JP2002538032A - ランフラットタイヤ構造用の不連続プライ - Google Patents

ランフラットタイヤ構造用の不連続プライ

Info

Publication number
JP2002538032A
JP2002538032A JP2000597140A JP2000597140A JP2002538032A JP 2002538032 A JP2002538032 A JP 2002538032A JP 2000597140 A JP2000597140 A JP 2000597140A JP 2000597140 A JP2000597140 A JP 2000597140A JP 2002538032 A JP2002538032 A JP 2002538032A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ply
tire
flat tire
sidewall
discontinuous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000597140A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4303424B2 (ja
JP2002538032A5 (ja
Inventor
ジァン−マリ コユヌ、
ジャン−クロード ラウル、
ザヴィエ フレポン、
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Goodyear Tire and Rubber Co
Original Assignee
Goodyear Tire and Rubber Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Goodyear Tire and Rubber Co filed Critical Goodyear Tire and Rubber Co
Publication of JP2002538032A publication Critical patent/JP2002538032A/ja
Publication of JP2002538032A5 publication Critical patent/JP2002538032A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4303424B2 publication Critical patent/JP4303424B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C17/00Tyres characterised by means enabling restricted operation in damaged or deflated condition; Accessories therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C17/00Tyres characterised by means enabling restricted operation in damaged or deflated condition; Accessories therefor
    • B60C17/0009Tyres characterised by means enabling restricted operation in damaged or deflated condition; Accessories therefor comprising sidewall rubber inserts, e.g. crescent shaped inserts
    • B60C17/0018Tyres characterised by means enabling restricted operation in damaged or deflated condition; Accessories therefor comprising sidewall rubber inserts, e.g. crescent shaped inserts two or more inserts in each sidewall portion
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C9/00Reinforcements or ply arrangement of pneumatic tyres
    • B60C9/02Carcasses
    • B60C9/04Carcasses the reinforcing cords of each carcass ply arranged in a substantially parallel relationship
    • B60C9/08Carcasses the reinforcing cords of each carcass ply arranged in a substantially parallel relationship the cords extend transversely from bead to bead, i.e. radial ply
    • B60C9/09Carcasses the reinforcing cords of each carcass ply arranged in a substantially parallel relationship the cords extend transversely from bead to bead, i.e. radial ply combined with other carcass plies having cords extending diagonally from bead to bead, i.e. combined radial ply and bias angle ply

