JP2002544361A - 反応性染料化合物 - Google Patents

反応性染料化合物

Info

Publication number
JP2002544361A
JP2002544361A JP2000618386A JP2000618386A JP2002544361A JP 2002544361 A JP2002544361 A JP 2002544361A JP 2000618386 A JP2000618386 A JP 2000618386A JP 2000618386 A JP2000618386 A JP 2000618386A JP 2002544361 A JP2002544361 A JP 2002544361A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooh
dye
group
dyeing
reactive dye
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000618386A
Other languages
English (en)
Inventor
マルコム ルイス,デイヴィッド
ドン ヘ,ウェイ
イクバル ヨウサフ,タヘル
イヴ マリー フェルナン ジュナン,ジル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Procter and Gamble Co
Original Assignee
Procter and Gamble Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from GBGB9911690.7A external-priority patent/GB9911690D0/en
Priority claimed from GBGB9923331.4A external-priority patent/GB9923331D0/en
Application filed by Procter and Gamble Co filed Critical Procter and Gamble Co
Publication of JP2002544361A publication Critical patent/JP2002544361A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B62/00Reactive dyes, i.e. dyes which form covalent bonds with the substrates or which polymerise with themselves
    • C09B62/44Reactive dyes, i.e. dyes which form covalent bonds with the substrates or which polymerise with themselves with the reactive group not directly attached to a heterocyclic ring
    • C09B62/503Reactive dyes, i.e. dyes which form covalent bonds with the substrates or which polymerise with themselves with the reactive group not directly attached to a heterocyclic ring the reactive group being an esterified or non-esterified hydroxyalkyl sulfonyl or mercaptoalkyl sulfonyl group, a quaternised or non-quaternised aminoalkyl sulfonyl group, a heterylmercapto alkyl sulfonyl group, a vinyl sulfonyl or a substituted vinyl sulfonyl group, or a thiophene-dioxide group
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B62/00Reactive dyes, i.e. dyes which form covalent bonds with the substrates or which polymerise with themselves
    • C09B62/44Reactive dyes, i.e. dyes which form covalent bonds with the substrates or which polymerise with themselves with the reactive group not directly attached to a heterocyclic ring
    • C09B62/503Reactive dyes, i.e. dyes which form covalent bonds with the substrates or which polymerise with themselves with the reactive group not directly attached to a heterocyclic ring the reactive group being an esterified or non-esterified hydroxyalkyl sulfonyl or mercaptoalkyl sulfonyl group, a quaternised or non-quaternised aminoalkyl sulfonyl group, a heterylmercapto alkyl sulfonyl group, a vinyl sulfonyl or a substituted vinyl sulfonyl group, or a thiophene-dioxide group
    • C09B62/507Azo dyes
    • C09B62/51Monoazo dyes

