JP4109890B2 - 医薬組成物 - Google Patents
医薬組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4109890B2 JP4109890B2 JP2002117406A JP2002117406A JP4109890B2 JP 4109890 B2 JP4109890 B2 JP 4109890B2 JP 2002117406 A JP2002117406 A JP 2002117406A JP 2002117406 A JP2002117406 A JP 2002117406A JP 4109890 B2 JP4109890 B2 JP 4109890B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optionally substituted
- compound
- dione
- diazabicyclo
- production example
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 0 CCCCCC(C)C(C)[C@@](C(C)(CC(C)(C)C(CC1)C(C)C1*(C)CC(C)(C)C)CC#C)(C([C@](CC)C=CC*C)=C*)C1=CCC1(C*1)C[C@]1C(C)=CC Chemical compound CCCCCC(C)C(C)[C@@](C(C)(CC(C)(C)C(CC1)C(C)C1*(C)CC(C)(C)C)CC#C)(C([C@](CC)C=CC*C)=C*)C1=CCC1(C*1)C[C@]1C(C)=CC 0.000 description 2
- QHAATFBLWRZEKH-UHFFFAOYSA-N CC(N(CCCC1(Cc(cc2)ccc2Br)C(N2c3cc(Cl)nc(Cl)c3)=O)N1C2=O)=O Chemical compound CC(N(CCCC1(Cc(cc2)ccc2Br)C(N2c3cc(Cl)nc(Cl)c3)=O)N1C2=O)=O QHAATFBLWRZEKH-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- CONMEXAKYIXGHQ-UHFFFAOYSA-N COC(N(CCCC1(Cc(cc2)ccc2Br)C(N2c3cc(Cl)nc(Cl)c3)=O)N1C2=O)=O Chemical compound COC(N(CCCC1(Cc(cc2)ccc2Br)C(N2c3cc(Cl)nc(Cl)c3)=O)N1C2=O)=O CONMEXAKYIXGHQ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- YVYYYXOIVXQEIZ-UHFFFAOYSA-N N#Cc1ccc(CC(CCC2)(C(N3c4cc(Cl)cc(Cl)c4)=O)N2C3=O)cc1 Chemical compound N#Cc1ccc(CC(CCC2)(C(N3c4cc(Cl)cc(Cl)c4)=O)N2C3=O)cc1 YVYYYXOIVXQEIZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- ZTQOKYTZEJUUNJ-UHFFFAOYSA-N O=C(C(Cc(cc1)ccc1-c1nnn[nH]1)(CCC1)N1C1=O)N1c1cc(Cl)cc(Cl)c1 Chemical compound O=C(C(Cc(cc1)ccc1-c1nnn[nH]1)(CCC1)N1C1=O)N1c1cc(Cl)cc(Cl)c1 ZTQOKYTZEJUUNJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- XWPYFNQUFNWIKZ-UHFFFAOYSA-N O=C(C(Cc1ccccc1)(CCC1)N1C1=O)N1c1cc(Cl)cc(Cl)c1 Chemical compound O=C(C(Cc1ccccc1)(CCC1)N1C1=O)N1c1cc(Cl)cc(Cl)c1 XWPYFNQUFNWIKZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- PCOOJQQNGITUCA-UHFFFAOYSA-N O=C(C1(Cc(cc2)ccc2Br)N(C2=O)NCCC1)N2c1cc(Cl)nc(Cl)c1 Chemical compound O=C(C1(Cc(cc2)ccc2Br)N(C2=O)NCCC1)N2c1cc(Cl)nc(Cl)c1 PCOOJQQNGITUCA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- XCDOSFRQRFTYJY-APWZRJJASA-N O[C@H](C[C@@]1(Cc2ccccc2)C(N2c3cc(Cl)cc(Cl)c3)=O)CN1C2=O Chemical compound O[C@H](C[C@@]1(Cc2ccccc2)C(N2c3cc(Cl)cc(Cl)c3)=O)CN1C2=O XCDOSFRQRFTYJY-APWZRJJASA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は炎症性疾患の治療に有効な、αLβ2介在細胞接着の強力な阻害剤である小分子を有効成分とする医薬組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
タンパク質のインテグリンファミリーは種々の白血球上に発現し、細胞間結合や細胞外マトリックスへの接着を介在するヘテロ二量体の受容体である。β2(CD18)インテグリンサブファミリーは、3個の構成員、つまり、αLβ2インテグリン(LFA−1、CD11a/CD18)、αMβ2インテグリン(Mac−1、CD11b/CD18)、およびgp150β2インテグリン(αXβ2インテグリン、CD11c/CD18)から成る(サンチェス−マドリッドら、J. Exp. Med., 158, 1785-1803 (1983))。αLβ2インテグリンはTおよびBリンパ球上に主として存在し、一方αMβ2インテグリンは活性化された好中球、NK細胞およびある種の脊髄細胞上に存在する。αLβ2インテグリンは、血管内皮細胞、樹状突起神経細胞、上皮細胞、マクロファージおよびTリンパ芽球などの多くの細胞型に見られる細胞内接着分子ICAM−1、2および3に結合する(ダスティンら、J. Immunology, 137, 245-254 (1986))。
【0003】
ICAM−1へのαLβ2インテグリンの接着はTリンパ球の抗原への免疫応答、リンパ球ホーミングおよび循環(lymphocyte homing and circulation)、および炎症サイトへの細胞移住に必須である(スプリンガー、Ann. Rev. Physiol., 57, 827 (1995))。炎症事象を介在するにあたりαLβ2インテグリンが重要な役割を有していること、いくつかの異なる炎症疾患動物モデルにおいて、αLβ2インテグリンやICAM−1に対する抗体が炎症の進行を抑制することから明らかである(ロースレインら、Kidney International, 41, 617 (1992); イーゴら、J. Immunology, 147, 4167 (1991);ベネットら、J. Pharmacol. and Exp. Therapeutics, 280, 988 (1997))。
【0004】
さらに、β2インテグリンサブファミリーはICAMと相互作用して炎症疾患過程のいくつかのタイプにおいて重要な役割を演じると考えられている。インビトロでの内皮細胞間移住がβ2インテグリンあるいはICAM−1に対するモノクロナル抗体により著しく阻害されているという証拠により、炎症応答を介在する上でのβ2インテグリンの重要性が証明されている(スミス、Can. J. Physiol. Pharmacol., 71, 76 (1993))。さらにαLβ2インテグリンの遮断により、例えば、皮膚、腹膜、滑膜、肺、腎臓、および心臓を含む殆どすべての系において好中球流入を阻害することが示されている。ICAM−1はβ2インテグリンの主たるリガンドのひとつなので、ICAM−1の遮断もまた炎症応答を阻害するであろうことが期待される(アルベルダら、The FASEB Journal, 8, 504 (1994))。
【0005】
さらに、αLβ2インテグリンに対する抗体が移植後の拒絶反応を抑制することが知られている。WO 94/04188はαLβ2インテグリンに対するモノクロナル抗体の、移植片対宿主疾患や宿主対移植片疾患(graft vs. host or host vs. graft diseases)を含むすべての移植への使用を開示している。
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、経口で生体利用可能な、非ペプチド性の、小分子のαLβ2細胞接着阻害剤を有効成分とする医薬組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
課題を解決するために本発明者らは、鋭意研究の結果、αLβ2細胞接着阻害剤である化合物を含有する新規な医薬組成物を見出し、本発明を完成した。
【0007】
すなわち、本発明は式(I):
【化7】
式中、Aは=C(Z1)−または=N−;
Bは−C(R1)(R2)−、−CH=CH−、−S−、−SO−、−SO2−、−O−、−N(R3)−、-N(COR41)−、−N(CSR41)−、−N(SO2R5)−、−N(R3)CO−、−N(COR41)CO−、-N(CSR41)CO−、または−N(SO2R5)CO−;
Kは−CH2−、−CH(OH)−、−C(=O)−、または−CF2−;
Mは単結合、−(CH2)p−、−C(=O)−または−NH−;
Wは下記式で表される基:
【化8】
XおよびYはそれぞれ独立して、H、ハロゲン、NO2、CN、C1-6アルキルチオ、NR3R6、ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル、C1-6アルコキシ、COR42、置換されていてもよいアリール、または置換されていてもよいヘテロアリール;
ZおよびZ1はそれぞれ独立して、H、OH、ハロゲン、NO2、CF3、NR3R6、NHCOR41、カルボキシル、C1-6アルコキシカルボニルまたはフェニルで置換されていてもよいC1-6アルコキシ、またはCOR42;
PおよびQはそれぞれ独立して、OまたはS;
Rは下記群から選ばれる基で置換されていてもよいアリールまたはヘテロアリール、
1)ハロゲン、
2)OH、
3)CN、
4)a)ハロゲン、b)OR6、c)COR41、d)置換されていてもよいアリール、およびe)NR3R6から選ばれる基で置換されていてもよいC1-6アルキル、
5)a)ハロゲン、b)NR3R6、c)置換されていてもよいアリール、d)置換されていてもよいヘテロアリール、およびe)非芳香族複素環基から選ばれる基で置換されていてもよいC1-6アルコキシ、
6)NO2、
7)NR3R6、
8)NHCOR41、
9)NHSO2R5、
10)COR42、
11)C(=NH)NH2、
12)CONHOH、
13)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキルチオ、
14)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキルスルフィニル、
15)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキルスルホニル、
16)a)C1-6アルキル、b)ハロゲン、c)置換されていてもよいアリール、またはd)置換されていてもよいヘテロアリールで置換されていてもよいC1-3アルキレンジオキシ、
17)天然α−アミノ酸残基がC1-6アルキルでエステル化されていてもよい、−C(=O)−(天然α−アミノ酸残基)、
18)置換されていてもよいアリール、および
19)置換されていてもよいヘテロアリール;
R1およびR2はそれぞれ独立して、H、ハロゲン、OR3、OCOR5、SO2R5、NR3R6、NR6COR41、NR6CSR41、NR6SO2R5、OCONR3R3、N3、置換されていてもよいC1-6アルキル、CN、COR42、置換されていてもよいアリール、または置換されていてもよいヘテロアリール;あるいは
R1およびR2は互いに末端で結合して、オキソ、C2-3アルキレンジオキシ、またはカルボキシル、C1-6アルコキシカルボニル、またはCONRaRbで置換されたメチレンを形成してもよい;
RaおよびRbは互いに末端で結合して、それらが結合している隣接する窒素原子と一緒になって3〜7員環を形成し、該3〜7員環はさらに酸素、窒素およびイオウなどのヘテロ原子を包含していてもよく、C1-6アルキル、オキソ、水酸基、C1-6アルコキシまたはNR6R6で置換されていてもよい;
R3はH、置換されていてもよいC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、あるいは非芳香族複素環基;
R41は置換されていてもよいC1-6アルキル、置換されていてもよいC1-6アルコキシ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよい非芳香族複素環基、C3-6シクロアルキル、またはNR3R6;
R42はH、OH、置換されていてもよいC1-6アルキル、置換されていてもよいC1-6アルコキシ、置換されていてもよいアリール、NR3R6、または置換されていてもよい非芳香族複素環基;
R5は置換されていてもよいC1-6アルキル、または置換されていてもよいアリール;
R6はHまたは置換されていてもよいC1-6アルキル;
mは0、1、2または3;
nは0、1または2;
oは1または2;および
pは1または2;
で示される化合物、またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする医薬組成物に関する。
【0008】
本発明の有効成分はその不斉炭素に基づく光学活性異性体として存在することがあり、本発明はこれらの異性体およびその混合物も包含する。
本発明の態様において、結合の立体配置は固定されるものではない。本発明の有効成分の化合物は単一配置のもの、あるいはいくつかの異なる配置のものの混合物であってもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
上記式(I)中、「アリール」とは、単環、2環または3環式のアリール基、例えば、フェニル基、ナフチル基、アンソリル基およびフルオレニル基がある。
【0010】
上記式(I)中、「ヘテロアリール基」はヘテロ原子を含有する、単環、2環または3環式のアリール基を意味し、ヘテロアリール基の例としては、ピリジル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、キノリル基、イソキノリル基、キナゾリニル基、フタラジニル基、イミダゾリル基、イソキサゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、インドリニル基、ベンズオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾフリル基、フリル基、チエニル基、ピロリル基、オキサジアゾリル基、チアジアゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、オキサゾリル基、インダゾリル基、イソインドリル基、プリニル基、キノキサリル基、ベンゾチエニル基、ベンゾチアジアゾリル基、イミダゾチアゾリル基、ジベンゾフラニル基、およびイソチアゾリル基が挙げられる。
【0011】
上記式(I)中、「非芳香族複素環基」とはヘテロ原子を含有する、単環、2環または3環式非芳香族基が挙げられる。非芳香族複素環基の例としては、ピロリジニル基、ピペリジル基、イミダゾリジニル基、ピラゾリジニル基、ピペラジニル基、キヌクリジニル基、モルホリニル基、ホモピペリジル基、および酸化されていてもよいチオモルホリニル基が挙げられる。
【0012】
化合物(I)の好ましい態様では、X、Y、R1、R2、R3、R41、R42およびR5の定義中のアリールはそれぞれ独立して、フェニルおよびナフチルから選ばれる基であり、X、Y、R1、R2およびR41の定義中のヘテロアリールはそれぞれ独立して、フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、ピリジル、チアゾリルおよびテトラゾリルから選ばれる基で、該フェニル、ナフチル、フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、ピリジル、チアゾリルおよびテトラゾリル基は、ハロゲン、カルボキシル、C1-7アルカノイル、C1-6アリキル、C1-6アルコキシカルボニルおよびNR6R6から選ばれる1〜4個の基で置換されていてもよい。R3、R41およびR42の定義中の非芳香族複素環基はそれぞれ独立して、式:−NRaRbで示される基が好ましく、RaおよびRbは上記と同意味である。該式:−NRaRbで示される基の例としては、モルホリニル、ピロリジニル、ピペラジニル、およびピペリジルが挙げられる。
【0013】
化合物(I)のもう一つの好ましい態様では、Rの定義中のアリールはそれぞれ独立して、フェニルおよびナフチルから選ばれる基である。Rの定義中のヘテロアリールはそれぞれ独立して、ピリジル、ベンゾフリル、チアゾリル、フリル、チエニル、ピロリル、ジヒドロオキサゾリル、イソキサゾリル、ベンゾチエニルおよびテトラゾリルから選ばれる基である。Rの定義中の非芳香族複素環基はそれぞれ独立して、モルホリニル、ピペリジニルおよびピロリジニルから選ばれる基である。
【0014】
本発明のさらに好ましい態様において、XおよびYはそれぞれ独立して、
1)ハロゲン、
2)NO2、
3)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル、
4)C1-6アルコキシ基、
5)C1-7アルカノイル基、
6)CN、
7)カルボキシル、
8)C1-6アルキルチオ、
9)NR3R6、
10)a)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル、b)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルコキシ、およびc)CNから選ばれる基で置換されていてもよいフェニル、
11)C1-6でアルキルで置換されていてもよいイソキサゾリル、
12)C1-6アルコキシカルボニルまたはホルミルで置換されていてもよいピロリル、または
13)ピリジル;
Rはフェニル、ナフチル、ピリジル、ベンゾフリルあるいはチアゾリルであって、該フェニル、ナフチル、ピリジル、ベンゾフリルあるいはチアゾリルは下記基で置換されていてもよい:
1)ハロゲン、
2)OH、
3)CN、
4)a)ハロゲン、b)OR6、またはc)COR41で置換されていてもよいC1-6アルキル、
5)a)ハロゲン、b)NR3R6、c)ピリジル、またはd)ピペリジニルで置換されていてもよいC1-6アルコキシ、
6)NO2、
7)NR3R6、
8)NHCOR41、
9)NHSO2R5、
10)COR42、
11)C(=NH)NH2、
12)CONHOH、
13)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキルチオ、
14)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキルスルフィニル、
15)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキルスルホニル、
16)a)C1-6アルキル、またはb)ハロゲンで置換されていてもよいC1-3アルキレンジオキシ、
17)天然α−アミノ酸残基がアスパラギン酸、アラニン、フェニルアラニン、およびアスパラギンから選ばれ、C1-6アルキル基でエステル化されていてもよい、−C(=O)−(天然α−アミノ酸残基)、
18)a)C1-6アルコキシ、b)OR6、N(C1-6アルキル)2、またはCOR42で置換されていてもよいC1-6アルキル、c)CN、d)COR42、e)COOR5で置換されていてもよいC2-7アルケニル、f)NR6R6、g)NO2、h)NHCOR41、i)NHSO2R5、j)N(SO2R5)2、k)NHCONHR5、l)N(CONHR5)2、m)NHCSNHR5、あるいはn)C1-6アルキルで置換されていてもよいピロリジニル、で置換されていてもよいフェニル、
19)CHOで置換されていてもよいフリル、
20)CHOで置換されていてもよいチエニル、
21)CHOとC1-6アルコキシカルボニルで置換されていてもよいピロリル、
22)C1-6アルキルで置換されていてもよいジヒドロオキサゾリル、
23)C1-6アルキルで置換されていてもよいイソキサゾリル、
24)ベンゾチエニル、
25)ピリジル、
26)テトラゾリル、または
27)C1-6アルキルで置換されていてもよいチアゾリル;
R1およびR2はそれぞれ独立して、H、ハロゲン、OR3、OCOR5、NR3R6、NR6COR41、NHCSR41、NHSO2R5、N3、COR42、またはフェニル;あるいはR1およびR2は互いに末端で結合して、オキソを形成してもよい;
R3は
1)水素原子、
2)a)OH、b)ハロゲンまたはC1-6アルコキシで置換されていてもよいフェニル、c)カルボキシル、d)カルバモイル、e)NR6R6、f)C1-6アルコキシカルボニル、g)モルホリニル、h)ピリジル、i)チエニル、またはj)オキソで置換されていてもよいピロリジニル、で置換されていてもよいC1-6アルキル、
3)C3-6シクロアルキル、
4)ハロゲンで置換されていてもよいフェニル、
5)C1-6アルキルで置換されていてもよいピリジル、または
6)モルホリニル;
R41は
1)a)NR6R6、b)カルボキシル、c)−CONRcRd(RcおよびRdはそれぞれ独立して、水素原子およびC1-6アルキルから選ばれる基、あるいはRcおよびRdは互いに末端で結合して、それらが結合する隣接窒素原子と一緒になって、3〜7員環を形成し、該3〜7員環は酸素、窒素およびイオウなどの1〜3個のヘテロ原子をさらに含有していてもよく、さらにC1-6アルキル、オキソ、水酸基、C1-6アルコキシまたはNR6R6で置換されていてもよい)d)C1-6アルコキシカルボニルアミノ、e)C1-6アルキルスルホニルアミノ、f)C2-7アルカノイルアミノ、またはg)ピリジル、で置換されていてもよいC1-6アルキル、
2)NR6R6またはフェニルで置換されていてもよいC1-6アルコキシ、
3)NR3R6、
4)a)カルボキシル、b)C1-6アルコキシカルボニル、またはc)NR6R6で置換されていてもよいフェニル、
5)C3-6シクロアルキル、
6)C1-6アルキルで置換されていてもよいイソキサゾリル;
7)ピリジル、
8)チエニル、
9)フリル、
10)フェノキシ、または
11)NRaRb(例えば水酸基で置換されていてもよいピロリジニルおよびモルホリニル);
R42は、
1)H、
2)OH、
3)NR6R6またはフェニルで置換されていてもよいC1-6アルキル、
4)NR6R6で置換されていてもよいC1-6アルコキシ、
5)NR3R6、
6)NRaRb(例えば、水酸基で置換されていてもよいピロリジニルおよびモルホリニル)、または
7)C1-6アルキルで置換されていてもよいピリジル;
R5はCOR42で置換されていてもよいC1-6アルキル、またはアリール;および
R6は水素原子または−N(C1-6アルキル)2で置換されていてもよいC1-6アルキルである。
【0015】
本発明の所望の有効成分の化合物のうち、さらに好ましい化合物は下記式(I−A)の化合物である。
【化9】
【0016】
上記式(I−A)中、Aは=C(Z1)−、または=N−、およびXおよびYはそれぞれ独立して、H、ハロゲン、NO2、CN、C1-6アルキルチオ、NR3R6、またはハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキルである。
Z1は1)H、2)OH、3)ハロゲン、4)NR3R6、5)NHCOR41、6)a)カルボキシル、b)C1-6アルコキシカルボニル、またはc)フェニルで置換されていてもよいC1-6アルコキシ、または7)COR42である。
R1およびR2はそれぞれ独立して、H、ハロゲン、OR3、NR3R6、NHCOR41、NHCSR41、NHSO2R5、N3、COR42、またはフェニル、あるいはR1およびR2は互いに末端で結合してオキソを形成してもよい。
R71は、1)H、2)OH、3)ハロゲン、4)CN、5)ハロゲン、OR6またはCOR42で置換されていてもよいC1-6アルキル、6)ハロゲン、NR3R6、ピリジル、またはピペリジニルで置換されていてもよいC1-6アルコキシ、7)NO2、8)NR3R6、9)NHCOR41、10)NHSO2R5、11)COR42、12)C(=NH)NH2、13)CONHOH、14)C1-6アルキルチオ、15)C1-6アルキルスルフィニル、16)C1-6アルキルスルホニル、17)a)COOR5で置換されたC2-7アルケニル、b)COR42、c)OR6で置換されていてもよいC1-6アルキル、d)C1-6アルコキシ、またはe)CNで置換されていてもよいフェニル、18)CHOで置換されていてもよいチエニル、19)CHOで置換されていてもよいフリル、20)テトラゾリル、21)ジヒドロオキサゾリル、22)CHOで置換されていてもよいピロリル、23)C1-6アルキルで置換されたイソキサゾリル、あるいは24)ベンゾチエニルである。
R72は、1)水素原子、2)ハロゲン、3)CN、4)OR6またはCOR42で置換されていてもよいC1-6アルキル、または5)NO2であり、またはR71およびR72は互いに末端で結合して、ハロゲンで置換されていてもよいC1-3アルキレンジオキシを形成する。
mは0、1、または2、およびnは0または1である。
【0017】
化合物(I−A)のうちでさらに好ましい化合物は、Aが=CH−または=N−、XおよびYがそれぞれ独立して、ハロゲン、NO2、NR3R6、あるいはハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル、R1とR2のひとつがHで、他方がH、OH、ハロゲン、NR3R6、NHCOR41、NHCSR41、NHSO2R5、N3、COR42、またはフェニル、あるいはR1およびR2が互いに末端で結合してオキソを形成してもよく、R71がH、ハロゲン、CN、ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル、ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルコキシ、COR42、C1-6アルキルチオ、a)COOR5で置換されたC2-7アルケニル、b)COR42、c)OR6で置換されていてもよいC1-6アルキル、d)C1-6アルコキシ、およびe)CNから選ばれる基で置換されていてもよいフェニル、CHOで置換されていてもよいチエニル、CHOで置換されていてもよいフリル、CHOで置換されていてもよいピロリル、C1-6アルキルで置換されたイソキサゾリルであり、R72が水素原子、あるいはR71とR72が互いに末端で結合してハロゲンで置換されたC1-3アルキレンジオキシを形成してもよく、mが1、およびnが1である。
【0018】
化合物(I−A)のうち、さらに好ましい化合物では、XおよびYがそれぞれ独立して、ハロゲンであり、R1とR2の一方がH、他方がH、OH、NR3R6、NHCOR41、NHCSR41、あるいはCOR42であり、R41が1)a)NR6R6、b)カルボキシル、c)カルバモイル、d)C1-6アルキルで置換されていてもよいピペラジニルカルボニル、e)C2-7アルカノイルアミノ、およびf)ピリジルから選ばれる基で置換されていてもよいC1-6アルキル、2)C1-6アルコキシ、3)NR3R6、4)C3-6シクロアルキル、5)ピリジル、6)チエニル、7)フリル、または8)ピロリジニルであり、R42がNR3R6またはモルホリニルであり、R7 1が1)ハロゲン、2)CN、または3)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルコキシ、およびR72が水素原子である。
【0019】
化合物(I−A)のうち、さらに好ましい化合物では、XおよびYがそれぞれ独立して、ハロゲン、特に塩素原子であり、R1とR2の一方がH、他方がOH、NHCOR41またはCOR42であり、R41がカルボキシル、カルバモイル、およびC1-6アルキルで置換されたピペラジニルカルボニルから選ばれる基で置換されていてもよいC1-6アルキル、NH2、NH(C1-6アルキル)、ピリジル、あるいはピロリジニルであり、R42がNH2、NH(C1-6アルキル)またはモルホリニルであり、R71がハロゲンで置換されたC1-6アルコキシであり、およびR72が水素原子である。
【0020】
本発明の目的化合物のうち、他のさらに好ましい化合物は以下の化学式(I−B)で示される。
【化10】
【0021】