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 半径方向のカーカスプライを有するランフラットタイヤ(50)の最も内側のカーカスプライは、各々が1つのサイドウォール(43、45)内に配設された2つの部分(52a、52b)を備える不連続プライ(52)である。一実施形態では、2つの不連続プライ部はそれぞれ、各サイドウォール内の2つのウェッジインサート(58b、59b)の間に配設された交差バイアスコード(65、67)から成る2つの層(64、66)で構成されている。他の実施形態では、不連続プライ(72)の2つの部分(72a、72b)は波形の金属コードで構成されている。第3の実施形態では、不連続プライ(92a、92b)のいずれかの実施形態を組み込んだランフラットタイヤが、カーカスプライにロックタイイン組立てを使用することによって組み立てられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本発明は、空気入りラジアルプライランフラットタイヤに関し、特に、そのタ
イヤのプライ構成部に関する。
【0002】
【発明の背景】
膨張していないタイヤに対するさらなる損傷を最小限に抑え、同時に、タイヤ
がその圧力を失った位置から、タイヤを交換できるガソリンスタンドなど運転者
の希望する位置までの距離にわたって、車両のハンドリングを損なうことなしに
、圧力がかかっていないか、あるいは圧力が低くなった車両タイヤの安全で継続
的な動作を可能にする様々な方法が考案されている。タイヤの圧力の喪失は、車
両上に設置された空気入りタイヤを貫通するくぎやその他の尖った物体などの異
物によるパンクを含め、様々な原因によって起こる可能性がある。
【0003】 圧力がかかっていないかあるいは圧力が低くなった条件の下で動作し続けるよ
うに構成された空気入りタイヤは、無空気圧状態、すなわち、一般に「フラット
」状態と呼ばれる状態で駆動することができ、すなわち「走行(ラン)する」こ
とができるのでランフラットタイヤとも呼ばれる。
【0004】 従来の空気入りタイヤは、無空気圧状態であり、かつ車両の重量を保持してい
るときにはつぶれる。タイヤのサイドウォールは、タイヤの、トレッドが地面に
接触する周方向部分で外側に座屈し、それによってタイヤが「平坦」になる。
【0005】 ランフラットタイヤは拡張可動性タイヤとも呼ばれており、この言葉はEMT
と略され、当技術分野の用語として使用されている。ランフラット動作、すなわ
ちEMT動作向けに設計されるタイヤは、タイヤが膨張していないときに、車両
の車輪荷重を支持し適切な車両ハンドリングを可能にするのに十分な強度および
剛性をタイヤ構造が単独で有し、特にサイドウォールの構造が有するように構成
される。EMTタイヤのサイドウォールおよび内面は、つぶれることも座屈する
こともない。このようなタイヤは通常、タイヤ圧が失われるためにつぶれて平坦
な状態になるのを防止する他の支持構造または装置を含むことも、あるいは使用
することもない。
【0006】 ランフラットタイヤの多数の例の1つとして、トレッドとほとんど同じ幅を有
するフープまたは環状バンドがトレッドの下に周方向に広げられた、「Band
ed Tire」という名称の米国特許第4111249号に記載されたタイヤ
がある。このフープをタイヤ構造の残りの部分と組み合わせることによって、無
空気圧状態で車両荷重を支持することができる。
【0007】 EMT技術、すなわちランフラット技術に関する他の手法として、単に、サイ
ドウォールの断面厚さを大きくすることによってサイドウォールを補強する手法
がある。すなわち、タイヤを修理または交換できるような合理的なときまで、タ
イヤ自体および車両のハンドリングに対する悪影響を最小限に抑えながら空気の
抜けたタイヤによってタイヤの荷重を保持できるようにより厚く、かつ/または
より剛性の高いサイドウォールを、ランフラットタイヤに組み込む。しかし、サ
イドウォール部材を補強するには大量のゴムが必要であるため、ランフラット動
作時の循環的なたわみ熱がタイヤの破損の要因となる。このことは、空気の抜け
たタイヤが高速で動作させられ、それに応じて循環たわみ率が高くなったときに
特に顕著である。ピレリー(Pirelli)社は、ヨーロッパ特許公開公報第
0−475−258A1号でより厚いサイドウォールを有するランフラットタイ
ヤ設計の例を開示している。
【0008】 サイドウォールを厚くし補強する際に使用される典型的な方法には、カーカス
のサイドウォール部の凹状内周面内、すなわち、通常、タイヤの、垂直荷重の下
での変形に対して最低の抵抗を有する領域に周方向に配設された「ウェッジイン
サート」を組み込むことが含まれる。このウェッジインサートは、単にインサー
トと呼ばれることが多く、通常、断面図で見ると三日月形である。タイヤの各サ
イドウォール内に1つまたは複数のウェッジインサートを組み込むとサイドウォ
ールがかなり厚くなる。ビードとトレッドショルダとの間の領域のサイドウォー
ル厚さは、断面図で見るとほぼ一様であることが多い。
【0009】 オアレ(Oare)等の米国特許第5368082号は、本発明と共通の譲受
人を有しており、サイドウォール内にウェッジインサートを使用する低アスペク
ト比ランフラット空気入りラジアルプライタイヤを開示している。この空気の抜
けたタイヤでは800ポンドの荷重を支持するのにタイヤ当たり約6ポンドの追
加重量が必要である。この発明は、ランフラットタイヤ設計に対する従来の試み
よりも優れているが、重量上の欠点を有していた。幸いに、この重量上の欠点は
、スペアタイヤおよびタイヤジャッキをなくすことによって相殺することができ
た。しかし、この重量上の欠点は、より高いアスペクト比を有するタイヤの設計
、および高性能が得られるように構成されたタイヤではずっと深刻な問題になる
【0010】 ウォルタ・エル・ウィラード・ジュニア(Walter L.Willard
,Jr.)の米国特許第5427166号および第5511599号は、第3の
プライを追加すると共に、第3のインサートをランフラットタイヤのサイドウォ
ールに追加して、タイヤのランフラット時性能を第5368182号特許のラン
フラット時性能と比べて理論的にさらに高めることを開示している。ウィラード
の特許は、タイヤの無空気圧状態で起こる荷重関係のいくつかについて論じ、オ
アレ等の思想をより多くのプライおよびインサートに適用できることを実証して
いる。
【0011】 一般に、ランフラットタイヤ設計は、各サイドウォールたわみ領域の内側に補
強インサートを設置することに基づく設計である。各サイドウォール内のインサ
ートとプライを組み合わせることによって、ランフラット動作時に空気圧がない
ときにサイドウォールに剛性が付与される。第5368082号特許は、タイヤ
が、各サイドウォール内に2つのプライ、インナーライナ、および2つの補強ウ
ェッジインサートを備えるランフラットタイヤのサイドウォール構造を教示して
いる。各サイドウォール内の2つのインサートは、一方のインサートが2つのプ
ライの間に位置し、それに対して、他方のインサートがインナーライナと第1の
プライ、すなわち最も内側のプライとの間に位置するように配設されている。
【0012】 インサートの圧縮たわみに対する高い抵抗は、空気の抜けた、荷重をかけられ
たタイヤのつぶれに対して必要な抵抗を与えるが、複数のプライを使用し、かつ
各サイドウォールで複数の補強ウェッジインサートを使用することには、上述の
、タイヤ重量の増加、およびたわみによる熱蓄積を含む欠点がある。このような
設計は、タイヤをより複雑にし、製造工程および品質管理に悪影響を与える。
【0013】 要約すると、ランフラットタイヤ設計の目標は、ランフラット動作時の良好な
ランフラット車両ハンドリングおよび十分な有効寿命を実現する低コストで低重
量のタイヤを提供することである。したがって、ランフラットタイヤ設計で考慮
しなければならない点には、(所望のサイドウォール剛性を実現するために)タ
イヤに使用される追加の材料を最小限に抑えることと、製造プロセスにおける追
加のステップを最小限に抑えることが含まれる。
【0014】 EMT技術、すなわちランフラット技術に関する設計上の問題として、ランフ
ラット動作時に生じるサイドウォール荷重および対応する応力の性質が挙げられ
る。たとえば、ランフラット動作時に、インサートで補強されたサイドウォール
は依然として、タイヤのトレッドが路面に接触する部分に隣接する領域で外側ま
たは軸線方向の座屈を受ける(ただし、空気の抜けた非ランフラットタイヤのよ
うな極端な程度の座屈ではない)。サイドウォールのこのような「荷重」によっ
て、サイドウォールは、特に最も外側のカーカスプライを含め、サイドウォール
の最も外側の部分に引張応力がかかるように変形する。同時に、インサートで補
強されたサイドウォールの最も内側の部分、たとえば、各ウェッジインサートの
、タイヤのインナーライナの最も近くに位置する部分では、圧縮応力が大幅に高
くなる。引張応力と圧縮応力のこのような組合せはまた、タイヤが回転するにつ
れて循環的に生じる。したがって、車両の移動速度が速くなればなるほど、たわ
み熱蓄積率が高くなる。
【0015】
【発明の目的】
