JP2002542284A - テトラックの薬学組成物およびその使用方法 - Google Patents

テトラックの薬学組成物およびその使用方法

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ダンフォース,エリオット,ジュニア
バーガー,アルバート
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ダンフォース,エリオット,ジュニア
バーガー,アルバート
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、テトラックおよび/または他のサイロミメティック化合物を含む新規な薬学組成物およびその治療方法を提供する。本発明の薬学組成物は、脳下垂体の特別なモノデイオジナーゼタイプIIを阻害することなくTSH分泌を抑制しつつ、L−サイロキシン(T4)のTSH鎮静の効果と同等の効果を生み出す投薬と比較して、抹消組織のサイロミメティック刺激を減少または回避することができる。本発明の薬学組成物は、悪性腫瘍、甲状腺の成長異常を患う患者および甲状腺摘出後の残りの甲状腺組織の成長の抑制に特に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、1999年4月26日にファイルされた米国仮出願60/130,961号を参照し
て主張するものである。
【0001】 〔発明の背景〕 1.発明の背景 本発明は、甲状腺ホルモンT4(L−サイロキシン)の天然代謝物であるテト
ラック(3,3',5,5'-テトラヨードサイロ酢酸(3,3',5,5'-tetraiodothyroacetic
acid))の組成または利用における新規な薬学組成物および処置方法に関する
ものである。本発明の薬学組成物は、L−サイロキシンのTSH鎮静力と比較し
て同等の、末梢組織のサイロミメティック(thyromimetic)刺激を回避もしくは
減少しつつ、甲状腺刺激ホルモン(TSH)の分泌を抑制することができるもの
である。
【0002】 2.従来の技術 甲状腺は、首の付け根の、気管の正面に位置するビローバル腺(bilobal腺)で
ある。甲状腺は、体の新陳代謝と器官機能とを抑制するさまざまなホルモンを作
り出しており、その結果、特に心拍数、コレステロールレベル、体重、エネルギ
ー準位、筋肉強度および皮膚の状態等に影響する。甲状腺ホルモンはその結果、
DNAの転写とリボ核酸の翻訳とを抑制しながら体細胞の核で、密接にDNAと関連づ
けられたタンパク質受容体を結びつける。従って、甲状腺ホルモンの代謝効果は
、体内でのタンパク質および酵素の、代謝回転を抑制する能力に由来している。
【0003】 体内に存在している甲状腺ホルモンの量は、視床下部、脳下垂体および甲状腺
に関わるフィードバック機構によって入念に調節されている。視床下部は脳下垂
体に甲状腺刺激ホルモン(TSH)を作りださせるサイロトロピン放出ホルモン
(TRH)を作り出す。TSHは、2つの主要な甲状腺ホルモンであるT4(サイロ
キシン)とT3(3,3',5-トリヨードサイロナイン(triidodothyronine))とを
作り出すために甲状腺を刺激する(図1)。血液中のT4とT3とのレベルは、
甲状腺ホルモンレベルが低過ぎるとより多くのTSHを作り出し、かつ、T3お
よびT4のレベルが高過ぎるとより少ないTSHを作り出す脳下垂体によってモ
ニターされる。
【0004】 T3が甲状腺ホルモン核受容体の高接合親和性のために最も強力な甲状腺ホル
モンである一方、T4は甲状腺の主要な分泌生成物である。脳下垂体からのTS
Hの分泌は、T3による抑制にすばらしく敏感である。T3は甲状腺によって少
量、分泌されるだけにもかかわらず、脳下垂体の原理ソースは、脳下垂体によっ
て、モノデイオジナーゼタイプIIであるT4の局所的な変換を経てT3となる。
脳下垂体のTSH分泌のコントロールはこのモノデイオディナーゼの活性に依存
している。T4の循環濃度が標準レベルに近づくとき、T4は、脳下垂体の特定
のモノデイオジナーゼタイプIIの活性を抑制する。その結果、T3の発生を減少
させ、一層の抑制から脳下垂体を効果的に開放する。TSH分泌の抑圧を制御す
るT4の能力は、甲状腺の脳下垂体軸の標準設定値とそれ自身の分泌のフィード
バック調節を説明する。
【0005】 体内でのあまりに多すぎる、または、少なすぎる甲状腺ホルモンの存在は、未
処理ならば生命にかかわる異常を引き起こす。あまりに多くの甲状腺ホルモンの
存在は甲状腺機能亢進症に通じる。甲状腺機能亢進症、または甲状腺の過敏性は
、いくつかの原因があって、中でも症状として、不安、不眠症、体重減少、およ
び、急速な心拍数の上昇を引き起こす。甲状腺機能亢進症は、外科的な除去によ
るすべてまたは一部の甲状腺の摘出、放射性ヨウ素による処理、または両方と、
甲状腺ホルモンの合成を妨げる薬を用いることにより治療される。
【0006】 少なすぎる甲状腺ホルモンの存在は、甲状腺機能亢進症よりもよく知られた甲
状腺機能低下症を引き起こす。甲状腺機能低下症、または甲状腺の低水準の活性
は、いくつかの原因があって、中でも症状として、倦怠感、虚弱、体重増加、お
よび、遅い心拍数を引き起こす。甲状腺機能亢進症は、合成甲状腺ホルモン、通
常、L−サイロキシンを用いた終生の置換よって治療される。
【0007】 甲状腺の成長異常または癌は、やがて、全ての残っている甲状腺の組織を破壊
するために、放射性ヨウ素による腺の外科的除去によって治療される。その結果
、TSH受容体が発現している残りの甲状腺ガン細胞の刺激を防ぐことに関して
、脳下垂体からのTSHの分泌を抑制するために、T4のsupraphysiologic服用
量による慢性的な治療をする。T4のこれらのsupraphysiologic抑制している服
用量はやむを得ず温和な甲状腺機能亢進症にする。
