JP2002537443A - 布地改良ポリアミンを含んでなる洗濯洗剤組成物 - Google Patents

布地改良ポリアミンを含んでなる洗濯洗剤組成物

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、所望により漂白剤を含んでなることができる洗濯洗剤組成物に関し、該組成物は、約０．０１〜約１０重量％の、式（Ｉ） 【化１】 のポリアルキレンイミンを含んでなり、ＲはＣ２〜Ｃ４の線状アルキレン、Ｃ３〜Ｃ４の分岐したアルキレン、およびそれらの混合物であり、Ｂは分岐による該ポリアルキレンイミンの延長であり、ｗはｙ＋１に等しく、ｘは約５０〜約２５００の整数であり、ｙは約２０〜約１０００の整数である。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】 技術分野 本願は、布地の外観を改良する１種以上の高分子量ポリアミンを含んでなる洗
濯洗剤組成物に関する。布地の損傷を軽減し、布地の外観を改良する本発明の高
分子量ポリアミンは、洗剤界面活性剤および所望により漂白系と組み合わせ、高
および低密度顆粒状、ヘビーデューティーおよびライトデューティー液体、並び
に洗濯用バー洗剤組成物に使用する。
【０００２】 背景技術 布地保護および洗濯洗剤組成物の処方者は、洗浄、布地外観、布地の感触、布
地の色を改良し、布地の寿命を引き伸ばす目的で、様々な成分、特に界面活性剤
、陽イオン系柔軟性付与活性成分、帯電防止剤、染料移動防止剤、および漂白剤
損傷緩和剤、を配合する。これらの組成物に添加される成分は、利点を与えるだ
けではなく、様々な製品形態、すなわち高密度顆粒、液体分散物、等方性液体（
主要溶剤、特に１，２−ヘキサンジオール、２，２，４−トリメチル−１，３−
ペンタンジオール（ＴＭＰＤ）、を包含することができる透明、無色／半透明液
体を包含する）との相容性を有していなければならない。
【０００３】 色の完全性は布地改良の重要な観点である。さらに、十分な洗浄性も消費者に
は非常に重要である。
【０００４】 消費者は、白色布地並びに着色布地の洗濯にも漂白剤含有組成物を使用するが
、これは、消費者の、布地が「完全に洗浄された」と感じたい欲求が漂白剤の使
用により満たされるためである。従って、洗濯の際に加えられる漂白剤の悪影響
から着色布地を保護し、着用および洗濯サイクルにより布地に与えられる機械的
損傷から布地自体を保護することが以前から必要とされている。さらに、これら
の保護材料は、水溶性または水中分散性が高く、一方、高度の布地付着性を示す
必要がある。漂白剤損傷および／または布地改良材料には、単位重量効率で高レ
ベルの布地保護特性を与えることも必要とされる。
【０００５】 発明の開示 本発明は、驚くべきことに分子量が少なくとも５２００ダルトンである高分子
量ポリアルキレンイミン、好ましくはポリエチレンイミン、が、高および低密度
顆粒状、ヘビーデューティーおよびライトデューティー液体、並びに洗濯用バー
洗剤組成物に使用し、布地外観を改良する、特に漂白剤による布地損傷を緩和し
、布地の機械的損傷を低減させるのに好適である、という知見により、上記の必
要性に応える。
【０００６】 本発明の第一の態様は、洗濯洗剤組成物であって、 ａ）約０．０１重量％以上の、下記の式を有するポリアルキレンイミン
【化６】 （式中、ＲはＣ２〜Ｃ４の線状アルキレン、Ｃ３〜Ｃ４の分岐したアルキレン、
およびそれらの混合物であり、Ｂは分岐による該ポリアルキレンイミンの延長で
あり、ｗはｙ＋１に等しく、ｘは約５０〜約２５００の整数であり、ｙは約２０
〜約１０００の整数である）、 ｂ）約０．０１重量％以上の、陰イオン系、陽イオン系、非イオン系、双性イオ
ン系、両性界面活性剤、およびそれらの混合物からなる群から選択された洗剤界
面活性剤、および ｃ）残りの部分を構成するキャリヤーおよび補助成分 を含んでなる組成物に関する。
【０００７】 本発明の別の態様は、漂白系およびここに記載する重合体を含んでなる洗濯洗
剤組成物に関する。
【０００８】 これらの、および他の目的、特徴および優位性は、下記の詳細な説明および請
求項を読むことにより、当業者には明らかである。他に指示がない限り、百分率
、比率および割合はすべて重量で表示する。他に指示がない限り、温度はすべて
摂氏度（℃）である。引用する文献はすべて、関連する部分で、ここに参考とし
て含める。
【０００９】 発明を実施するための最良の形態 本発明は、布地を改良する洗濯洗剤組成物に関し、該組成物は、約０．０１重
量％から、好ましくは約０．１重量％から、より好ましくは０．２５重量％から
、最も好ましくは約０．５重量％から、約２０重量％まで、好ましくは約１０重
量％まで、より好ましくは約５重量％までの、１種以上の高分子量ポリアルキレ
ンイミン、好ましくはポリエチレンイミン、を含んでなる。本発明の組成物は、
布地の色の忠実性に加えて、他の望ましい特性、特に布地の清浄性、布地の柔軟
性、布地の一体性、布地の外観、布地の潤滑性、を強化する。洗濯用洗剤および
／または布地改良組成物は、あらゆる形態、例えば固体（すなわち粉末、顆粒、
押出し物）、ゲル、チキソトロピー性液体、液体（すなわち分散液、等方性溶液
）、を取ることができる。
【００１０】 本発明の目的には、用語「布地改良」および「布地保護」は本明細書全体を通
して互換的に使用され、互いに同等の意味を有する。布地の改良／保護は、衣類
の特性、特に色、繊維の完全性、が保存される（すなわち、洗濯工程の際にそれ
以上の損傷が起こらない）か、または損傷を与える過程が逆転し、布地の外観が
その本来の形に近くなる場合に達成される。
【００１１】 布地改良重合体 本発明のポリアルキレンイミンは一般式
【化７】 を有し、結合単位であるＲ単位により接続された第１級、第２級および第３級ア
ミン窒素を含んでなる。第１級単位はポリアルキレンイミン主鎖並びにすべての
分岐鎖をキャップするか、または終結させるのに対し、第２級および第３級単位
は、ポリアルキレンイミン分子鎖全体に不規則に分布している。
【００１２】 ポリアルキレンイミン骨格を形成する単位は、式 Ｈ２Ｎ−Ｒ］−および−ＮＨ２ を有し、主骨格およびすべての分岐鎖を終結させる第１級アミン単位、式 Ｈ ｜ −［Ｎ−Ｒ］− を有する第２級アミン単位、および式 Ｂ ｜ −［Ｎ−Ｒ］− を有する第３級アミン単位であり、第３級アミン単位は主鎖および第２級骨格鎖
の分岐点であり、Ｂは分岐による鎖構造の延長を表す。ポリアルキレンイミンの
形成の際、環化が起こるので、ポリアルキレンイミン混合物中にはある量の環状
ポリアルキレンイミンも存在し得る。
【００１３】 ＲはＣ２〜Ｃ４の線状アルキレン、Ｃ３〜Ｃ４の分岐したアルキレン、および
それらの混合物であり、好ましくはＲはエチレンである。本発明の好ましいポリ
