JP2002543741A - 基地局と移動局との同期化方法、基地局および移動局 - Google Patents

基地局と移動局との同期化方法、基地局および移動局

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JP2002543741A JP2000616148A JP2000616148A JP2002543741A JP 2002543741 A JP2002543741 A JP 2002543741A JP 2000616148 A JP2000616148 A JP 2000616148A JP 2000616148 A JP2000616148 A JP 2000616148A JP 2002543741 A JP2002543741 A JP 2002543741A
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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 信号部分シーケンスに基づく信号シーケンスの形成、ここで第2の信号シーケンスが繰り返され、その際に第1の信号部分シーケンスによって変調され、信号シーケンスの少なくとも1つはゴレイシーケンスである。この信号部分シーケンスを、相関和の簡素化された計算のために2段階の計算方法で使用する。このときまず部分相関和シーケンスを計算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、少なくとも2つの伝送ユニットを同期化するために伝送すべき信号
シーケンスの形成方法、並びにこのように形成可能な信号シーケンスの検出方法
および相応の送信ないし受信ユニットに関する。
【0002】 例えば移動無線システムのような信号伝送システムでは、通話パートナーの一
方(第1の伝送ユニット)が、他方の通話パートナー(第2の伝送ユニット)か
ら送信された所定の設定された信号を識別することが必要である。ここでは例え
ば、2つの同期パートナー、例えば無線局を同期化するためにいわゆる同期バー
スト(同期無線ブロック)またはいわゆるアクセスバーストを取り扱うことがで
きる。
【0003】 この種の受信信号を環境ノイズに対して確実に検出ないし同定できるようにす
るため、受信信号を連続的に所定の持続時間にわたって、所定の信号シーケンス
と相関させ、相関和を所定の信号シーケンスの持続時間にわたって形成すること
が公知である。最大の相関和を生じる受信信号の領域が求める信号に相応する。
デジタル移動無線システムの基地局からの同期信号には、例えばいわゆるトレー
ニングシーケンスとしての信号シーケンスが前置されている。このトレーニング
シーケンスは、上記のようにして移動局で記憶された信号シーケンスとの相関に
より検出される。このようにして移動局は基地局と同期することができる。
【0004】 基地局でもこの種の相関計算が、例えばランダムアクセスチャネル(RACH
)検知の際に必要である。さらに相関計算が、チャネルパルス応答の検出および
受信された信号バーストの信号伝搬時間の検出のために実行される。
【0005】 ここで相関和は次のように計算される:
【0006】
【数4】
【0007】 ここでE(i)は、受信信号から導出された受信信号シーケンス、K(i)は所
定の信号シーケンスであり、iは0からn−1である。相関和Smは順次連続し
て、時間的にずれた、受信信号から得られる複数の信号シーケンスE(i)に対
して計算され、次にSmの最大値zが検出される。k個の順次連続する相関和を
計算すべき場合、計算コストはk*nの演算となり、ここで乗算と加算は共に1
つの演算として計数される。
【0008】 従って相関和の計算は非常に面倒で、とりわけリアルタイム適用、例えば音声
通信または画像電話、またはCDMAシステムにおいては計算能力を必要とし、
従って計算の際に大きな電流を消費する高価なプロセッサを必要とする。例えば
規格化されたUMTS移動無線システムを同期化するために、長さ256Chips
(CDMAでは伝送されるビットをチップ(Chip)とも称する)の既知の信号シー
ケンスが検出される。このシーケンスは2560Chipsごとに繰り返される。移
動局は最初、チップクロックに対して非同期で動作するから、受信信号をオーバ
サンプリングして、走査状態が不利な場合でも十分な信号が得られるようにしな
ければならない。このことは、I成分とQ成分のサンプリングに基づき、256
*2560*2*2=2621440演算になる。
【0009】 従って本発明の課題は、伝送される受信信号シーケンスにおいて容易に検出さ
れる信号シーケンスを形成することのできる方法および装置、並びにこの信号シ
ーケンスを提供することである。本発明のさらなる課題は、この信号シーケンス
を相関和の形成によって比較的簡単に検出することのできる方法および装置を提
供することである。
【0010】 この課題は、独立請求項の構成によって解決される。さらなる改善形態は従属
請求項に記載されている。
【0011】 本発明は、長さn2の第2の信号部分シーケンスをn1回繰り返すことにより
信号シーケンスを形成することに基づくものであり、ここでは第1の信号部分シ
ーケンス(長さn1)により変調され、信号部分シーケンスの少なくとも1つは
ゴレイシーケンス(しばしばGolay相補シーケンスとも称される)である。
【0012】 このことにより、もしこれが受信信号シーケンスに含まれている場合には容易
に検出することのできる信号シーケンスが形成される。ゴレイシーケンスを使用
することは有利である。なぜならこれに対しては、相関を計算するために非常に
効率的なアルゴリズムが公知だからである。
【0013】 従って例えば長さ16の2つの基本ゴレイシーケンスから構成される長さ25
6の階層的相関シーケンスをPSC(一次同期化チャネル)に対して使用すれば
、計算コストは従来の長さ256のゴレイシーケンスによる実現例に対して、計
算される相関出力値当たりの加算が15から14に低減される。
【0014】 本発明の改善形態では、信号部分シーケンスを形成するために使用される順列
P1,P2,P3,P4と単位量W1,W2,W3,W4が次の順列・単位量ペ
ア(P1,P2,P3,P4,W1,W2,W3,W4)の集合から取り出され
る:3201, +1-1+1+1; 3201, -1-1-1+1; 3201, -1-1+1-1; 3201, +1-1-1-1; およ
び/または第2の信号部分シーケンスを形成するために使用される順列(P1,
P2,P3,P4)は同じ3201である。
【0015】 このことにより本発明の特に有利な実現変形実施例がASICで可能である。
【0016】 信号シーケンスを形成するための方法の既述によって、この種の方法により形
成することのできる、または得られる信号シーケンスも本発明の枠内である。と
りわけデータ伝送システムで、移動局を基地局と同期化するためにその信号シー
ケンスを使用することも本発明の枠内である。
【0017】 受信信号シーケンスに含まれる所定の信号シーケンスを相関和の検出によって
求めるために、第2の信号部分シーケンスと受信信号シーケンスの相応の部分と
の部分相関和シーケンスが計算される。相関和を計算するために、部分相関和シ
ーケンスのn1このエレメントが選択され、スカラー積として第1の信号部分シ
ーケンスと乗算される。
【0018】 本発明の改善形態では、一度計算された部分相関和が記憶され、さらなる相関
和の計算のために使用される。
【0019】 したがって別の相関和の計算の際に、前もってすでに計算された部分相関和を
使用し、計算コストを格段に低減することができる。
【0020】 「受信信号シーケンス」とは、例えば復調、フィルタリング、デロテーション
、またはアナログ/デジタル変換により、受信された信号から導出された信号シ
ーケンスをも意味する。
【0021】 「信号シーケンスの検出」とは、もちろん信号シーケンスの時間位置を検出す
ることであると理解されたい。
【0022】 以下、本発明を種々の実施例に基づいて詳細に説明する。この実施例の説明に
は以下の図面を用いる。
【0023】 図1は、移動無線網の概略図である。
【0024】 図2は、無線局のブロック回路図である。
【0025】 図3は、相関和を計算するための従来の方法である。
【0026】 図4は、本発明の信号シーケンスと信号部分シーケンスの概略図である。
【0027】 図5は、本発明の信号シーケンスの形成を示す概略図である。
【0028】 図6,7,8は、相関和を計算する方法を示す概略図である。
【0029】 図9,10は、相関和を計算する方法の変形実施例を示す概略図である。
【0030】 図11は、効率的な階層ゴレイ相関器のブロック回路図である。
【0031】 図1にはセルラー移動無線網、例えばGSM(Global System for Mobule Com
munication)システムが示されている。このシステムは、相互にメッシュ化され
た、または固定網PSTN/ISDNへのアクセスを確立する多数の移動交換局
MSCからなる。さらにこの移動交換局MSCはそれぞれ少なくとも1つの基地
局コントローラBSCと接続されており、この基地局コントローラもデータ処理
システムにより形成することができる。類似のアーキテクチャはUMTS(Univ
ersal Mobile Telecommunication System)にも存在する。
【0032】 各基地局コントローラBSCはさらに少なくとも1つの基地局BSと接続され
ている。このような基地局BSは無線局であり、無線インタフェースを介して他
の無線局、いわゆる移動局MSへの無線接続を形成することができる。移動局M
Sと、この移動局MSに配属された基地局BSとの間では、無線信号によって情
報を無線チャネルf内で伝送することができる。この無線チャネルfは周波数バ
ンドd内にある。基地局の無線信号の到達距離は実質的に無線セルFZを定める
【0033】 基地局BSおよび基地局コントローラBSCは1つの基地局システムBSSに
まとめることができる。基地局システムBSSはここで無線チャネル管理ないし
割り当て、データ速度適合、無線伝送区間の監視、ハンドオーバプロシージャ、
およびCDMAシステムの場合には使用すべき拡散コード集合の割り当てに対す
るものであり、これらに必要なシグナリング情報を移動局MSに通知する。
【0034】 デュプレックスシステムの場合、FDD(Frequency Division Duplex)シス
テム、例えばGSMシステムでは、アップリンクu(移動局(送信ユニット)か
ら基地局(受信ユニット))に対して、ダウンリンクd(基地局(送信ユニット
)から移動局(受信ユニット))に対するのとは別の周波数バンドを設けること
ができる。異なる周波数バンドb内でFDMA(Frequency Division Multiple
Access)方式により複数の周波数チャネルfを実現することができる。
【0035】 本願の枠内で、伝送ユニットとは通信ユニット、送信ユニット、受信ユニット
、通信送信機器、無線局、移動局または基地局であると理解されたい。本願の枠
内で使用される概念および実施例は、しばしばGSM移動無線システムに関連す
るものである。しかしこれらは決して限定ではなく、既述に基づいて当業者によ
り容易に他の、場合により将来の移動無線システム、例えばCDMAシステム、
とりわけワイドバンドCDMAシステムにマッピングすることができる。
【0036】 分割多重アクセス方式によって、データを無線インタフェースを介して効率的
に伝送し、分離し、1つまたは複数の所定の接続ないしは相応の加入者に割り当
てることができる。このために時分割多重アクセスTDMA、周波数分割多重ア
クセスFDMA、符号分割多重アクセスCDMAまたはこれらの分割多重アクセ
ス方式の複数の組合せを使用することができる。
【0037】 FDMAでは周波数バンドbが複数の周波数チャネルfに分解される。これら
の周波数チャネルは時分割多重アクセスTDMAによってタイムスロットtsに
分割される。1つのタイムスロットtsと1つの周波数チャネルf内で伝送され
る信号は、重畳変調された拡散コードの接続個別のデータ、いわゆるCDMAコ
ードccによて分離することができる。
【0038】 このようにして発生した物理的チャネルは、設定されたスキームにしたがって
論理チャネルに割り当てられる。論理チャネルでは基本的に2つの形式が区別さ
れる:シグナリング情報(ないし制御情報)を伝送するためのシグナリングチャ
ネル(ないし制御チャネル)と、有効データを伝送するためのトラフィックチャ
ネル(TCH)である。
【0039】 シグナリングチャネルはさらに: ・ブロードキャストチャネル ・共通コントロールチャネル ・専用/アクセスコントロールチャネルDCCH/ACCH に分割される。
【0040】 ブロードキャストチャネルのグループには、ブロードキャストコントロールチ
ャネルBCCH、周波数補正チャネルFCCH、および同期化チャネルSCHが
所属する。ブロードキャストコントロールチャネルによりMSは無線技術的情報
を基地局システムBBSから受け取る。共通コントロールチャネルにはランダム
アクセスチャネルRACHが所属する。この論理チャネルを実現するために伝送
された無線ブロックまたは信号シーケンスはここで種々の目的のために、信号シ
ーケンスK(i)、いわゆる相関シーケンスを含むことができる。ないしはこの
論理チャネル上で種々の目的のために信号シーケンスH(i)を伝送することが
できる。
【0041】 以下に例として、移動無線局MSと基地局BSとの同期化方法について説明す
る。最初の基地局探査またはセル探査(所期セルサーチプロシージャ)の第1ス
テップの間に、移動局は一次同期化チャネルを使用して、もっとも強力な基地局
とのタイムスロット同期を達成する。このことは適合されたフィルタ(マッチド
・フィルタ)または相応の回路によって行うことができ、フィルタは全ての基地
局から送信される一次同期化コードcpに適合されている。ここで全ての基地局