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Coloring (AREA)
  • Luminescent Compositions (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Lubricants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (a)少なくとも1つの発色団部分、(b)少なくとも1つのSO224基のイオウ原子を介して直接又は結合基Lを介して発色団部分に結合する少なくとも1つのSO224基を含み;少なくとも1つのSO224基がその末端炭素原子上にて少なくとも1つのY基で置換され、その際Yは−A(CO)R*であり、AはO又はSから選択され、R’は、OH、NH2、SH、COOH、N、NHR1及びNR12のような少なくとも1つの末端求核基を含有し、その際R1及びR2は同一でもあっても異なっていてもよく、C1〜C4のアルキルから選択されてもよいことを特徴とする;反応性染料化合物及びその塩。本明細書の化合物及び該方法により入手可能な産物の製造方法も請求される。本明細書の化合物は、高い消尽値(E)、高い固着値(F)及び高い効率値(T)を有し、廃液において使用済み染料を減らし、基材に対する染料の親和性を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、反応性染料化合物に関する。特に、本発明は、染浴消尽(exhausti
on)(E)及び染料−繊維の共有結合による固着(F)が改善された反応性染料
化合物に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
反応性染料化合物は種々の基材を染めるものとして当業界では知られている。
このような基材には、例えば毛髪、皮膚及び爪及び角、蹄及び羽毛のような動物
体の種々の部分に見られるケラチンのようなタンパク質性物質、絹のような天然
に生じるタンパク質を含有する物質、例えば綿のような天然産物であってセルロ
ース又はセルロース誘導体に由来するような糖誘導体物質及びポリアミドのよう
な合成繊維があげられる。 当業者に周知である反応性染料の部類の例には、ビニルスルホン基又は商標名
レマゾール(Remazol)としてダイスター(Dystar)から市販されているものの
ようなビニルスルホン前駆体基を含有する染料が挙げられる。
【0003】 セルロース系基材及びポリアミド型基材を染めるための市販の反応性染料には
多くの異なったタイプがある。しかしながら、今日の織物染料業界が未だに直面
している重大な問題は、浸染工程が終了した後の廃液に相当なレベルの染料物質
が残っているということである。この問題に対する工業的な尺度は染浴消尽(E
)として知られている。特定の染料化合物の消尽値が高いということは、浸染工
程が完了した後の廃液に使用済み染料が低レベルで残っていることを意味し、一
方、消尽値が低いということは、使用済み染料が高レベルで廃液に残っているこ
とを意味する。従って、市販の染料化合物に比べて高い消尽値を有し、そして廃
液中において使用済み染料のレベルを低下させるという点で利点のある新しい染
料化合物に対するニーズがあることは明らかである。
【0004】 高い消尽値を有することと同様に、染料化合物は高い染料−繊維の共有結合固
着値(F)を有することも重要である。反応性染料化合物の固着値(F)は、浸
染工程中に最初に吸収された染料に基いて基材と共有結合する程度の尺度を示す
ものである。従って100%の固着は、吸収された染料の100%が基材に共有
結合することを意味する。従って、高い固着値を有する染料化合物に対して明ら
かなニーズが存在する。高い固着値によって、伝統的に繊維反応性染料化合物と
結びついている浸染後の「ソーピング洗浄工程」を簡略化することができる。特
に、高い固着値によって、コストの削減と共に「ソーピング洗浄工程」に費やさ
れる時間を結果的に削減することができる。
【0005】 今や驚くべきことに、少なくとも1つの発色団基、少なくとも1つのSO224基及び少なくとも1つのクエン酸塩のようなA(C=O)R*を含み、ビニル
スルホン染料及びクロルエチルスルホン、スルファトエチルスルホン、ホスホエ
チルスルホン、及びその他の公知のブロックエチルスルホンのようなそれらの前
駆体に由来する新しい部類の繊維反応性染料化合物が、消尽値(E)及び固着値
(F)の有意な上昇を示すことが見出されている。このような染料は多種多様な
基材に使用することができる。それらは綿のようなセルロース系基材に特に有用
であり、且つ、廃液中の使用済み染料の量を減らし、基材に対する染料の親和性
を高め、染料−基材の共有結合の効率を上昇させ、そして伝統的に反応性染料と
関連する浸染後の「ソーピング洗浄工程」を簡略化するという点で大幅な改善を
提供する。また、本発明の化合物は、かなり強力な染色力を有し、高温浸染にも
低温浸染にも使用可能であり、それ故、浸染工程のコストを削減することができ
る。更に、本発明の化合物は、セルロース基材の浸染について特定の発色団と共
に使用でき、浸染に必要な塩のレベルを大幅に低減できる。
【0006】
【発明の要約】
本発明によれば: (a)少なくとも1つの発色団部分 (b)SO224基イオウ原子を介して直接又は結合基Lを介して発色団部分
に結合する、少なくとも1つのSO224基を含み; 少なくとも1つのSO224基が、末端炭素原子上の少なくとも1つのY基
に結合し、その際Yは−A(CO)R*であり、その際AはO又はS、好ましく
はOから選択され、且つその際、R*は、少なくとも1つの求核基を含む有機残
基であり、求核基は好ましくはOH、NH2、SH、COOH、−N−、NHR1 及びNR12から選択され、その際R1及びR2は、同一であっても異なっていて
ももよく、C1〜C4のアルキルから選択されてもよいことを特徴とする、反応性
染料化合物を提供する。
【0007】 本発明の化合物は、高い消尽値(E)、固着値(F)及び効率値(T)を示し
、且つ、廃液中の使用済み染料を減らし、基材への染料の親和性を高め、染料−
基材の共有結合反応、室温並びに高温で長時間浸液の染色工程を実行する能力の
効率を増加させ、伝統的に繊維反応性染料と関連する浸染後の「ソーピング洗浄
工程」を簡略化するという点で改善を提供する。更に本発明の化合物は、一様さ
に妥協することなく、有意に更に濃い染色、すなわち、染められた基材において
より強い色強度を提供する。本明細書の化合物及び産物に関する典型的な消尽値
は、95%より大きい。本明細書の化合物及び産物に関する典型的な固着値は、
95%より大きい。
【0008】 本明細書で使用される用語「反応性染料」とは、染められるべき基材と共有結
合形成をすることができる1又はそれより多くの反応基を含有する染料、又はそ
の場で(in situ)そのような反応基を形成する染料を意味する。 本明細書で反応性染料に関して使用される用語「消尽」とは、水洗浄及びソー
ピング洗浄の前に、最終的に浸染工程で、染料溶液から非染色基材に移行した染
料のパーセンテージを意味する。従って、消尽100%は、100%の染料が染
料溶液から基材に移行したことを意味する。 本明細書で反応性染料に関して使用される用語「固着」とは、浸染工程の間に
吸収された染料に基づいて基材と共有結合する染料のパーセンテージを意味する
。従って100%の固着は、吸収された染料の100%が基材と共有結合するこ
とを意味する。 反応性染料の全体的な効率は、以下の式を用いて、消尽値(E)及び固着値(
F)から算出される効率値(T)により測定できる。 %T=(F×E)/100 本発明の化合物は、発色団部分、イオウ原子を介して直接又は結合基Lを介し
て発色団基に結合する少なくとも1つのSO224基、及びAがO又はSから
選択され、R*が少なくとも1つの求核基を含む有機残基であるA(C=O)R* を含む。
【0009】発色団部分 本明細書における反応性染料化合物は、1又はそれより多くの発色団部分を含
むことができる。2以上の発色団部分を含む反応性染料化合物では、これらは同
一でもあっても異なっていてもよい。好ましくは、本明細書の反応性染料化合物
は、1〜3の発色団部分、好ましくは1又は2の発色団部分、好ましくは1つの
発色団部分を含む。 基材を染色するのに好適ないかなる発色団部分も本発明において使用すること
ができる。本明細書で使用されるとき用語、発色団は、いかなる光活性のある化
合物も意味し、例えば、蛍光増白剤、UV吸収剤、IR吸収染料のようないかな
る有色の又は無色の光吸収種も包含する。 本明細書の染料化合物で使用するのに適したな発色団部分には、モノアゾ、ジ
アゾ又はポリアゾ染料又はそれらに由来する重金属複合体アゾ染料、又はアント
ラキノン、フタロシアニン、ホルマザン、アゾメチン、ジオキサジン、フェナジ
ン、スチルベン、トリフェニルメタン、キサンテン、チオキサンテン、ニトロア
リール、ナフトキノン、ピレンキノン又はペリレンテトラカルビミド染料のラジ
カルが挙げられる。 本明細書の染料化合物で使用するのに適した発色団部分には、ヨーロッパ公開
特許第0,735,107号(チバガイギー)で開示されたものが挙げられ、本
明細書には参考として組み入れられるが、そこに記載されており、有機染料に通
例の置換基を含有するラジカルが包含され、その例としては、染料化合物の水溶
性を高めるスルホネート置換基があげられる。 本明細書で用いるのに最も好ましい発色団D基はポリスルホン化アゾ発色団で
ある、例えば、BASFから市販されているプロシオン(Procion)(登録商標
)染料、クラリアント(Clariant)から市販されているドリマラン(Drimalan)
(登録商標)染料、クラリアントから市販されているドリマレン(Drimarene)
(登録商標)染料及びディスター(Dystar)から市販されているレバフィックス
(Levafix)(登録商標)及びレマゾール(Remazol)(登録商標)等の中に存在
している。
