JP2002542267A - 植物処理用組成物の生物学的効果を向上させる方法 - Google Patents

植物処理用組成物の生物学的効果を向上させる方法

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Abstract

(57)【要約】 アニオン性外因性化学物質、例えば除草剤グリホサートの生物活性を誘導する方法を提供する。本方法は、水に溶解または分散させたアニオン性外因性化学物質と併せて、(a)式、R12−O−(CHCHO)((CHR)O) −R13 (式中、R12は、約16〜約22個の炭素原子を有する脂肪族飽和または不飽和ヒドロカルビル基であり、nは、約5〜約100の平均数であり、mは、0〜約5の平均数であり、各−((CHR)O)−基における一方のRは水素であり、もう一方のRはメチルであり、R13は、水素、C1〜4アルキルまたはC2〜4アシル基である)を各々有する一つ以上の界面活性剤から成るアルキルエーテル界面活性剤成分;および(b)アミン界面活性剤成分を有する植物処理用組成物の調製を含む。アルキルエーテル界面活性剤成分のアミン界面活性剤成分に対する重量比は、約1:10〜約10:1であり、アルキルエーテルおよびアミン界面活性剤成分は、合計で、酸当量で表わされるアニオン性外因性化学物質の1重量部あたり約0.05〜約0.5重量部のアジュバント量で存在する。本方法は、雨または植物に対する樹上潅水の起動前、短時間のうちに、植物処理用組成物を植物の茎葉に施用することをさらに含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の技術分野) 本発明の属する技術分野は、植物の茎葉に施用する外因性化学物質の分野、さ
らに詳細には、こうした外因性化学物質の組成物の生物学的効果を向上させる分
野である。
【0002】 本明細書中で用いる用語「外因性化学物質」は、所望の生物活性を表わすため
に植物に施用される、天然でまたは合成して得られる化学物質を意味する。本明
細書で用いる用語「生物活性」とは、植物における、または植物中または植物上
に存在する病原体、寄生虫または摂食生物における刺激性、阻害的、調節性、治
療的、毒性または致死反応の誘発を意味する。外因性化学物質の例には、化学農
薬(除草剤、殺藻剤、殺真菌剤、殺菌剤、殺ウイルス剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺
線虫剤および軟体動物駆除剤など)、植物成長調節剤、肥料、栄養剤、生殖体撲
滅薬、枯葉剤、乾燥剤、およびそれらの混合物などが挙げられるが、それらに限
定されない。
【0003】 本明細書中では、「生物学的効果」という用語を用いて、外因性化学物質を植
物の茎葉に施用した時、望ましい生物活性を現わす程度を示すか、あるいは結果
的に所定の程度に所望の生物学活性を現わすこととなる外因性化学物質の投与量
または施用割合を示す。例えば、外因性化学物質が除草剤である場合、生物学的
効果は、特定割合の除草剤を施用することによってもたらされる植物成長の阻害
度によって、または特定の阻害度をもたらすために必要な除草剤の施用割合によ
って、例えば50%または85%の阻害といったように計ることができる。従っ
て、増大または向上した除草剤の生物学的効果は、例えば、所定割合の除草剤で
増大した植物成長阻害レベルとして、または一定の臨界レベルの植物成長阻害を
もたらす除草剤の最低割合の低下として示すことができる。
【0004】 (発明の背景) 農業および関連分野における多くの目的のために、植物を多様な種類の外因性
化学物質で処理することが望まれる。多くの外因性化学物質は、植物の茎葉(す
なわち、葉およびその他の非木質地上部分)に施用され、植物において、施用部
位近くまたは施用部位から遠隔した作用部位を有する。こうした物質を本明細書
中では葉施用用外因性化学物質と呼ぶ。
【0005】 典型的には、外因性化学物質が、当業者において既知の植物処理方法によって
茎葉に施用された時、施用された量のうちのほんの少しの部分しか外因性化学物
質の所望の生物活性を有効に現わすことができる植物における作用部位に達っし
ない。従って、葉施用用外因性化学物質を植物の作用部位に送達する効率を向上
させ、それによって、その外因性化学物質を用いる目的に対する外因性化学物質
の生物学的効果を向上させることは、農業および関連分野における主たる願望で
ある。
【0006】 当業者において既知の方法による外因性化学物質の茎葉への施用が、例外なく
、作用部位へ送達効率が悪いわけではない。一部の状況では、こうした方法は、
外因性化学物質の使用割合が低い場合でさえ、卓越した生物学的効果をもたらす
。しかし、別の状況では、同じ割合の同じ外因性化学物質を使用する同じ方法が
、十分な生物学的活性をもたらさない。このように、これらの方法は、もたらす
結果に一貫性がないか、または所望の結果をもたらことをあてにすることができ
ない。
【0007】 非常に多くの因子が送達効率に影響するため、良好な生物学的効果が得られる
であろう状況をあらかじめある程度特定することがほとんどできないということ
は問題である。これらの因子には、施用の前、間および後の天候(温度、相対湿
度、光周期、曇天、降水量、風など)、土壌条件(肥沃度、空気混和度など)、
植物の成長段階、健康および生理学的状態、装置に関連する施用の不正確さ、お
よびその他の因子が挙げられる。従って、葉施用用外因性化学物質の信頼できる
または一貫した生物学的効果の確保を助長するために、使用者は、典型的に、大
多数の状況において本当に必要であるより高い割合でこうした物質を施用する。
【0008】 外因性化学物質が酸であり、典型的には外因性化学物質がアニオン形態で存在
する水溶性塩として処方される場合、現場条件における生物学的効果の可変性は
、特に厄介な問題である。時として、こうした酸物質をエステルに転化すること
によって、この可変性を和らげることができるが、多くの場合、エステルは、例
えば、一旦、処理植物内に入ると、親酸に戻ってしまうという不適切な転化のた
め、低減した生物学的効果を示す。葉施用用外因性化学物質、特にアニオン性外
因性化学物質の生物学的効果の向上および生物学的効果に対する信頼性の向上が
、強く求められている。
【0009】 本明細書中で用いる用語「アニオン外因性化学物質」は、分子構造が一つ以上
の酸、すなわちプロトン供与体性部位を含み、それ故、プロトン受容体の存在下
でアニオンを形成することができる外因性化学物質を意味する。従って、この用
語は、両性イオン性である物質を包含する。外因性化学物質を本明細書中で「ア
ニオン性」と記載することに関して、外因性化学物質が必ずアニオン形態であり
、または解離しているということを含意するわけではない。
【0010】 信頼性がより高い生物学的効果を提供する方法の利点には、生物学的効果の一
貫性を犠牲にすることなく、外因性化学物質の施用割合を低減する能力が含まれ
る。農業業界が感じる農薬、特に除草剤の使用量を低下させることへのプレッシ
ャーは、Weed Science Society of Americaに
よって1993年に開催され、Weed Technology 8,331−
386(1994)に詳細に記録されているものなどの主題にに関するシンポジ
ウムによって十分に証明されている。使用割合を低下させると、環境的のみなら
ず、処理される単位面積あたりのコスト低下など経済的にも報われる。
【0011】 葉施用用外因性化学物質は、多くの場合、両親媒性材料、特に、別様に界面活
性剤として知られている両親媒性界面活性物質と併せて施用されてきた。界面活
性剤は、多数の方法で葉施用用外因性化学物質の生物学的効果に影響を与えるこ
とができる。
【0012】 外因性化学物質の希釈水性組成物を通常の水圧噴霧によって茎葉に施用する時
、希釈水性組成物中の界面活性剤の存在によって、噴霧液体粒子のサイズ分布を
変える、典型的には、小さな液体粒子形態での噴霧量の割合を増加させ、大きな
液体粒子形態での噴霧量の割合を低下させることができる。より小さな液体粒子
は、より大きな液体粒子に比べて運動量が低いので、これらのより小さな液体粒
子は、葉の表面からあまり跳ね返りそうでなく、従って、葉の表面により保留さ
れそうである。噴霧の保留性は、噴霧液体粒子中の界面活性剤分子が葉の表面に
付着することによっても助長される。この付着は、葉の表面からの跳ね返りばか
りでなく、噴霧液体粒子の流出も低減する。界面活性剤は、噴霧液体粒子と葉の
表面との間の接触領域を増大させ、多くの場合、外因性化学物質が葉の内部組織
に到達するように、液体粒子から葉の表皮中への、および葉の表皮を通した浸透
を向上させる傾向もある。
【0013】 これらおよびおそらくその他の効果によって、界面活性剤を含む両親媒性材料
が外因性化学物質の生物学的効果を増大させることは、長く、知られている。従
って、許容され得る物理的安定度または取扱適性のために、例えば乳化剤または
懸濁剤または分散剤などの界面活性剤の存在が求められない処方においてでさえ
、一つ以上の界面活性剤が、葉施用用外因性化学物質に含まれることは珍しくな
い。
【0014】 生物学的効果を向上させる界面活性剤の役割という観点から、葉施用用アニオ
ン性外因性化学物質の中で最も広範に研究されたものは、除草剤グリホサートで
ある。殺草剤でもあるグリホサートは、植物成長調節物質として用いられてきた
【0015】 グリホサート(N−ホスホノメチルグリシン)は、厳密な意味では酸化合物で
あるが、本明細書中では、文脈が別に指示しない限り、「グリホサート」という
語をあまり限定的に意味では用いず、グリホサート酸のみならず、それらの塩、
付加物およびエステル、ならびに植物組織内でグリホサートに転化されるか、別
様にグリホサートイオンを提供する化合物を包含する。大多数のグリホサート市
販製剤において、グリホサートは、水溶性塩として存在する。この点では、グリ
ホサートは、酸であるかアニオンを形成する大多数の外因性化学物質の典型であ
る。
【0016】 グリホサートの除草剤塩は、例えば、Franzの米国特許第3,799,7
58号、Franzの米国特許第3,853,530号、Prillの米国特許
第4,140,513号、Largeの米国特許第4,315,765号、Fr
anzの米国特許第4,405,531号、Prisbyllaの米国特許第4
,481,026号およびBakelの米国特許第4,507,250号に開示
されている。こうした塩の典型は、アルカリ金属、例えば、ナトリウムおよびカ
リウム塩;アンモニウム塩;および合計1〜6個の炭素原子を含有する1〜3個
の有機基で置換されている、アンモニウム、スルホニウムまたはスルホキソニウ
ムカチオンを有する多数の塩、例えば、ジメチルアンモニウム、イソプロピルア
ンモニウム、エタノールアンモニウムおよびトリメチルスルホニウム塩である。
【0017】 グリホサート塩の市販製剤には、例えば、イソプロピルアンモニウム塩を含有
するMonsanto CompanyのRoundup(登録商標)、Acc
ord(登録商標)、Roundup(登録商標)UltraおよびRound
up(登録商標)Xtra除草剤、アンモニウム塩を含有するMonsanto
CompanyのRoundup(登録商標)DryおよびRival(登録
商標)除草剤、ナトリウム塩を含有するMonsanto CompanyのR
oundup(登録商標)Geoforce除草剤、およびトリメチルスルホニ
ウム塩を含有するZenecaのTouchdouwn(登録商標)除草剤が挙
げられる。
【0018】 除草剤としてのグリホサートは、多くの利点、特に、生分解性および低環境毒
性を含む環境的な利点を有する。しかし、研究が示したきたように、現在使用さ
れている大多数の生物学的に効果があるグリホサート製剤は、グリホサートが殺
草作用を発揮する植物における部位に、グリホサートを効率的に送達していない
。典型的には、施用される除草剤のうちのほんの少しの割合しかこうした部位に
到達しない。
【0019】 殺草作用部位に到達する施用されるグリホサートの割合が小さいということは
、グリホサートが幾つかの障害を通り抜けなければならないという事実に関係す
る。これらの中で、最も重要なことの一つは、グリホサートが施用される葉の表
面には親油性外皮があることであると考えられる。従って、親油性外皮と親水性
グリホサートの間により大きな相溶性をもたらすことによって、外皮中への、お
よび外皮を通したグリホサートの浸透を助長する両親媒性媒質にグリホサートを
入れることが望ましいと理論付けた。類似の思考は、他の外因性化学物質、特に
、水溶性塩として典型的に処方されるものに適用されている。
【0020】 外皮の浸透およびこのことによって向上する、例えばグリホサートの、生物学
的効果に対する補助としての両親媒性媒質の概念が妥当であるということは、葉
の吸収または効果が界面活性剤によって向上されたという多くの研究によって実
証されている。Wyrill & Burnside,Weed Scienc
e 25,275−287,1997による広範な研究は、「有効な界面活性剤
は、グリホサート噴霧混合物に不可欠な成分である」という結論を導いているが
、もたらされる除草効果の向上度は、界面活性剤のタイプの間でかなり変わるこ
とが示されている。著者は、「界面活性剤混合物の効果は、かなり変化しやすく
、予想しがたい」と、また「すでに界面活性剤を含有するグリホサート噴霧混合
物への界面活性剤または湿潤剤の無分別な添加は避けるべきである」と警告して
いる。Wyrill & Burnsideの研究には、一般に、施用されるグ
リホサートの割合に対して非常に高い割合で界面活性剤を施用することが含まれ
ている。これらの条件のもとで、および彼等が研究した特定の植物種に関して、
著者は、一般に、カチオン性界面活性剤は、非イオン性界面活性剤よりグリホサ
ートの除草効果を大きく向上させることを見出した。高い界面活性剤レベルで、
外因性化学物質、特にグリホサートが生物活性を向上させる時の界面活性剤の相
対効果によって、本発明の範囲にあるような、さらにずっと低い界面活性剤レベ
ルでの相対効果に対して信頼できる予想を行うことができないことは、当業者に
よく認められている。
【0021】 国際公開WO98/06259にじゃ、グリホサート組成物との混合物で、ま
たはグリホサート組成物に続く順番で施用される多種多様なカチオン性、非イオ
ン性、アニオン性および両性界面活性剤に関するデータが報告されている。
【0022】 界面活性剤の疎水性部分に関係して、本明細書中で用いる用語「アルキル」は
、別様に文脈によって求められない限り、界面活性剤業界において通常適用され
るような不飽和基、例えば、アルケニルおよびアルキニル基、ならびに飽和アル
キル基を包含する脂肪族炭化水素という広い意味を有する。
【0023】 一つ以上のオキシエチレン鎖中に、一つ以上のプロトン化し得るアミノ基また
はカチオン性アンモニウム基と共に合計1〜約100個のオキシエチレン単位を
含む親水性部分を有する界面活性剤は、グリホサートおよびその他のアニオン性
外因性化学物質の配合に有用な界面活性剤の好ましい選択である。例えば、商品
名Roundup(登録商標)で販売されている市販のグリホサート除草剤製品
は、ポリオキシエチレンC〜C22アルキルアミンに基づく界面活性剤組成物
と配合されている。例えば、Roundup(登録商標)除草剤の製剤に広範に
用いられている界面活性剤組成物、Monsanto CompanyのMON
0818は、1分子あたり平均約15個のオキシエチレン単位を有するポリオ
キシエチレンタローアミンを含有する。
【0024】 多数の特許が、グリホサート、およびオキシエチレンまたはポリオキシエチレ
ンアミンまたはアンモニウム界面活性剤を含む組成物を開示している。
【0025】 Forbesらの米国特許第5,668,085号は、グリホサート、および
1分子あたり平均約12個以下のオキシエチレン単位を有するポリオキシエチレ
ンC〜C22アルキルアミン界面活性剤を含む組成物を開示している。オース
トラリア特許出願第57565/90号は、グリホサートおよびポリオキシエチ
レンC〜C22アルキルジアミノプロパン界面活性剤を含む組成物を開示して
いる。Kassebaum & Berkの米国特許第5,317,003号は
、グリホサート、および1分子あたり約5〜約50個のオキシエチレン単位を有
する第四ポリオキシエチレンC〜C14アルキルメチルアンモニウム界面活性
剤を含む組成物を開示している。Claudeらの米国特許第5,652,19
7号は、グリホサート、および1分子あたり2〜20個のオキシエチレン単位を
有する第四ポリオキシプロピレンオキシエチレントリ−(C1〜3アルキル)ア
ンモニウム界面活性剤を含む組成物を開示している。Nguyenの米国特許第
5,118,444号は、グリホサート、および1分子あたり約5〜約25個の
オキシエチレン単位を有するポリオキシエチレンC6〜20アルキルアミン酸化
物界面活性剤を含む組成物を開示している。Wrightの米国特許第5,75
0,468号は、グリホサートおよびポリオキシエチレン−t−アルキルエーテ
ルアミン、ポリオキシエチレン第四アルキルエーテルアンモニウム、またはポリ
オキシエチレンアルキルエーテルアミンオキシド界面活性剤を含む組成物を開示
している。フランス特許出願第2 648 316号は、グリホサートおよびポ
リオキシエチレンN−アルキル−1,3−ジアミノプロパン界面活性剤を含む組
成物を開示している。
【0026】 ポリオキシエチレンC16〜C22アルキルエーテル界面活性剤は、あまり多
くはないが、グリホサートを有する組成物中に、一般に、本発明の範囲外の界面
活性剤対グリホサート重量比で開示されている。例えば、欧州特許第0 206
537号は、グリホサート、および1分子あたり平均約55個のオキシエチレ
ン単位を有するポリオキシエチレンC16〜C18アルキルエーテル界面活性剤
であるBASFのPlurafac(商標)A−39界面活性剤を含む固体組成
物を開示している。その特許において、Plurafac(商標)A−39のグ
リホサート酸当量に対する最低重量比は、約1.16:1と計算することができ
る(引用特許の表IVの組成物12)。
【0027】 Wyrill & Burnsideは、前掲引用書中において、本発明の範
囲から遠く離れた界面活性剤対グリホサート比で、グリホサート、およびPlu
rafac(商標)A−46として特定されるポリオキシエチレンアルキルエー
テル界面活性剤と、ポリオキシエチレンアルキルアミン界面活性剤、Akzoの
Ethomeen(商標)T/15およびMonsantoのMON 0818
との1:1混合物を含む植物処理用組成物を開示している。おそらく、組成物中
の界面活性剤濃度が非常に高い(1重量%/容積)ため、混合物にアルキルアミ
ン界面活性剤単独を超える有意な利点がないことは明白であった。
【0028】 ポリオキシエチレンアルキルアミンまたはアルキルアンモニウム界面活性剤と
、アルキルエーテルが、国際公開WO95/16351の場合のように第二アル
コールから、Warnerの米国特許第5,663,117号の場合のようにゲ
ルベアルコールから、またはKassebaumらの米国特許第5.639.7
11号の場合のようにアセチレン性ジオールから誘導されるポリオキシエチレン
アルキルエーテル界面活性剤との混合物に関して、より低い界面活性剤対グリホ
サート重量比で、グリホサート除草効果の強い向上が報告されている。欧州特許
出願第0 582 561号は、ポリオキシエチレン第四アルキルアンモニウム
界面活性剤(AkzoのEthoquad(商標)18/25)およびポリオキ
シエチレンC13アルキルエーテル界面活性剤(HenkelのTrycol(
商標)5943)を含有する固体顆粒状グリホサート組成物を開示しているが、
この組成物の除草効果は報告されていない。
【0029】 Townsonは、英国、ブリストル大学の彼女の博士論文、「Inpera
ta cylindrica(L.)Rueshel(チガヤの一種)の調節に
関するグリホサートおよびイマザピルの効能に関連して配合および施用を変える
ことの影響(Influence of formulation and a
pplication variables in ralation to
