JP2002540782A - ヒト間葉DNAsと発現産物 - Google Patents

ヒト間葉DNAsと発現産物

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JP2002540782A
JP2002540782A JP2000609443A JP2000609443A JP2002540782A JP 2002540782 A JP2002540782 A JP 2002540782A JP 2000609443 A JP2000609443 A JP 2000609443A JP 2000609443 A JP2000609443 A JP 2000609443A JP 2002540782 A JP2002540782 A JP 2002540782A
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dna
polypeptide
sequences
gene
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JP2000609443A
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デン ボス,クリスチャン ヴァン
ムバラビール,ガブリエル
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オシリス セラピューティクス,インコーポレイテッド
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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    • C07K14/46Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates
    • C07K14/47Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates from mammals

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Abstract

(57)【要約】 ヒト間葉幹細胞(hMSC)cDNAとそれに含まれるオープンリーディングフレームから誘導される推定上のポリヌクレオチドが開示される。同じく開示されるのは、染色体地図化と同定、DNAフィンガープリント法と疾病プロセスでの遺伝子突然変異により果される可能な役割、および前記ポリペプチドに特異的なポリクローナルおよびまたはモノクローナル抗体の生成のための試薬としての用途を含むポリヌクレオチドとポリペプチドを利用する方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本出願は1999年8月13日付け合衆国暫定特許出願番号60/148,8
00号および1999年4月1日付け同60/127,418号の優先権を主張
し、その開示はここでその全体を引用例として組み込まれている。
【0002】 本発明をヒト遺伝子の転写産物に一致する新しく同定されたポリヌクレオチド
配列に関し、またそれに関連する完全遺伝子配列に関し、更に遺伝子発現産物お
よび前記のものの用途に関する。
【0003】
【背景の技術】
骨形成、すなわちオステオジェネシスの主要細胞である骨芽細胞は間葉幹細胞
から形成される。数多くの哺乳類のこのような間葉幹細胞(すなわちMSCs)
は試験管内培養条件を変えることで結合組織細胞直系に分化するように誘導する
ことができる。骨細胞への分化である骨形成は培養および移植MSCsから代替
骨を生成する手段として報告された(ブルーダー他、包括継代培養と引き続く冷
凍保存期間の精製ヒト間葉幹細胞の成長動力学、自己再生、および骨形成能、 胞生化学ジャーナル 、64(2):278−294(1997年2月);ジェー
スワル他、試験管内精製培養拡張ヒト間葉幹細胞の骨形成分化、細胞生化学ジャ ーナル 、64(2):295−312(1997年2月);カディヤラ他、培養
拡張イヌ間葉肝細胞は生体内および試験管内骨軟骨形成能を持つ、細胞移植、6
(2):125−134(1997年3−4月(号)))。
【0004】 MSCsが培養で骨形成分化を受けるプロセスは骨形成形態の発達、骨芽細胞
の特質であるヒドロキシアパタイト鉱質化細胞外基質の沈着および末端分化骨細
胞の存在、並びにアルカリホスファターゼの発現により特徴付けられる(ジェー
スワル他、試験管内精製培養拡張ヒト間葉幹細胞の骨形成分化、細胞生化学ジャ ーナル 、64(2):295−312(1997年2月)。ヒトMSCs(以下
hMSCsと呼ぶ)の骨形成分化の基礎にある機構はほとんど理解されていない
。このプロセスの間に産生されるタンパク質の同定は骨芽細胞とその骨形成能を
標的とする小分子の発見と開発を容易に促進するであろう。これらの因子の同定
はこの分化の各種の段階の間にhMSCsから構築される関係cDNAライブラ
リーが利用可能になることで加速されるであろう。
【0005】 ヒト遺伝子の同定と配列化は近代分子生物学の主要な目標である。例えば、遺
伝子を同定しその配列を決定することにより、科学者は大量の価値あるヒト「遺
伝子産物」を作ることができた。これらのものはヒトインスリン、インターフェ
ロン、因子VIII、腫瘍壊死因子、ヒト成長ホルモン、組織プラスミノーゲン活性
化因子、および数多くの他の化合物である。更に遺伝子配列の組織は(筋ジスト
ロフィーおよび嚢胞性線維症などのような)遺伝病の処置または治療の鍵を提供
することができる。
【0006】
【発明の開示】
本発明に従って、間葉乾細胞(MSCs)がヒトから単離され培養拡張され、
それらから、新しいcDNAライブラリーがヒトMSCsから単離されたメッセ
ンジャーリボ核酸(以下mRNAs)から構築された。
【0007】 精製され培養されたMSCsからcDNAライブラリーを獲得し、これらの単
離された核酸、単離された配列およびその断片をこれらの核酸とその断片を含む
配列の発現産物の決定と調製に使用することが本発明の目的である。
【0008】 このように産生されたcDNAs、およびその断片、同じくその発現産物を分
化間葉細胞の成長の間に発現されるゲノム内の遺伝子およびその対立遺伝子の位
置を決定するための染色体遺伝標識として使用することが本発明の更なる目的で
ある。
【0009】 更にヒト「フィンガープリント法」に使用するためにDNA配列を提供し、こ
れによりここで開示されるものと完全に、または部分的に同一として識別される
遺伝子の配列に基づき異なった個体を識別できるDNA配列を提供することが本
発明のもう一つの目的である。
【0010】 更にまたここで開示されるように、ポリペプチドをコーディングする遺伝子に
一致するポリヌクレオチド配列を提供し、これによりそのような配列が動物、と
りわけ哺乳類、またもっとも特にヒトにおいて類似の染色体位置に見出される物
と比較することができ、ここでそのような動物が骨成長、またはそのような他の
疾病、もしくはそのような遺伝子に影響する疾病に苦しんでおり、かくしてその
ような疾病に導く前記遺伝子での突然変異を検出することが本発明のもう一つの
目的である。
【0011】 更にまた本発明に基づく遺伝子の急速クローニングのためにペプチド、または
ポリペプチドもしくはタンパク質を発現できる本発明に基づく核酸、またはDN
As、あるいは遺伝子、もしくはヌクレオチド配列の1個またはそれ以上の複製
を含む遺伝子操作細胞、またはベクターを提供することが本発明の目的である。
【0012】
【発明の説明】
本発明の一つの見地は核酸と単離DNA配列と分子、およびその断片(並びに
対応する単離RNA配列とその断片)に向けられ、前記のものに相補の配列を含
み、配列識別番号1,3,5,7,9,11,13,15,17,19,21,
23,25および27または28で同定されるDNA配列に類似の配列を示し、
あるいはそれらのDNA配列にハイブリッド形成できる前記核酸、DNA配列と
分子、およびその断片に向けられる。本発明は更に少なくとも15塩基、望まし
くは少なくとも30塩基、より望ましくは少なくとも50塩基、もっとも望まし
くは80塩基を含むこのような配列に向けられ、また配列識別番号2,4,6,
8,10,12,14,16,18,20,22,24,26および29のポリ
ペプチドをコード化するDNA(またはRNA)配列に少なくとも60%、望ま
しくは少なくとも80%、もっとも望ましくは少なくとも95%、とりわけ98
%同一であるこれらの配列に向けられ、その断片または部分を含み、それが天然
源から誘導される場合にはその対立遺伝子を含むような配列に向けられる。
【0013】 本発明に従って、配列を引用するときに「パーセント同一性」または「パーセ
ント同一である」という用語は、比較されるべき配列(「比較配列」)と説明ま
たは請求される配列(「引用配列」)とのアラインメントの後に配列が説明また
は請求される配列と比較されることを意味する。パーセント同一性は下記の式に
基づき決定される。
【0014】 パーセント同一性=100〔1−(C/R)〕 ここでCは引用配列と比較配列の間のアラインメントの長さ全体にわたり引用
配列と比較配列の間の差の数であり、ここで(i)比較配列に対応するアライン
された塩基またはアミノ酸を持たない引用配列内の各塩基またはアミノ酸、およ
び(ii)引用配列内の各ギャップ部および(iii)比較配列内のアラインされた
塩基またはアミノ酸と異なる引用配列内の各アラインされた塩基またはアミノ酸
が差異を構成する。またRは引用配列内に創られ同じく塩基またはアミノ酸とし
て計数されるいずれかのギャップ部と共に比較配列とのアラインメントの長さに
わたり引用配列での塩基とアミノ酸の数である。
【0015】 もしも前に計算されたように特定の最小パーセント同一性とほぼ同じかもしく