【0010】A(C=O)R* SO224基の少なくとも1つは、末端炭素原子上にて少なくとも1つのA
(C=O)R*基で置換され、その際、AはO、Se、又はS、好ましくはS又
はO、更に好ましくはOから選択され、R*は、少なくとも1つの求核基を含有
する有機基である。本明細書で使用されるとき用語「求核基」は、陰イオン又は
分かち合っていない電子対を有する中性分子を意味する。本明細書で好適な求核
基には、OH、NH2、SH、COOH、−N=、NHR1及びNR12が挙げら
れ、その際R1及びR2は同一であっても異なっていてもよく、C1〜C4のアルキ
ルから選択されてもよい。 本明細書で好適なR*基は、少なくとも1つの求核基を含有するアルキル又は
アリール残基である。好ましくは、本明細書でのR*基は、それぞれ少なくとも
1つの求核基で置換された又はそれを含有する以下の基から選択される:置換さ
れた又は非置換の直鎖又は分枝鎖のC1〜C8のアルキル、置換された又は非置換
の直鎖又は分枝鎖のC2〜C8の、少なくとも1つのオレフィン基を有するアルケ
ニル、置換された又は非置換の飽和又は不飽和又は芳香族の3〜9原子の一環式
炭素環化合物、若しくは置換された又は非置換の飽和又は不飽和又は芳香族の7
〜17の多環式炭素環化合物、置換された又は非置換の飽和又は不飽和又は芳香
族の3〜9原子の一環式複素環化合物、若しくは置換された又は非置換の飽和又
は不飽和又は芳香族の7〜17原子の多環式複素環化合物であって、その際、前
記複素環化合物は、O、N又はSから選択される1又はそれより多くのヘテロ原
子を有する。 前述のR*の定義において、用語「置換された」が使用される場合、かかる置
換は1又はそれより多くの置換基であってもよい置換について使用される。かか
る置換基には、ハンシュ(C. Hansch)及びレオの(A. Leo)著作による、「化
学及び生物における相関分析の置換基定数(Substituent Constants for Correl
ation Analysis in Chemistry and Biology)」(1979年)に一覧される置
換基が挙げられ、それらを参考として本明細書に組み入れるが、それに限定され
ない。好ましい置換基には、アルキル、アルケニル、アルコキシ、ヒドロキシ、
オキソ、、アミノ、アミノアルキル(例えば、アミノメチルなど)、シアノ、ハ
ロ、カルボキシ、アルコキシアセチル(例えば、カルボエトキシなど)、チオ、
アリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル(例えば、
ピペリジニル、モルフォリニル、ピペラジニル、ピロリジニルなど)、イミノ、
チオキソ、ヒドロキシアルキル、アリールオキシ、アリールアルキル、及びそれ
らの組合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0011】 本明細書で使用するのに好ましいR*基には、CF3、(CH2nSH、(CH 2nNH2、CH(CH3)OH、C(OH)(CH2COOH)2、CH2C(O
H)(CO2H)CH2COOH、2−アミノフェニル、2−ヒドロキシナフチル
、2−ピロリジル、CH2SSCH2CO3−、(CH2n−SO3−、C(OH)
(H)CH2COOH、CH2C(H)(OH)COOH、C(OH)(H)C
(OH)(H)COOH、ヒドロキシカルボン酸重合の誘導体(例えば、2つの
乳酸分子の重合である場合R*はCH(CH3)O(CO)CH(CH3)OHで
ある)、(CH2nNHR1、CH2NR12、CH2NHNH2、CH2NHOH
、CH2SMe、CH(NH2)(CH2n(COOH)、CH(NH2)CH2
Me、CH(NH2)CH2SSCH2CH(NH2)COOH、CH(NH2)C
2SO3H、C64OH、C64COOH、C64NH2、C54N、(CH2 n54N、CH(R#)NH2、(CH2n−SSO3、(CH2)n−S−S−
(CH2n、−C(OH)(COOH)CH2COOH、ペプチド又はポリペプ
チドが挙げられ、その際、R1及びR2が独立してC1〜C4のアルキルから選択さ
れ、nは、同一分子内で必ずしも同一整数ではない1〜4の範囲の整数であり、
且つR#はアミノ酸側鎖に相当するが、それらに限定されない。かかるアミノ酸
の例については、グラハム・ソロモンズ(Graham Solomons)著『有機化学』第5版
(1992年、Wiley、 New York)の1094〜1095ページを参照のこと。
【0012】 本明細書で使用するのに好ましいR*基は、(CH2nSH、(CH2nNH2 、C54N、CH(CH3)OH、C(OH)(CH2COOH)2、CH2C(O
H)(COOH)CH2COOH、CH(R#)NH2、CH(CH3)OH、C
H(OH)CH2COOH、CH2C(H)(OH)COOH、C(H)(OH)
C(H)(OH)COOH、C64OH、C64NH2及びC54Nから選択さ
れる。 本明細書で特に好ましいR*基は、構造的異性体(例えば、クエン酸の場合は
*がC(OH)(CH2COOH)2及びCH2C(OH)(COOH)CH2
OOHでありうる)及びそのポリマー(例えば、2つの乳酸分子の重合の場合は
*がCH(CH3)O(CO)CH(CH3)OHである)を含むクエン酸、乳
酸、酒石酸、リンゴ酸、サリチル酸などのようなヒドロキシカルボン酸に由来す
る基である。 優れた染色特性を有する反応性染料化合物を提供するという観点から特に好ま
しいR*基は、C(OH)(CH2COOH)2及びCH2C(OH)(COOH)
CH2COOHを含むクエン酸に由来するものである。例えば、クエン酸及びリ
ンゴ酸のような1より多いカルボン酸基を有する非対称性化合物の場合、複素環
の環に結合することができる分子において異なったカルボン酸反応基があるため
に染料化合物の混合物が得られることは当業者には理解されるだろう。例えば乳
酸又はクエン酸のようなヒドロキシ基で終了しているR*基については、ポリエ
ステル形成は乳酸部分(又はクエン酸)ともう1つの乳酸(又はクエン酸)部分
との反応を介して起きることが可能であることも注目すべきである。2つの乳酸
分子の乳酸重合の場合、従ってR*基は、CH(CH3)O(CO)CH(CH3
)OHである。従って反応条件に依存して、染料化合物の混合物が得られ、例え
ばクエン酸の場合、1又はそれより多くのモノクエン酸塩化合物(どちらのカル
ボン酸が複素環の環に結合しているかにより2つの異なった異性体がありうる)
、ビスクエン酸塩化合物(異なった構造の異性体を含む)、及びクエン酸ポリマ
ーから形成される化合物の混合物が得られる。 理論によって束縛されることを望まずに、クエン酸のようなヒドロキシカルボ
ン酸に由来する本明細書における反応性染料化合物に対する高い固着値は、溶液
中の求核体に対して繊維上の求核体に反応性染料が優先的に結合する結果である
と考えられている。更に、溶液に存在するカルボン酸によって、加水分解された
いかなる染料が再活性化され得る。 本発明で好ましい反応性染料化合物は、以下の式(I)で表すことができる:
【0013】
【化5】
【0014】 (式中:Dは発色団基であり; rは0又は1であり; Lは、NH、(CH2n、N−(CH2nN、−(CH2n−N、NR(RはC
1〜C4のアルキル)、
【0015】
【化6】
【0016】 から選択され、式中、Arはアリール基、好ましくはベンゼンであり、Yはハロ
ゲン又はO(C=O)R*であり、nは1〜4の整数であり、Zは窒素含有複素
環であり、Xはチオ誘導体、ハロゲン(好ましくはフッ素及び塩素)、アミン、
アルコキシ基、カルボン酸基、CN、N3、及び四級化窒素誘導体、Q+から選
択され; AはO又はSであり; R*は、(CH2nSH、(CH2nNH2、CH(CH3)OH、C(OH)(
CH2COOH)2、CH2C(OH)(CO2H)CH2COOH、C(OH)(
H)CH2COOH、CH2C(H)(OH)COOH、C(OH)(H)C(
OH)(H)COOH、ヒドロキシカルボン酸重合の誘導体(例えば、2つの乳
酸分子の重合の場合はR*がCH(CH3)O(CO)CH(CH3)OHである
)、(CH2nNHR1、CH2NR12、CH2NHNH2、CH2NHOH、C
2SMe、CH(NH2)(CH2n(COOH)、CH(NH2)CH2SMe
、CH(NH2)CH2SSCH2CH(NH2)COOH、CH(NH2)CH2
3H、C64OH、C64COOH、C64NH2、C54N、(CH2n5
4N、CH(R#)NH2、(CH2n−SSO3、(CH2)n−S−S−(C
2n、ペプチド又はポリペプチドから選択され、その際、R1及びR2が独立し
てC1〜C4のアルキルから選択され、nは、同一分子内で必ずしも同一整数では
ない1〜4の範囲の整数であり、且つR#はアミノ酸側鎖に相当する。
【0017】窒素含有複素環(Z) 本明細書において、好適に使用される窒素含有複素環には、少なくとも1つの
窒素へテロ原子を含有する単環式、二環式または多環式、不飽和複素環が挙げら
れる。単環式の環を使用する場合、それらは好ましくは、約3個〜約7個の環原
子、特に5個又は6個の環原子を有し、約1個〜約3個の窒素へテロ原子、好ま
しくは2個又は3個の窒素へテロ原子を含む不飽和環から選択される。二環式複
素環を使用する場合、それらは好ましくは、3個〜7個の環原子を有する不飽和
窒素含有複素環、好ましくは1個又は2個の窒素原子を含む5個又は6個の環原
子を有する不飽和窒素含有複素環で、5から7員炭素環好ましくは6員不飽和炭
素環に縮合したものから構成される。二環式複素環を使用する場合、好ましくは
オキシカルボニル置換基が窒素含有複素環に結合する。 本明細書でにおいて、好ましくは、2個又は3個の窒素ヘテロ原子を含み、5
又は6員不飽和窒素を有する単環式複素環式環、または、2個の窒素へテロ原子
を含む5または6員不飽和複素環式環が6員不飽和炭素環に縮合した二環式環で
ある。 本明細書で使用するのに好適な複素環の例には、トリアジン、ピリミジン、キ
ノキサリン、ピリミジノン、フタラジン、ピリダゾン、及びピラジンが挙げられ