the performance of glyphosate and im
azapyr for control of Inperata cylin
drica(L.)Raeushel)」、312頁、1990年において、3
、12および19個のオキシエチレン単位をそれぞれ有するポリオキシエチレン
16〜C18アルキルエーテルを、グリホサートおよびイマザピルの葉上保持
、吸収、移行および除草効果の向上について比較している。比較は、より短いア
ルキル鎖長(C9〜11、C12〜15およびC13〜15)を有するポリオキ
シエチレンアルキルエーテルでも行っている。この研究には、さらに、ポリオキ
シエチレンアルキルアミン界面活性剤も含まれるが、アルキルエーテルとアミン
界面活性剤の配合物は試験されていない。
【0030】 本発明の目的は、植物の茎葉に施用する外因性化学物質、特にアニオン性外因
性化学物質の生物学的効果を向上させる新規方法を提供することである。
【0031】 本発明のもう一つの目的は、アニオン性外因性化学物質の生物学的効果を向上
させるために既存の方法に代わる有用な方法を提供することである。
【0032】 (図面の簡単な説明) 図1は、実施例24において説明するような、本発明の組成物24−04に関
する場の勾配の二乗、「勾配」に対するグリホサートプロトンNMR共鳴振幅
の自然対数「ln(振幅)」のプロット図である。プロットしたデータは曲線を
形成し、これは、二つの直線成分、グリホサートの遊離プールを表わすものとグ
リホサートの取込まれたプールを表わすものに分解することができる。 図2は、実施例24において説明するような、レシチン対MON 0818の
重量比に対する、取込まれたプールにおけるグリホサートの割合のプロット図で
ある。
【0033】 (発明の開示) 本発明の一つの実施態様において、 (i)(a)その中に溶解するか分散させる水; (b)生物学的に有効な量のアニオン性外因性化学物質; (c)式(I):
【0034】
【化5】 (式中、R12は、約16〜約22個の炭素原子を有する脂肪族飽和または不飽
和ヒドロカルビル基であり、nは、約5〜約100の平均数であり、mは、0〜
約5の平均数であり、各−((CHR)O)−基における一方のRは水素であ
り、もう一方のRはメチルであり、R13は、水素、C1〜4アルキルまたはC 2〜4 アシル基である) を各々が有する一つ以上の界面活性剤から成るアルキルエーテル界面活性剤成
分;および (d)(1)0〜約7個のエーテル結合によって共に結合されている一つまた
は複数の独立して飽和または不飽和、枝分れまたは枝分れしていない脂肪族、脂
環式または芳香族C3〜20ヒドロカルビルまたはヒドロカルビレン基を有し、
合計約8〜約24個の炭素原子を有する疎水性部分、および (2)直接それに結合した1〜3個のオキシエチレン基またはポリオキシエチ
レン鎖を有する、カチオン性アミノ基、またはプロトン化によりカチオン性にな
り得るアミノ基を含む親水性部分であって、これらのオキシエチレン基およびポ
リオキシエチレン鎖が、界面活性剤1分子あたり平均1〜約50個のオキシエチ
レン単位を含み、疎水性部分がアミノ基に結合しているか、またはエーテル結合
によってオキシエチレン単位に結合している親水性部分、を含む分子構造を各々
が有する一つ以上の界面活性剤から成るアミン界面活性剤成分;を含む植物処理
用組成物であって、 アルキルエーテル界面活性剤成分のアミン界面活性剤成分に対する重量比が、
約1:10〜約10:1であり、アルキルエーテル界面活性剤成分およびアミン
界面活性剤成分が、合計で、酸当量で表わされるアニオン性外因性化学物質の1
重量部あたり約0.05〜約0.5重量部のアジュバント量で存在する植物処理
用組成物を調製すること;および (ii)生物学的に有効な量の植物処理用組成物を植物の茎葉に施用すること;
を含む、植物の茎葉に対して施用するアニオン性外因性化学物質の生物学的効果
を誘導するための方法を提供し、本方法によって、アルキルエーテル界面活性剤
成分とアミン界面活性剤成分とが、相乗的に相互作用して、植物処理用組成物中
、同じ全界面活性剤濃度で、いずれかの成分単独によって誘導されるより大きい
アニオン性外因性化学物質の生物学的効果が誘導される。
【0035】 本発明のもう一つの実施態様において、 (i)すぐ上に記載したように植物処理用組成物を調製すること;および (ii)生物学的に有効な量の植物処理用組成物を、雨または植物に対する樹
上潅水の起動前、約6時間以内に植物の茎葉に施用すること を含む、植物の茎葉に施用するアニオン性外因性化学物質の生物活性を誘導する
ための方法を提供する。この実施態様において、本組成物の耐雨性は、多くの場
合、驚くほど良好であることがわかった。
【0036】 本発明のさらにもう一つの実施態様において、 (i)(a)その中に溶解するか分散させる水; (b)アニオン性であり、除草剤として有効な量で存在する第一除草剤; (c)茎葉に施用後約4日以内に目に見える殺草兆候を植物に誘導するために
有効な量で存在する第二除草剤; (d)すぐ上に記載したようなアルキルエーテル界面活性剤成分;および (e)すぐ上に記載したようなアミン界面活性剤成分; を含む植物処理用組成物であって、アルキルエーテル界面活性剤成分のアミン界
面活性剤成分に対する重量比が、約1:10〜約10:1であり、アルキルエー
テル界面活性剤成分およびアミン界面活性剤成分は、合計で、酸当量で表わされ
る第一除草剤の1重量部あたり約0.05〜約0.5重量部のアジュバント量で
存在する植物処理用組成物を調製すること;および (ii)生物学的に有効な量の植物処理用組成物を植物の茎葉に施用すること
; を含む、植物の茎葉に施用するアニオン性除草剤の除草剤活性を誘導するための
方法を提供する。この実施態様では、第二除草剤の存在によって、第一除草剤の
除草効果に対して観察された拮抗作用のレベルは驚くほど低く、または拮抗作用
が全く存在しないものさえ観察された。この実施態様で用いられる植物処理用組
成物は、それ自体が本発明の実施態様である。
【0037】 好ましくは、本発明において有用なアミン界面活性剤は、約4のpHを有する
水性媒質中に存在する時、式(II):
【0038】
【化6】 (式中、Rは、水素または直鎖もしくは枝分れしたC8〜20脂肪族ヒドロカ
ルビル基であり;各zは、独立して2または3であり;各Rは、水素またはメ
チルであり、zが2である場合、二つの−(CHR)−基のうち少なくとも一
つのRは、メチルであり;yは、R−(O−(CHR−基中の炭
素原子の合計数が8〜24であるように、0〜7であり;xは、0〜5であり;
は、水素、C1〜4アルキルまたはベンジルであり;Rは、C1〜4アル
キルまたは−(CHCH−O)x’であり、Rは、C1〜4アルキル
または−(CHCH−O)x”であり、この場合、Rは、水素、C 〜4 アルキルまたはC2〜4アシルであり、x’およびx”は、x+x’+x”
(アミン界面活性剤の分子中のオキシエチレン単位の合計数)が1〜約50であ
るような平均数であり;Zp−は、適するアニオンであり;pは、1または2で
ある) または式(III):
【0039】
【化7】 (式中、R、R、R、R、x、yおよびzは、すぐ上で定義したとおり
であり、Yは、−O、−(CHR−COOおよび−(CHR −SO から選択されるアニオン基であり、この場合、wは、1〜3であり、
各Rは、独立して水素、ヒドロキシ、C1〜4アルキルまたはヒドロキシ−(
1〜4アルキル)である) によって個々に表わすことができる化学構造を有する。
【0040】 その他の有用なアミン界面活性剤には、式(IV)
【0041】
【化8】 (式中、R、R、x、yおよびzは、すぐ上で定義したとおりであり、vは
、2〜6の数であり、R、RおよびRは、独立してC1〜4アルキルまた
は−(CHCH−O)であり、この場合、Rは、水素、C1〜4
ルキルまたはC2〜4アシルであり、各kは、アミン界面活性剤の分子中のオキ
シエチレン単位の合計数が1〜約50であるような平均数である) によって表わすことができるものが挙げられる。
【0042】 アルキルエーテル界面活性剤(複数を含む)およびアミン界面活性剤(複数を
含む)は、指示した範囲内の比率の界面活性剤混合物として共に提供される時、
一般に、以下の予期せぬ作用のうち少なくとも1つを有することがわかった: (i)界面活性剤は、植物処理用組成物を植物の茎葉に施用した時、アニオン
性外因性化学物質の生物学的効果を向上させるように相乗的に相互作用する; (ii)植物処理組成物を植物の茎葉に施用し、施用後すぐ(例えば、約6時
間以内)に雨が降るか、または樹上潅水を作動させた時、界面活性剤が協力して
、驚くほど向上した耐雨性をもたらす; (iii)組成物中にさらに存在する第二外因性化学物質によって、特に、その
外因性化学物質が除草剤である場合、界面活性剤が協力して、アニオン性外因性
化学物質の生物学的効果に対する拮抗作用を予想外に低下させる。
【0043】 当業者において相乗効果に関するその他のあらゆる定義が適用されてはいるが
、本発明では、一つ以上のアルキルエーテル界面活性剤と一つ以上のアミン界面
活性剤の間の「相乗的な」相互作用は、以下の試験を満たすものであると考えて
いただきたい。この試験は、本明細書中で定義する「最適以下のアジュバント量
」であるアルキルエーテルおよび/またはアミン界面活性剤の合計量を用いて行
う。こうした合計量のアルキルエーテルおよびアミン界面活性剤の混合物が、共
に施用されるアニオン性外因性化学物質の生物学的効果を誘導し、これが、同じ
合計量のアミン界面活性剤が実質的に不在であるアルキルエーテル界面活性剤(
複数を含む)によって、または同じ合計量のアルキルエーテル界面活性剤が実質
的に不在であるアミン界面活性剤(複数を含む)によって誘導される生物学的効
果より大きい場合、混合物のアルキルエーテルおよびアミン界面活性剤成分は、
相乗的な方式で相互作用していると考えられる。
【0044】 界面活性剤または界面活性剤混合物の「アジュバント量」とは、アニオン性外
因性化学物質と共に植物茎葉に施用された時、いずれかの界面活性剤が不在の状
態で施用されたアニオン性外因性化学物質によって提供されるより目立って大き
い生物学的効果度を誘導するために十分な量である。界面活性剤または界面活性
剤混合物の「最適以下のアジュバント量」とは、2回分の量の界面活性剤または
界面活性剤混合物によって誘導されるより目立って小さい生物学的効果度を誘導
するアジュバント量である。界面活性剤量は、水性植物処理用組成物中の重量/
容積濃度、および液体または固体濃厚組成物中の重量/重量濃度として便利に表
わされる。
【0045】 本発明が、界面活性剤混合物を最低以下のアジュバント量で用いる状況に限定
されているとは、考えないでいただきたい。界面活性剤混合物のアルキルエーテ
ルとアミン成分の間の相乗効果についての試験のみに、最適以下のアジュバント
量での施用が求められる。
【0046】 さらに、本発明の組成物のアルキルエーテルとアミン界面活性剤の間の相乗的
相互作用特性は、必ずしもすべての植物種において、または複合的な生物学的現
象の標準的な可変性に服するすべての施用条件下で示されるわけではない。しか
し、この相乗的相互作用から得られる一般的に優れた生物学的効果は、当業者に
おける重大な前進を代表するべく十分な頻度および一貫性をもって示される。
【0047】 本明細書において「耐雨性」とは、外因性化学物質を含有する植物処理組成物
の葉への施用後間もなく雨が降るか、または樹上潅水を作動させた時、外因性化
学物質の生物学的効果が維持される程度を意味する。耐雨性は、雨または樹上潅
水を伴う生物学的効果と伴わない生物学的効果を比較することによって測定する
ことができる。耐雨性についての適する試験には、植物処理用組成物を施用した
約5分から約6時間後に開始して、約10〜約100mm/時の割合で約2.5
〜約25mmの量の樹上潅水をスプリンクラーまたは噴霧システムによって処理
植物に施すこと、およびこうした樹上潅水を受けていない処理植物との比較によ
る生物学的効果を記録することが含まれる。
【0048】 本明細書における「拮抗作用」とは、施用された時に、植物処理用組成物中の
第一外因性化学物質の生物学的効果を低下させる作用を意味し、こうした低下は
、同じ植物処理用組成物中に、第二外因性化学物質を含むことによってもたらさ
れる。
【0049】 本発明の方法に有用な植物処理用組成物は、「すぐに使用できる」製品として
市場生産者または配合者が最終使用者に提供することができる。別法として、植
物処理用組成物は、最終使用者が、アニオン性外因性化学物質を含有する第一濃
厚組成物、界面活性剤混合物のアルキルエーテル成分を含有する第二濃厚組成物
、および界面活性剤混合物のアミン成分を含有する第三濃厚組成物を水に溶解、
分散または希釈することによって調製することができる。さらなる別法として、
植物処理用組成物は、最終使用者が、アニオン性外因性化学物質を含有する第一
濃厚組成物と、界面活性剤混合物を含有する第二濃厚組成物とを水に溶解、分散
または希釈することによって調製することができる。なおさらなる別法として、
植物処理用組成物は、最終使用者が、アニオン性外因性化学物質および界面活性
剤混合物を含有する単一濃厚組成物とを水に溶解、分散または希釈することによ
って調製することができる。植物処理用組成物を調製するためのその他の方法は
、当業者には明らかであろう。
【0050】 濃厚組成物が適する量の水に溶解、分散または希釈する時、上で提供したよう
な本発明の方法に有用な植物処理用組成物が生成されるような、酸当量(a.e
.)で表わされる約10〜約90重量%のアニオン性外因性化学物質をアルキル
エーテル界面活性剤およびアミン界面活性剤と共に含む、茎葉に施用して、生物
学的作用を誘導するための水性担体中の濃厚組成物も本発明の実施に有用である
。こうした濃厚組成物は、固体であってもよいし、液体であってもよい。考慮す
る固体濃厚組成物は、約90重量%a.e.以下の外因性化学物質を含有する。
考慮する液体濃厚組成物は、酸当量(a.e.)で表わされる約50重量%以下
の外因性化学物質を含有する。
【0051】 (発明の詳細な説明) アニオン性外因性化学物質 本発明の方法に有用な組成物に用いることができるアニオン性外因性化学物質
の例には、化学農薬(除草剤、殺藻剤、殺真菌剤、殺菌剤、殺ウイルス剤、殺虫
剤、アブラムシ用殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤および軟体動物駆除剤など)、植
物成長調節剤、肥料および栄養剤、生殖体撲滅薬、枯葉剤、乾燥剤、およびそれ
らの混合物などが挙げられるが、それらに限定されない。本明細書における開示
には、「一つアニオン性外因性化学物質」に関するとあるが、所望とあらば、一
つ以上のアニオン性外因性化学物質を含むことができることはご理解いただけよ
う。
【0052】 好ましいアニオン性外因性化学物質群は、通常、発生後に葉の茎葉に施用され
るもの、すなわち、葉施用用アニオン性外因性化学物質から成る。特に好ましい
葉施用用アニオン性外因性化学物質は、植物体全体にわたって浸透効果を発揮す
るもの、すなわち、植物の茎葉におけるそれらの侵入点から、所望の生物学的作
用を有効に発揮することができるその他の部位へと、ある程度、移行するものか
ら成る。
【0053】 除草剤、植物成長調節剤および殺線虫剤、特に、対イオンを除いて約300未
満の分子量を有するものが、これらの中で特に好ましい。
【0054】 こうした化合物の中で、さらになお好ましいカテゴリーは、米国特許第5,3
89,680号に開示されているものなどの殺線虫剤から成る。この特許は、本
明細書中に引例として包含する。この群の中で好ましい殺線虫剤は、3,4,4
−トリフルオロ−3−ブテン酸、またはN−(3,4,4−トリフルオロ−1−
オキソ−3−ブテニル)グリシンである。
【0055】 一つの実施態様において、アニオン性外因性化学物質は、除草剤である。適す
る除草剤には、アシフルオルフェン、アシュラム、ベナゾリン、ベンタゾン、ビ
ラナホス、ブロマシル、ブロモキシニル、カルフェントラゾン、クロラムベン、
クロピラリド、2,4−D、2,4−DB、ダラポン、ジカンバ、ジクロルプロ
プ、ジクロホップ、エンドサール、フェナック、フェノキサプロプ、フラムプロ
プ、フルアジホップ、フルミクロラック、フルオログリコフェン、ホメサフェン
、ホサミン、グルホシネート、グリホサート、ハロオキシホップ、イマザメス、
イマザメタベンズ、イマザモクス、イマザピック、イマザピル、イマザキン、イ
マゼタピル、イオキシニル、MCPA、MCPB、メコプロプ、メチルアルソン
酸、ナプタラム、ノナン酸、ピクロラム、キンクロラック、キザロホップ、スル
ファミン酸、2,3,6−TBA、TCA、トリクロピル、および農学上許容さ
れ得るそれらの塩が挙げられるが、それらに限定されない。特に好ましい除草剤
は、アミン、カルボキシレート基をそれぞれ少なくとも一つ、およびホスホネー
トまたはホスフィネート官能基のいずれかを含む分子構造のものである。このカ
テゴリーには、除草剤N−ホスホノメチルグリシン(グリホサート)およびDL
−ホモアラニン−4−イル(メチル)ホスフィネート(グルホシネート)が含ま
れる。別の好ましい除草剤群は、イマザメス、イマザメタベンズ、イマザモクス
、イマザピック、イマザピル、イマザキンおよびイマゼタピルを含むイミダゾリ
ノン類のものである。
【0056】 本明細書では、グリホサートを特に論及して本発明を説明する。グリホサート
は3つの酸部位を有し、そのため三塩基塩を形成することができるが、好ましい
水性組成物はpH値が約8以下であり、このpH値で三塩基塩として存在するグ
リホサートの割合は、無視してよいほど小さい。従って、本明細書では、pH8
において有意に脱プロトン化される二つの酸部位のみを考慮する。これらのうち
の一方は、グリホサート分子のホスホネート部分にあり、もう一方は、カルボキ
シレート部分にある。4〜5付近のpHでは、一価のグリホサートアニオンが優
勢である。
【0057】 本発明の方法に有用な植物処理用組成物において、そのすべての形態で存在す
るアニオン性外因性化学物質の量は、植物の茎葉に施用した時、望ましい生物活
性を誘導するために十分な量である。こうした組成物は、時として、「噴霧組成
物」、「噴霧可能組成物」または「すくに使用できる組成物」と呼ばれ、また典
型的には、酸当量(a.e.)で表わされる約0.02重量%〜約2重量%のア
ニオン性外因性化学物質を含有する。一部の目的のために、こうした組成物は、
約5重量%a.e.まで、または10重量%a.e.まででさえ含有することが
できる。
【0058】 本発明の実施に有用な濃厚組成物において、そのすべての形態で存在するアニ
オン性外因性化学物質の量は、適する量の水に希釈、溶解または分散すると、植
物処理用組成物を生成し、植物処理用組成物を植物の茎葉に施用すると、所望の
生物活性を誘導するために十分な量である。
【0059】 パッケージ型濃厚組成物のコストの有意な部分がパッケージング、輸送および
保管についての容積関連コストである場合、組成物中の外因性化学物質の濃度ま
たは配合量を実施できる最大まで増大させることが望ましい。一般に、液体組成
物の配合量を制限する因子は、保管条件の範囲のもとでの組成物の物理的安定度
である。特に液体組成物における配合量の上限は、組成物中のその他の成分の性
質および濃度に依存し、当業者において既知の手順を用いて、日常の経験から容
易に決定することができる。
【0060】 アニオン性外因性化学物質は、その酸形態で存在することができるが、主とし
て、塩または塩の混合物の形態で存在することが好ましい。好ましくは、こうし
たそれぞれの塩は水溶性であり、約100より低い分子量のカチオン性対イオン
を有する。特に好ましい水溶性塩において、カチオン性対イオンは一価であり、
アルカリ金属カチオン、アンモニウムカチオン、および合計1〜6個の炭素原子
を有する有機アンモニウムおよびスルホニウムカチオンから選択される。
【0061】 詳細には、アニオン性外因性化学物質がグリホサートである場合、本発明の組
成物に用いるために適するカチオン性対イオンの例は、ナトリウム、カリウム、
アンモニウム、ジメチルアンモニウム、イソプロピルアンモニウム、モノエタノ