上記式(I−B)中、Aは=CH−または=N−;Bは−S−、−SO−、−SO2−、−N(R3)−、−N(COR41)−、−N(CSR41)−、または−N(SO2R5)−;XおよびYはそれぞれ独立して、H、ハロゲン、NO2、またはC1-6アルキル、R71は1)H、2)ハロゲン、3)CN、4)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル、5)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルコキシ、6)COR42、7)C1-6アルキルチオ、8)フェニル、9)チエニル、10)フリル、11)ピロリル、または12)C1-6アルキルで置換されたイソキサゾリルであり、該フェニルはa)COOR5で置換されたC2-7アルケニル、b)COR42、c)OR6で置換されていてもよいC1-6アルキル、d)C1-6アルコキシ、またはe)CNで置換されていてもよく、さらに該チエニル、フリルおよびピロリルはCHOで置換されていてもよい。
【0022】
化合物(I−B)中さらに好ましい化合物では、Bは−N(COR41)−、およびXとYはそれぞれ独立して、ハロゲンであり、R41は1)a)NR6R6、b)カルバモイル、およびc)C1-6アルキルで置換されていてもよいピペラジニルカルボニルから選ばれる基で置換されていてもよいC1-6アルキル、2)C1-6アルコキシ、または3)NR3R6、およびR71は1)ハロゲン、または2)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルコキシである。
【0023】
本発明の所望化合物のうち、他のさらに好ましい化合物は下記式(I−C)で示されるものである。
【化11】
【0024】
上記式(I−C)中、Aは=CH−または=N−;Bは−N(R3)−、−N(COR41)−、−N(CSR41)−、または−N(SO2R5)−;XとYはそれぞれ独立して、H、ハロゲン、NO2、またはC1-6アルキル;R71は1)H、2)ハロゲン、3)CN、4)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル、5)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルコキシ、6)COR42、7)C1-6アルキルチオ、8)フェニル、9)チエニル、10)フリル、11)ピロリル、および12)C1-6アルキルで置換されたイソキサゾリルから選ばれる基であり、該フェニルはa)COOR5で置換されたC2-7アルケニル、b)COR42、c)OR6で置換されていてもよいC1-6アルキル、d)C1-6アルコキシ、およびe)CNから選ばれる基で置換されていてもよく、また該チエニル、フリルおよびピロリルはCHOで置換されていてもよい。
【0025】
本発明の目的化合物のうち、他のさらに好ましい化合物は下記式(I−D)で示されるものである。
【化12】
【0026】
上記式(I−D)中、Aは=CH−、または=N−;XはHまたはハロゲン;Yは1)ホルミルで置換されていてもよいピロリル、2)a)CN、b)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル、またはc)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルコキシ、で置換されていてもよいフェニル、または3)C1-6アルキルで置換されていてもよいイソキサゾリル;R71は1)H、2)ハロゲン、3)CN、4)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル、5)ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルコキシ、6)COR42、7)C1-6アルキルチオ、8)フェニル、9)チエニル、10)フリル、11)ピロリル、または12)C1-6アルキルで置換されたイソキサゾリルであり、該フェニルはa)COOR5で置換されたC2-7アルケニル、b)COR42、c)OR6で置換されていてもよいC1-6アルキル、d)C1-6アルコキシ、およびe)CNから選ばれる基で置換されていてもよく、さらに該チエニル、フリルおよびピロリルはCHOで置換されていてもよい。
【0027】
本発明の有効成分として好ましい化合物は、以下の群から選ばれる化合物またはその薬理学的に許容される塩である。
(5R,7R)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−ヒドロキシ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン;
(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−アセチルアミノ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン;
(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−(3−カルバモイルプロピオニルアミノ)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン;
(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−[3−(4−メチル−1−ピペラジニルカルボニル)プロピオニルアミノ]−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン;
(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−ニコチノイルアミノ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン;
(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−(1−ピロリジニルカルボニルアミノ)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン;
(5R,7R)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−カルバモイル−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン;
(5R,7R)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−モルホリノカルボニル−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン;
(5R,7R)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−ジメチルカルバモイル−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン;
(5R,7R)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−メチルカルバモイル−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン;および
(5R,7R)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−モルホリノカルバモイル−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン。
【0028】
本発明の有効成分として好ましい化合物は遊離の形または薬理学的に許容される塩の形のいずれの形でも臨床的に使用できる。薬理学的に許容される塩とは、例えば、無機酸あるいは有機酸との酸付加塩(塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、臭化水素酸塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、酢酸塩)、および無機塩基、有機塩基、あるいはアミノ酸との塩(トリエチルアミン塩、リジンとの塩、アルカリ金属との塩(例えばナトリウム塩、カリウム塩)、アルカリ土類金属との塩(例えばカルシウム塩)、等)が挙げられる。薬理学的に許容される塩はまた分子内塩、溶媒和物あるいは水和物も含まれる。
【0029】
本発明の有効成分は上記の化合物の治療上有効量および薬理学的に許容される担体あるいは希釈剤からなる医薬組成物に製剤される。薬理学的に許容される担体または希釈剤としては、例えば、結合剤(シロップ、アラビアゴム、ゼラチン、ソルビット、トラガント、ポリビニルピロリドン)、賦形剤(乳糖、ショ糖、コーンスターチ、リン酸カリウム、ソルビット、グリシン)、滑沢剤(ステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコール、シリカ)、崩壊剤(バレイショデンプン)および湿潤剤(ラウリル硫酸ナトリウム)等を挙げることができる。
【0030】
本発明の好ましい有効成分またはその薬理学的に許容できる塩は、経口的または非経口的に投与でき、適当な医薬製剤として用いることが出来る。経口的に投与する場合の適当な医薬製剤として、例えば、錠剤、顆粒剤、カプセル剤、粉剤、などの固体製剤、あるいは溶液製剤、懸濁製剤、乳化製剤などの液体製剤が挙げられる。非経口的に投与する場合の適当な医薬製剤としては、坐剤の形、あるいは注射用蒸留水、生理食塩水、ブドウ糖水溶液等を用いた注射製剤または静脈内点滴製剤、および常法による吸入剤が挙げられる。
【0031】
本発明の有効成分またはその薬理学的に許容できる塩の投与量は投与方法、患者の年齢、性別、体重、病状により変わるが、しかし、一般的には、一日あたりの投与量は好ましくは約0.1〜100mg/kg、特に好ましくは1〜100mg/kgの範囲である。
【0032】
本発明組成物の有効成分は、αLβ2/ICAMの結合を阻害し、アレルギー反応モデル(遅延型過敏症モデル等)において抑制作用を示す。
従って、本発明の組成物は、ヒト等の哺乳動物のαLβ2接着介在病態の治療・予防に用いることが出来る。
αLβ2接着介在病態としては、喘息、成人呼吸窮迫症候群、心血管疾患、血栓症、血栓溶解後の再閉塞、再潅流障害、動脈硬化症(移植後の移植片動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症を含む)、脈管内膜過形成、経皮経管冠動脈形成術などの外科手術後の心筋の再梗塞あるいは再狭窄、脳卒中、皮膚炎症性疾患(例えば、乾癬、湿疹、接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎)、骨粗鬆症、変形性関節症、自己免疫疾患[例えば、慢性関節リュウマチ、多発性硬化症、I型糖尿病、全身性エリテマトーデス(SLE)、シェーグレン症候群、炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)、眼炎(ぶどう膜炎等)]、新生物疾患(新生物腫瘍や癌腫の浸潤・転移など)、移植に伴う疾患[慢性または急性の、拒絶反応(宿主対移植片疾患)、GVH病(移植片対宿主疾患)、遅発移植片機能(delayed graft function)等]、創傷(創傷治癒促進)、眼病(例えば、網膜剥離)、膵臓炎、肺炎などを挙げることが出来る。
本発明医薬組成物は、上記のような炎症、アレルギー性疾患、自己免疫疾患、移植に伴う疾患などの治療または予防に使用することができる。
【0033】
本発明組成物は好ましくは、乾癬、アトピー性皮膚炎、慢性関節リュウマチ、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、炎症性腸疾患、拒絶反応、GVH病の治療および予防に使用できる。
【0034】
本発明によれば、目的化合物(I)は下記の製法により調製できる。
製法A:
目的化合物(I)またはその薬理学的に許容できる塩は、
(1)式(II):
【化13】
(式中、OGは水酸基または保護された水酸基、および他の記号は前記と同じ)
で示される化合物を閉環し;ついで
(2)要すれば、得られた閉環した化合物を常法によりその薬理学的に許容される塩に変換する;
ことにより得られる。
【0035】
OGが保護された水酸基である場合は、保護基は通常のカルボキシル基の保護基(例えばC1-6アルキル基、ベンジル基)から選ぶことができる。
【0036】
閉環反応は適当な溶媒中酸あるいは塩基の存在下に行うか、あるいは適当な溶媒中あるいは無溶媒で、塩基の存在下または非存在下で、縮合剤の存在下に行われる。
酸としては、例えば、p−トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、塩酸が挙げられる。
塩基としては、例えば、NaOEt、NaOMe、DIEA、Et3Nなどの通常の塩基から選ばれる。
縮合剤としてはSOCl2、BOP−Cl、BOP試薬などが挙げられる。
【0037】
溶媒は閉環反応を阻害しないものであればよく、例えば、CH2Cl2、THF、DMFあるいはそれらの混合溶媒から選ばれる。反応は0℃〜溶媒の沸点、好ましくは室温下で行われる。
【0038】
製法B:
目的化合物(I)あるいはその薬理学的に許容される塩は、
(1)式(III):
【化14】
(式中、記号は前記に同じ)
で示される化合物と式(IV):
R−(K)O−L (IV)
(式中、Lは脱離基、および他の記号は前記に同じ)
で示される化合物を反応させ;
(2)要すれば、得られた化合物を常法によりその薬理学的に許容される塩に変換する;
ことにより得られる。
【0039】
脱離基Lは通常の脱離基、例えば、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、メチルスルホニルオキシ基およびp−トリルスルホニルオキシ基から選ばれる。
縮合反応は適当な溶媒(例えば、DME、THF、DMF)中、塩基(例えば、NaH、NaOMe、NaOEt、LDA)の存在下に、−78℃〜室温で行うことができる。
【0040】
製法C:
目的化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩は、
(1)式(V):
【化15】
(式中、記号は前記と同じ)
で示される化合物と式(VI):
【化16】
(式中、記号は前記と同じ)
で示される化合物を反応させて;ついで
(2)要すれば、得られた化合物を薬理学的に許容される塩に変換する;
ことにより得られる。
【0041】
脱離基Lは製法Bで述べた通常の脱離基から選ばれる。
縮合反応は適当な溶媒(例えば、DME、THF、DMF)中、塩基(例えば、NaH、NaOMe、NaOEt、LDA)の存在下に、−78℃〜室温下で行うことができる。
【0042】
製法D:
目的化合物(I)のうち、Kが−CH(OH)−、−C(=O)−あるいは−CF2−である化合物(I)は下記の製法に従って調製される。
【化17】
(式中、記号は前記と同じ)
【0043】
工程1:
目的化合物(I)のうち、化合物(I−E)は化合物(III)と式(VII):
R−CHO (VII)
(式中、Rは前記と同じ)
で示される化合物を反応させて調製できる。
反応は塩基(例えば、LDA、NaH、MeONa)の存在下、適当な溶媒(THF、DMF、MeOH)中、−78℃〜室温下で行うことが出来る。
【0044】
工程2:
目的化合物(I)中、化合物(I−F)は化合物(I−E)を酸化して調製できる。酸化反応は化合物(I−E)を酸化剤(例えば、PCC、PDC)と、適当な触媒(例えば、CH2Cl2、トルエン)中で、0℃〜50℃の間で反応させて行うことが出来る。
【0045】
工程3:
目的化合物(I)中、化合物(I−G)は化合物(I−F)をハロゲン化して調製できる。
ハロゲン化反応は工程2で得た化合物をハロゲン化剤(例えば、(ジエチルアミノ)スルファー トリフルオリド)と適当な溶媒中(例えば、CCl4)、0℃〜50℃の間で反応させて行うことが出来る。
【0046】
本発明医薬組成物の有効成分(I)は下記の反応工程式1〜6により、互いに変換できる。
反応工程式1:
【化18】
(反応工程式1中、Tは−O−、−S−、−NBoc−、−CH=CH−あるいは−CH=N−、R9はH、CN、COCH3またはCHO、および他の記号は前記と同じ)
【0047】
化合物(I−a)は化合物(I−b)を化合物(VIII)とカップリングすることにより調製できる。
カップリング反応は適当な溶媒(例えば、トルエン、DME、DMF)中、パラジウム触媒(Pd(PPh3)4)と塩基(例えばK2CO3やNa2CO3)の存在下に、室温〜100℃の間で行うことができる。
【0048】
反応工程式2:
【化19】
(反応工程式2中、記号は前記と同じ)
【0049】
工程1:
化合物(I−c)は化合物(I−a1)を還元して調製できる。還元は化合物(I−a1)をNaBH4と適当な溶媒(例えば、トルエン、DME、THF、Et2O)中で、−78℃〜50℃の間で行うことが出来る。
【0050】
工程2:
化合物(I−d)は化合物(I−c)をアミノ化して調製できる。アミノ化反応は1)化合物(I−c)をハロゲン化試薬(塩化チオニル等)で適当な溶媒(例えばトルエン、CH2Cl2、THF、Et2O)中、−78℃〜50℃の間でハロゲン化し、そして2)得られたハロゲン化化合物と必要なアミンとを、塩基(例えば、NaHCO3、K2CO3、ピリジン、Et3N)の存在下または非存在下に、適当な溶媒 (例えば、トルエン、DMF、CH2Cl2、THF)中、−78℃〜50℃の間で行うことができる。
【0051】
反応工程式3:
【化20】
(反応工程式3中、記号は上記と同じ)
【0052】
工程1:
化合物(I−e)は化合物(I−a1)の酸化的エステル化反応により調製できる。反応は通常の方法、例えば、化合物(I−a1)をMnO2などの酸化剤と、NaCNなどのアルカリ金属シアン化物と、MeOHおよび酸(酢酸等)の存在下適当な溶媒(例えば、MeOH、AcOH)中で、0℃〜50℃の間で行うことができる。
【0053】
工程2:
化合物(I−f)は化合物(I−e)を加水分解することにより調製できる。加水分解は通常の工程、例えば、化合物(I−e)を適当な溶媒(例えば、THF、MeOH、EtOH、水)中、塩基(例えば、LiOH、NaOH、KOH)で処理して行うことが出来る。
【0054】
工程3:
化合物(I−g)は化合物(I−f)をアミド化することにより調製できる。アミド化は常法により、1)化合物(I−f)をハロゲン化試薬(例えば塩化チオニル)と還流温度下で反応させ、ついで2)得られた酸クロリド化合物を必要なアミンと適当な塩基(例えばK2CO3、ピリジン、Et3N)の存在下あるいは非存在下で、適当な溶媒(例えば、トルエン、CH2Cl2、THF)中、−78℃〜50℃の間で行うことができる。
【0055】
反応工程式4:
【化21】
(反応工程式4中、R10はC1-6アルキル、および他の記号は前記と同じ)
【0056】
工程1:
化合物(I−h)は化合物(I−a1)を通常のヴィティヒ試薬:Ph3P=CHCO2R10と反応させて調製できる。溶媒は、例えば、トルエン、DMSO、THF、またはこれらの混合溶媒から選ばれる。ヴィティヒ反応は0℃〜150℃の間で行われる。
【0057】
工程2:
化合物(I−i)は化合物(I−h)を還元して調製できる。還元反応は通常の方法、例えば、化合物(I−h)をNaBH4などの還元剤とNiCl2の存在下適当な溶媒(例えば、MeOH、EtOH、AcOH、THF)中、、−78℃〜50℃の間で行われる。
【0058】
工程3:
化合物(I−j)は化合物(I−i)を加水分解して調製できる。加水分解は反応工程式3、工程2と同様の方法で行うことができる。
【0059】
工程4:
化合物(I−k)は化合物(I−j)をアミド化して調製できる。アミド化反応は反応工程式3、工程3と同様の方法で行うことができる。
【0060】
反応工程式5:
【化22】
(反応工程式5中、X1はハロゲン、他の記号は上記と同じ)
【0061】
化合物(I)のうち、化合物(I−m)と化合物(I−n)は、1)化合物(I−1)を加水分解し、2)得られた化合物を塩化チオニルなどの通常のハロゲン化試薬と反応させ、ついで3)得られた閉環した酸クロリド化合物を水または必要なアミンと反応させる、の工程により調製できる。これらの工程1)〜3)は反応工程式3、工程2および3と同様の方法で行うことができる。
【0062】
反応工程式6:
【化23】
(反応工程式6中、記号は上記と同じ)
【0063】
目的化合物(I)のうち、化合物(I−p)、(I−q)、または(I−r)は化合物(I−o)から、1)COR41基を除去し、ついで2)得られた化合物(I−s)をアシル化、スルホニル化またはアルキル化することにより得られる。
【0064】
工程1:
除去反応は常法により、例えば、1)パラジウム炭素などの触媒を用いた水素雰囲気下での接触還元、2)室温〜加熱下で、溶媒(CH2Cl2、THF、MeOH等)中、塩化水素やTFA等を用いた酸処理により行われる。
【0065】
工程2:
アシル化:
化合物(I−p)(Bが−N(COR41)−、−N(CONHR5)−または−N(CSNHR5)−)は化合物(I−s)をN−アシル化することにより得られる。N−アシル化反応は常法により、1)アシル化剤(例えば、C2-7アルカノイル ハライド)、または2)縮合剤(例えば、CDI、チオCDI)および必要なアミンあるいはアルコール、を用いて行うことが出来る。N−アシル化は0℃〜100℃の間で、ピリジン、NaHCO3、K2CO3などの塩基の存在下または非存在下、有機溶媒(例えば、THF、CH2Cl2、DMF)中で行うことが出来る。
【0066】
スルホニル化:
化合物(I−q)(Bが−N(SO2R5)−)は化合物(I−s)をN−スルホニル化することにより得られる。N−スルホニル化反応は塩基(例えば、Et3N、NaHCO3、K2CO3)の存在下、0℃〜室温で、有機溶媒(例えば、CH2Cl2、THF、DMF)中で、必要なC1-6アルキルスルホニルハライドあるいはアリールスルホニルハライドを用いて、常法により行うことが出来る。
【0067】
アルキル化:
化合物(I−r)(Bが−N(R1)−、R1がC1-6アルキル)は化合物(I−s)を還元的アルキル化することにより得られる。還元的アルキル化反応は常法、例えば、アルデヒド(例えば、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド)、還元剤(例えば、水素化シアノホウ素ナトリウム、NaBH4)および酸(例えば、HCl)を用い、室温下、有機溶媒(例えば、MeOH、EtOH、THF、ジオキサン)中で行うことが出来る。
【0068】
本発明医薬組成物の有効成分(I)は置換基のタイプに従って下記の工程の一つにより互いに変換できる。
工程A:水酸基のアシル化
(A−1)Z、Z1、R1、R2、R3、R41、R42、R5、R6あるいはRの置換基が置換または非置換C2-7アルカノイルオキシ基である化合物(I)は対応するZ、Z1、R1、R2、R3、R41、R42、R5、R6またはRの置換基が水酸基である化合物(1)をアシル化することにより得られる。
【0069】
(A−2)Bが−CH(OCOR5)−である化合物(I)はBが−CH(OH)−である化合物(I)をアシル化することにより得られる。
【0070】
工程B:ヴィティヒ反応
Bが−C(R1)(R2)−で、R1とR2が互いに末端で結合してC1-6アルコキシカルボニルで置換されたメチレン基を形成している化合物(I)は、Bが−C(=O)−である化合物(I)をヴィティヒ反応することにより得られる。
【0071】
工程C:アジ化反応
Bが−CH(N3)−である化合物(I)は、Bが−CH(OH)−である化合物(I)から得られる。この工程は、1)水酸基をメタンスルホニルオキシ基やトルエンスルホニルオキシ基などの脱離基に変換し、ついで2)工程1)で得た化合物をアルカリ金属アジドと反応させる工程から成る。
【0072】
工程D:アジド基の還元反応
Bが−CH(NH2)−である化合物(I)はBが−CH(N3)−である化合物を還元して得ることが出来る。
【0073】
工程E:アミノ基のアシル化
(E−1)Z、Z1、R1、R2、R3、R41、R42、R5、R6またはRの置換基が置換または非置換C2-7アルカノイルアミノ基である化合物(1)は、対応するZ、Z1、R1、R2、R3、R41、R42、R5、R6またはRの置換基がアミノ基である化合物(I)をアシル化することにより得られる。
(E−2)Bが−CH(NHCOR41)−、−CH(NHCONR3R6)−または−CH(NHCSNR3R6)−で、および/またはRがNHCOR41を置換基として持っている化合物(I)は、Bが−CH(NH2)−および/またはRがNH2を置換基として持っている化合物(I)をN−アシル化することにより得られる。
【0074】
工程F:アミノ基のスルホニル化反応
(F−1)Z、Z1、R1、R2、R3、R41、R42、R5、R6またはRの置換基が置換または非置換C1-6アルカンスルホニルアミノ基である化合物(I)は、対応するZ、Z1、R1、R2、R3、R41、R42、R5、R6またはRの置換基がアミノである化合物(I)をスルホニル化することにより得られる。
(F−2)Bが−CH(NHSO2R5)−および/またはRがNHSO2R5を置換基として持っている化合物(I)は、Bが−CH(NH2)−および/またはRがNH2を置換基として持っている化合物(I)をN−スルホニル化することにより得られる。
【0075】
工程G:オキソ基の調製
Bが−C(=O)−である化合物(I)は、Bが−CH(OH)−である化合物(I)を酸化して得られる。
【0076】
工程H:アジド基の脱離
Bが−CH=CH−である化合物(I)は、Bが−CH(N3)−である化合物(I)から、N3とBに隣接する炭素原子に結合している水素原子をβ−脱離することにより得られる。
【0077】
工程I:ニトロ基の還元
Rが置換基としてNH2を持つ化合物(I)はRが置換基としてNO2を持つ化合物を還元して得られる。
【0078】
工程J:メトキシ基の脱メチル化
ZまたはZ1が水酸基および/またはRが置換基として水酸基をもつ化合物(I)は、ZまたはZ1がメトキシおよび/またはRが置換基としてメトキシをもつ化合物(I)を脱メチル化して得られる。
【0079】
工程K:保護されたカルボキシル基の脱保護
Z、Z1、R1、R2、R3、R41、R42、R5、R6あるいはRの置換基がカルボキシル基か、あるいはカルボキシル基を持つ化合物(I)は、対応するZ、Z1、R1、R2、R3、R41、R42、R5、R6あるいはRの置換基がC1-6アルコキシカルボキシル基かあるいはC1-6アルコキシカルボキシル基を持つ化合物(I)を加水分解して得られる。
【0080】
工程L:水酸基のアルキル化
(L−1)
Z、Z1、R1、R2、R3、R41、R42、R5、R6あるいはRの置換基が置換または非置換C1-6アルコキシ基である化合物(I)は、対応するZ、Z1、R1、R2、R3、R41、R42、R5、R6あるいはRの置換基が水酸基である化合物をアルキル化して得られる。
【0081】
(L−2)
Bが−CH(OR3)−およびR3が置換されていてもよいC1-6アルキルである化合物(I)は、Bが−CH(OH)−である化合物(I)をアルキル化して得られる。
【0082】
工程M:カルボキシル基のカルバモイル基への変換
(M−1)
Z、Z1、R1、R2、R3、R41、R42、R5、R6あるいはRの置換基が置換または非置換カルバモイル基である化合物(I)は、対応するZ、Z1、R1、R2、R3、R41、R42、R5、R6あるいはRの置換基がカルボキシル基である化合物を置換または非置換アミンと縮合することにより得られる。
【0083】
(M−2)
ZまたはZ1がCOR42およびR42がNR3R6である化合物(I)は、ZあるいはZ1がカルボキシル基である化合物(I)をHNR3R6と縮合して得られる。
【0084】
(M−3)
Rが−C(=O)−(α−アミノ酸残基)を置換基としてもつ化合物(I)はRがカルボキシル基を置換基として持つ化合物(I)をα−アミノ酸と縮合して得られる。
【0085】
工程N:ハロゲン原子のアリール基またはヘテロアリール基への変換
XおよびYが置換されていてもよいアリール基または置換されていてもよいヘテロアリール基である化合物(I)は、XおよびYがハロゲンである化合物(I)を(置換または非置換アリール)ボロン酸あるいは(置換または非置換ヘテロアリール)ボロン酸と、スズキカップリング法などの通常のアリールカップリング法を用いて反応させて得られる。
【0086】
工程O:イオウ原子の酸化
(O−1)
Bが−SO−または−SO2−である化合物(I)はBが−S−である化合物を酸化することにより得られる。
【0087】
(O−2)
Rが置換基としてC1-6アルキルスルフィニルあるいはC1-6アルキルスルホニルを持つ化合物(I)は、Rが置換基としてC1-6アルキルチオを持つ化合物(I)を酸化することにより得られる。
【0088】
工程P:ピロリル基のアシル化
(P−1)
Xおよび/またはYがホルミル置換ピロリルである化合物(I)は、Xおよび/またはYが非置換ピロリルである化合物(I)をホルミル化することにより得られる。
【0089】
(P−2)
R1が低級アルカノイル置換ピロリル(該低級アルカノイルはハロゲンで置換されていてもよい)化合物(I)は、R1が非置換ピロリルである化合物(I)をアシル化して得られる。
【0090】
工程Q:ハロゲンのアミノ化
Xおよび/またはYがNR3R6である化合物(I)はXおよび/またはYがハロゲンである化合物(I)をHNR3R6で示されるアミン化合物とアミノ化して得られる。
【0091】
工程R:オキソ基のハロゲン化
Bが−CF2−である化合物(I)はBが−C(=O)−である化合物(I)をハロゲン化して得られる。
【0092】
工程S:CN基のテトラゾリル基への変換
