JP2002538889A - 膀胱内機器 - Google Patents

膀胱内機器

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JP2002538889A
JP2002538889A JP2000604782A JP2000604782A JP2002538889A JP 2002538889 A JP2002538889 A JP 2002538889A JP 2000604782 A JP2000604782 A JP 2000604782A JP 2000604782 A JP2000604782 A JP 2000604782A JP 2002538889 A JP2002538889 A JP 2002538889A
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ヤチア、ダニエル
ヒルスゾビッツ、エラン
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イノベイションズ インコーポレーテッド
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Abstract

(57)【要約】 個体の膀胱を治療するためのシステム。本システムは、膀胱に挿入する屈曲性および弾力性を有する固形の物体からなる。本システムは、また前記物体を膀胱へ挿入し、または、物体を膀胱から除去するためのアプリケータを備えている。本システムは、膀胱を治療したり、膀胱を監視したり、および失禁の治療に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】 ［技術分野］ 本発明は医療機器の分野に属する。とくに、し尿器膀胱疾病の治療のための機
器に関する。
【０００２】 ［背景技術］ 尿道の疾病としては、いくつかのものが知られている。たとえば、尿失禁、慢
性尿道感染症、膀胱腫瘍などである。
【０００３】 尿失禁は女性（米国だけで約一千万人）に多く、主として出産後、または高齢
のため生ずる。男性においては、尿失禁は外科手術の合併症または高齢によって
生じやすい（米国だけで約三百万人）。
【０００４】 失禁症は深刻な経済的、身体的、社会的、そして心理的影響をもたらすもので
ある。米国の健康保険における１９９３年の出費は１６０億ドルにも上る。また
性器付近に慢性的かつ重症の皮膚の刺激をもたらし、尿道感染や敗血症のおそれ
を高める。そして公共の場で悪臭をともなう失禁をするということは失禁症患者
の社会的活動を極めて制限する。患者の精神に与える影響はその社会的、身体的
影響よりもさらに深刻である。患者は深刻な困惑、自尊心の喪失、気鬱、そして
不安にさいなまれている。
【０００５】 尿失禁は四つの部類に分けられる。 刺激失禁 これは笑ったとき、くしゃみや咳をしたとき、走ったときなどに生じる腹腔内
圧の急激な上昇による不随意な放尿である。これは最も一般的なタイプの失禁で
あり、女性においては出産、エストロゲンの欠乏、失禁症または骨盤刺激の外科
治療の失敗などがその原因となる。男性においては良性の前立腺肥大手術後、ま
たは前立腺の根本切除後に多く生じている。 全失禁 これは括約筋の欠陥によって膀胱に入った尿が持続的に漏れるというものであ
る。 切迫失禁 これは不随意な膀胱の収縮による不随意な失禁である。このタイプの失禁は高
齢者に多く、トイレに着くまでに失禁してしまうというものである。 複合失禁 刺激失禁と切迫失禁の複合形。これは男性よりも高齢の女性に多い。
【０００６】 失禁治療は失禁を永久的に防ぐことができ、やりやすいということが理想であ
る。
【０００７】 膀胱の機能不全の薬理治療は、閉経後の膣および尿道の萎縮治療に使われるエ
ストロゲン補充、または膀胱筋の緊張をもたらすようにされている。高齢の女性
患者はホルモンの欠乏と切迫失禁の双方の症状を有しているので双方の原因につ
いて同時に処方が行なわれる。
【０００８】 外科的治療は失禁をもたらす解剖学的変化の修復に向けられる。しかしながら
、外科的修復は最短期間でも、その多くが予後に時間がかかるものである。加え
て、外科的処方は必然的に病的な状態をもたらし、かつ費用も高い。
【０００９】 保全的／行動的な治療は骨盤底筋の訓練、膀胱の鍛錬、バイオフィードバック
（biofeedback）、膣錐体、骨盤底筋の低周波電気刺激、膣内挿入膀胱口支持ペ
ッサリー、尿管吸引カップ、および尿道内機器などによるものである。保全的治
療は時間がかかり、患者の理解、協力とともに忍耐も要求される。
【００１０】 ほぼ瞬時に失禁を食い止めるため失禁患者が使用する機器は、２つのグループ
に分けられる。
【００１１】 （１）尿道活栓／挿入物 これらは１４Ｃｈ．（約４．５ｍｍ）の直径と患者の尿道の長さに合うよう長
さが調節された屈曲性ロッドによってできている。ロッドは膨張性のバルーンを
膀胱側端部に、フランジを他端部に有している。この機器を挿入したあと、バル
ーンを膀胱内で膨張させる。バルーンとフランジはこの機器を尿道内の正しい位
置に維持させる。バルーンとロッドは機械的なバリアを作り、尿道を膀胱内で保
持する。排尿の前にバルーンを収縮させ、機器を除去、廃棄しなくてはならない
。こういった挿入機器はこの分野ではいろいろあり、米国ユーロメッド社製のリ
ライアンス（ＲＥＬＩＡＮＣＥ）などが知られている。
【００１２】 挿入機器は排尿の前に廃棄し、患者によって新しいものに変えられるようにな
っているため、患者には手先の器用さといったものが要求される。女性が挿入機
器を挿入する際、膣および会陰細菌が膀胱に入る惧れがあり、一日に数回入れる
のでこの危険は増加する。機器を除去し新しい機器を挿入することに関する不具
合とコスト、加えて感染症の惧れがこれらの機器の主な欠点である。
【００１３】 （２）バルブカテーテル これらは一端部に弁を有するチューブからなっている。こういった機器は膀胱
側に機器を保持するためのバルーンやフランジをもち、他端部に機器が膀胱内に
ずれるのを防止するフランジをもっているのが普通である。この弁は外部磁石を
利用してカテーテルの内腔を通り廃棄するため開かれる。チューブの直径は通常
１８Ｃｈ．（６ｍｍ）から２０Ｃｈ．（約７ｍｍ）で、長さは患者の尿道に合う
よう調節されている。男性の失禁症に対しては、尿道内フォーリータイプカテー