ールアンモニウムおよびトリメチルスルホニウムカチオンである。
【0062】 この明細書を通して、アニオン性外因性化学物質に対するすべての論及は、一
般に、別様に文脈によって指示されない限り、特に、グリホサートにあてはまる
と考えることができる。
【0063】 アルキルエーテル界面活性剤 上に示したように、本発明の方法に有用な組成物のアルキルエーテル界面活性
剤成分には、式(I):
【0064】
【化9】 (式中、R12は、約16〜約22個の炭素原子を有する脂肪族飽和または不飽
和ヒドロカルビル基であり、nは、約5〜約100の平均数であり、mは、0〜
約5の平均数であり、各−((CHR)O)−基における一方のRは水素であ
り、もう一方のRはメチルであり、R13は、水素、C1〜4アルキルまたはC 2〜4 アシル基である) をそれぞれ有する一つ以上の界面活性剤を含む。
【0065】 好ましくは、R12は、直鎖、さらに好ましくは直鎖C16またはC18アル
キル、アルケニルまたはアルカジエニル基、例えば、セチル、ステアリル、オレ
イルまたはリノレイル基である。有利には、アルキルエーテル界面活性剤成分は
、種々のR12基を有する界面活性剤の混合物である。例えば、R12基が、主
としてセチルおよびステアリル基である、化粧品文献に「セテアレス」と記載さ
れている製品であってもよい。あるいは、アルキルエーテル界面活性剤成分は、
天然油または脂肪から誘導することができる。例えば、その原料が牛脂である場
合、R12基は、主としてセチル、ステアリルおよびオレイルである。原料がト
ウモロコシ油またはダイズ油である場合、R12基は、主としてオレイルおよび
リノレイルである。原料がパームオイルである場合、R12基は、主としてセチ
ルおよびオレイルである。原料が綿実油である場合、R12基は、主としてセチ
ル、オレイルおよびリノレイルである。
【0066】 好ましくは、n(オキシエチレン単位の平均数)は、約7〜約50、さらに好
ましくは約10〜約40である。好ましくは、mは、0であり、R13は、水素
である。
【0067】 アルキルエーテル界面活性剤の中で、特に好ましいものには、例えば、ICI
のBrij(商標)56として入手することができるセテス−10;例えば、I
CIのBrij(商標)58として入手することができるセテス−20;例えば
、ICIのBrij(商標)78、HenkelのEmthox(商標)588
8−A、HetereneのSTA−20として入手することができるステアレ
ス−20;例えば、HetereneのSTA−30として入手することができ
るステアレス−30;例えば、HetereneのHetoxol(商標)CS
−20として入手することができるセテアレス−20;例えば、BASFのPl
urrafac(商標)A−38として入手することができるセテアレス−27
;および例えば、ICIのBrij(商標)98およびHenkelのTryc
ol(商標)5971として入手することができるオレス−20がある。
【0068】 アミン界面活性剤 上に示したように、本発明の方法に有用な組成物のアルキルエーテル界面活性
剤成分は、好ましくは、式(II):
【0069】
【化10】 または式(III):
【0070】
【化11】 (式中、Rは、水素、または直鎖もしくは枝分れしたC8〜20脂肪族ヒドロ
カルビル基であり;各zは、独立して2または3であり;各Rは、水素または
メチルであり、そのためzが2である場合、二つの−(CHR)−基のうち少
なくとも一つのRは、メチルであり;yは、R−(O−(CHR −基中の炭素原子の合計数が8〜24であるように、0〜7であり;xは、0〜
5であり;Rは、水素、C1〜4アルキルまたはベンジルであり;Rは、C 1〜4 アルキルまたは−(CHCH−O)x’であり、Rは、C1〜 アルキルまたは−(CHCH−O)x”であり、この場合、Rは、
水素、C1〜4アルキルまたはC2〜4アシルであり、x’およびx”は、x+
x’+x”(アミン界面活性剤の分子中のオキシエチレン単位の合計数)が1〜
約50であるような平均数であり;Zp−は、適するアニオンであり;pは、1
または2であり、Yは、−O、−(CHR−COOおよび−(CH
−SO から選択されるアニオン基であり、この場合、wは、1〜3
であり、各Rは、独立して水素、ヒドロキシ、C1〜4アルキルまたはヒドロ
キシ−(C1〜4アルキル)である) を約4のpHでそれぞれ有する一つ以上の界面活性剤を含む。その他の有用なア
ミン界面活性剤には、式(IV):
【0071】
【化12】 (式中、R、R、x、yおよびzは、すぐ上で定義したとおりであり、vは
、2〜6の数であり、R、RおよびRは、独立してC1〜4アルキルまた
は−(CHCH−O)であり、この場合、Rは、水素、C1〜4
ルキルまたはC2〜4アシルであり、各kは、アミン界面活性剤の分子中のオキ
シエチレン単位の合計数が1〜約50であるような平均数である) によって表わすことができるものが挙げられる。
【0072】 本明細書中で、最大または最小「平均数」がオキシエチレン単位などの構造的
特徴を参照しながら述べる時、界面活性剤製品における個々の分子中のこうした
単位の整数が、典型的には、最大「平均数」より大きく、最小「平均数」より小
さい整数を含むみ得る範囲にわたって変化することは、当業者にはご理解いただ
けよう。「平均数」に規定される範囲外の整数のこうした単位有する個々の界面
活性剤分子が組成物中に存在しても、その「平均数」が規定範囲内にあり、その
他の要件を満たす限り、その組成物は、本発明の範囲から除外されない。
【0073】 本発明の方法に有用な組成物のアミン界面活性剤成分の一部またはすべてとし
て有用であり得る界面活性剤タイプの例には、以下のものが挙げられる: (A)Rが、C8〜20脂肪族、飽和または不飽和、直鎖もしくは枝分れした
ヒドロカルビル鎖であり、yが、0である式(II)または(III)の界面活
性剤。この群では、Rのみが、界面活性剤の疎水性部分を形成し、アルキルア
ミンの場合のように直接アミンまたはアンモニウム基に結合しているか、または
一定のアルキルエーテルアミンの場合のようにオキシエチレン基の酸素原子もし
くはポリオキシエチレン鎖の末端酸素原子によって形成されるエーテル結合によ
ってアミンまたはアンモニウム基に結合している。異なる親水性部分を有するサ
ブタイプの例には以下のものが挙げられる:
【0074】 (A−1)Rが、−(CHCH−O)x’Hであり、Rが、−(CH CH−O)x”H(この場合、x’+x”は、2〜30の平均数である)で
あり、Rが、水素またはメチルである式(II)の界面活性剤。このサブタイ
プには、当業者において既知の市販界面活性剤、すなわち本明細書中で「ポリオ
キシエチレンアルキルアミン」(この場合、xは、0であり、Rは、水素であ
る)、一定の「ポリオキシエチレンアルキルエーテルアミン」(この場合、xは
、1〜5であり、Rは、水素である)、および「ポリオキシエチレンN−メチ
ルアルキルアンモニウム塩」、例えば塩化物(この場合、xは、0であり、R は、メチルであり、Rp−は、塩化物アニオンであり、pは、1である)、と呼
ばれるものが含まれる。適する例には、アミン基がプロトン化されていない時、
界面活性剤が、式:
【0075】
【化13】 (米国特許第5,750,468号に開示されているように、式中のRは、C 12〜15 アルキルであり、xは、3であり、x’+x”は、約5の平均数であ
る)に従う、例えば、Ethomeen(商標)C/12、Ethomeen(
商標)T/15、Ethomeen(商標)C/20およびEthomeen(
商標)T/25としてそれぞれAkzoから入手することができる、ポリオキシ
エチレン(2)ココアミン、ポリオキシエチレン(5)タローアミン、ポリオキ
シエチレン(10)ココアミン、およびポリオキシエチレン(15)タローアミ
ン、ならびにEthoquad(商標)C/12、Ethoquad(商標)1
8/12、Ethoquad(商標)T/20およびEthoquad(商標)
C/25としてそれぞれAkzoから入手することができる、ポリオキシエチレ
ン(2)N−メチルココアンモニウムクロリド、ポリオキシエチレン(2)N−
メチルステアリルアンモニウムクロリド、ポリオキシエチレン(10)N−メチ
ルタローアンモニウムクロリド、およびポリオキシエチレン(15)N−メチル
ココアンモニウムクロリドがある。Rが水素であるである場合、すなわち、第
四アンモニウム界面活性剤に対して第三アミン界面活性剤では、アニオンRp− は、典型的に、界面活性剤と一緒に供給されない。しかし、約4〜5のpHにお
けるグリホサート含有処方では、アニオンRp−が、アニオン性外因性化学物質
、例えば、グリホサートのアニオンであり得ることは、ご理解いただけよう。
【0076】 (A−2)xが1〜5であり、R、RおよびRが、独立してC1〜4
ルキルである式(II)の界面活性剤。このサブタイプには、一定の「ポリオキ
シエチレンN−メチルアルキルエーテルアンモニウム塩」、例えば塩化物(この
場合、RおよびRは、それぞれメチルであり、Rp−は、塩化物アニオンで
あり、pは、1である)が含まれる。
【0077】 (A−3)Yが、アニオン性酸化物基である式(III)の界面活性剤。こ
のサブタイプには、当業者において既知の市販界面活性剤、すなわち本明細書中
で「ポリオキシエチレンアルキルアミン酸化物」(この場合、xは、0であり、
は、−(CHCH−O)x’Hであり、Rは、−(CHCH−O
x”Hであり、ここで、x’+x”は、2〜30の平均数である)、および、
一定の「ポリオキシエチレンアルキルエーテルアミンオキシド」(この場合、x
は、1〜5であり、Rは、−(CHCH−O)x’Hであり、Rは、−
(CHCH−O)x”Hであり、ここで、x’+x”は、2〜30の平均数
である)と呼ぶものが含まれる。適する例には、Aromox(商標)C/12
としてAkzoが販売しているポリオキシエチレン(2)ココアミンオキシド、
および米国特許第5,118,444号に開示されているようなポリオキシエチ
レン(10〜20)タローアミンオキシドがある。
【0078】 (B)Rが、C8〜18脂肪族、飽和または不飽和、直鎖もしくは枝分れし
たヒドロカルビル鎖であり、yが、1であり、zが、3であり、Rが、水素で
あり、nが、0である式(II)または(III)の界面活性剤。この群では、
−O(CH−が、アミンまたはアンモニウム基に直接結合する界面活
性剤の疎水性部分を形成する。これらの界面活性剤は、米国特許第5,750,
486号に開示されているようなカテゴリーのアルキルエーテルアミンを成す。
例となるサブタイプは、上記(A−1)および(A−3)に例示したような異な
る親水性部分を有する。適する例は、そのアミン基がプロトン化されていない時
、式:
【0079】
【化14】 に従う界面活性剤、式:
【0080】
【化15】 に従う界面活性剤、および式:
【0081】
【化16】 に従う界面活性剤であり、この場合、米国特許第5,750,468号に開示
されているように、すぐ上の三つの式それぞれにおいて、Rは、C12〜15 アルキルであり、x’+x’’は、約5の平均数である。
【0082】 (C)Rが、C8〜18脂肪族、飽和または不飽和、直鎖もしくは枝分れし
たヒドロカルビル鎖であり、yが、1〜5であり、各−O−(CHR−が
、−OCH(CH)CH−基であり、xが、0である式(II)または(I
II)の界面活性剤。この群では、Rが、一つまたは複数の−OCH(CH )CH−基と共にアミノ官能基に直接結合した界面活性剤の疎水性部分を形成
する。これらの界面活性剤は、米国特許第5,750,468号に開示されてい
るようなさらに進んだカテゴリーのアルキルエーテルアミンを成す。例となるサ
ブタイプは、上の(A−1)および(A−3)に例示したような異なる親水性部
分を有する。適する例は、そのアミン基がプロトン化されていない時、式:
【0083】
【化17】 に従う界面活性剤であり、米国特許第5,750,468号に開示されているよ
うに、式中のRは、C12〜15アルキルであり、yは、2であり、x’+x
’’は、約5の平均数である。
【0084】 (D)Rが、水素であり、yが、3〜8であり、各−O−(CHR
が、−OCH(CH)CH−基であり、xが、1〜3である式(II)の界
面活性剤。この群では、−OCH(CH)CH−基のポリエーテル鎖(ポリ
オキシプロピレン鎖)が、一つ以上のオキシエチレン単位を介してアミノ官能基
に結合している界面活性剤の疎水性部分を形成する。この群の好ましい界面活性
剤において、xは、1であり、R、RおよびRは、独立してC1〜4アル
キルである。これらの界面活性剤は、米国特許第5,652,197号に開示さ
れているポリオキシエチレン第四アンモニウム塩のサブクラスである。適する例
において、yは、7であり、xは、1であり、R、RおよびRは、それぞ
れメチルであり、Zp−は、塩化物アニオンであり、pは、1である。
【0085】 (E)Rが、C8〜18脂肪族、飽和または不飽和、直鎖もしくは枝分れし
たヒドロカルビル鎖であり、xが、0であり、yが、0であり、R、Rおよ
びRが、独立して−(CHCH−O)H基(式中、kは、Σkが1〜約
50であるような平均数である)である式(IV)の界面活性剤。このタイプに
は、当業者において既知の、すなわち本明細書中でポリオキシエチレンN−アル
キルアルキレンジアミンと呼ぶ界面活性剤が含まれる。例には、フランス特許出
願第2 648 316号に開示されているような、1分子あたり3個のオキシ
エチレン単位を有するポリオキシエチレンN−オレイル−1,3−ジアミノプロ
パンがある。
【0086】 式(II)の界面活性剤において、Zp−は、適するいずれのアニオンであっ
てもよいが、好ましくは、塩化物、臭化物、硫酸塩、エト硫酸塩、リン酸塩、酢
酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、乳酸塩、クエン酸塩、または酒石酸塩、あ
るいは上に示したうような、アニオン性外因性化学物質、例えばグリホサートの
アニオンである。
【0087】 現在、本発明の組成物に用いるために最も好ましいアミン界面活性剤は、ポリ
オキシエチレン(2〜20)C12〜18アルキルアミンおよびアルキルアンモ
ニウムクロリドである。
【0088】 アルキルエーテルおよびアミン界面活性剤の量および比率 本発明は、本明細書中で定義するようなアルキルエーテル界面活性剤およびア
ミン界面活性剤の混合物の存在下でのグリホサート除草剤などのアニオン性外因
性化学物質の生物学的効果が、同じ全界面活性剤濃度のアルキルエーテル界面活
性剤単独またはアミン界面活性剤単独の存在下で得られるものより有意に大きく
存在し得るという予想外の発見に一部基づく。この驚くべき相乗的相互作用を生
じるアルキルエーテル界面活性剤成分のアミン界面活性剤成分に対する比率は、
厳密には厳しいわけではなく、重量で約1:10〜約10:1の間である。しか
し、一般に、約1:5〜約5:1、例えば、約1:3〜約3:1の比率を提する
ことが適することはおわかりになるであろう。特定の条件下での特定の界面活性
剤と特定のアニオン性外因性化学物質についての最適な比率は、当業者が日常の
経験から容易に決定することができる。
【0089】 本発明は、施用するアニオン性外因性化学物質の量に対する界面活性剤の量が
相当低く、すなわち、酸当量で表わされるアニオン性外因性化学物質1重量部あ
たり約0.5重量部未満の界面活性剤であるという最大の利点を提供する。典型
的には、より高い界面活性剤レベルでは、いずれか一方の界面活性剤成分のみが
、高い度合いの生物学的効果を与え、混合物を用いることによって生ずるさらに
大きな利点はない。アニオン性外因性化学物質1重量部あたり約0.05重量部
未満の界面活性剤の割合では相乗的相互作用は明らかであるが、この界面活性剤
の合計量では、通常、は有用な大きさの生物学的効果の向上をもたらすには不十
分である。
【0090】 例えば、アニオン性外因性化学物質がグリホサートである場合、本発明の最も
大きな利点は、典型的には約0.1:1〜約0.4:1の界面活性剤対グリホサ
ートa.e.重量比で実現する。
【0091】 本発明の方法に有用な植物処理用組成物において、アルキルエーテル界面活性
剤とアミン界面活性剤を併せた濃度は、好ましくは、約7.5g/L以下である
が、所望とあらば、より高い濃度を用いることもできる。さらに好ましくは、ア
ルキルエーテル界面活性剤とアミン界面活性剤を併せた濃度は、約0.5〜約5
g/L、例えば、約1〜約3g/Lである。
【0092】 本発明の実施に有用な液体濃厚組成物において、アルキルエーテル界面活性剤
とアミン界面活性剤を併せた濃度は、典型的には約25〜約250g/L、さら
に典型的には約50〜約150g/Lである。本発明の実施に有用な固体濃厚組
成物において、アルキルエーテル界面活性剤とアミン界面活性剤を併せた濃度は
、典型的には約3重量%〜約30重量%、さらに典型的には約6重量%〜約18
重量%である。
【0093】 その他の成分 本発明の方法に有用な組成物は、アニオン性外因性化学物質またはその塩、ア
ルキルエーテル界面活性剤およびアミン界面活性剤以外に農学上許容され得る材
料を含有することができる。
【0094】 例えば、一つより多いアニオン性外因性化学物質を含むことができる。例えば
、本発明のグリホサート組成物は、グリホサートに加え、任意に、本明細書中上
で挙げたものから選択されるその他一切のアニオン性除草剤を含有することがで
きる。
【0095】 本発明の特定の実施態様において、グリホサートは、通常、グリホサートの生
物学的効果に拮抗する第二アニオン性除草剤と共に植物処理用組成物中に存在す
る。典型的には、第二アニオン性除草剤は、茎葉への施用後約4日以内に目に見
える殺草兆候を処理植物にもたらすものである。この実施態様に有用な好ましい
組成物において、第二アニオン性除草剤は、その一つまたは複数の塩の形態での
グルホシネートである。典型的には、グルホシネートは、グリホサートより急速
に、処理植物に殺草兆候を誘導し、また二つの除草剤を先行技術の製剤またはタ
ンク混合物の状態で共に施用すると、多くの場合、グリホサートの長期除草効果
を拮抗する。驚くべきことに、また対照的に、一般に、グリホサートおよびグル
ホシネートが本発明に従ってアルキルエーテルおよびアミン界面活性剤を伴うと
、こうした拮抗作用が実質的に低下することがわかった。拮抗作用の低下は、い
ずれか二つのアニオン性外因性化学物質(このうちの一つは、一般にはもう一方
の生物学的効果を拮抗する)を含有する組成物の特徴であると考えられる。
【0096】 グリホサートおよび第二アニオン性除草剤を含有する本発明の方法に有用な組
成物に関する例として、第二アニオン性除草物質、例えばグルホシネートのグリ
ホサートに対するa.e.重量比は、約1:1〜約1:30、好ましくは約1:
2〜約1:20であり得る。
【0097】 本発明の方法に有用な除草剤組成物は、グリホサートまたはその塩などのアニ
オン性除草剤化合物に加えて、任意に、例えば、アニオン性除草剤のエステル誘
導体、またはアセトクロール、アクロニフェン、アラクロール、アメトリン、ア
ミドスルフロン、アニロホス、アトラジン、アザフェニジン、アジムスルフロン
、ベンフルラリン、ベンフルレサート、ベンスルフロン−メチル、ベンスリド、
ベンゾフェナップ、ビフェノクス、ブロモブチド、ブロモフェノキシム、ブタク
ロール、ブタミホス、ブトラリン、ブトロキシジム、ブチレート、カフェンスト
ロール、カルベタミド、カルフェンタラゾン−エチル、クロメトキシフェン、ク
ロルブロムロン、クロリダゾン、クロリムロン−エチル、クロロトルロン、クロ
ルニトロフェン、クロロトルロン、クロルプロファム、クロルスルフロン、クロ
ルサール−ジメチル、クロルチアミド、シンメチリン、シノスルフロン、クレソ
ジム、クロジナホップ−プロパルジル、クロマゾン、クロメプロプ、クロラスラ
ム−メチル、シアナジン、シクロエート、シクロスルファムロン、シクロオキシ
ジム、シハロホップ−ブチル、ダイムロン、デスメジファム、デスメトリン、ジ
クロベニル、ジクロホップ−メチル、ジフルフェニカン、ジメフロン、ジメピペ
レート、ジメタクロール、ジメタメトリン、ジメテンアミド、ジニトラミン、ジ
