JP2002533235A - 弾性複合部材、および弾性複合部材を使用した使い捨て衣類 - Google Patents

弾性複合部材、および弾性複合部材を使用した使い捨て衣類

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JP2002533235A JP2000589772A JP2000589772A JP2002533235A JP 2002533235 A JP2002533235 A JP 2002533235A JP 2000589772 A JP2000589772 A JP 2000589772A JP 2000589772 A JP2000589772 A JP 2000589772A JP 2002533235 A JP2002533235 A JP 2002533235A
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一行 大西
陽子 水谷
エイブラハム、レザイ
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Procter and Gamble Co
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、少なくとも1方向において弾性的に延伸可能な弾性複合部材に関する。弾性複合部材は、複数の孔が形成されている平面状のエラストマ材料;および絡み合った繊維を含む繊維材料を含む。絡み合った繊維は、平面状のエラストマ材料と孔を介してハイドロエンタングルされている。弾性複合部材は、約5μm未満の歪抵抗(Strain Resistance, SRE)を有する。本発明はさらに、弾性複合部材を含む使い捨て物品にも関係している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の属する技術分野 本発明は弾性複合部材に関する。とくに、本発明はエラストマ材料とハイドロ
エンタングルした(hydroentangle)絡み合った繊維(ファイバ)を含む弾性複
合部材に関する。本発明はさらに、このような弾性複合材料を使用した使い捨て
物品にも関係する。このような使い捨て物品は、例えば汗止め、包帯、ボディー
ラップ、プルオン形おむつ(pull-on diaper)およびトレーニングパンツを含む
使い捨て衣類、並びに生理用使い捨てパンティである。
【0002】 従来の技術 弾性部材、例えば弾性ラミネートおよび弾性複合部材は以前より、種々の使い
捨て物品、例えば汗止め、包帯、ボディーラップ、並びに使い捨ておむつおよび
失禁用デバイスとを含む使い捨て衣類に使用されてきた。このような弾性部材は
一般的に、少なくとも1つのエラストマ材料、およびエラストマ材料に接合また
は結合される繊維材料を含む。概してこれらの製品は、製品の全使用期間中に適
切な弾性部材を使用することによってユーザの身体または皮膚、あるいはこの両
者に良好にフィットすることを期待されている。
【0003】 エラストマ材料とハイドロエンタングルされた絡み合った繊維を含む弾性複合
部材は、この技術において知られている。このような弾性複合部材の例は、例え
ば米国特許第5,334,446号(“Composite Elastic Nonwoven Fabric”, Quantril
le et al., August 2, 1994)に記載されている。これらの弾性複合部材にはし
ばしばエラストマネット(またはスクリム)を使用する。このようなエラストマ
ネットは、構成要素のストランドを重ね合わせて互いに交差または横切らせて形
成するので、エラストマネットは不均一の(または起伏のある)表面をもつ傾向
がある。したがって、絡み合った繊維がエラストマネットとハイドロエンタング
ルされた後でも、このような不均一のエラストマ材料を含む弾性複合部材は不均
一(または起伏のある)表面をもつ傾向がある。
【0004】 このような不均一な弾性複合部材は、着用者が不均一の弾性複合部材を使用し
た使い捨て物品を着たときに着用者の皮膚に赤い痕を付ける傾向がある。その理
由は、弾性複合部材が粗い表面をもつ(すなわち、1表面内に凸形部分と凹形部
分をもつ)とき、弾性複合部材によって生成され、着用者の皮膚へ向けられた力
は凸形部分に集中するからである。このような力の集中が赤い痕を付ける問題の
原因であると考えられる。
【0005】 弾性複合部材の表面の粗さを改良するために、絡み合った繊維を増加してもよ
い。しかしながら、絡み合った繊維を増加すると、弾性複合部材の伸張能力を損
う傾向があり、その結果として使い捨て物品の期待される性能を損う傾向がある
【0006】 使い捨て物品の典型的な1つの例は、使い捨て衣類である。幼児および他の失
禁する者はおむつのような使い捨て衣類を着用して、尿および他の身体の滲出物
を受取って封じ込める。このような使い捨て衣類は、しばしば弾性部材を使用す
る。例えば、使い捨て衣類の耳パネルまたはウエストバンド、あるいはこの両者
が弾性部材を含むことが好ましい。耳パネルまたはウエストバンド、あるいはこ
の両者が着用者のウエスト部によりよくフィットするのに役立つので、弾性部材
の性能は重要である。
【0007】 使い捨てプルオン形衣類では、とくに、弾性部材の性能は塗布しやすさにも影
響を与える傾向がある。例えば、耳パネルまたはウエストバンド、あるいはこの
両者の弾性伸張能力が非常に制限されているとき、プルオン形衣類を着用したい
ユーザはその適用性に問題をもつ(または少なくとも感じる)。プルオン形衣類
の例は、例えば米国特許第5,171,239号(Igaue、他)、米国特許第4,610,681号(St
rohbeeb、他)、第WO93/17648号(1993年9月16日発行)、米国特許第4,940,464号
(Van Gompel、他)、米国特許第5,246,433号(Hasse、他)、および米国特許第
5,569,234号(Buell、他)に記載されている。
【0008】 したがって、絡み合った繊維を使用して、伸張能力への影響が最も小さい改良
された表面粗さをもつ弾性複合部材が必要とされている。このような弾性複合部
材を使用する使い捨て物品も必要とされている。
【0009】 発明が解決しようとする課題 本発明は、少なくとも1方向において弾性的に延伸可能な弾性複合部材に関す
る。弾性複合部材は、複数の孔が形成されている平面状のエラストマ材料;およ
び絡み合った繊維を含む繊維材料を含む。絡み合った繊維は、平面状のエラスト
マ材料と孔を介してハイドロエンタングルされている。弾性複合部材は、約5μ
m未満の歪抵抗(Strain Resistance, SRE)を有する。
【0010】 本発明はさらに、弾性複合部材を含む使い捨て物品にも関係している。
【0011】 本発明は、絡み合った繊維を使用して、伸張能力に対する影響が最も小さい改
良された表面粗さをもつ弾性複合部材に対する必要に応えている。本発明はさら
に、このような弾性複合部材を使用する使い捨て物品に対する必要に応えている
【0012】 本発明のこれらおよび他の特徴、外観、および長所は、本明細書を読むことに
よって当業者には明らかになるであろう。
【0013】 本明細書は、本発明について特に指摘し、個々に権利を主張している特許請求
項を決定しているが、本発明は、添付の図面に関連して記載し、同じ参照符号を
使用して実質的に同じ要素を示す次の好ましい実施形態からよりよく理解される
と考えられる。
【0014】 発明の実施の形態 ここで引用した全ての文献はそっくりそのまま参考に供するものとして取り上
げている。何れの参考文献の引用も、権利を主張した本発明に向けられる従来技
術の可用性(アベーラビリティ)に関する何らかの判断を容認したものではない
【0015】 ここでは“備えている(comprise)”という用語は、最終結果に影響を与えな
い他の要素および工程を付け加えることができるという意味である。これらの用
語は、“から成る(consisting of)”および“から本質的に成る(consisting
essentially of)”という用語も含む。
【0016】 ここでは“平面状のエラストマ(ゴム弾性をもつ)材料(plane elastomeric
material)”という用語は、二次元方向に連続的に延伸しているエラストマ材料
を示す。平面状のエラストマ材料は第1の表面と、第1の表面に対向する第2の
表面とを有する。
【0017】 ここでは“延伸性がある(extensible)”および“伸張性がある(elongatable
)”という用語は、材料が必要以上に破損せずに少なくとも1方向に一定の度合
いだけ延伸可能であることを示す。
【0018】 ここでは“弾性(elasticity)”、“弾性的に延伸可能な(elastically exten
sible)”、および“弾性的に伸張可能な(elastically elongatable)”という用
語は、材料を延伸させる力と取除いた後で、ほぼ元の寸法へ戻る能力をもつ延伸
または伸張可能な材料を示す。
【0019】 ここでは“使い捨て(disposable)”という用語は、洗濯されるか、あるいは
また衣類として復元または再使用されるためのものではない衣類について記載し
ている(すなわちこれらは、1回使用した後に捨てられ、好ましくはリサイクル
されるか、堆肥にされるか、あるいはまた環境に優しい方法で処分されるための
ものである)。
【0020】 ここでは“プルオン形衣類(pull-on garment)”という用語は、着用物品で
あり、画定されたウエスト開口部および1対の脚部開口部をもち、脚部を脚部開
口部へ挿入し、この物品をウエストまで引き上げることによって着用者の身体上
へ引張られる着用物品を示す。
【0021】 ここでは“プルオン形おむつ(pull-on diaper)”という用語は、尿および大
便を吸収して封じ込めるために、乳幼児およびその他の失禁する者によって一般
に装着されるプルオン形衣類のことを言う。しかしながら本発明はまた、その他
のプルオン形衣類、例えばトレーニングパンツ、失禁用ブリーフ、生理用衣類ま
たはパンティ、等にも適用し得ると理解すべきである。
【0022】 ここでは“パネル(panel)”という用語は、プルオン形衣類の1つの区域ま
たは要素を示す。(パネルは一般的に1つの明確な区域または要素であるが、パ
ネルは隣接パネルと幾分一致(機能的に対応)していてもよい)。
【0023】 ここでは“接合された(jointed)”または“接合している(joining)”とい
う用語は、一方の要素を他方の要素に直接付着させることによって一方の要素が
他方の要素に直接固定されている形状、および一方の要素を中間部材に付着させ
、次に中間部材を他方の要素に付着させることによって、一方の要素が間接的に
他方の要素に固定されている形状を含む。
【0024】 ここでは“非収縮状態(uncontracted state)”という用語は、プルオン形衣
類がシームがなく(すなわち、シームが取除かれている)、平らで、かつ緩和し
た情況であり、使用されている弾性部材の全てが取除かれてる状態を記載するの
に使用されている。
【0025】 図1は、本発明の1つの好ましい実施形態において使用される平面状のエラス
トマ材料520の斜視図である。平面状のエラストマ材料520は、第1の表面401と
、第1の表面401に対向する第2の表面402とを有する。本発明の平面状のエラス
トマ材料520には複数の孔530が具備されている。平面状のエラストマ材料520内
に形成された孔530は、絡み合った繊維が孔530を通って平面のエラストマ材料52
0とハイドロエンタングルできる限り、いかなる形状およびサイズであってもよ
い。孔530の好ましい形状には、円形、楕円形、三角形、矩形、例えば長方形、
正方形、台形、および他の多角形を含む。
【0026】 好ましい実施形態においては、1つの孔530の平均の孔区域は約1ないし約2