テルが利用される。この機器は膀胱口に機器を保持するためのバルーンをもち、
前立腺の下に機器を固定するための小バルーンを有している。この磁石で稼動す
る弁は機器の端部にあり、尿道の先端部近くに置かれている。稼動式のインサー
トは、基本的には４週間以上体内に導入されたままおかれたのち、交換される。
【００１４】 こういったカテーテルの例が、米国特許第５，０３０，１９９号および第５，
２３４，４０９号明細書に開示されている。患者にとってこのバルブカテーテル
は挿入機器よりは便利である。しかし、女性に使用する場合、この機器は病原菌
、とくにEsherichia Coliが多い外膣と膀胱をつなぐため、上行性感染症を惹き
起す。抗生物質を常時使用したとしても、多くの場合感染症は避けられない。
【００１５】 女性がカテーテルまたは挿入機器を長く使用すると尿道が緩み、機器の周りか
ら尿が漏れる惧れがある。残念ながら、バルブカテーテル、挿入機器ともに口径
の大きいものは入手できない。
【００１６】 この挿入機器とバルブカテーテルの大きな欠点は、使用時の不快感、とくに座
ったときと性交渉のとき（患者、パートナーともに）のそれである。そのため、
本発明は従来の技術の欠点を事実上削減、または取り除いた尿失禁の治療機器を
提供するものである。
【００１７】 （３）膀胱活栓 スパークらによる米国特許第４，８５０，９６３号明細書には膀胱に挿入する
失禁治療薬が開示されている。この丸薬は強磁性体を含んでおり、尿より大きな
比重をもっている。この丸薬は尿道に向けた膀胱出口に重力によってとどまり、
尿が尿道へ流れ込むことを防止する。取替えの際は外部磁石を使って開口部から
取り出される。
【００１８】 尿道感染 半数近くの女性がその生涯の何らかの時期に尿道感染（ＵＴＩ）にかかり、そ
の感染の多くが膀胱に限ったものである。単発のＵＴＩは短期の、効果的な抗生
物質治療によって治療できる。しかし、女性のＵＴＩは抗生物質耐性細菌のため
しばしば再発している。こういった場合の複合感染はしばしば複数の薬品に対す
る耐性を示し、長期の抗生物質投与が必要となる。
【００１９】 多くのＵＴＩの治療には血液に許容される量の数百倍となる量の尿用抗生物質
が必要となる。多くの抗生物質はＵＴＩの治療には使用できない。というのも、
経口または静脈注入で投与した場合、血液に許容される量を超えない限り、尿で
はその要求される濃度でなくなってしまうからであり、そのため、抗生物質は継
続的にかつ直接的に膀胱に注入できるということが望ましい。
【００２０】 膀胱腫 膀胱腫は、切除したあとでも再発し、それだけでなく膀胱壁深くまで侵入する
。これらは雑多な腫瘍からなっているので（良性の軽度の腫瘍からきわめて悪性
の重度の腫瘍まで）、これらの検査および治療は１つのアプローチだけではない
。腫瘍の再発を低減させるためには膀胱内薬物治療が多く用いられる。この方法
では免疫療法的または化学療法的薬物がカテーテルで膀胱内に注入される。この
治療は通常週に一回、六週間のあいだ繰り返され、そののち６−１２ヶ月のあい
だ月に一回行なわれる。しかし、定期的な治療は腫瘍の進行を遅らせるには必ず
しも効果的なものではない。継続的に化学療法または放射線治療を局所的に施す
ことで表面の腫瘍だけでなく深部の腫瘍も治療または防止できる。そのため、抗
腫瘍剤を継続的かつ直接的に膀胱に注入できることが望ましい。
【００２１】 膀胱の機能不全 尿が入っているときは膀胱筋は弛緩し、膀胱内圧は低く保たれ、放尿の際は緊
張する。脊椎損傷、糖尿病、多重硬化症、または閉経後、または両性ともに現れ
る高齢のためのホルモン変化などの疾病が低収縮、または逆に過度の収縮をもた
らすことがある。無緊張の膀胱には薬物治療はあまり功を奏しない。過度に反応
する膀胱は膀胱を弛緩させる薬剤は便秘と口の渇きをもたらし、そのため患者が
これを我慢することは難しい。
【００２２】 膀胱の機能不全の診断には放尿前および／または放尿時のさまざまな膀胱のパ
ラメータを継続的に監視することが必要となる。これらの計測は、通常計測機器
に接続したカテーテルを膀胱内に挿入して行なわれる。これは、たとえば尿測定
（尿の流速測定）によって行なわれるが、これは非侵襲的で容易であり、費用も
かさまない。しかし、この測定による精度は低い。細胞測定は膀胱の容量、コン
プライアンス、および筋肉の緊張を測定するための侵襲的方法である。圧力‐流
量測定は尿量の少ない患者が障害をもっているか無緊張性の性なのかを膀胱内圧
および尿の高流量から判定するという侵襲的かつ高コストの方法である。このた
め、この分野では、容易で費用のそれほどかからない膀胱内監視方法へのニーズ
がある。
【００２３】 「尿動態学（urodynamics）」として知られる診断方法では膀胱はカテーテル
を通し充たされた膀胱の反応を監視する。２４時間にわたって行なう尿動態学的
監視方法では尿道を通し膀胱内に挿入した複数のセンサとレコーダを接続したカ
テーテルまたはワイヤを利用する。この接続ワイヤおよびカテーテルは不用意に
性器周りの病原菌を膀胱に入れてしまう。そのため、膀胱機能の監視は、放尿前
と放尿の組み合わせで数サイクル繰り返し、こういったワイヤおよびカテーテル
を利用する必要がないようにできるのが望ましい。
【００２４】 膀胱内の生理学的状態の診断では、よく内視鏡を膀胱に挿入して膀胱壁をスキ
ャンすることがある。尿管または腎臓に出欠がある場合は尿管の孔からの血液を
観察し出血源を突き止める。しかしこの出血が検査時に一時的に止まってしまっ
た場合、または尿内の血液濃度が薄いため尿が赤またはピンクになっていない場
合、内視鏡は診断を行なう場合あまり価値がない。こういった場合、さらに上の
尿道に入るためにさらに侵襲的な方法が行なわれる。そのため、膀胱を長期間に
わたって監視することが望ましい。
【００２５】 放尿前の膀胱の形および放尿時の緊張は膀胱の疾病診断において重要である。
これらはＸ線撮影および超音波測定によって観察される。しかしこれらの技術は
正確ではないため長期にわたる膀胱の形の変化の監視に利用することはできない
。そのため、膀胱を継続的に長期にわたって撮像できることが望ましい。
【００２６】 それゆえ、本発明は従来の機器の欠点が実質的に低減された、またはこれをな
くして、膀胱内を継続的に監視し膀胱の問題を治療するための機器を提供するも
のである。
【００２７】 ［発明の開示］ 本発明は膀胱を治療するためのシステムを提供するものである。このシステム
