JP2002544403A - 改良された湿潤強さを有する紙材料の製造方法 - Google Patents

改良された湿潤強さを有する紙材料の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、(a)未漂白のもしくは半漂白された化学もしくは半化学パルプ又は再生繊維からのパルプの懸濁液を調製すること、(b)前記パルプをフェノール酸化性酵素及びメディエイタにより処理すること、及び、(c)処理されたパルプを紙製造機械において脱水してプロセス水を除去し、そして紙材料を製造することを含む、改良された湿潤強さを有する紙材料の製造方法に関する。好ましくは、紙材料は工程c)の完了後に加熱される。さらに、本発明は、ダンボールペーパーボード又はダンボール容器の製造方法及び、改良された湿潤強さを有する紙材料を製造するための、フェノール酸化性酵素のメディエイタとの組み合わせでの使用に関する。本発明の方法により、紙材料の湿潤強さは湿潤強さ強化レジンを使用することなく改良でき、そのため、製品をより容易に再使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、未漂白及び半漂白化学もしくは半化学パルプ又は再生繊維からのパ
ルプからの、紙、ライナーボード又はダンボールライナーボードのような紙材料
の製造方法に関する。
【0002】 発明の背景 ダンボールペーパーボード及びダンボール容器を製造するために使用されるラ
イナーボード及び段付き媒体は一般に、未漂白の化学もしくは半化学パルプ又は
再生繊維からのパルプの懸濁液から製造される。
【0003】 通常、パルプはスクリーニング法で処理され、精製され、その後、ストック調
製セクションで紙製造添加剤と混合され、その後、パルプ懸濁液は紙/ボード機
械上で脱水され、そして排水された水(いわゆる白水)はスクリーニングされた
ストックの希釈のためにプロセスに戻される。
【0004】 白水は、通常、多量のウッド繊維/ファイン、ステロールエステル、樹脂酸、
リグナン及びリグニン断片を、通常、100〜500ppmまたはそれ以上の濃
度で含み、この材料の全てはフェノール性もしくはフェノール様基を有するであ
ろう。
【0005】 強度、特に圧縮強度は、ダンボール箱:ライナーボード及び段付きライナーボ
ードを製造するために使用される未漂白のボードグレードの重要な機械特性であ
る。コンバインドボードエッジクラッシュに基づく別の仕様を与える、幾つかの
国の新たな政府規制のために、また、コンバインドエッジクラッシュはボード成
分の圧縮強度に直接的に関係することができるので、今や、重量基準でなく平方
メートル基準の性能でボードを販売することが可能になっている。
【0006】 明らかに、ダンボール箱を製造するために使用される未漂白のボードグレード
の湿潤強さも重要である。
【0007】 EP429,422明細書は第一精製段階と第二精製段階との間のパルプ調製
の間にラッカーゼを使用することによる精製段階におけるエネルギー消費量の低
減を開示しており、この文献は紙の強度の幾分かの増加が得られることも示して
いる。
【0008】 WO93/23606(EP641,403)明細書は、製造された紙の強度
を上げるために、フェノール酸化性酵素系により機械パルプを処理するための方
法を開示している。
【0009】 WO95/09946明細書は、フェノール酸化性酵素によるパルプの処理に
より高められた強度を有するライナーボード又は段付き媒体の製造方法を開示し
ている。
【0010】 WO95/07604明細書は、フェノール酸化性酵素により、リグニン含有
ウッド繊維材料のスラリー又は懸濁液を処理することにより、改良された機械特
性を有する繊維ボードを製造するための方法を開示している。
【0011】 米国特許第4,687,745号明細書は、リグニノ分解酵素により機械パル
プを処理することにより、パルプの強度特性及び白色度安定性を向上する方法を
開示している。
【0012】 紙材料の湿潤強さは湿潤強さ強化レジンをパルプに添加することにより改良で
きる。しかしながら、これらのレジンは紙材料の再使用を困難にするように紙材
料の強度を向上するであろう。
