JP2002535246A - Gitレセプターを標的とするペプチドに対する抗体および関連する方法 - Google Patents

Gitレセプターを標的とするペプチドに対する抗体および関連する方法

Info

Publication number
JP2002535246A
JP2002535246A JP2000584309A JP2000584309A JP2002535246A JP 2002535246 A JP2002535246 A JP 2002535246A JP 2000584309 A JP2000584309 A JP 2000584309A JP 2000584309 A JP2000584309 A JP 2000584309A JP 2002535246 A JP2002535246 A JP 2002535246A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antibody
git
targeting agent
antibody fragment
agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000584309A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002535246A5 (ja
Inventor
オマホニー,ダニエル・ジョセフ
セヴェソ,ミケラ
Original Assignee
エラン コーポレーシヨン ピーエルシー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エラン コーポレーシヨン ピーエルシー filed Critical エラン コーポレーシヨン ピーエルシー
Publication of JP2002535246A publication Critical patent/JP2002535246A/ja
Publication of JP2002535246A5 publication Critical patent/JP2002535246A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/18Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/46Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates
    • C07K14/47Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates from mammals
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/82Translation products from oncogenes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K5/00Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K5/04Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof containing only normal peptide links
    • C07K5/10Tetrapeptides
    • C07K5/1019Tetrapeptides with the first amino acid being basic
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • A61K2039/505Medicinal preparations containing antigens or antibodies comprising antibodies

Abstract

(57)【要約】 本発明は、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、キメラ抗体、一本鎖抗体、Fabフラグメント、またはFab発現ライブラリーのようなGIT標的化薬剤の1つのドメインに特異的な抗体または抗体フラグメントを提供する。特に、本発明は、GIT標的化薬剤が、Zelan033(PAX2、15マー)、Zelan088(HAX42−2、20マー)またはZelan053(P31 D型、16マー)からなる群より選択される、抗体または抗体フラグメントを提供する。これらのGIT標的化薬剤特異的抗体を用いる数多くの方法を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 技術分野 本発明は、胃腸管(GIT)輸送レセプターを標的とする、または特異的に結
合する能力を持つランダムペプチドに対する抗体に関する。特に、本発明は、こ
れらの抗体、ならびに特定のGITランダムペプチド標的化薬剤に指向された特
異的抗体調製物の使用方法に関する。
【0002】 背景技術 抗体は、例えば免疫原と免疫特異的に結合する抗体を生成するための免疫原を
用いることによって生成することができる。そのような抗体には、ポリクローナ
ル、モノクローナル、キメラ、一本鎖、Fabフラグメント、およびFab発現
ライブラリーが含まれ、これらの限定されるものではない。
【0003】 当該技術分野において知られた様々な方法が、免疫原に対するポリクローナル
抗体の生成に有用であろう。抗体を作成するために、様々な宿主動物、例えばウ
サギ、マウス、ラット、ニワトリ等に免疫原を注射することによって、免疫する
ことができる。様々なアジュバント、例えばフロイント(完全および不完全)、
鉱物ゲル(例えば、水酸化アルミニウム)、表面活性化物質(例えば、リゾレシ
チン)、プルロニックポリオール(pluronic polyols) 、ポリアニオン、ペプチ
ド、油脂エマルジョン、キーホールリンペットヘモシアニン(keyhole limpet he
mocyanin) 、ジニトロフェノール、並びに潜在的に有効なヒトのアジュバント、
(例えば、BCG(カルメット−ゲラン桿菌)およびコリネバクテリウム パル
バム)が宿主の種に応じて免疫応答を増加させることに使用され得る。
【0004】 WO98/51325(本明細書中にその全体が参照文献として採用される)
に開示し特許請求したように、D2H、hSI、HPT1およびhPEPT1レ
セプター(以後、「GIT標的化薬剤」と呼ぶ)のようなGIT輸送レセプター
に特異的に結合する能力を持つ、ランダムペプチドおよびそれらのフラグメント
、モチーフ、誘導体、類似体またはそのペプチド疑似体が同定された。これらの
GIT標的化薬剤は、ヒトまたは動物の胃腸組織を経由して活性薬剤の輸送を促
進することが可能であり、例えば、GITの内腔側から門脈、肝臓または全身血
液系への活性薬剤の輸送を促進することに、および/またはGITに対して活性
薬剤を標的化することにおいて用途を有する。従って、例えば、GIT標的化薬
剤を経口投与される活性薬剤に(共有的にまたは非共有的に)結合することによ
って、ヒトの胃腸管内で作用することが知られている特定のレセプター部位また
は輸送経路に活性薬剤を標的化することができ、従って、全身系内へのその吸収
を促進することができる。好ましくは、活性薬剤は、薬剤または薬剤含有ナノ粒
子あるいはミクロ粒子である。好ましくは、経由して輸送が促進される組織は、
十二指腸、空腸、回腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、またはS状結腸組織で
ある。組織は、最も好ましくはGITの内腔側に並ぶ上皮細胞である。
【0005】 GIT標的化薬剤を、活性薬剤を含む物質に結合させる。そのような組成物は
、GITに活性薬剤を標的化すること、および/またはGIT内腔を経由して全
身循環への輸送を促進することによって用途を有する。活性薬剤が画像化薬剤で
ある場合、そのような組成物をインビボで投与して、GIT(またはその特定の
輸送レセプター)を画像化することができる。その他の活性化薬剤には、任意の
薬剤若しくは抗原、または任意の薬剤若しくは抗原を充填した、または薬剤若し
くは抗原をカプセル化した、ナノ粒子、ミクロ粒子、リポソーム、または、ヒト
若しくは動物内で生物応答を引き出すことができるミセル調合物が含まれ、これ
らに限定されるものではない。薬剤若しくは抗原を充填した、または薬剤若しく
は抗原をカプセル化した調合物の例としては、活性薬剤を生体分解性のナノ又は
ミクロ粒子のような、ナノ若しくはミクロ粒子内にカプセル化した、または充填
した例、及び、ナノ若しくはミクロ粒子の表面上に、吸着した、コーティングし
た、または、直接的に連結した若しくは連結分子を介して連結したように共有結
合したGIT標的化薬剤を有する例である。さらに、GIT標的化薬剤は、ナノ
あるいはミクロ粒子それ自身を形成することができる、あるいは、GIT標的化
薬剤をポリマーまたは生体分解性のナノ若しくはミクロ粒子、または薬剤を充填
した又は薬剤をカプセル化したナノ若しくはミクロ粒子の作成に用いられるポリ
マー(単数若しくは複数)に共有結合させることができ、あるいはペプチドを活
性薬剤に直接的に複合させることもできる。
【0006】 活性薬剤と結合したGIT標的化薬剤を、有効量の標的化薬剤/活性薬剤を患
者に投与することにより、治療方法(および予防)方法に用いることができる。
インビボで全身に薬剤を供給することにより、またはインビボで薬剤を(GIT
標的化薬剤と結合させることによって)GITに対して標的化することにより、
治療または予防に受け入れやすい関心のある任意の疾病または障害を、この投与
によって、治療または予防することができる。当該技術分野で知られた任意の投
与経路を用いることができ、経口、鼻腔、局所、静脈内、腹腔内、皮内、粘膜、
鞘内、筋肉内等を含み、これらに限定されるものではない。好ましくは、投与は
経口である。
【0007】 しかしながら、組成物を十分に特徴付け、患者への投与に続いて、組成物の運
命を決定するためには、特定のGIT標的化薬剤に対する抗体が必要である。 発明の開示 本発明は、GIT標的化薬剤の1つのドメインに特異的な抗体または抗体フラ
グメント、特に、ZElan033(PAX2、15マー)、ZElan088
(HAX42−2、20マー)およびZElan053(P31、D型、16マ
ー)に対する抗体を提供する。
【0008】 さらに、本発明のGIT標的化薬剤に特異的な抗体を用いる数多くの方法が以
下に提供されており、その方法には、医薬組成物に、またはヒトあるいは動物の
胃腸組織とGIT標的化薬剤を含む組成物の接触後のいずれかに、GIT標的化
薬剤を検出し、定量しまたは存在箇所を決定する方法が含まれる。
【0009】 発明の実施形態 本発明において、GIT標的化薬剤を免疫原として用い、例えば免疫原と免疫
特異的に結合する抗体を生成することができる。そのような抗体には、ポリクロ
ーナル、モノクローナル、キメラ、一本鎖、Fabフラグメント、およびFab
発現ライブラリーが含まれるが、これらに限定されるものではない。本発明によ
って提供される特定の抗体には、非限定的にGIT標的化薬剤ZElan033
(PAX2、15マー)、ZElan088(HAX42−2、20マー)およ
びZElan053(P31、D型、16マー)のドメインに特異的な抗体また
は抗体フラグメント、好ましくはポリクローナル抗体または抗体フラグメントが
含まれる。付加的なGIT標的化薬剤は、上記で参照したWO98/51325
を介して開示される。
【0010】 これらの抗体を、GIT標的化薬剤配列の局在(localization)
および活性に関連する方法であって、例えば、インビボ投与後にこれらのペプチ
ドを画像化するために(例えば治療効率をモニターするために)、適当な生理学
的サンプルでそのレベルを測定するために診断方法等に用いることができる。G
IT標的化薬剤の1つのドメイン、例えばペプチド内に導入されたダンシル基ま
たはある他のエピトープに特異的な抗体または抗体フラグメントは、1)ナノ粒
子またはその他の基質上のペプチドの存在を同定する;2)ナノ粒子上のペプチ
ドを定量する;3)適当な生理学的サンプル内のペプチドレベルを測定する;4
)組織サンプル上で免疫組織学を実行する;5)インビボ投与後のペプチドを画
像化する;6)イムノアフィニティーカラムを用いて混合物からペプチドを精製
する;7)ナノ粒子の表面にペプチドを結合または固定化する;あるいは、8)
タグも活性薬剤含有粒子または活性薬剤それ自身のいずれかに付加する場合でも
、それらが分離するようになるか、および/またはどこで分離するかを決定する
ように、粒子/活性薬剤およびGIT標的化薬剤の両方の運命を追跡するために
使用され得る。 上記7の使用は、薬剤を充填したナノ粒子またはその他の基質
の表面に抗体(または抗体フラグメント)を付着し、その後、この複合体をペプ
チドとともにインキュベートすること想定している。この方法は、ある一定方向
にペプチドが結合することに帰着し、ペプチドが完全に活性化しているような様
式で、抗体に結合したペプチドを含む粒子を生ずる。さらに、GIT標的化薬剤
の1つのドメインに特異的な抗体または抗体フラグメントは、9)ナノまたはミ
クロ粒子の表面上のペプチドの存在箇所(location)または局在を明ら
かにする、または確認する、または同定するために、共焦点顕微鏡画像化技術、
またはその他の画像化技術に用いられ、10)さらに蛍光剤を充填されたナノ粒
子若しくはミクロ粒子の表面上のペプチドの存在箇所または局在を明らかにする
、または確認する、または同定するために、共焦点顕微鏡画像化技術またはその
他の画像化技術に用いられ、11)ミクロトーン(microtone)または
その他の適当な技術によって半分にスライスされ、ペプチドでコートされたナノ
粒子若しくはミクロ粒子の場合、抗体は、ナノ粒子またはミクロ粒子の表面と、