アルキレンイミンは、Ｒ単位が１００％エチレンであるポリエチレンイミン（Ｐ
ＥＩ）である。
【００１４】 本発明の目的には、用語「分子量」は「本組成物中に配合された材料の中に存
在するポリアルキレンイミンの平均分子量」である。当業者には公知の様に、ポ
リアルキレンイミンの特定の試料は、特に平均分子量が増加すると、ある分子量
範囲を有するポリアミンの混合物を含んでなる。好ましくは、本発明のポリアル
キレンイミンの最も低い平均分子量は約５２００ダルトンであり、その際、５２
００ダルトン試料中に存在するポリアルキレンイミンの最も低い分子量は５００
０ダルトンである。従って、好ましい最も低い分子量には、プラスまたはマイナ
ス２００ダルトンの範囲がある。より好ましくは、ポリアルキレンイミンの平均
分子量は約１０，０００ダルトンから、最も好ましくは約２０，０００ダルトン
から、約３２０，０００ダルトンまで、好ましくは約２００，０００ダルトンま
で、より好ましくは約１５０，０００ダルトンまでである。平均分子量が約３２
０，０００ダルトンである本発明のポリアルキレンイミンは、好ましくは、分子
量が５００，０００ダルトンを超えないポリアルキレンイミンを含んでなる。
【００１５】 指数ｗ、ｘ、およびｙは、本発明のポリアルキレンイミンで可能な第１級、第
２級、および第３級骨格単位の可能な相対的比率を反映しており、必ずしも、混
合物中に存在するポリアミンの最小分子量も最大分子量も反映してはいない。非
環状ポリアルキレンイミンに関して、指数ｗは常にｘ＋１の値に等しい。第２級
単位と第３級単位の好ましい最大比は１対２０（ｘは５０であり、ｙは１００で
ある）であり、高度に分岐したポリアルキレンイミンを含んでなる。第２級単位
と第３級単位の好ましい最小比は１２５対１（ｘは２５００であり、ｙは２０で
ある）であり、これは、本発明の目的には、「線状ポリアルキレンイミン」であ
る。
【００１６】 本発明の目的には、「線状ポリアルキレンイミン」は、「存在する第２級単位
１００個毎に１個未満の第３級単位が存在するポリアミン」として定義される。
本発明の目的には、「実質的に線状のポリアルキレンイミン」は、「存在する第
２級単位と第３級単位の比が、第２級単位約１００個 対 第３級単位１個〜第
２級単位約２個 対 第３級単位１個（約１００：１〜約２：１）であるポリア
ミン」として定義される。本発明の目的には、「実質的に分岐したポリアルキレ
ンイミン」は、「存在する第２級単位と第３級単位の比が、第２級単位約２個
対 第３級単位１個〜第２級単位約１個 対 第３級単位２個（約２：１〜約１
：２）であるポリアミン」として定義される。本発明の目的には、「分岐したポ
リアルキレンイミン」は、「存在する第２級単位と第３級単位の比が、第２級単
位約１個 対 第３級単位２個〜第２級単位約１個 対 第３級単位３０個（約
１：２〜約１：２０）であるポリアミン」として定義される。
【００１７】 しかし、本発明の目的には、第２級単位と第３級単位の絶対的に好ましい比と
いうものは無い。例えば、処方者は、ある組成物に平均分子量約２００，０００
の「実質的に線状のポリアルキレンイミン」を配合し、別の実施態様では平均分
子量約４０，０００ダルトンの「実質的に分岐したポリアルキレンイミン」を配
合したい場合があろう。
【００１８】 本発明のポリアルキレンイミンは、触媒、例えば二酸化炭素、重亜硫酸ナトリ
ウム、硫酸、過酸化水素、塩酸、酢酸、等、の存在下でエチレンイミンを重合さ
せることにより製造することができる。本発明のポリアルキレンイミン製造の具
体的な方法は、すべてここに参考として含める米国特許第２，１８２，３０６号
、Ulrich et al.、１９３９年１２月５日発行、第３，０３３，７４６号、Mayle
et al.、１９６２年５月８日発行、第２，２０８，０９５号、Esselmann et al
.、１９４０年７月１６日発行、第２，８０６，８３９号、Crowther、１９５７
年９月１７日発行、および第２，５５３，６９６号、Wilson、１９５１年５月２
１日発行、に開示されている。
【００１９】 本発明の好ましいポリアルキレンイミンの例は、平均分子量が約２５，０００
ダルトンであり、第２級単位と第３級単位の平均比が約４：１〜約１．５：１で
あるポリエチレンイミン（PEI 25,000）である。
【００２０】 洗濯洗剤組成物 本発明の洗濯洗剤組成物は、 ａ）約０．０１重量％以上の、下記の式を有するポリアルキレンイミン
【化８】 （式中、ＲはＣ２〜Ｃ４の線状アルキレン、Ｃ３〜Ｃ４の分岐したアルキレン、
およびそれらの混合物であり、Ｂは分岐による該ポリアルキレンイミンの延長で
あり、ｗはｙ＋１に等しく、ｘは約５０〜約２５００の整数であり、ｙは約２０
〜約１０００の整数である）、 ｂ）約０．０１重量％以上の、陰イオン系、陽イオン系、非イオン系、双性イオ
ン系、両性界面活性剤、およびそれらの混合物からなる群から選択された洗剤界
面活性剤、および ｃ）残りの部分を構成するキャリヤーおよび補助成分（該補助成分は、ビルダー
、光学ブライトナー、汚れ遊離重合体、染料移動剤、分散剤、酵素、発泡抑制剤
、染料、香料、着色剤、充填材塩、ハイドロトロープ、光活性剤、蛍光剤、布地
調整剤、加水分解性界面活性剤、保存剤、酸化防止剤、キレート化剤、安定剤、
収縮防止剤、しわ防止剤、殺菌剤、殺真菌剤、腐食防止剤、およびそれらの混合
物からなる群から選択される） を含んでなる基本形態を取る。
【００２１】 界面活性剤系 本発明の洗濯洗剤組成物は、少なくとも約０．０１重量％、好ましくは約０．
１重量％から、約６０重量％まで、好ましくは約３０重量％までの洗剤界面活性
剤系を含んでなることができ、該系は、実施態様に応じて１区分以上の界面活性
剤を含んでなり、該界面活性剤の区分は、陰イオン系、陽イオン系、非イオン系
、双性イオン系界面活性剤、両性界面活性剤、およびそれらの混合物からなる群
から選択される。各区分の界面活性剤の中で、２種類以上の界面活性剤を選択す
ることができる。例えば、本発明の好ましくは固体（すなわち顆粒）および粘性
半固体（すなわちゼラチン状、ペースト、等）系では、界面活性剤は組成物の約
０．１〜６０重量％、好ましくは約３０重量％までの量で存在する。
【００２２】 ここで有用な界面活性剤の例としては、 ａ）Ｃ１１〜Ｃ１８アルキルベンゼンスルホネート（「ＬＡＳ」）、 ｂ）第１級、分岐鎖およびランダムＣ１０〜Ｃ２０アルキルサルフェート（ＡＳ
）、ｃ）式
【化９】 （式中、ｘおよび（ｙ＋１）は少なくとも約７、好ましくは少なくとも約９の整
数である） を有するＣ１０〜Ｃ１８第２級（２，３）アルキルサルフェート（該界面活性剤
は、それぞれここに参考として含める米国特許第３，２３４，２５８号、Morris
、１９６６年２月８日発行、第５，０７５，０４１号、Lutz、１９９１年１２月
２４日発行、第５，３４９，１０１号、Lutz et al. 、１９９４年９月２０日発
行、および第５，３８９，２７７号、Prieto、１９９５年２月１４日発行、に記
載されている）、 ｄ）Ｃ１０〜Ｃ１８アルキルアルコキシサルフェート（ＡＥＸＳ）（ここでｘは
好ましくは１〜７である）、 ｅ）Ｃ１０〜Ｃ１８アルキルアルコキシカルボキシレート（好ましくは１〜５エ
トキシ単位を含んでなる）、 ｆ）Ｃ１２〜Ｃ１８アルキルエトキシレート、Ｃ６〜Ｃ１２アルキルフェノール
アルコキシレート（アルコキシレート単位はエチレンオキシおよびプロピレンオ
キシ単位の混合物である）、Ｃ１２〜Ｃ１８アルコールおよびＣ６〜Ｃ１２アル
キルフェノールとエチレンオキシド／プロピレンオキシドブロック共重合体の縮
合物、特に、ここに参考として含める米国特許第３，９２９，６７８号、Laughl
in et al. 、１９７５年１２月３０日発行、に記載されている、BASFから市販の
Pluronic（商品名）、 ｇ）ここに参考として含める米国特許第４，５６５，６４７号、Llenado、１９
８６年１月２６日発行、に記載されている様なアルキル多糖、 ｈ）下記の式を有するポリヒドロキシ脂肪酸アミド
【化１０】 （式中、Ｒ７は、Ｃ５〜Ｃ３１アルキルであり、Ｒ８は、水素、Ｃ１〜Ｃ４アル
キル、Ｃ１〜Ｃ４ヒドロキシアルキルからなる群から選択され、Ｑは、アルキル
直鎖を有し、その鎖に少なくとも３個のヒドロキシルが直接結合しているポリヒ
ドロキシアルキル部分、またはそれらのアルコキシル化誘導体であり、好ましい
アルコキシはエトキシまたはプロポキシ、およびそれらの混合物であり、好まし
いＱは還元性アミノ化反応で還元糖から誘導され、より好ましいＱはグリシチル
部分であり、Ｑは、より好ましくは−ＣＨ２−（ＣＨＯＨ）ｎ−ＣＨ２ＯＨ−、
−ＣＨ（ＣＨ２ＯＨ）（ＣＨＯＨ）ｎ−１−ＣＨ２ＯＨ−、−ＣＨ２−（ＣＨＯ
Ｈ）２（ＣＨＯＲ’）（ＣＨＯＨ）−ＣＨ２ＯＨ−、およびそれらのアルコキシ
ル化誘導体からなる群から選択され、ここでｎは３〜５の整数であり、Ｒ’は水
素または環状または脂肪族の単糖であり、これらの物質は、どちらもここに参考
として含める米国特許第５，４８９，３９３号、Connor et al.、１９９６年２
月６日発行、および米国特許第５，４５，，９８２号、Murch et al.、１９９５
年１０月３日発行、に記載されている） が挙げられる。
【００２３】 本発明の洗濯用洗剤は、約０．００１％〜約１００％の１種以上（好ましくは
２種類以上）の中鎖分岐界面活性剤、好ましくは下記の式を有する中鎖分岐アル
キルアルコキシアルコール、
【化１１】 下記の式を有する中鎖分岐アルキルサルフェート、
【化１２】 下記の式を有する中鎖分岐アルキルアルコキシサルフェート
【化１３】 を含んでなることができ、これらの式中の分岐した第１級アルキル部分の炭素原
子総数（Ｒ、Ｒ１およびＲ２分岐を包含するが、どのＥＯ／ＰＯアルコキシ部分
を構成する炭素原子も包含しない）は１４〜２０であり、さらにこの界面活性剤
混合物に関して、上記の式を有する分岐した第１級アルキル部分における炭素原
子の平均総数は１４．５を超え、約１７．５まで（好ましくは約１５〜約１７）
の範囲内にあり、Ｒ、Ｒ１およびＲ２は、それぞれ独立して、水素、Ｃ１〜Ｃ３ アルキル、およびそれらの混合物から選択され、好ましくはメチルであるが、た
だしＲ、Ｒ１およびＲ２のすべてが水素であることはなく、ｚが１である場合、
少なくともＲまたはＲ１は水素ではない。Ｍは水溶性の陽イオンであり、２種類
以上の陽イオン、例えばナトリウムとカリウムの混合物、を含んでなることがで
きる。指数ｗは０〜１３の整数であり、ｘは０〜１３の整数であり、ｙは０〜１
３の整数であり、ｚは少なくとも１の整数であるが、ただし、ｗ＋ｘ＋ｙ＋ｚは
８〜１４である。ＥＯおよびＰＯは、それぞれ下記の式
【化１４】 を有するエチレンオキシ単位およびプロピレンオキシ単位を表すが、他のアルコ
キシ単位、特に１，３−プロピレンオキシ、ブトキシ、およびそれらの混合物も
中鎖分岐したアルキル部分に付加したアルコキシ単位として好適である。
【００２４】 中鎖分岐した界面活性剤は、好ましくは界面活性剤系を構成する混合物である
。従って、界面活性剤系がアルコキシル化界面活性剤を含んでなる場合、指数ｍ
は界面活性剤混合物中のアルコキシル化の平均度を示す。指数ｍは少なくとも約
０．０１、好ましくは約０．１から、より好ましくは約０．５から、最も好まし
くは約１から、約３０まで、好ましくは約１０まで、より好ましくは約５までで
ある。アルコキシル化された界面活性剤だけを含んでなる中鎖分岐した界面活性
剤系を考える場合、指数ｍの値は、ｍに相当するアルコキシル化の平均度の分布
を表すか、またはアルコキシル化（例えばエトキシル化および／またはプロポキ
シル化）単位の数がｍに正確に相当する単一の特定鎖でよい。
【００２５】 本発明の界面活性剤系に使用するのに好適な、本発明の好ましい中鎖分岐した
界面活性剤は、式
【化１５】 または式
【化１６】 を有し、式中、ａ、ｂ、ｄ、およびｅは、ａ＋ｂが１０〜１６であり、ｄ＋ｅが
８〜１４になる様な整数であり、Ｍはナトリウム、カリウム、マグネシウム、ア
ンモニウムおよび置換されたアンモニウム、およびそれらの混合物から選択され
る。
【００２６】 中鎖分岐した界面活性剤を含んでなる本発明の界面活性剤系は、好ましくは２
通りの実施態様で処方される。第一の好ましい実施態様は、２５％以下の中鎖分
岐したアルキル単位を含んでなる原料から形成された中鎖分岐した界面活性剤を
含んでなる。従って、他のいずれかの通常の界面活性剤と混合する前は、中鎖分
岐した界面活性剤成分は、２５％以下の、非線状界面活性剤である界面活性剤分
子を含んでなる。
【００２７】 第二の好ましい実施態様は、約２５％〜約７０％の中鎖分岐したアルキル単位
を含んでなる原料から形成された中鎖分岐した界面活性剤を含んでなる。従って
、他のいずれかの通常の界面活性剤と混合する前は、中鎖分岐した界面活性剤成
分は、約２５％〜約７０％の、非線状界面活性剤である界面活性剤分子を含んで
なる。
【００２８】 本発明の洗濯洗剤組成物の界面活性剤系は、界面活性剤系の約０．００１重量
％から、好ましくは約１重量％から、より好ましくは約５重量％から、最も好ま
しくは約１０重量％から、約１００重量％まで、好ましくは約６０重量％まで、
より好ましくは約３０重量％までの、１種以上（好ましくは２種類以上の混合物
）の中鎖分岐したアルキルアリールスルホネート界面活性剤、好ましくはアリー
ル単位が式
【化１７】 を有するベンゼン環である界面活性剤も含んでなることができ、式中、Ｌは６〜