はそれより大きいアラインメントが比較配列と引用配列の間に存在するとすれば
、ここで計算されたパーセント同一性が特定のパーセント同一性以下であるアラ
インメントが存在するとしても、比較配列は引用配列に対して特定の最小パーセ
ント同一性を持つことになる。
【0016】 その上更に本発明の見地は少なくともヒト遺伝子、とりわけ発現されたヒト遺
伝子のコーディング領域またはそのようなコーディング領域での同じポリペプチ
ドをコード化するDNA配列を含む単離されたDNA(またはRNA)配列ある
いは分子に向けられ、この日と遺伝子は配列識別番号1,3,5,7,9,11
,13,15,17,19,21,23,25および27または28で示された
配列、あるいはそれらに少なくとも60%、望ましくは少なくとも80%、また
もっとも望ましくは95%、とりわけ98%同一であり、100%同一性のもの
も含む配列に相同であるかそれに寄与するDNA配列を含み、同じく前記コーデ
ィング領域によりコード化されるポリペプチドに対して類似の機能をもつポリペ
プチドをコード化する断片または部分を含む。かくして単離されたDNA(また
はRNA)配列は発現された遺伝子(またはここで示されたその断片または部分
)のコーディング領域のみを含み、あるいは更に発現されたヒト遺伝子の非コー
ディングDNA(またはRNA)の全体または部分を含む。
【0017】 一般に配列識別番号1,3,5,7,9,11,13,15,17,19,2
1,23,25および27または28の配列(あるいはそれに少なくとも60%
、望ましくは少なくとも80%、またもっとも望ましくは少なくとも95%同一
または相同である配列)に相同またはそれに寄与する配列はヒト遺伝子のコーデ
ィング領域からのものである。
【0018】 本発明は更にこのようなDNA(またはRNA)配列を含むベクターまたはプ
ラスミド、並びにDNA(またはRNA)配列の用途に関する。
【0019】 配列識別番号1,3,5,7,9,11,13,15,17,19,21,2
3,25および28で示された配列は異なったヒト組織から誘導されて実際のD
NAとRNA配列でハイブリッド形成可能である。これらの配列はcDNAクロ
ーンを表す。
【0020】 図1(配列識別番号27)で示される配列は異なったヒト組織から誘導されて
実際のDNAとRNA配列でハイブリッド形成可能である。数多くのcDNAク
ローンが生成された。図1(配列識別番号27)のヌクレオチド配列自身は研究
される各種組織での各位置を示した。各種ヒト組織でのこの配列の分布は図3と
図4で示される。これらクローンのいくつかは追加の3’未翻訳領域を持ち、そ
の存在はmRNA種が回収される前に細胞に留まる範囲と一般に関連がある。キ
ングマン、遺伝子工学、ブラックウェル(出版)1988、313ページ参照。
3’未翻訳領域は更にmRNAが翻訳され、かくしてタンパク質の発現を調節で
きる機構を構成する頻度を調節する(N.K.グレーおよびM.ウィッケンズ、
動物における翻訳開始の制御、Ann.Rev.Cell Dev.Biol. (細胞生長生物学アニュアルレビュー)、14:399−458(1988))
【0021】 本発明のポリヌクレオチドはRNAの形態またはDNAの形態にあり、このD
NAはcDNA、ゲノムDNA、および合成DNAを含む。DNAは二本鎖また
は一本鎖であり、一本鎖の場合はコーディング鎖または非コーディング(アンチ
センス)鎖である。成熟ポリペプチドをコード化するコーディング配列はここで
開示されるポリヌクレオチド配列のオープンリーディングフレーム(ORFs)
として存在するコーディング配列と同一であるかもしくは異なるコーディング配
列であり、このコーディング配列は遺伝暗号の冗長または縮重の結果、配列識別
番号1,3,5,7,9,11,13,15,17,19,21,23,25お
よび28のポリヌクレオチド配列として同一成熟ポリペプチドをコード化する。
【0022】 推定上のタンパク質配列識別番号2,4,6,8,10,12,14,16,
18,20,22,24,26および29としてここに開示されるポリペプチド
をコードするポリヌクレオチドは必ずしもそれのみに限定されないが、成熟ポリ
ペプチドのコーディング領域;リーダー配列または分泌配列、プロタンパク質と
膜アンカーなどの成熟ポリペプチドのコーディング配列および追加コーディング
配列;イントロンまたは成熟ポリペプチドのコーディング配列の非コーディング
配列5′およびまたは3′などのような成熟ポリペプチドのコーディング配列(
および選択肢として追加のコーディング配列)更に非コーディング配列を含む。
【0023】 図2のポリペプチドをコードするポリヌクレオチド(配列識別番号29)は必
ずしもそれのみに限定されないが、成熟ポリペプチドのコーディング配列;リー
ダーまたは分泌配列、プロタンパク質と膜アンカーなどの成熟ポリペプチドのコ
ーディング配列および追加コーディング配列;イントロンまたは成熟ポリペプチ
ドのコーディング配列の非コーディング配列5′およびまたは3′などのような
成熟ポリペプチドのコーディング配列(および選択肢として追加のコーディング
配列)更に、非コーディング配列を含む。
【0024】 本発明で使用される「ポリヌクレオチド」という用語は、ポリペプチドのコー
ディング領域のみを含むポリヌクレオチドならびに追加のコーディング配列およ
びまたは非コーディング領域を含むポリヌクレオチドを包含する。
【0025】 本発明は更に配列識別番号2,4,6,8,10,12,14,16,18,
20,22,24,26および29のアミノ酸配列を持つポリペプチドの断片、
類似体および誘導体をコード化する前記のポリヌクレオチドの変異体に関する。
ポリヌクレオチドの変異体はポリヌクレオチドの天然発生対立遺伝子変異体また
はポリヌクレオチドの非天然発生変異体である。
【0026】 かくして本発明に基づく核酸、またはポリヌクレオチドは配列識別番号1,3
,5,7,9,11,13,15,17,19,21,23,25,27および
28で示されるコーディング配列の自然発生対立遺伝子変異体であるコーディン
グ配列を持つ。従来技術で公知のように、対立遺伝子変異体はコード化ポリペプ
チドの機能を事実上変更したい1個またはそれ以上のヌクレオチドの置換、欠失
または追加をもつポリヌクレオチド配列の代替的形態である。
【0027】 本発明は更にポリヌクレオチドを含み、ここで成熟ポリペプチドのコーディン
グ配列は、宿主細胞からのポリペプチドの発現を分泌を助け、例えば細胞からの
ポリペプチドの輸送を制御する分泌配列としてまたポリペプチドの細胞膜への付
着を促進する膜貫通アンカーとして機能するリーダー配列などのようなポリヌク
レオチド配列に同じリーディングフレーム内で融合する。リーダー配列を持つポ
リペプチドはプレタンパク質であり、成熟ポリペプチドを形成するために宿主細
胞で切断されるリーダー配列を持つであろう。ポリヌクレオチドは更に成熟タン
パク質プラス追加5′アミノ酸残基であるプロタンパク質をコード化するであろ
う。プロ配列を持つ成熟タンパク質はプロタンパク質であり、しばしばタンパク
質の不活性形態である。一度プロ配列が切断されると、活性成熟タンパク質が残
存する。
【0028】 かくして例えば、本発明のポリヌクレオチドは成熟タンパク質を、プロ配列を
持つタンパク質を、膜貫通アンカーを持つタンパク質をあるいはプロ配列、プロ
配列(リーダー配列)と膜貫通アンカーを持つポリペプチドをコード化する。
【0029】 本発明のポリヌクレオチドは更に本発明のポリペプチドの精製を可能にする標
識配列にコーディング配列をフレーム内で融合させる。標識配列は細菌宿主の場
合に標識に融合する成熟ポリペプチドの精製を提供するpQE−9ベクターによ
り供給されるヘキサヒスチジン標識であり、あるいは例えば哺乳類宿主の場合に
は標識配列は赤血球凝集素(HA)標識であり、例えばCOS−7細胞が使用さ
れる。HA標識はインフルエンザ赤血球凝集素タンパク質から誘導されるエピト
ープに一致する(I.ウイルソン、他、細胞、37:767(1984))。
【0030】 本発明の全長ポリヌクレオチドの断片は全長cDNAを単離しまた遺伝子に対
し高い配列類似性または類似の生物活性を持つ他のcDNAを単離するためのc
DNAライブラリーのハイブリッド形成プローブとして使用される。この型のプ
ローブは望ましくは少なくとも15塩基、少なくとも30塩基、更には50塩基
もしくはそれ以上の塩基を持つ。プローブはまた全長転写物に一致するcDNA
クローンおよびゲノムクローンまたは調節領域、プロモーター領域、エキソン、
およびイントロンを含む完全遺伝子を含むクローンを同定するために使用される
。選別の例はオリゴヌクレオチドプローブを合成するために既知のDNA配列を
使用して遺伝子のコーディング領域を単離することを含む。本発明の遺伝子の配
列に相補性の配列を持つ標識オリゴヌクレオチドは、プローブがライブラリーの
どの部材にハイブリッド形成するのかを決定するためにヒトcDNA、ゲノムD
NAまたはmRNAのライブラリーを選別するために使用される。
【0031】 本発明に基づく一つのポリヌクレオチドは、配列識別番号1,3,5,7,9
,11,13,15,17,19,21,23,25,27および28のポリヌ
クレオチドにハイブリッド形成し、それに対し前記のとおり同一性を持ち、また
活性を保持しあるいは保持しない少なくとも15塩基、望ましくは少なくとも3
0塩基、またより望ましくは50塩基を持つ。このようなポリヌクレオチドはポ
リヌクレオチドのプローブとして、または例えばポリヌクレオチドの回収または
診断プローブもしくはPCRプライマーとしての配列識別番号2,4,6,8,
10,12,14,16,18,20,22,24,26および29のポリペプ
チドの遺伝子コーディングのプローブとして使用することができる。
【0032】 本発明に基づくポリヌクレオチドは更に配列識別番号1,3,5,7,9,1