るが、必ずしもこれに限定されるわけではない。 本明細書の化合物で使用するのに好ましいのは、トリアジン、ピリミジン及び
キノキサリンである。 本明細書において好ましく使用されるチオ誘導体は、式SR’を有する基が挙
げられ、式中R’は、H又はアルキル、又は好ましくは短鎖アルキル基(好まし
くは約6個未満の炭素原子)、アルカノール、アルキルカルボキシレート、アル
キルアミド、アルキルスルホネート、アルキルホスホネート、アルキルチオスル
ホネート、アルキルアミン、アルキルチオスルフェート、アリールスルホネート
、アリールカルボキシレート、アリールホスフェート、アリールアミン、シアネ
ート、スルホネート、分枝状アルキルチオカルボキシレート、分枝状アルカノー
ルチオール、グアニド、アルキルアミノ− −カルボキシレート、グリセロール
の(ジ)チオアルキルエステル、グリセロールのアルキルチオールアルキルエス
テル、アルキルエステル、モノチオジエステル、エチレングリコールのチオール
アルキルエステル、エチレングリコールのアルキルチオールアルキルエステル及
びアルキルチオリポエート(の残基)から選択されるが、必ずしもこれに限定さ
れるわけではない。好ましくはR’はアルキルカルボン酸、アルカノール及びア
ルキルアミンから選択される。 好適なチオ誘導体の例には、SR’基が挙げられ、その際、R’はC1〜C4
アルキル基、(CH2nCOOH、(CH2nCONH2、(CH2nSO3H、
(CH2nCOOM、(CH2nPO3H、(CH2nOH、(CH2nSSO3 - 、(CH2nNR’’2、(CH2n+R’’3、PhSSO3 -、PhSO3
、PhPO3H、PhNR’’2、PhN+R’’3、−CN、SO3 -、(CH22 CH(SH)R’’(CH23COOH、−CH2CHOHCH2SH、及び
【0018】
【化7】
【0019】
【化8】
【0020】 −CH2CH2NH2から選択され、 nは1〜4の範囲の整数であり、式中、同一分子内のnは必ずしも同一の整数で
はなく;及びMはアルカリ土類金属の陽イオン、アルカリ金属、NH4 +又はNR
’’3 +であり;及びR’’はC1〜C4のアルキル基である。 本明細書の使用で好ましいチオ誘導体は、式SR’を有し、式中R’は、(C
2nCOOH、(CH2nOH、及び(COOH)CH2CH2(COOH)、
であり、ここでnは1〜4の整数である。 本明細書で使用するのに特に好ましいのは、チオグリコール酸塩(R’=CH 2 COOH)、チオエタノール(R’=(CH22OH)及びチオコハク酸塩(
R’=(COOH)CH2CH2(COOH))であり、特にチオグリコール酸塩
が好ましい。 本明細書において好適に使用される四級化窒素誘導体は、Q+で表すことがで
き、ここではQはアミン、約3個〜約8個の環員を有し、少なくとも1つの窒素
へテロ原子を含む飽和又は不飽和、置換型又は非置換型窒素含有複素環から選択
される。好ましい置換基は、カルボキシレート基、アミド基、C1〜C4のアル
キル基及びアルキルカルボキシレート基である。 本明細書で使用するのに特に好ましいのは、以下から選択されたQ基である:
【0021】
【化9】
【0022】
【化10】
【0023】 (CH32N−NH2; N(CH32CH2COOH(ジメチルアミノベタイン); N(CH32(CH2nNH2 N(CH32(CH2n+R’’3; N(CH32CH2CONH2; 式中、R’’は、C1〜C4のアルキル基及びnは1〜4の整数である。 本明細書で使用するのに特に好ましい四級化窒素誘導体は、ニコチネート、ジ
アザビシクロオクタン(DABCO)、ジメチルアミノベタイン及びイソニコチ
ネート、特にニコチネートである。 四級化窒素誘導体はその第三級窒素原子を介して窒素含有複素環に結合する。 好ましいX基には、Y、SR’’、ハロゲン(好ましくはF又はCl)、NR
’’H、NR’’2、OR’’、COOH、SCN、SSO3、SO3、NR1
R2、CN、N3及び四級化窒素誘導体Q+が挙げられ、その際、R’’は、C
1〜C8のアルキル、又はアリール及びQ、R1並びにR2は前記と同義である
。 本明細書で使用するのに特に好ましいX基は、Y、ハロゲン(フッ素及び塩素
)並びに四級化窒素誘導体である。 前記式(I)におけるO(C=O)R*基がクエン酸に由来する本発明の特に
好ましい反応性染料化合物は以下の構造(Ia)を有する:
【0024】
【化11】
【0025】 式中、D、L、rは前記と同義である。 前記式(I)におけるO(C=O)R*基がクエン酸に由来する本発明のもう
1つの好ましい反応性染料化合物は以下の構造(Ib)を有する:−SO2−C
2CH2−基に結合するクエン酸の−COOH基が異なるために、下記化合物(
Ib)及び前記化合物(Ia)は異なる。
【0026】
【化12】
【0027】 式中、D、L及びrは前記と同義である。 本発明に基づいた染料化合物は、式(II)で表してもよい:
【0028】
【化13】
【0029】 式中:D、L、A及びR*は同一でもあっても異なっていてもよく、式(I)に
関して前記と同義である。 更に本発明に基づいたその他の染料化合物は、式(III)で表してもよい:
【0030】
【化14】
【0031】 式中:D、L、A及びR*は同一でもあっても異なっていてもよく、式(I)に
関して前記と同義であり、且つRは、例えば1より多くのカルボン酸基を有する
カルボン酸のような、前記と同義のR*に由来する。 本発明に基づいたその他の染料化合物は、式(IV)で表してもよい:
【0032】
【化15】
【0033】 式中:D、L、A及びR*は、式(I)に関して前記と同義であり、且つその際
、Xは、チオ誘導体、ハロゲン(好ましくはフッ素及び塩素)、アミン、アルコ
キシ基、カルボン酸基、CN、N3、及び四級化窒素誘導体、Q+から選択され
る。 本発明は更に、本発明の染料の調製方法に関する。一般に、本明細書の染料は
、第1の出発物質(好ましくは1モル)を第2の出発物質(好ましくは1モル)
と反応させる工程、少なくとも1つの発色団、SO224基のイオウ原子を介
して直接、又は結合基(例えばレマゾール染料)を介して発色団に結合する少な
くとも1つのSO224基を含む第1の出発物質、オキシ−カルボニル基又は
チオ−カルボニル基(例えばクエン酸)を含む第2の出発物質を含む方法によっ
て調製される。2〜8の間、好ましくは3〜5の間のpHにて数時間、好ましく
は1〜5時間、更に好ましくは2〜3時間にわたって反応を行うのが好ましい。 式(I)を有する本明細書の化合物は、第1の出発物質(好ましくは1モル)
と第2の出発物質(好ましくは1モル)を反応させることによって調製され、第
1の出発物質は、前記と同義の(例えば、ダイスター(Dystar)から市販
されているレマゾール・ブリル・ブルー(Remazol Brill Blu
e)RSのようなレマゾール染料)D−(L)r−SO2−CH2CH2−基を含有
し、第2の出発物質は、A(C=O)R*(例えばクエン酸(重合又は非重合)
、乳酸(重合又は非重合)、サリチル酸、酒石酸、リンゴ酸、ニコチン酸、イソ
ニコチン酸など)を含有する。反応は数時間(2〜5時間)にわたって行われる
ことが好ましい。クエン酸、乳酸、酒石酸などのようなヒドロキシ酸のような場
合、数時間、好ましくは約1〜約5時間、好ましくは約1〜約3時間にわたって
1滴ずつ酸を加えることが特に重要である。 A(C=O)R*基を含有する第2の出発物質が確実に、オキシカルボニル又
はチオカルボニル基を介してビニルスルホン基に結合するようにするために、酸
性条件下、好ましくは約1〜約8、好ましくは約2〜約8、更に好ましくは約3
〜約5のpHで反応を行うことが好ましい。 一般に式(II)〜(IV)を有する染料は、式(I)の染料の場合と同じ一
般化学反応を用い、好適な量で好適な出発物質とともに反応させることによって
調製できる。
【0034】 反応条件(例えば、各出発物質の量、各出発物質の形状、例えば、重合した/
重合していないヒドロキシ酸の場合)によって、最終産物において異なった染料
化合物の混合物を得てもよく、かかる混合物は例えば、更なる置換反応から形成
される産物、構造異性体(例えば、2つのカルボン酸基を有する非対称性分子で
あるクエン酸の場合)、ヒドロキシ酸の重合(例えば、クエン酸及び乳酸)から
形成される産物を含有する。ニ量体化乳酸の場合、例えばR*基は、CH(CH3 )O(CO)CH(CH3)OH)である。 従って、本発明のもう1つの態様に基づいて、本明細書で詳述されるいかなる
方法によっても入手可能な産物が提供される。 特に、工程が、第1の出発物質(好ましくは1モル)を第2の出発物質(好ま
しくは1モル)と反応させる方法、少なくとも1つの発色団、SO224基の
イオウ原子を介して直接、又は結合基(例えばレマゾール染料)を介して発色団
に結合する少なくとも1つのSO224基を含む第1の出発物質、オキシ−又
はチオ−カルボニル基(例えばクエン酸)を含む第2の出発物質を含む方法によ
って入手可能な産物が提供される。2〜8の間、好ましくは3〜5の間のpHに
て数時間、好ましくは1〜5時間、更に好ましくは2〜3時間にわたって反応を
行うのが好ましい。 本明細書の染料化合物は、絹、皮革、羊毛、ポリアミド繊維及びポリウレタン
、毛髪のようなケラチン繊維、及び特に、天然セルロース繊維、綿、亜麻布、麻
布などのようなセルロース系物質、紙、及びセルロース自体及び再生セルロース
、及び例えば綿とポリエステル又はポリアミド繊維の混紡のような混紡織物に含
有されるヒドロキシル基含有繊維のような多種多様な基材を浸染すること及び捺
染することに好適である。
【0035】 本発明の染料化合物は、様々な方法、特に固形混合物、染料水溶液及び捺染ペ
ーストという形態で基材に適用及び固着することができる。従って、本発明によ
れば、染料組成物において好適に使用されるいかなるキャリア物質と共に、本明
細書に記載した1以上の染料化合物を含む染料組成物が提供される。 好ましくは染料組成物は酸性緩衝物質を含む。染料組成物での使用に適する酸
性緩衝液はいかなるものも本明細書で使用することができる。好適な緩衝液の例