ノテルブ、ジフェナミド、ジチオピル、ジウロン、EPTC、エスプロカルブ、
エタルフルラリン、エタメトスルフロン−メチル、エトフメサート、エトキシス
ルフロン、エトベンザニド、フェノキサプロプ−エチル、フェヌロン、フラムプ
ロプ−メチル、フラザスルフロン、フルアジホップ−ブチル、フルクロラリン、
フルメトスラム、フルミクロラク−ペンチル、フルミオキサジン、フルオメツロ
ン、フルオロクロリドン、フルオログリコフェン−エチル、フルポキサム、フル
レノール、フルリドン、フルロキシピル−1−メチルヘプチル、フルルタモン、
フルチアセト−メチル、ホメサフェン、ハロスルフロン、ハロキシホップ−メチ
ル、ヘキサジノン、イマゾスルフロン、インダノファン、イソプロツロン、イソ
ウロン、イソオキサベン、イソオキサフルトール、イソオキサピリホップ、ラク
トフェン、レナシル、リヌロン、メフェナセト、メタミトロン、メタザクロール
、メタベンズチアズロン、メチルジムロン、メトベンズウロン、メトブロムウロ
ン、メトラクロール、メトスラム、メトクスロン、メトリブジン、メトスルフロ
ン、モリネート、モノリヌロン、ナプロアニリド、ナプロパミド、ナフタラム、
ネブロン、ニコスルフロン、ノルフルラゾン、オルベンカルブ、オリザリン、オ
キサジアルジル、オキサジアゾン、オキサスルフロン、オキシフルオルフェン、
ペブラート、ペンジメタリン、ペンタノクロール、ペントオキサゾン、フェンメ
ジファム、ピペロホス、プレチラクロール、ピリミスルフロン、プロジアミン、
プロメトン、プロメトリン、プロパクロール、プロパニル、プロパキザホップ、
プロパジン、プロファム、プロプイソクロール、プロピザミド、プロスルホカル
ブ、プロスルフロン、プラフルフェン−エチル、ピラゾリネート、ピラゾスルフ
ロン−エチル、ピラゾキシフェン、ピリブチカルブ、ピリデート、ピリミノバク
−メチル、キンクロラック、キンメラック、キザロホップ−エチル、リムスルフ
ロン、セトキシジム、シジュロン、シマジン、ジメトリン、スルコトリオン、ス
ルフェントラゾン、スルホメツロン、スルホスルフロン、テブタム、テブチウロ
ン、テルバシル、テルブメトン、テルブチラジン、テルブトリン、テニルクロー
ル、チアゾピル、チフェンスルフロン、チオベンカルブ、チオカルバジル、トラ
ルコキシジム、トリアラート、トリアスルフロン、トリベヌロン、トリエタジン
、トリフルラリン、トリフルスルフロンおよびべルノラートから選択される除草
剤などのアニオン性以外の除草剤化合物を任意に含有することができる。
【0098】 本発明の特定の実施態様において、グリホサートは、アニオン性以外であり、
通常、グリホサートの生物学的効果に拮抗する第二除草剤と共に植物処理用組成
物中に存在する。典型的には、第二除草剤は、茎葉への施用後約4日以内に目に
見える殺草兆候を処理植物にもたらすものである。この実施態様に有用な好まし
い組成物において、第二除草剤は、カルフェンタラゾン−エチル、フルミクロラ
ック−ペンチル、フルミオキサジン、フルオログリコフェン−エチル、ホメサフ
ェン、ラクトフェンおよびオキシフルオルフェンから選択される。驚くべきこと
に、先行技術組成物またはこれらの除草剤を伴うタンク混合物に多く見られるグ
リホサート除草効果に対する拮抗作用は、一般に、グリホサートおよび第二除草
剤、例えば、オキシフルオルフェンが本発明に従ってアルキルエーテルおよびア
ミン界面活性剤を伴うと、実質的に低下することがわかった。
【0099】 グリホサートおよびアニオン性以外の第二除草剤を含有する本発明の組成物に
おける例として、第二除草剤、例えば、カルフェントラゾン−エチルのグリホサ
ートa.e.に対する重量比は、約1:1〜約1:250であり得る。第二除草
剤、例えば、オキシフルオルフェンが、目に見える殺草兆候をもたらすために、
より高い投与量で求められる場合、第二除草剤のグリホサートa.e.に対する
重量比は、好ましくは約1:1〜約1:30、さらに好ましくは約1:2〜約1
:20である。
【0100】 本発明の組成物に有用な外因性化学物質は、The Pesticide M
anual,第11版、British Crop Protection C
ouncil(1997)、およびFarm Chemicals Handb
ook ’97,Meister Publishing Company(1
997)などの標準的な参考図書に挙げられているものから選択することができ
る。
【0101】 それらの目的が、処理植物における外因性化学物質の生物学的効果に直接寄与
するものであろうと、なかろうと、農学上許容され得る多様なアジュバントまた
は添加剤物質も含むことができる。例えば、外因性化学物質が除草剤である場合
、液体窒素肥料または硫酸アンモニウムを組成物に含めることができる。硫酸ア
ンモニウムおよび一定のその他の無機アンモニウム塩は、一定の植物種に対する
グリホサートおよびその他の除草剤の除草効果を向上させることが知られている
【0102】 本発明の方法に有用な組成物のその他の任意成分には、着、香り、粘度、ゲル
化特性、凝固点、安定度または組織を変性する薬剤が挙げられる。
【0103】 一つ以上の界面活性剤、特に上で説明した種類の他のものも考慮する組成物に
含めることができる。広範な界面活性剤を外因性化学物質の配合者から入手する
ことができ、McCutcheon’s Emulsifiers and D
etergents,1998年版,またMC Publishing Com
pany、またはHandbook of Industrial Surfa
ctants,第二版,Gower(1997)などの標準図書から容易に選択
することができる。
【0104】 用いることができるこうした追加の界面活性剤のタイプまたは化学的種類に対
する制限はない。非イオン性、アニオン性、カチオン性および両性タイプ、また
はこれらのタイプの一つ以上の組合わせは、特定の状況下では、すべて有用であ
る。例えば、両性アシルホスファチジルクロリン界面活性剤を含有するダイズレ
シチンは、より詳細に以下に説明するように、一定の液体濃厚組成物の安定化に
有用であることがわかった。
【0105】 本発明の方法に有用な組成物に有用であり得る別の種類の添加剤材料は、動物
、植物または合成由来の脂肪酸のトリグリセリドエステル、パラフィン、ポリシ
ロキサン、または脂肪酸などの油、またはそれらのエステルもしくはアミドであ
る。天然トリグリセリド油は、精留されていてもによいし、されていなくてもよ
い。精留によって、一定の脂肪酸鎖長をを除去して、融点を変更することができ
る。
【0106】 本発明の特定の実施態様には、式(V):
【0107】
【化18】 (式中、Rは、約5〜約21個の炭素原子を有するヒドロカルビル基であり、
は、約1〜約14個の炭素原子を有するヒドロカルビル基であり、Rおよ
びR中の炭素原子の合計数は、約11〜約27であり、Qは、OまたはNHで
ある) に対応する化学構造をそれぞれ有する一つ以上の油が含まれる。RおよびR は、好ましくは直鎖ヒドロカルビルである。Rは、好ましくは約11〜約2
1個の炭素原子を有し、好ましくは天然飽和または不飽和脂肪酸から誘導される
。Rは、好ましくは1〜約6個の炭素原子を有するアルキル基である。従って
、式(V)の特に好ましい油は、脂肪酸のC1〜6アルキルエステルまたはC 〜6 アルキルアミドである。
【0108】 一定の好ましい実施態様には、C12〜18脂肪酸のC1〜4アルキルエステ
ル、好ましくはC12〜18飽和脂肪酸のC1〜4アルキルエステルである油が
含まれる。例には、オレイン酸メチル、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプ
ロピル、パルミチン酸イソプロピルおよびステアリン酸ブチルが挙げられる。ス
テアリン酸ブチルは、特に好ましい。
【0109】 存在する場合には、式(V)の一つ以上の油は、好ましくは、こうした油(複
数を含む)の、全量の酸当量で表わされるアニオン性外因性化学物質の重量に対
する比率が約1:100〜約1:1で含まれるが、より多くのまたはより少ない
量も特定の状況下では有用であることがわかる。
【0110】 存在する場合には、式(V)の油の適する濃度は、植物処理用組成物中では、
約0.001重量%〜約0.1重量%であり、液体濃厚組成物中では約0.05
重量%〜約5重量%である。より高いまたはより低い濃度も特定の条件下では有
用であり得る。
【0111】 存在する場合には、油(複数を含む)は、アルキルエーテルおよび/またはア
ミン界面活性剤によって、組成物に乳化させることができる。所望とあらば、追
加の界面活性剤(複数を含む)をこうした油(複数を含む)のための乳化剤(複
数を含む)として含むことができる。
【0112】 グリコールは、本発明の方法に有用な組成物中に任意に存在することができる
別の種類の添加剤を成す。例えば、ジエチレングリコールおよび/またはプロピ
レングリコールは、不凍液、流動点降下剤として、またはその他の何らかの役目
で存在することができる。約200〜約800、特に約400〜約600の範囲
の分子量を有するポリエチレングリコールなどのポリグリコールも、類似の役割
のために、および/またはアミン界面活性剤のゲル化を阻害するするための助剤
として有用である。
【0113】 本発明の実施に有用な非常に濃縮された水性組成物の調製において、一定のカ
ップリング剤が安定度の向上に有益であることがわかる。これらには、エタノー
ル、イソプロパノールおよびブタノール、ならびにジメチルスルホキシド(DM
SO)、尿素および水酸化t−ブチルアンモニウムなどの低分子量アルコールが
挙げられる。
【0114】 任意に存在することができるさらに別の種類の添加剤は、シリカなどの固体ミ
クロ粒子状またはナノ粒子状物質であり、これは、液体濃厚組成物における安定
化剤および/または増粘剤としての役割を果たすことができる。
【0115】 濃厚組成物 上記の植物処理用組成物は、希釈水溶液または分散液として、植物の茎葉への
施用直前にその場で調製することができるが、本発明の好ましい実施態様には、
保管安定性濃厚組成物の溶解、分散または希釈が含まれる。適する量の水に溶解
または分散、または適する量の水で希釈すると、こうした濃厚組成物は、上記の
本発明の方法に有用な植物処理用組成物となる。従って、本明細書中で植物処理
用組成物のために定義する水以外の成分の比率は、濃厚組成物に等しく当てはま
る。典型的には、植物処理用組成物の調製において、1重量部の濃厚組成物を約
9〜約99重両部の水に添加するが、より多いまたはより少ない量の水でも、特
定の状況下では有用であり得る。
【0116】 本発明の実施に有用な濃厚組成物は、固体であってもよいし、または液体であ
ってもよい。葉施用用アニオン性外因性化学物質に一般に適すると当業者におい
て知られている配合タイプは、本発明に有用である。これらには、濃縮水溶液お
よび分散液、エマルジョン(水中油、油中水および水中油中水タイプを含む)、
ミクロエマルジョン、懸濁濃縮物、乳剤濃縮物、サスポエマルジョン、水和剤、
水溶性粉末および顆粒、水分散性粉末または顆粒などが挙げられるが、それらに
限定されない。
【0117】 水溶性または水分散性顆粒剤などの、本発明の実施に有用な固体濃厚組成物は
、合計で、酸当量で表わされる少なくとも約10重量%で約90重量%以下のア
ニオン性外因性化学物質を含有する。好ましくは、固体濃厚組成物中の外因性化
学物質の含有率は、約25重量%a.e.〜約75重量%a.e.、さらに好ま
しくは約50重量%a.e.〜75重量%a.e.である。固体組成物は、時と
して、「乾燥」製剤と呼ばれるが、このことを、こうした組成物が水またはその
他の液体を全く含まないことを意味するものと取るべきではなく、単に、こうし
た組成物は、触ると乾いた感じがするということである。
【0118】 本発明の一つの実施態様に従って、固体濃厚組成物は、アニオン性外因性化学
物質またはその塩、および本明細書中で定義したようなアルキルエーテル界面活
性剤およびアミン界面活性剤から本質的に成る。本発明の別の実施態様に従って
、固体濃厚組成物は、これらと同じ成分と共にその他の添加剤も含む。本発明の
特定の実施態様に従って、固体濃厚組成物は、アニオン性外因性化学物質または
その塩、本明細書中で定義したようなアルキルエーテル界面活性剤およびアミン
界面活性剤、および硫酸アンモニウムを含む。好ましい固体濃厚組成物は、水溶
性または水分散性顆粒である。
【0119】 水溶液または分散液などの本発明の実施に有用な液体濃厚組成物は、合計で、
酸当量で表わされる少なくとも約10重量%で約50重量%以上までのアニオン
性外因性化学物質を含有する。好ましくは、液体濃厚組成物中のアニオン性外因
性化学物質の含有率は、約15重量%a.e.〜約45重量%a.e.、さらに
好ましくは約20重量%a.e.〜40重量%a.e.である。重量/容積濃度
は、液体組成物の比重に依存して変化するであろうが、典型的には、アニオン性
外因性化学物質は、約180〜540g a.e./L、さらに好ましくは約2
40〜480g a.e./Lで存在する。
【0120】 好ましい液体濃厚組成物は、その水溶性塩の形態のアニオン性外因性化学物質
が溶解した連続水性相を有し、水溶液を成す。典型的には、アルキルエーテル界
面活性剤は、この水溶液に容易に溶解せず、代わりに分散相を形成する。アミン
界面活性剤は、分散相と会合するか、水性相に分散するか(例えばミセルとして
)、またはその両方である。こうした好ましい組成物中のアルキルエーテル界面
活性剤分散は、アミン界面活性剤が役割を果たすことができる乳化系によって安
定化する。一つの実施態様において、乳化系は、例えばダイズレシチンの形態の
アシルホスファチジルコリン、およびステアリン酸ブチルなどの上記式(V)の
油を含む。任意に、低分子量アルコール、DMSO、尿素または水酸化t−ブチ
ルアンモニウムなどのカップリング剤を任意に含んで、安定性を向上することが
できる。このことは、アニオン性外因性化学物質の濃度を高レベルに上げること
が望まれる時、例えば、約24重量%a.e.より多いグリホサートの場合に特
に有益であることがわかる。
【0121】 例として、アニオン性外因性化学物質が、イソプロピルアンモニウム(IPA
)塩の形態でのグリホサートであり、アルキルエーテル界面活性剤がセテアレス
−27(例えば、BASFのPlurafac(商標)A−38)であり、およ
びアミン界面活性剤が、ポリオキシエチレン(15)タローアミン(例えば、A
kzoのEthomeen(商標)T/25)である、本発明のこの実施態様に
有用な濃厚組成物は、以下の成分を有する(すべての百分率は、重量でのものあ
る): グリホサート塩 24〜48%(18〜36%a.e.) セテアレス−27 2〜10% ポリオキシエチレン(15)タローアミン 2〜10% ダイズレシチン 1〜10% ステアリン酸ブチル 0.5〜10% カップリング剤 0〜5% 水 100%まで
【0122】 本発明のこの実施態様に有用な液体濃厚組成物において、アニオン性外因性化
学物質、例えば、グリホサートの一部は、典型的には、分散相と強く会合するか
、またはこれに取込まれる。葉に施用するために組成物を水で希釈すると、分散
相と会合するかまたはこれに取込まれた割合は穏かに減少するが、スプレーから
の水が葉表面で蒸発すると、超分子界面活性剤構造との会合またはこれによる取
込みが再び発生すると考えられる。
【0123】 この実施態様の液体濃厚組成物における超分子界面活性剤構造とグリホサート
の会合は、組成物の物理的安定度と相関すると考えられる。あまり物理的に安定
でない組成物、例えば、撹拌することなく20〜25℃で保管した時、24時間
以内に相分離が発生するようなもの、特に、アミン界面活性剤のレシチンに対す
る重量比が比較的高いものは、典型的に、超分子界面活性剤構造とグリホサート
の会合、または超分子界面活性剤構造によるグリホサートの取込みをより低い度
合いで示す。
【0124】 理論に拘束されるわけではないが、本発明のこの実施態様の組成物における超
分子界面活性剤構造とグリホサートとの間の強い会合は、葉の表皮を越えるグリ
ホサートの吸収を高める役割を果たすと理論付けるられる。会合または取込みは
、NMRスペクトル技術によって容易に検出することができる。こうした技術の
ひとつには、以下に例示する手順が含まれる。
【0125】 好適には約200〜約500μLの液体濃厚組成物のサンプルをNMR管に入
れる。20アンペアの電流パルスに対応してサンプルを横切る約250ガウス/
cmの線状場勾配を生じることができる勾配コイルを有する拡散プローブを用い
る。プロトンNMRスペクトルは、場の勾配を増加させる画分として記録する。
両極性パルスおよびLEDSパルス配列を用いてデータを採取し、Wu et
al.,Journal of Magnetic Resonance,A1
15,260−264,1995のパルス場勾配法によって拡散を測定する。
【0126】 本発明の手順で測定されるグリホサート共振は、グリホサート分子のホスホネ
ート部分に隣接するメチレン基に関係するが、このことは、当業者においてよく
知られている。各スペクトルにおいて、グリホサート共振の積分強度(振幅)を
測定し、こうした振幅の自然対数を場の勾配の二乗に対してプロットする。こう
したプロットにおいて、直線になるデータは、共成分系において単分散を示す。
図1の場合のように、二つの直線成分に分けることができる曲線になるデータは
、異なる速度で拡散する二つのグリホサートプールを有する二成分系を示す。拡
散が速い方のグリホサートは、「遊離」プール、すなわち、水性媒質に存在する
グリホサートを表わし、拡散が遅い方のグリホサートは、「取込み」プール、す
なわち、界面活性剤によって形成される超分子配列と強く会合するかまたはこれ
に取込まれたグリホサートを表わす。二つのプールの相対サイズは、各直線成分
の場の勾配ゼロ(図1の図内のy軸)に合わせた線を外挿することによって、概
算することができる。プール中のグリホサートの量は、対応するy切片値の真数
に比例する。
【0127】 本発明の実施に有用な一定の水性濃厚組成物は、安定な分散液として説明する
ことができる。この文脈における「安定な」とは、撹拌することなく、20〜2
5℃で、24時間組成物を保管している間に、相分離が発生しないことを意味す
る。さらに望ましい水性濃厚組成物は、撹拌することなく、約10℃〜約40℃
の一定または変化する温度で、48時間、さらになお望ましくは約0℃〜約50
℃で7日間、最も望ましくは約−10℃〜約60℃で30日間保管中に、相分離
が発生しない分散液である。高温で短時間の安定性は、標準的な保管条件下での
長期の安定性に対する良好な指標となるので、本発明の実施に有用な一定の濃厚
組成物は、標準的な条件下で1年以上の期間にわたって安定であることが予想さ
れる。
【0128】 液体濃厚組成物を製造する方法 液体濃厚組成物は、適する容器内で成分を混合することによって製造すること
ができる。当業者にはご理解いただけるであろが、必要な撹拌の度合いは、正確
な成分に依存する。従って、一定の成分には特定の処理が必要であることも、同
様におわかりいただけよう。
【0129】 上に記載したようなレシチンおよびステアリン酸ブチルを含有する水性濃厚組
成物は、以下に例示する方法で調製することができる。
【0130】 レシチンを適する容器内で水に添加し、例えば、最高電圧30%に設定したV
ariacミキサーを用いて、約10分間ファン混合する。これによって、レシ
チンが水和される。高温、例えば50℃付近でレシチンを水和することが好まし
い。その後、水中の水和レシチンに、水溶性塩の形態のアニオン性外因性化学物
質、アルキルエーテル界面活性剤、アミン界面活性剤およびステアリン酸ブチル
を順不同で添加する。得られた混合物を収容する容器を、最初は中程度に、例え
ば、小規模製造の場合には手で振ることによって撹拌し、その後、均質になるま
でより激しく混合する。これは、例えば、最高電圧30%に設定したVriac
ミキサーを用いて、約10分間ファン混合することによって達成することができ
る。あるいは、Turraxミキサーを20,000rpmで、約8分間用いて
混合することによって、達成することもできる。任意に、組成物を、その後、例
えば、Microfluidics International Corp.