【0013】 本発明の目的は、未漂白の又は半漂白された化学もしくは半化学パルプから、
改良された湿潤強さを有する紙、ライナーボード又は段付きライナーボードなど
の紙材料を製造するための方法を提供することである。
【0014】 発明の要旨 本発明は、今回、驚くべきことに、紙材料の湿潤強さが、紙機械の前に、フェ
ノール酸化性酵素系によりパルプ懸濁液を処理することにより向上されうること
を発見した。また、湿潤強さは酵素/メディエイタの組み合わせ処理によりさら
に改良されうることも発見した。湿潤強さはさらに熱処理を課すことによりなお
さらに改良されうる。
【0015】 したがって、1つの態様において、本発明は、改良された湿潤強さを有する紙
材料の製造方法であって、 (a)未漂白のもしくは半漂白された化学もしくは半化学パルプ、又は、再生繊
維からのパルプの懸濁液を調製すること、 (b)前記パルプをフェノール酸化性酵素及びメディエイタにより処理すること
、及び、 (c)処理されたパルプを紙製造機械において脱水してプロセス水を除去し、そ
して紙材料を製造することを含む製造方法に関する。
【0016】 好ましい態様において、本方法は、工程(c)からのプロセス水をリサイクル
し、そして工程(a)はリサイクルされたプロセス水によりパルプを希釈するこ
とを含む。有利には、パルプ及び白水の懸濁液の酵素処理は、多大な程度に、白
水中に存在する芳香族材料(リグナン、樹脂酸、ステロールエステル、リグニン
様化合物、繊維及びファイン)を重合し、それにより、紙シート中に残留し、そ
れにより、収率が高まり、そしてCOD(化学酸素要求)負荷が低められ、そし
てエフルエント中の毒性が低められる。上記の重合はライナーボード又は段付き
媒体の強化にも寄与するものと信じられる。
【0017】 さらなる好ましい態様において、紙材料は工程c)の完了後に加熱される。
【0018】 第二の態様において、本発明は、本発明の方法により製造されたライナーボー
ド及び/又は段付きライナーボードを用いたダンボールペーパーボード又はダン
ボール箱の製造方法に関する。
【0019】 第三の態様において、本発明は改良された湿潤強さを有する紙材料を製造する
ためのフェノール酸化性酵素のメディエイタとの組み合わせでの使用に関する。
【0020】 発明の詳細な説明 本発明の内容で、用語「紙材料」とは紙、ライナーボード、ダンボールペーパ
ーボード、ダンボール容器又は箱のようなパルプから製造できる製品を指す。
【0021】 用語「改良された湿潤強さ(強度)」とは、紙材料の湿潤強さが本発明により
処理されていない紙材料と比較して増加/向上したことを指す。
【0022】 パルプ 本発明の方法において使用されるパルプは未漂白のもしくは半漂白された化学
もしくは半化学パルプ、又は、再生繊維からのパルプの懸濁液である。未漂白の
もしくは半漂白されたパルプは、酵素系のための基質として使用されるリグニン
を含有することを特徴とする。化学パルプは未漂白のクラフトパルプであること
ができ、そして半化学パルプはNSSC(中性スルフィット半化学)パルプであ
ることができる。再生繊維からのパルプは、未漂白のクラフトパルプのような化
学パルプから製造されることができる。化学パルプから製造される再生繊維の特
定の例は、OCC(古いダンボール容器)を含む。
【0023】 パルプ懸濁液の調製は、パルプのタイプによって、パルプのビーティング又は
精製を含む。
【0024】 フェノール酸化性酵素系 本発明において使用される酵素系はOと適切なオキシダーゼとからなるか、
又は、Hと適切なペルオキシダーゼとからなる。適切な酵素は、フェノー
ル及びリグニンのような芳香族化合物を酸化しそして重合するものである。
【0025】 適切な酵素の例は、カテコールオキシダーゼ(EC 1.10.3.1)、ラ
ッカーゼ(EC 1.10.3.2)、ビリルビンオキシダーゼ(EC 1.3
.3.5)並びにペルオキシダーゼ(EC 1.11.1.7)及びハロペルオ
キシダーゼである。ペルオキシダーゼはある種のコプリナス(Coprinus)、例えば
、C.シネリウス(Cinerius)又はC.マクロリズス(Macrorhizus)、又は、バシ
ルス(Bacillus)、例えば、B.プミラス(pumilus)(大豆又はワサビから)から
