JP2002539567A - 相互に接続されている計算エレメントの装置、ダイナミックプロセスの基礎になっているダイナミック特性を計算機支援されて求めるための方法並びに相互に接続されている計算エレメントの装置を計算機支援されて学習するための方法 - Google Patents

相互に接続されている計算エレメントの装置、ダイナミックプロセスの基礎になっているダイナミック特性を計算機支援されて求めるための方法並びに相互に接続されている計算エレメントの装置を計算機支援されて学習するための方法

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JP2002539567A JP2000605966A JP2000605966A JP2002539567A JP 2002539567 A JP2002539567 A JP 2002539567A JP 2000605966 A JP2000605966 A JP 2000605966A JP 2000605966 A JP2000605966 A JP 2000605966A JP 2002539567 A JP2002539567 A JP 2002539567A
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Abstract

(57)【要約】 装置においても方法においても、計算エレメントは次のように相互に結合されている:第1の状態空間におけるシステムの状態を1つの時点においてそれぞれ記述する時系列値が供給される所属の第1の入力計算エレメントと、第2の状態空間におけるシステムの状態を1つの時点においてそれぞれ記述することができる所属の第1の中間計算エレメントとを有する第1のサブ装置において、該第1の入力計算エレメントおよび第1の中間計算エレメントが相互に結合されているようにである。第2の状態空間におけるシステムの状態を1つの時点において記述することができる所属の第2の中間計算エレメントと、第1の出力信号が取り出される所属の第1の出力計算エレメントとを有する第2のサブ装置では、第2の中間計算エレメントおよび第1の出力計算エレメントは相互に接続されている。第2の状態空間におけるシステムの状態を1つの時点において記述することができる所属の第3の中間計算エレメントと、第2の出力信号が取り出される所属の第3の出力計算エレメントとを有する第3のサブ装置では、第3の中間計算エレメントおよび第2の出力計算エレメントは相互に接続されている。第1のサブ装置、第2のサブ装置および第3のサブ装置はそれぞれ、中間計算エレメントの結合によって相互に接続されている。2つの中間計算エレメント間の結合にそれぞれ配属されている荷重は相互に同じでありかつ中間計算エレメントと出力計算エレメント間の結合にそれぞれ配属されている荷重は相互に同じである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、相互に結合されている計算エレメントの装置、ダイナミックプロセ
スの基礎となっているダイナミック特性を計算機支援されて求めるための方法並
びに相互に結合されている計算エレメントの装置を計算機支援されて学習するた
めの方法に関する。
【0002】 [1]から、ダイナミックプロセスの基礎となっているダイナミック特性を計
算機支援されて求めるために、相互に結合されている計算エレメントの装置を使
用することが公知である。
【0003】 一般に、ダイナミックプロセスは通例、ダイナミックプロセスの観察者によっ
て見えない状態遷移記述、および技術ダイナミックプロセスの観察可能な量を記
述する初期条件式(Ausgangsgleichung)によって記述される。
【0004】 この種のストラクチャが図2に示されている。
【0005】 ダイナミックシステム200は前以て決めることができる次元の外部入力量u
の影響を受けるものであり、その際時点tにおける入力量uはuによって次
のように表される:
【0006】
【数1】
【0007】 ここで1によって自然数が表される。
【0008】 時点tにおける入力量uは、ダイナミックシステム200において経過する
ダイナミックプロセスの変更を引き起こす。
【0009】 時点tにおける前以て決めることができる次元mの内部状態
【0010】
【数2】
【0011】 はダイナミックシステム200の観察者にとって観察可能ではない。
【0012】 内部状態sおよび入力量uに依存して、ダイナミックプロセスの内部状態
の状態遷移が引き起こされかつダイナミックプロセスの状態は次の時点t+
1における継続状態st+1へ移行する。
【0013】 その際次式が当てはまる: st+1=f(s,u) (1) ここでf(.)によって一般の写像(Abbildungsvorschrift)が表される。
【0014】 ダイナミックシステム200の観察者によって観察可能な、時点tにおける出
力量yは、入力量u並びに内部状態sに依存している。
【0015】 出力量
【0016】
【数3】
【0017】 は前以て決めることができる次元nである。
【0018】 この出力量yの、ダイナミックシステムの入力量uおよび内部状態s
対する依存性は次の一般的な規定によって与えられている: y=g(s,u) (2) ここでg(.)によって一般の写像が表される。
【0019】 ダイナミックシステム200を記述するために、[1]には相互に結合されて
いる計算エレメントの装置が相互に結合されているニューロンのニューラルネッ
トワークの形において使用される。ニューロンのニューラルネットワークのニュ
ーロン間の結合は重み付けられている。ニューラルネットワークの荷重はパラメ
ータベクトルvにまとめられている。
【0020】 従って、ダイナミックプロセスに委ねられるダイナミックシステムの内部状態
は、次式に示されているように、先行する時点sの入力量uおよび内部状態
およびパラメータベクトルvに依存している: st+1=NN(v,s,u) (3) ここでNN(.)によってニューラルネットワークによって前以て決められた写
像が表される。
【0021】 [2]から、時間遅延リカレントニューラルネットワーク(Time Delay Recur
rent Neural Network=TDRNN)が公知である。
【0022】 公知のTDRNNは図5には有限数の時点(5つの時点:t−4,t−3,t
−2,t−1.tが示されている)にわたって展開されるニューラルネットワー
ク500として図示されている。
【0023】 図5に示されているニューラルネットワーク500は5つの部分入力層521
,522,523,524および525を備えている入力層501を有している
。これらの部分入力層はそれぞれ、前以て決められている数の入力計算エレメン
トを含んでいる。これら入力計算エレメントには入力量ut−4,ut−3,u t−2 ,ut−1およびuが前以て決められている時点t−4,t−3,t−
2,t−1およびtにおいて、すなわち以下に説明する前以て決められた時間ス
テップを有する時系列値が加えられるようになっている。
【0024】 入力計算エレメント、すなわち入力ニューロンは可変の結合部を介して隠れ層
505(5つの隠れ層が図示されている)の前以て決めることができる数のニュ
ーロンに結合されている。
【0025】 ここで、隠れ層の第1の層531,第2の層532,第3の層533,第4の
層534および第5の層535のニューロンはそれぞれ、第1の部分入力層52
1,第2の部分入力層522,第3の部分入力層523,第4の部分入力層52
4および第5の部分入力層525のニューロンに接続されている。
【0026】 隠れ層の第1の層531,第2の層532,第3の層533,第4の層534
および第5の層535の、それぞれ第1の部分入力層521,第2の部分入力層
522,第3の部分入力層523,第4の部分入力層524および第5の部分入
力層525との間の結合はそれぞれ同じである。すべての結合の荷重はそれぞれ
第1の結合マトリクスBに含まれている。
【0027】 更に、第1の隠れ層531のニューロンの出力側は第2の隠れ層532のニュ
ーロンの入力側に、第2の結合マトリクスAによって与えられているストラク
チャに従って結合されている。第2の隠れ層532のニューロンの出力側は第3
の隠れ層533のニューロンの入力側に、第2の結合マトリクスAによって与
えられているストラクチャに従って結合されている。第3の隠れ層533のニュ
ーロンの出力側は第4の隠れ層534のニューロンの入力側に、第2の結合マト
リクスAによって与えられているストラクチャに従って結合されている。第4
の隠れ層534のニューロンの出力側は第5の隠れ層535のニューロンの入力
側に、第2の結合マトリクスAによって与えられているストラクチャに従って
結合されている。
【0028】 隠れ層、すなわち第1の隠れ層531,第2の隠れ層532,第3の隠れ層5
33,第4の隠れ層534および第5の隠れ層535においてそれぞれ、5つの
連続する時点t−4,t−3,t−2,t−1およびtにおいてTDRNNによ