本発明の目的は、特許請求の範囲の請求項の1つまたは複数に定義されてお
り、したがって、以下の従属的な目的のうちの1つまたは複数を満たすように構
成することのできる空気入りラジアルランフラットプライタイヤを提供すること
である。
【0016】 本発明の一目的は、構成要素の数が最小限であり、必要な製造ステップが従来
技術の設計よりも少ないランフラットラジアルタイヤを提供することである。
【0017】 本発明の他の目的は、全体的なタイヤ重量を削減する簡略化されたプライ構造
を持つランフラットラジアルタイヤを提供することである。
【0018】 本発明の他の目的は、簡略化された製造シーケンスによって製造品質管理を改
善できるようにするランフラットラジアルタイヤを提供することである。
【0019】 本発明の他の目的は、良好な標準空気圧ハンドリング特性と、良好なランフラ
ット時ハンドリング特性および十分なランフラット動作有効寿命を有するランフ
ラットタイヤを提供することである。
【0020】 本発明の他の目的は、本発明の思想を様々な代替タイヤサイズおよびアスペク
ト比に適用することである。
【0021】
【発明の概要】
本発明は、トレッドと、ラジアルプライ構造を有するカーカスと、トレッドと
ラジアルプライ構造との間に位置するベルト構造と、各々が2つのウェッジイン
サートによって補強された2枚のサイドウォールとを有する空気入りラジアルプ
ライランフラットタイヤに関する。各サイドウォールは、そのウェッジインサー
ト同士の間に配設された2部分不連続プライの一方の部分を含む。本発明の2部
分不連続プライの2つの部分はそれぞれ、2つの交差バイアス繊維層で作られて
いる。各層は、ナイロンおよびレーヨンを含む材料の種類から選ばれた材料で作
られた平行に整列したコードを有している。それぞれの繊維層の平行に整列した
コードはそれぞれ、大きさがほぼ等しく方向が互いに逆である、半径方向に対す
るある角度に向けられ、すなわち、半径方向に対する、好ましくは400から6
0の間の角度、最も好ましくは450から550の角度に向けられている。
【0022】 他の実施態様では、本発明の2部分不連続プライまたはセミプライの各部は、
半径方向に対して波形の単一の金属コード層で作られている。金属コードはスチ
ールで作られることが好ましい。
【0023】 他の実施態様では、上記で概略的に説明した2つの構造のいずれかにおける本
発明の2部分不連続プライが、ロックタイイン組立て法に従って組み立てられた
タイヤに組み込まれる。
【0024】 本発明の構造、動作、および利点は、以下の説明を添付の図面と共に検討した
ときにさらに明らかになろう。
【0025】
【定義】
「エイペックス」は、ビードコアの半径方向上方およびプライと折返しプライ
との間に位置する弾性フィラーを意味する。
【0026】 「アスペクト比」は、タイヤの断面幅に対する断面高さの比を意味し、タイヤ
の断面プロファイルも指す。たとえば、低プロファイルタイヤは低アスペクト比
を有する。
【0027】 「軸線方向」および「軸線方向に」は、タイヤの回転軸に平行なラインまたは
方向を意味する。
【0028】 「ビード」または「ビードコア」は、タイヤの、リムへのタイヤの保持に関連
する半径方向内側のビードの環状引張部材を有する部分を一般的には意味し、ビ
ードは、プライコードで被覆され、フリッパ、チッパ、エイペックスまたはフィ
ラー、トウガード、チェーファーなど他の補強部材を有することもあれば、有し
ないで成形される。
【0029】 「ベルト構造」または「補強ベルト」または「ベルトパッケージ」は、トレッ
ドの下に存在し、ビードに固定されておらず、タイヤの赤道面に対して180
ら300の範囲の左および右のコード角を有する、織物または不織布の平行なコ
ードの少なくとも2つの環状の層またはプライを意味する。
【0030】 「ブレーカ」または「タイヤブレーカ」は、ベルトまたはベルト構造あるいは
補強ベルトと同じものを意味する。
【0031】 「カーカス」は、プライおよびサイドウォールの上にあるベルト構造、トレッ
ド、アンダートレッドとは異なり、ビード、プライ、およびEMTタイヤ、すな
わちランフラットタイヤの場合にはウェッジインサートサイドウォール補強物を
含むタイヤ構造を意味する。
【0032】 「ケーシング」は、トレッドおよびアンダートレッドを除く、タイヤのカーカ
ス、ベルト構造、ビード、サイドウォール、およびすべての他の構成要素を意味
する。
【0033】 「周方向」は、軸線方向に垂直な環状のトレッドの表面の周囲に沿って延びる
円形のラインまたは方向を意味することが最も多く、断面図で見たときに半径が
トレッドの軸線方向の湾曲を形成する互いに隣接する数組の円形曲線の方向を指
すこともある。
【0034】 「コード」は、プライおよびベルトを補強するために用いられる、繊維または
金属または布を含む補強ストランドの1つを意味する。
【0035】 「クラウン」または「タイヤクラウン」は、トレッドと、トレッドショルダと
、サイドウォールのすぐ隣りの部分とを意味する。
【0036】 「赤道面」は、タイヤの回転軸線に垂直でタイヤのトレッドの中心を通る平面
、またはトレッドの周方向中心線を含む平面を意味する。
【0037】 「フットプリント」は、ゼロ速度ならびに標準荷重および空気圧下において平
坦な面と接触するタイヤトレッドの接触部分、すなわち領域を意味する。
【0038】 「ゲージ」は厚さを指す。
【0039】 「インナーライナ」は、チューブレスタイヤの内面を形成し、かつタイヤ内に
膨張流体を封じ込めるエラストマまたは他の材料の層を意味する。
【0040】 「インサート」は、通常はランフラット型タイヤのサイドウォールを補強する
ために使用される三日月形またはくさび形の補強物を意味し、トレッドの下にあ
る弾性の非三日月形インサートも指し、「ウェッジインサート」とも呼ばれる。
【0041】 「横方向」は、軸線方向に平行な方向を意味する。
【0042】 「標準空気圧」は、タイヤの使用条件についての然るべき標準化機関によって
決められた指定された荷重での特定の設計空気圧を意味する。
【0043】 「標準荷重」は、タイヤの使用条件についての然るべき標準化機関によって決
められた特定の設計空気圧を意味する。
【0044】 「プライ」は、ゴムが被覆された半径方向に広げられたコード、またはその他
の方法で平行にされたコードから成るコード補強層を意味する。
【0045】 「ラジアル(半径方向の)」および「半径方向に」は、半径方向にタイヤの回
転軸線に向かうか、あるいは半径方向にタイヤの回転軸線から離れる方向を意味
する。
【0046】 「ラジアルプライ構造」は、1つまたは複数のカーカスプライ、あるいは少な
くとも1つのプライが、タイヤの赤道面に対して650から900の角度に向けら
れた補強コードを有する1つまたは複数のカーカスプライを意味する。
【0047】 「ラジアルプライタイヤ」は、ビードからビードへ延びるプライコードがタイ
ヤの赤道面に対して650から900の間のコード角度で配置された、ベルトが巻
かれ、または周方向に制限された空気入りタイヤを意味する。
【0048】 「断面高さ」は、タイヤの赤道面での公称リム直径からタイヤの外径までの半
径方向距離を意味する。
【0049】 「断面幅」は、ラベル、装飾、または保護バンドによるサイドウォールの隆起
を除く、タイヤが荷重をかけられずに24時間にわたって標準空気圧で膨張させ
られたときおよびその後の、タイヤの軸に平行な、タイヤのサイドウォールの外
部間の最大直線距離を意味する。
【0050】 「ショルダ」は、トレッド縁部の真下にあるサイドウォールの上部を意味する
【0051】 「サイドウォール」は、タイヤの、トレッドとビードの間の部分を意味する。
【0052】 「接線方向」および「接線方向に」は、両方の円線分に相互に接する単一の線
を描くことのできる点で交差する、円曲線の線分を指す。
【0053】 「トウガード」は、各ビードの軸線方向内側にある、タイヤの周方向に広げら
れた弾性のリム接触部分を指す。
【0054】 「トレッドキャップ」は、トレッドと、トレッドパターンが成形される、トレ
ッドの下にある材料とを指す。
【0055】 「トレッド幅」は、タイヤの回転軸を含む平面内のトレッド面のアーク長を意
味する。
【0056】 「ウェッジインサート」は、「インサート」と同じものを意味する。
【0057】
【好ましい実施形態の詳細な説明】
【0058】
【従来技術の実施形態】
図1を参照すると、典型的な従来技術の空気入りラジアルランフラットプライ
タイヤ10の断面が示されている。タイヤ10は、トレッド12と、サイドウォ
ール部16、18と、ベルト24、26を有するベルト構造14と、トレッドと
ベルト構造との間に配設された布オーバレイ28と、ビード領域20a、20b
と、カーカス構造22とを有している。カーカス構造22は、第1のプライ30
および第2のプライ32、不通気性インナーライナ34、一対のビード36a、
36b、一対のビードフィラーエイペックス38a、38b、第1対の三日月形
サイドウォールウェッジインサート40a、40b、第2対のサイドウォールウ
ェッジインサート42a、42bを有している。第1のウェッジインサート、す
なわち最も内側のウェッジインサート40a、40bは、インナーライナ34と
第1のプライ30との間に位置しており、第2のウェッジインサート42a、4
2bは、第1のプライ30と第2のプライ32との間に位置している。カーカス
構造22の補強サイドウォール部16、18は、タイヤ10にランフラット機能
を付与する。
【0059】 図1に示されている概略的な従来技術のランフラットタイヤ10は、2プライ
カーカス設計のサイドウォール領域内の構造補強物を示している。他のランフラ
ット設計、すなわちEMT設計は単一プライカーカス構造を使用している。この
ような設計は、インナーライナと単一のプライとの間に配設された、各サイドウ
ォール内の単一のウェッジインサート補強物を使用することもできる。他の2部
分プライEMT設計では、単一ウェッジインサートを各サイドウォール内に2つ
のプライの間に配置することができる。従来技術のランフラット設計は、上記の
発明の背景で述べたように各サイドウォール内に3つのウェッジインサートを有
する3プライタイヤを備えることもある。
【0060】 図1を見るとわかるように、ウェッジインサート40a、40b、42a、お
よび42bを使用すると、同等な非ランフラットタイヤと比べてサイドウォール
部16、18の厚さがかなり大きくなる。サイドウォール16、18は、ビード
領域20a、20bとトレッド12の横方向の大部分との間でほぼ一様な厚さを
有している。この概略的な従来技術のランフラットタイヤ設計は、EMT設計、
すなわちランフラット設計の特徴であるより厚いサイドウォールを例示している
。タイヤ10が無空気圧状態のとき、インサートで補強されたサイドウォール1
6、18は、たわみを最小限に抑えながらタイヤの荷重を支持する。このような
ランフラットタイヤ設計は、完全膨張状態で良好な車両ハンドリングおよび性能
をもたらし、タイヤが低空気圧状態または無空気圧状態のときに、許容されるラ
ンフラットタイヤ車両ハンドリングおよび十分なランフラット時有効寿命を実現
する。ランフラットタイヤは、サイドウォールウェッジインサートで使用される
補強材料のために、同等な非ランフラットタイヤよりも一般に重量が大きい。さ
らに、ランフラットタイヤのその構造の複雑さがより大であるため、製造時間お
よび品質管理が悪影響を受ける。
【0061】 図1に示されている従来技術のタイヤ10は、低空気圧ないしゼロ空気圧状態
で動作させられると、サイドウォールの、トレッドが地面に接触する部分に最も
近い部分が、軸線方向外側にたわむ。非ランフラット設計では、もちろん、これ
と同じ種類の、サイドウォールの外側または軸線方向へのたわみが起こるが、こ
のたわみは、タイヤが圧力を失ったときに車両を制御できなくなるほど極端な程
度のものである。カーカスが極端に変形するために、タイヤがリムから外れるこ
ともある。ランフラット設計では、トレッドの、地面に接触する部分に隣接する
サイドウォールの軸線方向のたわみは、ウェッジインサートで補強された厚いサ
イドウォールによって最小限に抑えられる。当業者には、サイドウォールのこの
ような軸線方向の変形によって、サイドウォール内で引張応力と圧縮応力の組合
せが生じることが認識されよう。具体的には、各サイドウォールの最も外側の部
分に引張応力がかかり、それに対して、内側領域に圧縮応力がかかる。当業者に
は、補強サイドウォールが厚ければ厚いほど、最大引張応力および最大圧縮応力
がそれぞれ低くなることがさらに認識されよう。しかし、このようなより厚いサ
イドウォール補強物を使用するとタイヤの重量が増す。
【0062】 したがって、ランフラットタイヤの重量を削減する1つの方法は、図1に示さ
れている種類の2プライランフラット設計の構造を修正することである。インナ
ープライ30は、第1のプライ(タイヤの各構成要素を組み立てるシーケンスに
従った名称)とも呼ばれ、最も内側のインサート40a、40bを最も外側のイ
ンサート42a、42bから分離している。サイドウォール領域16、18内で
、第1のプライ30は、通常の動作時に、特に、サイドウォールのたわみの大き
さが最大になるランフラットタイヤ動作時に、主としてかつほぼ排他的に、循環
的な圧縮応力を受けるように、それぞれのウェッジインサートの間に配設される
。第2のプライ32は、サイドウォール16、18の変形に伴う引張応力を支持
する。
【0063】 第1のプライ30がタイヤのランフラット動作時に圧縮応力を受け、かつそれ
ぞれのインサート補強物40a、40b、42a、および42bに対する第1の
プライの位置が厳密な位置決めのため、各サイドウォール内のウェッジインサー
トの結合剛性が高まる。言い換えれば、各サイドウォール内のそれぞれのウェッ
ジインサート40a、40b、42a、および42bの間にプライを配設した場
合、各サイドウォール内の2つのウェッジインサートの、変形に対する抵抗は、
各サイドウォール内の2つのウェッジインサートがプライ30によって分離され
ない場合よりも大きくなる。したがって、それぞれのウェッジインサートの間に
プライ30を配設することの正味効果により、各サイドウォール内の2つのイン
サートの総重量が、ランフラットタイヤ設計のサイドウォールと同等の補強効果
をもたらす単一の大きなインサートの対応する重量よりも軽くなるランフラット
タイヤ設計が可能になる。
【0064】
【本発明の実施形態】
図1に示されている従来技術のランフラットタイヤの各サイドウォール内のそ
れぞれのインサート40a、40b、42b、および42bの間に配設されたプ
ライ30の上述の効果を認識することによって、本発明では、トレッドの12の
下にある部分をなくすことによって、タイヤ重量を削減すると共に、タイヤの設
計および構造を簡略化することを追求する。
【0065】 図2は、本発明の2部分不連続プライまたはセミプライの一実施形態を組み込
んだタイヤ50の断面図である。2部分セミプライまたは不連続プライ52は、
各部分が、タイヤ50のそれぞれサイドウォール43、45のたわみ領域に配設
された、2つの部分52a、52bによって形成されている。図2で、セミプラ
イ部52aは、サイドウォール43内の、半径方向の最も内側の位置55aから
半径方向の最も外側の位置53aまで延びており、それに対してセミプライ部5
2bは、サイドウォール45内のセミプライ部52aの鏡像形態である。2つの
プライ部52a、52bは、図1に示されている従来技術のタイヤ10の第1の
プライ30に取って代わる不連続プライ52の全体を構成している。
【0066】 図3は、図2に示されているタイヤ50の一方のサイドウォール45の断面図
である。2層セミプライ部52bは、外側布層60bおよび内側布層62bを有
している。内側ウェッジインサート58bは、セミプライ部52bによって外側
ウェッジインサート59bから分離されている。セミプライ部52bは、ビード
部56bの近傍またはビード領域56b内の位置55bから半径方向外側にタイ
ヤ50のサイドウォール45のショルダ54bの近傍の位置53bまで延びてい
る。言い換えれば、セミプライ部52bおよびそれと対をなす部分52a(図2
)は、図2に示されているタイヤ50のそれぞれサイドウォール45、43のた
わみ領域に配設されている。
【0067】 図3で、不連続またはセミプライ部52bは、図1に示されている従来技術の
タイヤ10内の第1のプライ30の対応する部分によってもたらされる補強上の
利益と同じ利益をサイドウォール45に与えるように、第1のウェッジインサー
ト58bを第2のウェッジインサート59bから分離している。しかし、図3の
セミプライ部52bは、タイヤの他方の側の向かい合うサイドウォール43内の
、セミプライ部52bと対をなす鏡像セミプライ部52aと連続していないので
、タイヤ50の重量を削減することができる。言い換えれば、本発明による重量
削減は、従来技術の第1のプライ(図1の30)の、タイヤ10のトレッド12
の下にあるタイヤのクラウン部を横切って延びている部分を、なくすことによっ
て実現される。図2および3に示されているように、このようなセミプライ部5
2a、52bを組み込むことは、図2に示されている2つのウェッジインサート
58a、58b、59a、および59bを使用することによって主としてもたら
される、各サイドウォール43、45の結合補強剛性に寄与する。
【0068】 図3に示されている不連続プライ部52bは、各布層が、ナイロンおよびレー
ヨンを含む材料の種類から選ばれた材料で作られた平行に整列した繊維またはコ
ードを有する、2つの布層60b、62bを有している。図4は、布層64、6
6およびそのそれぞれの平行に整列したコード65、67を示している。平行に
整列したコード65、67は、図4に示されているようにそれぞれのバイアス角
βおよびαを有している。バイアス角βおよびαは、半径方向に対して測定され
、大きさがほぼ等しい。角度βおよびαは、半径方向に対して、好ましくは40 0 から650 の間であり、最も好ましくは450 から550 の間である。400 よりも小さい場合、平行に整列した端部65、67は、サイドウォールおよびシ
ョルダ上で起こる圧縮に適切に耐えることができず、したがって、張力モードの
ままでいられないため、コードを座屈させる可能性がある。また、製造プロセス
の制限のため、650 を超えない方がよい。言い換えれば、それぞれ布層64、