は混合リン酸緩衝液である。 本明細書における染料組成物がペーストの形状である場合、好ましくは増粘剤
成分が用いられる。反応性染料組成物において使用するのに好適ないかなる好適
な増粘剤も本明細書で使用することができる。 染料組成物が水溶液又は水性ゲル/ペーストの形状である場合、染料組成物は
好ましくは、約2〜約8、更に好ましくは2〜5、特に好ましくは2〜3のpH
を有する。 本明細書の染料が使用可能な浸染工程及び捺染工程は、周知の、及び技術文献
及び特許文献に広く記載されている従来公知の工程である。本明細書の染料化合
物は、染着法(大液染浴浸染)及びパッド染色法による浸染の両方に好適であり
、それによって、水性、塩含有又は塩を含まない染料溶液を品物に染み込ませ、
アルカリ処理後又はアルカリの存在下、適当であれば熱の適用によって染料を固
着する。本明細書の染料化合物は、冷却パッド−バッチ法にも好適であり、それ
を行った後、パッド圧搾機を用いて、ロールの上でバッチにまとめられた繊維に
アルカリと共に染料を適用する。室温にて保管する数時間をかけて、染料と繊維
の共有結合反応が生じる。別の方法としては、パッドされた又は捺染された品物
を100〜130℃の蒸気温度を用いた蒸気工程によって固着してもよい。固着
した後、分散剤として作用し、固着されない部分の拡散を促進する物質を適宜加
えて、浸染又は捺染を冷水及び湯で十分すすぐ。 従って、本発明の他の態様によれば、綿、羊毛、ナイロン、絹、ケラチン、毛
髪、皮革、紙などのような基材を浸染及び捺染するために本発明の反応性染料の
使用が提供される。本明細書の化合物は、pH及び温度の好適な条件下で、本発
明の1以上の反応性染料の水溶液を染められるべき基材に適用することにより上
に示した基材のすべてを染める方法に使用することができる。 以下の実施例により、本発明の化合物及び組成物を詳細に説明する。 以下の実施例にある出発化合物及び成分は遊離の酸の形又はその塩の形で使用
することができる。前述したように、以下の実施例で得られる産物は、異なった
染料化合物の混合物を含んでもよい。以下の実施例において出発物質はすべて市
販されている。特にレマゾール染料は、ダイスターテキスティファルベン(Dyst
ar Textilfarben)、(ドイツ、GmbH & Co.、Deutschland KG、 BU -R/F & E、W
erk Hochst、Building G834、 D-65926 Frankfurt am Main)、及びス
ミフィックス染料は住友化学工業(株)(日本、大阪市此花区春日出中3−1−
98)から入手可能である。
【0036】
【実施例】実施例1(RBBRS/CA染料) ダイアグラム1の反応図式に従って下記(1)で示される化合物を調製した。
【0037】
【化16】
【0038】 前記反応機序においてCAは、クエン酸、すなわち−C(OH)(CH2CO
OH)2又は−CH2C(OH)(COOH)CH2COOHに由来する前記式(
I)における−O(C=)R*を示す。クエン酸部分がカルボキシル基の1つを
介して複素環に結合することに注目すべきである。1より多いカルボン酸基を有
する非対称性化合物、例えば、クエン酸及びリンゴ酸の場合、ビニルスルホン基
に結合することができる分子の中に異なったカルボン酸反応基が存在するために
、染料化合物の混合物を得ることができることは当業者に理解されるだろう。し
かしながら、クエン酸の場合、クエン酸が主としてそのカルボン酸基を介して反
応し、R*基がC(OH)(CH2COOH)2である化合物を生じると考えられ
ている。 400mlのフラスコ中にて0.005モルの純粋なレマゾールブリルブルー
RS染料を150mlの蒸留水に溶解する。反応系の温度を20℃の間に合わせ
て、それを維持する。固体の炭酸ナトリウムを用いて、染料溶液のpHを5〜5
.5に調整する。0.005モルのクエン酸を50mlの蒸留水に溶解する。こ
の溶液のpHを4.5に調整する。クエン酸溶液を染料溶液に徐々に加える。添
加速度は、添加が約2時間で完了するようにする。添加工程の間、反応系の温度
を20℃に維持する。クエン酸の添加完了後、反応を4〜5時間継続する。反応
系のpHが5分を超えて一定にままであることによって反応の終了点が示される
。この時点で染料化合物(1)が得られる。6NのHClを用いて、次いで反応
系のpHを2.5より下げて反応を止める。次いで染料を沈殿させるために、K
SCN(溶液全体の25%)を反応混合物に加える。次にワットマンろ紙で濾過
する。次いでアセトンにて沈殿物を5〜6回洗浄して(各回50mlのアセトン
を使用する)、最終染料産物(藍色の微粉末形状にて)を得る。
【0039】実施例2(RBBRS/TA染料) ダイアグラム2の反応図式に従って、(2)で示される化合物を調製する。
【0040】
【化17】
【0041】 400mlのフラスコ中にて0.005モルの純粋なレマゾールブリルブルーR
S染料を150mlの蒸留水に溶解する。反応系の温度を20℃に調整し、維持す
る。固体の炭酸ナトリウムを用いて染料溶液のpHを約4.5に調整する。0.
005モルの酒石酸を50mlの蒸留水に溶解する。酒石酸溶液のpHを約4.5
に調整する。酒石酸溶液を徐々に染料溶液に加える。添加速度は、添加が約2時
間で完了するようにする。添加工程の間、反応系の温度を20℃に維持する。酒
石酸の添加完了後、反応を4〜5時間継続する。反応系のpHが5分を超えて一
定のままであることによって反応の終了点が示される。この時点で、染料化合物
(2)が得られる。6NのHClを用いて、次いで反応系のpHを2.5より下
げて反応を止める。次いで染料を沈殿させるために、KSCN(溶液全体の25
%)を反応混合物に加える。次にワットマンろ紙で濾過する。次いでアセトンに
て沈殿物を5〜6回洗浄して(各回50mlのアセトンを使用)、最終染料産物(
藍色の微粉末形状にて)を得る。
【0042】実施例3(RBBRS/LA染料) ダイアグラム3の反応図式に従って(3)で示される化合物を調製する。
【0043】
【化18】
【0044】 400mlのフラスコ中にて0.005モルの純粋なレマゾールブリルブルーR
スペシャル染料を150mlの蒸留水に溶解する。反応系の温度を約20℃に調整
し、維持する。固体の炭酸ナトリウムを用いて染料溶液のpHを約5〜5.5に
調整する。0.005モルの乳酸を50mlの蒸留水に溶解する。乳酸溶液のpH
を約4.5に調整する。乳酸溶液を徐々に染料溶液に加える。添加速度は、添加
が約2時間で完了するようにする。添加工程の間、反応系の温度を20℃の間に
維持する。乳酸の添加完了後、反応を3〜4時間継続する。反応系のpHが5分
を超えて一定にままであることによって反応の終了点が示される。この時点で、
染料(2)が得られる。6NのHClを用いて、次いで反応系をpH約2.5よ
り下げて反応を止める。次いで染料を沈殿させるために、KSCN(溶液全体の
25%)を反応混合物に加える。次にワットマンろ紙で濾過する。次いでアセト
ンにて沈殿物を5〜6回洗浄して(各回50mlのアセトンを使用)、最終染料産
物(藍色の微粉末形状にて)を得る。
【0045】実施例4 染料スミフィックス・スプラブリルレッド2BFは以下の構造を有する:
【0046】
【化19】
【0047】 0.005モルの本染料を水に溶解し、本染料のpHを水に溶解して、pHを
3.5にセットする。クエン酸水溶液(0.005モル)をpH3.5に調整し
(Na2CO3)、4時間かけて前記染料溶液に徐々に滴下する(30℃)。産物
は以下の新しい染料を含有する:
【0048】
【化20】
【0049】 反応機序において、前記クエン酸は、クエン酸、すなわち−C(OH)(CH 2 COOH)2又は−CH2C(OH)(COOH)CH2COOHに由来する前記
式(I)における−O(C=O)R*を表す。クエン酸部分がそのカルボキシル
基の1つを介して複素環に結合することに注目すべきである。1より多いカルボ
ン酸基を有する非対称性化合物、例えば、クエン酸及びリンゴ酸の場合、ビニル
スルホン基に結合することができる分子の中に異なったカルボン酸反応基が存在
するために、染料化合物の混合物を得ることができることは当業者に理解される
だろう。しかしながら、クエン酸の場合、クエン酸が主としてそのカルボン酸基
を介して反応し、R*基がC(OH)(CH2COOH)2である化合物を生じる
と考えられている。
【0050】実施例5 染料レマゾールブリリアントオレンジ3RSは以下の構造を有する:
【0051】
【化21】
【0052】 pH10にて加熱することによって本染料をそのビニルスルホン類縁体に活性化
することができる。従って、0.005モルのSES染料をpH10(炭酸ナト
リウム)にて20分間60℃に加熱する。必要に応じてpH10にpHを維持す
る。その反応に続いてキャピラリー電気泳動法を用いる:
【0053】
【化22】
【0054】 本ビニルスルホン染料溶液をpH3.5に調整し、35℃にて撹拌されている
クエン酸(0.010モル)溶液に徐々に加える。4時間後、CE分析によって
反応が完了していることが示される。 最終染料産物は赤外線によっても特徴付けられ、1755cm-1及び1744
cm-1の2つの新しいエステルカルボニル伸縮振動数の存在を示したが、両者と
もスルファトエチルスルホン形状及びビニルスルホン形状を欠いている。
【0055】
【化23】
【0056】 反応機序において、前記クエン酸は、クエン酸、すなわち−C(OH)(CH 2 COOH)2又は−CH2C(OH)(COOH)CH2COOHに由来する前記
式(I)における−O(C=O)R*を表す。クエン酸部分がそのカルボキシル
基の1つを介して複素環に結合することに注目すべきである。1より多いカルボ
ン酸基を有する非対称性化合物、例えば、クエン酸及びリンゴ酸の場合、ビニル
スルホン基に結合することができる分子の中に異なったカルボン酸反応基が存在
するために、染料化合物の混合物を得ることができることは当業者に理解される
だろう。しかしながら、クエン酸の場合、クエン酸が主としてそのカルボン酸基