Rがテトラゾリル置換アリールまたはテトラゾリル置換ヘテロアリールである化合物(I)は、Rがシアノ置換アリールまたはシアノ置換ヘテロアリールである化合物(I)をアルカリ金属アジド(例えば、NaN3)と反応させて得られる。
【0093】
工程T:CN基のアミジノ基への変換
Rがアミジノ置換アリールあるいはアミジノ置換ヘテロアリールである化合物(I)は、1)Rがシアノ置換アリールまたはシアノ置換ヘテロアリールである化合物(I)をアルコールとし、ついで2)得られたエステル化合物をアンモニアと反応させて得られる。
【0094】
工程U:アリールまたはヘテロアリールのハロゲン化
Rがハロゲノアリールあるいはハロゲノヘテロアリール(例えば、フルオロフェニル)である化合物(I)は、Rがアリールまたはヘテロアリールである化合物(I)をハロゲン化させて得られる。
【0095】
工程V:アミノ基のピロリル基あるいはジメチルピロリル基への変換
(V−1)
Bが−CH(ピロリル)−である化合物(I)は、Bが−CH(NH2)−である化合物(I)を2,5−ジメトキシフランと反応させて得られる。
(V−2)
Bが−CH(ジメチルピロリル)−である化合物(I)は、Bが−CH(NH2)−である化合物(I)を2,5−ヘキサンジオンと反応させて得られる。
【0096】
式(II)の出発化合物は以下の反応工程式により得られる。
反応工程式7:
【化24】
(反応工程式7中、記号は前記と同じ)
【0097】
工程1:
化合物(X)は化合物(IX)を化合物(IV)と反応させて得られる。反応は製法Bと同様にして行うことが出来る。
工程2:
化合物(XI)は化合物(X)を脱保護して得られる。脱保護反応はBOC保護アミノ基の脱保護に用いられる通常の方法により行われる。
工程3:
化合物(II)は化合物(XI)を式(XII−a):
【化25】
(式中、L1は脱離基および他の記号は前記と同じ)
で示される化合物と、あるいは式(XII−b):
【化26】
(式中記号は前記と同じ)
で示される化合物と反応させて得られる。
脱離基としてはハロゲン原子(例えば塩素および臭素)などの通常の脱離基から選択できる。
【0098】
反応は塩基(例えば、K2CO3、NaHCO3、ピリジン、Et3N)の存在下または非存在下、適当な溶媒(例えば、トルエン、DMF、THF、CH2Cl2)中あるいは無溶媒で、−78℃から50℃で行われる。
【0099】
出発化合物(III)は以下の反応工程式により合成される。
反応工程式8:
【化27】
(反応工程式8中、記号は前記と同じ)
【0100】
工程1:
化合物(XIV)は化合物(IX−b)を化合物(XII−a)または化合物(XII−b)と反応させて得られる。反応は反応工程式6、工程3と同様にして行うことが出来る。
工程2:
化合物(III)は化合物(XIV)を閉環反応させて得られる。閉環反応は製法Aと同様にして行うことが出来る。
【0101】
出発化合物(III)は下記反応工程式により得られる。
反応工程式9:
【化28】
(反応工程式9中、記号は前記と同じ)
【0102】
化合物(III)は化合物(XV)を化合物(VI)と反応させて得られる。反応は製法Cと同様にして行うことが出来る。出発化合物(XV)は常法、例えば、J. Med. Chem., 1995, 38, 3566 記載の方法により行うことが出来る。
【0103】
出発化合物(V)は下記反応工程式により得られる。
反応工程式10:
【化29】
(反応工程式10中、記号は前記と同じ)
化合物(V)は化合物(XV)を化合物(IV)と反応させて得られる。反応は製法Bと同様にして行うことが出来る。
【0104】
本明細書およびクレーム中、C1-6アルキルは1〜6個の炭素原子を持つ直鎖または分岐鎖アルキル基を意味し、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル等が挙げられ、好ましくは1〜4個の炭素原子を持つものである。C3-6シクロアルキルは3〜6個の炭素原子を持つシクロアルキル基を意味し、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル等が挙げられる。C1-6アルコキシは1〜6個の炭素原子を持つ直鎖または分岐鎖アルコキシ基を意味し、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ等が挙げられ、好ましくは1〜4個の炭素原子を持つものである。C1-6アルコキシはまた3〜6個の炭素原子を持つシクロアルキルオキシ基を意味し、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル等が挙げられる。C1-6アルコキシカルボニルは、1〜6個の炭素原子を持つアルコキシ基とカルボニルからなる、直鎖または分岐鎖アルコキシカルボニル基を意味し、例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、およびブトキシカルボニル等が挙げられ、好ましくは1〜4個の炭素原子を持つものである。
【0105】
C1-7アルカノイルは1〜7個の炭素原子を持つ、直鎖または分岐鎖アルカノイル基を意味し、例えば、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル等が挙げられ、好ましく1〜5個の炭素原子のものである。C2-7アルケニルは2〜7個の炭素原子を持つ、直鎖または分岐鎖のアルケニル基を意味し、例えば、ビニル、アリル、クロチル等が挙げられ、好ましくは2〜5個の炭素原子を持つものである。“α−アミノ酸残基”は対応するα−アミノ酸(例えば、アスパラギン酸、グルタミン酸、グルタミン、セリン、サルコシン、プロリン、フェニルアラニン、ロイシン、グリシン、トリプトファン、システイン、ヒスチジン、チロシン、およびバリン)のアミノ基から1つの水素原子を除いて得られるアミノ酸残基を意味する。
【0106】
本明細書を通じて用いられる下記の略語は、それぞれ下記の意味である。
略語:
Ac:アセチル基
Ac2O:無水酢酸
AcOH:酢酸
ACOOH:過酢酸
AcOEt:酢酸エチル(=EtOAc)
BOC:t−ブトキシカルボニル(=t−Boc)
BOP−Cl:ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィン酸クロリド
BOP試薬:ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート
BSA:ウシ血清アルブミン
CDI:1,1’−カルボニルジイミダゾ−ル
DAST:ジエチルアミノスルファートリフルオリド
DCC:1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド
DCM:ジクロロメタン
DEAD:アゾジカルボン酸ジエチル
DME:ジメトキシエタン
DMAP:4−ジメチルアミノピリジン
DMF:ジメチルホルムアミド
DIEA:ジイソプロピルエチルアミン
DMSO:ジメチルスルホキシド
EDC:1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
Et:エチル
EtOH:エタノール
HBSS:ハンク平衡塩溶液
HBTU:O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスフェート
HMPA:ヘキサメチルホスホラミド
HOBT:1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
HSA:ヒト血清アルブミン
KHMDS:ヘキサメチルジシラジドカリウム(=ビス(トリメチルシリル)アミドカリウム)
LDA:ジイソプロピルアミドリチウム
mCPBA:m−クロロ過安息香酸(=MCPBA)
Me:メチル
MeOH:メタノール
n−Bu:n−ブチル
PBS:リン酸緩衝生理食塩水
PCC:ピリジニウムジクロメート
PDC:ピリジニウムクロロクロメート
Ph:フェニル
i−Pr:i−プロピル
t−Bu:tert−ブチル
THF:テトラヒドロフラン
Tf:トリフルオロメタンスルホニル
TFA:トリフルオロ酢酸
TBDMS:tert−ブチルジメチルシリル
Tris:トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン
【0107】
【実施例】
試験例1 細胞接着阻害作用
実験方法
組換え型ICAM−1を、ヒトICAM−1の五個の細胞外ドメインとヒトIgGの定常部(Constant Region)との融合から構築した。ICAM−1はプロテインAアッフィニティクロマトグラフィー(Protein A Affinity Chromatography)で精製され、小分けされ−20℃で貯蔵した。ICAM−1をPBS(pH7.5)で希釈し、ファルコンプロバインドIIIプレート(Falcon Probind III plate)に100μl/ウェルずつ移し、4℃で一晩インキュベーションして固定した。BSAで被膜されたウェルは非特異的バックグランド接着の基準として使用した。洗浄したプレートを卵白アルブミンの0.25%PBS溶液で37℃下1時間ブロッキングした。HBSS洗浄ジャルカット細胞(Jurkat cell)を最終濃度2.5×106/mlになるようにTBSg接着緩衝液(24mM Tris、pH7.4、0.14M塩化ナトリウム、2.7mM塩化カリウム、2mMグルコース、0.1%HSA)に懸濁した。この懸濁液(100μl)を、プレート緩衝液(TBSg緩衝液、10mM塩化マグネシウム、2%DMSO含有)100μlを含有したICAM−1被膜プレートに加えた。接着は37℃で1時間行った。非接着細胞をEL404プレートウォッシャー(バイオテック・インスツルーメント;ハイランド・パーク、バーモント)を用いて除いた。接着した細胞数を、酵素基質としてp−ニトロフェノール−N−アセチル−β−D−グルコ−スアミニドを用いて、内因性N−アセチル−ヘキソサミニダーゼの酵素活性を測定することにより定量した。遊離したp−ニトロフェノールの量を、垂直経路分光光度計で405nmでの光学密度を読むことにより計測し(VMAX カイネティック・マイクロプレート・リーダー、MOLECULAR DEVICES、メンロ・パーク、カルフォルニア)、細胞接着を定量した。
試験化合物は、DMSOに溶解し、プレート緩衝液で必要濃度に希釈した後、ICAM−1被膜プレートに移した。
試験化合物(後記製造例記載化合物)がジャルカット細胞とICAM−1被膜プレートの接着(細胞接着)を50%阻害する濃度(IC50)は、下表のとおりである。
【0108】
【表1】
【0109】
試験例2 抗アレルギー作用・抗炎症作用
試験検体
後記製造例291記載の化合物。
試験方法
試験開始第0日と第1日に、6−8週齢の雌性Balb/cマウス(1群10匹)に0.5%2,4−ジニトロフルオロベンゼン(DNFB)のアセトン/オリーブオイル溶液(容量比4:1)20μlを後肢蹠球に塗布して感作させた。
第5日に、DNFBを投与する15分〜1時間前に、絶食させたマウスに検体を経口投与した。検体投与液は、検体を5%ジメチルスルホキシド/0.5%メチルセルロース溶液に懸濁させ、投与量が30mg/kgの割合となるよう調整した。
ついでメトファン麻酔下で、マウス左耳の両面に0.2%DNFBアセトン/オリーブオイル(4:1)溶液10μlを塗布した。右耳には、アセトン/オリーブオイル溶液のみを塗布した。
第6日に、メトファン麻酔下で、肥厚した左耳の厚さと右耳の厚さをマイクロメーター((株)ミツトヨ製)を用いて計測し、その差(デルタT)を計算した。そして下式により抑制率を求めた。なお、検体を投与しないものをコントロールとした。
【数1】
結果
本発明組成物の有効成分は、20%以上の抑制率を示した。
【0110】
本発明の有効成分は下記の製造例で例示されるが、これらに限定されるものではない。
【0111】
製造例1:5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
(1)N−(tert−ブトキシカルボニル)プロリンメチルエステル(1.30g)のTHF(20mL)溶液に78℃でKHMDS(1.25g)のTHF(20mL)溶液を加えた。45分後、4−ブロモベンジルブロミド(1.59g)のTHF(20mL)溶液を78℃で加えた。反応混合物を3時間かけて室温まで暖め、さらに3時間攪拌した。混合物をEtOAcで希釈し、水と食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;EtOAc/ヘキサン=1:2)で精製して、N−(tert−ブトキシカルボニル)−2−(4−ブロモベンジル)プロリンメチルエステル(0.474g)を得た。MS(m/z)398(MH+)。
【0112】
(2)上記で得た化合物(0.474g)のCH2Cl2(5mL)溶液にTFA(1.5mL)を加えた。1時間後、反応混合物をCH2Cl2で希釈し、炭酸水素ナトリウム水溶液と食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濃縮して、2−(4−ブロモベンジル)プロリンメチルエステルを得た。MS(m/z)298(MH+)。
【0113】
(3)3,5−ジクロロフェニルイソシアネート(0.50g)を上記で得た化合物のTHF(10mL)とDIEA(2.0mL)溶液に加えた。室温下4時間攪拌後、反応混合物を濃縮した。残渣をEtOAcに再溶解し、炭酸水素ナトリウム水溶液と食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥、濾過して濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル:EtOAc/ヘキサン:1/4)で精製して0.33gのN−[(3,5−ジクロロフェニル)カルバモイル]−2−(4−ブロモベンジル)プロリンメチルエステルを得た。MS(m/z)485(MH+)。融点170.9℃。
【0114】
(4)上記で得た化合物(0.153g)を熱EtOH(10mL)に溶解し、0℃まで冷却した。0℃の溶液にNaOEt(0.010g)を加えた。45分間攪拌後、混合物を濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル:15%EtOAc/ヘキサン)で精製して標記化合物(0.129g)を得た。MS(m/z)453(MH+)。融点69.4℃。
【0115】
製造例2:(5S,7R)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−ヒドロキシ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
(1)(4R)−N−(tert−ブトキシカルボニル)−4−ヒドロキシプロリンベンジルエステル(ウィリアムズら、J. Org. Chem. 1994、 59、 3612-3625)(20.75g)のアセトニトリル(200mL)溶液にイミダゾール(4.43g)とtert−ブチルジメチルシリルクロリド(14.47g)を加えた。終夜攪拌後、反応溶液を濃縮した。残渣をEtOAcに再溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥、濾過して濃縮した。得られた化合物、(4R)−N−(tert−ブトキシカルボニル)−4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)プロリンベンジルエステル(5.60g)を製造例1(1)と同様に処理して、(2S,4R)−N−(tert−ブトキシカルボニル)−2−(4−ブロモベンジル)−4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)プロリンベンジルエステル(4.26g)を得た。
【0116】
(2)上記で得た化合物(1.00g)のCH2Cl2(20mL)溶液にTBDMSOTf(0.58mL)を加えた。15分後、混合物をCH2Cl2で希釈し、水と食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥、濾過し、濃縮して、0.85gの2−(4−ブロモベンジル)−4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)プロリンベンジルエステルをジアステレオマー混合物として得た。MS(m/z)504(MH+)。
【0117】
(3)上記で得た化合物(0.38g)を製造例1(3)および(4)と同様に処理して(5S,7R)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオンを得た。ジアステレオマー(5S,7R;0.23g)と(5R,7R;0.045g)を、フラッシュクロマトグラフィー(溶出液:CH2Cl2)で分離した。
【0118】
(4)上記で得た化合物(5S,7R;1.75g)のTHF(20mL)溶液にHF−ピリジン(65〜70%、2.00mL)を加えた。終夜攪拌後、さらにHF−ピリジン(65−70%、1.00mL)を追加した。20時間後、混合物を濃縮した。残渣をEtOAcに溶解し、0.5N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮して、1.43gの標記化合物を得た。MS(m/z)469(MH+)。融点:136.1℃。
【0119】
製造例3:(5S,7S)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−アジド−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
(1)(5S,7R)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−ヒドロキシ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(0.81g)のCH2Cl2(5mL)とDIEA(0.50mL)の0℃溶液にメタンスルホニルクロリド(0.19mL)を加えた。0℃で1時間後、混合物をCH2Cl2で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥、濃縮して(5S,7R)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−メチルスルホニルオキシ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオンを得た。MS(m/z)494(MH+)。
【0120】
(2)上記で得た化合物のDMF(4mL)の75℃溶液にナトリウムアジド(0.54g)を加えた。2時間加熱後、混合物をEt2Oと水で希釈した。有機溶液を集め、水と食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル:2%メタノール/CH2Cl2)で精製して標記化合物(0.82g)を得た。MS(m/z)494(MH+)。融点58.9℃。
【0121】
製造例4:(5S,7S)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−アセトキシ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
(5S,7R)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−ヒドロキシ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(0.21g)のTHF(5mL)溶液にDEAD(0.09mL)、トリフェニルホスフィン(0.15g)、および酢酸(0.035mL)を加えた。室温で終夜攪拌後、混合物を濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル:25%EtOAc/ヘキサン)で精製して、標記化合物(0.151g)を得た。MS(m/z)511(MH+)。融点:149.8℃。
【0122】
製造例5:(5S,7S)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−ヒドロキシ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
(5S,7S)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−アセトキシ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(0.10g)のTHF(5mL)、MeOH(0.10mL)、および水(0.10mL)溶液に2N LiOH(0.11mL)を加えた。4時間後、混合物に酢酸(0.10mL)を加えて反応を止め、濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル:4%メタノール/CH2Cl2)で精製して標記化合物(0.0435g)を得た。MS(m/z)469(MH+)。融点:88.3℃。
【0123】
製造例6:6−(4−ブロモベンジル)−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン
標記化合物を、閉環反応が3,5−ジクロロフェニルイソシアネートとDIEAでの処理中に起こる以外は製造例1と同様にしてピペコリン酸から得た。MS(m/z)467(MH+)。融点:128.8℃。
【0124】
製造例7:6−[4−(3−ピリジル)ベンジル]−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン
6−(4−ブロモベンジル)−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン(0.360g)と3−ピリジンボロン酸(0.225g)のDME(20mL)溶液にCsF(0.615g)を加え、混合物を窒素で脱気した。10分後、Pd(PPh3)4を加え、混合物を還流下に6時間加熱した。反応混合物を濃縮した。残渣をEtOAcに再溶解し、水と食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、ついで濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル:ヘキサン/アセトン:3/2)で精製して標記化合物(0.172g)を得た。MS(m/z)466(MH+)。融点:276.5℃。
【0125】
製造例8〜11
下記化合物(製造例8〜11)を、3−ピリジンボロン酸の代わりに必要なボロン酸を用いる以外は、製造例7と同様にして合成した。
【表2】
【0126】
製造例12:6−[4−[2−(ヒドロキシメチル)フェニル]ベンジル]−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン
NaBH4(13.7mg)を6−[4−(2−ホルミルフェニル)ベンジル]−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシクロ[4.3.0]−ノナン−7,9−ジオン(0.178mg)のTHF(5mL)溶液に0℃で加えた。30分間攪拌後、反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。抽出液を食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル:EtOAc/ヘキサン:1/2)で精製して、標記化合物(167mg)を得た。MS(m/z)477(M+−OH)。
【0127】
製造例13:6−[4−[2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニル]ベンジル]−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン
SOCl2(0.15mL)を6−[4−[2−(ヒドロキシメチル)フェニル]ベンジル]−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン(0.121g)のCH2Cl2(5mL)溶液に加えた。混合物を1時間攪拌し、蒸発させた。残渣をトルエンに溶解し、蒸発させ、減圧下乾燥した。残渣をDMF(4mL)に溶解し、溶液をジメチルアミン(1mL、2M THF溶液)のDMF氷冷溶液に加えた。反応混合物を18時間、室温で攪拌し、EtOAcで希釈した。炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、有機相を分離した。抽出液を水、食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル:CHCl3/MeOH:50/1〜20/1)で精製して、標記化合物(70mg)を得た。これをその塩酸塩に変換した。MS(m/z)522(MH+)。
【0128】
製造例14:6−[4−(2−メトキシカルボニルフェニル)ベンジル]−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン
6−[4−(2−ホルミルフェニル)ベンジル]−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン(0.206g)のMeOH(20mL)溶液にNaCN(0.204g)、AcOH(0.086mL)およびMnO2(1.84g)を加え、混合物を室温で終夜攪拌した。無機物をセライト濾過して除き、濾液を蒸発させた。残渣をEtOAcで溶解し、水、食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、ついで濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル:EtOAc/ヘキサン:1/2)で精製して、標記化合物(0.161g)を得た。これを塩酸塩に変換した。MS(m/z)545(M++Na)、523(MH+)。
【0129】
製造例15:6−[4−(2−カルボキシフェニル)ベンジル]−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン
6−[4−(2−メトキシカルボニルフェニル)ベンジル]−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン(0.141g)のNaOH(0.087g)含有MeOH/水(5/1mL)溶液を50℃で2時間加熱した。反応混合物を氷冷し、0.5N塩酸で酸性とした。これをEtOAcで抽出し、抽出物を水、食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル:CHCl3/MeOH:100/1〜50/1)で精製して、標記化合物(114mg)を得た。MS(m/z)531(M++Na)。
【0130】
製造例16:6−[4−[2−(N,N−ジメチルカルバモイル)フェニル]ベンジル]−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン
6−[4−(2−カルボキシフェニル)ベンジル]−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン(0.089g)とSOCl2(1.0mL)の混合物を100℃で1時間加熱し、溶液を蒸発させた。残渣をトルエンに溶解し、蒸発させ、減圧乾燥した。残渣をTHF(4mL)に溶解し、溶液をジメチルアミン(1mL、2M THF溶液)のTHF(1mL)氷冷溶液に加えた。反応混合物を室温で3時間攪拌し、EtOAcと水で希釈した。有機層を分離し、0.5N塩酸(10mL)、水および食塩水で洗浄した。これをMgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル:EtOAc/ヘキサン:1/2〜1/1)で精製して、標記化合物(85mg)を得た。MS(m/z)536(MH+)。
【0131】
製造例17:6−[4−[2−(2−メトキシカルボニルビニル)フェニル]ベンジル]−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン
6−[4−(2−ホルミルフェニル)ベンジル]−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン(0.205g)および(トリフェニルホスホラニリデン)酢酸メチル(0.223g)のトルエン(5mL)混合物を8時間還流した。混合物を蒸発させ、残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル:EtOAc/ヘキサン:1/4〜1/3)で精製して標記化合物(0.229g)を得た。MS(m/z)571(M++Na)。
【0132】
製造例18:6−[4−[2−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル]ベンジル]−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン
NiCl2・6H2O(0.17g)を6−[4−[2−(2−メトキシカルボニルビニル)フェニル]ベンジル]−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン(0.196g)溶液に加えた。NaBH4(0.14g)を混合物中に少量ずつ加え、混合物を1時間攪拌した。混合物をEtOAcと水で希釈し、セライト濾過した。有機層を分離し、水、食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル:EtOAc/ヘキサン:1/4)で精製して、標記化合物(0.125g)を得た。MS(m/z)573(M++Na)。