66の平行に整列したコード65、67のバイアス角は、図4に示されているよ
うに、半径方向に対する大きさがほぼ等しく、方向が互いに逆である交差バイア
ス角である。
【0069】 図3に示されている2つの布層60b、62bは、2つのゴム製ウェッジイン
サート58b、59bの間に密閉されている。不連続プライ52(図2)は、こ
のように配置されると、図2に示されているサイドウォール43、45の2つの
ウェッジインサートの圧縮剛性に寄与する。このように、サイドウォールにより
高い曲げ剛性が与えられることによって、タイヤにランフラット時可動性がもた
らされ、サイドウォールの曲げたわみが低減される。タイヤの全重量も、図1に
示されている典型的な従来技術のタイヤ10と比べて削減される。
【0070】
【代替実施形態】
本発明の2部分不連続プライの代替実施形態が、図5の断面図に示されたサイ
ドウォール70に示されている。この代替実施形態の不連続プライ72は、ビー
ド領域76bの近傍の位置75bからショルダ74bの近傍の近似位置73bま
で概ね延びているプライ部72bをサイドウォールたわみ領域内に備えている。
しかし、不連続プライ部72bのこの代替実施形態は、不連続プライ部72b(
および、それと対を成す、向かい合うサイドウォール内の対をなす不図示の部分
)を、図2および3に示されているように交差バイアス布層で作るのではなく、
互いに平行であり半径方向に対して波形であるスチールまたは布コード81の層
80で、図6に示されているように構成している。層80の波形は、500 から
1000 の間の範囲を有する角度γおよびθによって形成されている。各コード
は、金属または繊維、好ましくはスチールで構成することができる。
【0071】 コード81の波形は、コードが、本発明の不連続プライのこの実施形態を組み
込んだタイヤのランフラット動作に伴う圧縮応力を受けたときに座屈する可能性
を最小限に抑える。言い換えれば、コード81は、波形ではなく、半径方向に対
して小さい角度に向けられている場合、ランフラット動作時に座屈する可能性が
高い。平行に整列した半径方向に向けられたコードのこのような座屈によって、
コードが隣接するゴムから分離する可能性があり、タイヤのランフラット動作有
効寿命が短くなる恐れがある。
【0072】 図3および4に示されている本発明の第1の実施形態の布の思想と比べて、図
5および6に示されている波形コード補強の2部分不連続プライ72は他の2つ
の利益を有する。第1に、サイドウォール70(および、それと対をなすタイヤ
の他方の側にある、不図示の鏡像部分)の全体的な厚さを、交差バイアス布形態
52a、52bの不連続セミプライの発明を組み込んだ図2および3に示されて
いるタイヤ50のサイドウォール45の対応する厚さよりも薄くすることができ
る。第2に、交差バイアス布不連続プライ52a、52bではタイヤの組立て時
に4つの構成要素(すなわち、各サイドウォールごとに2つの布層)を含める必
要があるが、2部分不連続プライ72のコード実施形態80(図6に図示)では
、各サイドウォールに1つの、2つのセミプライ部のみを含めればよく、製造プ
ロセスおよびそれに続く品質管理プロセスが簡略化される。第3に、波形コード
実施形態の重量は、図3および4に示されている実施形態よりも軽くすることが
できる。
【0073】 図3および4と図5および6とに示されているそれぞれの実施形態は共に、有
機繊維または金属で作られたほぼ半径方向に向けられた繊維またはコードで単一
の連続的な第2のプライ57(図2および3)を補強することのできるモノプラ
イカーカスに適用することができる。図3および5は、それぞれのエイペックス
51bおよび71b(およびそれらのエイペックスと対をなす不図示の鏡像部分
)がそれぞれのビード領域56bおよび76bの近傍に含められる標準構成に従
って、それぞれの連続的なモノプライセグメント57および77が組み立てられ
る、それぞれのサイドウォール部50および70内の本発明の2つの実施形態を
示している。
【0074】
【ロックタイイン組立て】
図7は、タイヤのサイドウォール領域90がロックタイイン組立て法に従って
組み立てられた本発明の実施形態を示している。ロックタイイン組立て法では、
図2、3、および5に示されている他の2つの実施形態のエイペックス51、7
1がビード領域93bから実際上なくなるように単一の連続的なプライ97がビ
ード96b(および、それと対をなす不図示の部分92a)の周りに巻かれる。
すなわち、連続的なカーカスプライ97の折返し端部91b(およびタイヤの他
方の側にある、それと対をなす不図示の部分91a)が、連続的なカーカスプラ
イ97のビード領域93a(不図示)および93bの間に延びているプライ97
の主構造部にほぼ隣接するように組み立てられる。プライ折返し端部97bの自
由端101bは、ビード96bよりも上の位置からサイドウォール90の中間高
まで延びている。この実施形態では、不連続プライ部92b(およびそれと対を
なす不図示の部分92a)は、前述の実施形態と同様に、半径方向にサイドウォ
ール90のサイドウォールたわみ領域を横切って配設されている。図7に示され
ている不連続プライ92bは、図2、3、および4に示されている布タイプのプ
ライでも、あるいは図5および6に示されている波形コードタイプのプライでも
よい。
【0075】
【本発明と特定の従来技術との関係】
「不連続外側カーカスプライを有する空気入りタイヤ(Pneumatic
Tire Having Discontinuous Outer Carc
ass Ply)」という名称の、アーマド(Ahmad)等の米国特許第54
35370号(第5435370号)は、「内側プライに連続的に接触する第2
のプライを有する空気入りタイヤが、第2のプライがクラウン領域で不連続であ
るか、あるいは中断されるように配設された2つの部分を有する」ことを開示し
ている。第5435370号特許と本発明の開示との間の1つの重要な差は、従
来技術のタイヤがランフラット運転向けには構成されていないことである。また
、第5435370号特許で開示された不連続プライは第2のプライ、すなわち
最も外側のプライであり、それに対して本発明において、2部分不連続プライは
第1のプライ、すなわち最も内側のプライであり、第5435370号の2つの
プライは互いに「連続的に接触」している。また、本発明では、不連続セミプラ
イの2つの部分はそれぞれ、圧縮応力に抵抗するように構成されており、それに
対して、第5435370号の不連続カーカスプライのそれぞれの2つの部分は
、圧縮応力に実際上抵抗できず、したがって標準空気圧運転時に外側に座屈し、
特にタイヤが無空気圧状態のときに外側に座屈する、(トレッドの、地面に接触
する部分に隣接する)サイドウォールの部分における、引張応力を受ける領域に
配設されている。
【0076】 本発明と共通の譲受人を有する、「ランフラットタイヤの改良した構造(Im
proved Construction for Runflat Tire
)」という名称のPCT特許出願第PCT/US98/20567号は、1つま
たは複数のカーカスプライを有するタイヤの各サイドウォール内に単一のウェッ
ジインサートを有しており、両方のカーカスプライが、各サイドウォール内の単
一のウェッジインサートの外側に配設されているランフラットタイヤ設計を開示
している。したがって、本発明は実際には、各サイドウォール内の2つのウェッ
ジインサートがそれぞれ、たとえば、単一のウェッジインサートに繊維フィラー
を組み込むことと同等な、各サイドウォール内の単一の補強ウェッジインサート
に相当するランフラットタイヤ設計を開示した発明と解釈することができる。し
かし、重要な違いは、図1に示されている概略的な従来技術のランフラットタイ
ヤにおいて数組の2重インサート40a、42a、40b、および42bを分離
する、図1に示されている第1のプライ30がサイドウォール領域で受けるのと
同じ応力およびひずみを、本発明の2つの不連続セミプライのそれぞれが受ける
ことである。言い換えれば、本発明の不連続セミプライの2つの部分はそれぞれ
、図1に示されている概略的な従来技術のランフラットタイヤの第1のプライ3
0とまったく同じサイドウォール補強機能を実行し、しかも上述の利益をもたら
す。
【0077】 本発明をその実施形態と組み合わせて説明したが、上記の教示を考慮すること
によって多数の代替形態、修正形態、および変形形態が当業者に明らかになるこ
とは明白である。したがって、本発明は、添付の請求の範囲の趣旨および範囲内
のすべてのこのような代替形態、修正形態、および変形形態を包含するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 各サイドウォールに2つのウェッジインサートを組み込むと共にプライ構造に
2つのプライを組み込んだ従来技術のランフラットタイヤ設計の断面図である。
【図2】 本発明を含むタイヤの断面図である。
【図3】 本発明の第1の実施形態による非金属繊維で補強された2層プライの断面図で
ある。
【図4】 図3に示されている実施形態の図における補強コードの向きを示す図である。
【図5】 本発明の第2の実施形態による金属補強プライの断面図である。