【0008】 甲状腺ホルモンの他の代謝物は、テトラック(3,3',5,5'-テトラヨードサイロ
酢酸(3,3',5,5'-tetraiodothyroacetic acid))と、トリアック(3,3',5-トリ
ヨードサイロ酢酸(3,3',5-triiodothyroacetic acid))とであり、それぞれT
4およびT3の脱アミノ化によって生産される(図1)。テトラックは、トリア
ックのプロホルモンであり、2つの酵素によって変換される。同じモノデイオジ
ナーゼタイプIIは、脳下垂体および脳以外の広い範囲で見出され、心臓および甲
状腺中で低い発現が見出されており、そして、モノデイオジナーゼタイプIは、
肝臓や、T4をT3に変換する末梢組織中で見出されている。トリアックはまた
、TSH分泌の強力な阻害剤であり、T4の代用品として甲状腺摘出の後に甲状
腺の患者を治療する際に調査された。しかしながら、周囲組織中の強力な甲状腺
の活性および非常に短い血漿半減期のために、トリアックは、T4の代用品とし
て不適であることがわかった。しかしながら、トリアックが甲状腺ホルモン耐性
のまれな形状(form)を処理する際に役に立つことがわかった。
【0009】 従って、T4(L−サイロキシン)の比較できるTSH鎮静と同等の医原性の
甲状腺機能亢進症を減少するか、または回避する一方で、TSH分泌を抑制する
ことができる新しい薬学組成物を開発することは非常に望ましい。
【0010】 参照文献:Bracco, D., 他 J Clin.Endocrinol.Metab., 77:221-228(1993);
Burger, A.G. and Vallotton, M.B., "The metabolism of tetraiodothyroacet
ic acid and its conversion to triiodothryoacetic acid,"Thyroid Hormone M
etabolism, 頁223-239, W.A. Harland および J.S. Orr,editors, Academic Pre
ss, London, New York, San Francisco,(1975); Burger,A.G.他、Acta Endocr
inologica, 92: 455-467 (1979); Goolden, A. W. G.,他、The Lancet, 1:890-8
91(1956); Green, W.L. および lngbar, S.H. J. Clin. Endocr.,21: 1548-1565
(1961); Lerman, J. および Pitt-Rivers, R. J. Clin. Endocrinol.Metab., 1
6: 1470-1479 (1956); Lerman, J., J Clin. Endocr., 21: 1044-1053(1961); L
iang, H.,他、Eur. J Endocrinol., 137: 537-544 (1997); Menegay,C., 他、Ac
ta Endocrinol. (Copenh), 121: 65 1-658 (1989);、および、Richardson-
Hill, S.,他、J Clin. InvesT39: 523-533 (1960)。
【0011】 発明の概要 本発明は、TSH鎮静している効果と同等の効果を生じるL−サイロキシンの
投薬によって引き起こされる末梢組織のサイロミメティック(thyromimetic)刺
激を減少する、または回避しつつ、TSH分泌を抑制することができるテトラッ
クを含む新しい薬学組成物を提供する。本発明はさらに、テトラックとL−サイ
ロキシン(T4)との混合物を含む薬学組成物を提供する。
【0012】 好ましい薬学組成物は、TSH鎮静効果と同等の効果を生み出すL−サイロキ
シンの投薬によって、引き起こされる上記組織の刺激と比較して、心臓、肝臓、
腎臓、筋肉および骨の組織のサイロミメティック刺激を回避または減少しつつ、
TSH分泌を抑制することができる。
【0013】 本発明の組成物は、脳下垂体の特定のタイプIIモノデイオジナーゼの活性を抑
制することなくTSH分泌を抑制することができる。
【0014】 本発明は、テトラックを含む薬学組成物の投薬によって、TSH鎮静効果と同
等の効果を生じるL−サイロキシンの投薬によって引き起こされる周囲の組織の
サイロミメティック刺激を減少、または、回避しつつ、TSH分泌を抑制するた
めの方法を提供する。
【0015】 本発明の方法は、甲状腺の悪性腫瘍または、他の成長異常を患う患者を治療す
るために使用されるだろう。本発明の方法は、特に甲状腺がんの患者の甲状腺摘
出後における、残りの甲状腺の組織の成長を抑制することに有用である。
【0016】 テトラックは、サイロキシン(T4)の天然代謝物であり、主に甲状腺ホルモ
ンを分泌する。甲状腺ホルモン核内受容体の低い結合親和性(binding affinity
)のために、テトラックのサイロミメティック(thyromimetic)有効性は、トリ
アックよりも少ない。さらに、テトラックは、脳下垂体の特定のタイプIIモノデ
イオジナーゼによってTSH分泌の強力阻害剤であるトリアックに、局所的に変
換される。テトラックは、その長い半衰期のために、トリアックの一定の供給と
脳下垂体での局所的に作り出された少量のトリアックとを保証し、かつ、その急
速な新陳代謝の半衰期は体内の他の組織におけるトリアックのサイロミメティッ
ク活性を制限する。そのうえ、テトラックは、T4と異なり、血漿におけるテト
ラックの濃度が増加するにつれて脳下垂体の特定のモノデイオディナーゼの活性
を抑制しない。したがって、テトラックは、以下に述べるトリアックへの変換に
より、自由なやり方でTSHを抑制することができる。それに加えて、テトラッ
クは、T4と比較して、抹消組織でサイロミメティック的でなく、かつ、長い血
漿半減期のために、トリアックよりも薬学的によりすばらしい。