って記述されるダイナミックプロセスの「内部」状態または「内部の」システム
状態st−4,st−3,st−2,st−1およびsが表される。
【0029】 それぞれの層におけるインデックスのデータはそれぞれ、時点t−4,t−3
,t−2,t−1およびtを指示している。これらの時点でそれぞれの層の出力
側にて取り出されるもしくは供給される信号がそれぞれ処理される(ut−4
t−3,ut−2,ut−1およびu)。
【0030】 出力層520は5つの部分出力層、すなわち第1の部分出力層541,第2の
部分出力層542,第3の部分出力層543,第4の部分出力層544並びに第
5の部分出力層545を有している。第1の部分出力層541のニューロンは出
力結合マトリクスCによって与えられているストラクチャに従って第1の隠れ
層531のニューロンに結合されている。第2の部分出力層542のニューロン
は出力結合マトリクスCによって与えられているストラクチャに従って第2の
隠れ層532のニューロンに結合されている。第3の部分出力層543のニュー
ロンは出力結合マトリクスCによって与えられているストラクチャに従って第
3の隠れ層533のニューロンに結合されている。第4の部分出力層544のニ
ューロンは出力結合マトリクスCによって与えられているストラクチャに従っ
て第4の隠れ層534のニューロンに結合されている。第5部分出力層の545
のニューロンは出力結合マトリクスCによって与えられているストラクチャに
従って第5の隠れ層535のニューロンに結合されている。部分出力層541,
542,543,544および545のニューロンで、それぞれの時点t−4,
t−3,t−2,t−1およびtに対する出力量が取り出される(yt−4,yt−3 ,yt−2,yt−1,y)。
【0031】 ニューラルネットワークにおける等価な結合マトリクスはそれぞれの時点にお
いて同じ値を有しているという原則は、いわゆる分配荷重値(シェアド・ウェイ
ツ=Shared Weights)の原理と称される。
【0032】 [2]から公知でありかつ Time Delay Recurrent Neural Network(TDRN
N)と称される装置は、学習フェーズにおいて、入力量uに対してそれぞれ、
実際のダイナミックシステムでの目標量y が求められるように学習される。
この組(入力量、求められた目標量)は学習データと称される。このような学習
データが多数個集まって学習データセットを形成する。
【0033】 ここで学習データセットの時点(t−4,t−3,…)の時間的に連続する組
み(ut−4,y t−4),(ut−3,y t−3),(ut−2,y −2 )はそれぞれ前以て決められている時間ステップを有している。
【0034】 学習データセットによって、TDRNNが学習される。種々の学習方法に関す
る概観も[1]に記載されている。
【0035】 ここで強調しておくが、時点t−4,t−3,…,tにおけるダイナミックシ
ステム200の出力量yt−4,yt−3,…,yだけが識別可能である。「
内部の」システム状態st−4,st−3,…,sは観察することができない
【0036】 学習フェーズにおいて通例、次の費用関数Eが最小化される:
【0037】
【数4】
【0038】 ここでTは考慮される時点の数である。
【0039】 更に[3]に、ニューラルネットワークの基礎に関する概観およびニューラル
ネットワークの、経済の分野での使用例が記載されている。
【0040】 公知の装置および方法は殊に次のような欠点を有している:これら装置および
方法によって、実時点tにおける入力量uまたは前以て決められている時間ス
テップだけ時間的に先行している時点t−1における入力量ut−1に対してプ
ロセスのその時点の状態しか記述することができない。前以て決めることができ
る時間ステップだけ時間的に後続する、プロセスのこれから先に生じる継続状態
またはその都度前以て決めることができる時間ステップだけ時間的に連続してい
る、プロセスのこれから先に生じる継続状態は大抵の場合記述することができな
いないし予測することができない。
【0041】 従って本発明の課題は、ダイナミックプロセスの時間的に連続しているこれか
ら先に生じる継続状態を記述することができかつ装置が公知の装置の欠点を有し
ていないようにした、相互に結合されている計算エレメントの装置を提供するこ
とである。
【0042】 更に本発明の課題は、ダイナミックプロセスの時間的に連続しているこれから
先に生じる継続状態を記述することができる、ダイナミックプロセスが基礎とし
ているダイナミック特性を計算機支援されて求めるための方法を提供することで
ある。
【0043】 この課題は、独立請求項の特徴部分に記載の構成を有する装置並びに方法によ
って解決される。
【0044】 相互に結合されている計算エレメントの装置は次の特徴を有している: ○ 装置は、第1の状態空間におけるシステムの状態を1つの時点においてそれ
ぞれ記述する時系列値が供給される所属の第1の入力計算エレメントと、第2の
状態空間におけるシステムの状態を1つの時点においてそれぞれ記述することが
できる所属の第1の中間計算エレメントとを有する少なくとも1つの第1のサブ
装置を備え、ここで該第1の入力計算エレメントおよび第1の中間計算エレメン
トは相互に結合されており、 ○ 装置は、第2の状態空間におけるシステムの状態を1つの時点において記述
することができる所属の第2の中間計算エレメントと、第1の出力信号が取り出
される所属の第1の出力計算エレメントとを有する少なくとも1つの第2のサブ
装置を備え、ここで第2の中間計算エレメントおよび第1の出力計算エレメント
は相互に結合されており、 ○ 装置は、第2の状態空間におけるシステムの状態を1つの時点において記述
することができる所属の第3の中間計算エレメントと、第2の出力信号が取り出
される所属の第2の出力計算エレメントとを有する少なくとも1つの第3のサブ
装置を備え、ここで第3の中間計算エレメントおよび第2の出力計算エレメント
は相互に結合されており、 ○ 第1のサブ装置、第2のサブ装置および第3のサブ装置はそれぞれ、中間計
算エレメントの結合によって相互に結合されており、 ○ 2つの中間計算エレメント間の結合にそれぞれ配属されている荷重は相互に
同じでありかつ ○ 中間計算エレメントと出力計算エレメント間の結合にそれぞれ配属されてい
る荷重は相互に同じである。
【0045】 ダイナミックプロセスの基礎になっているダイナミック特性を計算機支援され
て求めるための方法において次のステップが実施される: a)ダイナミックプロセスを第1の状態空間における時系列値を有する時系列に
よって記述し、ここで少なくとも1つの第1の時系列値は第1の時点におけるダ
イナミックプロセスの状態を記述しておりかつ第2の時系列値は第2の時点にお
けるダイナミックプロセスの状態を記述しており、 b)第1の時系列値を第2の状態空間に変換し、 c)第2の状態空間における第1の時系列値を第2の状態空間における第2の時
系列値に対して写像し、 d)第2の状態空間における第2の時系列値を第2の状態空間における第3の時
系列値に対して写像し、 e)第2の状態空間における第2の時系列値および第2の状態空間における第3
の時系列値をそれぞれ第1の状態空間に逆変換し、 f)第2の状態空間における時系列値を使用して、ダイナミックプロセスのダイ
ナミック特性を求める。
【0046】 相互に結合されている計算エレメントの装置を使用して、ダイナミックプロセ
スの基礎となっているダイナミック特性を計算機支援されて求めるための方法で
は、該装置は次の構成を有している: ○ 少なくとも1つの第1のサブ装置において、第1の状態空間におけるダイナ
ミックシステムの状態を1つの時点において記述する入力信号が供給される所属
の第1の入力計算エレメントと、第2の状態空間におけるダイナミックシステム
の状態を1つの時点において記述することができる所属の第1の中間計算エレメ
ントとは相互に結合されており、 ○ 少なくとも1つの第2のサブ装置において、第2の状態空間におけるダイナ
ミックシステムの状態を1つの時点において記述することができる所属の第2の
入力計算エレメントと、第1の状態空間におけるダイナミックシステムの状態を
ある時点において記述している第1の出力信号が取り出される所属の第1の出力
計算エレメントとは相互に結合されており、 ○ 少なくとも1つの第3のサブ装置において、第2の状態空間におけるダイナ
ミックシステムの状態を1つの時点において記述することができる所属の第3の
中間計算エレメントと、第1の状態空間におけるダイナミックシステムの状態を
ある時点において記述している第2の出力信号が取り出される所属の第2の出力
計算エレメントとは相互に結合されており、 ○ 第1のサブ装置、第2のサブ装置および第3のサブ装置はそれぞれ、中間計
算エレメントの結合によって相互に結合されており、 ○ 2つの中間計算エレメント間の結合にそれぞれ配属されている荷重は、荷重
が相互に同じであるように決められかつ ○ 中間計算エレメントと出力計算エレメント間の結合にそれぞれ配属されてい
