JP2002534067A - 水槽窓の内側を清掃するための装置及び方法 - Google Patents
水槽窓の内側を清掃するための装置及び方法Info
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Abstract
Description
り、該装置は、水槽窓の内側に配置される内側構成要素と水槽窓の外側に配置さ
れる外側構成要素とを備えており、内側構成要素と外側構成要素が磁力の影響を
受けて互いにひきつけ合い、外側構成要素を水槽窓に沿って動かせば、内側構成
要素が外側構成要素の動きに追随するようになっている。更に本発明は、磁石を
備えた二つの構成要素を使って、水槽窓、特に水槽窓の内側を清掃する方法に関
する。
許出願番号第2,105,977号で知られている。その中に開示されている装
置は、永久磁界及び実質的に互いに直角な一対の清掃面を有する内側装置と、内
側装置を操作するための永久磁界を有する外側装置とを備えている。この種の装
置を用いる場合は、内側装置を水槽窓の内側に配置し、その後に外側装置を水槽
窓の外側に配置して、磁力で二つの装置を水槽窓に「貼り付かせ」る。外側装置
を水槽窓に沿って動かすと、内側装置が外側装置の動きに追随し、水槽窓の内側
を清掃する。そのような装置の欠点は、磁力結合が機能しなくなった場合、内側
装置が水槽の底に沈むので、すくい網又は手で取り出さなければならないという
ことである。もう一つの重大な欠点は、水槽窓を清掃するこの方法を用いる場合
には、内側装置を手で水槽窓の内側に押さえつけ、同時に外側装置を水槽窓の外
側に配置しなければならないので、窓の上側は直ちに且つ容易に近づくことがで
きるようにしておく必要があるということである。しかし多くの水槽では、水槽
の上側にはカバープレートがあるので、内側装置を配置するのは簡単ではなく、
内側装置が突然外れて底に沈む危険性がかなり大きい。
うことは、オランダ特許出願番号第8700802号にも開示されている。この
出願で開示されている窓クリーナーは、地上又は上の階からは手の届かない建物
の外側の窓を清掃するのに特に適している。本明細書の出願者が着目してきた問
題、即ち、窓を清掃するのに適した構成要素が底面に沈む問題は、上記出願では
触れられておらず、従って上記出願に開示されている窓クリーナーは、本出願者
の着目する問題に対する解決法を提供してはいない。
の書類は本出願者の着目している問題、すなわち窓を清掃するのに適した構成要
素が底面に沈む問題については記載していない。更に、米国特許番号第4,97
7,637号は、窓清掃装置が清掃する窓から外れないように、吸着盤がホース
で窓清掃装置に連結されている磁石式窓清掃装置を開示している。
特許出願番号第0,527,580号、米国特許番号第5,601,322号で
も述べられているが、これらの装置は一つ又はそれ以上の磁石が備えられている
ものではない。
法を提供することである。
ことである。 本発明による上記装置は、磁力が取り除かれると、内側構成要素が水槽内に
存在する液体媒体上に浮揚した状態になるように、内側構成要素が構成されてい
ることを特徴とする。
構成要素は浮力を有するように設計されているので、磁力が取り除かれても底に
沈まない。例えば内側構成要素と、水槽の外側に配置され、以後外側構成要素と
考えることにする構成要素との間の磁力が取り除かれると、内側構成要素は水面
に上がってきて、その後で外側構成要素を操作することにより浮いている内側構
成要素を水槽窓に引き付けることができるので、外側構成要素と内側構成要素と
の間に再び密着状態を確立することができる。水槽内には水流が生じるので、常
に、水に浮かぶ内側構成要素が水槽窓の外側にある構成要素の磁界内に入ってく
る瞬間があり、二つの構成要素間の密着状態を再確立することができる。
を備えているように設計することが望ましい。 水槽窓の内側に配置されている構成要素内に空気が存在することで、磁力を取
り除いた場合、内側構成要素は確実に、底に沈まないで水面に上がってくるよう
になる。
構成要素は、水槽内に存在する液体媒体の密度よりも低密度の材料を含むことが
望ましい。
と、水槽窓の内側に配置されることになる構成要素の密度が、水槽内に入れられ
る液体媒体の密度よりも低く、浮力が確保されるようにすることが勿論重要であ
る。そのような材料を用いれば、内側構成要素の空気室で漏れが生じて、例えば
水が内側構成要素内に流れ込むことがあっても、内側構成要素が底まで沈むこと
はない。
方に、一つ又はそれ以上の磁石が装着されているのが特に望ましい。 両方の構成要素に磁石を装着することにより、二つの構成要素の間に、非常に
厚い水槽窓を清掃する場合には特に重要となる、強い連結が確立される。また、
内側構成要素で水槽の底面付近の水槽窓を清掃しようとする場合にも、内側構成
要素に働く力は液体表面近くでよりも底面付近での方がかなり大きいので、強力
な磁界が必要となる。更に、両方の構成要素内に磁石を用いることにより、磁石
連結は容易に壊されないようになるし、これはポンプ、水中植物、装飾用石材の
ようなある種の障害物の周りを清掃する場合には非常に重要である。
れているのではなく、磁界に引き付けられる材料を含んでいる方が望ましい。 そのような実施例の内側構成要素は、例えば、鉄板又は磁力に引き付けられる
何か他の材料を含んでいる。磁石の代わりにそのような材料を用いることによっ
て重量をかなり低減することができる。更に、この方法でコストが節減できる。
には、前記構成要素が水槽窓に平行な面に粗い表面を備えるていことが特に望ま
しい。
により、汚れている水槽窓を容易に清掃することができるようになる。粗い表面
は、例えば、鱗状又は格子状の構造を持つ内側構成要素により作り出すことがで
きる。そのような構造は、簡単なデザインの金型を使った射出成形処理により作
り出すことができる。
成要素は、水槽窓に並行な面が滑らかな面となっていることが望ましい。外側構
成要素のそのような滑らかな表面は、例えば、フェルトのような材料を使って作
り出すことができる。
置される外側構成要素とを備え、それらの構成要素は磁力の影響の下で互いに引
き合い、外側構成要素を水槽窓に沿って動かすと、内側構成要素が磁力の影響の
下でその動きに追随するようになっている装置を用いることを特徴とする、水槽
窓、特に水槽窓の内側を清掃するための方法に関する。
発明の本質から離れることなく上記の請求項の範囲内で変更及び修正が可能であ
ることを理解されたい。
ト3とセグメント4から構成され、セグメント3はセグメント4に固定されるよ
うになっている。更にセグメント4には、一つ又はそれ以上の凹みが設けられて
おり、その中に一つ又はそれ以上の磁石6を配置することができるようになって
いる。前記セグメントを補強するために、一つ又はそれ以上の当て板がセグメン
ト3内に設けられている。セグメント4上にセグメント3を組み合わせると、セ
グメント3及びセグメント4に囲まれた空気室ができることにより、水槽内に入
れられた液体媒体に浮かんでいられる内側構成要素1が出来上がる。セグメント
4の底面プレート(図示せず)は、効果的に清掃できるように粗い表面を有して
いる。
つのセグメント8及び9から構成され、セグメント8、9は互いに固定できるよ
うになっている。セグメント9は一つ又はそれ以上の凹み(図示せず)を備えて
おり、その中に一つ又はそれ以上の磁石(図示せず)が入れられているのが望ま
しい。そのような凹みは、例えば図1に示されている前記凹み5に対応する。セ
グメント9の、水槽窓の外側と接する底面プレート10が前記窓を傷つけないよ
うに、底面プレート10は、例えばフェルトのような材料を使って滑らかな表面
を有するようになっていることが望ましい。内側構成要素1及び外側構成要素2
の説明では、セグメント4とセグメント9内に一つ又はそれ以上の磁石6が入れ
られていると述べたが、ある特定の実施例では、セグメント4、9のどちらか一
方だけが一つ又はそれ以上の磁石を含んでおり、もう一方のセグメントは磁界に
より引き付けられる性質の材料を含んでいるのが望ましい。水槽窓の内側に配置
される構成要素1の浮力は、図1のセグメント3及びセグメント4で囲まれた空
気室により作り出されているが、そのような浮力を作り出すための機構はこれだ
けに限定されるものではないということを理解されたい。したがって、別の特定
の実施例では、内側構成要素1を、その密度が水槽内の液体媒体の密度よりも低
くなるような材料で形成することが望ましい。このように、損傷又は接着が悪い
ことによって、例えばセグメント3とセグメント4との間の継目を通って空気が
漏れ内側構成要素1が底に沈むことのないように、内側構成要素1を、例えば、
発泡材で形成することもできる。図1では二つの環状の凹み5が用いられている
が、本発明はこれに限定されるものではなく、凹み5の数や幾何学形状はどのよ
うなものであってもよいことは自明である。
な透明な材料から作られた直立辺12を有しており、例えば水のような液体媒体
13で満たされている水槽11には、しばらくすると水槽窓11の内側に付着物
が現れる。一般的に藻類が成長して生じるそのような付着物は、直立辺12の透
明性を減退させるようになるので、邪魔なものである。簡単にするために、ポン
プや清浄化構成要素のような通常水槽内にある装置、水中植物、魚などは水槽1
1内に図示していない。内側構成要素1は水面13上に配置されており、その後
外側構成要素2が、望ましくは、例えば概略的に示されている手14のような手
で、直立辺12に押し付けられる。内側構成要素1と外側構成要素2との間に磁
力があるので、内側構成要素1は直立辺12に引きつけられて、図3に概略的に
示すように連結状態が作り出される。外側構成要素2を直立辺12の外側で前後
に動かすと、水槽窓の内側に配置される内側構成要素1は、内側構成要素1と外
側構成要素2との間に作り出される磁力の影響を受けて、外側構成要素2の動き
に追随し、その結果、水槽窓すなわち直立辺12の内側が清掃される。内側構成
要素1のセグメント3のこの特殊な形状のおかげで、内側構成要素は一つの直立
辺12から別の直立辺12へと容易に移動することができる。
況を概略的に示している。こうして、実際に底に沈む従来技術の窓クリーナーと
は異なり、内側構成要素1は底に沈むことなく液体表面に浮いている。外側構成
要素2を水槽11に近づけると、内側構成要素1と外側構成要素2との間の磁石
連結を容易に復旧することができ、内側構成要素1は感知した磁力の影響を受け
て直立辺12に引き付けられる。これにより図3に示されている状況が再現され
る。水槽窓又は直立辺12の内側に配置される内側構成要素1を、液体媒体13
に対して不活性である材料で作ることにより、内側構成要素1を水槽11内に永
久に止めることができるので、外側構成要素2を水槽窓12周辺で操作するだけ
で好きなときに水槽窓12を清掃することができる。
載されているが、本発明はそのような特定の実施例には限定されないことを理解
されたい。従って、構成要素1と構成要素2とを入れ換えることも可能で、構成
要素1又は構成要素2を水槽窓の外側に配置することができ、そのような実施例
では、当然、水槽窓の内側に配置される構成要素が浮力を有することになる。
す概略図である。
状況を示す概略図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 水槽窓の内側に配置される内側構成要素と、水槽窓の外側に
配置される外側構成要素とを備えており、前記内側構成要素と前記外側構成要素
とは磁力の影響の下で互いにひきつけ合い、前記外側構成要素を水槽窓に沿って
動かすと前記内側構成要素が前記外側構成要素の動きに追随するようになってい
る、水槽窓、特に水槽窓の内側を清掃するための装置において、水槽の内側に配
置される前記構成要素(1)は、磁力が取り除かれると、前記内側構成要素が水
槽(11)内に存在する液体媒体(13)上に浮いていられるように構成されて
いることを特徴とする装置。 - 【請求項2】 前記内側構成要素(1)が前記内側構成要素に浮力を提供す
る空気室を備えていることを特徴とする請求項1に記載の装置。 - 【請求項3】 前記内側構成要素(1)が、浮力を得るために、前記水槽(
11)内に存在する液体媒体(13)の密度よりも低密度を有する材料を含むこ
とを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載の装置。 - 【請求項4】 前記内側構成要素(1)と前記外側構成要素(2)とが両方
共、一つ又はそれ以上の磁石(6)を備えていることを特徴とする請求項1から
3の何れかに記載の装置。 - 【請求項5】 前記内側構成要素(1)が、磁界により引き付けられる性質
の材料を含むことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の装置。 - 【請求項6】 前記内側構成要素(1)には、前記水槽窓(12)に平行な
面に粗い表面が設けられていることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載
の装置。 - 【請求項7】 前記外側構成要素(2)には、前記水槽窓(12)に平行な
面に滑らかな表面が設けられていることを特徴とする請求項1から5の何れかに
記載の装置。 - 【請求項8】 前記滑らかな表面がフェルトのような材料を使うことで得ら
れることを特徴とする請求項7に記載の装置。 - 【請求項9】 水槽窓の内側に配置される内側構成要素と、水槽窓の外側に
配置される外側構成要素とを備え、前記内側構成要素と前記外側構成要素とは磁
力の影響の下で互いにひきつけ合い、前記外側構成要素を水槽窓に沿って動かす
と、前記内側構成要素が磁力の影響の下で前記外側構成要素の動きに追随するよ
うになっている装置を使って、水槽窓、特に水槽窓の内側を清掃するための方法
において、上記請求項1から8の何れかに記載の装置が用いられることを特徴と
する方法。
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