は膀胱に挿入する屈曲性および弾力性を有する素材から作られた固形の物体と、
該物体を膀胱に挿入するためのアプリケータを有する。該物体は、挿入前に圧縮
され、膀胱に挿入した後膨張される。
【００２８】 本発明は膀胱出口を中間で封止するため、不随意な漏尿を防止するために利用
できる。膀胱の出口の封止には出口を封止するよう機器を出口に位置させる。出
口の封止を解き、膀胱から放尿させるためには、機器を出口からどかせる。物体
と膀胱壁との摩擦を減らすため、物体は親水性のコーティングが施されているこ
とが望ましい。これによって屈曲性および弾力性を有する固形の物体は外力を解
いたとき出口から出やすくなる。
【００２９】 本発明はまた薬剤の投与、膀胱の撮像、膀胱内圧などの膀胱のパラメータの測
定などの目的にも利用できる。これらの目的に利用した場合、物体は膀胱出口に
位置するか、それ以外の膀胱内の希望の位置に固定される。
【００３０】 本発明は膀胱に限って適用されるものであり、他の尿道の部分には適用されな
い。以下の説明で明らかになるように、物体は着脱が容易である。外皮をかぶせ
ることもなく、また感染症を惹き起すこともなく膀胱内に長期にわたって留置す
ることが可能で、手でもてる磁石によって膀胱内を移動する。本発明は患者にと
って快適であり、座る、ジョギングする、自転車などにまたがる、または性交渉
などの患者の日常生活を阻害することがない。
【００３１】 そのため、本発明の第１の態様は、患者の膀胱で医学療法を行なう尿医学的シ
ステムを提供し、該システムは （ａ）膀胱に挿入する屈曲性および弾力性を有する固形の物体、および （ｂ）前記固形の物体を膀胱内に挿入、または膀胱内から取り出すためのアプリ
ケータであって、前記固形の物体を開放可能に保持するための保持器をその端部
に備えているアプリケータ からなる。
【００３２】 本発明の第２の態様は、患者の失禁症を治療する方法を提供し、該方法は （ａ）磁化可能な部分を有する屈曲性および弾力性を有する固形の物体を圧縮さ
せる工程、 （ｂ）前記固形の物体を膀胱内に挿入する工程、 （ｃ）前記固形の物体を膀胱内で膨張させる工程、 （ｄ）前記固形の物体を膀胱を封止するため封止位置まで移動させる工程、およ
び （ｅ）前記固形の物体を放尿のため非封止位置まで移動させる工程 からなる。
【００３３】 本発明の第３の態様は、１つ以上の物質を膀胱内に投与する方法を提供し、該
方法は （ａ）１つ以上の物質を屈曲性および弾力性を有する固形の物体内に入れる工程
、 （ｂ）前記固形の物体を圧縮させる工程、 （ｃ）患者の膀胱に前記固形の物体を挿入する工程、および （ｄ）前記固形の物体を膀胱内で膨張させる工程 からなる。
【００３４】 本発明の第４の態様は、膀胱内を監視する方法を提供し、該方法は （ａ）膀胱内を監視する１つ以上の機器を有す屈曲性および弾力性を有する固形
の物体を圧縮させる工程、 （ｂ）患者の膀胱に前記固形の物体を挿入する工程、 （ｃ）前記固形の物体を膀胱内で膨張させる工程、および （ｄ）少なくとも１つ以上の前記監視機器からの信号を受信機に送信する工程 からなる。
【００３５】 本発明の第５の態様は、膀胱内を撮像する方法を提供し、該方法は （ａ）膀胱を撮像する撮像機器を有する屈曲性および弾力性を有する固形の物体
を圧縮させる工程、 （ｂ）患者の膀胱に前記固形の物体を挿入する工程、 （ｃ）前記固形の物体を膀胱内で膨張させる工程、および （ｄ）撮像機器から受信機に信号を送る工程 からなる。
【００３６】 本発明の第６の態様は、１つ以上の物質を膀胱内に投与する方法を提供し、該
方法は （ａ）リザーバによって与えられたポンプを有する屈曲性および弾力性を有する
固形の物体を与える工程、 （ｂ）１つ以上の物質をリザーバ内に入れる工程、 （ｃ）患者の膀胱に前記固形の物体を挿入する工程、および （ｄ）ポンプを稼動させ、１つ以上の物質を膀胱内に投与する工程 からなる。
【００３７】 本発明の第７の態様は、膀胱に挿入する屈曲性および弾力性を有する固形の物
体を提供する。
【００３８】 本発明を理解し、実施する方法を示すため、これに限定しないが望ましい実施
の形態を図とともに示す。
【００３９】 まず、本発明のシステムに利用する物体の実施の形態を示す図１を参照する。
符号１は本システムで利用される物体を示し、半円形の壁２と、壁２の内壁から
延びるステム４からなる。この物体１は屈曲性および弾力性を有する伸縮性のあ
る生体適合性を有する素材からなっている。この物体１は外面を親水性のコーテ
ィング１０によって被覆してもよい。物体１はまた磁化可能な部分を有していて
もよい。以下、「アンブレラ」と称する、図１に示された実施の形態において、
物体１は磁化可能な部分はステム４または壁２に取り付けられた１つ以上の金属
粒子からなっている。
【００４０】 図２は１つ以上の物質を貯蔵する１つ以上のチャンバ５を有すアンブレラの３
つの実施の形態の断面図を示したものである。この物質は、たとえば薬剤、抗生
物質、放射性物質などである。チャンバ５は図２ａに示されたようにステムの先
端に位置させてもよい。図２ｂの実施の形態ではチャンバ５は中空の磁化可能な
部分３内に配置されており、側面口６がチャンバと磁化可能な部分３の外面を接
続している。チャンバ５は図５ｃでは磁化可能な部分３の周囲に置かれている。
アンブレラ１が膀胱の内腔（lumen）に挿入されたあと、これらの物質はアンブ
レラ１から膀胱に浸透し、所望の効果を発揮する。
【００４１】 図３は患者の膀胱にアンブレラを挿入するためのアプリケータ３１を示したも
のである。アンブレラ１がアプリケータに装着されたとき、これはアプリケータ
先端部でひしゃげた形で保持される。図４に示すとおり、アプリケータ―アンブ
レラの結合体の先端部３２は膀胱の内腔に届くまで尿道に挿入される。アンブレ
ラ１はその後ピストン３３を押すことでアプリケータから外される。アプリケー
タは本体から外され、膀胱内腔３９内のアンブレラ１から離れる。アンブレラ１
はアプリケータから離れたあと、アンブレラ１は当初の形態になる。
【００４２】 図５ａはアンブレラを膀胱３９から取り除くための牽引機器を符号５１で示し
ている。カテーテル５２は、アンブレラに取り付けられた磁化された粒子３によ
って先端チップでアンブレラ１を保持するよう磁化部５４を先端部に有すプロー
ブ５３を内腔に有している。図５ｂに示すとおり、プローブ５３が引っ張られた