【0133】
製造例19:6−[4−[2−(2−カルボキシエチル)フェニル]ベンジル]−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン
NaOH水溶液(0.5N、2mL)を6−[4−[2−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル]ベンジル]−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン(0.11g)のMeOH(7mL)溶液に加え、混合物を18時間攪拌した。反応混合物を酸性とし、水で希釈し、EtOAcで抽出した。抽出物を水と食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮して標記化合物(0.109g)を得た。MS(m/z)559(M++Na)。
【0134】
製造例20:6−[4−[2−[2−(N,N−ジメチルカルバモイル)エチル]フェニル]ベンジル]−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン
標記化合物を製造例16と同様にして合成した。MS(m/z)564(MH+)。
【0135】
製造例21:5−(4−シアノベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
(1)Et3N(1.7mL)を(S)−プロリンメチルエステル塩酸塩(1.31g)と3,5−ジクロロフェニルイソシアネート(1.97g)のCH2Cl2(40mL)氷冷溶液に加えた。混合物を3時間攪拌した。これを水、食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル:EtOAc/ヘキサン:1/3)で精製して、(S)−N−[N−(3,5−ジクロロフェニル)カルバモイル]プロリンメチルエステル(2.27g)を得た。融点:110−112℃;MS(m/z)339(M++Na)。
【0136】
(2)上記で得た化合物(14.3g)のp−トルエンスルホン酸(0.5g)含有トルエン(100mL)溶液を2時間還流した。溶液をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO3水溶液、水、食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル:CHCL3/MeOH:10/1)で精製し、EtOHで再結晶して、8.87gの(S)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオンを得た。融点:169℃;MS(m/z)307(M++Na)。
【0137】
(3)n−BuLiのヘキサン(1.6N)溶液(2.2mL)をジイソプロピルアミン(0.381g)のTHF(5mL)溶液に−78℃で加えた。15分後、上記で得た化合物(0.894g)のTHF(8mL)溶液を混合物に加えた。HMPA(8mL)および追加のTHF(8mL)を混合液に加え、35分後、4−(ブロモメチル)ベンゾニトリル(0.697g)のTHF(8mL)溶液を加え、混合物を同温度で30分間攪拌した。混合物を室温までゆっくりと加温し、30分間攪拌し、最後に0.5N塩酸(10mL)で反応を止めた。混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。抽出物を水、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル:EtOAc/ヘキサン:1/2)で精製して、標記化合物(0.833g)を得た。MS(m/z)422(M++Na)。
【0138】
製造例22:5−(4−メトキシカルボニルベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
標記化合物を製造例21と同様にして合成した。MS(m/z)455(M++Na)。
【0139】
製造例23:5−[4−(N,N−ジメチルカルバモイル)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
(1)NaOH(0.406g)を5−(4−メトキシカルボニルベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(0.601g)のMeOH/水(20mL/4mL)溶液に加え、混合物を45℃で18時間加熱した。反応混合物を冷却し、酸性とし、水で希釈し、EtOAcで抽出した。抽出物を水と食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣をEtOAc/ヘキサン(1:1)から再結晶してN−[N−(3,5−ジクロロフェニル)カルバモイル]−2−(4−カルボキシベンジル)プロリン(0.529g)を得た。融点:144.6℃;MS(m/z)459(M++Na)。
【0140】
(2)上記で得た化合物(0.074g)とSOCl2(1.0mL)の混合物を100℃で1時間加熱し、蒸発させた。残渣をトルエンに溶解し、蒸発させ、減圧下乾燥した。残渣をTHF(4mL)に溶解し、溶液をジメチルアミン(1mL、2MTHF溶液)のTHF(1mL)氷冷溶液に加えた。反応混合物を3時間室温で攪拌し、EtOAcと水で希釈した。有機層を分離し、0.5N塩酸、水および食塩水で洗浄した。これをMgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル:EtOAc)で精製して標記化合物(47mg)を得た。MS(m/z)468(M++Na)。
【0141】
製造例24:5−(4−カルボキシベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
N−[N−(3,5−ジクロロフェニル)カルバモイル]−2−(4−カルボキシベンジル)プロリン(0.080g)とSOCl2(2.0mL)の混合物を100℃で1時間加熱し、溶液を蒸発させた。残渣をトルエンに溶解し、蒸発させ、減圧下乾燥した。残渣をTHF/水(4/0.4mL)混合溶媒に溶解し、溶液を18時間攪拌した。これをEtOAcと水で希釈し、有機層を分離し、水と食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過して、濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル:EtOAc/ヘキサン:1/1)で精製して標記化合物(48mg)を得た。MS(m/z)441(M++Na)。
【0142】
製造例25:5−[4−[N−(2−ヒドロキシエチル)カルバモイル]ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
標記化合物を、ジメチルアミンの代わりに2−アミノエタノールを用いる以外は、製造例23と同様にして合成した。MS(m/z)484(M++Na)。
【0143】
製造例26:4−(tert−ブトキシカルボニル)−6−(4−ブロモベンジル)−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,4,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン
(1)1−ベンジルオキシカルボニル−4−(tert−ブトキシカルボニル)−2−ピペラジンカルボン酸エチル(2.49g)(Tet. Lett. 30 (39), 5193-5196)のエタノール溶液にPd/C(0.25g)を加えた。反応溶液を窒素ガスで脱気し、水素ガスを混合物に吹き込んだ。反応混合物を水素雰囲気下で3時間攪拌した。混合物をセライト濾過し、濃縮して4−(tert−ブトキシカルボニル)−2−ピペラジンカルボン酸エチル(1.15g)を得た。
【0144】
(2)上記で得た化合物のTHF(10mL)溶液に3,5−ジクロロフェニルイソシアネート(1.00g)を加えた。一晩攪拌後、反応溶液を濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル:EtOAc/ヘキサン:1/4)で精製して、1−[N−(3,5−ジクロロフェニル)カルバモイル]−4−tert−ブトキシカルボニル−2−ピペラジンカルボン酸エチル(1.36g)を得た。MS(m/z)446(MH+)。
【0145】
(3)上記で得た化合物を製造例1の(4)と同様に処理して4−(tert−ブトキシカルボニル)−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,4,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン(0.72g)を得た。MS(m/z)422(M++Na);融点:60.2℃。
【0146】
(4)上記で得た化合物(0.67g)のTHF(5mL)溶液に−78℃でLDA(1.3当量)を加えた。−78℃で30分後、4−ブロモベンジルブロミド(0.57g)のTHF(2mL)溶液を混合物に加えた。反応混合物を1時間かけて室温まで加温した。4時間攪拌後、混合物を濃縮した。残渣を酢酸エチルに再溶解し、1N塩酸、NaHCO3水溶液および食塩水で洗浄、Na2SO4で乾燥、濾過し、濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル:EtOAc/ヘキサン:1/4)で精製して標記化合物(0.89g)を得た。MS(m/z)590(M++Na);融点:79.5℃。
【0147】
製造例27:6−(4−ブロモベンジル)−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,4,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン
4−(tert−ブトキシカルボニル)−6−(4−ブロモベンジル)−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,4,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン(0.82g)のCH2Cl2溶液(10mL)にTFA(0.5mL)を加えた。追加のTFA(0.5mL)を1時間後と2.5時間後に加えた。5時間後に、反応混合物をCH2Cl2で希釈し、NaHCO3水溶液と食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥、濾過、ついで濃縮して標記化合物(0.63g)を得た。MS(m/z)468(MH+);融点:92.5℃。
【0148】
製造例28:4−アセチル−6−(4−ブロモベンジル)−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,4,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン
6−(4−ブロモベンジル)−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,4,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン(0.062g)のTHF(2.5mL)とDIEA(0.030mL)溶液にアセチルクロリド(0.015mL)を加えた。30分後、反応混合物をEtOAcで希釈し、溶液をNaHCO3と食塩水で洗浄、Na2SO4で乾燥、濾過、ついで濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル:CH2Cl2/MeOH:99/1)で精製して標記化合物(0.046g)を得た。MS(m/z)510(MH+);融点:89.6℃。
【0149】
製造例29:4−メチル−6−(4−ブロモベンジル)−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,4,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン
6−(4−ブロモベンジル)−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,4,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン(0.072g)のギ酸(0.40mL)と水(0.10mL)溶液に37%ホルムアルデヒド(0.050mL)を加えた。1時間還流後、反応混合物をEtOAcで希釈し、溶液をNaHCO3水溶液と食塩水で洗浄、Na2SO4で乾燥、濾過、ついで濃縮して標記化合物(74.3g)を得た。MS(m/z)482(MH+);融点:221℃。
【0150】
製造例30:4−(tert−ブトキシカルボニルメチル)−6−(4−ブロモベンジル)−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,4,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン
6−(4−ブロモベンジル)−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,4,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン(0.11g)のTHF(5mL)溶液にDIEA(0.1mL)とブロモ酢酸tert−ブチル(0.06mL)を加えた。16時間後に、ブロモ酢酸tert−ブチル(0.040mL)を追加した。40時間後、反応混合物を濃縮し、残渣をEtOAcで希釈し、水、NaHCO3、および食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥、濾過、ついで濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル:EtOAc/ヘキサン:1/5)で精製して標記化合物(0.124g)を得た。MS(m/z)582(MH+);融点:74.7℃。
【0151】
製造例31:4−[(ジメチルアミノ)アセチル]−6−(4−ブロモベンジル)−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,4,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン
6−(4−ブロモベンジル)−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,4,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン(0.085g)のTHF(5mL)溶液にDIEA(0.1mL)、HOBt(0.57g)、EDC(0.054g)およびN,N−ジメチルグリシン(0.037g)を加えた。一晩攪拌後、反応溶液を濃縮し、残渣をEtOAcで希釈し、水、NaHCO3、および食塩水で洗浄、Na2SO4で乾燥、濾過、ついで濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル:2% MeOH/CH2Cl2)で精製して標記化合物(0.093g)を得た。MS(m/z)553(MH+);融点:73.5℃。
【0152】
製造例32:4−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−6−(4−ブロモベンジル)−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,4,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン
標記化合物を製造例30と同様にして得た。
塩酸塩:MS(m/z)567(MH+);融点:223℃。
【0153】
製造例33:4−メタンスルホニル−6−(4−ブロモベンジル)−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,4,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン
6−(4−ブロモベンジル)−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,4,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン(0.063g)のCH2Cl2(6mL)溶液にDIEA(0.05mL)とメタンスルホニルクロリド(0.015mL)を加えた。1時間後、混合物を濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル:4%MeOH/CH2Cl2)で精製して、標記化合物(0.069g)を得た。MS(m/z)546(MH+);融点:229℃。
【0154】
製造例34:4−カルボキシメチル−6−(4−ブロモベンジル)−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,4,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン
4−(tert−ブトキシカルボニルメチル)−6−(4−ブロモベンジル)−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,4,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン(0.080g)のCH2Cl2(10mL)溶液にTFA(0.10mL)を加えた。TFA(0.5mL)を3時間後と22時間後に追加した。48時間攪拌後、混合物を濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル:8%MeOH/CH2Cl2)で精製して、標記化合物(0.083g)を得た。MS(m/z)526(MH+);融点:236.5℃。
【0155】
製造例35:5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4,7−トリオン
(1)1−ベンジルオキシカルボニル−4−オキソプロリン(10.61g、J. Am. Chem. Soc., 79, 185 (1957))のメタノール(150mL)溶液にHClガスを吹き込んだ。30分後、反応混合物を濃縮し、残渣をEtOAcで希釈し、NaHCO3水溶液と食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥、濾過し、ついで濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル:EtOAc/ヘキサン:1/3)で精製して1−ベンジルオキシカルボニル−4,4−ジメトキシプロリンメチルエステル(10.26g)を得た。
【0156】
(2)上記で得た化合物を製造例1(1)に記載の方法と同様に処理して1−ベンジルオキシカルボニル−2−(4−ブロモベンジル)−4,4−ジメトキシプロリンメチルエステルを得た。
【0157】
(3)上記で得た化合物(4.76g)の酢酸(100mL)溶液にHBrガスを15分間吹き込んだ。一晩攪拌後、Et2Oを混合物に加えた。得られた固体を集め、酢酸エチルとNaHCO3水溶液の混合溶媒に加えた。有機溶液をNaHCO3水溶液と食塩水で洗浄、Na2SO4で乾燥、濾過し、ついで濃縮して2−(4−ブロモベンジル)−4−オキソプロリンメチルエステルを得た。
【0158】
(4)上記で得た化合物を3,5−ジクロロフェニルイソシアネートと、製造例1(3)と同様の方法で反応させてN−[N−(3,5−ジクロロフェニル)カルバモイル]−2−(4−ブロモベンジル)−4−オキソプロリンメチルエステルを得た。MS(m/z)499(MH+);融点:194.2℃。
【0159】
(5)上記で得た化合物(0.115g)のp−トルエンスルホン酸(10mg)を含有したトルエン(4mL)溶液を5時間還流し、ついで濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル:EtOAc/ヘキサン:1/4)で精製して標記化合物(97.6mg)を得た。融点:85.4℃;MS(m/z)467(MH+)。
【0160】
製造例36:5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−メトキシカルボニルメチレン−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
標記化合物(E/Z異性体(1.2/1.0)の混合物)を製造例17と同様にして、5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]−オクタン−2,4,7−トリオンから得た。MS(m/z)523(MH+);融点:74.9℃。
【0161】
製造例37:5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−カルボキシメチル−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクト−6−エン−2,4−ジオン
5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−メトキシカルボニルメチレン−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(0.564g)のTHF(4mL)およびメタノール(1mL)溶液に0℃で2N LiOH(1.20mL)を加えた。2時間後、反応混合物を濃縮し、残渣を1N塩酸に懸濁し、濾過した。濾物(0.10g)のチオニルクロリド(5mL)溶液を30分還流した。反応混合物を濃縮し、残渣をEtOAcと水で希釈した。有機溶液を集め、Na2SO4で乾燥、濾過、ついで濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル:4%MeOH/CH2Cl2)で精製して、標記化合物(0.063g)を得た。MS(m/z)509(MH+);融点:101.5℃。
【0162】
製造例38:(8R)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−8−フェニル−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
標記化合物を製造例1と同様にして得た。MS(m/z)530(MH+);融点:72.4℃。
【0163】
製造例39〜44
KHMDSの代わりにLDAを用いる以外は製造例1と同様にし、必要なイソシアネートを用いて以下の化合物(製造例39−44)を得た。
【表3】
【0164】
製造例45:6−[4−[2−[[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]メチル]フェニル]ベンジル]−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン
(1)6−[4−[2−(ヒドロキシメチル)フェニル]ベンジル]−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン(0.318g)のCH2Cl2(5mL)溶液にチオニルクロリド(0.2mL)を加え、混合物を室温で1時間攪拌した。混合物を濃縮し、残渣をCH2Cl2(5mL)に再溶解し、再び蒸発させた。残渣を減圧乾燥して6−[4−[2−(クロロメチル)フェニル]ベンジル]−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオンを得た。
【0165】
(2)NaH(60%油中懸濁物、0.090mg)をN,N−ジメチルエタノールアミン(0.58mg)のDMF(5mL)溶液に加え、混合物を30分間攪拌した。反応混合物に、上記で得た化合物のDMF(2mL)溶液を加え、混合物を室温下一晩攪拌した。混合物を氷水で冷却し、EtOAc/水で反応を止めた。有機層を分離し、水と食塩水で洗浄、乾燥、濾過し、濃縮し、得られた残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル:CHCl3/MeOH:50/1〜30/1)で精製して、標記化合物(84mg)を得た。これをメタノールに溶解し、1N塩酸/ジエチルエーテル(2mL)で処理した。混合物を蒸発させ、減圧下乾燥して標記化合物の塩酸塩(88mg)を得た。MS(m/z)566(MH+)。
【0166】
製造例46:(5R,7S)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−アジド−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
(1)(4R)−N−(tert−ブトキシカルボニル)−4−ヒドロキシプロリンベンジルエステル(8.96g)のCH2Cl2(100mL)とDIEA(8mL)溶液に0℃下メタンスルホニルクロリド(3.00mL)を加えた。1時間後、反応混合物を室温下攪拌した。2.5時間後、混合物をCH2Cl2で希釈し、飽和NaHCO3水溶液と食塩水で洗浄、Na2SO4で乾燥、濾過し、濃縮した。残渣のDMF(100mL)溶液にナトリウムアジド(7.80g)を加え、予め加熱した油槽(75℃)中に置いた。一晩攪拌後、反応液を水で希釈し、Et2Oで抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥、濾過し、濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル:EtOAc/ヘキサン:1/10)で精製して(4S)−N−(tert−ブトキシカルボニル)−4−アジドプロリンベンジルエステル(7.70g)を得た。
【0167】
(2)上記で得た化合物(5.69g)を製造例26(4)と同様に処理してジアステレオマーの混合物として、N−(tert−ブトキシカルボニル)−2−(4−ブロモベンジル)−4−アジドプロリンベンジルエステル(4.51g)を得た。
【0168】
(3)上記で得た化合物(1.66g)を製造例2(2)と同様に処理し、クロマトグラフィーで精製して(2R,4S)−2−(4−ブロモベンジル)−4−アジドプロリンベンジルエステル(1.0g)と(2S,4S)−2−(4−ブロモベンジル)−4−アジドプロリンベンジルエステル(0.125g)を得た。
(4)上記で得た化合物(2R,4S;0.36g)を製造例1(3)および(4)と同様に処理して、(5R,7S)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−アジド−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(0.28g)を得た。MS(m/z)495(MH+)。
【0169】
製造例47:(5R,7S)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−アミノ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
(5R,7S)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−アジド−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(0.83g)の酢酸(20mL)溶液に亜鉛粉末(0.90g)を加えた。室温下1時間後、混合物を濃縮した。残渣を飽和NaHCO3水溶液およびEtOAc混合液に懸濁した。混合物を濾過し、有機層を集め、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過して、濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル:CH2Cl2)で精製して標記化合物(0.42g)を得た。MS(m/z)468(MH+);融点:64.4℃。
【0170】
製造例48:(5R,7S)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−アセトアミド−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
(5R,7S)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−アミノ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(0.103g)のTHF(4mL)溶液に無水酢酸(0.031mL)を加えた。5時間後、反応混合物を濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル:CH2Cl2)で精製して標記化合物(0.125g)を得た。MS(m/z)510(MH+);融点:140.7℃。
【0171】
製造例49:(5R,7S)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−メタンスルファミド−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