得ることができる。2種の異なるフェノール酸化性酵素を一緒に使用することが
好ましいことがある。
【0026】 適切なラッカーゼは、例えば、ある種のポリポラスエスピー(Polyporus sp)
、特に、ある種のポリポラスピンシタス(Polyporus pinsitus)(トラメテスビロ
サ(Trametes villosa)とも呼ぶ)又はポリポラスベルシコラル(Polyporus versi
color)、又は、ある種のミセリオフソラエスピー(Myceliophthora sp)、特に
、例えば、M.セルモフィラ(thermophila)又はある種のリゾクトニアエスピー(
Rhizoctonia sp)、特に、ある種のリゾクトニアプラチコラ(Rhizoctonia prati
cola)又はリゾクトニアソラニ(Rhizoctonia solani)、又は、ある種のスシタリ
ジウムエスピー(Scytalidium sp)、特に、S.サーモフィリウム(thermophiliu
m)、又は、ある種のピリクラリアエスピー(Pyricularia sp)、特に、ピリクラリ
アオリザエ(Pyricularia oryzae)、又は、ある種のコプリナスエスピー(Coprinu
s sp)、例えば、C.シネレウス(cinereus)から得ることができる。
【0027】 ラッカーゼは、菌類、例えば、コリビア(Collybia)、フォーメス(Fomes)、レ
ンチヌス(Lentinus)、プレウロタス(Pleurotus)、アスペルギラス(Aspergillus
)、ネオロスポラ(Neurospora)、ポドスポラ(Podospora)、フレビア(Phlebia)、
例えば、P.ラジアタ(radiata)(WO92/01046)、コリオルスエスピー(Coriolus
sp)、例えば、C.ヒルシタス(hirsitus)(JP2-238885)又はボトリチス(Botrytis
)からも得ることができる。
【0028】 本発明の好ましい態様において、ラッカーゼはある種のポリポラスエスピー(
Polyporus sp)から得られ、特に、ポリポラスピンシタス(Polyporus pinsitus)
ラッカーゼ(略して、PpL)である。
【0029】 ペルオキシダーゼの量は、一般に、乾燥物質1g当たり10〜10,000P
ODUの範囲であるべきである(ペルオキシダーゼ活性のPODU単位は下記に
規定される)。ラッカーゼの量は、一般に、乾燥物質1g当たり0.001〜1
000単位の範囲であるべきである(ラッカーゼ活性の単位は下記に規定される
)。
【0030】 大気からの分子酸素は、通常、充分な量で存在しているであろう。このため、
高い酸素圧力が必要とされる従来技術の漂白プロセス(ラッカーゼ及びメディエ
イタを含む)とは対照的に、このことはここで記載される目的では必要とされな
いであろう。それ故、反応は開反応器、すなわち、大気圧力で便利に行なうこと
ができる。
【0031】 適切なHの量は、通常、0.01〜10mMであり、特に、1〜10m
Mである。
【0032】 メディエイタ 本発明によると、フェノール酸化性酵素は適切なレドックスメディエイタとと
もに組み合わせて使用される。いわゆる「レドックスメディエイタ」は時々、文
献において「向上剤」として参照される。この内容において、用語「メディエイ
タ」は使用される。
【0033】 「メディエイタ」はフェノール酸化性酵素の活性を向上させることができる薬
剤である。
【0034】 メディエイタはフェノールメディエイタであっても、又は、非フェノールメデ
ィエイタであってもよい。いずれのメディエイタが好ましいかは目的によって決
まる。
【0035】 フェノール酸化性酵素の活性を向上させることができるメディエイタの例はW
O95/01426明細書に記載されている化合物を含み、参照により、本明細
書に取り込み、以下の一般式Iで記載されている。
【0036】
【化1】
【0037】 R1〜R10及びA基の規定はWO95/010426明細書に見ることがで
きる(p9〜11を参照されたい)。
【0038】 上記式Iの中で特に考えられる化合物は、以下のものを含む:2,2’−アジ
ノ−ビス(3−エチルベンゾチアゾリン−6−スルホネート(ABTS)、6−
ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、7−メトキシ−2−ナフトール、7−アミノ−2
−ナフタレンスルホン酸、5−アミノ−2−ナフタレンスルホン酸、1,5−ジ
アミノナフタレン、7−ヒドロキシ−1,2−ナフチミダゾール、10−メチル
フェノチアジン、10−フェノチアジンプロピオン酸(PPT)、N−ヒドロキ
シスクシミド−10−フェノチアジンプロピオネート、ベンジジン、3,3’−
ジメチルベンジジン、3,3’−ジメトキシベンジジン、3,3’5,5’−テ
トラメチルベンジジン、4’−ヒドロキシ−4−ビフェニルカルボン酸、4−ア
ミノ−4’−メトキシスチルベン、4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−
ジスルホン酸、4,4’−ジアミノジフェニルアミン、2,7−ジアミノフルオ
レン、4,4’−ジヒドロキシ−ビフェニレン、トリフェニルアミン、10−エ
チル−4−フェノチアジンカルボン酸、10−エチルフェノチアジン、10−プ
ロピル−フェノチアジン、10−イソプロピルフェノチアジン、メチル−10−
フェノチアジンプロピオネート、10−フェニルフェノチアジン、10−アリル
−フェノチアジン、10−フェノキサジンプロピオン酸(POP)、10−(3
−(4−メチル−1−ピペラジニル)プロピル)フェノチアジン、10−(2−
ピローリジノエチル)フェノチアジン、10−メチルフェノキサジン、イミノス
チルベン、2−(p−アミノフェニル)−6−メチルベンゾチアゾール−7−ス
ルホン酸、N−ベンジリデン−4−ビフェニルアミン、5−アミノ−2−ナフタ
レンスルホン酸、7−メトキシ−2−ナフトール、4,4’−ジヒドロキシベン
ゾフェノン、N−(4−(ジメチルアミノ)ベンジリデン)−p−アニシジン、
3−メチル−2−ベンゾチアゾリノン(4−(ジメチルアミノ)ベンジリデン)
ヒドラゾン、2−アセチル−10−メチルフェノチアジン、10−(2−ヒドロ
キシエチル)フェノチアジン、10−(2−ヒドロキシエチル)フェノキサジン
、10−(3−ヒドロキシプロピル)フェノチアジン、4,4’−ジメトキシ−
N−メチル−ジフェニルアミン、バニリンアジン。
【0039】 他の考えられるメディエイタは、4−ヒドロキシ安息香酸、L−チロシン、シ
リンゲート酸、フェルル酸、シナピン酸、クロロゲン酸、カフェイン酸及びそれ
らのエステルを含む。
【0040】 なおさらなる例は、WO96/10079明細書に記載されている有機化合物
を含み、それを参照により本明細書に取り込み、そして下記式IIにより示され
る化合物を含む。
【0041】
【化2】
【0042】 上式中、式Aは―D、−CH=CH−D、−CH=CH−CH=CH−D、−
CH=N−D、−N=N−D又は―N=CH−Dなどの基であり、Dは−CO−
E、−SO−E、−N−XY及び−N−XYZからなる群より選ばれ、Eは
−H、−OH、−R又は−ORであり、X及びY及びZは同一であっても又は異
なっていてもよく、−H及び−Rからなる群より選ばれ、RはC〜C16アル
キル、好ましくはC〜Cアルキルであり、アルキルは飽和又は不飽和であっ
てよく、枝分かれ又は非枝分かれであってよく、また、場合によりカルボキシ、
スルホ又はアミノ基により置換されていてもよく、そしてB及びCは同一であっ
ても又は異なっていてもよく、そしてC2m+1;1≦m≦5である。
【0043】 上記式Iにより網羅される特定の化合物は、アセトシリンゴン、シリングアル
デヒド、メチルシリンゲート、シリンガ酸、エチルシリンゲート、プロピルシリ
ンゲート、ブチルシリンゲート、ヘキシルシリンゲート、オクチルシリンゲート
、及びエチル3(4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシフェニル)である。
【0044】 他の適切なメディエイタはバニリン酸、NHA,HOBT、PPO及びビオロ
ル酸(Violoric acid)である。
【0045】 プロセス条件 酵素処理は、従来のコンシステンシー、例えば、0.5〜25%(特に0.5
〜10%)乾燥物質で、20〜90℃の温度で、4〜10のpHで行なうことが
できる。さらに、酵素(及びメディエイタ)処理は大気圧で行なうことができる