１８個の炭素原子を含む非環式ヒドロカルビル部分であり、Ｒ１、Ｒ２、および
Ｒ３は、それぞれ独立して、水素またはＣ１〜Ｃ３アルキルであるが、ただしＲ１ およびＲ２はＬ単位の末端に付加していることはなく、Ｍは、電荷ｑを有する
水溶性の陽イオンであり、ａおよびｂが一緒になって電荷の中性を満たす。
【００２９】 補助成分 本発明の洗濯用組成物に有用な補助成分の例には、ビルダー、光学ブライトナ
ー、汚れ遊離重合体、染料移動剤、分散剤、酵素、発泡抑制剤、染料、香料、着
色剤、充填材塩、ハイドロトロープ、光活性剤、蛍光剤、布地調整剤、加水分解
性界面活性剤、保存剤、酸化防止剤、キレート化剤、安定剤、収縮防止剤、しわ
防止剤、殺菌剤、殺真菌剤、腐食防止剤、およびそれらの混合物が挙げられるが
、これらに限定するものではない。
【００３０】 ビルダー 本発明の洗濯洗剤組成物は、好ましくは１種以上の洗剤ビルダーを含んでなる
。存在する場合、組成物は典型的には少なくとも約１重量％、好ましくは約５重
量％から、より好ましくは約１０重量％から、約８０重量％まで、好ましくは約
５０重量％まで、より好ましくは約３０重量％まで、の洗剤ビルダーを含んでな
る。液体処方は、一般的に約５〜約５０、より一般的には約５〜約３０重量％の
洗剤ビルダーを含んでなる。
【００３１】 ビルダーの量は、組成物の最終用途およびその所望の物理的形態により大きく
異なる。存在する場合、組成物は典型的には少なくとも約１％のビルダーを含ん
でなる。処方物は、典型的には約５〜約５０重量％、より典型的には約５〜約３
０重量％の洗剤ビルダーを含んでなる。顆粒状処方物は典型的には約１０〜約８
０重量％、より典型的には約１５〜約５０重量％の洗剤ビルダーを含んでなる。
しかし、より多い、またはより少ない量のビルダーも排除するものではない。
【００３２】 無機またはＰ含有洗剤ビルダーには、アルカリ金属、アンモニウムおよびアル
カノールアンモニウムのポリリン酸塩（例えばトリポリリン酸塩、ピロリン酸塩
、およびガラス質重合体状メタリン酸塩）、ホスホン酸塩、フィチン酸、ケイ酸
塩、炭酸塩（重炭酸塩およびセスキ炭酸塩を含む）、硫酸塩およびアルミノケイ
酸塩が挙げられるが、これらに限定するものではない。しかし、非リン酸塩ビル
ダーが必要とされる地域もある。重要なことは、クエン酸の様ないわゆる「弱」
ビルダー（リン酸塩と比較して）の存在下でも、あるいはゼオライトまたは層状
ケイ酸塩ビルダーで起こる、いわゆる「低ビルダー」状況下でも、本発明の組成
物は驚く程効果的に機能することである。
【００３３】 ケイ酸塩ビルダーの例は、アルカリ金属ケイ酸塩、特にＳｉＯ２：Ｎａ２Ｏ比
が１．６：１〜３．２：１であるアルカリ金属ケイ酸塩、および層状ケイ酸塩、
例えば米国特許第４，６６４，８３９号、Rieck、１９８７年５月１２日発行、
に記載されている様な層状ケイ酸ナトリウム、である。ＮａＳＫＳ−６（一般的
に略して「ＳＫＳ−６」）は、Hoechstから市販されている結晶性層状ケイ酸塩
の商品名である。ゼオライトビルダーと異なり、ＮａＳＫＳ−６ケイ酸塩ビルダ
ーは、アルミニウムを含まない。ＮａＳＫＳ−６は、層状ケイ酸塩のデルタ−Ｎ
ａ２ＳｉＯ５形態を有する。この材料は、独国特許第ＤＥ−Ａ−３，４１７，６
４９号およびＤＥ−Ａ−３，７４２，０４３号に記載されている様な方法により
製造される。ＳＫＳ−６は、ここで使用するのに非常に好ましい層状ケイ酸塩で
あるが、他のその様な層状ケイ酸塩、例えば一般式ＮａＭＳｉｘＯ２ｘ＋１・ｙ
Ｈ２Ｏ（式中、Ｍはナトリウムまたは水素であり、ｘは１．９〜４の数、好まし
くは２であり、ｙは０〜２０の数、好ましくは０である）を有するケイ酸塩もこ
こで使用できる。Hoechst から市販の他の各種層状ケイ酸塩には、アルファ、ベ
ータおよびガンマ形態の、ＮａＳＫＳ−５、ＮａＳＫＳ−７およびＮａＳＫＳ−
１１が挙げられる。上記の様に、ここで使用するには、デルタ−Ｎａ２ＳｉＯ５ （ＮａＳＫＳ−６形態）が最も好ましい。他のケイ酸塩、例えばケイ酸マグネシ
ウム、も有用であり、顆粒状処方における破砕剤(crispening agent)として、酸
素漂白剤用の安定剤として、および発泡調整系の成分として役立つ。
【００３４】 炭酸塩ビルダーの例は、独国特許出願第２，３２１，００１号、１９７３年１
１月１５日公開、に記載されている様に、アルカリ土類およびアルカリ金属炭酸
塩である。
【００３５】 アルミノケイ酸塩ビルダーは本発明で有用である。アルミノケイ酸塩は、現在
市販されているほとんどのヘビーデューティー顆粒状洗剤組成物で非常に重要で
あり、液体洗剤処方でも重要なビルダー成分である。アルミノケイ酸塩ビルダー
は、下記の実験式を有する物質を包含する。
【００３６】 ［Ｍｚ（ｚＡｌＯ２）ｙ］・ｘＨ２Ｏ 式中、ｚおよびｙは少なくとも６の整数であり、ｚとｙのモル比は１．０〜約０
．５であり、ｘは約１５〜約２６４の整数である。
【００３７】 有用なアルミノケイ酸塩イオン交換材料は、市販されている。これらのアルミ
ノケイ酸塩は構造が結晶性または無定形であり、天然のアルミノケイ酸塩または
合成品でよい。アルミノケイ酸塩イオン交換材料の製造方法は、米国特許第３，
９８５，６６９号、Krummel et al.、１９７６年１０月１２日発行、に記載され
ている。ここで有用な合成結晶性アルミノケイ酸塩イオン交換材料は、ゼオライ
トＡ、ゼオライトＰ（Ｂ）、ゼオライトＭＡＰおよびゼオライトＸの名称で市販
されている。特に好ましい実施態様では、結晶性アルミノケイ酸塩イオン交換材
料は下記の式を有する。
【００３８】 Ｎａ１２［（ＡｌＯ２）１２（ＳｉＯ２）１２］・ｘＨ２Ｏ 式中、ｘは約２０〜約３０、特に約２７である。この材料はゼオライトＡと呼ば
れている。脱水されたゼオライト（ｘ＝０〜１０）もここで使用できる。好まし
くは、アルミノケイ酸塩は粒子直径が約０．１〜１０ミクロンである。
【００３９】 本発明の目的に好適な有機洗剤ビルダーは、非常に様々なポリカルボキシレー
ト化合物を包含するが、これらに限定するものではない。ここで使用する「ポリ
カルボキシレート」とは、複数のカルボキシレート基、好ましくは少なくとも３
個のカルボキシレートを有する化合物を意味する。ポリカルボキシレートビルダ
ーは、一般的に酸の形態で組成物に加えるが、中和された塩の形態で加えること
もできる。塩の形態で使用する場合、アルカリ金属、例えばナトリウム、カリウ
ム、およびリチウム、またはアルカノールアンモニウムの塩が好ましい。
【００４０】 ポリカルボキシレートビルダーには、様々な種類の有用な材料がある。ポリカ
ルボキシレートビルダーの重要な一種類には、米国特許第３，１２８，２８７号
、Berg、１９６４年４月７日発行、および米国特許第３，６３５，８３０号、La
mberti et al.、１９７２年１月１８日発行、に記載されている様なオキシジコ
ハク酸塩がある。米国特許第４，６６３，０７１号、Bush et al.、１９８７年
５月５日発行、の「ＴＭＳ／ＴＤＳ」ビルダーも参照。好適なエーテルポリカル
ボキシレートには、環状化合物、特に脂環式化合物、例えば米国特許第３，９２
３，６７９号、Rapco、１９７５年１２月２日発行、第４，１５８，６３５号、C
rutchfield et al.、１９７９年６月１９日発行、第４，１２０，８７４号、Cru
tchfield et al.、１９７８年１０月１７日発行、および第４，１０２，９０３
号、Crutchfield et al.、１９７８年７月２５日発行、に記載されている化合物
がある。
【００４１】 他の有用な洗剤ビルダーには、エーテルヒドロキシポリカルボキシレート、無
水マレイン酸とエチレンまたはビニルメチルエーテルの共重合体、１，３，５−
トリヒドロキシベンゼン−２，４，６−トリスルホン酸、およびカルボキシメチ
ルオキシコハク酸、ポリ酢酸、例えばエチレンジアミンテトラ酢酸およびニトリ
ロトリ酢酸、の各種アルカリ金属、アンモニウムおよび置換されたアンモニウム
塩、ならびにポリカルボキシレート、例えばメリト酸、コハク酸、オキシジコハ
ク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン１，３，５−トリカルボン酸、カルボキシメチ
ルオキシコハク酸の様なおよびそれらの可溶性塩がある。
【００４２】 シトレートビルダー、例えばクエン酸およびその可溶性塩（特にナトリウム塩
）が、再生可能な資源から入手できること、および生物分解性であることから、
ヘビーデューティー液体洗剤処方に特に重要なポリカルボキシレートビルダーで
ある。シトレートは、特にゼオライトおよび／または層状ケイ酸塩ビルダーとの
組合せで、顆粒状組成物にも使用できる。オキシジスクシネートもその様な組成
物および組合せで特に有用である。
【００４３】 本発明の洗剤組成物には、米国特許第４，５６６，９８４号、Bush、１９８６
年１月２８日発行、に記載されている３，３−ジカルボキシ−４−オキサ−１，
６−ヘキサンジオエートおよび関連する化合物も適当である。有用なコハク酸ビ
ルダーには、Ｃ５〜Ｃ２０アルキルおよびアルケニルコハク酸およびそれらの塩
がある。この種の特に好ましい化合物は、ドデセニルコハク酸である。スクシネ
ートビルダーの具体例としては、ラウリルスクシネート、ミリスチルスクシネー
ト、パルミチルスクシネート、２−ドデセニルスクシネート（好ましい）、２−
ペンタデセニルスクシネート、等がある。ラウリルスクシネートは、この種の好
ましいビルダーであり、ヨーロッパ特許出願第８６２００６９０．５／０，２０
０２６３号、１９８６年１１月５日公開、に記載されている。
【００４４】 他の好適なポリカルボキシレートは、米国特許第４，１４４，２２６号、Crut
chfield et al.、１９７９年３月１３日発行、および米国特許第３，３０８，０
６７号、Diehl、１９６７年３月７日発行、に記載されている。Diehlの米国特許
第３，７２３，３２２号も参照。
【００４５】 脂肪酸、例えばＣ１２〜Ｃ１８モノカルボン酸、も組成物に単独で、または上
記のビルダー、特にシトレートおよび／またはスクシネートビルダー、と組み合
わせて配合し、ビルダー活性を強化することができる。その様な脂肪酸の使用は
、一般的に発泡性が低下するので、処方者はこのことを考慮すべきである。
【００４６】 リン系のビルダーを使用できる場合、特に手洗い洗濯作業に使用するバーの処
方では、各種のアルカリ金属リン酸塩、例えば良く知られているトリポリリン酸
ナトリウム、ピロリン酸ナトリウムおよびオルトリン酸ナトリウム、を使用する
ことができる。ホスホン酸塩ビルダー、例えばエタン−１−ヒドロキシ−１，１
−ジホスホネートおよび他の公知のホスホネート（例えば米国特許第３，１５９
，５８１号、第３，２１３，０３０号、第３，４２２，０２１号、第３，４００
，１４８号および第３，４２２，１３７号参照）も使用できる。
【００４７】 分散剤 所望により本発明の漂白剤に対して安定した分散剤と組み合わせることができ
る他の好適なポリアルキレンイミン分散剤は、すべてここに参考として含める米
国特許第４，５９７，８９８号、Vander Meer、１９８６年７月１日発行、ヨー
ロッパ特許出願第１１１，９６５号、OhおよびGosselink、１９８４年６月２７
日公開、第１１１，９８４号、Gosselink、１９８４年６月２７日公開、第１１
２，５９２号、Gosselink、１９８４年７月４日公開、米国特許第４，５４８，
７４４号、Connor、１９８５年１０月２２日発行、および第５，５６５，１４５
号、Watson et al.、１９９６年１０月１５日発行、に記載されている。しかし
、本発明の洗濯用組成物には、すべての好適な粘土／汚れ分散剤または再付着防
止剤も使用できる。
【００４８】 さらに、重合体状ポリカルボキシレートおよびポリエチレングリコールを包含
する重合体状分散剤が本発明で使用するのに好適である。重合体状ポリカルボキ
シレート材料は、好適な不飽和化されたモノマーを、好ましくはそれらの酸形態
で、重合または共重合させることにより製造することができる。重合により適当
な重合体状ポリカルボキシレートを形成できる不飽和化されたモノマー酸には、
アクリル酸、マレイン酸（または無水マレイン酸）、フマル酸、イタコン酸、ア
コニット酸、メサコン酸、シトラコン酸およびメチレンマロン酸が挙げられる。
重合体状ポリカルボキシレート中に、カルボキシレート基を含まないモノマー部
分、例えばビニルメチルエーテル、スチレン、エチレン等が存在することは、そ
の様な部分が約４０重量％を占めない限り、好ましいことである。
【００４９】 特に好適な重合体状カルボキシレートはアクリル酸から誘導することができる
。ここで有用な、その様なアクリル酸系重合体は、重合したアクリル酸の水溶性
塩である。その様な酸形態にある重合体の平均分子量は、好ましくは約２，００
０〜１０，０００、より好ましくは約４，０００〜７，０００、最も好ましくは
約４，０００〜５，０００である。その様なアクリル酸重合体の水溶性塩には、
例えばアルカリ金属、アンモニウムおよび置換されたアンモニウムの塩がある。
この種の可溶性重合体は、公知の材料である。洗剤組成物におけるこの種のポリ
アクリレートの使用は、例えばDiehl、米国特許第３，３０８，０６７号、１９
６７年３月７日発行、に記載されている。
【００５０】 アクリル酸／マレイン酸系共重合体も、分散／再付着防止剤の好ましい成分と
して使用できる。その様な材料には、アクリル酸とマレイン酸の共重合体の水溶
性塩が含まれる。その様な酸形態にある共重合体の平均分子量は、好ましくは約
