルホニルオキシ−1,3−ジアザビシ
クロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオンを得た。MS
(m/z)494(MH+)。
【0120】(2)上記で得た化合物のDMF(4mL)の
75℃溶液にナトリウムアジド(0.54g)を加えた。
2時間加熱後、混合物をEt2Oと水で希釈した。有機
溶液を集め、水と食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥
し、濾過し、濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲ
ル:2%メタノール/CH2Cl2)で精製して標記化合
物(0.82g)を得た。MS(m/z)494(MH+)。融
点58.9℃。
【0121】製造例4:(5S,7S)−5−(4−ブロモ
ベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−アセ
トキシ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−
2,4−ジオン (5S,7R)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5
−ジクロロフェニル)−7−ヒドロキシ−1,3−ジアザ
ビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(0.21
g)のTHF(5mL)溶液にDEAD(0.09mL)、ト
リフェニルホスフィン(0.15g)、および酢酸(0.0
35mL)を加えた。室温で終夜攪拌後、混合物を濃縮
した。クロマトグラフィー(シリカゲル:25%EtO
Ac/ヘキサン)で精製して、標記化合物(0.151g)
を得た。MS(m/z)511(MH+)。融点:149.8
℃。
【0122】製造例5:(5S,7S)−5−(4−ブロモ
ベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−ヒド
ロキシ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−
2,4−ジオン (5S,7S)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5
−ジクロロフェニル)−7−アセトキシ−1,3−ジアザ
ビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(0.10
g)のTHF(5mL)、MeOH(0.10mL)、および
水(0.10mL)溶液に2N LiOH(0.11mL)を
加えた。4時間後、混合物に酢酸(0.10mL)を加え
て反応を止め、濃縮した。クロマトグラフィー(シリカ
ゲル:4%メタノール/CH2Cl2)で精製して標記化
合物(0.0435g)を得た。MS(m/z)469(MH
+)。融点:88.3℃。
【0123】製造例6:6−(4−ブロモベンジル)−8
−(3,5−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシクロ
[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン 標記化合物を、閉環反応が3,5−ジクロロフェニルイ
ソシアネートとDIEAでの処理中に起こる以外は製造
例1と同様にしてピペコリン酸から得た。MS(m/z)
467(MH+)。融点:128.8℃。
【0124】製造例7:6−[4−(3−ピリジル)ベン
ジル]−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,8−ジア
ザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン 6−(4−ブロモベンジル)−8−(3,5−ジクロロフェ
ニル)−1,8−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,
9−ジオン(0.360g)と3−ピリジンボロン酸(0.
225g)のDME(20mL)溶液にCsF(0.615
g)を加え、混合物を窒素で脱気した。10分後、Pd
(PPh3)4を加え、混合物を還流下に6時間加熱した。
反応混合物を濃縮した。残渣をEtOAcに再溶解し、
水と食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、つ
いで濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル:ヘキ
サン/アセトン:3/2)で精製して標記化合物(0.1
72g)を得た。MS(m/z)466(MH+)。融点:2
76.5℃。
【0125】製造例8〜11 下記化合物(製造例8〜11)を、3−ピリジンボロン酸
の代わりに必要なボロン酸を用いる以外は、製造例7と
同様にして合成した。
【表2】
【0126】製造例12:6−[4−[2−(ヒドロキシ
メチル)フェニル]ベンジル]−8−(3,5−ジクロロフ
ェニル)−1,8−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−
7,9−ジ オンNaBH4(13.7mg)を6−[4−(2−ホルミル
フェニル)ベンジル]−8−(3,5−ジクロロフェニル)
−1,8−ジアザビシクロ[4.3.0]−ノナン−7,9−
ジオン(0.178mg)のTHF(5mL)溶液に0℃で
加えた。30分間攪拌後、反応混合物を水で希釈し、E
tOAcで抽出した。抽出液を食塩水で洗浄し、Na2
SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。クロマトグラフィ
ー(シリカゲル:EtOAc/ヘキサン:1/2)で精製
して、標記化合物(167mg)を得た。MS(m/z)4
77(M+−OH)。
【0127】製造例13:6−[4−[2−(N,N−ジメ
チルアミノメチル)フェニル]ベンジル]−8−(3,5−
ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシクロ[4.3.0]
ノナン−7,9−ジオン SOCl2(0.15mL)を6−[4−[2−(ヒドロキシ
メチル)フェニル]ベンジル]−8−(3,5−ジクロロフ
ェニル)−1,8−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−
7,9−ジオン(0.121g)のCH2Cl2(5mL)溶液
に加えた。混合物を1時間攪拌し、蒸発させた。残渣を
トルエンに溶解し、蒸発させ、減圧下乾燥した。残渣を
DMF(4mL)に溶解し、溶液をジメチルアミン(1m
L、2M THF溶液)のDMF氷冷溶液に加えた。反応
混合物を18時間、室温で攪拌し、EtOAcで希釈し
た。炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、有機相を分離し
た。抽出液を水、食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥
し、濾過し、濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲ
ル:CHCl3/MeOH:50/1〜20/1)で精製
して、標記化合物(70mg)を得た。これをその塩酸塩
に変換した。MS(m/z)522(MH+)。
【0128】製造例14:6−[4−(2−メトキシカル
ボニルフェニル)ベンジル]−8−(3,5−ジクロロフェ
ニル)−1,8−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,
9−ジオン 6−[4−(2−ホルミルフェニル)ベンジル]−8−(3,
5−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシクロ[4.
3.0]ノナン−7,9−ジオン(0.206g)のMeOH
(20mL)溶液にNaCN(0.204g)、AcOH
(0.086mL)およびMnO2(1.84g)を加え、混
合物を室温で終夜攪拌した。無機物をセライト濾過して
除き、濾液を蒸発させた。残渣をEtOAcで溶解し、
水、食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、つ
いで濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル:Et
OAc/ヘキサン:1/2)で精製して、標記化合物
(0.161g)を得た。これを塩酸塩に変換した。MS
(m/z)545(M++Na)、523(MH+)。
【0129】製造例15:6−[4−(2−カルボキシフ
ェニル)ベンジル]−8−(3,5−ジクロロフェニル)−
1,8−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオ
ン 6−[4−(2−メトキシカルボニルフェニル)ベンジル]
−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシ
クロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン(0.141g)の
NaOH(0.087g)含有MeOH/水(5/1mL)
溶液を50℃で2時間加熱した。反応混合物を氷冷し、
0.5N塩酸で酸性とした。これをEtOAcで抽出
し、抽出物を水、食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥
し、濾過し、濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲ
ル:CHCl3/MeOH:100/1〜50/1)で精
製して、標記化合物(114mg)を得た。MS(m/z)
531(M++Na)。
【0130】製造例16:6−[4−[2−(N,N−ジメ
チルカルバモイル)フェニル]ベンジル]−8−(3,5−
ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシクロ[4.3.0]
ノナン−7,9−ジオン 6−[4−(2−カルボキシフェニル)ベンジル]−8−
(3,5−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシクロ
[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン(0.089g)とSO
Cl2(1.0mL)の混合物を100℃で1時間加熱し、
溶液を蒸発させた。残渣をトルエンに溶解し、蒸発さ
せ、減圧乾燥した。残渣をTHF(4mL)に溶解し、溶
液をジメチルアミン(1mL、2M THF溶液)のTH
F(1mL)氷冷溶液に加えた。反応混合物を室温で3時
間攪拌し、EtOAcと水で希釈した。有機層を分離
し、0.5N塩酸(10mL)、水および食塩水で洗浄し
た。これをMgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。ク
ロマトグラフィー(シリカゲル:EtOAc/ヘキサ
ン:1/2〜1/1)で精製して、標記化合物(85m
g)を得た。MS(m/z)536(MH+)。
【0131】製造例17:6−[4−[2−(2−メトキ
シカルボニルビニル)フェニル]ベンジル]−8−(3,5
−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシクロ[4.3.
0]ノナン−7,9−ジオン 6−[4−(2−ホルミルフェニル)ベンジル]−8−(3,
5−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシクロ[4.
3.0]ノナン−7,9−ジオン(0.205g)および(ト
リフェニルホスホラニリデン)酢酸メチル(0.223g)
のトルエン(5mL)混合物を8時間還流した。混合物を
蒸発させ、残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル:E
tOAc/ヘキサン:1/4〜1/3)で精製して標記
化合物(0.229g)を得た。MS(m/z)571(M+
+Na)。
【0132】製造例18:6−[4−[2−(2−メトキ
シカルボニルエチル)フェニル]ベンジル]−8−(3,5
−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシクロ[4.3.
0]ノナン−7,9−ジオン NiCl2・6H2O(0.17g)を6−[4−[2−(2−
メトキシカルボニルビニル)フェニル]ベンジル]−8−
(3,5−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシクロ
[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン(0.196g)溶液に
加えた。NaBH 4(0.14g)を混合物中に少量ずつ加
え、混合物を1時間攪拌した。混合物をEtOAcと水
で希釈し、セライト濾過した。有機層を分離し、水、食
塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮し
た。クロマトグラフィー(シリカゲル:EtOAc/ヘ
キサン:1/4)で精製して、標記化合物(0.125g)
を得た。MS(m/z)573(M++Na)。
【0133】製造例19:6−[4−[2−(2−カルボ
キシエチル)フェニル]ベンジル]−8−(3,5−ジクロ
ロフェニル)−1,8−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン
−7,9−ジオン NaOH水溶液(0.5N、2mL)を6−[4−[2−(2
−メトキシカルボニルエチル)フェニル]ベンジル]−8
−(3,5−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシクロ
[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン(0.11g)のMeO
H(7mL)溶液に加え、混合物を18時間攪拌した。反
応混合物を酸性とし、水で希釈し、EtOAcで抽出し
た。抽出物を水と食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥
し、濾過し、濃縮して標記化合物(0.109g)を得
た。MS(m/z)559(M++Na)。
【0134】製造例20:6−[4−[2−[2−(N,N
−ジメチルカルバモイル)エチル]フェニル]ベンジル]−
8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシク
ロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン 標記化合物を製造例16と同様にして合成した。MS
(m/z)564(MH+)。
【0135】製造例21:5−(4−シアノベンジル)−
3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシク
ロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン (1)Et3N(1.7mL)を(S)−プロリンメチルエステ
ル塩酸塩(1.31g)と3,5−ジクロロフェニルイソシ
アネート(1.97g)のCH2Cl2(40mL)氷冷溶液
に加えた。混合物を3時間攪拌した。これを水、食塩水
で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。ク
ロマトグラフィー(シリカゲル:EtOAc/ヘキサ
ン:1/3)で精製して、(S)−N−[N−(3,5−ジク
ロロフェニル)カルバモイル]プロリンメチルエステル
(2.27g)を得た。融点:110−112℃;MS(m
/z)339(M++Na)。
【0136】(2)上記で得た化合物(14.3g)のp−
トルエンスルホン酸(0.5g)含有トルエン(100m
L)溶液を2時間還流した。溶液をEtOAcで希釈
し、飽和NaHCO3水溶液、水、食塩水で洗浄し、M
gSO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。クロマトグラフ
ィー(シリカゲル:CHCL3/MeOH:10/1)で
精製し、EtOHで再結晶して、8.87gの(S)−3
−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ
[3.3.0]オクタン−2,4−ジオンを得た。融点:1
69℃;MS(m/z)307(M++Na)。
【0137】(3)n−BuLiのヘキサン(1.6N)溶
液(2.2mL)をジイソプロピルアミン(0.381g)の
THF(5mL)溶液に−78℃で加えた。15分後、上
記で得た化合物(0.894g)のTHF(8mL)溶液を
混合物に加えた。HMPA(8mL)および追加のTHF
(8mL)を混合液に加え、35分後、4−(ブロモメチ
ル)ベンゾニトリル(0.697g)のTHF(8mL)溶液
を加え、混合物を同温度で30分間攪拌した。混合物を
室温までゆっくりと加温し、30分間攪拌し、最後に
0.5N塩酸(10mL)で反応を止めた。混合物を水で
希釈し、EtOAcで抽出した。抽出物を水、食塩水で
洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。クロ
マトグラフィー(シリカゲル:EtOAc/ヘキサン:
1/2)で精製して、標記化合物(0.833g)を得た。
MS(m/z)422(M++Na)。
【0138】製造例22:5−(4−メトキシカルボニ
ルベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3
−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン 標記化合物を製造例21と同様にして合成した。MS
(m/z)455(M++Na)。
【0139】製造例23:5−[4−(N,N−ジメチル
カルバモイル)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニ
ル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,
4−ジオン (1)NaOH(0.406g)を5−(4−メトキシカルボ
ニルベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,
3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオ
ン(0.601g)のMeOH/水(20mL/4mL)溶
液に加え、混合物を45℃で18時間加熱した。反応混
合物を冷却し、酸性とし、水で希釈し、EtOAcで抽
出した。抽出物を水と食塩水で洗浄し、MgSO4で乾
燥し、濾過し、濃縮した。残渣をEtOAc/ヘキサン
(1:1)から再結晶してN−[N−(3,5−ジクロロフ
ェニル)カルバモイル]−2−(4−カルボキシベンジル)
プロリン(0.529g)を得た。融点:144.6℃;M
S(m/z)459(M++Na)。
【0140】(2)上記で得た化合物(0.074g)とS
OCl2(1.0mL)の混合物を100℃で1時間加熱
し、蒸発させた。残渣をトルエンに溶解し、蒸発させ、
減圧下乾燥した。残渣をTHF(4mL)に溶解し、溶液
をジメチルアミン(1mL、2MTHF溶液)のTHF
(1mL)氷冷溶液に加えた。反応混合物を3時間室温で
攪拌し、EtOAcと水で希釈した。有機層を分離し、
0.5N塩酸、水および食塩水で洗浄した。これをMg
SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。クロマトグラフィ
ー(シリカゲル:EtOAc)で精製して標記化合物(4
7mg)を得た。MS(m/z)468(M++Na)。
【0141】製造例24:5−(4−カルボキシベンジ
ル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザ
ビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン N−[N−(3,5−ジクロロフェニル)カルバモイル]−
2−(4−カルボキシベンジル)プロリン(0.080g)
とSOCl2(2.0mL)の混合物を100℃で1時間加
熱し、溶液を蒸発させた。残渣をトルエンに溶解し、蒸
発させ、減圧下乾燥した。残渣をTHF/水(4/0.4
mL)混合溶媒に溶解し、溶液を18時間攪拌した。こ
れをEtOAcと水で希釈し、有機層を分離し、水と食
塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過して、濃縮し
た。クロマトグラフィー(シリカゲル:EtOAc/ヘ
キサン:1/1)で精製して標記化合物(48mg)を得
た。MS(m/z)441(M++Na)。
【0142】製造例25:5−[4−[N−(2−ヒドロ
キシエチル)カルバモイル]ベンジル]−3−(3,5−ジ
クロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オ
クタン−2,4−ジオン 標記化合物を、ジメチルアミンの代わりに2−アミノエ
タノールを用いる以外は、製造例23と同様にして合成
した。MS(m/z)484(M++Na)。
【0143】製造例26:4−(tert−ブトキシカ
ルボニル)−6−(4−ブロモベンジル)−8−(3,5−
ジクロロフェニル)−1,4,8−トリアザビシクロ[4.
3.0]ノナン−7,9−ジオン (1)1−ベンジルオキシカルボニル−4−(tert−
ブトキシカルボニル)−2−ピペラジンカルボン酸エチ
ル(2.49g)(Tet. Lett. 30 (39), 5193-5196)のエタ
ノール溶液にPd/C(0.25g)を加えた。反応溶液
を窒素ガスで脱気し、水素ガスを混合物に吹き込んだ。
反応混合物を水素雰囲気下で3時間攪拌した。混合物を
セライト濾過し、濃縮して4−(tert−ブトキシカ
ルボニル)−2−ピペラジンカルボン酸エチル(1.15
g)を得た。
【0144】(2)上記で得た化合物のTHF(10mL)
溶液に3,5−ジクロロフェニルイソシアネート(1.0
0g)を加えた。一晩攪拌後、反応溶液を濃縮した。ク
ロマトグラフィー(シリカゲル:EtOAc/ヘキサ
ン:1/4)で精製して、1−[N−(3,5−ジクロロフ
ェニル)カルバモイル]−4−tert−ブトキシカルボ
ニル−2−ピペラジンカルボン酸エチル(1.36g)を
得た。MS(m/z)446(MH+)。
【0145】(3)上記で得た化合物を製造例1の(4)と
同様に処理して4−(tert−ブトキシカルボニル)−
8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,4,8−トリアザ
ビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン(0.72g)
を得た。MS(m/z)422(M++Na);融点:60.
2℃。
【0146】(4)上記で得た化合物(0.67g)のTH
F(5mL)溶液に−78℃でLDA(1.3当量)を加え
た。−78℃で30分後、4−ブロモベンジルブロミド
(0.57g)のTHF(2mL)溶液を混合物に加えた。
反応混合物を1時間かけて室温まで加温した。4時間攪
拌後、混合物を濃縮した。残渣を酢酸エチルに再溶解
し、1N塩酸、NaHCO3水溶液および食塩水で洗
浄、Na2SO4で乾燥、濾過し、濃縮した。クロマトグ
ラフィー(シリカゲル:EtOAc/ヘキサン:1/4)
で精製して標記化合物(0.89g)を得た。MS(m/
z)590(M++Na);融点:79.5℃。
【0147】製造例27:6−(4−ブロモベンジル)−
8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,4,8−トリアザ
ビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン 4−(tert−ブトキシカルボニル)−6−(4−ブロ
モベンジル)−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,4,
8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオ
ン(0.82g)のCH2Cl2溶液(10mL)にTFA
(0.5mL)を加えた。追加のTFA(0.5mL)を1時
間後と2.5時間後に加えた。5時間後に、反応混合物
をCH2Cl2で希釈し、NaHCO3水溶液と食塩水で
洗浄し、Na2SO4で乾燥、濾過、ついで濃縮して標記
化合物(0.63g)を得た。MS(m/z)468(M
+);融点:92.5℃。
【0148】製造例28:4−アセチル−6−(4−ブ
ロモベンジル)−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,
4,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジ
オン 6−(4−ブロモベンジル)−8−(3,5−ジクロロフェ
ニル)−1,4,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン
−7,9−ジオン(0.062g)のTHF(2.5mL)と
DIEA(0.030mL)溶液にアセチルクロリド(0.