る荷重は、荷重が相互に同じであるように決められ、 該装置には入力信号が供給される。この装置は、第1の出力信号および第2の出
力信号を求める。第1の出力信号および第2の出力信号を使用して、ダイナミッ
ク特性が求められる。
【0047】 次の構成要素を備えている相互に結合されている計算エレメントの装置の計算
機支援されて学習するための方法において、 ○ 少なくとも1つの第1のサブ装置において、第1の状態空間におけるダイナ
ミックシステムの状態を1つの時点において記述する入力信号が供給される所属
の第1の入力計算エレメントと、第2の状態空間におけるダイナミックシステム
の状態を1つの時点において記述することができる所属の第1の中間計算エレメ
ントとは相互に結合されており、 ○ 少なくとも1つの第2のサブ装置において、第2の状態空間におけるダイナ
ミックシステムの状態を1つの時点において記述することができる所属の第2の
入力計算エレメントと、第1の状態空間におけるダイナミックシステムの状態を
ある時点において記述している第1の出力信号が取り出される所属の第1の出力
計算エレメントとは相互に結合されており、 ○ 少なくとも1つの第3のサブ装置において、第2の状態空間におけるダイナ
ミックシステムの状態を1つの時点において記述することができる所属の第3の
中間計算エレメントと、第1の状態空間におけるダイナミックシステムの状態を
ある時点において記述している第2の出力信号が取り出される所属の第2の出力
計算エレメントとは相互に結合されており、 ○ 第1のサブ装置、第2のサブ装置および第3のサブ装置はそれぞれ、所属の
中間計算エレメントの結合によって相互に結合され、 ○ 2つの中間計算エレメント間の結合にそれぞれ配属されている荷重は、荷重
が相互に同じであるように決められ、 ○ 中間計算エレメントと出力計算エレメント間の結合にそれぞれ配属されてい
る荷重は、荷重が相互に同じであるように決められる 形式の装置を使用して、該装置は、入力信号として第1の入力計算エレメントに
加えられる前以て決められた学習データを使用して、次のようなサブ装置におい
てのみ「エラー」値が形成されるように学習される、すなわちそれぞれ学習デー
タを有している時間ステップと同じである時間ステップを有している時点を持っ
た、ダイナミックシステムの状態を表しているサブ装置においてのみ「エラー」
値が形成される。
【0048】 装置は殊に、本発明の方法またはこの方法の以下に説明する形態を実施するた
めに適している。
【0049】 本発明を使用して、ダイナミックプロセスの、その都度前以て決めることがで
きる時間ステップづつ連続している複数の継続状態を予測することができる。こ
れにより、ダイナミックプロセスの状態は大きな時間空間にわたって予測可能で
ある。
【0050】 ダイナミックプロセスの将来的な状態をこのように求めることを所謂「オーバ
シューティキング(overshooting)」と呼ぶことにする。
【0051】 これにより本発明は、いわゆる「ファースト・コース(first cause)」解析
を実施するため、いわゆる「アーリィ・ワーニング(rarly warning)」インジ
ケータを求めるためにかつ早期警告システムの枠内において使用することができ
る。すなわち、本発明によってダイナミックプロセスに対して、実時点に関して
大きな時間的な間隔において続く所望しないプロセス状態を実時点において既に
指示するようなインジケータまたはプロセス状態を求めることができる。従って
、早期に、ダイナミックプロセスの所望しない成り行きの最初の原因を識別し、
これにより対抗措置をとることができる。
【0052】 殊に本発明によって、ダイナミックプロセスの基礎となっているダイナミック
特性を求める際に時間的に比較的古い状態より時間的に比較的新しい状態の方を
より重く考慮することが実現される。
【0053】 更に、本発明は、本発明の装置の学習に対しておよび本発明の学習方法におい
て、公知の装置および方法に比べて僅かな学習データしか必要とせず、従って一
層効率のよい学習が可能であるという利点を有している。このことは殊に本発明
の装置において使用される計算エレメントの特別な選択および配置ないしストラ
クチャに基づいて可能である。
【0054】 本発明の有利な形態は従属請求項から明らかである。
【0055】 有利にはそれぞれ、複数の第1,第2および/または第3のサブ装置が使用さ
れる。
【0056】 1つの実施の形態によれば、第2の状態空間におけるシステムの状態を1つの
時点において記述することができる所属の第4の中間計算エレメントと、所属の
第2の入力計算エレメントとを有する少なくとも1つの第4のサブ装置を備えて
いる。所属の第4の中間計算エレメントおよび、状態空間におけるシステムの別
の状態を別の時点において記述する別の時系列値が供給される所属の第2の入力
計算エレメントは相互に結合されている。第4のサブ装置は第4の中間計算エレ
メントの、第1の中間計算エレメントとの結合によって第1のサブ装置に結合さ
れている。この実施の形態では、入力計算エレメントと中間計算エレメントと間
の結合にそれぞれ配属されている荷重は相互に同じである。
【0057】 有利には、複数の第4のサブ装置が使用される。
【0058】 出力計算エレメントが複数の中間計算エレメントに結合されているとき、出力
計算エレメントにおいて簡単な出力信号が導出される。
【0059】 有利な形態において、第1のサブ装置、第2のサブ装置および第3のサブ装置
はそれぞれ第1の時点、第2の時点および第3の時点におけるシステムを表して
おり、ここで第1の時点、第2の時点および第3の時点はそれぞれ連続する時点
でありかつ第1の時点と第2の時点との間に第1の時間間隔が存在しており、該
第1の時間間隔は第1の前以て決めることができる時間ステップを有しておりか
つ第2の時点と第3の時点との間に第2の時間間隔が存在しており、該第2の時
間間隔は第2の前以て決めることができる時間ステップを有している。
【0060】 いわゆる長時間予測に対して、第1のサブ装置はシステムの実時点状態を表し
ており、第2のサブ装置はシステムの、第1の前以て決めることができる時間ス
テップだけずれている将来の第1の状態を表しており、第3のサブ装置はシステ
ムの、第2の前以て決めることができる時間ステップだけずれている将来の第2
の状態を表しているようにすれば有利である。
【0061】 有利には、第1の前以て決めることができる時間ステップおよび第2の前以て
決めることができる時間ステップは相互に同じである。
【0062】 1つの形態において、第2の前以て決めることができる時間ステップは第1の
前以て決めることができる時間ステップの数倍である。
【0063】 システムのいわゆる中間状態を求めるために、第1の前以て決めることができ
る時間ステップおよび/または第2の前以て決めることができる時間ステップは
、時系列値によって形成される時系列によって決定される別の前以て決められた
時間ステップの約数であるようにすれば有利である。
【0064】 1実施形態において、第4のサブ装置は第4の時点におけるシステムを表して
おり、ここで第4の時点と第1の時点との間に第3の時間間隔があり、該時間間
隔は第3の前以て決めることができる時間ステップを有している。
【0065】 有利には、第4のサブ装置はシステムの時間的に比較的古い状態を表している
【0066】 計算エレメントの少なくとも一部が人工的なニューロンであれば、ダイナミッ
ク特性は殊に簡単に求められる。
【0067】 更に、1実施形態において、荷重のうち、中間計算エレメントと出力計算エレ
メントとの間の結合にそれぞれ割り当てられている荷重だけが値1を有しており
かつ荷重のその他の荷重はそれぞれ値零を有しているようにすれば、計算技術的
に特別有利である。
【0068】 有利には、実施形態はダイナミックプロセスのダイナミック特性を求めるため
に使用される。
【0069】 1実施形態は、ダイナミックプロセスを記述する物理的な信号を検出するため
の測定装置を備えている。
【0070】 有利には、実施形態は化学原子炉におけるダイナミックプロセスのダイナミッ
ク特性を求めるために、または心電図のダイナミック特性を求めるために、また
は経済またはマクロ経済のダイナミック特性を求めるために使用される。
【0071】 実施の形態は、ダイナミックプロセス、殊に化学プロセスの監視または制御の
ためにも使用することができる。
【0072】 時系列値は物理信号から求めることができる。
【0073】 本発明の実施例は図示されておりかつ引き続き詳細に説明する。
【0074】 その際: 図1Aおよび図1Bは、装置の基本ストラクチャおよび第1の実施例の装置の略
図であり、 図2は、ダイナミックシステムを一般的に説明する略図であり、 図3は、ダイナミックプロセスの中間状態を求める、第2の実施例の配置構成図
であり、 図4は、第1の実施例の装置によって引き続き処理される量が測定される化学原
子炉の略図であり、 図5は、有限の数の多数の状態が時間に関して展開されているTDRNNの装置
の略図である。