のModel M−110F ミクロフリューダイザーを15,000psi(
69MPa)で5サイクル用いて、ミクロ流動化することができる。
【0131】 本発明の実施に有用な液体濃厚組成物は、上記手順またはその変型によって調
製されるものに限定されない。液体濃厚組成物を製造するために適するその他の
手順は、実施例に説明し、あるいは当業者が日常の経験から開発することができ
る。
【0132】 固体濃厚組成物を製造する方法 本発明の実施に有用な固体濃厚組成物を製造するための方法は、固体粒状形態
のアニオン性外因性化学物質もしくはその塩またはこうしたアニオン性外因性化
学物質とその塩との混合物を、アルキルエーテル界面活性剤およびアミン界面活
性剤、および任意に、その他の望ましい成分、加えてすぐ下に記載するような後
続の工程段階に適する粘稠度の湿潤配合物を形成するために十分な水と混合する
第一段階を含む。アルキルエーテル界面活性剤は、粉末形態で用いてもよいし、
湿潤配合物に添加する前に溶融してもよい。
【0133】 こうした方法は、さらに、湿潤配合物を粒状化して、湿潤凝集性顆粒を形成す
る第二段階、およびその顆粒を乾燥する第三段階を含む。外因性化学物質の水溶
性または水分散性顆粒を製造するために適することが当業者において知られてい
るあらゆる粒状化方法を用いることができるが、好ましい方法は、パン粒状化処
理および押出し粒状化処理である。英国特許出願第1 433 882号に記載
されている押出し法は、本発明の実施に有用な顆粒状組成物の製造に有用であり
得る方法の一つの例である。外因性化学物質の水溶性または水分散性顆粒を製造
するために適することが当業者において知られているあらゆる乾燥方法を用いる
ことができるが、好ましい方法は、流動層乾燥である。
【0134】 本発明の実施に有用な固体濃厚組成物は、上記手順またはその変型によって調
製されるものに限定されない。固体濃厚組成物を製造するために適するその他の
手順は、当業者が日常の経験から開発することができる。
【0135】 植物処理用組成物の茎葉への施用 外因性化学物質は、所望の効果をもたらすために十分な割合で植物に施用する
。これらの施用割合は、通常、処理される単位面積あたりの外因性化学物質の量
、例えば、ヘクタールあたりのグラム数(g/ha)で表わされる。「所望の効
果」が何かは、特定の種類の外因性化学物質を研究し、開発し、販売し、また使
用する人の基準および経験によって変化する。例えば、除草剤の場合、成長の減
少および枯死によって測定される植物種に対する少なくとも85%の調節を一貫
して確実にもたらす、単位面積あたりの施用量を、多くの場合、商品として有効
な割合を規定するために用いる。
【0136】 除草効果は、本発明によって向上させることができる生物作用の一つである。
本明細書中で用いる「除草効果」とは、植物成長を調節する一切の観察可能な手
段を指し、これは、(1)枯らすこと、(2)成長、繁殖または増殖の阻害、(
3)植物の発生および活性を除去、破壊、または別様に低下させることのうちの
一つ以上を含むことができる。
【0137】 特定のアニオン性外因性化学物質に対して生物学的に有効である施用割合の選
択は、通常の農学科学者の技術の範囲内である。同様に、当業者には、個々の植
物の状態、天候および成長条件、ならびに特定のアニオン性外因性化学物質およ
び選択されるその組成物が、本発明の実施おいて達成される生物学的効果の程度
に影響を及ぼすことは、ご理解いただけよう。用いるアニオン性外因性化学物質
に関する有用な施用割合は、上の条件すべてに依存し得る。グリホサート除草剤
のために本発明の方法を使用することに関しては、多くの情報が適する施用量に
ついて知られている。二十年以上にわたるグリホサートの使用およびこうした使
用に関連する研究報告書は、雑草防除従事者が特定の環境条件下にある特定の成
長段階における特定の種に対して除草剤として有効なグリホサート施用割合を選
択することができる豊富な情報を提供してきた。
【0138】 グリホサートの除草剤組生物またはその誘導体を用いて、世界中の非常に多種
多様な植物を調節することができる。本発明によるグリホサート組成物は、除草
剤として有効な量で植物に施用することができ、それらに限定されないが、次の
一つ以上の属のうち、一つ以上の植物種を効果的に調節することができる:Ab
utilon、Amaranthus、Artemisia、Asclepia
s、Avena、Axonopus、Borreria、Brachiaria
、Brassica、Bromus、Chenopodiumu、Cirsiu
m、Commelina、Convolvulus、Cynodon、Cype
rus、Digitaria、Echinochloa、Eleusine、E
lymus、Equisetum、Erodium、Helianthus、I
mperata、Ipomoea、Kochia、Lolium、Malva、
Oryza、Ottochloa、Panicum、Paspalum、Pha
laris、Phragmites、Polygonum、Portulaca
、Pteridium、Pueraria、Rubus、Salsola、Se
taria、Sida、Sinapis、Sorghum、Triticum、
Typha、Ulex、Xanthium、およびZea。グリホサート組成物
を用いる特に重要な一年生広葉種には、例えば以下の物が挙げられるが、それら
に限定されない:イチビ(Abutilon theophrasti)、ヒユ
・アカザの類(Amaranthus spp.)、ハリフタバ(Borrei
a spp.)、脂肪油料種子ナタネ、カノーラ、カラシナなど(Brassi
ca spp.)、ツユクサ(Commelina spp.)、オランダフウ
ロ(Erodium spp.)、ヒマワリ(Helianthus spp.
)、アサガオ(Ipomoea spp.)、ニワクサ(Kochia sco
pari)、ゼニアオイ(Malva spp.)、ソバカズラ、タデなど(P
olygonum spp.)、スベリヒユ(Portulaca spp.)
、オカヒジキ(Salsola spp.)、キンゴジカ(Sida spp.
)、ノハラガラシ(Sinapis arvensis)およびオナモミ(Xa
nthium spp.)。
【0139】 グリホサート組成物を用いるための特に重要な一年生狭葉樹種には、例えば以
下の物が挙げられるが、それらに限定されない:カラスムギ(Avena fa
tua)、カーペットグラス(Axonopus opp.)、ウマノチャヒキ
(Bromus tectorum)、メヒシバ(Digitaria spp
.)、イヌビエ(Echinochloa crus−galli)、オヒシバ
(Eleusine indica)、一年生ネズミムギ(Lolium mu
ltiflorum)、イネ(Oryza sativa)、Ottochlo
a(Ottochola nodosa)、バヒアグラス(Paspalum
notatum)、カナリアサード(Phalaris spp.)、オオスズ
メノテッポウ(Setaria spp.)、コムギ(Triticum ae
stivum)およびトウモロコシ(Zea mays)。
【0140】 グリホサート組成物を用いるための特に重要な多年生広葉種には、例えば以下
の物が挙げられるが、それらに限定されない:ヨモギ(Artemisia s
pp.)、トウワタ(Asclepias spp.)、エゾキツネノアザミ(
Cirsium arvense)、セイヨウヒルガオ(Convolvulu
s arvensis)およびクズ(Pueraria spp.)。
【0141】 グリホサート組成物を用いるための特に重要な多年生狭葉樹種には、例えば以
下の物が挙げられるが、それらに限定されない:ニクキビ属(Brachiar
ia spp.)、キョウギシバ(Cynodon dactylon)、キハ
マスゲ(Cyperus esculentus)、ムラサキハマスゲ(C.r
otundus)、ヒバムギ、カモジグサの類(Elymus repens)
、チガヤ(Imperata cylindrica)、ホソムギ(Loliu
m perenne)、ギニアキビ(Panicum maximum)、シマ
スズメノヒエ(Paspalum dilatatum)、ヨシ(Phragm
ites spp.)、ヒメモロコシ(Sorghum halepense)
およびガマ(Typha spp.)。
【0142】 グリホサート組成物を用いるためのその他の特に重要な多年生種には、例えば
以下の物が挙げられるが、それらに限定されない:トクサ(Equisetum
spp.)、ワラビ(Pteridium aquilinum)、キイチゴ
(Rubus spp.)およびハリエニシダ(Ulex europaeus
)。
【0143】 このように、グリホサートがアニオン性外因性化学物質である本発明の方法は
、上記の種のいずれにも有用であ得る。特定の実施態様において、その一つ以上
の塩の形態でグリホサートを含む本明細書で提供するような植物処理用組成物は
、グリホサートの作用に耐えるように遺伝的に形質転換された農作物の茎葉およ
びこうした農作物に極めて近接して成育する雑草または望ましくない植物の茎葉
に同時に施用する。この方法によって、農作物が実質的には無傷のまま、雑草ま
たは望ましくない植物を制御することができる。グリホサートの作用に耐えるよ
うに遺伝的に形質転換された農作物には、その種子が、Monsantoによっ
て、またはMonsantoの契約下で、商標Roundup Ready(登
録商標)として販売されているものが挙げられる。これらには、綿、ダイズ、カ
ノーラおよびトウモロコシの変種が含まれる。
【0144】 植物処理用組成物の植物の茎葉への施用は、好ましくは、スプレーノズルまた
は回転盤アトマイザーなどの液体を噴霧するための通常の手段いずれかを用いて
噴霧することによって達成することができる。本発明の方法は、装置を用いて、
畑の異なる部分に施用する外因性化学物質の量を、存在する特定の植物種、植物
の成長段階、土壌水分状態などの可変要因に依存して変化させる精密な農業技術
において用いることができる。こうした技術の一つの実施態様では、噴霧装置と
共に作動する全地球位置把握システムを用いて、畑の異なる部分への所望の量で
の組成物施用を調節することができる。
【0145】 植物処理用組成物は、好ましくは、標準的な農業用噴霧装置を用いて容易に噴
霧するために必要なだけ希釈する。本発明に適する施用割合は、関係する有効成
分のタイプおよび濃度および植物種を含む多数の因子に依存して変化する。水性
組成物を茎葉領域に施用するために有用な割合は、噴霧施用で、1ヘクタールあ
たり約25〜約1,000リットル(L/ha)、好ましくは約50〜約300
L/haの範囲にわたり得る。
【0146】 実施例 以下の実施例は、説明のためのみに提供するものであって、本発明の範囲を制
限するためのものではない。実施例によって、本発明をより理解し、実施におけ
るその利点および一定の変型を認識することができるであろう。
【0147】 別に指示しない限り、以下の手順を実施例の組成物を試験するために用いて、
除草剤効果を決定した。
【0148】 85mmのポットに入った、あらかじめ蒸気滅菌し、3.6kg/mの割
合で14−14−14 NPK緩効性肥料を施肥した土壌ミックスに、指示され
た植物種を播種した。このポットを地下潅漑した温室に配置した。出芽の約1週
間後、一切の健康または正常でない植物の除去など、必要に応じて播種を間引き
し、均質な系列の試験用ポットを造った。
【0149】 植物は、試験期間中ずっと温室内に置き、ここで、1日最低14時間は光を受
けた。自然光が1日あたりの要求量に達するには不十分な場合、約475マイク
ロアインシュタインの強さの人工光を用いて、その差を埋めた。露光温度は、精
密に調節しなかったが、平均して日中は約27℃、夜間は約18℃にした。植物
には、試験を通して地下潅漑を施し、適切な土壌水分レベルを確保した。
【0150】 3つの複製を用いる完全にランダム化した実験計画のもとで、ポットを異なる
処理に割当てた。1セットのポットは、対照として未処理のままにし、これと対
照させることによって、後で処理の効果を評価することができた。
【0151】 グリホサート組成物の施用は、166kPaの圧力で93L/haの噴霧量を
配給するように検量された9501Eノズルを装着するトラック噴霧器によって
行った。処理後、評価の準備が整うまでポットを温室に戻した。
【0152】 処理は、希釈水性組成物を用いて行った。これらは、噴霧用組成物としてそれ
らの成分から直接、またはあらかじめ配合された濃厚組成物を水で希釈すること
によって調製することができる。すべての比較は、等しいグリホサート酸当量の
割合で行った。植物処理用組成物を製造するために必要なグリホサート濃厚組成
物についての希釈度は、次の方程式から計算した: A=RS/VC (式中、Aは、ミリリットル(mL)単位での、調製する植物処理用組成物に添
加するグリホサート組成物の量であり、Rは、1ヘクタールあたりの酸当量のグ
ラム数(g a.e./ha)単位での、所望のグリホサートの割合であり、S
は、ミリリットル(mL)単位での、調製する植物処理用組成物の全量であり、
Vは、1ヘクタールあたりのリットル(L/ha)単位での、植物処理用組成物
の施用割合であり、通常「噴霧量」と呼ばれ、およびCは、1リットルあたりの
酸当量のグラム数(g a.e./L)単位での、グリホサート組成物中のグリ
ホサートの濃度である) から計算した。
【0153】 除草剤効果を評価するために、試験では、すべての植物を一人の熟練技術者が
試験し、阻害パーセント、未処理植物との比較による各処理の効果の視覚的測定
を記録した。0%の阻害は、効果がないことを示し、100%の阻害は、すべて
の植物が完全に枯れたことを意味する。最も多くの場合、通常の除草剤用途には
、85%以上の阻害が、許容され得ると考えられるが、実施例のもののような温
室試験では、異なるレベルの効果を有する組成物の間の区別を容易にするので、
85%未満の阻害をもたらす割合を含むことは普通である。
【0154】 実施例1 表1aに示すようなグリホサートIPA塩および添加剤成分を含有する水性濃
厚組成物を調製した。HetereneのCS−20は、セテアレス−20(1
分子あたり平均20個のオキシエチレン単位を有するポリオキシエチレンC16 〜18 アルキルエーテル)である。BASFのPlurafac(商標)A−3
8は、セテアレス−27(1分子あたり平均27個のオキシエチレン単位を有す
るポリオキシエチレンC16〜18アルキルエーテル)である。AkzoのEt
homeen(商標)T/25は、1分子あたり平均15個のオキシエチレン単
位を有するポリオキシエチレンタローアミンである。用いたレシチンは、45%
リン脂質を含有するAvantiのダイズレシチン製品である。この実施例のす
べての組成物は、水中油エマルジョンであり、以下の手順によって調製した。
【0155】 最初に、レシチンを水和し、パルス時間設定15秒、パルス間隔1分での、2
.4cmのプローブチップを装着したFisher Sonic Dismem
brator、Model 550を用いる超音波処理によって15重量%のス
トックとして水に分散させ、放置して冷却した。出力は、レベル8に設定した。
超音波処理は、3分間(12パルス時間)継続した。
【0156】 次に、必要ならば、追加の水と共に、必要量のステアリン酸ブチル、レシチン
およびアルキルエーテル界面活性剤および/またはアミン界面活性剤を徹底的に
に混合した。アルキルエーテル界面活性剤は、加熱して、混合前に流動可能な状
態にした。その後、必要量のグリホサートIPA塩(MON 0139、グリホ
サートIPA塩の62重量%水溶液の形態で)を得られた混合物にさらに撹拌し
ながら添加した。必要量の水を添加して、グリホサートおよびその他の成分の濃
度を所望のレベルにした。組成物は、最終的に、中間エマルザースクリーンを装
着したSilverson L4RT−Aミキサーを用いる高剪断混合に付し、
3分間、7,000rpmで操作した。
【0157】
【表1】
【0158】 上記各組成物のグリホサート濃度は、約20重量%a.e.であった。従って
、アルキルエーテル+アミン界面活性剤のグリホサートa.e.に対する重量比
は、全アルキルエーテル+アミン界面活性剤濃度が6重量%である場合は約0.
3:1であり、全アルキルエーテル+アミン界面活性剤濃度が3重量%である場
合は約0.15:1であった。 イチビ(Abutilon theophrasti、ABUTH)およびイ
ヌビエ(Japanese millet)、イヌビエ(barnyardgr
ass)(Echinochloa crus−galli、ECHCF)品種
、の草を栽培し、上記の標準手順によって処理した。植物処理用組成物の施用は
、ABUTHおよびECHCFの播種から23日後に行い、除草効果の評価は、
施用から18日後に行った。 標準比較処理として、二つの市販グリホサート濃縮剤を希釈し、施用した。こ
れらは、水溶液形態での480g/LのグリホサートIPA塩(約360g a
.e./L)から基本的に成るMonsantoのAccord(登録商標)除
草剤、および水溶液形態での480g/LのグリホサートIPA塩(約360g
a.e./L)と併せて界面活性剤を含有するMonsantoのRound
up(登録商標)Ultra除草剤であった。
【0159】 各処理のすべての複製について平均した結果を表1bに示す。
【0160】
【表2】
【0161】 アルキルエーテル界面活性剤Plurafac(商標)A−38を3%含有す
る、組成物1−18は、顕著な除草効果を提供した。Ethomeen(商標)
T/25を3%追加することによって、効果がさらに向上した(組成物1−16
)。驚くべきことに、アルキルエーテルおよびアミン界面活性剤の含有率をそれ
ぞれ1.5%に低下させた組成物1−14は、組成物1−18(アルキルエーテ
ル3%、アミンなし)と実質的に等しく作用し、組成物1−05(アルキルエー
テルなし、アミン3%)より良好に作用した。これらすべての組成物において、
レシチンの含有率は0.75%であり、ステアリン酸ブチルの含有率は7.5%
であった。
【0162】 アルキルエーテル界面活性剤によって誘導される除草効果が高すぎて、アルキ
ルエーテル界面活性剤とアミン界面活性剤の間の真に相乗的な相互作用を観察す
ることができなかったのは、おそらく、これらの組成物中のステアリン酸ブチル
の濃度が比較的高かったためであろう。しかし、組成物1−14の卓越した効能
は、こうした相互作用を強く暗示している。
【0163】 実施例2 表2aに示すようなグリホサートIPA塩および添加剤成分を含有する水性濃
厚組成物を調製した。すべは水中油エマルジョンであり、実施例1で説明した方
法によって調製したが、但し、組成物2−01から2−08、および2−11か
ら2−17については、レシチンを水和し、超音波によってではなく、Micr
ofluidics International Corp.のModel
M−110F流動化装置を3サイクル用いるミクロ流動化によって分散させた。
【0164】
【表3】
【0165】 組成物2−01から2−12中のグリホサート濃度は、約20重量%a.e.
であった。組成物2−13から2−17中のグリホサート濃度は、約30重量%
a.e.であった。 イチビ(Abutilon theophrasti、ABUTH)およびイ
ヌビエ(Echinochloa crus−galli、ECHCF)の草を
栽培し、上記の標準手順によって処理した。植物処理用組成物の施用は、ABU
THおよびECHCFの播種から19日後に行い、除草効果の評価は、施用から
15日後に行った。 実施例1の場合のように、比較処理として、Accord(登録商標)および
Roundup(登録商標)Ultraを希釈し、施用した。各処理のすべての
複製について平均した結果を表2bに示す。
【0166】
【表4】
【0167】 アミン界面活性剤Ethomeen(商標)T/25を6%含有する組成物2
−11は、顕著な除草効果を提供した。アルキルエーテル界面活性剤CS−20
を6%含有する、組成物2−12は、最も低いグリホサート率においてABUT
Hに対する有効性がわずかに低かった。Ethomeen(商標)T/25およ
びCS−20をそれぞれ3%含有する組成物2−03は、少なくとも組成物2−
11と同じくらい有効であった。これらすべての組成物において、レシチン含有
率は0.75%であり、ステアリン酸ブチル含有率は3.75%であった。
【0168】 この試験では、アミン界面活性剤によって誘導される除草効果が高すぎて、ア
ルキルエーテル界面活性剤とアミン界面活性剤の間の真に相乗的な相互作用を観
察することができなかった。しかし、組成物2−03の卓越した効能は、こうし
た相互作用を強く暗示している。
【0169】 実施例3 表3aに示すようなグリホサートIPA塩および添加剤成分を含有する水性濃
厚組成物を調製した。以下の方法によって、すべてを調製した。 アルキルエーテル界面活性剤(CS−20またはPlurafac(商標)A
−38)およびアミン界面活性剤(Ethomeen(商標)T/25)を配合
容器内で水に添加し、得られた混合物を振盪浴内で、2時間、55℃に加熱した
。混合物を放置して冷却し、その後、穏かに撹拌しながらMON 0139の形
態のグリホサートIPA塩を添加して、予備グリホサート/界面活性剤混合物を
生成した。その後、塊りを破壊するように撹拌しながらレシチン(Avanti
、リン脂質45%)をこの予備混合物に添加した。混合物を約1時間放置して、
レシチンを水和させ、その後、さらに撹拌しながらステアリン酸ブチルを添加し
た。相分離の発生がなくなるまで撹拌を継続した。その後、配合容器内の混合物
をミクロ流動化装置(Microfluidics Internationa
l Corp.、Model M−110F)に移し、3〜5サイクル、10,
000psi(69MPa)でミクロ流動化した。各サイクルにおいて、容器を
流動化混合物ですすいだ。最後のサイクルにおいて、完成組成物を清浄な容器に
回収した。
【0170】
【表5】
【0171】 組成物3−01から3−06中のグリホサート濃度は、約20重量%a.e.
であった。組成物3−07および3−08中のグリホサート濃度は、約30重量
%a.e.であった。 イチビ(Abutilon theophrasti、ABUTH)およびイ
ヌビエ(Echinochloa crus−galli、ECHCF)の草を
栽培し、上記の標準手順によって処理した。植物処理用組成物の施用は、ABU
THおよびECHCFの播種から17日後に行い、除草効果の評価は、施用から
18日後に行った。 実施例1の場合のように、比較処理として、Accord(登録商標)および
Roundup(登録商標)Ultraを希釈し、施用した。各処理のすべての
複製について平均した結果を表3bに示す。
【0172】
【表6】
【0173】 本発明の組成物3−01から3−08は、Roundup(登録商標)Ult
raによって設定された高い基準によってでさえ、ABUTHおよびECHCF
に対して非常に高い度合いの除草効果を示した。
【0174】 実施例4 表4aに示すようなグリホサートIPA塩および添加剤成分を含有する水性濃
厚組成物を調製した。ICIのBrij(商標)78は、1分子あたり平均20
個のオキシエチレン単位を有するポリオキシエチレンステアリルエーテルである
。ICIのBrij(商標)700は、1分子あたり平均100個のオキシエチ
レン単位を有するポリオキシエチレンステアリルエーテルである。Monsan
toのMON 0818は、1分子あたり平均15個のオキシエチレン単位を有
するポリオキシエチレンタローアミンに基づく界面活性剤である。
【0175】 組成物4−01から4−04、および4−08を以下のように調製した。MO
N 0139の形態の所望の量のグリホサートIPA塩、計量したアルキルエー
テルおよび/またはアミン界面活性剤に添加した。MON 0139を添加する
前に、アルキルエーテル界面活性剤に熱をかけて、流動可能な状態にした。その
後、必要量の水を添加して、グリホサートおよびその他の成分の濃度を所望のレ
ベルにした。最後に、中間エマルザースクリーンを装着したSilverson
L4RT−Aミキサーを用いて、3分間、7,000rpmで組成物を高剪断
混合に付した。
【0176】 組成物4−05から4−07および4−09から4−18は、コロイド粒状シ
リカを含有し、以下のように調製した。必要量の選択したシリカを濃縮グリホサ
ートIPA塩溶液(MON 0139)に懸濁させ、得られるグリホサート/シ
リカ混合物が確実に均一になるように冷却しながら撹拌した。アルキルエーテル
界面活性剤およびアミン界面活性剤も含有する組成物4−09から4−18の場
合、必要重量の選択した界面活性剤を添加した。グリホサート/シリカ混合物に
添加する前に、アルキルエーテル界面活性剤に熱をかけて、流動可能な状態にし
た。その後、必要量の水を添加して、グリホサートおよびその他の成分の濃度を
所望のレベルにした。最後に、中間エマルザースクリーンを装着したSilve
rson L4RT−Aミキサーを用いて、組成物を高剪断混合に付し、これを
7,000rpmで3分間作動させた。
【0177】 すべてDegussaからのものである以下のタイプのシリカを用いた:A=
Aerosil(商標)380;B=Aerosil(商標)MOX−80;C
=Aerosil(商標)MOX−170。
【0178】 組成物4−01から4−03を除くこの実施例のすべての組成物は、許容され
得る保管安定性を有した。
【0179】
【表7】
【0180】 すべての組成物中のグリホサート濃度は、約40重量%a.e.であった。 イチビ(Abutilon theophrasti、ABUTH)およびイ
ヌビエ(Echinochloa crus−galli、ECHCF)の草を
栽培し、上記の標準手順によって処理した。植物処理用組成物の施用は、ABU
THおよびECHCFの播種から16日後に行い、除草効果の評価は、施用から
21日後に行った。 実施例1の場合のように、比較処理として、Accord(登録商標)および
Roundup(登録商標)Ultraを希釈し、施用した。各処理のすべての
複製について平均した結果を表4bに示す。
【0181】
【表8】
【0182】 実施例5 表5aに示すようなグリホサートIPA塩および添加剤成分を含有する水性濃
厚組成物を調製した。 組成物5−12から5−14は、実施例4の組成物4−01から4−04およ
び4−08と同じ方法で調製した。組成物5−01から5−11および5−15
から5−17は、実施例4の組成物4−09から4−18と同じ方法で調製した
。すべてDegussaからのものである以下のタイプのシリカを用いた:A=
Aerosil(商標)380;B=Aerosil(商標)MOX−80;C
=Aerosil(商標)MOX−170。
【0183】
【表9】
【0184】 すべての組成物中のグリホサート濃度は、約40重量%a.e.であった。 イチビ(Abutilon theophrasti、ABUTH)およびイ
ヌビエ(Echinochloa crus−galli、ECHCF)の草を
栽培し、上記の標準手順によって処理した。植物処理用組成物の施用は、ABU
THおよびECHCFの播種から16日後に行い、除草効果の評価は、施用から
20日後に行った。 実施例1の場合のように、比較処理として、Accord(登録商標)および
Roundup(登録商標)Ultraを希釈し、施用した。各処理のすべての
複製について平均した結果を表5bに示す。
【0185】
【表10】
【0186】 実施例6 表6aに示すようなグリホサートIPA塩および添加剤成分を含有する植物処
理用組成物を調製した。 組成物6−01から6−08は、93L/haでの施用に際し、100、20
0、300、400および500g a.e./haのグリホサートa.e.の
割合を提供するように調製した5つの植物処理用組成物それぞれの代表である。
全界面活性剤のグリホサートa.e.割合に対する重量比は、5つすべてのグリ
ホサートa.e.の割合にわたって一定に保った。濃度50%で供給されるAr
quad(商標)C−50に関して表6aに示す比率は、「そのままの」界面活
性剤を基準にするのではなく、「活性」界面活性剤を基準にしている。植物処理
用組成物は、必要な希釈度で成分を水に単に混合することによって調製した。グ
リホサートIPA塩は、MON 0139として供給した。BASFのPlur
afac(商標)A−38は、1分子あたり平均約27個のオキシエチレン単位
を有するポリオキシエチレンC16〜18アルキルエーテル界面活性剤である。
AkzoのArquad(商標)C−50は、オキシエチレン単位を有さない塩
化第四ココアルキルトリメチルアンモニウムである。MonsantoのMON
0818は、1分子あたり平均約15個のオキシエチレン単位を有するポリオ
キシエチレンタローアミンに基づく界面活性剤である。
【0187】
【表11】
【0188】 イチビ(Abutilon theophrasti、ABUTH)およびイ
ヌビエ(Echinochloa crus−galli、ECHCF)の草を
栽培し、上記の標準手順によって処理した。植物処理用組成物の施用は、ABU
THおよびECHCFの播種から15日後に行い、除草効果の評価は、施用から
19日後に行った。 比較処理として。MON 0139およびRoundup(登録商標)Ult
raを希釈し、施用した。施用する最初と最後のセットの処理として、2セット
の複製されたポットにRoundup(登録商標)Ultraを噴霧した。各処
理のすべての複製について平均した結果を表6bに示す。
【0189】
【表12】
【0190】 Wyrill & Burnsideの前掲引用書中のデータから明らかであ
る、非常に高い界面活性剤対グリホサートa.e.比でのPlurafac(商
標)A−46とArquad(商標)C−50の間の相乗的相互作用は、Wyr
ill & Burnsideのものよりずっと低い本発明の範囲内の界面活性
剤対グリホサートa.e.比でPlurafac(商標)A−38およびArq
uad(商標)C−50を用いるこの試験において、はっきりとはわからなかっ
た。
【0191】 実施例7 表7aに示すようなグリホサートIPA塩および添加剤成分を含有する水性濃
厚組成物を調製した。 組成物7−01から7−05は、水に成分を混合し、50℃の振盪浴内で30
分間、混合物を撹拌することによって調製した。AkzoのEthoquad(
商標)C/25は、1分子あたり平均約15個のオキシエチレン単位を有するポ
リオキシエチレン第四N−メチルココアルキルアンモニウムクロリド界面活性剤
である。AkzoのEthoquad(商標)18/25は、1分子あたり平均
約15個のオキシエチレン単位を有するポリオキシエチレン第四N−メチルステ
アリルアンモニウムクロリド界面活性剤である。
【0192】
【表13】
【0193】 すべての組成物中のグリホサート濃度は、約6重量%a.e.であった。 イチビ(Abutilon theophrasti、ABUTH)およびイ
ヌビエ(Echinochloa crus−galli、ECHCF)の草を
栽培し、上記の標準手順によって処理したが、但し、3ポット2セットで施用す
るそれぞれの種の6つの複製ポットを各処理に付した。除草効果の評価は、施用
から14日後に行った。 比較処理として、MON 0139およびRoundup(登録商標)Ult
raを希釈し、施用した。各処理のすべての複製について平均した結果を表7b
に示す。
【0194】
【表14】
【0195】 本発明が必要とするアルキルエーテル界面活性剤(Plurafac(商標)
A−38)とアミン界面活性剤(Ethoquad(商標)C/25または18
/25)の両方を含有する組成物7−02から7−05各々が、この試験におい
て、アルキルエーテル成分しか含有しないが同じ全界面活性剤濃度の組成物7−
01より大きな除草効果を示した。
【0196】 実施例8 表8aに示すようなグリホサートIPA塩および添加剤成分を含有する水性濃
厚組成物を調製した。 組成物8−01から8−06は、水中に成分を混合し、50℃の振盪浴内で3
0分間、混合物を撹拌することによって調製した。HetereneのHeto
xol(商標)CS−25は、1分子あたり平均約25個のオキシエチレン単位
を有するポリオキシエチレンC16〜18アルキルエーテル界面活性剤である。
BASFのPlurafac(商標)A−38は、1分子あたり平均約27個の
オキシエチレン単位を有するポリオキシエチレンC16〜18アルキルエーテル
界面活性剤である。AkzoのEthomeen(商標)T/25は、1分子あ
たり平均約15個のオキシエチレン単位を有するポリオキシエチレン第四タロー
アミン界面活性剤である。HenkelのTrymeen(商標)6617は、
1分子あたり平均約50個のオキシエチレン単位を有するポリオキシエチレン第
四タローアミン界面活性剤である。
【0197】
【表15】
【0198】 すべての組成物中のグリホサート濃度は、約6重量%a.e.であった。 イチビ(Abutilon theophrasti、ABUTH)の草を栽
培し、上記の標準手順によって処理したが、但し、3ポット2セットで施用する
6つの複製ポットを各処理に付した。植物処理用組成物の施用は、ABUTHの
播種から15日後に行い、除草効果の評価は、施用から14日後に行った。 比較処理として、MON 0139およびRoundup(登録商標)Ult
raを希釈し、施用した。各処理のすべての複製について平均した結果を表8b
に示す。
【0199】
【表16】
【0200】 実施例9 表9aに示すようなグリホサートIPA塩および添加剤成分を含有する水性濃
厚組成物を調製した。 組成物9−01から9−04は、水に成分を混合し、50℃の振盪浴内で30
分間、混合物を撹拌することによって調製した。濃度50%で供給されるArq
uad(商標)T−50の濃度は、「そのままの」界面活性剤を基準とするので
はなく、「活性」界面活性剤を基準にして、表9aに示す。AkzoのArqu
ad(商標)T−50は、オキシエチレン単位を有さない塩化第四タローアルキ
ルトリメチルアンモニウム界面活性剤である。AkzoのEthoquad(商
標)C/25は、1分子あたり平均約15個のオキシエチレン単位を有するポリ
オキシエチレン第四N−メチルココアルキルアンモニウムクロリド界面活性剤で
ある。AkzoのEthoquad(商標)18/25は、1分子あたり平均約
15個のオキシエチレン単位を有するポリオキシエチレン第四N−メチルステア
リルアンモニウムクロリド界面活性剤である。
【0201】
【表17】
【0202】 すべての組成物中のグリホサート濃度は、約6重量%a.e.であった。 イチビ(Abutilon theophrasti、ABUTH)の草を栽
培し、上記の標準手順によって処理したが、但し3ポット2セットで使用する6
つの複製ポットを各処理に付した。植物処理用組成物の施用は、ABUTHの播
種から19日後に行い、除草効果の評価は、施用から14日後に行った。 比較処理として、MON 0139およびRoundup(登録商標)Ult
raを希釈し、施用した。各処理のすべての複製について平均した結果を表9b
に示す。
【0203】
【表18】
【0204】 アルキルエーテル界面活性剤Plurafac(商標)A−38と、オキシエ
チレン単位を有さないアミン界面活性剤(Arquad(商標)T−50)との
混合物(組成物9−02)は、ポリオキシエチレンアミン界面活性剤との類似の
混合物(Ethoquad(商標)C/25または18/25、それぞれ組成物
9−03および9−04)より有意に低いグリホサートでの除草効果を誘導した
【0205】 実施例10 表10aに示すようなグリホサートIPA塩および添加剤成分を含有する水性
濃厚組成物を調製した。 組成物10−01から10−06は、水に成分を混合し、50℃の振盪浴内で
30分間、混合物を撹拌することによって調製した。
【0206】
【表19】
【0207】 すべての組成物中のグリホサート濃度は、約6重量%a.e.であった。 イチビ(Abutilon theophrasti、ABUTH)の草を栽
培し、上記の標準手順によって処理したが、但し3ポット2セットで施用する6
つの複製ポットを各処理に付した。植物処理用組成物の施用は、ABUTHの播
種から23日後に行い、除草効果の評価は、施用から14日後に行った。 比較処理として、MON 0139およびRoundup(登録商標)Ult
raを希釈し、施用した。各処理のすべての複製について平均した結果を表10
bに示す。
【0208】
【表20】
【0209】 アルキルエーテル界面活性剤(Hetoxol(商標)CS−25)とアミン
界面活性剤(Ethoquad(商標)18/25)との混合物を含有する本発
明の組成物10−02から10−05は、同じ全界面活性剤濃度の組成物10−
01(アルキルエーテルのみ)または10−06(アミンのみ)のいずれかに比
して大きな除草効果を示した。
【0210】 実施例11 表11aに示すようなグリホサートIPA塩および添加剤成分を含有する水性
濃厚組成物を調製した。 組成物11−01から11−04は、以下の順番でそれぞれを水に添加するこ
とによって調製した:アルキルエーテルPlurafac(商標)A−38、次
にダイズレシチン(リン脂質95%、Avanti)、次にアミン界面活性剤M
ON 0818、次にステアリン酸ブチル。カップリング剤を含める場合には、
他の成分を添加する前、最初にPlurafac(商標)A−38に添加した。
得られた混合物を10分間ファン混合し、その後、50℃の振盪浴に30分間入
れた。最後に、MON 0139の形態でのグリホサートIPA塩を添加して、
組成物を徹底的に混合した。
【0211】
【表21】
【0212】 組成物11−01中のグリホサート濃度は、約20重量%a.e.であり、組
成物11−02から11−04中のグリホサート濃度は、約30重量%a.e.
であった。 イチビ(Abutilon theophrasti、ABUTH)の草を栽
培し、上記の標準手順によって処理したが、但し、3ポット2セットで施用する
6つの複製ポットを各処理に付した。植物処理用組成物の施用は、ABUTHの
播種から17日後に行い、除草効果の評価は、施用から14日後に行った。 比較処理として、MON 0139およびRoundup(登録商標)Ult
raを希釈し、施用した。各処理のすべての複製について平均した結果を表11
bに示す。
【0213】
【表22】
【0214】 実施例12 表12aに示すようなグリホサートIPA塩および添加剤成分を含有する水性
濃厚組成物を調製した。 組成物12−01から11−03は、以下の手順によって調製した。ダイズレ
シチン(リン脂質95%、Avanti)を水に添加し、30%の最大電圧で約
10分間に設定したVariacミキサーを用いてファン混合して、レシチンを
水和した。その後、水中の水和レシチンにアルキルエーテル界面活性剤Plur
afac(商標)A−38、アミン界面活性剤MON 0818、ステアリン酸
ブチル、カップリング剤およびMON 0139の形態でのグリホサートIPA
塩を添加した。得られた混合物を最初は手で振って撹拌し、その後、Turra
xミキサーを用いて、20,000rpmで約8分間混合した。
【0215】
【表23】
【0216】 各組成物中のグリホサート濃度は、約30重量%a.e.であった。 イチビ(Abutilon theophrasti、ABUTH)の草を栽
培し、上記の標準手順によって処理したが、但し、3ポット2セットで施用する
6つの複製ポットを各処理に付した。各処理の3ポット1セットは、植物処理用
組成物の施用1時間後、頭上潅注機を用いて6mmの量の模擬雨にさらした。植
物処理用組成物の施用は、ABUTHの播種から18日後に行い、除草効果の評
価は、施用から14日後に行った。 比較処理として、MON 0139およびRoundup(登録商標)Ult
raを希釈し、施用した。各処理のすべての複製について平均した結果を表12
bに示す。
【0217】
【表24】
【0218】 組成物12−01および12−03は、グリホサートが超高分子配列と強く会
合しているか、またはそれに取込まれていると考えられるようにアルキルエーテ
ル界面活性剤およびアミン界面活性剤が共配合されている本発明の実施態様の代
表である。この実施例の温室試験において、組成物12−01から12−03は
、雨がない状態で市販の標準物質Roundup(登録商標)Ultraによっ
てもたらされるものより有意に向上した除草効果を示したばかりでなく、さらに
、大いに向上した耐雨性を示した。
【0219】 実施例13 表13aに示すようなグリホサートIPA塩および添加剤成分を含有する水性
濃厚組成物を調製した。 組成物13−01は、コロイド粒状シリカ、DegussaのAerosil
(商標)380を含有し、以下のように調製した。必要量のAerosil(商
標)380を濃縮グリホサートIPA塩溶液(MON 0139)に懸濁させ、
得られるグリホサート/シリカ混合物が確実に均質になるように冷却しながら撹
拌した。アルキルエーテル界面活性剤Plurafac(商標)A−38を加熱
して、流動可能な状態にし、その後、必要重量をグリホサート/シリカ混合物に
添加した。その後、必要量の水を添加して、グリホサートおよびその他の成分の
濃度を所望のレベルにした。最後に、中間エマルザースクリーンを装着したSi
lverson L4RT−Aミキサーを用いて組成物を高剪断混合に付し、こ
れを7,000rpmで3分間作動させた。組成物13−02から13−05は
、実施例12の手順によって調製した。
【0220】
【表25】
【0221】 各組成物中のグリホサート濃度は、約30重量%a.e.であった。 イチビ(Abutilon theophrasti、ABUTH)の草を栽
培し、上記の標準手順によって処理したが、但し、3ポット2セットで施用する
6つの複製ポットを各処理に付した。各処理につき3ポット1セットは、植物処
理用組成物の施用1時間後、頭上潅注機を用いて6mmの量の模擬雨にさらした
。植物処理用組成物の施用は、ABUTHの播種から22日後に行い、除草効果
の評価は、施用から14日後に行った。 比較処理として、MON 0139およびRoundup(登録商標)Ult
raを希釈し、施用した。各処理のすべての複製について平均した結果を表13
bに示す。
【0222】
【表26】
【0223】 組成物13−02および13−05は、グリホサートが超高分子配列と強く会
合しているか、またはそれに取込まれていると考えられるようにアルキルエーテ
ル界面活性剤およびアミン界面活性剤が共配合されている本発明の実施態様の代
表である。この実施例の温室試験において、組成物13−02から13−05は
、雨がない状態での市販の標準物質Roundup(登録商標)Ultraによ
ってもたらされるものより有意に向上した除草効果を示したばかりでなく、さら
に、大いに向上した耐雨性を示した。アルキルエーテル界面活性剤を含有するが
、アミン界面活性剤は含有しない組成物13−01も卓越した除草効果および耐
雨性を示した。
【0224】 実施例14 表14aに示すようなグリホサートIPA塩および添加剤成分を含有する水性
濃厚組成物を調製した。 組成物14−01は、コロイド粒子状シリカ(DegussaのAerosi
l(商標)380とAerosil(商標)MOX−80の重量比9:1での配
合物)をグリホサートIPA塩溶液(MON 0139)に添加し、Turra
xミキサーを用いて、氷上、20,500rpmで約8分間混合して、グリホサ
ート/シリカ混合物を生成することによって、調製した。その後、アルキルエー
テル界面活性剤、BASFのPlurafac(商標)A−38をグリホサート
/シリカ混合物に添加し、得られた組成物をTurraxミキサーを用いて、氷
上、20,500rpmでさらに5分間混合した。組成物14−02から14−
05は、実施例12の手順によって調製した。
【0225】
【表27】
【0226】 組成物14−01中のグリホサート濃度は、約40重量%a.e.であり、組
成物14−02から14−05中のグリホサート濃度は、約30重量%a.e.
であった。 イチビ(Abutilon theophrasti、ABUTH)およびイ
ヌビエ(Echinochloa crus−galli、ECHCF)の草を
栽培し、上記の標準手順によって処理したが、但し、それぞれの種について、3
ポット2セットで施用する6つの複製ポットを各処理に付した。植物処理用組成
物の施用は、ABUTHおよびECHCFの播種から18日後に行い、除草効果
の評価は、施用から15日後に行った。 比較処理として、MON 0139およびRoundup(登録商標)Ult
raを希釈し、施用した。各処理のすべての複製について平均した結果を表14
bに示す。
【0227】
【表28】
【0228】 実施例15 表15aに示すような水性濃厚組成物15−01から15−05を組成物14
−01から14−05とそれぞれ全く同様に調製した。
【0229】
【表29】
【0230】 イチビ(Abutilon theophrasti、ABUTH)、アサガ
オ(Ipomoea sp.、IPOSS)およびアメリカキンゴジカ(Sid
a dpinosa、SIDSP)の草を栽培し、上記の標準手順によって処理
したが、但し、それぞれの種について、3ポット2セットで施用する6つの複製
ポットを各処理に付した。植物処理用組成物の施用は、IPOSSの播種から1
3日後、ABUTHの播種から20日後およびSIDSPの播種から24日後に
行い、除草効果の評価は、施用から15日後に行った。 比較処理として、MON 0139およびRoundup(登録商標)Ult
raを希釈し、施用した。各処理のすべての複製について平均した結果を表15
bに示す。
【0231】
【表30】
【0232】 実施例16 表16aに示すようなグリホサートアンモニウム塩および添加剤成分を含有す
る固体水溶性顆粒組成物を調製した。 組成物16−01から16−13は、すべて以下の手順によって調製した。選
択した一つまたは複数の界面活性剤は、必要ならばまず加熱して、流動可能な状
態にした。乾燥アンモニウムグリホサート粉末(MondantoのMON 8
750)を少量の水(典型的には、他のすべての成分100gにつき約5g)お
よび選択した界面活性剤(複数を含む)と混合して、湿潤配合物を製造し、均質
で滑らかなドウ様ペーストを生ずるまでこれを混練した。1mmのオリフィスを
有するスクリーンを装着したラジアル押出機にこのペーストを移し、これらのオ
リフィスを通して押出した。得られた押出し物のストランドが、自然に切れて、
短い円筒状顆粒を形成した後、これを流動層乾燥器内で乾燥した。
【0233】 この実施例の組成物に用いた界面活性剤は、アルキルエーテル界面活性剤、B
ASFのPlurafac(商標)A−38と、アミン界面活性剤A、Bおよび
C、それぞれ、ポリオキシエチレン(20)タローアミン、ポリオキシエチレン
(10)N−メチルタローアンモニウムクロリド(AkzoのEthoquad
(商標)T/20)および米国特許第5,750,468号に開示されているよ
うな、式:
【0234】
【化19】 (式中、Rは、C12〜15アルキルであり、yは、2であり、x’+x”は
、約5の平均数である) の界面活性剤であった。
【0235】
【表31】
【0236】 イチビ(Abutilon theophrasti、ABUTH)およびイ
ヌビエ(Echinochloa crus−galli、ECHCF)の草を
栽培し、上記の標準手順によって処理した。植物処理用組成物の施用は、ABU
THおよびECHCFの播種から17日後に行い、除草効果の評価は、施用から
20日後に行った。 比較処理として、Roundup(登録商標)Ultraを希釈し、施用した
。各処理のすべての複製について平均した結果を表16bに示す。
【0237】
【表32】
【0238】 この実施例の組成物のアルキルエーテル界面活性剤とアミン界面活性剤成分の
間の相乗的相互作用に関する明確な証拠は見られなかった。アミン界面活性剤A
およびCの場合、ECHCFに対して相乗作用は明らかであり、界面活性剤Bの
場合、ABUTHおよびECHCFの両方に対して相乗作用は明らかであった。
【0239】 実施例17 表17aに示すようなグリホサートアンモニウム塩および添加剤成分を含有す
る固体水溶性顆粒組成物を調製した。 組成物17−01から17−10は、実施例16に記載した手順によって調製
した。組成物17−06から17−10は、グリホサートアンモニウム塩および
界面活性剤(複数を含む)に加えて、硫酸アンモニウムも含有した。これを混練
中に湿潤配合物に添加した。
【0240】
【表33】
【0241】 オランダフウロ(Erodium sp、EROSS)および一年生イチゴツ
ナギ(Poa annua、POAAN)の草を栽培し、上記の標準手順によっ
て処理した。植物処理用組成物の施用は、EROSSおよびPOAANの播種か
ら41日後に行い、除草効果の評価は、施用から21日後に行った。 比較処理として、Roundup(登録商標)Ultraを希釈し、施用した
。各処理のすべての複製について平均した結果を表17bに示す。
【0242】
【表34】
【0243】 EPOSSおよびPOAANに対するこの実施例の組成物のアルキルエーテル
界面活性剤とアミン界面活性剤成分の間の相乗的相互作用は、硫酸アンモニウム
を含有する組成物17−07から17−09に関して明らかであった。
【0244】 実施例18 表18aに示すようなグリホサートアンモニウム塩および添加剤成分を含有す
る固体水溶性顆粒組成物を調製した。 組成物18−01から18−05は、実施例16に記載した手順によって調製
した。これらは組成物17−01から17−05とそれぞれ同一のものであった
【0245】
【表35】
【0246】 イチビ(Abutilon theophrasti、ABUTH)およびイ
ヌビエ(Japanse millet)、イヌビエ(Echinochloa
crus−galli、ECHCF)の草を栽培し、上記の標準手順によって
処理した。植物処理用組成物の施用は、ABUTHおよびECHCFの播種から
18日後に行い、除草効果の評価は、施用から17日後に行った。 比較処理として、Roundup(登録商標)Ultraを希釈し、施用した
。各処理のすべての複製について平均した結果を表18bに示す。
【0247】
【表36】
【0248】 この実施例の組成物のアルキルエーテル界面活性剤とアミン界面活性剤成分の
間の相乗的相互作用は、ABUTHおよびECHCFに対して明らかであった。
【0249】 実施例19 表19aに示すようなグリホサートアンモニウム塩および添加剤成分を含有す
る固体水溶性顆粒組成物を調製した。
【0250】 組成物19−01から19−10は、実施例16に記載した手順によって調製
した。組成物19−06から19−10は、グリホサートアンモニウム塩および
界面活性剤(複数を含む)に加えて、硫酸アンモニウムも含有した。これを混練
中に湿潤配合物に添加した。組成物19−01から19−10は、組成物17−
01から17−10と同一のものであった。
【0251】
【表37】 カラシナ(Brassica juncea、BRSJU)およびウマノチャ
ヒキ(Bromus tectorum)の草を栽培し、上記の標準手順によっ
て処理した。植物処理用組成物の施用は、BTSJUおよびBROTEの播種か
ら25日後に行い、除草効果の評価は、施用から18日後に行った。 比較処理として、Roundup(登録商標)Ultraを希釈し、施用した
。各処理のすべての複製について平均した結果を表19bに示す。
【0252】
【表38】
【0253】 この実施例の組成物のアルキルエーテル界面活性剤とアミン界面活性剤成分の
間の相乗的相互作用は、BRSJUおよびBTOTEに対して明らかであった。
【0254】 実施例20 表20aに示すようなグリホサートアンモニウム塩および添加剤成分を含有す
る固体水溶性顆粒組成物を調製した。 組成物20−01から20−04は、実施例16に記載した手順によって調製
した。これらの組成物は、グリホサートアンモニウム塩および界面活性剤(複数
を含む)に加えて、約8000の平均分子量を有するポリエチレングリコール(
PEG 8000)を含有した。これを加熱して流動可能な状態にし、混練中に
湿潤配合物に添加した。この実施例の組成物に用いる界面活性剤は、以下のアル
キルエーテル界面活性剤であった:1分子あたり平均約10個のオキシエチレン
単位を有するポリオキシエチレンステアリルエーテル(ステアレス−10、IC
IのBrij(商標)76)および1分子あたり平均約20個のオキシエチレン
単位を有するポリオキシエチレンステアリルエーテル(ステアレス−20、He
nkelのEmthox(商標)5888)。比較のために、その他の非イオン
性界面活性剤:1分子あたり平均約10個のオキシエチレン単位を有するポリオ
キシエチレンドデシルフェノール(POE(10)ドデシルフェノール)または
1分子あたり平均約20個のオキシエチレン単位を有するポリオキシエチレンソ
ルビタンラウリルエステル(ICIのTween(商標)20)を含有する組成
物を含めた。すべての組成物において、アミン界面活性剤は、1分子あたり平均
約15個のオキシエチレン単位を有するポリオキシエチレンN−メチルタローア
ンモニウムクロリド(AkzoのEthoquad(商標)T/25)または1
分子あたり平均約15個のオキシエチレン単位を有するポリオキシエチレンN−
メチルステアリルアンモニウムクロリド(AkzoのEthoquad(商標)
18/25)のいずれかであった。これら二つのアミン界面活性剤は非常に類似
しており、Ethoquad(商標)18/25ではタローアルキル基の水素添
加によって、ステアリル部分が生じることしか異ならないことはお判りいただけ
よう。
【0255】
【表39】
【0256】 イチビ(Abutilon theophrasti、ABUTH)およびイ
ヌビエ(Japanse millet)、イヌビエ(Echinochloa
crus−galli、ECHCF)の草を栽培し、上記の標準手順によって
処理した。植物処理用組成物の施用は、ABUTHおよびECHCFの播種から
18日後に行い、除草効果の評価は、施用から17日後に行った。 比較処理として、Roundup(登録商標)Ultraを希釈し、施用した
。実施例16の16−05も比較処理として含めた。各処理のすべての複製につ
いて平均した結果を表20bに示す。
【0257】
【表40】
【0258】 本発明の組成物20−03および20−04は、特にABUTHに対して、組
成物20−01または20−02各々より大きな除草効果を示した。アルキルエ
ーテル界面活性剤ステアレス−20およびアミン界面活性剤Ethoquad(
商標)T/25を含有する組成物20−04の優れた除草効果が特に注目された
【0259】 実施例21 表21aに示すようなグリホサートアンモニウム塩および添加剤成分を含有す
る固体水溶性顆粒組成物を調製した。 組成物21−01、21−03および21−04は、実施例16に記載した手
順によって調製した。これらは、組成物20−01、20−03および20−0
4とそれぞれ同一のものであった。
【0260】
【表41】
【0261】 ニワクサ(Kochia scoparia、KCHSC)、ウマノチャヒキ
(Bromus tectorum)および冬コムギ(Triticum ae
stivum、TRZAW)の草を栽培し、上記の標準手順によって処理したが
、但し、KCHSCについては、6つの複製ポットを各処理に付した。植物処理
用組成物の施用は、KCHSCの播種から35日後、BROTEの播種から27
日後、およびTRZAWの播種から14日後に行った。除草効果の評価は、KC
HSCに施用から15日後、BROTEおよびTRZAWに施用から21日後に
行った。 比較処理として、Roundup(登録商標)Ultraを希釈し、施用した
。実施例16の16−05も比較処理として含めた。各処理のすべての複製につ
いて平均した結果を表21bに示す。
【0262】
【表42】
【0263】 実施例22 表22aに示すようなグリホサートアンモニウム塩および添加剤成分を含有す
る固体水溶性顆粒組成物を調製した。 組成物22−01から22−17は、実施例16に記載した手順によって調製
した。すべての組成物は、実施例16のアミン界面活性剤を含有した。この実施
例の組成物に用いたアルキルエーテル界面活性剤は、1分子あたり平均約4個の
オキシエチレン単位を有するポリオキシエチレン(C12アルキル)エーテル(
ラウレス−4、ICIのBrij(商標)30)、1分子あたり平均約12個の
オキシエチレン単位を有するポリオキシエチレン(C12アルキル)エーテル(
ラウレス−12、HenkelのTrycol(商標)5967)、1分子あた
り平均約23個のオキシエチレン単位を有するポリオキシエチレン(C12アル
キル)エーテル(ラウレス−23、HenkelのTrycol(商標)596
4)、1分子あたり平均約5個のオキシエチレン単位を有するポリオキシエチレ
ン(C18アルキル)エーテル(ステアレス−5)、1分子あたり平均約10個
のオキシエチレン単位を有するポリオキシエチレン(C18アルキル)エーテル
(ステアレス−12、ICIのBrij(商標)76)、1分子あたり平均約2
0個のオキシエチレン単位を有するポリオキシエチレン(C18アルキル)エー
テル(ステアレス−20、HenkelのEmthox(商標)5888)、1
分子あたり平均約30個のオキシエチレン単位を有するポリオキシエチレン(C 18 アルキル)エーテル(ステアレス−30、HetereneのSTA−30
)、および1分子あたり平均約23個のオキシエチレン単位を有するポリオキシ
エチレン(C16〜18アルキル)エーテル(セテアレス−23、BASFのP
lurafac(商標)A−38)であった。
【0264】
【表43】
【0265】 イチビ(Abutilon theophrasti、ABUTH)およびイ
ヌビエ(Echinochloa crus−galli、ECHCF)の草を
栽培し、上記の標準手順によって処理した。植物処理用組成物の施用は、ABU
THおよびECHCFの播種から17日後に行い、除草効果の評価は、施用から
15日後に行った。 比較処理として、Roundup(登録商標)Ultraを希釈し、施用した
。各処理のすべての複製について平均した結果を表22bに示す。アルキルエー
テル界面活性剤とアミン界面活性剤の配合物が誘導する除草効果が、同じ全界面
活性剤濃度のアルキルエーテル界面活性剤単独またはアミン界面活性剤単独のも
のと少なくとも同等からそれより良好なものである場合、その配合物についての
平均阻害パーセントnnは、**nn**というように強調する。
【0266】
【表44】
【0267】 組成物22−01から22−06の場合のようにアルキルエーテル界面活性剤
が比較的短鎖(C12)のアルキル部分を有する場合、アミン界面活性剤Aとの
配合物がアルキルエーテルまたはアミンのものと少なくとも同等からそれより良
好な除草効果を誘導するという幾つかの突発的な例が観察されたことは、表22
bから気付かれよう。しかし、より長鎖(C16〜18)のアルキルエーテルに
関して、アミン界面活性剤Aとの配合物の同等から勝った効能(いずれかの界面
活性剤単独のものと比較して)は、例外ではなく法則であった。一部の例には、
非常に劇的な相乗的相互作用の証拠があった。最も大きな度合いの除草効果は、
1分子あたり20個以上のオキシエチレン単位を有するC16〜18アルキルエ
ーテルで得られた。
【0268】 実施例23 表23aに示すようなグリホサートIPA塩および添加剤成分を含有する水性
濃厚組成物23−01および23−02を調製した。ShellのNeodol
(商標)25−9は、1分子あたり平均約9個のオキシエチレン単位を有するポ
リオキシエチレンC13アルキルエーテル界面活性剤である。ICIのBrij
(商標)56は、1分子あたり平均約10個のオキシエチレン単位を有するポリ
オキシエチレンセチルエーテル界面活性剤である。RhodiaのRhodaq
uat(商標)DAETは、オキシエチレン単位を有さない第四ジタローアルキ
ルアンモニウム界面活性剤である。AkzoのEthoquad(商標)T/2
5は、1分子あたり平均約15個のオキシエチレン単位を有するポリオキシエチ
レン第四タローアルキルトリメチルアンモニウムクロリド界面活性剤である。組
成物23−01および23−02は、得られる混合物が均質になるまで加熱およ
び撹拌しながら成分を混合することによって調製した。組成物23−01は、比
較だけのために含めた。
【0269】
【表45】
【0270】 各組成物23−01および32−02中のグリホサート濃度は、約30重量%
a.e.であった。 イチビ(Abutilon theophrasti、ABUTH)の草を栽
培し、上記の標準手順によって処理したが、但し、3ポット2セットで施用する
6つの複製ポットを各処理に付した。各処理の3ポット1セットは、植物処理用
組成物の施用1時間後、頭上潅注機を用いて6mmの量の模擬雨にさらした。植
物処理用組成物の施用は、ABUTHの播種から18日後に行い、除草効果の評
価は、施用から14日後に行った。 組成物23−01および32−02に加えて、実施例12の組成物12−01
をこの実施例に含めた。比較処理として、MON 0139およびRoundu
p(登録商標)Ultraを希釈し、施用した。比較処理として、MON 01
39を希釈し、0.5重量%のオルガノシロキサン界面活性剤、Witco C
orp.のOSi Specialties GroupのSilwet(商標
)L−77とのタンク混合物の状態で施用する処理も含めた。各処理のすべての
複製について平均した結果を表23bに示す。
【0271】
【表46】
【0272】 本発明の組成物23−02は、この試験において、耐雨性基準、MON 01
39+Silwet(商標)L−77のものと同等の著しく高い耐雨度を示した
。本発明の組成物12−01も市販標準物質、Roundup(登録商標)Ul
traのものより著しく優れた耐雨性を示した。比較組成物23−01は、非常
に劣った耐雨性を示した。 この実施例の試験を繰り返した。ABUTHの播種から18日後に植物処理用
組成物の施用を再び行い、施用から14日後に除草効果の評価を行った。各処理
のすべての複製について平均した結果を表23cに示す。
【0273】
【表47】
【0274】 この反復試験の結果は、表23bに示した最初の試験の結果と一致した。
【0275】 実施例24 7つの液体水性濃厚組成物24−01から24−07のサンプルをWuらの前
掲引用書中のパルス場傾斜法を用いて、プロトンNMR分光分析法により試験し
た。組成物の添加剤成分は、表24に列挙するとおりであった。各組成物は、グ
リホサートイソプロピルアンモニウム塩を30重量%a.e.の濃度で含有した
。組成物は、本明細書中、上で説明した手順によって調製した。組成物24−0
4の3つの異なる調合および組成物24−05の2つの異なる調合を研究した。
アルキルエーテル界面活性剤は、すべての組成物においてBASFのPlura
fac(商標)A−38であったが、但し、24−01では、非常に類似したH
etereneのHetoxol(商標)CSを用いた。すべての組成物におい
て、アミン界面活性剤は、MonsantoのMON 0818であった。カッ
プリング剤は、すべての組成物においてDMSOであったが、24−01は、D
MSOの代わりに尿素を用いた。
【0276】
【表48】
【0277】 20アンペアの電流パルスに対応して約250ガウス/cmのサンプルを横断
する線状の場の勾配を生ずることができる拡散コイルを有するNalorac拡
散プローブを用いて、各組成物のサンプル200〜500μLを拡散測定用NM
R管に入れた。Varian Unity 400分光器のコンソール内のPe
rforma勾配ドライバーによって、電流パルスを発生させた。プロトンNM
Rスペクトルは、二極性パルスおよびLEDSパルス配列を用いて増加する場の
勾配の関数として記録した。
【0278】 グリホサート共振振幅を各スペクトルのおいて測定し、振幅の自然対数を場の
勾配の二乗に対してプロットした。組成物24−04に関するこうしたプロット
の例図を図1に示す。グリホサートの「遊離」プールおよび「取込まれた」プー
ルに対応する二つの直線成分は、「取込まれた」プールを測定することができな
かった24−01を除き、すべての組成物ではっきりと区別することができた。
「取込まれた」プールを有する組成物において、このプールの拡散係数は、10 −10 cm/s程度の極めて低いものであった。これは、これらの組成物にお
ける超分子構造によるグリホサートの強い結合または取込みを示している。組成
物24−01を除き、「取込まれた」プールには、存在するすべてのグリホサー
トの約20%〜約80%が含まれた。
【0279】 「取込まれた」プールにおけるグリホサートの割合は、レシチンのMON 0
818に対する重量比に相関することがわかった。図2に示すように、レシチン
のMON 0818に対する比率が高いほど、「取込まれた」プールにおけるグ
リホサートの割合が大きかった。
【0280】 実施例25 表25aに示すようなグリホサートアンモニウム塩、グルホシネートアンモニ
ウム塩および添加剤成分を含有する固体水溶性顆粒組成物を調製した。 組成物25−01から20−06は、所望の量のグルホシネートアンモニウム
塩の湿潤配合物への添加を伴う実施例16に記載した手順によって調製した。
【0281】
【表49】
【0282】 イチビ(Abutilon theophrasti、ABUTH)およびイ
ヌビエ(Echinochloa crus−galli、ECHCF)の草を
栽培し、上記の標準手順によって処理した。植物処理用組成物の施用は、ABU
THおよびECHCFの播種から17日後に行った。初期害徴の評価は、施用か
ら3日後(days after application:DAA)に行い、
除草効果の評価は、施用から17日後に行った。 比較処理として、Roundup(登録商標)Ultraを希釈し、施用した
。各処理のすべての複製について平均した結果を表25bに示す。
【0283】
【表50】
【0284】 本発明の組成物25−02および25−03は、アミン界面活性剤Aを含有し
たがアルキルエーテル界面活性剤Plurafac(商標)A−38は含有しな
かった組成物25−01より優れた除草効果をもたらした。同様に、本発明の組
成物25−05および25−06は、組成物25−04より優れた除草効果をも