【0017】 発明の他の形態は以下で明らかにする。
【0018】 発明の詳述 我々は、テトラックを含む薬学組成物が、医原性甲状腺機能低下症を患ってい
る、哺乳動物、特に人間の治療のためのサイロミメティック(thyromimetic)薬
として役に立つことを見出した。より特に、本発明の組成物は、TSH鎮静と同
とのL−サイロキシンの投薬によって、引き起こされる医原性甲状腺機能亢進症
を減少または回避しつつ、TSHの分泌を抑制することができる。本発明の化合
物は、完全にまたはほぼ完全にTSHの分泌の抑制、および、TSHによる、残
っている甲状腺組織の成長の刺激を防ぐために、甲状腺摘出後の患者に特に有用
である。また、本発明の組成物は他のサイロミメティック化合物、特にL−サイ
ロキシンを含んでもよい。本発明の薬学組成物は、医原性甲状腺機能低下症を患
う哺乳動物、特に人間を治療する際に有用である。医原性甲状腺機能低下症の特
有の例は、放射線ヨウ素治療による甲状腺の部分的もしくは完全な破壊、部分的
もしくは完全な甲状腺の外科的除去、または、甲状腺ホルモン生成の薬抑制であ
る。本発明の組成物は、乳頭、濾胞および結合した乳頭/濾胞ガンのような高分
化型のガンを含む、甲状腺の異常、または、悪性腫瘍を患っている患者の治療に
特に有用である。本発明の組成物は、甲状腺機能低下症の症状を緩和するため、
および、残りの甲状腺組織の再生ならびに刺激を抑制するために、甲状腺摘出後
の患者に対して投薬されることが好ましい。
【0019】 また、本発明は、哺乳動物のTSH分泌を抑制するために、テトラックまたは
他のサイロミメティック化合物と結合したテトラックを含む薬学組成物を投薬す
るための方法を提供する。本発明の組成物に有用なサイロミメティック化合物は
、T4、T3およびトリアックを含むことが好ましい。薬学組成物は、テトラッ
クとT4とを含むことがより好ましい。
【0020】 本発明の組成物の投薬は、口腔、局所(経皮、口内および舌下を含む)、鼻お
よび非経口的(腹腔内、皮下、静脈、皮内または筋肉に注射)を含むさまざまな
適切な経路、または、他の形態を含むさまざまな適切な経路によって行われる。
施された療法における活性化合物の、実際の好ましい量が、利用される特定の化
合物、定式化された特定の組成物、投薬形態、投薬の特定部位、受容者の年齢お
よび体調等により異なることは理解されるだろう。投薬の与えられた手順のため
の最良投薬比率は、従来の投薬量決定テストの手法による技術により容易に決定
することができる。
【0021】 サイロミメティック化合物の服用量は、一般に0.01〜1万μg/kg(体重)であ
る。テトラックの服用量は、0.1〜1,000μg/kgが好ましく、1〜200μg/kgがより
好ましい。
【0022】 テトラック、または、他のサイロミメティック化合物と結合したテトラックを
含む本発明の組成物は、単独で投薬してもよく、受容者にとって有害でなく、か
つ、活性化合物の反応が有害でない、薬学的に容認されている、非経口、口腔、
または、投薬の他の好ましい経路のための適当な有機または無機担体物質との混
合物中に薬学組成物の一部として存在していてもよい。適当な薬学的担体物質と
しては、水、塩溶液、アルコール、植物油、ポリエチレングリコール、ゼラチン
、乳糖、ブドウ糖、マンノース、アミロース、ステアリン酸マグネシウム、滑石
、珪酸、粘着性のパラフィン、香油、モノグリセリドおよびジグリセリド脂肪酸
、石油エタラール(petroethral)脂肪酸エステル、ヒドロキシメチルセルロー
ス、ポリビニルピロリドン、シクロデキストラン類(cyclodextrans)、魚油、
魚油成分、トリグリセリド、ω-3-脂肪酸、ω-3-脂肪酸エステル等が挙げられる
が、特に限定されるものではない。この薬学組成物は、殺菌することができ、か
つ、所望により、助剤、言い換えれば、潤滑剤、防腐剤、安定剤、界面活性剤、
乳化剤、浸透圧に影響する塩類、緩衝剤、着色剤、人口香味料、および/または
、芳香剤を混合してもよい。また、これらの組成物は、適切な溶剤で凍結乾燥し
て、再編成(reconstituted)することができる。
【0023】 非口径的な使用では、特に、溶液、好ましくはわずかにアルカリ性を示す油状
または水溶液、懸濁液、乳濁液と同様の担体タンパク質、または、座薬を含む植
え込み錠が適当である。アンプルは単位服用量の投薬に便利である。
【0024】 径腸的な使用では、滑石および/または炭水化物の担体結合剤を有する錠剤、
糖衣錠、または、カプセルが適当であり、担体としては、乳糖および/またはト
ウモロコシデンプンおよび/またはバレイショデンプンが好適である。シロップ
、エリキシール等の加糖の基材を用いることもできる。徐放性の組成物は、例え
ばマイクロカプセル化、多重コーティングなどによって活性組成物とは異なった
分解可能なコーティングを含んで形成することができる。
【0025】 本発明の治療組成物は、また、リポソームに組み入れられるだろう。上記組み
入れは、既知のリポソーム調整手順、例えば超音波処理および押し出しによって
行うことができる。また、リポソーム調整に適した従来の手順は、A.D.Bangham
他、J.Mol.Biol.,23:238-252(1965);F.Olson他、Biochim.Biophys.Acta,5
57:9-23(1979);F.Szoka他、Proc.Nat.Acad.Sci.,75:4194-4198(1978);S.Kim他
、Biochim.Biophys.Acta,728:339-348(1983)およびMayer他、Biochim.Biophys.A
cta,858:161-168 (1986).に示す文献に開示されている。
【0026】 リポソームは、また、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミ
ン、ホスファチジルグリセロール、スフィンゴミエリン、ホスファチジルセリン
