JP2002536613A - 円周方向変位を防止するクリップを有する可変クリアランス・パッキングリング - Google Patents

円周方向変位を防止するクリップを有する可変クリアランス・パッキングリング

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JP2002536613A JP2000598792A JP2000598792A JP2002536613A JP 2002536613 A JP2002536613 A JP 2002536613A JP 2000598792 A JP2000598792 A JP 2000598792A JP 2000598792 A JP2000598792 A JP 2000598792A JP 2002536613 A JP2002536613 A JP 2002536613A
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    • F16J15/00Sealings
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転機械の回転構成要素および静止構成要素間のシール。 【解決手段】 回転機械は、円周方向溝を有する静止構成要素と回転構成要素とを備え、また回転構成要素に対して接近、後退移動可能な環状シールセグメントを備える。重力の力で下側側部環状セグメントが円周方向に変位するのを防止するために、また下側ハウジング内の最下位のセグメントを半径方向内向きに移動できるようにするために、下側ハウジングの側部セグメントをケーシング中央線付近で、下向き移動を防止し、かつ半径方向内向きおよび外向き移動を可能にする態様で支持する。ほぼZ字形状のクリップを静止構成要素のダブテール溝内に配置し、クリップの上端のタブを静止構成要素に設けたストッパに係合させ、またクリップの下端の半径方向内向きタブをセグメントに設けた凹所に係合させる。その結果、セグメントは、半径方向内向き移動の際、クリップをケーシング中央線付近の軸線のまわりに回動させ、半径方向内向きおよび外向き移動を可能にするとともに、円周方向変位を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
この発明は、回転機械、たとえば蒸気タービンの回転構成要素および静止構成
要素間のシールに関し、特に、正圧可変クリアランス・パッキングリングセグメ
ントであって、静止構成要素の溝のまわりでのセグメントの円周方向スリップを
防止し、かつセグメントを回転構成要素に対して近づけたり遠ざけたりできる、
すなわちセグメントを回転構成要素に対して大きなクリアランス位置と小さなク
リアランス位置との間で移動することのできる、ガイドを有する正圧可変クリア
ランス・パッキングリングセグメントに関する。
【0002】
【背景技術】
タービンのような回転機械では、回転構成要素と静止構成要素との間にシール
を設けている。たとえば、蒸気(スチーム)タービンにおいては、通常、複数の
円弧状シールリング・セグメントを用いて静止構成要素と回転構成要素の間かつ
その周囲にラビリンスシールを形成する。代表的には、円弧状シールリング・セ
グメントは、静止構成要素の環状溝(グルーブ)内に、機械の回転軸線のまわり
に同心に、したがって回転構成要素のシール面に同心に配置されている。各円弧
状シールセグメントは、回転構成要素のシール面に向かい合う円弧状シール面を
有する。ラビリンス型シールの場合、シール面に、半径方向に向いた歯を軸線方
向に間隔をあけて配置した配列が設置され、これらの歯が、回転構成要素のシー
ル面を形成する軸線方向に離間された環状溝の配列から半径方向に離間されてい
る。あるいは、回転構成要素に、シール面上の歯の配列に半径方向に向かい合う
平滑な表面をもたせる。作動媒体、たとえば蒸気がシール面歯と回転構成要素の
対向面とにより画定されたラビリンス内の比較的密なクリアランスを通過する際
に、作動媒体に乱流を生じさせることによりシール機能を実現する。
【0003】 代表的な設置例では、環状溝がダブテール形状で、軸線方向に互いに向かい合
い、両者間にスロットを画定する位置決めフランジを有する。静止構成要素(た
とえば、ハウジングまたはケーシング)は、通常、ほぼ水平に延在する中央線に
沿って長さ方向に分割され、静止ハウジングの上半部および下半部を画定する。
したがって、半環状のダブテール溝は円弧状シールリング・セグメントの一部を
収容する。シールリング・セグメントは同様にダブテール形状で、ダブテール溝
内に配置される、軸線方向に互いに反対向きの1対のフランジと、シール面とセ
グメントのフランジをつなぐネックとを有し、このネックは前記溝の位置決めフ
ランジにより画定されたスロットを通過する。各セグメントを取り付けたときに