標記化合物を製造例33と同様にして得た。MS(m/z)546(MH+);融点:125.8℃。
【0172】
製造例50:(5R,7S)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−ジメチルアミノ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
標記化合物を製造例29と同様に処理して得た。MS(m/z)496(MH+);融点:54℃。
【0173】
製造例51:5−(4−シアノベンジル)−3−[3−クロロ−5−(1−ピロリル)フェニル]−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
(1)5−クロロ−1,3−フェニレンジアミン(2.00g)の酢酸(20mL)溶液に2,5−ジメトキシテトラヒドロフラン(1.8mL)を加えた。4時間還流後、反応混合物を濃縮した。残渣を飽和NaHCO3水溶液と酢酸エチルに懸濁した。反応混合物を濾過し、有機層を集め、飽和NaHCO3水溶液と食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥、濾過し、ついで濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル:EtOAc/ヘキサン:1/4)で精製して3−クロロ−5−(1−ピロリル)アニリン(0.54g)を得た。MS(m/z)193(MH+)。
【0174】
(2)上記で得た化合物(0.35g)のCH2Cl2(15mL)溶液に、CH2Cl2(2mL)に溶解したトリクロロアセチルクロリド(0.17g)溶液を加えた。室温で45分後、CH2Cl2(10mL)に溶解した2−(4−シアノベンジル)プロリンメチルエステル(0.38g)(製造例1(1)および(2)と同様にして調製した)とトリエチルアミン(2mL)を加えた。一晩攪拌後、混合物を濃縮した。残渣をEtOAcに溶解し、飽和NaHCO3水溶液と食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥、濾過して、濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル:EtOAc/ヘキサン:1/4)で精製して、N−[[3−クロロ−5−(1−ピロリル)フェニル]カルバモイル]−2−(4−ブロモベンジル)プロリンメチル(0.51g)を得た。MS(m/z)463(MH+)。
【0175】
(3)標記化合物を、上記で得た化合物から、製造例1(4)と同様にして得た。MS(m/z)431(MH+);融点:266.5℃。
【0176】
製造例52:5−(4−シアノベンジル)−3−[3−クロロ−5−(2−ホルミル−1−ピロリル)フェニル]−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
POCl3(0.1mL)とDMF(0.3mL)の溶液に、45分後に、5−(4−シアノベンジル)−3−[3−クロロ−5−(1−ピロリル)−フェニル]−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(0.22g)のDMF(0.5mL)溶液を加えた。室温で1時間後、反応混合物を水(2mL)で希釈し、攪拌した。30分後、混合物をCH2Cl2と飽和NaHCO3水溶液で希釈した。有機層を集め、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥、濾過し、濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル:EtOAc/ヘキサン:1/3)で精製して標記化合物(0.091g)を得た。MS(m/z)459(MH+);融点:109.7℃。
【0177】
製造例53:2−(tert−ブトキシカルボニル)−6−(4−ブロモベンジル)−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,2,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン
(1)チェンら(Bioorganic and Med. Chem. Lett. 9 (1999), 1587)の方法により、1,2−ジ(tert−ブトキシカルボニル)ヘキサヒドロピラジン−3−カルボン酸エチルエステルを5−ブロモペンタン酸エチルから合成した。MS(m/z)381(M+Na)+。
【0178】
(2)調製したばかりのLDA(13.2ミリモル)の無水THF(30mL)溶液に上記で得た化合物(4.0g)の無水THF(20mL)溶液を加えた。黄色溶液を−78℃で30分間攪拌し、その後p−ブロモベンジルブロミド(3.9g)の無水THF(20mL)溶液をカニューラを通じて加えた。反応混合物を−78℃で30分間攪拌し、ついで−30℃まで2時間かけて加温した。室温まで加温後、反応混合物をEtOAc/水と共に振盪した。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。集めた有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル:EtOAc/ヘキサン:12/88)で精製して、1,2−ジ(tert−ブトキシカルボニル)−3−(4−ブロモベンジル)ヘキサヒドロピラダジン−3−カルボン酸エチルエステル(2.3g)を得た。MS(m/z)327(M−2Boc)+。
【0179】
(3)上記で得た化合物をTFA(50%CH2Cl2溶液、30mL)に溶解し、室温で3時間攪拌した。発泡が終了するまで混合物をNaHCO3で洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥、濃縮して3−(4−ブロモベンジル)ヘキサヒドロピリダジン−3−カルボン酸エチルエステル(650mg)を得た。MS(m/z)327(M+)。
【0180】
(4)二炭酸ジ−tert−ブチル(454mg)を上記で得た化合物(650mg)とトリエチルアミン(0.32mL)のCH2Cl2(20mL)溶液に0℃で加えた。0℃で5時間後、反応混合物を室温まで加温し、さらに20時間攪拌した。混合物をEtOAc/水と共に振盪し、有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。集めた有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル:EtOAc/ヘキサン:35/65)で精製して、1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−(4−ブロモベンジル)ヘキサヒドロピリダジン−3−カルボン酸エチルエステル(580mg)を得た。
【0181】
(5)3,5−ジクロロフェニルイソシアネート(306mg)を上記で得た化合物(580mg)の無水トルエン溶液に加え、反応混合物を95℃まで加熱した。反応の進行をMS(470でのピークの発現を追跡して)でモニターした。さらに3,5−ジクロロフェニルイソシアネート(306mg)を、24時間後と48時間後にそれぞれ加えた。合計で50時間後、反応混合物をEtOAc/水と共に振盪した。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。集めた有機層をMgSO4で乾燥、濾過し、濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル:EtOAc/ヘキサン:30/70)で精製し、EtOAc/ヘキサンから再結晶して、標記化合物(303mg)を得た。MS(m/z)592(M+Na)+。
【0182】
製造例54:6−(4−ブロモベンジル)−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,2,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン
2−(tert−ブトキシカルボニル)−6−(4−ブロモベンジル)−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,2,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン(260mg)をTFA/CH2Cl2(50%、5mL)に溶解し、混合物を室温で3時間攪拌した。反応混合物をついで減圧下濃縮し、CH2Cl2(5mL)に再溶解し、DIEA(0.22mL)を加えた。混合物を室温で30分間攪拌し、CH2Cl2/水と共に振盪した。有機層を分離し、水層をCH2Cl2で抽出した。集めた有機層をMgSO4で乾燥、濾過、ついで濃縮した。残渣をEtOAc/ヘキサンで再結晶して標記化合物(180mg)を得た。MS(m/z)470(M+)。
【0183】
製造例55:3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−5−(4−ブロモベンジル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化30】
(上記反応工程式中、
【化31】
は樹脂ポリマーを意味する)
【0184】
(1)N−(tert−ブトキシカルボニル)−2−(4−ブロモベンジル)プロリンエチルエステル(3.00g)、LiOH(10ミリモル)、THF(25mL)、MeOH(10mL)および水(5mL)の混合物を室温で一晩攪拌した。混合物をついで74℃で一晩加熱した。混合物を減圧下濃縮し、水を加えた。混合物をEt2Oで洗浄し、水層を1N H2SO4で酸性とした。水層をEtOAcで抽出した。EtOAc層を食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥、蒸発してN−(tert−ブトキシカルボニル)−2−(4−ブロモベンジル)プロリン(3.02g)を得た。MS(m/z)284(MH+−t−Boc)。融点:143.9℃。
(2)上記で得た化合物(2.45g)のDMF(100mL)溶液をメリーフィールド樹脂(Merrifield Resin)(4.70g)とKF(1.1g)に加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下80℃で一晩攪拌した。樹脂を濾過し、MeOH、水およびCH2Cl2で充分に洗浄し、ついで終夜減圧下乾燥して、樹脂担持N−(tert−ブトキシカルボニル)−2−(4−ブロモベンジル)プロリン(6.66g)を得た。FTIR(cm-1)1740、1697、1397、1131、1011。
【0185】
(3)上記で得た化合物をTFAの50%CH2Cl2溶液を用いて脱保護し、充分に洗浄して、樹脂担持2−(4−ブロモベンジル)プロリン(6.09g)を得た。FTIR(cm-1)1722。
【0186】
(4)上記で得た化合物(200mg)に2,6−ジクロロ−4−ピリジルイソシアネート(5当量)のDMF溶液を加えた。この混合物を室温下密閉容器内で終夜振盪した。混合物を濾過し、樹脂をDMF、水およびMeOHで洗浄し、風乾して樹脂担持N−[(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)カルバモイル]−2−(4−ブロモベンジル)プロリンを得た。
【0187】
(5)DIEA(350μL)のDMF(5mL)溶液を上記で得た化合物に加え、得られた混合物を50℃で2時間振盪し、ついで室温下終夜振盪した。樹脂を濾過し、MeOHで洗浄し、濾液を蒸発させた。残渣を逆相HPLC(0%−70%のCH3CN水溶液の勾配溶出)で精製して3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−5−(4−ブロモベンジル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(58.0mg)を得た。MS(m/z):456(MH+);融点:76.3℃。
【0188】
製造例56:8−(t−ブトキシカルボニル)−5−(4−シアノベンジル)−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−1,3,8−トリアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化32】
【0189】
(1)アザ−プロリン誘導体4をN−メチル−N−トシルアクリルアミド1から、カレイラら(J. Am. Chem. Soc., 1997, 119, 8379)の方法に従って合成した。
【0190】
(2)アザ−プロリン4(1.7g)の無水CH2Cl2(30mL)溶液に3,5−ジクロロピリド−4−イルイソシアネート(1g)を窒素雰囲気下で加えた。溶液を室温で18時間攪拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、EtOAc/ヘキサン=25/75)で精製してウレア5(2.2g)を得た。MS(m/z)573(MH+)。
【0191】
(3)ウレア5(1.95g)の無水トルエン/DME(50mL/12mL)懸濁液にトリエチルアミン(0.18mL)を加えた。反応混合物を50℃で18時間加熱し、ついで減圧下濃縮し、さらにクロマトグラフィー(シリカゲル、EtOAc/DCM=1/9)で精製して二環性誘導体6(0.95g)を得た。MS(m/z)387(M)。
【0192】
(4)調製したばかりのLDA(1.55ミリモル)を二環性化合物6(0.5g)の無水THF/N,N'−ジメチルプロピレンウレア(8mL/1mL)溶液に、−78℃で窒素雰囲気下加えて橙色溶液を得た。これを−78℃で20分間攪拌後、4−シアノ−α−ブロモトルエン(382mg)のTHF(5mL)溶液をカニューラを通じて加え、反応混合物を−78℃で2.5時間攪拌し、ついで室温下0.5時間時間攪拌した。水(30mL)とEtOAc(50mL)を加え、混合物を振盪した。水相を分離し、EtOAcで抽出した。集めた有機相をNa2SO4で乾燥、濾過および減圧下濃縮した。残渣をHPLC(シリカゲル、MeCN/H2O=50/50)で精製して標記化合物(156mg)を得た。MS(m/z)502(M+);融点:179℃。
【0193】
製造例57:5−(4−シアノベンジル)−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−1,3,8−トリアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化33】
製造例56で得た化合物(102mg)のCH2Cl2(5mL)溶液に−10℃でTFA(1mL)を加えた。室温まで加温後、反応混合物を合計1時間攪拌し、反応混合物を0℃まで冷却し、DIEA(4.5mL)を加えた。2時間後、水(20mL)とEtOAc(30mL)を加え、混合物を振盪した。水相を分離し、EtOAcで抽出した。集めた有機相をNa2SO4で乾燥、濾過し、減圧下濃縮した。残渣を液体クロマトグラフィー(シリカゲル、EtOAc)で精製し、EtOAc/ヘキサンから再結晶して標記化合物(62mg)を得た。MS(m/z)402(M);融点:187℃。
【0194】
製造例58:(5R,7R)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−ヒドロキシ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン;および
製造例59:(5S,7R)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−ヒドロキシ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化34】
【0195】
工程1:
L−4−トランス−ヒドロキシプロリンメチルエステル塩酸塩(5.25g)のTHF(50mL)とDIEA(10mL)懸濁液に2,6−ジクロロピリド−4−イルイソシアネート(7.00g)を加えた。終夜攪拌後、反応混合物を濃縮した。残渣をEtOAcに溶解し、0.5N塩酸、NaHCO3、および食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥、濾過して濃縮した。残渣をCH2Cl2に懸濁し、白色固体を濾過してウレア誘導体II(7.12g)を得た。
【0196】
工程2:
上記ウレア誘導体II(7.12g)のCH3CN(150mL)懸濁液にイミダゾール(2.92g)とtBDMSCl(6.52g)を加えた。7時間後、反応混合物を濃縮した。残渣をEtOAcに溶解し、0.5N塩酸、NaHCO3、および食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥、濾過し、濃縮して目的生成物III(10.23g)を得た。
【0197】
工程3:
上記で得たウレア誘導体(10.23g)のCH3CN(100mL)溶液にDIEA(5.0mL)を加え、還流下加熱した。2日間還流後、反応混合物を濃縮し、クロマトグラフィー(2:98=MeOH/CH2Cl2)で精製して目的化合物IV(7.16g)を得た。
【0198】
工程4:
工程3で得た化合物(3.55g)を、製造例56、工程4と同様の工程でベンジル化して、5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオンを得た。ジアステレオマー5R,7R(2.76g)と5S,7R(0.3g)の分離は、クロマトグラフィー(溶出液:CH2Cl2)で行った。
【0199】
工程5:
工程4で得た両ジアステレオマーをそれぞれ製造例2(工程4)と同様に処理して以下の化合物を得た。
(5R,7R)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−ヒドロキシ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン;1.86g、MS(m/z)476[MH+];融点:52.4℃。
(5S,7R)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−ヒドロキシ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン:0.18g、MS(m/z)476[MH+];融点:162.3℃。
【0200】
製造例60:(5R,7R)−5−(4−シアノベンジル)−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−ヒドロキシ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
標記化合物を製造例58と同様にして得た。MS(m/z)417[MH+];融点:97.6℃。
【0201】
製造例61:(5R,7S)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−ヒドロキシ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
標記化合物を製造例58と同様にして、工程4で4−ブロモベンジルブロミドを用いて合成した。MS(m/z)469[MH+];融点:60.4℃。
【0202】
製造例62:(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−アジド−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
標記化合物を(5R,7R)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−ヒドロキシ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオンから、工程2で加熱しないこと以外は製造例3と同様にして合成した。MS(m/z)501[MH+];融点:139.9℃。
【0203】
製造例63:(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−アミノ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
標記化合物を(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−アジド−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオンから、製造例47と同様にして合成した。MS(m/z)475[MH+];融点:150.6℃。
【0204】
製造例64:(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−アセタミド−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
標記化合物を(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−アミノ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオンから、製造例48と同様にして合成した。MS(m/z)517[MH+];融点:126.9℃。
【0205】
製造例65:(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−(エチルウレア)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−アミノ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(0.085g)のTHF(5mL)溶液にエチルイソシアネート(25mL)を加えた。室温で終夜攪拌後、反応混合物を濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、98:2=CH2Cl2:MeOH)で精製して標記化合物(0.095g)を得た。MS(m/z)546[MH+];融点:227.5℃。
【0206】
製造例66:(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−(3−カルボキシプロパノイルアミノ)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−アミノ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(0.155g)のCH2Cl2(4mL)溶液に無水コハク酸(0.072g)とDMAP(触媒量)を加えた。4時間後、反応混合物を濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、95:5=CH2Cl2:MeOH)で精製して標記化合物(0.182g)を得た。MS(m/z)575[MH+];融点:101.9℃。
【0207】
製造例67:(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−(イソニコチノイルアミノ)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−アミノ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(0.075g)のTHF(5mL)溶液にイソニコチン酸(0.041g)、EDC(0.050g)、HOBt(0.057g)、およびDIEA(0.10mL)を加えた。室温で終夜攪拌後、反応混合物を濃縮した。残渣をEtOAcに溶解し、NaHCO3と食塩水で洗浄、Na2SO4で乾燥、濾過し、濃縮した。クロマトグラフィー(シリカゲル:95:5 CH2Cl2:MeOH)で精製して標記化合物(0.103g)を得た。MS(m/z)580[MH+];融点:148℃。
【0208】
製造例68:(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−(ジメチルアミノアセチルアミノ)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
標記化合物を製造例67と類似方法で合成した。MS(m/z)580[MH+];融点:252℃。
【0209】
製造例69:(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−[3−(4−メチル−1−ピペラジニルカルボニル)プロパノイルアミノ]−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
製造例66で得た化合物(0.12g)のTHF(5mL)溶液にN−メチルピペラジン(50μL)、EDC(0.90g)、HOBt(0.090g)、およびDIEA(0.10mL)を加えた。終夜攪拌後、反応混合物を濃縮した。残渣をEtOAcに溶解し、水と食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥、濾過し、濃縮、クロマトグラフィー(シリカゲル、95:5=CH2Cl2:MeOH)で精製して標記化合物(0.10g)を得た。MS(m/z)657[MH+];融点:70℃。
【0210】
製造例70:(5R)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−オキソ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
PDC(0.40g)を(5R,7R)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−ヒドロキシ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(0.21g)のCH2Cl2(10mL)に加えた。追加のPDCを24時間後に0.43g、ついで96時間後に1.19g加えた。反応混合物をCH2Cl2で希釈、水、0.5N塩酸および食塩水で洗浄、Na2SO4で乾燥、濾過し、濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル:CH2Cl2)で精製して標記化合物(0.134g)を得た。MS(m/z)474[MH+];融点:166℃。
【0211】
製造例71:(5R,7S)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−ヒドロキシ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
製造例2と同様にして、(4S)−N−(tert−ブトキシカルボニル)−4−ヒドロキシL−プロリンベンジルエステルを出発物質として用いて、標記化合物を得た。MS(m/z)470[MH+];融点:113.6℃。
【0212】
製造例72:(5R,7R)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−アジド−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
標記化合物を(5R,7S)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−ヒドロキシ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオンから、製造例3と同様にして合成した。MS(m/z)495[MH+];融点:83.4℃。
【0213】
製造例73:(5R,7R)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−アミノ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
標記化合物を(5R,7R)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−アジド−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオンから製造例47と同様にして合成した。MS(m/z)469[MH+];融点:87.4℃。
【0214】
還元工程中、二個の脱離生成物を、実施例74と実施例75の10:1混合物として11%の合計収率で単離した。
製造例74:(5S)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクト−6−エン−2,4−ジオン
【化35】
MS(m/z)474[MNa+];融点:97℃。
【0215】
製造例75:(5R)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクト−7−エン−2,4−ジオン
【化36】
MS(m/z)474[MNa+];融点:52℃。
【0216】
製造例76:(5R,7R)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−アセタミド−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
標記化合物を(5R,7R)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−アミノ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオンから、製造例48と同様にして合成した。MS(m/z)511[MH+];融点:156.9℃.