またはホスファチジルイノシトールのような卵、植物または動物ソースといった
天然のソースからのリン脂質を含む、従来の人口または天然のリン脂質リポソー
ム材料から作り出される。リン脂質の合成は、また、例えば、ジミリストイルホ
スファチジルコリン、ジイオレオイルホスファチジルコリン(dioleoylphosphat
idycholine)、および、対応する合成ホスファチジルエタノールアミンならびに
ホスファチジルグリセロールが用いられる。コレステロールまたは他のステロー
ル、コレステロールヘミこはく酸、糖脂質、1,2-ビス(オレオイロキシ)-3-(
トリメチルアンモニオ)プロパン(1,2-bis(oleoyloxy)-3- (trimethyl ammo
nio)propane)(DOTAP)、N-〔1-(2,3-ジオレオイル)プロピル〕-N,N,N-トリメ
チル塩化アンモニウム(N-〔1-(2,3-dioleoyl)propyl〕-N,N,N-trimethylammoniu
m choloride(DOTMA)、および、他のカチオン型脂質をリポソーム中に組み入れて
もよい。テトラックと他のサイロミメティック化合物とリポソームの中で使用さ
れた添加物との相対的な量の、比較的広く異なるかもしれない。本発明のリポソ
ームは、約60〜90モル%の天然または人工リン脂質を適切に含んでおり、コレス
テロール、コレステロールヘミこはく酸、脂肪酸またはカチオン型脂質が0〜50
モル%の範囲内の量で使用ており、1つのまたはより多くの、本発明の治療用の
化合物が約0.01〜約50モル%の適切な量が存在している。
【0027】 現在の発明は以下の例によってさらに例証される。これらの例は発明の理解で
支援するために提供されるものであり、それについて限定的に理解されるもので
はない。
【0028】 〔実施例1〕 3,3',5,5'-テトラヨードサイロ酢酸(テトラック)の合成 甲状腺ホルモンの生産のための合成手順は、以下の方法中でよく知られている
。(Stewart C.Harvey 他、Remington's Pharmaceutical Sciences, 第18版,Ma
ck Publishing Co., Easton, PA, U.S.A.,頁979-981参照)。
【0029】 一般に、テトラックは水溶液で、ヨウ化物とヨウ素の混合物とを混合すること
によってトリアックまたは4'-ヒドロキシ3,3',5-トリヨードフェノキシ酢酸フェ
ニルのヨウ素化によって得られる。トリアックからのテトラックの精製は、アセ
トン中で数回、結晶化させることによって得られる。
【0030】 テトラックは、Fir-ma Formula GmbH(ベルリン、ドイツ)、Simafex(マラン
、フランス)、ICMD(Muihouse-Domach、フランス)およびSigma(セントルイス
、MO)を含む多くの会社から入手可能である。
【0031】 〔実施例2〕 ネズミのTSH鎮静と心臓のパラメータとにおけるテトラック
の効果 甲状腺ホルモン(3,3'-T2,T3,T4)および、これらの類似物であるダイアッ
ク、トリアックおよびテトラックはHenning社(ベルリン、ドイツ)から入手した
。使用したすべての化学試薬は、Sigma Chemical社(セントルイス、米国)、ま
たは、Fluka(Buchs、スイス)、Merck(ダルムシュタット、ドイツ)から購入し
た。浸透圧のミニポンプ(2002型)は、Alzet(パロアルト、米国)から購入した
。無担体(Carrier-free)の〔125I〕Naは、Amersham International(バッキン
ガムシア、イギリス)および〔131I〕Naは、Nuklear Reaktor(ウーレンリンゲ
ン、スイス)から購入した。T3、T4、トリアックおよびテトラックは、基質
としてそれぞれ3,5-T2、L-T3、ダイアックおよびトリアックを用いて、クロラ
ミンT方法によってラベル化した(Burger, A.他、Endocrinology (1975) 97: 9
19-923)。このようにして達成された比放射能は1200μCi/μgよりも高かった。
【0032】 79匹の雄SIVZネズミは、breeder(チューリッヒ大学化学情報研究所(Institu
t fur Labortierkunde des Universitat Zurich)、チューリッヒ、スイス)から
購入した。それら (79匹の雄SIVZネズミ)は、〔131I〕Na(100μCi/rat)の単一
の注射によって甲状腺機能低下性にして、実験前と実験中とに、0.02%の2メルカ
プト-1-メチルイミダゾール(methylimidazol)(MMI)を飲料水に加えた。同じ体
重と同じ年齢との甲状腺機能正常性が制御されたグループにするために、10匹の
ラットには、飲料水中をMMIのみにして、ミニポンプを移植する2週間前にMMIを
取り除いた。浸透圧ミニポンプ(14日間、分泌速度0.25μl/時間)は、〔131I〕N
aの注入後、2ヶ月、腹腔内(i.p.)に移植した。このミニポンプは、0.05規定の
水酸化ナトリウム中に溶解されたT4またはテトラック、2%BSAおよびこれらの
分泌速度の制御として100,000cpm〔125I〕T4または〔125I〕テトラックで満た
している。この注入を13日間続けた。0,1.5,4.5,13.5および40.5nmol テトラ
ック/日/100gまたは0.5,1.5,4.5および13.5nmol T4/日/100g体重(BW)(n=4/
投与量)を注入した。甲状腺機能正常性が制御されたグループを含む。この動物
達の体重を2日毎に測定した。ねずみは、断頭によって犠牲にした。そして血液
を、回収して使用するまで‐20℃で保管した。組織(肝臓、心臓、褐色脂肪組織
、大脳皮質および脳下垂体)を迅速に取り除き、使用するまで、液化窒素で凍ら
せて、‐70℃で保管した。
