JP2003001943A - マルチカラー記録媒体 - Google Patents

マルチカラー記録媒体

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JP2003001943A
JP2003001943A JP2001189112A JP2001189112A JP2003001943A JP 2003001943 A JP2003001943 A JP 2003001943A JP 2001189112 A JP2001189112 A JP 2001189112A JP 2001189112 A JP2001189112 A JP 2001189112A JP 2003001943 A JP2003001943 A JP 2003001943A
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color
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pressure
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Minoru Suzuki
実 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つの基本色のそれぞれについて独立した発
色を得ると共にその2つの基本色による混色の発色も得
られるマルチカラー記録媒体を提供する。 【解決手段】 マルチカラー記録媒体10は支持体12
と、その表面に形成された発色層14とから成り、発色
層は低温発色層16Lと、高温発色層16Hとから成
る。低温発色層は第1の温度(T1)で熱溶融し、第1
の感圧マイクロカプセル18Mを含み、高温発色層が第
1の温度よりも高い第2の温度(t1)で熱溶融し、第
2の感圧マイクロカプセル18Cを含む。第1の感圧マ
イクロカプセルには所定の圧力下でしかも第1の温度範
囲内で破壊されて発色するようになった圧力温度発色特
性が与えられ、第1の温度範囲の下限温度が第1の温度
であり、その上限温度が第2の温度よりも高い第3の温
度(T2)であり、第2の感圧マイクロカプセルには所
定の圧力下でしかも第2の温度範囲内で破壊されて発色
するようになった圧力温度発色特性が与えられ、第2の
温度範囲の下限温度が第2の温度であり、その上限温度
が第3の温度(T2)以上とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は少なくとも2色を発
色し得るように構成されたマルチカラー記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上述したようなマルチカラー記録媒体と
して、2色以上を発色し得るようになった加色型マルチ
カラー感熱紙が既に知られている。例えば、このような
加色型感熱紙で2色を発色させる場合には、シート紙上
に感熱発色層が形成され、この感熱発色層が単層構造と
なっているときには、2種類のロイコ染料(即ち、第1
のロイコ染料及び第2のロイコ染料)と顕色剤とが均一
に分布させられ、該感熱発色層が多層構造(2層構造)
となっているときには、各層にそれぞれ1種類のロイコ
染料と顕色剤とが均一に分布させられる。顕色剤につい
ては、第1のロイコ染料の発色温度が第2のロイコ染料
の発色温度より低くなるように適宜選択され、また必要
に応じてそれらロイコ染料の発色温度を調整するために
感熱発色層には適宜増感剤が加えられる。
【0003】周知のように、ロイコ染料自体は通常は乳
白色或いは半透明の粉体であり、このようなロイコ染料
は顕色剤との化学的な発色反応により発色して所定の色
を呈する。ロイコ染料と顕色剤とに化学的な発色反応を
引き起こさせて十分な濃度の発色を得るためには、その
ロイコ染料と顕色剤とが共に熱溶融状態となっているこ
とが条件となる。
【0004】従って、感熱発色層に第1のロイコ染料の
熱溶融温度が加えられると、第1のロイコ染料が発色し
て第1の色を呈し、感熱発色層に第2のロイコ染料の熱
溶融温度が加えられると、第1及び第2のロイコ染料の
双方がそれぞれ発色して第1及び第2の色から成る混色
を呈する。要するに、感熱発色層に低温度と高温度とを
選択的に加えることにより、第1のロイコ染料による発
色と第1及び第2のロイコ染料の発色による混色とが得
られる。例えば、第1及び第2のロイコ染料がそれぞれ
マゼンタ及びシアンを発色するものとして選ばれた場
合、低温側でマゼンタの発色が得られ、高温側でマゼン
タとシアンの混色即ちブルーの発色が得られる。
【0005】また、従来の加色型のマルチカラー感熱記
録媒体では、第1及び第2のロイコ染料のうちの低温側
発色ロイコ染料(即ち、上述の例では、マゼンタ発色用
ロイコ染料)の発色温度については一般的には少なくと
も100℃以上に設定される。というのは、マルチカラー
感熱記録媒体については、日常下で100℃前後の温度に
晒される機会が屡々あり得るからである。即ち、もし低
温側発色ロイコ染料の発色温度を例えば80℃に設定した
場合には、マルチカラー感熱記録媒体が80℃以上の温度
に不用意に晒されると、そこに下地汚れ等の誤発色が生
じることとなるからである。一方、低温側発色ロイコ染
料の発色温度を少なくとも100℃に設定した場合には、
高温側発色ロイコ染料(即ち、上述の例では、シアン発
色用ロイコ染料)の発色温度については低温側ロイコ染
料の発色温度(少なくとも100℃)を十分に越える高温
度に設定することが必要となる。というのは、低温側発
色ロイコ染料の発色温度と高温側発色ロイコ染料の発色
温度との間の温度差が十分に離れていないと、低温側発
色ロイコ染料の発色時に高温側発色ロイコ染料が低濃度
で発色する現象、所謂カブリが生じ得るからである。そ
の結果、従来のマルチカラー感熱記録媒体に対する全体
的な必要印字エネルギは相当に大きなものとなる。
【0006】特開平08-282115号公報及び特開平09-7663
4号公報には、上述したような加色型マルチカラー感熱
記録媒体において、低温側発色ロイコ染料の発色温度と
高温側発色ロイコ染料の発色温度との間の温度差が比較
的接近していてもカブリの発生を防止するために高温側
発色ロイコ染料を感熱マイクロカプセルに封入すること
が開示されている。即ち、感熱マイクロカプセルが所定
温度(高温側発色ロイコ染料の発色温度)で熱溶融したと
き、その高温側発色ロイコ染料が流出して顕色剤と発色
反応するようにされているので、感熱マイクロカプセル
が熱溶融するまでは、高温側発色ロイコ染料の発色が防
止され得るので、低温側発色ロイコ染料の発色時でのカ
ブリの発生が阻止されることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したような加色型
マルチカラー記録媒体においては、2つの基本色のうち
の一方だけが独立して発色し得るけれども、その他方の
基本色については独立して発色することはできない。例
えば、上述の例のように、基本色として、マゼンタとシ
アンとが選ばれた場合、そのうちの一方の色、例えばマ
ゼンタを独立して発色させたとすると、マゼンタとシア
ンとの混色によるブルーは得られても、シアンについて
は独立して発色させることはできない。かくして、従来
の加色型マルチカラー記録媒体は発色機能及び効率の面
で劣ったものとなる。
【0008】また、以上に述べた従来のマルチカラー感
熱紙の別の問題点として、所望の色が得られない場合が
あるということが指摘されている。例えば、マゼンタ系
の色にも種々のタイプのものが知られているが、そのマ
ゼンタ系の色はロイコ染料で得られるものに限定され、
しかも他の色のロイコ染料との組合せを勘案した場合に
は温度条件との兼ね合いでマゼンタ系の色の選択幅は更
に狭められることになる。マルチカラー感熱記録媒体の
ユーザの中には、少なくとも1色については所望の色合
いの発色が得られるようにしたいという要望があるが、
しかしその所望の色合いが一種類のロイコ染料だけで得
られない限り、そのようなユーザの要望に応えることは
できない。一方、マゼンタ系のロイコ染料を適当に混ぜ
あわて所望の色合いのマゼンタ色が得られたとしても、
その混ぜ合わされたロイコ染料について所望の熱溶融温
度が得られるとは限らない。更に、3色以上の発色を得
ようとした場合には、ロイコ染料の選択の幅は一層狭め
られ、或る色について所望の色合いを得ることは殆ど不
可能と言ってもよい。
【0009】従って、本発明の目的は、2つの基本色の
それぞれについて独立した発色を得ると共にその2つの
基本色による混色の発色も得られるように構成されたマ
ルチカラー記録媒体を提供することである。
【0010】また、本発明の別の目的は、2つの基本色
のそれぞれについて独立した発色を得ると共にその2つ
の基本色による混色の発色も得られるように構成された
マルチカラー記録媒体であって、更に2つの基本色のう
ちのいずれについては任意の色合いの色相を実現し得る
ようになったマルチカラー記録媒体を提供することであ
る。
【0011】一方、従来の加色型マルチカラー感熱記録
媒体に対する全体的な必要印字エネルギが大きい点も問
題点となる。特開平08-282115号公報及び特開平09-7663
4号公報に開示されたような加色型マルチカラー感熱記
録媒体では、高温側発色ロイコ染料の発色温度が比較的
低温側に設定し得たとしても、低温側発色ロイコ染料の
下地汚れ等の誤発色を防止するためには、その発色温度
については相変わらず少なくとも100℃以上の高温に設
定する必要がある。
【0012】従って、本発明の更に別な目的は、上述し
たようなタイプのマルチカラー記録媒体であって、基本
色のうちの1色の発色温度を100℃以下に設定しても下
地汚れ等の誤発色を防止し得ると共に、他色とのカブリ
を効果的に防止し得るマルチカラー記録媒体を提供する
ことである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によるマルチカラ
ー記録媒体は、支持体と、この支持体の表面に形成され
た発色層とから成り、この発色層は支持体上に形成され
た低温発色層と、この低温発色上に形成された高温発色
層とから成る。低温発色層は第1の温度で熱溶融する感
熱層中に多数の第1の感圧マイクロカプセルを均一に分
布させたものとして形成され、第1の感圧マイクロカプ
セルには第1の色材が封入される。高温発色層は第1の
温度よりも高い第2の温度で熱溶融する感熱層中に多数
の第2の感圧マイクロカプセルを均一に分布させたもの
として形成され、第2の感圧マイクロカプセルには第1
の色材とは異なった色相の第2の色材が封入される。第
1の感圧マイクロカプセルには所定の圧力下でしかも第
1の温度範囲内で破壊されて発色するようになった圧力
温度発色特性が与えられ、第1の温度範囲の下限温度は
第1の温度であり、その上限温度は第2の温度よりも高
い第3の温度とされる。第2の感圧マイクロカプセルに
は所定の圧力下でしかも第2の温度範囲内で破壊されて
発色するようになった圧力温度発色特性が与えられ、第
2の温度範囲の下限温度は第2の温度であり、その上限
温度は第3の温度以上とされる。
【0014】このような構成によれば、第2の温度と第
3の温度との間では、第1及び第2の色材の双方の発色
による混色が得られる。好ましくは、低温発色層には第
1及び第2の色材とは異なった色相を発色する感熱発色
成分が含まれ、この感熱発色成分の発色開始温度が第2
の温度範囲の上限温度とされる。
【0015】第1の色材についてはロイコ染料をベース
とするものであってよく、この場合には低温発色層は該
ロイコ染料の顕色剤から成る感熱層として形成される。
同様に、第2の色材についてもロイコ染料をベースとす
るものであってよく、この場合には高温発色層は該ロイ
コ染料の顕色剤から成る感熱層として形成される。好ま
しくは、第1の温度範囲の下限温度については100℃以
下に設定される。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して、本発
明によるマルチカラー記録媒体の一実施形態について説
明する。
【0017】先ず、図1を参照すると、本発明によるマ
ルチカラー記録媒体の第1の実施形態が参照符号10で
全体的に示される。マルチカラー記録媒体10は適当な
支持体例えばポリエチレンレフタレート樹脂(PET)で作
られたシート12と、このシート12上に塗布された発
色層14とから成り、発色層14は低温発色層16Lと
高温発色層16Hとから成る二層構造とされる。低温発
色層16Lは所定の温度で熱溶融するようになった感熱
層中に第1の感圧マイクロカプセル18Mを均一に分布
させたものとして形成され,高温発色層16Hは低温発
色層16Lの熱溶融温度よりも高い温度で熱溶融するよ
うになった感熱層中に第2の感圧マイクロカプセル18
Cを均一に分布させたものとして形成される。
【0018】第1の感圧マイクロカプセル18Mには例
えばマゼンタ色材が封入され、このマゼンタ色材はマゼ
ンタ発色用ロイコ染料をベースとするものが使用され
る。例えば、マゼンタ色材としては、RKS(Rutgers Kure
ha Solvents Gmbh)社からKMC-113(2,7ジイソプロピ
ルナフタリン)として入手可能な透明オイル(ビヒク
ル)にマゼンタ発色用ロイコ染料を溶解或いは分散させ
たものが使用される。マゼンタ発色用ロイコ染料として
は、例えば、山本化成社製のRed-3が用いられる。な
お、図1では、第1の感圧マイクロカプセル18M内に
封入したマゼンタ色材がマゼンタを表す“MA”で示さ
れている。
【0019】第1の感圧マイクロカプセル18Mに封入
されるマゼンタ色材として、ロイコ染料をベースとする
ものが使用されるときには、低温発色層(感熱層)16
Lの主成分はロイコ染料の顕色剤とされ、図1では、そ
の顕色剤成分が記号“×”で示される。顕色剤成分
“×”については、例えば旭電化工業社からK-5として
入手可能な顕色剤が使用され、この顕色剤K-5は熱溶融
温度約145℃を示す。図1には図示されていないが、低
温発色層16L中には増感剤成分としてアセトアセトア
ニリドが適量加えられるので、顕色剤成分“×”の熱溶
融温度は約145℃から約90℃まで低下させられる。要す
るに、低温発色層(感熱層)16Lの熱溶融温度は約90
℃となる。
【0020】本実施形態では、低温発色層16Lには更
にブラック発色用ロイコ染料成分も含まれ、このブラッ
ク発色用ロイコ染料成分は記号“△”で示される。ブラ
ック発色用ロイコ染料成分としては、例えば山本化成社
からETACとして入手可能なブラック発色用ロイコ染料が
使用される。なお、ETACの発色温度は約208℃である
が、低温発色層16L中の増感剤成分(アセトアセトア
ニリド)のために、ETACの発色温度は170℃ないし180℃
まで低下させられる。
【0021】第2の感圧マイクロカプセル18Cには例
えばシアン色材が封入され、このシアン色材はシアン発
色用ロイコ染料をベースとするものが使用される。例え
ば、シアン色材としては、上述の透明オイル(KMC-11
3)にシアン発色用ロイコ染料を溶解或いは分散させた
ものが使用される。シアン発色用ロイコ染料としては、
例えば、山田化学社製のBlue220が用いられる。なお、
図1では、第2の感圧マイクロカプセル18C内に封入
したシアン色材がシアンを表す“CY”で示されてい
る。
【0022】第2の感圧マイクロカプセル18Cに封入
されるシアン色材として、ロイコ染料をベースとするも
のが使用されるときには、低温発色層16Lの場合と同
様に、高温発色層(感熱層)16Hの主成分もロイコ染
料の顕色剤とされ、図1では、その顕色剤成分が記号
“×”で示され、この顕色剤成分“×”についてもK-5
が使用される。図1には図示されていないが、高温発色
層16H中にも増感剤成分としてステアリン酸アミドが
適量加えられるので、顕色剤成分“×”の熱溶融温度は
約145℃から約120℃まで低下させられる。要するに、高
温発色層(感熱層)16Hの熱溶融温度は約120℃とな
る。
【0023】本実施形態では、第1及び第2の感圧マイ
クロカプセル18M及び18Cの壁膜はメラミン樹脂か
ら形成される。このような感圧マイクロカプセル(18
M及び18C)は周知のマイクロカプセル製造法例えば
インサイト(in situ)重合法等により製造することが可
能であり、その平均粒径については約5μmないし6μm程
度とされ、その壁膜の膜厚については第1及び第2の感
圧マイクロカプセル18M及び18Cが0.2MPa以上の圧
力下で破壊され得るようなものとされ、更にその耐熱温
度は無負荷状態下で約300℃とされる。
【0024】以下に0.2MPa以上の圧力下で破壊され得る
ようになった第1の感圧マイクロカプセル18M(平均
粒径約5μm〜約6μm)の製造のための実施例を示す。
1)先ず、以下の3つの溶液が調製される。 (A) マゼンタ色材溶液 KMC-113(2,7ジイソプロピルナフタリン) … 100g Red-3 … 3g (B) 保護コロイド水溶液 ポリビニルベンゼンスルホン酸の一部ナトリウム塩 … 5g 精製水 … 95g (C) メラミン-ホルマリンプレポリマー水溶液 メラミン … 11.2g ホルマリン … 22.8g 精製水 … 40g (なお、ホルマリンは、2%水酸化ナトリウム水溶液でpH
9に調製した37%ホルムアルデヒドが使用される。このホ
ルマリン22.8gとメラミン11.2gとを混合して70℃に加熱
し、メラミンが溶解した後に精製水40gを加えて攪拌
し、(C)メラミン-ホルマリンプレポリマー水溶液を得
た)
【0025】2)次いで、(A)マゼンタ色材溶液と
(B)保護コロイド水溶液とを混合し、この混合液をホ
モジナイザーで攪拌し、(D)乳化分散液(O/Wエマルジ
ョン)を調製する。このとき該乳化分散液は(A)マゼン
タ色材溶液が平均粒径約4.5μmの液滴となるようホモジ
ナイザーの回転数及び攪拌時間を調整し分散した。
【0026】3)次に、上記乳化分散液に(C)メラミ
ン-ホルマリンプレポリマー水溶液を加えて混合し、そ
の混合液を温度30℃に保ちながらゆっくり攪拌し、20%
酢酸水溶液を適宜加えて、該混合液をpH3ないしpH6に
設定する。続いて、この状態のままで混合液の温度を60
℃まで上昇させて、約1時間攪拌しながら縮重合反応を
進行させることにより、平均粒径約5μmの第1の感圧
マイクロカプセル18Mを得た。
【0027】このようにして得られた第1の感圧マイク
ロカプセル18Mの壁膜の膜厚はそれが0.2MPa以上の圧
力下で破壊され得るようなものとなる。なお、第1の感
圧マイクロカプセル18Mの壁膜の膜厚については、主
にメラミン-ホルマリンプレポリマー水溶液中のメラミ
ンの量に依存し、その量が多くなればなる程、その膜厚
は厚くなる。
【0028】勿論、第2の感圧マイクロカプセル18C
の製造についても同様に行うことが可能であり、このと
きマゼンタ色材溶液の代わりに、KMC-113の100gとBlue2
20の3gとから成るシアン色材溶液が用いられる。
【0029】次に、上述のマルチカラー記録媒体10の
製造工程について説明する。
【0030】先ず、低温発色層16Lの形成のために、
以下の表に示す組成から成る組成液Aが用意される。 組成 重量部 (1) 25W%マイクロカプセル(18M)の水分散液 … 1.0 (2) 16W%K-5 の水分散液 … 1.5 (3) 16W%アセトアセトアニリドの水分散液 … 0.5 (4) 17W%ETAC の水分散液 … 1.0 (5) 20W%PVA (重合度 500)の水溶液 … 0.5 ここで、組成(1)は精製水に第1の感圧マイクロカプセ
ル18Mを25重量パーセント加えて分散(懸濁)させた
ものである。組成(2)は精製水にK-5(顕色剤)を16重量
パーセント加えて分散(懸濁)させたものであり、この
顕色剤は平均粒径1μm以下の粉体である。組成(3)は精
製水にアセトアセトアニリド(増感剤)を16重量パーセ
ント加えて分散(懸濁)させたものであり、この増感剤
も平均粒径1μm以下の粉体である。組成(4)は精製水に
ETAC(ブラック発色用ロイコ染料)を17重量パーセント加
えて分散(懸濁)させたものであり、ETAC自体も平均粒
径1μm以下の粉体である。組成(5)は精製水にPVA(ポ
リビニルアルコール)を20重量パーセント加えて溶解し
たものである。
【0031】以上の組成液AをマイヤーバーNo.3でもっ
てシート(PET)12上に塗布して自然乾燥させることに
より、図1に示すような低温発色層16Lが形成され
る。マイヤーバーNo.3を用いて組成液Aを塗布した場合
には、1平方メートル当たり約1ないし3グラムの塗布
量が得られる。なお、シート(PET)12としては、厚さ
0.2mmのものが使用され、好ましくは白色に着色され
る。
【0032】このようにして得られた低温発色層16L
は増感剤としてアセトアセトアニリドの所定量が含まれ
るので、既に述べたように、顕色剤成分(K-5)の熱溶融
温度については約145℃から約90℃まで低下させられ
る。要するに、低温発色層16Lは約90℃で熱溶解する
ようになった感熱層として機能する。また、ETAC(ブラ
ック発色用ロイコ染料)の発色温度についてはアセトア
セトアニリド(増感剤)との共融作用のために約208℃
から約170℃ないし180℃まで低下させられる。なお、組
成(5)のポリビニルアルコール(PVA)はバインダとして機
能し、これにより低温発色層16Lは一体化されると共
にシート12に固着させられる。
【0033】次に、高温発色層16Hの形成のために、
以下の表に示す組成から成る組成液Bが用意される。 組成 重量部 (1) 25W%マイクロカプセル(18C)の水分散液 … 1.0 (2) 16W%K-5 の水分散液 … 1.5 (3) 16W%ステアリン酸アミドの水分散液 … 0.5 (4) 20W%PVA (重合度 500)の水溶液 … 0.5 ここで、組成(1)は精製水に第2の感圧マイクロカプセ
ル18Cを25重量パーセント加えて分散(懸濁)させた
ものである。組成(2)は、組成液Aの場合と同様、精製
水にK-5(顕色剤)を16重量パーセント加えて分散(懸
濁)させたものである。組成(3)は精製水にステアリン
酸アミド(増感剤)を16重量パーセント加えて分散(懸
濁)させたものであり、この増感剤も平均粒径1μm以
下の粉体である。組成(4)は、組成液Aの場合と同様、
精製水にPVA(ポリビニルアルコール)を20重量パーセ
ント加えて溶解したものである。
【0034】以上の組成液BをマイヤーバーNo.3でもっ
て低温発色層16L上に塗布して自然乾燥させることに
より、図1に示すような高温発色層16Hが形成され、
かくしてマルチカラー記録媒体10が得られる。なお、
上述した組成液Aの塗布の場合と同様に、マイヤーバー
No.3を用いて組成液Bを塗布したとき、1平方メートル
当たり約1ないし3グラムの塗布量となる。
【0035】このようにして得られた高温発色層16H
には増感剤としてステアリン酸アミドの所定量が含まれ
るので、既に述べたように、顕色剤成分(K-5)の熱溶融
温度については約145℃から約120℃まで低下させられ
る。要するに、高温発色層16Hは約120℃で熱溶解す
るようになった感熱層として機能する。なお、低温発色
層16Lの場合と同様に、組成(4)のポリビニルアルコ
ール(PVA)はバインダとして機能し、これにより高温発
色層16Hは一体化されると共に低温発色層16Lに固
着させられる。
【0036】図2を参照すると、以上のように構成され
たマルチカラー記録媒体10にカラー画像記録を行う画
像記録装置が概略的に示され、この画像記録装置はサー
マル・ライン・プリンタとして構成される。このような
サーマル・ライン・プリンタによれば、マルチカラー記
録媒体10に対して、第1の感圧マイクロカプセル18
Mによるマゼンタ画像と、第2の感圧マイクロカプセル
18Cによるシアン画像と、マゼンタ画像とシアン画像
との混色画像即ちブルー画像と、ブラック発色用ロイコ
成分“△”によるブラック画像とを記録することが可能
である。
【0037】図2に示すように、記録装置は略直方形の
形態となったハウジング20を具備し、このハウジング
20の上側壁にはマルチカラー記録媒体10を導入する
導入口22が形成される。また、ハウジング20の側壁
の1つにはマルチカラー記録媒体10を排出する排出口
24が形成される。図2にはマルチカラー記録媒体10
の移動通路が一点鎖線26で示され、画像記録時、マル
チカラー記録媒体10は導入口22に導入され、移動通
路26に沿って移動させられた後に排出口24から排出
される。
【0038】ハウジング20内にはサーマルヘッド支持
体28が所定位置に設けられ、このサーマルヘッド支持
体28により、移動経路26の一部が規定される。サー
マルヘッド支持体28にはサーマルヘッド30が搭載さ
れ、このサーマルヘッド30はマルチカラー記録媒体1
0の移動経路を横切る方向に延在し、しかもその延在方
向に沿って多数の電気抵抗素子即ち発熱素子が一直線上
にn個配列される。
【0039】図3を参照すると、サーマルヘッド30に
含まれるn個の発熱素子の一部が参照符号R1、R2及び
3で示される。同図に示されるように、n個の発熱素
子R1、R2、R3、…Rnはサーマルヘッド駆動回路31
に接続され、このサーマルヘッド駆動回路31により、
n個の発熱素子R1、R2、R3、…Rnは一ライン分のカ
ラー画素データに従って選択的に通電させられて発熱さ
せられる。例えば、カラー画素データがマゼンタ画素デ
ータであるときには、その該当発熱素子(R1、R2、R
3、…Rn)の発熱温度は約105℃とされ、またカラー画
素データがマゼンタとシアンの両方を含む画素データ、
つまりブルー画素データであるときには、その該当発熱
素子(R1、R2、R3、…Rn)の発熱温度は約130℃と
され、更にカラー画素データがシアン画素データのみで
あるときには、その該当発熱素子(R1、R2、R3、…
n)の発熱温度は約150℃とされ、更にまたカラー画素
データがブラック画素データであるときには、その該当
発熱素子(R1、R2、R3、…Rn)の発熱温度は約190
℃とされる。なお、このような発色プロセスについては
後で詳述する。
【0040】図2に示すように、サーマルヘッド30に
はプラテンローラ32が適用され、このプラテンローラ
32には圧力付与ばね手段34が組み合わされる。圧力
付与ばね手段34はプラテンローラ32に対して例えば
約0.3MPaを及ぼすように構成され、これによりプラテン
ローラ32は約0.3MPaの圧力でサーマルヘッド30に対
して押圧される。
【0041】マルチカラー記録媒体10の発色層14に
対するカラー画像の記録時、上述の発熱素子(R1
2、R3、…Rn)のそれぞれは該カラー画像の画素単
位(即ち、ドット)に対応した寸法形状を有する。即
ち、後述するように、各発熱素子の発熱により発色層1
4上に画素単位としてのドットが生じさせられるが、本
実施形態では、各発熱素子に対しては、該ドットサイズ
が約50μmないし100μmとなるような寸法形状が与えら
れる。
【0042】なお、図2において、参照符号36はサー
マルヘッド駆動回路31(図3)の動作を制御する制御
回路基板を示し、また参照符号38は電源装置を示し、
この電源装置38により、サーマルヘッド30の発熱素
子や制御回路基板36等に対する給電が行われる。
【0043】上述したように、カラー画像記録時、マル
チカラー記録媒体10は導入口22に導入されるが、こ
のときマルチカラー記録媒体10の向きについては、そ
の発色層14側がサーマルヘッド30の発熱素子R1
2、R3、…Rnに対して接触するようにされる。
【0044】次に、上述した記録装置を用いてマルチカ
ラー記録媒体10の発色層14上にカラー画像を記録す
る際の発色プロセスについて説明する。
【0045】マルチカラー記録媒体10がサーマルヘッ
ド30とプラテンローラ32との間を通過するとき、マ
ルチカラー記録媒体10の発色層14は圧力付与ばね手
段34のためにサーマルヘッド30の発熱素子R1
2、R3、…Rnから約0.3MPaの圧力を受けることにな
るが、各発熱素子が通電されていないとき、即ち各発熱
素子が常温とされているとき、その約0.3MPaの圧力は固
体相を呈している発色層14に阻まれて第1及び第2の
感圧マイクロカプセル18M及び18Cに直接及ぼされ
ることはなく、このため第1及び第2の感圧マイクロカ
プセル18M及び18Cの双方とも破壊されることはな
い。
【0046】ところが、サーマルヘッド30の発熱素子
1、R2、R3、…Rnのいずれかがマゼンタ画素データ
に基づいて通電されると、その通電された発熱素子は約
105℃まで加熱させられ、このとき低温発色層16L中
の顕色剤成分“×”は増感剤(ステアリン酸アミド)と
の共融作用のために熱溶融させられるが、しかし高温発
色層16H中の顕色剤成分“×”は後述する理由により
熱溶融を受けることはない。かくして、図4に示すよう
に、高温発色層16Hの一部が通電発熱素子によって低
温発色層16中に陥没するような態様で侵入させられ、
これにより陥没箇所の第1の感圧マイクロカプセル18
Mはその臨界破壊圧力0.2MPaを越える破壊圧力0.3MPaを
直接受けて破壊され、そこからマゼンタ色材が放出させ
られ、このとき放出マゼンタ色材中のマゼンタ発色用ロ
イコ染料成分は低温発色層16L中の熱溶融顕色材成分
“×”と発色反応を引き起して、そこにマゼンタドット
が発色させられる。
【0047】なお、高温発色層16Hの陥没部分中の顕
色剤成分“×”は105℃の温度下では固相となっている
ために、該陥没部分中に含まれる第2の感圧マイクロカ
プセル16Cには圧力0.3MPaが及ぼされることはなく、
このため該第2の感圧マイクロカプセル16Cが破壊さ
れることはない。
【0048】ここで、通常の熱の伝播メカニズムからい
うと下層にある16Lに105℃の熱を熱伝導で伝えようと
すると、上層16Hを105℃以上の温度で加熱する必要
がある。従って上層の相状態を固相のまま下層を熱溶融
するには双方の熱溶融温度に大きな差をつけて発色層を
構成する必要があると想定された。しかし、実際には、
サーマルヘッドによる薄膜への瞬間的な温度上昇の条件
下ではその熱伝播形態は熱輻射によるところが大きく、
実施例程度の温度差で発熱体周辺全域が一瞬にして均一
温度に加熱され、比較的溶融温度の低い下層(16L)
が先にその影響を受けることになる。このことは後述す
る、カプセルの高温下での特異な破壊現象からも裏付け
られる。また、上層(16H)には構成物質のほとんど
が液体(オイル)であるマイクロカプセル18Cが含ま
れるのために温度の均一化が一層促進される。
【0049】サーマルヘッド30の発熱素子R1、R2
3、…Rnのいずれかがブルー画素データに基づいて通
電されると、その通電された発熱素子は約130℃まで加
熱させられ、このとき低温発色層16L及び高温発色層
16Hの双方の顕色剤成分“×”が熱溶融させられ、こ
のため通電発熱素子は低温発色層16L及び高温発色層
16Hの双方に侵入する。かくして、第1及び第2の感
圧マイクロカプセル18M及び18Cの双方はそれらの
臨界破壊圧力0.2MPaを超える破壊圧力0.3MPaを直接受け
て破壊され、そこからマゼンタ色材及びシアン色材が放
出させられ、このとき放出マゼンタ色材中のマゼンタ発
色用ロイコ染料成分と放出シアン色材中のシアン発色用
ロイコ染料成分との双方が熱溶融顕色材成分“×”と発
色反応を引き起して、そこにマゼンタとシアンとの混色
によるブルードットが発色させられる。
【0050】サーマルヘッド30の発熱素子R1、R2
3、…Rnのいずれかがシアン画素データに基づいて通
電されると、その通電された発熱素子は約150℃まで加
熱させられ、このときも低温発色層16L及び高温発色
層16Hの双方の顕色剤成分“×”が熱溶融させられ、
このため通電発熱素子は低温発色層16L及び高温発色
層16Hの双方に侵入する。かくして、第1及び第2の
感圧マイクロカプセル18M及び18Cの双方はそれら
の臨界破壊圧力0.2MPaを超える破壊圧力0.3MPaを直接受
けて破壊されることになる筈であるが、しかし驚くべき
ことにサーマルヘッド30の発熱素子が所定温度を超え
る温度(ここでは150℃)まで瞬時に加熱させられる
と、第1の感圧マイクロカプセル18Mはそこに約0.3M
Paの破壊圧力が及ぼされているにも拘わらず破壊から免
れて、マゼンタの発色が確認されなくなる。即ち、第2
の感圧マイクロカプセル18Cだけが破壊され、このた
め発色層14にはシアンドットだけが発色させられる。
【0051】サーマルヘッド30の発熱素子が150℃ま
で加熱された場合になぜ第1の感圧マイクロカプセル1
8Mが約0.3MPaの圧力下で破壊から免れ得るのかという
理由については、本発明者の実験により次のように推察
される。即ち、発熱素子が比較的低温の場合は発色層1
4への熱はおもに熱伝導により伝搬されるがマルチカラ
ー記録媒体10の発色層14にサーマルヘッド30の発
熱素子によって瞬時に高温度が及ぼされると、発熱素子
による発色層14への熱の伝搬形態は熱伝導よりも熱輻
射の割合が増大し、低温発色層16Lは瞬間的に高熱溶
融状態となって、第1の感圧マイクロカプセル18Mの
周辺で流動性が高まるが、しかし高温発色層16Hの方
はその熱溶融温度が低温発色層16Lよりも高いために
その流動性は低温発色層16Lよりも小さく、このため
高温発色層16H側の低流動性熱溶融材料が発熱素子と
共に低温発色層16L中に侵入したとき、第1の感圧マ
イクロカプセル18Mは高流動性熱溶融材料中を滑り抜
けて、十分な破壊剪断圧力が第1の感圧マイクロカプセ
ル18Mに及ぼし得ないからであると推定される。一
方、低流動性熱溶融材料中に置かれた第2の感圧マイク
ロカプセル18Cはそこから抜けでることができずに発
熱素子から0.3MPaの破壊圧力を直接受けて破壊されるも
のと推定される。なお、このような推定の根拠について
は本発明者による実験結果に基づいて後述することにす
る。
【0052】サーマルヘッド30の発熱素子R1、R2
3、…Rnのいずれかがブラック画素データに基づいて
通電されると、その通電された発熱素子は約190℃まで
加熱させられ、このときも低温発色層16L及び高温発
色層16Hの双方の顕色剤成分“×”が熱溶融させら
れ、しかも第1の感圧マイクロカプセル18Mは破壊か
ら免れると共に第2の感熱マイクロカプセル18Cは破
壊されることになる。従って、発色層14にはシアンド
ットが発色させられることになるが、しかし発熱素子の
加熱温度190℃は低温発色層16L中のブラック発色用
ロイコ染料成分“△”の発色温度170℃以上であるため
にブラックドットも発色する。勿論、シアンはブラック
によって吸収されるので、その結果、発色層14にはブ
ラックドットが形成されることになる。
【0053】要するに、図2及び図3に示すような記録
装置を用いることにより、図1に示すマルチカラー記録
媒体10の発色層14にはマゼンタドット、ブルードッ
ト、シアンドット及びブラックドットによるマルチカラ
ー画像を記録することができる。
【0054】本発明者により、マルチカラー記録媒体1
0に対する発色特性を調べるために実験が行われ、その
実験結果が図5にグラフ化して示される。この実験で
は、上述の記録装置の圧力付与ばね手段34の設定圧力
を0.2MPaと0.5MPaとの間で変化させると共にサーマルヘ
ッド30の発熱素子R1、R2、R3、…Rnの個々の発熱
温度を90℃と200℃との間で変化させた際に発色層14
上で得られる発色ドットの色について調べられた。
【0055】図5に示すグラフにおいて、“MA”で示
される斜線領域はマゼンタ発色領域を示し、“CY”で
示される斜線領域はシアン発色領域を示し、マゼンタ発
色領域“MA”とシアン発色領域“CY”との重なり合
う交差領域“MA/CY”はブルー発色領域を示し、
“BK”で示す斜線領域はブラック発色領域を示す。な
お、ブラック発色領域“BK”の一部はシアン発色領域
と重なり合っている。同グラフから明らかなように、圧
力付与ばね手段34の設定圧力が0.3MPaであるとき、即
ちサーマルヘッド30の発熱素子によってマルチカラー
記録媒体10の発色層14に及ぼされる圧力が0.3MPaで
あるとき、マゼンタ発色ドットが得られる温度範囲につ
いては温度T1と温度T2との間の温度範囲として規定さ
れ、またシアン発色ドットが得られる温度範囲について
は温度t1以上の温度範囲として規定され、このときブ
ルー発色ドットの得られる温度範囲については温度t1
と温度T2との間の温度範囲として規定される。ここ
で、T1及びT2はそれぞれ100℃及び135℃に相当し、t
1及びt2はそれぞれ123℃及び170℃に相当する。なお、
温度t2は低温発色層16L中のブラック発色用ロイコ
染料成分“△”の発色開始温度であり、シアン発色ドッ
トが得られる温度範囲の上限として規定される。
【0056】図5のグラフから明らかなように、サーマ
ルヘッド30の発熱素子の加熱温度がT2(135℃)を超
えると、発色層14に及ぼされる圧力を幾ら大きくして
も、第1の感圧マイクロカプセル18Mの破壊が起こり
難くなっていることが分かる。かくして、低温発色層1
6Lが瞬間的に高熱溶融状態となって流動性が高まる
と、その高流動性熱溶融材料が潤滑剤のように作用し、
その結果、第1の感圧マイクロカプセル18Mは発熱素
子と共に侵入して来る高温発色層16Hの低流動性熱溶
融材料によって押し退けられて破壊から免れ、その結果
低流動性熱溶融材料中の第2の感圧マイクロカプセル1
8Cだけが破壊されるものと推定される。かくして、発
熱素子の加熱温度がt1(123℃)とT2(135℃)との間
では、発色層14上にはマゼンタとシアンとの混色によ
るブルードットが得られ、発熱素子の加熱温度がT2(1
35℃)とt2(170℃)との間では、発色層14上にはシ
アンドットだけが得られることになる。
【0057】上述の記録装置における種々の制御パラメ
ータについては図5のグラフに基づいて決められたもの
である。即ち、圧力付与ばね手段34の設定圧力が0.3M
Paとされたとき、サーマルヘッド30の発熱素子
(R1、R2、R3、…Rn)の加熱温度としてのマゼンタ
発色設定温度105℃、ブルー発色温度130℃、シアン発色
設定温度150℃及びブラック発色設定温度については図
5のグラフに基づいて決められたものである。
【0058】図6を参照すると、本発明によるマルチカ
ラー記録媒体の第2の実施形態が参照符号40で全体的
に示される。マルチカラー記録媒体40も適当な支持体
例えばポリエチレンレフタレート樹脂(PET)で作られた
シート42と、このシート42上に塗布された発色層4
4とから成り、発色層44は低温発色層46Lと高温発
色層46Hとから成る二層構造とされる。第1の実施形
態の場合と同様に、低温発色層46Lは約90℃の温度で
熱溶融するようになった感熱層中に第1の感圧マイクロ
カプセル48Mを均一に分布させたものとして形成さ
れ,高温発色層46Hは低温発色層46Lの熱溶融温度
よりも高い温度120℃で熱溶融するようになった感熱層
中に第2の感圧マイクロカプセル48Cを均一に分布さ
せたものとして形成される。
【0059】第1の感圧マイクロカプセル48Mは第1
の実施形態で用いられた第1の感圧マイクロカプセル1
8Mと実質的に同じものである。即ち、第1の感圧マイ
クロカプセル48MにもKMC-113(透明オイル)にRed-3
(マゼンタ発色用ロイコ染料)を溶解或いは分散させた
マゼンタ色材が封入され、また第1の感圧マイクロカプ
セル48Mの平均粒径についても約5μmないし6μm程度
とされ、その臨界破壊圧力についても0.2MPaとされる。
なお、第1の実施形態の場合と同様に、図6では、第1
の感圧マイクロカプセル48M内に封入したマゼンタ色
材がマゼンタを表す“MA”で示されている。
【0060】第2の実施形態でも、低温発色層(感熱
層)46Lの主成分はロイコ染料の顕色剤とされ、図6
では、その顕色剤成分が記号“×”で示される。顕色剤
成分“×”は上述のK-5とされる。図6には図示されて
いないが、第1の実施形態と同様に、低温発色層46L
中には増感剤成分としてアセトアセトアニリドが適量加
えられるので、顕色剤成分“×”の熱溶融温度は約145
℃から約90℃まで低下させられる。要するに、低温発色
層(感熱層)46Lの熱溶融温度は約90℃となる。
【0061】第2の実施形態では、低温発色層46Lに
は更にイエロー発色用ロイコ染料成分も含まれ、このイ
エロー発色用ロイコ染料成分は記号“□”で示される。
イエロー発色用ロイコ染料成分としては、例えば山本化
成社からY-1として入手可能なイエロー発色用ロイコ染
料が使用される。なお、イエロー発色用ロイコ染料成分
(Y-1)の発色温度は約194℃であるが、低温発色層16
L中の増感剤成分(アセトアセトアニリド)のために、
Y-1の発色温度は170℃ないし180℃まで低下させられ
る。
【0062】第2の感圧マイクロカプセル48Cはその
臨界破壊圧力が0.25MPaとされる点を除けば第1の実施
形態で用いた第2の感圧マイクロカプセル18Cと実質
的に同じである。即ち、第2の感圧マイクロカプセル4
8CにもKMC-113(透明オイル)にBlue220(シアン発色
用ロイコ染料)を溶解或いは分散させたシアン色材が封
入され、また第2の感圧マイクロカプセル48Cの平均
粒径についても約5μmないし6μm程度とされる。このよ
うな第2の感圧マイクロカプセル48Cについては、上
述したインサイト(in situ)重合法で用いられたメラミ
ン-ホルマリンプレポリマー水溶液(C)中のメラミンの量
を11.2gから12.6gに変えることにより得られる。なお、
第1の実施形態の場合と同様に、図6では、第2の感圧
マイクロカプセル48C内に封入したマゼンタ色材がマ
ゼンタを表す“CY”で示されている。なお、メラミン
量の増大に伴いメラミン-ホルマリンプレポリマー水溶
液のホルマリン及び精製水もそれぞれ32.4g、36gに増大
して調製される。
【0063】次に、上述のマルチカラー記録媒体40の
製造工程について説明する。
【0064】先ず、低温発色層46Lの形成のために、
以下の表に示す組成から成る組成液A′が用意される。 組成 重量部 (1) 25W%マイクロカプセル(48M)の水分散液 … 1.0 (2) 16W%K-5 の水分散液 … 1.5 (3) 16W%アセトアセトアニリドの水分散液 … 0.5 (4) 17W%Y-1 の水分散液 … 1.0 (5) 20W%PVA (重合度 500)の水溶液 … 0.5 要するに、組成液A′は組成(4)を除けば上述した組成
液Aと実質的に同じものである。なお、組成(4)は精製
水にY-1(イエロー発色用ロイコ染料)を17重量パーセン
ト加えて分散(懸濁)させたものであり、Y-1自体は平
均粒径1μm以下の粉体である。
【0065】以上の組成液A′をマイヤーバーNo.3でも
って1平方メートル当たり約1ないし3グラムの塗布量
でシート(PET)42上に塗布して自然乾燥させることに
より、図6に示すような低温発色層46Lが形成され
る。
【0066】このようにして得られた低温発色層46L
は増感剤としてアセトアセトアニリドの所定量が含まれ
るので、既に述べたように、顕色剤成分(K-5)の熱溶融
温度については約145℃から約90℃まで低下させられ
る。また、Y-1(イエロー発色用ロイコ染料)の発色温
度についてはアセトアセトアニリド(増感剤)との共融
作用のために約194℃から約170℃ないし180℃まで低下
させられる。
【0067】次に、高温発色層46Hの形成のために、
以下の表に示す組成から成る組成液B′が用意される。 組成 重量部 (1) 25W%マイクロカプセル(48C)の水分散液 … 1.0 (2) 16W%K-5 の水分散液 … 1.5 (3) 16W%ステアリン酸アミドの水分散液 … 0.5 (4) 20W%PVA (重合度 500)の水溶液 … 0.5 要するに、組成液B′は上述の組成液Bの組成(1)で第2
の感圧マイクロカプセル18Cの代わりに第2の感圧マ
イクロカプセル48Cが用いられている点をのぞけば組
成液Bと実質的に同じものである。
【0068】以上の組成液B′をマイヤーバーNo.3でも
って1平方メートル当たり約1ないし3グラムの塗布量
で低温発色層46L上に塗布して自然乾燥させることに
より、図6に示すような高温発色層46Hが形成され、
かくしてマルチカラー記録媒体40が得られる。
【0069】このようにして得られた高温発色層46H
には増感剤としてステアリン酸アミドの所定量が含まれ
るので、既に述べたように、顕色剤成分(K-5)の熱溶融
温度については約145℃から約120℃まで低下させられ
る。
【0070】マルチカラー記録媒体40に対する発色特
性を調べるための実験も本発明者によって行われ、その
実験結果が図7にグラフ化して示される。この実験で
も、上述の記録装置の圧力付与ばね手段34の設定圧力
を0.2MPaと0.5MPaとの間で変化させると共にサーマルヘ
ッド30の発熱素子R1、R2、R3、…Rnの個々の発熱
温度を90℃と200℃との間で変化させた際に発色層14
上で得られる発色ドットの色について調べられた。
【0071】図7に示すグラフにおいて、“MA”で示
される斜線領域はマゼンタ発色領域を示し、“CY”で
示される斜線領域はシアン発色領域を示し、マゼンタ発
色領域“MA”とシアン発色領域“CY”との重なり合
う交差領域“MA/CY”はブルー発色領域を示し、
“YE”で示す斜線領域はイエロー発色領域を示し、シ
アン発色領域“CY”とイエロー発色領域“YE”との
重なり合う交差領域“CY/YE”はグリーン発色領域
を示す。第1の実施形態の場合と同様に、圧力付与ばね
手段34の設定圧力が0.3MPaであるとき、即ちサーマル
ヘッド30の発熱素子によってマルチカラー記録媒体1
0の発色層14に及ぼされる圧力が0.3MPaであるとき、
マゼンタ発色ドットが得られる温度範囲については温度
1と温度T2との間の温度範囲として規定され、またシ
アン発色ドットが得られる温度範囲については温度t1
以上の温度範囲として規定され、このときブルー発色ド
ットの得られる温度範囲については温度t1と温度T2
の間の温度範囲として規定される。ここで、T1及びT2
はそれぞれ100℃及び135℃に相当し、t1及びt2はそれ
ぞれ123℃及び170℃に相当する。なお、温度t2は低温
発色層16L中のイエロー発色用ロイコ染料成分“□”
の発色開始温度であり、シアン発色ドットが得られる温
度範囲の上限として規定される。
【0072】図7のグラフから明らかなように、マゼン
タドット、ブルードット及びシアンドットの発色プロセ
スについては第1の実施形態の場合と実質的に同じであ
る。サーマルヘッド30の発熱素子R1、R2、R3、…
nのいずれかがグリーン画素データに基づいて通電さ
れるとき、その通電された発熱素子は約180℃まで加熱
させられ、このときシアンドットとイエロードットとが
発色させられ、その結果、シアンとイエローとの混色に
よるグリーンドット得られる。
【0073】マルチカラー記録媒体40でイエロードッ
トの発色を得るためには、図2に示す記録装置に追加の
サーマルヘッドを加えることが必要である。その追加の
サーマルヘッドもマルチカラー記録媒体40の移動経路
を横切る方向に延在し、しかもその延在方向に沿ってn
個の発熱素子がサーマルヘッド30のn個の発熱素子R
1、R2、R3、…Rnと互いに対応して配列される。即
ち、サーマルヘッド30のn個の発熱素子と追加のサー
マルヘッドのn個の発熱素子とはn×2のマトリックス
状に配置される。
【0074】また、追加のサーマルヘッドにもプラテン
ローラが適用され、このプラテンローラにも圧力付与ば
ね手段が組み合わされる。このような圧力付与ばね手段
はプラテンローラに対して例えば約0.01MPaを及ぼすよ
うに構成され、その圧力は該プラテンローラによるマル
チカラー記録媒体40の送りを保証するのに十分なもの
とされる。
【0075】追加のサーマルヘッドの発熱素子のいずれ
かがイエロー画素データに基づいて通電されるとき、そ
の通電された発熱素子は例えば約180℃まで加熱させら
れ、このときイエロードットが発色させられる。勿論、
サーマルヘッド30の発熱素子(R1、R2、R3、…
n)によって得られたマゼンタドット上でイエロード
ットが発色させられた場合には、マゼンタとイエローと
の混色によるレッドドット得られ、サーマルヘッド30
の発熱素子(R1、R2、R3、…Rn)によって得られた
ブルードット上でイエロードットが発色させられた場合
には、マゼンタ、シアン及びイエローの混色によるブラ
ックドットが得られる。
【0076】なお、図7のグラフから明らかなように、
サーマルヘッドの発熱素子が発熱層44に対して第2の
感圧マイクロカプセル48Cの臨界破壊圧力0.25MPa以
上で押圧された状態で該発熱素子の加熱温度を温度150
℃以上にすると、その発熱素子によって圧力を及ぼされ
る第2の感圧マイクロカプセル48Cが破壊を免れる傾
向にあることが分かる。
【0077】上述の第1及び第2の実施形態では、第1
の感圧マイクロカプセル(18M、48M)及び第2の
感圧マイクロカプセル(18C、48C)のそれぞれに
封入される色材としては、ロイコ染料をベースとしたも
のが使用されているが、ロイコ染料以外の通常の染料を
ベースとしたのものであってもよいが、その場合には各
感圧マイクロカプセルの壁膜をシート(12、44)の
色と同じ色(通常は白)に着色して該壁膜を通してその
色材が視認し得ないようにすることが必要である。ま
た、感圧マイクロカプセルに通常の染料をベースとする
色材が封入される場合でしかも高温発色層(16H、4
6H)のようにそこにロイコ染料成分を含まない場合に
は、顕色剤以外の材料、例えば所定の温度熱溶融するよ
うになったワックス材料で感熱層(14L、44L、1
4H、44H)を形成してもよい。
【0078】
【発明の効果】以上の記載から明らかなように、本発明
にあっては、2つの基本色の混色による発色だけでなく
それら基本色のそれぞれを独立して発色し得るという点
で、本発明によるマルチカラー記録媒体は従来の加色型
マルチカラー感熱紙に比べて発色機能及び効率の点で一
層優れたものとなる。また、本発明によれば、第1の感
圧マイクロカプセル(18M、48M)及び第2の感圧
マイクロカプセル(18C、48C)を使用することに
より、少なくとも二色については、発色温度等の制約を
受けることなく所望の色相のものを選択することが可能
である。更に、本発明によるマルチカラー記録媒体あっ
ては、感圧マイクロカプセルの使用によりそこに封入さ
れた色材の発色温度を100℃以下としても、不用意な加
熱に起因する誤発色を阻止できるので、その全体的な印
字エネルギを低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるマルチカラー記録媒体の第1の実
施形態の一部を模式的に示す概略断面図である。
【図2】図1に示すマルチカラー記録媒体にカラー画像
を記録するための画像記録装置の一例を示す概略断面図
である。
【図3】図2の画像記録装置に含まれるサーマルヘッド
の制御ブロック図である。
【図4】図3に示す記録装置のサーマルヘッドの発熱素
子で図1のマルチカラー記録媒体の発色層に所定の色の
発色ドットを発色させる状態を模式的に示す概略断面図
である。
【図5】図1に示すマルチカラー記録媒体の発色特性を
示すグラフである。
【図6】本発明によるマルチカラー記録媒体の第2の実
施形態の一部を模式的に示す概略断面図である。
【図7】図6に示すマルチカラー記録媒体の発色特性を
示すグラフである。
【符号の説明】
10・40 マルチカラー記録媒体 12・42 支持体(シート) 14・44 発色層 16L・46L 低温発色層 16H・46H 高温発色層 18M・48M 第1の感圧マイクロカプセル 18C・48C 第2の感圧マイクロカプセル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体と、この支持体の表面に形成され
    た発色層とから成るマルチカラー記録媒体において、 前記発色層が前記支持体上に形成された低温発色層と、
    この低温発色上に形成された高温発色層とから成り、前
    記低温発色層が第1の温度(T1)で熱溶融する感熱層
    中に多数の第1の感圧マイクロカプセルを均一に分布さ
    せたものとして形成され、前記第1の感圧マイクロカプ
    セルには第1の色材が封入され、前記高温発色層が前記
    第1の温度(T1)よりも高い第2の温度(t1)で熱溶
    融する感熱層中に多数の第2の感圧マイクロカプセルを
    均一に分布させたものとして形成され、前記第2の感圧
    マイクロカプセルには前記第1の色材とは異なった色相
    の第2の色材が封入され、前記第1の感圧マイクロカプ
    セルには所定の圧力下でしかも第1の温度範囲内で破壊
    されて発色するようになった圧力温度発色特性が与えら
    れ、前記第1の温度範囲の下限温度が前記第1の温度
    (T1)であり、その上限温度が前記第2の温度(t1
    よりも高い第3の温度(T2)であり、前記第2の感圧
    マイクロカプセルには前記所定の圧力下でしかも第2の
    温度範囲内で破壊されて発色するようになった圧力温度
    発色特性が与えられ、前記第2の温度範囲の下限温度が
    前記第2の温度(t1)であり、その上限温度が前記第
    3の温度(T2)以上とされていることを特徴とするマ
    ルチカラー記録媒体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のマルチカラー記録媒体
    において、前記第2の温度(t1)と前記第3の温度
    (T2)との間で前記第1及び第2の色材の双方の発色
    による混色が得られることを特徴とするマルチカラー記
    録媒体。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のマルチカラー記録媒体
    において、前記低温発色層には前記第1及び第2の色材
    とは異なった色相を発色する感熱発色成分が含まれ、こ
    の感熱発色成分の発色開始温度が前記第2の温度範囲の
    上限温度とされることを特徴とするマルチカラー記録媒
    体。
  4. 【請求項4】 請求項1から3までのいずれか1項に記
    載のマルチカラー記録媒体において、前記第1の色材が
    ロイコ染料をベースとするものであり、前記低温発色層
    が該ロイコ染料の顕色剤から成る感熱層として形成され
    ることを特徴とするマルチカラー記録媒体。
  5. 【請求項5】 請求項1から4までのいずれか1項に記
    載のマルチカラー記録媒体において、前記第2の色材が
    ロイコ染料をベースとするものであり、前記高温発色層
    が該ロイコ染料の顕色剤から成る感熱層として形成され
    ることを特徴とするマルチカラー記録媒体。
  6. 【請求項6】 請求項1から5までのいずれか1項に記
    載のマルチカラー記録媒体において、前記第1の温度範
    囲の下限温度が100℃以下に設定されることを特徴とす
    るマルチカラー記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008132661A (ja) * 2006-11-28 2008-06-12 Ip Trading Japan Co Ltd 感熱記録媒体、画像形成装置および画像形成方法

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JP2008132661A (ja) * 2006-11-28 2008-06-12 Ip Trading Japan Co Ltd 感熱記録媒体、画像形成装置および画像形成方法

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