あと、アンブレラ１はひしゃぎ、カテーテル５２内にとり込まれる。索引機器は
そののちアンブレラとともに患者から外される。
【００４３】 図６および図７は患者の膀胱の内腔６２の所望の位置に磁化可能な部分３を有
するアンブレラ１を移動させるための移動部材６１の使用法を示している。移動
部材６１は患者の体の外に置かれ、磁化可能な部分６３を有している。移動部材
はアンブレラを当初の位置から所望の位置に移動させるよう患者の体の表面に位
置している。
【００４４】 図６は女性の膀胱内で膀胱出口を封止するためのアンブレラの使用法を示して
いる。移動部材６１に取り付けられた磁化部６３とアンブレラ１に取り付けられ
た磁化部３によってアンブレラが膀胱出口６５に引き込まれるように、移動部材
６１は尿管６４上に位置している。アンブレラ１はそのため出口に位置し、これ
を封止する。膀胱内の尿量が増大するにしたがい、流体静動力学的圧力がアンブ
レラに与えられ、引き続き出口に位置し封止を強化する。本発明は男性の膀胱出
口を封止するためにも同様に利用される。
【００４５】 図７に示すとおり、放尿時に膀胱を開くため、磁化移動部材６１は恥骨７１の
上端上に置かれている。矢印７３で示すように放尿ができるよう、アンブレラは
磁化部３によって浮き、膀胱出口から離れている。放尿後、アンブレラは膀胱出
口を再び図６に示したように封止するため、磁化移動部材によって膀胱出口に引
き戻される。
【００４６】 図８は患者の体表面に取り付けられた磁化可能部８２を有する固定部材８１の
使用法を示したもので、膀胱の内腔の所望の位置にアンブレラ１を留置するよう
にしたものである。固定部材８１の磁化可能部８２は、たとえば衛生パッドを作
るためコーティング８３で覆われていてもよい。固定部材８１はテープ、または
患者の下着によって加えられる圧力によって体表面につけられていてもよい。
【００４７】 図９を参照して、以下に本発明のシステムに利用する物体の他の３つの実施の
形態を説明する。図９ａにおいて、符号９１は本システムで利用される物体を示
し、球形をしている。図９ｂの実施の形態では、物体は符号９２で示され、中心
に位置したステム９４によって結合されている２つの半円形の壁９２ａと９２ｂ
からなる。図９ｃにおいて、符号９３は本システムで利用される物体を示し、周
辺部に位置した複数のロッド９４によって結合されている２つの半円形の壁９３
ａと９３ｂからなる。この物体９１、９２、および９３は外面を親水性のコーテ
ィング９９によって被覆してもよいし、また磁化可能な部分３を有していてもよ
い。
【００４８】 図１０は膀胱内を撮像するマイクロビデオカメラ１１９などの撮像機器を有す
よう作られたアンブレラを示したものである。ビデオカメラ１１９は遠隔受信機
１１１へ画像を送信する送信機１１０を取り付けてもよい。このようなマイクロ
ビデオカメラおよび送信機はこの分野では知られたものであり、米国特許第５，
６０４，５３１号、第５，５７９，７８１号および第５，１８８，１０９号明細
書に開示されている。遠隔受信機１１１はこの画像を処理する処理ユニット１１
２、または画像を表示するディスプレイ１１３と接続してもよい。
【００４９】 図１１は膀胱に関する１つ以上のパラメータ、たとえば膀胱内圧、尿の温度、
尿の濃度、尿の性質または組成などを測定する１つ以上の機器２１４を有するよ
う作られたアンブレラを示している。機器２１４はアンブレラ２１４ａの壁２ま
たはステム４の外面、アンブレラ２１４ｂの壁２またはステム４内、壁２１４ｃ
の内表面のいずれかに取り付けられることができる。機器２１４は遠隔受信機２
１６へ画像を送信する送信機２１５を取り付けてもよい。遠隔受信機はこの計測
結果を処理する処理ユニット２１７、または結果を表示するディスプレイ２１８
と接続してもよい。このような計測機器はこの分野では知られたものであり、米
国特許第５，５７９，７８１号および第５，１８８，１０９号明細書に開示され
ている。
【００５０】 図１２は１つ以上の物質を膀胱に管理的に投与するためのポンプ１２０を有す
るよう構成されたバルーン１を示している。ポンプ１２０は１つ以上の物質を入
れるためのリザーバ１２１を有している。ポンプ１２０は遠隔制御機１２３から
の信号を受信するための受信機１２２を有していてもよい。物質の投与割合は遠
隔制御を利用して変えられる。
【００５１】 本発明は簡明化を意図して記述されたものだが請求項に記述された発明の精神
を逸脱しない限りにおいて種々の発明の変更および変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】 図１は本発明のシステムに利用するアンブレラ状の外観を有する物体の実施の
形態を示している。
【図２】 図２は物質を貯蔵するチャンバを有すアンブレラの長手部を示している。
【図３】 図３は患者の膀胱にアンブレラを挿入するための本発明のアプリケータを示し
ている。
【図４】 図４はアプリケータで膀胱に挿入され、膨張されたアンブレラを示している。
【図５】 図５はアンブレラを牽引する牽引機器を示している。
【図６】 図６は膀胱内の封止位置にアンブレラを移動させるための移動部材の使用法を
示している。
【図７】 図７は膀胱内の封止位置からアンブレラを移動させるための移動部材の使用法
を示している。
【図８】 図８は固定部材の使用法を示している。
【図９】 図９は本発明のシステムに利用する物体の、他の３つの実施の形態を示してい
る。
【図１０】 図１０は撮像機器を有するアンブレラを示している。
【図１１】 図１１は膀胱のパラメータを測定する機器を有するアンブレラを示している。