5平方ミリメートル、より好ましくは約3ないし約10平方ミリメートルである
。第1の表面401の表面領域に対する第1の表面401上の孔530の全区域の割合は
約10ないし約90%、より好ましくは約40ないし約60%である。
【0027】 平面状のエラストマ材料520は、製品に適切に用意することができるいかなる
形状であってもよい。平面状のエラストマ材料520の好ましい形状は、長方形お
よび正方形を含む矩形、台形、および他の多角形を含む。
【0028】 本発明の平面状のエラストマ材料520は、少なくとも1方向(第1の方向)に
弾性的に延伸可能である。例えば、図1に示した平面状のエラストマ材料520は
、構造方向Dに弾性的に延伸可能である。ここでは“構造方向(structural dir
ection)”(例えば、DおよびB)は、平面状のエラストマ材料520の面に実質
的に沿って平行して延伸する方向を意味することを意図している。好ましい実施
形態では、平面状のエラストマ材料520は、第1の方向に直交する第2の方向に
も弾性的に延伸可能である。平面状のエラストマ材料520の面における最も高い
伸張能力を有する方向を“第1の延伸方向”と呼ぶことにする。好ましい実施形
態では、図1に示した平面状のエラストマ材料520は構造方向Dに第1の延伸方
向を有する。
【0029】 平面状のエラストマ材料において使用されるエラストマ材料には、当業者に知
られている全ての適切な弾性材料を含んでもよい。ここでは使用に適したエラス
トマ材料はこの技術において知られている合成または天然ゴム材料を含む。好ま
しいエラストマ材料は、ポリスチレンベースのダイブロックおよびトリブロック
のコポリマ、飽和されていないかまたは完全に水素化したゴムブロック、および
ポリスチレンポリマのような他のポリマとのブレンドを含む。
【0030】 好ましい実施形態では、エラストマ材料はポリスチレンの約30ないし約95
重量%、好ましくは約50ないし約85重量%を含む。エラストマ材料はスチレ
ンブロックコポリマベースの材料を含むポリスチレン熱可塑性エラストマから作
られていることが好ましい。好ましいスチレンブロックコポリマベースの材料は
約1ないし約70重量%、より好ましくは約10ないし約50重量%のポリスチ
レンを含む。好ましいポリスチレン熱可塑性エラストマは、スチレン−ブタジエ
ン−スチレン熱可塑性エラストマ、スチレン−イソプレン−スチレン熱可塑性エ
ラストマ、スチレン−エチレン/ブタジエン−スチレン熱可塑性エラストマ、ス
チレン−エチレン/プロピレン−スチレン熱可塑性エラストマ、不飽和スチレン
ブタジエンゴム、または完全に水素化スチレンブタジエンゴム、これらの混合物
、およびポリエチレンポリマのような他のポリマとのブレンドのグループから選
択される。
【0031】 好ましい実施形態において、平面のエラストマ材料520は約30ないし約25
0グラム/平方メートル、好ましくは約60ないし約200グラム/平方メート
ル、さらに好ましくは約100ないし約160グラム/平方メートルの斤量をも
つ。
【0032】 1つの実施形態では、平面状のエラストマ材料520は、エラストマ材料によっ
て形成された有孔フィルム(図示されていない)である。有孔フィルムには、多
数の孔530が形成されている。好ましい実施形態では、平面状のエラストマ材料5
20は、図1に示したスクリム(scrim)の形態をとる。
【0033】 図1は、本発明の好ましい実施形態において使用されているエラストマスクリ
ム560を示している。エラストマスクリム560は複数の第1のストランド125を含
み、第1のストランド125は、ノード128において所定の角度αで複数の第2のス
トランド127と(結合して、または結合せずに)交差するかまたは横切って、複
数の孔530を有するネット形開口部構造を形成している。各孔530は少なくとも2
つの隣接する第1のストランド125と少なくとも2つの隣接する第2のストランド
127とによって画定され、孔530の形状は実質的に長方形である。他の孔の形状、
例えば平行四辺形または円弧セグメントを用意してもよい。このような形状は、
非線形の弾性構造方向を用意する(作り出す)のに有益である。第1のストラン
ド125は実質的に直線であり、互いに実質的に平行していることが好ましく;第
2のストランド127も実質的に直線であり、互いに実質的に平行していることが
より好ましい。第1のストランド125はノード128において第2のストランド127と
約90°の所定の角度αで交差していることがより好ましい。各ノード128はオ
ーバーレイノードであり、第1のストランド125および第2のストランド127は、
ノード128において依然として個々に識別可能なストランドとの交差点で接合ま
たは結合されることが好ましい(しかしながら、接合または結合が要求されない
ことがあると考えられる)。しかしながら、マージ(merge、併合)、またはマ
ージとオーバーレイ(overlaid)との組み合わせのような他のノードの構成も同様
に適切であると考えられる。
【0034】 第1および第2のストランド125および127は実質的に直線で、平行し、約90
°の角度αで直交していることが好ましいが、第1および第2のストランド125
および127は他の角度αで交差してもよく、第1のストランド125または第2のス
トランド127、あるいはこの両者は互いに円形、楕円形、または他の非線形パタ
ーンで互いにアラインしていてもよいことに注意すべきである。製造を容易にす
るために、第1のストランド125および第2のストランド127は(図5に示したよ
うに圧力を加えて、平坦な弾性複合部材を形成する前には)実質的に円形の断面
形状をもつと考えられるが、第1および第2のストランド125および127はさらに
、他の断面形状、例えば楕円形、正方形、三角形、またはその組み合わせであっ
てもよい。
【0035】 弾性複合部材を形成する前に第1のストランド125が第2のストランド127と相
関的なアラインメントを維持できるように、第1のストランド125の材料が選択
される。第1のストランド125および第2のストランド127の材料はさらに、弾性
複合部材を形成する前に熱流束と組合せて所定のまたは任意の圧力を加えるとき
に所定の形状に変形可能であることが望ましい。これらの形状の変形性(例えば
、楕円形の第2のストランド、実質的に平らな第1のストランド、およびそれに
類似するもの、デフォルムした形状の)により、刺激や他の不快感を与えずに身
体の周りに快適に着用できる弾性の複合部材を用意することができる。
【0036】 好ましい実施形態では、エラストマスクリム560の第1のストランド125は約0
.0001ないし約0.5平方ミリメートルの平均断面区域をもち、第2のスト
ランド127は約0.01ないし約2.5平方ミリメートルの平均断面区域をもつ
。第1のストランド125は約0.0025ないし約0.1平方ミリメートルの平
均断面区域をもち、第2のストランド127は約0.1ないし約1平方ミリメート
ルの平均断面区域をもつことがより好ましい。 好ましい実施形態では、エラストマスクリム560は構造方向B(すなわち第1
のストランド125)において1インチ当たり約5ないし約20の弾性ストランド
(約2ないし8ストランド/センチメートル)をもち、構造方向D(すなわち第
2のストランド127)において1インチ当たり約3ないし約15の弾性ストラン
ド(約1ないし6ストランド/センチメートル)をもつ。エラストマスクリム56
0は構造方向Bにおいて約10ないし約15の弾性ストランドをもち、構造方向
Dにおいて1インチ当たり約5ないし約10の弾性ストランド(約2ないし4ス
トランド/センチメートル)をもつことがより好ましい。
【0037】 好ましい実施形態において、第1および第2のストランド125および127は同一
のエラストマ材料から形成される。例えば、第1および第2のストランド125お
よび127は、スチレン−ブタジエン−スチレン熱可塑性エラストマ、スチレン−
イソプレン−スチレン熱可塑性エラストマ、スチレン−エチレン/ブチレン−ス
チレン熱可塑性エラストマ、スチレン−エチレン/プロピレン−スチレン熱可塑
性エラストマ、完全に水素化されたスチレンブタジエンゴムまたは不飽和スチレ
ンブタジエンゴム、およびポリスチレンポリマのような他のポリマとのブレンド
から成るグループから選択される同一のポリスチレン熱可塑性エラストマから形
成される。スチレン−ブタジエン−スチレン熱可塑性エラストマを含む好ましい
エラストマスクリム124は、Conwed Plastics Company(Minneapolis, Minn., U.S
.A.)によりXO2514という名称で製造されている。この材料はさらに、構造方向B
(すなわち、第1のストランド125)において1インチ当り約12の弾性ストラン
ドをもち、構造方向D(すなわち、第2のストランド127)において1インチ当
り約7の弾性ストランドをもつ。
【0038】 その代わりに、第1および第2のストランド125および127は、2つの異なる材
料から形成される。例えば、第1および第2のストランド125および127の一方は
、上述のポリスチレン熱可塑性エラストマの1つから形成されるが、第1および
第2のストランド125および127の他方は、上述のポリスチレン熱可塑性エラスト
マ以外の材料から形成される。このような他の材料は弾性であっても、非弾性で
あってもよく、この技術において知られている適切な材料から選択される。
【0039】 図2は、平面状のエラストマ材料520(例えば、エラストマスクリム560)の2
つの周期のヒステリシスにおける延伸および回復力曲線の1つの好ましい例を示
している。曲線E1は第1の周期における延張力を示し、曲線R1は第1の周期
における回復力を示している。(点線で示した)曲線E2は第2の周期における
延長力を示し、曲線R2は第2の周期における回復力を示している。これらの延
伸および回復力は次のように測定される:第1の周期において、平面状の弾性材
料520は約23℃で約51センチメートル/分(約20インチ/分)のクロスヘ
ッドレートで最初の延伸力を受け、200%の延伸力で約30秒間保持される。
平面状のエラストマ材料520は同じレートで元の状態(すなわち、0%の延伸力
)に緩和することができる。平面状のエラストマ材料520は(第2の周期におい
て)第2の延伸力を受ける前に1分間同じレートおよび状態に制約を受けずに維
持することができる。
【0040】 図3は、本発明の1つの好ましい実施形態の弾性複合部材を示す斜視図である
。図3を参照すると、弾性複合部材500は(図3ではなく、図1に示された)孔5
30をもつ平面状のエラストマ材料520、および絡み合った繊維550を含む繊維材料
540を有する。絡み合った繊維550は互いにハイドロエンタングルされ、さらに孔
530を介して平面状のエラストマ材料520とハイドロエンタングルされる。絡み合
った繊維550は図3(および図4)の弾性複合部材500内の一部のみに記載されて
いる。弾性複合部材500は、第1の表面501と、第1の表面501に対向する第2の
表面とをもつ。
【0041】 好ましい実施形態において、平面状のエラストマ材料520は、例えば図1に示
したエラストマスクリム560である。図3に示した実施形態では、弾性複合部材5
00の第1の表面501は、第1のストランド125によって隆起した隆起部分511と、
第2のストランド127によって隆起した隆起部分512とをもつ。同様に、弾性複合
部材500の第2の表面502はさらに、第1および第2のストランド125および127に
よって隆起した隆起部(図3には示されていない)をもつ。
【0042】 本発明の弾性複合部材500は、少なくとも1つの方向(第1の方向)において弾
性的に延伸可能である。例えば、図3に示した弾性複合部材500は、構造方向D
において弾性的に延伸可能である。好ましい実施形態では、弾性複合部材500は
、第1の方向と直交する第2の方向においても弾性的に延伸可能である。例えば
、図3に示した弾性複合部材500は構造方向Bにおいても弾性的に延伸可能であ
る。好ましい実施形態では、図3に示した弾性複合部材500は構造方向Dに第1
の延伸可能な方向をもつ。
【0043】 絡み合った繊維550は互いにハイドロエンタングルされている。絡み合った繊
維550は孔530を介して平面状のエラストマ材料520ともハイドロエンタングルさ
れる。このような絡み合った繊維構造は、この技術において知られている繊維の
ハイドロエンタングルメントプロセスによって形成することができる。好ましい
ハイドロエンタングルメントプロセスは、例えば米国特許第4,775,579号(“Hyd
roentangled Elastic and Nonelastic Filaments”, Hagy et al, October 4,19
88)および米国特許第5,334,446号(“Composite Elastic Nonwoven Fabric”,
Quantrille et al, August 2, 1994)に記載されている。
【0044】 好ましい実施形態では、絡み合った繊維550は、平坦なエラストマ材料520の隣
り合う孔530内で互いに不均一にハイドロエンタングルしている。ここでは、“
不均一に(ununiformly)”という用語を使用して、隣り合う孔内に配置された
ハイドロエンタングルド繊維は、絡み合った繊維によって形成される繊維材料の
平均ボイド体積についてみると実質的に同じ体積をもつことを示している。ここ
では、“実質的に同じ(substantially same)”という用語は、材料の物理的な
量(例えば、ボイド体積)の偏り(deviation)が合計量の約40%、より好ま
しくは約20%内であることを意味する。
【0045】 好ましい実施形態では、繊維材料540は約5ないし約100グラム/平方メー
トル、より好ましくは約20ないし約80グラム/平方メートル、さらに好まし
くは約30ないし約60グラム/平方メートルの斤量(basis weight、基準とな
る重量)をもつ。
【0046】 本発明の絡み合った繊維550には何れのタイプの繊維も使用できる。例えば、
天然繊維(例えば、ウールおよび木綿繊維)、合成繊維(例えば、ポリオレフィ
ン、ポリエステル、およびレーヨン繊維)、または天然繊維および/または合成
繊維の混紡を絡み合った繊維として使用することができる。製造を容易にし、コ
スト効率を上げるために、合成ステープルファイバを使用することが好ましい。
このような合成ステープルファイバはポリオレフィン(例えば、ポリエチレンお
よびポリプロピレン)またはポリエステルから形成されることがより好ましい。
好ましいポリエステル材料には、ポリエチレンテレフタラート、ポリプロピレン
テレフタラート、およびポリブチレンテレフタレート、またはこの混紡を含む。
【0047】 好ましい実施形態では、個々の絡み合った繊維550は、上述の材料から選択さ
れる単一の材料から形成される(すなわち、個々の繊維は2以上の材料からは形
成されない)。その代わりに、絡み合った繊維550は、上述の材料から選択され
た2(または2以上)の材料を混ぜて形成してもよい。
【0048】 好ましい実施形態では、絡み合った繊維550は複合繊維である。絡み合った繊
維550は2つの別個の材料、例えば並列断面または偏心断面によって形成される
複合繊維構造をもつことが好ましい。好ましい実施形態では、複合繊維はより低
い分子量のポリエチレンテレフタラートとより高い分子量のポリエチレンテレフ
タラートとの並列断面図を有する。別の好ましい実施形態では、複合繊維はポリ
プロピレンと、ランダムな(好ましくはポリエチレンの含有量が15%未満であ
る)ポリプロピレン/ポリエチレンコポリマとの偏心断面をもつ。
【0049】 絡み合った繊維550は、平均的な繊維の厚さが1フィラメント当り約4デニー
ル未満であることが好ましい。絡み合った繊維550は、平均的な繊維の厚さが1
フィラメント当たり約0.5デニールより大きいことが好ましい。絡み合った繊
維550は平均的な繊維の厚さが1フィラメント当たり約1ないし約2.5デニー
ルであることがさらにより好ましい。
【0050】 好ましい実施形態では、絡み合った繊維550は平均的な繊維の長さが約1ない
し約10センチメートルである。絡み合った繊維550は、平均的な繊維の長さが
約3ないし約7センチメートルであることがより好ましい。絡み合った繊維550
は、平均的な繊維の長さが約4ないし約6センチメートルであることが、さらに
より好ましい。
【0051】 本発明の弾性複合部材600は、約5μm未満の表面粗さ(Surface Roughness,
SRO)を有する。SROは、弾性複合部材の物理的な特性である。SROは、
弾性複合部材の表面の偏り(deviation)の度合いを示す。例えば比較的により
高い値のSROを有する弾性複合部材600は、着用者がこのような弾性複合部材
を使用した使い捨て物品を着ると、着用者の皮膚に赤い痕を付ける可能性を増す
。その理由は、弾性複合部材が粗い表面をもつ(すなわち、1表面内に凸形部分
と凹形部分をもつ)とき、弾性複合部材600によって生成され、着用者の皮膚へ
向けられた力は凸形部分に集中するからである。このような力の集中が赤い痕を
付ける問題の原因であると考えられる。弾性複合部材のSROを規定する方法は
“試験方法”の段落に記載されている。
【0052】 好ましい実施形態では、弾性複合部材600は、約4μm未満、より好ましくは
約3μm未満を有する。
【0053】 好ましい実施形態では、弾性複合部材500は100%の伸び率で、約50重量
グラム/インチ(約20重量グラム/センチメートル)ないし約500重量グラ
ム/インチ(約200重量グラム/センチメートル)、好ましくは約150重量
グラム/インチ(約60重量グラム/センチメートル)ないし約350重量グラ
ム/インチ(約140重量グラム/センチメートル)、より好ましくは約200
重量グラム/インチ(約80重量グラム/センチメートル)ないし約300重量
グラム/インチ(約1200重量グラム/センチメートル)の歪をもつ。
【0054】 好ましい実施形態では、本発明の繊維材料540は、延伸可能な方向において1
00%の伸び率で約100%未満の歪抵抗(Strain Resistance, SRE)をも
つ。図3に示した実施形態では、延伸可能な方向は構造方向DまたはBの何れで
あってもよい(好ましくはDである)。SREは、互いに、および弾性複合部材
の平面状のエラストマ材料とハイドロエンタングルされた絡み合った繊維(すな
わち繊維材料)の物理的な特性である。延伸可能な方向における指定された伸び
率における繊維材料のSREは次の式から得られる: SRE=(TSC−TSE)/TSE×100(%) なお、 TSC:指定された伸び率における弾性複合部材の平均引張強さ;および、 TSE:指定された伸び率における平面状のエラストマ材料の平均引張強さ。
【0055】 SRE値は、弾性複合部材が使い捨て物品の使用前の最初の数回はとくに、指
定された伸び率(例えば、元の長さの100%)まで伸張されたときの繊維材料
の抵抗率を示す。例えば、SREの比較的により高い値をもつ繊維材料540は弾
性複合部材500を伸張するのに比較的により高い力を必要とする。このような繊
維材料540は、弾性複合部材を使用している使い捨て物品の期待される性能を損
なう傾向がある。弾性複合部材および平面状のエラストマ材料の引張強さを測定
する方法は“試験方法(Test Method)”の段落に記載した。
【0056】 好ましい実施形態では、繊維材料540は延伸方向において100の伸び率で約
60%未満、より好ましくは約30%未満のSREをもつ。別の好ましい実施形
態では、繊維材料540は延伸方向において50%の伸び率で約30%未満、より
好ましくは約20%未満のSREを有する。
【0057】 好ましい弾性複合部材500は、Daiwabo Co., Ltd.(Osaka, Japan)からコード番
号PC160A; PC160B; PC170B; PC170Cで購入できる。これらの弾性複合部材500の
繊維材料540はクロスマシン、すなわち横断機械方向(cross-machine direction
, CD)において50%および100%の伸び率で次のSRE値をもつ。
【0058】
【表1】
【0059】 図4は、本発明の別の好ましい実施形態の弾性複合部材600の斜視図である。
図4を参照すると、弾性複合部材600は孔530(図4には示していない)を有する
平面状のエラストマ材料520と、絡み合った繊維550を含む繊維材料540とを有す
る。絡み合った繊維550は互いに、および孔530を介して平坦なエラストマ材料52
0とハイドロエンタングルされる。絡み合った繊維550は弾性複合部材600内の一
部のみに記載されている。弾性複合部材600は第1の表面501、および第1の表面
501に対向する第2の表面502とをもつ。
【0060】 好ましい実施形態では、平面状のエラストマ材料520は、図1に示したような
エラストマスクリム560である。図3に示した実施形態と比較して、弾性複合部
材600は、第1および第2の表面501および502上の第1および第2のストランド1
25および127によって隆起したより低い隆起部分511'および512'をもつ。
【0061】 弾性複合部材600は、少なくとも1方向(第1の方向)に弾性的に延伸可能であ
る。例えば、図4に示した弾性複合部材600は構造方向Dに弾性的に延伸可能で
ある。好ましい実施形態では、弾性複合部材600は、第1の方向と直交する第2
の方向にも弾性的に延伸可能である。例えば図4に示した弾性複合部材600は構
造方向Bにも弾性的に延伸可能である。好ましい実施形態では、図4に示した弾
性複合部材は構造方向D内に第1の延伸可能な方向をもつ。
【0062】 図4に示した実施形態では、弾性複合部材600は約10μm未満の表面粗さ(S
urface Roughness, SRO)をもつ。SROは弾性複合部材の物理的な特性であ
る。SROは、弾性複合部材の表面の歪度を示す。例えば、弾性複合部材600が
SROの比較的に高い値をもつときは、着用者がこのような弾性複合部材を使用
して使い捨て物品を着用すると、着用者の皮膚上に赤い痕を残す可能性が高くな
る。これは、弾性複合部材が粗い表面をもつ(すなわち、第1の表面(または第
2の表面)内に凸形部分および凹形部分をもつ)とき、弾性複合部材600によっ
て生成され、着用者の皮膚へ向けられた力が凸形部分に集中するからである。こ
のような力の集中は赤い痕を残す問題の原因であると考えられる。弾性複合部材
のSROを規定する方法は、“試験方法”の段落に記載されている。
【0063】 好ましい実施形態では、弾性複合部材600は約8μm未満、より好ましくは約
5μm未満のSROをもつ。
【0064】 比較的に低いSROをもつ好ましい弾性複合部材600は、所定の期間に所定の
温度の所定で先駆物質の弾性複合部材に圧力を加えることによって形成される。
ここでは“先駆物質の弾性複合部材(precursor elastic composite member)”
は、上述の弾性複合部材500の何れであってもよい。生成された弾性複合部材600
は以下では“平らな弾性複合部材(flattened elastic composite member)”と
呼ぶ。
【0065】 好ましい実施形態では、所定の温度は繊維材料の融点よりも低い。より好まし
い実施形態では、平面状のエラストマ材料520は軟性のセグメントと硬性のセグ
メントを含み、所定の温度は硬性のセグメントのガラス転移温度よりも高い。
【0066】 図5は、平らな弾性複合部材を形成するための圧力デバイス800の1つの好ま
しい例を示している。上述の弾性複合部材500は、平らな弾性複合部材820を形成
するための先駆物質の弾性複合部材810として使用することができる。図5を参
照すると、圧力デバイス800は第1の表面803をもつ第1の圧力板801と第2の表
面804をもつ第2の板802とを含む。第2の圧力板802は固定され、第1の圧力板8
01は、第2の圧力板802と協働して先駆物質の弾性複合部材810へ圧力Pを加える
ように動作可能である。第1および第2の表面803および804は実質的に平面状で
あり、実質的に互いに平行していることが好ましい。弾性複合部材810は、圧力
デバイス800へ手作業で供給される。好ましい圧力デバイス800は、Tokyo Tester
Industory Co., Ltd.(Osaka, Japan)から“Heat Sealer”という商品名で販売
されている。
【0067】 好ましい加圧プロセスでは、弾性複合部材810の第1の表面803は温度T1まで
加熱され、第2の表面804は温度T2まで加熱される。温度T1およびT2は所
定の範囲内で選択され、絡み合った繊維550は圧力Pでは融解できないことが好
ましい。これは、絡み合った繊維550の融解が、生成された平らになった弾性複
合部材820のSRE値を増加する傾向があるので好ましい。さらに加えて、絡み
合った繊維550のこのような融解を避けることによって、生成された平らになっ
た弾性複合部材820の伸張能力を所定の範囲に維持することができる。
【0068】 上述の弾性複合部材500(コード番号PC160A; PC160B; PC170B; およびPC170C
)が先駆物質の弾性複合部材810として使用される好ましい実施形態では、温度
T1は好ましくは約80ないし約160℃であり、より好ましくは約90ないし
約110℃である。温度T2は好ましくは約40ないし約65℃、より好ましく
は約50ないし約60℃である。圧力Pは好ましくは約6ないし約15キログラ
ム/平方センチメートル、より好ましくは約9ないし約11キログラム/平方セ
ンチメートルである。圧力Pを加える時間期間は、好ましくは約1ないし約20
秒、より好ましくは約5ないし約15秒である。圧力Pが2回(または2回以上
)加えられ、生成された弾性複合部材820のSRO値を低減できることが好まし
い。圧力Pで温度T1およびT2を加えることによって、先駆物質の弾性複合部
材810(すなわち、平面状のエラストマ材料520および繊維材料540)は先駆物質
の弾性複合部材810(例えば、図3に示した弾性複合部材500)のSRO値を低減
するために平らにされる。
【0069】 生成された平らな弾性複合部材820は機械方向(machine direction, MD)に
おいて次に示すSRO値を有し、この値は横断機械方向(cross-machine direct
ion, CD)におけるSRO値よりも比較的に高い。(次の表2はさらに、参考
として平らにする前の先駆物質の弾性複合部材のSRO値を示している)。
【0070】
【表2】
【0071】 本発明の弾性複合部材は種々の製品に組入れることができ、部分的または全体
的に少なくとも1つの構造方向に弾性伸張能力を与えることが望ましい。このよ
うな製品の例には使い捨て物品、例えば汗止め、包帯、ボディーラップ、および
使い捨ておむつおよび失禁用製品のような使い捨て衣類を含む。次に、使い捨て
プルオン形衣類への応用は、本発明の好ましい実施形態として記載されている。
上述の弾性複合部材は、例えば、図9、10、および11に示した弾性部材70お
よび700として使用されることが好ましい。
【0072】 図6は、本発明の使い捨てプルオン形衣類(すなわち、一体形の使い捨てプル
オン形おむつ120)の1つの好ましい実施形態を示す。図6を参照すると、使い捨
てプルオン形衣類120は前部26;後部28;および前部26と後部28との間の股部30
を有している。前部26、後部28、および股部30にはシャシー41が用意されている
。シャシー41は、液体透過性トップシート24、トップシート24と関係する液体不
透過性バックシート22、およびトップシート24とバックシート26との間に位置す
る吸収性コア25(図6には示されいない)を含む。シャシー41は側縁部220を有
し、側縁部220は前部26内に縁部線222を形成している。
【0073】 プルオン形衣類120は少なくとも1対の延伸可能な耳パネル45(ear panel)を
さらに含み、各耳パネル45はシャシー41の対応する側部から横方向外側に延伸し
ている。各耳パネル45は最も外側の縁部240を有し、最も外側の縁部240は最も外
側の縁部線242を形成している。最も外側の縁部ライン242の少なくとも1つは、
衣類120の非収縮状態において長手方向の中心線100(図6には示されていない)
から横方向に不均一に離間している。
【0074】 好ましい実施形態では、耳パネル45は図6に示したように後部28内のシャシー
41の対応する側部から前部26内のシャシー41の対応する側縁部220へ継続的に延
伸している。その代わりに、耳パネル45は前部26内のシャシー41の対応する側部
から後部28内のシャシー41の対応する側縁部へ継続的に延伸している(図6には
示されていない)。
【0075】 プルオン形衣類120は、シャシー41へ接合されて、2つの脚部開口部34および
ウエスト開口部36を形成している耳パネル45を有する。好ましくはプルオン形衣
類120はさらにシーム232を含み、各シーム232は対応する縁部ライン222および24
2に沿ってシャシー41および耳パネル45を接合して、2つの脚部開口部34および
ウエスト開口部36を形成する。
【0076】 図7は、本発明の使い捨てプルオン形衣類(すなわち、一体構成の使い捨てプ
ルオン形おむつ20)の別の実施形態を示している。図7を参照すると、使い捨て
プルオン形衣類20は、各々が前部26内のシャシー41の対応する側部から横方向外
側に延伸している1対の延伸可能な前部耳パネル46と、各々が後部28内のシャシ
ー41の対応する側部から横方向外側に延伸している1対の延伸可能な後部耳パネ
ル48とを含んでいる。耳パネル46および48の各々は、最も外側の縁部ライン242
を形成している最も外側の縁部240を有している。最も外側の縁部ライン242の少
なくとも1つは、衣類20の非収縮状態で長手方向の中心線100(図7には示され
ているが、図8には示されている)から不均一の横方向の距離(lateral distan
ce, LD)を有している。プルオン形衣類20はさらにシーム32を含んでおり、各
シームは対応する縁部ライン242に沿って前部および後部耳パネル46および48を
接合して、2つの脚部開口部34およびウエスト開口部36を形成している。
【0077】 好ましい実施形態において、耳パネル45、46、および48の対の少なくとも一方
、好ましくは両者は、少なくとも横方向に弾性的に延伸可能である。1つの実施
形態において、耳パネル45、46、および48は長手方向にも弾性的に延伸可能であ
る。弾性的に延伸可能な耳パネル45、46、および/または48によってプルオン形
衣類の側部は伸縮可能であるので、最初にプルオン形衣類を着用者の体型に合う
ようにフィットさせ、プルオン形衣類が滲出物で負荷された後も着用中ずっとこ
のフィット性を持続させることによって、耳パネル45、46、および48はより快適
で、体型に合ったフィットを与える。
【0078】 耳パネル45、46、および48は、プルオン形衣類20または120の一体形要素によ
って形成されている(すなわち、耳パネル45、46、および48はプルオン形衣類20
または120に固定された個別に操作可能な要素ではなく、むしろプルオン形衣類
の種々の層の1以上の延伸部から形成されている)。好ましい実施形態では、耳
パネル45、46、および48の各々はシャシー41の突出形部材である(図8により詳
しく記載されている)。耳パネル45、46、および48は少なくとも1つの一体形要
素または連続形シート材料(例えば、図9に示した不織布カバー74)を含み、こ
れはシャシー41の一部を形成し、耳パネル45、46、および48に連続的に延伸して
いることが好ましい。その代わりに、耳パネル45、46、および48は、シャシー41
の一部を形成する一体形要素でない別個の部材(図には記載していない)であっ
て、別個の部材をシャシー41の対応する側部に接合することによって形成できる
ものであってもよい。
【0079】 好ましい実施形態では、プルオン形衣類20または120はさらに、各々が各耳パ
ネル45、46、および48から横方向外側へ延伸しているシームパネル66;および各
々がシームパネル66から横方向外側に延伸している破って開けるタブ31を含む。
好ましい実施形態では、シーム66の各々は対応する耳パネル45、46、および48の
延伸部か、ここで使用される構成要素の少なくとも1つか、または要素の他の組
み合わせであってもよい。破って開けるタブ31の各々も対応するシームパネル66
の延伸部か、またはここで使用される構成要素の少なくとも1つ、または要素の
他の組み合わせであることがより好ましい。
【0080】 好ましい実施形態では、シャシー41および/または耳パネル45、46、および48
の対応する縁部部分は重ね合わされて直接的に、または(シームパネル66を介し
て)間接的に縫い合わされて、重ね合わされたシーム構造を形成する。その代わ
りに、前部および耳パネル46および48は突き合わせたシーム(図示されていない
)の様式で縫い合わされてもよい。シーム32の結合は、シャシー41および/また
は耳パネル45、46、および48に使用されている特定の材料に適したこの技術にお
いて知られている適切な材料によって実行することができる。したがって、適切
な技術には、超音波シーリング、加熱シーリング、圧力結合、接着または粘着結
合、ソーイング、自生結合、およびそれに類似するものがある。シームパネル66
は、着用中に衣類20または120上に生成される力および歪に耐性がある所定のパ
ターンの加熱/圧力または超音波溶接によって接合されることが好ましい。
【0081】 連続形ベルト38は、図6および7に示したように耳パネル45、46、48、および
ウエスト開口部36の周りのシャシー41によって形成されている。前部26および後
部28の両者には弾性をもたせたウエストバンド50を用意することが好ましい。連
続形ベルト38は、着用者の上に置かれたときにプルオン形衣類20または120にフ
ィット力を動的に生成し、身体の滲出物で負荷されたときでもプルオン形衣類20
または120を着用者上に維持して、吸収性コア25(図7には記載していない)を
着用者に近接させて保持し、着用中にウエストの周りに動的に生成される力を分
散し、吸収性コア25が結びついたりまたは塊になったりせずに、吸収性コア25に
補助的なサポートを与えるように働らく。
【0082】 図8は、耳パネル46および48がシーム32によって一緒に接合される前の状態で
あって、トップシート24を観察している者の側に向けた、(緩和状態のままであ
る耳パネル46および48を除いて)引き縮めていない非収縮状態にある図7のプル
オン形衣類20の部分的切り取り平面図である。プルオン形衣類20は、前部26、前
部26と対向している後部28、前部26と後部28との間に位置する股部30、およびプ
ルオン形衣類20の外側周囲または縁部によって画定され、側縁部を参照符号150
および240で示し、端縁部またはウエスト縁部を参照符号152で示した周囲部とを
もつ。トップシート24は、使用中に着用者の身体に隣接して位置しているプルオ
ン形衣類20の身体側表面をもつ。バックシート22は、着用者から離れて位置して
いるプルオン形衣類20の外側表面をもつ。プルオン形衣類20はシャシー41を含ん
でおり、シャシー41は液体透過性トップシート24、トップシート24と関係してい
る液体不透過性バックシート22、トップシート24とバックシート22との間に位置
する吸収性コア25とを含んでいる。衣類20はさらに、シャシー41から横方向外側
に延伸している前部および後部の耳パネル46および48、弾性をもたせた脚部カフ
ス52、弾性をもたせたウエストバンド50を含む。トップシート24およびバックシ
ート22は、吸収性コア25よりも長さおよび幅の寸法について全体的に大きい。ト
ップシート24およびバックシート22は吸収性コア25の縁部よりも長く延伸し、衣
類20の側縁部150およびウエスト縁部152を形成している。液体透過性バックシー
ト22は液体不透過性プラスチックフィルム68を含むことが好ましい。
【0083】 プルオン形衣類20はさらに、2つの中心線、すなわち長手方向中心線100およ
び横方向中心線110を有する。ここでは“長手方向(longitudinal)”という用
語は、プルオン形衣類20を着用して起立している着用者を左右両半分に等分する
垂直方向面とほぼ整列する(例えば、ほぼ並行する)、平面状のプルオン形衣類
20における線、軸、または方向を指す。ここでは、“横断方向(transverse)”
および“横方向(lateral)”という用語は相互に交換可能であり、(着用者の身
体を前後両半分に分割する)長手方向にほぼ垂直する、平面状のプルオン形衣類
における線、軸、または方向を指す。プルオン形衣類20およびその構成要素材料
はさらに、使用中に着用者の皮膚に面する身体側表面と、身体側表面の反対側表
面である外側表面とを有する。
【0084】 耳パネル45、46、および48の各々は最も外側の縁部ライン242を有する。ここ
では“縁部ライン(edge line)”という用語は耳パネル45、46、48、およびシ
ャシー41の輪郭を画定する線を指す。ここでは“最も外側(outermost)”とい
う用語は、長手方向中心線100から最も離れた部分を指す。縁部ライン242の少な
くとも1つは、衣類20の非収縮状態の長手方向中心線100から非均一の横方向の距
離LDだけ離れている。
【0085】 トップシート24、バックシート22、および吸収性子コア25は種々の周知の形状
に組立てることができるが、シャシーの形状の例は、米国特許第3,860,003号(
“Contractible Side Portions for Disposable Diaper”, Kenneth B. Buell,
January 14,1975);米国特許第5,151,092号(“Absorbent Article With Dynam
ic Elastic Waist Feature Having A Predisposed Resilient Flexural Hinge”
, Kenneth B. Buell, et al., September 29, 1992)に概ね記載されている。
【0086】 図9は、図8の断面線4−4に沿って取られた好ましい実施形態の断面図であ
る。プルオン形衣類20はシャシー41を含んでおり、シャシー41は液体透過性トッ
プシート24、トップシート24と関係している液体不透過性バックシート22、およ
びトップシート24とバックシート22との間に位置する吸収性コア25とを含んでい
る。プルオン形衣類20はさらに、シャシー41から横方向外側に延伸している前部
耳パネル46および内側バリアカフス54を含む。図9は前部26内の前部耳パネル46
およびシャシー41の構造のみを示しているが、同様の構造が後部28にも用意され
ていることが好ましい。
【0087】 好ましい実施形態では、前部耳パネル46は遮断フラップ56の延伸部72、弾性部
材70、および不織布外側カバー74のラミネートによって形成されている。上述の
弾性複合部材は弾性部材70として使用することができる。
【0088】 吸収性コア25は圧縮性があり、形に合いやすく、着用者の皮膚に刺激を与えず
、液体、例えば尿およびその他の一定の身体からの滲出物を吸収および保持しう
る吸収性部材である。吸収性コア25は、非常に多様なサイズおよび形状(例えば
長方形、砂時計形、“T”字形状、非対称形、等)で、使い捨てプルオン形衣類
に一般的に使用されている非常に多様な液体吸収性材料、およびその他の吸収物
品、例えば一般にエアフェルトと呼ばれている微粉砕木材パルプから製造するこ
とができる。その他の適切な吸収性材料の例には、クレープセルロースワッディ
ング;コフォームを含むメルトブローンポリマ;化学的に剛化(スティフネスを
加えること)、変性、または架橋されたセルロース繊維;ティシューラップおよ
びティシューラミネートを含むティシュー;吸収性フォーム;吸収性スポンジ;
超吸収性ポリマ;吸収性ゲル化材料;またはあらゆる同等の材料または材料の組
合わせが含まれる。
【0089】 吸収性コア25の形状および構成も様々であってもよい(例えば吸収性コア25は
、様々なキャリパーゾーン、親水性勾配、超吸収性勾配、または比較的低い平均
密度および比較的低い平均斤量の受入れゾーン(lower average basis weight a
cquisition zones)を有していてもよく;あるいは層または構造を含んでいても
よい)。さらには吸収性コア25のサイズおよび吸収力も、乳幼児から大人までの
様々な着用者に合わせるために様々であってもよい。しかしながら吸収性コア25
の総吸収力は、衣類20の設計負荷および意図された用途に適合するものであるべ
きである。
【0090】 衣類20の好ましい実施形態は、前部および後部ウエスト部26および28内に耳部
を有する非対称の変形砂時計形の吸収性コア25を含む。広く受入れられ、かつ商
業的な成功を収めた吸収性コア25として用いるための吸収構造の他の例は、米国
特許第4,610,678号(“High-Density Absorbent Structures”, Weisman et al.
, September 9,1986)、米国特許第4,673,402号(“Absorbent Articles With D
ual-Layered Cores”, Weisman et al., June 16,1987)、米国特許第4,888,231
号(“Absorbent Core Having A Dusting Layer”, Angstadt, December 19,198
9)、米国特許第4,834,735号(“High Density Absorbent Members Having Lowe
r Density and Lower Basis Weight Acquisition Zones”, Alemany et al., Ma
y 30,1989)に記載されている。
【0091】 シャシー41は、吸収性コア25上に位置する化学的剛化繊維(chemically stiff
ened fibers)の受入れ/分配コア(acquisition/distribution core)84をさらに
含み、二重コアシステムを形成している。好ましい実施形態では、繊維は親水性
化学的剛化繊維である。ここでは“化学的剛化繊維(chemically stiffened fib
er)”という用語は、化学的手段によって剛化され、乾性および水性状態のもと
で繊維の剛性を増す繊維を意味する。このような手段は、例えば繊維をコートお
よび/または含浸する化学的剛化剤を加えることを含む。このような手段にはさ
らに、繊維自体の化学構造を変更することによって、例えば架橋ポリマチェーン
(cross-linking polymer chains)によって繊維を剛化することを含む。
【0092】 受入れ/分配コア84において使用される繊維は化学反応によって剛化すること
もできる。例えば、架橋剤を繊維に加えてもよく、これを加えた後は、繊維間の
架橋結合を化学的に形成する。これらの架橋結合によって繊維の剛性を増すこと
ができる。繊維を化学的に剛化するのに繊維間架橋結合を使用するのは好ましい
が、他のタイプの化学反応を繊維の化学的剛化から除外したことを意味している
訳ではない。
【0093】 より好ましい剛化繊維において、化学的処理には架橋剤との繊維間結合を含む
が、このような繊維は相当に脱水され、繊維離解され(すなわち、個別化され)
、捩じられ、渦巻き形にされた状態である。適切な化学的剛化剤にはモノマ架橋
剤、限定はしないが、例えば酸性の働きをするC−CジアルデヒドおよびC −Cモノマアルデヒドがあり、これを使用して、架橋溶液を作ることができ
る。これらの化合物は、単一の繊維内の単一のセルロースチェーンまたは近接し
て位置するセルロースチェーン内の少なくとも2つのヒドルキシル基と反応する
ことができる。剛化セルロース繊維を準備するのに使用することを意図されたこ
のような架橋剤には、制限はしないが、グルタルアルデヒド、グリオキサール、
ホルムアルデヒド、およびグリオキシル酸を含む。他の適切な剛化剤には、ポリ
カルボキシレート、例えばクエン酸がある。ポリカルボキシル剛化剤、およびこ
れらから剛化繊維を作るプロセスは、米国特許第5,190,563号(“Process for P
reparing Individualized, Polycarboxylic Acid crosslinked Fibers”, Herro
n, March 2, 1993)に記載されている。これらの条件のもとでの架橋すると、剛
化され、かつこの吸収性物品において使用中に捩れた渦巻き形の形状を保持する
傾向がある繊維を形成する。このような繊維、およびそれらを作るプロセスは、
上述で取り上げた特許において引用されている。
【0094】 好ましい二重コアシステムは、米国特許第5,234,423号(“Absorbent Article
With Elastic Waist Feature and Enhanced Absorbency”, Alemany et al., A
ugust 10, 1993);および米国特許第5,147,345号(“High Efficiency Absorbe
nt Articles For Incontinence Management”, Young, LaVon and Taylor, Sep
tember 15, 1992)に記載されている。好ましい実施形態では、受入れ/分配コ
ア84には、商品名“CMC”としてWeyerhaeuser Co.(U.S.A.)から販売されてい
る化学的に処理された剛化セルロース繊維材料を含む。受入れ/分配コア84は、
好ましくは約40ないし約400グラム/平方メートル、より好ましくは約75
ないし約300グラム/平方メートルの斤量をもつ。
【0095】 シャシー22はさらに、図9に示したように、トップシート24と受入れ/分配コ
ア84との間に受入れ/分配層82を含むことがより好ましい。受入れ/分配層82は
、トップシート24の表面の湿潤度についての傾向を緩和するのを助けるために用
意されている。受入れ/分配層82には、例えばコード番号FT-6860としてPolymer
Group, Inc., North America(Landisiville, New Jersey, U.S.A.)から販売さ
れているカーデッド、レジンボンデッドハイロフト不織布材料(carded, resin
bonded hiloft nonwoven materials)を含むことが好ましく、これは6dtxのポ
リエチレンテレフタラート繊維(polyethylene telephthalate fibers)から作
られ、約43グラム/平方メートルの斤量を有するものである。受入れ/分配層
82および受入れ/分配コア84の好ましい例は、1997年10月1日に発行されたEP 07
97968A1(Kurt、他)に記載されている。
【0096】 トップシート24は、柔軟性があり、感触が柔らかく、着用者の皮膚に刺激を与
えないものが好ましい。さらにトップシート24は液体透過性であり、液体(例え
ば、尿)がその厚さを容易に透過できることが好ましい。適切なトップシート24
は、織布および不織布材料のような幅広い範囲の材料から製造することができ、
なお不織布材料はポリマ材料、例えば有孔熱可塑性フィルム、有孔プラスチック
フィルム、およびハイドロフォームされた熱可塑性フィルム;多孔質フォーム;
網状フォーム;網状熱可塑性フィルム;および熱可塑性スクリムである。適切な
織布および不織布材料には、天然繊維(例えば、ウールまたは木綿繊維)、合成
繊維(例えば、ポリエステル、ポリプロピレン、またはポリエチレン繊維のよう
なポリマ繊維)、または天然繊維と合成繊維の組合せから得られる。トップシー
ト24は、疎水性材料から作られ、トップシート24を通り、吸収性コア25内に封じ
込められる液体から着用者の皮膚を離す(すなわち、再び濡れるのを防ぐ)こと
が好ましい。トップシートが疎水性材料から作られると、トップシート24の少な
くとも上方表面は親水性として処理され、液体はトップシートをより迅速に透過
することになる。したがって、身体の滲出物がトップシート24から抜け出て、吸
収性コア25によって吸収されるのではなく、トップシート24から流れ落ちる可能
性を低減する。トップシート24は、表面活性剤で処理することによって親水性に
することができる。トップシート24を表面活性剤で処理する適切な方法には、ト
ップシート24材料に表面活性剤をスプレーして、この材料を表面活性剤に浸漬す
ることを含む。この処理および親水性についてのより詳しい記述は米国特許第4,
988,344号(“Absorbent Articles with Multiple Layer Absorbent Layers”,
Reising, et al., January 29, 1991)および米国特許第4,988,345号(“Absorb
ent Articles with Rapid Acquiring Absorbent Cores”, Reising, January 29
, 1991)に含まれている。
【0097】 好ましい実施形態では、トップシート24は非織布ウエブであり、表面の湿潤性
について緩和された傾向を与えることができ;したがってコア25によって吸収さ
れた尿を、濡れた後でも、ユーザの皮膚から離したままにするように機能する。
好ましいトップシート材料の1つは、Fiberweb North America, Inc. (Simpsonv
ille, South Carolina, U.S.A.)からコード番号P-8として販売されているサーモ
ボンデッドカーデッドウエブ(thermobonded carded web)である。別の好まし
いトップシート材料は、Havix Co., Japanからコード番号S-2355として販売され
ている。この材料は二層の複合材料であり、カーディングおよびエアスルー技術
を使用することによって2種類の合成表面活性剤で処理された複合繊維から作ら
れる。さらに別の好ましいトップシート材料は、Amoco Fabrics, Inc.(Gronau,
Germany)からコード番号Profleece Style 040018007として販売されているサー
モボンデッド(熱接着した)カーデッドウエブである。
【0098】 別の好ましいトップシート24は、有孔フィルムを含む。有孔フィルムは、身体
の滲出物に対しては透過性であるが、非吸収性であり、液体が逆戻りして、着用
者の皮膚を再び濡らす傾向を緩和しているので、トップシート24として好ましい
。したがって身体と接触している有孔フィルム表面を乾いたままにすることによ
って、身体を汚れ難くし、着用者により大きな快適感を与える。適切な有孔フィ
ルムは、米国特許第3,929,135号(“Absorptive Structures Having Tapered Ca
pillaries”, Thompson, December 30, 1975);米国特許第4,324,246号(“Dis
posable Absorbent Article Having A Stain Resistant Topsheet”, Mullane,
et al, April 13, 1982);米国特許第4,342,314号(“Resilient Plastic Web
Exhibiting Fiber-Like Properties”, Radel. et al., August 3, 1982);米
国特許第4,463,045号(“Macroscopically Expanded Three-Dimensional Plasti
c Web Exhibiting Non-Glossy Visible Surface and Cloth-Like Tactile Impre
ssion”, Ahr et al., July 31, 1984);および米国特許第5,006,394号(“Mul
tilayer Polymeric Film”, Baird, April 9, 1991)に記載されている。
【0099】 好ましい実施形態では、バックシート22は、例えば図9に示したように液体不
透過性フィルム68を含む。液体不透過性フィルム68は前部26、後部28、および股
部30において長手方向に延伸していることが好ましい。液体不透過性フィルム68
は、耳パネル46または48の少なくとも一方へ横方向に延伸していない。液体不透
過性フィルム68は身体側表面79と外側表面77とを有する。液体不透過性フィルム
68は液体(例えば、尿)に対して液体不透過性であり、薄いプラスチックフィル
ムから製造されることが好ましい。しかしながらプラスチックフィルムは衣類20
から蒸気を逃すことができることがより好ましい。好ましい実施形態では、微孔
質(マイクロポーラス)のポリエチレンフィルムを液体不透過性フィルム68とし
て使用している。適切な微孔質のポリエチレンフィルムはMitsui Toatsu Chemic
als, Inc., Nagoya, Japanによって製造され、PG-Pとして販売されている。好ま
しい実施形態では、使い捨てテープ(図示されていない)を付加的にバックシー
ト22の外側表面に接合して、汚れた後の廃棄を便利にしている。
【0100】 液体不透過性フィルム68に対する適切な材料は、約0.012ミリメートル(
0.5ミル)ないし約0.051ミリメートル(2.0ミル)の厚さをもち、好
ましくはポリエチレンまたはポリプロピレンを含む熱可塑性フィルムである。液
体不透過性フィルムは約5ないし約45グラム/平方メートルの斤量をもつこと
が好ましい。しかしながら他のフレキシブルな液体不透過性材料を使用できるこ
とに注意すべきである。ここでは“フレキシブルな(flexible)”という用語は
、規格に準拠していて、着用者の身体の一般的形状および輪郭に容易になじむ材
料を指している。
【0101】 不織布外側カバー74は液体不透過性フィルム68の外側表面と接合され、ラミネ
ート(すなわち、バックシート22)を形成している。不織布外側カバー74は衣類
20の最も外側の部分に位置し、衣類20の最も外側の部分の少なくとも一部を覆っ
ている。好ましい実施形態では、不織布外側カバー74は衣類20の最も外側の部分
のほぼ全てを覆っている。不織布カバー74は、この技術において知られている適
切な取り付け手段によって液体不透過性フィルム68に接合してもよい。例えば、
不織布外側カバー74は、均一の連続層の接着剤、パターン化された層の接着剤、
または多数の別々の直線状、螺旋状、あるいは点状の接着剤によって液体不透過
性フィルム68に固定してもよい。適切な接着剤には、Nitta Findley Co., Ltd.,
Osaka, JapanからH-2128として購入できるホットメルト(熱溶融)接着剤、お
よびH.B. Fuller Japan Co., Ltd., Osaka, JapanからJM-6064として販売されて
いるホットメルト接着剤を含む。
【0102】 好ましい実施形態では、不織布外側カバー74は、例えばHavix Co., LTD., Gif
u JapanからE-2341として購入できるカーデッド不織布ウエブ(carded nonwoven
web)である。不織布外側カバー74は、ポリエチレン(polyethylene, PE)お
よびポリプロピレン(polypropylene, PP)の複合繊維から作られる。PE/
PP比は約50/50である。PE/PPの複合繊維は2d×51ミリメートル
をもつ。別の好ましいカーデッド不織布ウエブはChisso Corp., Moriyama, Japa
nから購入できる。不織布外側カバー74はさらにポリエチレン(PE)およびポ
リプロピレン(PP)の複合繊維から作られる。PE/PP比は約50/50で
ある。
【0103】 好ましい別の実施形態では、不織布ウエブは、例えばMitsui Petrochemical I
ndustries, Ltd., Tokyo, Japanから購入できるスパンボンデッド不織布ウエブ
である。不織布ウエブはポリエチレン(PE)およびポリプロピレン(PP)の
複合繊維から作られる。PE/PPの比は約80/20である。PE/PPの複
合繊維は約2.3dの厚さをもつ。別のスパンボンデッド不織布ウエブはFiberw
eb France S.A.からコード番号13561 DAPPとして購入できる。
【0104】 バックシート22は吸収性コア25の外側表面に隣接して位置することが好ましく
、この技術で知られている適切な取り付け手段によって接合されることが好まし
い。例えば、バックシート22は均一の連続層の接着剤、パターン化された層の接
着剤、または多数の別々の線状、螺旋状、あるいは点状の接着剤によって吸収性
コア25に固定してもよい。有効であることが分かっている接着剤は、H. B. Full
er Company(St. Paul, Minnesota, U.S.A.)によって製造されており、HL-1358J
として販売されている。接着剤のフィラメントのオープンパターンネットワーク
を含む適切な取り付け手段の例は、米国特許第4,573,986号(“Disposable Wast
e-Containment Garment”, Minetola et al., March 4, 1986)に記載されてい
る。螺旋形パターンに渦を巻いている接着剤フィラメントのいくつかの線を含む
別の適切な取り付け手段は、米国特許第3,911,173号(Sparague, Jr., October 7
, 1975);米国特許第4,785,996号(Ziecker, et al., November 22, 1978);お
よび米国特許第4,842,666号(Werenicz, June 27, 1989)に記載された装置およ
び方法によって示されている。その代わりに、取り付け手段は加熱結合、圧力結
合、超音波結合、動的機械結合、または他の適切な取り付け手段か、あるいはこ
の技術において知られているこれらの取り付け手段の組合せを含んでもよい。
【0105】 代わりの実施形態では、前部26および後部28により大きい延伸性を与えるため
に、吸収性コア25はバックシート22またはトップシート、あるいはこの両者に接
合されない。
【0106】 プルオン形衣類20はさらに、弾性をもたせた脚部カフス52を用意して、液体お
よび他の身体の滲出物の封じ込めを向上することが好ましい。弾性をもたせた脚
部カフス52は脚部区域への身体の滲出物の漏れを低減するいくつかの異なる実施
形態を含むことができる。(脚部カフスは脚部バンド、側部フラップ、バリアカ
フス、弾性カフス、またはガスケットカフスであってもよく、時おり、そのよう
に呼ばれる)米国特許第3,860,003号(“Contractable Side Portions for Disp
osable Diaper”, Buell, January 14, 1975)では、側部フラップと弾性部材を
有して、弾性をもたせた脚部カフスを用意した伸縮可能な脚部開口部を用意した
使い捨ておむつを記載している。米国特許第4,909,803号(“Disposable Absorb
ent Article Having Elasticized Flaps”, Aziz et al., March 20, 1990)で
は、“起立形(stand-up)”の弾性をもたせたフラップ(バリアカフス)を有し
て、脚部区域の封じ込めを向上した使い捨ておむつを記載している。米国特許第
4,695,278号(“Absorbent Article Having Dual Cuffs”, Lawson, September
22, 1987);米国特許第4,795,454号(“Absorbent Article Having Leakage-Re
sistant Dual Cuffs”, Dragoo, January 3, 1989)は、ガスケッティングカフ
スおよびバリアカフスを含むデュアルカフスを有する使い捨ておむつを記載して
いる。米国特許第4,704,115号(“Disposable Waist Containment Garment”, B
uell, November 3, 1987)では、衣類の中に自由に移動する液体を含むように構
成された側縁部もれ防止ガッタ(gutters)を有する使い捨ておむつまたは失禁
用衣類を記載している。
【0107】 各弾性をもたせた脚部カフス52は、上述の脚部バンド、側部フラップ、バリア
カフス、または弾性カフスの何れかに類似するように構成してもよいが、弾性を
もたせた脚部カフス52は図8に示したように弾性ストランド64をもつ弾性ガスケ
ッティングカフス62を含むことが好ましく、これは上述で引用した米国特許第4,
695,278号および第4,795,545号に記載されている。各弾性をもたせた脚部カフス
52はさらに、各々がバリアフラップ56およびスぺーシング手段58を有する内側バ
リアカフス54を含み、これは上述で引用した米国特許第4,795,454号に記載され
ていることがさらに好ましい。
【0108】 プルオン形衣類20はさらに、フィット感および封じ込めを改善した弾性をもた
せたウエストバンド50を含む。弾性をもたせたウエストバンド50はプルオン形衣
類20の部分または領域であり、着用者のウエストに動的にフィットするように弾
性的に伸縮することを意図されている。ウエストバンド50は弾性部材700を含む
。上述の弾性複合部材は弾性部材700としても使用できる。ウエストバンド50は
、使い捨て衣類20の端縁部152の少なくとも一方、好ましくは両方に沿って配置
されている。弾性をもたせたウエストバンド50は、プルオン形衣類20の端縁部15
2から吸収性コア25のウエストバンド154へ向かって長手方向内側へ延伸している
ことが好ましい。好ましくは、プルオン形衣類20は2つの弾性をもたせたウエス
トバンド50を有し、一方は後部28に位置し、他方は前部26に位置しているが、他
のプルオン形おむつの実施形態では単一の弾性をもたせたウエストバンドで構成
してもよい。弾性をもたせたウエストバンド50は多数の異なる形状に構成するこ
とができ、例えば米国特許第4,515,595号(“Disposable Diapers with Elastic
ally Contractible Waistbands”, Kievit et al., May 7, 1985)および上述で
引用した米国特許第5,151,092号(Buell)に記載されている。
【0109】 図10は、図8の切断線5−5に沿って取られた1つの好ましい実施形態の断
面図である。図10に示したように、バックシート22およびトップシート24の両
者は吸収性コア25のウエスト縁部154を越えて延伸し、ウエストフラップ156を画
定している。バックシート22およびトップシート24の近接して並置した区域は接
着剤(図示されていない)によって一緒に接合されることが好ましい。好ましい
実施形態ではウエストバンド50はウエストフラップ156に接合されている。ウエ
ストバンド50は、図10に示したようにトップシート24上に配置されて、接合さ
れることが好ましい。その代わりにウエストバンド50は、図11に示したように
バックシート22およびトップシート24との間に配置されて、接合されることがで
きる。ウエストバンド50は、この技術においてよく知られているように接着手段
(図示されていない)によってトップシート24(およびバックシート22)へ接合
することができる。例えば、ウエストバンド50は均一の連続層の接着剤、パター
ン化された層の接着剤、または多数の別々の線状あるいは点状の接着剤によって
ウエストフラップ156に固定されてもよい。使用する好ましい接着剤は、Ato Fin
dley Inc., WI, U.S.A.からH2085という名称で販売されている。
【0110】 好ましい実施形態では、ウエストバンド50は弾性的に伸縮可能な状態でウエス
トフラップ156に固定され、通常の制約されていない形状では、ウエストバンド5
0はウエストフラップ156を効果的に収縮または引き寄せている。ウエストバンド
50は少なくとも2つのやり方で弾性的に収縮可能な状態でウエストフラップ156
に固定することができる。例えば、ウエストバンド50は引き伸ばされて、非収縮
状態のウエストフラップ156に固定することができる。その代わりに、ウエスト
フラップ156は、例えばプリーティングによって収縮され、ウエストバンド50は
緩和または非収縮状態で、収縮したウエストフラップ156に固定される。
【0111】 さらにその代わりに、ウエストバンド50は緩和または非収縮状態で、非収縮状
態のウエストフラップ156に接合されて、トップシート22およびバックシート24
の材料と複合ラミネートを形成する。複合ラミネートの少なくとも一部分、好ま
しくは全体は、バックシート22およびトップシート24である非エラスチック構成
要素を持続的に伸張するのに十分な機械的ストレッチングを受ける。次に複合ラ
ミネートは実質的に引張力をかけられていない状態に戻ることができる。したが
って複合ラミネートは、弾性をもたせたウエストバンド50として働く“ゼロ歪”
ストレッチラミネートに形成される。
【0112】 ここで“ゼロ歪”ストレッチラミネートは、実質的に引張力をかけられけてい
ない状態(“ゼロ歪”)状態の同一の広がりをもつ表面の少なくとも一部分に沿
って互いに固定される材料の少なくとも2つのプライを含むラミネートを指して
おり、第1のプライは引き伸ばし可能であり、ゴム弾性をもつ材料を含み(すな
わち、加えられた引張力から解放された後に実質的に引張力を加えられていない
寸法に戻る)、第2のプライは(必ずしもゴム弾性をもたないが)伸張可能であ
り、第2のプライはストレッチした際に、少なくともある程度持続的に伸張し、
加えられた引張力を解放する際に元の歪みのない形状に完全には戻らない。それ
によって生成されたストレッチラミネートは、元のストレッチング方向において
、少なくとも最初のストレッチング点まで、弾性的に延伸可能にされる。ストレ
ッチラミネートを作るのに使用されるとくに好ましい方法および装置は、メッシ
ュ加工の段ロールを使用して、構成要素を機械的に引き伸ばす。とくに好ましい
装置および方法は、米国特許第5,167,897号(Weber et al., December 1, 1992
);米国特許第5,156,793号(Buell et al., October 20, 1990);米国特許第5
,143,679号(Weber et al., September 1, 1992)に記載されている。
【0113】 好ましい実施形態では、ウエストバンド50は吸収性コア25の全体的に横方向の
幅に本質的に横切って延伸している。ここでは“横方向の幅(lateral width)
”という用語は、使い捨て衣類の側縁部間の寸法を指している。ここでは“本質
的に横切って(across essentially)”という用語を使用して、この文脈では、
ウエストバンド50が吸収性コア25の幅を横切って十分に延伸して、弾性をもたせ
たウエストバンドを用意する限り、ウエストバンド50が吸収性コア25の全幅を完
全に沿って延伸する必要がないことを示している。ウエストバンド50は、吸収性
コア25の横方向の幅の一部のみに、より好ましくは耳パネル46および48内の少な
くとも部分間を横切って延伸していることが好ましい(図8参照)。1つの好ま
しい実施形態では、ウエストバンド50は衣類20の全体的に横方向の幅を横切って
延伸している(図示されていない)。
【0114】 ウエストバンド50が衣類20の端縁部152から内側方向に延伸する範囲、したが
って生成されたウエストバンドの長手方向のスパンは衣類20の個々の構成にした
がって変化させることができる。ウエストバンド50の長手方向のスパンは少なく
とも約5ミリメートル、好ましくは約6ないし約60ミリメートル、より好まし
くは約15ないし約30ミリメートルである。
【0115】 耳パネル45、46、および48の少なくとも1つは、弾性部材70を含む。上述の弾
性複合部材は弾性部材70として使用することができる。例えば、図9に示した前
部耳パネル46の各々は弾性部材70を含み、シャシー41から横方向外側に延伸して
、着用者のウエストおよび側部区域において最適な保持(または持続)力を生成
することによって良好なフィット性を与えることが好ましい。弾性部材70は少な
くとも1方向、好ましくは横方向に延伸可能であり、着用者の皮膚に赤い痕を付
けずにプルオン形衣類20が胴体上で位置から落下、垂下、または下方向に摺動す
るのを防ぐのに最適な力を生成することが好ましい。好ましい実施形態では、耳
パネル45、46、および48の各々は弾性部材70を含む。
【0116】 弾性部材70は、耳パネル45、46、および48内の不織布ウエブ72および74の少な
くとも一方に動作可能に接合され、弾性部材70が少なくとも横方向に弾性的に延
伸可能にすることができる。好ましい実施形態では、弾性部材70は、実質的に非
収縮(ゼロ歪)状態で不織布ウエブ72および74の少なくとも一方、好ましくは両
方にそれらを固定することによって、不織布ウエブ72および74に動作的に接合さ
れる。
【0117】 弾性部材70は、不連続の結合構成、または実質的に連続する結合構成の何れか
を使用することによって不織布ウエブ72および74に動作的に接合することができ
る。ここでは“不連続に(intermittently)”結合されたラミネートウエブはラ
ミネートウエブであって、プライが個別に離間した点またはラミネートウエブに
おいて互いに最初に結合され、プライが個別に離間した領域において互いに実質
的に結合されていないラミネートウエブを意味する。対照的に、“実質的に連続
して(substantially continuously)”結合されたラミネートウエブは、プライ
が最初にインターフェイス領域全体に互いに実質的に連続的に結合されたラミネ
ートウエブを意味する。ストレッチラミネートがストレッチラミネートの全体ま
たは相当な部分に結合されて、非弾性のウエブ(すなわち、不織布ウエブ72およ
び74)が破断を生じることなく伸張または引張ることが好ましく、インクリメン
タルな機械的ストレッチング動作の後で互いに比較的に密接に粘着したストレッ
チラミネートの層の全てを維持する形状に結合されることが好ましい。したがっ
て弾性のパネル部材およびストレッチラミネートの他のプライは接着剤を使用し
て実質的に連続的に一緒に結合されることが好ましい。とくに好ましい実施形態
では、選択された接着剤が、約70グラム/平方メートルの斤量で制御コートス
プレイパターンで塗布される。接着パターンの幅は約6.0センチメートルであ
る。接着剤は、Nitta Findley Co., Ltd., Osaka, JapanからH2085Fという名称
で販売されている接着剤であることが好ましい。その代わりに、弾性パネル部材
およびストレッチラミネートの他の構成要素は、加熱結合、圧力結合、超音波結
合、動的機械的結合、またはこの技術で知られている他の方法を使用して互いに
不連続にまたは連続的に結合してもよい。
【0118】 弾性部材70が不織布ウエブ72および74の少なくとも1つの動作的に接合された
後で、生成された複合ストレッチラミネートの少なくとも一部分は、例えば不織
布ウエブ72および74である非弾性構成要素を持続的に伸張するのに十分な機械的
ストレッチングを受ける。複合ストレッチラミネートは実質的に引張られていな
い状態に戻ることができる。耳パネル45、46、および48の少なくとも一方、好ま
しくは両方は“ゼロ歪”ストレッチラミネートに形成される。(その代わりに、
弾性部材70は引張られた状態で動作的に接合され、機械的ストレッチングを受け
るが;これは“ゼロ歪”ストレッチラミネートとして好ましくない)。
【0119】 弾性部材70は、図9に示したように接着剤76を介して液体不透過性フィルム(
すなわち、液体不透過性フィルム68)の各縁部78に接合されるのが好ましく、直
接に固定されるのがより好ましい。好ましい実施形態では、液体不透過性フィル
ム68は、前部26、後部28、および股部30において長手方向に延伸するが、延伸可
能な耳パネル45、46、および48の少なくとも1つ、好ましくは各々は横方向に延
伸しない。より好ましい実施形態では、弾性部材70は、図9に示したように外側
表面77において液体不透過性フィルム68の各縁部78に接合される。代わりの実施
形態では、弾性部材70は身体側表面79において液体不透過性材料68の各縁部78に
接合することができる(図示されていない)。接着剤76は螺旋形のグルーパター
ンで塗布されることが好ましい。好ましい実施形態では、接着剤76は多孔質で結
晶化した構成要素を備えたフレキシブルな接着剤である。このような好ましい接
着剤は、Nitta Findley Co., Ltd., Osaka, JapanからH2085Fという名称で販売
されている。その代わりに、弾性部材70はこの技術で知られている他の結合手段
、例えば加熱結合、圧力結合、超音波結合、動的機械結合、またはこれらの取付
け手段の組合せによって、液体不透過性フィルム68の各縁部78に接合することが
できる。
【0120】 試験方法 1.引張強さ 次の方法を使用して、弾性複合部材および平面状のエラストマ材料の引張強さ
を測定する。
【0121】 引張試験装置を用意する。引張試験装置は上方のジョー(jaw)と、上方のジ
ョーの下に位置する下方のジョーとを有する。上方のジョーは移動可能であり、
延伸力測定手段に接続される。下方のジョーは試験装置に固定される。約2.5
センチメートル(約1インチ)の幅と約10.2センチメートル(約4インチ)
の長さをもつ試験片(すなわち、測定される平らなエラストマ材料または弾性複
合部材)が用意して、上方のジョーおよび下方のジョーでクランプ留めすると、
実効試験長(L)(すなわち、延伸力を加える前の上方のジョーと下方のジョー
との間の最初の距離)は約5.1センチメートル(約2インチ)である。好まし
くは試験片は、試験片内の全二次元方向間で最も弾性的に延伸可能な方向に、ク
ランプ留めによって整列されることが好ましい。(この方向は、以下では“第1
の延伸可能な方向(primary extensible directions)”と呼ばれる)。延伸力
は、毎分約50センチメートル(約20インチ)のクロスヘッド速度で上方のジ
ョーを介して試験片に連続的に加えられ、試験片を約300%まで伸張する。加
えられた延伸力はレコーダ(例えば、コンピュータシステム)によって記録され
る。この測定は平らなエラストマ材料および弾性の複合部材に対して行われる。
好ましくは、この測定は少なくとも8つのの試験片に対して反復的に行われ、1
00%の延伸度における引張力の平均値は記録されたデータから得られる。
【0122】 使用に適した引張試験装置は、Instron Corporation(100 Royali Street, Can
ton, MA02021, U.S.A.)からコード番号Instron 5564として販売されている。
【0123】 2.表面粗さ サンプルの表面粗さを測定するために、ピアノ線を用意して、図12および1
3に示したように曲げる。ばねコンスタントが25±1重量グラム/ミリメート
ルであるばねによって、5.0重量グラム(公差、±0.5重量グラム(グラム
重))の接点力が加えられる。コンタクタの接触が外れているときは、システム
の固有振動数は30Hz以上である。
【0124】 粗さ測定において、試験片の引張が(単位長さ当りの力が)5.0重量グラム
/センチメートルであり、コンタクタがその位置に保持されているときに、試験
片は水平方向に置かれる平滑なスチール板上に0.1センチメートル/秒の接触
速度によって2センチメートル間隔で移動される。移動方向は試験片の延伸可能
な方向である。板の寸法は図14に示した。したがって、厚さTの変化(すなわ
ち、表面の寸法の偏り)が得られ、例えば図15に示したように記録される。こ
の測定はサンプルの互いに対向する2つの表面に対して行われる。
【0125】 したがって、表面粗さ(SRO)の値は次の式から得られる:
【数1】
【0126】 x:サンプルの表面上のコンタクタの変位; X:この測定では2センチメートルを採用している; T:位置xにおけるサンプルの厚さ; T’:Tの平均値; この試験のための適切な装置は、商標名“Surface Tester(KES-FB4)”のもと
で、Kato Tech Co., Ltd. (Kyoto, Japan)から販売されている。
【0127】 ここに記載した例および実施形態は単に例示を目的としており、種々の改変ま
たは変更が本発明の技術的範囲から逸脱せずに当業者に提案されることが分かる
であろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好ましい実施形態を使用した平面状のエラストマ材料の斜視図。
【図2】 好ましい実施形態における平面状のエラストマ材料のヒステリシス曲線の2つ
の周期の例を示すグラフ。
【図3】 本発明の1つの好ましい実施形態である弾性複合材料の斜視図。
【図4】 本発明の別の好ましい実施形態の弾性複合部材の斜視図。
【図5】 平らな弾性複合部材を形成する圧力デバイスの模式図。
【図6】 本発明の使い捨て衣類における典型的な使用構成の1つの実施形態の斜視図。
【図7】 本発明の使い捨て衣類における典型的な使用構成の別の好ましい実施形態の斜
視図。
【図8】 図7に示した実施形態における衣類の種々のパネルまたは領域の平らな非収縮
状態を示す簡略化した平面図。
【図9】 図8の断面線9−9に沿って取られた好ましい実施形態の断面図。
【図10】 図8の断面線9−9に沿って取られた好ましい実施形態のウエストバンド50の
断面図。
【図11】 別の好ましい実施形態のウエストバンド50の断面図。
【図12】 弾性複合部材の表面粗さの値を測定する試験方法を示す模式図。
【図13】 弾性複合部材の表面粗さの値を測定する試験方法を示す模式図。
【図14】 弾性複合部材の表面粗さの値を測定するのに使用されるスチール板の断面図。
【図15】 測定によって得られた弾性複合部材の表面歪みを示すグラフ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // A61F 5/44 A41B 13/02 T (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,L U,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO ,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG, SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,U G,US,UZ,VN,YU,ZW (71)出願人 ONE PROCTER & GANBL E PLAZA,CINCINNATI, OHIO,UNITED STATES OF AMERICA (72)発明者 エイブラハム、レザイ 兵庫県神戸市東灘区向洋町中5−15−1302 Fターム(参考) 3B029 BD10 BD13 BF07 4C098 AA09 CC01 CC03 CC08 CC12 CC15 CE06 DD03 DD05 DD10 DD22 DD25 4F100 AJ04 AJ08 AK03 AK42 AK73 AL09A AN01 AN02 BA03 BA10B BA10C DC11A DD07B DD07C DG15B DG15C DG20B DG20C EC09B EC09C GB66 GB72 JA13 JK01 JK07 JK08 JK13 YY00B YY00C 4L047 AA08 AA09 AA14 AA21 AA27 BA04 CA07 CA12 CA19 CB01 CB07 CC04 CC05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1方向において弾性的に延伸可能な弾性複合部材
    であって: 複数の孔が形成されている平面状のエラストマ材料と; 平面状のエラストマ材料と孔を介してハイドロエンタングルされている絡み
    合った繊維を含む繊維材料とを含み; 弾性複合部材が約5μm未満の表面粗さ(Surface Roughness, SRO)を
    有する弾性複合部材。
  2. 【請求項2】 弾性複合部材が、100%の延伸度で約20重量グラム/セ
    ンチメートル(約50重量グラム/インチ)ないし約200重量グラム/センチ
    メートル(約500重量グラム/インチ)の歪をもつ請求項1記載の弾性複合部
    材。
  3. 【請求項3】 平らなエラストマ材料が約30ないし約250グラム/平方
    メートルの斤量をもち、繊維材料が約5ないし100グラム/平方メートルの斤
    量をもつ請求項1記載の弾性複合部材。
  4. 【請求項4】 弾性複合部材が、繊維材料の融解点よりも低い所定の温度で
    圧力を加えることによって形成される請求項1記載の弾性複合部材。
  5. 【請求項5】 絡み合った繊維が、平面状のエラストマ材料の隣り合う孔と
    互いに均一にハイドロエンタングルされている請求項1記載の弾性複合部材。
  6. 【請求項6】 絡み合った繊維が、並置断面または偏心断面を有する複合繊
    維である請求項1記載の弾性複合部材。
  7. 【請求項7】 平面状のエラストマ材料が、複数の第1のストランドと、第
    1のストランドと交差している複数の第2のストランドとを含み、複数の孔を形
    成しているエラストマのスクリムである請求項1記載の弾性複合部材。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の弾性複合部材を含む使い捨て物品。
  9. 【請求項9】 使い捨て物品が、少なくとも1対の延伸可能な側部パネルま
    たはウエストバンド内に請求項1記載の弾性複合部材を含む使い捨て衣類である
    請求項8記載の使い捨て衣類。
  10. 【請求項10】 弾性複合部材を形成する方法であって: a)第1の表面と、第1の表面の反対側の第2の表面とを有する先駆物質の
    弾性複合部材であって、複数の孔が形成されている平面状のエラストマ材料と;
    平面状のエラストマ材料と孔を介してハイドロエンタングルされている絡み合っ
    た繊維を含む繊維材料とを含む先駆物質の弾性複合部材を用意する段階と; b)先駆物質の弾性複合部材に第1および第2の表面を介して所定の温度で
    圧力を加えて、生成された弾性複合部材が約5μm未満の表面粗さ(SRO)を
    有するようにする段階とを含む方法。
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