015mL)を加えた。30分後、反応混合物をEtO
Acで希釈し、溶液をNaHCO3と食塩水で洗浄、N
2SO4で乾燥、濾過、ついで濃縮した。クロマトグラ
フィー(シリカゲル:CH2Cl2/MeOH:99/1)
で精製して標記化合物(0.046g)を得た。MS(m/
z)510(MH+);融点:89.6℃。
【0149】製造例29:4−メチル−6−(4−ブロ
モベンジル)−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,4,
8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオ
ン 6−(4−ブロモベンジル)−8−(3,5−ジクロロフェ
ニル)−1,4,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン
−7,9−ジオン(0.072g)のギ酸(0.40mL)と
水(0.10mL)溶液に37%ホルムアルデヒド(0.0
50mL)を加えた。1時間還流後、反応混合物をEt
OAcで希釈し、溶液をNaHCO3水溶液と食塩水で
洗浄、Na2SO4で乾燥、濾過、ついで濃縮して標記化
合物(74.3g)を得た。MS(m/z)482(MH+);
融点:221℃。
【0150】製造例30:4−(tert−ブトキシカ
ルボニルメチル)−6−(4−ブロモベンジル)−8−
(3,5−ジクロロフェニル)−1,4,8−トリアザビシ
クロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン 6−(4−ブロモベンジル)−8−(3,5−ジクロロフェ
ニル)−1,4,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン
−7,9−ジオン(0.11g)のTHF(5mL)溶液にD
IEA(0.1mL)とブロモ酢酸tert−ブチル(0.
06mL)を加えた。16時間後に、ブロモ酢酸ter
t−ブチル(0.040mL)を追加した。40時間後、
反応混合物を濃縮し、残渣をEtOAcで希釈し、水、
NaHCO 3、および食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾
燥、濾過、ついで濃縮した。クロマトグラフィー(シリ
カゲル:EtOAc/ヘキサン:1/5)で精製して標
記化合物(0.124g)を得た。MS(m/z)582(M
+);融点:74.7℃。
【0151】製造例31:4−[(ジメチルアミノ)アセ
チル]−6−(4−ブロモベンジル)−8−(3,5−ジク
ロロフェニル)−1,4,8−トリアザビシクロ[4.3.
0]ノナン−7,9−ジオン 6−(4−ブロモベンジル)−8−(3,5−ジクロロフェ
ニル)−1,4,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン
−7,9−ジオン(0.085g)のTHF(5mL)溶液に
DIEA(0.1mL)、HOBt(0.57g)、EDC
(0.054g)およびN,N−ジメチルグリシン(0.03
7g)を加えた。一晩攪拌後、反応溶液を濃縮し、残渣
をEtOAcで希釈し、水、NaHCO3、および食塩
水で洗浄、Na2SO4で乾燥、濾過、ついで濃縮した。
クロマトグラフィー(シリカゲル:2% MeOH/C
2Cl2)で精製して標記化合物(0.093g)を得た。
MS(m/z)553(MH+);融点:73.5℃。
【0152】製造例32:4−[2−(ジエチルアミノ)
エチル]−6−(4−ブロモベンジル)−8−(3,5−ジ
クロロフェニル)−1,4,8−トリアザビシクロ[4.3.
0]ノナン−7,9−ジオン 標記化合物を製造例30と同様にして得た。 塩酸塩:MS(m/z)567(MH+);融点:223
℃。
【0153】製造例33:4−メタンスルホニル−6−
(4−ブロモベンジル)−8−(3,5−ジクロロフェニ
ル)−1,4,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−
7,9−ジオン 6−(4−ブロモベンジル)−8−(3,5−ジクロロフェ
ニル)−1,4,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン
−7,9−ジオン(0.063g)のCH2Cl2(6mL)溶
液にDIEA(0.05mL)とメタンスルホニルクロリ
ド(0.015mL)を加えた。1時間後、混合物を濃縮
し、クロマトグラフィー(シリカゲル:4%MeOH/
CH2Cl2)で精製して、標記化合物(0.069g)を得
た。MS(m/z)546(MH+);融点:229℃。
【0154】製造例34:4−カルボキシメチル−6−
(4−ブロモベンジル)−8−(3,5−ジクロロフェニ
ル)−1,4,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−
7,9−ジオン 4−(tert−ブトキシカルボニルメチル)−6−(4
−ブロモベンジル)−8−(3,5−ジクロロフェニル)−
1,4,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9
−ジオン(0.080g)のCH2Cl2(10mL)溶液に
TFA(0.10mL)を加えた。TFA(0.5mL)を3
時間後と22時間後に追加した。48時間攪拌後、混合
物を濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル:8%M
eOH/CH2Cl2)で精製して、標記化合物(0.08
3g)を得た。MS(m/z)526(MH+);融点:23
6.5℃。
【0155】製造例35:5−(4−ブロモベンジル)−
3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシク
ロ[3.3.0]オクタン−2,4,7−トリオン (1)1−ベンジルオキシカルボニル−4−オキソプロリ
ン(10.61g、J. Am.Chem. Soc., 79, 185 (1957))
のメタノール(150mL)溶液にHClガスを吹き込ん
だ。30分後、反応混合物を濃縮し、残渣をEtOAc
で希釈し、NaHCO3水溶液と食塩水で洗浄し、Na2
SO4で乾燥、濾過し、ついで濃縮した。クロマトグラ
フィー(シリカゲル:EtOAc/ヘキサン:1/3)で
精製して1−ベンジルオキシカルボニル−4,4−ジメ
トキシプロリンメチルエステル(10.26g)を得た。
【0156】(2)上記で得た化合物を製造例1(1)に記
載の方法と同様に処理して1−ベンジルオキシカルボニ
ル−2−(4−ブロモベンジル)−4,4−ジメトキシプ
ロリンメチルエステルを得た。
【0157】(3)上記で得た化合物(4.76g)の酢酸
(100mL)溶液にHBrガスを15分間吹き込んだ。
一晩攪拌後、Et2Oを混合物に加えた。得られた固体
を集め、酢酸エチルとNaHCO3水溶液の混合溶媒に
加えた。有機溶液をNaHCO3水溶液と食塩水で洗
浄、Na2SO4で乾燥、濾過し、ついで濃縮して2−
(4−ブロモベンジル)−4−オキソプロリンメチルエス
テルを得た。
【0158】(4)上記で得た化合物を3,5−ジクロロ
フェニルイソシアネートと、製造例1(3)と同様の方法
で反応させてN−[N−(3,5−ジクロロフェニル)カル
バモイル]−2−(4−ブロモベンジル)−4−オキソプ
ロリンメチルエステルを得た。MS(m/z)499(M
+);融点:194.2℃。
【0159】(5)上記で得た化合物(0.115g)のp
−トルエンスルホン酸(10mg)を含有したトルエン
(4mL)溶液を5時間還流し、ついで濃縮した。クロマ
トグラフィー(シリカゲル:EtOAc/ヘキサン:1
/4)で精製して標記化合物(97.6mg)を得た。融
点:85.4℃;MS(m/z)467(MH+)。
【0160】製造例36:5−(4−ブロモベンジル)−
3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−メトキシカルボ
ニルメチレン−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オク
タン−2,4−ジオン 標記化合物(E/Z異性体(1.2/1.0)の混合物)を製
造例17と同様にして、5−(4−ブロモベンジル)−3
−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ
[3.3.0]−オクタン−2,4,7−トリオンから得た。
MS(m/z)523(MH+);融点:74.9℃。
【0161】製造例37:5−(4−ブロモベンジル)−
3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−カルボキシメチ
ル−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクト−6−エ
ン−2,4−ジオン 5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェ
ニル)−7−メトキシカルボニルメチレン−1,3−ジア
ザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(0.5
64g)のTHF(4mL)およびメタノール(1mL)溶
液に0℃で2NLiOH(1.20mL)を加えた。2時
間後、反応混合物を濃縮し、残渣を1N塩酸に懸濁し、
濾過した。濾物(0.10g)のチオニルクロリド(5m
L)溶液を30分還流した。反応混合物を濃縮し、残渣
をEtOAcと水で希釈した。有機溶液を集め、Na2
SO4で乾燥、濾過、ついで濃縮した。クロマトグラフ
ィー(シリカゲル:4%MeOH/CH2Cl2)で精製し
て、標記化合物(0.063g)を得た。MS(m/z)5
09(MH+);融点:101.5℃。
【0162】製造例38:(8R)−5−(4−ブロモベ
ンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−8−フェニ
ル−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4
−ジオン 標記化合物を製造例1と同様にして得た。MS(m/z)
530(MH+);融点:72.4℃。
【0163】製造例39〜44 KHMDSの代わりにLDAを用いる以外は製造例1と
同様にし、必要なイソシアネートを用いて以下の化合物
(製造例39−44)を得た。
【表3】
【0164】製造例45:6−[4−[2−[[2−(ジメ
チルアミノ)エトキシ]メチル]フェニル]ベンジル]−8
−(3,5−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシクロ
[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン (1)6−[4−[2−(ヒドロキシメチル)フェニル]ベン
ジル]−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,8−ジア
ザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン(0.31
8g)のCH2Cl2(5mL)溶液にチオニルクロリド
(0.2mL)を加え、混合物を室温で1時間攪拌した。
混合物を濃縮し、残渣をCH2Cl2(5mL)に再溶解
し、再び蒸発させた。残渣を減圧乾燥して6−[4−[2
−(クロロメチル)フェニル]ベンジル]−8−(3,5−ジ
クロロフェニル)−1,8−ジアザビシクロ[4.3.0]ノ
ナン−7,9−ジオンを得た。
【0165】(2)NaH(60%油中懸濁物、0.090
mg)をN,N−ジメチルエタノールアミン(0.58m
g)のDMF(5mL)溶液に加え、混合物を30分間攪
拌した。反応混合物に、上記で得た化合物のDMF(2
mL)溶液を加え、混合物を室温下一晩攪拌した。混合
物を氷水で冷却し、EtOAc/水で反応を止めた。有
機層を分離し、水と食塩水で洗浄、乾燥、濾過し、濃縮
し、得られた残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル:
CHCl3/MeOH:50/1〜30/1)で精製し
て、標記化合物(84mg)を得た。これをメタノールに
溶解し、1N塩酸/ジエチルエーテル(2mL)で処理し
た。混合物を蒸発させ、減圧下乾燥して標記化合物の塩
酸塩(88mg)を得た。MS(m/z)566(MH+)。
【0166】製造例46:(5R,7S)−5−(4−ブロ
モベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−ア
ジド−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,
4−ジオン (1)(4R)−N−(tert−ブトキシカルボニル)−4
−ヒドロキシプロリンベンジルエステル(8.96g)の
CH2Cl2(100mL)とDIEA(8mL)溶液に0℃
下メタンスルホニルクロリド(3.00mL)を加えた。
1時間後、反応混合物を室温下攪拌した。2.5時間
後、混合物をCH2Cl2で希釈し、飽和NaHCO3
溶液と食塩水で洗浄、Na2SO4で乾燥、濾過し、濃縮
した。残渣のDMF(100mL)溶液にナトリウムアジ
ド(7.80g)を加え、予め加熱した油槽(75℃)中に
置いた。一晩攪拌後、反応液を水で希釈し、Et2Oで
抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾
燥、濾過し、濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲ
ル:EtOAc/ヘキサン:1/10)で精製して(4
S)−N−(tert−ブトキシカルボニル)−4−アジ
ドプロリンベンジルエステル(7.70g)を得た。
【0167】(2)上記で得た化合物(5.69g)を製造
例26(4)と同様に処理してジアステレオマーの混合物
として、N−(tert−ブトキシカルボニル)−2−
(4−ブロモベンジル)−4−アジドプロリンベンジルエ
ステル(4.51g)を得た。
【0168】(3)上記で得た化合物(1.66g)を製造
例2(2)と同様に処理し、クロマトグラフィーで精製し
て(2R,4S)−2−(4−ブロモベンジル)−4−アジ
ドプロリンベンジルエステル(1.0g)と(2S,4S)−
2−(4−ブロモベンジル)−4−アジドプロリンベンジ
ルエステル(0.125g)を得た。 (4)上記で得た化合物(2R,4S;0.36g)を製造例
1(3)および(4)と同様に処理して、(5R,7S)−5
−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニ
ル)−7−アジド−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オ
クタン−2,4−ジオン(0.28g)を得た。MS(m/
z)495(MH+)。
【0169】製造例47:(5R,7S)−5−(4−ブロ
モベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−ア
ミノ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,
4−ジオン (5R,7S)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5
−ジクロロフェニル)−7−アジド−1,3−ジアザビシ
クロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(0.83g)の
酢酸(20mL)溶液に亜鉛粉末(0.90g)を加えた。
室温下1時間後、混合物を濃縮した。残渣を飽和NaH
CO3水溶液およびEtOAc混合液に懸濁した。混合
物を濾過し、有機層を集め、食塩水で洗浄し、Na2
4で乾燥し、濾過して、濃縮した。残渣をクロマトグ
ラフィー(シリカゲル:CH2Cl2)で精製して標記化合
物(0.42g)を得た。MS(m/z)468(MH+);融
点:64.4℃。
【0170】製造例48:(5R,7S)−5−(4−ブロ
モベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−ア
セトアミド−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタ
ン−2,4−ジオン (5R,7S)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5
−ジクロロフェニル)−7−アミノ−1,3−ジアザビシ
クロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(0.103g)
のTHF(4mL)溶液に無水酢酸(0.031mL)を加
えた。5時間後、反応混合物を濃縮し、クロマトグラフ
ィー(シリカゲル:CH2Cl2)で精製して標記化合物
(0.125g)を得た。MS(m/z)510(MH+);融
点:140.7℃。
【0171】製造例49:(5R,7S)−5−(4−ブロ
モベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−メ
タンスルファミド−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]
オクタン−2,4−ジオン 標記化合物を製造例33と同様にして得た。MS(m/
z)546(MH+);融点:125.8℃。
【0172】製造例50:(5R,7S)−5−(4−ブロ
モベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−ジ
メチルアミノ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オク
タン−2,4−ジオン 標記化合物を製造例29と同様に処理して得た。MS
(m/z)496(MH+);融点:54℃。
【0173】製造例51:5−(4−シアノベンジル)−
3−[3−クロロ−5−(1−ピロリル)フェニル]−1,
3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオ
ン (1)5−クロロ−1,3−フェニレンジアミン(2.00
g)の酢酸(20mL)溶液に2,5−ジメトキシテトラヒ
ドロフラン(1.8mL)を加えた。4時間還流後、反応
混合物を濃縮した。残渣を飽和NaHCO3水溶液と酢
酸エチルに懸濁した。反応混合物を濾過し、有機層を集
め、飽和NaHCO3水溶液と食塩水で洗浄し、Na2
4で乾燥、濾過し、ついで濃縮した。残渣をクロマト
グラフィー(シリカゲル:EtOAc/ヘキサン:1/
4)で精製して3−クロロ−5−(1−ピロリル)アニリ
ン(0.54g)を得た。MS(m/z)193(MH+)。
【0174】(2)上記で得た化合物(0.35g)のCH2
Cl2(15mL)溶液に、CH2Cl2(2mL)に溶解し
たトリクロロアセチルクロリド(0.17g)溶液を加え
た。室温で45分後、CH2Cl2(10mL)に溶解した
2−(4−シアノベンジル)プロリンメチルエステル(0.
38g)(製造例1(1)および(2)と同様にして調製し
た)とトリエチルアミン(2mL)を加えた。一晩攪拌
後、混合物を濃縮した。残渣をEtOAcに溶解し、飽
和NaHCO3水溶液と食塩水で洗浄し、Na2SO4
乾燥、濾過して、濃縮した。クロマトグラフィー(シリ
カゲル:EtOAc/ヘキサン:1/4)で精製して、
N−[[3−クロロ−5−(1−ピロリル)フェニル]カル
バモイル]−2−(4−ブロモベンジル)プロリンメチル
(0.51g)を得た。MS(m/z)463(MH+)。
【0175】(3)標記化合物を、上記で得た化合物か
ら、製造例1(4)と同様にして得た。MS(m/z)43
1(MH+);融点:266.5℃。
【0176】製造例52:5−(4−シアノベンジル)−
3−[3−クロロ−5−(2−ホルミル−1−ピロリル)
フェニル]−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン
−2,4−ジオン POCl3(0.1mL)とDMF(0.3mL)の溶液に、
45分後に、5−(4−シアノベンジル)−3−[3−ク
ロロ−5−(1−ピロリル)−フェニル]−1,3−ジアザ
ビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(0.22
g)のDMF(0.5mL)溶液を加えた。室温で1時間
後、反応混合物を水(2mL)で希釈し、攪拌した。30
分後、混合物をCH2Cl2と飽和NaHCO3水溶液で
希釈した。有機層を集め、食塩水で洗浄し、Na2SO4
で乾燥、濾過し、濃縮した。クロマトグラフィー(シリ
カゲル:EtOAc/ヘキサン:1/3)で精製して標
記化合物(0.091g)を得た。MS(m/z)459(M
+);融点:109.7℃。
【0177】製造例53:2−(tert−ブトキシカ
ルボニル)−6−(4−ブロモベンジル)−8−(3,5−
ジクロロフェニル)−1,2,8−トリアザビシクロ[4.