ナノ粒子またはミクロ粒子のサブ表面内部のマトリックスの間でのペプチドとの
相対的な分布を同定または定量するために、共焦点顕微鏡画像化技術またはその
他の定量的画像化技術のような適当な定量技術に用いられ、12)TRMEまた
は蛍光のような蛍光剤で充填されたナノ粒子若しくはミクロ粒子の表面上のペプ
チドの存在箇所を明らかにする、または確認する、または同定するために、共焦
点顕微鏡画像化技術またはその他の画像化技術に用いられ、13)ペプチドのど
のエピトープまたはドメインが抗体による同定の原因となるかを同定するために
用いられ;ペプチドのどのドメインまたはエピトープが抗体による認識の原因と
なるかを同定するために、環状型、または鎖内ジスルフィド結合若しくはその他
の鎖内結合を含む誘導体のようなペプチド誘導体もまたマッピング研究に用いら
れ、14)標的レセプターへの結合の原因となるエピトープまたはドメインがジ
スルフィド結合またはその他の鎖内結合によって隣接させているペプチド誘導体
であって、前記ドメインは抗体への結合の原因ともなっているペプチド誘導体の
場合、ペプチドまたは誘導体をナノ粒子、ミクロ粒子またはその他の基質の表面
上にコートする場合、抗体を用いて、そのエピトープまたはドメインが抗体に晒
されるか、または抗体との結合に利用できるかどうかを決定することができ、1
5)ペプチド上のエピトープまたはドメインが、ヒト胃腸管内の標的レセプター
、またはCaco−2細胞若しくは分極したCaco−2細胞のようなモデル上
皮細胞上の標的レセプターと結合する場合であって、そして、ペプチド上のこの
エピトープまたはドメインが抗体による結合の原因ともなる場合に使用すること
ができ、前記抗体は、その標的レセプター部位へのペプチドの結合と競合するた
めの競合研究において、使用することができ、そして、16)ペプチド上のエピ
トープまたはドメインが、ヒトの胃腸管内の標的レセプターまたはCaco−2
細胞若しくは分極したCaco−2細胞のようなモデル上皮細胞上の標的レセプ
ターと結合する場合であって、そして、ペプチド上のこのエピトープまたはドメ
インが抗体による結合の原因ともなる場合に、前記抗体は、ナノ粒子またはミク
ロ粒子をペプチドでコートし、細胞結合研究および/またはレセプター結合研究
に使用する競合研究において使用することができる。
【0011】 GIT標的化薬剤であるPAX2(15マー)、HAX42−2(20マー)
およびP31D型(16マー)に対するポリクローナル抗体は、上記で議論した
ようなその他の使用のうちで、インビボモデルにおいてペプチドでコートした粒
子の運命に従うことを考慮して生成された。これらの3つのGIT標的化試薬は
、インビトロでCaco−2 P100フラクションに結合し、そして、インス
リンを充填したナノ粒子の表面にコートした場合、インビボでの研究(ラットモ
デル/十二指腸内)において、インスリン輸送を増強する能力に対して選択され
た。これらの3つのGIT標的化薬剤の一次配列を表1に示す。
【0012】
【表1】
【0013】 ペプチドを合成し(Genosys)、調製物中のKLHタンパク質に複合さ
せ、ウサギに免疫した。特異的抗体を得る確率を最大にするために、KLHタン
パク質をN−およびC−両末端で複合させた。
【0014】 2匹のウサギをそれぞれのペプチドで免疫する免疫プロトコールを提供した;
ウサギ122および123をPAX2(15マー)で免疫し、ウサギ120およ
び121をHAX42−2(20マー)で免疫し、そしてウサギ141および1
42をP31 D型(16マー)で免疫した。一次免疫を完全フロイントアジュ
バントで与え、そして残りを不完全フロイントアジュバントで追加免疫した。免
疫する前に、免疫前サンプルをそれぞれの動物から採取した。0日、14日およ
び28日に、ウサギに注射し、1週間後の35日に採血(一次採血)、1週間後
の42日に追加免役、1週間後の49日に採血した;注射と採血をこの順番で2
週間毎に行った。
【0015】 以下の手順に従って、採血サンプルをELISAによって試験した:96穴プ
レートを0.05M炭酸塩/重炭酸塩バッファー(pH9.6)中のペプチドを
50μg/mlで一晩コートした。PBS+0.05% Tween20でプレ
ートを2回洗浄し、プレートをPBS中2%乾燥スキムミルク(99%無脂肪)
/PBSで1時間、室温でブロックした。次に、PBS+0.05%Tween
20でプレートを3回洗浄し、2%乾燥ミルク−PBSに希釈した抗血清を加え
、次に1時間、室温でインキュベートした。次に、PBS+0.05%Twee
n20でプレートを3回洗浄し、2%乾燥ミルク−PBS中の二次抗体ヤギ抗ウ
サギIgG−HRP(Sigma A0545、1:20000希釈)を加え、
次に1時間、室温でインキュベーションした。プレートをPBS+0.05%T
ween20で3回洗浄し、TMB基質を加え、インキュベートし、そして吸光
度650nmで測定した。
【0016】 免疫化に用いた(しかしKLHに複合させていない)ペプチドおよび異なる(
ダンシル化)ペプチドバッチの両方に対して、第4採血サンプルをELISAに
よって試験した。免疫前血清を負の対照としてアッセイに含み、プラスチックに
結合するバックグラウンドも試験した。図1に示すように、免疫化ウサギの抗血
清は、同一動物の免疫前血清と比較して、抗体応答を示した。各々のプロトコー
ルで免疫化した2匹のウサギの免疫応答は、ウサギ120がウサギ121に対し
てより低い抗体価を示したことを除いて同等であった。異なるペプチドに対する
各ウサギ抗血清の交差反応もまた、図2に示したように、ELISAで分析し、
有意な交差反応性は検出されなかった。
【0017】 上記のように、第5採血サンプルをELISAによって試験し、得られたプロ
フィールの例を図3、4および5に示す。第4採血の結果と比較して、このより
長い免疫化期間後の各ウサギについて、より高い抗体価が検出された。
【0018】 図3は、合成ペプチド(配列は図中に示している)に対する抗HAX42抗血
清の免疫反応を示す。パネルAは、ウサギ#120抗血清についてのELISA
の結果を示す:良好な免疫応答が抗原として用いられた非複合ペプチドに対して
得られたが、ダンシル基に複合した同一ペプチド(Zelan088)に対する
応答は得られなかった。分析したその他のペプチドについて免疫応答は認められ
ない。パネルBは、ウサギ#121抗血清についてのELISA結果を示す:こ
の例でもまた、抗原として用いた非複合ペプチドに対して良好な免疫応答を示し
たが、Zelan088ダンシル−ペプチドに対する応答は認められなかった。
ウサギ#121抗血清は、Zelan021(HAX42)およびZelan0
71(HAX42 29マー誘導体)に対して陽性(それほど強くはないが)で
ある。パネルCは、アッセイで用いられたペプチドに対する抗ダンシルIgGの
応答を示す。
【0019】 図4は、合成ペプチドに対する抗PAX2抗血清の免疫反応性を示す。ウサギ
#122(パネルA)およびウサギ#123(パネルB)は、異なる免疫応答を
示す。抗血清は両方とも同一様式で免疫化に用いた非複合ペプチド(=Zela
n033)に反応する。ウサギ#123抗血清はまた、Zelan103Aペプ
チドに対しても非常に強い反応性を有するが、これに対してウサギ#122は同
一ペプチドと結合しない。また、ウサギ#123抗血清はZelan104およ
びZelan018の両方に対して免疫応答する。パネルCは、アッセイに用い
られたペプチドに対する抗ダンシルIgGの応答を示す。
【0020】 図5は、合成ペプチドに対する抗P31D型抗血清の免疫反応性を示す。ウサ
ギ#141および#142は両方とも等しく、P31D型非複合ペプチド(=Z
elan053)に対して良好に反応する。試験したその他のペプチドすべてに
対しては、反応性を示さない。
【0021】 表2に、第5採血の結果の概要を提供する。
【0022】
【表2】
【0023】 本発明は、本明細書中に記載した具体的な実施態様による範囲内に限定される
べきものではない。事実、本明細書中に記載されたそれらに加えて、当業者らに
は、本発明のさまざまな改良が前述の記載および添付図面から明らかになるであ
ろう。そのような改良は、添付した特許請求の範囲内に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、2匹のウサギの3グループの免疫応答を示し、各グルー
プは、それぞれKLH複合化ZElan033、KLH複合化ZElan088
、およびKLH複合化ZElan053のうちの一つで免疫され、第4採血サン
プルを、それぞれの対応する非複合ペプチドに対して、ELISAによって試験
した。
【図2】 図2は、2匹のウサギの3グループのウサギ抗血清の交差反応性
を示し、各グループは、それぞれKLH複合化ZElan033、KLH複合化
ZElan088およびKLH複合化ZElan053の一つで免疫され、第4
採血サンプルを、合成ペプチドHAX42.2、PAX2 15マーおよびP3
1−D型の各々に対して、ELISAによって試験した。
【図3】 図3は、さまざまな合成ペプチドに対する抗HAX42−2抗血
清(第5採血サンプル)の免疫反応性を示す。
【図4】 図4は、さまざまな合成ペプチドに対する抗PAX2抗血清(第
5採血サンプル)の免疫反応性を示す。
【図5】 図5は、さまざまな合成ペプチドに対する抗P31D−型抗血清
(第5採血サンプル)の免疫反応性を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 15/09 C12N 15/00 A (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 セヴェソ,ミケラ イタリア共和国イ−35100 パドヴァ,ヴ ィア・イソンゾ 70 Fターム(参考) 4B024 AA11 BA53 HA15 4B064 AG27 CA10 CC24 DA13 4H045 AA11 AA20 AA30 BA41 CA40 DA75 DA76 EA50 FA71 FA72

