JP2003000074A - 組立式ネット - Google Patents

組立式ネット

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JP2003000074A
JP2003000074A JP2001189540A JP2001189540A JP2003000074A JP 2003000074 A JP2003000074 A JP 2003000074A JP 2001189540 A JP2001189540 A JP 2001189540A JP 2001189540 A JP2001189540 A JP 2001189540A JP 2003000074 A JP2003000074 A JP 2003000074A
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Yoshinari Sakamoto
▲吉▼成 阪本
Itsuki Suefuji
巖 末▲藤▼
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KATAYAMA TEKKEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 土中に差し込まれる複数の縦棒と、これら縦
棒に対して横断方向に延びて、縦棒の長さ方向に沿った
複数の箇所で縦棒を横方向に相互に連結する複数の連結
バーとを備えた組立式ネットにおいて、縦棒と連結バー
とを別個の連結素子を必要とすることなく、簡単に組み
立てることができる組立式ネットを提供すること。 【解決手段】 連結バーを、縦棒を収容、保持する複数
の凹所をその長さ方向に間隔を置いて有する弾性材料か
らなるバーで形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数本の縦棒と複数
本の連結バーとからなり、縦棒の先端を土中に差し込ん
で立て、連結バーがかかる縦棒に対して横断方向に延び
て縦棒をその長さ方向に沿った複数の箇所で横方向に相
互に連結してなる組立式ネットに関する。より詳細には
農園、家庭菜園、花壇等の農園芸において植物を縛りつ
けたり、つるを絡ませたり、囲ったりしてその生長を助
成するために使用したり、あるいは単に棚あるいは囲い
等として使用することのできる組立式ネットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のかかる組立式ネットにおいては縦
棒の傾きや倒れを防止するために、縦棒に対して横断方
向に横棒を取り付けて格子状に組み立てることが行われ
ている。この時、縦棒に横棒を取り付けるのに、紐で結
びつけることも考えられるが、それでは作業性が悪いた
め図10に示す連結素子が用いられている。
【0003】この連結素子1は弾力性を有するプラスチ
ック材料からなり、互いに90°の角度をなして一体成
形された二つの円筒部2A,2Bを有する。これら円筒
部2A,2Bは縦棒3およびこれと同じ太さの横棒4を
円筒部2A,2Bに弾力的に係脱できるように軸方向切
欠き部201A,201Bを有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図10に示す従来の連
結素子ではこれを縦棒3と横棒4の各交差部に設けて、
縦棒3と横棒4の両者を連結素子1の円筒部2A,2B
に嵌込む必要があるため、いまだ作業性が悪いし、縦棒
3および横棒4以外に連結素子1を必要とするために部
品点数が多くなり、ネットのコストが高くつくばかりで
なく、連結素子1をはずした時にはそのための保管スペ
ースを必要とする問題がある。更に従来の連結素子では
縦棒3と同じ太さのものを横棒4とするので横棒4を曲
げてネットを例えば平面視で曲面状に形成することが困
難であるという欠点があった。
【0005】本発明は従来の係る欠点を克服するために
なされたものであって、ネットを形成するために従来の
ものの如き別個の連結素子を必要とすることなく、複数
本の縦棒を横方向に相互に連結する複数の連結バーをワ
ンタッチ式で縦棒に連結できるようにし、かつまた購入
者が所望の形状に簡単にネットを組み立てることができ
るようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するためになされたものであって、連結バーを、縦棒を
収容、保持する複数の凹所を長さ方向に間隔を置いて有
する弾性材料からなるバーで形成したことを特徴とする
ものである。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は本発明の一実施例による組立式ネットの
一部分の正面図であり、図において5は複数の縦棒、6
は連結バーであって、連結バー6は縦棒5に対して横断
方向に延び、これらの縦棒5を収容し保持する複数の凹
所7をその長さ方向に間隔を置いて有し、縦棒5を凹所
7内に収容、保持することで縦棒5を横方向に相互に連
結し、縦棒5の傾きや倒れを防止している。縦棒5は連
結バー6の凹所7の間隔に対応した間隔で地面8に差し
込まれている。
【0008】図2は本発明で使用するのに好適な縦棒の
側面図であり、特願2000−312249号で植物用
支柱として提案された形式のものである。図において5
は縦棒、501は断面正方形の鋼材からなる長尺の無垢
の鋼棒であり、この鋼棒501は四つの面取りされた陵
部502と四つの側面503とを有する。この鋼棒50
1にはその周方向に捩り加工が施されており、これによ
り各側面503は鋼棒501の縦軸線504の周囲に螺
旋状に延在せしめられる。この実施例では鋼棒501は
全体的に見て直線状である。
【0009】505は鋼棒501の土中への差し込み方
向に見た後端を円形、楕円形等の丸味を帯びた形状に曲
げることによって形成されたループ部、506は鋼棒5
01の他端即ち先端に研磨等の適宜の手段によって形成
され、縦棒5を土中に容易に差し込めるようにするため
の尖鋭部であり、この実施例では鋼棒501はループ部
505、尖鋭部506およびこれらループ部505と尖
鋭部506との間の直線状の本体部500からなってい
る。
【0010】以上のように図2の縦棒5においては各側
面503が鋼棒501の縦軸線504の周囲に螺旋状に
延在するだけであるので縦棒5はこれを回転させなくて
もハンマーによる打ち込みまたは手作業による押し込み
等により、土中に容易に差し込むことができる。また蔓
性の植物を支持する場合、側面503、陵部502が螺
旋状であるので、蔓が側面503や陵部502に絡み付
き、従って蔓が鋼棒501に沿って滑り落ちるようなこ
ともない。
【0011】更に、一旦土中に差し込んだ縦棒5は、時
間が経過するにつれ周囲の土が土圧により螺旋状の側面
503に絡み付きその土が側面503に対して引き抜き
に対する適度な抵抗を示すため、土中にしっかりと保持
されるが、この抵抗は引き抜きを阻止する程に大きくは
なく、回転させなくても土中から引き抜くことができ
る。
【0012】また、図2の縦棒5はその材料として鋼を
使用するが、鋼は他の金属材料と比較して一般的に安価
であり、農園芸などの多数の支柱を要する用途において
は特に有利である。そればかりでなく、鋼を冷間で塑性
加工すると、その硬度が増大することは周知であるが、
鋼棒501として冷間で伸線と捩り加工の両方(塑性加
工)を施したものを使用するので曲げ剛度(曲がりにく
さ)が大きく、縦棒5を土中に打ち込み、押し込み等の
作業により土中に差し込む際にもこのような加工を施さ
ない同様な鋼棒に比較して曲がりにくい。従って、また
鋼棒501としてより細いものを使用することができる
ため、軽量化の意味でも有利である。
【0013】また、図2の鋼棒5は無垢である。このこ
とは中空パイプを使用するものと違って、鋼棒の両端に
防水用のキャップを取り付ける必要なしに、内部で水分
が結露して発錆する恐れは全くなく、耐久性が優れてい
ることを意味する。また、中空パイプは捩り加工時に容
易に破損してしまうが、無垢の鋼棒であればこの恐れも
少ない。
【0014】更に、図2に示すように、鋼棒501の土
中への差し込み方向に見た後端にループ部505を設け
れば、鋼棒501の後端によって作業者が負傷する恐れ
がなくなるし、所望に応じてこのループ部を用いて隣接
する縦棒5を紐、針金、針金入りテープ等の相互連結用
条線で結縛したり、横棒をループ部505に縛りつけた
りして縦棒5を互いに結縛支持することができる。な
お、ループ部505の形状は図示のものに限られるわけ
ではなく、矩形であっても良いし、三角形、逆三角形等
の他の形状であっても良い。
【0015】鋼棒501は無垢であるので、その表面に
発錆しても十分長期間の使用に耐えるが、電気亜鉛メッ
キ、熔融亜鉛メッキ等の防錆メッキや、例えば塩化ビニ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレン等の適当な合成樹脂
の粉体塗装あるいは熱収縮性の合成樹脂のチューブで覆
ってこれを加熱して鋼棒の外周面に密着させる樹脂加熱
収縮法等の適当な防錆処理を施すのが、防錆のみならず
美観維持の点でも好ましい。
【0016】鋼棒501は軟鋼、硬鋼、ステンレス鋼等
の種々の鋼で形成することができるが、これらの中では
最も安価である点で軟鋼が好ましい。鋼棒501の断面
サイズは断面正方形のもので一辺の寸法が4mm〜7m
m程度のものが好ましい。即ち、7mm以上では重量が
過大になるし、4mm以下では曲がりやすくなる。6m
m×6mm程度が曲げ剛性、耐久性、重量、価格の点で
実用的である。
【0017】次に、鋼棒501の各側面503の好まし
い螺旋ピッチであるが、これは縦棒5の本体部500の
太さ、断面形状、要求される曲げ剛性等によって異な
り、一概には言えないが、あまりにも螺旋ピッチを小さ
くしようとすると、捩り加工時に鋼棒501が破断する
恐れがある。
【0018】例えば6mm×6mmの断面正方形の鋼棒
501の場合には、螺旋ピッチは鋼棒501の破断を回
避するために80mm程度以上にするのが好ましいし、
鋼棒501の弾性による自己復元(捩り戻し)を回避し
つつ所要の曲げ剛性を得ると共に土中からの引き抜きに
対する抵抗を確保するには160mm以下とするのが好
ましい。6mm×6mmの断面正方形の鋼棒501の場
合に特に好ましい螺旋ピッチの範囲は100mm〜15
0mmである。この範囲の螺旋ピッチで捩り加工するこ
とにより、鋼棒501は細くて軽量で大きな曲げ剛性を
得ることができしかも土中からの引き抜きに対して適度
な抵抗が得られる。
【0019】鋼棒501の断面形状であるが、鋼棒50
1の長手方向の種々な位置での曲げ剛性の方向性(方向
による曲がりにくさの違い)を最小にしつつ螺旋状の側
面503による土中からの支柱5の引き抜きに対する抵
抗を確保する意味で正方形(鋭い陵部502による負傷
を防止するために陵部502を僅かに面取りして八角形
にしたものを含む)が最も好ましいが、鋼棒501の断
面形状は正方形に限られるものではなく、正方形以外の
正多角形(例えば正三角形、正五角形等)あるいは正多
角形以外の多角形でも良い。しかし、螺旋状の側面50
3による土中からの支柱5の引き抜きに対する抵抗を確
保するためには側面503の面積をあまり小さくするの
は好ましくなく、その意味では三角形または四角形が好
ましい。
【0020】さて、次に本発明の組立式ネットに使う連
結バーを図3〜図5を参照して説明する。先ず、図1か
ら判る通り、複数本の連結バー6は複数本の縦棒5に対
して横断方向に延びており、図3および図4に示すもの
は直線状のものである。この連結バー6はその長さ方向
に適当な間隔(好ましくは一定の間隔)で複数の凹所7
を有する。この凹所7はほぼΩ字状である。かかる凹所
7に縦棒5を収容、保持する連結バー6は単に縦棒5を
相互に連結するものであって、縦棒5のように大きい曲
げ剛性が要求されるものではなく、むしろ縦棒5より柔
軟であって凹所7を容易に曲げ加工することができ、か
つ後述するように購入者が手作業で曲げうるものである
ことが望ましい。
【0021】図3は図1の組立式ネットのうちの一本の
連結バー6を示す平面図である。この連結バー6は硬鋼
線(バネ材)からなり、断面円形である。その径は3m
mより細いものでよい。連結バー6は例えば10cmか
ら50cm程度の所定の間隔で凹所7を有するように曲
げ加工されている。
【0022】また、連結バー6は図4の上段Aに示すよ
うに短いものであってもよいが、一本の連結バー6は少
なくとも二つの凹所7を有するものでなくてはならな
い。
【0023】また、組立式ネットの構造は図1に示され
るものに限定されず、図4の上段Aに示すように短い連
結バー6を段違い状にして縦棒5を横断させてもよい
し、図4の中段Bに示すように、連結バー6の凹所7を
一つおきに利用してもよいし、二つ以上おきに利用して
も良い。更に、連結バー6の凹所7間の間隔よりも短い
間隔になるように縦棒5を配置してもよい(図4の下段
C参照)。また、連結バー6を縦棒5のどちら側に設け
るかは自由である。
【0024】更には、図5に示すように、複数本の縦棒
5を平面視で円弧、円形等の曲線状に配置し、これらの
縦棒5をその配置に応じて湾曲させた連結バー6で連結
してネットを湾曲状に組み立てることもできる。そのた
めには連結バー6は上述したように手作業で曲げうる柔
軟性を有する必要がある。
【0025】なお、複数本の縦棒5の配列間隔は連結バ
ー6の凹所7の配列間隔に依存するが、複数本の連結バ
ー6の縦棒5の長さ方向の配列間隔は自由であり、一定
間隔であっても良いし、縦棒5の根本の地面付近では複
数本の連結バーの間隔を小さくし、上方になるにつれて
連結バーの間隔を大きくすること、又はその逆もでき