BSからは同じ長さ256の一次同期化コードcpが送信される。
【0042】 移動局は相関を使用して、受信シーケンスから受信された信号シーケンK(i
)を原理にしたがい検出する。この原理については図6から図11に基づき説明
する。ここで適合されたフィルタ(マッチド・フィルタ)の出力端には、移動局
の受信領域内にある各基地局の各受信された信号シーケンスに対してピークが出
力される。もっとも強力なピークの位置の検出により、スロット長単位でもっと
の強力な基地局のタイミングを検出することができる。もっとも大きな信頼性を
保証するために、適合フィルタの出力をタイムスロットの数にわたって非コヒー
レントに累積することができる。移動局はしたがって長さ256Chipsの信号シ
ーケンスについての相関をマッチド・フィルタ演算として実行する。
【0043】 ここで同期以下コードcpは信号シーケンスH(i)に相応して、図5に基づ
いて説明する原理にしたがい形成されるか、またはそのように形成することがで
きるか、またはそのようにして得られる。信号シーケンスK(i)ないし長さ2
56の同期化コードcpはここで、それぞれ16の長さを有する2つの信号部分
シーケンスK1(j)、K2(k)から形成されるか、またはそのように形成す
ることができる。これら信号部分シーケンスはここで信号部分シーケンスペア(
K1(j);K2(k))を形成する。
【0044】 このようにして得られた信号シーケンスK(i)は「階層的信号シーケンス」
または「階層的相関シーケンス」とも称される。信号部分シーケンスは「短い相
関シーケンス」または「構造的シーケンス」とも称される。
【0045】 ここで少なくとも1つの信号部分シーケンスはゴレイシーケンス(ゴレイ相補
シーケンスとも称される)であり、長さnxを有する。ここではX=XNX(k)
により表される。Xは次の式により形成することができる:
【0046】
【数5】
【0047】 ここで nx=2NX δ(k) クロネッカーのデルタ関数 Pn、n=1,2,...NX;数{0,1,2,...,NX−1}の任意の順列 Wn (+1,-1,+i または -1)からの信号部分シーケンスに対する重み付け ゴレイシーケンスを発生するためのゴレイ方法およびSivaswamy方法は“Effic
ient Pulse Compressor for Golay Complementary Sequences”, Electronic Le
tters Vol. 27, No. 3, pp.219 から公知である。
【0048】 Wnは値+1.−1,+iまたは−1を取ることができ、または2進ゴレイシ
ーケンスを形成するために値+1または−1を取ることができる。
【0049】 本願の枠内でWnはまた単位量としても表される。ゴレイシーケンスに対して
使用されたパラメータDnの集合(これは順列Pnから計算することができる)は
ディレイマトリクスとも称される。選択された重み付けWnの集合は重み付けマ
トリクスとも称される。
【0050】 例えば重み付けに対する例として重み付けマトリクスW=[1,−1,1,1
]を選択することができる。これはW1=1;W2=−1;W3=1;W4=1を意
味する。またディレイマトリクスに対してD=[8,4,1,2]を選択するこ
とができる。これは
【0051】
【数6】
【0052】 を意味する。順列P=[3;2;0;1]によりシーケンスX4=(111−1
−11−1−1111−11−111)が得られる。このシーケンスは、K1(
j)のような信号部分シーケンスの1つとして使用することができる。
【0053】 2つの信号部分シーケンスにより形成される信号シーケンスK(i)の自動相
関関数は、従来の方法において使用される直交ゴールドコードとは異なり、一般
的に劣る自動相関特性を有する。この関数は例えば比較的に高いサブマキシマム
とサブマキシマムの比較的に高い二乗平均値を有する。さらにUMTSリンクレ
ベルシミュレーションは、この種の信号シーケンス(K(i)をPSCで、送信
器と受信器との間の周波数ずれ(周波数エラー)の際にスロット同期化のために
使用すれば、同期化エラーが直交ゴールドコードを使用する場合に対して比較的
に高いことを示した。
【0054】 しかしこの目的のために形成された面倒で専用のシミュレーションツールによ
って、少なくとも1つのゴレイシーケンスからなる信号部分シーケンスペア(K
1(j);K2(k))を検出することができる。これらに基づき上に述べたよ
うに、信号シーケンスを形成することができる。これらの信号シーケンスはとり
わけ基地局と移動局との間の同期化のために、送信器と受信器との間の周波数ず
れが比較的に大きい場合であっても確実に検出することができ、同期エラーに至
る割合が少ない。ここでUMTSシステムに対するシミュレーションの際には1
0kHzの周波数ずれを前提とした。このようにして形成可能な信号シーケンス
K(i)ないしは同期化コードを使用することによって、相関和を計算するため
の計算コスト、すなわち受信側移動局MSにおいて同期化のために信号シーケン
スK(i)を検出するための計算コストが格段に低減され、しかも同期化エラー
が同時に高まることもない。さらに比較的に高価な水晶子を受信器で周波数安定
化のために使用する必要もない。
【0055】 自動相関関数を周波数エラーに依存して計算することは、シミュレーションの
際に、順列/単位量ペアにより形成された信号シーケンスK(i)の同期化特性
を判定するのに特に適することが判明した。
【0056】 自動相関関数を、送信ユニットと受信ユニットとの間の周波数ずれを考慮して
計算することはここでは次式にしたがって実行することができる:
【0057】
【数7】
【0058】 κ ずれ n シーケンスの長さ i インデクス fd 周波数ずれ ta サンプリング間隔 [] は共役複素数を意味する。
【0059】 ここで値a(κ)がκ=0..n−1に対して計算される。メインマキシマム
と最大のサブマキシマムとの同じ良好な比を、結果として生じた信号シーケンス
K(i)の自動相関関数において生じるような複数の信号部分シーケンスペアが
得られれば、さらに、サブマキシマムの二乗平均値が小さくなる信号部分シーケ
ンスペアを選択することができる。ここでメインマキシマムと最大のサブマキシ
マムとの比はできるだけ大であるべきであり、サブマキシマムの二乗平均値でき
るだけ小であるべきである。例えばUMTSシステムに対して引き続きリンク・
レベルシミュレーションを行うことにより、信号部分シーケンスペアを検出する
ことができる。この信号部分シーケンスペアは、周波数エラーが0kHz、5k
Hz、および10kHzの際に、同期化エラーに関して驚くほど類似に良好な特
性を示す。これは非階層的に構成された従来の直交ゴールドコードと同等であり
、同期化に対して公知のように非常に良好な特性を有している。
【0060】 信号部分シーケンスペア(K1(j);K2(k))を選択するために、自動
相関関数の他に次の基準を使用することができる: ・検知失敗率:信号部分シーケンスを、完全なシミュレーションの実行時の検知
失敗率の比較によって選択する。
【0061】 ・所定の周波数エラーおよびAWGNチャネルにおける所定のSNRでの検知確
率。
【0062】 面倒なシミュレーションによって、長さ16のゴレイシーケンスの量(順列/
単位量ペアの量により表される)を検出することができる。これらに基づいて信
号シーケンスK(i)を形成することができる。この信号シーケンスは、送信器
と受信器との間の周波数ずれがゼロある場合でも、周波数ずれが大きい場合でも
同期化目的で使用する際に小さな同期化エラーを有する。そこから順列/単位量
ペアの有利な選択が行われる。これらの順列/単位量ペアから信号部分シーケン
スを、さらには信号シーケンスK(i)が得られるか、または形成される。
【0063】 本発明の実施例では少なくとも1つの信号部分シーケンスが、自動相関関数の
サブマキシマムの点で、周波数エラーがあっても最適された、とりわけ長さ16
のゴレイシーケンスである。
【0064】 上記に説明したシミュレーションの際に、信号部分シーケンスに基づく信号シ
ーケンスK(i)を使用すると有利であることが判明した。ここで信号部分シー
ケンスを形成するのに使用される順列P1,P2,P3,P4および複素単位量
W1,W2,W3,W4は、次の順列/単位量ペア(P1,P2,P3,P4;
W1,W2,W3,W4)から取り出される。
【0065】
【数8】
【0066】 上記の説明したシミュレーションの際に、信号部分シーケンスに基づく信号シ
ーケンスK(i)を使用すると特に有利であることが判明した。ここで信号部分
シーケンスを形成するために使用される順列P1,P2,P3,P4および2進
単位量W1,W2,W3,W4は、次の順列/単位量ペア(P1,P2,P3,
P4;W1,W2,W3,W4)の集合から取り出される。
【0067】
【数9】
【0068】 上記に説明したシミュレーションの際に、信号部分シーケンスに基づく信号シ
ーケンスK(i)を使用すると特に有利であることが判明した。ここで信号部分
シーケンスを形成するために使用される順列P1,P2,P3,P4および2進
単位量W1,W2,W3,W4は、次の順列/単位量ペア(P1,P2,P3,
P4;W1,W2,W3,W4)の集合から取り出される。
【0069】 3201, +1-1+1+1; 3201, -1-1-1+1; 3201, -1-1+1-1; 3201, +1-1-1-1; そして
第2の信号部分シーケンスを形成するために使用される順列(P1,P2,P3
,P4)は同じ3201である。
【0070】 順列/単位量表示の他に、ゴレイシーケンスをディレイマトリクスと重み付け
マトリクスの記述により表すこともできる。上記最初に特に有利であると示され
た、リアル重み付け(パラメータ(P1,P2,P3,P4;W1,W2,W3
,W4)により指示されるシーケンス(3201,+1−1+1+1)を備える
シーケンスはしたがってディレイマトリクスD=[8,4,1,2]と重み付け
マトリクスW=[1,−1,1,1]により定義される。
【0071】 さらにゴレイシーケンスは明示的に個々のエレメントの記述により表すことが
できる。長さ16の上記のゴレイシーケンスに対しては次のようになる:
【0072】
【数10】
【0073】 別の等価的表示は、文献でしばしば使用される+1から0、および−1から1
へのマッピングの際に得られる。このシーケンスは次のように定義される: <0,0,0,1,1,0,1,1,0,0,0,1,0,1,0,0> したがってUMTSのPSCに対して信号シーケンス(構造的シーケンス)と
して長さ16のゴレイシーケンスを使用し、重み付けとしてWn=1,−1,i
−iを使用し、遅延としてDn={1,2,4,8}からの任意の順列を使用す
れば、212以上の異なる可能性が2つの構造的シーケンスの各々に対して得ら
れる。すなわち全体で224の可能性である。請求項5,6,7,8または9に
よれば、約10から10^2の順列/単位量ペアが本発明の枠内にある。したがっ
て選択された信号部分シーケンスは、16桁のゴレイシーケンスを形成するのに
使用可能な順列/単位量ペアの基本的に可能な集合のうち、非常に小さな部分集
合を形成するだけである。
【0074】 図2は、移動局MSとすることのできる無線局を示し、操作ユニットまたはイ
ンタフェースユニットMMI、制御装置STE、処理装置VE、電流供給装置S
VE、受信装置EEおよび場合により送信装置SEからなる。
【0075】 制御装置STEは実質的にプログラム制御可能なマイクロコントローラMCか
らなり、このマイクロコントローラは記憶素子SPEに書き込みおよび読み出し
アクセスすることができる。マイクロコントローラMCは主要素子全てと、無線
局の機能を制御する。
【0076】 処理装置VEはまたデジタルシグナルプロセッサDSPにより構成することが
でき、これも同様に記憶素子SPEにアクセスすることができる。処理装置VE
によって加算および乗算手段を実現することもできる。
【0077】 揮発性または不揮発性記憶素子SPEには、無線局およびとりわけシグナリン
グプロシージャである通信フローを制御するために必要であるプログラムデータ
、および信号の処理中に発生する情報が記憶される。さらにここには、相関目的
に使用される信号シーケンスK(i)および相関和計算の中間結果が記憶される
。本発明の枠内である信号シーケンスK(i)はしたがって移動局および/また
は基地局に記憶することができる。上記に示された順列/単位量ペアの1つまた
は複数、またはそこから導出された信号部分シーケンスまたは信号部分シーケン
スペア(K1(j);K2(k))を移動局および/または基地局に記憶してお
くことも可能である。移動局および/または基地局で、信号部分シーケンスペア
(K1(j);K2(k))から信号シーケンスK(i)を形成すること、およ
び/または順列/単位量ペアから信号部分シーケンスを形成することも可能であ
る。
【0078】 とりわけシステムの1つの基地局または全ての基地局に信号シーケンスK(i
)を記憶することができ、この信号シーケンスは固定または可変の間隔で同期目
的のために送信される。移動局MSには信号部分シーケンスペア(K1(j);
K2(k))を記憶することができる。この信号部分シーケンスペアから基地局
に記憶された信号シーケンスK(i)を形成することができ、これが移動局と基
地局との同期化のために、計算負荷のかかる相関和計算に使用される。
【0079】 信号シーケンスまたは信号部分シーケンスの記憶は、相応の情報を任意の符号
化形式で行うことができる。このことは、例えば揮発性および/または不揮発性
記憶素子のような記憶手段または相応に構成された加算または乗算入力端または
相応に作用するハードウエア構成によって実現することができる。
【0080】 高周波部HFは、場合により変調器および増幅器Vを備える送信装置SEと、
変調器および同様に増幅器を備える受信装置EEとからなる。アナログ/デジタ