【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書 【提出日】平成１３年３月１８日（２００１．３．１８） 【手続補正１】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】特許請求の範囲 【補正方法】変更 【補正の内容】 【特許請求の範囲】 【請求項１】 屈曲性および弾力性を有する、膀胱へ挿入するための固形の 物体。 【請求項２】 球形形状である請求項１記載の物体。 【請求項３】 ドーム形状を呈する壁と、当該壁の凹状表面から延びるステ ムとからなる請求項１記載の物体。 【請求項４】 ２つのドーム形状を呈する壁と、２つの端部を有する中央に 位置するステムとからなり、おのおのの端部が、異なる壁の凹状表面に取り付け られてなる請求項１記載の物体。 【請求項５】 ２つのドーム形状を呈する壁と、１つ以上の円周状に位置す るロッドとからなり、おのおののロッドが２つの端部を有し、ロッドの２つの端 部のおのおのが、異なる壁の凹状表面に取り付けられてなる請求項１記載の物体 。 【請求項６】 磁化可能な部分で形成されてなる請求項１記載の物体。 【請求項７】 前記ステムに結合された１つ以上の磁化可能な粒子からなる 磁化可能な部分で形成されてなる請求項３記載の物体。 【請求項８】 前記壁に取り付けられた１つ以上の磁化可能な粒子からなる 磁化可能な部分で形成されてなる請求項３記載の物体。 【請求項９】 前記物体の壁に埋め込まれた１つ以上の磁化可能な粒子から なる磁化可能な部分で形成されてなる請求項３記載の物体。 【請求項１０】 前記のステムに結合された１つ以上の磁化可能な粒子から なる磁化可能な部分で形成されてなる請求項４記載の物体。 【請求項１１】 片方または両方の前記壁に取り付けられた１つ以上の磁化 可能な粒子からなる磁化可能な部分で形成されてなる請求項４記載の物体。 【請求項１２】 片方または両方の前記壁に埋め込まれた１つ以上の磁化可 能な粒子からなる磁化可能な部分で形成されてなる請求項４記載の物体。 【請求項１３】 少なくとも外表面の一部に親水性コーティングを塗布され てなる請求項１記載の物体。 【請求項１４】 １つ以上の合成物を格納および膀胱内へ解放することが可 能である請求項１記載の物体。 【請求項１５】 １つ以上の物質を前記壁またはステム内部に格納し、かつ 当該物質を膀胱内へ解放することが可能である請求項３記載の物体。 【請求項１６】 １つ以上の合成物を前記壁またはステム内部に格納し、か つ当該合成物を膀胱内へ解放することが可能である請求項４記載の物体。 【請求項１７】 少なくとも１つの物質が、前記物体の壁内部に格納されて なる請求項９記載の物体。 【請求項１８】 少なくとも１つの物質が、抗生物質、抗菌剤、薬剤、放射 性物質、造影剤、および個体の細胞または組織に局部的または組織的な効果を有 する物質からなる群から選ばれてなる請求項９記載の物体。 【請求項１９】 膀胱を撮像する装置により検出可能な信号を発生または吸 収することができる装置からなる請求項１記載の物体。 【請求項２０】 前記装置が、信号を受信機へ発振する発信機をさらに備え てなる請求項１９記載の物体。 【請求項２１】 前記膀胱の形態学的または生理学的パラメータをサンプリ ングし、かつサンプリングされたパラメータの質および量を示す信号を発生する １つ以上の監視装置からなる請求項１記載の物体。 【請求項２２】 リザーバによって供給されるポンプからなる請求項１記載 の物体。 【請求項２３】 （ａ）請求項１、２、３、４、５、６、７、８、９、１０ 、１１、１２、１３、１４、１５、１６、１７、１８、１９、２０、２１または ２２記載の 固形の物体、および （ｂ）前記固形の物体を膀胱内に挿入、または膀胱内から取り出すためのアプリ
ケータであって、前記固形の物体を開放可能に保持するための保持器をその端部
に備えているアプリケータ からなる患者の膀胱で医学療法を行なう尿医学的システム。 【請求項２４】 前記物体が球形形状である請求項２３記載のシステム。 【請求項２５】 前記物体が、ドーム形状を呈する壁と、当該壁の凹状表面
から延びるステムとからなる請求項２３記載のシステム。 【請求項２６】 前記物体が、２つのドーム形状を呈する壁と、２つの端部
を有する中央に位置するステムとからなり、おのおのの端部が、異なる壁の凹状
表面に取り付けられてなる請求項２３記載のシステム。 【請求項２７】 前記物体が、２つのドーム形状を呈する壁と、１つ以上の
円周状に位置するロッドとからなり、おのおののロッドが２つの端部を有し、ロ
ッドの２つの端部のおのおのが、異なる壁の凹状表面に取り付けられてなる請求
項２３記載のシステム。 【請求項２８】 前記物体が、磁化可能な部分で形成されてなる請求項２３ 記載のシステム。 【請求項２９】 前記物体が、当該物体のステムに結合された１つ以上の磁
化可能な粒子からなる磁化可能な部分で形成されてなる請求項２５記載のシステ
ム。 【請求項３０】 前記物体が、前記物体の壁に取り付けられた１つ以上の磁
化可能な粒子からなる磁化可能な部分で形成されてなる請求項２５記載のシステ
ム。 【請求項３１】 前記物体が、前記物体の壁に埋め込まれた１つ以上の磁可
能な粒子からなる磁化可能な部分で形成されてなる請求項２５記載のシステム。 【請求項３２】 前記物体が、当該物体のステムに結合された１つ以上の磁
化可能な粒子からなる磁化可能な部分で形成されてなる請求項２６記載のシステ
ム。 【請求項３３】 前記物体が、前記物体の片方または両方の壁に取り付けら
れた１つ以上の磁化可能な粒子からなる磁化可能な部分で形成されてなる請求項 ２６ 記載のシステム。 【請求項３４】 前記物体が、前記物体の片方または両方の壁に埋め込まれ
た１つ以上の磁化可能な粒子からなる磁化可能な部分で形成されてなる請求項２ ６ 記載のシステム。 【請求項３５】 前記物体が、少なくとも外表面の一部に親水性コーティン
グを塗布されてなる請求項２３記載のシステム。 【請求項３６】 前記物体が、１つ以上の合成物を格納および膀胱内へ解放
することが可能である請求項２３記載のシステム。 【請求項３７】 前記物体が、１つ以上の物質を前記壁またはステム内部に
格納し、かつ当該物質を膀胱内へ解放することが可能である請求項２５記載のシ
ステム。 【請求項３８】 前記物体が、１つ以上の合成物を前記壁またはステム内部
に格納し、かつ当該合成物を膀胱内へ解放することが可能である請求項２６記載
のシステム。 【請求項３９】 少なくとも１つの物質が、前記物体の壁内部に格納されて
なる請求項３１記載のシステム。 【請求項４０】 少なくとも１つの物質が、抗生物質、抗菌剤、薬剤、放射
性物質、造影剤、および個体の細胞または組織に局部的または組織的な効果を有
する物質からなる群から選ばれてなる請求項３１記載のシステム。 【請求項４１】 前記物体が、膀胱を撮像する装置により検出可能な信号を
発生または吸収することができる装置からなる請求項２３記載のシステム。 【請求項４２】 前記装置が、信号を受信機へ発振する発信機をさらに備え
てなる請求項４１記載のシステム。 【請求項４３】 前記発信機からの信号を受信する受信機をさらに備えてな