1,13,15,17,19,21,23,25,27および28のヌクレオチ
ド配列のいずれかを含み、その断片のいずれかおよびすべてを含み、またそのヌ
クレオチド混合物がそのようなポリヌクレオチドまたはその断片のいずれかの数
で構成され、少なくとも10個、多分少なくとも30個のそのような配列または
その断片を持つ混合物を含む遺伝子配列にある程度までハイブリッド形成可能な
ポリヌクレオチドの混合物の形態で生じる。
【0033】 コーディング領域がごく僅かなヒトゲノムの部分を含むために、染色体の転写
領域とコーディング領域の同定と地図化は著しく興味深いものがある。染色体の
コーディング領域と転写領域を同定し標識する試薬に対応する必要性が存在する
。更にこのようなヒト配列は染色体の地図化、ヒト同定、組織の型と起源の同定
、法廷上の同定、染色体に対する疾病関連遺伝子(すなわち突然変異、欠失、ま
たは、誤った遺伝子発現のいずれかを通じてのヒト遺伝疾病と関連する遺伝子)
の位置付けにとっては価値がある。
【0034】 本発明の各種の見地は個体の配列、対応する部分および完全cDNAs、ゲノ
ムDNA、mRNA、アンチセンス鎖、PCRプライマー、コーディング領域お
よび構築物のそれぞれを含む。発現ベクターおよびポリペプチド発現産物もまた
、このような発現産物に対する抗体とりわけモノクローナル抗体とともに本発明
の範囲内にある。
【0035】 ここで使用されまた特に記載される場合を除き、すべての用語は以下の定義に
よる。
【0036】 本発明に基づき「遺伝子」または「シストロン」という用語はポリペプチド鎖
を産生することに係るDNAのセグメント(すなわちDNAセグメント)を意味
する。それはコーディング領域に前後する領域(5′および3′未翻訳領域すな
わちUTRs、またリーダーおよびトレーラー配列、領域またはゼグメントと呼
ばれる領域)並びに個別のコーディングセグメント(エキソン)管の介在配列(
イントロン)を含み、このイントロン領域は最終翻訳可能mRNA産物を形成す
るために転写後RNAの処理の間に典型的には除去される。もち論その性質から
、cDNAはイントロン配列を含まない。
【0037】 本発明に従って、「DNAセグメント」という用語は異なった断片の形態でま
たはより大きなDNA構築物の成分としてDNAポリマーを意味し、それは少な
くとも一度事実上純粋な形態で、すなわち、不動する内因性ベクターを用いる方
法によりセグメントとその成分ヌクレオチド配列を同定、操作および回収可能に
する量または濃度で単離された。このようなセグメントは典型的に真核遺伝子に
存在する内部未翻訳配列(イントロン)により邪魔されることのないオープンリ
ーディングフレームの形態で提供される。未翻訳DNAの配列はオープンリーデ
ィンフレームからの下流に存在し、ここでは同じものはコーディング領域の操作
または発現に干渉することはない。
【0038】 本発明に基づき開示された核酸およびポリペプチド発現産物並びにこのような
核酸を含む発現ベクターは、「富化形態」にある。ここで使用されるように、「
富化」という用語は物質の濃度(例えば)その天然の濃度よりも少なくとも約2
倍、5倍、10倍、100倍または1000倍であり、望ましくは重量で0.0
1%、望ましくは少なくとも重量で約0.1%であることを意味する。重量で約
0.5%、1%、5%、10%および20%の富化調製物も同じく検討される。
本発明を含む配列、構築物、ベクター、クローン、および他の物質は有利に富化
または単離形態にすることができる。例えは、ここに記載された差動ディスプレ
ー技術を経由して、リボソーム遺伝子と「ハウスキーピング」遺伝子に一致する
クローンおよびヒトcDNA挿入片無しのクローンの除去は、望ましいクローン
で「富化」されるライブラリーに帰着する。
【0039】 本発明に基づき開示されるDNAとRNA配列、およびポリペプチドは一般に
単離形態にある。「単離された」という用語は、物質がその元の環境(例えばも
しそれが自然発生のものであれば自然環境)から移動されることを意味する。例
えば生きた動物に存在する自然発生ポリヌクレオチドまたはDNAが単離されず
、自然システムでの共存物質のいくつかまたはすべてから分離された同じポリペ
プチドまたはDNAが単離される。このようなDNAはベクターの一部であり得
るし、およびまたはこのようなポリヌクレオチドは組成物の一部であることもで
き、また更にこのようなベクターまたはポリヌクレオチドはその自然環境の部分
でないように単離することができる。
【0040】 本発明に基づき開示されるDNAとRNA配列およびポリペプチドは「精製さ
れた」形でも存在する。「精製された」という用語は必ずしも完全な純度を必要
としない。むしろそれは相対的な定義として意図され、これらの用語が当業者に
より理解されるように高度に精製された調製物または部分的にのみ精製された調
製物を含むことができる。cDNAライブラリーから単離された個体クローンは
電気泳動同質性に対し従来の方法で精製された。cDNAクローンは部分的に精
製された自然発生物質(メッセンジャーRNA)の操作を経由して得られる。m
RNAのcDNAへの転換により、精製個体cDNAクローンをクローン選択に
より合成ライブラリーから単離することができる。かくしてRNAからcDNA
ライブラリーを創り、続いてこのライブラリーから個体クローンを単離すること
により生のメッセージの約106倍の精製に帰着する。出発物質または天然物質
の少なくとも1桁の大きさ望ましくは2桁または3桁、およびより望ましくは4
桁または5桁の大きさが時に考慮される。更に望ましくは0.01%、または少
なくとも0.01%または0.1%およびなお望ましくは重量で1%あるいはそ
れ以上の純度を持つ請求項のポリヌクレオチドが特に考慮される。
【0041】 「コーディング領域」という用語は、その天然ゲノム環境でその遺伝子の発現
産物を自然にまたは正常にコードするヒト遺伝子の部分、すなわち遺伝子の自然
発現産物を生体内でコーディングする領域を意味する。コーディング領域は正常
、突然変異、または変更された遺伝子からのものであることができ、あるいはD
NA合成の当業者に公知である方法を用いて実験室で完全に合成されるDNA配
列、または遺伝子からのものであることさえ可能である。
【0042】 本発明に基づき、「ヌクレオチド配列」という用語はデオキシリボヌクレオチ
ドのヘテロポリマーを引用する。一般に本発明により提供されるタンパク質をコ
ード化するDNAセグメントは、微生物またはウイルスオペロンから誘導される
調節要素を含む組換え転写ユニットで発現され得る合成遺伝子を提供するために
、cDNA断片と短いオリゴヌクレオチドリンカーから、または一連のオリゴヌ
クレオチドから組立てられる。
【0043】 「発現産物」という用語は、遺伝子の天然転写産物、および遺伝子コード縮重
から生成する等価物をコーディングしまたはかくして同じアミノ酸をコーディン
グするいずれかの核酸配列であるポリペプチドまたはタンパク質を意味する。
【0044】 コーディング配列を引用する時の「断片」という用語は、その発現産物が完全
コーディング領域の発現産物と同じ機能または活性を基本的に保持する完全ヒト
コーディング領域以下のもの含むDNAの部分を意味する。
【0045】 ここで使用されるようにポリペプチドの一部を引用する時に「部分」、「セグ
メント」、および「断片」という用語は、その配列がより大きな配列のサブセッ
トを形成する例えばアミノ酸残基などのような残基の連続する配列を引用する。
例えば、もしポリペプチドがいずれかの普通のエンドペプチダーゼ、例えばトリ
プシンまたはキモトリプシンで処置されたなら、このような処置から生じるオリ
ゴペプチドは出発ポリペプチドの部分、セグメントまたは断片を表すことになる
であろう。同様にポリヌクレオチドの部分、セグメントまたは断片はこのような
ポリヌクレオチドのエンドヌクレアーゼでの処置から生じたこれらの産物を含む
であろう。
【0046】 「プライマー」という用語はDNAの一本鎖で対にされ、DNAポリメラーゼ
がデオキシリボヌクレオチド鎖の合成を開始する遊離3′OH末端を提供する短
い核酸配列を意味する。
【0047】 「プロモーター」という用語は、転写を開始するためにRNAポリメラーゼの
結合を伴うDNAの領域を意味する。
【0048】 「オープンリーディングフレーム(ORF)」という用語は、何らの停止コド
ン無しでアミノ酸の一連の三文字暗号を意味し、また(潜在的に)タンパク質に
翻訳可能な配列である。
【0049】 「エキソン」という用語は成熟RNA産物で代表される非連続性遺伝子のいず
れかのセグメントを意味する。
【0050】 ここで使用されるように、DNA配列への引用は一本鎖DNAと二本鎖DNA
の両方を含む。かくして前後関係が他のものを指示するものでない限り、この特
異的配列はこのような配列の一本鎖DNA、その補体を持つこのような配列の二
重構造(二本鎖DNA)およびこのような配列の補体を引用する。
【0051】 本発明に基づき、hMSCsからのcDNAの同定のためのアプローチは培養
でのヒト間葉幹細胞成長の間の遺伝子発現を含んでいた。細胞は収穫されその全
RNA容量は回収された。次いで各種のプライマーの組合せを用いて逆転写酵素
とポリメラーゼ連鎖反応手続(RT−PCR)が対応するcDNAsを産生し増
幅するために使用され、そのcDNAsは次いで精製されクローンされる調節D
NA配列を発見するためにスクリーンされた。これらのクローンは次いで配列化
されコンセンサス配列を決定するために使用された(コンセンサス配列は貢献す
る配列が残基位置によりアラインされた後に配列内の各ヌクレオチド位置にある
もっとも普通に発生する塩基に基づく配列である)。生成する配列は次いで例え
ばブラストプログラムおよびジェンバンクデータベースを用いて新規性と既知の
配列との相同性のためにコンピュータデータベース検索を受けた。