【0033】 ホルモン分析結果 トータルの血清T4、T3、テトラック、トリアックおよびTSHレベル(7
〜10%のイントラアッセイ変異係数、12〜15%のインターアッセイ変異係数)は、
Burger,A., Sakoloff,C.,Staeheli,V.,Vallotton,M.D.,および Ingbar,S.H.Acta
.Endocrinol.(Copenh.)80: 58-69 (1975).の方法を用いて測定した。National P
ituitary Program, NIAMDD, NIH(ベセスダ,米国)による快い試薬の提供により
、血清TSH測定を実行した。検出下限は0.80ng TSH/ml; 9.5pmol T4/ml;
0.16pmol T3/ml; 10pmol テトラック/mlおよび0.52pmol トリアック/mlである
【0034】 モノデイオジナーゼタイプ1および2の活性 モノデイオジナーゼタイプ1およびタイプ2の活性は、LeonardおよびRosenber
g (Leonard,J.L.他.Endocrinology (1980) 106: 444-451)の方法に従って〔 125 I〕rT3からの放射性ヨウ素の放出を測定することにより、組織ホモジネー
ト中で決定した。
【0035】 モノデイオジナーゼタイプ1活性は、モノデイオジナーゼタイプI活性は、肝臓
ホモジネート中で10分間培養した1μM rT3および1mM DTTを使用して測定され
たが、1時間培養した心臓, 0.01μM rT3および10mM DTTのために測定された。
モノデイオジナーゼタイプ2活性は、褐色脂肪組織(BAT)および大脳皮質中
で、1時間培養した1nM rT3、10mM DTTおよび1mMプロピルチオウラシル(PTU)
を使用して測定した。タンパク質濃度は、タンパク質規格としてウシ属のガンマ
グロブリンを用いてブラッドフォード(Bradford)(Bio-Rad研究所GmbH、ミュ
ンヘン、ドイツ)の方法によって測定した。酵素活性度でテトラックを循環させ
る効果を研究するために、2匹のネズミの腹腔内に10μCi125Iテトラックを注射
して、6時間後に殺した。その組織ホモジネートは、エタノール-NH3(97:3)の3
体積を用いて抽出した。1万5000gを10分間の遠心分離した後に、上澄みを真空乾
燥させて、TLC(Merck 254、トルオール、酢酸、水: 2:2:1)に適用した。組織
中濃度について計算するために、最も高い血清テトラックレベルを使用した(40
6pmol/ml)。計算された組織中濃度は、肝臓:1.9、心臓:2.29および大脳皮質0.4
7 fmol テトラック/μgタンパク質であった。
【0036】 総リボ核酸抽出およびノーザンブロット(Northern Blot) ハイブリッド形成
法(hybridization) 総リボ核酸(RNA)は、ChomczynskiおよびSacchiの方法(Chomczynski,P.およ
びSacchi, N.Anal.Biochem.(1987)162: 156-159)を用いて抽出した。モノデ
イオジナーゼタイプ1のためのプローブは、P.R.Larsen博士(ハーバード医療学
校、ボストン、米国)が、モノデイオジナーゼタイプ2のためのプローブは、DL
St.Gerrnamn博士、レバノン,NHが、ねずみの成長ホルモンプローブ(rGH)は、F
.DeNoto博士(カリフォルニア大学、サンフランシスコ、米国)が、そして、ねず
みの心臓の細網筋形質のCa2+-ATPアーゼ(SERCA2)のためのプローブは、W.H.Dill
mann博士とR.Sayen博士(カリフォルニア大学医療センター、サンディエゴ、米
国)によって快く提供された。α-およびβ-ミロシン重鎖(α-MHCおよびβ-
MHC)のためのプローブは、Microsynth(Microsynth GmbH、Balgach、スイス
)によって合成された。γ〔32P〕dATPのポリヌクレオチドキナーゼT4を用い
たα-MHCおよびβ-MHC以外の上記プローブは、1×109cpm/μgDNAの活性を
明らかにするために、ランダムオリゴヌクレオチドプライミングキット(random
oligonucleotide priming kit) (T7QuickPrimeTM Kit、Pharmacia Biotech、
Uppsala、スウェーデン)を用いてγ〔32P〕dCTPによってラベル化した。ハイ
ブリダイゼーションは、42℃で行った。
【0037】 ラベル化されたmRNAの量は、スキャニングレーザー濃度測定(scanning laser
densitometry)(Phosphorimager、Molecular Dynamics;サニーベル、米国)
によって定量化した。装填されたRNAのばらつき、および、膜転送(membrane tr
ansfer)は、臭化エチジウム染色されたRNAゲルからの、28Sおよび18Sリボソ−
ムバンドのネガ写真の濃度測定定量化によって調整した。10%以上のばらつきが
あるゲルは、やり直した。
【0038】 最終的な値は、制御した0.5および1.5nmol T4/日/100g体重(組織に応じて
)で処理されたグループを用いることによって得て、そして、任意のユニットで
表した。それぞれの膜は0.5および/または1.5nmol T4/日/100g体重サンプルを
含んでいる。脳下垂体のモノデイオジナーゼタイプ2のリボ核酸レベルのために
、T4の最も高い服用量の濃度測定値を内標準として使用した。
【0039】 統計的な方法 2つの方法(Two-way)の分散分析(ANOVA)を、ホルモン(4つのレベル)の
増加している適用量、および治療と服用レベルとの相互作用における、2つの治
療グループ中での違いを推定するために用いた(SAS 一般線形モデルプログ
ラム)。モル比が1:3における服用レベルは、最も低い適用量の1、3、9および2
7倍であった。共分散としてのLn(TSH)との1つの方法の共分散分析は、BMDP