3.0]ノナン−7,9−ジオン (1)チェンら(Bioorganic and Med. Chem. Lett. 9 (19
99), 1587)の方法により、1,2−ジ(tert−ブトキ
シカルボニル)ヘキサヒドロピラジン−3−カルボン酸
エチルエステルを5−ブロモペンタン酸エチルから合成
した。MS(m/z)381(M+Na)+
【0178】(2)調製したばかりのLDA(13.2ミリ
モル)の無水THF(30mL)溶液に上記で得た化合物
(4.0g)の無水THF(20mL)溶液を加えた。黄色
溶液を−78℃で30分間攪拌し、その後p−ブロモベ
ンジルブロミド(3.9g)の無水THF(20mL)溶液
をカニューラを通じて加えた。反応混合物を−78℃で
30分間攪拌し、ついで−30℃まで2時間かけて加温
した。室温まで加温後、反応混合物をEtOAc/水と
共に振盪した。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽
出した。集めた有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、
濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル:EtOA
c/ヘキサン:12/88)で精製して、1,2−ジ(t
ert−ブトキシカルボニル)−3−(4−ブロモベンジ
ル)ヘキサヒドロピラダジン−3−カルボン酸エチルエ
ステル(2.3g)を得た。MS(m/z)327(M−2B
oc)+
【0179】(3)上記で得た化合物をTFA(50%C
2Cl2溶液、30mL)に溶解し、室温で3時間攪拌
した。発泡が終了するまで混合物をNaHCO3で洗浄
した。有機層をMgSO4で乾燥、濃縮して3−(4−ブ
ロモベンジル)ヘキサヒドロピリダジン−3−カルボン
酸エチルエステル(650mg)を得た。MS(m/z)3
27(M+)。
【0180】(4)二炭酸ジ−tert−ブチル(454
mg)を上記で得た化合物(650mg)とトリエチルア
ミン(0.32mL)のCH2Cl2(20mL)溶液に0℃
で加えた。0℃で5時間後、反応混合物を室温まで加温
し、さらに20時間攪拌した。混合物をEtOAc/水
と共に振盪し、有機層を分離し、水層をEtOAcで抽
出した。集めた有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、
濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル:EtOA
c/ヘキサン:35/65)で精製して、1−(tert
−ブトキシカルボニル)−3−(4−ブロモベンジル)ヘ
キサヒドロピリダジン−3−カルボン酸エチルエステル
(580mg)を得た。
【0181】(5)3,5−ジクロロフェニルイソシアネ
ート(306mg)を上記で得た化合物(580mg)の無
水トルエン溶液に加え、反応混合物を95℃まで加熱し
た。反応の進行をMS(470でのピークの発現を追跡
して)でモニターした。さらに3,5−ジクロロフェニル
イソシアネート(306mg)を、24時間後と48時間
後にそれぞれ加えた。合計で50時間後、反応混合物を
EtOAc/水と共に振盪した。有機層を分離し、水層
をEtOAcで抽出した。集めた有機層をMgSO4
乾燥、濾過し、濃縮した。クロマトグラフィー(シリカ
ゲル:EtOAc/ヘキサン:30/70)で精製し、
EtOAc/ヘキサンから再結晶して、標記化合物(3
03mg)を得た。MS(m/z)592(M+Na)+
【0182】製造例54:6−(4−ブロモベンジル)−
8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,2,8−トリアザ
ビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン 2−(tert−ブトキシカルボニル)−6−(4−ブロ
モベンジル)−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,2,
8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオ
ン(260mg)をTFA/CH2Cl2(50%、5mL)
に溶解し、混合物を室温で3時間攪拌した。反応混合物
をついで減圧下濃縮し、CH2Cl2(5mL)に再溶解
し、DIEA(0.22mL)を加えた。混合物を室温で
30分間攪拌し、CH2Cl2/水と共に振盪した。有機
層を分離し、水層をCH2Cl2で抽出した。集めた有機
層をMgSO4で乾燥、濾過、ついで濃縮した。残渣を
EtOAc/ヘキサンで再結晶して標記化合物(180
mg)を得た。MS(m/z)470(M+)。
【0183】製造例55:3−(2,6−ジクロロ−4−
ピリジル)−5−(4−ブロモベンジル)−1,3−ジアザ
ビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化30】 (上記反応工程式中、
【化31】 は樹脂ポリマーを意味する)
【0184】(1)N−(tert−ブトキシカルボニル)
−2−(4−ブロモベンジル)プロリンエチルエステル
(3.00g)、LiOH(10ミリモル)、THF(25m
L)、MeOH(10mL)および水(5mL)の混合物を
室温で一晩攪拌した。混合物をついで74℃で一晩加熱
した。混合物を減圧下濃縮し、水を加えた。混合物をE
2Oで洗浄し、水層を1N H2SO4で酸性とした。水
層をEtOAcで抽出した。EtOAc層を食塩水で洗
浄し、Na2SO4で乾燥、蒸発してN−(tert−ブ
トキシカルボニル)−2−(4−ブロモベンジル)プロリ
ン(3.02g)を得た。MS(m/z)284(MH+−t
−Boc)。融点:143.9℃。 (2)上記で得た化合物(2.45g)のDMF(100m
L)溶液をメリーフィールド樹脂(Merrifield Resin)
(4.70g)とKF(1.1g)に加えた。得られた混合物
を窒素雰囲気下80℃で一晩攪拌した。樹脂を濾過し、
MeOH、水およびCH2Cl2で充分に洗浄し、ついで
終夜減圧下乾燥して、樹脂担持N−(tert−ブトキ
シカルボニル)−2−(4−ブロモベンジル)プロリン
(6.66g)を得た。FTIR(cm-1)1740、16
97、1397、1131、1011。
【0185】(3)上記で得た化合物をTFAの50%C
2Cl2溶液を用いて脱保護し、充分に洗浄して、樹脂
担持2−(4−ブロモベンジル)プロリン(6.09g)を
得た。FTIR(cm-1)1722。
【0186】(4)上記で得た化合物(200mg)に2,
6−ジクロロ−4−ピリジルイソシアネート(5当量)の
DMF溶液を加えた。この混合物を室温下密閉容器内で
終夜振盪した。混合物を濾過し、樹脂をDMF、水およ
びMeOHで洗浄し、風乾して樹脂担持N−[(2,6−
ジクロロ−4−ピリジル)カルバモイル]−2−(4−ブ
ロモベンジル)プロリンを得た。
【0187】(5)DIEA(350μL)のDMF(5m
L)溶液を上記で得た化合物に加え、得られた混合物を
50℃で2時間振盪し、ついで室温下終夜振盪した。樹
脂を濾過し、MeOHで洗浄し、濾液を蒸発させた。残
渣を逆相HPLC(0%−70%のCH3CN水溶液の勾
配溶出)で精製して3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジ
ル)−5−(4−ブロモベンジル)−1,3−ジアザビシク
ロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(58.0mg)を
得た。MS(m/z):456(MH+);融点:76.3
℃。
【0188】製造例56:8−(t−ブトキシカルボニ
ル)−5−(4−シアノベンジル)−3−(2,6−ジクロ
ロ−4−ピリジル)−1,3,8−トリアザビシクロ[3.
3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化32】
【0189】(1)アザ−プロリン誘導体をN−メチル
−N−トシルアクリルアミドから、カレイラら(J. A
m. Chem. Soc., 1997, 119, 8379)の方法に従って合成
した。
【0190】(2)アザ−プロリン(1.7g)の無水C
2Cl2(30mL)溶液に3,5−ジクロロピリド−4
−イルイソシアネート(1g)を窒素雰囲気下で加えた。
溶液を室温で18時間攪拌した。反応混合物を減圧下濃
縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、EtOAc/
ヘキサン=25/75)で精製してウレア(2.2g)を
得た。MS(m/z)573(MH+)。
【0191】(3)ウレア(1.95g)の無水トルエン
/DME(50mL/12mL)懸濁液にトリエチルアミ
ン(0.18mL)を加えた。反応混合物を50℃で18
時間加熱し、ついで減圧下濃縮し、さらにクロマトグラ
フィー(シリカゲル、EtOAc/DCM=1/9)で精
製して二環性誘導体(0.95g)を得た。MS(m/
z)387(M)。
【0192】(4)調製したばかりのLDA(1.55ミリ
モル)を二環性化合物(0.5g)の無水THF/N,N'
−ジメチルプロピレンウレア(8mL/1mL)溶液に、
−78℃で窒素雰囲気下加えて橙色溶液を得た。これを
−78℃で20分間攪拌後、4−シアノ−α−ブロモト
ルエン(382mg)のTHF(5mL)溶液をカニューラ
を通じて加え、反応混合物を−78℃で2.5時間攪拌
し、ついで室温下0.5時間時間攪拌した。水(30m
L)とEtOAc(50mL)を加え、混合物を振盪し
た。水相を分離し、EtOAcで抽出した。集めた有機
相をNa2SO4で乾燥、濾過および減圧下濃縮した。残
渣をHPLC(シリカゲル、MeCN/H2O=50/5
0)で精製して標記化合物(156mg)を得た。MS(m
/z)502(M+);融点:179℃。
【0193】製造例57:5−(4−シアノベンジル)−
3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−1,3,8−ト
リアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化33】 製造例56で得た化合物(102mg)のCH2Cl2(5
mL)溶液に−10℃でTFA(1mL)を加えた。室温
まで加温後、反応混合物を合計1時間攪拌し、反応混合
物を0℃まで冷却し、DIEA(4.5mL)を加えた。
2時間後、水(20mL)とEtOAc(30mL)を加
え、混合物を振盪した。水相を分離し、EtOAcで抽
出した。集めた有機相をNa2SO4で乾燥、濾過し、減
圧下濃縮した。残渣を液体クロマトグラフィー(シリカ
ゲル、EtOAc)で精製し、EtOAc/ヘキサンか
ら再結晶して標記化合物(62mg)を得た。MS(m/
z)402(M);融点:187℃。
【0194】製造例58:(5R,7R)−5−[4−(ト
リフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ
−4−ピリジル)−7−ヒドロキシ−1,3−ジアザビシ
クロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン;および 製造例59:(5S,7R)−5−[4−(トリフルオロメ
トキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジ
ル)−7−ヒドロキシ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.
0]オクタン−2,4−ジオン
【化34】
【0195】工程1:L−4−トランス−ヒドロキシプ
ロリンメチルエステル塩酸塩(5.25g)のTHF(50
mL)とDIEA(10mL)懸濁液に2,6−ジクロロピ
リド−4−イルイソシアネート(7.00g)を加えた。
終夜攪拌後、反応混合物を濃縮した。残渣をEtOAc
に溶解し、0.5N塩酸、NaHCO3、および食塩水で
洗浄し、Na2SO4で乾燥、濾過して濃縮した。残渣を
CH2Cl2に懸濁し、白色固体を濾過してウレア誘導体
II(7.12g)を得た。
【0196】工程2:上記ウレア誘導体II(7.12
g)のCH3CN(150mL)懸濁液にイミダゾール(2.
92g)とtBDMSCl(6.52g)を加えた。7時間
後、反応混合物を濃縮した。残渣をEtOAcに溶解
し、0.5N塩酸、NaHCO3、および食塩水で洗浄
し、Na2SO4で乾燥、濾過し、濃縮して目的生成物
II(10.23g)を得た。
【0197】工程3:上記で得たウレア誘導体(10.2
3g)のCH3CN(100mL)溶液にDIEA(5.0m
L)を加え、還流下加熱した。2日間還流後、反応混合
物を濃縮し、クロマトグラフィー(2:98=MeOH
/CH2Cl2)で精製して目的化合物IV(7.16g)を
得た。
【0198】工程4:工程3で得た化合物(3.55g)
を、製造例56、工程4と同様の工程でベンジル化し
て、5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−
(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−(tert−ブ
チルジメチルシリルオキシ)−1,3−ジアザビシクロ
[3.3.0]オクタン−2,4−ジオンを得た。ジアステ
レオマー5R,7R(2.76g)と5S,7R(0.3g)の
分離は、クロマトグラフィー(溶出液:CH2Cl2)で行
った。
【0199】工程5:工程4で得た両ジアステレオマー
をそれぞれ製造例2(工程4)と同様に処理して以下の化
合物を得た。 (5R,7R)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジ
ル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−ヒド
ロキシ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−
2,4−ジオン;1.86g、MS(m/z)476[M
+];融点:52.4℃。 (5S,7R)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジ
ル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−ヒド
ロキシ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−
2,4−ジオン:0.18g、MS(m/z)476[M
+];融点:162.3℃。
【0200】製造例60:(5R,7R)−5−(4−シア
ノベンジル)−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−
7−ヒドロキシ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オ
クタン−2,4−ジオン 標記化合物を製造例58と同様にして得た。MS(m/
z)417[MH+];融点:97.6℃。
【0201】製造例61:(5R,7S)−5−(4−ブロ
モベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−ヒ
ドロキシ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン
−2,4−ジオン 標記化合物を製造例58と同様にして、工程4で4−ブ
ロモベンジルブロミドを用いて合成した。MS(m/z)
469[MH+];融点:60.4℃。
【0202】製造例62:(5R,7S)−5−[4−(ト
リフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ
−4−ピリジル)−7−アジド−1,3−ジアザビシクロ
[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン 標記化合物を(5R,7R)−5−[4−(トリフルオロメ
トキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジ
ル)−7−ヒドロキシ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.
0]オクタン−2,4−ジオンから、工程2で加熱しない
こと以外は製造例3と同様にして合成した。MS(m/
z)501[MH+];融点:139.9℃。
【0203】製造例63:(5R,7S)−5−[4−(ト
リフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ
−4−ピリジル)−7−アミノ−1,3−ジアザビシクロ
[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン 標記化合物を(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメ
トキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジ
ル)−7−アジド−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オ
クタン−2,4−ジオンから、製造例47と同様にして
合成した。MS(m/z)475[MH+];融点:150.
6℃。
【0204】製造例64:(5R,7S)−5−[4−(ト
リフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ
−4−ピリジル)−7−アセタミド−1,3−ジアザビシ
クロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン 標記化合物を(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメ
トキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジ
ル)−7−アミノ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オ
クタン−2,4−ジオンから、製造例48と同様にして
合成した。MS(m/z)517[MH+];融点:126.
9℃。
【0205】製造例65:(5R,7S)−5−[4−(ト
リフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ
−4−ピリジル)−7−(エチルウレア)−1,3−ジアザ
ビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン (5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジ
ル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−アミ
ノ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4
−ジオン(0.085g)のTHF(5mL)溶液にエチル
イソシアネート(25mL)を加えた。室温で終夜攪拌
後、反応混合物を濃縮し、クロマトグラフィー(シリカ
ゲル、98:2=CH2Cl2:MeOH)で精製して標
記化合物(0.095g)を得た。MS(m/z)546[M
+];融点:227.5℃。
【0206】製造例66:(5R,7S)−5−[4−(ト
リフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ
−4−ピリジル)−7−(3−カルボキシプロパノイルア
ミノ)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−
2,4−ジオン (5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジ
ル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−アミ
ノ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4
−ジオン(0.155g)のCH2Cl2(4mL)溶液に無
水コハク酸(0.072g)とDMAP(触媒量)を加え
た。4時間後、反応混合物を濃縮し、クロマトグラフィ
ー(シリカゲル、95:5=CH2Cl2:MeOH)で精
製して標記化合物(0.182g)を得た。MS(m/z)
575[MH+];融点:101.9℃。
【0207】製造例67:(5R,7S)−5−[4−(ト
リフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ
−4−ピリジル)−7−(イソニコチノイルアミノ)−1,
3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオ
ン (5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジ
ル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−アミ
ノ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4
−ジオン(0.075g)のTHF(5mL)溶液にイソニ
コチン酸(0.041g)、EDC(0.050g)、HOB
t(0.057g)、およびDIEA(0.10mL)を加え
た。室温で終夜攪拌後、反応混合物を濃縮した。残渣を
EtOAcに溶解し、NaHCO3と食塩水で洗浄、N
2SO4で乾燥、濾過し、濃縮した。クロマトグラフィ
ー(シリカゲル:95:5 CH2Cl2:MeOH)で精
製して標記化合物(0.103g)を得た。MS(m/z)
580[MH+];融点:148℃。
【0208】製造例68:(5R,7S)−5−[4−(ト
リフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ
−4−ピリジル)−7−(ジメチルアミノアセチルアミ
ノ)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,
4−ジオン 標記化合物を製造例67と類似方法で合成した。MS
(m/z)580[MH+];融点:252℃。
【0209】製造例69:(5R,7S)−5−[4−(ト
リフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ
−4−ピリジル)−7−[3−(4−メチル−1−ピペラ
ジニルカルボニル)プロパノイルアミノ]−1,3−ジア
ザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン 製造例66で得た化合物(0.12g)のTHF(5mL)
溶液にN−メチルピペラジン(50μL)、EDC(0.9
0g)、HOBt(0.090g)、およびDIEA(0.1
0mL)を加えた。終夜攪拌後、反応混合物を濃縮し
た。残渣をEtOAcに溶解し、水と食塩水で洗浄し、
Na2SO4で乾燥、濾過し、濃縮、クロマトグラフィー
(シリカゲル、95:5=CH2Cl2:MeOH)で精製
して標記化合物(0.10g)を得た。MS(m/z)65
7[MH+];融点:70℃。
【0210】製造例70:(5R)−5−[4−(トリフル
オロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−
ピリジル)−7−オキソ−1,3−ジアザビシクロ[3.
3.0]オクタン−2,4−ジオン PDC(0.40g)を(5R,7R)−5−[4−(トリフル
オロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−
ピリジル)−7−ヒドロキシ−1,3−ジアザビシクロ
[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(0.21g)のCH
2Cl2(10mL)に加えた。追加のPDCを24時間後
に0.43g、ついで96時間後に1.19g加えた。反
応混合物をCH2Cl2で希釈、水、0.5N塩酸および
食塩水で洗浄、Na2SO4で乾燥、濾過し、濃縮し、ク
ロマトグラフィー(シリカゲル:CH2Cl2)で精製して
標記化合物(0.134g)を得た。MS(m/z)474
[MH+];融点:166℃。
【0211】製造例71:(5R,7S)−5−(4−ブロ
モベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−ヒ
ドロキシ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン
−2,4−ジオン 製造例2と同様にして、(4S)−N−(tert−ブト
キシカルボニル)−4−ヒドロキシL−プロリンベンジ
ルエステルを出発物質として用いて、標記化合物を得
た。MS(m/z)470[MH+];融点:113.6℃。
【0212】製造例72:(5R,7R)−5−(4−ブロ
モベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−ア
ジド−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,
4−ジオン 標記化合物を(5R,7S)−5−(4−ブロモベンジル)
−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−ヒドロキシ−
1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジ
オンから、製造例3と同様にして合成した。MS(m/
z)495[MH+];融点:83.4℃。
【0213】製造例73:(5R,7R)−5−(4−ブロ
モベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−ア
ミノ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,
4−ジオン 標記化合物を(5R,7R)−5−(4−ブロモベンジル)
−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−アジド−1,3
−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
から製造例47と同様にして合成した。MS(m/z)4
69[MH+];融点:87.4℃。
【0214】還元工程中、二個の脱離生成物を、実施例
74と実施例75の10:1混合物として11%の合計
収率で単離した。 製造例74:(5S)−5−(4−ブロモベンジル)−3−
(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ
[3.3.0]オクト−6−エン−2,4−ジオン
【化35】 MS(m/z)474[MNa+];融点:97℃。
【0215】製造例75:(5R)−5−(4−ブロモベ
ンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジ
アザビシクロ[3.3.0]オクト−7−エン−2,4−ジ
オン
【化36】 MS(m/z)474[MNa+];融点:52℃。
【0216】製造例76:(5R,7R)−5−(4−ブロ
モベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−ア
セタミド−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン
−2,4−ジオン 標記化合物を(5R,7R)−5−(4−ブロモベンジル)
−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−アミノ−1,3
−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
から、製造例48と同様にして合成した。MS(m/z)
511[MH+];融点:156.9℃.