【0052】 RT−PCR手順を用いて、対象となる細胞からのmRNA(例えば本発明に
基づき使用されるhMSCsなど)が細胞の発現遺伝子に一致する一連のもしく
はファミリーのcDNAを準備するために使用される。このcDNA調製物は次
いで遺伝子を発現しない細胞のmRNAと完全にハイブリッド形成され、2個の
細胞サンプルに共通するcDNA調製物からのすべての配列除去を来たす。他の
mRNAとハイブリッド形成するすべてのcDNA配列とそのまま残る配列とは
次いで遺伝子を発現する細胞(例えば、健康なヒトからの細胞または遺伝子を発
現するものとして知られる組織からの細胞)でそれらが事実上望ましいコーディ
ング領域にあるかどうかを確認するためにmRNAでハイブリッド形成される。
これら後者のクローンが対象となる細胞のmRNA集団に特異的な配列を含むた
めに、それらは続いて増幅され、PCRの更なるラウンドと分子生物学の一般手
法を用いて増幅され特徴付けることができる。
【0053】 前記に従って、cDNAライブラリーが生成され、それは配列識別番号1,3
,5,7,9,13,15,17,19,21,23,25,27および28の
配列と一致する。これらのcDNAsに基づくプローブは、各種組織の細胞内に
これらの配列を局在化する従来の技術で公知のノーザンブロッティング分析を使
用して関連する転写物を同定するのに使用することができる。例えば、図2のポ
リペプチド(配列識別番号29)をコードする遺伝子のもっとも重い分布は図3
と図4で示されるように心臓組織にあった。
【0054】 本発明に従って、cDNAは製造業者(カリフォルニア、ラホーラ、ストラー
タジーン)からの指示に従って、準備されるエチジウムアガロース平板上に標準
のサンプル0.5μlアリコートをスポットすることで定量された。平板は室温
で15分保温され、DNAは紫外透照により視覚化された。それぞれのcDNA
は次いでサンプルのスポット強度を標準のものと比較することで定量化された(
後者は1キロベースのはしごの適切な希釈により成る(ライフテクノロジーから
のもの))。
【0055】 各増幅ライブラリーのアリコートは除去され任意に選択されたコロニーからの
プラスミドは制限ヌクレアーゼ分析で分析された。本発明に従って、プラスミド
DNAはEcoRIをXholヌクレアーゼ(ニューイングランド・バイオラブ
)の両方で消化され、生成制限断片は1.5%アガロースゲル電気泳動で分離さ
れた。cDNA挿入片は1キロベース対以下から大きいものは4キロベース対以
上のサイズわたった(1キロベース対=二本鎖DNAの1,000ヌクレオチド
塩基対)。
【0056】 ここで同定されたDNA配列のそれぞれ(および対応する完全遺伝子配列)は
ポリヌクレオチド試薬として数多くの方法で使用することができる。この配列は
とりわけ細胞型同じく遺伝子連鎖分析(多形性)で特異的mRNAの存在を確か
める診断プローブとして使用できる。更に配列は遺伝子病に関連する遺伝子領域
の位置付けのためのプローブとして使用できる。
【0057】 本発明のヌクレオチドおよび遺伝子配列は更に染色体同定のために価値がある
。各配列は個体ヒト染色体上の特定の位置を特異的に標的化しまたその位置でハ
イブリッド形成することができる。更に染色体上の特定の部位を同定する必要性
が現在ある。本発明に基づく特異的染色体に対するポリヌクレオチドの地図化は
これらの配列を疾病と関連する遺伝子に相関させるための重要な第1ステップと
なる。
【0058】 要約すると、配列はここで開示される配列からPCRプライマー(望ましくは
15−30塩基対)を準備することにより染色体上に地図化することができる。
これら配列のコンピュータ分析は、さもなければ増幅プロセスを複雑にしかねな
い対応するゲノムDNAで1個以上のエキソンに広げないプライマーを急速に選
択するのに使用される。これらのプライマーは次いで個体ヒト染色体を含有する
体細胞雑種のPCRスクリーニングの使用される。ここで開示される配列または
部分配列に対応するヒト遺伝子を含むこれらの雑種細胞のみが増幅された断片を
産出するであろう。
【0059】 体細胞雑種のPCR地図化は特定配列を特定染色体に割当てるための加速手順
である。従来技術で公知にように、単一のサーマルサイクラーを用いて1日当り
3個以上のクローンを割り当てることができる。同じオリゴヌクレオチドプライ
マーで本発明を使用して、類似の方法で大きなゲノムクローンの特異的染色体ま
たはプールからの断片のパネルで部分局在化を達成することができる。配列、あ
るいは配列の部分の同様に使用できるその染色体に対する他の地図化戦略はin
situ(原位置)ハイブリッド形成、標識フロー分類染色体のプレスクリー
ニングおよび染色体特異的cDNAライブラリー構築のためのハイブリット形成
による予備選別を含む。
【0060】 中期染色体スプレッドへのcDNAクローンの蛍光in situ(原位置)
ハイブリッド形成法(FISH法)は1ステップで正確な染色体位置を提供する
のに使用することができる。この方法は500または600塩基ほどの短いcD
NAで使用できる。しかし2000塩基対以上の大きいクローンは単純な検出に
対し充分なシグナル強度でユニークな染色体位置に結合するより高い尤度を持つ
。FISH法は配列がそれから誘導されたクローンの使用を必要とし、それが長
ければ長いほどいい。例えば2000塩基対は良く、4000塩基対はより良く
、しかし4000以上はたぶん時間の妥当な割合でいい結果を得るためには必要
ではない。この技法の報告については、ヴァーマ他、ヒト染色体:基本技術のマ ニュアル 、ペルガモン・プレス、ニューヨーク(1988)を参照されたい。
【0061】 染色体地図化のための試薬は(単一染色体またはその染色体上の単一部位を標
識するために)個別に、または(多数の部位およびまたは多数の染色体を標識す
るために)試薬のパネルとして使用することができる。遺伝子の非コーディング
領域に対応する試薬は事実上地図化目的のためには望ましい。コーディング配列
は遺伝子ファミリー内により多く保持され、かくして染色体地図化の間に交差ハ
イブリッド形成の機会を増加させる。
【0062】 一度配列が正確な染色体位置に地図化されると、染色体上の配列の物理的位置
は遺伝地図データで相関させることができる。(このようなデータは、例えばV
.マッキューシック、ヒトにおけるメンデルの遺伝的性質、で見出される(ジョ
ンズ・ホプキンズ・ユニバーシティ、ウエルチ・メディカル・ライブラリーを通
じてオンラインで利用可能))。同じ染色体領域に地図作製される遺伝子と疾病
の間の関係は次いで連鎖分析(物理的に密接な遺伝子の同時遺伝)を通じて同定
される。
【0063】 次いで影響を受けおよび影響を受けない個体間のcDNAまたはゲノム配列に
差が存在するかどうかを決定する必要がある。もしも突然変異が影響を受けた個
体のいくらかまたはすべてで観察されるがその正常な個体では観察されないなら
ば、突然変異は疾病の原因となる病原体となるであろう。
【0064】 物理的地図化と遺伝子地図化の手法での現在の解決法により、疾病と関連する
染色体領域に正確に局在化するcDNAは50種乃至500種の潜在的病原性病
遺伝子のどれか一つと見ることができる(これは1メガベース地図化解決と、2
0キロベースあたり1個の遺伝子を仮定する)。
【0065】 影響を受けおよび受けなかった個体の比較は染色体スプレッドから可視であり
あるいはcDNA配列に基づくPCRを用いて検出可能な欠失またはトランスロ
ケーションなどの染色体内の構造的変質を一般に最初に見ることを伴う。最終的
には、各個体からの遺伝子の完全な配列化が突然変異の存在を確認し、また突然
変異を多形成から区別することが必要とされる。
【0066】 前記に加えて、広範囲に記載された本発明の配列は、そのいずれの方法もポリ
ヌクレオチド配列のDNAまたはRNAへの結合に基づく三重鎖形成またはアン
チセンスDNAもしくはRNAを通じて遺伝子発現を制御するために使用するこ
とができる。これらの方法での使用に適したポリヌクレオチドは通常20個乃至
40個の塩基の長さであり、転写に伴う遺伝子の領域に相補であるように設計さ
れている(三重鎖−リー他、核酸研究、:3073(1979);クーニー他
、サイエンス、241:456(1998);またダーバン他、サイエンス、 51 :1360(1991)を参照のこと)し、あるいはまたmRNAそれ自体
に相補であるように設計されている(アンチセンス−岡野J.神経化学、56
560(1991);遺伝子発現のアンチセンス阻害薬としてのオリゴデオキシ
ヌクレオチド、CRCプレス、ボカレイトン、フロリダ、(1998))。三重
鎖形式は最適にはDNAからのRNA転写の停止に帰着し、一方アンチセンスR
NAハイブリッド形成はmRNA分子のポリペプチドへの翻訳を遮断する。いず
れの方法もモデルシステムで有効でることが示された。本発明の配列に含まれる
情報はアンチセンスまたは三重鎖オリゴヌクレオチドの設計に必要である。アン
チセンスRNAまたはオリゴヌクレオチドハイブリッド形成またはRNAseH
活性に導き従って雑種細胞に含まれる分子の破壊に導く。
【0067】 本発明はまた遺伝子治療に有用な用具であり遺伝子欠損を修正するために正常
な遺伝子を生体に挿入する前提条件として問題となる疾病関連遺伝子の単離を必
要とする。本発明に基づくcDNAプローブの高い特異性が高い精度でこのよう
な遺伝子の位置を標的にすることを保証する。
【0068】 広範囲に定義されその部分配列と断片を含む本発明の配列は更に微小生物サン
プルからの個体の同定に有用である。例えば合衆国陸軍はその兵員の同定のため
に制限断片長多型(RFLP)の使用を検討している。この手法では、個体ゲノ
ムDNAは1個またはそれ以上の制限酵素で消化され、兵員を同定するためのユ
ニーク帯を産出するためにサザンブロットでプローブされる。この方法は失った