【0046】 ラッカーゼを使用するときの酵素活性は乾燥物質1g当たり0.001〜10
00LACUである。
【0047】 ペルオキシダーゼ活性(PODU)の決定 ペルオキシダーゼ活性は2,2’−アジノビス(3−エチルベンゾチアゾリン
−6−スルホネート(ABTS)の過酸化水素による酸化から決定される。得ら
れる緑青色を418nmで光計量する。分析条件は、0.88mM過酸化水素、
1.67mM ABTS、0.1Mホスフェートバッファー、pH7.0、30
℃及び3分の反応である。 1ペルオキシダーゼ単位(PODU)はこれらの条件で1分当たり1ミリモル
の過酸化水素の転化を触媒する酵素の量である。
【0048】 ラッカーゼ活性(LACU)の決定 ラッカーゼ活性は過酸化水素を添加しない同様の方法により決定された。1ラ
ッカーゼ単位(LACU)は標準条件(pH5.5、30℃)で、1分当たり1
ミリモルのシリンガルダジン(syringaldazine)を酸化すする酵素の量として規定
される。
【0049】 本発明を以下の制限しない実施例によりさらに説明する。 例1 スウェーデンのオボラミルから得られる、ビーティングされそして未漂白のク
ラフトパルプであるカッパ85を実験室破砕機で破砕し、そして1%のコンシス
テンシーに希釈した。水相として水道水又はオボラミルからの白水を使用した。
1Mの硫酸を用いてpHを5.5±0.1に調節し、これをさらなる酸の添加に
より維持した。15LACU/g乾燥パルプの投与量の酵素(ポリポラスピンシ
タス(Polyporus pinsitus)から得られたラッカーゼ)を添加し、そして1時間懸
濁液を攪拌した。
【0050】 150g/mの比重の等方性シートをラピッドコンテンタイプの半自動紙製
造装置上で形成した。種々の処理を施したシートの引張強さを比較するとき、シ
ートが同一の密度を有することが非常に重要である。シートの加熱乾燥はその密
度を増加させ、これを補償するために、空気乾燥されるシートを加熱乾燥される
シートよりも高い密度にプレスした。
【0051】 以下の変数:白水、ラッカーゼ及び加熱乾燥を含む試験を行なった。 白水を用いない実験では、パルプを蒸留水に懸濁させた。加熱乾燥されるシー
トは170℃で炉内で乾燥し、ブロッティングペーパーで分離して各シートで積
み上げ、そして収縮を防止するために錘を上に置いた。全てのブロッティングペ
ーパーを20、30及び40分後に取り替えた。加熱乾燥後に、全てのシートを
50%RH及び23℃のコンディションチャンバーに一晩入れた。加熱乾燥され
ないシートは65%RH及び21℃のコンディションチャンバーにおいて慣用的
に乾燥した。
【0052】 引張強さの試験は、10個の試験ストリップを用いてSCAN−P67の後に
行った。永久湿潤引張強さは試験片を蒸留水中に24時間浸漬した後に試験した
【0053】 8つの処理の各々のために、5枚のシートを製造した。全ての処理について同
一のバッチのパルプ及び白水を用い、全実験を同日に行なった。データを統計ソ
フトウェアパッケージSASを用いて分析した。
【0054】 結果 得られた結果を表1及び図1にまとめる。表1から、シート間の密度が幾分か
異なり、結果を解釈するときに考慮すべきであることが分かる。
【0055】
【表1】
【0056】 主たる効果を対応する最小有意差(LSD)値とともに表2に示す。
【0057】
【表2】
【0058】 湿潤引張強さは全ての変数により有意に影響を受けた。加熱乾燥は湿潤引張強
さに最も高いインパクトを与え、ほぼ3Nm/gであり、次いで、ラッカーゼ処
理で0.8Nm/gであった。白水中に懸濁したパルプに酵素を添加しそしてシ
ートを加熱乾燥したことによる湿潤引張強さの増加は約20%である(実験番号
6及び8を比較する)。
【0059】 例2 スウェーデンのオボラミルから得られる、ビーティングされそして未漂白のク
ラフトパルプであるカッパ85を実験室破砕機で破砕し、そして1%のコンシス
テンシーに希釈した。0.05Mの酢酸ナトリウムバッファーを用いてpHを5
.5に維持した。PpLラッカーゼ及びメディエイタを添加し、そしてスラリー
を室温で1時間攪拌した。全ての実験で、酵素投与量は10LACU/g乾燥パ
ルプであった。
【0060】 150g/mの比重の等方性ハンドシートをSCAN−P:26により変性
パルプから製造した。シートに熱処理を施した実験において、第二のプレス工程
の直後の湿潤シートを150℃で5分間、拘束ドライヤー中でこの処理を行い、
その後、65%RH及び23℃で条件調節した。
【0061】 全ての他のシートを65%RH及び21℃のコンディショニングチャンバー中
で乾燥した。乾燥引張強さ及び湿潤引張強さをSCAN−P:38により決定し
た。湿潤引張強さを測定する前に、試験ストリップを蒸留水中に1時間又は24
時間浸漬した。
【0062】 結果 化学パルプの強さを試験するための標準法を用い、ここで、シートは65%R
H及び21℃のコンディションチャンバー中で乾燥した。得られた結果を図2に
まとめる。
【0063】 図2から分かるように、ラッカーゼメディエイタ(PPT)処理は、紙に熱処
理を行なった場合(試験番号3及び6)、及び、熱処理を行なっていない場合(
試験番号1及び2)の両方で、ライナーボードの湿潤引張強さの有意な増加を与
えた。紙の熱処理は、おそらくはセルロース鎖間の共有結合の生成により湿潤強
さを与えることが知られているが、ラッカーゼ及びPPTによるパルプの処理は
この効果を約50%増加させた(cf.図2)。
【0064】 PPT又はラッカーゼ単独の添加(実験番号4及び5)は熱処理された紙の湿
潤引張強さを変化させなかった。このことは、紙が熱処理されなかった場合にも
観測された(図示せず)。
【0065】 表3は、シート生成の前にラッカーゼ及び種々のメディエイタにより酸化され
たクラフトパルプから製造された紙シートの湿潤引張強さを示す。実験における
誤差は低かったが、日による変化がむしろ高く、それ故、与えられたメディエイ
タの効果は同一の実験における対照シートと全ての値を比較することにより評価
されるべきである。このようにすると、PPT、次いで、ABTSが最も高い湿
潤強さを生じさせることが明らかになる。
【0066】
【表3】
【0067】 正確な条件下に、紙の熱処理は、乾燥強さの30%の値まで湿潤強さを増加さ
せることが知られている(Stenberg, E.L., Svensk Papperstidning 8:49-54, 1
978)。
【0068】 この研究では、表3に示されるラッカーゼ/メディエイタの効果が紙の熱処理
とこれとを組み合わせることによりさらに増加されうるかどうかを試験した。ラ
ッカーゼ及びPPTによる酸化の後、できるかぎり直ぐに紙に熱処理を課すこと
を選択し、それ故、湿潤シートをプレスした後に与えられた。図2に示したデー
タから、熱処理自体が湿潤強さを2倍を超えるものにしていることが分かる。熱
処理前にパルプにラッカーゼ単独又はPPTを添加することは湿潤強さに効果を
与えないが、ラッカーゼ及びPPTの組み合わせを用いることにより、熱処理さ
れた紙の湿潤強さを50%増加させている。
【0069】 このリポートのこの部分の全ての湿潤引張強さは24時間の浸漬の後に試験さ
れたことを注記する。ラッカーゼ及びPPTにより酸化され、その後、加熱乾燥
されたパルプから製造されたシートを1時間だけ浸漬したときに、10Nm/g
の湿潤引張強さが測定できた(示していない)。
【図面の簡単な説明】
【図1】 例1において製造されたシートの湿潤引張強さを示す。データは表1から取っ
ている。垂直バーは95%信頼限界を示している。
【図2】 例2に記載された種々の処理を受けた紙を24時間蒸留水中に浸漬した後の湿
潤強さを示す。以下の略語を用いる。 C:コンディションチャンバー内での慣用の乾燥 H:150℃での5分間の湿潤シートの加熱乾燥 L:10LACU/gでの1時間のパルプの処理 M:50mMのPPTの添加 #1の強度は2.2Nm/g未満の検知限界を下回り、そして図2において保
守的な評価としてこの値に設定した。垂直バーは95%信頼限界を示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE,ES ,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU, ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,K R,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV ,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S I,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA ,UG,UZ,VN,YU,ZA,ZW

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)未漂白のもしくは半漂白された化学もしくは半化学パル
    プ又は再生繊維からのパルプの懸濁液を調製すること、 (b)前記パルプをフェノール酸化性酵素及びメディエイタにより処理すること
    、及び、 (c)処理されたパルプを紙製造機械において脱水してプロセス水を除去し、そ
    して紙材料を製造すること、 を含む、改良された湿潤強さを有する紙材料の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記メディエイタは10−フェノチアジン−プロピオン酸(
    PPT)又は2,2’−アジノビス(3−エチルベンゾチアゾリン−6−スルホ
    ネート(ABTS)である、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記紙材料は工程c)の完了後に加熱される、請求項1又は
    2記載の方法。
  4. 【請求項4】 加熱は100℃を超える温度で行なわれる、請求項3記載の
    方法。
  5. 【請求項5】 加熱は150℃を超える温度で行なわれる、請求項4記載の
    方法。
  6. 【請求項6】 工程c)からのプロセス水の少なくとも一部はリサイクルさ
    れ、そして工程a)はリサイクルされたプロセス水によりパルプを希釈すること
    を含む、請求項1〜5のいずれか1項記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記酵素はオキシドリダクターゼであり、好ましくはラッカ
    ーゼである、請求項1〜6のいずれか1項記載の方法。
  8. 【請求項8】 ラッカーゼはポリポラスピンシタス(Polyporus pinsitus)か
    ら得られたものである、請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記オキシドリダクターゼは乾燥物質1g当たり10〜10
    ,000PODUの量又は乾燥物質1g当たり0.001〜1000LACUの
    量で存在する、請求項7又は8記載の方法。
  10. 【請求項10】 酵素処理は0.5〜25%のコンシステンシー、4〜10
    のpH及び20〜90℃の温度を有するパルプに対して行なわれる、請求項1〜
    9のいずれか1項記載の方法。
  11. 【請求項11】 酵素処理は大気圧で行なわれる、請求項1〜10のいずれ
    か1項記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記パルプは未漂白の又は半漂白されたクラフトパルプ、
    中性スルフィット半化学パルプ、又は、古いダンボール容器からの再生パルプで
    ある、請求項1〜11のいずれか1項記載の方法。
  13. 【請求項13】 古いダンボール容器からの再生パルプは未漂白のクラフト
    パルプである、請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 請求項1記載の方法によりライナーボード及び/又は段付
    きライナーボードを製造すること、及び、ライナーボード及び段付きライナーボ
    ードを組み合わせて、ダンボールペーパーボード又は容器を製造することを含む
    、ダンボールペーパーボード又はダンボール容器の製造方法。
  15. 【請求項15】 改良された湿潤強さを有する紙材料を製造するための、フ
    ェノール酸化性酵素のメディエイタとの組み合わせでの使用。
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