、ネックは円弧状シール面を溝より半径方向内側に保持する。
【0004】 正圧可変クリアランス型パッキングリングでは、通常、セグメントを外側(ま
たは大きな)クリアランス位置にばねバイアスし、このセグメントに保持された
シール面を回転構成要素より十分外側に離間させる。したがって、たとえば、機
械の始動時には、ばねがセグメントを半径方向外向きに変位させる。始動後、作
動流体媒体、たとえば蒸気を静止構成要素の溝中に供給し、セグメントを押圧し
、セグメントを内方に、ばねのバイアス力に抗して、内側(または小さな)クリ
アランス位置に向けて移動させる。始動およびタービン停止時にセグメントをば
ねにより大きなクリアランス位置に後退させると、隣接するセグメントの端面間
のギャップがますます大きくなることが明らかである。反対に、セグメントを内
方に変位させると、隣接するセグメントの端面間のギャップが実質的に全閉位置
(このときセグメントがその最小直径に達する)まで減少する。セグメントの内
向きおよび外向き移動を可能にするために、セグメントを静止構成要素の溝内に
すべりまたはピストンはめ合い関係で配置する。
【0005】 回転機械(たとえば蒸気タービン)が、たとえば始動前に、停止しているとき
に、最大の半径方向外側位置にあるセグメントが、重力の作用下で静止構成要素
の円周方向溝に沿って下向きにすべることが観察された。その結果、セグメント
の端面間のクリアランスの累積が上側ハウジングに現れ、一方、下側セグメント
はより近づき、すなわち端部同士で接する。たとえば、回転機械に6個のセグメ
ントを使用した場合、通常、3個のセグメントが静止ケーシングの上側ハウジン
グ内に配置され、3個のセグメントが下側ハウジング内に配置される、すなわち
3個のセグメントがそれぞれ機械ケーシングの水平な中央線または分割線の上下
に配置される。始動前に、上側ハウジング内の側部セグメントおよび下側ハウジ
ング内の側部セグメントは重力の作用ですべり、そのため下側ハウジング内の側
部セグメントが機械の下側ハウジング内の最下位の中央セグメントに係合し、こ
の結果、端面間のクリアランスの累積が、上側ハウジング内の最上位のセグメン
トと上側ハウジング内の側部セグメントの片方または両方との間に現れる。
【0006】 始動時には、セグメントは流体圧力下でその半径方向外側位置から半径方向内
側位置に移動するように設計されている。重力の作用があるため、セグメントは
順次移動する傾向がある。まず最初、頂部セグメントが半径方向内向きに移動し
、これに上側ハウジングの側部セグメントが続く。つぎに、下側ハウジングの側
部セグメントが半径方向内向きに移動し、これに最下位のセグメントが続く。し
かし、セグメントが重力により静止構成要素の溝のまわりで円周方向に変位され
るので、ほぼ半径方向上向きとなる、静止構成要素の下側ハウジング内の側部セ
グメントの内向き移動が、最下位のセグメントの半径方向内向き移動を阻止する
(ブロックする)ことがわかった。すなわち、最下位のセグメントを半径方向内
向きに変位させようとする流体圧力の力は、下側側部セグメントをほぼ円周方向
上向きに変位させて、最下位のセグメントをその半径方向最内側位置に移動させ
るのに不十分である。その結果、最下位のセグメントはその設計された半径方向
内側位置から半径方向にずれたままにとどまり、結果としてそのシール面と回転
構成要素との間のクリアランスは所望値より大きくなる。
【0007】 従来、シールセグメントに作用する重力を吸収する提案がなされている。たと
えば、米国特許第5,464,226号および第5,395,124号参照。後
者の特許では、いわゆる重力ばねを静止構成要素内に配置して、上向きのバイア
ス力を下側ハウジングのシールセグメントに加える。これらの重力ばねはシール
セグメントにその端部間でかつ重心で係合する。さらに、シールセグメントには
、隣接する端面間に、また水平な中央線に隣接する端面間に円周方向ばねを設け
る。回転防止キーを上側および下側ハウジングにケーシングの中央線で固定する
。円周方向ばねは回転防止キーに当接する。この結果、シールセグメントは、セ
グメント端間のばねにより外向きに、また流体圧力の力により内向きにバイアス
される。シールセグメントが内向きに移動するとき、重力ばねは、セグメントが
ほとんどまたはまったく重さをもたず、下側シールセグメントが内側位置に閉じ
るのを許すように、機能する。したがって、下側シールセグメントは、その反対
向きの円周方向ばね力および重力ばね力のため、浮揚するとされ、このようなセ
グメントは半径方向内方および外方に移動する。また、回転防止キーに当接する
端部円周方向ばねは、下側シールセグメントを溝内で円周方向に変位するように
バイアスし、これに対して本発明では、下側側部セグメントの円周方向変位を積
極的に防止し、下側側部セグメントを内側位置と外側位置との間で(半径方向で
はなく)水平方向に移動させる。
【0008】 本出願人に譲渡された米国特許出願第08/721,655号では、ケーシン
グの下側ハウジング内の側部セグメントそれぞれにガイドを設けている。このガ
イドは、セグメントを支持し、重力下でのセグメントの円周方向変位を防止し、
セグメントが外側(大きな)クリアランス位置と内側(小さな)クリアランス位
置との間で水平方向にすべるのを可能にする。各ガイドは、角ブラケットであり
、その1つの脚部が、回転機械の中央線に近いセグメントの端部に隣接するセグ
メントの外面に固定される。ブラケットのほぼ水平に突出する他の脚部は、静止
構成要素の内面に形成された凹所に収容され、静止構成要素に保持されたストッ
パに支持される。ストッパは回転機械の下側ハウジングの溝内で側部セグメント
が下向き円周方向に変位するのを防止し、これにより隣接するパッキングセグメ
ントの当接端間にクリアランスを維持する。ブラケットはまた、機械の下側ハウ
ジングの側部セグメントを、機械の軸線を通る鉛直面に対して近づいたり離れた
りほぼ水平方向に移動できるように、支持する。したがって、各側部セグメント
は1単位として回転構成要素に対して水平方向に接近、後退する。下側側部セグ
メントの水平方向変位のみを可能にし、半径方向変位を不可とすると、回転構成
要素と下側側部セグメントのその両端に位置するシール面との間のクリアランス
はわずかに異なる。しかし、その差は、機械の下側に沿ったラビリンスシールの
一体性に悪影響を与えるほどではない。しかし、有利なことに、重力の作用によ
る下側側部セグメントの円周方向変位を防止することにより、下側ハウジングの
最下位のセグメントを半径方向内向きに、たとえば上向きに、始動後のその設計
通りの半径方向最内側位置に変位することが可能になる。
【0009】 上述した米国特許出願のガイドは満足なものであるが、ガイドの目的を達成す
るのにガイドを使用できない場合もある。たとえば、蒸気タービン用の隔壁およ
び補助部品を修復しレトロフィットする場合、一部のタービンにはドエルピンや
ジョイントキーなどの水平ジョイント特徴があり、これがガイドブラケットを静
止構成要素に取り付けるのを許さないか非実用的とする、ことが確認された。場
合によっては、隔壁ウェブ自体が、ジョイント中央線に必要な他の部品と干渉し
合うため、ガイドブラケットの装着を許さないことがある。さらに、上述した米
国特許出願のガイドブラケットを適用するには、水平な隔壁ジョイントへのかな
りの機械加工と、セグメントへのガイドのボルト止めとが必要となった。これら
の手順と追加の部品とにより、ガイドブラケットの取付コストが増大する。した
がって、当初の装置製造時に、またすべてではないとしてもほとんどのタービン
用のレトロフィットにも使用できる、セグメントの円周方向滑りを防止するまっ
たく新しい保持装置が必要とされている。
【0010】
【発明の概要】
本発明によれば、リテイナクリップを、水平な中央線ジョイントに隣接するハ
ウジングの下半部の両側に沿って、静止構成要素と関連するセグメントとの間に
介在させる。リテイナクリップは、本質的に、細長い平坦な円弧状板ばねがその
両端に反対方向に曲げたタブを有する構成である。静止構成要素の壁に、下側ハ
ウジングの各側面における水平ジョイントに隣接して、クリップの上端の半径方
向外向きタブを収容する凹所を形成する。下側ケーシングまたはハウジングの上
部セグメントの半径方向外側面に、クリップの他端の半径方向内向きタブを収容
する(ほぼ軸線方向に延在する)凹所を設ける。かくして、クリップはセグメン
トと静止構成要素間のスペースに、かつ機械が運転速度にあるときセグメントを
半径方向内向きに変位させる蒸気を受け取る容積部分に延在する。
【0011】 機械が停止中であり、可変パッキングリングセグメントに通常用いられるばね
によりセグメントをその半径方向最外側位置にバイアスしている場合、クリップ
は静止構成要素の壁にその長さの大部分にわたって当接する。機械が運転速度に
近づくと、セグメントはバネのバイアス力に抗して蒸気圧力下で内方に変位され
、ラビリンス歯と回転構成要素との間のシーリングギャップを閉じる。クリップ
の下端はセグメントの移動に追従し、クリップを静止構成要素の壁から変位させ
る。しかし、タブおよびタブが配置される凹所の寸法は、クリップが、セグメン
トと静止構成要素との間の蒸気容積内で抜け外れるのを防止し、こうしてクリッ
プをセグメントと静止構成要素との間に捕捉状態に維持するような寸法である。
この構成により、下側ケーシングの上部セグメントと静止構成要素との間に係合
するクリップは、これらの上部セグメントが重力下で円周方向に変位するのを防
止する。したがって、機械が作動速度となったときには、下側ケーシング内の最
下位のセグメントは、その両端と上部セグメントの下端との間に十分なクリアラ
ンスを有し、作動速度で下部セグメントの十分な半径方向内向き移動を許す。こ
のクリップはケーシング上半部にも用いることができ、セグメントを上側ケーシ
ングの両側に沿って保持し、上側ケーシングを取り付けて下側ケーシングを閉じ
るときに、上側セグメントが下向きに移動し上側ケーシングから抜け出るのを防
止する。
【0012】 この発明の好適な実施態様によれば、軸線のまわりに回転可能な構成要素を有
する回転機械が提供され、この回転機械の構成において、静止構成要素が、軸線
のまわりの環状溝と、軸線のまわりのかつ溝内に開口するスロットを部分的に画
定する少なくとも1つの軸線方向に向いた位置決めフランジと、ストッパとを有
し、前記回転機械の軸線のまわりに並べられた複数の円弧状セグメントの一つを
形成するセグメント本体が、前記静止構成要素の溝内に部分的に配置され、前記
セグメント本体は、円弧状シール面と、溝内に配置された少なくとも1つの軸線
方向に向いたフランジと、前記スロットに収容されて前記フランジと前記シール
面を相互連結するネック部分とを有し、細長い保持クリップが前記セグメント本
体と前記静止構成要素との間に配置され、このクリップは、その一端に隣接して
静止構成要素に設けられた前記ストッパに係合するほぼ半径方向外向きの突出部
と、その他端に隣接して前記セグメントに係合するほぼ半径方向内向きの突出部
とを有し、これにより前記溝のまわりでの前記セグメント本体の円周方向変位を
防止する。
【0013】 この発明の別の好適な実施態様によれば、軸線のまわりに回転可能な構成要素
を有する回転機械が提供され、この回転機械の構成において、上側ケーシングと
下側ケーシングが水平中央線で互いに連接され、そして軸線のまわりの環状溝と
、軸線のまわりのかつ溝内に開口するスロットを部分的に画定する少なくとも1
つの軸線方向に向いた位置決めフランジと、下側ケーシングで前記中央線に隣接
して配置された1対のストッパとを有し、複数の円弧状セグメントが前記回転機
械の軸線のまわりに並べられて前記静止構成要素の溝内に部分的に配置され、こ
れらセグメントの3個以上が前記下側ハウジングに配置されて1対の側部セグメ
ントとこれら側部セグメント間の中間セグメントとを与え、前記セグメントはそ
れぞれ、円弧状シール面と、溝内に配置された少なくとも1つの軸線方向に向い
たフランジと、前記スロットに収容されて前記フランジと前記シール面とを相互
連結するネック部分とを有する本体を含み、細長い保持クリップが前記各側部セ
グメント本体と前記静止構成要素との間に配置され、この各クリップはその一端
に隣接してほぼ半径方向外向きの突出部を有し、この外向き突出部が前記下側ケ
ーシングに設けられた前記ストッパに係合し、また各クリップは外向き突出部の
反対側のその他端に隣接してほぼ半径方向内向きの突出部を有し、この内向き突
出部が前記側部セグメントに係合し、これにより前記溝のまわりでの前記セグメ
ント本体の円周方向変位を防止する。
【0014】 したがって、この発明の主たる目的は、静止構成要素および回転構成要素を有
する回転機械において、静止構成要素のまわりに配置された環状シールセグメン
トが重力の力で円周方向に変位するのを防止し、これによりセグメントを回転構
成要素のまわりで近接させることを可能にし、互いにかみ合ったりシール閉じ操
作を妨げたりするのではなく、所望のシールを達成する、新規な改善された回転
機械を提供することにある。
【0015】
【好適な実施態様】
図1は、回転機械、たとえば蒸気タービンの一部を、その軸線に直交する方向
に見た、そしてラビリンスシールを示す、部分的断面図である。10で総称する
回転機械、たとえば蒸気タービンは、回転構成要素、たとえばタービンシャフト
12が静止構成要素、たとえばタービンハウジング14内に配置された構成であ
る。シャフト12はタービンハウジング14内に通常の手段(図示せず)で回転
自在に支持されている。複数のシールリング18、20および22を含む多段ラ
ビリンスシール16がタービンシャフト12のまわりに配置され、高圧領域28
と低圧領域30とを分離している。各シールリングは複数の円弧状シールセグメ
ント32の環状配列から形成される。通常、ラビリンスシール16は、高圧領域
28から低圧領域30へ流れる蒸気の流れに比較的多数の部分的バリアを設置す
ることにより、機能する。各バリアは、タービンシャフト12の軸線に平行に流
れようとする蒸気を強制的に曲がりくねった通路に追い込み、これにより圧力降
下を生じさせる。したがって、たとえば図1に最も良く明示するように、各シー
ルリング・セグメント32は、歯36が半径方向に突出するシール面34を有す
る。シール面34は互いに軸線方向反対向きに延在する1対のフランジ38によ
り形成されているが、用途によってはこのようなフランジ38ひとつだけでもよ
い。シールリング・セグメント32の外側部分は、やはりセグメント32から互
いに遠ざかる軸線方向反対方向に延在する位置決めフックまたはフランジ40を
含む。図1に示すように、静止構成要素、すなわちタービンハウジング14はシ
ールの各軸線方向位置にほぼダブテール形状の環状溝42を有する。環状溝42
は、ハウジング14の半径方向最内側部分に沿って、1対の位置決めフランジ4
4により位置決めされている。1対の位置決めフランジ44は軸線方向に互いに
向き合って延在し、相互間にスロット46を画定する。各セグメント32のネッ
ク48が位置決めフランジまたはフック40とシール面34とを相互連結し、ス
ロット46に通りぬける。
【0016】 セグメント32は、始動時と運転速度時に対応する、回転構成要素、たとえば
タービンシャフトのまわりの開放・最外側・大クリアランス位置と閉止・最内側
・小クリアランス位置との間で可動な、正圧可変クリアランス・パッキングリン
グセグメントから構成するのが好ましい。これらのセグメント32は、セグメン
トの位置決めフランジまたはフック40と静止構成要素14の位置決めフランジ
44との間に配置されたばねにより、開放・最外側・最大直径位置にバイアス移
動されている。セグメント32を閉止・小直径位置に変位させるために、複数の
通路(図示せず)を静止構成要素またはセグメントに設けて、流動媒体、たとえ
ば蒸気を溝42にかつセグメントの外側面に沿って導入し、これによりセグメン
トを、バネのバイアスに抗して、内方へ回転構成要素に向けて変位することがで
きる。このタイプの正圧可変クリアランス・パッキングリングセグメントは、当
業界で周知であり、たとえば本出願人に譲渡された米国特許第4,374,06
8号に記載、図示されている。この特許の開示内容を本発明の先行技術として援
用する。
【0017】 図2は、本出願人に譲渡された前掲の米国特許出願第08/721,655号
に用いられるガイドブラケットを軸線方向に見た図で、静止ハウジング14は通
常上側半部14Uと下側半部14Lとに分割されている。各ハウジング半部には
複数のセグメントが装着され、図面では上側ハウジング半部14Uと下側ハウジ
ング半部14Lに3つのセグメント32Uと3つのセグメント32Lがそれぞれ
設けられている。この先願によれば、上側セグメント32Uは、蒸気圧力および
ばね圧力下でそれぞれ半径方向内向きおよび外向きに可動である。同様に、下側
ハウジング内の中央セグメント32Lは、蒸気圧力およびばね圧力下でそれぞれ
半径方向内向きおよび外向きに可動である。しかし、下側ハウジング半部内の1
対の上方セグメント32Lは、その上端でブラケット60に装着されている。特
に、各ブラケット60の下側脚部は、たとえばボルトにより、各セグメントの上
端に固定され、そしてブラケットの水平部分は下側ハウジングに形成されたスロ
ットにはまっている。この結果、これらのセグメントは矢印92で示す方向に可
動である。前述したように、この配置は満足なものであるが、ブラケットを挿入
したりレトロフィットしたりできない回転機械も存在する。したがって、本発明
は、静止構成要素と半径方向内方および外方に可動なセグメントとの、前記とは
異なる形態の連結を提供し、すべてのセグメントを円周方向に移動できるように
する。
【0018】 具体的には、図3は、タービンの上側および下側ケーシングの上側および下側
セグメントを軸線方向に見た部分的拡大図で、本発明によるセグメントの円周方
向移動を防止するクリップを示し、図4は図3の4−4線方向に見た断面図であ
る。図3および図4において、静止構成要素14Aは、軸線方向に互いに離間し
た位置決めフランジ44Aとともにほぼダブテール形状の溝42Aを画定してい
る。各セグメント32Aは、ラビリンス歯が装着されているシール面34A、シ
ール面フランジ38Aおよび位置決めフックまたはフランジ40Aを含む。位置
決めフックまたはフランジ40Aおよびシール面フランジ38Aは、位置決めフ
ランジ44Aの対向面46A間に配置された細いネック48Aにより相互連結さ
れている。図3に明示するように、そして本出願人に譲渡された米国特許第4,
374,068号の開示にしたがって、ばね66を、セグメント32Aの位置決
めフランジ40Aと静止構成要素14Aの位置決めフランジ44Aとの間に配置
して、セグメント32Aを半径方向外側位置にバイアスする。こうして、セグメ
ントの外面に沿って溝42Aに導入された蒸気により、セグメントを、ばね66
のバイアス力に抗して、半径方向内向きに回転構成要素に向け変位させる。重力
の作用がセグメント32Aを円周方向に下向きに変位させるのを防止しながら、
下側ハウジング14Lにおける1対の側部セグメントのほぼ半径方向内向きおよ