り、切り換えたりあるいは盗まれたりして確信ある同定を難しくしがちな「認識
票」での現在の制約に悩むことはない。本発明の配列はRFLPの追加のDNA
標識として有用である。
【0069】 しかしRFLPはパターンベースの技法であり、それは配列化されるべき個体
のDNA配列を必要とはしない。本発明の配列の部分は個体ゲノムの選択部分で
事実上塩基単位DNA配列を決定する代替的手法を提供するために使用すること
ができる。更にこれらの配列はこのような選択されたDNAを増幅し単離するP
CRプライマーを調製するために使用することができる。例えば本発明の配列の
一部を取り出し配列の5'および3'末端または配列の断片から2個のPCRプラ
イマーを調製することができる。これらは配列に対応する個体DNAを増幅する
ために使用される。増幅DNAは配列される。
【0070】 このようにして作られた個体からの対応するDNA配列のパネルは、各個体が
対立遺伝子の差の故でこのようなDNA配列のユニークセットを持つので、ユニ
ークな個別的同定を提供することができる。本発明の配列は個体からまた組織か
らのこのような同定配列を得るための特定の利益に使用することができる。対立
遺伝子変質はこれら配列のコーディング領域である程度起こり、また非コーディ
ング領域ではより大きな度合で生じる。個体ヒトの間での対立遺伝子変質は各5
00塩基毎に約1個の頻度で生じる。本発明の部分を含む断片または完全コーデ
ィング配列のそれぞれは、ある程度まで個体からのDNAが同定目的と比較でき
ることに対する標準として使用することができる。より大きな数の多型性が非コ
ーディング領域で生じるために、より少ない数の配列が分化した個体にとって必
要である。
【0071】 もし本発明に基づく配列からの試薬のパネルが個体に対するユニークIDデー
タベースを生成するために使用される場合には、これらの同じ試薬は後でその個
体からの組織を同定するのに使用できる。生きていても死んでいてもその個体の
明白な同定を極めて小さな認識サンプルから行うことができる。
【0072】 DNAベースの同定技術のも一つの使用法は法生物学においてである。PCR
技術は非常に小さな生物サンプルから取られたDNA配列を増幅するのに使用で
きる。一つの先行後術において、遺伝子配列は大きな数の対立遺伝子変質、例え
ばDQαクラスII HLA遺伝子を含むものとして知られる特異的遺伝子座で増
幅される(H.エルリッヒ、PCR技術、フリーマン・アンド・カンパニー(1
992))。ゲノムのこの特異的領域が一度増幅されると、DQαクラスII H
LA遺伝子に対応するDNAでプローブされたサザンブロット上の同定セットの
帯を産生するために、それは1個またはそれ以上の制限酵素で消化される。本発
明に基づいて、本発明に基づく新規な遺伝子シグナルが身体の多くの異なった組
織で見出されるということが図3と図4で示された結果から明らかである。
【0073】 本発明の配列はヒトゲノムにある追加の遺伝子座を特異的に標的とするポリヌ
クレオチド試薬を提供するために使用することができ、またDNAベースの法的
同定の信頼度を高めることができる。非コーディング領域を標的とするこれらの
配列はとりわけ適切である。前に記載の通り、実際の塩基配列情報は制限酵素生
成断片により形成されるパターンに対して正確な選択肢として同定のために使用
できる。このような配列情報を獲得するための試薬は本発明の範囲内にある。こ
のような試薬は完全配列、遺伝子の部分または対応するコーディング領域、もし
くは少なくとも15塩基対、望ましくは少なくとも18塩基対の断片を含むこと
ができる。
【0074】 特別な組織の源を同定できる試薬の必要性も存在する。例えばこのような必要
性は、起源の不明な組織を提出された時の法廷で生じる。適切な試薬は例えば本
発明の配列から調製された特別な組織に特異的なDNAプローブまたはプライマ
ーを含むことができる。このような試薬のパネルは種によりおよびまたは器官の
型により組織を同定することができる。同じようなやり方で、これらの試薬は不
純物のために組織培養をスクリーンするために使用できる。
【0075】 いくつか異なる遺伝子と完全に符合する配列は染色体にハイブリッド形成する
ことで検出できる。もし多くの染色体遺伝子座が観察されるならば、配列(また
は閉鎖変異体)は、1個以上の遺伝子にある。この問題は染色体位置または全長
cDNAあるいは遺伝子のプローブとしてcDNAのみの3′未翻訳部分を使用
することにより回避される。3′未翻訳領域は遺伝子ファミリー内ではユニーク
であるように見えるが、それはmRNAがこの領域のコーディング機能を保存す
るために進化の圧力が存在しないためである。
【0076】 本発明に基づき開示されるcDNAライブラリーは理想的に方向性クローニン
グを用いているため、cDNAの5′末端(多分コーディング配列を含むもの)
または3′末端(多分非コーディング配列であるように見えるもの)のいずれか
を選択的に獲得できるからである。
【0077】 ここで提供される配列情報を用いることにより、本発明のポリヌクレオチドは
既知の方法を用いて天然資源から誘導されまたは合成することができる。本発明
の範囲内に位置する配列は前記の特異的配列に限定されないが、更にそのヒト対
立遺伝子および種の変質を含む。対立遺伝子変質は同じ種の一つの配列をも一つ
の個体の配列と比較することにより日常的に決まった形で決定することができる
。更にまたコドンの変動性に適応するために、本発明はここで開示された特異的
配列がするのと同じアミノ酸配列をコーディングする配列を含む。換言すれば、
コーディング領域で一つのコドンが同じアミノ酸をコード化するも一つのものに
置換されることが特に熟慮される(コーディング領域は日常的な配列分析を通じ
て決定することができる)。
【0078】 cDNAライブラリーでは、提示されるmRNAの多くの種が存在する。各c
DNAクローンはそれ自身の正当な理由において興味深いものであるが、更なる
試験が行われる前にライブラリーから単離されねばならない。いずれか特異的な
cDNAを配列するために、それはあらゆる他の配列から除去され分離され(す
なわち単離され精製され)ねばならない。これは当業者にとって公知である多く
の方法により達成することができる。これらの手順は通常対象となるcDNAを
含む細菌コロニーの同定とその細菌の更なる増幅を伴う。一度cDNAが混合コ
ロニーライブラリーから分離されると、それはヌクレオチド配列化などのような
更なる手順の鋳型として使用することができる。
【0079】 本発明はまた前に広範囲に記載されたように1個またはそれ以上の配列を含む
組換え構築物を含む。この構築物はプラスミドまたはウイルスベクターなどのよ
うなベクターを含み、その中心に本発明の配列が前進または逆配向で挿入された
。本実施例の望ましい見地において、構築物は更に調節配列より成り、例えば操
作可能に配列に連鎖されるプロモーターを含む。多数の適切なベクターとプロモ
ーターは当業者にとっては公知であり、また商業的に利用可能である。下記のベ
クターは例として提供される。細菌性:pBs,phagescript,Ps
iX174,pBluescript SK,pBs KS,pNH8a,pN
H16a,pNH18a,pNH46a(ストラーダジーン);pTrc99A
,pKK223−3,pKK233−3,pDR540,pRIT5(ファルマ
シア)。原核系:pWLneo,pSV2cat,pOG44,pXT1,pS
G(ストラーダジーン);pSVK3,pBPV,pMSG,pSVL(ファル
マシア)。
【0080】 かくして本発明はこのような構築物または配列のみに限定されることなく、プ
ラスミド、ウイルス、またはいずれかの発現ベクターを含む発現媒体を含み、細
胞とリポソームを含み、本発明に基づき開示されるように核酸、ヌクレオチド配
列、DNAs、RNAs、またはその断片のいずれかを含む。更にそのような配
列がコーディング配列または非コーディング配列であるかおよびそのようなコー
ディング配列がここで開示される発現産物のすべてまたは部分をコードするかど
うかに拘らず、そのような発現産物またはその断片がここで開示される発明と同
調しある効用を示す限りにおいてこれは真実である。かくして本発明は、適切な
発現システム、例えば無細胞システムまたは試験管内発現システムにある時にヒ
トタンパク質を発現する単離されたDNA配列、または核酸を含む一方、このよ
うなシステムは適切な発現媒体またはベクターに、あるいはその部分に含まれ、
それらは細胞、プラスミド、ウイルスまたはその他の操作可能な発現ベクターで
ある。
【0081】 これらの発現システム、とりわけ発現媒体の部分である発現システムは、一般
に本発明に基づき開示された遺伝子発現産物およびタンパク質をコードする遺伝
子と生体内で通常関連するものとは異なるプロモーターを含む何らかのプロモー
ター領域を必要とする。プロモーター領域は選択標識と共にCAT(クロラムフ
ェニコール転移酵素)ベクターまたは他のベクターを用いていずれか望ましい遺
伝子から選択することができる。2個の適切なベクターはpKK232−8とp
CM7である。特に指名された細菌プロモーターはlacl,lacZ,T3,
T7,gpt,ラムダPRおよびtrcである。真核プロモーターはCMV極初
期、HSVチミジンキナーゼ、初期および後期SV40、レトロウイルスからの
LTRs、およびマウスメタロチオネイン−1の各プロモーターを含む。適切な
ベクターとプロモーターの選択は十分当業者の水準内にある。
【0082】 更なる実施例において、本発明は前期構築物を含む宿主細胞に関する。宿主細
胞は例えば哺乳類細胞などの高次の真核細胞、または酵母細胞などの低次の真核
細胞であり得るし、あるいは宿主細胞は細菌細胞などのような原核細胞であるこ
ともできる。構築物の宿主細胞への導入はリン酸カルシウム形質移入、DEAE
、デキストラン仲介形質移入、または電気穿孔法で実行することができる(L.