２，０００から、好ましくは約５，０００から、より好ましくは約７，０００か
ら、１００，０００まで、より好ましくは７５，０００まで、最も好ましくは６
５，０００までである。その様な共重合体におけるアクリレートとマレエート部
分の比率は一般的に約３０：１〜約１：１、より好ましくは約１０：１〜２：１
である。その様なアクリル酸／マレイン酸共重合体の水溶性塩には、例えばアル
カリ金属、アンモニウムおよび置換されたアンモニウムの塩が挙げられる。この
種の可溶性アクリレート／マレエート共重合体は公知の材料であり、ヨーロッパ
特許出願第６６９１５号、１９８２年１２月１５日公開、ならびにヒドロキシプ
ロピルアクリレートを含んでなるその様な重合体も記載しているヨーロッパ特許
第１９３，３６０号、１９８６年９月３日公開、に記載されている。さらに他の
有用な分散剤は、マレイン酸／アクリル酸／ビニルアルコールのターポリマーを
包含する。その様な材料は、ヨーロッパ特許第１９３，３６０号にも記載されて
おり、例えばアクリル酸／マレイン酸／ビニルアルコールの４５／４５／１０タ
ーポリマーを含む。
【００５１】 配合できる別の重合体材料はポリエチレングリコール（ＰＥＧ）である。ＰＥ
Ｇは、分散剤性能を示すと共に、粘土質汚れ除去−再付着防止剤としても作用す
る。これらの目的に代表的な分子量の範囲は、約５００〜約１００，０００、好
ましくは約１，０００〜約５０，０００、より好ましくは約１，５００〜約１０
，０００である。
【００５２】 ポリアスパラギン酸塩およびポリグルタミン酸塩分散剤も、特にゼオライトビ
ルダーと組み合わせて使用できる。ポリアスパラギン酸塩の様な分散剤は好まし
くは（平均）分子量が約１０，０００である。
【００５３】 汚れ遊離剤 本発明の組成物は、所望により１種以上の汚れ遊離剤を含んでなることができ
る。使用する場合、汚れ遊離剤は、一般的に組成物の約０．０１重量％から、好
ましくは約０．１重量％から、より好ましくは約０．２重量％から、約１０重量
％まで、好ましくは約５重量％まで、より好ましくは約３重量％までを構成する
ことができる。重合体状汚れ遊離剤の特徴は、疎水性繊維、例えばポリエステル
やナイロン、の表面に親水性を付与する親水性部分、および疎水性繊維上に付着
し、洗濯サイクルが完了するまでそこに止まり、親水性部分のためのアンカーと
して作用する疎水性部分、の両方を有することである。これによって、汚れ遊離
剤で処理した後に生じた汚れを、後で行なう洗濯手順で、より容易に洗浄するこ
とができる。
【００５４】 ここに参考として含める下記の文献はすべて、本発明で好適な汚れ遊離重合体
を記載している。米国特許第５，７２８，６７１号、Rohrbaugh et al.、１９９
８年３月１７日発行、米国特許第５，６９１，２９８号、Gosselink et al.、１
９９７年１１月２５日発行、米国特許第５，５９９，７８２号、Pan et al.、１
９９７年２月４日発行、米国特許第５，４１５，８０７号、Gosselink et al.、
１９９５年５月１６日発行、米国特許第５，１８２，０４３号、Morrall et al.
、１９９３年１月２６日発行、米国特許第４，９５６，４４７号、Gosselink et
al.、１９９０年９月１１日発行、米国特許第４，９７６，８７９号、Maldonad
o et al.、１９９０年１２月１１日発行、米国特許第４，９６８，４５１号、Sc
heibel et al.、１９９０年、１１月６日発行、米国特許第４，９２５，５７７
号、Borcher, Sr. et al.、１９９０年、５月１５日発行、米国特許第４，８６
１，５１２号、Gosselink 、１９８９年８月２９日発行、米国特許第４，８７７
，８９６号、Maldonado et al.、１９８９年１０月３１日発行、米国特許第４，
７７１，７３０号、Gosselink et al.、１９８７年１０月２７日発行、米国特許
第７１１，７３０号、Gosselink et al.、１９８７年１２月８日発行、米国特許
第４，７２１，５８０号、Gosselink、１９８８年１月２６日発行、米国特許第
４，０００，０９３号、Nicol et al.、１９７６年１２月２８日発行、米国特許
第３，９５９，２３０号、Hayes、１９７６年５月２５日発行、米国特許第３，
８９３，９２９号、Basadur、１９７５年７月８日発行、およびヨーロッパ特許
出願第０２１９０４８号、１９８７年４月２２日、Kud, et al.により公開。
【００５５】 他の好適な汚れ遊離剤は、すべてここに参考として含める米国特許第４，２０
１，８２４号、Voilland et al.、米国特許第４，２４０，９１８号、Lagasse e
t al.、米国特許第４，５２５，５２４号、Tung et al.、米国特許第４，５７９
，６８１号、Ruppert et al.、米国特許第４，２４０，９１８号、米国特許第４
，７８７，９８９号、ヨーロッパ特許第２７９，１３４Ａ号、１９８８年Rhone-
Poulenc Chemie、ヨーロッパ特許第４５７，２０５Ａ号、BASF（１９９１）、お
よび独国特許第２，３３５，０４４号、Unilever N. V.１９７４、に記載されて
いる。
【００５６】 非限定的な例として、顆粒状組成物は一般的に基本顆粒成分、例えば界面活性
剤、ビルダー、水、等、をスラリーとして組み合わせ、得られたスラリーを噴霧
乾燥させ、残留水分を低レベル（５〜１２％）にすることにより製造する。残り
の乾燥成分、例えばポリアルキレンイミン分散剤の顆粒、は、回転混合ドラム中
で、顆粒状粉末形態で噴霧乾燥させた顆粒と混合することができる。液体成分、
例えばポリアルキレンイミン分散剤、酵素、結合剤および香料の溶液、は得られ
た顆粒上に噴霧し、最終的な洗剤組成物を形成することができる。本発明の顆粒
状組成物は、「コンパクト形態」でもよい、すなわちこれらの組成物は従来の顆
粒状洗剤より高い密度、すなわち５５０〜９５０ g/l、を有することができる。
その様な場合、本発明の顆粒状洗剤組成物は、従来の顆粒状洗剤と比較して少量
の「無機充填材塩」を含み、典型的な充填材塩はアルカリ土類金属の硫酸塩およ
び塩化物、典型的には硫酸ナトリウムであり、「コンパクト」洗剤は、典型的に
は１０％以下の充填材塩を含んでなる。
【００５７】 液体洗剤組成物は、必須成分および所望により使用する成分をいずれかの所望
の順序で混合し、必要な濃度の成分を含む組成物を形成することにより、製造す
ることができる。本発明の液体組成物は、「コンパクト形態」でもよく、その様
な場合、本発明の液体洗剤組成物は、従来の液体洗剤と比較して、少量の水を含
む。本発明の液体洗剤または他の水性組成物へのポリアルキレンイミン分散剤の