を介して反応し、R*基がC(OH)(CH2COOH)2である化合物を生じる
と考えられている。
【0057】実施例6 レマゾールブラックB染料は以下の構造を有する:
【0058】
【化24】
【0059】 0.005モルの本染料をpH10〜10.5で20分間60℃の温浴にて加
熱する。CE分析によってビスビニルスルホン形状への完全な変換が示される。
pH3.5で40℃にて撹拌されている乳酸(0.005モル)溶液にビスビニ
ルスルホン染料を加える。約1時間でこの添加を完了し、混合物を更に3時間撹
拌し続ける。最終産物は以下の化合物を含有する:
【0060】
【化25】
【0061】 反応機序において、前記乳酸は、乳酸に由来する前記式(I)における−O(
C=O)R*を表す。
【0062】実施例7 染料I(スルファトエチルスルホン染料)は下の構造を有する。
【0063】
【化26】
【0064】染料I 染料Iの合成は以下のように行われる。水(300ml)中にてp−アミノベンゼ
ン−β−スルファトエチルスルホン(PABSES)(0.018M、5.06
g)を撹拌し、35%HCl(2.4ml)を添加することによりpH1.3に酸
性化する。溶液を0〜5℃に冷却し、0.5M亜硝酸ナトリウム(37ml)水溶
液を20分かけて徐々に加える。更に10分間撹拌した後、10%w/wのスル
ファミン酸水溶液を加えることによって残っている過剰の亜硝酸を破壊してジア
ゾ化合物を得る。β−ナフトール(0.018M、2.59g)の0.2Mの水酸
化ナトリウム(50ml)水溶液に0〜5℃にてジアゾ化合物を加える。0.1M
のHCl水溶液を添加することにより溶液のpHを7.0に調整し、0〜5℃に
て1時間撹拌する。1時間後、溶液の温度を室温まで戻し、チオシアン酸カリウ
ム(50g)を加える。更に30分間、混合物を撹拌し、その後、沈殿した染料
を濾過によって回収し、アセトンで十分に洗浄してKSCNを除き、デシケータ
にて乾燥する。
【0065】染料II(クエン酸塩染料) 染料IIは以下のように調製される: クエン酸(0.004M、0.8g)を水(50ml)に溶解し、固体の炭酸ナトリ
ウムを添加することによりpH3〜3.5に調整し、次いで40℃にて染料I(
0.004M、2.0g)の水(150ml)溶液に15秒当り1滴、徐々に滴下す
る。固形炭酸ナトリウムの添加を介したクエン酸水溶液の添加の間、染料溶液の
pHを3.5〜4.0の間で維持し、pHの上昇が検出されるまで、酸の添加後
も染料溶液のpHを維持する。この時点で、染料溶液は濃HClによってpH2
に酸性化され、室温まで冷却される。染料(染料II)は溶液から沈殿し、濾過に
より回収され、アセトンにより十分洗浄されて、最終的に真空デシケータにて乾
燥される。0〜5℃の冷蔵庫にて染料を保管する。 染料IIは以下の構造を有する:
【0066】
【化27】
【0067】 前記反応機序においてCAは、クエン酸、すなわち−C(OH)(CH2CO
OH)2又は−CH2C(OH)(COOH)CH2COOHに由来する前記式(
I)における−O(C=)R*を示す。クエン酸部分がカルボキシル基の1つを
介して複素環に結合することに注目すべきである。1より多いカルボン酸基を有
する非対称性化合物、例えば、クエン酸及びリンゴ酸の場合、ビニルスルホン基
に結合することができる分子の中に異なったカルボン酸反応基が存在するために
、染料化合物の混合物を得ることができることは当業者に理解されるだろう。し
かしながら、クエン酸の場合、クエン酸が主としてそのカルボン酸基を介して反
応し、R*基がC(OH)(CH2COOH)2である化合物を生じると考えられ
ている。 パーキンエルマー1740FT−IR分光光度計により染料I及び染料IIの
FT−IRスペクトルを得ることができ、当業者に周知のKBrディスク技術を
用いてスペクトルが得られる。得られたスペクトルを図I及びIIに表し、スペ
クトルに存在する更に重要なピークの一部を下の表Iに掲げる。
【0068】
【表1】
【0069】 実施例1〜7に従って調製された化合物は、標準染色濃度にて全て、特に綿の
ようなセルロース系基材において高い消尽値、高い固着値を有し、廃液中の使用
済み染料を減らし、基材に対する染料の親和性を高め、染料−基材の共有結合を
増加させ、室温での染料基材の能力を上昇させ、浸染後の「ソーピング洗浄工程
」にて除かれる染料の量を低減し、それにより繊維反応性染料で綿を染色する及
び隣り合った白色織物の着色を低減することと伝統的に関連する浸染後の「ソー
ピング洗浄工程」を簡略化するという点で有意な改善を示す。更に上で調製した
化合物は著しくより濃い染色を提供し、綿基材を染色するために必要な塩を低減
する。このような利点は以下の実施例8及び9で明らかにすることができる。
【0070】実施例8 実施例1〜7に従って調製された染料化合物は全て、以下に詳細に示した浸染
手順を用いて綿の染色に使用することができる。綿の浸染手順を実行した後、ソ
ーピング洗浄工程も綿繊維について行うことができる。
【0071】綿の浸染手順 実施例1〜7に従って染料化合物を含有して染料水溶液を調製する。染料溶液
は、繊維の1質量%の染料、80g/L のNa2SO4及び繊維の5質量%の酢酸ナ
トリウムを含有する。綿織物を水に浸し、次いで、綿織物を上の染浴中でpH7
、50℃にて45分染色する。次いで、30g/L のリン酸三ナトリウムを加える
ことによって、pH11.5にて染浴中で染色された綿織物を固着し、更に50
℃Cにて60分間染色を継続する。染色した織物を水洗する。 前記染色手順において、各染料化合物用の染浴がほぼ完全に消尽されている(
すなわち染色後の染浴にはわずかな色しか残らない)ということは、実施例1〜
7に従って調製された化合物はそれぞれ高い消尽値(>95%)を有することを
示している。染色前と染色後における染浴液の光吸収を比較することによって各
産物に関する消尽値を得ることができる。実施例1〜3の消尽値を以下の表Aに
示す。
【0072】ソーピング洗浄工程 サンドジンNIE(Sandozine)(2g/L)(クラリアント社(Clariant)、ス
イス、バーゼル、郵便箱、ビル88/1007、CH−4002)、R&D染料
から入手可能)水溶液にて、100°Cで30分間、染色された繊維を洗浄する
ことによってソーピング洗浄工程を実行することができる。 上のソーピング洗浄工程で、どの色も織物からほとんど除かれず、ほとんど色
のないソーピング液を生じたということは、実施例1〜7に従って調製した化合
物は、高いレベルで染料−繊維共有結合を有し、高い固着値を(>95%)有す
ることを示している。実施例1〜3に従って調製された染料産物の固着値を以下
の表Aに示す。
【0073】
【表2】
【0074】 本発明に基づいた染料のE値、F値及びT値は、典型的には多数の市販の出発
物質より高い。特に、本発明に基づいたF値及びT値は市販の出発物質のそれら
よりも有意に高い。
【0075】Co3(ISO(国際標準機構))洗濯堅牢度試験 ECE参照洗剤(5g/ml)及び炭酸ナトリウム(2g/ml)を含有する水溶液で
60℃にて30分間、染色した織物を洗浄する。 上の洗濯堅牢度試験では、綿繊維から顕著な色落ちはなく、隣り合った白い繊
維への着色は起きなかった(英国ブランドフォードの染物師及びカラーリスト協
会から供給された多重繊維隣接小片を用いて)。
【0076】実施例9 実施例1〜7に従って製造された染料化合物はすべて、以下に詳細な浸染手順
を用いてナイロン又は羊毛を染色するのに使用することができる。ナイロン/羊
毛の浸染手順を実行した後、染色した繊維で洗濯試験を行い、染料化合物の洗濯
堅牢度を調べることができる。
【0077】羊毛/ナイロンの浸染手順 羊毛/ナイロン繊維を2%アルコポール(Alcopol)−O(40%w/wスルホコ
ハク酸d−イソオクチルナトリウム――アライド・コロイド(Allied Colloids
)から市販)溶液に浸す。次いで、以下の組成物を含有する染浴で、100℃及
びpH3.5にて1時間繊維を染色する:実施例1〜7に従って調製した染料を
繊維の1.2質量%、繊維の17.5質量%の酢酸ナトリウム、1%アルベガル
B(チバから市販)。次いで、染色した羊毛/ナイロン繊維を水洗する。 上の手順において、実施例1〜7に従って製造した各化合物について濃い染色
が提供される。
【0078】Co2(ISO)羊毛/ナイロン繊維に関する洗濯堅牢度試験法 染色した羊毛/ナイロン繊維を、5g/L のECE参照洗剤(染物師及びカラー
リスト協会、ブラッドフォード、英国から市販)を含有する水溶液で50℃にて
45分間洗浄する。 前記の洗濯堅牢度試験では、羊毛繊維からの顕著な色落ちはなく、隣り合った
白い繊維への着色は起きなかった(SDCブランドフォードから供給された多重
繊維隣接小片を用いて)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D06P 1/384 D06P 1/384 3/14 3/14 D 3/24 3/24 Z 3/66 3/66 B (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ルイス,デイヴィッド マルコム イギリス国、ウエスト、ヨークシャー、エ ルエス21、2エイエル、オトリー、セイン ト、リチャーズ、ロード 13 (72)発明者 ヘ,ウェイ ドン イギリス国、ヨークシャー、エルエス27、 0エイチエフ、リーズ、モーリー、ティン グリー、コモン 11 (72)発明者 ヨウサフ,タヘル イクバル イギリス国、サリー、ティダブリュ2オ ー、9エルキュー、イグハム、スクール、 レーン 10 (72)発明者 ジュナン,ジル イヴ マリー フェルナ ン イギリス国、ロンドン、ダブリュ6、0ワ イビー、スタンフォード、ブルック、アベ ニュー 7 Fターム(参考) 4C083 AC771 AC851 BB24 CC36 FF01 4H056 JB02 JB04 JC06 JD08 JD23 4H057 AA04 BA07 BA24 DA01 DA20 DA21 DA24 GA07 GA21