【0217】製造例77:(5R,7R)−5−(4−ブロ
モベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−ベ
ンズアミド−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタ
ン−2,4−ジオン (5R,7R)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5
−ジクロロフェニル)−7−アミノ−1,3−ジアザビシ
クロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(0.065g)
のTHF(5mL)溶液にDIEA(0.50mL)とベン
ゾイルクロリド(0.20mL)を加えた。3.5時間後、
反応混合物を濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲ
ル;98:2=CH2Cl2:メタノール)で精製して標
記化合物(0.073g)を得た。MS(m/z)594[M
Na+];融点:149.6℃。
【0218】製造例78〜79 以下の化合物を製造例77と類似の方法で合成した。
【表4】
【0219】製造例80:(5R,7R)−5−(4−ブロ
モベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−
(4−t−ブトキシカルボニルベンゾイルアミノ)−1,
3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオ
ン 標記化合物を(5R,7R)−5−(4−ブロモベンジル)
−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−アミノ−1,3
−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
から、製造例67と同様の方法で得た。MS(m/z)6
70[M−H]-;融点:112℃。
【0220】製造例81:(5R,7R)−5−(4−ブロ
モベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−
(4−カルボキシベンゾイルアミノ)−1,3−ジアザビ
シクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン 製造例80で得た化合物(0.161g)のCH2Cl2(4
mL)溶液にTFA(1mL)を加えた。室温で3時間
後、反応混合物をCH2Cl2で希釈し、水と食塩水で洗
浄し、Na2SO4で乾燥、濾過し、濃縮し、クロマトグ
ラフィー(シリカゲル;80:20=CH2Cl2:Me
OH)で精製して標記化合物(0.133g)を得た。MS
(m/z)614[M−H]-
【0221】製造例82:5−(4−ブロモベンジル)−
3−(3,5−ジクロロフェニル)−8−オキソ−1,3−
ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化37】
【0222】工程1:ピログルタミン酸エチルエステル
(4.09g)のTHF溶液に−78℃でKHMDS(1
2.75g)を加えた。30分後、4−ブロモベンジルブ
ロミド(6.79g)のTHF(25mL)溶液を加えた。
反応混合物を室温まで1時間かけて加温した。室温で1
時間後、反応混合物を濃縮した。残渣をEtOAcに溶
解し、0.1N塩酸と食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾
燥、濾過、濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル;
95:5=CH2Cl2:MeOH)で精製してベンジル
化誘導体(5.00g)を得た。
【0223】工程2:ウレア化合物を製造例1(工程3)
と同様にして合成した。
【0224】工程3:上記で得た化合物(0.10g)の
THF(10mL)溶液を2N LiOH(0.1mL)で処
理した。2時間後、反応混合物を濃縮した。残渣をEt
OAcに溶解し、0.5N塩酸と食塩水で洗浄、Na2
4で乾燥、濾過し、濃縮して酸化合物(0.1g)を得
た。
【0225】工程4:上記で得た粗製酸化合物のTHF
(10mL)溶液にEDC(0.17g)、HOBt(0.1
1g)およびDIEA(0.1mL)を加えた。終夜攪拌
後、反応混合物を濃縮した。残渣をEtOAcに溶解
し、0.5N塩酸と食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾
燥、濾過し、濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲ
ル、95:5=CH2Cl2:MeOH)で精製して標記
化合物(0.048g)を得た。MS(m/z)491[MN
+];融点:229.6℃。
【0226】製造例83:(7S)−5−(4−ブロモベ
ンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−フェニ
ル−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4
−ジオン
【化38】
【0227】工程1:酸化合物(1.0g)のCH2Cl
2(10mL)溶液にDIEA(0.90mL)、HOBt
(0.53g)、EDC(0.83g)およびMeOH(0.1
0mL)を加えた。終夜攪拌後、反応混合物をCH2Cl
2で希釈し、1N塩酸、NaHCO3および食塩水で洗浄
し、Na2SO4で乾燥、濾過し、濃縮して目的エステル
化合物II(0.97g)を得た。
【0228】工程2:上記で得た化合物を製造例26
(工程4)に記載の方法と同様に処理して化合物IIIの
ジアステレオマー混合物を得た。 工程3:上記で得た化合物を製造例1(工程2)と同様に
処理した。 工程4:上記で得た化合物を製造例1(工程3)と同様に
処理した。 工程5:標記化合物を製造例21(工程2)と同様にして
合成した。MS(m/z)551(MNa+);融点:12
3.5℃。
【0229】製造例84:5−(4−ブロモベンジル)−
3−(2−クロロ−6−ジメチルアミノ−4−ピリジル)
−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−
ジオン 製造例39の化合物(0.26g)と(Me)2NH(2M
THF溶液、5mL)の混合物を密閉試験管内で80℃
で2時間加熱した。溶液を濃縮し、残渣をEtOHから
結晶化して標記化合物(0.16g)を得た。MS(m/
z)464(MH+);融点:194.3℃。
【0230】製造例85:5−(4−ブロモベンジル)−
3−(2−クロロ−6−メチルアミノ−4−ピリジル)−
1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジ
オン ジメチルアミンをメチルアミンに置き換える以外は、上
記の方法(製造例84)に従って標記化合物を合成した。
MS(m/z)450(MH+)。
【0231】製造例86〜97 以下の化合物を必要なボロン酸を用いて製造例7と同様
にして合成した。クロマトグラフィー(シリカゲル、E
tOAc/ヘキサン=1/1)で精製してモノ置換二環
化合物とジ置換二環化合物の混合物を得た。
【化39】
【0232】
【表5】
【0233】
【表6】
【0234】製造例98:5−(4−シアノベンジル)−
3−[2,6−ビス(2−ピロリル)−4−ピリジル)−1,
3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオ
【化40】 MS(m/z)463(M+)。
【0235】製造例99:5−(4−シアノベンジル)−
3−[2−クロロ−6−(2−ピロリル)−4−ピリジル]
−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−
ジオン
【化41】 MS(m/z)432(M+)。標記化合物はそれぞれ製造
例95と製造例96の化合物からTFAでBoc基を除
いて合成した。
【0236】製造例100:6−(4−ブロモベンジル)
−8−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−1,2,8−
トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン
【化42】 標記化合物を製造例53と54の方法と類似の方法で合
成した。MS(m/z)470(MH+);融点:190℃
(分解)。
【0237】製造例101〜105は以下の反応工程式
により合成した。
【化43】
【0238】製造例101:6−(4−ブロモベンジル)
−8−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−2−アセチ
ル−1,2,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−
7,9−ジオン 製造例100で得た化合物(80mg)の無水THF(2
mL)溶液に窒素下DIEA(0.073mL)を、ついで
AcCl(0.024mL)を加え、反応混合物を室温下
18時間攪拌した。水(10mL)とEtOAc(10m
L)を加え、混合物を振盪した。水相を分離し、EtO
Acで抽出した。集めた有機相をMgSO4で乾燥、濾
過し、減圧下濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(シ
リカゲル;EtOAc/ヘキサン)で精製して標記化合
物(71mg)を得た。MS(m/z)513(MH+);融
点:91℃。
【0239】製造例102:6−(4−ブロモベンジル)
−8−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−2−メトキ
シカルボニル−1,2,8−トリアザビシクロ[4.3.0]
ノナン−7,9−ジオン 製造例100で得た化合物(60mg)の無水THF(2
mL)溶液にDIEA(0.044mL)、メチルクロロホ
ルメート(0.02mL)およびDMAP(触媒量)を加え
た。反応混合物を80℃で3日間攪拌し、その間さらに
メチルクロロホルメート(0.1mL)を24時間後と4
8時間後に加えた。水(10mL)とEtOAc(10m
L)を加え、混合物を振盪した。水相を分離し、EtO
Acで抽出した。集めた有機相をMgSO4で乾燥、濾
過、ついで減圧下濃縮した。残渣をクロマトグラフィー
(シリカゲル;EtOAc/ヘキサン)で精製して標記化
合物(37mg)を得た。MS(m/z)529(MH+);
融点:81℃。
【0240】製造例103:6−(4−ブロモベンジル)
−8−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−2−[2−
(メトキシカルボニル)エチル]−1,2,8−トリアザビ
シクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン 製造例100で得た化合物(80mg)を3−ブロモプロ
パン酸メチル(0.5mL)とDIEA(0.089mL)に
溶解し、73℃で3日間加熱した。反応混合物を濃縮
し、クロマトグラフィー(シリカゲル;EtOAc/ヘ
キサン)で精製して標記化合物(38mg)を得た。MS
(m/z)557(MH+);融点:157℃。
【0241】以下の化合物を同様にして合成した。 製造例104:6−(4−ブロモベンジル)−8−(2,6
−ジクロロ−4−ピリジル)−2−メトキシカルボニル
メチル−1,2,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン
−7,9−ジオン:MS(m/z)543(MH+)。 製造例105:6−(4−ブロモベンジル)−8−(2,6
−ジクロロ−4−ピリジル)−2−[4−(エトキシカル
ボニル)ブチル]−1,2,8−トリアザビシクロ[4.3.
0]ノナン−7,9−ジオン:MS(m/z)599(M
+)。
【0242】製造例106:5−(4−シアノベンジル)
−3−(3,5−ジクロロベンジル)−1,3−ジアザビシ
クロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化44】
【0243】工程1:1,3−ジアザビシクロ[3.3.
0]オクタン−2,4−ジオン(500mg、J. Med. C
hem., 1995, 38, 3566)、PPh3(1.2g)および3,5
−ジクロロベンジルアルコール(690mg)のTHF
(10mL)溶液に0℃でDEAD(0.7mL)を45分
間かけて滴下した。混合物を室温まで加温し、水/Et
OAc(それぞれ50mLずつ)を加え、混合物を振盪し
た。水相を集め、EtOAcで抽出し、集めた有機相を
MgSO4で乾燥、濾過し、減圧下濃縮した。残渣をク
ロマトグラフィー(シリカゲル、EtOAc/ヘキサン)
で精製し、EtOH/H2Oで再結晶して目的のN−ベ
ンジル誘導体(550mg)を得た。MS(m/z)29
9(M+)。 工程2:製造例56と同様にアルキル化して標記化合物
を得た。MS(m/z)414(M+);融点:124℃。
【0244】以下の化合物を製造例106と類似の方法
で合成した。 製造例107:5−(4−シアノベンジル)−3−[2−
(3−クロロフェニル)エチル]−1,3−ジアザビシクロ
[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化45】 MS(m/z)394(M+);融点:148℃。
【0245】製造例108:5−(4−シアノベンジル)
−3−(4−ピリジルメチル)−1,3−ジアザビシクロ
[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化46】 MS(m/z)346(M+);融点:154℃。
【0246】製造例109:5−(4−ブロモベンジル)
−3−(3,4−ジクロロベンゾイル)−1,3−ジアザビ
シクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化47】 工程1:1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−
2,4−ジオン(5.24g)のDMF(50mL)溶液にE
3N(6.2mL)とtBDMSCl(6.2g)を加え
た。反応混合物を室温下2時間攪拌し、その後、水(3
0mL)とDCM/ヘキサン(1/9、100mL)を加
え、混合物を振盪した。水相を分離し、DCM/ヘキサ
ン(1/9)で抽出した。集めた有機層を水洗し、MgS
4で乾燥、濾過し、減圧下濃縮して保護されたイミド
(9.9g)を得、これをさらに精製することなく用い
た。アルキル化は製造例106と同様の方法で行い、目
的のベンジル化体を得た。
【0247】工程2:工程1で得た化合物(100mg)
とEt3N(0.054mL)のTHF(2mL)溶液に3,
4−ジクロロベンゾイルクロリド(74mg)を加えた。
反応混合物を室温で4時間攪拌し、減圧下濃縮し、つい
でクロマトグラフィー(シリカゲル;EtOAc/ヘキ
サン)で精製して標記化合物(54mg)を得た。MS(m
/z)483(MH+);融点:158℃。
【0248】製造例110:5−(4−ブロモベンジル)
−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7,7−ジフルオロ
−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−
ジオン
【化48】 プラスチックバイアル内で、製造例35で得た化合物
(167mg)を無水CH 2Cl2(5mL)に溶解し、DA
ST(47μL)を加えた。反応混合物を室温下6時間攪
拌し、ついで2時間還流した。反応混合物をついで室温
まで冷却し、10% NaHCO3(2mL)を加えた。
混合物をEtOAcで抽出し、集めた有機層をNa2
4で乾燥、濾過し、蒸発させた。残渣をクロマトグラ
フィー(シリカゲル、ヘキサン〜ヘキサン/EtOAc
=2:1の勾配溶出)とHPLC(18C−ウォーターズ、
40×210mm、1% HOAc/CH3CN勾配)で
精製して、標記化合物(38mg)を得た。MS(m/z)
488(MH+);融点:160.3℃。
【0249】製造例111:5−(4−シアノ−α−ヒ
ドロキシベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−
1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジ
オン
【化49】 3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシク
ロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(5.63g)の無
水THF(20mL)溶液に−78℃で、n−BuLi
(13.6mL)とジイソプロピルアミン(3.33mL)か
ら調製したLDAを加えた。反応混合物を−78℃で3
0分間攪拌し、ついで0℃で1時間攪拌した。この混合
物に4−シアノベンズアルデヒド(3.64g)を加え
た。反応混合物を3時間かけて室温まで加温し、ついで
1N塩酸(50mL)中に注いだ。混合物をEtOAcで
抽出し、集めた有機層をNa2SO4で乾燥、濾過し、溶
媒を留去した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲ
ル、ヘキサン〜ヘキサン/EtOAc=1:1の勾配溶
出)とHPLC(18C−ウォーターズ、40×210m
m、1% HOAc/CH3CNの勾配)で精製して標記
生成物(5.5g)を得た。MS(m/z)416(MH+);
融点:184.4℃。
【0250】製造例112:5−(4−シアノベンゾイ
ル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザ
ビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化50】 PCC(2.43g)を製造例111で得た化合物(3.9
0g)のCH2Cl2(20mL)溶液に加え、反応混合物
を室温下48時間攪拌した。混合物を濾過し、CH2
2:EtOAc(1:1)で洗浄した。溶媒を留去し、
残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン〜ヘ
キサン/EtOAc=1:1の勾配溶出)で精製して、
標記化合物(1.97g)を得た。MS(m/z)414(M
+);融点:72.1℃。
【0251】製造例113:5−(4−シアノ−α,α−
ジフルオロベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)
−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−
ジオン
【化51】 プラスチック製試験管内で、製造例112で得た化合物
(154mg)をCCl 4(4mL)に溶解し、DAST(9
8.3μL)で処理した。この反応混合物を室温下22時
間攪拌した。反応混合物に10% NaHCO3(5m
L)を加えて反応を止め、ついでEtOAcで抽出し
た。集めた有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過し、溶媒
を留去した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、
ヘキサン〜ヘキサン/EtOAc=2:1の勾配溶出)
で精製して標記化合物(141mg)を得た。MS(m/
z)434(MH+);融点:66℃。
【0252】製造例114〜116は下記の反応工程式
により合成した。
【化52】
【0253】製造例114:5−[4−(4−ニトロフェ
ニル)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,
3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオ
ン(工程1) 標記化合物を製造例7の化合物の合成方法と同様にして
合成した。MS(m/z)496(MH+);融点:72−
73℃。
【0254】製造例115:5−[4−(4−アミノフェ
ニル)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,
3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオ
ン(工程2) 製造例114で得た化合物(140mg)をEtOAc
(15mL)とEtOH(5mL)に溶解した。反応溶液を
窒素で脱気処理して酸素を除いた。Pd−C(5mg、
5%デグッサタイプ)を加え、水素ガスを反応溶液に5
分間吹き込んだ。反応混合物を水素雰囲気下4.5時間
攪拌した。混合物をセライト濾過し、EtOAcで洗浄
した。溶媒を留去し、残渣をHPLC(18C−ウォータ
ーズ、40×210mm、1% HOAc/CH3CN
勾配)で精製して標記化合物を得た。MS(m/z)46
6(MH+);融点:278℃(分解)。
【0255】製造例116:5−[4−(4−アセチルア
ミノフェニル)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニ
ル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,
4−ジオン(工程3) 製造例115で得た化合物(38mg)をCH2Cl2(1
mL)とピリジン(1mL)に溶解した。この溶液にAc2
O(200μL)を加え、反応混合物を15分間還流し
た。溶媒を留去し、残渣をクロマトグラフィー(シリカ
ゲル、ヘキサン〜ヘキサン/EtOAc=1:1の勾配
溶出)で精製して標記化合物(41mg)を得た。MS(m
/z)508(MH+);融点:123.9℃。
【0256】製造例117〜118 下記の化合物を製造例116と同様にして合成した。
【表7】
【0257】製造例119〜124 対応する3−アミノフェニル誘導体を類似の方法で合成
した。
【表8】
【0258】製造例125:5−[4−[3−(フェニル
チオウレイド)フェニル]ベンジル]−3−(3,5−ジク
ロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オク
タン−2,4−ジオン
【化53】 後記製造例220で得た化合物(100mg)のCH2
2(3mL)とEt3N(60μL)溶液にPhNCS(3
1μL)を加え、反応混合物を室温下終夜攪拌した。混
合物をCH2Cl2で希釈し、1N塩酸、食塩水、および
NaHCO3で順次抽出した。有機相をNa2SO4で乾
燥、濾過し、溶媒を留去した。残渣をクロマトグラフィ
ー(シリカゲル、ヘキサン〜ヘキサン/EtOAc=
4:1の勾配溶出)と逆相HPLC(18C、ウォーター
ズ、210×40mm、0.1N HOAc〜CH3CN
の勾配)で精製して標記化合物(35mg)を得た。MS
(m/z)601(MH+);融点:128.6℃。
【0259】製造例126:5−[4−[3−(フェニル
ウレイド)フェニル]ベンジル]−3−(3,5−ジクロロ
フェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン
−2,4−ジオン
【化54】 後記製造例220で得た化合物(100mg)のCH2
2(3mL)とEt3N(60μL)溶液にPhNCO(2
9μL)を加え、反応混合物を室温下終夜攪拌した。混
合物をCH2Cl2で希釈し、ついで1N塩酸、食塩水お
よびNaHCO3で順次抽出した。有機相をNa2SO4
で乾燥、濾過し、溶媒を留去した。残渣をクロマトグラ
フィー(シリカゲル、ヘキサン〜ヘキサン/EtOAc
=4:1の勾配溶出)で精製して、標記化合物(95m
g)を得る。MS(m/z)585(MH +);融点:15
0.2℃。
【0260】製造例127:5−[4−[3−(2−オキ
ソ−1−ピロリジニル)フェニル]ベンジル]−3−(3,
5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.