ル変換によって、アナログオーディオ信号、および受信装置EEからアナログで
発生する信号がデジタル信号に変換され、デジタルシグナルプロセッサDSPに
より処理される。処理後にデジタル信号は場合によりデジタル/アナログ変換に
よってアナログオーディオ信号または他の出力信号および送信装置SEにアナロ
グで供給される信号に変換される。このために場合により変調ないし復調が実行
される。
【0081】 送信装置SEおよび受信装置EEには、シンセサイザSYNを介して電圧制御
発振器VCOの周波数が供給される。電圧制御発振器VCOによって、無線局の
処理装置をクロッキングするためのシステムクロックを形成することもできる。
【0082】 信号を移動無線システムのエアインタフェースを介して送受信するために、ア
ンテナ装置ANTが設けられている。例えばGSM(Global System for Mobile
Communication)のような公知の移動無線システムでは、信号が時間的にパルス
化され、いわゆるバーストで受信および送信される。
【0083】 無線局はまた基地局BSとすることもできる。この場合、操作ユニットMMI
スピーカおよびマイクロフォンが移動無線網への接続により、例えば基地局コン
トローラBSCないし交換装置MSCを介して置換される。同時にデータを複数
の移動局MSと交換するために、基地局BSは相応に多数の送信ないし受信装置
を有している。
【0084】 図3には受信信号シーケンスE(1)が示されている。このシーケンスは、受
信信号から導出された、長さWの信号シーケンスとすることができる。第1の相
関和S0を冒頭に述べた式に相応して計算するために、この受信信号シーケンス
E(1)の第1の部分のエレメントがペアごとに、長さnの信号シーケンスK(
i)の相応のエレメントと乗算され、結果として得られた部分結果の長さが相関
和S0に加算される。
【0085】 別の相関和S1を計算するために、信号シーケンスK(i)が図に示すように
1エレメントだけ右にシフトされ、信号シーケンスK(i)のエレメントが信号
シーケンスE(1)の相応するエレメントと乗算され、発生した部分結果の加算
によって再び相関和S1が形成される。
【0086】 信号シーケンスのエレメントと受信信号シーケンスの相応するエレメントとの
ペアごとに乗算および引き続く加算は、ベクトル記述法ではスカラー積の形成と
して表すことができる。ただし、信号シーケンスのエレメントと受信信号シーケ
ンスのエレメントとがそれぞれデカルト座標系の1つのベクトルにまとめられる
場合である:
【0087】
【数11】
【0088】 このようにして検出された相関和Sにおいてマキシマムを求めることができる
。この相関和Sのマキシマムは所定の閾値と比較され、受信信号E(1)に所定
の信号シーケンスK(i)が含まれているか否かが求められる。受信信号E(1
)に含まれている場合には、2つの無線局が相互に同期され、ないしは個別の拡
散コードが信号シーケンスK(i)の形態で重畳変調されていたデータが検知さ
れる。
【0089】 図4には再び、受信信号シーケンスE(1)と相関シーケンスとしての信号シ
ーケンスK(i)が示されている。この信号シーケンスK(i)は、信号部分シ
ーケンスK1(j)、K2(k)に基づくものである。
【0090】 図5には、信号シーケンスK(i)の形成が示されている。この信号シーケン
スは、長さn2の2つの信号部分シーケンスK2(k)と長さn1のK1(j)
に基づくものである。このために信号部分シーケンスK2(k)がn1回繰り返
され、このとき信号部分シーケンスK1(j)により変調される。信号シーケン
スK(i)の形成は数学的に次の式によって表現することもできる: K(i)=K2(i mod n2)*K1(i div n2), ただしi=0...n1*n2-1 ここでmodは割り算の整数余りを、divは割り算の整数結果を表す。
【0091】 このことはシーケンスf2とシーケンスf1によって図に示されている。シー
ケンスf2は繰り返し、順次マッピングされた信号部分シーケンスK2(k)か
ら発生し、シーケンスf1は回転された信号部分シーケンスK1(j)によりシ
ーケンスf2上にマッピングされる。
【0092】 シーケンスf2のエレメントを、シーケンスf2上にマッピングされたシーケ
ンスf1の相応するエレメントと乗算することによって、長さnの新たな信号シ
ーケンスK(i)が発生する。この信号シーケンスK(i)の形成を以下に再度
、長さ4の2つの2進信号部分シーケンスの例に基づいて説明する。
【0093】 もちろん本発明は、長さ4の信号部分シーケンスないし長さ16の信号シーケ
ンスに限定されるものではない。本発明はまた、上記で使用された数学的記述に
限定されるものでもない。
【0094】 例えば内容的に、長さ16の信号部分シーケンスないし長さ256の信号シー
ケンスに対する以下の表現は、上に使用された数学的記述に相応し、したがって
同様に本発明に含まれる: K1に対して例えば上に特に有利であると示した、順列/単位量表示(320
1,+1−1+1+1)または明示的表現<+1,+1,+1,-1,-1,+1,-1,-1,+1,+1,-1
,+1,-1,+1,+1>を備えるゴレイシーケンスを使用し、K2に対して16エレメン
トからなるシーケンスaを使用すれば、繰り返し順次マッピングされる信号部分
シーケンスK2ないしaを次のように表すことができる。これらはシーケンスK
1のそれぞれのエレメントの値により変調される: K=<a, a, a, -a, -a, a, -a, -a, a, a, a, -a, a, -a, a, a> このように形成された信号シーケンスK(i)は、この信号シーケンスK(i
)と受信信号シーケンスE(1)との相関和を簡素化して計算するために使用で
きる。長さ256のこのように形成された信号シーケンスは、例えば同期目的の
ために長さ256の一次同期化コードcpとして送信することができる。
【0095】 この種の簡素化され、したがって高速に計算される相関和Sが図6から図8に
概略的に示されている。以下、これに基づき説明する。
【0096】 まず部分相関和TS(z)が形成される。このために例えば部分相関和シーケ
ンスTS(0)の第1のエレメントに対して、第2の信号部分シーケンスK2(
k)と受信信号シーケンスE(1)の相応する部分との相関和が形成される。
【0097】
【数12】
【0098】 部分相関和シーケンスTS(1)の第2のエレメントに対して、第2の信号部
分シーケンスK2(k)が図示のように1エレメントだけシフトされ、同様に受
信信号シーケンスE(1)の相応するエレメントとの相関和が形成される。
【0099】
【数13】
【0100】 部分相関和シーケンスTS(n1*n2−1)の第nエレメントを、第2の信
号部分シーケンスK2(k)を受信信号シーケンスE(1)に対してn−1だけ
シフトした後に相応に計算する。
【0101】
【数14】
【0102】 このようにして発生した部分相関和シーケンスTS(z)は図7の上部領域に
示されている。この部分相関和シーケンスから次に各n2番目のエレメントが選
択され、第1の信号部分シーケンスK1(j)の相応するエレメントとペアごと
に乗算される。
【0103】 部分相関和シーケンスTS(z)の選択されたエレメントと第1の信号部分シ
ーケンスK1(j)とをそれぞれベクトルにまとめると、第1の相関和S0がこ
の2つのベクトルのスカラー積によって形成される。
【0104】
【数15】
【0105】 図7の中央領域には、さらなる相関和S1ないしS2を、最初に選択されたエ
レメントの1つないし2つ右にあるn2番目のエレメントを選択することにより
相応に計算することが示されている:
【0106】
【数16】
【0107】 一度計算した部分相関和TSを記憶することにより、さらなる相関和の後での
計算の際にこれにアクセスすることができ、したがって相応する計算ステップを
省略することができる。
【0108】 変形実施例に相応して、まず完全に部分相関和シーケンスTS(z)を受信信
号シーケンスE(1)全体について計算し、それから個々の相関和を計算するか
、または最初に新たな相関和の計算が必要な場合に、相応する付加的に必要な部
分相関和を計算する。
【0109】 図8は再度、2つのステップからなる、相関和Sの計算方法を示す。ここでは
、図5に例として示した長さ4の2つの2進信号部分シーケンスに基づいている
【0110】 第1のステップで、第2の信号部分シーケンスK2(k)+−++と受信信号
シーケンスE(1)の相応する部分との部分相関和TS(z)が計算され、次に
第2のステップで、このようにして形成された部分相関和シーケンスTS(z)
の各4番目のエレメントが選択され、第1の信号部分シーケンスK1(j)++
+−の相応するエレメントと乗算され、相関和シーケンスS0に加算される。
【0111】 ここで太く示したラインは、残りの部分相関和TSがすでに前もって計算され
、記憶されている場合に対して、さらなる相関和S1の計算のために新たに実施
すべき計算ステップを表す。
【0112】 この変形実施例は、まず各n2番目の部分相関和を計算すると非常にメモリ効
率よく実施することができる。そのためにサンプリング値が中間記憶される。
【0113】 図9と図10は、相関和Sを、すでに上で述べた、長さ4の2つの2進信号部
分シーケンスに基づいて簡素化して計算する別の変形実施例を示す。
【0114】 ここではまず受信信号シーケンスE(1)の各第4エレメントが選択され、こ
のようにして選択されたエレメントと信号部分シーケンスK1(j)との部分相
関和シーケンスTS(z)が形成される。このようにして発生した部分相関和シ
ーケンスTS(z)から、それぞれ4つの順次連続するエレメントが選択され、
ペアごとに信号部分シーケンスK2(k)の相応するエレメントと乗算され、生
じた部分結果が相関和Sに加算される。ここで再び太く示したラインは、他の部
分相関和TSが以前にすでに計算され、記憶された場合に対して、さらなる相関
和S1を計算するために付加的に必要なステップを示す。
【0115】 図10は再度、第1の相関和S0の計算を示す。この計算では、まず受信信号
シーケンスE(1)の各第4エレメントが選択され、これらのエレメントが第1
の信号部分シーケンスK1(j)+++−の相応するエレメントと乗算され、部
分結果の加算によって部分相関和TS(0)が計算される。第2のステップでは
、部分相関和シーケンスTS(z)の最初の順次連続する4つのエレメントが第
2の信号部分シーケンスK2(k)+−++の相応するエレメントと乗算され、
発生した部分結果が相関和S0に加算される。
【0116】 この変形実施例では、和を連続的に計算すれば、部分相関和を中間記憶するた
めに必要なメモリが比較的に少ない。
【0117】 本発明の別の構成では、この信号シーケンスの非規則的自動相関関数の、信号
シーケンスK(i)の規則的構造原理に起因する規則的(ほぼ周期的)構造が使
用される。これの意味するのは、信号探査の際にメインマキシマムが生じるだけ
でなく、規則的間隔でサブマキシマムも発生するということである。受信信号シ
ーケンスにおける信号シーケンスへの探査を促進するために、マキシマムの位置
が規則的であることを利用することができる。サブマキシマムが発見されると直
ちに周期性に基づいて、別のマキシマムの位置を予測することができる。すなわ
ち相関和を単にこの個所でだけ計算する。このようにして高速にメインマキシマ
ムを検知することができる。とりわけ間違ったサブマキシマムもランダムに(ノ
イズ成分のため)高められた値とすることができる。この場合、予測されるメイ
ンマキシマムの考え得る個所ではマキシマムを発見できない。したがってこの場
合は仮説が破棄され、計算は従来のように継続される。
【0118】 信号シーケンスの構造原理に起因するサブマキシマムの規則性を、相関結果に
おける障害サブマキシマムの除去および補正に使用することができる。マキシマ
ムを検知した後、マキシマムからサブマキシマムを計算し、この値を相応の相関
結果から減算することができる。このようにして、完全な自動相関関数を備える
(仮説的)シーケンスの相関結果が得られる。このことによりサブマキシマムの
規則性によって計算が格段に簡素化される。
【0119】 本発明の変形実施例では、スカラー積、相関和および/または部分相関和を計
算するために効率的ゴレイ相関が使用される。
【0120】 図11は、信号シーケンスに対する効率的な階層的相関器を示す。ここでは構
造的シーケンスK1,K2として長さnxないしnyのゴレイシーケンスX、Y
が使用される。相関器は順次接続された2つのマッチド・フィルタ(図11a)
からなり、これらはそれぞれ効率的ゴレイ相関器として構成されている。図11
bはシーケンスXに対するマッチド・フィルタを、図11cはシーケンスYに対
するマッチド・フィルタを示す。
【0121】 図11bでは次の関係が成り立つ: n=1,2,...NX ny シーケンスYの長さ nx シーケンスXの長さ NX nx=2NXに対して DXn DXn=2PXn PXn 信号部分シーケンスXに対する数{0,1,2,...,NX-1}の順列 WXn (+1,−1,+iまたは−i)からの信号シーケンスXに対する
重み付け 図11cでは次の関係が成り立つ: n=1,2,...NY ny シーケンスYの長さ NY ny=2NYに対して PYn 信号シーケンスYに対する数{0,1,2,...,NY−1}の順列 WYn (+1,−1,+iまたは−i)からの信号シーケンスYに対する
重み付け 定義: an(k)とbn(k)は長さ2の2つの複素シーケンス、 δ(k)はクロネッカーのデルタ関数、 kは時間を表す整数、 nは反復数、 Dnは遅延、 Pn、n=1,2,...,N は数{0,1,2,...,N−1}の任意の順列、 Wnは、重み付けとして値+1,−1,+i,−iを取ることができ、単位量
とも称される。
【0122】 長さ2のゴレイシーケンスの相関は、次のように効率的に実行することがで