【図6】 図5に示されている実施形態に組み込まれた金属補強コードの構造を示す図で
ある。
【図7】 タイヤの主カーカスプライがロックタイイン組立て法を使用する本発明の実施
形態の断面図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年2月14日(2001.2.14)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】 インサートの圧縮たわみに対する高い抵抗は、空気の抜けた、荷重をかけられ
たタイヤのつぶれに対して必要な抵抗を与えるが、複数のプライを使用し、かつ
各サイドウォールで複数の補強ウェッジインサートを使用することには、上述の
、タイヤ重量の増加、およびたわみによる熱蓄積を含む欠点がある。このような
設計は、タイヤをより複雑にし、製造工程および品質管理に悪影響を与える。 デック(Deck)等による米国特許第4287924号は、カーカス内に2 部分補強ウェッジを置くものであり、それは次のように記載されている:「エラ ストマーから作られ、ビード(12)の近傍からベルトの縁部の下まで延在する レンチキュラー部の支持部材(20)は、・・・異なる撓み性を有する2部分か ら構成される」。支持成形部分(20)の厚い部分内に発生する熱の除去を促進 するために、成形部分(20)の本体に埋め込まれ、少なくともビード(12) の近傍まで延在する伝熱シートまたは層(28)からなる手段が設けられる。好 ましくは、その層は、クラウンのベルト(23)の近接したサイドウォールの上 部からビードの近傍まで、成形部分(20)の全高さに亙って延在する。その層 (28)は、成形部分(20)の2つの部分間に配置するのが有利であり、例え ば、タイヤの半径方向面に沿って延在する撓み性の平行金属コードによって構成 することができる。 ウォルター(Walter)等(ミシュラン)によるヨーロッパ特許出願番号 EP 0 822 105 A2では、複数の三日月形補強部材(5)及び複 数のカーカス層(6)を含み、充填ゴム部(24)および第2の三日月形補強部 材(56)と共に第1及び第2部分カーカス層を備える。そのウォルターの出願 の図4で、サイドウォール内の部材の配置は、内部から外部へ、インナーライナ (44)、第1の三日月形補強部材(54)、インナーカーカス層(68)、第 2の三日月形補強部材(56)、第1の部分カーカス層(62)、充填ゴム部( 24)、第2の部分カーカス層(64)、及び外側サイドウォール(42)と、 判断することができる。充填ゴム部はエイペクッスのようなビードの上に配置さ れる。図6は、別な形に成形された充填ゴム部(24a)を用いた変形を示して いるが、それでもウェッジ(54、56)はインナーカーカス層の両側に配置し て、部分カーカス層(62、64)を(一体)カーカス層(68)の軸方向外側 に配置している。部分カーカス層は、ビードの近傍から上にクラウン領域の下側 に、トレッドベルトの縁部の軸方向内部の特定の距離(L)まで延在している。 部分カーカス層が標準のカーカスプライ材料で構成されるということが、最も良 くて、判断できることである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0065】 図2は、本発明の2部分不連続プライまたはセミプライの一実施形態を組み込
んだタイヤ50の断面図である。2部分セミプライまたは不連続プライ52は、
各部分が、タイヤ50のそれぞれサイドウォール43、45のたわみ領域に配設
された、2つの部分52a、52bによって形成されている。タイヤ50はトレ ッド48、サイドウォール43、45、ビード領域56a、56b、およびカー カス構造を有していて、このカーカス構造は不連続な内側第1プライ52および 外側第2プライ57、不通気性インナーライナ44、一対のビード49a、49 b、一対のビードフィラーエイペクッス51a、51b、三日月形サイドウォー ルウェッジインサートの第1の対58a、58b、および三日月形サイドウォー ルウェッジインサートの第2の対59a、59bを有する。第1の、すなわち、 最も内側のウェッジインサート58a、58bはインナーライナ44と不連続な 第1プライ52との間に配置され、第2のウェッジインサート59a、59bは 不連続な第1プライ52と第2プライ57との間に配置される。 図2で、セミプ
ライ部52aは、サイドウォール43内の、半径方向の最も内側の位置55aか
ら半径方向の最も外側の位置53aまで延びており、それに対してセミプライ部
52bは、サイドウォール45内のセミプライ部52aの鏡像形態である。2つ
のプライ部52a、52bは、図1に示されている従来技術のタイヤ10の第1
のプライ30に取って代わる不連続プライ52の全体を構成している。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0070】
【代替実施形態】 本発明の2部分不連続プライの代替実施形態が、図5の断面図に示されたサイ
ドウォール70に示されている。この代替実施形態の不連続な内側すなわち第1 プライ72は、ビード領域76bの近傍の位置75bからショルダ74bの近
傍の近似位置73bまで概ね延びているプライ部72bをサイドウォールたわみ
領域内の、いずれも第2の外側カーカスプライ77の内側にある第1のサイドウ ォールウェッジインサート78bと第2のサイドウォールウェッジインサート7 9bとの間 に備えている。しかし、不連続プライ部72bのこの代替実施形態は
、不連続プライ部72b(および、それと対を成す、向かい合うサイドウォール
内の対をなす不図示の部分)を、図2および3に示されているように交差バイア
ス布層で作るのではなく、互いに平行であり半径方向に対して波形であるスチー
ルまたは布コード81の層80で、図6に示されているように構成している。層
80の波形は、500 から1000 の間の範囲を有する角度γおよびθによって
形成されている。各コードは、金属または繊維、好ましくはスチールで構成する
ことができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0073
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0073】 図3および4と図5および6とに示されているそれぞれの実施形態は共に、有
機繊維または金属で作られたほぼ半径方向に向けられた繊維またはコードで単一
の連続的な第2のプライ57、77を補強することのできる単一プライカーカス
に適用することができる。図3および5は、それぞれのエイペックス51bおよ
び71b(およびそれらのエイペックスと対をなす不図示の鏡像部分)がそれぞ
れのビード領域56bおよび76bの近傍に含められる標準構成に従って、それ
ぞれの連続的な単一プライセグメント57および77が組み立てられる、それぞ
れのサイドウォール部45および70内の本発明の2つの実施形態を示している
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0074】
【ロックタイイン組立て】 図7は、タイヤのサイドウォール領域90がロックタイイン組立て法に従って
組み立てられた本発明の実施形態を示している。ロックタイイン組立て法では、
図2、3、および5に示されている他の2つの実施形態のエイペックス51a、 51b、71b がビード領域93bから実際上なくなるように単一の連続的なプ
ライ97がビード96b(および、それと対をなす不図示の部分)の周りに巻か
れる。すなわち、連続的なカーカスプライ97の折返し端部97b(およびタイ
ヤの他方の側にある、それと対をなす不図示の部分)が、連続的なカーカスプラ
イ97のビード領域93bの間に延びているプライ97の主構造部にほぼ隣接す
るように組み立てられる。プライ折返し端部97bの自由端101bは、ビード
96bよりも上の位置からサイドウォール90の中間高まで延びている。この実
施形態では、不連続プライ部92b(およびそれと対をなす不図示の部分)は、
前述の実施形態と同様に、半径方向にサイドウォール90のサイドウォールたわ
み領域を横切って、いずれも第2の外側カーカスプライ97の内側にある第1の サイドウォールウェッジインサート98bと第2のサイドウォールウェッジイン サート99bとの間に 配設されている。図7に示されている不連続プライ92b
は、図2、3、および4に示されている布タイプのプライでも、あるいは図5お
よび6に示されている波形コードタイプのプライでもよい。
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図5】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図6】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 コユヌ、 ジァン−マリ ベルギー国 ベー−6600 バストーニュ フォワ 7 (72)発明者 ラウル、 ジャン−クロード ルクセンブルク国 エル−1329 リュクサ ンブール ル デュ シアト 67 (72)発明者 フレポン、 ザヴィエ ベルギー国 ベー−6690 ヴィルサル ゴ ロンヌ 41