添加は、液体溶液中にポリアルキレンイミン分散剤を単純に混合することにより
達成される。
【００５８】 本発明の組成物は、処方者が選択するいずれかの方法により効果的に製造する
ことができ、その様な方法は、すべてここに参考として含める米国特許第５，６
９１，２９７号、Nassano et al.、１９９７年１１月１１日発行、第５，５７４
，００５号、Welch et al.、１９９６年１１月１２日発行、第５，５６９，６４
５号、Dinniwell et al.、１９９６年１０月２９日発行、第５，５６５，４２２
号、Del Greco et al.、１９９６年１０月１５日発行、第５，５１６，４４８号
、Capeci et al.、１９９６年５月１４日発行、第５，４８９，３９２号、Capec
i et al.、１９９６年２月６日発行、第５，４８６，３０３号、Capeci et al.
、１９９６年１月２３発行、に記載されている。
【００５９】 使用方法 本発明は、洗濯用洗剤または予備浸漬組成物を使用し、布地を効果的に洗浄す
る方法にも関する。
【００６０】 本発明の方法は、洗浄する必要がある布地を、少なくとも５０ ppm、好ましく
は少なくとも約１００ ppm、より好ましくは少なくとも約２００ ppm、の洗濯洗
剤組成物を含む水溶液と接触させる工程を含み、該組成物は、 ａ）約０．０１重量％以上の、陰イオン系、陽イオン系、非イオン系、双性イオ
ン系、両性界面活性剤、およびそれらの混合物からなる群から選択された洗剤界
面活性剤、 ｂ）約０．０１重量％以上の上記の高分子量ポリアミン、および ｃ）残りの部分を構成するキャリヤーおよび補助成分 を含んでなる。
【００６１】 本発明の洗剤組成物は、液体、ペースト、洗濯用バー、または顆粒状形態でよ
い。その様な組成物は、必須成分および所望により使用する成分を必要濃度で、
いずれかの好適な順序で、およびいずれかの通常の手段を使用して混合すること
により、製造できる。
【００６２】 本発明の洗濯洗剤組成物の例を以下に示す。
【００６３】
【表１】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｃ１１Ｄ 3/395 Ｃ１１Ｄ 3/395 3/40 3/40 3/48 3/48 3/50 3/50 10/02 10/02 Ｄ０６Ｌ 1/12 Ｄ０６Ｌ 1/12 3/02 3/02 Ｄ０６Ｍ 15/61 Ｄ０６Ｍ 15/61 (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ )，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ， ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ， ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，Ｃ Ｒ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ， ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，Ｋ Ｚ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ， ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，Ｓ Ｋ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ (72)発明者 ジャネット、スー、リティグ アメリカ合衆国オハイオ州、フェアーフィ ールド、ヒドン、ヒルズ，ドライブ、159 (72)発明者 ディーター、ベック ドイツ連邦共和国ルートビヒスハーフェ ン、イーエスエー／イーエフ‐ジェイ550、 マーケッティング、スペシャリティー、ケ ミカルズ、ビーエーエスエフ、アクチエン ゲゼルシャフト内 (72)発明者 オリバー、ボルツィーク ドイツ連邦共和国シュパイアー、ルートビ ヒシュトラーセ、58 (72)発明者 ミヒャエル、エーレ ドイツ連邦共和国ルートビヒスハーフェ ン、パーター‐バロフィオ‐ウェーク、43 (72)発明者 フレデリック、アンソニー、ハートマン アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 ディアフィールド、ロード、10347 (72)発明者 ジョン、コート、セバーンス アメリカ合衆国オハイオ州、ウェスト、チ ェスター、バスウッド、ドライブ、7168 (72)発明者 シュリン、ツァン アメリカ合衆国オハイオ州、ウェスト、チ ェスター、ラコタ、スプリングス、ドライ ブ、7585 Ｆターム(参考） 4H003 AB03 AB19 AB27 AB31 AC05 AC08 AE03 BA01 BA10 BA12 DA01 EA18 EA21 EB04 EB07 EB08 EB09 EB12 EB14 EB20 EB22 EB28 EB34 EC01 EC02 EC03 ED02 EE05 FA07 FA09 FA12 FA13 FA19 FA21 FA26 FA34 FA43 4L033 AB04 AB05 AB06 AC02 AC15 CA57

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 洗濯洗剤組成物であって、 ａ）０．０１重量％以上の、下記の式を有するポリアルキレンイミン 【化１】 （式中、ＲはＣ２〜Ｃ４の線状アルキレン、Ｃ３〜Ｃ４の分岐したアルキレン、
    およびそれらの混合物であり、Ｂは分岐による前記ポリアルキレンイミンの延長
    であり、ｗはｙ＋１に等しく、ｘは５０〜２５００の整数であり、ｙは２０〜１
    ０００の整数である）、 ｂ）０．０１重量％以上の、陰イオン系、陽イオン系、非イオン系、双性イオン
    系、両性界面活性剤、およびそれらの混合物からなる群から選択された洗剤界面
    活性剤、および ｃ）残りの部分を構成するキャリヤーおよび補助成分 を含んでなることを特徴とする、組成物。
  2. 【請求項２】 電解質、安定剤、低分子量水溶性溶剤、キレート化剤、陽イオン系電荷増強剤
    、分散剤性助剤、汚れ遊離剤、非イオン系布地柔軟性付与剤、濃縮助剤、香料、
    保存剤、着色剤、光学ブライトナー、乳白剤、布地保護剤、収縮防止剤、しわ防
    止剤、布地クリスピング剤、染抜き剤、殺菌剤、殺真菌剤、腐食防止剤、消泡剤
    およびそれらの混合物からなる群から選択された補助成分をさらに含んでなる、
    請求項１に記載の組成物。
  3. 【請求項３】 ｘが１００〜１００の整数であり、ｙが５０〜５００の整数である、請求項１
    または２に記載の組成物。