ソフトウェア(平行な回帰傾き(regression slopes)のためのテストを含む)
(1V)を使用して実行した。2つの治療グループが共通の傾きを共有したとき、
総合的な平均Ln(TSH)濃度において、それぞれの治療グループのための調整
されたHeart値を計算した。ほとんどの変数が、これらの分析の線形性を改良す
るために変換された対数である。重要性は、p<O.05として考えられる。
【0040】 結果 テトラックおよびT4で処理したラットは、13日間の治療期間、体重が増加
している(表1参照)。テトラックおよびT4を最も多く投与した場合、最終的
な体重の増加は、他のグループよりも少なかった。双方の治療において、肝臓の
重量の増加は、体重の増加に対応している。しかしながら、テトラックの効果が
ほとんどない場合(p<0.01)、T4の注入割合の増加に伴って、心臓の重量は
、体重よりもはやく増加した。
【0041】
【表1】
【0042】 血清テトラックレベルは高いが、血清トリアックレベルは低い状態のままであ
った。血清テトラックに対する血清トリアックの比は、T4に対するT3の比よ
りも低い(表2参照)。このような高い血清テトラックレベルにも関わらず、テ
トラックを含むホモジネートの不純物は、酵素分析に影響するほどではない。大
脳皮質(cortex)ホモジネートでは、その濃度は、1fmol/(μgタンパク質)
よりも少なかった。大脳皮質から得たミクロソーム(microsomol)タンパク質を
用いるモノデイオディナーゼ(monodeiodinase)タイプ2の分析に、テトラック
を1(fmolテトラック)/(μgタンパク質)で添加した場合、全活性の90.5%
を示した。よく似た結果が、T4あるいはrT3の添加によっても得られた。
【0043】
【表2】
【0044】 テトラックに対するT4のモル比を1ないし3として、注入を行った。この理
由は、分散分析(ANOVA)計算においてモル比を用いたためである。心臓の(car
diac)2つのパラメータ、すなわち、モノデイオジナーゼタイプ1の活性、およ
びSERCA 2a mRNAレベルに関する2つのホルモンの効果を、図2aおよびbに示
す。この2つの図を比較すると、T4(p<0.001)に比べ、テトラックは、投与
量の増加に対する応答が弱い。ANOVAによると、このような応答の違いは、2つ
のホルモン治療(心臓のモノデイオジナーゼタイプ1に対してp=0.003、SERCA 2
aに対してp=<0.001)間での重要な相互作用によって確かめられる。α-および
β-MHCに対し、投与量および治療での相互作用は見られなかった(図3)。
【0045】 モノデイオジナーゼタイプ1の活性およびSERCA 2aのmRNAレベルの応答は、図
4に示すように、肝臓のモノデイオジナーゼタイプ1の活性およびmRNAの応答と
比較される。ここで、2つのホルモンに関して、投与量の増加に対する組織の応
答は、類似しており、肝臓のモノデイオジナーゼタイプ1に関して、濃度は、全
ての投与量レベル(p=0.001、および肝臓のmRNAに対してはp=0.053)にて、T4
処理したラットの方がより著しく増加した。成長ホルモン(GH)mRNAの応答に対
する治療の違いは見られなかった(図5a)。しかしながら、モノデイオジナー
ゼタイプ2のmRNAレベルの抑制は、明らかに、p=0.001では、T4よりもテトラ
ックの効果が小さい(図5b)。
【0046】 モノデイオジナーゼタイプ2活性の応答について 図6aおよびbに示す。大
脳皮質において、テトラックの効果は、明らかにT4よりも小さく(p=0.001)
、褐色(brown)脂肪組織においては、違いはある(p<0.001)が目立った違い
はない。治療と投与量変化との間の重要な相互作用が見られるのは、脳に対して
p=0.001であり、BATに対してp<0.01のときであった。血清TSH濃度は、テ
トラック処理したラットに比べ、T4処理したラット中でより高いことが分かっ
た(31対24ng/mLの平均、p=<0.04)。従って、このデータについて、共通
変数(the covariate)としてTSHの自然対数(Ln(TSH))を用い、共通
変化の解析(analysis of covariance)を行った。2つの治療グループは、Ln(
TSH)濃度に対してよく似た応答の傾斜を示す変数であるため、全てのグルー
プのLn(TSH)濃度について、調整した(adjusted)グループの平均が計算さ
れ得る。図7は、Ln(肝臓のモノデイオジナーゼタイプ1活性)に対してLn(T
SH)をプロットしたものである。その結果を表3に簡単に示す。図7および表
3から、等しい血清TSH濃度において、肝臓のモノデイオジナーゼタイプ1の
活性およびmRNAレベルは、テトラック処理したラットをほとんど刺激しなかった
(T4処理したラットでの値は59%および49%)。甲状腺機能異常の脳および褐
色の脂肪組織に対する、過剰なモノデイオジナーゼタイプ2の活性の特性に減少
についても、テトラックは、T4よりも活性を示さなかった。表3の結果は、残
余活性について表され、それゆえ、酵素活性はより弱い抑制剤が有する活性より
も高くなった。
【0047】
【表3】
【0048】 〔実施例3〕 カニクイザル(Cynomologus monkeys)でのテトラックの毒性
の評価 注入用テトラックの準備 ローネ−ポウレン(Rhone-Poulenc)およびヘニング(Henning)研究室から得
たテトラックを比較した。無菌処理した0.1N NaOHに、テトラック粉末2mg/mLを
溶かした。この溶液は、各治療を始める前に調製し、光を遮断した状態で、ポリ
プロピレンチューブ中にて4℃で保管した。注入用の各溶液は、5(v/v)%サ
ル血清を含む媒体(0.9% NaCl)で希釈して毎日用意し、試験物質の保管条件に
従って、光から遮断した状態で室温にて保管した。
【0049】 動物 目的品種のカニクイザルMacaca facicularisの雄および雌は、モーリツ、ポー
トルイス、プリマトロジクエス中央研究センター(Centre de Recherches Prima
tologiques,Port Louis,Mauritius)から提供を受けた。この動物はおよそ6才
であり、体重は、雄が5.8kg、雌が6.2kgであった。この動物は、1頭ずつステン
レス鋼の檻で飼育し、尿を集めるためにそれぞれの檻の下に金属トレイを置いた
。この動物は、毎日、U.A.R.107Cの球状の規定食(pelleted diet)(バッチナ
ンバー61106、61207、70317、U.A.R.、ビレモイソン−オルグ、フランス(batch
Nos.61106,61207,70317,U.A.R.,Villemoisson-sur-Orge,France))約200グラ
ムが与えられ、テトラック治療の約2時間後に与えられた。研究結果を妨げる、
あるいは、損なう程度のレベルの汚染物質(contaminants)は、規定食、飲料水
、睡眠物質(bedding material)中には存在していない。
【0050】 テトラック治療 治療および投与量レベルの詳細については、表4に示す通りである。
【0051】
【表4】
【0052】 1週目から3週目まで、および7週目から9週目までの期間は、それぞれ3週
間にわたって、これらの動物に、ローネ−ポウレンあるいはヘニング研究室によ
って提供された試験物質テトラック(TETRAC)が与えた。
【0053】 4週目から6週目まで、および10週目から12週目までは、それぞれの3週
間の流失(washout)期間が観察された。
【0054】 テトラックの投与 テトラックは、3週間の期間にわたり、1週間に数日、各日のほぼ同時刻に、
1日につき1度だけ、腿の筋肉に筋肉注射することによって投与された。それぞ
れの動物に投与したテトラック量は、最も近い時期に測定した体重に基づいて調
節した。投与量は、一定の投薬体積となるように、0.5mL/kgとした。
【0055】 サルの臨床試験 罹病および死亡 これらの動物は、少なくとも1日に二度、死亡および罹病の徴候を確認した。
【0056】 病気の徴候 これらの動物について、少なくとも1日に1度、各日のほぼ同時刻に観察を行
った。
【0057】 体重 体重は、治療期間が始まる前に1度、それぞれの動物について測定した。治療
期間の第1日目に測定し、その後は、研究が終了するまで1週間に少なくとも1
度は測定した。
【0058】 餌の消費 餌の消費は、それぞれの動物について、与えられた量と翌朝に残った量との差
を計算することにより見積った。治療前および研究期間中、毎日評価した。餌の
消費量は、与えられた量に対する割合として表した。断食する必要があるときは
どんな場合でも、1日の終わりに餌を取り去り、その時点での消費量を評価した
。このような場合は、約5時間、餌が与えられていたことになる。
【0059】 結果 死亡率 研究期間中、どの個体も死亡しなかった。
【0060】 病気の徴候 流失期間の治療中、病気の徴候は見られなかった。
【0061】 体重 表5に示すように、治療あるいは流失期間中、体重の増加が見られた。
【0062】
【表5】
【0063】 2つのテトラック提供元間に関する違いがない流失期間を比較すると、2回の
治療期間中、雌の個体の方に、わずかに大きい体重増加が見られた。治療期間あ
るいは流失期間の間、雄の個体には、有意の差を見出すことはできなかった。
【0064】 餌の消費 評価された餌の消費量は、表6に示すように、観察日数/注目している期間の
日数において、75%あるいは100%であった。
【0065】
【表6】
【0066】 ヘニング研究室より提供されたテトラックを用いた治療期間中、雌の個体の餌
消費は、わずかに低い傾向にあった。雄の個体については、治療によって、餌消
費は影響を受けなかった。
【0067】 〔実施例4〕 人体中のT4と比較した場合のテトラックによるTSHの抑制 T4の投与を200μg/日受けている患者がT4治療を取りやめ、2100μg/日
のテトラック投与によって21日間治療を受けた。その結果を図8に示す。TS
Hは、21日間の治療期間中、151.0mU/Lから6.30mU/Lにまで急速に抑制された
。循環(circulating)濃度は、T4治療の取りやめの後に著しく上昇したレベ
ルから、百分率でTSHの抑制を示している。この結果は、T4治療を最初に取
りやめた後、従来どおり200μgT4/日で治療した6人の患者と比較したもので
ある。
【0068】 本発明について、上記実施の形態に基づいて詳細に説明した。しかしながら、
当業者は、上記開示に基づいて、本発明の精神と次に記載する特許請求事項の範
囲内で、修正および改良して実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、T4(L−サイロキシン)、T3(3,3',5-トリヨードサイロニン)
、テトラック(3,3',5,5'-テトラヨードサイロ酢酸)およびトリアック(3,3',5
-トリヨードサイロ酢酸)の構造を示している。
【図2】 図2は、心臓のモノデイオジナーゼタイプ1活性によるT4およびテトラック
治療の効果(パネルa)と治療されたねずみのSERCA mRNAレベル(パネルb)のT
4およびテトラック治療の効果とを示している。
【図3】 図3は、治療されたねずみにおけるα-およびβ-MHC mRNAの、T4および
テトラックの治療効果(パネルaおよびb、それぞれ)のT4およびテトラック
治療の効果を示している。
【図4】 図4は、肝臓のモノデイオジナーゼタイプ1活性のT4およびテトラック治療
の効果(パネルa)を示しており、治療されたねずみの肝臓のモノデイオジナー
ゼタイプ1活性mRNAレベル(パネルb)のT4およびテトラック治療の効果を示
している。