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレッドおよび2つのサイドウォール(43、45)と、半
    径方向のカーカスプライ(57)を有するカーカスと、各々が伸長不能な環状ビ
    ード(49a、49b)を含む2つのビード領域(56a、56b)と、前記ト
    レッド(48)と前記半径方向のカーカスプライとの間に位置する1つまたは複
    数のベルトとを有する空気入りラジアルプライランフラットタイヤであって、 各サイドウォール(43、45)は、2つのウェッジインサート(58a、5
    9a、58b、および59b)の間に配設された2部分不連続プライ(52、7
    2)の一方の部分(52a、52b)を含むことを特徴とする空気入りラジアル
    プライランフラットタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記2部分不連続プライの前記2つの部分(52a、52b
    )はそれぞれ、2つの交差バイアス布層(64、66)で作られていることを特
    徴とする、請求項1に記載の空気入りラジアルプライランフラットタイヤ。
  3. 【請求項3】 前記2部分不連続プライ(52)の前記2つの部分(52a
    、52b)はそれぞれ、平行に整列したコード(65、67)の交差バイアス布
    層(64、66)で作られていることを特徴とする、請求項2に記載の空気入り
    ラジアルプライランフラットタイヤ。
  4. 【請求項4】 前記平行に整列したコード(65、67)は、ナイロンおよ
    びレーヨンを含む材料から作られていることを特徴とする、請求項3に記載の空
    気入りラジアルプライランフラットタイヤ。
  5. 【請求項5】 前記それぞれの繊維層(64、66)の前記平行に整列した
    コード(65、67)はそれぞれ、大きさがほぼ等しく方向が互いに逆である半
    径方向に対する角度に向けられていることを特徴とする、請求項3に記載の空気
    入りラジアルプライランフラットタイヤ。
  6. 【請求項6】 前記それぞれの布層(64、66)の前記平行に整列したコ
    ード(65、67)は、前記半径方向に対して400から650の角度に向けられ
    ていることを特徴とする、請求項5に記載の空気入りラジアルプライランフラッ
    トタイヤ。
  7. 【請求項7】 前記コード(65、67)は、約450から550の間の角度
    に向けられていることを特徴とする、請求項6に記載の空気入りラジアルプライ
    ランフラットタイヤ。
  8. 【請求項8】 前記不連続プライ(72)の各部(72a、72b)は、平
    行な金属コードから成る単一の層(81)を有していることを特徴とする、請求
    項1に記載の空気入りラジアルプライランフラットタイヤ。
  9. 【請求項9】 前記不連続プライ部(72a、72b)の前記金属コードは
    、前記半径方向に対して波形であることを特徴とする、請求項8に記載の空気入
    りラジアルプライランフラットタイヤ。
  10. 【請求項10】 前記コード(81)は、500から1000の間の角度γお
    よびθによって形成されていることを特徴とする、請求項9に記載の空気入りラ
    ジアルプライランフラットタイヤ。
  11. 【請求項11】 前記金属コードはスチールで作られていることを特徴とす
    る、請求項10に記載の空気入りラジアルプライランフラットタイヤ。
  12. 【請求項12】 前記2部分不連続プライ部(52a、52b)は、前記半
    径方向のカーカスプライ(97)の折返し端部(91a、91b)が前記カーカ
    スプライ(97)の主構造部(97a)にほぼ隣接するタイヤに組み込まれてい
    ることを特徴とする、請求項1に記載の空気入りラジアルプライランフラットタ
    イヤ。
  13. 【請求項13】 前記プライの折返し端部(97a、97b)の自由端は、
    対応するヘッド(96a、96b)の上からサイドウォール(90)の中間の高
    さへ延びていることを特徴とする、請求項12に記載の空気入りラジアルプライ
    ランフラットタイヤ。
JP2000597140A 1999-02-05 1999-02-05 ランフラットタイヤ構造用の不連続プライ Expired - Fee Related JP4303424B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/US1999/002562 WO2000046048A1 (en) 1999-02-05 1999-02-05 Discontinuous ply for runflat tire construction