  4. 【請求項４】 式 【化２】 を有するキレート化剤をさらに含んでなり、式中、Ｒがエチレン、１，２−プロ
    ピレン、１，３−プロピレン、およびそれらの混合物であり、Ｒ１が水素、Ｃ１ 〜Ｃ４アルキル、２−ヒドロキシプロピル、式 −（Ｒ３Ｏ）−Ｒ４ を有するアルキレンオキシであり、各Ｒ３が、独立して、エチレン、１，２−プ
    ロピレン、１，２−ブチレン、またはそれらの混合物であり、Ｒ４が水素、Ｃ１ 〜Ｃ４アルキル、またはそれらの混合物、およびそれらの混合物であり、Ｒ２が
    Ｒ１、−ＲＮ（Ｒ１）２、およびそれらの混合物であり、ｎは０〜３である、請
    求項１〜３のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 【請求項５】 少なくとも１重量％のビルダーをさらに含んでなる、請求項１〜４のいずれか
    一項に記載の組成物。
  6. 【請求項６】 洗濯洗剤組成物であって、 ａ）０．０１重量％以上の、下記の式を有するポリアルキレンイミン 【化３】 （式中、ＲはＣ２〜Ｃ４の線状アルキレン、Ｃ３〜Ｃ４の分岐したアルキレン、
    およびそれらの混合物であり、Ｂは分岐による前記ポリアルキレンイミンの延長
    であり、ｗはｙ＋１に等しく、ｘは５０〜２５００の整数であり、ｙは２０〜１
    ０００の整数である）、 ｂ）０．０１重量％以上の、陰イオン系、陽イオン系、非イオン系、双性イオン
    系、両性界面活性剤、およびそれらの混合物からなる群から選択された洗剤界面
    活性剤、 ｃ）１重量％以上の漂白系、および ｄ）残りの部分を構成するキャリヤーおよび補助成分（ただし、前記補助成分は
    、ビルダー、光学ブライトナー、汚れ遊離重合体、染料移動剤、分散剤、酵素、
    発泡抑制剤、染料、香料、着色剤、充填材塩、ハイドロトロープ、光活性剤、蛍
    光剤、布地調整剤、加水分解性界面活性剤、保存剤、酸化防止剤、キレート化剤
    、安定剤、収縮防止剤、しわ防止剤、殺菌剤、殺真菌剤、腐食防止剤、およびそ
    れらの混合物からなる群から選択される） を含んでなることを特徴とする組成物。
  7. 【請求項７】 前記漂白系が、 i)２５重量％以上の過酸化水素供給源（ただし、前記過酸化水素供給源は、過酸
    化水素、過ホウ酸ナトリウム、炭酸ナトリウム過酸化水素化物、ピロリン酸ナト
    リウム過酸化水素化物、尿素過酸化水素化物、過酸化ナトリウム、およびそれら
    の混合物からなる群から選択される）、および ii)０．０５重量％以上の漂白活性剤（ただし、前記漂白活性剤は、テトラアセ
    チルエチレンジアミン、ベンゾイルカプロラクタム、４−ニトロベンゾイルカプ
    ロラクタム、３−クロロベンゾイルカプロラクタム、ベンゾイルオキシベンゼン
    スルホネート、ノナノイルオキシベンゼンスルホネート、安息香酸フェニル、デ
    カノイルオキシベンゼンスルホネート、ドデカノイルオキシベンゼンスルホネー
    ト、ベンゾイルバレロラクタム、オクタノイルオキシベンゼンスルホネート、デ
    カノイルオキシ安息香酸、過加水分解性エステル、およびそれらの混合物からな
    る群から選択される） を含んでなる、請求項６に記載の組成物。
  8. 【請求項８】 洗濯洗剤組成物であって、 ａ）０．０１重量％以上の、下記の式を有するポリアルキレンイミン 【化４】 （式中、ＲはＣ２〜Ｃ４の線状アルキレン、Ｃ３〜Ｃ４の分岐したアルキレン、
    およびそれらの混合物であり、Ｂは分岐による前記ポリアルキレンイミンの延長
    であり、ｗはｙ＋１に等しく、ｘは５０〜２５００の整数であり、ｙは２０〜１
    ０００の整数である）、 ｂ）０．０１重量％以上の、陰イオン系、陽イオン系、非イオン系、双性イオン
    系、両性界面活性剤、およびそれらの混合物からなる群から選択された洗剤界面
    活性剤、および ｃ）１重量％から、好ましくは５重量％から、３０重量％まで、好ましくは２０
    重量％まで、の漂白系（ただし、前記漂白系は、 i)２５重量％以上の過酸化水素供給源、 ii)０．０５重量％以上の漂白活性剤 を含んでなる）、および ｄ）残りの部分を構成するキャリヤーおよび補助成分（ただし、前記補助成分は
    、ビルダー、光学ブライトナー、汚れ遊離重合体、染料移動剤、分散剤、酵素、
    発泡抑制剤、染料、香料、着色剤、充填材塩、ハイドロトロープ、光活性剤、蛍
    光剤、布地調整剤、加水分解性界面活性剤、保存剤、酸化防止剤、キレート化剤
    、安定剤、収縮防止剤、しわ防止剤、殺菌剤、殺真菌剤、腐食防止剤、およびそ
    れらの混合物からなる群から選択される） を含んでなることを特徴とする組成物。
  9. 【請求項９】 過酸化水素供給源が、過ホウ酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、およびそれらの
    混合物からなる群から選択され、前記漂白活性剤が、テトラアセチルエチレンジ
    アミン、ベンゾイルカプロラクタム、ノナノイルオキシベンゼンスルホネート、
    ベンゾイルバレロラクタム、およびそれらの混合物からなる群から選択される、
    請求項８に記載の組成物。
  10. 【請求項１０】 洗浄する必要がある布地を、少なくとも５０ ppmの洗濯洗剤組成物を含む水溶
    液と接触させる工程を含んでなる布地洗浄方法であって、前記洗濯洗剤組成物が
    、 ａ）０．０１重量％以上の、下記の式を有するポリアルキレンイミン 【化５】 （式中、ＲはＣ２〜Ｃ４の線状アルキレン、Ｃ３〜Ｃ４の分岐したアルキレン、
    およびそれらの混合物であり、Ｂは分岐による前記ポリアルキレンイミンの延長
    であり、ｗはｙ＋１に等しく、ｘは５０〜２５００の整数であり、ｙは２０〜１
    ０００の整数である）、 ｂ）０．０１重量％以上の、陰イオン系、陽イオン系、非イオン系、双性イオン
    系、両性界面活性剤、およびそれらの混合物からなる群から選択された洗剤界面
    活性剤、および ｃ）残りの部分を構成するキャリヤーおよび補助成分（ただし、前記補助成分は
    、電解質、安定剤、低分子量水溶性溶剤、キレート化剤、陽イオン系電荷増強剤
    、分散剤性助剤、汚れ遊離剤、非イオン系布地柔軟性付与剤、濃縮助剤、香料、
    保存剤、着色剤、光学ブライトナー、乳白剤、布地保護剤、収縮防止剤、しわ防
    止剤、布地クリスピング剤、染抜き剤、殺菌剤、殺真菌剤、腐食防止剤、消泡剤
    およびそれらの混合物からなる群から選択される） を含んでなることを特徴とする方法。
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