び外向きの移動を可能にするために、本発明によれば、ばねクリップ70を設け
る。具体的には、ばねクリップ70をセグメント32Aの半径方向外側面72と
静止構成要素14Aの半径方向内側面74との間の円弧状スペースに設ける。図
3に示すように、クリップは円周方向に部分的に延在し、たとえば、上側ケーシ
ング14Uおよび下側ケーシング14Lの水平な中心線近くから、側部セグメン
ト32Aの円周長さの約半分まで、円周方向に延在する。この結果、6個のセグ
メントを使用した場合、各セグメントは60°延在し、クリップは水平中心線か
ら下向きに下側ケーシング半部の側部セグメントの中央部分近くまで約30°延
在する。
【0019】 図面から明らかなように、クリップ70はほぼZ形状で、クリップの上端およ
び下端に位置するタブまたは突出部78および80を細長い本体76でつないだ
構造である。図3に示すように、下側ケーシング半部はその内面42Aに凹所ま
たはストッパ82が形成されてタブ78を受け入れ、一方側部セグメントの外面
72に凹所84が形成されて下端タブ80を受け入れる。
【0020】 さらに詳しくは、図5〜図8を参照すると、ストッパ82との係合にクリップ
全幅のタブは不要であるので、クリップの上端タブ78は幅が小さくなっている
。つまり、タブの幅を小さくすることで、たとえばレトロフィットで機械加工し
て下側ケーシング半部にストッパ82を形成する作業を軽減する。しかし、下端
タブ80はクリップ70の全幅を有する。装置の作動についての説明から明らか
であるように、クリップ70にはその円弧状部分76に少なくとも1個、好まし
くは複数個の開口86を設ける。
【0021】 図3を参照すると、タブ78がストッパ82に支えられ、タブ80がセグメン
ト72Aの外面72に沿って形成された凹所84に係合しているので、セグメン
ト32Aが重力の作用下でダブテール溝42A内で円周方向下向きに変位するの
を防止されているのがわかる。図3のセグメント32Aは半径方向最外側位置に
示されている。回転機械が所定のスピードまで上がってくると、溝42Aに供給
される蒸気が、セグメントをばね66のバイアス力に抗して半径方向内方に変位
させる。この下側ケーシング半部14Lの上方セグメントの半径方向内向き移動
は、本質的にクリップ70をタブ78およびストッパ82間の係合部のまわりに
枢軸回転させ、それまで溝42Aの面74と係合していた円弧状本体部分76を
面74より半径方向内方に変位させる。しかし、タブ80の長さは半径方向移動
とスロット84の深さとを組み合わせた長さより長いので、セグメント32Aの
半径方向内向き移動に際しても、タブ80はスロットから抜けない。その結果、
クリップ70は下側ケーシング半部の上方(側部)セグメントを適正な円周方向
位置に維持し、下側ケーシングの下方セグメントの両端と下側ケーシングの側部
セグメントの下端との間のクリアランスを維持し、下側セグメントを蒸気圧力下
で、ばね66のバイアス力に抗して、半径方向内向きに変位させるのを可能にす
る。開口86はクリップの両面での蒸気圧力を容易に均等にする作用をなし、か
くしてセグメントを半径方向内向きに変位させる蒸気圧力がセグメントの長さに
沿って等しく分布する。
【0022】 また図3に示すように、同様の1対のばねクリップをケーシングの上半部にも
設けてその側部セグメントの円周方向変位を防止できる。上部クリップのタブ7
8は静止構成要素の溝42Aに形成された同様の凹所90に係合し、一方下端タ
ブ80は、水平接合線に隣接してかつ中央線にて上側セグメントと下側セグメン
トをつなぐキー92に隣接して位置決めフランジ40Aの端面に係合する。こう
すれば、上側ケーシングをメンテナンスまたは修理のために取り外すとき、セグ
メントが重力の作用で上側ケーシング半部から脱落せず、そこに保持される。
【0023】 図10〜図12に、ばねクリップの別の形を示す。上述した実施例と同じ部品
は、同じ参照符号に添字aを後ろに付けて表示する。本実施形態のばねクリップ
70aは、開口86以外には上述した形態のばねクリップ70とほぼ同一形状で
ある。本実施形態では、切り欠き96が、タブまたは突出部78aおよび80a
間で、ばねクリップの本体の片側または両側に形成されている。複数の切り欠き
96をばねクリップに沿って間隔をあけて形成するのが好ましいが、一つの細長
い切り欠きをばねクリップ70aの片側または両側に設けてもよい。しかし、切
り欠き96を設ける目的は、開口86と同様である、すなわちクリップ70aの
両側の蒸気圧力の均等を助長し、セグメントを半径方向内向きに変位させる蒸気
圧力をセグメントの長さに沿って等しく分布させることである。
【0024】 以上、本発明を現在のところもっとも実用的かつ好適な実施例と考えられるも
のについて説明したが、本発明は例示の実施例に限定されない。本発明は、その
要旨の範囲内に含まれる種々の変更例や等価な配置を包含するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 回転機械、たとえば蒸気タービンの一部を、その軸線に直交する方向に見ラビ
リンスシールを示す部分的断面図である。
【図2】 米国特許出願第08/721,655号に用いられるガイドブラケットを軸線
方向に見た図である。
【図3】 タービンの上側および下側ケーシングの上側および下側セグメントを軸線方向
に見た部分的拡大図であり、本発明によるセグメントの円周方向移動を防止する
クリップを示す図である。
【図4】 図3の4−4線方向に見た断面図である。
【図5】 本発明のばねクリップの頂部平面図である。
【図6】 ばねクリップを半径方向外向きに見た立面図である。
【図7】 ばねクリップの側面図である。
【図8】 ばねクリップを半径方向内向きに見た立面図である。
【図9】 図3の9−9線方向に見た断面図である。
【図10】 本発明の第2の実施例によるばねクリップを半径方向外向きに見た立面図であ
る。
【図11】 第2のばねクリップの側面図である。
【図12】 第2のばねクリップを半径方向内向きに見た立面図である。
【符号の説明】
10 回転機械(蒸気タービン) 12 回転構成要素(タービンシャフト) 14 静止構成要素(タービンハウジング) 32 シールセグメント 34 シール面 36 歯 40 位置決めフック 42 環状溝 46 スロット 66 ばね 70 ばねクリップ 76 本体部分 78,80 タブ 82 ストッパ 84 凹所 86 開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16B 2/24 F16B 2/24 Z F16F 1/18 F16F 1/18 Z (72)発明者 クノロウスキー,ビクター・ジョン アメリカ合衆国、12148、ニューヨーク州、 レクスフォード、ストーニー・ブルック・ ドライブ、3番 Fターム(参考) 3G002 HA07 HA10 3J022 DA12 DA18 EA03 EB03 FB12 HA02 HB03 HB06 3J042 AA04 CA03 DA03 3J059 AD02 BA17 BA19 CA04 GA35 GA50

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線のまわりに回転可能な構成要素を有する回転機械におい
    て、 その静止構成要素が、軸線のまわりの環状溝と、軸線のまわりのかつ溝内に開
    口するスロットを部分的に画定する少なくとも1つの軸線方向に向いた位置決め
    フランジと、ストッパとを有し、 前記回転機械の軸線のまわりに並べられた複数の円弧状セグメントの一つを形
    成するセグメント本体が前記静止構成要素の溝内に部分的に配置され、 前記セグメント本体は、円弧状シール面と、溝内に配置された少なくとも1つ
    の軸線方向に向いたフランジと、前記スロットに収容されて前記フランジと前記
    シール面を相互連結するネック部分とを有し、 細長い保持クリップが前記セグメント本体と前記静止構成要素との間に配置さ
    れ、このクリップは、その一端に隣接して静止構成要素に設けられた前記ストッ
    パに係合するほぼ半径方向外向きの突出部と、その反対端に隣接して前記セグメ
    ントに係合するほぼ半径方向内向きの突出部とを有し、これにより前記溝のまわ
    りでの前記セグメント本体の円周方向変位を防止する、 回転機械。
  2. 【請求項2】 前記クリップはその両端の突出部間に円弧状に延在する本体
    を含み、この円弧状本体が前記軸線のまわりの環状溝内に延在する、請求項1に
    記載の機械。
  3. 【請求項3】 前記セグメントは、前記溝内に位置しかつ前記溝内の静止構
    成要素の円弧状半径方向内向き面に向かい合う円弧状半径方向外向き面を含み、
    前記クリップ本体は前記セグメント面と前記静止構成要素面との間に円弧状に延
    在する、請求項2に記載の機械。
  4. 【請求項4】 前記セグメントは前記クリップの前記反対端の半径方向内向
    きの突出部を受け入れる凹所を含む、請求項1に記載の機械。
  5. 【請求項5】 前記セグメントは前記溝内で前記静止構成要素に対して半径
    方向内方および外方位置間で可動であり、 前記クリップはその両端の突出部間に円弧状に延在する本体を含み、この円弧
    状本体が前記軸線のまわりの環状溝内に延在し、 前記セグメントは前記溝内に位置しかつ前記溝内の静止構成要素の円弧状半径
    方向内向き面に向かい合う円弧状半径方向外向き面を含み、 前記クリップ本体は前記セグメント面と前記静止構成要素面との間に円弧状に
    延在して前記セグメントが前記半径方向外方位置にあるとき前記静止構成要素の
    半径方向内向き面に部分的に係合する、 請求項1に記載の機械。
  6. 【請求項6】 前記セグメントは前記溝内に位置しかつ前記溝内の静止構成
    要素の円弧状半径方向内向き面に向かい合う円弧状半径方向外向き面を含み、 前記クリップ本体は、前記セグメント面と前記静止構成要素面との間に円弧状
    に延在し、そしてその両側間に1個以上の貫通開口を有する、 請求項1に記載の機械。
  7. 【請求項7】 前記セグメントは前記溝内に位置しかつ前記溝内の静止構成
    要素の円弧状半径方向内向き面に向かい合う円弧状半径方向外向き面を含み、 前記クリップ本体は前記セグメント面と前記静止構成要素面との間に円弧状に
    延在し、そしてその1つの縁に沿って切り欠きを有する、 請求項1に記載の機械。
  8. 【請求項8】 軸線のまわりに回転可能な構成要素を有する回転機械におい
    て、 その上側ケーシングと下側ケーシングが水平中央線で互いに連接され、そして
    軸線のまわりの環状溝と、軸線のまわりのかつ溝内に開口するスロットを部分的
    に画定する少なくとも1つの軸線方向に向いた位置決めフランジと、下側ケーシ
    ングに前記中央線に隣接して配置された1対のストッパとを有し、 複数の円弧状セグメントが前記回転機械の軸線のまわりに並べられて前記静止
    構成要素の溝内に部分的に配置され、これらセグメントの3個以上が前記下側ハ
    ウジングに配置されて1対の側部セグメントとこれら側部セグメント間の中間セ
    グメントとを与え、 前記セグメントはそれぞれ、円弧状シール面と、溝内に配置された少なくとも
    1つの軸線方向に向いたフランジと、前記スロットに収容されて前記フランジと
    前記シール面を相互連結するネック部分とを有する本体を含み、 細長い保持クリップが前記各側部セグメント本体と前記静止構成要素との間に
    配置され、この各クリップは、その一端に隣接してほぼ半径方向外向きの突出部
    を有し、この外向き突出部が前記下側ケーシングに設けられた前記ストッパに係
    合し、また各クリップは外向き突出部の反対側のその他端に隣接してほぼ半径方
    向内向きの突出部を有し、この内向き突出部が前記側部セグメントに係合し、こ
    れにより前記溝のまわりでの前記セグメント本体の円周方向変位を防止する、 回転機械。
  9. 【請求項9】 前記各クリップはその両端の突出部間に円弧状に延在する本
    体を含み、この円弧状本体が前記軸線のまわりの環状溝内に延在する、請求項8
    に記載の機械。
  10. 【請求項10】 前記各セグメントは前記溝内に位置しかつ前記溝内の静止
    構成要素の円弧状半径方向内向き面に向かい合う円弧状半径方向外向き面を含み
    、前記クリップ本体は前記側部セグメントのセグメント面と前記静止構成要素面
    との間に円弧状に延在する、請求項9に記載の機械。
  11. 【請求項11】 前記各側部セグメントは前記クリップの半径方向内向きの
    突出部の一方を受け入れる凹所を含む、請求項8に記載の機械。
  12. 【請求項12】 前記セグメントは前記溝内で前記静止構成要素に対して半
    径方向内方および外方位置間で可動であり、 前記各クリップはその両端の突出部間に円弧状に延在する本体を含み、この円
    弧状本体が前記軸線のまわりの環状溝内に延在し、 前記各セグメントは前記溝内に位置しかつ前記溝内の静止構成要素の円弧状半
    径方向内向き面に向かい合う円弧状半径方向外向き面を含み、 前記各クリップ本体は前記側部セグメントのセグメント面と前記静止構成要素
    面との間に円弧状に延在し、前記側部セグメントが前記半径方向外方位置にある
    とき前記静止構成要素の半径方向内向き面に部分的に係合する、 請求項8に記載の機械。
  13. 【請求項13】 前記各セグメントは前記溝内に位置しかつ前記溝内の静止
    構成要素の円弧状半径方向内向き面に向かい合う円弧状半径方向外向き面を含み
    、 前記各クリップ本体は、前記側部セグメントのセグメント面と前記静止構成要
    素面との間に円弧状に延在し、そしてその両側間に1個以上の貫通開口を有する
    、 請求項8に記載の機械。
  14. 【請求項14】 前記各セグメントは前記溝内に位置しかつ前記溝内の静止
    構成要素の円弧状半径方向内向き面に向かい合う円弧状半径方向外向き面を含み
    、 前記各クリップ本体は前記側部セグメントのセグメント面と前記静止構成要素
    面との間に円弧状に延在し、そしてその1つの縁に沿って少なくとも1つの切り
    欠きを有する、 請求項8に記載の機械。
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