る。
【0026】連結バー6について更に説明を加えると、
一実施例として径が1〜3mm(3mm以上では連結バ
ー6を手作業で曲げるのが困難になるし、1mm以下で
は凹所7を所定の形状に曲げ加工するのが困難になる)
の断面円形の硬鋼線を用い、これに凹所7を曲げ加工し
て10〜50cmの間の間隔で凹所7をほぼΩ字状に形
成して長さ約1.5mの連結バー6とする。更に、この
上を合成樹脂の粉体塗装で覆うか、熱収縮性の合成樹脂
のチューブで覆って加熱し、チューブを硬鋼線の外側面
に密着させるなどして防錆するのが好ましい。なお、こ
れらの合成樹脂層は種々な色を有することができるの
で、防錆のみならず美感の点でも好ましい。
【0027】ところで、連結バー6の凹所7は縦棒5に
嵌着された時に、縦棒5から容易にはずれるものであっ
てはならず、また縦棒5に沿って無制限に変位するもの
であってはならない。
【0028】これらの防止策を図6および図7を参照し
て説明する。なお、図6は縦棒5の横断面図、図7は縦
棒の外周面の輪郭を示す投影側面図であり、これらの図
において縦棒5の横断面形状は正方形とし、その投影側
面で見た最小寸法をa、最大寸法をbとする。また、連
結バー6の凹所7はほぼΩ字状であってその入口部の最
小寸法をc、連結バー6の長手方向に平行した方向の凹
所7の幅の最大寸法をd、縦棒5の外周面の螺旋ピッチ
をPとする。なお、図7では理解を容易にするために、
縦棒5の投影側面で見た最小寸法aと最大寸法bの違い
を誇張して示している。
【0029】まず、縦棒5からの凹所7のはずれ防止で
あるが、これは図6に最も良く示される如く凹所7の入
口部の最小寸法cを縦棒5の投影側面で見た最小寸法a
より小さくする(a>c)ことによって達成される。即
ち、凹所7を縦棒5に嵌めるときには連結バー6が弾性
材料からなるため凹所7の入口は弾性的に開拡して縦棒
5への凹所7の嵌合を許容するが、凹所7に入れられた
縦棒5は前記最小寸法aが凹所7の入口部の最小文法c
より大きいので、作業者が凹所7を縦棒5から積極的に
引き外さない限り、縦棒5からはずれることはない。
【0030】次に、凹所7が縦棒5に沿って無制限に変
位する、即ち連結バー6が縦棒5に沿ってずり落ちるの
を防止する手段について説明する。そのための一つの手
段は、凹所7の内周によって縦棒5の外周面の少なくと
も一部、例えば縦棒5の径方向に対向する陵部502あ
るいは側面503を両側から弾性的に把持するようにす
ることである。
【0031】別の手段としては、縦棒5にその長さ方向
に沿って径方向に拡大した拡大部を設け、凹所7の形
状、寸法をこの拡大部を越えて移動しないようにするこ
と、換言すれば連結バー6の凹所7が投影側面で見た縦
棒5の最大寸法b、即ち縦棒5の横断面の最大寸法より
小さい内径寸法の部分を有するようにすることである。
【0032】かかる構成の一例としては図6および図7
に示す如く連結バー6の長手方向に平行した方向の凹所
7の幅の最大寸法dを投影側面で見た縦棒5の最大寸法
b、即ち縦棒5の横断面の最大寸法bよりも小さくする
(b>d)。図2に示した鋼棒501を縦棒5として使
用する場合、この縦棒5を投影側面で見た形状、即ち、
側面から見た外形輪郭は最小寸法aの部分から最大寸法
bの部分に向けて拡大した拡大部分506を有する。
【0033】凹所7の最大幅寸法dを縦棒5の横断面の
最大寸法bより小さくすることにより、連結バー6は上
下いずれの方向へも拡大部506の頂部507を越えて
移動することはできず、縦棒5に沿った連結バー6の移
動は多くとも螺旋ピッチPの半分で止められ、連結バー
6が縦棒5に沿ってずり落ちるのが防止される。
【0034】凹所7を以上のように形成することによ
り、縦棒5は連結バー6の凹所7からその入口部を通し
て抜け出ることなく、かつ縦棒5の長手方向に沿って連
結バー6が無制限にずれることが阻止され、組立式ネッ
トの所望の形状が維持できるのである。
【0035】なお、以上の説明では、凹所7の最大幅寸
法dを縦棒5の横断面の最大寸法bより小さくしている
が、凹所7の入口部から見た奥行の最大寸法を縦棒5の
横断面の最大寸法bより小さくすることによっても、縦
棒5の長手方向に沿った移動を制限しうることは容易に
理解されよう。
【0036】更に、上述の説明は断面が正方形の捩り鋼
棒について行って来たが、断面が三角形、五角形等の他
の多角形の捩り鋼棒についても同様に適用できる。なぜ
なら、断面多角形の捩り鋼棒は必ず投影側面で見て径寸
法が変化していて、最小寸法と最大寸法とを有するから
である。更に、図1に示したループ505は作業者の負
傷を防止したり、上述した連結バー6による連結に加え
て隣接する縦棒5を適当な条線で補助的に連結するため
に設けるのが好ましいのではあるが、必ずしも必要なも
のではない。
【0037】更に、以上の説明は断面多角形の捩り鋼棒
を使用する場合について説明したが、本発明は断面多角
形の捩り縦棒に用いることに限定されるものではなく、
図8に示すように断面が円形(中空パイプであっても、
断面無垢のものであっても良い)であり、縦棒の長手方
向に沿って間隔を置いて大径になされた環状の大径部5
08を有するものであってもよい。図7の寸法a,b,
c,dは先に説明した寸法a,b,c,dに対応し、こ
の縦棒5に対しても連結バー6の凹所7は図6および図
7について説明したのと同様に寸法決めすることによ
り、縦棒5を収容保持し、かつ縦棒5に沿う連結バーの
移動を大径部508の所で止めることができる。
【0038】更に、図6乃至図8では縦棒5として断面
多角形の捩り鋼棒あるいは竹材の如く節として大径部を
有する断面円形のものを使用しているが、本発明はこれ
らに限定されるものではなく、大径部を有しない断面円
形の棒あるいは断面多角形の捩られていない棒を縦棒5
として使用することができる。ただし、この場合は連結
バー6が縦棒5に沿って移動するのを防止するために、
連結バー6の凹所7は縦棒5を収容したとき縦棒5を弾
性的に把持するようにする。この弾性的な把持は連結バ
ー6の材料の弾性のみによっても良いが連結バー6をや
や厚みのある弾性を有する合成樹脂層(例えばポリエチ
レン、塩化ビニル、ポリプロピレン)で被覆するのが好
ましい。また、縦棒5を弾性を有する合成樹脂で被覆す
ることもできる。この合成樹脂層は縦棒5を連結バー6
によって弾性的に把持する場合、連結バー6が縦棒5に
沿って移動しようとする際に、縦棒5と連結バー6との
間の摩擦抵抗を大きくするのに有用である。
【0039】本発明の組立式ネットの他の実施例を概略
的な線図で図9に示す。この組立式ネットはトンネル状
に組み立てられ、その上にビニールシートの如き適当な
シートを設けて覆い、内部に植えられた農作物等の植物
を降霜、酸性雨などから保護するのに適したものであっ
て、縦棒5を半円状に曲げ、その両端に土中に容易に差
し込めるようにするための尖鋭部506が形成してあ
る。
【0040】使用時には、例えば農作物を植えた畝をま
たいで両端の尖鋭部506を土中に差し込んで複数の縦
棒5を平行に地面に立て、これらの縦棒5を複数の連結
バー6で相互に連結してネットとする。そしてその上に
上述したように適当なシート(図示せず)をかぶせて、
内部の農作物を降霜、酸性雨などから保護する。この場
合にも、連結バー6を手作業で曲げうる程度に柔軟な材
料で形成しておけば、地面に段差があってもそれに容易
に対応しうる。
【0041】この実施例に示す如く、本発明の組立式ネ
ットは地面から直立したものに限られるものでないこと
が理解されるであろう。また、連結バー6はこれに植物
の茎を縛りつけるなどして植物の支持に供することもで
きる。蔓性の植物の場合、蔓は連結バー6に絡みついて
自己支持するのでその意味でも連結バー6は有用であ
る。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ネット
を組み立てるとき、縦棒に連結バーを交差させて連結バ
ー自体が有する凹所を縦棒を押し込むだけでよいので、
ワンタッチでネットを組み立てることができ、従来の連
結素子を用いたネット組み立て作業よりもはるかに簡便
で作業性が良いという効果を有する。また、本発明では
別個の連結素子を必要としないため、部品点数が少なく
なり、ネットのコストが低減されるばかりでなく、連結
素子のための保管スペースも必要としない。ネットを分
解して仕舞う作業も簡便であることが理解されよう。更
に、本発明の組立式ネットでは連結バーの柔軟性を容易
に曲げうる程度に大きくしておけば、これを曲げること
で、ネットをフラットな一平面において組み立てること
に限定されず、例えば円形の花壇のまわりに円形のガー
デンフェンスとして組み立てる等、種々な形状に容易に
組み立てることができる効果がある。更にまた、ネット
を組み立てる際の縦棒に沿った連続バーの間隔は適宜変
えることができるので、例えば地面近くではこの間隔を
小さくして犬、猫等が簡単には通り抜けできないように
するなど、購入者自身が使用目的に応じた形態にネット
を組み立てることができるという効果もある。また、本
発明では縦棒5は土中に差し込まれて地面に直接組み立
てられるので、ネット支持のための支柱などの支持手段
を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の組立式ネットの一実施例の一部分を概
略的に示す正面図である。
【図2】本発明の組立式ネットの一構成部材である縦棒
の一例を示す側面図である。
【図3】本発明の組立式ネットの他の構成部材である連
結バーの一例を示す平面図である。
【図4】本発明の組立式ネットの可能な他の組み立て態
様を説明するための概略的な正面図である。
【図5】本発明の更に他の実施例を概略的に示す斜視図
である。
【図6】本発明の組立式ネットを構成する縦棒と連結バ
ーの交差部における縦棒の横断面図である。
【図7】本発明の組立式ネットを構成する縦棒と連結バ
ーの交差部における縦棒の投影側面図である。
【図8】本発明で使用しうる縦棒の他の例を示す側面図
である。
【図9】本発明の組立式ネットの他の実施例を示す斜視
図である。
【図10】縦棒と横棒とを交差状態に連結するための従
来の連結素子を示す斜視図である。
【符号の説明】
5 縦棒 6 連結バー 7 凹所 501 鋼棒 a 縦棒の投影側面で見た最小寸法 b 縦棒の投影側面で見た最大寸法 c 凹所の入口部の最小寸法 d 凹所の内周の最大幅寸法

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土中に差し込まれる複数の縦棒と、これ
    ら縦棒に対して横断方向に延びて縦棒の長さ方向に沿っ
    た複数の箇所で縦棒を横方向に相互に連結する複数の連
    結バーとを備えた組立式ネットにおいて、前記連結バー
    を、前記縦棒を収容、保持する複数の凹所を長さ方向に
    間隔を置いて有する弾性材料からなるバーで形成したこ
    とを特徴とする組立式ネット。
  2. 【請求項2】 縦棒は冷間で伸線され、捩り加工を施さ
    れた断面多角形の無垢の鋼棒からなる請求項1の組立式
    ネット。
  3. 【請求項3】 縦棒は断面が円形で、縦棒の長手方向に
    沿って間隔を置いて大径になされた環状大径部を有する
    請求項1の組立式ネット。
  4. 【請求項4】 連結バーの凹所の入口部の最小寸法が縦
    棒の投影側面で見た最小寸法より小さいことを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれか一の組立式ネット。
  5. 【請求項5】 連結バーの凹所は縦棒を弾性的に把持す
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一の組立
    式ネット。
  6. 【請求項6】 連結バーの凹所は縦棒の投影側面で見た
    最大寸法より小さい内径寸法の部分を有することを特徴
    とする請求項2または3の組立式ネット。
  7. 【請求項7】 連結バーの凹所はほぼΩ字状であること
    を特徴とする請求項1乃至6のいずれか一の組立式ネッ
    ト。
  8. 【請求項8】 連結バーは縦棒より曲げ剛性が小さいこ
    とを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一の組立式ネ
    ット。
  9. 【請求項9】 連結バーは硬鋼線からなる請求項1乃至
    8のいずれか一の組立式ネット。
  10. 【請求項10】 連結バーは合成樹脂で被覆されている
    請求項1乃至9のいずれか一の組立式ネット。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015045174A (ja) * 2013-08-28 2015-03-12 株式会社ノブハラ 金網
KR102644024B1 (ko) * 2023-08-14 2024-03-06 농업회사법인 주식회사 늘푸른 오메가-3 성분을 포함하는 메추리알 및 이를 생산하는 공정
KR102644040B1 (ko) * 2023-08-14 2024-03-06 농업회사법인 주식회사 늘푸른 오메가-3 성분을 포함하는 계란 및 이를 생산하는 공정

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KR102644024B1 (ko) * 2023-08-14 2024-03-06 농업회사법인 주식회사 늘푸른 오메가-3 성분을 포함하는 메추리알 및 이를 생산하는 공정
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