デービス、M.ジブナー、I.バッティ、分子生物学における基本方法(198
6))。
【0083】 宿主細胞における構築物は組換え配列によりコードされる遺伝子産物を産生す
るために従来の方式で使用することができる。選択肢として、一度配列がcDN
Aから公知であり、または純粋産物の単離で公知であるコード化ポリペプチドは
手動または自動のいずれかの従来のペプチド合成法により合成で産生することが
できる。
【0084】 かくして本発明に基づいて、一度コーディング配列が公知となり、または遺伝
子がポリペプチドをコード化してクローンにされると、分子生物学での従来の技
術はポリペプチドを獲得するために使用できる。より一般的には、本発明は前記
ポリペプチドの断片、同じくその誘導体と機能的類似体を含むここで開示された
いずれかおよびここのDNAまたはRNA配列によりコードされるすべてのポリ
ペプチドを含む。
【0085】 もっとも単純な水準では、アミノ酸配列は商業的に利用できるペプチド合成装
置を用いて合成できる。これは小さなペプチドおよびより大型のポリペプチドの
断片を産生するのにとりわけ有用である。(断片は例えば天然ポリペプチドに対
する抗体を生成するのに有用である)。
【0086】 選択肢として、望ましいポリペプチドをコード化するDNAは宿主生体に挿入
し発現することができる。生体は細菌、酵母、細胞系、または多細胞植物もしく
は動物である。文献は適切な宿主生体と発現技術が数多くあることを示している
。例えばポリヌクレオチド(DNAまたはmRNA)がそれを発現する哺乳類の
筋組織に直接注射することを可能にする。この方法は外部応答ポリペプチドに対
する免疫応答を生成するために動物システムにポリペプチドを送達するために使
用できる。ヴォルフ他、サイエンス247:1465(1990);フェルグ
ナー、他、ネイチャー349:351(1991)。選択肢として、コーディ
ング配列は適切な調節領域(すなわち構築物)と共にベクターに挿入することが
でき、それは次いで細胞を形質移入するために使用される。(細胞がより大きな
生体の部分であるまたは部分でない)細胞は次いでポリペプチドを発現する。
【0087】 本発明は更に配列識別番号2,4,6,8,10,12,14,16,18,
20,22,24,26および29から選択されるアミノ酸配列、同じくそのよ
うなポリペプチドの断片、類似体および誘導体を持つポリペプチドに関する。
【0088】 ここで開示されるポリペプチドを引用する際の「断片」、「誘導体」および「
類似体」という用語は、前記ポリペプチドと同じ生物機能または活性を基本的に
保持するポリペプチドを意味する。かくして類似体は、活性成熟ポリペプチドを
産生するためのタンパク質部分の切断により活性化できるプロタンパク質を含む
。このような断片、誘導体および類似体は天然ポリペプチドの活性が保持される
ようにここで開示されるポリペプチドに十分に類似するような性質をもつもので
なければならない。
【0089】 本発明のポリペプチドは組換えポリペプチド、天然ポリペプチドまたは合成ポ
リペプチドであり、望ましくは組換えポリペプチドである。
【0090】 ここで使用される「組換え」は、組換え(例えば細菌または哺乳類)発現シス
テムからタンパク質が誘導されることを意味する。「微生物性」は細菌または真
菌(例えば酵母)発現システムで作られる組換えタンパク質を引用する。産物と
して、「組換え微生物性」は天然内因性物質を基本的に欠いており関連天然グリ
コシル化を伴わないタンパク質を意味する。大抵の細菌培養、例えば大腸菌で発
現されるタンパク質はグリコシル化修飾を欠いており、酵母で発現されるタンパ
ク質は哺乳類細胞で発現されるものとは異なるグリコシル化パターンを持つであ
ろう。
【0091】 配列識別番号2,4,6,8,10,12,14,16,18,20,22,
24,26および29のポリペプチドの断片、誘導体または類似体は、(i)1
個またはそれ以上のアミノ酸残基が保存または非保存アミノ酸残基(望ましくは
保存アミノ酸残基)で置換され、そのような置換アミノ酸残基が遺伝暗号(コー
ド)でコード化されまたはコード化されないもの、または(ii)1個またはそれ
以上のアミノ酸残基が置換基を含むもの、あるいは(iii)成熟ポリペプチドが
ポリペプチドの半減期を増加する化合物などのも一つの化合物(例えばポリヌク
レオチド)に融合されるもの、もしくは(iv)追加アミノ酸がリーダー配列また
は分泌配列、もしくは成熟ポリペプチドまたはタンパク質配列の精製に使用され
る配列、などのような成熟ポリペプチドに融合されるものである。このような断
片、誘導体および類似体はここでの教訓を考慮して当業者の能力内にあるものと
見做される。
【0092】 本発明のポリペプチドは望ましくは単離形態で提供され、また望ましくは等質
性に精製される。ポリペプチドに適応される時には、「単離された」という用語
はすでに述べられた意味を有する。
【0093】 本発明のポリペプチドは配列識別番号2,4,6,8,10,12,14,1
6,18,20,22,24,26および29のポリペプチド、とりわけ成熟ポ
リペプチド、同じくこれらのポリペプチドに対し少なくとも70%の同一性、ま
たはこれらのポリペプチドに対し少なくとも90%の同一性、更により望ましく
はこれらのポリペプチドに対し少なくとも95%の同一性を持ち、更に一般に少
なくとも30個のアミノ酸またより望ましくは少なくとも50個のアミノ酸を持
つポリペプチドを含む。
【0094】 本発明のポリペプチドの断片または部分はペプチド合成により対応する全長ポ
リペプチドを産生するために使用される。従ってこの断片は全長ポリペプチドを
産生するための中間体として使用される。本発明のポリヌクレオチドの断片また
は部分は本発明の全長ポリヌクレオチドを合成するために使用される。
【0095】 本発明は更に本発明のポリヌクレオチド、本発明のベクターで遺伝子操作され
る宿主細胞および組換え技術による本発明のポリペプチドの産生を含むベクター
に関する。
【0096】 宿主細胞は、本発明のベクターで遺伝子操作(形質導入または形質転換もしく
は形質移入)され、そのベクターは例えば、クローニングベクターまたは発現ベ
クターであり、そのいずれかはプラスミド、ウイルス粒子、ファージなどの形態
にある。操作宿主細胞は本発明のプロモーターを活性化し、形質転換細胞を選択
し、または遺伝子を増幅するために適切に修飾された従来の栄養培地で培養する
ことができる。温度、pHその他の培養条件は発現のために選択された宿主細胞
でこれまでに使用されたものであり当業者にとっては周知である。
【0097】 本発明のポリヌクレオチドは組換え技術によるポリペプチドの産生に使用され
る。かくして例えば、ポリヌクレオチドはポリペプチドを発現する各種の発現ベ
クターのいずれか一つに含まれる。このようなベクターは染色体、非染色体およ
び合成DNA配列を含み、例えばSV40の誘導体;細菌プラスミド、ファージ
DNA;バキュロウイルス・酵母プラスミド;プラスミドとファージDNA、腫
瘍疹、アデノウイルス、鶏痘ウイルス、および仮性狂犬病などのウイルスDNA
の組合せから誘導されるベクターを含む。しかし他のベクターでもそれが宿主で
複製可能また生存可能である限り使用することができる。
【0098】 本発明に従って、適切なDNA配列、またはセグメントが各種の手順でベクタ
ーに挿入される。一般にDNAは公知の手順で適切な制限エンドヌクレアーゼ部
位に挿入される。このような手順その他は当業者に周知であると見做される。
【0099】 発現ベクターでのDNA配列はmRNA合成に指向するように適切な発現制御
配列(例えばプロモーター配列)に操作可能に連鎖される。このようなプロモー
ターの代表的な例として以下のものがあげられる:LTRまたはSV40プロモ
ーター、大腸菌lacまたはtrp、原核または真核細胞もしくはそのウイルス
で遺伝子発現を制御することで知られるファージラムダPLプロモーターとその
他のプロモーター。発現ベクターは更に翻訳開始および転写終結因子のためのリ
ボソーム結合部位を含む。ベクターはまた増幅発現のための適切な配列を含む。
【0100】 加えて、発現ベクターは望ましくは形質転換宿主細胞の選択のために真現型形
質を提供する1個またはそれ以上の選択標識遺伝子を含み、それは真核細胞培養
に対するジヒドロ葉酸レダクダーゼまたはネオマイシン耐性など、あるいは大腸 でのキトラサイクリンまたはアンピシリン耐性などの標識遺伝子である。
【0101】 前に記載の適切なDNA配列を含むベクター、同じく適切なプロモーターもし
くは制御配列は宿主にタンパク質の発現を可能にするため適切な宿主を形質転換
するために使用される。
【0102】 適切な宿主の代表的な例としては、下記のものがあげられる:例えば大腸菌 ストレプトミセス属ネズミチフス菌などの細菌細胞;酵母などの真菌細胞: ョウジョウバエS2 およびスポドプテラSf9などの昆虫細胞;CHO、COS
またはBOWESメラノーマなどの動物細胞;アデノウイルス;植物細胞、等。
適切な宿主の選択はここでの教示から当業者の範囲内にあるものと見做される。
【0103】 「組換え発現伝達体またはベクター」はDNA(RNA)配列からポリペプチ
ドを発現するプラスミドまたはファージあるいはウイルスまたはベクターを引用
する。発現伝達体は(1)遺伝子発現で調節役割を持つ遺伝要素、例えばプロモ
ーターまたはエンハンサー、(2)mRNAに転写されタンパク質内に翻訳され
る構造またはコーディング配列、(3)適切な転写開始と終結配列、のアセンブ
リより成る転写ユニットを含むことができる。酵母または真核発現システムでの
使用を意図された構造ユニットは、望ましくは宿主細胞により翻訳タンパク質の
細胞外分泌を可能にするリーダー配列を含む。選択肢として、組換えタンパク質
がリーダー配列または輸送配列なしで発現される場合には、それはN−末端メチ
オニン残基を含むであろう。この残基は最終産物を提供するために発現された組
換えタンパク質から続いて切断されることもされないこともある。
【0104】 「組換え発現システム」は組換え、転写ユニットを染色体DNAに安定して組
込んだ宿主細胞、または組換え転写ユニットを染色体外に輸送する宿主細胞を意