【0217】
製造例77:(5R,7R)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−ベンズアミド−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
(5R,7R)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−アミノ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(0.065g)のTHF(5mL)溶液にDIEA(0.50mL)とベンゾイルクロリド(0.20mL)を加えた。3.5時間後、反応混合物を濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル;98:2=CH2Cl2:メタノール)で精製して標記化合物(0.073g)を得た。MS(m/z)594[MNa+];融点:149.6℃。
【0218】
製造例78〜79
以下の化合物を製造例77と類似の方法で合成した。
【表4】
【0219】
製造例80:(5R,7R)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−(4−t−ブトキシカルボニルベンゾイルアミノ)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
標記化合物を(5R,7R)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−アミノ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオンから、製造例67と同様の方法で得た。MS(m/z)670[M−H]-;融点:112℃。
【0220】
製造例81:(5R,7R)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−(4−カルボキシベンゾイルアミノ)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
製造例80で得た化合物(0.161g)のCH2Cl2(4mL)溶液にTFA(1mL)を加えた。室温で3時間後、反応混合物をCH2Cl2で希釈し、水と食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥、濾過し、濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル;80:20=CH2Cl2:MeOH)で精製して標記化合物(0.133g)を得た。MS(m/z)614[M−H]-。
【0221】
製造例82:5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−8−オキソ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化37】
【0222】
工程1:
ピログルタミン酸エチルエステル(4.09g)のTHF溶液に−78℃でKHMDS(12.75g)を加えた。30分後、4−ブロモベンジルブロミド(6.79g)のTHF(25mL)溶液を加えた。反応混合物を室温まで1時間かけて加温した。室温で1時間後、反応混合物を濃縮した。残渣をEtOAcに溶解し、0.1N塩酸と食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥、濾過、濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル;95:5=CH2Cl2:MeOH)で精製してベンジル化誘導体(5.00g)を得た。
【0223】
工程2:
ウレア化合物を製造例1(工程3)と同様にして合成した。
【0224】
工程3:
上記で得た化合物(0.10g)のTHF(10mL)溶液を2N LiOH(0.1mL)で処理した。2時間後、反応混合物を濃縮した。残渣をEtOAcに溶解し、0.5N塩酸と食塩水で洗浄、Na2SO4で乾燥、濾過し、濃縮して酸化合物(0.1g)を得た。
【0225】
工程4:
上記で得た粗製酸化合物のTHF(10mL)溶液にEDC(0.17g)、HOBt(0.11g)およびDIEA(0.1mL)を加えた。終夜攪拌後、反応混合物を濃縮した。残渣をEtOAcに溶解し、0.5N塩酸と食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥、濾過し、濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、95:5=CH2Cl2:MeOH)で精製して標記化合物(0.048g)を得た。MS(m/z)491[MNa+];融点:229.6℃。
【0226】
製造例83:(7S)−5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−フェニル−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化38】
【0227】
工程1:
酸化合物I(1.0g)のCH2Cl2(10mL)溶液にDIEA(0.90mL)、HOBt(0.53g)、EDC(0.83g)およびMeOH(0.10mL)を加えた。終夜攪拌後、反応混合物をCH2Cl2で希釈し、1N塩酸、NaHCO3および食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥、濾過し、濃縮して目的エステル化合物II(0.97g)を得た。
【0228】
工程2:
上記で得た化合物を製造例26(工程4)に記載の方法と同様に処理して化合物IIIのジアステレオマー混合物を得た。
工程3:
上記で得た化合物を製造例1(工程2)と同様に処理した。
工程4:
上記で得た化合物を製造例1(工程3)と同様に処理した。
工程5:
標記化合物を製造例21(工程2)と同様にして合成した。MS(m/z)551(MNa+);融点:123.5℃。
【0229】
製造例84:5−(4−ブロモベンジル)−3−(2−クロロ−6−ジメチルアミノ−4−ピリジル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
製造例39の化合物(0.26g)と(Me)2NH(2M THF溶液、5mL)の混合物を密閉試験管内で80℃で2時間加熱した。溶液を濃縮し、残渣をEtOHから結晶化して標記化合物(0.16g)を得た。MS(m/z)464(MH+);融点:194.3℃。
【0230】
製造例85:5−(4−ブロモベンジル)−3−(2−クロロ−6−メチルアミノ−4−ピリジル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオンジメチルアミンをメチルアミンに置き換える以外は、上記の方法(製造例84)に従って標記化合物を合成した。MS(m/z)450(MH+)。
【0231】
製造例86〜97
以下の化合物を必要なボロン酸を用いて製造例7と同様にして合成した。クロマトグラフィー(シリカゲル、EtOAc/ヘキサン=1/1)で精製してモノ置換二環化合物1とジ置換二環化合物2の混合物を得た。
【化39】
【0232】
【表5】
【0233】
【表6】
【0234】
製造例98:5−(4−シアノベンジル)−3−[2,6−ビス(2−ピロリル)−4−ピリジル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化40】
MS(m/z)463(M+)。
【0235】
製造例99:5−(4−シアノベンジル)−3−[2−クロロ−6−(2−ピロリル)−4−ピリジル]−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化41】
MS(m/z)432(M+)。
標記化合物はそれぞれ製造例95と製造例96の化合物からTFAでBoc基を除いて合成した。
【0236】
製造例100:6−(4−ブロモベンジル)−8−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−1,2,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン
【化42】
標記化合物を製造例53と54の方法と類似の方法で合成した。MS(m/z)470(MH+);融点:190℃(分解)。
【0237】
製造例101〜105は以下の反応工程式により合成した。
【化43】
【0238】
製造例101:6−(4−ブロモベンジル)−8−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−2−アセチル−1,2,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン
製造例100で得た化合物(80mg)の無水THF(2mL)溶液に窒素下DIEA(0.073mL)を、ついでAcCl(0.024mL)を加え、反応混合物を室温下18時間攪拌した。水(10mL)とEtOAc(10mL)を加え、混合物を振盪した。水相を分離し、EtOAcで抽出した。集めた有機相をMgSO4で乾燥、濾過し、減圧下濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル;EtOAc/ヘキサン)で精製して標記化合物(71mg)を得た。MS(m/z)513(MH+);融点:91℃。
【0239】
製造例102:6−(4−ブロモベンジル)−8−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−2−メトキシカルボニル−1,2,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン
製造例100で得た化合物(60mg)の無水THF(2mL)溶液にDIEA(0.044mL)、メチルクロロホルメート(0.02mL)およびDMAP(触媒量)を加えた。反応混合物を80℃で3日間攪拌し、その間さらにメチルクロロホルメート(0.1mL)を24時間後と48時間後に加えた。水(10mL)とEtOAc(10mL)を加え、混合物を振盪した。水相を分離し、EtOAcで抽出した。集めた有機相をMgSO4で乾燥、濾過、ついで減圧下濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル;EtOAc/ヘキサン)で精製して標記化合物(37mg)を得た。MS(m/z)529(MH+);融点:81℃。
【0240】
製造例103:6−(4−ブロモベンジル)−8−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−2−[2−(メトキシカルボニル)エチル]−1,2,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン
製造例100で得た化合物(80mg)を3−ブロモプロパン酸メチル(0.5mL)とDIEA(0.089mL)に溶解し、73℃で3日間加熱した。反応混合物を濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル;EtOAc/ヘキサン)で精製して標記化合物(38mg)を得た。MS(m/z)557(MH+);融点:157℃。
【0241】
以下の化合物を同様にして合成した。
製造例104:6−(4−ブロモベンジル)−8−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−2−メトキシカルボニルメチル−1,2,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン:MS(m/z)543(MH+)。
製造例105:6−(4−ブロモベンジル)−8−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−2−[4−(エトキシカルボニル)ブチル]−1,2,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン:MS(m/z)599(MH+)。
【0242】
製造例106:5−(4−シアノベンジル)−3−(3,5−ジクロロベンジル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化44】
【0243】
工程1:
1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン1(500mg、 J. Med. Chem., 1995, 38, 3566)、PPh3(1.2g)および3,5−ジクロロベンジルアルコール(690mg)のTHF(10mL)溶液に0℃でDEAD(0.7mL)を45分間かけて滴下した。混合物を室温まで加温し、水/EtOAc(それぞれ50mLずつ)を加え、混合物を振盪した。水相を集め、EtOAcで抽出し、集めた有機相をMgSO4で乾燥、濾過し、減圧下濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、EtOAc/ヘキサン)で精製し、EtOH/H2Oで再結晶して目的のN−ベンジル誘導体2(550mg)を得た。MS(m/z)299(M+)。
工程2:
製造例56と同様にアルキル化して標記化合物を得た。MS(m/z)414(M+);融点:124℃。
【0244】
以下の化合物を製造例106と類似の方法で合成した。
製造例107:5−(4−シアノベンジル)−3−[2−(3−クロロフェニル)エチル]−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化45】
MS(m/z)394(M+);融点:148℃。
【0245】
製造例108:5−(4−シアノベンジル)−3−(4−ピリジルメチル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化46】
MS(m/z)346(M+);融点:154℃。
【0246】
製造例109:5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,4−ジクロロベンゾイル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化47】
工程1:
1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(5.24g)のDMF(50mL)溶液にEt3N(6.2mL)とtBDMSCl(6.2g)を加えた。反応混合物を室温下2時間攪拌し、その後、水(30mL)とDCM/ヘキサン(1/9、100mL)を加え、混合物を振盪した。水相を分離し、DCM/ヘキサン(1/9)で抽出した。集めた有機層を水洗し、MgSO4で乾燥、濾過し、減圧下濃縮して保護されたイミド(9.9g)を得、これをさらに精製することなく用いた。アルキル化は製造例106と同様の方法で行い、目的のベンジル化体を得た。
【0247】
工程2:
工程1で得た化合物(100mg)とEt3N(0.054mL)のTHF(2mL)溶液に3,4−ジクロロベンゾイルクロリド(74mg)を加えた。反応混合物を室温で4時間攪拌し、減圧下濃縮し、ついでクロマトグラフィー(シリカゲル;EtOAc/ヘキサン)で精製して標記化合物(54mg)を得た。MS(m/z)483(MH+);融点:158℃。
【0248】
製造例110:5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7,7−ジフルオロ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化48】
プラスチックバイアル内で、製造例35で得た化合物(167mg)を無水CH2Cl2(5mL)に溶解し、DAST(47μL)を加えた。反応混合物を室温下6時間攪拌し、ついで2時間還流した。反応混合物をついで室温まで冷却し、10% NaHCO3(2mL)を加えた。混合物をEtOAcで抽出し、集めた有機層をNa2SO4で乾燥、濾過し、蒸発させた。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン〜ヘキサン/EtOAc=2:1の勾配溶出)とHPLC(18C−ウォーターズ、40×210mm、1% HOAc/CH3CN勾配)で精製して、標記化合物(38mg)を得た。MS(m/z)488(MH+);融点:160.3℃。
【0249】
製造例111:5−(4−シアノ−α−ヒドロキシベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化49】
3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(5.63g)の無水THF(20mL)溶液に−78℃で、n−BuLi(13.6mL)とジイソプロピルアミン(3.33mL)から調製したLDAを加えた。反応混合物を−78℃で30分間攪拌し、ついで0℃で1時間攪拌した。この混合物に4−シアノベンズアルデヒド(3.64g)を加えた。反応混合物を3時間かけて室温まで加温し、ついで1N塩酸(50mL)中に注いだ。混合物をEtOAcで抽出し、集めた有機層をNa2SO4で乾燥、濾過し、溶媒を留去した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン〜ヘキサン/EtOAc=1:1の勾配溶出)とHPLC(18C−ウォーターズ、40×210mm、1% HOAc/CH3CNの勾配)で精製して標記生成物(5.5g)を得た。MS(m/z)416(MH+);融点:184.4℃。
【0250】
製造例112:5−(4−シアノベンゾイル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化50】
PCC(2.43g)を製造例111で得た化合物(3.90g)のCH2Cl2(20mL)溶液に加え、反応混合物を室温下48時間攪拌した。混合物を濾過し、CH2Cl2:EtOAc(1:1)で洗浄した。溶媒を留去し、残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン〜ヘキサン/EtOAc=1:1の勾配溶出)で精製して、標記化合物(1.97g)を得た。MS(m/z)414(MH+);融点:72.1℃。
【0251】
製造例113:5−(4−シアノ−α,α−ジフルオロベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化51】
プラスチック製試験管内で、製造例112で得た化合物(154mg)をCCl4(4mL)に溶解し、DAST(98.3μL)で処理した。この反応混合物を室温下22時間攪拌した。反応混合物に10% NaHCO3(5mL)を加えて反応を止め、ついでEtOAcで抽出した。集めた有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過し、溶媒を留去した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン〜ヘキサン/EtOAc=2:1の勾配溶出)で精製して標記化合物(141mg)を得た。MS(m/z)434(MH+);融点:66℃。
【0252】
製造例114〜116は下記の反応工程式により合成した。
【化52】
【0253】
製造例114:5−[4−(4−ニトロフェニル)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(工程1)
標記化合物を製造例7の化合物の合成方法と同様にして合成した。MS(m/z)496(MH+);融点:72−73℃。
【0254】
製造例115:5−[4−(4−アミノフェニル)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(工程2)
製造例114で得た化合物(140mg)をEtOAc(15mL)とEtOH(5mL)に溶解した。反応溶液を窒素で脱気処理して酸素を除いた。Pd−C(5mg、5%デグッサタイプ)を加え、水素ガスを反応溶液に5分間吹き込んだ。反応混合物を水素雰囲気下4.5時間攪拌した。混合物をセライト濾過し、EtOAcで洗浄した。溶媒を留去し、残渣をHPLC(18C−ウォーターズ、40×210mm、1% HOAc/CH3CN勾配)で精製して標記化合物を得た。MS(m/z)466(MH+);融点:278℃(分解)。
【0255】
製造例116:5−[4−(4−アセチルアミノフェニル)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(工程3)
製造例115で得た化合物(38mg)をCH2Cl2(1mL)とピリジン(1mL)に溶解した。この溶液にAc2O(200μL)を加え、反応混合物を15分間還流した。溶媒を留去し、残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン〜ヘキサン/EtOAc=1:1の勾配溶出)で精製して標記化合物(41mg)を得た。MS(m/z)508(MH+);融点:123.9℃。
【0256】
製造例117〜118
下記の化合物を製造例116と同様にして合成した。
【表7】
【0257】
製造例119〜124
対応する3−アミノフェニル誘導体を類似の方法で合成した。
【表8】
【0258】
製造例125:5−[4−[3−(フェニルチオウレイド)フェニル]ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化53】
後記製造例220で得た化合物(100mg)のCH2Cl2(3mL)とEt3N(60μL)溶液にPhNCS(31μL)を加え、反応混合物を室温下終夜攪拌した。混合物をCH2Cl2で希釈し、1N塩酸、食塩水、およびNaHCO3で順次抽出した。有機相をNa2SO4で乾燥、濾過し、溶媒を留去した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン〜ヘキサン/EtOAc=4:1の勾配溶出)と逆相HPLC(18C、ウォーターズ、210×40mm、0.1N HOAc〜CH3CNの勾配)で精製して標記化合物(35mg)を得た。MS(m/z)601(MH+);融点:128.6℃。
【0259】
製造例126:5−[4−[3−(フェニルウレイド)フェニル]ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化54】
後記製造例220で得た化合物(100mg)のCH2Cl2(3mL)とEt3N(60μL)溶液にPhNCO(29μL)を加え、反応混合物を室温下終夜攪拌した。混合物をCH2Cl2で希釈し、ついで1N塩酸、食塩水およびNaHCO3で順次抽出した。有機相をNa2SO4で乾燥、濾過し、溶媒を留去した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン〜ヘキサン/EtOAc=4:1の勾配溶出)で精製して、標記化合物(95mg)を得る。MS(m/z)585(MH+);融点:150.2℃。
【0260】
製造例127:5−[4−[3−(2−オキソ−1−ピロリジニル)フェニル]ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化55】
後記製造例220で得た化合物(100mg)のCH2Cl2(3mL)およびDIEA(75μL)溶液にBr(CH2)3COCl(30μL)を加え、反応混合物を室温下48時間攪拌した。混合物をCH2Cl2で希釈し、ついで1N塩酸、食塩水およびNaHCO3で順次抽出した。有機相をNa2SO4で乾燥し、濾過し、溶媒を留去した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン〜ヘキサン/EtOAc=4:1の勾配溶出)で精製して、標記化合物(40mg)を得た。MS(m/z)534(MH+);融点:86.5℃。
【0261】
製造例128:5−[4−(5−テトラゾリル)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化56】
NaN3(64.5mg)を製造例21で得た化合物(137mg)のDMF(3mL)溶液に加えた。反応混合物を密閉し、140℃で72時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、溶媒を減圧除去した。残渣をHPLC(18C−ウォーターズ、40×210mm、1% HOAc/CH3CNの勾配)で精製して標記化合物(27mg)を得た。MS(m/z)457(MH+);融点:194.8℃。
【0262】
製造例129:5−(4−アミジノベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化57】
無水塩化水素を製造例21の化合物(219mg)のCH3OH(10mL)溶液に15分間0℃で吹き込んだ。反応混合物を封管に密閉し、室温下48時間攪拌した。溶媒を留去し、CH3OHで溶解し、留去して、中間体イミノエーテルを得た。このイミノエーテルをついでNH3/EtOH(2M、20mL)で処理し、再度密閉し、48時間攪拌した。溶媒を留去し、HPLC(18C−ウォーターズ、40×210mm、1% HOAc/CH3CNの勾配)で精製して標記化合物(177mg)を得た。MS(m/z)431(MH+);融点:187.6℃。
【0263】
製造例130:5−(4−シアノベンジル)−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化58】
本化合物を製造例21と同様にして合成した。MS(m/z)401(M+);融点:96℃。
【0264】
製造例131〜133は下記の反応工程式に従って合成した。
【0265】
【化59】
【0266】
製造例131:5−(4−シアノベンジル)−3−(3,5−ジクロロ−4−ベンジルオキシカルボニルアミノフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(工程1〜5)
工程1:
NaH(0.64g、60%油中懸濁物)を2,6−ジクロロ−4−ニトロアニリン1(3g)のDMF(20mL)氷冷溶液に加え、反応混合物を20分間攪拌した。CbzCl(2.72g)をゆっくりと加え、混合物を室温まで加温し、一晩攪拌した。反応溶液をEtOAc/水で分配し、集めた有機相をNa2SO4で乾燥、濾過し、濃縮した。生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して目的化合物(2.7g)を得た。MS(m/z)475(MH+)。
【0267】
工程2:
上記で得た化合物(2.7g)をTHF/H2O(15/10mL)に溶解した。混合物を0℃まで冷却し、さらにNa2S2O4(2.0g)を追加した。反応溶液を0℃で3時間攪拌し、EtOAcで抽出した。集めた有機相をNa2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して目的化合物(2.1g)を得た。MS(m/z)445(MH+)。
【0268】
工程3:
トリホスゲン(1.34g)を工程2で得た化合物(2g)のジオキサン(20mL)溶液に加えた。反応溶液を還流下終夜加熱した。溶媒を減圧下留去した。得られた生成物をさらに精製することなく次の工程に用いた。
【0269】
工程4:
工程3で得た化合物(1.23g)をプロリン誘導体(化合物5、0.58g)のTHF(10mL)氷冷溶液に加え、反応混合物を0℃で30分間攪拌した。これを室温まで放置して加温し、終夜攪拌した。反応混合物をEtOAc/水で分配し、集めた有機層をNa2SO4で乾燥、濾過し、蒸発させた。得られた生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン=1:1)で精製して標記化合物(1.34g)を得た。MS(m/z)715(MH+)。
【0270】
工程5:
工程4で得たウレア化合物(260mg)を製造例1、工程4と同様にして閉環し、標記化合物(140mg)を得た。ESMS(m/z)549(MH+)。
【0271】
製造例132:5−(4−シアノベンジル)−3−(3,5−ジクロロ−4−アミノフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(工程6)
製造例131で得た化合物(100mg)をHBr(2mL、30%AcOH溶液)に溶解した。得られた溶液を室温で30分間攪拌し、EtOAc/H2Oで抽出した。集めた有機層をNa2SO4で乾燥、濾過し、蒸発させた。得られた生成物をプレパラティブTLCで精製して標記化合物(52mg)を得た。MS(m/z)415(MH+);融点:103℃。
【0272】
製造例133:5−(4−シアノベンジル)−3−(3,5−ジクロロ−4−アセチルアミノフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(工程7)
アセチルクロリド(10μL)を製造例132の化合物(20mg)とDIEA(2滴)のTHF(1mL)溶液に加えた。得られた溶液を室温で2時間攪拌した。溶液をEtOAc/H2Oで分配し、集めた有機層をNa2SO4で乾燥、濾過し、濃縮した。生成物をプレパラティブTLCで精製して標記化合物(15mg)を得た。MS(m/z)457(MH+)。
【0273】
製造例134〜137は以下の反応工程式に従って合成した。
【化60】
【0274】
製造例134:5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロ−4−メトキシフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(工程1〜4)
工程1:
2,6−ジクロロ−4−ニトロアニソール(2g)を対応するアニリン(1.5g)に、製造例131と同様にして還元した。MS(m/z)192(MH+)。
【0275】
工程2:
上記アニリン(2.12g)とトリホスゲン(3.28g)のジオキサン(20mL)溶液を24時間還流した。溶媒を留去し、得られた生成物をさらに精製することなく次の工程に用いた。
【0276】
工程3:
上記イソシアネート(2.46g)をプロリン誘導体(3g)のTHF(20mL)氷冷溶液に加えた。得られた溶液を0℃で30分間攪拌し、ついで室温まで加温し、終夜攪拌した。反応混合物をEtOAc/H2Oで分配し、集めた有機層をNa2SO4で乾燥、濾過し、蒸発させた。生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン=1:1)で精製して、目的化合物(3.2g)を得た。MS(m/z)515(MH+)。
【0277】
工程4:
上記ウレア(1.48g)をNaOEt(0.215g)を用いて閉環して標記化合物(1.1g)を得た。MS(m/z)483(MH+)。
【0278】
製造例135:5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(工程5)
製造例134で得た化合物(0.8g)をHBr水溶液(10mL)に溶解し、溶液を終夜還流した。水溶液をEtOAcで抽出し、集めた有機層をNa2SO4で乾燥、濾過し、蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン=1:1)で精製して標記化合物(0.65g)を得た。MS(m/z)469(MH+)。
【0279】
製造例136:5−(4−ブロモベンジル)−3−[3,5−ジクロロ−4−(3−エトキシカルボニルプロピルオキシ)フェニル]−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(工程6)
4−ブロモ酪酸エチル(28mg)を製造例135で得た化合物(55mg)とK2CO3(18mg)の無水DMF(2mL)混合物に加え、得られた混合物を80℃で5時間加熱した。溶液をEtOAc/H2Oで分配し、集めた有機層をNa2SO4で乾燥、濾過し、濃縮した。残渣をプレパラティブTLCで精製して標記化合物(61mg)を得た。MS(m/z)583(MH+)。