【図5】 図5は、成長ホルモン(GH)mRNAレベルのT4およびテトラック治療の効果(
パネルa)を示しており、治療されたねずみのモノデイオジナーゼタイプ2活性m
RNAレベル(パネルb)のT4およびテトラック治療の効果を示している。
【図6】 図6は、大脳皮質のモノデイオジナーゼタイプII活性のT4およびテトラック
治療の効果(パネルa)を示しており、治療されたネズミの褐色脂肪組織(BA
T)(パネルb)を示している。
【図7】 図7は、Ln(肝臓のモノデイオジナーゼタイプ1活性)に対するLn(TSH)
(ng/ミリリットル)のプロットを示している。
【図8】 図8は、T4治療を取りやめた後に、21日間、T4およびテトラックのいず
れかを1日量用いて治療した人間の患者におけるTSHの循環レベルを示してい
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 バーガー,アルバート スイス,セーアッシュ 1208 ジェネヴ ァ,プラトー デュ フロンテネクス,9 デー Fターム(参考) 4C206 AA01 AA02 DA26 FA53 MA01 MA02 MA04 NA14 ZB26 ZC06 ZC75

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬学的に容認されている担体とともに混合される、テトラックまたは薬学的に
    容認されているテトラックの塩を含む薬学組成物であって、 TSH鎮静効果と同等の効果を生み出すL−サイロキシンの投薬によって、引
    き起こされる抹消組織のサイロミメティック刺激を回避または減少しつつ、TS
    H分泌を抑制することが可能であることを特徴とする薬学組成物。
  2. 【請求項2】 さらに、付加的なサイロミメティック化合物を含むことを特徴とする請求項1
    記載の薬学組成物。
  3. 【請求項3】 付加的なサイロミメティック化合物がL−サイロキシンであることを特徴とす
    る請求項2記載の薬学組成物。
  4. 【請求項4】 TSH鎮静効果と同等の効果を生み出すL−サイロキシンの投薬によって、引
    き起こされる心臓、肝臓、腎臓、筋肉および骨の組織の刺激と比較して、上記組
    織のサイロミメティック刺激を回避または減少しつつ、TSH分泌を抑制するこ
    とが可能であることを特徴とする請求項1記載の薬学組成物。
  5. 【請求項5】 TSH鎮静効果と同等の効果を生み出すL−サイロキシンの投薬によって、引
    き起こされる心臓の組織の刺激と比較して、上記組織のサイロミメティック刺激
    を回避または減少しつつ、TSH分泌を抑制することが可能であることを特徴と
    する請求項1記載の薬学組成物。
  6. 【請求項6】 TSH鎮静効果と同等の効果を生み出すL−サイロキシンの投薬によって、引
    き起こされる末梢組織のサイロミメティック刺激を回避または減少しつつ、甲状
    腺の悪性腫瘍または甲状腺の成長異常を患う患者のTSH分泌を抑制することが
    可能であることを特徴とする請求項1記載の薬学組成物。
  7. 【請求項7】 脳下垂体の特定のタイプIIであるモノデイオディナーゼの活性を抑制すること
    なくTSH分泌を抑制することが可能であることを特徴とする請求項1記載の薬
    学組成物。
  8. 【請求項8】 甲状腺機能異常を抑制することが可能であることを特徴とする請求項1記載の
    薬学組成物。
  9. 【請求項9】 テトラックまたは薬学的に容認されているテトラックの塩を含み、かつ薬学的
    に容認されている担体と混合される薬学組成物を投与することにより、TSH鎮
    静効果と同等の効果を生み出すL−サイロキシンの投薬によって引き起こされる
    末梢組織のサイロミメティック刺激を回避するまたは減少しつつ、TSH分泌を
    抑制することを特徴とする抑制方法。
  10. 【請求項10】 甲状腺の悪性腫瘍または甲状腺の成長異常を患う患者を治療することを特徴と
    する請求項9記載の抑制方法。
  11. 【請求項11】 甲状腺機能異常を患う患者を治療することを特徴とする請求項9記載の抑制方
    法。
  12. 【請求項12】 テトラックまたは薬学的に容認されているテトラックの塩を含み、かつ薬学的
    に容認されている担体と混合される薬学組成物を投与することにより、TSH鎮
    静効果と同等の効果を生み出すL−サイロキシンの投薬によって引き起こされる
    心臓、肝臓、腎臓、筋肉または骨の組織の刺激と比較して、上記組織のサイロミ
    メティック刺激を回避するまたは減少しつつ、TSH分泌を抑制することを特徴
    とする抑制方法。
  13. 【請求項13】 テトラックまたは薬学的に容認されているテトラックの塩を含み、かつ薬学的
    に容認されている担体と混合される薬学組成物を投与することにより、TSH鎮
    静効果と同等の効果を生み出すL−サイロキシンの投薬によって引き起こされる
    心臓の組織の刺激と比較して、上記組織のサイロミメティック刺激を回避するま
    たは減少しつつ、TSH分泌を抑制することを特徴とする抑制方法。
  14. 【請求項14】 テトラックまたは薬学的に容認されているテトラックの塩を含み、かつ薬学的
    に容認されている担体と混合される薬学組成物を投与することにより、甲状腺の
    悪性腫瘍または甲状腺の成長異常を患う患者の長期治療を行うことを特徴とする
    処置方法。
  15. 【請求項15】 テトラックまたは薬学的に容認されているテトラックの塩を含み、かつ薬学的
    に容認されている担体と混合される医薬用組成物を投与することにより、甲状腺
    摘出後の患者の残りの甲状腺組織の成長を抑制することを特徴とする抑制方法。
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