きる: シーケンスR (0)とR (0)を、R (0)=R (0)=r(k)と
して定義し、r(k)を受信信号または他の相関段の出力とする。
【0123】 以下のステップをN回実行する;nは1からNまで経過する: 計算 R (n)(k)=W * R (n - 1)(k) + R (n - 1)(k−
) そして R (n)(k)=W * R (n - 1)(k) − R (n - 1)(k−
) こここでW はWの共役複素数を表す。重み付けWが実数である場合、W はWに等しい。R (N)は計算すべき相関和である。
【0124】 長さ256(2)ChipsのPSCコードに対する効率的ゴレイ相関器は通常
、2*8−1=15の複素加算器を有する。
【0125】 階層的相関と効率的ゴレイ相関器との組み合わせてによって、長さ256(2 ・2)の2つの構造的シーケンスXとYによる階層的コード記述に対しては
、2・4−1+2・4−1=14の複素加算器が必要なだけである(たとえ4値
の構造的シーケンスを使用する場合であっても)。
【0126】 これによりCDMA移動無線システムでの一次同期化に対しては非常に高い計
算コストが7%低減される。
【0127】 次に、それぞれ区分線により示された本発明の変形実施例について説明する。
それらの実現は、本発明の知識があれば当業者に容易な範囲内にある: ・長さ2NX+NYのコードシーケンスを形成するために、長さnx=2NX とny=2NYの2つの構造的ゴレイシーケンスが使用され、上に述べたように
階層的に構成される。
【0128】 ・構造的ゴレイシーケンスに対する重み付けとして+1と−1が使用され、こ
れにより2進シーケンスが形成される。
【0129】 ・実数ゴレイシーケンスが使用される。
【0130】 ・複素ゴレイシーケンスが使用される。
【0131】 ・同じ長さの2つの構造的ゴレイシーケンスが使用される。
【0132】 ・2つの相補ゴレイシーケンスが使用される。
【0133】 ・1つまたは複数の相補ゴレイシーケンスを選択的に計算するために、プログ
ラム可能な遅延を備える1つの効率的ゴレイ相関器だけが使用される。
【0134】 ・記述のシーケンスが使用される。しかしさらに付加的な値が挿入される;計
算の際にはこれらの値を通常のように累積しなければならない。しかし計算の残
り部分は記述のように効率的に実行することができる。これにより任意の長さの
シーケンスを発生することができる。
【0135】 ・2つの構造的部分シーケンスが使用される。
【0136】 ・複数の構造的部分シーケンスが使用される。
【0137】 ・部分シーケンスの一部に対してゴレイシーケンスが使用される。
【0138】 ・これらのシーケンスは同期化チャネルに対してUMTSで使用される。
【0139】 ・周波数エラーについて最適化された構造的ゴレイシーケンスが使用される。
【0140】 ・相関の計算のために2つの順次接続されたフィルタが使用される。ここで一
方はゴレイシーケンスXに対するマッチド・フィルタであり、他方は拡散遅延n
y・DXを備えるゴレイシーケンスYに対するマッチド・フィルタである。
【0141】 ・相関の計算のために2つの順次接続されたフィルタが使用される。ここで一
方はゴレイシーケンスXに対するマッチド・フィルタであり、他方は拡散遅延n
y・DXを備えるゴレイシーケンスYに対するマッチド・フィルタであり、フ
ィルタの出力信号が効率的ゴレイ相関器アルゴリズムにしたがって計算される。
【0142】 ・部分相関和の計算のために効率的ゴレイ相関アルゴリズムが、全体相関の検
出のために階層的相関に対するアルゴリズムが使用される。
【0143】 本発明は無線伝送システムに限定されるものではなく、他の伝送方式、例えば
ソナーグラフのための音響的方法(超音波)でも、光学的方法、例えばレーダー
原理による赤外線測定でも使用することができる。さらなる適用分野は、フィー
ドバック制御された信号のスペクトル成分の変化を探査することである。信号シ
ーケンスの形成、その伝送、並びにこの信号シーケンスと受信された信号シーケ
ンスとの相関和の計算は以下の種々異なる技術分野での適用することができる: ・2つの伝送ユニット、例えば無線局を同期化するために、これらのシーケン
スをCDMA移動無線システム(規格化されたUMTSシステム)の同期化チャ
ネルで使用する。
【0144】 ・データ伝送の際に、信号シーケンスにより拡散された送信シンボルないしデ
ータをバンド拡散(拡散スペクトル)システムで使用し、送信シンボルないしデ
ータを検出する。これらの送信シンボルないしデータにはこの種の信号波形が重
畳変調されている。
【0145】 ・測定技術において、距離測定および対象物測定を行う。
【0146】 ・伝送ユニット、例えば送信ユニットおよび受信ユニット間にある伝送チャネ
ルの伝送特性を検出する。レーダ測定技術では、対象物の位置および/または幾
何形状および対象物の特別の反射特性に依存するパラメータを検出する。
【0147】 ・送信器と受信器との間に存在する伝送チャネルの伝送特性を検出する。レー
ダ測定技術では、非コヒーレントな散乱による後方散乱する媒体、とりわけ電離
層のパラメータを検出する。
【0148】 ・伝送チャネル、例えば送信ユニットと受信ユニット間にある伝送チャネルの
伝送特性を検出する。とりわけマルチパス伝播を測定技術または通信技術で検出
する。ここで相関結果により、通信中に時間的に変化する伝送チャネルの伝搬特
性(チャネルパルス応答)を検出する。とりわけマルチパス伝播の付加的経路を
検出する。このために信号シーケンスK(i)をミットアンブルの形態で無線ブ
ロック内で伝送することができる。これらの知識はそれ以外の従来の受信ユニッ
トでもさらに使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、移動無線網の概略図である。
【図2】 図2は、無線局のブロック回路図である。
【図3】 図3は、相関和を計算するための従来の方法である。
【図4】 図4は、本発明の信号シーケンスと信号部分シーケンスの概略図である。
【図5】 図5は、本発明の信号シーケンスの形成を示す概略図である。
【図6】 図6は、相関和を計算する方法を示す概略図である。
【図7】 図7は、相関和を計算する方法を示す概略図である。
【図8】 図8は、相関和を計算する方法を示す概略図である。
【図9】 図9は、相関和を計算する方法の変形実施例を示す概略図である。
【図10】 図10は、相関和を計算する方法の変形実施例を示す概略図である。
【図11】 図11は、効率的な階層ゴレイ相関器のブロック回路図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年6月12日(2001.6.12)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の名称】 基地局と移動局との同期化方法、基地局および移動局
【特許請求の範囲】
【数1】 信号部分シーケンスを形成するために使用される順列P1,P2,P3,P4
および単位量W1,W2,W3,W4は、順列/単位量ペア(P1,P2,P3
,P4;W1,W2,W3,W4)の次の集合から取り出される:
【数2】 ことを特徴とする方法。
【数3】 信号部分シーケンスを形成するために使用される順列P1,P2,P3,P4
と単位量W1,W2,W3,W4は順列/単位量ペア(P1,P2,P3,P4
;W1,W2,W3,W4)の次の集合から取り出され:
【数4】 さらに当該信号シーケンスK(i)を、受信ユニット(MS)との同期化のた
めに送信するための手段を有する、 ことを特徴とする基地局(BS)。
【数5】 信号部分シーケンスを形成するために使用される順列P1,P2,P3,P4
および単位量W1,W2,W3,W4は順列/単位量ペア(P1,P2,P3,
P4;W1,W2,W3,W4)の次の集合から取り出され:
【数6】 第1と第2の信号部分シーケンスK1(j)、K2(k)についての知識が使
用される、 ことを特徴とする移動局(MS)。
【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、基地局と移動局との同期化方法、および基地局と移動局に関する。
【0002】 例えば移動無線システムのような信号伝送システムでは、通話パートナーの一
方(第1の伝送ユニット)が、他方の通話パートナー(第2の伝送ユニット)か
ら送信された所定の設定された信号を識別することが必要である。ここでは例え
ば、2つの同期パートナー、例えば無線局を同期化するためにいわゆる同期バー
スト(同期無線ブロック)またはいわゆるアクセスバーストを取り扱うことがで
きる。
【0003】 この種の受信信号を環境ノイズに対して確実に検出ないし同定できるようにす
るため、受信信号を連続的に所定の持続時間にわたって、所定の信号シーケンス
と相関させ、相関和を所定の信号シーケンスの持続時間にわたって形成すること
が公知である。最大の相関和を生じる受信信号の領域が求める信号に相応する。
デジタル移動無線システムの基地局からの同期信号には、例えばいわゆるトレー
ニングシーケンスとしての信号シーケンスが前置されている。このトレーニング
シーケンスは、上記のようにして移動局で記憶された信号シーケンスとの相関に
より検出される。このようにして移動局は基地局と同期することができる。
【0004】 基地局でもこの種の相関計算が、例えばランダムアクセスチャネル(RACH
)検知の際に必要である。さらに相関計算が、チャネルパルス応答の検出および
受信された信号バーストの信号伝搬時間の検出のために実行される。
【0005】 ここで相関和は次のように計算される:
【0006】
【数7】
【0007】 ここでE(i)は、受信信号から導出された受信信号シーケンス、K(i)は所
定の信号シーケンスであり、iは0からn−1である。相関和Smは順次連続し
て、時間的にずれた、受信信号から得られる複数の信号シーケンスE(i)に対
して計算され、次にSmの最大値zが検出される。k個の順次連続する相関和を
計算すべき場合、計算コストはk*nの演算となり、ここで乗算と加算は共に1
つの演算として計数される。
【0008】 従って相関和の計算は非常に面倒で、とりわけリアルタイム適用、例えば音声
通信または画像電話、またはCDMAシステムにおいては計算能力を必要とし、
従って計算の際に大きな電流を消費する高価なプロセッサを必要とする。例えば
規格化されたUMTS移動無線システムを同期化するために、長さ256Chips
(CDMAでは伝送されるビットをチップ(Chip)とも称する)の既知の信号シー
ケンスが検出される。このシーケンスは2560Chipsごとに繰り返される。移
動局は最初、チップクロックに対して非同期で動作するから、受信信号をオーバ
サンプリングして、走査状態が不利な場合でも十分な信号が得られるようにしな
ければならない。このことは、I成分とQ成分のサンプリングに基づき、256
*2560*2*2=2621440演算になる。
【0009】 WO9639749Aから、同期化シーケンスを伝送することが公知である。
ここではシーケンスのチップ自体がシーケンスである。
【0010】 “Srdjan Budisin: Golay Complementary Sequences are Superior to PN Seq
uences, Proceedings of the International Conference on Systems Engineeri
ng, US, New York, IEEE, Bd.-,1992, pp. 101-104, XP 000319401 ISBN: 0-780
3-0734-8”から、PNシーケンスに対して択一的にゴレイシーケンスを使用する
ことが公知である。
【0011】 本発明の課題は、確実に、かつコスト的に有利に基地局を移動局と同期化する
ことのできる、基地局を移動局に同期化する方法、および基地局および移動局を
提供することである。
【0012】 この課題は、独立請求項の構成によって解決される。さらなる改善形態は従属
請求項に記載されている。
【0013】 本発明は、同期化のために形成可能である信号シーケンスを使用し、この信号
シーケンスは長さn2の第2の信号部分シーケンスをn1回繰り返し、その際に
第1の信号部分シーケンス(長さn1)により変調し、信号部分シーケンスの少
なくとも1つはゴレイシーケンス(しばしばゴレイ相補シーケンスとも称される
)であることに基づく。このことにより、信号シーケンスを形成することができ
、これらが受信信号シーケンスに含まれている場合には、容易に検出することが
できる。とりわけゴレイシーケンスの使用は有利である。なぜなら相関の計算の
ために非常に効率的にアルゴリズムが公知だからである。
【0014】 さらに本発明は、同じ長さの2つの信号部分シーケンスを使用することにより
、高速でコスト的に有利な相関和の計算が可能であることに基づくものである。
【0015】 従って例えば長さ16の2つの基本ゴレイシーケンスから構成される長さ25
6の階層的相関シーケンスを、UMTSシステムのPSC(一次同期化チャネル
)に対する同期化シーケンスとして使用すれば、計算コストは従来の長さ256
のゴレイシーケンスによる実現例に対して、計算される相関出力値当たりの加算
が15から14に低減される。
【0016】 2つの信号部分シーケンスにより形成された信号シーケンスK(i)の自動相
関関数は、とりわけ従来の方法で使用される直交ゴールドコードに対して一般的
に劣化した自動相関特性を有する。この関数は例えば比較的に高いサブマキシマ
ムとサブマキシマムの比較的に高い二乗平均値を有する。さらにUMTSリンク
レベルシミュレーションは、この種の信号シーケンス(K(i)をPSCで、送
信器と受信器との間の周波数ずれ(周波数エラー)の際にスロット同期化のため
に使用すれば、同期化エラーが直交ゴールドコードを使用する場合よりも比較的
に高いことを示した。
【0017】 しかしこの目的のために形成された面倒で専用のシミュレーションツールによ
って、少なくとも1つのゴレイシーケンスからなる信号部分シーケンスペア(K
1(j);K2(k))を検出することができる。これらに基づき、信号シーケ
ンスを形成することができる。これらの信号シーケンスは送信器と受信器との間
の周波数ずれが比較的に大きい場合であっても確実に検出することができ、同期
エラーに至る割合が少ない。ここでUMTSシステムに対するシミュレーション
の際には10kHzの周波数ずれを前提とした。このようにして形成可能な信号
シーケンスK(i)ないしは同期化コードcpを使用することによって、相関和
を計算するための計算コスト、すなわち受信側移動局MSにおいて同期化のため
に信号シーケンスK(i)を検出するための計算コストが格段に低減され、しか
も同期化エラーが同時に高まることもない。さらに比較的に高価な水晶子を受信
器で周波数安定化のために使用する必要もない。
【0018】 このシミュレーションにおいて、次のゴレイシーケンスを信号部分シーケンス
として使用するととりわけ有利であることが判明した。
【0019】 長さnx=16のゴレイシーケンスXn(k)は次の式により形成可能である
【0020】
【数8】
【0021】 ここで信号部分シーケンスを形成するために使用される順列P1,P2,P3
,P4と単位量W1,W2,W3,W4は次の順列/単位量ペア(P1,P2,
P3,P4;W1,W2,W3,W4)の集合から取り出される:
【0022】
【数9】
【0023】 本発明の特別の改善形態では、信号部分シーケンスを形成するために使用され
る順列P1,P2,P3,P4と単位量W1,W2,W3,W4は、順列/単位
量ペア(P1,P2,P3,P4;W1,W2,W3,W4)の次の集合から取
り出される: 3201, +1-1+1+1; 3201, -1-1-1+1; 3201, -1-1+1-1; 3201, +1-1-1-1; および
/または第2の信号部分シーケンスを形成するために使用される順列(P1,P
2,P3,P4)は同じ3201である。このことにより本発明の特に有利な実
現変形実施例がASICで可能である。
【0024】 移動局における信号部分シーケンスについての知識により、移動局を基地局と
同期化するために必要な、移動局における相関和の計算が従来技術に対して比較
的に低いコストで実行可能である。
【0025】 本発明の改善形態では、一度計算された部分相関和が記憶され、さらなる相関
和の計算のために使用される。したがってさらなる相関和の計算の際に、以前に
すでに計算された部分相関和を使用し、計算コストを格段に低減することができ
る。
【0026】 「受信信号シーケンス」とは、例えば復調、フィルタリング、デロテーション
、スケーリングまたはアナログ/デジタル変換により、受信された信号から導出
された信号シーケンスであるとも理解されたい。
【0027】 「信号シーケンスの検出」とは、本発明の枠内ではもちろん信号シーケンスの
時間的位置の検出であると理解されたい。
【0028】 以下、本発明を種々の実施例に基づき詳細に説明する。この実施例の説明には
以下の図面を用いる。
【0029】 図1は、移動無線網の概略図である。
【0030】 図2は、無線局のブロック回路図である。
【0031】 図3は、相関和を計算するための従来の方法である。
【0032】 図4は、本発明の信号シーケンスと信号部分シーケンスの概略図である。
【0033】 図5は、本発明の信号シーケンスの形成を示す概略図である。
【0034】 図6,7,8は、相関和を計算する方法を示す概略図である。
【0035】 図9,10は、相関和を計算する方法の変形実施例を示す概略図である。
【0036】 図11は、効率的な階層ゴレイ相関器のブロック回路図である。
【0037】 図1にはセルラー移動無線網、例えばGSM(Global System for Mobule Com
munication)システムが示されている。このシステムは、相互にメッシュ化され
た、または固定網PSTN/ISDNへのアクセスを確立する多数の移動交換局
MSCからなる。さらにこの移動交換局MSCはそれぞれ少なくとも1つの基地
局コントローラBSCと接続されており、この基地局コントローラもデータ処理
システムにより形成することができる。類似のアーキテクチャはUMTS(Univ
ersal Mobile Telecommunication System)にも存在する。
【0038】 各基地局コントローラBSCはさらに少なくとも1つの基地局BSと接続され
ている。このような基地局BSは無線局であり、無線インタフェースを介して他
の無線局、いわゆる移動局MSへの無線接続を形成することができる。移動局M
Sと、この移動局MSに配属された基地局BSとの間では、無線信号によって情
報を無線チャネルf内で伝送することができる。この無線チャネルfは周波数バ
ンドd内にある。基地局の無線信号の到達距離は実質的に無線セルFZを定める
【0039】 基地局BSおよび基地局コントローラBSCは1つの基地局システムBSSに
まとめることができる。基地局システムBSSはここで無線チャネル管理ないし
割り当て、データ速度適合、無線伝送区間の監視、ハンドオーバプロシージャ、
およびCDMAシステムの場合には使用すべき拡散コード集合の割り当てに対す
るものであり、これらに必要なシグナリング情報を移動局MSに通知する。
【0040】 デュプレックスシステムの場合、FDD(Frequency Division Duplex)シス
テム、例えばGSMシステムでは、アップリンクu(移動局(送信ユニット)か
ら基地局(受信ユニット))に対して、ダウンリンクd(基地局(送信ユニット
)から移動局(受信ユニット))に対するのとは別の周波数バンドを設けること
ができる。異なる周波数バンドb内でFDMA(Frequency Division Multiple
Access)方式により複数の周波数チャネルfを実現することができる。
【0041】 本願の枠内で、伝送ユニットとは通信ユニット、送信ユニット、受信ユニット
、通信送信機器、無線局、移動局または基地局であると理解されたい。本願の枠
内で使用される概念および実施例は、しばしばGSM移動無線システムに関連す
るものである。しかしこれらは決して限定ではなく、既述に基づいて当業者によ
り容易に他の、場合により将来の移動無線システム、例えばCDMAシステム、
とりわけワイドバンドCDMAシステムにマッピングすることができる。
【0042】 分割多重アクセス方式によって、データを無線インタフェースを介して効率的
に伝送し、分離し、1つまたは複数の所定の接続ないしは相応の加入者に割り当
てることができる。このために時分割多重アクセスTDMA、周波数分割多重ア
クセスFDMA、符号分割多重アクセスCDMAまたはこれらの分割多重アクセ
ス方式の複数の組合せを使用することができる。
【0043】 FDMAでは周波数バンドbが複数の周波数チャネルfに分解される。これら
の周波数チャネルは時分割多重アクセスTDMAによってタイムスロットtsに
分割される。1つのタイムスロットtsと1つの周波数チャネルf内で伝送され
る信号は、重畳変調された拡散コードの接続個別のデータ、いわゆるCDMAコ
ードccによて分離することができる。
【0044】 このようにして発生した物理的チャネルは、設定されたスキームにしたがって
論理チャネルに割り当てられる。論理チャネルでは基本的に2つの形式が区別さ
れる:シグナリング情報(ないし制御情報)を伝送するためのシグナリングチャ
ネル(ないし制御チャネル)と、有効データを伝送するためのトラフィックチャ
ネル(TCH)である。
【0045】 シグナリングチャネルはさらに: ・ブロードキャストチャネル ・共通コントロールチャネル ・専用/アクセスコントロールチャネルDCCH/ACCH に分割される。
【0046】 ブロードキャストチャネルのグループには、ブロードキャストコントロールチ
ャネルBCCH、周波数補正チャネルFCCH、および同期化チャネルSCHが
所属する。ブロードキャストコントロールチャネルによりMSは無線技術的情報
を基地局システムBBSから受け取る。共通コントロールチャネルにはランダム
アクセスチャネルRACHが所属する。この論理チャネルを実現するために伝送
された無線ブロックまたは信号シーケンスはここで種々の目的のために、信号シ
ーケンスK(i)、いわゆる相関シーケンスを含むことができる。ないしはこの
論理チャネル上で種々の目的のために信号シーケンスH(i)を伝送することが
できる。
【0047】 以下に例として、移動無線局MSと基地局BSとの同期化方法について説明す
る。最初の基地局探査またはセル探査(所期セルサーチプロシージャ)の第1ス
テップの間に、移動局は一次同期化チャネルを使用して、もっとも強力な基地局
とのタイムスロット同期を達成する。このことは適合されたフィルタ(マッチド
・フィルタ)または相応の回路によって行うことができ、フィルタは全ての基地
局から送信される一次同期化コードcpに適合されている。ここで全ての基地局
BSからは同じ長さ256の一次同期化コードcpが送信される。
【0048】 移動局は相関を使用して、受信シーケンスから受信された信号シーケンK(i
)を原理にしたがい検出する。この原理については図6から図11に基づき説明
する。ここで適合されたフィルタ(マッチド・フィルタ)の出力端には、移動局
の受信領域内にある各基地局の各受信された信号シーケンスに対してピークが出
力される。もっとも強力なピークの位置の検出により、スロット長単位でもっと
の強力な基地局のタイミングを検出することができる。もっとも大きな信頼性を
保証するために、適合フィルタの出力をタイムスロットの数にわたって非コヒー
レントに累積することができる。移動局はしたがって長さ256Chipsの信号シ
ーケンスについての相関をマッチド・フィルタ演算として実行する。
【0049】 ここで同期以下コードcpは信号シーケンスH(i)に相応して、図5に基づ
いて説明する原理にしたがい形成されるか、またはそのように形成することがで
きるか、またはそのようにして得られる。信号シーケンスK(i)ないし長さ2
56の同期化コードcpはここで、それぞれ16の長さを有する2つの信号部分
シーケンスK1(j)、K2(k)から形成されるか、またはそのように形成す
ることができる。これら信号部分シーケンスはここで信号部分シーケンスペア(
K1(j);K2(k))を形成する。
【0050】 このようにして得られた信号シーケンスK(i)は「階層的信号シーケンス」
または「階層的相関シーケンス」とも称される。信号部分シーケンスは「短い相
関シーケンス」または「構造的シーケンス」とも称される。
【0051】 ここで少なくとも1つの信号部分シーケンスはゴレイシーケンス(ゴレイ相補
シーケンスとも称される)であり、長さnxを有する。ここではX=XNX(k)
により表される。Xは次の式により形成することができる:
【0052】
【数10】
【0053】 ただし nx=2NX δ(k) クロネッカーのデルタ関数 Pn、n=1,2,...NX;数{0,1,2,...,NX−1}の任意の順列 Wn (+1,-1,+i または -1)からの信号部分シーケンスに対する重み付け ゴレイシーケンスを発生するためのゴレイ方法およびSivaswamy方法は“Effic
ient Pulse Compressor for Golay Complementary Sequences”, Electronic Le
tters Vol. 27, No. 3, pp.219 から公知である。
【0054】 Wnは値+1.−1,+iまたは−1を取ることができ、または2進ゴレイシ
ーケンスを形成するために値+1または−1を取ることができる。
【0055】 本願の枠内でWnはまた単位量としても表される。ゴレイシーケンスに対して
使用されたパラメータDnの集合(これは順列Pnから計算することができる)は
ディレイマトリクスとも称される。選択された重み付けWnの集合は重み付けマ
トリクスとも称される。
【0056】 例えば単位量ないし重み付けに対して、重み付けマトリクスW=[1,−1,
1,1]を選択することができる。これはW1=1;W2=−1;W3=1;W4=
1を意味する。またディレイマトリクスに対してD=[8,4,1,2]を選択
することができる。これは
【0057】
【数11】
【0058】 を意味する。順列ないし順列マトリクスP=[3;2;0;1]によりシーケン
スX4=(111−1−11−1−1111−11−111)が得られる。この
シーケンスは、K1(j)のような信号部分シーケンスの1つとして使用するこ
とができる。
【0059】 2つの信号部分シーケンスにより形成される信号シーケンスK(i)の自動相
関関数は、従来の方法において使用される直交ゴールドコードとは異なり、一般
的に劣る自動相関特性を有する。この関数は例えば比較的に高いサブマキシマム
とサブマキシマムの比較的に高い二乗平均値を有する。さらにUMTSリンクレ
ベルシミュレーションは、この種の信号シーケンス(K(i)をPSCで、送信
器と受信器との間の周波数ずれ(周波数エラー)の際にスロット同期化のために
使用すれば、同期化エラーが直交ゴールドコードを使用する場合に対して比較的
に高いことを示した。
【0060】 しかしこの目的のために形成された面倒で専用のシミュレーションツールによ
って、少なくとも1つのゴレイシーケンスからなる信号部分シーケンスペア(K
1(j);K2(k))を検出することができる。これらに基づき上に述べたよ
うに、信号シーケンスを形成することができる。これらの信号シーケンスはとり
わけ基地局と移動局との間の同期化のために、送信器と受信器との間の周波数ず
れが比較的に大きい場合であっても確実に検出することができ、同期エラーに至
る割合が少ない。ここでUMTSシステムに対するシミュレーションの際には1
0kHzの周波数ずれを前提とした。このようにして形成可能な信号シーケンス
K(i)ないしは同期化コードを使用することによって、相関和を計算するため
の計算コスト、すなわち受信側移動局MSにおいて同期化のために信号シーケン
スK(i)を検出するための計算コストが格段に低減され、しかも同期化エラー
が同時に高まることもない。さらに比較的に高価な水晶子を受信器で周波数安定
化のために使用する必要もない。
【0061】 自動相関関数を周波数エラーに依存して計算することは、シミュレーションの
際に、順列/単位量ペアにより形成された信号シーケンスK(i)の同期化特性
を判定するのに特に適することが判明した。
【0062】 自動相関関数を、送信ユニットと受信ユニットとの間の周波数ずれを考慮して
計算することはここでは次式にしたがって実行することができる:
【0063】
【数12】
【0064】 κ ずれ n シーケンスの長さ i インデクス fd 周波数ずれ ta サンプリング間隔 [] は共役複素数を意味する。
【0065】 ここで値a(κ)がκ=0..n−1に対して計算される。メインマキシマム
と最大のサブマキシマムとの同じ良好な比を、結果として生じた信号シーケンス
K(i)の自動相関関数において生じるような複数の信号部分シーケンスペアが
得られれば、さらに、サブマキシマムの二乗平均値が小さくなる信号部分シーケ
ンスペアを選択することができる。ここでメインマキシマムと最大のサブマキシ
マムとの比はできるだけ大であるべきであり、サブマキシマムの二乗平均値でき
るだけ小であるべきである。例えばUMTSシステムに対して引き続きリンク・
レベルシミュレーションを行うことにより、信号部分シーケンスペアを検出する
ことができる。この信号部分シーケンスペアは、周波数エラーが0kHz、5k
Hz、および10kHzの際に、同期化エラーに関して驚くほど類似に良好な特
性を示す。これは非階層的に構成された従来の直交ゴールドコードと同等であり
、同期化に対して公知のように非常に良好な特性を有している。
【0066】 信号部分シーケンスペア(K1(j);K2(k))を選択するために、自動
相関関数の他に次の基準を使用することができる: ・検知失敗率:信号部分シーケンスを、完全なシミュレーションの実行時の検
知失敗率の比較によって選択する。
【0067】 ・所定の周波数エラーおよびAWGNチャネルにおける所定のSNRでの検知
確率。
【0068】 面倒なシミュレーションによって、長さ16のゴレイシーケンスの集合(順列
/単位量ペア(これは請求項1から4までのいずれか1項または複数の項に示さ
れている)の集合により表される)を検出することができる。これらに基づいて
信号シーケンスK(i)を形成することができる。この信号シーケンスは、送信
器と受信器との間の周波数ずれがゼロある場合でも、周波数ずれが大きい場合で
も同期化目的で使用する際に小さな同期化エラーを有する。そこから順列/単位
量ペアの有利な選択が行われる。これらの順列/単位量ペアから信号部分シーケ
ンスを、さらには信号シーケンスK(i)が得られるか、または形成される。
【0069】 本発明の実施例では少なくとも1つの信号部分シーケンスが、自動相関関数の
サブマキシマムの点で、周波数エラーがあっても最適された、とりわけ長さ16
のゴレイシーケンスである。
【0070】 上記に説明したシミュレーションの際に、信号部分シーケンスに基づく信号シ
ーケンスK(i)を使用すると有利であることが判明した。ここで信号部分シー
ケンスを形成するのに使用される順列P1,P2,P3,P4および複素単位量
W1,W2,W3,W4は、次の順列/単位量ペア(P1,P2,P3,P4;
W1,W2,W3,W4)から取り出される。
【0071】
【数13】
【0072】 上記の説明したシミュレーションの際に、信号部分シーケンスに基づく信号シ
ーケンスK(i)を使用すると特に有利であることが判明した。ここで信号部分
シーケンスを形成するために使用される順列P1,P2,P3,P4および2進
単位量W1,W2,W3,W4は、次の順列/単位量ペア(P1,P2,P3,
P4;W1,W2,W3,W4)の集合から取り出される。
【0073】
【数14】
【0074】 上記に説明したシミュレーションの際に、信号部分シーケンスに基づく信号シ
ーケンスK(i)を使用すると特に有利であることが判明した。ここで信号部分
シーケンスを形成するために使用される順列P1,P2,P3,P4および2進
単位量W1,W2,W3,W4は、次の順列/単位量ペア(P1,P2,P3,
P4;W1,W2,W3,W4)の集合から取り出される。
【0075】 3201, +1-1+1+1; 3201, -1-1-1+1; 3201, -1-1+1-1; 3201, +1-1-1-1; そして
第2の信号部分シーケンスを形成するために使用される順列(P1,P2,P3
,P4)は同じ3201である。
【0076】 順列/単位量表示の他に、ゴレイシーケンスをディレイマトリクスと重み付け
マトリクスの記述により表すこともできる。上記最初に特に有利であると示され
た、リアル重み付け(パラメータ(P1,P2,P3,P4;W1,W2,W3
,W4)により指示されるシーケンス(3201,+1−1+1+1)を備える
シーケンスはしたがってディレイマトリクスD=[8,4,1,2]と重み付け
マトリクスW=[1,−1,1,1]により定義される。
【0077】 さらにゴレイシーケンスは明示的に個々のエレメントの記述により表すことが
できる。長さ16の上記のゴレイシーケンスに対しては次のようになる:
【0078】
【数15】
【0079】 別の等価的表示は、文献でしばしば使用される+1から0、および−1から1
へのマッピングの際に得られる。このシーケンスは次のように定義される: <0,0,0,1,1,0,1,1,0,0,0,1,0,1,0,0> したがってUMTSのPSCに対して信号シーケンス(構造的シーケンス)と
して長さ16のゴレイシーケンスを使用し、重み付けとしてWn=1,−1,i
−iを使用し、遅延としてDn={1,2,4,8}からの任意の順列を使用す
れば、212以上の異なる可能性が2つの構造的シーケンスの各々に対して得ら
れる。すなわち全体で224の可能性である。請求項5,6,7,8または9に
よれば、約10から10^2の順列/単位量ペアが本発明の枠内にある。したがっ
て選択された信号部分シーケンスは、16桁のゴレイシーケンスを形成するのに
使用可能な順列/単位量ペアの基本的に可能な集合のうち、非常に小さな部分集
合を形成するだけである。
【0080】 図2は、移動局MSとすることのできる無線局を示し、操作ユニットまたはイ
ンタフェースユニットMMI、制御装置STE、処理装置VE、電流供給装置S
VE、受信装置EEおよび場合により送信装置SEからなる。
【0081】 制御装置STEは実質的にプログラム制御可能なマイクロコントローラMCか
らなり、このマイクロコントローラは記憶素子SPEに書き込みおよび読み出し
アクセスすることができる。マイクロコントローラMCは主要素子全てと、無線
局の機能を制御する。
【0082】 処理装置VEはまたデジタルシグナルプロセッサDSPにより構成することが
でき、これも同様に記憶素子SPEにアクセスすることができる。処理装置VE
によって加算および乗算手段を実現することもできる。
【0083】 揮発性または不揮発性記憶素子SPEには、無線局およびとりわけシグナリン
グプロシージャである通信フローを制御するために必要であるプログラムデータ
、および信号の処理中に発生する情報が記憶される。さらにここには、相関目的
に使用される信号シーケンスK(i)および相関和計算の中間結果が記憶される
。本発明の枠内である信号シーケンスK(i)はしたがって移動局および/また
は基地局に記憶することができる。上記に示された順列/単位量ペアの1つまた
は複数、またはそこから導出された信号部分シーケンスまたは信号部分シーケン
スペア(K1(j);K2(k))を移動局および/または基地局に記憶してお
くことも可能である。移動局および/または基地局で、信号部分シーケンスペア
(K1(j);K2(k))から信号シーケンスK(i)を形成すること、およ
び/または順列/単位量ペアから信号部分シーケンスを形成することも可能であ
る。
【0084】 とりわけシステムの1つの基地局または全ての基地局に信号シーケンスK(i
)を記憶することができ、この信号シーケンスは固定または可変の間隔で同期目
的のために送信される。移動局MSには信号部分シーケンスペア(K1(j);
K2(k))を記憶することができる。この信号部分シーケンスペアから基地局
に記憶された信号シーケンスK(i)を形成することができ、これが移動局と基
地局との同期化のために、計算負荷のかかる相関和計算に使用される。
【0085】 信号シーケンスまたは信号部分シーケンスの記憶は、相応の情報を任意の符号
化形式で行うことができる。このことは、例えば揮発性および/または不揮発性
記憶素子のような記憶手段または相応に構成された加算または乗算入力端または
相応に作用するハードウエア構成によって実現することができる。
【0086】 高周波部HFは、場合により変調器および増幅器Vを備える送信装置SEと、
変調器および同様に増幅器を備える受信装置EEとからなる。アナログ/デジタ
ル変換によって、アナログオーディオ信号、および受信装置EEからアナログで
発生する信号がデジタル信号に変換され、デジタルシグナルプロセッサDSPに
より処理される。処理後にデジタル信号は場合によりデジタル/アナログ変換に
よってアナログオーディオ信号または他の出力信号および送信装置SEにアナロ
グで供給される信号に変換される。このために場合により変調ないし復調が実行
される。
【0087】 送信装置SEおよび受信装置EEには、シンセサイザSYNを介して電圧制御
発振器VCOの周波数が供給される。電圧制御発振器VCOによって、無線局の
処理装置をクロッキングするためのシステムクロックを形成することもできる。
【0088】 信号を移動無線システムのエアインタフェースを介して送受信するために、ア
ンテナ装置ANTが設けられている。例えばGSM(Global System for Mobile
Communication)のような公知の移動無線システムでは、信号が時間的にパルス
化され、いわゆるバーストで受信および送信される。
【0089】 無線局はまた基地局BSとすることもできる。この場合、操作ユニットMMI
スピーカおよびマイクロフォンが移動無線網への接続により、例えば基地局コン
トローラBSCないし交換装置MSCを介して置換される。同時にデータを複数
の移動局MSと交換するために、基地局BSは相応に多数の送信ないし受信装置
を有している。
【0090】 図3には受信信号シーケンスE(1)が示されている。このシーケンスは、受
信信号から導出された、長さWの信号シーケンスとすることができる。第1の相
関和S0を冒頭に述べた式に相応して計算するために、この受信信号シーケンス
E(1)の第1の部分のエレメントがペアごとに、長さnの信号シーケンスK(
i)の相応のエレメントと乗算され、結果として得られた部分結果の長さが相関
和S0に加算される。
【0091】 別の相関和S1を計算するために、信号シーケンスK(i)が図に示すように
1エレメントだけ右にシフトされ、信号シーケンスK(i)のエレメントが信号
シーケンスE(1)の相応するエレメントと乗算され、発生した部分結果の加算
によって再び相関和S1が形成される。
【0092】 信号シーケンスのエレメントと受信信号シーケンスの相応するエレメントとの
ペアごとに乗算および引き続く加算は、ベクトル記述法ではスカラー積の形成と
して表すことができる。ただし、信号シーケンスのエレメントと受信信号シーケ
ンスのエレメントとがそれぞれデカルト座標系の1つのベクトルにまとめられる
場合である:
【0093】
【数16】
【0094】 このようにして検出された相関和Sにおいてマキシマムを求めることができる
。この相関和Sのマキシマムは所定の閾値と比較され、受信信号E(1)に所定
の信号シーケンスK(i)が含まれているか否かが求められる。受信信号E(1
)に含まれている場合には、2つの無線局が相互に同期され、ないしは個別の拡
散コードが信号シーケンスK(i)の形態で重畳変調されていたデータが検知さ
れる。
【0095】 図4には再び、受信信号シーケンスE(1)と相関シーケンスとしての信号シ
ーケンスK(i)が示されている。この信号シーケンスK(i)は、信号部分シ
ーケンスK1(j)、K2(k)に基づくものである。
【0096】 図5には、信号シーケンスK(i)の形成が示されている。この信号シーケン
スは、長さn2の2つの信号部分シーケンスK2(k)と長さn1のK1(j)
に基づくものである。このために信号部分シーケンスK2(k)がn1回繰り返
され、このとき信号部分シーケンスK1(j)により変調される。信号シーケン
スK(i)の形成は数学的に次の式によって表現することもできる: K(i)=K2(i mod n2)*K1(i div n2), ただしi=0...n1*n2-1 ここでmodは割り算の整数余りを、divは割り算の整数結果を表す。
【0097】 このことはシーケンスf2とシーケンスf1によって図に示されている。シー
ケンスf2は繰り返し、順次マッピングされた信号部分シーケンスK2(k)か
ら発生し、シーケンスf1は回転された信号部分シーケンスK1(j)によりシ
ーケンスf2上にマッピングされる。
【0098】 シーケンスf2のエレメントを、シーケンスf2上にマッピングされたシーケ
ンスf1の相応するエレメントと乗算することによって、長さnの新たな信号シ
ーケンスK(i)が発生する。この信号シーケンスK(i)の形成を以下に再度
、長さ4の2つの2進信号部分シーケンスの例に基づいて説明する。
【0099】 もちろん本発明は、長さ4の信号部分シーケンスないし長さ16の信号シーケ
ンスに限定されるものではない。本発明はまた、上記で使用された数学的記述に
限定されるものでもない。
【0100】 例えば内容的に、長さ16の信号部分シーケンスないし長さ256の信号シー
ケンスに対する以下の表現は、上に使用された数学的記述に相応し、したがって
同様に本発明に含まれる: K1に対して例えば上に特に有利であると示した、順列/単位量表示(320
1,+1−1+1+1)または明示的表現<+1,+1,+1,-1,-1,+1,-1,-1,+1,+1,-1
,+1,-1,+1,+1>を備えるゴレイシーケンスを使用し、K2に対して16エレメン
トからなるシーケンスaを使用すれば、繰り返し順次マッピングされる信号部分
シーケンスK2ないしaを次のように表すことができる。これらはシーケンスK
1のそれぞれのエレメントの値により変調される: K=<a, a, a, -a, -a, a, -a, -a, a, a, a, -a, a, -a, a, a> このように形成された信号シーケンスK(i)は、この信号シーケンスK(i
)と受信信号シーケンスE(1)との相関和を簡素化して計算するために使用で
きる。長さ256のこのように形成された信号シーケンスは、例えば同期目的の
ために長さ256の一次同期化コードcpとして送信することができる。
【0101】 この種の簡素化され、したがって高速に計算される相関和Sが図6から図8に
概略的に示されている。以下、これに基づき説明する。
【0102】 まず部分相関和TS(z)が形成される。このために例えば部分相関和シーケ
ンスTS(0)の第1のエレメントに対して、第2の信号部分シーケンスK2(
k)と受信信号シーケンスE(1)の相応する部分との相関和が形成される。
【0103】
【数17】
【0104】 部分相関和シーケンスTS(1)の第2のエレメントに対して、第2の信号部
分シーケンスK2(k)が図示のように1エレメントだけシフトされ、同様に受
信信号シーケンスE(1)の相応するエレメントとの相関和が形成される。
【0105】
【数18】
【0106】 部分相関和シーケンスTS(n1*n2−1)の第nエレメントを、第2の信
号部分シーケンスK2(k)を受信信号シーケンスE(1)に対してn−1だけ
シフトした後に相応に計算する。
【0107】
【数19】
【0108】 このようにして発生した部分相関和シーケンスTS(z)は図7の上部領域に
示されている。この部分相関和シーケンスから次に各n2番目のエレメントが選
択され、第1の信号部分シーケンスK1(j)の相応するエレメントとペアごと
に乗算される。
【0109】 部分相関和シーケンスTS(z)の選択されたエレメントと第1の信号部分シ
ーケンスK1(j)とをそれぞれベクトルにまとめると、第1の相関和S0がこ
の2つのベクトルのスカラー積によって形成される。
【0110】
【数20】
【0111】 図7の中央領域には、さらなる相関和S1ないしS2を、最初に選択されたエ
レメントの1つないし2つ右にあるn2番目のエレメントを選択することにより
相応に計算することが示されている:
【0112】
【数21】
【0113】 一度計算した部分相関和TSを記憶することにより、さらなる相関和の後での
計算の際にこれにアクセスすることができ、したがって相応する計算ステップを
省略することができる。
【0114】 変形実施例に相応して、まず完全に部分相関和シーケンスTS(z)を受信信
号シーケンスE(1)全体について計算し、それから個々の相関和を計算するか
、または最初に新たな相関和の計算が必要な場合に、相応する付加的に必要な部
分相関和を計算する。
【0115】 図8は再度、2つのステップからなる、相関和Sの計算方法を示す。ここでは
、図5に例として示した長さ4の2つの2進信号部分シーケンスに基づいている
【0116】 第1のステップで、第2の信号部分シーケンスK2(k)+−++と受信信号
シーケンスE(1)の相応する部分との部分相関和TS(z)が計算され、次に
第2のステップで、このようにして形成された部分相関和シーケンスTS(z)
の各4番目のエレメントが選択され、第1の信号部分シーケンスK1(j)++
+−の相応するエレメントと乗算され、相関和シーケンスS0に加算される。
【0117】 ここで太く示したラインは、残りの部分相関和TSがすでに前もって計算され
、記憶されている場合に対して、さらなる相関和S1の計算のために新たに実施
すべき計算ステップを表す。
【0118】 この変形実施例は、まず各n2番目の部分相関和を計算すると非常にメモリ効
率よく実施することができる。そのためにサンプリング値が中間記憶される。
【0119】 図9と図10は、相関和Sを、すでに上で述べた、長さ4の2つの2進信号部
分シーケンスに基づいて簡素化して計算する別の変形実施例を示す。
【0120】 ここではまず受信信号シーケンスE(1)の各第4エレメントが選択され、こ
のようにして選択されたエレメントと信号部分シーケンスK1(j)との部分相
関和シーケンスTS(z)が形成される。このようにして発生した部分相関和シ
ーケンスTS(z)から、それぞれ4つの順次連続するエレメントが選択され、
ペアごとに信号部分シーケンスK2(k)の相応するエレメントと乗算され、生
じた部分結果が相関和Sに加算される。ここで再び太く示したラインは、他の部
分相関和TSが以前にすでに計算され、記憶された場合に対して、さらなる相関
和S1を計算するために付加的に必要なステップを示す。
【0121】 図10は再度、第1の相関和S0の計算を示す。この計算では、まず受信信号
シーケンスE(1)の各第4エレメントが選択され、これらのエレメントが第1
の信号部分シーケンスK1(j)+++−の相応するエレメントと乗算され、部
分結果の加算によって部分相関和TS(0)が計算される。第2のステップでは
、部分相関和シーケンスTS(z)の最初の順次連続する4つのエレメントが第
2の信号部分シーケンスK2(k)+−++の相応するエレメントと乗算され、
発生した部分結果が相関和S0に加算される。
【0122】 この変形実施例では、和を連続的に計算すれば、部分相関和を中間記憶するた
めに必要なメモリが比較的に少ない。
【0123】 本発明の別の構成では、この信号シーケンスの非規則的自動相関関数の、信号
シーケンスK(i)の規則的構造原理に起因する規則的(ほぼ周期的)構造が使
用される。これの意味するのは、信号探査の際にメインマキシマムが生じるだけ
でなく、規則的間隔でサブマキシマムも発生するということである。受信信号シ
ーケンスにおける信号シーケンスへの探査を促進するために、マキシマムの位置
が規則的であることを利用することができる。サブマキシマムが発見されると直
ちに周期性に基づいて、別のマキシマムの位置を予測することができる。すなわ
ち相関和を単にこの個所でだけ計算する。このようにして高速にメインマキシマ
ムを検知することができる。とりわけ間違ったサブマキシマムもランダムに(ノ
イズ成分のため)高められた値とすることができる。この場合、予測されるメイ
ンマキシマムの考え得る個所ではマキシマムを発見できない。したがってこの場
合は仮説が破棄され、計算は従来のように継続される。
【0124】 信号シーケンスの構造原理に起因するサブマキシマムの規則性を、相関結果に
おける障害サブマキシマムの除去および補正に使用することができる。マキシマ
ムを検知した後、マキシマムからサブマキシマムを計算し、この値を相応の相関
結果から減算することができる。このようにして、完全な自動相関関数を備える
(仮説的)シーケンスの相関結果が得られる。このことによりサブマキシマムの
規則性によって計算が格段に簡素化される。
【0125】 本発明の変形実施例では、スカラー積、相関和および/または部分相関和を計
算するために効率的ゴレイ相関が使用される。
【0126】 図11は、信号シーケンスに対する効率的な階層的相関器を示す。ここでは構
造的シーケンスK1,K2として長さnxないしnyのゴレイシーケンスX、Y
が使用される。相関器は順次接続された2つのマッチド・フィルタ(図11a)
からなり、これらはそれぞれ効率的ゴレイ相関器として構成されている。図11
bはシーケンスXに対するマッチド・フィルタを、図11cはシーケンスYに対
するマッチド・フィルタを示す。
【0127】 図11bでは次の関係が成り立つ: n=1,2,...NX ny シーケンスYの長さ nx シーケンスXの長さ NX nx=2NXに対して DXn DXn=2PXn PXn 信号部分シーケンスXに対する数{0,1,2,...,NX-1}の順列 WXn (+1,−1,+iまたは−i)からの信号シーケンスXに対する
重み付け 図11cでは次の関係が成り立つ: n=1,2,...NY ny シーケンスYの長さ NY ny=2NYに対して PYn 信号シーケンスYに対する数{0,1,2,...,NY−1}の順列 WYn (+1,−1,+iまたは−i)からの信号シーケンスYに対する
重み付け さらにこの実施例では次の定義および関係が成り立つ: an(k)とbn(k)は長さ2の2つの複素シーケンス、 δ(k)はクロネッカーのデルタ関数、 kは時間を表す整数、 nは反復数、 Dnは遅延、 Pn、n=1,2,...,N は数{0,1,2,...,N−1}の任意の順列、 Wnは、重み付けとして値+1,−1,+i,−iを取ることができ、単位量
とも称される。
【0128】 長さ2のゴレイシーケンスの相関は、次のように効率的に実行することがで
きる: シーケンスR (0)とR (0)を、R (0)=R (0)=r(k)と
して定義し、r(k)を受信信号または他の相関段の出力とする。
【0129】 以下のステップをN回実行する;nは1からNまで経過する: 計算 R (n)(k)=W * R (n - 1)(k) + R (n - 1)(k−
) そして R (n)(k)=W * R (n - 1)(k) − R (n - 1)(k−
) こここでW はWの共役複素数を表す。重み付けWが実数である場合、W はWに等しい。R (N)は計算すべき相関和である。
【0130】 長さ256(2)ChipsのPSCコードに対する効率的ゴレイ相関器は通常
、2*8−1=15の複素加算器を有する。
【0131】 階層的相関と効率的ゴレイ相関器との組み合わせてによって、長さ256(2 ・2)の2つの構造的シーケンスXとYによる階層的コード記述に対しては
、2・4−1+2・4−1=14の複素加算器が必要なだけである(たとえ4値
の構造的シーケンスを使用する場合であっても)。
【0132】 これによりCDMA移動無線システムでの一次同期化に対しては非常に高い計
算コストが7%低減される。
【0133】 次に、それぞれ区分線により示された本発明の変形実施例について説明する。
それらの実現は、本発明の知識があれば当業者に容易な範囲内にある: ・長さ2NX+NYのコードシーケンスを形成するために、長さnx=2NX とny=2NYの2つの構造的ゴレイシーケンスが使用され、上に述べたように
階層的に構成される。
【0134】 ・構造的ゴレイシーケンスに対する重み付けとして+1と−1が使用され、こ
れにより2進シーケンスが形成される。
【0135】 ・実数ゴレイシーケンスが使用される。
【0136】 ・複素ゴレイシーケンスが使用される。
【0137】 ・同じ長さの2つの構造的ゴレイシーケンスが使用される。
【0138】 ・2つの相補ゴレイシーケンスが使用される。
【0139】 ・1つまたは複数の相補ゴレイシーケンスを選択的に計算するために、プログ
ラム可能な遅延を備える1つの効率的ゴレイ相関器だけが使用される。
【0140】 ・記述のシーケンスが使用される。しかしさらに付加的な値が挿入される;計
算の際にはこれらの値を通常のように累積しなければならない。しかし計算の残
り部分は記述のように効率的に実行することができる。これにより任意の長さの
シーケンスを発生することができる。
【0141】 ・2つの構造的部分シーケンスが使用される。
【0142】 ・複数の構造的部分シーケンスが使用される。
【0143】 ・部分シーケンスの一部に対してゴレイシーケンスが使用される。
【0144】 ・これらのシーケンスは同期化チャネルに対してUMTSで使用される。
【0145】 ・周波数エラーについて最適化された構造的ゴレイシーケンスが使用される。
【0146】 ・相関の計算のために2つの順次接続されたフィルタが使用される。ここで一
方はゴレイシーケンスXに対するマッチド・フィルタであり、他方は拡散遅延n
y・DXを備えるゴレイシーケンスYに対するマッチド・フィルタである。
【0147】 ・相関の計算のために2つの順次接続されたフィルタが使用される。ここで一
方はゴレイシーケンスXに対するマッチド・フィルタであり、他方は拡散遅延n
y・DXを備えるゴレイシーケンスYに対するマッチド・フィルタであり、フ
ィルタの出力信号が効率的ゴレイ相関器アルゴリズムにしたがって計算される。
【0148】 ・部分相関和の計算のために効率的ゴレイ相関アルゴリズムが、全体相関の検
出のために階層的相関に対するアルゴリズムが使用される。
【0149】 本発明は無線伝送システムに限定されるものではなく、他の伝送方式、例えば
ソナーグラフのための音響的方法(超音波)でも、光学的方法、例えばレーダー
原理による赤外線測定でも使用することができる。さらなる適用分野は、フィー
ドバック制御された信号のスペクトル成分の変化を探査することである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、移動無線網の概略図である。
【図2】 図2は、無線局のブロック回路図である。
【図3】 図3は、相関和を計算するための従来の方法である。
【図4】 図4は、本発明の信号シーケンスと信号部分シーケンスの概略図である。
【図5】 図5は、本発明の信号シーケンスの形成を示す概略図である。
【図6】 図6は、相関和を計算する方法を示す概略図である。
【図7】 図7は、相関和を計算する方法を示す概略図である。
【図8】 図8は、相関和を計算する方法を示す概略図である。
【図9】 図9は、相関和を計算する方法の変形実施例を示す概略図である。
【図10】 図10は、相関和を計算する方法の変形実施例を示す概略図である。
【図11】 図11は、効率的な階層ゴレイ相関器のブロック回路図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),AU,BR,C N,HU,IN,JP,KR,US

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長さnの信号シーケンスK(i)の形成方法において、 該信号シーケンスK(i)は、長さn1の第1の信号部分シーケンスK1(j
    )と、長さn2の第2の信号部分シーケンスK2(k)に基づくものであり、 第2の信号部分シーケンスK2(k)をn1回繰り返し、その際に第1の信号
    部分シーケンスK1(j)により変調し、 前記信号部分シーケンスの少なくとも1つはゴレイシーケンスである、 ことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 信号シーケンスK(i)は長さ256を有し、 信号シーケンスK(i)は、長さ16の第1の信号部分シーケンスK1(j)
    と、長さ16の第2の信号部分シーケンスK2(k)に基づくものであり、 第2の信号部分シーケンスK2(k)を16回繰り返し、その際に第1の信号
    部分シーケンスK1(j)により変調する、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 信号シーケンスK(i)の形成を、第2の信号部分シーケン
    スK2(k)を次の規則により変調することにより行う: K(i)=K2(i mod n2) * K1(i div n2), ただしi=0,..,n1*n2−1
    である、請求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 信号部分シーケンスの少なくとも1つは、長さnxのゴレイ
    シーケンスX(k)であり、該シーケンスは次式により形成され: 【数1】 ただし、 nx=2NX δ(k) クロネッカーのデルタ関数 Pn、n=1,...NX;Xしーけんすに対する数{0,1,2,...,N
    X−1}の任意の順列 W Xシーケンス(+1,−1,+iまたは−i)に対する重み付けであ
    る、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
  5. 【請求項5】 信号部分シーケンスを形成するために使用される順列P1,
    P2,P3,P4と単位量W1,W2,W3,W4は次の順列/単位量ペア(P
    1,P2,P3,P4;W1,W2,W3,W4)の集合から取り出される: 【数2】 請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
  6. 【請求項6】 信号部分シーケンスを形成するために使用される順列P1,
    P2,P3,P4と単位量W1,W2,W3,W4は次の順列/単位量ペア(P
    1,P2,P3,P4;W1,W2,W3,W4)の集合から取り出される: 【数3】 請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
  7. 【請求項7】 信号シーケンスK(i)を次の形成規則に従い、16エレメ
    ントからなる信号部分シーケンスaの変調した繰り返しにより形成する: K=<a, a, a, -a, -a, a, -a, -a, a, a, a, -a, a, -a, a, a> 請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 信号部分シーケンスK1(j)はゴレイシーケンスであり、 該シーケンスは、ディレイ・マトリクスD=[8,4,12]と重み付けマト
    リクスW=[1,−1,1,1]により定義される、請求項6記載の方法。
  9. 【請求項9】 信号部分シーケンスを形成するために使用される順列P1,
    P2,P3,P4と単位量W1,W2,W3,W4は、次の順列/単位量ペア(
    P1,P2,P3,P4;W1,W2,W3,W4)の集合から取り出され: 3201, +1-1+1+1; 3201, -1-1-1+1; 3201, -1-1+1-1; 3201, +1-1-1-1; 第2の信号部分シーケンスの形成に使用される順列(P1,P2,P3,P4
    )は同じ3201である、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
  10. 【請求項10】 信号シーケンスK(i)を、少なくとも2つの伝送ユニッ
    トの同期化のために形成および/または伝送する、請求項1から9までのいずれ
    か1項記載の方法。
  11. 【請求項11】 受信信号シーケンスE(1)に含まれる所定の信号シーケ
    ンスK(i)を検出する方法であって、 該信号シーケンスK(i)は、請求項1から9までのいずれか1項記載の方法
    により、 信号シーケンスK(i)と受信信号シーケンスE(1)の相応の部分との相関
    和Sの検出によって得られるものであり、 信号部分シーケンスK2(k)と受信信号シーケンスE(1)との部分相関和
    シーケンスTS(z)を計算し、 相関和Sを計算するために部分相関和シーケンスTS(z)のn1個のエレメ
    ントを選択し、スカラー積を形成するように信号部分シーケンスK1(j)と乗
    算する、 ことを特徴とする方法。
  12. 【請求項12】 相関和Sを計算するために、部分相関和シーケンスTS(
    z)のそれぞれ第n2番目のエレメントをn1個選択する、請求項11記載の方
    法。
  13. 【請求項13】 受信信号シーケンスE(1)に含まれる所定の信号シーケ
    ンスK(i)を検出するための方法であって、 該所定の信号シーケンスK(i)は請求項1から9までのいずれか1項記載の
    方法により、 信号シーケンスK(i)と受信信号シーケンスE(1)の相応する部分との相
    関和Sを検出することにより得られるものであり、 信号部分シーケンスK1(j)と、受信信号シーケンスE(1)の選択された
    エレメントとの部分相関和シーケンスTS(z)を計算し、 相関和Sを計算するために、部分相関和シーケンスTS(z)のn2個のエレ
    メントを、スカラー積を形成するように信号部分シーケンスK2(k)と乗算す
    る、 ことを特徴とする方法。
  14. 【請求項14】 部分相関和TSを計算するために、受信信号シーケンスE
    (1)のそれぞれ第n2番目のエレメントをn1個選択する、請求項13記載の
    方法。
  15. 【請求項15】 計算された部分相関和TSを記憶し、さらなる相関和Sの
    計算のために使用する、請求項11から14までのいずれか1項記載の方法。
  16. 【請求項16】 少なくとも1つのスカラー積を効率的ゴレイ相関器(EG
    S)によって計算する、請求項11から15までのいずれか1項記載の方法。
  17. 【請求項17】 少なくとも1つの部分相関和または少なくとも1つの部分
    相関和シーケンスTS(z)を効率的ゴレイ相関器(EGC)によって計算する
    、請求項11から16までのいずれか1項記載の方法。
  18. 【請求項18】 少なくとも1つの相関和Sを、部分相関和シーケンスTS
    (z)から効率的ゴレイ相関器(EGC)によって計算する、請求項11から1
    7までのいずれか1項記載の方法。
  19. 【請求項19】 基地局(BS)と移動局(MS)との同期化方法において
    、 基地局は、請求項1から10までのいずれか1項記載の方法により得られる信
    号シーケンスK(i)を送信し、 移動局は信号シーケンスK(i)を請求項11から18までのいずれか1項記
    載の方法に従って検出する、方法
  20. 【請求項20】 基地局(BS)と移動局(MS)との同期化方法であって
    、 基地局は、長さ256の同期化シーケンスK(i)を送信し、 該同期化シーケンスは、長さ16の第2の信号部分シーケンスK2(k)を1
    6回繰り返し、その際に長さ16の第1の信号部分シーケンスK1(j)により
    変調することにより形成され、 信号部分シーケンスの少なくとも1つはゴレイシーケンスであり、 移動局は、前記同期化シーケンスを検出する、ことを特徴とする方法。
  21. 【請求項21】 信号シーケンスK(i)を記憶するために手段(SPE)
    と、 受信ユニット(MS)との同期化のために信号シーケンスK(i)を送信する
    手段とを有し、 前記信号シーケンスK(i)は請求項1から10までのいずれか1項記載の方
    法により得られる、ことを特徴する送信ユニット(BS)。
  22. 【請求項22】 順列/単位量ペアを記憶するための手段(SPE)と、 信号シーケンスK(i)を請求項1から10までのいずれか1項記載の方法に
    従って形成するための手段と、 該信号シーケンスK(i)を、受信ユニット(MS)との同期化のために送信
    する手段とを有し、 前記順列/単位量ペアは順列/単位量ペアの集合から取り出される、送信ユニ
    ット(BS)。
  23. 【請求項23】 請求項1から8までのいずれか1項記載の方法に従って信
    号シーケンスK(i)を形成するための乗算手段(DSP)と、 該信号シーケンスK(i)を、受信ユニット(MS)との同期化のために送信
    する手段とを有する送信ユニット(BS)。
  24. 【請求項24】 信号シーケンスK(i)を請求項1から10までのいずれ
    か1項記載の方法に従って形成するための加算手段(DSP)を有する、請求項
    23記載の送信ユニット(BS)。
  25. 【請求項25】 信号部分シーケンスペア(K1(j)、K2(k))を記
    憶するための手段(SPE)と、 信号シーケンスK(i)を請求項1から10までのいずれか1項記載の方法に
    従って形成するための手段と、 該信号シーケンスK(i)を、受信ユニット(MS)との同期化のために送信
    する手段とを有する送信ユニット(BS)。
  26. 【請求項26】 順列/単位量ペアを記憶するための手段(SPE)と、 受信信号シーケンスE(1)を受信するための手段と、 信号シーケンスK(i)を検出するための手段とを有し、 前記順列/単位量ペアは、請求項5から9に記載された順列/単位量ペアの集
    合から取り出される、受信ユニット(MS)。
  27. 【請求項27】 信号部分シーケンスペアを記憶するための手段(SPE)
    を有し、 少なくとも1つの信号部分シーケンスはゴレイシーケンスであり、 さらに受信信号シーケンスE(1)を受信するための手段と、 信号シーケンスE(1)を検出するための手段とを有する受信ユニット(MS
    )。
  28. 【請求項28】 信号部分シーケンスペアを記憶するための手段(SPE)
    を有し、 少なくとも1つの信号部分シーケンスはゴレイシーケンスであり、 当該信号部分シーケンスを形成するために順列/単位量ペアが使用され、 該順列/単位量ペアは、請求項5から9に記載された順列/単位量ペアの集合
    から取り出される、請求項27記載の受信ユニット(MS)。
  29. 【請求項29】 信号シーケンスK(i)を請求項11から18までのいず
    れか1記載の方法に従って検出するための手段を有する、請求項26から28ま
    でのいずれか1項記載の受信ユニット(MS)。
  30. 【請求項30】 中間結果(TS)を記憶するための手段(SPE)を有す
    る、請求項26から29までのいずれか1項記載の受信ユニット(MS)。
  31. 【請求項31】 順次接続された2つのマッチド・フィルタを有し、 該フィルタは効率的ゴレイフィルタとして構成されている、請求項26から3
    0までのいずれか1項記載の受信ユニット(MS)。
  32. 【請求項32】 請求項1から9までのいずれか1項記載の方法に従って得
    られる信号シーケンスK(i)を検出するための加算手段(DSP)と、 中間結果(TS)を記憶するための記憶手段(SPE)とを有する受信ユニッ
    ト(MS)。
  33. 【請求項33】 信号シーケンスを検出するために、該信号シーケンスとの
    相関が形成される、請求項32記載の受信ユニット(MS)。
  34. 【請求項34】 請求項1から9までのいずれか21項記載の方法に従って
    得られる信号シーケンスK(i)を検出するための乗算手段(DSP)を有する
    、請求項32または33記載の受信ユニット(MS)。
  35. 【請求項35】 信号部分シーケンスペア(K1(j);K2(k))を記
    憶するための手段と、 受信信号シーケンスE(1)を記憶するための手段と、 請求項11から18までのいずれか1項にしたがって信号シーケンスK(i)
    を検出するための手段とを有し、 前記信号部分シーケンスペアから、請求項1から9までのいずれか1項記載の
    方法に従って信号シーケンスK(i)が得られる、受信ユニット(MS)。
  36. 【請求項36】 請求項1から9までのいずれか1項記載の方法に従って得
    られる信号シーケンスK(i)を記憶するための手段(SPE)と、 請求項1から9までのいずれか1項記載の方法に従って得られる信号シーケン
    スK(i)を検出するための手段とを有する受信ユニット(MS)。
  37. 【請求項37】 基地局(BS)と移動局(MS)との同期化方法であって
    、 基地局は、長さ256の同期化シーケンスKを送信し、 該同期化シーケンスは以下のようにして、16個のエレメントからなる信号部
    分シーケンスaから形成可能であり: K=<a, a, a, -a, -a, a, -a, -a, a, a, a, -a, a, -a, a, a> 移動局は当該同期化シーケンスKを受信し、同期化のために処理する、 ことを特徴とする方法。
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