3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化55】 後記製造例220で得た化合物(100mg)のCH2
2(3mL)およびDIEA(75μL)溶液にBr(CH
2)3COCl(30μL)を加え、反応混合物を室温下4
8時間攪拌した。混合物をCH2Cl2で希釈し、ついで
1N塩酸、食塩水およびNaHCO3で順次抽出した。
有機相をNa2SO4で乾燥し、濾過し、溶媒を留去し
た。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン
〜ヘキサン/EtOAc=4:1の勾配溶出)で精製し
て、標記化合物(40mg)を得た。MS(m/z)534
(MH+);融点:86.5℃。
【0261】製造例128:5−[4−(5−テトラゾリ
ル)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3
−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化56】 NaN3(64.5mg)を製造例21で得た化合物(13
7mg)のDMF(3mL)溶液に加えた。反応混合物を
密閉し、140℃で72時間加熱した。反応混合物を室
温まで冷却し、溶媒を減圧除去した。残渣をHPLC(
18C−ウォーターズ、40×210mm、1% HOA
c/CH3CNの勾配)で精製して標記化合物(27mg)
を得た。MS(m/z)457(MH+);融点:194.8
℃。
【0262】製造例129:5−(4−アミジノベンジ
ル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザ
ビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化57】 無水塩化水素を製造例21の化合物(219mg)のCH
3OH(10mL)溶液に15分間0℃で吹き込んだ。反
応混合物を封管に密閉し、室温下48時間攪拌した。溶
媒を留去し、CH3OHで溶解し、留去して、中間体イ
ミノエーテルを得た。このイミノエーテルをついでNH
3/EtOH(2M、20mL)で処理し、再度密閉し、
48時間攪拌した。溶媒を留去し、HPLC(18C−ウ
ォーターズ、40×210mm、1% HOAc/CH
3CNの勾配)で精製して標記化合物(177mg)を得
た。MS(m/z)431(MH+);融点:187.6℃。
【0263】製造例130:5−(4−シアノベンジル)
−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−1,3−ジア
ザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化58】 本化合物を製造例21と同様にして合成した。MS(m
/z)401(M+);融点:96℃。
【0264】製造例131〜133は下記の反応工程式
に従って合成した。
【0265】
【化59】
【0266】製造例131:5−(4−シアノベンジル)
−3−(3,5−ジクロロ−4−ベンジルオキシカルボニ
ルアミノフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]
オクタン−2,4−ジオン(工程1〜5) 工程1:NaH(0.64g、60%油中懸濁物)を2,6
−ジクロロ−4−ニトロアニリン(3g)のDMF(2
0mL)氷冷溶液に加え、反応混合物を20分間攪拌し
た。CbzCl(2.72g)をゆっくりと加え、混合物
を室温まで加温し、一晩攪拌した。反応溶液をEtOA
c/水で分配し、集めた有機相をNa2SO4で乾燥、濾
過し、濃縮した。生成物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーで精製して目的化合物(2.7g)を得た。MS
(m/z)475(MH+)。
【0267】工程2:上記で得た化合物(2.7g)をT
HF/H2O(15/10mL)に溶解した。混合物を0
℃まで冷却し、さらにNa224(2.0g)を追加し
た。反応溶液を0℃で3時間攪拌し、EtOAcで抽出
した。集めた有機相をNa2SO4で乾燥し、濾過し、濃
縮した。生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
で精製して目的化合物(2.1g)を得た。MS(m/z)
445(MH+)。
【0268】工程3:トリホスゲン(1.34g)を工程
2で得た化合物(2g)のジオキサン(20mL)溶液に加
えた。反応溶液を還流下終夜加熱した。溶媒を減圧下留
去した。得られた生成物をさらに精製することなく次の
工程に用いた。
【0269】工程4:工程3で得た化合物(1.23g)
をプロリン誘導体(化合物、0.58g)のTHF(10
mL)氷冷溶液に加え、反応混合物を0℃で30分間攪
拌した。これを室温まで放置して加温し、終夜攪拌し
た。反応混合物をEtOAc/水で分配し、集めた有機
層をNa2SO4で乾燥、濾過し、蒸発させた。得られた
生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtO
Ac/ヘキサン=1:1)で精製して標記化合物(1.3
4g)を得た。MS(m/z)715(MH+)。
【0270】工程5:工程4で得たウレア化合物(26
0mg)を製造例1、工程4と同様にして閉環し、標記
化合物(140mg)を得た。ESMS(m/z)549
(MH+)。
【0271】製造例132:5−(4−シアノベンジル)
−3−(3,5−ジクロロ−4−アミノフェニル)−1,3
−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
(工程6) 製造例131で得た化合物(100mg)をHBr(2m
L、30%AcOH溶液)に溶解した。得られた溶液を
室温で30分間攪拌し、EtOAc/H2Oで抽出し
た。集めた有機層をNa2SO4で乾燥、濾過し、蒸発さ
せた。得られた生成物をプレパラティブTLCで精製し
て標記化合物(52mg)を得た。MS(m/z)415
(MH+);融点:103℃。
【0272】製造例133:5−(4−シアノベンジル)
−3−(3,5−ジクロロ−4−アセチルアミノフェニ
ル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,
4−ジオン(工程7) アセチルクロリド(10μL)を製造例132の化合物
(20mg)とDIEA(2滴)のTHF(1mL)溶液に加
えた。得られた溶液を室温で2時間攪拌した。溶液をE
tOAc/H2Oで分配し、集めた有機層をNa2SO4
で乾燥、濾過し、濃縮した。生成物をプレパラティブT
LCで精製して標記化合物(15mg)を得た。MS(m
/z)457(MH+)。
【0273】製造例134〜137は以下の反応工程式
に従って合成した。
【化60】
【0274】製造例134:5−(4−ブロモベンジル)
−3−(3,5−ジクロロ−4−メトキシフェニル)−1,
3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオ
ン(工程1〜4) 工程1:2,6−ジクロロ−4−ニトロアニソール(2
g)を対応するアニリン(1.5g)に、製造例131と同
様にして還元した。MS(m/z)192(MH+)。
【0275】工程2:上記アニリン(2.12g)とトリ
ホスゲン(3.28g)のジオキサン(20mL)溶液を2
4時間還流した。溶媒を留去し、得られた生成物をさら
に精製することなく次の工程に用いた。
【0276】工程3:上記イソシアネート(2.46g)
をプロリン誘導体(3g)のTHF(20mL)氷冷溶液に
加えた。得られた溶液を0℃で30分間攪拌し、ついで
室温まで加温し、終夜攪拌した。反応混合物をEtOA
c/H2Oで分配し、集めた有機層をNa2SO4で乾
燥、濾過し、蒸発させた。生成物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン=1:1)で精
製して、目的化合物(3.2g)を得た。MS(m/z)5
15(MH+)。
【0277】工程4:上記ウレア(1.48g)をNaO
Et(0.215g)を用いて閉環して標記化合物(1.1
g)を得た。MS(m/z)483(MH+)。
【0278】製造例135:5−(4−ブロモベンジル)
−3−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)−
1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジ
オン(工程5) 製造例134で得た化合物(0.8g)をHBr水溶液(1
0mL)に溶解し、溶液を終夜還流した。水溶液をEt
OAcで抽出し、集めた有機層をNa2SO4で乾燥、濾
過し、蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(EtOAc/ヘキサン=1:1)で精製して標
記化合物(0.65g)を得た。MS(m/z)469(MH
+)。
【0279】製造例136:5−(4−ブロモベンジル)
−3−[3,5−ジクロロ−4−(3−エトキシカルボニ
ルプロピルオキシ)フェニル]−1,3−ジアザビシクロ
[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(工程6) 4−ブロモ酪酸エチル(28mg)を製造例135で得た
化合物(55mg)とK 2CO3(18mg)の無水DMF
(2mL)混合物に加え、得られた混合物を80℃で5時
間加熱した。溶液をEtOAc/H2Oで分配し、集め
た有機層をNa2SO4で乾燥、濾過し、濃縮した。残渣
をプレパラティブTLCで精製して標記化合物(61m
g)を得た。MS(m/z)583(MH+)。
【0280】製造例137:5−(4−ブロモベンジル)
−3−[3,5−ジクロロ−4−(3−カルボキシプロピ
ルオキシ)フェニル]−1,3−ジアザビシクロ[3.3.
0]オクタン−2,4−ジオン(工程7、8) LiOH(15mg)を製造例136で得た化合物(30
mg)の無水DMF(1mL)溶液に加え、反応混合物を
室温で終夜攪拌した。溶液をEtOAc/H2Oで分配
し、集めた有機層をNa2SO4で乾燥、濾過し、濃縮乾
固して二酸化合物を得た。MS(m/Z)573(M
+)。乾燥した二酸化合物をSOCl2(1mL)に溶解
し、溶液を還流下1時間加熱した。SOCl2を留去し
た。残渣をEtOAc/1N塩酸で分配し、集めた有機
層をNa2SO4で乾燥し、濾過して蒸発させた。残渣を
プレパラティブTLC(EtOAc/ヘキサン=1:1)
で精製して標記化合物を得た。MS(m/z)555(M
+)。
【0281】製造例138:5−(4−ブロモベンジル)
−3−[3,5−ジクロロ−4−(ベンジルオキシ)フェニ
ル]−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,
4−ジオン
【化61】 本化合物は製造例135の化合物から製造例136に類
似の方法で合成した。MS(m/z)559(MH+);融
点:62℃。
【0282】製造例139:5−(4−シアノベンジル)
−3−(3,5−ジクロロ−4−メトキシフェニル)−1,
3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオ
【化62】 標記化合物は製造例134と同様の方法で合成した。M
S(m/z)430(MH+);融点:95.1℃。
【0283】製造例140:5−(4−ブロモベンジル)
−3−[3,5−ジクロロ−4−(5−エトキシカルボニ
ルペンチルオキシ)フェニル]−1,3−ジアザビシクロ
[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化63】 本化合物は製造例136と同様にして合成した。MS
(m/z)612(MH+)。
【0284】製造例141:5−(4−ブロモベンジル)
−3−[3,5−ジクロロ−4−(5−カルボキシペンチ
ルオキシ)フェニル]−1,3−ジアザビシクロ[3.3.
0]オクタン−2,4−ジオン
【化64】 本化合物を製造例137と同様にして合成した。MS
(m/z)584(MH+)。
【0285】製造例142:5−(4−メトキシカルボ
ニルベンジル)−3−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキ
シフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタ
ン−2,4−ジオン
【化65】 製造例139で得た化合物(20mg)とHBr水溶液
(5mL)の混合物を還流下40分間加熱した。EtOA
cを加え、有機層を分離した。水層をEtOACで抽出
し、集めた有機層をNa2SO4で乾燥、濾過し、留去し
た。残渣をプレパラティブTLC(EtOAc)で精製し
た。得られた物質をMeOH(2mL)に溶解し、SOC
2を数滴加えた。反応混合物を還流下1時間加熱し
た。得られた残渣をEtOAcと水で分配した。有機層
をNa2SO4で乾燥し、濾過して濃縮した。生成物をプ
レパラティブTLCで精製した。MS(m/z)449
(MH+);融点:105.3℃。
【0286】製造例143:5−[4−((L)−N2−ア
スパラギノカルボニル)ベンジル]−3−(3,5−ジクロ
ロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタ
ン−2,4−ジオン t−ブチル エステル
【化66】 二酸−ウレア(製造例23、工程1で得た化合物、14
5.1mg)のTHF(10mL)とDMF(1mL)溶液に
EDC(193mg)、HOBT(130mg)およびN,
N−ジイソプロピルエチルアミン(300μL)を加え
た。アルゴン雰囲気下室温で8時間攪拌後、L−アスパ
ラギンtert−ブチルエステル(116mg)を加え、
一晩攪拌を継続した。反応溶液をEtOAc/HCl
(0.5N)に分配し、EtOAc層を分離し、水、Na
HCO3(飽和溶液)、および食塩水で順次洗浄した。こ
れをNa2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣をク
ロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン/EtOAc
の勾配溶出)で精製して標記化合物(177.8mg)を得
た。MS(m/z)589(MH+);融点:144.2℃。
【0287】製造例144〜154 以下の化合物を類似の方法で合成した。遊離酸はt−ブ
チルエステルをTFAで脱保護することにより得た。
【表9】
【0288】製造例155:6−(4−メトキシカルボ
ニルベンジル)−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,
8−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン
【化67】 本化合物は製造例21と同様の方法で、ピペコリン酸か
ら調製した。MS(m/z)447(MH+);融点:51
℃。
【0289】製造例156〜158 以下の化合物は製造例155で得た化合物から製造例2
3と同様の方法により合成した。
【表10】
【0290】製造例159:6−[4−(4,4−ジメチ
ル−4,5−ジヒドロ−2−オキサゾリル)ベンジル]−
8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシク
ロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン
【化68】 工程1:チオニルクロリド(2mL)を製造例156で得
た化合物(0.644g)に加え、混合物を100℃で2
分間加熱し、室温で終夜攪拌した。混合物を蒸発させ、
残渣を減圧下乾燥して、酸クロリド化合物を得た。これ
(0.655g)を次の工程に用いた。MS(m/z)45
1(MH+)。
【0291】工程2:上記酸クロリド化合物(0.425
g)と2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(0.
27mL)のCH2Cl2(5mL)混合物を室温で24時
間攪拌した。溶媒を留去し、残渣を減圧下乾燥した。チ
オニルクロリド(5mL)を加え、反応溶液を50℃に3
0分間加温した。混合物を蒸発させ、得られた残渣をH
PLC(CH3CN/0.1N HOAc)で精製して目的
化合物(30mg)を得た。MS(m/z)486(M
+);融点:87.2℃。
【0292】製造例160〜162 以下の化合物(製造例160〜162)を製造例26、2
7と同様の方法で合成した。
【表11】
【0293】製造例163:6−(4−シアノベンジル)
−4−(3−カルボキシプロピオニル)−8−(2,6−ジ
クロロ−4−ピリジル)−1,4,8−トリアザビシクロ
[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン
【化69】 本化合物は製造例162の化合物から製造例64と同様
にして合成した。MS(m/z)516(MH+);融点:
100.9℃(分解)。
【0294】製造例164〜165 実施例69と同様にして、製造例163の化合物を以下
の化合物に変換した。
【表12】
【0295】製造例166:6−(4−シアノベンジル)
−4−ジメチルアミノアセチル−8−(2,6−ジクロロ
−4−ピリジル)−1,4,8−トリアザビシクロ[4.3.
0]ノナン−7,9−ジオン
【化70】 本化合物は製造例31と同様にして合成した。MS(m
/z)501(MH+);塩酸塩、融点:260.8℃(分
解)。
【0296】製造例167:6−(4−ブロモベンジル)
−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザ−4
−チアビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン
【化71】 本化合物はチアジン2−カルボン酸から製造例26と同
様にして合成した。
【0297】製造例168〜169 以下の化合物を製造例167の化合物からmCPBAに
よる酸化により合成した。
【表13】
【0298】製造例170〜188 下記表(表12、13および14)記載の化合物を製造例
21と同様の方法で、方法Bにより合成した。
【表14】
【0299】
【表15】
【0300】
【表16】
【0301】製造例189:5−(4−メチルスルフィ
ニルベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,
3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオ
ン;および 製造例190:5−(4−メチルスルホニルベンジル)−
3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシク
ロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン MCPBA(95mg)を製造例179の化合物(0.15
g)のCH2Cl2(10mL)溶液に加え、溶液を室温で
15時間攪拌した。EtOAcを加え、集めた溶液を飽
和NaHCO3水溶液、水および食塩水で順次洗浄し、
溶液を乾燥・蒸発させた。残渣をHPLCで精製して標
記化合物を得た。
【0302】
【表17】
【0303】製造例191〜195 下記の化合物を製造例56、工程4と同様にして合成し
た。
【表18】
【0304】製造例196:5−(4−ヒドロキシベン
ジル)−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−1,3
−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化72】 BBr3のCH2Cl2(1M、8mL)溶液を製造例19
4で得た化合物(1.10g)のCH2Cl2(30mL)氷
冷溶液に攪拌下滴下した。生じたスラリーを0℃で30
分間攪拌し、ついで室温下さらに30分間攪拌した。反
応混合物に水を入れて反応を止め、EtOAcで希釈し
た。反応溶液を水、飽和NH4Cl水溶液および食塩水
で順次洗浄し、乾燥、蒸発させて目的化合物(0.96
g)を得た。融点:164.9℃;MS(m/z)393
(MH+)。
【0305】製造例197:5−(3−シアノ−4−ヒ
ドロキシベンジル)−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリ
ジル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−
2,4−ジオン
【化73】 本化合物を製造例196と同様にして、製造例195の
化合物から合成した。MS(m/z)417(MH+);融
点:113.5℃。
【0306】製造例198:5−[4−[2−(4−ピリ
ジル)エトキシ]ベンジル)−3−(2,6−ジクロロ−4
−ピリジル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタ
ン−2,4−ジオン
【化74】 製造例196で得た化合物(0.15g)、Ph3P(0.2
2g)および4−ヒドロキシエチルピリジン(0.070
mL)の無水CH2Cl2(3mL)混合物にDEAD(0.
15mL)を窒素下加えた。30分後、反応混合物を濃
縮し、残渣をHPLCで精製して目的化合物(97mg)
を得た。MS(m/z)498(MH+)。
【0307】製造例199〜203 以下の化合物を製造例198と同様にして、必要なヒド
ロキシ化合物を用いて合成した。
【表19】
【0308】製造例204:5−(4−i−プロポキシ
ベンジル)−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−
1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジ
オン
【化75】 2−ヨードプロパン(0.5ml)を製造例196の化合
物(0.17g)と炭酸セシウム(0.28g)のDMF(3
mL)懸濁液に加え、混合物を4時間攪拌した。混合物
をクエン酸で希釈し、溶液をEtOAcで抽出した。E
tOAc層を水と食塩水で洗浄し、乾燥して蒸発させ
た。得られた残渣をHPLCで精製して標記化合物(0.