【0280】
製造例137:5−(4−ブロモベンジル)−3−[3,5−ジクロロ−4−(3−カルボキシプロピルオキシ)フェニル]−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(工程7、8)
LiOH(15mg)を製造例136で得た化合物(30mg)の無水DMF(1mL)溶液に加え、反応混合物を室温で終夜攪拌した。溶液をEtOAc/H2Oで分配し、集めた有機層をNa2SO4で乾燥、濾過し、濃縮乾固して二酸化合物を得た。MS(m/Z)573(MH+)。
乾燥した二酸化合物をSOCl2(1mL)に溶解し、溶液を還流下1時間加熱した。SOCl2を留去した。残渣をEtOAc/1N塩酸で分配し、集めた有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過して蒸発させた。残渣をプレパラティブTLC(EtOAc/ヘキサン=1:1)で精製して標記化合物を得た。MS(m/z)555(MH+)。
【0281】
製造例138:5−(4−ブロモベンジル)−3−[3,5−ジクロロ−4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化61】
本化合物は製造例135の化合物から製造例136に類似の方法で合成した。MS(m/z)559(MH+);融点:62℃。
【0282】
製造例139:5−(4−シアノベンジル)−3−(3,5−ジクロロ−4−メトキシフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化62】
標記化合物は製造例134と同様の方法で合成した。MS(m/z)430(MH+);融点:95.1℃。
【0283】
製造例140:5−(4−ブロモベンジル)−3−[3,5−ジクロロ−4−(5−エトキシカルボニルペンチルオキシ)フェニル]−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化63】
本化合物は製造例136と同様にして合成した。MS(m/z)612(MH+)。
【0284】
製造例141:5−(4−ブロモベンジル)−3−[3,5−ジクロロ−4−(5−カルボキシペンチルオキシ)フェニル]−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化64】
本化合物を製造例137と同様にして合成した。MS(m/z)584(MH+)。
【0285】
製造例142:5−(4−メトキシカルボニルベンジル)−3−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化65】
製造例139で得た化合物(20mg)とHBr水溶液(5mL)の混合物を還流下40分間加熱した。EtOAcを加え、有機層を分離した。水層をEtOACで抽出し、集めた有機層をNa2SO4で乾燥、濾過し、留去した。残渣をプレパラティブTLC(EtOAc)で精製した。得られた物質をMeOH(2mL)に溶解し、SOCl2を数滴加えた。反応混合物を還流下1時間加熱した。得られた残渣をEtOAcと水で分配した。有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過して濃縮した。生成物をプレパラティブTLCで精製した。MS(m/z)449(MH+);融点:105.3℃。
【0286】
製造例143:5−[4−((L)−N2−アスパラギノカルボニル)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン t−ブチル エステル
【化66】
二酸−ウレア(製造例23、工程1で得た化合物、145.1mg)のTHF(10mL)とDMF(1mL)溶液にEDC(193mg)、HOBT(130mg)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(300μL)を加えた。アルゴン雰囲気下室温で8時間攪拌後、L−アスパラギンtert−ブチルエステル(116mg)を加え、一晩攪拌を継続した。反応溶液をEtOAc/HCl(0.5N)に分配し、EtOAc層を分離し、水、NaHCO3(飽和溶液)、および食塩水で順次洗浄した。これをNa2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン/EtOAcの勾配溶出)で精製して標記化合物(177.8mg)を得た。MS(m/z)589(MH+);融点:144.2℃。
【0287】
製造例144〜154
以下の化合物を類似の方法で合成した。遊離酸はt−ブチルエステルをTFAで脱保護することにより得た。
【表9】
【0288】
製造例155:6−(4−メトキシカルボニルベンジル)−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン
【化67】
本化合物は製造例21と同様の方法で、ピペコリン酸から調製した。MS(m/z)447(MH+);融点:51℃。
【0289】
製造例156〜158
以下の化合物は製造例155で得た化合物から製造例23と同様の方法により合成した。
【表10】
【0290】
製造例159:6−[4−(4,4−ジメチル−4,5−ジヒドロ−2−オキサゾリル)ベンジル]−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン
【化68】
工程1:
チオニルクロリド(2mL)を製造例156で得た化合物(0.644g)に加え、混合物を100℃で2分間加熱し、室温で終夜攪拌した。混合物を蒸発させ、残渣を減圧下乾燥して、酸クロリド化合物を得た。これ(0.655g)を次の工程に用いた。MS(m/z)451(MH+)。
【0291】
工程2:
上記酸クロリド化合物(0.425g)と2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(0.27mL)のCH2Cl2(5mL)混合物を室温で24時間攪拌した。溶媒を留去し、残渣を減圧下乾燥した。チオニルクロリド(5mL)を加え、反応溶液を50℃に30分間加温した。混合物を蒸発させ、得られた残渣をHPLC(CH3CN/0.1N HOAc)で精製して目的化合物(30mg)を得た。MS(m/z)486(MH+);融点:87.2℃。
【0292】
製造例160〜162
以下の化合物(製造例160〜162)を製造例26、27と同様の方法で合成した。
【表11】
【0293】
製造例163:6−(4−シアノベンジル)−4−(3−カルボキシプロピオニル)−8−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−1,4,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン
【化69】
本化合物は製造例162の化合物から製造例64と同様にして合成した。MS(m/z)516(MH+);融点:100.9℃(分解)。
【0294】
製造例164〜165
実施例69と同様にして、製造例163の化合物を以下の化合物に変換した。
【表12】
【0295】
製造例166:6−(4−シアノベンジル)−4−ジメチルアミノアセチル−8−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−1,4,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン
【化70】
本化合物は製造例31と同様にして合成した。MS(m/z)501(MH+);塩酸塩、融点:260.8℃(分解)。
【0296】
製造例167:6−(4−ブロモベンジル)−8−(3,5−ジクロロフェニル)−1,8−ジアザ−4−チアビシクロ[4.3.0]ノナン−7,9−ジオン
【化71】
本化合物はチアジン2−カルボン酸から製造例26と同様にして合成した。
【0297】
製造例168〜169
以下の化合物を製造例167の化合物からmCPBAによる酸化により合成した。
【表13】
【0298】
製造例170〜188
下記表(表12、13および14)記載の化合物を製造例21と同様の方法で、方法Bにより合成した。
【表14】
【0299】
【表15】
【0300】
【表16】
【0301】
製造例189:5−(4−メチルスルフィニルベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン;および
製造例190:5−(4−メチルスルホニルベンジル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
MCPBA(95mg)を製造例179の化合物(0.15g)のCH2Cl2(10mL)溶液に加え、溶液を室温で15時間攪拌した。EtOAcを加え、集めた溶液を飽和NaHCO3水溶液、水および食塩水で順次洗浄し、溶液を乾燥・蒸発させた。残渣をHPLCで精製して標記化合物を得た。
【0302】
【表17】
【0303】
製造例191〜195
下記の化合物を製造例56、工程4と同様にして合成した。
【表18】
【0304】
製造例196:5−(4−ヒドロキシベンジル)−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化72】
BBr3のCH2Cl2(1M、8mL)溶液を製造例194で得た化合物(1.10g)のCH2Cl2(30mL)氷冷溶液に攪拌下滴下した。生じたスラリーを0℃で30分間攪拌し、ついで室温下さらに30分間攪拌した。反応混合物に水を入れて反応を止め、EtOAcで希釈した。反応溶液を水、飽和NH4Cl水溶液および食塩水で順次洗浄し、乾燥、蒸発させて目的化合物(0.96g)を得た。融点:164.9℃;MS(m/z)393(MH+)。
【0305】
製造例197:5−(3−シアノ−4−ヒドロキシベンジル)−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化73】
本化合物を製造例196と同様にして、製造例195の化合物から合成した。MS(m/z)417(MH+);融点:113.5℃。
【0306】
製造例198:5−[4−[2−(4−ピリジル)エトキシ]ベンジル)−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化74】
製造例196で得た化合物(0.15g)、Ph3P(0.22g)および4−ヒドロキシエチルピリジン(0.070mL)の無水CH2Cl2(3mL)混合物にDEAD(0.15mL)を窒素下加えた。30分後、反応混合物を濃縮し、残渣をHPLCで精製して目的化合物(97mg)を得た。MS(m/z)498(MH+)。
【0307】
製造例199〜203
以下の化合物を製造例198と同様にして、必要なヒドロキシ化合物を用いて合成した。
【表19】
【0308】
製造例204:5−(4−i−プロポキシベンジル)−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化75】
2−ヨードプロパン(0.5ml)を製造例196の化合物(0.17g)と炭酸セシウム(0.28g)のDMF(3mL)懸濁液に加え、混合物を4時間攪拌した。混合物をクエン酸で希釈し、溶液をEtOAcで抽出した。EtOAc層を水と食塩水で洗浄し、乾燥して蒸発させた。得られた残渣をHPLCで精製して標記化合物(0.13g)を得た。MS(m/z)435(MH+)。
【0309】
製造例205:5−(4−i−ブトキシベンジル)−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化76】
本化合物は製造例204と類似の方法で合成した。MS(m/z)447(MH+)。
【0310】
製造例206:5−(4−エトキシ−3−フルオロベンジル)−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化77】
製造例220で得た化合物(0.24g)のCH3CN(15mL)溶液に3,5−ジクロロ−1−フルオロピリジニウムトリフレート(0.38g)を加え、混合物を30時間還流した。混合物を濃縮し、HPLCで精製して所望の化合物(0.094g)を得た。MS(m/z)438(MH+)。
【0311】
製造例207〜221
以下の化合物を製造例7と同様の方法(スズキカップリング法)で合成した。
【表20】
【0312】
【表21】
【0313】
製造例222:5−[4−(3−ヒドロキシメチルフェニル)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化78】
本化合物は製造例12と同様にして合成した。MS(m/z)481(MH+);融点:77.1℃。
【0314】
製造例223:5−[4−[3−(1−ヒドロキシ)エチルフェニル]ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化79】
MeMgBr(1.4M THF溶液、0.7mL)を製造例211で得た化合物(0.4g)のTHF(10mL)溶液に−40℃で加え、反応溶液を30分間攪拌した。反応混合物を0℃まで加温し、1N塩酸を加えて反応を止め、ついでEtOAcで抽出した。EtOAc層を食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥、蒸発させた。得られた残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル;ヘキサン〜50% EtOAc/ヘキサン)とHPLC(CH3CN/0.1M HOAc)で精製し所望の化合物(0.3g)を得た。MS(m/z)517(MNa+);融点:66.5℃。
【0315】
製造例224:(E)−5−[4−[3−(2−メトキシカルボニル)ビニルフェニル]ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化80】
本化合物を製造例17と同様にして合成した。MS(m/z)535(MH+);融点:71.3℃。
【0316】
製造例225および226は以下の反応工程式により合成した。
【化81】
【0317】
製造例225:5−(4−ブロモベンジル)−3−[3,5−ジクロロ−4−(t−ブトキシカルボニル)フェニル]−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(化合物5)
工程1:
2,6−ジクロロ−4−ニトロトルエン(10g)、70% HNO3(18mL)および水(20mL)の混合物をスチール製封管内で密閉し、195℃で24時間、砂槽内で攪拌下加熱した。さらにHNO3(2mL)を追加し、混合物を195℃で19時間再加熱した。混合物をEtOAcで抽出し、飽和NaHCO3水溶液でゆっくりと処理した。水層を分離し、酸性とし、EtOAcで再抽出した。これをMgSO4で乾燥、濾過し、濃縮し、減圧下乾燥して所望の酸(9.9g)を得た。MS(m/z)236(MH+)。
H2SO4(2mL)を上記酸(6.21g)のEt2O(20mL)溶液に加えた。イソブチレン(5mL)を−20℃で濃縮し、上記溶液に加えた。混合物をスチール製封管に置き、混合物を終夜攪拌した。封管を開封し、混合物をEt2O(100mL)に溶解し、1N NaOH(100mL)で洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、蒸発させて所望のエステル(6.21g)を得た。
【0318】
工程2:
上記ニトロ−エステル(5.43g)を、製造例131、工程2と同様にして還元し、対応するアニリン(3.87g)を得た。ESMS(m/z)262(MH+)。上記アニリン(2.25g)とトリホスゲン(2.6g)のジオキサン(20mL)溶液を24時間還流した。溶媒を留去し、残渣をさらに精製することなく、次の工程に用いた。
【0319】
工程3:
上記で得たイソシアネート(2.47g)をプロリン誘導体(2.23g)のTHF(50mL)氷冷溶液に加えた。得られた溶液を0℃で30分攪拌し、ついで室温まで放置して加温し、終夜攪拌した。反応混合物をEtOAc/H2Oで分配し、集めた有機層をNa2SO4で乾燥、濾過し、蒸発させた。生成物をクロマトグラフィー(シリカゲル、EtOAc/ヘキサン=1:1)で精製して所望の化合物(2.46g)を得た。ESMS(m/z)600(MH+)。
【0320】
工程4:
上記のウレア(0.5g)をNaOEt(0.06g)でエタノール中、室温下加水分解して、所望の酸(0.5g)を得た。ESMS(m/z)572(MH+)。SOCl2を酸(0.092g)のCH2Cl2(10mL)スラリーに加え、混合物を室温下終夜攪拌した。混合物を蒸発させ、残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル;ヘキサン/EtOAc=3/2)で精製して、標記化合物(0.09g)を得た。MS(m/z)554(MH+);融点:109−110℃。
【0321】
製造例226:5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロ−4−カルボキシフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(化合物6)
製造例225で得た化合物をTFA/CH2Cl2で脱保護して標記酸を得た。MS(m/z)492(MH+);融点:152℃。
【0322】
製造例227:5−(4−ブロモベンジル)−3−[3,5−ジクロロ−4−(カルボキシメチルカルバモイル)フェニル]−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化82】
【0323】
工程1:
製造例226で得た化合物、SOCl2および水数滴の混合物を還流下3日間加熱した。混合物を蒸発させ、減圧下乾燥して所望の酸クロリドを得、これをそのまま次の工程で用いた。
【0324】
工程2:
DIEA(0.13mL)をグリシンt−ブチルエステル塩酸塩(0.035g)のTHF(3mL)溶液に加えた。この溶液に上記で得た酸クロリド(0.061g)のTHF(2mL)溶液を加え、混合物を室温下終夜攪拌した。THFを留去し、残渣をEtOAcで希釈した。溶液を1N塩酸、食塩水および水で順次洗浄、MgSO4で乾燥、濾過し、油状物まで濃縮し、これをクロマトグラフィー(シリカゲル;ヘキサン/EtOAc=3/2)で精製して所望のアミド(0.061g)を得た。MS(m/z)611(MH+)。
【0325】
工程3:
上記で得た化合物をTFA(1mL)とCH2Cl2(1mL)の混合溶媒に溶解し、得られた溶液を室温で4時間攪拌した。反応溶液を濃縮し、残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル;CHCl3〜10%CHCl3/MeOH)で精製して標記化合物(0.045g)を得た。MS(m/z)555(MH+);融点:157−158℃。
【0326】
以下の製造例の化合物を必要アミノ酸誘導体を用いて同様の方法で合成した。製造例228:5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロ−4−L−アラニノカルボニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化83】
MS(m/z)569(MH+);融点:203℃
【0327】
製造例229:5−(4−ブロモベンジル)−3−(3,5−ジクロロ−4−L−アスパラギノカルボニルフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化84】
MS(m/z)612(MH+);融点:172℃
【0328】
製造例230〜238
以下の化合物を、工程1のKHMDSの代わりにLDAを用いる以外は製造例1と同様の方法で合成した。
【表22】
【0329】
製造例239:5−(3−ニトロベンジル)−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化85】
本化合物は類似の方法で合成した。MS(m/z)421(MH+);融点:182.8℃。
【0330】
製造例240:5−(4−シアノベンジル)−3−(2−アミノ−3,5−ジクロロフェニル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化86】
本化合物は製造例131と132の方法と同様にして、2,4−ジクロロ−6−ニトロアニリンから合成した。MS(m/z)415(MH+);融点:122.2℃。
【0331】
製造例241〜249
以下の化合物は製造例67と同様にして、必要酸を用いて合成した。
【表23】
【0332】
製造例250:(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−メトキシカルボニルアミノ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
製造例63で得た化合物(0.075g)のTHF(4mL)溶液にDIEA(0.10mL)とメチルクロロホルメート(0.020mL)を加えた。3時間後、反応溶液を濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル;CH2Cl2/メタノール=98:2)で精製して標記化合物(0.0715g)を得た。MS(m/z)533[MH+];融点:119.8℃。
【0333】
製造例251:(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−(1−ピロリル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化87】
製造例63で得た化合物(0.25g)の酢酸(5mL)溶液に酢酸ナトリウム(0.26g)と2,5−ジメトキシフラン(0.14mL)を加えた。還流20分後、反応溶液を冷却し、EtOAcで希釈し、固体状NaHCO3で中和した。有機層を集め、飽和NaHCO3水溶液と食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥、濾過、濃縮して、クロマトグラフィー(シリカゲル;CH2Cl2/メタノール=95:5)で精製して、標記化合物(0.145g)を得た。MS(m/z)525[MH+];融点:129.5℃。
【0334】
製造例252:(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−アミノアセチルアミノ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
標記化合物は、製造例244の化合物を通常の方法でTFAで処理して合成した。MS(m/z)532[MH+];融点:114℃。
【0335】
製造例253:(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−[(メタンスルホニルアミノアセチル)アミノ]−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
標記化合物は、製造例33と同様にして製造例252で得た化合物から合成した。MS(m/z)632[MNa+];融点:104.9℃。
【0336】
製造例254:(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−メタンスルホニルアミノ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
標記化合物は製造例63で得た化合物から製造例33と同様にして合成した。MS(m/z)575[MNa+];融点:207.2℃。
【0337】
製造例255:(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−[(3−カルバモイル−3−アミノプロパノイル)アミノ]−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
標記化合物は製造例249の化合物を通常の方法でTFAで処理して合成した。MS(m/z)589[MH+];融点:107.8℃。
【0338】
製造例256:(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−[(3−カルバモイル−3−アセチルアミノプロパノイル)アミノ]−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
標記化合物は製造例255で得た化合物から製造例48と同様にして合成した。MS(m/z)653[MNa+];融点:152.8℃。
【0339】
製造例257:(5R,7R)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−ジメチルカルバモイル−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化88】
【0340】
工程1:
構造式1のジアステレオマーの混合物(5.5g)をTHF(150mL)に溶解し、HF−ピリジン(10mL)を加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌し、その後、発泡が止むまで飽和NaHCO3水溶液を加えた。水相を分離し、EtOAcで抽出した。集めた有機相をHCl(5%)、飽和NaHCO3水溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥、濾過し、減圧下濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、EtOAc/ヘキサン=25/75)で精製して単一ジアステオマーとして化合物2(2.9g)を得た。MS(m/z)496(MH+)。
【0341】
工程2:
化合物2(2.9g)、TsCl(2.23g)、ピリジン(1.4mL)およびDCM(10mL)の混合物を室温で攪拌した。3日後、EtOAcを加え、混合物をHCl(5%)で洗浄した。水相をついで分離し、EtOAcで抽出した。集めた有機相をNaHCO3、ついで食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥、濾過し、減圧下濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、EtOAc/ヘキサン=1/9)で精製して化合物3(3.5g)を得た。MS(m/z)650(MH+)。
【0342】
工程3:
化合物3(2.47g)を無水DMSO(8mL)に溶解し、粉末状NaCN(340mg)を加えた。反応混合物を、NaCN(2×100mg)を9時間後と22時間後に追加しながら、80℃で30時間攪拌した。EtOAcと食塩水を加え、反応混合物を振盪した。水相をついで分離し、EtOAcで抽出した。集めた有機相をNa2SO4で乾燥、濾過し、減圧下濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、EtOAc/ヘキサン=1/9)で精製して化合物4(0.9g)を得た。MS(m/z)504(MH+)。
【0343】
工程4:化合物4(0.9g)を無水MeOH(6mL)に溶解し、HCl(1M Et2O溶液、12mL)を加え、反応混合物を室温で攪拌した。18時間後、EtOAcと飽和NaHCO3水溶液を、発泡が止むまで加えた。水相を分離し、EtOAcで抽出した。集めた有機相をNa2SO4で乾燥、濾過し、減圧下濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、EtOAc/ヘキサン=3/7)で精製して化合物5(730mg)を得た。MS(m/z)438(MH+)。
【0344】
工程5:
アミン5(720mg)をDCM(10mL)に溶解し、3,5−ジクロロ−4−ピリジルイソシアネート(343mg)を加えた。混合物を室温で5時間攪拌し、ついで濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、EtOAc/ヘキサン=2/8)で精製して化合物6(900mg)を得た。MS(m/z)626(M+)。
【0345】
工程6:
ウレア6(880mg)をDCM(16mL)に溶解し、Et3N(0.59mL)を加えた。反応混合物をついで43℃で18時間加熱し、減圧下濃縮し、液体クロマトグラフィー(シリカゲル、EtOAc/ヘキサン=2/8)で精製して化合物7(508mg)を得た。MS(m/z)518(M+)。
【0346】
工程7:
化合物7(280mg)をTHF/MeOHに溶解し、LiOH(50mg)の水(1mL)溶液を加えた。反応混合物を室温で24時間攪拌した。塩酸(5%)を加えてpH=2に調整し、反応混合物を濃縮した。水層をEtOAcとDCMで抽出し、集めた有機層をNa2SO4で乾燥、濃縮して所望の生成物8(305mg)を得た。MS(m/z)522(M+)。
【0347】
工程8:
上記二酸8(53mg)の無水DCM(2mL)とジイソプロピルエチルアミン(0.044mL)溶液にBOP試薬(99mg)を加え、溶液を室温下2.5時間攪拌した。ジメチルアミン(2M THF溶液、0.066mL)をついで加えた。4時間後、さらにBOP試薬(0.1ミリモル)とジメチルアミン(0.05ミリモル)を追加した。合計20時間後、EtOAcとHCl(5%)を加え、反応混合物を振盪した。水相を分離し、EtOAcで抽出した。集めた有機相を飽和NaHCO3水溶液と食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥、濾過して、減圧下濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、EtOAc/DCM=1/9)で精製して標記化合物(47mg)を得た。MS(m/z)531(M+)。
【0348】
製造例258〜264
以下の化合物を製造例257と類似の方法で合成した。
【表24】
【0349】
製造例265:(5R,7R)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−カルバモイル−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化89】
標記化合物は、工程8のジメチルアミンの代わりにアンモニウムクロリドを用いる以外は、製造例257と同様にして合成した。MS(m/z)503(M+)。
【0350】
製造例266:(5R,7R)−5−ベンジル−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−ヒドロキシ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化90】
本化合物は製造例58の化合物と同様にして合成した。MS(m/z)391(MH+)。
【0351】
製造例267:5−ベンジル−3−(3,5−ジクロロフェニル−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化91】
本化合物は製造例21の化合物と同様にして合成した。MS(m/z)375(MH+);融点:173.8℃。
【0352】
製造例268:(5R,7R)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−ヒドロキシ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化92】
本化合物は製造例58の化合物と同様にして合成した。MS(m/z)475(MH+);融点:50.4℃。
【0353】
製造例269:6−ブロモベンジル−8−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−1,4,8−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−3,7,9−トリオン
【化93】
【0354】
工程1および2:
化合物1を4−ブロモフェニルアラニンエチルエステルから、WO 98/39303記載の方法に従って合成した。MS(m/z):431(MH+)。
【0355】
工程3:
化合物1およびヒドラジン水和物のメタノール混合物を還流下24時間加熱した。メタノールを留去し、得られた化合物をクロマトグラフィーで精製してジアミン化合物を得た。MS(m/z):301(MH+)。
【0356】
工程4および5:
THF(15mL)を上記ジアミン化合物(1.1g)に加え、溶液を氷で冷却した。ブロモアセチルクロリド(0.35mL)を滴下し、溶液をゆっくりと室温まで加温した。混合物を5時間攪拌し、半分の容量まで濃縮した。Et2Oを加え、混合物を室温で沈澱が完了するまで攪拌した。固体を濾過し、EtOAcに溶解した。溶液を飽和NaHCO3水溶液、ついで食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥、濾過し、蒸発させた。残渣(1.09g)をそのまま次の工程に用いた。
上記化合物(0.480mg)、DIEA(0.59mL)およびDMAP(7mg)のジオキサン(20mL)混合物を70℃で24時間加熱した。混合物をEtOAc/水で希釈し、EtOAc層を分離した。水溶液をEtOAcで抽出し、集めた有機層をNa2SO4で乾燥、濾過し、濃縮した。残渣をHPLC(AcOH 0.1M/CH3CN=75/25〜0/100)で精製して所望の化合物(0.52mg)を得た。MS(m/z):341(MH+)。
【0357】
工程6:
上記化合物(50mg)の無水DCM(2mL)溶液に2,6−ジクロロピリジル−4−イソシアネート(36mg)を加え、溶液を室温で5時間攪拌した。溶液を減圧下濃縮し、残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル)で精製して標記化合物(0.47mg)を得た。融点:226℃;MS(m/z):484(MH+)。
【0358】
製造例270〜285
以下の化合物を上記製造例と同様にして合成した。
【表25】
【0359】
【表26】
【0360】
製造例286:(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−バレリルアミノ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
バレリルクロリド(0.031g)を製造例63の化合物(0.1g)とDIEA(0.84g)のTHF(5mL)溶液に加え、反応混合物を室温で24時間攪拌した。混合物を濃縮し、残渣をHPLC(CH3CN/0.1M AcOH)で精製して標記化合物(0.075g)を得た。MS(m/z)559(MH+)および581(MNa+);融点:66.8℃。
【0361】
製造例287:(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−ウレイド−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
製造例63で得た化合物(0.114g)のジエチルエーテル(5mL)溶液をN−クロロスルホニルイソシアネート(30μL)のジエチルエーテル(5mL)溶液に−15℃で滴下した。1時間後、反応混合物を濃縮した。残渣を0.5N塩酸と30分間攪拌した。反応混合物をDMSOで希釈し、HPLC(CH3CN/0.1M AcOH)で精製した。所望の画分を集め、濃縮し、中和し、EtOAcで抽出し、Na2SO4で乾燥、濾過し、濃縮して標記化合物(0.077g)を得た。MS(m/z)518(MH+);融点:141.7℃。
【0362】
製造例288:(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−(2,5−ジメチルピロリル)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
製造例63で得た化合物(0.1g)、2,5−ヘキサンジオン(0.028g)、AcOH(5mL)のEtOH(5mL)混合物を4時間還流した。混合物を濃縮し、残渣をHPLC(CH3CN/0.1M AcOH)で精製して標記化合物(0.065g)を得た。MS(m/z)553(MH+);融点:112.4℃。
【0363】
製造例289:(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)−7−[2−(トリフルオロアセチル)ピロリル]−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
製造例251で得た化合物(0.078g)のCH2Cl2(10mL)溶液に無水トリフルオロ酢酸(0.084g)を加え、混合物を窒素雰囲気下終夜攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をHPLC(CH3CN/0.1M AcOH)で精製して標記化合物(0.060g)を得た。MS(m/z)621(MH+);融点;166.6℃。
【0364】
製造例290〜299
以下の化合物を上記製造例のひとつと同様にして合成した。
【表27】
【0365】
製造例300:(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−アミノ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
水素(ガス)を製造例288で得た化合物(0.274g)のEtOAc(20mL)溶液に、Pd−C(5%、20mg)の存在下、10分間吹き込み、混合物を2時間攪拌した。混合物をセライト濾過し、セライトを追加のEtOAで洗浄した。集めたEtOAcを蒸発させ、残渣をクロマトグラフィー(ヘキサン−EtOAc)で精製して標記化合物(0.161g)を得た。MS(m/z)474(MH+);融点:43.3℃。
【0366】
製造例301:(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−(N−アセチル−N−メチルアミノ)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
LDA(0.34M THF溶液;0.045g)を製造例64で得た化合物(0.18g)のTHF溶液に−80℃で加え、混合物を同温度で20分間攪拌した。MeI(0.65g)を加え、反応混合物を10分間攪拌した。混合物を室温まで加温し、さらに20分間攪拌した。反応をNH4Cl水溶液を加えて止め、混合物を蒸発させた。残渣をHPLC(CH3CN/0.1M AcOH)で精製して標記化合物(0.012g)を得た。MS(m/z)531(MH+)および553(MNa+);融点:74.7℃。
【0367】
製造例302:(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−[[4−(ジメチルアミノ)ブチリル]アミノ]−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
本化合物を製造例67と同様にして合成した。MS(m/z)587(MH+);融点:57.9℃。
【0368】
製造例303〜309
以下の化合物を上記製造例と同様にして合成した。
【表28】
【0369】
製造例310〜311
以下の化合物は製造例189および190と同様にして合成した。
【表29】
【0370】
製造例312:(5R,7R)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−カルバモイル−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
【化94】
製造例257、工程7で得た化合物(二酸化合物8、0.153g)をチオニルクロリド(2mL)で処理し、還流下加熱した。1時間後、反応混合物を濃縮し、トルエンと蒸発させた。残渣をTHF(3mL)に溶解し、氷浴で冷却したNH4OH(0.5mL)のTHF(5mL)溶液に加えた。15分後、混合物を3N塩酸(10mL)に加えた。混合物をEtOAcで抽出し、抽出物を食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥、濾過し、濃縮した。HPLCで精製して標記化合物(0.108g)を得た。MS(m/z)502(MH+);融点:122.7℃。
【0371】
製造例313〜319
以下の化合物は、製造例310で述べたように、工程8のBOP試薬をSOCl2に置き換える以外は、製造例257と同様にして合成した。
【表30】
【0372】
参考例
置換ベンジルブロミド中間体の合成:標準製造例
5−ブロモメチル−2,2−ジフルオロベンゾジオキソールの合成
BH3−THF(1M、10mL)を2,2−ジフルオロベンゾジオキソール−5−カルボン酸(0.52g)のTHF(10mL)溶液に加え、得られた混合物を室温で14時間攪拌した。反応混合物に2N塩酸を加えて反応を止め、混合物をEtOAcで抽出した。EtOAc溶液を食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濃縮してアルコール化合物(0.42g)を得、これをそのまま次の工程に用いた。
【0373】
上記化合物を無水CH2Cl2(10mL)に溶解し、Ph3P(1.86g)を攪拌下加えた。約15分後、CBr4(4.06g)のCH2Cl2溶液を攪拌下に滴下した。20時間後、反応混合物を濃縮し、残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル;ヘキサン〜20%EtOAc/ヘキサン)で精製して所望のブロミド(0.48g)を得た。
すべてのベンジルブロミドは必要酸から類似の方法で合成した。
【0374】
【発明の効果】
本発明の医薬組成物は、αLβ2接着介在を伴う、炎症、アレルギー性疾患、自己免疫疾患、移植に伴う疾患などの治療または予防に使用することができ、例えば、喘息、成人呼吸窮迫症候群、心血管疾病、血栓症、血栓溶解後の再閉塞、再潅流障害、動脈硬化症、脈管内膜過形成、脳卒中、皮膚炎症性疾患(例えば、乾癬、湿疹、接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎)、骨粗鬆症、変形性関節症、自己免疫疾患[例えば、慢性関節リュウマチ、多発性硬化症、I型糖尿病、全身性エリトマトーデス(SLE)、シェーグレン症候群、炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)]、新生物疾患(新生物腫瘍や癌腫の浸潤・転移など)、移植[慢性または急性の、拒絶反応(宿主対移植片疾患)、GVH病(移植片対宿主疾患)、遅発移植片機能(delayed graft function)、等]、創傷(創傷治癒促進)、膵臓炎、肺炎などの予防・治療に有用である。
Claims (7)
- 有効成分として式(I−A):
XおよびYはそれぞれ独立して、
1)H、
2)ハロゲン、
3)NO2、
4)CN、
5)C1−6アルキルチオ、
6)NR3R6、または
7)ハロゲンで置換されていてもよいC1−6アルキル;
Z1は、
1)H、
2)OH、
3)ハロゲン、
4)NR3R6、
5)NHCOR41、
6)a)カルボキシル、b)C1−6アルコキシカルボニル、またはc)フェニルで置換されていてもよいC1−6アルコキシ、または
7)COR42;
R1およびR2はそれぞれ独立して、H、ハロゲン、OR3、NR3R6、NHCOR41、NHCSR41、NHSO2R5、N3、COR42、またはフェニル;あるいは
R1およびR2は互いに末端で結合してオキソを形成;
R3は
1)水素原子、
2)a)OH、b)ハロゲンまたはC1−6アルコキシで置換されていてもよいフェニル、c)カルボキシル、d)カルバモイル、e)NR6R6、f)C1−6アルコキシカルボニル、g)モルホリニル、h)ピリジル、i)チエニル、またはj)オキソで置換されていてもよいピロリジニル、で置換されていてもよいC1−6アルキル、
3)C3−6シクロアルキル、
4)ハロゲンで置換されていてもよいフェニル、
5)C1−6アルキルで置換されていてもよいピリジル、あるいは
6)モルホリニル;
R41は
1)a)NR6R6、b)カルボキシル、c)−CONRcRd(RcとRdはそれぞれ独立して水素原子およびC1−6アルキルから選ばれる基、あるいはRcおよびRdは互いに末端で結合して、それらが結合する隣接窒素原子と一緒になって、C 1−6 アルキルで置換されていてもよいピペラジニルカルボニルを形成する)、d)C1−6アルコキシカルボニルアミノ、e)C1−6アルコキシスルホニルアミノ、f)C2−7アルカノイルアミノ、またはg)ピリジル、で置換されていてもよいC1−6アルキル;
2)NR6R6またはフェニルで置換されていてもよいC1−6アルコキシ;
3)NR3R6;
4)a)カルボキシル、b)C1−6アルコキシカルボニル、またはc)NR6R6で置換されていてもよいフェニル;
5)C3−6シクロアルキル;
6)C1−6アルキルで置換されていてもよいイソキサゾリル;
7)ピリジル;
8)チエニル;
9)フリル;
10)フェノキシ、または
11)NRaRb;
R42は
1)H、
2)OH、
3)NR6R6またはフェニルで置換されていてもよいC1−6アルキル、
4)NR6R6で置換されていてもよいC1−6アルコキシ、
5)NR3R6、
6)NRaRb、または
7)C1−6アルキルで置換されていてもよいピリジル;
R5は
1)COR42で置換されていてもよいC1−6アルキル、または
2)フェニル;
R6は
1)水素原子、または
2)−N(C1−6アルキル)2で置換されていてもよいC1−6アルキル;
R71は、
1)H、
2)OH、
3)ハロゲン、
4)CN、
5)ハロゲン、OR6またはCOR42で置換されていてもよいC1−6アルキル、
6)ハロゲン、NR3R6、ピリジル、またはピペリジニルで置換されていてもよいC1−6アルコキシ、
7)NO2、
8)NR3R6、
9)NHCOR41、
10)NHSO2R5、
11)COR42
12)C(=NH)NH2、
13)CONHOH、
14)C1−6アルキルチオ、
15)C1−6アルキルスルフィニル、
16)C1−6アルキルスルホニル、
17)a)COOR5で置換されたC2−7アルケニル、b)COR42、c)OR6で置換されていてもよいC1−6アルキル、d)C1−6アルコキシ、またはe)CNで置換されていてもよいフェニル、
18)CHOで置換されていてもよいチエニル、
19)CHOで置換されていてもよいフリル、
20)テトラゾリル、
21)ジヒドロオキサゾリル、
22)CHOで置換されていてもよいピロリル、
23)C1−6アルキルで置換されたイソキサゾリル、あるいは
24)ベンゾチエニル;
R72は、
1)水素原子、
2)ハロゲン、
3)CN、
4)OR6またはCOR42で置換されていてもよいC1−6アルキル、または
5)NO2;または
R71およびR72は互いに末端で結合してハロゲンで置換されていてもよいC1−3アルキレンジオキシを形成;
RaおよびRbは互いに結合して、それらが結合する窒素原子と結合して、水酸基で置換されていてもよいピロリジニルまたはモルホリニルを形成する;
で示される化合物またはその薬理学的に許容される塩を含有することを特徴とする、医薬組成物。 - 式(I−A)で示される化合物において、=A−が=CH−または=N−;
XおよびYはそれぞれ独立して、
1)ハロゲン、
2)NO2、
3)NR3R6、あるいは
4)ハロゲンで置換されていてもよいC1−6アルキル;
R1とR2の一方がHで、他方がH、OH、ハロゲン、NR3R6、NHCOR41、NHCSR41、NHSO2R5、N3、COR42、またはフェニル;あるいは
R1およびR2が互いに末端で結合してオキソを形成;
R71が
1)H、
2)ハロゲン、
3)CN、
4)ハロゲンで置換されていてもよいC1−6アルキル、
5)ハロゲンで置換されていてもよいC1−6アルコキシ、
6)COR42、
7)C1−6アルキルチオ、
8)a)COOR5で置換されたC2−7アルケニル、b)COR42、c)OR6で置換されていてもよいC1−6アルキル、d)C1−6アルコキシ、およびe)CNから選ばれる基で置換されていてもよいフェニル、
9)CHOで置換されていてもよいチエニル、
10)CHOで置換されていてもよいフリル、
11)CHOで置換されていてもよいピロリル、または
12)C1−6アルキルで置換されたイソキサゾリル;
R72が水素原子;あるいは
R71とR72が互いに末端で結合してハロゲンで置換されたC1−3アルキレンジオキシを形成;
上記以外の置換基は、請求項1に定義したとおりである、請求項1記載の医薬組成物。 - 式(I−A)で示される化合物において、=A−が=CH−または=N−;
XおよびYがそれぞれ独立して、ハロゲン;
R1とR2の一方がH、他方がH、OH、NR3R6、NHCOR41、NHCSR41、あるいはCOR42;
R41が
1)a)NR6R6、b)カルボキシル、c)カルバモイル、d)C1−6アルキルで置換されていてもよいピペラジニルカルボニル、e)C2−7アルカノイルアミノ、およびf)ピリジルから選ばれる基で置換されていてもよいC1−6アルキル、
2)C1−6アルコキシ、
3)NR3R6、
4)C3−6シクロアルキル、
5)ピリジル、
6)チエニル、
7)フリル、または
8)ピロリジニル;
R42がNR3R6またはモルホリニル;
R71が
1)ハロゲン、
2)CN、または
3)ハロゲンで置換されていてもよいC1−6アルコキシ;および
R72が水素原子、
上記以外の置換基は請求項1に定義したとおりである、
請求項1記載の医薬組成物。 - 式(I−A)で示される化合物において、=A−が=CH−または=N−;
XおよびYがそれぞれ独立してハロゲン;
R1とR2の一方がH、他方がOH、NHCOR41またはCOR42;
R41がa)カルボキシル、カルバモイル、およびC1−6アルキルで置換されたピペラジニルカルボニルから選ばれる基で置換されていてもよいC1−6アルキル、b)NH2、c)NH(C1−6アルキル)、d)ピリジル、あるいはe)ピロリジニル;
R42がNH2、NH(C1−6アルキル)、またはモルホリニル;
R71がハロゲンで置換されたC1−6アルコキシ;および
R72が水素原子である、
請求項1記載の医薬組成物。 - 有効成分として下記の化合物、または薬理学的に許容される塩を含有する、請求項1記載の医薬組成物。
(5R,7R)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−ヒドロキシ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン;
(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−アセチルアミノ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン;
(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−(3−カルバモイルプロピオニルアミノ)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン;
(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−[3−(4−メチル−1−ピペラジニルカルボニル)プロピオニルアミノ]−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン;
(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−ニコチノイルアミノ−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン;
(5R,7S)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−(1−ピロリジニルカルボニルアミノ)−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン;
(5R,7R)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−カルバモイル−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン;
(5R,7R)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−モルホリノカルボニル−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン;
(5R,7R)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−ジメチルカルバモイル−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン;
(5R,7R)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−メチルカルバモイル−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン;または
(5R,7R)−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3−(3,5−ジクロロフェニル)−7−モルホリノカルバモイル−1,3−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン。 - αLβ2接着介在病態である、喘息、成人呼吸窮迫症候群、心血管疾患、血栓症、血栓溶解後の再閉塞、再潅流障害、動脈硬化症、脈管内膜過形成、外科手術後の心筋の再梗塞あるいは再狭窄、脳卒中、皮膚炎症性疾患、骨粗鬆症、変形性関節症、自己免疫疾患、新生物疾患、移植に伴う疾患、創傷、眼病、膵臓炎、肺炎、または腎炎の治療または予防剤である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の医薬組成物。
- αLβ2接着介在病態である乾癬、アトピー性皮膚炎、慢性関節リュウマチ、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、炎症性腸疾患、拒絶反応、またはGVH病の治療または予防剤である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の医薬組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002117406A JP4109890B2 (ja) | 2001-04-19 | 2002-04-19 | 医薬組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001121235 | 2001-04-19 | ||
JP2001-121235 | 2001-04-19 | ||
JP2002117406A JP4109890B2 (ja) | 2001-04-19 | 2002-04-19 | 医薬組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003002834A JP2003002834A (ja) | 2003-01-08 |
JP4109890B2 true JP4109890B2 (ja) | 2008-07-02 |
Family
ID=26613841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002117406A Expired - Fee Related JP4109890B2 (ja) | 2001-04-19 | 2002-04-19 | 医薬組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4109890B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7199125B2 (en) | 2003-10-02 | 2007-04-03 | Bristol-Myers Squibb Company | Spiro-cyclic compounds useful as anti-inflammatory agents |
BRPI0618610A2 (pt) * | 2005-11-16 | 2011-09-06 | Hoffmann La Roche | derivados de pirrolidina como inibidores de fator xa de coagulação |
JPWO2008007664A1 (ja) | 2006-07-11 | 2009-12-10 | 武田薬品工業株式会社 | 二環性複素環化合物およびその用途 |
US8470823B2 (en) * | 2008-08-29 | 2013-06-25 | Instituto Di Ricerche Di Biologia Molecolare P. Angeletti S.R.L. | Saturated bicyclic heterocyclic derivatives as SMO antagonists |
WO2021261969A1 (ko) * | 2020-06-26 | 2021-12-30 | 홀로스메딕 주식회사 | 신규한 화합물의 제조방법 |
EP4431491A1 (en) * | 2021-11-08 | 2024-09-18 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Carbonyl compound, method for producing carbonyl compound, method for producing isocyanate compound, and isocyanate composition |
-
2002
- 2002-04-19 JP JP2002117406A patent/JP4109890B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003002834A (ja) | 2003-01-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3943394B2 (ja) | αLβ2介在細胞接着阻害剤 | |
US8501946B2 (en) | 5,6,7,8-tetrahydro[1,2,4]triazolo[4,3-a]pyrazine derivatives as P2X7 modulators | |
US6060478A (en) | Azolo triazines and pyrimidines | |
EP2424867B1 (en) | 5,6,7,8-tetrahydroimidazo[1,2-a]pyrazine derivatives as p2x7 modulators | |
EP0915880B1 (en) | Azolo triazines and pyrimidines | |
US6358950B1 (en) | Azolo triazines and pyrimidines | |
US7342012B2 (en) | Inhibitors of αLβ2 mediated cell adhesion | |
EP2155685B1 (en) | Pyrazole derivatives as p2x7 modulators | |
US6136809A (en) | Azolo triazines and pyrimidines | |
CA3118094A1 (en) | Amide-substituted heterocyclic compounds for the treatment of conditions related to the modulation of il-12, il-23 and/or ifn-alpha | |
JP2010522241A (ja) | 増殖性疾患、アレルギー性疾患、自己免疫疾患または炎症性疾患として有用な縮合ヘテロ環化合物 | |
RU2696275C1 (ru) | Производные имидазопиридина в качестве модуляторов активности tnf | |
CA2521158A1 (fr) | Derives de 2-acylamino-4-phenylthiazole, leur preparation et leur application en therapeutique | |
JP5575913B2 (ja) | アルドステロン合成酵素阻害剤としてのイミダゾール誘導体 | |
JP2010521513A (ja) | アザ−ピリドピリミジノン誘導体 | |
US6710064B2 (en) | Hydantoin compounds useful as anti-inflammatory agents | |
JP2004091369A (ja) | 新規ビフェニル化合物 | |
DE69403479T2 (de) | TRICYCLISCHE INHIBITOREN VON GP II b III a REZEPTOREN | |
JPWO2003004497A1 (ja) | 新規複素環化合物 | |
JP4109890B2 (ja) | 医薬組成物 | |
KR100625379B1 (ko) | αLβ2 인테그린 매개된 세포 부착 저해제 | |
AU2006334364B2 (en) | Imidazo (1,2-a)pyridin-3-yl-acetic acid hydrazides, processes for their preparation and pharmaceutical uses thereof | |
TWI250984B (en) | Inhibitors of alpha1beta2 mediated cell adhesion | |
JP2004519435A (ja) | 抗炎症性薬物として有用なヒダントイン化合物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071016 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071206 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080108 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080228 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080325 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080407 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411 Year of fee payment: 3 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120411 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130411 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130411 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140411 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |