JP2002533893A - 発煙量が少ない自己消火型ケーブルの製造方法及び該ケーブル内で使用される難燃性組成物 - Google Patents

発煙量が少ない自己消火型ケーブルの製造方法及び該ケーブル内で使用される難燃性組成物

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JP2002533893A
JP2002533893A JP2000591628A JP2000591628A JP2002533893A JP 2002533893 A JP2002533893 A JP 2002533893A JP 2000591628 A JP2000591628 A JP 2000591628A JP 2000591628 A JP2000591628 A JP 2000591628A JP 2002533893 A JP2002533893 A JP 2002533893A
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Abstract

(57)【要約】 ケーブル、特に、自己消火性特性を有し且つ発煙量が少ない低電圧電力伝送用又は電気通信用の電気ケーブルの製造方法であって、ポリマー基材と、無機質難燃性フィラーと、脱水剤とから成る難燃性組成物を押出し成形することにより難燃性被覆層が得られる方法である。脱水剤が存在することは、実質的に孔が存在しない平滑で且つ均一な難燃性層を得ることを可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、ケーブル、特に低電圧電力伝送又は電気通信用の電気ケーブルであ
って、自己消火特性を有し且つ発煙量の少ない電気ケーブルの製造方法及び該ケ
ーブル内で使用される難燃性組成物に関する。
【0002】 自己消火型ケーブルは、一般に、適当な添加剤を添加することにより難燃特性
が与えられたポリマー組成物から成る難燃被覆をケーブルのコアの上で押出し成
形することにより製造される。例えば、難燃性添加剤として、三酸化アンチモン
と組み合わされた有機質ハロゲン化物を含むポリエチレン又はエチレン/ビニル
酢酸共重合体系をこの目的に使用することができる。しかし、ハロゲン化した難
燃性添加剤は、ポリマーの製造中、部分的に分解するため、作業員にとって有害
で且つポリマー加工装置の金属部品を腐蝕させるハロゲン化ガスを発生させるた
め、多くの欠点がある。更に、これら添加剤が火炎内に直接配置されたならば、
その燃焼は有毒ガスを含む極めて多量の煙を発生させる。三酸化アンチモンが添
加されたポリ塩化ビニル(PVC)が基本ポリマーとして使用されるとき同様の
欠点が生ずる。
【0003】 このため、近年、自己消火性ケーブルを製造するとき、ハロゲン無しの化合物
が使用されており、この場合、全体として、ポリオレフィン型のポリマー基材は
、全体として水酸化物、酸化水和物又は金属の酸化水和物又は塩水和物、特に水
酸化マグネシウム又はアルミナ三水和物のようなアルミニウム又はマグネシウム
又はその混合体のような無機質難燃性フィラーと混合される(例えば、米国特許
第4,145,404号、米国特許第4,673,620号、欧州特許第328
,051号及び欧州特許第530,940号を参照)。
【0004】 無機質フィラーは、例えば、飽和又は不飽和脂肪酸又はその塩、特に、オレイ
ン酸又はステアリン酸又は相応するオレイン酸塩又はステアリン酸塩或いは有機
シラン又はチタン酸塩のような色々な疎水性製品であり、又はこれら疎水性製品
で被覆されているため使用することができる。
【0005】 例えば、親国際特許出願第96/27885号には、重量比で1乃至20%の
ポリエチレンワックスと、重量比で100乃至200%の水酸化マグネシウム(
例えば、アルキルシラン(ポリプロピレンの重量に対して重量%)のような疎水
性製品で被覆された)とにより補強された、ポリマーマトリックスのようなポリ
プロピレンを含む電気ケーブルを被覆する難燃性組成物が記載されている。この
被覆は、フィラーとポリマーマトリックスとの適合性を向上させると同時に、難
燃性被覆に対し疎水性特性を付与し、これにより、材料の絶縁特性の効果を低下
させる水分の吸収を防止すると言われている。
【0006】 日本国特許出願第07−161,230号(公開)には、水酸化物の重量に対
して0.5乃至5%の重量比の量にて油脂又はその塩により又はシラン又はチタ
ン酸塩で表面処理し且つ適宜に研磨された天然の水酸化マグネシウムを含む難燃
性特性を有するポリマー組成物が記載されている。この特許出願に記載されてい
るように、フィラーの表面処理は該フィラーを水分の吸収を少なくし、これによ
り、ケーブルにて組成物を押出し成形する間、フィラーから放出された水蒸気を
材料の拡張作用に影響を与え且つこのようにして製造されたケーブルの表面の外
観を悪化させるのを防止することを可能にすると言われている。
【0007】 当該出願人は、上述した無機質フィラーが使用される自己消火性ケーブルの製
造において、従来技術に記載されたように、疎水剤にてこのフィラーを被覆する
ことは、特に、難燃性組成物の押出し方法が流動性を増し且つ組成物の加工性を
増し、押出し成形率を高め、従って、高い生産性が得られるように高温度にて行
われるとき、工業的規模で再現可能な満足し得る結果を得るのに十分ではないこ
とが分かった。具体的には、当該出願人は、被覆し又は被覆しない何れかの難燃
性フィラーの場合、特に、天然のもの(すなわち、合成ではなくて、鉱物から得
られた)から光沢のない粗い面となる満足し得ない外観の被覆層が形成されるこ
とをしばしば観察した。更に、特定の場合、難燃性層内で孔を形成することは、
この被覆の機械的性質を劣化させることが観察された。
【0008】 当該出願人は、ポリマー基材及び無機質難燃性フィラーから成る組成物に脱水
和化剤が添加されるならば、孔が実質的に存在せず、また、平滑で且つ均一な外
面を有する難燃性被覆が施された自己消火型ケーブルを得ることが可能であるこ
とが分かった。この脱水剤は、混合(化合)段階の間、難燃性組成物に添加し又
は押出し成形機の上流で直接添加することができる。
【0009】 第一の局面において、このように、本発明は、発煙量が少ない自己消火型ケー
ブルの製造方法であって、 (a)ポリマー基材と無機質難燃性フィラーとから成る難燃性組成物を作製す
ることと、 (b)難燃性被覆層が得られるように、絶縁層にて選択的に予め被覆された導
電体上にて上記難燃性組成物を押出し成形することとを備える方法であって、脱
水剤が上記難燃性組成物に添加されることを特徴とする製造方法に関するもので
ある。
【0010】 本発明の第一の実施の形態によれば、脱水剤は、難燃性組成物を作製する段階
(a)中に添加される。 1つの好ましい実施の形態において、組成物を所定の温度にて混合する第一の
段階の間、また、難燃性フィラー中に存在する水分含有量を少なくし得るように
所定の時間、脱水剤は難燃性組成物の作製段階(a)の間に添加される。
【0011】 本発明の更なる実施の形態によれば、脱水剤は、難燃性組成物の押出し成形段
階(b)の間に添加される。 更なる局面によれば、本発明は、ポリマー基材と無機質難燃性フィラーとから
成る難燃性組成物であって、脱水剤を含むことを特徴とする難燃性組成物に関す
るものである。
【0012】 当該出願人が理解するところによれば、脱水剤は、難燃性フィラー中に存在す
る水を吸収することによりその作用を発揮し、このフィラーは、押出し成形段階
中に組成物を加熱する間に解放される。この吸収メカニズムは、不可逆的型式で
あることが好ましく、又は脱水剤は水分を可逆的に吸収することができるが、押
出し成形温度にて水分の解放量は少なく、押出し成形段階中、水蒸気状態の水が
実質的に存在しないことを保証する。このようにして、加工することで、難燃性
被覆内に孔が形成されるのを防止し且つ/又はその表面の粗い外観を防止する。
解放された水分量は、押出し成形温度の上昇に伴って増し、その結果、脱水剤の
存在に起因する利点は、特に、全体として180℃以上、好ましくは、200℃
以上の比較的高い押出し成形温度が使用されるときに特に明確となる。
【0013】 更に、当該出願人は、表面の外観及び難燃性被覆の機械的性質に対する脱水剤
の効果は、例えば、水滑石等のような鉱物を研磨することで得られた水酸化マグ
ネシウムのような天然の難燃性フィラーが使用されるときに特に明白となること
が分った。その理由は、天然の難燃性フィラーは、典型的に合成難燃性フィラー
に見られるよりも多量の水分を含むからであると考えられる。存在する水分は、
開始鉱物から得られ又はこの鉱物に対して行われる研磨過程から得られ、又はそ
の周囲物から吸収することができる。
【0014】 使用可能な脱水剤は、取り扱いが容易であり、難燃性フィラーの作用機構に悪
影響を与えず、また、高温度まで加熱され又は塩の直接の作用にさらされた場合
に、有毒な生成物を発生させない、容易に入手可能な無機質化合物である。特に
、脱水剤は、酸化カルシウム、塩化カルシウム、無水アルミナ、ゼオライト、硫
酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化バリウム等又はその混合体から選ぶこ
とができる。酸化カルシウム及びゼオライト又はその混合体が特に好まれる。
【0015】 難燃性組成物に添加すべき脱水剤の量は、主として、この剤の性質及び効果に
基づいて及び難燃性フィラー中に存在する水分量に基づいて予め決定される。一
般に、難燃性フィラーの重量に対して0.5乃至15重量%、好ましくは、1乃
至10重量%の範囲の量の脱水剤が満足し得る結果を保証するのに十分であると
考えられる。
【0016】 一般に使用することのできる難燃性フィラーは、水酸化物、酸化水和物、特に
、カルシウム、アルミニウム又はマグネシウムのような金属の塩又は塩水和物、
であり、これらは、例えば、水酸化マグネシウム、三アルミナ水和物、炭酸マグ
ネシウム水和物、炭酸マグネシウム、カルシウム及び炭酸マグネシウム水和物、
カルシウム及び炭酸マグネシウム、又はそれらの混合体であることが好ましい。
水酸化マグネシウムが特に好ましく、それは、この水酸化マグネシウムは、分解
温度が約340℃であることを特徴とし、これにより、高温の押出し成形温度を
使用することを許容するからである。当該出願人が1997年12月1日に出願
した欧州特許出願第97121042号及び研究発表No.407(1998年
3月)の出版物に記載されており、水滑石等のような水酸化マグネシウムに基づ
く鉱物を研磨することにより得られた天然の水酸化マグネシウムを使用すること
が特により好ましい。
【0017】 難燃性フィラーは、8乃至24の炭素原子を含み、又は、例えば、オレイン酸
、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、マグネシウム
又は亜鉛ステアリン酸塩又はオレイン酸塩等ような、その金属塩を含む飽和又は
不飽和脂肪酸で表面処理し又は処理しない粒子の形態にて一般に使用される。ポ
リマーマトリックスとの適合性を増すため、同様に、難燃性フィラーを例えば、
ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリアセチルシラン、テトライソプロピルチ
タン酸塩、テトラ−n−ブチルチタン酸塩等のような有機質シラン又はチタン酸
塩のような適当な結合剤にて表面処理することができる。
【0018】 添加すべき難燃フィラーの量は、例えば、標準IEC332−1及びIEC3
32.3 A、B、Cによる試験のような通常の耐火試験に合格することのでき
るケーブルが得られるように予め設定される。一般に、この量は、難燃性組成物
の総重量に対して重量比で10乃至90%の範囲、好ましくは、重量比で30乃
至80%の範囲とする。
【0019】 ポリマー基材は、ポリオレフィン、色々なオレフィン共重合体、エチレン的に
不飽和のエステルを有するオレフィンの共重合体、ポリエステル、ポリエーテル
、ポリエーテル/ポリエステル共重合体及びその混合体から選ぶことができる。
【0020】 かかるポリマーの例は、高密度ポリエチレン(HDPE)(d=0.940−
0.970g/cm3)、中密度ポリエチレン(MDPE)(d=0.926−
0.940g/cm3)、低密度ポリエチレン(LDPE)(d=0.910−
0.926g/cm3)、3乃至12の炭素原子を含むα−オレフィンを有する
エチレン共重合体(例えば、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン等)、特
に線形低密度ポリエチレン(LLDPE)及び超低密度ポリエチレン(ULDP
E)(d=0.860−0.910g/cm3)、ポリプロピレン(PP)、別
のオレフィン、特にエチレンを有するプロピレンの熱可塑性共重合体、アルキル
アクリレート、アルキルメタクリレート及びビニルカルボキシレートであり、線
形又は枝状アルキル基は、1乃至8、好ましくは、1乃至4の炭素原子を含む一
方、線形又は枝状カルボキシル基は、2乃至8、好ましくは、2乃至5の炭素原
子を含む。特に、エチレン/酢酸ビニル塩(EVA)共重合体のようなアルキル
アクリル酸塩、アルキルメタクル酸塩及びビニルカルボン酸塩から選んだ少なく
とも1つのエステルを含むエチレンの共重合体、エチレン/エチルアクリル酸塩
(EEA)共重合体、エチレン/ブチルアクリル酸塩(EBA)共重合体、エチ
レン/α−オレフィンゴム、特にエチレン/プロピレンゴム(EPR)、エチレ
ン/プロピレン/ジエンゴム(EPDM)、天然ゴム、ブチルゴム、及びその混
合体である。
【0021】 特に好ましい共重合体は、「シングルーサイト」触媒、特に、メタクロセン触
媒又は規制された幾何学的な触媒の存在下にて、3乃至12炭素原子及び選択的
にジエンを含む、少なくとも1つのα−オレフィンにてエチレンを共重合化する
ことにより得ることのできるものである。
【0022】 これらの共重合体は、0.860乃至0.904g/cm3、好ましくは、0
.865乃至0.902g/cm3の範囲の密度及び45%以上の組成物分配指
数を特徴としており、該指数は、α−オレフィンの総平均分子量の50%以内の
α−オレフィンの含有率を有する共重合体の分子量の%として規定されたもので
ある。これら共重合体は、次のモノマー組成物を有することが好ましい。すなわ
ち、75乃至97モル%、好ましくは、90乃至95モル%のエチレン、3乃至
25モル%、好ましくは、5乃至10モル%のα−オレフィン、0乃至5モル%
、好ましくは、0乃至2モル%のジエンである。α−オレフィンは、プロピレン
、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン等から選ぶことが好ましい。この型
式の製品はデュ・ポン・ダウ・エラストマーズ(Du−Pont−Dow El
astomers)からインゲージ(Engage)(登録商標名)及びエクソ
ンケミカル(Exxon Chemical)からイグザクト(Exact)(
登録商標名)という商標名のものが商業的に入手可能である。
【0023】 シングルーサイト合成により得られたエチレン共重合体は、例えば、上記の欧
州特許第97121042.2号に記載されており、結晶プロピレン単独重合体
又は共重合体との混合体であるか、又は当該出願人の名にて1998年9月25
日付けで出願された欧州特許出願第98118194.4号に記載され又は代替
的に米国特許第5,707,732号に記載されたように、0.905乃至0.
970g/cm3、好ましくは、0.910乃至0.940g/cm3の範囲の密
度を有するエチレン単独重合体又は共重合体との混合体として使用されることが
好ましい。特に、ポリマー基材は、上記に規定したように、このように、重量比
で5乃至60%、より好ましくは、重量比で10乃至45%のプロピレン又はエ
チレン単独重合体又は共重合体、また、シングルーサイト合成により得られたエ
チレン共重合体は、重量比で40乃至95%、より好ましくは、重量比で55乃
至90%含むことが好ましく、このパーセンテージは、重合系成分(a)及び(
b)の総重量に対するものである。
【0024】 難燃性フィラーの活性基とポリマー鎖の活性基との相互作用を増すことのでき
る結合剤を、難燃性フィラーとポリマーマトリックスとの間の適合性を向上させ
得るように混合体に添加することができる。この結合剤は、当該技術分野で既知
のものから選ぶことができ、これは、例えば、飽和シラン化合物又は少なくとも
1つのエチレン系不飽和物を含むシラン化合物、エチレン系不飽和を含むエポキ
シド、モノカルボン酸又は好ましくは、少なくとも1つのエチレン系不飽和を有
するジカルボン酸又はその誘導体、特に、無水物又はエステルである。
【0025】 この目的に適したシラン化合物の例は次の通りである。γ−メタアクリルオキ
シプロピルトリメトキシシラン、アルキルトリメトキシシラン、アルキルトリエ
トキシシラン、アルキルメチルジメトキシシラン、アルキルメチルジエトキシシ
ラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリス(2−メトキシエトキシ)シラ
ン、ジメチルジエトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン
、ビニルメトキシシラン、ビニルメチルジメトキシシラン、ビニルトリエトキシ
シラン、オクチルトリエトキシシラン、イソブチルトリエトキシシラン、イソブ
チルトリメトキシシラン等又はその混合体である。
【0026】 エチレン系不飽和物を含むエポキシドの例は、グリシジルアクリル酸塩、グリ
シジルメタクリル酸塩、イタコン酸のモノグリシジルエステル、リンゴ酸のグリ
シジルエステル、ビニルグリシジルエーテル、アリルクリシジルエーテル等又は
その混合体である。
【0027】 少なくとも1つのエチレン系不飽和物又はその誘導体を有し、結合剤として使
用することができるモノカルボン又はジカルボン酸は、例えば、リンゴ酸、リン
ゴ酸無水物、フマル酸、シトラコニック酸、イタコン酸、アクリル酸、メタアク
リル酸等、及びこれらから誘導された無水物又はエステル、又はその混合体であ
る。リンゴ酸無水物が特に好ましい。
【0028】 ラジカル反応によって例えば、α−オレフィンを有するポリエチレン又はエチ
レンの共重合体のようなポリオレフィンに含浸されるため、結合剤が使用可能で
ある(例えば、欧州特許第530,940号参照)。グラフトした結合剤の量は
、全体として、重量比で100部分のポリオレフィンに対し重量比で0.05乃
至5部分、好ましくは、重量比で0.1乃至2部分である。リンゴ酸無水物でグ
ラフトしたポリオレフィンは、例えば、フッサボンド(Fusabond)(登
録商標名)(デュポン(Du Pont))、オレバク(Orevac)(登録
商標名)(エルフアトケム(Elf Atochem))、エクセロア(Exx
elor)(登録商標名)(エクソンケミカル(Exxon Chemical
))、イパレックス(Yparex)(登録商標名)(DSM)等の商標名で既
知である商業的な製品として入手可能である。
【0029】 これと代替的に、上述した型式のカルボキシル又はエポキシド型の結合剤(例
えば、リンゴ酸無水物)又はエチレン系不飽和物(例えば、ビニルトリメトキシ
シラン)を有するシランは、ラジカル励起剤と組み合わせて混合体に添加し、適
合可能な剤をポリマーマトリックスの上に直接グラフトすることができる。第三
ブチルパーベンゾアート、過酸化ジクミル、過酸化ベンゾイル、過酸化ジ−ター
ル−ブチル等のような有機系過酸化物を励起剤として使用することができる。こ
の方法は、例えば、米国特許第4,317,765号、日本国特許出願第62−
58774号又は代替的に上述した欧州特許出願第97121042.2号及び
欧州特許出願第98118194.4号に記載されている。
【0030】 混合体に添加すべき結合剤の量は、主として、使用される結合剤の型式及び添
加される難燃性フィラーの量に依存して変更可能であり、全体として、基ポリマ
ー混合体の総重量に対して重量比で0.01乃至5%の範囲、好ましくは0.0
5乃至2%の範囲である。
【0031】 酸化防止剤、加工用の共助剤、潤滑剤、顔料及びその他のフィラー等のような
その他の従来の共重合体を本発明に従って組成物に添加することができる。 この目的に適した従来の酸化防止剤は、例えば、重合したトリメチルジヒドロ
キノリン、4,4´−チオビス(3−メチル−6−タートブチル)フェノール、
ペンタエリトリルテトラ−[3−(3,5−ジ−タート−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオン酸塩]、2,2´−チオジエチレンビス[3,5(3,
5−ジ−タート−ブチル−4−ヒドロキシ−フェニル)プロピオン酸塩]等、又
はその混合体である。
【0032】 本発明にて使用可能な他のフィラーは、例えば、ガラス粒子、ガラスファイバ
、か焼高陵石、タルク等、又はその混合体を含む。通常、ポリマー基材に添加さ
れる加工用の共助剤は、例えば、カルシウムステアリン酸塩、亜鉛ステアリン酸
塩、ステアリン酸、パラフィンワックス、シリコーンゴム等、又はその混合体で
ある。
【0033】 本発明による難燃性組成物は、熱可塑性性質を有し、このためリサイクル可能
である被覆が得られるように、非架橋結合形態にて使用されることが好ましい。 本発明による難燃性組成物は、ポリマー基材、難燃性フィラー、脱水剤及び存
在するその他の添加剤を、例えば、接線方向ロータ(バンブリ)又は連動ロータ
を保持する型式の内部ミキサ又はKo−練り機(バス(Buss))型の連続的
なミキサ又は同一回転又は反対回転2スクリュー型のミキサを使用する、当該技
術分野で既知の技術に従って、混合させることにより調合することができる。
【0034】 好ましくは、脱水剤は、組成物の最初の加工段階後に導入される。この段階中
、合成過程により発生された熱のため、難燃性フィラーは吸収された特定量の水
分を失う。このようにして、脱水フィラーの水分吸収能力の過早の低下が防止さ
れ、このフィラーは、主として、その後の押出し成形段階中に活性である必要が
ある。この第一の合成段階の組成物の温度は、少なくとも100℃、好ましくは
、少なくとも150℃であり、少なくとも5分間、行われる。
【0035】 これと代替的に、難燃性組成物の調合中、脱水剤を添加することに代えて、例
えば、押出し成形機ホッパを介して脱水剤を押出し成形中に添加してもよい。 その双方の場合、脱水剤は、選択的にマイクロワックス、油脂酸化物等のよう
な、分散型で且つ保護剤で被覆した分割した形態(粒子、粉体)にて難燃性組成
物に添加することができる。これと代替的に、ポリマー基材中でのその分散状態
を向上させるため、脱水剤は、ポリマー材料(例えば、半結晶状エチレン/プロ
ピレンゴム)内に予め分散させて使用することができる。
【0036】 押出し成形段階中、このようにして得られた難燃性組成物を使用して導体を直
接、被覆するか、又は絶縁層で予め被覆した導体上に外側シースを形成すること
ができる。その2つの層が存在するとき、その押出し成形は、2つの別個の段階
にて行うことができ、内層は、第一の通路内で導体上に押出し成形し、外層は、
第二の通路内で内層上に押出し成形する。好ましくは、被覆過程は、例えば、直
列に配置された2つの別個の押出し成形機が使用される「タンデム」技術又はこ
れと代替的に、単一押出し成形ヘッドによる共押出し成形により単一の通路内で
行ってもよい。
【0037】 難燃性組成物を押出し成形するときの温度は、広い範囲で変更可能であり、得
られる押出し成形速度の関数として予め設定される。押出し成形速度は実際上、
溶融状態の組成物の粘度、従ってその温度に依存する。一方、粘度は、主として
ポリマー基材の型式及び使用される難燃性フィラーの型式並びにその量に依存す
る。組成物に対する最低の押出し成形温度は、全体として、ポリマー基材の可塑
化温度以上である一方、最高押出し成形温度は、ポリマー基材及び/又は難燃性
フィラーの劣化又は分解を防止し得るように予め設定される。このように、上述
した判断基準に基づいて、上述したポリプロピレン及びエチレン/α−オレフィ
ン共重合体の混合体に基づく難燃性組成物の場合、マンガン水酸化物が難燃性フ
ィラーとして使用され、難燃性組成物を押出し成形するときの温度は、全体とし
て、160℃乃至320℃、好ましくは200℃乃至280℃の範囲である。
【0038】 本発明は主として、押出し成形により自己消火性ケーブルを製造することに関
するが、本発明による脱水剤を使用することにより起因する有利な点は、例えば
、特に、押出し成形し又は成形すべき材料の流動性を向上させ得るように高い加
工温度が必要とされるとき、電気ケーブル接続又は端子に対する結合ボックスの
ような疎水性フィラーが使用されるとき、ゴム製品を全体として製造するため異
なる押出し成形又は成形過程にて明らかである。
【0039】 次に、添付図面を特に参照して本発明をより明確に示す目的にてこれら実施の
形態の幾つかの例について説明する。 「低電圧」という語は、全体として、2kV以下、好ましくは1kV以下の電
圧を意味するものとする。
【0040】 図1のケーブルは、導体(1)と、電気絶縁体として機能する内層(2)と、
難燃性特性を有する保護シースとして機能する外層(3)とを備えている。 内層(2)は、例えば、ポリオレフィン(色々なオレフィンの単独重合体又は
共重合体)、オレフィン−エチレン的に不飽和のエステル共重合体、ポリエステ
ル、ポリエーテル、ポリエーテル/ポリエステル共重合体及びその混合体のよう
なものから選んだ、当該技術分野で既知である電気絶縁特性を有する架橋結合又
は非架橋結合ハロゲン無しのポリマー組成物にて形成することができる。かかる
ポリマーの例は、ポリエチレン(PE)、特に、線形低密度PE(LLDPE)
、ポリプロピレン(PP)、プロピレン/エチレン熱可塑性共重合体、エチレン
/プロピレンゴム(EPR)又はエチレン/プロピレン/ジエンゴム(PDEM
)、天然ゴム、ブチルゴム、エチレン/ビニル酢酸塩(EVA)共重合体、エチ
レン/メチルアクリル酸塩(EAM)共重合体、エチレン/エチルアクリル酸塩
(EEA)共重合体、エチレン/ブチルアクリル酸塩(EBA)共重合体、エチ
レン/α−オレフィン共重合体等である。
【0041】 これと代替的に、本発明に従って製造することができる自己消火型ケーブルは
、その他の絶縁層を介在させずに難燃性組成物を直接被覆した導体から成るもの
とすることができる。このようにして、難燃性被覆は、また、電気絶縁体として
も機能する。選択的に、識別目的のため、着色すべく適当な顔料と組み合わせた
磨耗防止剤として機能する薄いポリマー層を外部から追加することができる。
【0042】
【難燃性組成物の作製】
難燃性組成物は、95%の体積量まで充填された閉塞型バンブリミキサ(混合
チャンバの容積:1200cm3内で作製した。混合は、2つの段階に分けて行
った。第一の段階において、脱水剤を除いて化合物の成分を約200℃の温度に
達する迄、共に混合し、成分の良好な分散状態を保証し且つフィラー中の水分含
有量を少なくした。次に、混合体の温度を約200℃に保ちつつ、脱水剤を添加
した。
【0043】
【機械的性質】
直径120mm、及び長さ25直径(難燃性層の最終厚さ:0.8mm)のシ
リンダを有する押出し成形機内で、赤銅ワイヤ(断面積2.5m2)の上で上述
したように作製した組成物を押出し成形することにより、自己消火型ケーブルを
製造した。押出し成形機内の組成物の温度は、900m/分の押出し成形速度の
とき約250℃に保った。
【0044】 このようにして得られた難燃性被覆は、CEI標準20−34§5.1に従っ
て機械的に引張り強度試験を行った。その結果は、製造された各ケーブルに対し
、無作為に5つの試料に対し平均値として表1に掲げてある。製造した全てのケ
ーブルは、長さ60cmの試料を垂直に配置し、1分間試料に対し45°の角度
にて加えられたブンセン−バーナ炎の直接的な作用をさらすことからなる、IE
C標準332−1に従った火炎抵抗試験に合格した。 表1 例 1 2 3 4(*) 5 6(*) エンゲージ (Engage) 85 85 85 85 85 85 (登録商標名) 8003 モプレン 15 15 15 15 15 15 (Moplen) (登録商標名) EP1X35HF ヒドロフィ 210 210 210 210 −− −− (Hydrofy) (登録商標名) G1.5 ヒドロフィ −− −− −− −− 210 210 (登録商標名) G1.5S ペロキシモン 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 (Peroximon) (登録商標名) DC40 シリクエスト 1.8 1.8 1.8 1.8 1.8 1.8 (Silquest) (登録商標名) A−172 イルガノックス 0.8 0.8 0.8 0.8 0.8 0.8 (Irganox) (登録商標名) 1010 イルガノックス 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 (Irganox) (登録商標名) MD1024 ステアリン酸 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 ケザドル 2 6 10 −− 6 −− (Kezadol) (登録商標名) GR 900m/分にて押出し成形したケーブルの機械的特性 破断荷重 14.0 13.8 12.2 14.2 13.5 13.0 (MPa) 破断時の伸び 122 140 159 90 157 105 (%) (*)比較 エンゲージ(登録商標名)8003−メタクロセン触媒作用にて得られたエチレ
ン/1−オクテン共重合体 エチレン/1−オクテン重量比=82/18(1−オクテンの5.5モル%、
d=0.885g/cm3、MFI=1.0g/10´、CDI>70%、ΔH2 f =55.6J/g モプレン(登録商標名)EP1X35HF−無作為結晶プロピレン/エチレン共
重合体 d=0.900g/cm3、MFI=9.0g/10´、T2f=154℃、Δ
2f=90.6J/g ヒドロフィ(登録商標名)G1.5−表面処理せず、表面積10.4m2/g、
水滑石を研磨することにより得られる天然水酸化マグネシウム(シマ(SIMA
)カンパニー) ヒドロフィ(登録商標名)G1.5S−ステアリン酸により表面処理した、水滑
石を研磨することにより得られる、表面積10.4m2/gの天然水酸化マグネ
シウム(シマカンパニー) シリクエスト(登録商標名)A−172−結合剤 ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン(VTMOEO) ペロキシモン(登録商標名)DC40−過酸化物起爆薬ジクミル過酸化物 イルガノックス(登録商標名)1010−酸化防止剤 ペンタエトリルテトラキス[3−(3,5−ジ−タート−ブチル−4−ヒドロ
キシルフェニル)プロピオン酸塩](チバ・ガイギー(Ciba−Geigy)
) イルガノックス(登録商標名)MD1024−金属不活性化剤、1,2−ビス(
3,5−ジ−タート−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナミル)ヒドラジン(
チバ・ガイギー) ケザドル(登録商標名)GR−平均直径6乃至7μmの粒子を形成する、半結晶
性EPRゴム内に予分散された酸化カルシウム(CaOの重量比の80%)(ケ
トリッツ(Kettlitz)カンパニー 表1に掲げた結果は、酸化カルシウムの存在下で製造したケーブルにおいて、
難燃性被覆は、優れた機械的性質を有することを明確に実証するものである。こ
れに反して、脱水剤無しで製造された比較用のケーブルは、機械的性質が満足で
きず、この型式のケーブルは、また、この型式のケーブルに必要とされる仕様(
通常、12.5MPa以上の破断荷重及び125%以上の破断時の伸び)に合格
できない。視覚検査によれば、比較用ケーブルは、難燃性被覆内に微小コアが在
する鈍い表面を示すが、本発明に従って製造したケーブルではかかる欠点は完全
に存在しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従って製造することのできる自己消火性、低電圧の単極電気ケーブル
の断面の概略図である。
【手続補正書】
【提出日】平成13年6月28日(2001.6.28)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】 更に、当該出願人は、表面の外観及び難燃性被覆の機械的性質に対する脱水剤
の効果は、例えば、水滑石のような鉱物を研磨することで得られた水酸化マグネ
シウムのような天然の難燃性フィラーが使用されるときに特に明白となることが
分った。その理由は、天然の難燃性フィラーは、典型的に合成難燃性フィラーに
見られるよりも多量の水分を含むからであると考えられる。存在する水分は、開
始鉱物から得られ又はこの鉱物に対して行われる研磨過程から得られ、又はその
周囲物から吸収することができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】 使用可能な脱水剤は、取り扱いが容易であり、難燃性フィラーの作用機構に悪
影響を与えず、また、高温度まで加熱され又は塩の直接の作用にさらされた場合
に、有毒な生成物を発生させない、容易に入手可能な無機質化合物である。特に
、脱水剤は、酸化カルシウム、塩化カルシウム、無水アルミナ、ゼオライト、硫
酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化バリウム又はその混合体から選ぶこと
ができる。酸化カルシウム及びゼオライト又はその混合体が特に好まれる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】 一般に使用することのできる難燃性フィラーは、水酸化物、酸化水和物、特に
、カルシウム、アルミニウム又はマグネシウムのような金属の塩又は塩水和物、
であり、これらは、例えば、水酸化マグネシウム、三アルミナ水和物、炭酸マグ
ネシウム水和物、炭酸マグネシウム、カルシウム及び炭酸マグネシウム水和物、
カルシウム及び炭酸マグネシウム、又はそれらの混合体であることが好ましい。
水酸化マグネシウムが特に好ましく、それは、この水酸化マグネシウムは、分解
温度が約340℃であることを特徴とし、これにより、高温の押出し成形温度を
使用することを許容するからである。当該出願人が1997年12月1日に出願
した欧州特許出願第WO99/05688号及び研究発表No.407(199
8年3月)の出版物に記載されており、水滑石のような水酸化マグネシウムに基
づく鉱物を研磨することにより得られた天然の水酸化マグネシウムを使用するこ
とが特により好ましい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】 難燃性フィラーは、8乃至24の炭素原子を含み、又は、例えば、オレイン酸
、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、マグネシウム
又は亜鉛ステアリン酸塩又はオレイン酸塩のような、その金属塩を含む飽和又は
不飽和脂肪酸で表面処理し又は処理しない粒子の形態にて一般に使用される。ポ
リマーマトリックスとの適合性を増すため、同様に、難燃性フィラーを例えば、
ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリアセチルシラン、テトライソプロピルチ
タン酸塩、テトラ−n−ブチルチタン酸塩のような有機質シラン又はチタン酸塩
のような適当な結合剤にて表面処理することができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】 かかるポリマーの例は、高密度ポリエチレン(HDPE)(d=0.940−
0.970g/cm<SUP>3</SUP>)、中密度ポリエチレン(MDPE)(d=0
.926−0.940g/cm<SUP>3</SUP>)、低密度ポリエチレン(LDPE
)(d=0.910−0.926g/cm<SUP>3</SUP>)、3乃至12の炭素原
子を含むα−オレフィンを有するエチレン共重合体(例えば、1−ブテン、1−
ヘキセン、1−オクテン)、特に線形低密度ポリエチレン(LLDPE)及び超
低密度ポリエチレン(ULDPE)(d=0.860−0.910g/cm<SUP
>3</SUP>)、ポリプロピレン(PP)、別のオレフィン、特にエチレンを有する
プロピレンの熱可塑性共重合体、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレー
ト及びビニルカルボキシレートであり、線形又は枝状アルキル基は、1乃至8、
好ましくは、1乃至4の炭素原子を含む一方、線形又は枝状カルボキシル基は、
2乃至8、好ましくは、2乃至5の炭素原子を含む。特に、エチレン/酢酸ビニ
ル塩(EVA)共重合体のようなアルキルアクリル酸塩、アルキルメタクル酸塩
及びビニルカルボン酸塩から選んだ少なくとも1つのエステルを含むエチレンの
共重合体、エチレン/エチルアクリル酸塩(EEA)共重合体、エチレン/ブチ
ルアクリル酸塩(EBA)共重合体、エチレン/α−オレフィンゴム、特にエチ
レン/プロピレンゴム(EPR)、エチレン/プロピレン/ジエンゴム(EPD
M)、天然ゴム、ブチルゴム、及びその混合体である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】 これらの共重合体は、0.860乃至0.904g/cm<SUP>3</SUP>、好ま
しくは、0.865乃至0.902g/cm<SUP>3</SUP>の範囲の密度及び45
%以上の組成物分配指数を特徴としており、該指数は、α−オレフィンの総平均
分子量の50%以内のα−オレフィンの含有率を有する共重合体の分子量の%と
して規定されたものである。これら共重合体は、次のモノマー組成物を有するこ
とが好ましい。すなわち、75乃至97モル%、好ましくは、90乃至95モル
%のエチレン、3乃至25モル%、好ましくは、5乃至10モル%のα−オレフ
ィン、0乃至5モル%、好ましくは、0乃至2モル%のジエンである。α−オレ
フィンは、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテンから選ぶこと
が好ましい。この型式の製品はデュ・ポン・ダウ・エラストマーズ(Du−Po
nt−Dow Elastomers)からインゲージ(Engage)(登録
商標名)及びエクソンケミカル(Exxon Chemical)からイグザク
ト(Exact)(登録商標名)という商標名のものが商業的に入手可能である
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0025】 この目的に適したシラン化合物の例は次の通りである。γ−メタアクリルオキ
シプロピルトリメトキシシラン、アルキルトリメトキシシラン、アルキルトリエ
トキシシラン、アルキルメチルジメトキシシラン、アルキルメチルジエトキシシ
ラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリス(2−メトキシエトキシ)シラ
ン、ジメチルジエトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン
、ビニルメトキシシラン、ビニルメチルジメトキシシラン、ビニルトリエトキシ
シラン、オクチルトリエトキシシラン、イソブチルトリエトキシシラン、イソブ
チルトリメトキシシラン又はその混合体である。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0026】 エチレン系不飽和物を含むエポキシドの例は、グリシジルアクリル酸塩、グリ
シジルメタクリル酸塩、イタコン酸のモノグリシジルエステル、リンゴ酸のグリ
シジルエステル、ビニルグリシジルエーテル、アリルクリシジルエーテル又はそ
の混合体である。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0027】 少なくとも1つのエチレン系不飽和物又はその誘導体を有し、結合剤として使
用することができるモノカルボン又はジカルボン酸は、例えば、リンゴ酸、リン
ゴ酸無水物、フマル酸、シトラコニック酸、イタコン酸、アクリル酸、メタアク
リル酸、及びこれらから誘導された無水物又はエステル、又はその混合体である
。リンゴ酸無水物が特に好ましい。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0029】 これと代替的に、上述した型式のカルボキシル又はエポキシド型の結合剤(例
えば、リンゴ酸無水物)又はエチレン系不飽和物(例えば、ビニルトリメトキシ
シラン)を有するシランは、ラジカル励起剤と組み合わせて混合体に添加し、適
合可能な剤をポリマーマトリックスの上に直接グラフトすることができる。第三
ブチルパーベンゾアート、過酸化ジクミル、過酸化ベンゾイル、過酸化ジ−ター
ル−ブチルのような有機系過酸化物を励起剤として使用することができる。この
方法は、例えば、米国特許第4,317,765号、日本国特許出願第62−5
8774号又は代替的に上述した欧州特許出願第97121042.2号及び欧
州特許出願第98118194.4号に記載されている。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0031】 酸化防止剤、加工用の共助剤、潤滑剤、顔料及びその他のフィラーのようなそ
の他の従来の共重合体を本発明に従って組成物に添加することができる。 この目的に適した従来の酸化防止剤は、例えば、重合したトリメチルジヒドロ
キノリン、4,4´−チオビス(3−メチル−6−タートブチル)フェノール、
ペンタエリトリルテトラ−[3−(3,5−ジ−タート−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオン酸塩]、2,2´−チオジエチレンビス[3,5(3,
5−ジ−タート−ブチル−4−ヒドロキシ−フェニル)プロピオン酸塩]等、又
はその混合体である。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0032】 本発明にて使用可能な他のフィラーは、例えば、ガラス粒子、ガラスファイバ
、か焼高陵石、タルク、又はその混合体を含む。通常、ポリマー基材に添加され
る加工用の共助剤は、例えば、カルシウムステアリン酸塩、亜鉛ステアリン酸塩
、ステアリン酸、パラフィンワックス、シリコーンゴム、又はその混合体である
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0035】 これと代替的に、難燃性組成物の調合中、脱水剤を添加することに代えて、例
えば、押出し成形機ホッパを介して脱水剤を押出し成形中に添加してもよい。 その双方の場合、脱水剤は、選択的にマイクロワックス、油脂酸化物のような
、分散型で且つ保護剤で被覆した分割した形態(粒子、粉体)にて難燃性組成物
に添加することができる。これと代替的に、ポリマー基材中でのその分散状態を
向上させるため、脱水剤は、ポリマー材料(例えば、半結晶状エチレン/プロピ
レンゴム)内に予め分散させて使用することができる。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0040】 図1のケーブルは、導体(1)と、電気絶縁体として機能する内層(2)と、
難燃性特性を有する保護シースとして機能する外層(3)とを備えている。 内層(2)は、例えば、ポリオレフィン(色々なオレフィンの単独重合体又は
共重合体)、オレフィン−エチレン的に不飽和のエステル共重合体、ポリエステ
ル、ポリエーテル、ポリエーテル/ポリエステル共重合体及びその混合体のよう
なものから選んだ、当該技術分野で既知である電気絶縁特性を有する架橋結合又
は非架橋結合ハロゲン無しのポリマー組成物にて形成することができる。かかる
ポリマーの例は、ポリエチレン(PE)、特に、線形低密度PE(LLDPE)
、ポリプロピレン(PP)、プロピレン/エチレン熱可塑性共重合体、エチレン
/プロピレンゴム(EPR)又はエチレン/プロピレン/ジエンゴム(PDEM
)、天然ゴム、ブチルゴム、エチレン/ビニル酢酸塩(EVA)共重合体、エチ
レン/メチルアクリル酸塩(EAM)共重合体、エチレン/エチルアクリル酸塩
(EEA)共重合体、エチレン/ブチルアクリル酸塩(EBA)共重合体、エチ
レン/α−オレフィン共重合体である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01B 7/295 H01B 7/34 B (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AU,BA,BB,BG, BR,CA,CN,CU,CZ,EE,GD,GE,H R,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KP,KR ,LC,LK,LR,LT,LV,MG,MK,MN, MX,NO,NZ,PL,RO,RU,SG,SI,S K,TR,TT,UA,US,UZ,VN,YU,ZA (72)発明者 リボイ,パオロ イタリア国ミラノ,20097 サン・ドナ ト・ミラネーゼ,ヴィア・アンジェロ・モ ロ 3/ビー (72)発明者 アルビザッティ,エンリコ イタリア国ノヴァーラ,28040 レサ,ヴ ィア・トリエステ 2 Fターム(参考) 4J002 AA00 BB001 CF001 CF091 CH001 DD067 DE076 DE077 DE086 DE087 DE097 DE146 DE147 DE236 DG047 DJ007 FD136 FD207 GQ01 5G303 AA06 AB20 BA12 CA09 CB01 CB06 CB17 5G305 AA02 AB25 BA15 CA01 CA04 CA07 CA47 CA51 CB26 CC02 CC03 CC07 CD06 CD09 DA12 5G315 CA03 CB02 CB06 CC08 CD02 CD04 CD14 CD17

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発煙量が少ない自己消火性ケーブルの製造方法において、 (a)ポリマー基材と無機質難燃性フィラーとから成る難燃性組成物を作製す
    ることと、 (b)難燃性被覆が得られるように、絶縁層にて選択的に予め被覆された導電
    体の上に前記難燃性組成物を押出し成形することとを備える方法であって、脱水
    剤が前記難燃性組成物に添加されることを特徴とする、製造方法
  2. 【請求項2】 請求項1による方法において、 脱水剤が難燃性組成物を作製する段階中、(a)に添加される、方法。
  3. 【請求項3】 請求項2による方法において、 組成物を所定の温度にて混合する第一の段階の後、また、難燃性フィラー中に
    存在する水分含有量を少なくし得るように所定の時間、脱水剤を難燃性組成物の
    作製段階(a)の間に添加する、方法。
  4. 【請求項4】 請求項1による方法において、 脱水剤は、難燃性組成物の押出し成形段階(b)の間に添加される、方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の何れか1つによる方法において、 分割された形態の難燃性組成物に脱水和化剤が添加される、方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5の何れか1つによる方法において、 ポリマー基材内に最初に分散された後、難燃性組成物に脱水和化剤が添加され
    る、方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6の何れか1つによる方法において、 請求項1乃至6の何れか1つによる方法において、 難燃性組成物が、得ようとする押出し成形速度に依存する所定の温度にて押出し
    成形される、方法。
  8. 【請求項8】 請求項7による方法において、 難燃性組成物が160℃乃至320℃の温度にて押出し成形される、方法。
  9. 【請求項9】 請求項8よる方法において、 難燃性組成物が200℃乃至280℃の温度にて押出し成形される、方法。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9の何れか1つによる方法において、 脱水剤が、酸化カルシウム、塩化カルシウム、無水アルミナ、ゼオライト、硫
    酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化バリウム等又はその混合体から選ばれ
    る、方法。
  11. 【請求項11】 請求項10による方法において、 脱水剤が酸化カルシウム及びゼオライト又はその混合体から選ばれる、方法。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11の何れか1つによる方法において、 脱水剤が、難燃性フィラーの重量に対して0.5乃至15重量%の範囲の量に
    て難燃性組成物に添加される、方法。
  13. 【請求項13】 請求項12による方法において、 脱水剤が、難燃性フィラーの重量に対して1乃至10重量%の範囲の量にて難
    燃性組成物に添加される方法。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至13の何れか1つによる方法において、 難燃性フィラーが水酸化物、酸化水和物、金属の塩又は塩水和物から選ばれる
    、方法。
  15. 【請求項15】 請求項14による方法において、 難燃性フィラーが、水酸化マグネシウム、三重水酸化アルミナ、炭酸マグネシ
    ウム水和物、炭酸マグネシウム、カルシウム及び炭酸マグネシウム水和物、カル
    シウム及び炭酸マグネシウム、又はそれらの混合物から選ばれる、方法。
  16. 【請求項16】 請求項15による方法において、 難燃性フィラーが水酸化マグネシウムである、方法。
  17. 【請求項17】 請求項15による方法において、 難燃性フィラーが天然の水酸化マグネシウムである、方法。
  18. 【請求項18】 ポリマー基材と、無機質難燃性フィラーとから成る難燃性
    組成物において、 脱水剤を更に備えることを特徴とする難燃性組成物。
  19. 【請求項19】 請求項18による組成物において、 脱水剤が、酸化カルシウム、塩化カルシウム、無水アルミナ、ゼオライト、硫
    酸マグネシウム、酸化マグネシウム、バリウム酸化物等又はその混合体から選ば
    れる、組成物。
  20. 【請求項20】 請求項19による組成物において、 脱水剤が酸化カルシウム及びゼオライト又はその混合体から選ばれる、組成物
  21. 【請求項21】 請求項18乃至20の何れか1つによる組成物において、 脱水剤が、難燃性フィラーの重量に対して0.5乃至15重量%の範囲の量に
    存在する、組成物。
  22. 【請求項22】 請求項21の組成物において、 脱水剤が、難燃性フィラーの重量に対して1乃至10重量%の範囲の量にて存
    在する、組成物。
  23. 【請求項23】 請求項18乃至22の何れか1つによる組成物において、 難燃性フィラーが水酸化物、酸化水和物、金属の塩又は塩水和物から選ばれる
    、組成物。
  24. 【請求項24】 請求項23による組成物において、 難燃性フィラーが、水酸化マグネシウム、三アルミナ水和物、炭酸マグネシウ
    ム水和物、炭酸マグネシウム、カルシウム及び炭酸マグネシウム水和物、カルシ
    ウム及び炭酸マグネシウム、又はそれらの混合物から選ばれる、組成物。
  25. 【請求項25】 請求項24による組成物において、 難燃性フィラーが水酸化マグネシウムである、組成物。
  26. 【請求項26】 請求項25による組成物において、 難燃性フィラーが天然の水酸化マグネシウムである、組成物。
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