JP2003001323A - 電縫管のスクイズロールユニット装置 - Google Patents

電縫管のスクイズロールユニット装置

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JP2003001323A
JP2003001323A JP2001178931A JP2001178931A JP2003001323A JP 2003001323 A JP2003001323 A JP 2003001323A JP 2001178931 A JP2001178931 A JP 2001178931A JP 2001178931 A JP2001178931 A JP 2001178931A JP 2003001323 A JP2003001323 A JP 2003001323A
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squeeze
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rotating shaft
electric resistance
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JP2001178931A
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Takashi Kazama
隆 風間
Kazunori Ozaki
一憲 尾崎
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Mitsubishi Shindoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクイズロールの位置ずれを防止する。 【解決手段】 スクイズロール8の回転軸34をベアリ
ングボックス23a、23bの貫通孔35内で軸受36
a、36bで回転可能に支持する。軸受36a、36b
にはテーパローラ37を設けて回転軸34を支持する。
ベアリングボックス23a、23bの両翼部の側面28
a、29aをテーパ状に形成し、この両側面28a、2
8bをサイドプレート24a、24bで押圧固定した。
回転軸34の上部拡径部34aとスクイズロール8との
間に一対のスクイズロールの高さを調整するスペーサ3
2を設ける。スクイズロール8の回転軸34はベアリン
グボックスに対してダブルナットによって締め込むこと
でテーパローラ37や回転軸34のテーパ面34b、3
4cの摩耗に対応して調整可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板状体を管状に丸
めてスクイズロールで両端縁を加熱溶接するためのスク
イズロールユニット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、給湯管や給水管、或いは空調機器
や冷蔵機器等の熱交換器等に用いられる電縫管は、銅や
黄銅等からなる金属の板状体を走行させつつ丸めて管状
に形成し、高周波誘電溶接機や高周波抵抗溶接機等から
なる溶接手段で両端縁を連続的に繰り出しつつ溶接して
造管される。溶接時には、例えば誘導加熱コイル等のワ
ークコイルやフェライトコア等を含む高周波誘電溶接機
等でC字状に丸められた板状体の両端縁を加熱し、両端
縁に集中的にジュール熱を発生させる。そして板状体
は、C字状に丸められた状態で一対のスクイズロール間
を通過する際に加熱された両端縁が押されて突き合わさ
れて溶接され管状に形成される。C字状の板状体はスク
イズロールの凹曲面を摺動してスクイズロールを従動回
転させながら凹曲面に倣って管状に湾曲形成されて両端
が溶接されるために、各スクイズロールの回転軸を支持
する支持部材に負荷がかかる。そのため、例えば図6に
示すように、支持部材aの両側面b、bが押さえ部材c
によって押圧保持され、スクイズロールdの位置ずれを
防止している。しかも一対のスクイズロールdの略半円
状の凹曲面eが上下方向や左右方向にずれていると電縫
管の溶接を十分に行えなかったり管の形状に不具合が生
じる等の問題が生じるため、これらスクイズロールの一
対の略半円状の凹曲面eがC字状の板状体を電縫管に形
成するための一つの略円形の凹曲面をなすように上下方
向及び左右方向に一致するよう位置調整を行う必要があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、支持部
材aの両側面b、bは上下面に略直交する垂直面をなし
ているため、走行する板状体による負荷のために経時的
に摩耗すると押さえ部材cとの間に間隙ができてしま
い、一対のスクイズロールd、dを所定間隔で十分に固
定状態で支持できないという問題が生じる。また支持部
材aでスクイズロールdの回転軸を支持する際、ラジア
ル方向とスラスト方向に軸受を配設して回転軸を回転可
能に支持する構成であるため、それぞれのラジアル軸受
とスラスト軸受を同程度の負荷に設定しないと一対のス
クイズロールが均等に従動回転しないことになり、電縫
管の加熱溶接に支障を来すおそれがあった。しかも一対
のスクイズロールは一対の略半円状の凹曲面で一つの略
円形の凹曲面を形成するように上下及び左右方向の位置
合わせを行わなければならないが、経時的にスクイズロ
ールdの回転軸や軸受等の摩耗を生じて位置ずれを生じ
易いという問題もあり、その場合、スクイズロールの位
置調整が困難であった。本発明は、このような実情に鑑
みて、スクイズロールの位置ずれを防止できるようにし
た電縫管のスクイズロールユニット装置を提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電縫管のス
クイズロールユニット装置は、走行する板条材を管状に
丸めて一対のスクイズロール間を通して両端縁を加熱溶
接してなる電縫管のスクイズロールユニット装置におい
て、スクイズロールを固着した回転軸を回転可能に支持
する保持部材の側面がテーパ状に形成され、該保持部材
の側面を押さえ部材で押圧固定したことを特徴とする。
板状体を走行させつつスクイズロールで管状に加熱溶接
する時、走行するC字状の板状体が一対のスクイズロー
ルの各凹曲面を摺動しつつ従動回転させて管状に丸めて
溶接する。その際にスクイズロールが負荷を受けて保持
部材の側面が押さえ部材と摺動して摩耗するが、その場
合でも保持部材の側面がテーパ状になっているために押
さえ部材を押圧固定することで両側部をそれぞれ押さえ
部材で確実に押圧固定でき、保持部材を確実に固定保持
できる。尚、保持部材の側面に当接する押さえ部材の当
接面もテーパ状に形成されていて、保持部材の側面と面
接触するようにしてもよい。
【0005】またスクイズロールの下部にスクイズロー
ルの高さを調整するスペーサが着脱可能に設けられてい
てもよい。厚みの異なる複数種類のスペーサのいずれか
を選択的に装着することで一対のスクイズロールの各凹
曲面の高さを一致させて、全体で真円度の高い電縫管を
形成するための略円形の凹曲面を形成するように調整を
行える。またスクイズロールの回転軸は保持部材内に延
在すると共に回転軸に対して傾斜するテーパローラを有
する軸受を介して回転可能に支持されていてもよい。テ
ーパロールを有する軸受は単一の軸受で水平及び垂直両
方向に同程度の保持力を備えるから、スクイズロールの
回転軸を回転可能な状態でスラスト方向及びラジアル方
向に支持することができる。またスクイズロールの回転
軸は軸受の下方で保持部材に対してダブルナットによっ
て高さ調整可能に固定されていてもよい。ダブルナット
によってスクイズロールの回転軸を堅固に保持でき、し
かも軸受のテーパロールやこれに当接する回転軸の部分
が摩耗した場合でもダブルナットを締め込むことで回転
軸の保持強度を確保できると共に回転軸を回転可能にス
ラスト方向及びラジアル方向に支持できる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
スクイズロールユニット装置を図1乃至図5により説明
する。図1は電縫管の製造装置のラインを示す概略構成
図、図2は図1に示す製造装置の溶接部における一対の
スクイズロールと電縫管を示す概略平面図、図3はスク
イズロールの支持構造を一部破断して示す要部平面図、
図4は図3に示すスクイズロール支持構造のA−A線断
面図、図5は図3に示すスクイズロールの支持構造を一
部断面で示す側面図である。本発明の実施の形態による
電縫管は例えば給湯管、給水管等に用いたりする内面が
平滑な単純金属管に関するものであるが、冷蔵庫や空調
設備等で用いられる内面溝付き管や外面に凹凸構造が形
成された金属管等、いかなる金属管にも適用可能であ
る。また実施の形態による電縫管は材質が黄銅管である
が、銅管やアルミニウム管、その他の金属管等にも適用
できる。
【0007】図1に示す電縫管(以下、管という)の製
造装置1において、一定幅で帯状のの金属条、例えば黄
銅からなる連続する帯状の板状体Tをアンコイラ2から
連続的に繰り出し、繰り出された板状体Tは一対の押さ
えロール3を経て、複数対配列されたフォーミングロー
ル4を通して徐々にC字状に丸められていく。そしてロ
ーリングセパレータ5により突き合わせるべき板状体T
の両端縁間の間隙量が一定に保たれた上、誘導加熱部の
ワークコイル、例えば誘導加熱コイル6に通される。誘
導加熱コイル6はC字状に丸められた板状体Tを加熱し
両端縁に集中的にジュール熱を発生させる。そして板状
体Tは、図2に示すように一対のスクイズロール8,8
間を通過する際に加熱された両端縁が押されて突き合わ
されて溶接される。板状体Tが溶接されて成る管Pの内
外面には溶接部からはみ出した溶融材料により外面及び
内面ビードが形成され、これらは切削装置で除去され
る。そして管Pは冷却槽12を通して強制冷却された
後、複数対配列されたサイジングロール13を通して所
定の外径まで縮径される。そして図示しない整形ロール
で整形された管Pは切断機14で所定長さ毎、例えば4
〜6mに切断されてストックテーブル15上に積層され
る。
【0008】次に以上の概略構成を備えた電縫管の製造
装置1のうち本実施の形態によるスクイズロール8,8
を支持するスクイズロールユニット装置20について、
図3乃至図5により詳述する。図3乃至図5において、
スクイズロールユニット装置20は、二つのスクイズロ
ール8,8の配列方向に溝部21を形成した基部22
と、スクイズロール8,8をそれぞれ回転可能に支持し
ていて基部22上に摺動可能に保持された一対のベアリ
ングボックス23a,23b(保持部材)と、各ベアリ
ングボックス23a,23bの両側を押圧固定するサイ
ドプレート24a,24b(押さえ部材)と、一対のベ
アリングボックス23a,23bを互いに接近及び離間
する方向に摺動させて一対のスクイズロール8,8を互
いに接近及び離間させる調整部材25とで概略構成され
ている。基部22は図3及び図4に示すように底部27
aと底部27aの上面両端に沿って対向して設けられた
断面略L字型の一対の側部27b,27cと同じく底部
27a上面で側部27b、27cに略直交して起立する
端部27dとを少なくとも備えていて略箱状を形成し、
底部27aには両側部27b,27cの延在方向に沿っ
て溝部21が形成されている。換言すれば、溝部21は
板状体Tの走行方向に略直交する方向に形成されてい
る。
【0009】またベアリングボックス23a(23b)
は図4に示すように両翼部28,29と嵌装部30とを
有する略T字型の断面形状をなしており、嵌装部30は
基部22の溝部21内に摺動可能に嵌装されている。両
翼部28,29の両端の側面28a,29aは対向して
いて上部から下部に向けて漸次互いの間隔が広がるよう
にテーパ状にそれぞれ形成されている。そして一方の翼
部28には溝部21に沿って雌ねじが切られた貫通ねじ
孔31Aが穿孔形成されている。また他方のベアリング
ボックス23bも同一構成を有しており(同一構成部分
には同一の符号を用いて説明を省略する)、同様に一方
の翼部28に溝部21に沿って雌ねじが切られた貫通ね
じ孔31Bが穿孔形成されている。これらの貫通ねじ孔
31A、31Bは互いに逆ねじが切られていて、同一直
線状をなすように同軸に配設されている。またスクイズ
ロール8は肉厚の大きい略円盤形を呈していて肉厚部分
に相当する側面は断面略半円状の凹曲面33が全周に亘
って形成されており、一対のスクイズロール8,8が基
部22の溝部21に沿って水平方向に並んで配列された
状態で、対向する二つの凹曲面33,33間で板状体T
を略管状に丸めて両端縁を溶接して管Pを形成するよう
になっている。この円盤状のスクイズロール8の中心部
を貫通して回転軸34が固定されている。そして回転軸
34上に形成された上部拡径部34aとスクイズロール
8との間にはスペーサ32が着脱可能に嵌合されてい
る。このスペーサ32を厚みの異なるものに適宜交換す
ることによって一対のスクイズロール8,8間で凹曲面
33,33の各高さを調整することができる。尚、回転
軸34のスクイズロール8の上部にはスクイズロール8
を固定するためのナット26が螺合されており、スクイ
ズロール8の高さ調整をした場合にはナット26を締め
直せばよい。
【0010】そしてベアリングボックス23aには上面
から嵌装部30内に延在する貫通孔35が穿孔され、貫
通孔35内の上下部には軸受36a,36bが装着され
ていて、各軸受36a,36bには回転軸34の延在方
向に対して所定角度傾斜した状態で複数のテーパローラ
37,…が設けられている。そして軸受36a,36b
を介してスクイズロール8の回転軸34が貫通孔35内
に挿入されて回転軸34の各テーパ面34b,34cが
上下部のテーパローラ37、…に接触することで、軸受
36a,36bによって回転可能に支持されている。貫
通孔35内で下部の軸受36bの下方に突出する回転軸
34の下部には二つのナット38、38が締め込まれて
ダブルナットとして軸受36a、36bに対して回転軸
34を回転可能に固定している。また上部の軸受36a
の外側とダブルナット38,38の外側には回転軸34
と貫通孔35との間にオイルシール39…がそれぞれ装
着されて密封している。そのため、スクイズロール8の
回転軸34は一対の軸受36a,36bのテーパローラ
37,…によってラジアル方向及びスラスト方向に回転
可能に支持され、使用によって経時的にテーパローラ3
7、…や回転軸34のテーパ面34b、34cが摩耗し
た場合にはダブルナット38,38を更に締め込んだり
スペーサ32を交換する等により回転軸34をテーパロ
ーラ37…を備えた軸受36a、36bで回転可能に支
持するよう調整可能とされている。
【0011】サイドプレート24a,24bは、ベアリ
ングボックス23a,23bと基部22の両側部27
a、27bとの間に装着されてボルト40a,40bで
ベアリングボックス23a,23bの両翼部28,29
の側面28a、29aを押圧固定することになる。各サ
イドプレート24a,24bの当接面42a、42bは
翼部28,29の側面28a、29aを押圧するようテ
ーパ面とされ、側面28a、29aと面接触することに
なる。また当接面42a、42bの上端はつば部43
a、43bとされて翼部28,29の上面に係止するよ
うになっている。
【0012】次に調整部材25において、基部22の端
部27dを貫通する調整ボルト45が溝部21に沿って
配列された両ベアリングボックス23a、23bの貫通
ねじ孔31A、31Bに螺合されている。調整ボルト4
5について、端部27dに対してベアリングボックス2
3a、23bと反対側には操作部として頭部46が設け
られている。端部27d内には調整ボルト45を挿通さ
せる筒部47が嵌挿され、筒部47の内面には調整ボル
ト45を回転可能に支持するスラスト軸受部48、48
が設けられている。そのため調整ボルト45の頭部46
を正逆回転させることによって互いに逆ねじとされた貫
通ねじ孔31A、31Bを介してベアリングボックス2
3a、23bを溝部21に沿って互いに接近または離間
する方向に移動させ、これによって各ベアリングボック
ス23a、23bにそれぞれ支持されたスクイズロール
8、8を互いに接近または離間させることになる。その
ため、製造すべき管Pの外径や厚みの違いによって寸法
の異なるスクイズロール8を交換装着すると共に、これ
らスクイズロール8,8の間隔を調整部材25によって
適宜調整することができる。
【0013】本実施の形態による電縫管Pのスクイズロ
ールユニット装置20は上述の構成を有しているから、
図1に示す電縫管Pの製造装置1において、例えば黄銅
からなる板状体Tをアンコイラ2から連続的に繰り出
し、フォーミングロール4を通して徐々にC字状に丸め
て誘導加熱部の誘導加熱コイル6に通す。誘導加熱コイ
ル6で加熱された板状体Tは、一対のスクイズロール
8,8間を通過する際に加熱された両端縁が突き合わさ
れて溶接される。図3及び図5に示すように並列された
一対のスクイズロール8,8はその凹曲面33、33で
略円形の空間を形成してC字状の板状体Tを通過させな
がら更に丸めて両端縁を加熱溶接することで管Pを形成
することになる。そのため、走行するC字状の板状体T
が凹曲面33に当接しつつ摺動するために、スクイズロ
ール8,8に負荷がかかり、この負荷を回転軸34及び
軸受36a、36bを介してベアリングボックス23
a、23bで受けることになる。
【0014】そのため、ベアリングボックス23a、2
3bの翼部28,29の側面28a、29aがサイドプ
レート24a、24bの当接面42a、42bと面接触
して負荷を受けるために経時的に摩耗し間隙ができ、ガ
タが生じる。この場合でも、翼部28,29の側面28
a、29aとサイドプレート24a、24bの当接面4
2a、42bとがいずれもテーパ面で構成されているか
ら、サイドプレート24a、24bの水平及び垂直方向
の締め付けボルト40a、40bを更に締め込むこと
で、サイドプレート24a、24bは翼部28,29の
側面28a、29aに押し付けられ、摩耗によるガタを
抑えてベアリングボックス23a、23bを確実に位置
決め固定することができる。またスクイズローラ8の回
転軸34を回転可能に支持する軸受36a、36bにテ
ーパローラ37…を設けたことでスラスト方向とラジア
ル方向に支持できる。そのため、軸受をスラスト方向と
ラジアル方向の2方向に設ける必要がなくこれらの軸受
を個別に調整する必要もなく調整が容易であり、部品点
数を低減できる。しかも回転軸34のテーパ面34a、
34bに接触してテーパローラ37やテーパ面34b、
34cが摩耗しても、回転軸34の下部に装着したダブ
ルナット38,38を更に締め込むことで回転軸34を
回転可能な状態でスラスト方向及びラジアル方向に確実
に支持できる。また回転軸34の上部拡径部34aとス
クイズロール8との間に厚みの異なるスペーサ32を適
宜交換して装着することで凹曲面33の高さを調整で
き、一対のスクイズロール8,8間で凹曲面33、33
の高さが一致するように確実に調整できる。更に調整ボ
ルト45を回転することで逆ねじの貫通ネジ孔31A、
31Bを介してベアリングボックス23a、23bを互
いに接近または離間させることによってスクイズロール
8,8を互いに接近または離間させて凹曲面33,33
の間隔を調整することができる。
【0015】尚、回転軸34を回転可能に支持する軸受
36a、36bは貫通孔35内に2つ設けることとした
が、3つ以上または1つのみ設けてもよい。またベアリ
ングボックス23a、23bの翼部28,29の側面2
8a、29aに当接するサイドプレート27b、27c
の当接面42a、42bは必ずしもテーパ面である必要
はなく、少なくとも翼部28,29の側面28a、29
aがテーパ状であればよい。またスペーサ32を介して
スクイズロール8を支持する上部拡径部34aに代えて
別のナット等を回転軸34に装着してもよく、これらは
スペーサ32の係止部材を構成する。
【0016】
【発明の効果】本発明に係る電縫管のスクイズロールユ
ニット装置は、スクイズロールを固着した回転軸を回転
可能に支持する保持部材の側面がテーパ状に形成され、
保持部材の側面を押さえ部材で押圧固定したから、電縫
管形成時の負荷によって保持部材の側面が押さえ部材と
擦過して摩耗しても、側面がテーパ状になっているため
に押さえ部材を押圧固定することで側面をそれぞれ押さ
え部材で確実に押圧固定でき、スクイズロールを確実に
固定保持できる。
【0017】またスクイズロールの下部にスクイズロー
ルの高さを調整するスペーサが着脱可能に設けられてい
るから、厚みの異なる複数種類のスペーサを選択的に装
着することで一対のスクイズロールの各凹曲面の高さを
一致するよう調整して高品質の電縫管を製造できる。ま
たスクイズロールの回転軸は保持部材内に延在すると共
に回転軸に対して傾斜するテーパローラを有する軸受を
介して回転可能に支持されているから、一種の軸受によ
ってスラスト及びラジアル両方向に回転軸を支持するこ
とができる。またスクイズロールの回転軸は軸受の下方
で保持部材に対してダブルナットによって高さ調整可能
に固定されているため、回転軸を堅固に保持でき、しか
も軸受のテーパロールが摩耗した場合でもダブルナット
を締め込むことで回転軸を回転可能に支持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態による電縫管の製造装置
のラインを示す概略構成図である。
【図2】 スクイズロールによって電縫管を溶接する状
態を示す要部平面図である。
【図3】 スクイズロールユニット装置の要部平面図で
ある。
【図4】 図3に示すスクイズロールユニット装置のA
−A線縦断面図である。
【図5】 図3に示すスクイズロールユニット装置の一
部を破断して示す概略側面図である。
【図6】 従来のスクイズロールユニット装置の一部を
破断した概略側面図である。
【符号の説明】
8 スクイズロール 20 スクイズロールユニット装置 23a、23b ベアリングボックス(保持部材) 24a、24b サイドプレート(押さえ部材) 25 調整部材 28a、29a 側面 32 スペーサ 34 回転軸 36a、36b 軸受 37 テーパローラ 38 ナット 42a、42b 当接面 P 電縫管(管) T 板状体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行する板条体を管状に丸めて一対のス
    クイズロール間を通して両端縁を加熱溶接してなる電縫
    管のスクイズロールユニット装置において、前記スクイ
    ズロールを固着した回転軸を回転可能に支持する保持部
    材の側面がテーパ状に形成され、該保持部材の側面を押
    さえ部材で押圧固定したことを特徴とするスクイズロー
    ルユニット装置。
  2. 【請求項2】 前記スクイズロールの下部にスクイズロ
    ールの高さを調整するスペーサが着脱可能に設けられて
    いることを特徴とする請求項1に記載のスクイズロール
    ユニット装置。
  3. 【請求項3】 前記スクイズロールの回転軸は保持部材
    内に延在すると共に前記回転軸に対して傾斜するテーパ
    ローラを有する軸受を介して回転可能に支持されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のスクイズロ
    ールユニット装置。
  4. 【請求項4】 前記スクイズロールの回転軸は軸受の下
    方で保持部材に対してダブルナットによって高さ調整可
    能に固定されていることを特徴とする請求項3に記載の
    スクイズロールユニット装置。
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