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 GIT標的化薬剤の1つのドメインに特異的な抗体または抗
    体フラグメント。
  2. 【請求項2】 抗体または抗体フラグメントがポリクローナル抗体、モノク
    ローナル抗体、キメラ抗体、一本鎖抗体,FabフラグメントまたはFab発現
    ライブラリーからなる群より選択される、請求項1記載の抗体または抗体フラグ
    メント。
  3. 【請求項3】 GIT標的化薬剤がZElan033(PAX2、15マー
    )、ZElan088(HAX42−2、20マー)またはZElan053(
    P31 D型、16マー)からなる群より選択される、請求項1記載の抗体また
    は抗体フラグメント。
  4. 【請求項4】 (a)動物の体液中に抗体形成を誘導する条件下で、GIT
    標的化薬剤を動物の免疫系と接触させ;そして(b)動物の体液から抗体または
    抗体フラグメントを回収する段階を含む、請求項1記載の抗体または抗体フラグ
    メントの生成方法。
  5. 【請求項5】 組成物中のGIT標的化薬剤の存在を同定する方法、または
    、組成物中のGIT標的化薬剤を定量する方法であって、前記組成物は活性薬剤
    と結合したGIT標的化薬剤を含み、(a)抗体または抗体フラグメントとGI
    T標的化薬剤との間の結合を誘導する条件下で、GIT標的化薬剤の1つのドメ
    インに特異的な抗体または抗体フラグメントを該組成物と接触させ;そして(b
    )GIT標的化薬剤と特異的に結合する抗体または抗体フラグメントの量を検出
    する段階からなる、上記の同定または定量方法。
  6. 【請求項6】 組成物中のGIT標的化薬剤の存在箇所(location
    )を同定する方法であって、前記組成物は活性薬剤と結合したGIT標的化薬剤
    を含み、(a)抗体または抗体フラグメントとGIT標的化薬剤との間の結合を
    誘導する条件下で、GIT標的化薬剤の1つのドメインに特異的な抗体または抗
    体フラグメントを該組成物と接触させ;そして(b)GIT標的化薬剤に特異的
    に結合する抗体または抗体フラグメントの位置を可視化する段階からなる、上記
    同定方法。
  7. 【請求項7】 組成物が活性薬剤を充填したナノまたはミクロ粒子と結合し
    たGIT標的化薬剤を含む、請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 GIT標的化薬剤含有組成物をヒトまたは動物の胃腸組織と
    接触させた後にGIT標的化薬剤の存在箇所を同定する方法であって、(a)抗
    体または抗体フラグメントとGIT標的化薬剤との間の結合を誘導する条件下で
    、GIT標的化薬剤の1つのドメインに特異的な抗体または抗体フラグメントを
    該組成物と接触させ;そして(b)GIT標的化薬剤に特異的に結合する抗体ま
    たは抗体フラグメントの位置を検出する段階からなる、上記同定方法。
JP2000584309A 1998-11-19 1999-11-19 Gitレセプターを標的とするペプチドに対する抗体および関連する方法 Pending JP2002535246A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10903698P 1998-11-19 1998-11-19
US60/109,036 1998-11-19
PCT/IE1999/000116 WO2000031546A1 (en) 1998-11-19 1999-11-19 Antibodies to peptides that target git receptors and related methods

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002535246A true JP2002535246A (ja) 2002-10-22
JP2002535246A5 JP2002535246A5 (ja) 2007-01-18

Family

ID=22325476

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000584309A Pending JP2002535246A (ja) 1998-11-19 1999-11-19 Gitレセプターを標的とするペプチドに対する抗体および関連する方法

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP1131636A1 (ja)
JP (1) JP2002535246A (ja)
AU (1) AU1174300A (ja)
CA (1) CA2347700A1 (ja)
WO (1) WO2000031546A1 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997017613A1 (en) * 1995-11-10 1997-05-15 Elan Corporation, Plc Peptides which enhance transport across tissues and methods of identifying and using the same
WO1998051325A2 (en) * 1997-05-15 1998-11-19 Cytogen Corporation Random peptides that bind to gastro-intestinal tract (git) transport receptors and related methods
WO1998051825A1 (en) * 1997-05-15 1998-11-19 Elan Corporation, Plc Peptides which enhance transport of an active agent across tissues and compositions and methods of using the same

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU6032786A (en) * 1985-07-25 1987-01-29 University Of Minnesota Detection, imaging and therapy of renal cell carcinoma with monoclonal antibodies in vivo

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997017613A1 (en) * 1995-11-10 1997-05-15 Elan Corporation, Plc Peptides which enhance transport across tissues and methods of identifying and using the same
WO1998051325A2 (en) * 1997-05-15 1998-11-19 Cytogen Corporation Random peptides that bind to gastro-intestinal tract (git) transport receptors and related methods
WO1998051825A1 (en) * 1997-05-15 1998-11-19 Elan Corporation, Plc Peptides which enhance transport of an active agent across tissues and compositions and methods of using the same

Also Published As

Publication number Publication date
CA2347700A1 (en) 2000-06-02
WO2000031546A1 (en) 2000-06-02
AU1174300A (en) 2000-06-13
EP1131636A1 (en) 2001-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Schäffler et al. Blood protein coating of gold nanoparticles as potential tool for organ targeting
CN101815724B (zh) 用于将轭合至其的试剂递送至组织的抑肽酶样多肽
CA2759129C (en) Treatment of ovarian cancer using an anticancer agent conjugated to an angiopep-2 analog
EP1329226B1 (en) Hapten-Carrier Conjugates for use in Drug Abuse Therapy
US20040142389A1 (en) Antibodies to peptides that target GIT transport receptors and related methods
CN109843336A (zh) 用于靶向t细胞癌症的方法和组合物
US20030091574A1 (en) Combination treatment of pancreatic cancer
JPH074269B2 (ja) シクロスポリン類に対するモノクロ−ナル抗体
JP2009530271A (ja) 固体の経口投与形態の医薬組成物、及びその製造方法
US20110123537A1 (en) Binding epitopes for g250 antibody
US6054127A (en) Hapten-carrier conjugates for use in drug-abuse therapy and methods for preparation of same
JP2009533350A (ja) B細胞悪性疾患を処置するための組成物および方法
JP2021113196A (ja) 標的型薬物デリバリーのための自己集合性分子
EP4003389A1 (en) Methods and compositions for treating cancer using peptide nucleic acid-based agents
JP2001513111A (ja) 腫瘍付随血管(tumor−associated blood vessels)上の血管透過因子の複数のエピトープに結合する同時インビボイムノコンジュゲート
CN110172084A (zh) 68Ga标记NODAGA修饰c-Met分子探针及制备与应用
CN104797597B (zh) 针对胞壁肽的单克隆抗体
JP2003513985A (ja) 天然に存在しないエナンチオマー(L−ビオチン)を結合する抗体および該抗体のターゲッティング薬剤(agent)としての使用
US20180193455A1 (en) Antibodies to tumor associated complex n-glycans with terminal glcnacbeta residues and methods of use thereof
JP5671347B2 (ja) アドレナリン受容体のα1ループ2またはβ2ループ1上のエピトープを認識する抗体に対して結合親和性を有するペプチド
JP2002535246A (ja) Gitレセプターを標的とするペプチドに対する抗体および関連する方法
US20210353771A1 (en) Compositions and Methods for Treating Dopamine Disorders
KR100834383B1 (ko) 전환 성장 인자 알파를 함유하는 백신 조성물
CN107589262B (zh) 用于检测乳腺癌的试剂盒
CN107589261B (zh) 一种用于检测乳腺癌的试剂盒

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061117

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061117

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20061206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090817

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20091110

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20091117

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100421