る請求項４２記載のシステム。 【請求項４４】 （ａ）前記受信機によって受信された信号を処理する処理
ユニットと、 （ｂ）前記受信機によって受信された信号を表示するためのディスプレイと、 （ｃ）前記処理ユニットによって生成された出力を表示するディスプレイとから
なるリストから選ばれてなる１つ以上の構成要素をさらに備えてなる請求項４３ 記載のシステム。 【請求項４５】 前記物体が、前記膀胱の形態学的または生理学的パラメー
タをサンプリングし、かつサンプリングされたパラメータの質および量を示す信
号を発生する１つ以上の監視装置からなる請求項２３記載のシステム。 【請求項４６】 前記装置の少なくとも１つが、膀胱の圧力、尿の温度、尿
の濃度、尿の導電度、および尿の組成からなる群から選ばれた膀胱のパラメータ
を監視する請求項４５記載のシステム。 【請求項４７】 監視装置から受信機へ信号を発信する発信機をさらに備え
てなる請求項４５記載のシステム。 【請求項４８】 前記送信器からの信号を受信する受信機をさらに備えてな
る請求項４７記載のシステム。 【請求項４９】 （ａ）前記受信機によって受信された信号を処理する処理
ユニットと、 （ｂ）前記受信機によって受信された信号を表示するためのディスプレイと、 （ｃ）前記処理ユニットによって生成された出力を表示するディスプレイとから
なるリストから選ばれてなる１つ以上の構成要素をさらに備えてなる請求項４８ 記載のシステム。 【請求項５０】 磁化可能な部分からなる固定部材をさらに備え、当該固定
部材が、個体上に保持するために、個体の膀胱内部の所望の位置に物体を固定さ
せる請求項４８記載のシステム。 【請求項５１】 前記固定部材が、個体の下着内部に配置されるのに適する
衛生パッドの形態を呈してなる請求項５０記載のシステム。 【請求項５２】 尿の失禁、膀胱の感染症、膀胱の腫瘍、および膀胱の機能
障害からなる群から選ばれてなる不調の処置に用いられる請求項２３記載のシス
テム。 【請求項５３】 前記物体を膀胱の範囲内で移動させる磁化可能な移動部材
をさらに備えてなる請求項２６記載のシステム。 【請求項５４】 前記保持装置が、磁力の相互作用を与えているあいだ、バ
ルーンを保持する磁化可能な部分からなる請求項２８記載のシステム。 【請求項５５】 膀胱を撮像するのに使用するための請求項４２記載のシス
テム。 【請求項５６】 １つ以上の物質を膀胱内部に解放する請求項２６記載のシ
ステム。 【請求項５７】 膀胱を監視するための請求項４５記載のシステム。 【請求項５８】 （ａ）請求項６記載の物体を圧縮させる工程、 （ｂ）前記固形の物体を膀胱内に挿入する工程、 （ｃ）前記固形の物体を膀胱内で膨張させる工程、 （ｄ）前記固形の物体を膀胱を封止するため封止位置まで移動させる工程、およ
び （ｅ）前記固形の物体を放尿のため非封止位置まで移動させる工程 からなる患者の失禁症を治療する方法。 【請求項５９】 前記物体が、少なくとも外表面に親水性コーティングを塗
布されてなる請求項５８記載の方法。 【請求項６０】 （ａ）１つ以上の物質を請求項１４記載の物体内に入れる
工程、 （ｂ）前記物体を圧縮させる工程、 （ｃ）患者の膀胱に前記物体を挿入する工程、および （ｄ）前記物体を膀胱内で膨張させる工程 からなる１つ以上の物質を膀胱内に投与する方法。 【請求項６１】 前記物体を膀胱の範囲内で所望の位置へ移動させる請求項 ６０ 記載の方法。 【請求項６２】 １つ以上の物質のうちの１つが、抗生物質、抗菌剤、薬剤
、放射性物質、造影剤、および個体の細胞または組織に局部的または組織的な効
果を有する物質からなるリストから選ばれてなる請求項６０記載の方法。 【請求項６３】 （ａ）膀胱内で請求項２２記載の物体を圧縮させる工程、 （ｂ）患者の膀胱に前記物体を挿入する工程、 （ｃ）前記物体を膀胱内で膨張させる工程、および （ｄ）少なくとも１つ以上の前記監視機器からの信号を受信機に送信する工程 からなる膀胱内を監視する方法。 【請求項６４】 前記物体を膀胱の範囲内で、当該膀胱の範囲内の所望の位
置へ移動させる請求項６３記載の方法。 【請求項６５】 （ａ）コンピュータのメモリに信号を記憶させる工程、 （ｂ）ディスプレイに信号を表示させる工程、 （ｃ）コンピュータ処理ユニットにおいて信号を処理する工程、 （ｄ）コンピュータのメモリに処理の結果を記憶させる工程、および （ｅ）ディスプレイに処理の結果を表示させる工程 からなるリストから選ばれた１つ以上の工程をさらに含む請求項６３記載の方法
。 【請求項６６】 （ａ）膀胱内で請求項１９記載の物体を圧縮させる工程、
（ｂ）患者の膀胱に前記物体を挿入する工程、 （ｃ）前記物体を膀胱内で膨張させる工程、および （ｄ）撮像機器から受信機に信号を送る工程 からなる膀胱内を撮像する方法。 【請求項６７】 前記物体を膀胱の範囲内で、当該膀胱の範囲内の所望の位
置へ移動させる請求項６６記載の方法。 【請求項６８】 （ａ）コンピュータのメモリに信号を記憶させる工程、 （ｂ）ディスプレイに信号を表示させる工程、 （ｃ）コンピュータ処理ユニットにおいて信号を処理する工程、 （ｄ）コンピュータのメモリに処理の結果を記憶させる工程、および （ｅ）ディスプレイに処理の結果を表示させる工程 からなるリストから選ばれた１つ以上の工程をさらに含む請求項６６記載の方法
。 【請求項６９】 （ａ）請求項２２記載の物体を与える工程、 （ｂ）１つ以上の物質をリザーバ内に入れる工程、 （ｃ）患者の膀胱に前記物体を挿入する工程、および （ｄ）ポンプを稼動させ、１つ以上の物質を膀胱内に投与する工程 からなる１つ以上の物質を膀胱内に投与する方法。 【請求項７０】 前記ポンプを遠隔制御によって作動させる請求項６９記載