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)少なくとも1つの発色団部分 (b)SO224基のイオウ原子を介して直接又は結合基Lを介して発色団部
    分に結合する少なくとも1つのSO224基を含み; 少なくとも1つのSO224基がその末端炭素原子上にて少なくとも1つのY
    基で置換され、その際Yは−A(CO)R*であり、AはO又はSから選択され
    、R*は、OH、NH2、SH、COOH、N、NHR1及びNR12のような少
    なくとも1つの求核基を含有する有機残基であり、その際R1及びR2は同一でも
    異なっていてもよく、C1〜C4のアルキルから選択されてもよいことを特徴と
    する;反応性染料化合物及びその塩。
  2. 【請求項2】 R*が(CH2nSH、(CH2nNH2、CH(CH3)O
    H、CH(CH3)O(CO)CH(CH3)OH(すなわち、乳酸のポリエステ
    ル)、クエン酸のポリエステルに由来するR*、CH(OH)(CH2COOH) 2 、CH2(OH)(CO2H)CH2COOH、C(OH)(H)CH2COOH
    、CH2C(H)(OH)COOH、C(OH)(H)C(OH)(H)COO
    H、(CH2)nNHR1、CH2NR12、CH2NHNH2、CH2NHOH、C
    2SMe、CHNH2(CH2n(COOH)、CHNH2CH2SMe、CHN
    2CH2SSCH2CHNH2COOH、CHNH2CH2SO3H、C64OH、
    64COOH、C64NH2、C64N、(CH2n64N、CH(R#)
    NH2、(CH2n−SSO3 -、(CH2n−S−S−(CH2n、ポリペプチ
    ド又はペプチドから選択され、その際R1及びR2は独立してC1〜C4のアルキル
    から選択され、nは1〜4の整数であり、その際同一分子内でnは必ずしも同一
    ではなく、R#はアミノ酸の側鎖に相当する、請求項1に記載の反応性染料化合
    物。
  3. 【請求項3】 R*が、(CH2nSH、(CH2nNH2、C64N、CH(R#)NH2
    CH(CH3)OH、CH(CH3)O(CO)CH(CH3)OH、C(OH)
    (CH2COOH)2、CH2C(OH)(COOH)CH2COOH、C(H)(
    CH3)OH、C(H)(OH)CH2COOH、CH2C(H)(OH)COO
    H、C(H)(OH)C(H)(OH)COOH、C64OH、C64NH2
    ら選択される請求項1又は2に記載の反応性染料化合物。
  4. 【請求項4】 R*がC(OH)(CH2COOH)2又はCH2C(OH)(
    COOH)CH2COOHである請求項1〜3のいずれかに記載の反応性染料化
    合物。
  5. 【請求項5】 AがOである請求項1〜4のいずれかに記載の反応性染料化
    合物。
  6. 【請求項6】 式(I)を有する反応性染料化合物及びその塩: 【化1】 (式中:Dは発色団基であり; rは0又は1であり; LはNH、(CH2n、N−(CH2nN、−(CH2n−N、NR(RはC1
    〜C4のアルキル)、 【化2】 から選択される結合基であり、その際Arはアリール基、好ましくはベンゼンで
    あり、Yはハロゲン又はO(C=O)R*であり、nは1〜4の整数であり、Z
    は窒素含有複素環であり、Xは、チオ誘導体、ハロゲン(好ましくはフッ素及び
    塩素)、アミン、アルコキシ基、カルボン酸基、CN、N3、及び四級化窒素誘
    導体、Q+から選択され; AはO又はSであり、R*は、(CH2nSH、(CH2nNH2、CH(CH 3 )OH、CH(CH3)O(CO)CH(CH3)OH(すなわち、乳酸のポリ
    エステル)、クエン酸のポリエステルに由来するR*、CH(OH)(CH2CO
    OH)2、CH2(OH)(CO2H)CH2COOH、C(OH)(H)CH2
    OOH、CH2C(H)(OH)COOH、C(OH)(H)C(OH)(H)
    COOH、(CH2)nNHR1、CH2NR12、CH2NHNH2、CH2NHO
    H、CH2SMe、CHNH2(CH2n(COOH)、CHNH2CH2SMe、
    CHNH2CH2SSCH2CHNH2COOH、CHNH2CH2SO3H、C64
    OH、C64COOH、C64NH2、C64N、(CH2n64N、CH(
    R#)NH2、(CH2n−SSO3 -、(CH2n−S−S−(CH2n、末端
    カルボン酸基を介してビニルスルホン基に結合するペプチド又はポリペプチドに
    由来するR*から選択され、その際R1及びR2は独立してC1〜C4のアルキルか
    ら選択され、nは1〜4の整数であり、その際同一分子内でnは必ずしも同一で
    はなく、R#はアミノ酸の側鎖に相当する)。
  7. 【請求項7】 R*が(CH2nSH、(CH2nNH2、C64N、CH(
    R#)NH2、CH(CH3)OH、CH(CH3)O(CO)CH(CH3)OH
    、C(OH)(CH2COOH)2、CH2C(OH)(COOH)CH2COOH
    、C(H)(CH3)OH、C(H)(OH)CH2COOH、CH2C(H)(
    OH)COOH、C(H)(OH)C(H)(OH)COOH、C64OH、C 64NH2から選択される請求項6に記載の反応性染料化合物。
  8. 【請求項8】 R*がC(OH)(CH2COOH)2又はCH2C(OH)(
    COOH)CH2COOH又はクエン酸ポリマーの誘導体から選択される請求項
    6又は7に記載の反応性染料化合物。
  9. 【請求項9】 AがOである請求項6〜8のいずれかに記載の反応性染料化
    合物。
  10. 【請求項10】 下記構造を有する反応性染料化合物: 【化3】 (式中、D、L、rは前記と同義である)。
  11. 【請求項11】 下記構造を有する反応性染料化合物: 【化4】 (式中、D、L及びrは前記と同義である)。
  12. 【請求項12】 セルロース性基材、好ましくは綿を浸染するための、請求
    項1〜11のいずれかに記載の化合物の使用。
  13. 【請求項13】 羊毛を浸染するための、請求項1〜11のいずれかに記載
    の化合物の使用。
  14. 【請求項14】 ポリアミド基材、好ましくはナイロンを浸染するための、
    請求項1〜11のいずれかに記載の化合物の使用。
  15. 【請求項15】 絹を浸染するための、請求項1〜11のいずれかに記載の
    化合物の使用。
  16. 【請求項16】 ケラチン基材、好ましくは毛髪を浸染するための、請求項
    1〜11のいずれかに記載の化合物の使用。
  17. 【請求項17】 皮革を浸染するための、請求項1〜11のいずれかに記載
    の化合物の使用。
  18. 【請求項18】 第1の出発物質(好ましくは1モル)を第2の出発物質(
    好ましくは1モル)と反応させる工程、少なくとも1つの発色団、SO224
    のイオウ原子を介して直接または結合基Lを介して発色団に結合する少なくとも
    1つのSO224を含む第1の出発物質、オキシカルボニル基またはチオカル
    ボニル基を含む第2の出発物質を含む、請求項1〜11のいずれかに記載の化合
    物の調製方法。
  19. 【請求項19】 工程が、約2〜約8、好ましくは約3〜約5のpHにて実
    行される請求項18に記載の方法。
  20. 【請求項20】 第2の出発物質が好ましくは1滴ずつ、好ましくは数時間
    かけて、好ましくは1〜5時間で、更に好ましくは2〜3時間かけて第1の出発
    物質に加えられる請求項18又は19に記載の方法。
  21. 【請求項21】 請求項18〜20のいずれかに記載の方法によって入手可
    能な産物。
  22. 【請求項22】 請求項1〜11又は18〜21のいずれかの化合物又は産
    物を含む染料組成物。
  23. 【請求項23】 組成物が固形混合物の形状をなし、更に酸性緩衝液を含む
    請求項22に記載の染料組成物。
  24. 【請求項24】 組成物が液体の形状をなし、そして更に水及び酸性緩衝液
    を含む請求項22に記載の染料組成物。
  25. 【請求項25】 組成物がペーストの形状をなし、そして更に水、増粘剤及
    び酸性緩衝液を含む請求項22記載の染料組成物。
  26. 【請求項26】 pHが好ましくは約2〜約3である請求項22、23、又
    は25に記載の染料組成物。
JP2000618386A 1999-05-19 2000-05-10 反応性染料化合物 Pending JP2002544361A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB9911690.7 1999-05-19
GBGB9911690.7A GB9911690D0 (en) 1999-05-19 1999-05-19 Reactive dye compounds
GB9923331.4 1999-10-01
GBGB9923331.4A GB9923331D0 (en) 1999-10-01 1999-10-01 Reactive dye compounds
PCT/US2000/012750 WO2000069974A1 (en) 1999-05-19 2000-05-10 Reactive dye compounds