たらした。
【0285】 実施例26 表26aに示すようなグリホサートイソプロピルアンモニウム塩、オキシフル
オルフェンおよび界面活性剤を含有する水性懸濁組成物を調製した。Surfa
ctant Jは、Roundup(登録商標)Ultraの配合に用いられる
タローアミン系界面活性剤である。
【0286】 組成物26−01および26−02を以下の手順によって調製した。最初に、
Surfactant Jの10重量%水溶液を調製した。広口ビン内のこの溶
液に、計算した量のオキシフルオルフェン粉末、工業銘柄(95%)を添加して
、オキシフルオルフェン活性成分(a.i.)の41重量%懸濁液を生じた。そ
の後、このビンの代わりにEigerミルを用いて、10℃の冷却浴中で、この
ミル内の懸濁液を2時間、3000rpmで粉砕した。得られた粉砕オキシフル
オルフェンの粒子サイズ分析は、2.5μmの体積平均径および1.7μmの体
積中央径を示した。この場合の界面活性剤、Surfactant Jは、粉砕
操作を助長するために存在した。
【0287】 MON 0139(46重量%グリホサートa.e.)の形態でのグリホサー
トイソプロピルアンモニウム塩は、12:1のグリホサートa.e.対オキシフ
ルオルフェンa.i.の重量比で、上記のように調製した41%粉砕オキシフル
オルフェンと混合した。(粉砕オキシフルオルフェンが約6重量%のSurfa
ctant Jを含有する時、少量のこの界面活性剤は、オキシフルオルフェン
と共に最終組成物に与えられるが、この量は、除草効果に与える影響が無視でき
るほど少ないものと考えられる。)表26aに示すような選択された界面活性剤
、コロイド粒子状シリカ(DegussaのAerosil(商標)380とA
erosil(商標)MOX−80の配合物)、ポリエチレングリコール、亜硫
酸ナトリウムおよび水も、下記の量(百分率は、重量でのものである)で添加し
た: MON 0139(46%グリホサートa.e.) 67.00% オキシフルオルフェン(41%粉砕) 6.30% Aerosil(商標)380 1.45% Aerosil(商標)MOX−80 0.25% 界面活性剤(複数を含む)およびカップリング剤 (表26a参照) 亜硫酸ナトリウム 0.20% 水 100.00%まで 上記成分を5分間または均質な懸濁液を生成するまで徹底的に撹拌した。Ak
zoのEthoquad(商標)T/20は、1分子あたり平均10個のオキシ
エチレン単位を有するポリオキシエチレン第四タローアルキルメチルアンモニウ
ムクロリドである。BASFのPlurafac(商標)A−38は、1分子あ
たり平均27個のオキシエチレン単位を有するポリオキシエチレンC16〜18 アルキルエーテルである。組成物26−01は、比較のみのために含めた。
【0288】
【表51】
【0289】 オランダフウロ(Erodium sp、EROSS)および一年生イチゴツ
ナギ(Poa annua、POAAN)の草を栽培し、上記の標準手順によっ
て処理した。植物処理用組成物の施用は、EROSSおよびPOAANの播種か
ら36日後に行った。初期害徴の評価は、施用から4日後(days afte
r application:DAA)に行い、除草効果の評価は、施用から2
0日後に行った。 比較処理として、単独、およびオキシフルオルフェンの乳剤であるRohm
& Haas.のGoal(登録商標)2XL除草剤とのタンク混合物の両方の
状態のRoundup(登録商標)Ultraを希釈し、施用した。タンク混合
物は、12:1のグリホサートa.e.対オキシフルオルフェンa.i.重量比
を得るように調製した。各処理のすべての複製について平均した結果を表26b
に示す。
【0290】
【表52】
【0291】 オキシフルオルフェンの添加を伴うこの試験では、特にEROSSに対して、
グリホサートの除草効果への有意な拮抗作用が見られた。本発明の組成物26−
02は、タンク混合物に比べて拮抗作用を大いに低下させると共に、組成物26
−01に比べて小さい拮抗作用も示した。
【0292】 実施例27 表26aに示すようなグリホサートアンモニウム塩、オキシフルオルフェンお
よび界面活性剤を含有する固体水分散性顆粒組成物を調製した。 組成物27−01および27−02を以下の手順によって調製した。フードミ
キサー内で、表27aに示すような乾燥アンモニウムグリホサート粉末(Mon
santoのMON 8750)、少量の水(その他すべての成分100gにつ
き約5g)、界面活性剤および硫酸アンモニウム、ならびに実施例26で説明し
たように調製した41%粉砕オキシフルオルフェンを配合した。グリホサートa
.e.のオキシフルオルフェンa.i.に対する重量比は、12:1であった。
完全に配合した後、実施例16で説明したように、得られた湿潤配合物を押出し
、乾燥した。
【0293】 組成物27−03および27−04を類似の手順で調製したが、但し、41%
粉砕オキシフルオルフェンの代わりに、オキシフルオルフェン(工業銘柄、95
%)を溶融して、湿潤配合物に添加した。添加した水の量は、その他すべての成
分100gにつき7〜8gに増量した。
【0294】
【表53】
【0295】 イチビ(Abutilon theophrasti、ABUTH)およびイ
ヌビエ(Echinochloa crus−galli、ECHCF)の草を
栽培し、上記の標準手順によって処理した。植物処理用組成物の施用は、ABU
THおよびECHCFの播種から18日後に行った。初期害徴の評価は、施用か
ら2日後(days after application:DAA)に行い、
除草効果の評価は、施用から18日後に行った。 比較処理として、単独、およびオキシフルオルフェンの乳剤であるRohm
& Haas.のGoal(登録商標)2XL除草剤とのタンク混合物の両方の
状態のRoundup(登録商標)Ultraを希釈し、施用した。タンク混合
物は、12:1のグリホサートa.e.対オキシフルオルフェンa.i.重量比
を得るように調製した。この試験には、実施例26の組成物26−01(比較処
理として)および26−02も含めた。各処理のすべての複製について平均した
結果を表27bに示す。
【0296】
【表54】
【0297】 オキシフルオルフェンの添加を伴うこの試験では、特にABUTHに対して、
グリホサートの除草効果への有意な拮抗作用が見られた。本発明の組成物26−
02および27−01から27−04は、タンク混合物に比べて拮抗作用を大い
に低下させると共に、組成物26−01に比べて小さい拮抗作用も示した。
【0298】 本発明の特定の実施態様に関する上記記載が、本発明の可能なすべての実施態
様の完全に網羅しているとは考えていない。当業者には、本発明の範囲内で、本
明細書に記載した特定の実施態様に変更を施すことができることはお分かりいた
だけよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例24において説明するような、本発明の組成物24−04に関する場の
勾配の二乗、「勾配」に対するmグリホサートプロトンNMR共鳴振幅の自然
対数「ln(振幅)」のプロット図である。プロットしたデータは曲線を形成し
、これは、二つの直線成分、グリホサートの遊離プールを表わすものとグリホサ
ートの取込まれたプールを表わすものに分解することができる。
【図2】 実施例24において説明するような、レシチン対MON 0818の重量比に
対する、取込まれたプールにおけるグリホサートの割合のプロット図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年7月25日(2001.7.25)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 [式中、R12は、約16〜約22個の炭素原子を有する直鎖脂肪族飽和または
不飽和ヒドロカルビル基であり、nは、約10〜約100の平均数であり、mは
、0〜約5の平均数であり、各−((CHR)O)−基における一方のRは水
素であり、もう一方のRはメチルであり、R13は、水素、C1〜4アルキルま
たはC2〜4アシル基である]を各々が有する一つ以上の界面活性剤から成るア
ルキルエーテル界面活性剤成分;および (d)(1) 0〜約7個のエーテル結合によって共に結合されている一つま
たは複数の独立して飽和または不飽和、枝分れまたは枝分れしていない脂肪族、
脂環式または芳香族C3〜20ヒドロカルビルまたはヒドロカルビレン基を有し
、合計約8〜約24個の炭素原子を有する疎水性部分、および (2) 直接それに結合した1〜3個のオキシエチレン基またはポリオキシエ
チレン鎖を有する、カチオン性アミノ基であるか、またはプロトン化によりカチ
オン性になり得るアミノ基を含む親水性部分であって、これらのオキシエチレン
基およびポリオキシエチレン鎖が、界面活性剤1分子あたり平均1〜約50個の
オキシエチレン単位を含み、疎水性部分がアミノ基に結合しているか、またはエ
ーテル結合を介してオキシエチレン単位に結合している親水性部分、を含む分子
構造を各々が有する一つ以上の界面活性剤から成るアミン界面活性剤成分; を含む組成物であって、 アルキルエーテル界面活性剤成分のアミン界面活性剤成分に対する重量比が、
約1:10〜約10:1であり、アルキルエーテルおよびアミン界面活性剤成分
が、合計で、酸当量で表わされるアニオン性外因性化学物質の1重量部あたり約
0.05〜約0.5重量部のアジュバント量で存在する植物処理用組成物を調製
すること;および (ii)雨または植物に対する樹上潅水の起動前約6時間以内に、生物学的に
有効な量の該植物処理用組成物を植物の茎葉に施用すること; を含む、植物の茎葉に施用するアニオン性外因性化学物質の生物学的活性を誘導
するための方法。
【化2】 または式(III):
【化3】 または式(IV)
【化4】 [式(II)、式(III)および式(IV)中: Rは、水素、または直鎖もしくは枝分れしたC8〜20脂肪族ヒドロカルビ
ル基であり; 各zは、独立して2または3であり; 各Rは水素またはメチルであるが、zが2である場合、二つの−(CHR )−基のうち少なくとも一つのRはメチルであり; yは、R−(O−(CHR−基中の炭素原子の合計数が8〜24
であるように、0〜7であり; xは、0〜5であり; Rは、水素、C1〜4アルキルまたはベンジルであり; Rは、C1〜4アルキルまたは−(CHCH−O)x’であり、R は、C1〜4アルキルまたは−(CHCH−O)x”であり、この場
合、Rは、水素、C1〜4アルキルまたはC2〜4アシルであり、x’および
x”は、x+x’+x”が1〜約50であるような平均数であり; Zp−は、適するアニオンであり、pは、1または2であり; Yは、−O、−(CHR−COOおよび−(CHR−SO から選択されるアニオン基であり、この場合、wは、1〜3であり、各R は、独立して水素、ヒドロキシル、C1〜4アルキルまたはヒドロキシ−(C 〜4 アルキル)であり; vは、2〜6の数であり;および R、RおよびRは、独立してC1〜4アルキルまたは−(CHCH −O)であり、この場合、Rは、水素、C1〜4アルキルまたはC2〜 アシルであり、各kは、アミン界面活性剤の分子中の−(CHCH−O)
単位の合計数が1〜約50であるような平均数である] を各々が有する一つ以上の界面活性剤を含む、請求項1に記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ジヨーンズ,クロード・アール アメリカ合衆国、ミズーリ・63146、セン ト・ルイス、クレステツド・ビユー・ドラ イブ・1206 (72)発明者 クレイマー,リチヤード・エム アメリカ合衆国、ミズーリ・63017、チエ スタフイールド、キングズマン・サーク ル・15238 (72)発明者 パラス,ノーマン・アール アメリカ合衆国、ミズーリ・63034、フロ リサント、ジエイムズタウン・フアーム・ ドライブ・21 (72)発明者 ラドキー,ロドニー・オー アメリカ合衆国、ミズーリ・63303、セン ト・チヤールズ、グラン・プリ・ドライ ブ・1119 (72)発明者 ワード,アンソニー・ジエイ・アイ アメリカ合衆国、ミズーリ・63131、フロ ントナツク、フアイアスロン・ドライブ・ 2056 (72)発明者 ギレスピ,ジエーン・エル アメリカ合衆国、ミズーリ・63130、セン ト・ルイス、コーネル・7229 (72)発明者 シユイ,シヤオトン・ツイ アメリカ合衆国、ミズーリ・63146、セン ト・ルイス、マストン・レーン・12445 Fターム(参考) 4H011 AB01 BA01 BA05 BA06 BB04 BB17 BC03 BC04 BC18 DA13 DA14 DC05 DD03 DE15 DF04

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)(a) その中に溶解するか分散させる水; (b) 生物学的に有効な量のアニオン性外因性化学物質; (c) 式(I): 【化1】 [式中、R12は、約16〜約22個の炭素原子を有する脂肪族飽和または不飽
    和ヒドロカルビル基であり、nは、約5〜約100の平均数であり、mは、0〜
    約5の平均数であり、各−((CHR)O)−基における一方のRは水素であ
    り、もう一方のRはメチルであり、R13は、水素、C1〜4アルキルまたはC 2〜4 アシル基である]を各々が有する一つ以上の界面活性剤から成るアルキル
    エーテル界面活性剤成分;および (d)(1) 0〜約7個のエーテル結合によって共に結合されている一つま
    たは複数の独立して飽和または不飽和、枝分れまたは枝分れしていない脂肪族、
    脂環式または芳香族C3〜20ヒドロカルビルまたはヒドロカルビレン基を有し
    、合計約8〜約24個の炭素原子を有する疎水性部分、および (2) 直接それに結合した1〜3個のオキシエチレン基またはポリオキシエ
    チレン鎖を有する、カチオン性アミノ基であるか、またはプロトン化によりカチ
    オン性になり得るアミノ基を含む親水性部分であって、これらのオキシエチレン
    基およびポリオキシエチレン鎖が、界面活性剤1分子あたり平均1〜約50個の
    オキシエチレン単位を含み、疎水性部分がアミノ基に結合しているか、またはエ
    ーテル結合を介してオキシエチレン単位に結合している親水性部分、を含む分子
    構造を各々が有する一つ以上の界面活性剤から成るアミン界面活性剤成分; を含む組成物であって、 アルキルエーテル界面活性剤成分のアミン界面活性剤成分に対する重量比が、
    約1:10〜約10:1であり、アルキルエーテルおよびアミン界面活性剤成分
    が、合計で、酸当量で表わされるアニオン性外因性化学物質の1重量部あたり約
    0.05〜約0.5重量部のアジュバント量で存在する植物処理用組成物を調製
    すること;および (ii)雨または植物に対する樹上潅水の起動前約6時間以内に、生物学的に
    有効な量の該植物処理用組成物を植物の茎葉に施用すること; を含む、植物の茎葉に施用するアニオン性外因性化学物質の生物学的活性を誘導
    するための方法。
  2. 【請求項2】 アニオン性外因性化学物質が、対イオンを除外して約300
    未満の分子量を有する除草剤、植物成長調節薬および殺線虫剤から選択される、
    請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 アニオン性外因性化学物質が、アシフルオルフェン、アシュ
    ラム、ベナゾリン、ベンタゾン、ビラナホス、ブロマシル、ブロモキシニル、カ
    ルフェントラゾン、クロラムベン、クロピラリド、2,4−D、2,4−DB、
    ダラポン、ジカンバ、ジクロルプロプ、ジクロホップ、エンドサール、フェナッ
    ク、フェノキサプロップ、フラムプロップ、フルアジホップ、フルミクロラック
    、フルオログリコフェン、ホメサフェン、ホサミン、グルホシネート、グリホサ
    ート、ハロオキシホップ、イマザメス、イマザメタベンズ、イマザモックス、イ
    マザピック、イマザピル、イマザキン、イマゼサピル、イオキシニル、MCPA
    、MCPB、メコプロップ、メチルアルソン酸、ナプタラム、ノナン酸、ピコラ
    ム、キンクロラック、キザロホップ、スルファミン酸、2,3,6−TBA、T
    CA、トリクロピル、および農学上許容され得るそれらの塩から選択される除草
    剤である、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 外因性化学物質がグリホサート除草剤である、請求項1に記
    載の方法。
  5. 【請求項5】 グリホサートが、約100未満の分子量のカチオン性対イオ
    ンを有する水溶性塩またはこうした塩の混合物の形態で主として存在する、請求
    項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 カチオン性対イオンが、ナトリウム、カリウム、アンモニウ
    ム、ジメチルアンモニウム、イソプロピルアンモニウム、モノエタノールアンモ
    ニウムおよびトリメチルスルホニウムカチオンから選択される、請求項5に記載
    の方法。
  7. 【請求項7】 アルキルエーテル界面活性剤成分に関する式(I)において
    、R12が、直鎖C16またはC18アルキル、アルケニルまたはアルカジエニ
    ル基であるか、あるいはアルキルエーテル界面活性剤成分が、R12などの種々
    の基を有する界面活性剤の混合物であるかまたは天然油もしくは脂肪から誘導さ
    れる、請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 アルキルエーテル界面活性剤成分に関する式(I)において
    、nが約7〜約50であり、mが0であり、R13が水素である、請求項1に記
    載の方法。
  9. 【請求項9】 アルキルエーテル界面活性剤成分に関する式(I)において
    、nが約10〜約40である、請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 アミン界面活性剤成分が、約pH4で、式(II): 【化2】 または式(III): 【化3】 または式(IV) 【化4】 [式(II)、式(III)および式(IV)中: Rは、水素、または直鎖もしくは枝分れしたC8〜20脂肪族ヒドロカルビ
    ル基であり; 各zは、独立して2または3であり; 各Rは水素またはメチルであるが、zが2である場合、二つの−(CHR )−基のうち少なくとも一つのRはメチルであり; yは、R−(O−(CHR−基中の炭素原子の合計数が8〜24
    であるように、0〜7であり; xは、0〜5であり; Rは、水素、C1〜4アルキルまたはベンジルであり; Rは、C1〜4アルキルまたは−(CHCH−O)x’であり、R は、C1〜4アルキルまたは−(CHCH−O)x”であり、この場
    合、Rは、水素、C1〜4アルキルまたはC2〜4アシルであり、x’および
    x”は、x+x’+x”が1〜約50であるような平均数であり; Zp−は、適するアニオンであり、pは、1または2であり; Yは、−O、−(CHR−COOおよび−(CHR−SO から選択されるアニオン基であり、この場合、wは、1〜3であり、各R は、独立して水素、ヒドロキシル、C1〜4アルキルまたはヒドロキシ−(C 〜4 アルキル)であり; vは、2〜6の数であり;および R、RおよびRは、独立してC1〜4アルキルまたは−(CHCH −O)であり、この場合、Rは、水素、C1〜4アルキルまたはC2〜 アシルであり、各kは、アミン界面活性剤の分子中の−(CHCH−O)
    単位の合計数が1〜約50であるような平均数である] を各々が有する一つ以上の界面活性剤を含む、請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 アミン界面活性剤成分が、ポリオキシエチレンアルキルア
    ミン、ポリオキシエチレンアルキルエーテルアミン、ポリオキシエチレンN−メ
    チルアルキルアンモニウム塩、ポリオキシエチレンN−メチルアルキルエーテル
    アンモニウム塩およびポリオキシプロピレン第四アンモニウム塩から選択される
    式(II)の界面活性剤を一つ以上含む、請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 アミン界面活性剤成分が、一つ以上のポリオキシエチレン
    (2〜20)C12〜18アルキルアミンおよび/または塩化アルキルアンモニ
    ウムを含む、請求項10に記載の方法。
  13. 【請求項13】 アミン界面活性剤成分が、ポリオキシエチレンアルキルア
    ミンオキシドおよびポリオキシエチレンアルキルエーテルアミンオキシドから選
    択される式(III)の界面活性剤を一つ以上含む、請求項10に記載の方法。
  14. 【請求項14】 アルキルエーテル界面活性剤成分のアミン界面活性剤成分
    に対する比率が、重量で約1:5〜約5:1である、請求項1に記載の方法。
  15. 【請求項15】 アルキルエーテル界面活性剤成分のアミン界面活性剤成分
    に対する比率が、重量で約1:3〜約3:1である、請求項1に記載の方法。
  16. 【請求項16】 酸当量で表わされるアニオン性外因性化学物質に対する界
    面活性剤の比率が、重量で約0.1:1〜約0.4:1である、請求項1に記載
    の方法。
  17. 【請求項17】 植物処理用組成物が、アルキルエーテル界面活性剤とアミ
    ン界面活性剤を併せて約25〜約250g/Lの濃度を有する液体濃厚組成物、
    またはアルキルエーテル界面活性剤とアミン界面活性剤を併せて約3重量%〜約
    30重量%の濃度を有する固体濃厚組成物を水に希釈することによって調製され
    る、請求項1に記載の方法。
  18. 【請求項18】 植物処理用組成物が、アルキルエーテル界面活性剤とアミ
    ン界面活性剤を併せて約50〜約150g/Lの濃度を有する液体濃厚組成物、
    またはアルキルエーテル界面活性剤とアミン界面活性剤を併せて約6重量%〜約
    18重量%の濃度を有する固体濃厚組成物を水に希釈することによって調製され
    る、請求項1に記載の方法。
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