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002538032A true JP2002538032A (ja) 2002-11-12
JP2002538032A5 JP2002538032A5 (ja) 2006-03-16
JP4303424B2 JP4303424B2 (ja) 2009-07-29

Family

ID=22272133

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000597140A Expired - Fee Related JP4303424B2 (ja) 1999-02-05 1999-02-05 ランフラットタイヤ構造用の不連続プライ

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP1156937B1 (ja)
JP (1) JP4303424B2 (ja)
AU (1) AU2588899A (ja)
DE (1) DE69907278T2 (ja)
WO (1) WO2000046048A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011506199A (ja) * 2007-12-21 2011-03-03 ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン 追加のサイドウォール補強材を備えたランフラット型タイヤ
JP2014166831A (ja) * 2013-02-28 2014-09-11 Bridgestone Corp 空気入り安全タイヤ

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3977817B2 (ja) * 2004-03-16 2007-09-19 住友ゴム工業株式会社 ランフラットタイヤ
US10052919B2 (en) 2014-04-07 2018-08-21 Bridgestone Americas Tire Operations, Llc Tire with pre-stressed toroidal element

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL133000C (ja) * 1966-06-28
FR2425333A1 (fr) * 1978-05-10 1979-12-07 Kleber Colombes Pneumatique de securite
IT1228522B (it) * 1989-03-02 1991-06-20 Pirelli Pneumatico ad alte prestazioni.
JPH085285B2 (ja) * 1990-10-18 1996-01-24 住友ゴム工業株式会社 安全タイヤ
US5427166A (en) * 1994-01-18 1995-06-27 Michelin Recherche Et Technique S.A. Run-flat tire with three carcass layers
JPH07304312A (ja) * 1994-05-13 1995-11-21 Bridgestone Corp 空気入り安全タイヤ
US5795416A (en) * 1996-08-02 1998-08-18 Michelin Recherche Et Technique Run-flat tire having partial carcass layers

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011506199A (ja) * 2007-12-21 2011-03-03 ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン 追加のサイドウォール補強材を備えたランフラット型タイヤ
US8578987B2 (en) 2007-12-21 2013-11-12 Compagnie Generale Des Etablissements Michelin Run-flat tire having an additional sidewall reinforcement
JP2014166831A (ja) * 2013-02-28 2014-09-11 Bridgestone Corp 空気入り安全タイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
EP1156937B1 (en) 2003-04-23
JP4303424B2 (ja) 2009-07-29
AU2588899A (en) 2000-08-25
EP1156937A1 (en) 2001-11-28
DE69907278T2 (de) 2004-01-29
WO2000046048A1 (en) 2000-08-10
DE69907278D1 (de) 2003-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1400374B1 (en) Runflat tire having crown-reinforcing insert extending into the sidewalls
US6719029B2 (en) Tire wall gauges to optimize runflat tire ride comfort
JP2003237314A (ja) クラウン強化のためのアンダーレイ構造
US7104301B2 (en) Discontinuous ply for runflat tire construction
JP2003516896A (ja) ランフラットタイヤ用の剛性可変のくさび形インサート
JP4559624B2 (ja) 広範な自動車のタイヤ用のトレッド補強手段
JP2002509048A (ja) 隔離溝のある改良トレッド輪郭形状を持つ乗用車用ラジアルタイヤ
JP4104825B2 (ja) ランフラットタイヤ用のトレッドおよびサイドウォール構造
JP4394292B2 (ja) 可動性が拡張されたタイヤ用の補強ウェッジインサート構造
JP2003516895A (ja) 耐圧縮性のフープ構造物を備えたタイヤ
US6536495B1 (en) Tread stiffening for two ply runflat tire
US6561245B1 (en) Thread reinforcement means for extended mobility tire
US6550509B1 (en) Tread and sidewall construction for runflat tire
JP4303424B2 (ja) ランフラットタイヤ構造用の不連続プライ
US6814120B1 (en) Fabric support for metal reinforced inner ply of runflat tire
WO2000020236A1 (en) Improved construction for runflat tire
EP1094956B1 (en) Runflat tire having a fabric underlay for improving tread circumferential and meridional rigidity and method of constructing
JP4308441B2 (ja) トレッドを補強した2プライ・ランフラットタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060127

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060127

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20060127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081001

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20081226

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090325

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090424

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120501

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees