JP2002533767A - 能動バックプレーン回路、このような回路を包含する空間光変調器およびこのような空間光変調器を作動させる方法 - Google Patents

能動バックプレーン回路、このような回路を包含する空間光変調器およびこのような空間光変調器を作動させる方法

Info

Publication number
JP2002533767A
JP2002533767A JP2000590153A JP2000590153A JP2002533767A JP 2002533767 A JP2002533767 A JP 2002533767A JP 2000590153 A JP2000590153 A JP 2000590153A JP 2000590153 A JP2000590153 A JP 2000590153A JP 2002533767 A JP2002533767 A JP 2002533767A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
active backplane
backplane
active
array
pixel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000590153A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002533767A5 (ja
JP4621354B2 (ja
Inventor
ウィリアム オルデン クロスランド
タト チ ビー ユ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Qinetiq Ltd
Original Assignee
Qinetiq Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Qinetiq Ltd filed Critical Qinetiq Ltd
Publication of JP2002533767A publication Critical patent/JP2002533767A/ja
Publication of JP2002533767A5 publication Critical patent/JP2002533767A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4621354B2 publication Critical patent/JP4621354B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G3/00Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes
    • G09G3/20Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes for presentation of an assembly of a number of characters, e.g. a page, by composing the assembly by combination of individual elements arranged in a matrix no fixed position being assigned to or needed to be assigned to the individual characters or partial characters
    • G09G3/34Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes for presentation of an assembly of a number of characters, e.g. a page, by composing the assembly by combination of individual elements arranged in a matrix no fixed position being assigned to or needed to be assigned to the individual characters or partial characters by control of light from an independent source
    • G09G3/36Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes for presentation of an assembly of a number of characters, e.g. a page, by composing the assembly by combination of individual elements arranged in a matrix no fixed position being assigned to or needed to be assigned to the individual characters or partial characters by control of light from an independent source using liquid crystals
    • G09G3/3611Control of matrices with row and column drivers
    • G09G3/3674Details of drivers for scan electrodes
    • G09G3/3677Details of drivers for scan electrodes suitable for active matrices only
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G3/00Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes
    • G09G3/20Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes for presentation of an assembly of a number of characters, e.g. a page, by composing the assembly by combination of individual elements arranged in a matrix no fixed position being assigned to or needed to be assigned to the individual characters or partial characters
    • G09G3/34Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes for presentation of an assembly of a number of characters, e.g. a page, by composing the assembly by combination of individual elements arranged in a matrix no fixed position being assigned to or needed to be assigned to the individual characters or partial characters by control of light from an independent source
    • G09G3/36Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes for presentation of an assembly of a number of characters, e.g. a page, by composing the assembly by combination of individual elements arranged in a matrix no fixed position being assigned to or needed to be assigned to the individual characters or partial characters by control of light from an independent source using liquid crystals
    • G09G3/3611Control of matrices with row and column drivers
    • G09G3/3685Details of drivers for data electrodes
    • G09G3/3688Details of drivers for data electrodes suitable for active matrices only
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G2310/00Command of the display device
    • G09G2310/02Addressing, scanning or driving the display screen or processing steps related thereto
    • G09G2310/0202Addressing of scan or signal lines
    • G09G2310/0205Simultaneous scanning of several lines in flat panels

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 マトリックス液晶ディスプレイ用の能動半導体バックプレーン(3)が、ピクセル・アレイ(4)を構成する複数の相互排他的セットの電気的にアドレス指定可能な要素と、一度に1つずつセットをアドレス指定するように配置した手段(44)と、複数のセットのうち2つ以上のセットを同時にアドレス指定する手段(44、45)とを包含する。好ましくは、セットは、急速ブランキングのために同時にアドレス指定可能な行である。アレイを書き込み、再書き込みするための単一パス、ツーパス機構が記載してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、アドレス指定可能なアレイおよびこのようなアレイを組み込んだ空
間光変調器に関する。
【0002】 この明細書における好ましい実施例に関して説明する空間光変調器は、能動半
導体バックプレーンと共通の正面電極との間に配置したスメクチック液晶層の形
を採る。これは、ディスプレイ装置としてのみならず、他の光学処理形態(たと
えば、相関・ホログラフィック・スイッチング)についても潜在的な用途を有す
る、比較的多数のピクセルを包含する急速で、できるならば、安価な空間光変調
器についての要求に応じて開発されたものである。この装置の他の態様は、整然
とした出願日、優先権日を持つ我々の係属中の国際特許出願で扱われている(P2
0957WO,優先権GB9827952.4; P20958WO, 20958WO1、共に優先権GB9827965.6; P20
959WO,優先権GB9827900.3; P20960WO,優先権GB9827901.1; P20962WO,優先権GB98
27945.8および20963WO, P20963WO1、共に優先権GB9827944.1参照)。
【0003】 この空間光変調器の開発途中、一連の問題に遭遇し、処理したが、これらの問
題の解決策(構造、機能または方法の形を問わず)は、必ずしも実施例に適用す
るように制限されるわけではなく、他の用途を見出すことになろう。したがって
、本発明の態様のすべては、必ずしも液晶装置に限られるものではなく、また、
空間光変調器に限られるわけでもない。それにもかかわらず、後述する実施例を
開発するに際して遭遇した問題についての論議で始まることが役立つであろう。
【0004】 液晶相は、前世紀から認識されていたが、光変調器で液晶材料を利用する早期
の試みが2、3あったが、いずれも、商業的な用途ではかなり成功していた。し
かしながら、1960年代の終わりに向かって、1970年代では、より多くの
材料で成功する率が高まり、より純度の高い材料が利用できるようになり、そて
、技術の全般的な進歩により、光変調器において液晶材料を使用することに関心
が再び高まってきた。
【0005】 一般的に言って、この1970年代の期間は、ネマティック、コレステリック
液晶材料を用いることで始まった。コレステリック液晶材料は、主として温度を
測定したり、温度変化を示したりすることができるという点で、また、たとえば
、不純物の存在に応答することができるという点で、センサとしての用途が見出
されていた。このような場合、コレステリック・へリックスのピッチは、検出し
ようとしているパラメータに敏感であり、それ相応に波長を変化させ、へリック
スによる円偏光のワンハンドの選択的な反射がある。
【0006】 また、電気光学式変調器においてコレステリック材料を使用する試みもなされ
たが、この時期、この分野での主たる研究目標はネマティック材料であった。初
期の装置は、ネマティック動的散乱効果のような効果を使用していたが、表面誘
起アラインメント、偏光についての効果および細長い色素分子その他の細長い分
子/粒子の再配向のような特性を使用するますます複雑な装置がそれを受け継い
だ。
【0007】 この装置のいくつかは、表面アラインメントを適当に配置するか、あるいは、
液晶相に光学的に能動的な材料を組み込むことによって、ネマティック相がねじ
れた構造を採用したセルを使用していた。このような材料は、特殊な形態のネマ
ティック相と考えられることが多いコレステリック材料に似ているという点で意
味がある。
【0008】 最初は、液晶光変調器は、対向した電極支持プレートに挟まれた液晶材料層を
包含する単一セルの形をしており、これらのプレートの少なくとも1つが透明で
あった。このようなセルは、動作が遅く、液晶材料の劣化により寿命が短くなる
傾向があった。非常に早期に、液晶セルに平均的な直流電圧を印加するのは得策
ではなく、少なくとも或る場合には、液晶材料そのものの電気分解によって劣化
が生じることが認識されており、平均直流電圧をゼロにする機構が案出された。
【0009】 現在は、直流電圧を印加したときに、他の効果も作用することが認められてい
る。任意の時間にわたって液晶電気光学装置を駆動すると、イメージ・スティキ
ングとして知られる現象が生じる可能性がある。この効果の正確な原因は未知で
あるが、直流電界全体に応答して材料内にイオンが閉じ込められるか、あるいは
、空間電荷が誘起され、これが、外部直流電界が除かれたときでも残留電界を生
じさせるという理論がある。電気分解破壊を避けるためにも、あるいは、イメー
ジ・スティッキングを避けるためにも、液晶材料に印加される時間平均化電圧(
すなわち、電圧が実際に外部ソースから液晶に印加されている時間にわたる平均
)がゼロであることが、明らかに望ましい。
【0010】 ネマティックセルの液晶層の厚さは、普通、約20〜100ミクロンである。
そして、ネマティック液晶セルと関連した単位キャパシタンスがそれ相応に小さ
くなる。さらに、全「OFF」状態から全「ON」状態へのスイッチング時間が
むしろ比較的長くなる、普通、約1ミリ秒となる傾向がある。確実に駆動されな
い限り、「OFF」状態へ戻る緩和もいくぶん長くなる可能性があるが、この「
OFF」状態は唯一の安定状態である。
【0011】 同時に、複数のピクセルを包含する電気光学ネマティック装置も考案されてい
た。最初は、セルの片側に共通電極を有し、セルの反対側に複数の個々にアドレ
ス指定可能な受動電極を有する形態(たとえば、7セグメント・ディスプレイ装
置)であるか、あるいは、セルの両側に交差する受動電極アレイ(たとえば、ス
キャンされる行、列の電極)の形態であった。後の配置はかなりの融通性を持っ
ていたが、ピクセル間のクロストークに関連した問題があった。
【0012】 アナログ(グレイ・スケール)ディスプレイが印加電圧のアナログ変調によっ
て必要なときには、状況は悪化した。その理由は、光学応答性が印加電圧に非線
形に関係することにある。特に直流バランスも必要な場合、アドレス指定機構が
比較的複雑となった。ネマティックセルの切換が比較的遅いことに関連して、こ
のようなことを考えると、妥当な解像度を有するリアルタイム・ビデオ画像を得
ることは難しい。
【0013】 その後、能動バックプレーン装置が製造された。これは、バックプレーンとそ
れから隔たって対向する基板との間に配置した液晶材料層を包含する。バックプ
レーンは、対応するピクセルを付勢するための複数の能動要素(たとえば、トラ
ンジスタ)を包含する。付勢は、通常、対向基板上に配置された1つまたはそれ
以上の逆電極との協働作用を伴うが、液晶層の平面とほぼ平行な電界のためにバ
ックプレーンそのものに逆電極を設けることが可能となった。
【0014】 普通のバックプレーン形態は、シリカ/ガラス・バックプレーン上の薄膜トラ
ンジスタと半導体バックプレーンの2つある。能動要素は、或る種の形態のメモ
リ機能を実施するように配置することができる。この場合、能動要素のアドレス
指定は、ピクセルをアドレス指定し、切り換えるのに必要な時間に比べて、加速
され、ビデオ・フレーム率で表示することについての問題を軽減する。
【0015】 能動バックプレーンは、普通、動的ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)
または静的ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)に非常に類似した配置で提
供される。分布型アレイのアドレス指定可能ロケーションの各々で、SRAMタ
イプ能動バックプレーンは、2つの安定状態を有するように配置された少なくと
も2つの接続したトランジスタを包含するメモリ・セルを包含し、その結果、セ
ル(したがって、関連した液晶ピクセル)は、後のアドレス指定段階で変えられ
るまで最後に切り換えられた状態に留まる。各ロケーションは、その関連した液
晶ピクセルを電気的に駆動し、それ自体が双安定となる。すなわち、ピクセル・
キャパシタンスがない。ピクセルを駆動して既存の切り換えられた状態を維持す
るパワーは、SRAMロケーションのアレイにも給電するバスバーから得られる
。アドレス指定は、ここでも、通常、周辺論理回路および列、行アドレス指定ラ
インから実施される。
【0016】 或るDRAMタイプ能動バックプレーンにおいては、単一の能動要素(トラン
ジスタ)が、各ロケーションに設けてあり、関連した液晶ピクセルのキャパシタ
ンスと共に、電荷蓄積セルを形成している。したがって、この場合、そして、S
RAMバックプレーンとは異なり、液晶ピクセルは、バックプレーンのDRAM
の一体部分となる。液晶ピクセルそれ自体が双安定でない限り、ロケーションと
関連した双安定性はない。これは、通常、ネマティック・ピクセルが関係する限
り事実ではない。その代わりに、アドレス指定されていないときに高いインピー
ダンスを与え、キャパシタンスからの電荷の漏洩を防ぐ能動要素と、DRAMロ
ケーションの周期的なリフレッシングとに信頼が置かれる。
【0017】 コンピューティングと関連したRAMのタイプとは対照的に、ピクセル回路、
より重要には、ピクセル・トランジスタは、しばしば、少なくとも部分的に光に
さらされる。このことは、特にピクセルがDRAM回路の一部であるDRAMタ
イプ・バックプレーンの場合、光誘起導電率および電荷漏洩を含む問題の原因に
なり得る。この局面は、我々の係属中の出願でより詳しく扱われている(P20960
WO参照)。
【0018】 薄膜トランジスタ(TFT)バックプレーンは、かなりの面積となり得る面積
にわたって基板(普通は、透明)上に、トランジスタをアドレス指定する周辺論
理回路ともに分布させられる薄膜トランジスタのアレイを包含し、それによって
、直接見ることのできる大面積ピクセル付き装置を得ることが容易になる。それ
にもかかわらず、製造中のバックプレーンの歩留りと関連した問題があり、アド
レス指定コンダクタの長さは、スキャニングに遅延をもたらす。透明な基板(た
とえば、ガラス基板)上に設けるとき、TFTアレイは、実際に、液晶ディスプ
レイ装置の前面あるいは後面上に設置することができる。
【0019】 それらの全体的なサイズに鑑みて、トランジスタ、関連したコンダクタおよび
他の電気素子(たとえば、コンデンサ)によって占有されるTFTアレイの面積
は、比較的重要ではない。したがって、DRAM構成に比べて、SRAM構成を
使用する際に重大な欠点はない。この種のバックプレーンは、したがって、液晶
ピクセルの遅いスイッチング時間と関連した問題の多くを克服する。
【0020】 一般的に、TFTバックプレーンにおける能動要素は、FETSと異なり、拡
散トランジスタなどであり、その結果、関連するインピーダンスが比較的低く、
関連した電荷漏洩が「OFF」状態で比較的高くなる。
【0021】 半導体能動バックプレーンは、利用できる半導体基板のサイズに対してサイズ
が制限されており、光学素子の介在なしに直接見るには適していない。それにも
かかわらず、これらが非常に小さいということは、能動要素のアドレス指定速度
を助ける。このタイプのバックプレーンは、普通、FET、たとえば、MOSF
ETあるいはCMOS回路を包含し、「OFF」状態において比較的高い関連イ
ンピーダンスおよび比較的低い関連電荷漏洩を有する。
【0022】 しかしながら、小型であるということは、また、特にDRAMタイプより多く
の要素を必要とするSRAMタイプにおいて、トランジスタ、関連コンダクタそ
の他の電気素子(たとえば、コンデンサ)によって占有される全光変調(アレイ
)面積が、比較的重要となることを意味する。可視光に対して不透明であること
で、半導体バックプレーンは、光変調器あるいはディスプレイ装置の後部基板と
なろう。
【0023】 さらに後の時期に、スメクチック液晶の使用でかなりの開発が行われた。この
開発によれば、スイッチング速度が著しく大きくない限りネマティック相よりも
潜在的に有利となったが、適切な表面安定化で、強誘電性ネマティックC相が、
2つの安定したアラインメント状態、すなわち、メモリ機能を有する装置となら
なければならない。
【0024】 このような装置における液晶材料の層の厚さは、普通、対応するネマティック
装置よりもかなり小さい。通常、せいぜい2、3ミクロンのオーダーである。潜
在的なスイッチング速度を変えることに加えて、これは、ピクセルの単位キャパ
シタンスを増大させ、次のアドレスが生じるまで1つのピクセルのところで切り
換えられた状態を保持する際にDRAM能動バックプレーンの機能を容易にする
【0025】 しかしながら、液晶厚さがバックプレーンの下層構造と関連した厚さに近くな
るほど、また、液晶セル構造が基板の撓みあるいは他の動きによって変形する可
能性があるため、問題が生じる。たとえば、ピルセル面積を横切っての応答の一
様性およびセル厚さを横切っての短絡の可能性についての問題が生じる。これら
のファクタは、我々の係属中の出願でより詳しく扱われている(P20959WO参照)
【0026】 液晶セルまたはピクセルの長い緩和時間が可能であることまたは双安定性さえ
可能であることにより、グレイ・スケール画像が必要なときに比較的新しいデジ
タル技術の導入が容易になる。その場合、ピクセルは、グレイ・レベルに従って
観察期間の一部にわたって「ON」となる。本質的に、画像は、一連のビット・
プレーンに演算分解される。この場合、各ピクセルは「ON」あるいは「OFF
」のいずれかであり、ビット・プレーンが順次に表示される。好ましい形態にお
いては、すなわち、(通常バイナリの)重み付けビット・プレーン技術において
は、ビット・プレーンの持続時間に重み付けがなされ、それによって、画像の合
成に必要なビット・プレーンの数を減らし、アドレス指定要件をいくぶんか減ら
すことになる。
【0027】 ピクセル構造−スイッチング、アドレス時間 容量性要素を切り換えるのにSRAMタイプ・バックプレーンを使用する場合
、バックプレーン上のロケーションをアドレス指定するのに必要な時間は、容量
性要素が応答したかどうかにかかわらず、そのロケーションを切り換えるのに必
要なだけに短くてもよい。ロケーションは、常に、電源に接続されており、アド
レス指定パルスが停止した後も容量性要素にパワー(電流/電圧)を供給し続け
ることができる。
【0028】 対照的に、パワーは、アドレス指定が行われている間のみDRAMロケーショ
ンから容量性要素に供給され、その後、能動要素(トランジスタ)がオフにされ
る。もしアドレス指定パルスが必要な電荷量を転送するには不十分な長さである
ならば、容量性要素は完全に切り換えられることがない。これは、たとえば、容
量性要素が、或る種のスメクチック液晶セルの場合と同様に強誘電性材料を含む
場合に、生じがちであり、たとえば、大スケール・アレイにおいて、アドレス指
定時間が短くなる。
【0029】 1つの解決策は、アドレス指定パルス中に急速に荷電される付加的な「スラグ
」キャパシタンスを与えることであり、こうすれば、容量性要素がより長い時間
にわたって切り換えを行いながら電荷溜めを得ることができる。この局面は、我
々の係属中の出願においてさらに詳しく扱われている(P20960WO参照)。この参
考資料は、それぞれの第1電極を付勢するための半導体基板上のアドレス指定可
能な能動要素のアレイを包含する半導体能動バックプレーンを提供することに関
するものであり、そこでは、少なくとも、前記電極の下方にある領域の一部が、
コンデンサとして作用するようになっている。特に、前記部分は空乏領域として
形成することができ、それによって、使用時、逆バイアス・ダイオードとして作
用する。あるいは、個別のコンデンサ・プレートを電極下方に形成し、1つを基
板に接続し、他方を電極に接続するようにしてもよい。
【0030】 スメクチック液晶電気光学セル スメクチック液晶相においては、分子は、コレステリック、ネマティック相に
よって示される方位オーダーに加えて、位置オーダー(「層」)を示す。そこに
ある多数の異なったスメクチック下位相は、スメクチック層の構造全体において
方位オーダーが異なっており、最も普通なのは、スメクチックA相(SmA)お
よびスメクチックC相(SmC)である。
【0031】 スメクチック材料についての普通のアラインメントは、セル厚さを横切って電
界を印加することができるので、平らであり(分子が主セル面とほぼ平行であり
)、スメクチック層がセルの平面に対して直角である。セル平面においてスメク
チック層とのホメオトロピック・アラインメントを得ることが可能であり、この
ような装置は急速屈折率変調器となることができる。しかしながら、切り換えの
ために適切な電界を印加するためには、非常に小さい電極ギャップが必要であり
、したがって、このような装置は、非常に小さい能動領域を有する傾向がある。
その結果、このタイプの装置は比較的珍しい。
【0032】 スメクチックA相において、ディレクタは層の平面に対して直角である。ディ
レクタに対して直角に電界を印加することにより、電界強さにほぼ線形に従属す
る量だけ、ディレクタを、印加電界に対して平行な軸線まわりに傾斜させ、アナ
ログ・グレイ・スケール変調を達成することが可能になる。光の偏光が影響を受
けるので、強度変調または位相変調を達成することができる。そして、ディレク
タの回転がセルの平面において行われるので、通常、入射光は、常に、材料の光
軸に対して垂直である。セルの厚さと関連して、このことは、このような装置の
ため視角を向上させることになる。この効果(エレクトロクリニック効果と呼ば
れる)は、極めて急速であり、約100ナノ秒までのスイッチング時間短縮が観
察された。
【0033】 スメクチックC相において、ディレクタは、スメクチック層の平面と一定(「
傾斜」)角度をなす。傾斜角度は、材料および温度に依存し、スメクチック層に
その先端があり、その軸線がこの層に対して直角であり、ディレクタのすべての
可能性ある位置が表面にある円錐を構成する。キラル・スメクチックC相(Sm
C*)のバルクにおいて、ディレクタは、へリックスと同様に層から層へ前進す
る。
【0034】 キラル・スメクチックC相において、液晶材料は強誘電体であり、永久双極子
を有する。これは、時に、自発分極(P)と呼ばれる。バルク材料においては
、Pは、ディレクタが前進するにつれて層の平面において回転するので、正味
効果は観測できない。もし前進が、装置の平面に位置するディレクタの2つの向
きだけが可能であるようにディレクタの表面安定化および/または反対の手のキ
ラル物質でバック・ドーピングすることによって抑制されるならば、バルク強誘
電性は観察され得る。
【0035】 スメクチックC*材料は、それぞれ、高低の傾斜材料として知られる2つのク
ラスに広範囲にわたって分割され得る。クラスI材料は、層シーケンス、アイソ
トロピック−ネマティックA*−スメクチックC*を有し、約22.5°まで全
般的にグループ分けされた傾斜角を有する低傾斜材料となる傾向がある(45°
の円錐角度)。クラスII材料は、相シーケンス、アイソトロピック−ネマティッ
ク−スメクチックC*を有し、より大きい傾斜角を有する高傾斜材料となる傾向
がある。75°より大きい円錐角度を有する材料は、希であるが、位相変調を必
要とするホログラフィック用途の場合、90°の円錐角度が理想であろう。
【0036】 低傾斜材料の場合、スメクチック層は、直角以外の角度でセル表面に対して傾
斜し、その結果、ディレクタ円錐は、傾斜軸線を有し、その表面は、セル表面に
対して接線方向となる。高傾斜材料の場合には、円錐軸線は、セル表面に対して
直角となる。
【0037】 構造が表面安定化されると、理論的には、少なくともクラスI材料の場合、低
傾斜材料の2つの状態間には優先度はなく、双安定構造となるはずである。表面
安定化は、単にセル内の層を薄くすることによって達成され得る。2つの状態は
、偏光に異なった効果を奏し、したがって、強度変調または位相変調を提供でき
る。実際、特にシリコン・バックプレーンで真の双方向性を得ることは非常に難
しいか、不可能であり、一方の状態が他方の状態に対して軽い優先度がある。そ
れにもかかわらず、これは、比較的長い緩和時間を生じるはずである。
【0038】 高傾斜材料の場合、2つの状態は同等ではなく、一方の状態が他方の状態より
も優先し、その結果、なんら他のファクタのない状態で単安定性となる。これら
2つの状態は、光の位相変調を得ることができるようにするものであり、間接的
に、たとえば、ホログラフィック用途において、強度変調を行うことができる。
高低両方の傾斜材料は、本発明の空間光変調器において使用することができる。
【0039】 安定性/緩和 自発偏光の存在および液晶分子が電界の影響の下にリアラインするときのその
リアラインメントは、たとえば、スメクチック層の両側の電極間のリアラインメ
ント中に有意の付加的な電流あるいは電荷を生じさせることになる。領域Aのピ
クセルは、スイッチング中、2APの電荷を消費することになる。このファク
タは、ピクセル・スイッチングがDRAMタイプの能動バックプレーンによって
制御されるとき、すなわち、ピクセル・キャパシタンスおよびPが重要な設計
パラメータとなっているとき、特に重要である。また、本発明の好ましい実施例
におけると同様に、アドレス指定パルスがピクセル・スイッチングに順応するに
は不充分に長い場合、電荷消費がこのような装置において電極を横切る電界を低
減することに注目されたい。
【0040】 既に説明したように、ここに記載したバックプレーンの使用は、液晶装置に限
らない。しかしながら、これらのバックプレーンは、液晶装置の製造で使用する
のに特に適している。ここで再び、このような装置においてネマティックあるい
はコレステリック材料を使用することは可能であるが、スイッチング作用がより
急速であるため、スメクチック材料を使用すると好ましい。
【0041】 スメクチック材料が好ましいとする他の理由は、急速スイッチング時間である
。DRAMタイプ能動バックプレーンを使用する場合((バックプレーンがSR
AMタイプであるときには、パワー/電流が各ピクセルに連続的に与えられる可
能性があるので、これは適用できない)、ひとたびピクセルが所望の状態に置か
れたならば、緩和時間を延ばすことができ、双安定効果さえ得ることができる。
緩和が生じる場合における急速なスイッチング時間を有することの1つの利点は
、観察時間に使用できるピクセル繰り返しアドレス期間の一部を増大させること
にある。別の利点、特に光学処理が関係する場合、データ・スループットの増大
にある。
【0042】 静電安定化 ピクセルが一方向へ切り換えられたときに生じる電荷消費は、ピクセルが他方
向に切り換えられたときに対応する電荷を発生させる。したがって、切り換えら
れたピクセルが完全に電気的に隔離されている場合には、電荷は流れることがで
きず、ピクセルは緩和できない。DRAMタイプ・アレイの動作において、これ
は、アレイのすべてのトランジスタをオフにすることによって実施され得る。そ
して、好ましい実施例においては、これは、行スキャナに大域リセット信号NR
ARを与えることによって可能となる。また、アドレス指定機構の或る種の実施
例においては、ひとたびフレーム内のすべての行がスキャンされてしまったなら
ば、次のフレーム・スキャンのスタートまで、すべてのトランジスタがオフ状態
のままにされる。(交流安定化を有するものを含めた、アドレス指定機構の他の
実施例は、トランジスタをオンにしたままにしなければならない)。
【0043】 実際には、電荷漏洩は完全に除去することはできず、したがって、緩和が、長
期間にわって生じることになる。電荷漏洩の普通の原因は、先に延べたスラグ・
キャパシタンスと関連した光導電性および/またはDRAMアレイの関連したス
イッチング・トランジスタにおける光導電性または他の漏洩電流である。
【0044】 したがって、電気絶縁は、緩和時間を長くするには有用であるが、ツールとし
ては不完全である。いうまでもなく、長い緩和時間が材料およびセル設計の適切
な選択によって、または、電気絶縁によって、達成されるかどうか、重要なファ
クタは、本質的に所望状態に維持する任意のピクセルの引き続くアドレス指定間
で充分な時間が可能となるということである。
【0045】 AC安定化 緩和中、ディレクタは装置の平面から他の位置に回転する。電界が材料に付与
された場合、電界それ自体が材料の偏光を誘発する。そして、偏光が電界に反応
し、電界の正方形に比例し、したがって、電界極性から独立したトルクを生じさ
せる。負の誘電率異方性を有する材料の場合、このトルクは、ピクセルの平面に
分子を維持するように作用し、それによって、液晶のディレクタ向きをその切り
換えられた状態のいずれかに「錠止」する。こうして、連続したアドレス指定(
通常、スイッチング電圧に対する低振幅)間の交互の電界の連続付与が、ディレ
クタの、別の向きへの緩和を防ぐ。2つの好ましい向きのいずれかからディレク
タが回転するいかなる傾向も、ディレクタをそれが持つべき向きに回転させる交
流電界によって効果的に直ちに反作用を受ける。この効果は、交流電界が存在す
る限りその間に得られるはずであり、その結果、装置は、あたかも双安定性であ
るかのようにふるまう。
【0046】 DRAMアレイ装置においては、この効果は、DRAMスイッチング・トラン
ジスタのすべてを大域的にオンとし、列電極のすべてに同じ直流信号(たとえば
、ゼロまたはVボルト)を印加し、列電極に付与された直流レベルと一致する直
流レベルを有する共通正面電極に交流電圧を印加することによって、得ることが
できる。
【0047】 切り換えられたピクセル状態のこの無限延長は、同じ光学状態を数日、数ヶ月
あるいは数年にもわたって維持する必要がある或る種のタイプの光学的処理にお
いて特に重要である。
【0048】 したがって、アレイの動作中、複数の行を、より好ましくは、すべての行を同
時に使用可能とすることができ、各列にある使用可能とされたピクセルが、すべ
て、同時に同じ状態にされ得ることが望ましことは明らかである。これは、1つ
のピクセルの切り換え状態を延長させるためにブランキング、交流安定化を行う
ことに関連して既に説明した。それは、また、電位の直流パルスを付与する時間
を明確かつ精密に定めることができるので、望ましい。このことは、直流バラン
シングを考慮するときに望ましい。この段階に続いて、交流安定化を使用しない
場合には、また、使用可能とされたトランジスタを無効にする、好ましくは、ア
レイ全体にわたって大域的に無効にし、たとえば、液晶セルの短絡による緩和を
防ぐことも望ましい。
【0049】 後述する実施例においては、列に送られた並列データが同じであり、すべての
行が使用可能とされるので、アレイ全体がゼロまたは1にされ、それによって、
アレイをブランキングすることができる。もし列に沿った並列データが変化する
ならば、垂直方向へ筋の入った画像が生成される。
【0050】 ブランキング中の正面電極と列の間の電位差がゼロである場合、ピクセルが短
絡されることになり、それによって、緩和が生じ得る。あるいは、電位差は、正
または負の直流であってもよく、その場合、すべてのピクセルを比較的急速にオ
ンまたはオフに駆動する。もし直流電位差がゼロであるが、小さい交流電圧が存
在する、好ましくは、付与を容易にすべく共通正面電極上に存在するならば、或
る種の環境において、ピクセルは、本明細書のどこかでより詳しく説明したよう
に、現在の状態に維持され得る(交流安定化)。
【0051】 したがって、本発明は、電気的にアドレス指定可能な要素のアレイまたはこの
ようなアレイを包含する能動バックプレーンを提供する。そこにおいては、前記
アレイは、前記要素の複数の相互排他的なセットと、一度に1つずつ前記セット
をアドレス指定するように配置した手段と、前記複数のセットの2つ以上(好ま
しくは、すべて)のセット(「選択セット」)を同時にアドレス指定する手段と
を包含する。多くのアレイは、直交するコンダクタ・セットを経てアドレス指定
される。そして、たいていの普通のアレイ形態は、アドレス指定可能な行(セッ
ト)と列として配置されるが、他の配置も可能である。たとえば、極座標(距離
および角度)に基づいた配置も可能である。しかしながら、現代のコンピューテ
ィング法および標準変換器は、大多数の場合、他のフォーマットを冗長にする傾
向があった。
【0052】 好ましくは、アドレス手段は、複数のステージを有する少なくとも1つのシフ
ト・レジスタを包含し、前記セットの各々が、それぞれのステージの出力部に接
続する。したがって、1つのレジスタの開始時に挿入されるトークンは、このレ
ジスタをクロック・ダウンし、順次に各セットをアドレス指定することができる
。好ましくは、レジスタあるいはそれ以降の回路からの出力、さらに別のセット
の要素がアドレス指定される前に、(クロック)パルスに応答してアドレスを除
去するように配置される。
【0053】 シフト・レジスタの出力ステージまたは出力ステージと(「選択」)セットの
間の回路は、第1制御入力部を包含し得る。これは、活性化されたときに、「選
択セット」のすべてに第1の所定信号を送る。この第1の所定信号は、選択セッ
トのすべての要素を同じ第1の所定状態に切り換えるのに使用され得る。そして
、使用時、好ましい実施例においては、それは、DRAMタイプ・アレイのすべ
てのスイッチング・トランジスタをオンにするのに役立つ。
【0054】 シフト・レジスタの出力ステージまたは出力ステージと(「選択」)セットの
間の回路は、さらに、第2制御入力部を包含することができる。これは、活性化
されたときに、選択セットのすべてに第2の所定信号を送る。この第2の所定信
号は、第1の所定信号と異なっており、選択セットのすべての要素を同じ第2の
所定状態へ切り換えるのに使用され得る。使用時、好ましい実施例においては、
DRAMタイプ・アレイのすべてのスイッチング・トランジスタをオフにするの
に役立つ。
【0055】 好ましくは、第1、第2の所定信号のうちの1つが他方よりも優先権を持つよ
うに配置される。
【0056】 要素が行(セット)および列として配置されているとき、2つのシフト・レジ
スタがあり得る。1つは奇数行に対して、もう1つは偶数行に対してあってもよ
い。1つのシフト・レジスタだけからの出力がいつでも能動であり、先の行のア
ドレスの除去に続いて1つだけの行がアドレス指定されるように配置してもよい
【0057】 シフト・レジスタは、一度に1つレジスタだけをクロッキングするように配置
した手段でクロックされ得る。このクロッキング作用は、たとえば、1つのフル
・レジスタをクロッキングし、次いで他のレジスタをクロッキングすることによ
って、あるいは、各レジスタを交互にクロッキングすることによって、必要に応
じて逐次的(累進的)あるいは飛び越しスキャンを行い、一度に1つの行をアド
レス指定するように変更可能である。しかしながら、たとえば、隣り合った対の
奇数行、偶数行について両レジスタからの出力を同時にアクティブにすることも
可能である。
【0058】 シフト・レジスタ(単数または複数)によってアドレス指定される要素セット
の数を増やすために、その出力部の後にデマルチプレクサを設けてもよい。これ
は、また、行をアドレス指定することができるオーダーを増大させる。
【0059】 アレイの要素が第2のアドレス指定可能な入力部を有する場合、複数の前記列
(好ましくは、すべての列)の第2のアドレス指定可能な入力部を同時にアドレ
ス指定することができる。
【0060】 第2のアドレス指定可能な入力部は、デマルチプレクサを経てより少ない数n
の並列データ・ラインからデータを受け取るように配置することができる。デマ
ルチプレクサは、並列の入力ラインからデータを受け取るための複数(n個)の
選択的に作動可能なラッチを包含してもよい。この場合、ラッチの選択動作はオ
ーバーライドされ得る。その結果、データをラッチし、すべての列に同時に送る
ことができる。これは、アレイがブランクのとき等に使用できる。
【0061】 本発明のさらなる特徴および利点は、特許請求の範囲を考察したとき、および
、添付図面を参照しながらの以下の実施例の説明から明らかとなろう。
【0062】 図1は、厚膜アルミナ・ハイブリッド基板またはチップ・キャリア2上に装着
した液晶セル1の概略横断面図である。このセル1は、図2の展開図に示してあ
る。電気光学装置を装着するためのハイブリッド基板の使用は、我々の係属中の
出願でさらに詳しく論議されている(P20957WO参照)。
【0063】 セル1は、能動シリコン・バックプレーン3を包含し、これの中心領域は、3
20列、240行に配置された能動ミラー・ピクセル要素のアレイ4を提供する
ように形成してある。アレイの外側で、バックプレーン3の縁から隔たって、周
縁接着剤シール5があり、これは、正面電極6の周縁領域領域にバックプレーン
3をシールする。図2は、接着剤シールが壊され、組み立て済みのセル内に液晶
材料を挿入できるようになっており、その後、シールが、同じ接着剤のより多く
によって、あるいは、それ自体公知の任意他の材料または手段によって完成する
【0064】 正面電極6は、バックプレーン3に対面する下面上に被覆されたほぼ矩形の平
らなガラスまたはシリカの基板7を包含し、連続的な導電性のシルク・スクリー
ン加工したインジウム・スズ酸化物層8を備える。基板7の1つの側縁には、蒸
発加工したアルミニウム縁接点9が設けてあり、この接点は基板の縁まわり、そ
して、層8の一部を覆って延びており、それによって、組み立て済みセル1にお
ける層8に対する電気接続部となる。
【0065】 バックプレーン3のシリコン基板上に形成された絶縁スペーサ25が、シリコ
ン基板から所定の精密で安定した距離のところに正面電極6を設置するように上
方へ延びており、それによって、液晶材料が後述するようにスペースを満たす。
後に説明するように、スペーサ25およびバックプレーン3が、シリコン基板上
に形成されると同時に、同じステップのすべてあるいは少なくとも若干を用いて
能動バックプレーンの要素がその上に形成される。
【0066】 図3は、セル1の動作と密接に関連したPCB11上の回路の概略図であり、
ここには、バックプレーン3および正面電極6として概略的に示してある。バッ
クプレーン3は、インタフェース13を経てメモリ12からデータを受け取り、
そして、バックプレーン3、正面電極6、メモリ12およびインタフェース13
のすべては、プログラム可能な論理回路モジュール14の制御下にあり、このモ
ジュールそれ自体はインタフェース15を経てPCのパラレル・ポートに接続し
ている。
【0067】 図4は、能動バックプレーン3のレイアウト(「平面図」)の全般的な概略図
を示している。
【0068】 図5、6を参照しながらの値に説明するように、ピクセル能動要素の中央アレ
イ4の各々は、本質的に、1セットの行コンダクタの1つに接続したゲートを有
するNMOSトランジスタと、1セットの列コンダクタの1つに接続したドレン
電極と、ソミラー電極の形をしているか、あるいは、ミラー電極に接続している
ース電極または領域とを包含する。普通の正面電極6の対向部分と介在したキラ
ル・スメクチック液晶材料20と共に、後部設置ミラー電極は、容量特性を有す
る液晶ピクセル・セルを形成する。
【0069】 奇数行、偶数行のコンダクタは、アレイの両側に隔たったそれぞれのスキャナ
44、45に接続している。各スキャナは、シフト・レジスタ44a、45aと
アレイの間に介在するレベルシフタ44b、45bを包含する。使用時、トーク
ン信号は、レジスタに沿って送られ、順番に個々の行を使用可能にする(関連し
たトランジスタに通電する)。そして、レジスタの適当な制御によって、異なっ
たタイプのスキャン、たとえば、インタレース式またはノンインタレース式のス
キャンを所望に応じて実施することができる。
【0070】 偶数列、奇数列のコンダクタは、アレイの頂部、底部から隔たったそれぞれの
ドライバ42、43に接続している。各ドライバは、32〜160のデマルチプ
レクサ42a、43a、供給ラッチ42b、43bおよびラッチ、列コンダクタ
間のレベルシフタ42c、43cを包含する。使用時、5相クロックの制御の下
に、連続したセットの32の奇数または偶数列コンダクタのためのメモリ24か
らのデータが、縁結合パッド46,47のセットからデマルチプレクサ42a、
43aへ送られ、列コンダクタに駆動電圧として供給するために42c、43c
のところでレベルシフトされる前に42b、42cのところでラッチされる。行
スキャニングと列駆動との同期により、適切なデータ駆動電圧が、1つの行の使
用可能なトランジスタを経て液晶ピクセルに与えられる。この目的のために、種
々の制御回路48およびテスト回路48’が設けてある。
【0071】 引き続いてその行を無効にすることで、トランジスタが高インピーダンス状態
になり、データに対応する電荷が、たとえば、別の画像を書き込む(あるいは同
じ画像を書き直す)かまたは現在の画像を安定させるために、この行が再びアド
レス指定されるまで、或る延期期間にわたって容量性液晶ピクセル上に維持され
る。
【0072】 図5に概略的に示すように、能動バックプレーンは、p型シリコン基板51に
基づいている。アレイ4の領域において、それは、NMOSトランジスタ52、
ピクセル・ミラー53および絶縁スペーサ列25を包含する。基板51は、まず
、下方のほぼ連続するシリコン酸化物層57によって覆われ、次いで、上方のほ
ぼ連続するシリコン酸化物層58によって覆われる。スペーサに類似し、そして
、同様の高さを有するように構成した絶縁リッジがアレイ41の領域外側に形成
される。絶縁性のピラーおよびリッジの機能は、正面電極22とシリコン基板5
1との間に一定の正確な間隔を確保し、バックプレーンと正面電極間との短絡を
防ぐと共に、液晶ピクセル・アレイにおける電気的、光学的な一様性および動作
を得ることにある。
【0073】 ここで、図5が単にバックプレーンにおいて遭遇する異なった高さを示し、要
素の他の空間的配置が実際に見出されるものと一致しているわけではないことは
了解されたい。図6は、全般的に図5のものに類似する、トランジスタおよびミ
ラー・電極の実際の配置の平面図であるが、列25は図示していない。トランジ
スタ52は、回路それ自体の最も高い部分である。
【0074】 これらの層に加えて、トランジスタ52は、さらに、層57上の金属ゲート電
極59と、層58上の金属ドレン電極60とよって構成されている。電極59、
60は、それぞれ、行コンダクタ61、列コンダクタ62に接続されている。ト
ランジスタ52のところで、層57は、非常に薄いゲート酸化物層55によって
基板51から隔たったポリシリコン領域56を含むように修正されている。
【0075】 トランジスタ・ソースは、層58内の大きい拡散領域63の形をしており、こ
れは、ピクセル・ミラー53の電極65に接続され、ゲート領域64は、ほぼ列
、行コンダクタ61、62の交差領域の下に位置し、充填ファクタを最大にする
と共に、それを入射光から保護している。
【0076】 ピクセル・ミラーは、層58上のピクセル電極65によって形成される。この
電極は、ドレン電極60と同じ金属で作ってあり、そして、ドレン電極60と同
時に形成される。ミラー電極65の大部分の下方には、基板51内に空乏領域6
6が形成されている。組み立て済みの装置において、ピクセル電極は、2ミクロ
ンよりいくぶん小さい距離だけ対向した正面電極から隔たっており、間に、スメ
クチック液晶材料20が介在する。
【0077】 ピクセル・ミラーはほぼ平らである。これは、下層の別個の回路要素が内から
である。また、ピクセル・ミラーは、ピクセル面積の65%の割合(充填ファク
タ)を占める。充填ファクタを最大にするという必要性は、2つのトランジスタ
およびそれらに関連した要素により多くのスペースを振り向ける必要のあるSR
AMタイプよりもむしろ、DRAMタイプ・バックプレーンを使用することを決
定する際の1つの重要点である。
【0078】 各ピクセルと関連したある絶縁性の列またはピラー54は、他のバックプレー
ン21のトポロジより上方に延びるが、これもまた、基板51を覆う層57、5
8と、層57、58間の第1金属膜67と、層58と正面電極(使用時)22と
の間の第2金属膜68とからなる。第1、第2の金属膜67、68は、同じ金属
で、トランジスタ52の電極59、60と同時に蒸着される。スペーサの領域に
おいて、基板は、電界酸化物層69を得るように修正されており、層57の底部
は、薄い酸化物層71によって隔たった2つのポリシリコン層70、72を得る
ように修正されている。
【0079】 金属層を含むにもかかわらず、スペーサは、正面電極と能動バックプレーンと
の間に良好な絶縁を与える。このように絶縁スペーサを形成することによって、
バックプレーン上の他の要素に対して正確にこれら絶縁スペースを位置決めする
ことができる。それによって、光学的あるいは電気的な特性との任意の干渉を回
避することができる。そして、同じプロセスをそこで使用して、バックプレーン
の能動および他の要素と同時に、同じプロセスを用いてそれらを製作することに
よって、コストおよび効率に関して有利となる。
【0080】 上述したように、このように形成したピクセル・セルは、キャパシタンスを有
する。キラル・スメクチック液晶材料は強誘電性であるから、分子のリアライン
メントを生じさせるに充分な電界を付与することで、付加的な電荷転送を行うこ
とができる。この効果は、液晶材料がリアラインメントするのに時間がかかるの
で、時定数と関連している。
【0081】 リアラインメント時に電荷が流れるための要件および関連した時定数は、多数
の帰結を有する。特に、リアラインメントが比較的急速であり得る場合、装置の
急速スキャニングのために必要なよりもかなり小さくてよい。
【0082】 SRAMタイプ・バックプレーンの場合、ピクセルの状態は、次のアドレス指
定まで保持され、バス電流から供給されるパワーは、リアラインメントが完了す
るまで供給され得る。しかしながら、DRAMタイプ・バックプレーンの場合、
パワーは、アドレス指定期間中にのみ各ピクセルに供給される。セルのキャパシ
タンスは、比較的小さく、リアラインメントが完了するのに充分な電荷を保持す
ることができない。
【0083】 この問題を処理する1つの方法は、ピクセルがアドレス指定されたときに急速
に荷電される付加的な「スラグ」キャパシタンスを各ピクセルに与えることであ
る。この電荷は、その後、液晶分子がリアラインメントし、次のピクセルがアド
レス指定されるにつれて消費される。したがって、スラグ・キャパシタンスは、
リアラインメント時間と同じくらい長いアドレス指定パルスの必要性を効果的に
排除する。
【0084】 図5において、拡散層66は、使用時、逆バイアスされたダイオードを形成し
、その空乏領域が、スラグ・キャパシタンスとして作用する。
【0085】 この実施例において使用されるスメクチック液晶は、単安定アラインメントを
有し、次のアドレス指定まで切り換えられた状態に留まるDRAMタイプ・ピク
セル要素の場合、電荷漏洩を制限することが重要である。ある意味では、当初の
状態に緩和を可能にする電荷漏洩の量が比較的大きいという点で、リアラインメ
ント中に付加的な電荷変位があるという事実は有用である。その場合、オリジナ
ル状態への緩和を許す電荷漏洩量は比較的大きい。
【0086】 普通のカプセル化コンピュータDRAMと異なって、照明光は、バックプレー
ンに浸透する可能性がある。もしそれが敏感な要素に達するならば、光導電性が
、スキャニング期間よりも短い時間でピクセルの緩和を生じさせる可能性がある
。これは、偶発的として許すべきではない。したがって、(a)できるだけ敏感
な要素に光が浸透するのを減らし、(b)それにもかかわらずなお浸透する光の
影響を軽減するステップを採用する必要がある。
【0087】 図5、6において、ステップ(a)は、トランジスタ52、特にそのゲート領域
が金属コンダクタ60、61の直ぐ下に位置している限り実施される。この場合
、領域66(特に感光性が強い)によって提供されるダイオードは、ミラー層6
5によって大きく隠されている。スラグ・キャパシタンスおよび光導電性効果の
回避に関するさらなる詳細は、我々の係属中の出願に見出される(P20960WO参照
)。
【0088】 図1〜6の配置における65%の充填ファクタは許容できるほど充分に高い場
合、ミラー電極の反射率は最適化されない。その理由は、それの材料がバックプ
レーンの能動要素を製造する際に使用されるものと同じだからである。
【0089】 平面全体を覆って蒸着された連続頂部絶縁層をバックプレーンに設けることは
、通常の半導体製造工場の実務である。そして、先の図の配置を製造するために
は、この絶縁層を除くか、または、それを第1平面に付与するのを避ける必要が
ある。
【0090】 しかしながら、バックプレーンの部分的あるいは完全平面化によって、ミラー
電極の充填ファクタおよび反射率を向上させることができる。
【0091】 部分的な平面化の場合、頂部絶縁層は保持されるが、下層電極パッド65まで
延びる通路は、ミラーとしてもはや機能しないほど小さくなる可能性がある。そ
れぞれの非常に反射率の高いミラー・コーティングが、ピクセル面積の大部分を
覆って蒸着され、その通路に接続される。
【0092】 この構造は、とりわけ、高い充填ファクタ、非常に反射率の高いミラー電極お
よび下層の半導体材料までの光の浸透を低減することに有利である。絶縁列およ
びリッジを保持してバックプレーンに対して正面電極を支持、隔離し、充填ファ
クタを僅かに減らすことが好ましいが、いまや頂部絶縁層がこれらの加わる。唯
一の工場後ステップは、反射ミラー材料の蒸着である。ここで、バックプレーン
の下層構造により、後者が以前ほど平らでないことは了解されたい。
【0093】 フル平面化は、バックプレーンのトポロジを絶縁材料(たとえば重合体)で充
填することによって効果的に除去する公知のプロセスである。ここで再び、これ
は、製造工場で導入された頂部絶縁層の有無にかかわらず、現在のバックプレー
ンに実行され得る。そして、非常に平らで、非常に反射率が高いミラーを高充填
ファクタで各ピクセル上へ蒸着する。しかしながら、製品は部分的平面化と同じ
利点を有し、性能でも優れているかも知れないが、現在の技術によるその製造は
多数の工場後ステップを含み、あるものは容易にあるいは効率的に実施されず(
たとえば、絶縁性材料の平坦さを確保すること)、したがって、当面好ましくな
い。
【0094】 キラル・スメクチック液晶材料は、それ自体公知の手段によって一方あるいは
両方の基板のところで所望の表面アラインメントを与えられる。能動半導体バッ
クプレーンの場合、処理は、もし行われるとして、部分平面化あるいはフル平面
化となろう。
【0095】 回路 ここまで説明してきた実施例は、320列および240行の矩形ピクセル・ア
レイを有し、列は、平行データ・ラインによって給電され、行は、望ましいシー
ケンスにおいてデータを受け取るか、あるいは、受け取ったデータに作用するよ
うに使用可能にされる。このアレイは、各方向において標準の半分のVGA解像
度である。アレイの解像度をVGA規格まで高めることが望ましいであろう。こ
れは、変形例に関して後に説明する。
【0096】 駆動される要領に依存して、そして、印加電圧の値に依存して、スメクチック
液晶空間光変調器の本実施例は、少なくとも10MHzのライン率および15〜
20kHzまでのフレーム率で駆動され得るが、秒あたり約1〜1.5ギガピク
セルのデータ入力を必要とする。代表的には、ピクセル・アドレス時間が約10
0ナノ秒である場合、ピクセルは、実際に、約1〜5マイクロ秒かかって光学状
態間の切り換えを行う。全フレーム書き込み時間が24マイクロ秒のオーダーに
ある場合、フレーム間書き込み期間は、約80マイクロ秒である。
【0097】 ライン周波数で決定されるような、空間変調器の実フレーム率とアレイの潜在
フレーム率(約80kHz)との不一致は、ピクセル要素が完全に切り換わるの
に必要な時間(ラインまたはピクセルのアドレス指定時間よりかなり大きく、そ
の間に、電荷がセル・キャパシタンスおよびスラグ・キャパシタンスから引き出
される)とか、交流バランシングを許すようにアレイを空白化する必要性とか、
連続したフレームの書き込み間での空間光変調器への光学的アクセスとかの種々
のファクタから生じる。
【0098】 マスタ・クロックが50MHzで作動する。このマスタ・クロックからパルス
CLが公知の要領で発生し、その波形NTE、NTO、NISE、NC0〜NC
5が図7、7aに示してある。頭文字「N」は、信号がロー状態で活動状態であ
る負論理回路の使用を示している。使用時、これらの信号の逆数は、この頭文字
「N」を除いた同じ用語を有する。アレイの行または列に適用したときなど、最
終文字「E」おおび「O」は偶数、奇数を表している。
【0099】 図8は、図4の制御回路48の諸部分を示している。ここには、すべての行を
セット(アレイを空白化)し、すべての行をリセット(アレイの再書き込みを可
能に)するための別の信号NSARおよびNRARがある。
【0100】 図8(a)は、列ドライバ42、43を制御する際に使用するために、信号N
SARが非活動状態にあるときに信号NC0〜NC4からの、10MHzライン
周波数での5つの非オーバーラップ・クロック(N)CC0〜(N)CC4の発
生を示している。
【0101】 図4に関して既に指摘したように、32本の入力並列データ・ラインのグルー
プが、アレイの頂部でドライバ42によって160個の偶数列に1:5デマルチ
プレクスされ、そして、32本の入力並列データ・ラインの相補的なグループが
、アレイの底部でドライバ43によって160個の奇数列に1:5デマルチプレ
クスされる。さもなければ、ドライバ42、43は同様に配置される。
【0102】 図9は、ドライバ42の32個の同様な回路のうちの1つを示している。各回
路は、第1セットの32個の偶数列におけるそれぞれ単一の列に対するものであ
る。32本の入力データ・ラインのそれぞれに接続した入力部131からのデー
タ信号DDは、クロックNCC0の活動期間中にゲート132によって伝送され
、クロック・パルスNCC4によって制御されるゲート134がラッチ135へ
の信号の伝送を可能にするまで、インバータ133のゲート・コンデンサ上に保
持される。ラッチ135は、双安定であり、本質的に、ゲート・パルスCC4に
よって制御される別のゲート136を経てリング状に接続された2つのインバー
タからなる。このリングは、信号がゲート134を経てラッチに送られていると
きに開き、その後、閉じてラッチ出力部に信号を保持する。ラッチの出力部は、
レベルシフタ137および2つの直列接続バッファ138を経て列コンダクタに
接続している。
【0103】 第1セットの列コンダクタのこの配置全体は、残りの4つのセットについても
繰り返され、同じ32本の入力データ・ラインを有し、妥当ならば、第1ゲート
132上にそれぞれ異なったクロック信号NCC1〜NCC4がある。ゲート1
34に付与された信号は、NCC4およびCC4として残る。その結果、ライン
全体についてのデータ信号が、信号NCC4に応答してすべての320個の列に
同時に付与され、次のパルスNCC4までそこに維持される。
【0104】 NSARが活動状態のとき、それは、クロック・パルスNCC0〜NCC4を
オーバーライドし、320個の列すべてを64本のデータ入力ラインに同時に利
用できるようにする。
【0105】 図8(b)は、行ドライバ44、45を制御する際に使用するために、信号N
ISEまたはNISOが活動状態にあるときに信号NC0〜NC4から10MHz
で5つの非オーバーラップ・クロック(N)CR0〜(N)CR4を発生させる
ことを示している。
【0106】 図4に関して既に説明したように、アレイの偶数、奇数行は、それぞれのスキ
ャナ44、45によって駆動(使用可能に)される。各スキャナは、出力部ある
いは120個の隣接出力部に関連したレベルシフタを有するシフト・レジスタを
包含する。シフト・レジスタの各ステージは、完全に双安定であり、クロック・
パルスNC0、NC2、NC4によって制御される。単一のトークン・パルスN
TE、NTOが、各フレームのスタートでそれぞれのシフト・レジスタの第1ス
テージに接続され、次いで、要求されるスキャニングのタイプに依存して、必要
な要領でレジスタをクロック・ダウンする。
【0107】 図10は、好ましい実施例の奇数行スキャナ44の単一ステージを示しており
、これは、シフト・レジスタ44aの単一ステージ140と2つのバッファ14
9との間に接続されたレベルシフタ44bの関連したレベルシフタ・ユニット1
41を含む。偶数行スキャナ45も、同様の要領で配置する。
【0108】 ステージ140は、伝送ゲート145を経てリング状に接続された一対の反転
論理ゲート143、144を包含する。論理ゲート143の入力部142は、普
通、ゲート145の出力部および伝送ゲート146の出力部に接続される。伝送
ゲートは、レジスタ内の先行ステージからの出力147(トークンNTE)を受
け取るように作用する。ゲート145、146は、それぞれ、反転クロック信号
NCR0、CR0によって使用可能にされる。それによって、伝送ゲート146
からの信号がゲート143の入力部に送られたときにリングが壊され、次いで、
再形成され、受信信号の反転状態を出力ポイント148で維持する。
【0109】 ゲート143’、144’、145’および146’は、ゲート143〜14
6に対して同様の要領で配置され、クロック・パルスNCR4、CR4に応答し
て同様に作用する。それによって、ポイント148での信号の反転は、出力ポイ
ント148’で保持される。そこにおいて、この信号は、回路121によってレ
ベルシフとされ、それぞれの行に送られる。したがって、各行は、信号NCR4
に応答して使用可能にされる。
【0110】 ゲート143、144および144’の各々は、2つの入力部を有するNAN
Dゲートであり、ゲート143’は、3つの入力部を備えたNANDゲートであ
る。ゲート143および144’への第2入力は、信号NSARであり、ゲート
143’、144への第2入力は、信号NRARであり、そして、ゲート143
’への第3入力は、信号NCR2’である。信号NSAR、NRARおよびNC
R2’が非活動状態のとき、ゲートは、インバータとして作用し、リングは、双
安定となる。
【0111】 信号NCR2’は、図8(c)に示すように発生させられる。これは、信号N
CR2と同様であるが、信号NSARが活動状態のとき、オーバーライドされる
。NSARが非活動状態のとき、クロック信号NCR2の効果は、第2リングを
リセットし、次の行の前に向こうとされていた行を使用可能にすることにあり、
したがって、データ供給が単一行に確実になされ、行間の同じデータがオーバー
ラップすることがない。
【0112】 制御信号NSARは、信号NCR2’を使用不能にするように作用し、そして
、レジスタの出力のすべてをセット(ラッチ)するように作用し、それによって
、すべての行を使用可能にしてこのセクションの始めに説明した要領でブランキ
ングを行う。制御信号NRARは、次いで、すべての行を再びオフにするように
作用する。したがって、信号NSARは、シフト・レジスタの通常動作をオーバ
ーライドする。
【0113】 信号NSARの作用は、こうして、(a)列クロックNCC0〜NCC5をオー
バーライドし、5セットの列すべてに64個のデータ入力部からデータを同時に
与えること、そして、(b)クロック・パルスNCR2’およびレジスタの通常作
用を使用不能にし、そして、すべての行をラッチすることにある。これによって
、全ピクセル・アレイを同時に空白化することができる。
【0114】 トークンNTOおよびNTEが最初に導入されたとき以外は、信号NISEお
よびNISOは、相補的である。活動状態のとき、これらの作用は、行クロック
・パルス(N)CR0〜(N)CR4の発生を禁止する(図8(b))。こうし
て、シフト・レジスタ44a、44bのうち一方だけが、任意の時点で活動状態
になり、トークンが行をパスダウンされる方法を制御することが可能になる。た
とえば、図示したように、NISEおよびNISOが半ライン周波数を有するよう
に発生させられた場合、レジスタが代わりに使用可能にされ、アレイの下に向か
って累進的あるいはノンインタレース・ライン・スキャンを行わせる。代替案と
して、フレーム・アドレス期間の半分のパルスの形で信号NISEおよびNISO
を与えることがある。その結果、1つのレジスタが完全にスキャンされ、次いで
、他のレジスタが完全にスキャンされ、インタレース・スキャンを可能にする。
【0115】 他のモードも可能である。たとえば、隣り合った奇数行と偶数行を同時に使用
可能にし、半分の垂直解像度でフレーム率を二倍にすることができる。
【0116】 この実施例では、シフト・レジスタ・ステージが信号NSAR、NRARに直
接応答するようになっているが、レジスタと行の間に別個のエンティティとして
別の手段を設けてもよい。たとえば、レジスタ出力部と関連した行との間に直列
に接続したNSAR用のORゲート、NRAR用のANDゲートを設けてもよい
。 VGA解像度 VGA解像度 本実施例の変形例において、単一のピクセル・ミラー能動要素の代わりに、4
つ(2×2)のグループを使用する。そして、それに対応して、行、列アドレス
・ラインを二重にしている。各寸法でアドレス・ラインの二重化に順応させるべ
く、列ドライバ、行スキャナは、1:2でデマルチプレクサを備える。
【0117】 列回路は、単に数を倍にしただけであり、各対が、伝送ゲート150、151
によって交互に使用可能にされる。相補的な従動制御入力部152、153が図
11に概略的に示してある。
【0118】 図12a〜12cは、行スキャナについての3つの可能性のある機構を示して
いる。図12aの好ましい機構においては、論理ゲート160、161が、出力
ポイント148’と、それぞれのレベルシフタ141、バッファ149の間に配
置されている。ゲートの第2入力部162、163は、相補的なやり方で駆動さ
れ、上方対あるいは下方対のピクセル(RUおよびRL)のいずれかを使用可能
にする。
【0119】 しかしながら、図12b、12cに概略的に示すように、デマルチプレクシン
グは、それぞれ、ゲート164、レベルシフタ141、最終出力ステージ149
’間のゲート164、165のところ、あるいは、最終出力ステージを構成する
ゲート166、167のところで、レベルシフタ141の後に実施され得る。
【0120】 信号152、153および/または162、163を適当に制御することによ
って、種々の他のアレイ書き込みモードが可能となることは明らかであろう。た
とえば、4:1行インターレース機構がある。
【0121】 この変形例においては、ミラー面積対ピクセル面積の比は縮小される。入射光
から下層能動要素を遮断するのに注意が必要である。全ピクセル・キャパシタン
ス対液晶セル・キャパシタンスの比率もまた、10:1〜8.4:1にいくぶん
縮小される。それにもかかわらず、解像度の増大との妥協は、まったく不利とな
らないと考えられる。
【0122】 動作 空間光変調は、光学処理用途、たとえば、ホログラフィック用途と、スイッチ
ング用途の両方に機会を与える。その場合、必要条件は、普通に、ファクタ(た
とえば、タイミング、照明連続性、観察長など)に関して非常に厳しい。これに
対抗すべく、たいていの光学処理は、像平面を横切ってのバイナリ変調だけを必
要とする。
【0123】 表示目的のために、目による順応および一時的平均化が前述のファクタに関し
てより大きい許容範囲を許すが、普通は、ディスプレイの領域を横切ってグレイ
・スケール変調を行う必要がある。
【0124】 部分的に能動バックプレーン設計によって与えられる融通性により、好ましい
実施例の空間光変調器を駆動できる方法は多数ある。
【0125】 (a)バイナリ/グレイ・スケール したがって、たとえば、バイナリ変調とグレイ・スケール変調の選択がある。
グレイ・スケール変調それ自体は、各ピクセルを横切って印加される振幅電圧の
適当な制御によってアナログ的に達成され得る(先に述べたelectroclinicな効
果参照)が、表示目的のためには、アレイに可変仮変調を行って見かけ上のグレ
イ・スケールを得る方が有利である。さらに有利には、アレイをデジタル的にこ
のように駆動する。この局面は、我々の係属中の出願にさらに詳しく記載されて
いる(P20963WOおよびP20963WO1参照)。
【0126】 (b)多数回リフレッシュ ここで再び、液晶材料は、連続した画像を発生させているときの所望時点をカ
バーするに充分な長さの緩和時間を処理しても処理しなくてもよい。処理しない
場合には、画像は、2度以上書き込んで所望時間を得る必要がある。本実施例で
利用できる高書き込み速度は、この局面において有用であり、1つの画像が利用
できる時間全体の割合を増大させることになる。
【0127】 (c)正面電極電圧 さらに、広義に言えば、共通正面電極と能動バックプレーン要素の間に印加さ
れる電圧は、少なくとも2つの方法で管理され得る。バックプレーンから利用で
きる全電圧がVであると仮定するならば、正面電極をV/2にセットし、それに
よって、ただ1回のフレーム・スキャン中に、全ピクセル要素を所望に応じてオ
ンあるいはオフにすることができる。ペナルティは、とりわけ、各ピクセルを横
切ってより低い電圧V/2を印加すること、スイッチング時間が長くなると言う
ことである。
【0128】 あるいは、正面電極をVとゼロに交互に駆動し、バックプレーンを同期制御し
て1つのフレーム・スキャン中に選択ピクセルを光学的にオンとし、他のフレー
ム・スキャン中に他の選択ピクセルを光学的にオフにしてもよい。各ピクセルに
印加される電圧は、より高く、Vであり、したがって、スイッチング速度を増大
させるが、2つのフレーム・スキャンを実施してデータ入力を完了する必要があ
る。
【0129】 これらの2つの方法は、これからは、それぞれ「ワンパス」、「ツーパス」と
呼ぶ。本実施例において、ワンパス機構は、最大の使用可能電圧でいくぶん高い
フレーム率を可能にする。
【0130】 これらの考察および全直流バランシングを達成するかどうか(もしそうである
ならば、直流バランシングを達成しようとしている時間)のような他の考察は、
空間光変調が作動する方法を正確に決定する。
【0131】 ワンパス機構 図13は、正面電極電圧VEEがV/2であるときにワンパス機構において使
うことができる電圧波形を示している。オフからオンにされるべきアドレス指定
されたラインにおけるピクセルDUPのミラー電極のところの電圧Vpadは、
列電極から値Vへ駆動される。また、オンからオフにしようとしているピクセル
UDPの場合、ミラー電極は、ゼロ電圧に駆動される。液晶セルを横切って生じ
る電圧は、VLCである。付勢は、代表的には、約10nsを採用するが、本実
施例においては、実際に、100nsが許される。実際にピクセルが切り換わる
のにかなり長い期間Tが許されるが、それに続いて、すべてのピクセル電極電圧
(Vpad)は、レベルシフタへの電圧を変え、図13aに示すように、信号N
SAR、NRARを使用して第2スキャンまたはセット/リセット動作を実施、
すべてのピクセル・トランジスタをオン、オフすることによって、電圧V/2ま
で戻される。V/2までピクセルを戻すことにより、直流印加長さが定まり、反
復可能となる。
【0132】 図13a、13bにおいて、パルス131は、個々の行の選択を示し、T
、アレイをロードする時間(液晶を落ち着くまでの期間を含む)を示し、T
、画像が読み込まれる時間を示しており、この時間のスタートのみが図示してあ
る。パルス132は、第2スキャン中の個々の行の選択またはセット/リセット
・オプションのための大域的行選択を示している。
【0133】 セット/リセット・オプションは、より急速であり、好ましい。すべてのピク
セルへの直流印加の長さは、アレイに書き込みを行うのに取られる時間が有限で
あるため、セット/リセット・オプションを使用するときに、行毎に異なるが、
同じピクセルへの直流パルスの付与長さがフレーム毎に等しいため、これは重要
ではないが、直流バランスを意図しているときは重要なファクタとなる。いずれ
にしても、トランジスタは、その後、オフにされ、静電的な安定化を可能にする
(後述する)である。
【0134】 すべてのピクセルが各フレーム・スキャン中に付勢されるので、フレーム毎に
同じ状態を保つ液晶要素は、同じ方向に繰り返し駆動される。これは、ゼロ直流
バランスを得る際の問題を提起する。
【0135】 さらに、V/2まですべてのピクセル電極を戻すことは、光導電性が重要な場
合に問題を提起する。この場合、図13bに示すように、フレームの書き込みに
続いて正面電極電圧VFEをゼロに戻すのと同期をとって、すべてのピクセル電
極をゼロボルトにゲート制御すると好ましい。
【0136】 ツーパス機構 図14は、アレイ全体に書き込みをするのに必要な2つのフレーム・スキャン
期間またはパスP1、P2にわたってツーパス機構において使用され得る電圧波
形を示している。第1パスP1において、選定ピクセルがアドレス指定されて光
学的にオンにされ、第2パスにおいて、ピクセルP2がアドレス指定されて光学
的にオフにされる。パス以外の期間では、すべての直流電圧がゼロとなり、オプ
ションとして、切り換え状態の交流安定化のために低レベル交流電圧となる。
【0137】 プロット(i)は、正面電極での電圧VFEを示しており、これは、第2パス
P2の期間にわたってだけVボルトまで上昇する。
【0138】 プロット(ii)、(iii)は、それぞれONまたはOFFとなっているピ
クセル・ミラー・パッドにおける電圧Vpadのプロットである。第1パス中、
任意のパッドを0ボルトからVボルトへ切り換えることができる。第1の大域的
ブランクBVは、2つのパス間ですべてのミラー・パッドをVボルトに駆動する
ように印加される。第2パス中、任意のパッドを、Vボルトから0ボルトに切り
換えることができる。第2の大域的ブランクB0は、第2パスの終わりですべて
のパッドを0ボルトに駆動するように印加される。ブランクBVおよびB0は、
第2電極の切り換えと実質的に同期して印加される。
【0139】 プロット(ii)は、第1パスの行スキャン中にオンとされ、したがって、プロ
ット(iv)に示すような関連する液晶要素を横切って正の電位差パルスを与え
る選択ピクセルのためのパッドにおける電圧を示している。第1パス後、VFE
の切り換えと関連して第1の大域的ブランクBVが作用し、切り換えられてしま
っているかどうかに無関係に、すべての液晶要素を横切る電位差をゼロに低下さ
せる。液晶セルの両側は、こうして、Vボルトとなる。
【0140】 プロット(iii)は、第2パスの行スキャン中にオフとされ、したがって、プ
ロット(v)で示す関連する液晶要素を横切って負の電位差を与える、選択ピク
セルのためのパッドにおける電圧を示している。第2パス後、VFEの切り換え
と関連して第2大域的ブランクB0が作用し、切り換えられてしまっているかど
うかと関係なく、すべての液晶要素を横切る電位差をゼロに低下させる。こうし
て、液晶セルの両側が0ボルトとなる。
【0141】 いずれのパス中にもアドレス指定されない(オプションとして)任意のピクセ
ルは、ブランクBV、B0の効果のみによるパッド電圧を有する。BVおよびB
0は、VFEの切り換えとほぼ同期しており、その結果、これらのピクセルは、
2つのパスを通じてゼロ電位差となる。すべての場合に、VFEに対するBV、
B0のタイミングは、不要なピクセルのスイッチングが生じないようにしなけれ
ばならない。
【0142】 さらに、2つのパスは、互いに直ぐに続いているように図示してあるが、好ま
しくは、機構が必要なピクセル・スイッチングと矛盾しない限り、そうである必
要はまったくない。たとえば、パス間に小さい遅延があって、最後にアドレス指
定されたピクセルを完全に切り換えることが可能であるかも知れない。このよう
な場合、第2パスの開始と同期してBVを印加し、VFEをスイッチングするこ
とが望ましいであろう。
【0143】 ここで、単一のパスおよび単一パス機構の低電圧V/2(したがって、スイッ
チングが遅い)に比して、2つのパスの要件および利用できるフル電圧Vの印加
が相反するファクタであることは了解されたい。また、図14のパスのシーケン
スの逆転、その結果、ブランキング・プロセスの変更などがあり得ることも明ら
かであろう。
【0144】 さらに説明すると、図15は、アレイ全体に書き込みを行うのに必要な第1、
第2のフレーム・スキャン期間またはパスP1、P2にわたって同様のツーパス
機構で使用され得る単純化した電圧波形を示している。P1において、選定ピク
セルがアドレス指定されて光学的にオンにされ、P2において、選択ピクセルが
アドレス指定され、光学的にオフにされる。P1、P2以外の期間では、すべて
の電圧はゼロ直流となり、オプションとして、切り換え状態の交流安定化のため
に交流電圧が低レベルとなる。
【0145】 プロット(i)は、P1の期間中だけVボルトまで上昇する、正面電極におけ
る電圧VFEを示している。
【0146】 プロット(ii)は、任意のピクセル・ミラー・パッドで得られる電圧Vpa
dの全般的なプロットである。P1中の第1期間Aの間、任意のパッドが0ボル
トからVボルトへ切り換えられる。第1の大域ブランクBVは、P1、P2間に
すべてのミラー・パッドをVボルトに駆動するように印加される。P2中の期間
Bの間、任意のパッドが、Vボルトから0ボルトへ切り換えられ得る。第2の大
域ブランクB0は、第2パスの終わりですべてのパッドを0ボルトへ駆動するよ
うに印加される。ブランクBVおよびB0は、第2電極のスイッチングと同期し
て印加される。
【0147】 プロット(iii)は、P1の行スキャン中にオンにされ、したがって、プロッ
ト(v)に示すように関連した液晶要素を横切って正の電位差パルスを与える選
定ピクするのためのパッドにおける電圧を示している。P1後、VFEのスイッ
チングと関連して第1の大域ブランクBVが作用し、切り換えられてしまってい
るかどうかにかかわらず、すべての液晶要素を横切る電位差をゼロまで低下させ
る。こうして、液晶セルの両側がVボルトとなる。
【0148】 プロット(v)は、P2の行スキャン中にオフとされ、プロット(vi)で示
すような関連する液晶要素を横切る負の電位差を与える、選択ピクセルのための
パッドにおける電圧を示している。P2後、VFEのスイッチングと関連して第
2の大域ブランクB0が作用し、切り換えられてしまっているかどうかに関わり
なく、すべての液晶要素を横切る電位差をゼロまで低下させる。こうして、液晶
セルの両側が0ボルトになる。
【0149】 プロット(vii)は、P1またはP2のいずれかでもアドレス指定されず(
オプションとして)、ブランクBV、B0の効果のみによる任意のピクセルのた
めのパッドにおける電圧パルスを示している。BV、B0は、VFEのスイッチ
ングと実質的に同期であり、その結果、これらのピクセルは、2つのパスを通じ
てゼロ電位差を経験する。すべてのケースにおいて、VFEに対するBV、B0
のタイミングは、ピクセルの不要なスイッチングを生じさせないようになってい
なければならない。
【0150】 さらに、P1、P2は互いに直ぐに続いているように示したが、機構が必要な
ピクセル・スイッチングと矛盾しない限り、このような配置である必要はまった
くない。たとえば、P1、P2間に小さい遅延があって最後にアドレス指定され
たピクセルを完全に切り換えることが可能になるかも知れないが、このような場
合、P2の開始時点と同期してBVを印加し、VFEのスイッチングを行うのが
望ましいであろう。
【0151】 ここで、2つのパスについての要件および利用できるフル電圧Vの印加が、単
一のパスおよび単一パス機構の低電圧V/2(従って、スイッチングが遅い)に
比して、相反するファクタであることは了解されたい。また、 ブランキング・プロセスの必然的な変更態様で、図15のP1、P2のシーケン
スを逆転させることが可能であり、対応する参考資料の同じ概略タイプの説明を
用いて、図16に示すように、ブランキング・プロセスを変更したりすることが
できることも明らかであろう。
【0152】 バイナリ画像形成 バイナリ画像は、上述したようなワンパス方法によってブランク画像または既
存の画像から書き込むことができる。
【0153】 しかしながら、ブランク画像から始めた場合、新しい画像を書き、次いで、直
流バランスを達成すべく各ピクセルに印加した電圧を反転させることは、光学像
のブランク像への反転とならず、反転光学像を生じることになる。それに加えて
、時間平均光学像は、正像および反転像が同じ時間にわたって保持される場合、
ゼロであり、したがって、照明(すなわち、観察ステップ)を中断して正像を見
ることが必要である。
【0154】 さらに、たとえば、大域セット信号NSARをアレイに印加すると共に列電圧
、正面電極電圧を制御してすべてのピクセルを短絡(0ボルトに)するかあるい
はこれらのピクセルを(プラスまたはマイナスのV)へ駆動することによって、
アドレス指定されたピクセルを緩和させたり、すべてのピクセルを1つの状態(
比較的急速)に駆動したりするだけで、直流バランスを得ることはできないが、
光学的に均一な画像が生じる。
【0155】 既存の画像で始まる場合、類似した問題点がある。
【0156】 ツーパス機構、たとえば、図14に示すタイプの機構は、多数の方法で作動さ
せ得る。
【0157】 第1ツーパス機構においては、既存の画像は、単に、第1パス中にすべての適
切なピクセルをオンにし、第2パス中に対応するセットのピクセルをオフにする
ことによって新しい画像と置き換えることができる。すなわち、ピクセルが既に
「1」であるかどうかに関係なく、新しい画像のすべての「1」を最初にアドレ
ス指定し、次いで、ピクセルが既に「0」であるかどうかに関わりなく、新しい
画像内のすべての「0」をアドレス指定するのである。ピクセルがアドレス指定
されないことはない。
【0158】 この機構は、すべてのピクセルがそれらの既存の状態に関係なく各画像につい
てアドレス指定され、直流バランスが直接影響することがない単一パス機構と同
じ欠点を有する。しかしながら、それは、コンピュータ的には容易であり迅速で
ある。
【0159】 第2のツーパス機構においては、状態変化が必要なときに任意の液晶要素のみ
をオンあるいはオフにする。さもなければ、無アドレス指定状態の留まる。各ピ
クセルは、したがって、明確で等しい長さの交互のオン、オフ・パルスのみを受
け、したがって、自動的に直流バランスを長期間にわたって与える。
【0160】 延長期間にわたってうまくこの機構が作動するためには、連続した付勢の間に
、たとえば、上述したようなスキャン間の交流安定化の付与によって、ピクセル
が緩和し得ないようになっている必要がある。
【0161】 自動的な長期間直流バランスの利点は、第1のツーパス機構に対する計算の困
難さを高めるということで、部分的に相殺される。
【0162】 第3の好ましい機構は、図14のツーパス機構の変更例であり、図17に示し
てあるが、これは、直流バランスおよび急速あるいは従動消去を持って、一連の
バイナリ画像を連続的に書き込むことを可能にする。図17のプロット(iii)
、(iv)は、選ばれたピクセルについてのミラー・パッド電圧およびピクセル
電位差を示している。
【0163】 第1のWRITE期間t0〜t1の間、第1の画像が、オンにする必要のある
要素のみを駆動し(プロット(ii)の期間Aの間)、他のすべての要素が0ボ
ルトを受け取るように書き込みプロセスを制御することによって、要素のブラン
ク・アレイから書き込む。図14のツーパス機構の第1パスと同様に、第1の大
域ブランクB0を0ボルトにすることによって、WRITEステップが、好まし
くは、時刻t1の直後に行われ、そして、VFEは、図17のプロット(i)に
示すように、0ボルトに留まる。IMAGE期間t1〜t2については、必要な
バイナリ画像は無変更に留まる。
【0164】 ぶらんく・アレイに対する引き続く消去は、負の画像を書き出されたピクセル
にのみ書き込むことによって、ERASE期間t2〜t3中に行われる。これは
、VFEのスイッチングと同期して、時刻t2で第2大域ブランクBVにVボル
トを印加し、期間B中に、先にオンとされた要素のみをアドレス指定し、他の要
素が0ボルトを受けるようにすることによって行われる。t3で、0ボルトに対
する第3の大域ブランクB0が、VFEの0ボルトへのスイッチングと同期して
印加される。従って、この消去ステップは、全般的に、図14の第2パスと同様
である。
【0165】 こうして、従動要素は、交互に、反対の電圧を受け、直流バランスを与え、他
の非選定要素は、電圧を受けず、平衡状態に留まる。
【0166】 時刻t3の後、別のバイナリ画像の書き込みを開始することができる。図示し
たように、これは、ほぼ時刻t3で開始し得る。
【0167】 こうして、この第3ツーパス機構は、書き込み、消去の2つのパス中に異なっ
た方向にフル電圧Vが印加され得る第2のツーパス方法に類似しているが、時刻
毎にアドレス指定されるのが、異なった非相補的なグループではなくて、同じグ
ループの選定ピクセルであり、したがって、計算要件を縮小することができると
いう点で異なっている。また、それは、すべての要素がフレーム・スキャン中に
必ず一方向へあるいは他の方向へ駆動されるワンパス方法とも異なる。
【0168】 この第3機構の利点は、時間平均画像が、書き込み、消去および「観察」プロ
セスの長さに無関係に非ゼロであるということにある。これは、画像と反転画像
の間ではなく、画像とブランクの間で交替するためである。このことは、光学的
照明を連続的にすることができる。
【0169】 さらなる重要点は、書き込みステージが或る時間だけ行われ、この時間中に画
像が「観察」あるいは利用されるのに対し、消去後に得られるブランク画像を任
意の時間にわたって保持する必要がまったくないということである。図17に特
に示したように、ひとたびすべてのピクセルが初期状態に切り換えられてしまっ
たならば、さらなる書込ステージを直ちに開始することができる。IMAGE期
間対WRITE、ERASE期間の比率が大きくてもよいので、画像は、時間全
体の大きい割合の部分にわたって利用でき、そして、そのコントラスト比がそれ
相応に改善される。
【0170】 上記および他の像形成機構が大域ブランクを使用しているものとして図示した
が、ブランクの任意のものあるいはすべてを、すべての列がブランキング電圧に
保持されるさらに別のフレーム・スキャンと取り替え得ることは了解されたい。
これらの機構は、我々の係属中の出願の主題をなしている(P20962WO参照)。
【0171】 ここで、上記の説明のかなりの部分がアドレス指定可能なアレイを包含するバ
ックプレーンを組み込んでいる液晶セルに関したものであるが、本発明のアレイ
が、セルが光変調器またはディスプレイとして機能することを意図されているか
どうかに無関係に、また、セルのコンテンツが液晶相を有することを意図してい
るかどうかに無関係に、任意のセル構造で使用できることは了解されたい。
【0172】 「グレイ・スケール」なる用語を本願明細書において使用したが、この用語が
、白色を含む任意の色に関して使用されていることは了解されたい。さらに、本
発明の方法、アレイ、バックプレーン、回路などを、白色を含む単一の色に関し
て説明したが、可変カラー・ディスプレイなどをそれ自体公知の方法で製造する
ことになることは了解されたい。たとえば、単一アレイを異なった色のピクセル
に空間的に細分化し、たとえば、投影あるいは一時的なマルチプレクシング、た
とえば、赤、緑、青の画像の逐次的な投影によって異なった着色モノクローム・
アレイからディスプレイを重畳することによって製造できることは了解されたい
【図面の簡単な説明】
【図1】は、能動バックプレーンを組み込んであり、基板上に装着した液
晶セルの概略横断面図を示している。
【図2】は、図1に示す液晶セルの構成要素の展開図である。
【図3】は、液晶セルと密接に関連した回路を示す、図3のインタフェー
スの一部の概略ブロック回路図である。
【図4】は、中心ピクセル・アレイを含む、図1の液晶セルの能動バック
プレーンの概略平面図である。
【図5】は、図4のバックプレーンの一部を示す概略横断面図であり、ピ
クセル・アレイの領域において遭遇する種々の層および高さを説明する図である
【図6】は、図4のバックプレーンのアレイの単一ピクセルの概略平面図
である。
【図7および7a】は、波形図である。
【図8】は、図4の制御回路の一部を示す概略回路図である。
【図9】は、図4の列ドライバの一部を示す概略回路図である。
【図10】は、図4の行スキャナの一部を示す概略図である。
【図11】は、アドレス指定される列の数を増やすための図9の回路の変
更態様を示している。
【図12】は、アドレス指定される行の数を増やすための図10の変更態
様を示している。
【図13】は、ワンパス画像書き込み機構を説明するのに用いる波形を示
している。
【図14〜16】は、ツーパス画像書き込み機構を説明するのに用いる波
形を示している。
【図17】は、図14の機構の変更態様を説明するための波形を示してい
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 624 G09G 3/20 624B (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ユ タト チ ビー イギリス ケンブリッジ シービー2 1 ピーゼット トランピントン ストリート (番地なし) ユニヴァーシティー オ ブ ケンブリッジ エンジニアリング デ パートメント Fターム(参考) 2H093 NC11 NC22 NC34 NF17 5C006 AC15 BA12 BB16 BC06 BC20 BF03 BF24 5C080 AA10 BB05 FF11 JJ02 JJ03 JJ04 JJ06

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的にアドレス指定可能な要素のアレイであって、前記
    要素の複数の相互排他的セットを包含するアレイと、一度に1つずつ前記セット
    をアドレス指定するように配置した手段と、前記複数のセットのうち2つ以上を
    同時にアドレス指定する手段とを包含する能動バックプレーン。
  2. 【請求項2】 請求項1による能動バックプレーンにおいて、前記複数の
    セットのうち2つ以上を同時にアドレス指定する前記手段が、前記複数のセット
    のすべてを同時にアドレス指定するように配置してあることを特徴とする能動バ
    ックプレーン。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2による能動バックプレーンにおい
    て、一度に1つずつ前記セットをアドレス指定するように配置した前記手段が、
    複数のステージを有する少なくとも1つのシフト・レジスタを包含し、前記セッ
    トの各々が、それぞれのステージの出力部に接続していることを特徴とする能動
    バックプレーン。
  4. 【請求項4】 請求項3による能動バックプレーンにおいて、前記複数の
    セットのうち2つ以上を同時にアドレス指定する前記手段が、前記複数のセット
    のうち前記2つ以上のセットに接続したシフト・レジスタ(単数または複数)の
    関連したステージ上にある第1制御入力部を包含し、前記制御入力部が、シフト
    ・レジスタ(単数または複数)の前記関連したステージをラッチするように配置
    してあることを特徴とする能動バックプレーン。
  5. 【請求項5】 請求項4による能動バックプレーンにおいて、前記関連し
    たステージが、また、前記関連したステージをラッチ解除して通常のシフト・レ
    ジスタ動作を再開させる第2制御入力部を包含することを特徴とする能動バック
    プレーン。
  6. 【請求項6】 請求項3〜5のうちいずれか1つによる能動バックプレー
    ンにおいて、前記出力部の各々が、デマルチプレクサを伴うことを特徴とする能
    動バックプレーン。
  7. 【請求項7】 請求項3による能動バックプレーンにおいて、前記複数の
    セットのうち2つ以上を同時にアドレス指定する前記手段が、前記複数のセット
    の各々とそれに関連した前記出力部との間に論理回路を包含し、前記論理回路が
    、前記関連した出力部をオーバーライドする所定の第1信号を提供する第1制御
    入力部を有することを特徴とする能動バックプレーン。
  8. 【請求項8】 請求項7による能動バックプレーンにおいて、前記論理回
    路が、また、前記第1信号と異なる、前記関連した出力部をオーバーライドする
    所定の第2信号を提供する第2制御入力部を包含することを特徴とする能動バッ
    クプレーン。
  9. 【請求項9】 請求項8による能動バックプレーンにおいて、前記第1、
    第2の信号のうちの一方が他方をオーバーライドするように論理回路を配置した
    ことを特徴とする能動バックプレーン。
  10. 【請求項10】 請求項7〜9のうちいずれか1つによる能動バックプレ
    ーンにおいて、前記出力部の各々が、デマルチプレクサを伴うことを特徴とする
    能動バックプレーン。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のうちいずれか1つによる能動バックプ
    レーンにおいて、前記要素が、行と列に配置してあり、前記セットが、前記行に
    よって構成してあることを特徴とする能動バックプレーン。
  12. 【請求項12】 請求項1または請求項2による能動バックプレーンにお
    いて、前記要素が、行および列に配置してあり、前記サブセットが、前記行によ
    る構成してあり、一度に1つずつ前記サブセットをアドレス指定するように配置
    した前記手段が、偶数行のための第1の前記シフト・レジスタと、奇数行のため
    の第2シフト・レジスタとを包含することを特徴とする能動バックプレーン。
  13. 【請求項13】 請求項12による能動バックプレーンにおいて、レジス
    タまたはそれに続く回路が、さらに別のクロック信号に応答し、1つの行につい
    てのアドレスを次の行をアドレス指定する前に除去することを特徴とする能動バ
    ックプレーン。
  14. 【請求項14】 請求項12または請求項13による能動バックプレーン
    において、シフト・レジスタが、クロック信号(単数または複数)に応答して作
    動し、前記アレイが、前記クロック信号(単数または複数)を生成する手段と、
    一度に1つのレジスタにのみ前記クロック信号(単数または複数)を転送するよ
    うに配置した手段とを包含することを特徴とする能動バックプレーン。
  15. 【請求項15】 請求項14による能動バックプレーンにおいて、前記転
    送手段が、1半改行率で前記シフト・レジスタの各々に交互に前記クロック信号
    (単数または複数)を転送するように配置してあるか、あるいは、そのように制
    御できるようになっていることを特徴とする能動バックプレーン。
  16. 【請求項16】 請求項14または請求項15による能動バックプレーン
    において、前記転送手段が、前記クロック信号(単数または複数)を前記シフト
    ・レジスタの1つへ、その行に属する前記レジスタのすべてのステージを通して
    トークンを移動させ得る期間にわたって転送し、次いで、前記クロック信号(単
    数または複数)を他のシフト・レジスタへ、その行に属する前記他のシフト・レ
    ジスタのすべてのステージを通してトークンを移動させ得る期間にわたって転送
    するように配置するかあるいはそのように制御できるようになっており、それに
    よって、偶数(または奇数)行のすべてを奇数(または偶数)行のすべての前に
    アドレス指定することを特徴とする能動バックプレーン。
  17. 【請求項17】 請求項12〜16のうちいずれか1つによる能動バック
    プレーンにおいて、前記要素が、第2アドレス指定可能入力部を有し、前記複数
    の列の第2アドレス指定可能入力部を同時にアドレス指定することを特徴とする
    能動バックプレーン。
  18. 【請求項18】 請求項17による能動バックプレーンにおいて、前記複
    数の列が、アレイのすべての列によって構成されていることを特徴とする能動バ
    ックプレーン。
  19. 【請求項19】 請求項17または請求項18による能動バックプレーン
    において、複数のデータ入力ラインに接続した1:nデマルチプレクス手段を包
    含し、この1:nデマルチプレクス手段が、n個の連続した同様の列出力部を前
    記入力ラインから順次に供給されるデータで順次にラッチするようになっており
    、前記列出力部が、前記第2アドレス指定可能入力部に接続していることを特徴
    とする能動バックプレーン。
  20. 【請求項20】 請求項19による能動バックプレーンにおいて、前記デ
    マルチプレクス手段が、デマルチプレクス機能をオーバーライドし、複数の列出
    力部のすべてを前記入力ラインからの同じデータでラッチする制御入力部を包含
    することを特徴とする能動バックプレーン。
  21. 【請求項21】 請求項12〜20のうちいずれか1つによる能動バック
    プレーンにおいて、デマルチプレクサが、前記行と前記シフト・レジスタ(単数
    または複数)との間に接続してあることを特徴とする能動バックプレーン。
  22. 【請求項22】 請求項1〜21のうちいずれか1つによる能動バックプ
    レーンにおいて、前記能動バックプレーンが、半導体バックプレーンであること
    を特徴とする能動バックプレーン。
  23. 【請求項23】 請求項1〜22のうちいずれか1つによる能動バックプ
    レーンにおいて、前記バックプレーンが、その上に設置され、分布するスペーサ
    を包含し、これらのスペーサが、電気的にアドレス指定可能な要素の上方へ延び
    ており、本質的に同じ材料で作られ、電気的にアドレス指定可能な要素のうち少
    なくとも1つに見出される順序と同じ順序で存在する少なくとも2つの層を包含
    することを特徴とする能動バックプレーン。
  24. 【請求項24】 請求項1〜23のうちいずれか1つによる能動バックプ
    レーンにおいて、前記バックプレーンの電気的にアドレス指定可能な要素の各々
    が、キャパシタンスと関連した単一のトランジスタを包含することを特徴とする
    能動バックプレーン。
  25. 【請求項25】 請求項1〜24による能動バックプレーンにおいて、 前記電気的にアドレス指定可能な要素の各々が、双安定電気回路を包含すること
    を特徴とする能動バックプレーン。
  26. 【請求項26】 請求項1〜25のうちいずれか1つによる能動バックプ
    レーンを包含し、アレイの前記電気的にアドレス指定可能な要素の各々が、1つ
    のピクセルを提供することを特徴とする空間光変調器。
  27. 【請求項27】請求項26による空間光変調器において、電気的にアドレ
    ス指定可能な要素のアレイが、対向する基板から間隔を置いて配置してあり、電
    気光学材料が、アレイと基板との間に配置してあることを特徴とする空間光変調
    器。
  28. 【請求項28】 請求項27による空間光変調器において、対向する基板
    が、アレイの1つの要素に逆電極を提供することを特徴とする空間光変調器。
  29. 【請求項29】 請求項28または請求項29による空間光変調器におい
    て、電気光学材料が、液晶材料であることを特徴とする空間光変調器。
  30. 【請求項30】 請求項29による空間光変調器において、電気光学材料
    が、スメクチック液晶材料であることを特徴とする空間光変調器。
  31. 【請求項31】請求項31による空間光変調器において、電気光学材料が
    、キラル・スメクチック液晶材料であることを特徴とする空間光変調器。
  32. 【請求項32】 請求項27〜33のうちいずれか1つによる空間光変調
    器を作動させる方法であって、すべてのピクセルに同じ電界を印加する段階を包
    含することを特徴とする方法。
  33. 【請求項33】 請求項26〜32のうちいずれか1つによる空間光変調
    器を作動させる方法であって、前記アレイの前記要素が、行および列として配置
    してあり、前記セットが、前記行によって構成してあり、そして、前記方法が、
    各列に同じ信号を付与し、前記行の2つ以上を同時にアドレス指定する段階を包
    含することを特徴とする方法。
  34. 【請求項34】 請求項33による方法において、前記複数のすべてが同
    時にアドレス指定されることを特徴とする方法。
  35. 【請求項35】 請求項34による方法において、前記段階中に各ピクセ
    ルに印加される電界がゼロであることを特徴とする方法。
  36. 【請求項36】 請求項34による方法において、前記段階中に各ピクセ
    ルに印加される電界が交流電界であることを特徴とする方法。
  37. 【請求項37】 請求項34による方法において、前記段階中に各ピクセ
    ルに印加される電界が、有限直流電界であることを特徴とする方法。
JP2000590153A 1998-12-19 1999-12-16 能動背面回路基板構成 Expired - Fee Related JP4621354B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GBGB9827964.9A GB9827964D0 (en) 1998-12-19 1998-12-19 Active backplane circuitry
GB9827964.9 1998-12-19
PCT/GB1999/004274 WO2000038166A1 (en) 1998-12-19 1999-12-16 Active backplane circuitry, spatial light modulator comprising such a circuitry, and method of operating such a spatial light modulator

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002533767A true JP2002533767A (ja) 2002-10-08
JP2002533767A5 JP2002533767A5 (ja) 2010-11-18
JP4621354B2 JP4621354B2 (ja) 2011-01-26

Family

ID=10844531

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000590153A Expired - Fee Related JP4621354B2 (ja) 1998-12-19 1999-12-16 能動背面回路基板構成

Country Status (8)

Country Link
US (1) US7061463B2 (ja)
EP (1) EP1145217B1 (ja)
JP (1) JP4621354B2 (ja)
AU (1) AU1870400A (ja)
CA (1) CA2353843A1 (ja)
DE (1) DE69910439T2 (ja)
GB (1) GB9827964D0 (ja)
WO (1) WO2000038166A1 (ja)

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9827952D0 (en) * 1998-12-19 1999-02-10 Secr Defence Mounting of electro-optic devices
TWI304964B (en) * 2002-10-22 2009-01-01 Toppoly Optoelectronics Corp Panel of flat panel display having embedded test circuit
JP4170068B2 (ja) * 2002-11-12 2008-10-22 シャープ株式会社 データ信号線駆動方法、データ信号線駆動回路およびそれを用いた表示装置
CA2526467C (en) 2003-05-20 2015-03-03 Kagutech Ltd. Digital backplane recursive feedback control
KR100723478B1 (ko) * 2004-11-24 2007-05-30 삼성전자주식회사 액정 표시 장치의 무반전 출력 특성을 구현하는 소스드라이버와 게이트 드라이버
WO2007116438A1 (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Fujitsu Limited 液晶表示素子及びその駆動方法並びにそれを備えた電子ペーパー
US8952612B1 (en) 2006-09-15 2015-02-10 Imaging Systems Technology, Inc. Microdischarge display with fluorescent conversion material
US7548365B2 (en) * 2007-06-06 2009-06-16 Texas Instruments Incorporated Semiconductor device and method comprising a high voltage reset driver and an isolated memory array
US8654108B2 (en) * 2009-09-25 2014-02-18 Sharp Kabushiki Kaisha Liquid crystal display device
TW201216249A (en) * 2010-10-07 2012-04-16 Jasper Display Corp Improved pixel circuit and display system comprising same
US9406269B2 (en) 2013-03-15 2016-08-02 Jasper Display Corp. System and method for pulse width modulating a scrolling color display
DE112018001806T5 (de) * 2017-03-29 2020-02-13 Nitto Kohki Co., Ltd. Druckluftbetriebener meissel
US11030942B2 (en) 2017-10-13 2021-06-08 Jasper Display Corporation Backplane adaptable to drive emissive pixel arrays of differing pitches
WO2019126189A1 (en) 2017-12-22 2019-06-27 E. I. Du Pont De Nemours And Company Thermoplastic adhesive composition
WO2019126129A1 (en) 2017-12-22 2019-06-27 E. I. Du Pont De Nemours And Company Thermoplastic adhesive composition
US10951875B2 (en) 2018-07-03 2021-03-16 Raxium, Inc. Display processing circuitry
US11710445B2 (en) 2019-01-24 2023-07-25 Google Llc Backplane configurations and operations
US11637219B2 (en) 2019-04-12 2023-04-25 Google Llc Monolithic integration of different light emitting structures on a same substrate
US11238782B2 (en) 2019-06-28 2022-02-01 Jasper Display Corp. Backplane for an array of emissive elements
US11626062B2 (en) 2020-02-18 2023-04-11 Google Llc System and method for modulating an array of emissive elements
CN115362491A (zh) 2020-04-06 2022-11-18 谷歌有限责任公司 显示组件
US11538431B2 (en) 2020-06-29 2022-12-27 Google Llc Larger backplane suitable for high speed applications
CN117769738A (zh) 2021-07-14 2024-03-26 谷歌有限责任公司 用于脉冲宽度调制的背板和方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4822142A (en) * 1986-12-23 1989-04-18 Hosiden Electronics Co. Ltd. Planar display device
US5179371A (en) * 1987-08-13 1993-01-12 Seiko Epson Corporation Liquid crystal display device for reducing unevenness of display
US4922240A (en) * 1987-12-29 1990-05-01 North American Philips Corp. Thin film active matrix and addressing circuitry therefor
US4872002A (en) * 1988-02-01 1989-10-03 General Electric Company Integrated matrix display circuitry
US5073010A (en) * 1990-05-11 1991-12-17 University Of Colorado Foundation, Inc. Optically addressable spatial light modulator having a distorted helix ferroelectric liquid crystal member
GB2247973B (en) * 1990-09-11 1994-07-27 Stc Plc Co-ordinate addressing of liquid crystal cells
JP2671772B2 (ja) * 1993-09-06 1997-10-29 日本電気株式会社 液晶ディスプレイとその駆動方法
GB2314664A (en) * 1996-06-27 1998-01-07 Sharp Kk Address generator,display and spatial light modulator

Also Published As

Publication number Publication date
GB9827964D0 (en) 1999-02-10
AU1870400A (en) 2000-07-12
EP1145217B1 (en) 2003-08-13
EP1145217A1 (en) 2001-10-17
CA2353843A1 (en) 2000-06-29
DE69910439T2 (de) 2004-06-24
DE69910439D1 (de) 2003-09-18
JP4621354B2 (ja) 2011-01-26
US7061463B2 (en) 2006-06-13
WO2000038166A1 (en) 2000-06-29
US20030174117A1 (en) 2003-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6762873B1 (en) Methods of driving an array of optical elements
JP2002533767A (ja) 能動バックプレーン回路、このような回路を包含する空間光変調器およびこのような空間光変調器を作動させる方法
JP2002533767A5 (ja)
US5633652A (en) Method for driving optical modulation device
JP2002533768A5 (ja)
US9250460B2 (en) Liquid crystal display comprising erase electrodes
JP3305931B2 (ja) 液晶表示装置
KR20040002469A (ko) 액정 표시 장치의 구동 방법 및 액정 표시 장치
US11217191B2 (en) Display device
US7292220B2 (en) Ferroelectric liquid crystal display and method of driving the same
US5436743A (en) Method for driving optical modulation device
JPS6167836A (ja) 液晶素子の駆動法
CN111399303B (zh) 电光显示器
EP1147453A1 (en) Spacers for cells having spaced opposed substrates
US20120287179A1 (en) Method for Writing an Image in a Liquid Crystal Display
US6812909B1 (en) Active semiconductor backplanes
US6630919B1 (en) Optical modulator and integrated circuit therefor
JPS629322A (ja) 液晶装置
JPS60262135A (ja) 液晶素子の駆動法
JPS629320A (ja) 表示装置
CN1938748A (zh) 液晶显示装置以及其驱动方法
KR20040045664A (ko) 강유전성 액정표시장치의 구동방법 및 장치
JP2009047823A (ja) 表示装置およびこれを搭載した電子機器
JPH05281581A (ja) 液晶素子

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061214

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100325

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100517

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100528

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100921

A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524

Effective date: 20100921

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101021

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101101

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131105

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees