JP2003001006A - 油水分離排水装置及び油水分離排水方法 - Google Patents

油水分離排水装置及び油水分離排水方法

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JP2003001006A
JP2003001006A JP2001188609A JP2001188609A JP2003001006A JP 2003001006 A JP2003001006 A JP 2003001006A JP 2001188609 A JP2001188609 A JP 2001188609A JP 2001188609 A JP2001188609 A JP 2001188609A JP 2003001006 A JP2003001006 A JP 2003001006A
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oil
water level
drainage
intake
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Yoshiaki Kishigami
善紀 岸上
Shinichi Yoshida
伸一 吉田
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大規模な土木工事をすることなく既存の取水
溝に簡単にしかも安価に設置することができる油水分離
排水装置を提供する。 【解決手段】 取水溝1内の底付近に設けられた取水口
9aから水を揚水し外部の排水溝11に排出する排水ポ
ンプ8と、取水溝1内の上方に設けられ水のみに反応し
取水溝1内の水位が所定の上限水位に達したときONす
る上限水位検知器5と、取水溝1内の下方に設けられ水
のみに反応し取水溝1内の水位が所定の下限水位に達し
たときONする下限水位検知器4と、上限水位検知器5
と下限水位検知器4の出力信号を入力し、上限水位検知
器5と下限水位検知器4の出力信号がともにONのとき
に排水ポンプ8を作動させるとともに上限水位検知器5
と下限水位検知器4の出力信号がともにOFFのときに
排水ポンプ8を停止させる制御部6とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、油圧機器等を使
用する工場や油を保管する建屋などに設けられる取水溝
から外部の排水溝に排水を排出する排水装置及び排水方
法に関し、特に排水に含まれる油分を分離して水のみを
排水する油水分離排水装置及び油水分離排水方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図8は例えば特開平10−277305
号公報に記載された従来の油水分離装置の縦断面図であ
る。図9は油水分離装置の一部破断した平面図である。
図において、aは油脂類Oを含む汚水・廃水を導く流
路、bは下水溝に通ずるU字溝、c1,c2,c3は平
面視において略同心円状乃至それに近い状態に配列して
多連に並設した油と水との分離槽、d1,d2,d3は
その多連に並列する油と水との分離槽c1,c2,c3
の隣接するもの同志を順次連通する連通管を示す。
【0003】略同心円状乃至それに近い状態として多連
に並列させる各分離槽c1,c2,c3は、この例にお
いては、鋼板を用いて円筒状に成形した大・中・小の三
つの隔壁47,48,49を、最も大径の隔壁47の径
に対応する径の円板状に鋼板から形成した底板50の上
に、同心円状に配置して、接合部位を熔接により連結す
ることで、小径の隔壁49の内腔を、一次の分離槽c1
とし、小径の隔壁49と中径の隔壁48とで二次の分離
槽c2を形成し、中径の隔壁48と大径の隔壁47とで
三次の分離槽c3を形成するようにしてある。
【0004】そして、汚水・廃水の流路aを接続するた
めの接続管51を、同心円状に並列する三重の隔壁4
7,48,49の各上縁に寄せた部位において、それら
に、大径の隔壁47の外側からそれら隔壁47,48,
49を貫通して小径の隔壁49の内側に至るように渡架
し、小径の隔壁49の上下の中間部位に、それを内外に
貫通するよう第1の連通管d1を設け、中径の隔壁48
にはその隔壁48を内外に貫通する第2の連通管d2を
設け、大径の隔壁47にはその隔壁47を内外に貫通す
る第3の連通管d3を設けている。
【0005】そして、これにより、接続管51を汚水・
廃水の流路aに接続し第3の連通管d3を下水溝に通ず
るU字溝bに接続することで、汚水・廃水が小径の隔壁
49の内側に形成される一次の分離槽c1に流入して、
ここで、沈降する土砂類Sと浮遊する油脂類Oとが分離
されて、中間の水が第1の連通管d1から、小径の隔壁
49と中径の隔壁48との間に形成される二次の分離槽
c2に流入していき、そこで、さらに、油脂類Oが浮遊
分離して、水が第2の連通管d2から、中径の隔壁48
と大径の隔壁47とで形成される三次の分離槽c3内に
流入していき、さらに、混入している僅かの油脂類Oを
浮遊分離させて、油脂類Oが除かれた水が、第3の連通
管d3から公共排水管と通ずるU字溝bに流出していく
ように構成している。
【0006】このように構成される油水分離装置は、一
次,二次,三次の各分離槽c1,c2,c3が、それら
の隔壁47,48,49を共有させて、内外に略同心円
状乃至それに近い状態に並列することから、全体が小型
化され、これを設置するときは、大径の隔壁47に対応
するスペースの壕41を掘り、それの底に砕石を敷い
て、つき固めて、そこに、単体に形成してある油水分離
装置を落し込み、まわりを埋戻してつき固める工事が必
要になる。
【0007】また、隔壁47,48,49の底に、各別
の底板を設けるときは、大径の隔壁47の中に、順次、
径が小さくなる隔壁48,49を落し込んで、一体的に
連結させるようにする場合がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような構成の従来
の油水分離装置においては、装置が大規模で且つ複雑で
あり、周辺設備を含め当初から計画・施工する必要があ
り既設の取水溝へ簡単にしかも安価に追設できない問題
があった。
【0009】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたもので、大規模な土木工事をすることな
く既存の取水溝に簡単にしかも安価に設置することがで
きる油水分離排水装置及び油水分離排水方法を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る油水分離
排水装置は、取水溝内の底付近に設けられた取水口から
水を揚水し外部の排水溝に排出する排水ポンプと、取水
溝内の上方に設けられ水に反応し取水溝内の水位が所定
の上限水位に達したときONする上限水位検知器と、取
水溝内の下方に設けられ水に反応し取水溝内の水位が所
定の下限水位に達したときONする下限水位検知器と、
上限水位検知器と下限水位検知器の出力信号を入力し、
上限水位検知器と下限水位検知器の出力信号がともにO
Nのときに排水ポンプを作動させるとともに上限水位検
知器と下限水位検知器の出力信号がともにOFFのとき
に排水ポンプを停止させる制御部とを備えている。
【0011】また、油水分離排水装置は、取水溝内に設
けられ、取水溝内の油の有無を検出する油検出手段をさ
らに備えている。
【0012】また、油検出手段は、水および油に対して
浮上するフロートと、排水溝とフロートとの間に設けら
れ、フロートが浮上したか否かを検出するフロート浮上
検知器と、フロートに設けられ水のみに反応する水検出
器とを有している。
【0013】また、油水分離排水装置は、取水口に設け
られ排水ポンプが停止しているとき取水口を閉じる閉口
弁をさらに備えている。
【0014】また、油水分離排水装置は、取水溝と排水
溝との間に設けられ排水を一端貯留する中継会所と、中
継会所内に設けられ排水の油分を吸着する油吸着材とを
さらに備えている。
【0015】また、この発明に係る油水分離排水方法
は、取水溝内の底付近に設けられた取水口から水を吸い
込んで外部の排水溝に排出する排水ポンプと、取水溝内
の上方に設けられ水に反応し取水溝内の水位が所定の上
限水位に達したときONする上限水位検知器と、取水溝
内の下方に設けられ水に反応し取水溝内の水位が所定の
下限水位に達したときONする下限水位検知器とを設
け、上限水位検知器と下限水位検知器の出力信号がとも
にONのときに排水ポンプを作動させるとともに上限水
位検知器と下限水位検知器の出力信号がともにOFFの
ときに排水ポンプを停止させる。
【0016】また、この発明に係る油水分離排水方法
は、取水溝内の油の有無を検出する油検出手段を設け油
検出手段の出力信号に基づいてアラームを発令する。
【0017】また、この発明に係る油水分離排水方法
は、油検出手段として、水および油に対して浮上するフ
ロートと、フロートが浮上したか否かを検出するフロー
ト浮上検知器と、フロートに設けられ水のみに反応して
ONする水検出器と用い、フロートが浮上しており、且
つ水検出器の出力信号がOFFのとき取水溝内に油が有
ると判断する。
【0018】また、この発明に係る油水分離排水方法
は、取水口に閉口弁を設け、排水ポンプが停止している
とき閉口弁で取水口を閉じる。
【0019】さらに、この発明に係る油水分離排水方法
は、取水溝と排水溝との間に中継会所を設け、中継会所
内に油吸着材を設け、中継会所内に一端貯留する排水の
油分を油吸着材で吸着する。
【0020】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
油水分離排水装置の実施の形態1の全体図であり、排水
溝内に水及び油が無い状態を示している。図1におい
て、1は油圧機器、工作機械等の油を使用する設備を設
置している建屋の床面に設けられた取水溝である。取水
溝1は、建屋内に浸入した雨水などを集水し屋外の排水
溝に排出する為に設けられている。取水溝1の大きさ
は、底辺が300mm×300mm程度、深さが500
mm程度の容積を有している。
【0021】油圧機器、工作機械等の油を使用する設備
を有する建屋においては、床面に付着している油や油圧
機器、工作機械等の保守点検時等に止むを得ず漏出する
油が排水溝1に混入する場合がある。この油は、取水溝
1内で自然に分離し油膜として浮上する。また、事故等
で大量の油が取水溝1に流入し、取水溝1が油で充満す
ることもある。
【0022】図1において、8は取水溝1内の排水を揚
水し外部の排水溝11に排出する排水ポンプである。9
は排水ポンプ8の取水側配管であり、取水側配管9の取
水口9aは取水溝1の底付近に設けられている。10は
排出ポンプの排出側配管であり、排水溝11まで配管さ
れている。排水溝11は、屋外に設けられ河川等に通じ
ている。
【0023】4は排水ポンプ8の停止を目的とする下限
水位検知器である。下限水位検知器4は、静電容量式の
検知器であり取水溝1内の下方の所定の位置に設けられ
水のみに反応してONする。すなわち、下限水位検知器
4は水のみに反応してONし油に対しては無反応であ
る。排水ポンプ8は空気を混合して吸い込むと故障する
ので、下限水位検知器4は、排水ポンプ8は空気を混合
して吸い込むことのないよう取水口9aの下方に設置さ
れている。
【0024】5は排水ポンプ8の起動を目的とする上限
水位検知器である。上限水位検知器5は、下限水位検知
器4と同じく、静電容量式の検知器であり取水溝1内の
上方の所定の位置に設けられ水のみに反応してONす
る。すなわち、上限水位検知器5も水のみに反応してO
Nし油に対しては無反応である。
【0025】6は下限水位検知器4と上限水位検知器5
の検出信号に基づいて演算処理をし、排水ポンプ8の起
動・停止指令を生成する制御部としての信号処理回路装
置である。信号処理回路装置6は図示しない金具により
床に固定されている。
【0026】上述の下限水位検知器4と上限水位検知器
5は、信号処理回路装置6から延長して延びるシャフト
の先端部に設けられている。 7は信号処理回路装置6
からの起動・停止指令に基づいて、排水ポンプ8の起動
・停止動作をする排水ポンプ駆動装置である。
【0027】次に動作を説明する。取水溝1内に水が溜
まり水位が上昇して、下限水位検知器4と上限水位検知
器5の両方がONすると排水ポンプ8が起動して排水が
行われる。制御部としての信号処理回路装置6は、その
後、この排水で水位が低下し、下限水位検知器4が水位
を検知しなくなるまで排水ポンプ8を起動する。このよ
うに排水ポンプ8を起動・停止させることにより排水ポ
ンプ8を故障させずに排水を行うことが可能である。
【0028】また、上限水位検知器5は水のみに反応し
てONする静電容量式の検知器であるので、取水溝1が
油で充満した場合にはONとならず排水ポンプ8が起動
することがない。そのため、排水溝11への油の排出を
防止することができる。
【0029】さらに、取水溝1に油が少量流入し水面上
に油膜を形成した場合においても、下限水位検知器4が
水のみに反応してONする静電容量式の検知器であるの
で、排水ポンプ8は下限水位検知器4が水を検出してい
る場合のみ起動し、排水ポンプ8が水面上の油膜を吸い
込むことはない。そのため、排水溝11への油の排出を
防止することができる。
【0030】すなわち、このような構成の油水分離排水
装置は、取水溝1内の底付近に設けられた取水口9aか
ら水を揚水し外部の排水溝11に排出する排水ポンプ8
と、取水溝1内の上方に設けられ水のみに反応し取水溝
1内の水位が所定の上限水位に達したときONする上限
水位検知器5と、取水溝1内の下方に設けられ水のみに
反応し取水溝1内の水位が所定の下限水位に達したとき
ONする下限水位検知器4と、上限水位検知器5と下限
水位検知器4の出力信号を入力し、上限水位検知器5と
下限水位検知器4の出力信号がともにONのときに排水
ポンプ8を作動させるとともに上限水位検知器5と下限
水位検知器4の出力信号がともにOFFのときに排水ポ
ンプ8を停止させる制御部6とを備えている。
【0031】そのため、大掛かりな土木工事をすること
なく既存の取水溝1に簡単に安価に装置を設置して油水
分離排水を行うことが可能となり、排水溝1への油の排
出を防止することができ環境負荷軽減がされる。
【0032】実施の形態2.図2はこの発明の油水分離
排水装置の実施の形態2の全体図であり、排水溝内に水
及び油が無い状態を示している。図2において、2は取
水溝1の液面高さに追従する油検出手段としてのフロー
ト装置である。フロート装置2は、水および油に対して
浮上するフロート2aを有し、鉛直方向に設けられたガ
イド棒2cにガイドされて上下に移動する。フロート装
置2は、さらに水のみに反応して油に反応しない静電容
量式の水検出器2bを有している。すなわち、水検出器
2bは、水のみに反応してONし油に対しては反応しな
い。
【0033】3はフロート装置2が取水溝1の底に在る
か底を離れて浮上しているかを検知するフロート浮上検
知器である。フロート浮上検知器3及びフロート装置2
は、信号を信号処理回路装置6に送信する送信回路を内
蔵している。信号処理回路装置6への送信はフロート2
aの昇降動作の固渋や断線の危惧が無ければ有線として
もよい。図2は無線によって送信を行う様子を示してい
る。
【0034】信号処理回路装置6は、フロート装置2及
びフロート浮上検知器3からの信号に基づいて取水溝1
内に油が有るか否かの判断をする。フロート2aが浮上
しており、且つ水検出器2bの出力信号がOFFのとき
取水溝11内に油が有ると判断する。すなわち、液面高
さに追従するフロート2aが浮上しているのに水検出器
2bが無反応のとき油が有ると判断する。その他の構成
は実施の形態1と同様である。
【0035】次に図3、図4、図5に沿って動作を説明
する。図3は取水溝1に水のみが流入した場合の各水位
に於ける排水ポンプ8の動作を示す。3−1は取水溝1
に水が無い状態で、排水ポンプ8は起動しない。3−2
は水位の上昇はあるがフロート装置2は上昇しない水
位、即ちフロート装置2とフロート浮上検知器3が接し
ている状態で、やはり排水ポンプ8は起動しない。3−
3はさらに水位が上昇し、下限水位検知器4が反応する
が排水ポンプ8は起動しない。
【0036】3−4はさらに水位が上昇し、フロート装
置2とフロート浮上検知器3とが離れるとともに下限水
位検知器4が反応する水位で、排水ポンプ8は起動しな
い。3−5は水位が取水溝底面から250mm程度で上
限水位検知器5が水位を検知するに至らない水位で、排
水ポンプ8は起動しない。
【0037】3−6はさらに水位が上昇し上限水位検知
器5が水位を検知する水位で、排水ポンプ8が起動す
る。水位は300mm程度である。排水ポンプ8の排水
により水位はその後3−5を経て3−4に示す状態にな
るが排水ポンプ8は排水を継続する。更に排水が行われ
水位が3−3の状態を過ぎると、すなわち下限水位検知
器4が水位を検知しなくなった時点で、排水ポンプ8が
停止する。
【0038】上限水位検知器5が水位を検知し、その後
の排水で水位が低下し、下限水位検知器4が水位を検知
しなくなるまで排水ポンプ8が起動する。このように排
水ポンプ8が起動・停止されることにより排水ポンプ8
を故障させずに排水を行うことが可能となる。
【0039】次に、図4により取水溝1に油が少量流入
し水面上に油膜を形成した場合の排水ポンプ8の動作シ
ーケンスを説明する。4−1は水位が数mm〜30mm
程度で、フロート装置2は油を検知せず、下限水位検知
器4は水位検知していない状態で、排水ポンプ8は起動
しない。
【0040】4−2はさらに水位が上昇し水位が50m
m程度になり下限水位検知器4が水位を検知する直前状
態で、排水ポンプ8は起動しない。4−3はフロート装
置2が油を検知し下限水位検出器4が水位検知を開始す
る状態で、排水ポンプ8は起動しない。
【0041】4−4はさらに水位が上昇しフロート装置
2が油を検知しつつ水位に従い上昇し、下限水位検出器
4が水位検知を行っている状態で、排水ポンプ8は起動
しない。
【0042】4−5は下限水位検出器4が水位検知を行
っている状態で上限水位検知器5が水位を検知するに至
らない水位で、排水ポンプ8は起動しない。水位は、2
95mm程度である。
【0043】4−6は4−5より若干水位が上昇しフロ
ート装置2が油を検知し上限水位検知器5も水位を検知
した状態で、排水ポンプ8は起動する。排水ポンプ8の
取水口9aは下限水位検知器4の検知水位以下に設けて
いるため水のみを排出する。
【0044】上限水位検知器5が水位を検知し、その後
の排水で水位が低下し、下限水位検知器4が水位を検知
しなくなるまで排水ポンプ8が起動する。このように排
水ポンプ8を起動・停止させることにより水のみを排水
しなお且つ排水ポンプ8を故障させずに排水を行うこと
が可能である。
【0045】尚、油検出手段としてのフロート装置2の
信号に基づく信号処理回路装置6の出力信号を外部の図
示しない警告装置等に入力するように構成することによ
り、取水溝1内に油が流入した場合に異常警告を発生す
ることも可能となる。
【0046】次に、図5により取水溝1に油のみが流入
し場合の排水ポンプ8の動作シーケンスを説明する。取
水溝1に油のみが流入しているため、下限水位検知器4
及び上限水位検知器5のいずれも検知しない。そのため
排水ポンプ8は全ての場合に動作しない。
【0047】このように本実施の形態の油水分離排水装
置は、取水溝1内に設けられ、取水溝1内の油の有無を
検出する油検出手段としてのフロート装置2を備えてい
る。そのため、フロート装置2の出力信号を外部の図示
しない警告装置等に入力するように構成すれば取水溝1
内に油が流入した場合に異常警告を発生することも可能
となる。
【0048】さらに、フロート装置2は、水および油に
対して浮上するフロート2aと、排水溝1とフロート2
aとの間に設けられ、フロート2aが浮上したか否かを
検出するフロート浮上検知器3と、フロート2aに設け
られ水のみに反応する水検出器2bとから構成されてい
る。そのため、簡単な構成の装置で取水溝1内に流入し
た油を検出することができる。
【0049】実施の形態3.図6はこの発明の油水分離
排水装置の実施の形態3の全体図であり、排水溝内に水
及び油が無い状態を示している。図6において、33は
取水口9aを開閉する閉口弁としての電磁弁である。電
磁弁33は、取水側配管9の先端に配設され排水ポンプ
8の停止時に取水口9aを閉じる。電磁弁33の駆動回
路は、排水ポンプ駆動装置7に付加されている。その他
の構成は実施の形態2と同様である。
【0050】電磁弁33は、排水ポンプ8で揚水するよ
うな設置状況において、排水ポンプ8の停止時に取水側
配管9からの戻りにより水面が上下し、排水ポンプ8の
起動・停止動作が高頻度に繰り返し行われてしまうこと
を防止するもので、排水ポンプ8を駆動するモータの動
力回路を投入遮断する電磁接触器の接点寿命を延命する
とともにサージ、ノイズの発生を抑制することができ
る。
【0051】また、排水ポンプ8の停止時に取水口9a
が閉じられるので図5に示すような油のみが充満した場
合、取水側配管9内部に油の付着を防止することがで
き、油充満後の排水時に油の排出を最小限に押さえるこ
とができる。
【0052】すなわち、本実施の形態の油水分離排水装
置は、取水口9aに設けられ排水ポンプ8が停止してい
るとき取水口9aを閉じる弁を備えているので、排水ポ
ンプ8の停止時に取水側配管9からの戻りにより水面が
上下し排水ポンプ8の起動・停止が高頻度で繰り返され
ることを防止するとともに、取水口9aへ油が流入する
ことを確実に防止することができる。
【0053】さらに、取水口9aを閉じる弁は、電気的
な信号で駆動する電磁弁33であるので、構成を簡単と
することができるとともに動作が確実となり信頼性が向
上する。
【0054】実施の形態4.図7はこの発明の油水分離
排水装置の実施の形態4の全体図であり、排水溝内に水
及び油が無い状態を示している。図7において、34は
取水溝1と排水溝11との間に設けられ排水を一端貯留
する中継会所である。35は中継会所34内に設けられ
油のみを吸着し水を通過する油吸着材である。36は中
継会所34の排水を排水溝11に送るための配管であ
る。その他の構成は実施の形態2と同様である。
【0055】本実施の形態は、取水溝1において水の流
入時の攪拌作用により油が浮上しない状態で微量である
が排水に油が混入したまま排出された際に排水溝11へ
の油流出を防止するものであり、排水溝11までの中継
会所34に油吸着材35を設置し排水に混入した油を吸
着させ排水溝11への油の流出を防止するものである。
【0056】また、本実施の形態は、万が一、取水側配
管9管内に油が付着した場合でも油吸着材35で油が吸
着されるので排水溝11への油排出を防止できる。尚、
油吸着材35は適宜交換するものとする。
【0057】
【発明の効果】この発明に係る油水分離排水装置は、取
水溝内の底付近に設けられた取水口から水を揚水し外部
の排水溝に排出する排水ポンプと、取水溝内の上方に設
けられ水に反応し取水溝内の水位が所定の上限水位に達
したときONする上限水位検知器と、取水溝内の下方に
設けられ水に反応し取水溝内の水位が所定の下限水位に
達したときONする下限水位検知器と、上限水位検知器
と下限水位検知器の出力信号を入力し、上限水位検知器
と下限水位検知器の出力信号がともにONのときに排水
ポンプを作動させるとともに上限水位検知器と下限水位
検知器の出力信号がともにOFFのときに排水ポンプを
停止させる制御部とを備えている。そのため、大掛かり
な土木工事をすることなく既存の取水溝に簡単に安価に
装置を設置して油水分離排水を行うことが可能となり、
排水溝への油の排出を防止することができ環境負荷軽減
がされる。
【0058】また、油水分離排水装置は、取水溝内に設
けられ、取水溝内の油の有無を検出する油検出手段をさ
らに備えている。そのため、油検出手段の出力信号を外
部の警告装置等に入力するように構成することにより、
取水溝内に油が流入した場合に異常警告を発生すること
も可能となる。
【0059】また、油検出手段は、水および油に対して
浮上するフロートと、排水溝とフロートとの間に設けら
れ、フロートが浮上したか否かを検出するフロート浮上
検知器と、フロートに設けられ水のみに反応する水検出
器とを有している。そのため、簡単な構成で取水溝内に
流入した油を検出することができる。
【0060】また、油水分離排水装置は、取水口に設け
られ排水ポンプが停止しているとき取水口を閉じる閉口
弁をさらに備えている。そのため、排水ポンプの起動・
停止動作が高頻度に繰り返し行われてしまうことを防止
し、排水ポンプを駆動するモータの動力回路を投入遮断
する電磁接触器の接点寿命を延命するとともにサージ、
ノイズの発生を抑制することができる。
【0061】また、油水分離排水装置は、取水溝と排水
溝との間に設けられ排水を一端貯留する中継会所と、中
継会所内に設けられ排水の油分を吸着する油吸着材とを
さらに備えている。そのため、排水溝への油の流出を防
止することができる。
【0062】また、この発明に係る油水分離排水方法
は、取水溝内の底付近に設けられた取水口から水を吸い
込んで外部の排水溝に排出する排水ポンプと、取水溝内
の上方に設けられ水に反応し取水溝内の水位が所定の上
限水位に達したときONする上限水位検知器と、取水溝
内の下方に設けられ水に反応し取水溝内の水位が所定の
下限水位に達したときONする下限水位検知器とを設
け、上限水位検知器と下限水位検知器の出力信号がとも
にONのときに排水ポンプを作動させるとともに上限水
位検知器と下限水位検知器の出力信号がともにOFFの
ときに排水ポンプを停止させる。そのため、排水溝への
油の排出を防止できるとともに、大掛かりな土木工事を
することなく既存の取水溝に簡単に安価に装置を設置す
ることができる。
【0063】また、この発明に係る油水分離排水方法
は、取水溝内の油の有無を検出する油検出手段を設け油
検出手段の出力信号に基づいてアラームを発令する。そ
のため、外部に対して異常処置の要請警報を発生させる
ことができ、早期に対応策を講じることができる。
【0064】また、この発明に係る油水分離排水方法
は、油検出手段として、水および油に対して浮上するフ
ロートと、フロートが浮上したか否かを検出するフロー
ト浮上検知器と、フロートに設けられ水のみに反応して
ONする水検出器と用い、フロートが浮上しており、且
つ水検出器の出力信号がOFFのとき取水溝内に油が有
ると判断する。そのため、簡単な構成で取水溝内に流入
した油を検出することができる。
【0065】また、この発明に係る油水分離排水方法
は、取水口に閉口弁を設け、排水ポンプが停止している
とき閉口弁で取水口を閉じる。そのため、排水ポンプ停
止時に配管からの戻りにより水面が上下し排水ポンプの
起動・停止が高頻度で繰り返されることを防止するとと
もに、取水口へ油が流入することを確実に防止すること
ができる。
【0066】さらに、この発明に係る油水分離排水方法
は、取水溝と排水溝との間に中継会所を設け、中継会所
内に油吸着材を設け、中継会所内に一端貯留する排水の
油分を油吸着材で吸着する。そのため、排水溝への油の
流出をさらに確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の油水分離排水装置の実施の形態1
の全体図である。
【図2】 この発明の油水分離排水装置の実施の形態2
の全体図である。
【図3】 この発明の実施の形態2の油水分離排水装置
において取水溝に水のみが存在する場合の排水ポンプの
動作シーケンスを示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態2の油水分離排水装置
において取水溝に水と油が混在する場合の排水ポンプの
動作シーケンスを示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態2の油水分離排水装置
において取水溝に油のみが存在する場合の排水ポンプの
動作シーケンスを示す図である。
【図6】 この発明の油水分離排水装置の実施の形態3
の全体図である。
【図7】 この発明の油水分離排水装置の実施の形態4
の全体図である。
【図8】 従来の油水分離装置の縦断面図である。
【図9】 油水分離装置の一部破断した平面図である。
【符号の説明】
1 取水溝、2 フロート装置、2a フロート、2b
水検出器、2c ガイド棒、3 フロート浮上検知
器、4 下限水位検知器、5 上限水位検知器、6 信
号処理回路装置(制御部)、7 排水ポンプ駆動装置、
8 排水ポンプ、9 取水側配管、9a 取水口、10
排出側配管、11 排水溝、33 電磁弁(閉口
弁)、34 中継会所、35 油吸着材。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取水溝内の底付近に設けられた取水口か
    ら水を揚水し外部の排水溝に排出する排水ポンプと、 上記取水溝内の上方に設けられ水に反応し該取水溝内の
    水位が所定の上限水位に達したときONする上限水位検
    知器と、 上記取水溝内の下方に設けられ水に反応し該取水溝内の
    水位が所定の下限水位に達したときONする下限水位検
    知器と、 上記上限水位検知器と上記下限水位検知器の出力信号を
    入力し、該上限水位検知器と該下限水位検知器の出力信
    号がともにONのときに上記排水ポンプを作動させると
    ともに該上限水位検知器と該下限水位検知器の出力信号
    がともにOFFのときに該排水ポンプを停止させる制御
    部とを備えたことを特徴とする油水分離排水装置。
  2. 【請求項2】 上記取水溝内に設けられ、該取水溝内の
    油の有無を検出する油検出手段をさらに備えたことを特
    徴とする請求項1に記載の油水分離排水装置。
  3. 【請求項3】 上記油検出手段は、 水および油に対して浮上するフロートと、 上記排水溝と上記フロートとの間に設けられ、該フロー
    トが浮上したか否かを検出するフロート浮上検知器と、 上記フロートに設けられ水のみに反応する水検出器とを
    有していることを特徴とする請求項2に記載の油水分離
    排水装置。
  4. 【請求項4】 上記取水口に設けられ上記排水ポンプが
    停止しているとき該取水口を閉じる閉口弁をさらに備え
    たことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の
    油水分離排水装置。
  5. 【請求項5】 上記取水溝と上記排水溝との間に設けら
    れ排水を一端貯留する中継会所と、 上記中継会所内に設けられ上記排水の油分を吸着する油
    吸着材とをさらに備えたことを特徴とする請求項1から
    4のいずれかに記載の油水分離排水装置。
  6. 【請求項6】 取水溝内の底付近に設けられた取水口か
    ら水を吸い込んで外部の排水溝に排出する排水ポンプ
    と、 上記取水溝内の上方に設けられ水に反応し該取水溝内の
    水位が所定の上限水位に達したときONする上限水位検
    知器と、 上記取水溝内の下方に設けられ水に反応し該取水溝内の
    水位が所定の下限水位に達したときONする下限水位検
    知器とを設け、 上記上限水位検知器と上記下限水位検知器の出力信号が
    ともにONのときに上記排水ポンプを作動させるととも
    に上記上限水位検知器と上記下限水位検知器の出力信号
    がともにOFFのときに該排水ポンプを停止させること
    を特徴とする油水分離排水方法。
  7. 【請求項7】 上記取水溝内の油の有無を検出する油検
    出手段を設け該油検出手段の出力信号に基づいてアラー
    ムを発令することを特徴とする請求項6に記載の油水分
    離排水方法。
  8. 【請求項8】 上記油検出手段として、水および油に対
    して浮上するフロートと、該フロートが浮上したか否か
    を検出するフロート浮上検知器と、該フロートに設けら
    れ水のみに反応してONする水検出器と用い、該フロー
    トが浮上しており、且つ該水検出器の出力信号がOFF
    のとき上記取水溝内に油が有ると判断することを特徴と
    する請求項7に記載の油水分離排水方法。
  9. 【請求項9】 上記取水口に閉口弁を設け、上記排水ポ
    ンプが停止しているとき該閉口弁で該取水口を閉じるこ
    とを特徴とする請求項6から8のいずれかに記載の油水
    分離排水方法。
  10. 【請求項10】 上記取水溝と上記排水溝との間に中継
    会所を設け、該中継会所内に油吸着材を設け、該中継会
    所内に一端貯留する排水の油分を該油吸着材で吸着する
    ことを特徴とする請求項6から9のいずれかに記載の油
    水分離排水方法。
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