味する。細胞は原核性でも真核性でもある。ここで定義される組換え発現システ
ムは発現されるDNAセグメントまたは合成遺伝子に連鎖される調節エレメント
の導入に際し異種タンパク質を発現するであろう。
【0105】 成熟タンパク質は適切なプロモーターの制御下で哺乳類細胞、酵母、細菌、ま
たは他の細胞を発現できる。無細胞翻訳システムも本発明のDNA構築物から誘
導されるRNAsを用いてこのようなタンパク質を産生するために使用できる。
原核および真核宿主と共に使用される適切なクローニングおよび発現ベクターは
サムブルック、他、分子クローニング:研究所マニュアル、第2版(コールド・
スプリング・ハーバー、ニューヨーク、1989)、ウー他、遺伝子バイオテク
ノロジーの方法(CRCプレス、ニューヨーク、ニューヨーク、1997);お
よび組換え遺伝子発現プロトコル、分子生物学の方法、62巻所収(トゥアン、
編、ハマナ・プレス、トトワ、ニュージャージー、1997)に記載されており
、その開示はここで引用例として組み込まれている。
【0106】 高次真核細胞による本発明に基づくポリペプチドをコード化するDNAの転写
は、エンハンサー配列をベクターに挿入することで増加することができる。この
ようなエンハンサーはある時期に周知となっており、転写を増加するためのプロ
モーターに作用する通常どこでも10乃至300塩基対のDNAのシス作用エレ
メントである。普通の例はSV40エンハンサー、サイトメガロウイルス初期プ
ロモーターエンハンサー、ポリオーマ(ウイルス)エンハンサーおよびアデノウ
イルスで見られるエンハンサーである。
【0107】 一般に組換え発現ベクターは宿主細胞、例えば大腸菌のアンピシリン耐性遺伝
子とビール酵母菌 TRP1遺伝子の形質転換を可能にする複製起点および選択
標識、および下流構造配列の直接転写に向けて高度発現遺伝子から誘導されるプ
ロモーターを含む。このようなプロモーターはいろいろのものの中でも例えば3
−ホスホグリセリン酸キナーゼ(PGK)、α因子、酸性ホスファターゼ、また
は熱ショックタンパク質など解糖酵素をコード化するオペロンから誘導すること
ができる。異種構造配列は翻訳開始と終結配列、および望ましくは細胞周辺腔ま
たは細胞外培地に翻訳タンパク質の分泌を向ける能力のあるリーダー配列で適当
な相で組立てられる。選択肢として、異種配列は例えば発現された組換え産物の
安定化または単純な精製などの望ましい特性を与えるN−末端同定ペプチドを含
む融合タンパク質をコード化することができる。
【0108】 細菌用に有用な発現ベクターは望ましいタンパク質をコード化する構造DNA
配列を適切な翻訳開始および終結シグナルと共に操作可能リーディング相に機能
性プロモーターと挿入することにより構築される。ベクターはベクターの維持を
確実にし、もし望ましければ宿主内で増幅を提供するために1個またはそれ以上
の表現型選択標識と複製起点を含むであろう。形質転換に適した原核宿主は、他
のものも選択の問題として作用され得るけれども、大腸菌、枯草菌、ネズミチフ
ス菌、およびシュードモナス属、ストレプトミセス属、ブドウ球菌属の属にある
各種の種を含む。
【0109】 代表的ではあるけれどもそれに限定されない例として、細菌用の有用な発現ベ
クターは周知のクローニングベクターpBR322(ATCC37017)の遺
伝子エレメントを含む商業利用可能なプラスミドから誘導される選択標識と細菌
複製起点を含むことができる。このような商業的ベクターは、例えばpKK22
3−3(ファルマシア・ファイン・ケミカルズ、ウプサラ−スエーデン)とGE
M 1(プロメガ・バイオテック、ウイスコンシン、アメリカ合衆国)を含む。
これらpBR322「バックボーン」部分は適当なプロモーターと発現される構
造配列と組み合わせられる。
【0110】 適当な宿主菌株の形質転換と適当な細胞密度への宿主菌株の成長に続き、選択
されたプロモーターは適切な手段(例えば温度移行または化学的誘導)により活
性化され、細胞は追加の期間培養される。細胞は典型的には遠心分離で収穫され
、物理的または化学的手段で破壊され、精製する粗抽出物は更なる精製のために
保持される。
【0111】 各種の哺乳類細胞培養システムは同じく組換えタンパク質を発現するために使
用することができる。哺乳類発現システムの例は、グラズマン、細胞23:1
75(1981)に記載されたサル腎臓線維芽細胞のCOS7系、および適合ベ
クターを発現できる他の細胞系、例えばC127、3T3、CHO、HeLaお
よびBHK細胞系を含む。哺乳類発現ベクターは複製起点、適切なプロモーター
とエンハンサー、また何らかの必要リボソーム結合部位、ポリアデニル化部位、
スプライス供与体と受容体部位、転写終結配列、および5′フランキング非転写
配列を含むであろう。SV40ウイルスゲノムから誘導されるDNA配列、例え
ばSV40起点、初期プロモーター、エンハンサー、スプライス、およびポリア
デニル化部位は必要とされる非転写遺伝子エレメントを提供するために使用され
る。
【0112】 細菌培養で産生される組換えタンパク質は細胞ペレットから最初の抽出で便利
に単離され、続いて塩析、水性イオン交換またはサイズ排除クロマトグラフィー
の一つまたはそれ以上のステップが行われる。必要に応じて成熟タンパク質の立
体配置を完成するために、タンパク質リフォールディングステップを使用するこ
とができる。最後に高速液体クロマトグラフィー(HPLC)が最終精製ステッ
プで使用できる。タンパク質の発現に使用される微生物細胞は凍結融解反復、超
音波処理、機械的破壊、または細胞溶解剤の使用を含むいずれかの便利な方法で
破壊することができる。
【0113】 タンパク質、その断片または他の誘導体あるいはその類似体もしくはそれらを
発現する細胞はそれらへの抗体を産生する免疫原として使用できる。これらの抗
体は、例えばポリクローナル、モノクローナル、キメラ、一本鎖、Fabフラグ
メント、またはFab発現ライブラリーの産物であることができる。従来公知の
各種の手順はポリクローナル抗体の産生に使用される。
【0114】 本発明の配列に一致するポリペプチドに対して精製された抗体はポリペプチド
を動物に直接注射することで、またはポリペプチドを動物、望ましくは非ヒトに
投与することで得ることができる。このようにして得られた抗体は次いでポリペ
プチド自身に結合する。このようにして、ポリペプチドの断片のみをコード化す
る配列においてもなお全天然ポリペプチドに結合する抗体を精製するために使用
することができる。このような抗体は次いでポリペプチドを発現する組織からポ
リペプチドを単離するために使用できる。更に大きな数のポリペプチドに特異的
なこのような抗体のパネルはこのような組織を同定し分化するために使用できる
【0115】 モノクローナル抗体の調製のために、連続細胞系培養で産生される抗体を提供
するいずれかの方法を使用することができる。その例はハイブリドーマ法(ケー
ラーおよびミルシュタイン、1975、ネイチャー、256:495-497)
、トリオーマ法、ヒトB細胞ハイブリドーマ法(コズボー他、1983、今日の
免疫学、:72)、およびヒトモノクローナル抗体を産生するためのEBVハ
イブリドーマ法(コール、他、1985、モノクローナル抗体と癌治療、アラン
・R・リス,インコーポレイテッド77−96ページ所収)を含む。
【0116】 一本鎖抗体の産生を記載した方法(合衆国特許第4,946,778号)は本
発明の免疫ポリペプチド産物に対する一本鎖抗体を産生するために適用できる。
【0117】 この抗体は本発明のタンパク質配列の局在化と活性に関する方法として、例え
ばこれらのタンパク質をイメージし、適当な生理学的サンプルおよび類似のもの
の中でその水準を測定する方法に利用できる。
【0118】 本発明の手順を実行するに際して、特殊な緩衝液、培地、試薬、細胞、培養条
件その他は限定するものではなくて、議論が提示される特殊な前後関係の中で当
業者が関心または価値があると認識するすべての関連する物質を含むように読み
取られるべきであることはもち論理解されるべきである。例えば、一つの緩衝シ
ステムまたは培養培地をも一つのものに置換してそれでもなお同一ではないにし
ても類似の結果を達成することがしばしば可能である。当業者はこのようなシス
テムと方法についての十分な知識を持ち、そのため過度の実験をすることなくこ
こで開示される方法と手順を使用して当業者の目的に最適に役立つようにこの置
換を行うことができるであろう。
【0119】 本発明の特異的実施例はこれから更に下記の非制限的実施例により詳細に記載
され、本発明の教示の追加および異なる実施例が間違いなくそれ自身を当業者に
提案し、また他の実施例がここで開示されるものから充分に推論されるというこ
とが評価されるであろう。
【0120】 〔実施例〕 配列識別番号1,3,5,7,9,11,13,15,17,19,21,2
3,25,27と28のヌクレオチド配列でコード化されるタンパク質はU20
S細胞で発現される。これは(利用できるオープンリーディングフレームに基づ
き)そのコーディング領域を選択的にPCR増幅し、次いで生成するアンプリコ
ンを一つの適切な哺乳類発現ベクターにクローニングすることにより達成される
。そのような一つのベクターはpcDNA3.1(インヴァイトロジェン−#K
4800−01で販売されているもの)である。前記のポリヌクレオチド配列で
コード化されたタンパク質の発現は2種の方法、すなわちアミノ酸配列から誘導
されるペプチドに対して高められた特異的抗体の使用により、またはクローニン
グ手順の間に加えられる標識に対し抗体の使用によるいずれかにより検出される
。このような標識の例はpcDNA3.1ベクターに包含されるV5エピトープ
またはポリヒスチジン配列である。これを達成するために、細胞は通常は発現構
築物で形質移入され、1乃至5日間培養される。細胞は次いで溶解され、そのタ
ンパク質内容物は前記抗体を適切に使用するウエスタンブロッティングにより分
析される。細胞は更に適切なチャンバで細胞を形質移入し、それを1乃至5日間
培養し、またそれを原位置で固定することにより前記ポリヌクレオチド配列でコ
ード化されたタンパク質の細胞以下の局在化を分析されるであろう。このような
細胞は次いで前に引用された抗体で細胞を染色することによりコード化タンパク
質の存在と局在化を分析される。選択肢として、細胞は、前記ポリヌクレオチド
配列でコード化されたタンパク質がグリーン蛍光タンパク質(GFP)など直接
検出可能標識に融合される発現システムで形質移入されるであろう。前記のポリ
ヌクレオチド配列でコード化されたタンパク質の発現と局在化は次いでGFPの
それを分析することにより検出される。
【0121】 ここで開示されるポリペプチドの同定の目的のために、このような各ペプチド
はその分子量(ダルトン)と期待される等電点(p1)と共に下記の表で示され
る。
【0122】
【表1】
【0123】 配列識別番号8と20は部分配列のみに一致し、従って値は計算することがで
きなかったため、それらの配列は表には存在しない。
【0124】 これらのポリペプチド配列が誘導されるポリヌクレオチドはすべて骨形成補充
剤の存在下で4日培養された骨形成間葉幹細胞(MSCs)の差動スクリーンの
間に単離されたcDNAsである。
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】 約2.5キロベースの長さのコンセンサス配列(配列識別番号2
7)の異なったcDNAクローンから決定される本発明の新規なDNA配列とし
てのコンセンサス配列を示す図
【図2】 残基125乃至1717で配列識別番号29に対応する図1の配
列から発現されるタンパク質の推定アミノ酸配列を示す図。アステリスクの間で
強調されたアミノ酸は二極性核局在化シグナルを構成する。等電点と分子量も推
定上のタンパク質で計数された。
【図3】 各種のヒト組織で新規なDNA配列の存在のためのドットブロッ
ト検定の結果を示す図。この検定のために、クロンテックからのプレハブドット
プロット(#7770−1)が図1の2.5キロベースcDNAから生成された
プローブを用いてハイブリッド形成され、製造業者指示書に基づき処置された。
プローブに結合する筈のシグナルはストーム860ホスホルイメージャーとイメ
ージカントソアトウエアを用いて分析された。
【図4A】 相対的にmRNA発生量に基づく各種のヒト組織での図1の配
列の分布を示す棒グラフ。最高のシグナル強度は成人の心臓にあり最低は胎児の
胸腺にあった。棒グラフは図3のドットブロットからのデータを用いて作られ、
エクセル・スプレッドシートに持ち込まれた。データは次いで(非特異的にハイ
ブリッド形式に起因する)バックグラウンドを差し引いた後、組織当りの任意の
シグナル強度として分析された。棒グラフでの組織のオーダーはシグナル強度を
反映する(従って図3のドットブロット上のものとは異なる)。
【図4B】 図4Aの続きである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 1/21 C12Q 1/68 A 5/10 C12P 21/02 C C12Q 1/68 21/08 // C12P 21/02 C12N 15/00 ZNAA 21/08 5/00 A (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA, BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CR,C U,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI,GB ,GD,GE,GH,GM,HU,ID,IL,IS, JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,L R,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK ,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO, RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,T M,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN ,YU,ZA,ZW (72)発明者 ムバラビール,ガブリエル アメリカ合衆国,21045 メリーランド, コロンビア,グレーストーン レーン 8488−1G Fターム(参考) 4B024 AA11 CA04 CA11 HA01 HA12 4B063 QA18 QA19 QQ08 QQ43 QQ52 QR55 QS32 4B064 AG01 AG27 CA19 CC24 DA13 4B065 AB01 BA02 CA24 CA46 4H045 AA10 AA11 AA20 AA30 CA40 DA76 EA50 FA74

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列識別番号2,4,6,8,10,12,14,16,1
    8,20,22,24,26および29より成るグループから選択されるアミノ
    酸配列を含むポリペプチドをコード化するポリヌクレオチドに少なくとも90%
    同一であるポリヌクレオチドを含むことを特徴とする一つの分離核酸。
  2. 【請求項2】 配列識別番号2,4,6,8,10,12,14,16,1
    8,20,22,24,26および29より成るグループから選択されるアミノ
    酸配列を含むポリペプチドをコード化するポリヌクレオチドに少なくとも95%
    同一であるポリヌクレオチドを含むことを特徴とする一つの分離核酸。
  3. 【請求項3】 配列識別番号2,4,6,8,10,12,14,16,1
    8,20,22,24,26および29より成るグループから選択されるアミノ
    酸配列を含むポリペプチドをコード化するポリヌクレオチドに少なくとも98%
    同一であるポリヌクレオチドを含むことを特徴とする一つの分離核酸。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3記載のDNA配列または断片のいずれ
    かに一致するRNAを含むことを特徴とする一つの分離核酸。
  5. 【請求項5】 配列識別番号1,3,5,7,9,11,13,15,17
    ,19,21,23,25,27および28ならびにこれらの補体より成るグル
    ープから選択される配列に同一のDNA配列を含むことを特徴とする一つの分離
    核酸。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のDNA配列に一致するRNAを含むことを特
    徴とする一つの分離核酸。
  7. 【請求項7】 ヒト遺伝子の少なくともポリペプチドコーディング領域を含
    む一つの分離核酸であって、前記ヒト遺伝子が請求項1に基づくDNA配列を含
    むことを特徴とする一つの分離核酸。
  8. 【請求項8】 請求項5のDNA配列を有するヒト遺伝子の少なくともポリ
    ペプチドコーディング領域を含むことを特徴とする一つの分離核酸。
  9. 【請求項9】 適切な発現システムにある時にヒトタンパク質を発現するこ
    とを特徴とする請求項8記載の核酸。
  10. 【請求項10】 請求項1記載のDNA配列を含むことを特徴とする一つの
    ベクター。
  11. 【請求項11】 請求項3記載のDNA配列を含むことを特徴とする一つの
    ベクター。
  12. 【請求項12】 請求項5記載のDNA配列を含むことを特徴とする一つの
    ベクター。
  13. 【請求項13】 請求項9記載のDNA配列を含むことを特徴とする一つの
    ベクター。
  14. 【請求項14】 請求項7記載のDNA配列によりコードされることを特徴
    とする一つのポリペプチド、およびその活性断片、誘導体ならびに機能性類似体
  15. 【請求項15】 請求項8記載のDNA配列によりコードされることを特徴
    とする一つのポリペプチドおよびその活性断片、誘導体ならびに機能性類似体。
  16. 【請求項16】 配列識別番号2,4,6,8,10,12,14,16,
    18,20,22,24,26および29より成るグループから選択されるアミ
    ノ酸配列を含むことを特徴とする一つのポリペプチド。
  17. 【請求項17】 請求項7記載のDNAのゲノムに挿入されたことを特徴と
    する一つの遺伝子操作細胞。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の遺伝子操作細胞を用いてポリペプチドを
    発現する細胞を産生することを特徴とする一つのプロセス。
  19. 【請求項19】 請求項5記載のDNAの断片を含む一つの分離DNA配列
    であって、ここで前記断片が前記配列の少なくとも15個の連続塩基を含むこと
    を特徴とする分離DNA配列。
  20. 【請求項20】 請求項5記載のDNAの断片を含む一つの分離DNA配列
    であって、ここで前記断片が前記配列の少なくとも30個の連続塩基を含むこと
    を特徴とする分離DNA配列。
  21. 【請求項21】 請求項5記載のDNAの断片を含む一つの分離DNA配列
    であって、ここで前記断片が前記配列の少なくとも50個の連続塩基を含むこと
    を特徴とする分離DNA配列。
  22. 【請求項22】 請求項5記載のDNAの断片を含む一つの分離DNA配列
    であって、ここで前記断片が前記配列の少なくとも80個の連続塩基を含むこと
    を特徴とする分離DNA配列。
  23. 【請求項23】 ヒトゲノム内の遺伝子を検出する一つの方法であって、前
    記ゲノムのサンプルを請求項19、20、21および22記載のDNAsより成
    るグループから選択される分離DNAに接触することを含むことを特徴とする方
    法。
  24. 【請求項24】 請求項14および15記載のポリペプチドより成るグルー
    プから選択されることを特徴とするポリペプチドに対する一つのモノクローナル
    抗体。
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