の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ａ６１Ｂ 5/00 １０１ Ａ６１Ｂ 1/30 Ａ６１Ｍ 37/00 // Ａ６１Ｌ 2/16 (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ )，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ， ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ， ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，Ｃ Ｒ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ， ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，Ｋ Ｒ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ， ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，Ｓ Ｉ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ Ｆターム(参考） 4C058 AA14 AA17 BB07 CC02 JJ01 4C061 AA15 BB02 CC06 DD00 JJ19 LL02 NN01 NN03 PP06 UU06 4C098 AA08 FF04 FF07 4C167 AA05 AA58 BB02 BB06 BB19 BB26 BB33 CC26 GG16 GG26 GG50 HH10 HH16 HH20

Claims (54)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 （ａ）膀胱に挿入する屈曲性および弾力性を有する固形の物
    体、および （ｂ）前記固形の物体を膀胱内に挿入、または膀胱内から取り出すためのアプリ
    ケータであって、前記固形の物体を開放可能に保持するための保持器をその端部
    に備えているアプリケータ からなる患者の膀胱で医学療法を行なう尿医学的システム。
  2. 【請求項２】 前記物体が球形形状である請求項１記載のシステム。
  3. 【請求項３】 前記物体が、ドーム形状を呈する壁と、当該壁の凹状表面か
    ら延びるステムとからなる請求項１記載のシステム。
  4. 【請求項４】 前記物体が、２つのドーム形状を呈する壁と、２つの端部を
    有する中央に位置するステムとからなり、おのおのの端部が、異なる壁の凹状表
    面に取り付けられてなる請求項１記載のシステム。
  5. 【請求項５】 前記物体が、２つのドーム形状を呈する壁と、１つ以上の円
    周状に位置するロッドとからなり、おのおののロッドが２つの端部を有し、ロッ
    ドの２つの端部のおのおのが、異なる壁の凹状表面に取り付けられてなる請求項
    １記載のシステム。
  6. 【請求項６】 前記物体が、磁化可能な部分で形成されてなる請求項１記載
    のシステム。
  7. 【請求項７】 前記物体が、当該物体のステムに結合された１つ以上の磁化
    可能な粒子からなる磁化可能な部分で形成されてなる請求項３記載のシステム。
  8. 【請求項８】 前記物体が、前記物体の壁に取り付けられた１つ以上の磁化
    可能な粒子からなる磁化可能な部分で形成されてなる請求項３記載のシステム。
  9. 【請求項９】 前記物体が、前記物体の壁に埋め込まれた１つ以上の磁化可
    能な粒子からなる磁化可能な部分で形成されてなる請求項３記載のシステム。
  10. 【請求項１０】 前記物体が、当該物体のステムに結合された１つ以上の磁
    化可能な粒子からなる磁化可能な部分で形成されてなる請求項４記載のシステム
    。
  11. 【請求項１１】 前記物体が、前記物体の片方または両方の壁に取り付けら
    れた１つ以上の磁化可能な粒子からなる磁化可能な部分で形成されてなる請求項
    ４記載のシステム。
  12. 【請求項１２】 前記物体が、前記物体の片方または両方の壁に埋め込まれ
    た１つ以上の磁化可能な粒子からなる磁化可能な部分で形成されてなる請求項４
    記載のシステム。
  13. 【請求項１３】 前記物体が、少なくとも外表面の一部に親水性コーティン
    グを塗布されてなる請求項１記載のシステム。
  14. 【請求項１４】 前記物体が、１つ以上の合成物を格納および膀胱内へ解放
    することが可能である請求項１記載のシステム。
  15. 【請求項１５】 前記物体が、１つ以上の物質を前記壁またはステム内部に
    格納し、かつ当該物質を膀胱内へ解放することが可能である請求項３記載のシス
    テム。
  16. 【請求項１６】 前記物体が、１つ以上の合成物を前記壁またはステム内部
    に格納し、かつ当該合成物を膀胱内へ解放することが可能である請求項４記載の
    システム。
  17. 【請求項１７】 少なくとも１つの物質が、前記物体の壁内部に格納されて
    なる請求項９記載のシステム。
  18. 【請求項１８】 少なくとも１つの物質が、抗生物質、抗菌剤、薬剤、放射
    性物質、造影剤、および個体の細胞または組織に局部的または組織的な効果を有
    する物質からなる群から選ばれてなる請求項９記載のシステム。
  19. 【請求項１９】 前記物体が、膀胱を撮像する装置により検出可能な信号を
    発生または吸収することができる装置からなる請求項１記載のシステム。
  20. 【請求項２０】 前記装置が、信号を受信機へ発振する発信機をさらに備え
    てなる請求項１９記載のシステム。
  21. 【請求項２１】 前記発信機からの信号を受信する受信機をさらに備えてな
    る請求項２０記載のシステム。
  22. 【請求項２２】 （ａ）前記受信機によって受信された信号を処理する処理
    ユニットと、 （ｂ）前記受信機によって受信された信号を表示するためのディスプレイと、 （ｃ）前記処理ユニットによって生成された出力を表示するディスプレイとから
    なるリストから選ばれてなる１つ以上の構成要素をさらに備えてなる請求項２１
    記載のシステム。
  23. 【請求項２３】 前記物体が、前記膀胱の形態学的または生理学的パラメー
    タをサンプリングし、かつサンプリングされたパラメータの質および量を示す信
    号を発生する１つ以上の監視装置からなる請求項１記載のシステム。
  24. 【請求項２４】 前記装置の少なくとも１つが、膀胱の圧力、尿の温度、尿
    の濃度、尿の導電度、および尿の組成からなる群から選ばれた膀胱のパラメータ
    を監視する請求項２３記載のシステム。
  25. 【請求項２５】 監視装置から受信機へ信号を発信する発信機をさらに備え
    てなる請求項２３記載のシステム。
  26. 【請求項２６】 前記送信器からの信号を受信する受信機をさらに備えてな
    る請求項２５記載のシステム。
  27. 【請求項２７】 （ａ）前記受信機によって受信された信号を処理する処理
    ユニットと、 （ｂ）前記受信機によって受信された信号を表示するためのディスプレイと、 （ｃ）前記処理ユニットによって生成された出力を表示するディスプレイとから
    なるリストから選ばれてなる１つ以上の構成要素をさらに備えてなる請求項２６
    記載のシステム。
  28. 【請求項２８】 磁化可能な部分からなる固定部材をさらに備え、当該固定
    部材が、個体上に保持するために、個体の膀胱内部の所望の位置に物体を固定さ
    せる請求項６記載のシステム。
  29. 【請求項２９】 前記固定部材が、個体の下着内部に配置されるのに適する
    衛生パッドの形態を呈してなる請求項２８記載のシステム。
  30. 【請求項３０】 尿の失禁、膀胱の感染症、膀胱の腫瘍、および膀胱の機能
    障害からなる群から選ばれてなる不調の処置に用いられる請求項１記載のシステ
    ム。
  31. 【請求項３１】 前記物体を膀胱の範囲内で移動させる磁化可能な移動部材
    をさらに備えてなる請求項６記載のシステム。
  32. 【請求項３２】 前記保持装置が、磁力の相互作用を与えているあいだ、バ
    ルーンを保持する磁化可能な部分からなる請求項６記載のシステム。
  33. 【請求項３３】 膀胱を撮像するのに使用するための請求項２０記載のシス
    テム。
  34. 【請求項３４】 １つ以上の物質を膀胱内部に解放する請求項１４記載のシ
    ステム。
  35. 【請求項３５】 膀胱を監視するための請求項２３記載のシステム。
  36. 【請求項３６】 （ａ）磁化可能な部分を有する屈曲性および弾力性を有す
    る固形の物体を圧縮させる工程、 （ｂ）前記固形の物体を膀胱内に挿入する工程、 （ｃ）前記固形の物体を膀胱内で膨張させる工程、 （ｄ）前記固形の物体を膀胱を封止するため封止位置まで移動させる工程、およ
    び （ｅ）前記固形の物体を放尿のため非封止位置まで移動させる工程 からなる患者の失禁症を治療する方法。
  37. 【請求項３７】 前記物体が、少なくとも外表面に親水性コーティングを塗
    布されてなる請求項３９記載の方法。
  38. 【請求項３８】 （ａ）１つ以上の物質を屈曲性および弾力性を有する固形
    の物体内に入れる工程、 （ｂ）前記物体を圧縮させる工程、 （ｃ）患者の膀胱に前記物体を挿入する工程、および （ｄ）前記物体を膀胱内で膨張させる工程 からなる１つ以上の物質を膀胱内に投与する方法。
  39. 【請求項３９】 前記物体を膀胱の範囲内で所望の位置へ移動させる請求項
    ４１記載の方法。
  40. 【請求項４０】 １つ以上の物質のうちの１つが、抗生物質、抗菌剤、薬剤
    、放射性物質、造影剤、および個体の細胞または組織に局部的または組織的な効
    果を有する物質からなるリストから選ばれてなる請求項４１記載の方法。
  41. 【請求項４１】 （ａ）膀胱内を監視する１つ以上の機器を有す屈曲性およ
    び弾力性を有する固形の物体を圧縮させる工程、 （ｂ）患者の膀胱に前記物体を挿入する工程、 （ｃ）前記物体を膀胱内で膨張させる工程、および （ｄ）少なくとも１つ以上の前記監視機器からの信号を受信機に送信する工程 からなる膀胱内を監視する方法。
  42. 【請求項４２】 前記物体を膀胱の範囲内で、当該膀胱の範囲内の所望の位
    置へ移動させる請求項４４記載の方法。
  43. 【請求項４３】 （ａ）コンピュータのメモリに信号を記憶させる工程、 （ｂ）ディスプレイに信号を表示させる工程、 （ｃ）コンピュータ処理ユニットにおいて信号を処理する工程、 （ｄ）コンピュータのメモリに処理の結果を記憶させる工程、および （ｅ）ディスプレイに処理の結果を表示させる工程 からなるリストから選ばれた１つ以上の工程をさらに含む請求項４４記載の方法
    。
  44. 【請求項４４】 （ａ）膀胱を撮像する撮像機器を有する屈曲性および弾力
    性を有する固形の物体を圧縮させる工程、 （ｂ）患者の膀胱に前記物体を挿入する工程、 （ｃ）前記物体を膀胱内で膨張させる工程、および （ｄ）撮像機器から受信機に信号を送る工程 からなる膀胱内を撮像する方法。
  45. 【請求項４５】 前記物体を膀胱の範囲内で、当該膀胱の範囲内の所望の位
    置へ移動させる請求項４７記載の方法。
  46. 【請求項４６】 （ａ）コンピュータのメモリに信号を記憶させる工程、 （ｂ）ディスプレイに信号を表示させる工程、 （ｃ）コンピュータ処理ユニットにおいて信号を処理する工程、 （ｄ）コンピュータのメモリに処理の結果を記憶させる工程、および （ｅ）ディスプレイに処理の結果を表示させる工程 からなるリストから選ばれた１つ以上の工程をさらに含む請求項４７記載の方法
    。
  47. 【請求項４７】 （ａ）リザーバによって与えられたポンプを有する屈曲性
    および弾力性を有する固形の物体を与える工程、 （ｂ）１つ以上の物質をリザーバ内に入れる工程、 （ｃ）患者の膀胱に前記物体を挿入する工程、および （ｄ）ポンプを稼動させ、１つ以上の物質を膀胱内に投与する工程 からなる１つ以上の物質を膀胱内に投与する方法。
  48. 【請求項４８】 前記ポンプを遠隔制御によって作動させる請求項４４記載
    の方法。
  49. 【請求項４９】 膀胱へ挿入するための屈曲性および弾力性を有する固形の
    物体。
  50. 【請求項５０】 １つ以上の磁化可能な部分からなる請求項４９記載の物体
    。
  51. 【請求項５１】 外表面に親水性コーティングが塗布されてなる請求項４９
    記載の物体。
  52. 【請求項５２】 １つ以上の物質を格納および膀胱内へ解放することが可能
    である請求項４９記載の物体。
  53. 【請求項５３】 膀胱を撮像する機器により検出可能な信号を発生または吸
    収することができる装置からなる請求項４９記載の物体。
  54. 【請求項５４】 前記膀胱の形態学的または生理学的パラメータをサンプリ
    ングし、かつサンプリングされたパラメータの質および量を示す信号を発生する
    １つ以上の監視装置からなる請求項４９記載の物体。
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