【0075】 第1の実施例:化学原子炉 図4には化学原子炉400が示されている。これには化学材料401が充填さ
れている。化学原子炉400は攪拌機402を有している。これによって化学材
料401が攪拌される。化学原子炉400に流入する別の化学材料403は、前
以て決めることができる時間空間の間化学原子炉400において該化学原子炉に
既に含まれている化学材料401と反応する。原子炉400から流出する材料4
04は化学原子炉400から出口を介して取り出される。
【0076】 攪拌機402は導管を介して制御ユニット405に接続されており、制御ユニ
ットによって制御信号406を介して攪拌機402の攪拌周波数を調整設定可能
である。
【0077】 更に、測定装置407が設けられている。これによって、化学材料401に含
まれている化学物質を測定することができる。
【0078】 測定信号408は計算機409に供給され、計算機409において入出力イン
タフェース410およびA/D変換器411を介してデジタル化されかつメモリ
412に記憶される。プロセッサ413はメモリ412と同様にバス414を介
してA/D変換器411に接続されている。計算機409は更に入出力インタフ
ェース410を介して攪拌機402の制御ユニット405に接続されており、こ
れにより計算機409は攪拌機402の攪拌周波数を制御する。
【0079】 計算機409は更に、入出力インタフェース410を介してキーボード装置4
15,コンピュータマウス416並びに画像スクリーン417に接続されている
【0080】 このようにしてダイナミック技術システム200としての化学原子炉400に
対してダイナミックプロセスが行われる。
【0081】 化学原子炉400は状態記述を用いて記述される。入力量uはこの場合、化
学原子炉400において生じている温度並びに化学原子炉400において生じて
いる圧力および時点tで調整設定された攪拌周波数に関するデータから合成され
ている。従って入力量は3次元のベクトルである。
【0082】 以下に説明する、化学原子炉400のモデル化の目的は、物質濃度のダイナミ
ックな展開を突き止めて、従って生産すべき前以て決めることができる目標物質
、すなわち流出する物質404としての物質の効率のよい生成を可能にすること
である。
【0083】 このことは、以下に説明する、図1Aおよび図1Bに図示されている装置を使
用して行われる。
【0084】 装置が基礎としている原理を一層簡単に理解するために、図1Aには装置の基
本ストラクチャが示されている。この基本ストラクチャから出発して、図1Bに
図示の装置が形成される。
【0085】 図1Aに図示のニューラルネットワーク100は入力層121を有している。
入力層は前以て決めることができる数の入力ニューロンを含んでいる。これらに
は入力量uが前以て決めることができる時点tで、すなわち以下に説明する時
系列値が前以て決めることができる時間ステップで印加可能である。
【0086】 入力ニューロンは可変の結合路を介して前以て決めることができる数の隠れ層
105のニューロンに結合されている(3つの隠れ層が図示されている)。
【0087】 その際第1の隠れ層131のニューロンは第1の入力層121のニューロンに
結合されている。
【0088】 第1の隠れ層131と第1の入力層121との間の結合路には荷重がある。こ
の荷重は第1の結合マトリクスBに含まれている。
【0089】 更に、第1の隠れ層131のニューロンの出力側は第2の結合マトリクスAに
よって与えられるストラクチャに従って第2の隠れ層132のニューロンの入力
側に結合されている。第2の隠れ層132のニューロンは出力側が第2の結合マ
トリクスAによって与えられるストラクチャに従って第3の隠れ層133のニュ
ーロンの入力側に結合されている。
【0090】 隠れ層、すなわち第1の隠れ層131,第2の隠れ層132および第3の隠れ
層133においてそれぞれ、3つの連続する時点t,t+1,t+2における記
述されるダイナミックプロセスの「内部」状態または「内部」システム状態s ,st+1,st+2が表現される。
【0091】 それぞれの層におけるインデックスの指示はそれぞれ、それぞれの層の出力側
において取り出されるないし供給される信号(u)が関連付けられる時点t,
t+1,t+2を表している。
【0092】 出力層120は2つの部分出力層、すなわち第1の部分出力層141および第
2の部分出力層142を有している。第1の部分出力層141のニューロンは出
力結合マトリクスCによって与えられているストラクチャに従って第1の隠れ層
131のニューロンに結合されている。第2の部分出力層142のニューロンは
出力結合マトリクスCによって与えられているストラクチャに従って第2の隠れ
層132のニューロンに結合されている。
【0093】 部分出力層141および142のニューロンで、それぞれ時点t+1,t+2
に対する出力量が取り出される(yt+1,yt+2)。
【0094】 ニューラルネットワークにおける等価な結合マトリクスがそれぞれの時点にお
いて同じ値を有している原則は、いわゆる分けられる荷重値(シェアド・ウェイ
ツ=Shared Weights)の原理と呼ばれる。
【0095】 シェアド・ウェイツの原理から出発してかつ基本ストラクチャから出発して次
に図1Bに図示されている装置について説明する。
【0096】 以下に説明する概略図はそれぞれ、それぞれの層ないしそれぞれの部分層が前
以て決めることができる数のニューロン、すなわち計算エレメントを有している
ものと理解されるべきである。
【0097】 それぞれの結合マトリクスは任意の次元でありかつそれぞれの層のニューロン
間の相応の結合にそれぞれ、荷重値を含んでいる。
【0098】 しかし、出力結合マトリクスCが、出力結合マトリクスCの1つ荷重は値1を
有するが、出力結合マトリクスCの別の荷重は値0を有するように決定されるこ
とが特別重要である。
【0099】 図1Bに図示の装置100は、4つの部分入力層121,122,123およ
び124を有する入力層101を有している。これら入力層はそれぞれ前以て決
めることができる数の入力計算エレメントを含んでおり、これら計算エレメント
には、前以て決めることができる時点t−3,t−2,t−1およびtで入力量
t−3,ut−2,ut−1およびuが、すなわち以下に説明する時系列値
が前以て決められている時間ステップによって加えられるようになっている。
【0100】 ダイナミックプロセスのこのように数多くの時間的に先行する状態をそれぞれ
の入力量によって考慮できるようにすることによって装置は所謂「長期記憶」が
実現される。
【0101】 入力計算エレメント、すなわち入力ニューロンは可変の結合部を介して隠れ層
105の前以て決めることができる数のニューロンに結合されている(8つの隠
れ層が図示されている)。
【0102】 その際第1の隠れ層131,第2の隠れ層132,第3の隠れ層133,第4
の隠れ層134のニューロンはそれぞれ、第1の部分入力層121,第2の部分
入力層122,第3の部分入力層123,第4の部分入力層134のニューロン
に結合されている。
【0103】 第1の隠れ層131,第2の隠れ層132,第3の隠れ層133,第4の隠れ
層134と、第1の部分入力層121,第2の部分入力層122,第3の部分入
力層123,第4の部分入力層134それぞれとの結合はそれぞれ同じである。
すべての結合の荷重はそれぞれ第1の結合マトリクスBに含まれている。
【0104】 更に、第1の隠れ層131のニューロンは出力側が第2の隠れ層132のニュ
ーロンの入力側に第2の結合マトリクスAによって与えられているストラクチャ
に従って結合されている。第2の隠れ層132のニューロンは出力側が第3の隠
れ層133のニューロンの入力側に第2の結合マトリクスAによって与えられて
いるストラクチャに従って結合されている。第3の隠れ層133のニューロンは
出力側が第4の隠れ層134のニューロンの入力側に第2の結合マトリクスAに
よって与えられているストラクチャに従って結合されている。第4の隠れ層13
4のニューロンは出力側が第5の隠れ層135のニューロンの入力側に第2の結
合マトリクスAによって与えられているストラクチャに従って結合されている。
第5の隠れ層135のニューロンは出力側が第6の隠れ層136のニューロンの
入力側に第2の結合マトリクスAによって与えられているストラクチャに従って
結合されている。第6の隠れ層136のニューロンは出力側が第7の隠れ層13
7のニューロンの入力側に第2の結合マトリクスAによって与えられているスト
ラクチャに従って結合されている。第7の隠れ層137のニューロンは出力側が
第8の隠れ層138のニューロンの入力側に第2の結合マトリクスAによって与
えられているストラクチャに従って結合されている。
【0105】 隠れ層、すなわち第1の隠れ層131,第2の隠れ層132,第3の隠れ層1
33,第4の隠れ層134,第5の隠れ層135,第6の隠れ層136,第7の
隠れ層137および第8の隠れ層138において、8つの連続する時点t−3.
t−2,t−1,t,t+1,t+2における、装置によって記述されるダイナ
ミックプロセスの「内部」状態または「内部」システム状態,st−3.st− ,st−1,s,st+1,st+2,st+3,st+4がそれぞれ表現
される。
【0106】 それぞれの層におけるインデックスの指示はそれぞれ、それぞれの層の出力側
において取り出されるないし供給される信号(ut−3.ut−2,ut−1
,ut+1,ut+2,ut+3,ut+4)が関連付けられる時点t−3
.t−2,t−1,t,t+1,t+2,t+3,t+4を表している。
【0107】 出力層120は4つの部分出力層、すなわち第1の部分出力層141、第2の
部分出力層142、第3の部分出力層143および第4の部分出力層144を有
している。
【0108】 第1の部分出力層141のニューロンは出力結合マトリクスCによって与えら
れているストラクチャに従って第5の隠れ層135のニューロンに結合されてい
る。第2の部分出力層142のニューロンは同様に出力結合マトリクスCによっ
て与えられているストラクチャに従って第5の隠れ層135のニューロンおよび
第6の隠れ層136のニューロンに結合されている。
【0109】 第3の部分出力層143のニューロンは出力結合マトリクスCに従って第5の
隠れ層135のニューロン、第6の隠れ層136のニューロンおよび第7の隠れ
層137のニューロンに結合されている。
【0110】 第4の部分出力層144のニューロンは出力結合マトリクスCに従って第5の
隠れ層135のニューロン、第6の隠れ層136のニューロン,第7の隠れ層1
37のニューロンおよび第8の隠れ層138のニューロンに結合されている。
【0111】 部分出力層141,142,143および144のニューロンで、それぞれ時
点t+1,t+2,t+3およびt+4に対する出力量が取り出される(yt+ ,yt+2,yt+3,yt+4)。
【0112】 従って、ダイナミックプロセスの前以て決めることができる時間ステップづつ
その都度ずれている4つの継続状態の予測が可能であり、これにより長い時間間
隔にわたるダイナミックプロセスの状態が予測可能である(オーバーシューティ
ング=overshooting)。
【0113】 出力結合マトリクスCは、出力結合マトリクスの1つの荷重が1を有しており
、出力結合マトリクスの1つの別の荷重が0を有しているように決められる。
【0114】 図1Bに図示されている装置がそのストラクチャによって有している特別な利
点は、この装置が僅か数個の学習データを使用して効率のよい学習を可能にする
ということである。このことは殊に、結合マトリクスA,B,Cにおけるそれぞ
れ同じ荷重によって僅かな荷重パラメータを調整設定するだけでよいこと並びに
特別な形の出力結合マトリクスCによって学習方法の一層の簡単化が得られると
いう理由で可能である。
【0115】 装置が有している別の重要な利点は、ダイナミックプロセスのダイナミック特
性の記述のための基準になる情報が加えられるまたは取り出されるような入力ニ
ューロン層および出力ニューロン層だけが使用されるということにある。
【0116】 説明した装置の学習のために、[1]に記載されているようなバックプロパゲ
ーション法(Back-Propagation-Verfahren)に基づいている方法が使用される。
【0117】 [1]から公知の方法では、学習フェーズにおいて次の費用関数Eが最小化さ
れる:
【0118】
【数5】
【0119】 ここでTは考慮される時点の数である。
【0120】 以下に説明する総費用関数E′の学習に対して費用関数Eは費用関数Fによっ
て拡張される。これにより、装置は、学習された装置によるダイナミック特性の
モデル化の際に、例えば、記述されるダイナミックプロセスの「内部」状態が表
現される前以て決められた空間におけるダイナミックプロセスの平滑化された経
過のように、前以て決められた条件が考慮される。
【0121】 「内部の」システム状態st−3.st−2.st−1.s、st+1,s t+2 ,st+3およびst+4が記述される状態空間Sにおいて記述されるべ
き軌跡の湾曲度を測定するための費用関数Fを使用して、総費用関数F′が形成
される。ここで費用関数Fは次式:
【0122】
【数6】
【0123】 に従って形成される。総費用関数を使用して、ニューラルネットワークが化学原
子炉における量の測定によって得られる学習データセットによって学習され、こ
こで総費用関数F′は次の式に従って形成される:
【0124】
【数7】
【0125】 学習方法として逆伝搬方法(バックプロパゲーション法)が使用される。学習
データセットは次のようにして化学原子炉400から得られる。
【0126】 測定装置407によって前以て決められている入力量に対して濃度が測定され
かつ計算機409に供給され、そこでデジタル化されかつ時系列値xとしてメ
モリに、測定された量に対応している相応の入力量と一緒にグループ分けされる
【0127】 図1Bの装置は学習データセットおよび総費用関数を使用して学習される。
【0128】 上に説明してきた学習方法により学習される、図1Bの装置は化学量を求める
ために化学原子炉400において使用されて、時点t−1における入力量および
時点tにおける入力量に対して、予測量xt+1,xt+2,xt+3およびx t+4 が適用フェーズにおいて装置によって求められ、これらは制御量として引
き続き求められた量の場合により行われる処理の後に制御量420,421とし
て攪拌機204を制御するための制御手段405または化学原子炉400におけ
る別の化学材料の供給を制御するための供給制御装置430にも使用される(図
4参照)。
【0129】 このような装置によっておよび装置の学習によって、更に、状態空間において
求められた、雑音の影響を受けている軌跡が通例の方法においておよびそこから
結果的に得られるスケーリングにおいてプロセスが基づいているダイナミック特
性を有用に求めるためには適していないということが起こりうる。
【0130】 大きな空間における滑らかさ条件を考慮するという手法によって、状態空間に
おいてそれからダイナミック特性が変化されたスケーリングに沿って実現されて
、軌跡の経過が比較的大きな滑らかさを有し、従って雑音がダイナミック特性の
算出にもはや大して妨害にならないようにする。
【0131】 第2の実施例:家賃予測 図3に図示の装置では、ダイナミックプロセスが基礎としているダイナミック
特性の中間状態もしくはダイナミックプロセスの中間状態を求めることができる
【0132】 ダイナミック特性の中間状態とは、前以て決めることができる時間ステップだ
け時間的にずれてダイナミックプロセスの実状態に続く状態のことであり、ここ
で前以て決めることができる時間ステップは、時系列によって、入力量によって
形成されて前以て決められている、時間ステップの除数である。
【0133】 ダイナミックプロセスの中間状態をこのように求めることは所謂「アンダーシ
ューティング(undershooting)」と称される。
【0134】 図3に示されている装置は家賃予測のために使用される。
【0135】 入力量uはこの場合、家賃、居住空間提供、インフレーションおよび失業率
に関するデータから組み合わされて成り、この種データは調べるべき居住地域に
関して年度末にその都度求められる(12月値)。従って入力量は4次元のベク
トルである。複数の時間的に連続するベクトルから成っている入力量の時系列は
それぞれ1年の時間ステップを有している。
【0136】 以下に説明する、家賃形成のモデリングの目的は実時点に関して次の3年の間
の家賃の予測であり、その際家賃はそれぞれ3ヶ月の時間ステップに対して決め
られる(1年目、2年目、3年目のそれぞれの3ケ月に対してそれぞれ)。
【0137】 その際家賃形成のダイナミックプロセスの状態はそれぞれ、1年目、2年目お
よび3年目の1番目、2番目および3番目の3ヶ月に対してそれぞれダイナミッ
クプロセスを有している状態はそれぞれ、それぞれの時間ステップが入力量の時
系列を有している時間ステップに相応している。
【0138】 家賃形成のダイナミックプロセスの記述は以下に説明しかつ図3に示されてい
る装置を使用して行われる。
【0139】 図3に図示されている装置300は入力層321を有しており、この層は前以
て決めることができる数の入力計算エレメントを含んでおり、これらには前以て
決めることができる時点tでの入力量u、すなわち以下に説明する、前以て決
められた時間ステップを有する時系列値が供給されるようになっている。
【0140】 入力計算エレメント、すなわち入力ニューロンは可変の結合部を介して前以て
決めることができる数のニューロン305に結合されている(13個の隠れ層が
図示されている)。
【0141】 その際第1の隠れ層331のニューロンは第1の入力層321のニューロンに
結合されている。
【0142】 第1の隠れ層331と第1の入力層321との間の結合の荷重は第1の結合マ
トリクスBに含まれている。
【0143】 更に、第1の隠れ層331のニューロンの出力側は第2の隠れ層332のニュ
ーロンの入力側に第2の結合マトリクスAによって与えられているストラクチャ
に従って結合されている。第2の隠れ層332のニューロンの出力側は第3の隠
れ層333のニューロンの入力側に第2の結合マトリクスAによって与えられて
いるストラクチャに従って結合されている。第3の隠れ層333のニューロンの
出力側は第4の隠れ層334のニューロンの入力側に第2の結合マトリクスAに
よって与えられているストラクチャに従って結合されている。第4の隠れ層33
4のニューロンの出力側は第5の隠れ層335のニューロンの入力側に第2の結
合マトリクスAによって与えられているストラクチャに従って結合されている。
第5の隠れ層335のニューロンの出力側は第6の隠れ層336のニューロンの
入力側に第2の結合マトリクスAによって与えられているストラクチャに従って
結合されている。第6の隠れ層336のニューロンの出力側は第7の隠れ層33
7のニューロンの入力側に第2の結合マトリクスAによって与えられているスト
ラクチャに従って結合されている。第7の隠れ層337のニューロンの出力側は
第8の隠れ層338のニューロンの入力側に第2の結合マトリクスAによって与
えられているストラクチャに従って結合されている。第8の隠れ層338のニュ
ーロンの出力側は第9の隠れ層339のニューロンの入力側に第2の結合マトリ
クスAによって与えられているストラクチャに従って結合されている。第9の隠
れ層339のニューロンの出力側は第10の隠れ層360のニューロンの入力側
に第2の結合マトリクスAによって与えられているストラクチャに従って結合さ
れている。第10の隠れ層360のニューロンの出力側は第11の隠れ層361
のニューロンの入力側に第2の結合マトリクスAによって与えられているストラ
クチャに従って結合されている。第11の隠れ層361のニューロンの出力側は
第12の隠れ層362のニューロンの入力側に第2の結合マトリクスAによって
与えられているストラクチャに従って結合されている。第12の隠れ層362の
ニューロンの出力側は第13の隠れ層363のニューロンの入力側に第2の結合
マトリクスAによって与えられているストラクチャに従って結合されている。
【0144】 隠れ層、すなわち第1ないし第13の隠れ層331〜339および360〜3
53においてそれぞれ、装置によって記述されるダイナミックプロセスの、13
の連続する時点t,t+1,…,t+12における「内部の」状態または「内部
の」システム状態s,st+1,…,st+12が表される。
【0145】 その際第2の隠れ層332,第3の隠れ層333,第4の隠れ層334および
第6の隠れ層336,第7の隠れ層337,第8の隠れ層338並びに第10の
隠れ層360,第11の隠れ層361および第12の隠れ層362によってそれ
ぞれ、ダイナミックプロセスの中間状態が表される。第1の隠れ層331,第5
の隠れ層335,第9の隠れ層339および第13の隠れ層363はそれぞれ、
入力量の時系列によって前以て決められている時間ステップにそれぞれ相応して
いる、ダイナミックプロセスの状態をそれぞれ表している。
【0146】 それぞれの層におけるインデックスのデータはそれぞれ、それぞれの層の出力
側で取り出されるもしくは供給される信号(u)が関連している時点t,t+
1,…,t+12を表している。
【0147】 出力層320は、12の部分出力層、第1の部分出力層341,第2の部分出
力層342,第3の部分出力層343,第4の部分出力層344,第5の部分出
力層345,第6の部分出力層346,第7の部分出力層347,第8の部分出
力層348,第9の部分出力層349,第10の部分出力層370,第11の部
分出力層371および第12の部分出力層372を有している。
【0148】 第1の部分出力層341のニューロンは出力結合マトリクスCによって決めら
れているストラクチャに従って第2の隠れ層332のニューロンに結合されてい
る。第2の部分出力層342のニューロンは同様に、出力結合マトリクスCによ
って決められているストラクチャに従ってそれぞれ。第2の隠れ層332のニュ
ーロンおよび第3の隠れ層333のニューロンに結合されている。
【0149】 第3の部分出力層343のニューロンは、出力結合マトリクスCに従ってそれ
ぞれ。第2の隠れ層332のニューロン、第3の隠れ層333のニューロンおよ
び第4の隠れ層334のニューロンに結合されている。
【0150】 同等のことは、この形式の結合ストラクチャについて第4の部分出力層344
,第5の部分出力層345,第6の部分出力層346,第7の部分出力層347
,第8の部分出力層348,第9の部分出力層349,第10の部分出力層37
0,第11の部分出力層371および第12の部分出力層372に対してもそれ
ぞれ同等のことが言える。
【0151】 部分出力側層341〜349および370〜372のニューロンで、それぞれ
の時点t,t+1,…,t+12に対して出力量が取り出される(y,yt+ ,…,yt+12)。
【0152】 しかし更に入力層321に対して付加的に、第4の部分出力層344,第8の
部分出力層348および第12の部分出力層372は所謂「エラーを発生する」
ニューロン層である。すなわち、装置が学習していくとき、これらのニューロン
層でだけエラー信号が生成される。
【0153】 従って、それぞれ前以て決めることができる時間ステップ(3ヶ月の時間ステ
ップ)づつ離れて連続している、ダイナミックプロセスの12の継続状態の予測
が可能であり、かつこのようにしてダイナミックプロセスの状態が大きな時間空
間にわたって予想することができる。
【0154】 出力結合マトリクスCは、出力結合マトリクスの一方の荷重が値1を有し、出
力結合マトリクスの他方の荷重が値0を有しているように決定される。
【0155】 図3に示されている装置が殊にそのストラクチャによって有している特別な利
点は、この装置が殊に、僅かな学習データだけを使用して効率のよい学習を可能
にするということにある。このことは殊に、結合マトリクスA、BおよびCにお
けるそれぞれ同じ荷重によって僅かな荷重パラメータを調整設定しさえすればよ
いこと並びに出力結合マトリクスCの特別な形状によって学習方法の一層の簡素
化が実現されるという理由で可能である。
【0156】 装置が有している別の特別重要な利点は、装置の特別なストラクチャによって
、時系列として処理された入力量が中間状態に比べて比較的粗い時間ラスタを有
しているにも拘わらず(「アンダシューティング」)、ダイナミックプロセスの
状態が狭い時間ラスタにおいて記述することができるということにある。
【0157】 中間状態の時間ラスタは、それぞれ結合されている部分出力層を有する別の隠
れ層が装置において使用されることによって一層詳細にすることができるが、こ
の場合の別の部分出力層は「エラーを生成する」ニューロン層ではない。
【0158】 数学的に見れば、ダイナミックプロセスの中間状態の時間ラスタの詳細度を高
めることは、ダイナミックプロセスの時間離散的な記述の、ダイナミックプロセ
スの、連続的な微分方程式による記述への変換に対応している。
【0159】 ここまで説明してきた装置の学習に対する手法は[4]に記載されている。
【0160】 その際装置の学習に対して「エラーを生成する」ニューロン層だけが使用され
る。
【0161】 [4]には、ダイナミックプロセスが基礎としているダイナミック特性を求め
るための方法および相互結合されている計算エレメントの装置が提案され、ここ
ではダイナミック特性のモデル化の際に、例えば、記述されるダイナミックプロ
セスの「内部」状態が表される前以て決められている空間におけるダイナミック
プロセスの滑らかな経過のような前以て決められた条件が考慮されるようになっ
ている。
【0162】 学習方法として逆伝搬方法(バックプロパゲーション法)が使用される。
【0163】 次に、上に説明した実施例に対する択一選択例をいくつか説明する。
【0164】 第1の実施例において説明された装置は心電図(Elektro-Kardio-Gramm=EK
G)のダイナミック特性を求めるためにも使用することができる。これにより、
心筋梗塞の危険が大きくなっていることを早期に示すインジケーターが突き止め
られる。入力量として患者において測定されたEKG値の時系列が使用される。
【0165】 第2の実施例において説明した装置は、例えば外国為替相場のようなマクロ経
済のダイナミック特性、または経済指数、例えば取引所相場の予測のためにも使
用することができる。この形式の予測では、入力変数が例えば利子、通貨または
インフレ率のような重要なマクロ経済ないし経済指数の時系列から形成される。
【0166】 総費用関数E′として択一的に次の費用関数も選択することができる:
【0167】
【数8】
【0168】 更に、条件は滑らかさ条件に制限されていない。
【0169】 この事実は、マクロ経済ないし経済的なダイナミック特性の予測の際に使用す
ることができる。というのは、マクロ経済ないし経済システムはエマージェント
システムであるからである。
【0170】 更に、ニューロンが隠れ層に属している入力層のニューロンにも隠れ層に属し
ている出力層のニューロンにも結合されている1つの隠れ層を設けることもでき
る。隠れ層の、別の隠れ層と結合は、実施例において説明されている方法におい
て行われる。結合マトリクスA,BおよびCはそれぞれ、実施例において説明さ
れた形を有している。
【0171】 これまで説明してきた実施例の具体化は、プログラムSENN,Versio
n2.3によって実施することができる。
【0172】 本明細書には次の刊行物が引用されている:
【0173】
【外1】
【図面の簡単な説明】
【図1A】 装置の基本構成および第1の実施例の略図である。
【図1B】 装置の基本構成および第1の実施例の略図である。
【図2】 ダイナミックシステムを一般的に説明する略図である。
【図3】 ダイナミックプロセスの中間状態を求める、第2の実施例の配置構成図である
【図4】 第1の実施例の装置によって引き続き処理される量が測定される化学原子炉の
略図である。
【図5】 有限の数の多数の状態が時間に関して展開されているTDRNNの配置構成の
略図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年5月9日(2001.5.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0173
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0173】
【外1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (54)【発明の名称】 相互に接続されている計算エレメントの装置、ダイナミックプロセスの基礎になっているダイナ ミック特性を計算機支援されて求めるための方法並びに相互に接続されている計算エレメントの 装置を計算機支援されて学習するための方法 【要約の続き】 第2の出力計算エレメントは相互に接続されている。第 1のサブ装置、第2のサブ装置および第3のサブ装置は それぞれ、中間計算エレメントの結合によって相互に接 続されている。2つの中間計算エレメント間の結合にそ れぞれ配属されている荷重は相互に同じでありかつ中間 計算エレメントと出力計算エレメント間の結合にそれぞ れ配属されている荷重は相互に同じである。

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に結合されている計算エレメントの装置であって、 第1の状態空間におけるシステムの状態を1つの時点においてそれぞれ記述する
    時系列値が供給される所属の第1の入力計算エレメントと、第2の状態空間にお
    けるシステムの状態を1つの時点においてそれぞれ記述することができる所属の
    第1の中間計算エレメントとを有する少なくとも1つの第1のサブ装置を備え、
    ここで該第1の入力計算エレメントおよび第1の中間計算エレメントは相互に結
    合されており、 第2の状態空間におけるシステムの状態を1つの時点において記述することがで
    きる所属の第2の中間計算エレメントと、第1の出力信号が取り出される所属の
    第1の出力計算エレメントとを有する少なくとも1つの第2のサブ装置を備え、
    ここで第2の中間計算エレメントおよび第1の出力計算エレメントは相互に結合
    されており、 第2の状態空間におけるシステムの状態を1つの時点において記述することがで
    きる所属の第3の中間計算エレメントと、第2の出力信号が取り出される所属の
    第2の出力計算エレメントとを有する少なくとも1つの第3のサブ装置を備え、
    ここで第3の中間計算エレメントおよび第2の出力計算エレメントは相互に結合
    されており、 a)第1のサブ装置、第2のサブ装置および第3のサブ装置はそれぞれ、中間計
    算エレメントの結合によってそれぞれ相互に結合されており、 b)2つの中間計算エレメント間の結合にそれぞれ配属されている荷重は相互に
    同じでありかつ c)中間計算エレメントと出力計算エレメント間の結合にそれぞれ配属されてい
    る荷重は相互に同じである 相互に結合されている計算エレメントの装置。
  2. 【請求項2】 それぞれ複数の第1,第2および/または第3のサブ装置を
    有している 請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 第2の状態空間におけるシステムの状態を1つの時点におい
    て記述することができる所属の第4の中間計算エレメントと、所属の第2の入力
    計算エレメントとを有する少なくとも1つの第4のサブ装置を備え、ここで第4
    の中間計算エレメントおよび、状態空間におけるシステムの別の状態を別の時点
    において記述する別の時系列値が供給される第2の入力計算エレメントは相互に
    結合されており、 第4のサブ装置は第4の中間計算エレメントの、第1の中間計算エレメントとの
    結合によって第1のサブ装置に接続されており、 入力計算エレメントと中間計算エレメントと間の結合にそれぞれ配属されている
    荷重は相互に同じである 請求項1または2記載の装置。
  4. 【請求項4】 複数の第4のサブ装置を有している 請求項3記載の装置。
  5. 【請求項5】 出力計算エレメントは複数の中間計算エレメントに結合され
    ている 請求項1から4までのいずれか1項記載の装置。
  6. 【請求項6】 第1のサブ装置、第2のサブ装置および第3のサブ装置はそ
    れぞれ第1の時点、第2の時点および第3の時点におけるシステムを表しており
    、ここで第1の時点、第2の時点および第3の時点はそれぞれ連続する時点であ
    りかつ 第1の時点と第2の時点との間に第1の時間間隔が存在しており、該第1の時間
    間隔は第1の前以て決めることができる時間ステップを有しておりかつ 第2の時点と第3の時点との間に第2の時間間隔が存在しており、該第2の時間
    間隔は第2の前以て決めることができる時間ステップを有している 請求項1から5までのいずれか1項記載の装置。
  7. 【請求項7】 第1のサブ装置はシステムの実時点状態を表しており、 第2のサブ装置はシステムの、第1の前以て決めることができる時間ステップだ
    けずれている将来の第1の状態を表しており、 第3のサブ装置はシステムの、第2の前以て決めることができる時間ステップだ
    けずれている将来の第2の状態を表している 請求項6記載の装置。
  8. 【請求項8】 第1の前以て決めることができる時間ステップおよび第2の
    前以て決めることができる時間ステップは相互に同じである 請求項6または7記載の装置。
  9. 【請求項9】 第2の前以て決めることができる時間ステップは第1の前以
    て決めることができる時間ステップの倍数である 請求項6または7記載の装置。
  10. 【請求項10】 第1の前以て決めることができる時間ステップおよび/ま
    たは第2の前以て決めることができる時間ステップは、時系列値によって形成さ
    れる時系列によって決定される別の前以て決められた時間ステップの約数である
    請求項6から9までのいずれか1項記載の装置。
  11. 【請求項11】 第4のサブ装置は第4の時点におけるシステムを表してお
    り、ここで第4の時点と第1の時点との間に第3の時間間隔があり、該時間間隔
    は第3の前以て決めることができる時間ステップを有している 請求項3から10までのいずれか1項記載の装置。
  12. 【請求項12】 第4のサブ装置はシステムの時間的に比較的古い状態を表
    している 請求項11記載の装置。
  13. 【請求項13】 計算エレメントの少なくとも一部は人工的なニューロンで
    ある 請求項1から12までのいずれか1項記載の装置。
  14. 【請求項14】 荷重のうち、中間計算エレメントと出力計算エレメントと
    の間の結合にそれぞれ割り当てられている荷重だけが値1を有しておりかつ荷重
    のその他の荷重はそれぞれ値零を有している 請求項1から13までのいずれか1項記載の装置。
  15. 【請求項15】 ダイナミックプロセスのダイナミック特性を求めるために
    使用される 請求項1から14までのいずれか1項記載の装置。
  16. 【請求項16】 ダイナミックプロセスを記述する物理的な信号を検出する
    ための測定装置を備えている 請求項15記載の装置。
  17. 【請求項17】 化学原子炉におけるダイナミックプロセスのダイナミック
    特性を求めるために使用される 請求項15または16記載の装置。 【請求項17】 心電図のダイナミック特性を求めるために使用される 請求項15記載の装置。
  18. 【請求項18】 経済指数によって記述可能であるプロセスの基礎になって
    いるダイナミック特性を求めるために使用される 請求項15または16記載の装置。
  19. 【請求項19】 ダイナミックプロセスの基礎になっているダイナミック特
    性を計算機支援されて求めるための方法であって、 a)ダイナミックプロセスを第1の状態空間における時系列値を有する時系列に
    よって記述し、ここで少なくとも1つの第1の時系列値は第1の時点におけるダ
    イナミックプロセスの状態を記述しておりかつ第2の時系列値は第2の時点にお
    けるダイナミックプロセスの状態を記述しており、 b)第1の時系列値を第2の状態空間に変換し、 c)第2の状態空間における第1の時系列値を第2の状態空間における第2の時
    系列値に対して写像し、 d)第2の状態空間における第2の時系列値を第2の状態空間における第3の時
    系列値に対して写像し、 e)第2の状態空間における第2の時系列値および第2の状態空間における第3
    の時系列値をそれぞれ第1の状態空間に逆変換し、 f)第2の状態空間における時系列値からダイナミックプロセスのダイナミック
    特性を求める ダイナミック特性を計算機支援されて求める方法。
  20. 【請求項20】 時系列値は前以て決めることができる次元のベクトルであ
    る 請求項19記載の方法。
  21. 【請求項21】 時系列値を物理信号から求める 請求項19または20記載の方法。
  22. 【請求項22】 時系列値は化学原子炉におけるダイナミックプロセスを記
    述する 請求項21記載の方法。
  23. 【請求項23】 時系列値を心電図の信号から形成する 請求項22記載の方法。
  24. 【請求項24】 時系列値は、経済指数によって記述可能であるダイナミッ
    クプロセスを記述する 請求項21記載の方法。
  25. 【請求項25】 相互に結合されている計算エレメントの装置を使用して、
    ダイナミックプロセスの基礎となっているダイナミック特性を計算機支援されて
    求めるための方法であって、前記装置は次の構成を有している: 少なくとも1つの第1のサブ装置において、第1の状態空間におけるダイナミッ
    クシステムの状態を1つの時点において記述する入力信号が供給される所属の第
    1の入力計算エレメントと、第2の状態空間におけるダイナミックシステムの状
    態を1つの時点において記述することができる所属の第1の中間計算エレメント
    とが相互に結合されており、 少なくとも1つの第2のサブ装置において、第2の状態空間におけるダイナミッ
    クシステムの状態を1つの時点において記述することができる所属の第2の入力
    計算エレメントと、第1の状態空間におけるダイナミックシステムの状態をある
    時点において記述している第1の出力信号が取り出される所属の第1の出力計算
    エレメントとが相互に結合されており、 少なくとも1つの第3のサブ装置において、第2の状態空間におけるダイナミッ
    クシステムの状態を1つの時点において記述することができる所属の第3の中間
    計算エレメントと、第1の状態空間におけるダイナミックシステムの状態をある
    時点において記述している第2の出力信号が取り出される所属の第2の出力計算
    エレメントとが相互に結合されており、 第1のサブ装置、第2のサブ装置および第3のサブ装置はそれぞれ、中間計算エ
    レメントの結合によって相互に結合されており、 2つの中間計算エレメント間の結合にそれぞれ配属されている荷重は、荷重が相
    互に同じであるように決められかつ c)中間計算エレメントと出力計算エレメント間の結合にそれぞれ配属されてい
    る荷重は、荷重が相互に同じであるように決められ、 該装置には入力信号が供給され、かつ 該装置によって、第1の出力信号および第2の出力信号が求められ、該出力信号
    からダイナミック特性が求められる という装置を使用してダイナミック特性を計算機支援されて求める方法。。
  26. 【請求項26】 次の構成要素を備えている相互に結合されている計算エレ
    メントの装置を計算機支援されて学習するための方法であって、 少なくとも1つの第1のサブ装置において、第1の状態空間におけるダイナミッ
    クシステムの状態を1つの時点において記述する入力信号が供給される所属の第
    1の入力計算エレメントと、第2の状態空間におけるダイナミックシステムの状
    態を1つの時点において記述することができる所属の第1の中間計算エレメント
    とが相互に結合されており、 少なくとも1つの第2のサブ装置において、第2の状態空間におけるダイナミッ
    クシステムの状態を1つの時点において記述することができる所属の第2の入力
    計算エレメントと、第1の状態空間におけるダイナミックシステムの状態をある
    時点において記述している第1の出力信号が取り出される所属の第1の出力計算
    エレメントとが相互に結合されており、 少なくとも1つの第3のサブ装置において、第2の状態空間におけるダイナミッ
    クシステムの状態を1つの時点において記述することができる所属の第3の中間
    計算エレメントと、第1の状態空間におけるダイナミックシステムの状態をある
    時点において記述している第2の出力信号が取り出される所属の第2の出力計算
    エレメントとが相互に結合されており、 第1のサブ装置、第2のサブ装置および第3のサブ装置はそれぞれ、中間計算エ
    レメントの結合によって相互に結合されており、 2つの中間計算エレメント間の結合にそれぞれ配属されている荷重は、荷重が相
    互に同じであるように決められかつ 中間計算エレメントと出力計算エレメント間の結合にそれぞれ配属されている荷
    重は、荷重が相互に同じであるように決められ、 該装置は、入力信号として第1の入力計算エレメントに加えられる前以て決めら
    れた学習データを使用して、次のようなサブ装置においてのみ「エラー」値が形
    成されるように学習される、すなわちそれぞれ学習データを有している時間ステ
    ップと同じである時間ステップを有している時点を持った、ダイナミックシステ
    ムの状態を表しているサブ装置においてだけ「エラー」値が形成される そういう計算エレメントの装置を計算機支援されて学習するための方法。
JP2000605966A 1999-03-03 2000-03-01 相互に接続されている計算エレメントの装置、ダイナミックプロセスの基礎になっているダイナミック特性を計算機支援されて求めるための方法並びに相互に接続されている計算エレメントの装置を計算機支援されて学習するための方法 Withdrawn JP2002539567A (ja)

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