13g)を得た。MS(m/z)435(MH+)。
【0309】製造例205:5−(4−i−ブトキシベ
ンジル)−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−1,
3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオ
【化76】 本化合物は製造例204と類似の方法で合成した。MS
(m/z)447(MH+)。
【0310】製造例206:5−(4−エトキシ−3−
フルオロベンジル)−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリ
ジル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−
2,4−ジオン
【化77】 製造例220で得た化合物(0.24g)のCH3CN(1
5mL)溶液に3,5−ジクロロ−1−フルオロピリジニ
ウムトリフレート(0.38g)を加え、混合物を30時
間還流した。混合物を濃縮し、HPLCで精製して所望
の化合物(0.094g)を得た。MS(m/z)438(M
+)。
【0311】製造例207〜221 以下の化合物を製造例7と同様の方法(スズキカップリ
ング法)で合成した。
【表20】
【0312】
【表21】
【0313】製造例222:5−[4−(3−ヒドロキシ
メチルフェニル)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェ
ニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−
2,4−ジオン
【化78】 本化合物は製造例12と同様にして合成した。MS(m
/z)481(MH+);融点:77.1℃。
【0314】製造例223:5−[4−[3−(1−ヒド
ロキシ)エチルフェニル]ベンジル]−3−(3,5−ジク
ロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オク
タン−2,4−ジオン
【化79】 MeMgBr(1.4M THF溶液、0.7mL)を製造
例211で得た化合物(0.4g)のTHF(10mL)溶
液に−40℃で加え、反応溶液を30分間攪拌した。反
応混合物を0℃まで加温し、1N塩酸を加えて反応を止
め、ついでEtOAcで抽出した。EtOAc層を食塩
水で洗浄し、MgSO4で乾燥、蒸発させた。得られた
残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル;ヘキサン〜5
0% EtOAc/ヘキサン)とHPLC(CH3CN/
0.1M HOAc)で精製し所望の化合物(0.3g)を得
た。MS(m/z)517(MNa+);融点:66.5℃。
【0315】製造例224:(E)−5−[4−[3−(2
−メトキシカルボニル)ビニルフェニル]ベンジル]−3
−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ
[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化80】 本化合物を製造例17と同様にして合成した。MS(m
/z)535(MH+);融点:71.3℃。
【0316】製造例225および226は以下の反応工
程式により合成した。
【化81】
【0317】製造例225:5−(4−ブロモベンジル)
−3−[3,5−ジクロロ−4−(t−ブトキシカルボニ
ル)フェニル]−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オク
タン−2,4−ジオン(化合物) 工程1:2,6−ジクロロ−4−ニトロトルエン(10
g)、70% HNO3(18mL)および水(20mL)の
混合物をスチール製封管内で密閉し、195℃で24時
間、砂槽内で攪拌下加熱した。さらにHNO3(2mL)
を追加し、混合物を195℃で19時間再加熱した。混
合物をEtOAcで抽出し、飽和NaHCO3水溶液で
ゆっくりと処理した。水層を分離し、酸性とし、EtO
Acで再抽出した。これをMgSO4で乾燥、濾過し、
濃縮し、減圧下乾燥して所望の酸(9.9g)を得た。M
S(m/z)236(MH+)。H2SO4(2mL)を上記酸
(6.21g)のEt2O(20mL)溶液に加えた。イソブ
チレン(5mL)を−20℃で濃縮し、上記溶液に加え
た。混合物をスチール製封管に置き、混合物を終夜攪拌
した。封管を開封し、混合物をEt2O(100mL)に
溶解し、1N NaOH(100mL)で洗浄した。有機
層をMgSO4で乾燥し、濾過し、蒸発させて所望のエ
ステル(6.21g)を得た。
【0318】工程2:上記ニトロ−エステル(5.43
g)を、製造例131、工程2と同様にして還元し、対
応するアニリン(3.87g)を得た。ESMS(m/z)
262(MH+)。上記アニリン(2.25g)とトリホスゲ
ン(2.6g)のジオキサン(20mL)溶液を24時間還
流した。溶媒を留去し、残渣をさらに精製することな
く、次の工程に用いた。
【0319】工程3:上記で得たイソシアネート(2.4
7g)をプロリン誘導体(2.23g)のTHF(50mL)
氷冷溶液に加えた。得られた溶液を0℃で30分攪拌
し、ついで室温まで放置して加温し、終夜攪拌した。反
応混合物をEtOAc/H2Oで分配し、集めた有機層
をNa2SO4で乾燥、濾過し、蒸発させた。生成物をク
ロマトグラフィー(シリカゲル、EtOAc/ヘキサン
=1:1)で精製して所望の化合物(2.46g)を得た。
ESMS(m/z)600(MH+)。
【0320】工程4:上記のウレア(0.5g)をNaO
Et(0.06g)でエタノール中、室温下加水分解し
て、所望の酸(0.5g)を得た。ESMS(m/z)57
2(MH+)。SOCl2を酸(0.092g)のCH2Cl
2(10mL)スラリーに加え、混合物を室温下終夜攪拌
した。混合物を蒸発させ、残渣をクロマトグラフィー
(シリカゲル;ヘキサン/EtOAc=3/2)で精製し
て、標記化合物(0.09g)を得た。MS(m/z)55
4(MH+);融点:109−110℃。
【0321】製造例226:5−(4−ブロモベンジル)
−3−(3,5−ジクロロ−4−カルボキシフェニル)−
1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジ
オン(化合物) 製造例225で得た化合物をTFA/CH2Cl2で脱保
護して標記酸を得た。MS(m/z)492(MH+);融
点:152℃。
【0322】製造例227:5−(4−ブロモベンジル)
−3−[3,5−ジクロロ−4−(カルボキシメチルカル
バモイル)フェニル]−1,3−ジアザビシクロ[3.3.
0]オクタン−2,4−ジオン
【化82】
【0323】工程1:製造例226で得た化合物、SO
Cl2および水数滴の混合物を還流下3日間加熱した。
混合物を蒸発させ、減圧下乾燥して所望の酸クロリドを
得、これをそのまま次の工程で用いた。
【0324】工程2:DIEA(0.13mL)をグリシ
ンt−ブチルエステル塩酸塩(0.035g)のTHF(3
mL)溶液に加えた。この溶液に上記で得た酸クロリド
(0.061g)のTHF(2mL)溶液を加え、混合物を
室温下終夜攪拌した。THFを留去し、残渣をEtOA
cで希釈した。溶液を1N塩酸、食塩水および水で順次
洗浄、MgSO4で乾燥、濾過し、油状物まで濃縮し、
これをクロマトグラフィー(シリカゲル;ヘキサン/E
tOAc=3/2)で精製して所望のアミド(0.061
g)を得た。MS(m/z)611(MH+)。
【0325】工程3:上記で得た化合物をTFA(1m
L)とCH2Cl2(1mL)の混合溶媒に溶解し、得られ
た溶液を室温で4時間攪拌した。反応溶液を濃縮し、残
渣をクロマトグラフィー(シリカゲル;CHCl3〜10
%CHCl3/MeOH)で精製して標記化合物(0.04
5g)を得た。MS(m/z)555(MH+);融点:15
7−158℃。
【0326】以下の製造例の化合物を必要アミノ酸誘導
体を用いて同様の方法で合成した。 製造例228:5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5
−ジクロロ−4−L−アラニノカルボニル)−1,3−ジ
アザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化83】 MS(m/z)569(MH+);融点:203℃
【0327】製造例229:5−(4−ブロモベンジル)
−3−(3,5−ジクロロ−4−L−アスパラギノカルボ
ニルフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オク
タン−2,4−ジオン
【化84】 MS(m/z)612(MH+);融点:172℃
【0328】製造例230〜238 以下の化合物を、工程1のKHMDSの代わりにLDA
を用いる以外は製造例1と同様の方法で合成した。
【表22】
【0329】製造例239:5−(3−ニトロベンジル)
−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−1,3−ジア
ザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化85】 本化合物は類似の方法で合成した。MS(m/z)421
(MH+);融点:182.8℃。
【0330】製造例240:5−(4−シアノベンジル)
−3−(2−アミノ−3,5−ジクロロフェニル)−1,3
−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化86】 本化合物は製造例131と132の方法と同様にして、
2,4−ジクロロ−6−ニトロアニリンから合成した。
MS(m/z)415(MH+);融点:122.2℃。
【0331】製造例241〜249 以下の化合物は製造例67と同様にして、必要酸を用い
て合成した。
【表23】
【0332】製造例250:(5R,7S)−5−[4−
(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジク
ロロ−4−ピリジル)−7−メトキシカルボニルアミノ
−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−
ジオン 製造例63で得た化合物(0.075g)のTHF(4m
L)溶液にDIEA(0.10mL)とメチルクロロホルメ
ート(0.020mL)を加えた。3時間後、反応溶液を
濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル;CH2Cl2
/メタノール=98:2)で精製して標記化合物(0.0
715g)を得た。MS(m/z)533[MH+];融点:
119.8℃。
【0333】製造例251:(5R,7S)−5−[4−
(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジク
ロロ−4−ピリジル)−7−(1−ピロリル)−1,3−ジ
アザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化87】 製造例63で得た化合物(0.25g)の酢酸(5mL)溶
液に酢酸ナトリウム(0.26g)と2,5−ジメトキシフ
ラン(0.14mL)を加えた。還流20分後、反応溶液
を冷却し、EtOAcで希釈し、固体状NaHCO3
中和した。有機層を集め、飽和NaHCO3水溶液と食
塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥、濾過、濃縮して、ク
ロマトグラフィー(シリカゲル;CH2Cl2/メタノー
ル=95:5)で精製して、標記化合物(0.145g)を
得た。MS(m/z)525[MH+];融点:129.5
℃。
【0334】製造例252:(5R,7S)−5−[4−
(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジク
ロロ−4−ピリジル)−7−アミノアセチルアミノ−1,
3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオ
ン 標記化合物は、製造例244の化合物を通常の方法でT
FAで処理して合成した。MS(m/z)532[M
+];融点:114℃。
【0335】製造例253:(5R,7S)−5−[4−
(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジク
ロロ−4−ピリジル)−7−[(メタンスルホニルアミノ
アセチル)アミノ]−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]
オクタン−2,4−ジオン 標記化合物は、製造例33と同様にして製造例252で
得た化合物から合成した。MS(m/z)632[MN
+];融点:104.9℃。
【0336】製造例254:(5R,7S)−5−[4−
(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジク
ロロ−4−ピリジル)−7−メタンスルホニルアミノ−
1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジ
オン 標記化合物は製造例63で得た化合物から製造例33と
同様にして合成した。MS(m/z)575[MNa+];
融点:207.2℃。
【0337】製造例255:(5R,7S)−5−[4−
(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジク
ロロ−4−ピリジル)−7−[(3−カルバモイル−3−
アミノプロパノイル)アミノ]−1,3−ジアザビシクロ
[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン 標記化合物は製造例249の化合物を通常の方法でTF
Aで処理して合成した。MS(m/z)589[MH+];
融点:107.8℃。
【0338】製造例256:(5R,7S)−5−[4−
(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジク
ロロ−4−ピリジル)−7−[(3−カルバモイル−3−
アセチルアミノプロパノイル)アミノ]−1,3−ジアザ
ビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン 標記化合物は製造例255で得た化合物から製造例48
と同様にして合成した。MS(m/z)653[MN
+];融点:152.8℃。
【0339】製造例257:(5R,7R)−5−[4−
(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジク
ロロ−4−ピリジル)−7−ジメチルカルバモイル−1,
3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオ
【化88】
【0340】工程1:構造式のジアステレオマーの混
合物(5.5g)をTHF(150mL)に溶解し、HF−
ピリジン(10mL)を加えた。反応混合物を室温で1時
間攪拌し、その後、発泡が止むまで飽和NaHCO3
溶液を加えた。水相を分離し、EtOAcで抽出した。
集めた有機相をHCl(5%)、飽和NaHCO3水溶液
で洗浄し、Na2SO4で乾燥、濾過し、減圧下濃縮し
た。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、EtOA
c/ヘキサン=25/75)で精製して単一ジアステオ
マーとして化合物(2.9g)を得た。MS(m/z)4
96(MH+)。
【0341】工程2:化合物(2.9g)、TsCl
(2.23g)、ピリジン(1.4mL)およびDCM(10
mL)の混合物を室温で攪拌した。3日後、EtOAc
を加え、混合物をHCl(5%)で洗浄した。水相をつい
で分離し、EtOAcで抽出した。集めた有機相をNa
HCO3、ついで食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥、
濾過し、減圧下濃縮した。残渣をクロマトグラフィー
(シリカゲル、EtOAc/ヘキサン=1/9)で精製し
て化合物(3.5g)を得た。MS(m/z)650(MH
+)。
【0342】工程3:化合物(2.47g)を無水DM
SO(8mL)に溶解し、粉末状NaCN(340mg)を
加えた。反応混合物を、NaCN(2×100mg)を9
時間後と22時間後に追加しながら、80℃で30時間
攪拌した。EtOAcと食塩水を加え、反応混合物を振
盪した。水相をついで分離し、EtOAcで抽出した。
集めた有機相をNa2SO4で乾燥、濾過し、減圧下濃縮
した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、EtO
Ac/ヘキサン=1/9)で精製して化合物(0.9g)
を得た。MS(m/z)504(MH+)。
【0343】工程4:化合物(0.9g)を無水MeO
H(6mL)に溶解し、HCl(1M Et2O溶液、12
mL)を加え、反応混合物を室温で攪拌した。18時間
後、EtOAcと飽和NaHCO3水溶液を、発泡が止
むまで加えた。水相を分離し、EtOAcで抽出した。
集めた有機相をNa2SO4で乾燥、濾過し、減圧下濃縮
した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、EtO
Ac/ヘキサン=3/7)で精製して化合物(730m
g)を得た。MS(m/z)438(MH+)。
【0344】工程5:アミン(720mg)をDCM
(10mL)に溶解し、3,5−ジクロロ−4−ピリジル
イソシアネート(343mg)を加えた。混合物を室温で
5時間攪拌し、ついで濃縮し、クロマトグラフィー(シ
リカゲル、EtOAc/ヘキサン=2/8)で精製して
化合物(900mg)を得た。MS(m/z)626
(M+)。
【0345】工程6:ウレア(880mg)をDCM
(16mL)に溶解し、Et3N(0.59mL)を加えた。
反応混合物をついで43℃で18時間加熱し、減圧下濃
縮し、液体クロマトグラフィー(シリカゲル、EtOA
c/ヘキサン=2/8)で精製して化合物(508m
g)を得た。MS(m/z)518(M+)。
【0346】工程7:化合物(280mg)をTHF/
MeOHに溶解し、LiOH(50mg)の水(1mL)溶
液を加えた。反応混合物を室温で24時間攪拌した。塩
酸(5%)を加えてpH=2に調整し、反応混合物を濃縮
した。水層をEtOAcとDCMで抽出し、集めた有機
層をNa2SO4で乾燥、濃縮して所望の生成物(30
5mg)を得た。MS(m/z)522(M+)。
【0347】工程8:上記二酸(53mg)の無水DC
M(2mL)とジイソプロピルエチルアミン(0.044m
L)溶液にBOP試薬(99mg)を加え、溶液を室温下
2.5時間攪拌した。ジメチルアミン(2M THF溶
液、0.066mL)をついで加えた。4時間後、さらに
BOP試薬(0.1ミリモル)とジメチルアミン(0.05
ミリモル)を追加した。合計20時間後、EtOAcと
HCl(5%)を加え、反応混合物を振盪した。水相を分
離し、EtOAcで抽出した。集めた有機相を飽和Na
HCO3水溶液と食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥、
濾過して、減圧下濃縮した。残渣をクロマトグラフィー
(シリカゲル、EtOAc/DCM=1/9)で精製して
標記化合物(47mg)を得た。MS(m/z)531
(M+)。
【0348】製造例258〜264 以下の化合物を製造例257と類似の方法で合成した。
【表24】
【0349】製造例265:(5R,7R)−5−[4−
(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジク
ロロ−4−ピリジル)−7−カルバモイル−1,3−ジア
ザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化89】 標記化合物は、工程8のジメチルアミンの代わりにアン
モニウムクロリドを用いる以外は、製造例257と同様
にして合成した。MS(m/z)503(M+)。
【0350】製造例266:(5R,7R)−5−ベンジ
ル−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−ヒドロキシ
−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−
ジオン
【化90】 本化合物は製造例58の化合物と同様にして合成した。
MS(m/z)391(MH+)。
【0351】製造例267:5−ベンジル−3−(3,5
−ジクロロフェニル−1,3−ジアザビシクロ[3.3.
0]オクタン−2,4−ジオン
【化91】 本化合物は製造例21の化合物と同様にして合成した。
MS(m/z)375(MH+);融点:173.8℃。
【0352】製造例268:(5R,7R)−5−[4−
(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジク
ロロフェニル)−7−ヒドロキシ−1,3−ジアザビシク
ロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化92】 本化合物は製造例58の化合物と同様にして合成した。
MS(m/z)475(MH+);融点:50.4℃。
【0353】製造例269:6−ブロモベンジル−8−
(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−1,4,8−トリア
ザビシクロ[4.3.0]ノナン−3,7,9−トリオン
【化93】
【0354】工程1および2:化合物を4−ブロモフ
ェニルアラニンエチルエステルから、WO 98/39
303記載の方法に従って合成した。MS(m/z):4
31(MH+)。
【0355】工程3:化合物およびヒドラジン水和物
のメタノール混合物を還流下24時間加熱した。メタノ
ールを留去し、得られた化合物をクロマトグラフィーで
精製してジアミン化合物を得た。MS(m/z):301
(MH+)。
【0356】工程4および5:THF(15mL)を上記
ジアミン化合物(1.1g)に加え、溶液を氷で冷却し
た。ブロモアセチルクロリド(0.35mL)を滴下し、
溶液をゆっくりと室温まで加温した。混合物を5時間攪
拌し、半分の容量まで濃縮した。Et2Oを加え、混合
物を室温で沈澱が完了するまで攪拌した。固体を濾過
し、EtOAcに溶解した。溶液を飽和NaHCO3
溶液、ついで食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥、濾過
し、蒸発させた。残渣(1.09g)をそのまま次の工程
に用いた。上記化合物(0.480mg)、DIEA(0.
59mL)およびDMAP(7mg)のジオキサン(20m
L)混合物を70℃で24時間加熱した。混合物をEt
OAc/水で希釈し、EtOAc層を分離した。水溶液
をEtOAcで抽出し、集めた有機層をNa2SO4で乾
燥、濾過し、濃縮した。残渣をHPLC(AcOH0.1
M/CH3CN=75/25〜0/100)で精製して所
望の化合物(0.52mg)を得た。MS(m/z):34
1(MH+)。
【0357】工程6:上記化合物(50mg)の無水DC
M(2mL)溶液に2,6−ジクロロピリジル−4−イソ
シアネート(36mg)を加え、溶液を室温で5時間攪拌
した。溶液を減圧下濃縮し、残渣をクロマトグラフィー
(シリカゲル)で精製して標記化合物(0.47mg)を得
た。融点:226℃;MS(m/z):484(MH+)。
【0358】製造例270〜285 以下の化合物を上記製造例と同様にして合成した。
【表25】
【0359】
【表26】
【0360】製造例286:(5R,7S)−5−[4−
(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジク
ロロ−4−ピリジル)−7−バレリルアミノ−1,3−ジ
アザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン バレリルクロリド(0.031g)を製造例63の化合物
(0.1g)とDIEA(0.84g)のTHF(5mL)溶液
に加え、反応混合物を室温で24時間攪拌した。混合物
を濃縮し、残渣をHPLC(CH3CN/0.1M Ac
OH)で精製して標記化合物(0.075g)を得た。MS
(m/z)559(MH+)および581(MNa+);融点:
66.8℃。
【0361】製造例287:(5R,7S)−5−[4−
(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジク
ロロ−4−ピリジル)−7−ウレイド−1,3−ジアザビ
シクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン 製造例63で得た化合物(0.114g)のジエチルエー
テル(5mL)溶液をN−クロロスルホニルイソシアネー
ト(30μL)のジエチルエーテル(5mL)溶液に−15
℃で滴下した。1時間後、反応混合物を濃縮した。残渣
を0.5N塩酸と30分間攪拌した。反応混合物をDM
SOで希釈し、HPLC(CH3CN/0.1M AcO
H)で精製した。所望の画分を集め、濃縮し、中和し、
EtOAcで抽出し、Na2SO4で乾燥、濾過し、濃縮
して標記化合物(0.077g)を得た。MS(m/z)5
18(MH+);融点:141.7℃。
【0362】製造例288:(5R,7S)−5−[4−
(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジク
ロロ−4−ピリジル)−7−(2,5−ジメチルピロリル)
−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−
ジオン 製造例63で得た化合物(0.1g)、2,5−ヘキサンジ
オン(0.028g)、AcOH(5mL)のEtOH(5m
L)混合物を4時間還流した。混合物を濃縮し、残渣を
HPLC(CH3CN/0.1M AcOH)で精製して標
記化合物(0.065g)を得た。MS(m/z)553(M
+);融点:112.4℃。
【0363】製造例289:(5R,7S)−5−[4−
(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジク
ロロ−4−ピリジル)−7−[2−(トリフルオロアセチ
ル)ピロリル]−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オク
タン−2,4−ジオン 製造例251で得た化合物(0.078g)のCH2Cl
2(10mL)溶液に無水トリフルオロ酢酸(0.084g)
を加え、混合物を窒素雰囲気下終夜攪拌した。反応混合
物を濃縮し、残渣をHPLC(CH3CN/0.1M A
cOH)で精製して標記化合物(0.060g)を得た。M
S(m/z)621(MH+);融点;166.6℃。
【0364】製造例290〜299 以下の化合物を上記製造例のひとつと同様にして合成し
た。
【表27】
【0365】製造例300:(5R,7S)−5−[4−
(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジク
ロロフェニル)−7−アミノ−1,3−ジアザビシクロ
[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン 水素(ガス)を製造例288で得た化合物(0.274g)
のEtOAc(20mL)溶液に、Pd−C(5%、20
mg)の存在下、10分間吹き込み、混合物を2時間攪
拌した。混合物をセライト濾過し、セライトを追加のE
tOAで洗浄した。集めたEtOAcを蒸発させ、残渣
をクロマトグラフィー(ヘキサン−EtOAc)で精製し
て標記化合物(0.161g)を得た。MS(m/z)47
4(MH+);融点:43.3℃。
【0366】製造例301:(5R,7S)−5−[4−
(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジク
ロロフェニル)−7−(N−アセチル−N−メチルアミ
ノ)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,
4−ジオン LDA(0.34M THF溶液;0.045g)を製造例
64で得た化合物(0.18g)のTHF溶液に−80℃
で加え、混合物を同温度で20分間攪拌した。MeI
(0.65g)を加え、反応混合物を10分間攪拌した。
混合物を室温まで加温し、さらに20分間攪拌した。反
応をNH4Cl水溶液を加えて止め、混合物を蒸発させ
た。残渣をHPLC(CH3CN/0.1M AcOH)で
精製して標記化合物(0.012g)を得た。MS(m/
z)531(MH+)および553(MNa+);融点:74.
7℃。
【0367】製造例302:(5R,7S)−5−[4−
(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジク
ロロフェニル)−7−[[4−(ジメチルアミノ)ブチリル]
アミノ]−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−
2,4−ジオン 本化合物を製造例67と同様にして合成した。MS(m
/z)587(MH+);融点:57.9℃。
【0368】製造例303〜309 以下の化合物を上記製造例と同様にして合成した。
【表28】
【0369】製造例310〜311 以下の化合物は製造例189および190と同様にして
合成した。
【表29】
【0370】製造例312:(5R,7R)−5−[4−
(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジク
ロロフェニル)−7−カルバモイル−1,3−ジアザビシ
クロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化94】 製造例257、工程7で得た化合物(二酸化合物、0.
153g)をチオニルクロリド(2mL)で処理し、還流
下加熱した。1時間後、反応混合物を濃縮し、トルエン
と蒸発させた。残渣をTHF(3mL)に溶解し、氷浴で
冷却したNH4OH(0.5mL)のTHF(5mL)溶液に
加えた。15分後、混合物を3N塩酸(10mL)に加え
た。混合物をEtOAcで抽出し、抽出物を食塩水で洗
浄し、Na2SO4で乾燥、濾過し、濃縮した。HPLC
で精製して標記化合物(0.108g)を得た。MS(m/
z)502(MH+);融点:122.7℃。
【0371】製造例313〜319 以下の化合物は、製造例310で述べたように、工程8
のBOP試薬をSOCl2に置き換える以外は、製造例
257と同様にして合成した。
【表30】
【0372】参考例 置換ベンジルブロミド中間体の合成:標準製造例 5−ブロモメチル−2,2−ジフルオロベンゾジオキソ
ールの合成 BH3−THF(1M、10mL)を2,2−ジフルオロベ
ンゾジオキソール−5−カルボン酸(0.52g)のTH
F(10mL)溶液に加え、得られた混合物を室温で14
時間攪拌した。反応混合物に2N塩酸を加えて反応を止
め、混合物をEtOAcで抽出した。EtOAc溶液を
食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濃縮してアルコ
ール化合物(0.42g)を得、これをそのまま次の工程
に用いた。
【0373】上記化合物を無水CH2Cl2(10mL)に
溶解し、Ph3P(1.86g)を攪拌下加えた。約15分
後、CBr4(4.06g)のCH2Cl2溶液を攪拌下に滴
下した。20時間後、反応混合物を濃縮し、残渣をクロ
マトグラフィー(シリカゲル;ヘキサン〜20%EtO
Ac/ヘキサン)で精製して所望のブロミド(0.48g)
を得た。すべてのベンジルブロミドは必要酸から類似の
方法で合成した。
【0374】
【発明の効果】本発明の医薬組成物は、αLβ2接着介在
を伴う、炎症、アレルギー性疾患、自己免疫疾患、移植
に伴う疾患などの治療または予防に使用することがで
き、例えば、喘息、成人呼吸窮迫症候群、心血管疾病、
血栓症、血栓溶解後の再閉塞、再潅流障害、動脈硬化
症、脈管内膜過形成、脳卒中、皮膚炎症性疾患(例え
ば、乾癬、湿疹、接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎)、骨
粗鬆症、変形性関節症、自己免疫疾患[例えば、慢性関
節リュウマチ、多発性硬化症、I型糖尿病、全身性エリ
トマトーデス(SLE)、シェーグレン症候群、炎症性腸
疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)]、新生物疾患(新生物
腫瘍や癌腫の浸潤・転移など)、移植[慢性または急性
の、拒絶反応(宿主対移植片疾患)、GVH病(移植片対
宿主疾患)、遅発移植片機能(delayed graft functio
n)、等]、創傷(創傷治癒促進)、膵臓炎、肺炎などの予
防・治療に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 7/00 A61P 7/00 7/02 7/02 9/08 9/08 9/10 9/10 101 101 11/00 11/00 11/06 11/06 13/12 13/12 17/00 17/00 17/02 17/02 17/06 17/06 19/02 19/02 19/10 19/10 21/00 21/00 27/02 27/02 29/00 29/00 101 101 35/00 35/00 37/02 37/02 37/08 37/08 43/00 111 43/00 111 C07D 487/04 138 C07D 487/04 138 (72)発明者 ブラッドリー・アール・ティーガーデン アメリカ合衆国92123カリフォルニア州サ ンディエゴ、ウィンダム・ピーク・ウェイ 11933番 (72)発明者 マーシャル・モーニングスター アメリカ合衆国92129カリフォルニア州サ ンディエゴ、マーシー・ロード9896番、ナ ンバー3 (72)発明者 ニコラス・スミス アメリカ合衆国92109カリフォルニア州サ ンディエゴ、サファイア・ストリート1053 番、ナンバー1 (72)発明者 ロナルド・シー・グリフィス アメリカ合衆国92029カリフォルニア州エ スコンディド、ラセット・グレン2508番 Fターム(参考) 4C050 AA01 BB05 CC04 EE02 FF02 GG03 GG04 HH04 4C086 AA01 AA02 CB03 MA01 MA04 NA14 ZA33 ZA39 ZA40 ZA45 ZA51 ZA54 ZA59 ZA66 ZA81 ZA89 ZA94 ZA96 ZA97 ZB07 ZB08 ZB11 ZB15 ZB26 ZC41

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効成分として式(I): 【化1】 式中、Aは=C(Z1)−または=N−;Bは 1)−C(R1)(R2)−、 2)−CH=CH−、 3)−S−、 4)−SO−、 5)−SO2−、 6)−O−、 7)−N(R3)−、 8)-N(COR41)−、 9)−N(CSR41)−、 10)−N(SO25)−、 11)−N(R3)CO−、 12)−N(COR41)CO−、 13)−N(CSR41)CO−、または 14)−N(SO25)CO−;Kは−CH2−、−CH
    (OH)−、−C(=O)−、または−CF2−;Mは単結
    合、−(CH2)p−、−C(=O)−、または−NH−;W
    は下記式で表される基: 【化2】 XおよびYはそれぞれ独立して、 1)H、 2)ハロゲン、 3)NO2、 4)CN、 5)C1-6アルキルチオ、 6)NR36、 7)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル、 8)C1-6アルコキシ、 9)COR42、 10)置換されていてもよいアリール、または 11)置換されていてもよいヘテロアリール;Zおよび
    1はそれぞれ独立して、 1)H、 2)OH、 3)ハロゲン、 4)NO2、 5)CF3、 6)NR36、 7)NHCOR41、 8)a)カルボキシル、b)C1-6アルコキシカルボニル、
    またはc)フェニルで置換されていてもよいC1-6アルコ
    キシ、または 9)COR42;PおよびQはそれぞれ独立して、Oまた
    はS;Rはアリールまたはヘテロアリールで、該アリー
    ルまたはヘテロアリールは下記基から選ばれる基で置換
    されていてもよい 1)ハロゲン、 2)OH、 3)CN、 4)a)ハロゲン、b)OR6、c)COR41、d)置換され
    ていてもよいアリール、およびe)NR36から選ばれ
    る基で置換されていてもよいC1-6アルキル、 5)a)ハロゲン、b)NR36、c)置換されていてもよ
    いアリール、d)置換されていてもよいヘテロアリー
    ル、およびe)非芳香族複素環基から選ばれる基で置換
    されていてもよいC1-6アルコキシ、 6)NO2、 7)NR36、 8)NHCOR41、 9)NHSO25、 10)COR42、 11)C(=NH)NH2、 12)CONHOH、 13)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキルチ
    オ、 14)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキルス
    ルフィニル、 15)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキルス
    ルホニル、 16)a)C1-6アルキル、b)ハロゲン、c)置換されて
    いてもよいアリール、またはd)置換されていてもよい
    ヘテロアリールで置換されていてもよいC1-3アルキレ
    ンジオキシ、 17)天然α−アミノ酸残基がC1-6アルキルでエステル
    化されていてもよい、−C(=O)−(天然α−アミノ酸
    残基)、 18)置換されていてもよいアリール、および 19)置換されていてもよいヘテロアリール;R1および
    2はそれぞれ独立して、 1)H、 2)ハロゲン、 3)OR3、 4)OCOR5、 5)SO25、 6)NR36、 7)NR6COR41、 8)NR6CSR41、 9)NR6SO25、 10)OCONR33、 11)N3、 12)置換されていてもよいC1-6アルキル、 13)CN、 14)COR42、 15)置換されていてもよいアリール、または 16)置換されていてもよいヘテロアリール;あるいは
    1およびR2は互いに末端で結合して、 1)オキソ、 2)カルボキシル、C2-7アルコキシカルボニル、または
    CONRabで置換されたメチレン、または 3)C2-3アルキレンジオキシ、を形成してもよい;Ra
    およびRbは互いに末端で結合して、それらが結合する
    窒素原子と結合して3〜7員環を形成し、該3〜7員環
    はさらに酸素、窒素およびイオウなどのヘテロ原子を含
    有していてもよく、C1-6アルキル、オキソ、水酸基、
    1-6アルコキシまたはNR66で置換されていてもよ
    い;R3は 1)H、 2)置換されていてもよいC1-6アルキル、 3)C3-6シクロアルキル、 4)置換されていてもよいアリール、 5)置換されていてもよいヘテロアリール、あるいは 6)非芳香族複素環基;R41は 1)置換されていてもよいC1-6アルキル、 2)置換されていてもよいC1-6アルコキシ、 3)置換されていてもよいアリール、 4)置換されていてもよいヘテロアリール、 5)置換されていてもよい非芳香族複素環基、 6)C3-6シクロアルキル、または 7)NR36;R42は 1)H、 2)OH、 3)置換されていてもよいC1-6アルキル、 4)置換されていてもよいC1-6アルコキシ、 5)置換されていてもよいアリール、 6)NR36、または 7)置換されていてもよい非芳香族複素環基;R5は 1)置換されていてもよいC1-6アルキル、または 2)置換されていてもよいアリール;R6は 1)H、または 2)置換されていてもよいC1-6アルキル;mは0、1、
    2または3;nは0、1または2;oは1または2;p
    は1または2;で示される化合物、またはその薬理学的
    に許容される塩を含有することを特徴とする医薬組成
    物。
  2. 【請求項2】 XおよびYはそれぞれ独立して、 1)ハロゲン、 2)NO2、 3)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル、 4)C1-6アルコキシ、 5)C1-7アルカノイル、 6)CN、 7)カルボキシル、 8)C1-6アルキルチオ、 9)NR36、 10)a)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキ
    ル、b)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルコキ
    シ、またはc)CN、で置換されていてもよいフェニ
    ル、 11)C1-6アルキルで置換されていてもよいイソキサゾ
    リル、 12)C1-6アルコキシカルボニルまたはホルミルで置換
    されていてもよいピロリル、または 13)ピリジル、 Rはフェニル、ナフチル、ピリジル、ベンゾフリルまた
    はチアゾリルで、該フェニル、ナフチル、ピリジル、ベ
    ンゾフリルまたはチアゾリルは下記基から選ばれる基で
    置換されていてもよい: 1)ハロゲン、 2)OH、 3)CN、 4)a)ハロゲン、b)OR6、またはc)COR41、から
    選ばれる基で置換されていてもよいC1-6アルキル、 5)a)ハロゲン、b)NR36、c)ピリジル、または
    d)ピペリジニルから選ばれる基で置換されていてもよ
    いC1-6アルコキシ、 6)NO2、 7)NR36、 8)NHCOR41、 9)NHSO25、 10)COR42、 11)C(=NH)NH2、 12)CONHOH、 13)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキルチ
    オ、 14)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキルス
    ルフィニル、 15)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキルス
    ルホニル、 16)a)C1-6アルキル、またはb)ハロゲンで置換され
    ていてもよいC1-3アルキレンジオキシ、 17)−C(=O)−(天然α−アミノ酸残基)、該天然α
    −アミノ酸はアスパラギン酸、アラニン、フェニルアラ
    ニン、およびアスパラギンから選ばれ、該天然α−アミ
    ノ酸残基はC1-6アルキルでエステル化されていてもよ
    い、 18)a)C1-6アルコキシ、b)OR6、N(C1-6アルキ
    ル)2またはCOR42で置換されていてもよいC1-6アル
    キル、c)CN、d)COR42、e)COOR5で置換され
    ていてもよいC2-7アルケニル、f)NR66、g)N
    2、h)NHCOR41、i)NHSO25、j)N(SO2
    5)2、k)NHCONHR5、l)N(CONHR5)2
    m)NHCSNHR5、またはn)C1-6アルキルで置換さ
    れていてもよいピロリジニル、で置換されていてもよい
    フェニル、 19)CHOで置換されていてもよいフリル、 20)CHOで置換されていてもよいチエニル、 21)CHOおよびC1-6アルコキシカルボニルで置換さ
    れていてもよいピロリル、 22)C1-6アルキルで置換されていてもよいジヒドロオ
    キサゾリル、 23)C1-6アルキルで置換されていてもよいイソキサゾ
    リル、 24)ベンゾチエニル、 25)ピリジル、 26)テトラゾリル、および 27)C1-6アルキルで置換されていてもよいチアゾリ
    ル;R1およびR2はそれぞれ独立して、 1)H、 2)ハロゲン、 3)OR3、 4)OCOR5、 5)NR36、 6)NR6COR41、 7)NHCSR41、 8)NHSO25、 9)N3、 10)COR42、または 11)フェニル;またはR1およびR2は互いに末端で結
    合してオキソを形成してもよい;R3は 1)水素原子、 2)a)OH、b)ハロゲンまたはC1-6アルコキシで置換
    されていてもよいフェニル、c)カルボキシル、d)カル
    バモイル、e)NR66、f)C1-6アルコキシカルボニ
    ル、g)モルホリニル、h)ピリジル、i)チエニル、あ
    るいはj)オキソで置換されていてもよいピロリジニ
    ル、で置換されていてもよいC1-6アルキル、 3)C3-6シクロアルキル、 4)ハロゲンで置換されていてもよいフェニル、 5)C1-6アルキルで置換されていてもよいピリジル、ま
    たは 6)モルホリニル;R41は 1)a)NR66、b)カルボキシル、c)−CONRcd
    (RcおよびRdはそれぞれ独立して、水素原子およびC
    1-6アルキルから選ばれる基、あるいはRcおよびRd
    互いに末端で結合して、それらが結合する隣接窒素原子
    と一緒になって、3〜7員環を形成し、該3〜7員環は
    更に酸素、窒素およびイオウなどの1〜3個のヘテロ原
    子を包含していてもよく、さらにC1-6アルキル、オキ
    ソ、水酸基、C1-6アルコキシまたはNR66で置換さ
    れていてもよい)、d)C1-6アルコキシカルボニルアミ
    ノ、e)C1-6アルキルスルホニルアミノ、f)C2-7アル
    カノイルアミノ、またはg)ピリジル、で置換されてい
    てもよいC1-6アルキル; 2)NR66またはフェニルで置換されていてもよいC
    1-6アルコキシ; 3)NR36; 4)a)カルボキシル、b)C1-6アルコキシカルボニル、
    またはc)NR66で置換されていてもよいフェニル; 5)C3-6シクロアルキル; 6)C1-6アルキルで置換されていてもよいイソキサゾリ
    ル; 7)ピリジル、 8)チエニル、 9)フリル、 10)フェノキシ、または 11)NRab;R42は、 1)H、 2)OH、 3)NR66またはフェニルで置換されていてもよいC
    1-6アルキル、 4)NR66で置換されていてもよいC1-6アルコキシ、 5)NR36、 6)NRab、または 7)C1-6アルキルで置換されていてもよいピリジル;R
    5は 1)COR42で置換されていてもよいC1-6アルキル、ま
    たは 2)アリール;R6は 1)水素原子、または 2)−N(C1-6アルキル)2で置換されていてもよいC1-6
    アルキル、である請求項1記載の医薬組成物。
  3. 【請求項3】 有効成分が式: 【化3】 式中、Aは=C(Z1)−、または=N−;XおよびYは
    それぞれ独立して、 1)H、 2)ハロゲン、 3)NO2、 4)CN、 5)C1-6アルキルチオ、 6)NR36、または 7)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル;Z
    1は 1)H、 2)OH、 3)ハロゲン、 4)NR36、 5)NHCOR41、 6)a)カルボキシル、b)C1-6アルコキシカルボニル、
    またはc)フェニルで置換されていてもよいC1-6アルコ