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002544361A true JP2002544361A (ja) 2002-12-24

Family

ID=26315569

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000618386A Pending JP2002544361A (ja) 1999-05-19 2000-05-10 反応性染料化合物

Country Status (10)

Country Link
EP (1) EP1179033B1 (ja)
JP (1) JP2002544361A (ja)
CN (1) CN1213108C (ja)
AT (1) ATE260954T1 (ja)
AU (1) AU4998800A (ja)
CA (1) CA2372274C (ja)
DE (1) DE60008721T2 (ja)
ES (1) ES2215663T3 (ja)
MX (1) MXPA01011823A (ja)
WO (1) WO2000069974A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6713613B1 (en) 1999-05-19 2004-03-30 North Carolina State University Reactive dye compounds
US6736864B1 (en) 1999-10-01 2004-05-18 North Carolina State University Reactive dye compounds
US6790943B1 (en) 1999-10-01 2004-09-14 North Carolina State University Reactive dye compounds
US6723834B1 (en) 1999-10-01 2004-04-20 North Carolina State University Reactive dye compounds
US6869453B1 (en) 1999-10-01 2005-03-22 North Carolina State University Reactive dye compounds
EP2260077B1 (en) * 2008-03-10 2012-04-25 Perachem Limited Hair colouring composition and methods
CN102146061B (zh) * 2010-02-09 2013-04-03 上海安诺其纺织化工股份有限公司 一种红色活性染料化合物、其制备方法及含其的染料
CN102344691B (zh) * 2010-06-28 2015-11-25 住友化学株式会社 染料及着色组合物
CN104031408B (zh) * 2014-06-25 2016-03-02 江苏吉华化工有限公司 一种萘醌型棕色活性分散染料及其制备方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB949316A (en) * 1960-07-14 1964-02-12 Ici Ltd New polyazo dyestuffs
FR1274732A (fr) * 1960-10-12 1961-10-27 Ici Ltd Nouvelles sulfones colorantes solubles dans l'eau
JPH0686576B2 (ja) * 1986-04-18 1994-11-02 住友化学工業株式会社 反応染料液状組成物

Also Published As

Publication number Publication date
CA2372274C (en) 2009-07-28
ES2215663T3 (es) 2004-10-16
CN1213108C (zh) 2005-08-03
EP1179033B1 (en) 2004-03-03
CN1351636A (zh) 2002-05-29
AU4998800A (en) 2000-12-05
EP1179033A1 (en) 2002-02-13
CA2372274A1 (en) 2000-11-23
DE60008721D1 (de) 2004-04-08
DE60008721T2 (de) 2005-02-10
ATE260954T1 (de) 2004-03-15
MXPA01011823A (es) 2002-05-06
WO2000069974A1 (en) 2000-11-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002544361A (ja) 反応性染料化合物
EP1066345B1 (en) Reactive dye compounds
EP1196500B1 (en) Reactive dye compounds
JP2003524664A (ja) 反応染料化合物
JP2003511510A (ja) 反応性染料化合物
EP1218451B1 (en) Reactive dye compounds
JP3971184B2 (ja) 反応染料化合物
JP2003511512A (ja) 反応染料化合物
US6350862B1 (en) Reactive dye compounds
US6518407B1 (en) Reactive dye compound comprising at least one chromophore moiety and at least one nitrogen-containing heterocycle
US6869453B1 (en) Reactive dye compounds
US6716969B1 (en) Reactive dye compounds
US20040204571A1 (en) Reactive dye compounds
US6713613B1 (en) Reactive dye compounds
US6736864B1 (en) Reactive dye compounds
EP1066343B1 (en) Reactive dye compounds
WO2002096995A2 (en) Reactive dye compounds

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20040723

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070605

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080226