    キシ、または 7)COR42;R1およびR2はそれぞれ独立して、H、
    ハロゲン、OR3、NR36、NHCOR41、NHCS
    41、NHSO25、N3、COR42、またはフェニ
    ル;あるいはR1およびR2は互いに末端で結合してオキ
    ソを形成;R71は、 1)H、 2)OH、 3)ハロゲン、 4)CN、 5)ハロゲン、OR6またはCOR42で置換されていても
    よいC1-6アルキル、 6)ハロゲン、NR36、ピリジル、またはピペリジニ
    ルで置換されていてもよいC1-6アルコキシ、 7)NO2、 8)NR36、 9)NHCOR41、 10)NHSO25、 11)COR42、 12)C(=NH)NH2、 13)CONHOH、 14)C1-6アルキルチオ、 15)C1-6アルキルスルフィニル、 16)C1-6アルキルスルホニル、 17)a)COOR5で置換されたC2-7アルケニル、b)
    COR42、c)OR6で置換されていてもよいC1-6アル
    キル、d)C1-6アルコキシ、またはe)CNで置換され
    ていてもよいフェニル、 18)CHOで置換されていてもよいチエニル、 19)CHOで置換されていてもよいフリル、 20)テトラゾリル、 21)ジヒドロオキサゾリル、 22)CHOで置換されていてもよいピロリル、 23)C1-6アルキルで置換されたイソキサゾリル、ある
    いは 24)ベンゾチエニル;R72は、 1)水素原子、 2)ハロゲン、 3)CN、 4)OR6またはCOR42で置換されていてもよいC1-6
    アルキル、または 5)NO2;またはR71およびR72は互いに末端で結合し
    てハロゲンで置換されていてもよいC1- 3アルキレンジ
    オキシを形成;mは0、1、または2、およびnは0ま
    たは1、で示される化合物またはその薬理学的に許容さ
    れる塩である、請求項1記載の医薬組成物。
  4. 【請求項4】 Aが=CH−または=N−;XおよびY
    がそれぞれ独立して、 1)ハロゲン、 2)NO2、 3)NR36、あるいは 4)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル;R
    1とR2の一方がHで、他方がH、OH、ハロゲン、NR
    36、NHCOR41、NHCSR41、NHSO25、N
    3、COR42、またはフェニル;あるいはR1およびR2
    が互いに末端で結合してオキソを形成;R71が 1)H、 2)ハロゲン、 3)CN、 4)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル、 5)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルコキシ、 6)COR42、 7)C1-6アルキルチオ、 8)a)COOR5で置換されたC2-7アルケニル、b)C
    OR42、c)OR6で置換されていてもよいC1-6アルキ
    ル、d)C1-6アルコキシ、およびe)CNから選ばれる
    基で置換されていてもよいフェニル、 9)CHOで置換されていてもよいチエニル、 10)CHOで置換されていてもよいフリル、 11)CHOで置換されていてもよいピロリル、または 12)C1-6アルキルで置換されたイソキサゾリル;R72
    が水素原子;あるいはR71とR72が互いに末端で結合し
    てハロゲンで置換されたC1-3アルキレンジオキシを形
    成;mが1、およびnが1である、請求項3記載の医薬
    組成物。
  5. 【請求項5】 XおよびYがそれぞれ独立して、ハロゲ
    ン;R1とR2の一方がH、他方がH、OH、NR36
    NHCOR41、NHCSR 41、あるいはCOR42;R41
    が 1)a)NR66、b)カルボキシル、c)カルバモイル、
    d)C1-6アルキルで置換されていてもよいピペラジニル
    カルボニル、e)C2-7アルカノイルアミノ、およびf)
    ピリジルから選ばれる基で置換されていてもよいC1-6
    アルキル、 2)C1-6アルコキシ、 3)NR36、 4)C3-6シクロアルキル、 5)ピリジル、 6)チエニル、 7)フリル、または 8)ピロリジニル;R42がNR36またはモルホリニ
    ル;R71が 1)ハロゲン、 2)CN、または 3)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルコキシ、
    およびR72が水素原子である、請求項4記載の医薬組成
    物。
  6. 【請求項6】 XおよびYがそれぞれ独立して、ハロゲ
    ン;R1とR2の一方がH、他方がOH、NHCOR41
    たはCOR42;R41がa)カルボキシル、カルバモイ
    ル、およびC1-6アルキルで置換されたピペラジニルカ
    ルボニルから選ばれる基で置換されていてもよいC1-6
    アルキル、b)NH2、c)NH(C1-6アルキル)、d)ピ
    リジル、あるいはe)ピロリジニル;R42がNH2、NH
    (C1-6アルキル)、またはモルホリニル;R71がハロゲ
    ンで置換されたC1-6アルコキシ;およびR72が水素原
    子である、請求項5記載の医薬組成物。
  7. 【請求項7】 有効成分が式: 【化4】 式中、Aは=CH−または=N−;Bは−S−、−SO
    −、−SO2−、−N(R3)−、−N(COR41)−、−N
    (CSR41)−、または−N(SO25)−;XおよびYは
    それぞれ独立して、H、ハロゲン、NO2、またはC1-6
    アルキル;R71は 1)H、 2)ハロゲン、 3)CN、 4)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル、 5)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルコキシ、 6)COR42、 7)C1-6アルキルチオ、 8)フェニル、 9)チエニル、 10)フリル、 11)ピロリル、または 12)C1-6アルキルで置換されたイソキサゾリルであ
    り、該フェニルはa)COOR5で置換されたC2-7アル
    ケニル、b)COR42、c)OR6で置換されていてもよ
    いC1-6アルキル、d)C1-6アルコキシ、またはe)CN
    で置換されていてもよく、さらに該チエニル、フリルお
    よびピロリルはCHOで置換されていてもよい、で示さ
    れる化合物またはその薬理学的に許容される塩である、
    請求項1記載の医薬組成物。
  8. 【請求項8】 Bが−N(COR41)−;XとYがそれぞ
    れ独立して、ハロゲン;R41が 1)a)NR66、b)カルバモイル、およびc)C1-6
    ルキルで置換されていてもよいピペラジニルカルボニル
    から選ばれる基で置換されていてもよいC1- 6アルキ
    ル、 2)C1-6アルコキシ、または 3)NR36;R71が 1)ハロゲン、または 2)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルコキシで
    ある、請求項7記載の医薬組成物。
  9. 【請求項9】 有効成分が式: 【化5】 式中、Aは=CH−または=N−;Bは−N(R3)−、
    −N(COR41)−、−N(CSR41)−、または−N(S
    25)−;XとYはそれぞれ独立して、H、ハロゲ
    ン、NO2、またはC1-6アルキル;R71は 1)H、 2)ハロゲン、 3)CN、 4)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル、 5)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルコキシ、 6)COR42、 7)C1-6アルキルチオ、 8)フェニル、 9)チエニル、 10)フリル、 11)ピロリル、および 12)C1-6アルキルで置換されたイソキサゾリルから選
    ばれる基であり、該フェニルはa)COOR5で置換され
    たC2-7アルケニル、b)COR42、c)OR6で置換され
    ていてもよいC1-6アルキル、d)C1-6アルコキシ、お
    よびe)CNから選ばれる基で置換されていてもよく、
    また該チエニル、フリルおよびピロリルはCHOで置換
    されていてもよい、で示される化合物またはその薬理学
    的に許容される塩である、請求項1記載に医薬組成物。
  10. 【請求項10】 有効成分が式: 【化6】 式中、Aは=CH−、または=N−;XはHまたはハロ
    ゲン;Yは 1)ホルミルで置換されていてもよいピロリル、 2)a)CN、b)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6
    アルキル、またはc)ハロゲンで置換されていてもよい
    1-6アルコキシで置換されていてもよいフェニル、ま
    たは 3)C1-6アルキルで置換されていてもよいイソキサゾリ
    ル;R71は 1)H、 2)ハロゲン、 3)CN、 4)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル、 5)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルコキシ、 6)COR42、 7)C1-6アルキルチオ、 8)フェニル、 9)チエニル、 10)フリル、 11)ピロリル、または 12)C1-6アルキルで置換されたイソキサゾリルであ
    り、該フェニルはa)COOR5で置換されたC2-7アル
    ケニル、b)COR42、c)OR6で置換されていてもよ
    いC1-6アルキル、d)C1-6アルコキシ、およびe)CN
    から選ばれる基で置換されていてもよく、さらに該チエ
    ニル、フリルおよびピロリルはCHOで置換されていて
    もよい、で示される化合物またはその薬理学的に許容さ
    れる塩である、請求項1記載の医薬組成物。
  11. 【請求項11】 有効成分として下記の化合物、または
    その薬理学的に許容される塩を含有する、請求項1記載
    の医薬組成物。(5R,7R)−5−[4−(トリフルオロ
    メトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)
    −7−ヒドロキシ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]
    オクタン−2,4−ジオン;(5R,7S)−5−[4−(ト
    リフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロ
    フェニル)−7−アセチルアミノ−1,3−ジアザビシク
    ロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン;(5R,7S)−
    5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,
    5−ジクロロフェニル)−7−(3−カルバモイルプロピ
    オニルアミノ)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オク
    タン−2,4−ジオン;(5R,7S)−5−[4−(トリフ
    ルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェ
    ニル)−7−[3−(4−メチル−1−ピペラジニルカル
    ボニル)プロピオニルアミノ]−1,3−ジアザビシクロ
    [3.3.0]オクタン−2,4−ジオン;(5R,7S)−5
    −[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5
    −ジクロロフェニル)−7−ニコチノイルアミノ−1,3
    −ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオ
    ン;(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベ
    ンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−(1−
    ピロリジニルカルボニルアミノ)−1,3−ジアザビシク
    ロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン;(5R,7R)−
    5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,
    5−ジクロロフェニル)−7−カルバモイル−1,3−ジ
    アザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン;(5
    R,7R)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]
    −3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−モルホリノカ
    ルボニル−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン
    −2,4−ジオン;(5R,7R)−5−[4−(トリフルオ
    ロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニ
    ル)−7−ジメチルカルバモイル−1,3−ジアザビシク
    ロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン;(5R,7R)−
    5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,
    5−ジクロロフェニル)−7−メチルカルバモイル−1,
    3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオ
    ン;または(5R,7R)−5−[4−(トリフルオロメト
    キシ)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7
    −モルホリノカルバモイル−1,3−ジアザビシクロ
    [3.3.0]オクタン−2,4−ジオン。
  12. 【請求項12】 αLβ2接着介在病態の治療または予防
    剤である請求項1〜11のいずれか1項に記載の医薬組
    成物。
  13. 【請求項13】 病態が、喘息、成人呼吸窮迫症候群、
    心血管疾患、血栓症、血栓溶解後の再閉塞、再潅流障
    害、動脈硬化症、脈管内膜過形成、外科手術後の心筋の
    再梗塞あるいは再狭窄、脳卒中、皮膚炎症性疾患、骨粗
    鬆症、変形性関節症、自己免疫疾患、新生物疾患、移植
    に伴う疾患、創傷、眼病、膵臓炎、肺炎、または腎炎で
    ある、請求項12に記載の医薬組成物。
  14. 【請求項14】 病態が乾癬、アトピー性皮膚炎、慢性
    関節リュウマチ、全身性エリテマトーデス、シェーグレ
    ン症候群、炎症性腸疾患、拒絶反応、またはGVH病で
    ある、請求項12に記載の医薬組成物。
JP2002117406A 2001-04-19 2002-04-19 医薬組成物 Expired - Fee Related JP4109890B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002117406A JP4109890B2 (ja) 2001-04-19 2002-04-19 医薬組成物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001121235 2001-04-19
JP2001-121235 2001-04-19
JP2002117406A JP4109890B2 (ja) 2001-04-19 2002-04-19 医薬組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003002834A true JP2003002834A (ja) 2003-01-08
JP4109890B2 JP4109890B2 (ja) 2008-07-02

Family

ID=26613841

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002117406A Expired - Fee Related JP4109890B2 (ja) 2001-04-19 2002-04-19 医薬組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4109890B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7199125B2 (en) 2003-10-02 2007-04-03 Bristol-Myers Squibb Company Spiro-cyclic compounds useful as anti-inflammatory agents
WO2008007664A1 (fr) 2006-07-11 2008-01-17 Takeda Pharmaceutical Company Limited Composé hétérocyclique bicycique et son utilisation
JP2009515925A (ja) * 2005-11-16 2009-04-16 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー 凝固第Xa因子のインヒビターとしての新規なピロリジン誘導体
JP2012500839A (ja) * 2008-08-29 2012-01-12 イステイチユート・デイ・リチエルケ・デイ・ビオロジア・モレコラーレ・ピ・アンジエレツテイ・エツセ・ピー・アー Smoアンタゴニストとしての飽和二環式複素環誘導体
WO2021261969A1 (ko) * 2020-06-26 2021-12-30 홀로스메딕 주식회사 신규한 화합물의 제조방법
WO2023080258A1 (ja) * 2021-11-08 2023-05-11 旭化成株式会社 カルボニル化合物、カルボニル化合物の製造方法、イソシアネート化合物の製造方法、及びイソシアネート組成物

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7199125B2 (en) 2003-10-02 2007-04-03 Bristol-Myers Squibb Company Spiro-cyclic compounds useful as anti-inflammatory agents
JP2009515925A (ja) * 2005-11-16 2009-04-16 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー 凝固第Xa因子のインヒビターとしての新規なピロリジン誘導体
WO2008007664A1 (fr) 2006-07-11 2008-01-17 Takeda Pharmaceutical Company Limited Composé hétérocyclique bicycique et son utilisation
JP2012500839A (ja) * 2008-08-29 2012-01-12 イステイチユート・デイ・リチエルケ・デイ・ビオロジア・モレコラーレ・ピ・アンジエレツテイ・エツセ・ピー・アー Smoアンタゴニストとしての飽和二環式複素環誘導体
WO2021261969A1 (ko) * 2020-06-26 2021-12-30 홀로스메딕 주식회사 신규한 화합물의 제조방법
WO2023080258A1 (ja) * 2021-11-08 2023-05-11 旭化成株式会社 カルボニル化合物、カルボニル化合物の製造方法、イソシアネート化合物の製造方法、及びイソシアネート組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP4109890B2 (ja) 2008-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3943394B2 (ja) αLβ2介在細胞接着阻害剤
US8501946B2 (en) 5,6,7,8-tetrahydro[1,2,4]triazolo[4,3-a]pyrazine derivatives as P2X7 modulators
EP2424867B1 (en) 5,6,7,8-tetrahydroimidazo[1,2-a]pyrazine derivatives as p2x7 modulators
US6060478A (en) Azolo triazines and pyrimidines
US7342012B2 (en) Inhibitors of αLβ2 mediated cell adhesion
WO2003070709A1 (fr) Nouveau derive de phenylalanine
RU2696275C1 (ru) Производные имидазопиридина в качестве модуляторов активности tnf
US20120040979A1 (en) Imidazo[1,2-b]pyridazines, processes, uses, intermediates and compositions
JP2010521513A (ja) アザ−ピリドピリミジノン誘導体
JP2010508288A (ja) キナーゼ阻害剤として有用なヘテロサイクリックアミド化合物
JP2006515597A (ja) ピロロピリダジン誘導体
JP2004091369A (ja) 新規ビフェニル化合物
US20020143035A1 (en) Hydantoin compounds useful as anti-inflammatory agents
AU2023254866A1 (en) Compounds and compositions for treating conditions associated with APJ receptor activity
JPWO2003004497A1 (ja) 新規複素環化合物
JP4109890B2 (ja) 医薬組成物
KR100625379B1 (ko) αLβ2 인테그린 매개된 세포 부착 저해제
JP2023513121A (ja) Adamts阻害剤、その製造および医薬用途
KR20230144550A (ko) 치료제로서의 cGAS 활성의 저해제
AU2006334364B2 (en) Imidazo (1,2-a)pyridin-3-yl-acetic acid hydrazides, processes for their preparation and pharmaceutical uses thereof
TW202211918A (zh) 新穎奧特他新(autotaxin)抑制劑
AU2003294183B2 (en) Pyrrolopyridazine derivatives
JP2004519435A (ja) 抗炎症性薬物として有用なヒダントイン化合物
JP2003048888A (ja) イソインドリン誘導体およびその製法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071016

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080325

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080407

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411

Year of fee payment: 3

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120411

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130411

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130411

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140411

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees