JP2002532063A - 非特異的二重鎖形成を不安定化することが可能なオリゴヌクレオチドプライマーとその使用 - Google Patents

非特異的二重鎖形成を不安定化することが可能なオリゴヌクレオチドプライマーとその使用

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JP2002532063A
JP2002532063A JP2000574722A JP2000574722A JP2002532063A JP 2002532063 A JP2002532063 A JP 2002532063A JP 2000574722 A JP2000574722 A JP 2000574722A JP 2000574722 A JP2000574722 A JP 2000574722A JP 2002532063 A JP2002532063 A JP 2002532063A
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ジェリー・ペレティア
マンジュラ・ダス
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マクギル ユニバーシティー
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、オリゴヌクレオチド又はプライマーののホモポリマー伸長部の修飾が、そのような修飾されたオリゴヌクレオチドまたはプライマーのその相補ホモポリマー標的配列への結合の、非ホモポリマー配列への結合に対しての区別を改善することの実証に関する。本発明は、オリゴにおけるホモポリマー配列の修飾、cDNAライブラリー構築の間のミスプライムを減少させるユニバーサルプライマー、mRNA生成やPCRベース検出法等における区別化オリゴヌクレオチドの使用に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遺伝子工学に関する。より具体的には、DNA合成の間のミスプラ
イムを減少させる方法が提供される。特に、本発明は、cDNAライブラリー構
築の間のミスプライムを減少させる修飾されたヌクレオシド(例えばユニバーサ
ル塩基)を含み、それにより真性の3'ポリA末端から開始されたcDNAクロ
ーンの比率を増加させるプライマーに関する。本発明はさらに本発明の区別する
オリゴヌクレオチドの、mRNA精製、PCRベースの検出方法及び配列決定等
の他の方法における使用に関する。
【0002】
【従来の技術】
相補DNA(cDNA)の単離及び迅速なマッピングは、生物のゲノムの重要
な生物的関連の情報の特徴づけの中心である。全長cDNAは、転写開始部位、
翻訳開始部位を予想し、第一次アミノ酸配列に基づくあるタンパク質の特性を推
定し、転写終結部位を予想し、遺伝子発現の転写後の制御に関与しているかもし
れない要素について5'と3'非翻訳領域を可視的に精査することを可能にする。
与えられた遺伝子のいくつかの完全なcDNAの分析は、選択的なスプライシン
グ、選択的なプロモーター使用、及び選択的なポリアデニル化シグナルについて
の情報を集めることを可能にし、これらは全て遺伝子発現制御に重要であること
が知られている。さらに、ゲノムとcDNA配列の比較は、エクソン‐イントロ
ン構造を決定し、 RNAエディットが起こることを示すために必須である−転
写の後の制御機構は情報が少ない。
【0003】 機能研究の目的のための、cDNAへのmRNAのクローニングは、mRNA
のDNAコピーのインビトロ合成、その後の二重鎖cDNAへの転換、及び適当
な原核生物ベクターへの挿入を含む、酵素触媒反応の複雑な相互関係の連続であ
る。この方法は以下の工程の連続を含むことができる(図1に示す): 1)対象の組織又は細胞系からの高品質のmRNAの分離 2)ランダム配列のオリゴヌクレオチドの混合物又はオリゴd(T)プライマー
のいずれかである、DNAオリゴヌクレオチドのmRNAへのアニーリング。全
長cDNAが必要なとき、オリゴd(T)がmRNAの3'ポリ(A)末端とア
ニールすると考えられるので利用される。 3)ついで逆転写酵素を用いて、DNAプライマーから開始し、cDNA中のR
NAテンペレートを複製する。 4)RNAseH、DNAポリメラーゼI、及びDNAリガーゼを用いて、第2
の鎖合成を行なう。 5)cDNAの末端を磨き、クローニングのために調製し、cDNAを適当なク
ローニングベクターに導入する。
【0004】 cDNAライブラリーを生成させるために多くの異なるアプローチを用いるこ
とができるが、それらはいくつかの大きな問題を有しており、しばしば、完全な
cDNAの分離が困難となる。不完全なcDNAのクローニングはよく起こるこ
とであり、mRNA転写物の部分的な特徴づけだけが行なわれ、対象のcDNA
の全長コピーを得るために必要な費用と仕事の量がが著しく増加することになる
。現在のcDNAライブラリー中の多くのクローンが全長でない1つの大きな理
由は、オリゴd(T)プライマーのミスプライムのためである(de Fatima Bona
ldoら、1996, Genome Res. 6:791-806)。多くの真核生物のmRNAは、その配
列内にAリッチ伸長部の領域を含む。こうしてオリゴd(T)プライマーはこれ
らの内部Aリッチストレッチにアニールすることができる。逆転写酵素は、これ
らの内部部位から開始するとき、mRNAの3'末端からの配列情報は、cDN
Aクローニングプロセスの間に失われる(図1)。大部分の生物の遺伝子コード
は〜50%のグアノシン+シトシン残基と50%のアデノシン+チミジン残基か
らなるが、遺伝子コードがこの比率からはずれている生物の例が良く知られてい
る。例えば、マラリア伝染の原因となる寄生虫、Plasmodium Falciparumのゲノ
ムは、80%を超えるアデノシン+チミジン残基のゲノムを有している(Weber,
J.L. 1987, Gene 52:103-109)。このことは、この生物から由来するcDNAラ
イブラリーが、第1の鎖合成の間にオリゴd(T)プライマーのミスプライムの
ために、多くの先端を欠いた(truncated)全長より短いクローンを含むことを
意味する。こうしてミスプライムは、一般的に遺伝子発見と特徴づけの重大な妨
害であり、ある種の生物にとってはより重大である。
【0005】 これらの技術的制限は、種々の長さの産物のセットが、しばしば、第1の鎖合
成の間に生成されることを意味する。その結果、多くの先端を欠いたクローンが
いかなる与えられたライブラリーにも存在し得る。これらのクローニングの障害
があるために、遺伝子構造についての解釈は、時々誤ることがあり、cDNAク
ローニングは、しばしな不十分で、費用がかかり、時間を要し、しばしばいくつ
かの異なるライブラリーのサンプリングを必要とする。
【0006】 cDNAライブラリーを作製する実際の方法は、Gublerら、1983,Gene 25:263
-269のオリジナルの方法から遠くは外れていない。第1の鎖合成の間の種々の長
さの産物の頻度の高い作製のために、いかなる遺伝子についても、多くの先端を
切られたクローンが、ライブラリー中に存在するであろう。オリゴd(T)を用
いたmRNAのポリ(A)領域からのプライムは、3'非翻訳領域の全体のコピ
ーを得るために必要である。しかしながら、オリゴd(T)プライマーの内部A
リッチ部位へのミスアニールのためにかなりの割合のクローンが真性の3'末端
を有していないことは、cDNAライブラリーをスクリーニングする多くの研究
室が経験している。実際に3'先端が欠けたcDNAは、いくつかのライブラリ
ーで10〜15%の頻度で起こることが見積もられる(de Fatima Bonaldoら、1
996、前述)。そのようなクローンは、真性のポリアデニル化シグナル配列、c
DNAのオリゴ(dA)末端の〜20のヌクレオチド上流、の非存在により容易
に認識される。もし、内部Aリッチ配列へのアニールに対して、逆転写酵素プラ
イマーの真性ポリ(A)末端へのアニールの区別が増加されるなら、このミスプ
ライム産物の頻度は著しく減少するであろう。
【0007】 DNA又はRNA鎖がその相補体に結合して、二重鎖構造を形成する、核酸ハ
イブリダイゼーションは、分子生物学における基本的なプロセスである。このプ
ロセスの重大な態様は、1つの鎖の他の鎖による分子認識の特異性である。単一
塩基ほどの微妙な配列の相違は、短い(例えば−14mer)オリゴマーの区別に
十分であり、しばしば遺伝子中のポイント変異の検出に用いられる(Connerら、
1983,Proc.Natl.Acad.Sci.USA.80:278-282)。オリゴヌクレオチドを用いた単一
ポイント変化の分子の区別は、よく報告され、基礎となる熱力学もよく研究され
ている(Ikutaら,1987,Nucl.Acid Res.15:797-811; Doktyczら,1995,J.Biol.Che
m.270:8439-8445;Southernら,1994,Nucl.Acids Res.22:1368-1373;Saikiら,1989
,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 86:6230-6234)。しかしながら、多くの場合で、完全
にマッチする相補体(例えば、ポリ(A)末端とオリゴd(T)15との間)と1
つの塩基だけミスマッチする相補体(例えばAAAAAAATAAAAAAAと
オリゴd(T)15との間)との安定性の差が、非常に小さい可能性があり、それ
らの二重鎖溶解温度(Tms)における0.5℃ほどの差異に対応している。対
象のオリゴマーが長いほど(例えばオリゴd(T)20プライマー対オリゴd(T
15プライマー)、単一塩基のミスマッチの、二重鎖全体の安定性に対する効果
が小さくなる。ハイブリダイゼーションにおけるこの制限は、オリゴd(T)プ
ライマーがしばしば、cDNAライブラリー作製の間、mRNAテンペレート上
の内部Aリッチ配列にハイブリダイズする主たる理由であり、そのようなライブ
ラリーの多くのクローンが真性の3'末端を含まない理由である。
【0008】 Guoら(1997,Nature Biotech.15:331-335)は、最近、塩基アナログ3−ニト
ロピロールを用いて人為的なミスマッチをプローブヌクレオチドに導入すること
により、オリゴヌクレオチドによる単一ヌクレオチドミスマッチの区別を増大さ
せることを達成できることを示した。この塩基アナログは、DNA二重鎖の立体
障害なしに水素がすべての4つの塩基と最小限に結合するユニバーサルヌクレオ
シドとして作用する(Nicholsら、1994,Nature 369:492-493)。DNAの2つの
相補鎖の塩基の間の水素結合が、二重鎖DNAの統一性を保持するための主な熱
力学的力であることから、水素結合力の少ないアナログによる塩基置換は、ユニ
バーサルヌクレオシドとして機能することができる(Nicholsら、1994、前述)
。このように機能する多くの異なるヌクレオシドアナログが開発されている(Mi
llicanら、1984,Nucl.Acids Res. 12:7435-7453; Inoneら、1985,Nucl.Acids Re
s.13:7119-7128; Fukadaら、1986, Naturforsch.B.41:1571-1579;Seelaら、1986
,Nucl.Acids Res.14:1825-1844;Eritjaら、1986,Nucl.Acids Res.14:8135-8153;
Habenerら、1988,Proc.Natl.Acad.Sci.USA85:1735-1739; Linら、1989,Nucl.Ac
ids Res.17:10373-10383; Francoisら、1990,Tetrahedron Lett. 32:6347-6350;
Brownら、1991,Carbohydrate Res.216:129-139)。Guoら(1997,前述)は、ユ
ニバーサルアナログの、ヘテロポリマーオリゴヌクレオチドへのそれらの合成の
間の導入が、ユニバーサルヌクレオシドを有するオリゴヌクレオチドと、正常で
単一ヌクレオチドバリアントDNAターゲットとの間に形成されたハイブリッド
の熱安定性(△Tm)が、野生型のオリゴヌクレオチドと正常又は単一ヌクレオ
チドバリアントDNAターゲットとの間に形成されたハイブリッドと比べて、2
00%も増加することを示した。
【0009】 Bergstomらの米国特許第5,438,131号は、少なくとも2つの異なる塩
基からなり、少なくとも1つのユニバーサルヌクレオシドを含む、少なくとも1
0ヌクレオシドのオリゴヌクレオチドと、それを使用してリスクの要素を減少さ
せ、DNAライブラリーのスクリーニングの成功率を増加させることを教示して
いる。このユニバーサル塩基は米国特許第5,438,131号に、その同種の
、共通塩基A,T,C及びG(並びにU)の1つの塩基対を形成することができ
る修飾核酸塩基として定義される。ユニバーサル塩基の目的は、プローブのユニ
ークさを保存しながら縮重を減少させることである。種々の化合物がユニバーサ
ル塩基として研究され、それらのうちの多くが米国特許第5,438,131号
に記載されている。好ましい実施態様において、米国特許第5,438,131
号は、オリゴマーが未知の塩基に結合でき、多義又は未知の核酸配列と二重鎖の
形成を可能にするように、縮重位置においてユニバーサルヌクレオシドを含むオ
リゴヌクレオチドに関する。特に好ましい実施態様において、米国特許第5,4
38,131号は、ユニバーサルヌクレオシドとして3−ニトロピロールヌクレ
オシドに関する。したがって米国特許第5,438,131号は、オリゴヌクレ
オチドのヘテロポリマーと標的核酸との間の二重鎖形成の安定化のための、ユニ
バーサルヌクレオシドの使用に関する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
cDNA合成の現在の方法の技術的制限を鑑みて、特異的及び非特異的二重鎖
との間の区別を増加させるために、人為的な二重鎖形成を不安定化する必要性が
存在している。また、一般的にミスマッチを減少させる、より具体的にはDNA
合成、cDNAライブラリー構築、及びPCR応用の間のミスプライムを減少さ
せる手段を提供する必要性も存在している。本発明はこれらとその他の必要性を
満たすことを意図する。
【0011】 本明細書は、多くの文献を参照するが、その内容のすべてはこの明細書に取り
込まれるものとする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、人為的な二重鎖形成を不安定化し、プライマーとその標的配列との
間のミスマッチの数を減少させることが可能なプライマー修飾の同定に関する。
【0013】 1つの実施態様において、本発明は、さらに、非ホモポリマー標的配列に比較
して、ホモポリマー標的配列(真性の標的配列)へのそれらの結合の間の区別を
改善するプライマー同定修飾に関する。したがって本発明は、それらのホモポリ
マー相補配列と、関連する標的配列との間の区別において改善されたオリゴヌク
レオチドを提供する。さらに、本発明は、ミスマッチを不安定化するオリゴヌク
レオチド修飾を同定するために用いる(又は適合する)ことができるアッセイを
提供する。
【0014】 本発明は、また、DNA合成の間に起こるミスプライムを減少させるプライマ
ーの開発に関する。より具体的には、本発明は、cDNA生成の間の内部のミス
プライムの数を減少させ、これにより真性の3'ポリ(A)末端の正しいプライ
ムの効率を改善する、少なくとも1つの修飾されたヌクレオシドを含むプライマ
ーの開発に関する。
【0015】 本発明はさらに、遺伝子工学方法、例えばmRNA精製、3'RACE,5'R
ACE、PCR、配列決定などの間の、ミスマッチの比率を減少させるユニバー
サルプライマーに関する。特に好ましい実施態様において、本発明は、そのホモ
ポリマー標的配列へのミスマッチを減少させ、それにより修飾されたオリゴヌク
レオチドを生成させるために、ホモポリマー伸長部を含む、オリゴヌクレオチド
中の少なくとも1つのユニバーサル塩基の取り込みに関する。本発明は特に、修
飾されたオリゴヌクレオチドに関し、ここでオリゴのホモポリマー伸長部は、そ
れらの標的配列へのそれらの結合を改善する修飾を含む。さらに具体的には、本
発明は、ホモポリマー伸長部に少なくとも1つの3−ニトロピロール修飾を取り
込んだプライマー又はオリゴに関する。
【0016】 本発明は、また、ミスマッチとミスプライムの比率を減少させるオリゴヌクレ
オチド中の修飾を同定するアッセイに関し、これは選択されたプライマーの修飾
のランダム又は合理的設計と、二重鎖を形成するためのその標的配列とのそれら
のハイブリダイゼーションと、この二重鎖から開始するDNA合成と、ミスプラ
イムの存在を評価するための合成されたDNAの分析とを含み、ここでミスプラ
イムの数は、真性プライム部位(すなわちホモポリマープライム部位)から開始
から生産されたcDNAと比較して先端を欠いたサイズのcDNAを生産する。
【0017】 本発明によれば、オリゴヌクレオチドと標的核酸との間の非特異的二重鎖形成
を不安定化する方法が提供され、ここで、少なくとも1つのオリゴヌクレオチド
と標的核酸はホモポリマー配列を含み、該方法は標的核酸と修飾されたオリゴヌ
クレオチドとのインキュベーションを含み、修飾されたオリゴヌクレオチドは、
それ自身と及び非特異的標的配列の間の水素結合を減少又は阻止する修飾を含み
、こうして、用いられたハイブリダイゼーションの条件下で真性二重鎖形成と人
為形成との区別を可能にする方法が提供される。本発明の好ましい実施態様によ
れば、標的核酸はホモポリマー配列である。
【0018】 本発明によれば、ライブラリー中の全長cDNAクローンの比率を増加させる
方法であって、第1の鎖合成の間の修飾されたオリゴd(T)プライマーの使用
を含むものであり、修飾は前記修飾オリゴd(T)プライマーと非特異的標的配
列との間の水素結合を減少又は阻止させ、これにより全長cDNAクローンの比
率を増加させるものである方法が提供される。
【0019】 本発明の別の態様によれば、DNA合成を開始する修飾されたオリゴヌクレオ
チドの使用を含む、DNA合成の間のミスプライムを減少させる方法であって、
修飾は、前記修飾されたオリゴヌクレオチドと非特異的標的配列との間の水素結
合を減少又は阻止し、これにより、ミスプライムを減少させる方法が提供される
【0020】 さらに本発明の別の態様によれば、非特異的二重鎖形成を不安定化し、DNA
合成の間のミスプライムを減少させる修飾されたオリゴヌクレオチドプライマー
が提供される。
【0021】 本発明の方法は、第1の鎖cDNA合成の間に、オリゴd(T)ミスペアリン
グのために異常な3'末端を含むクローンの数を減少させることにより、より具
体的にはelF-4GII mRNAを用いて、cDNA比率の質を改善することが示
されるが、本発明は、広く利用され、それに制限されない。3'ミスペアリング
は、多くの生物からのcDNAライブラリーを生成させるときに起こる一般的な
問題であるが、 Aリッチゲノムを有する生物からcDNAライブラリーを生成
させるときに、内部Aリッチ伸長部が、これらの生物からの遺伝子においてより
高いであろうために、この問題は特に悪化する可能性がある。不完全なA領域の
このタイプは、ライブラリー構築の間、オリゴd(T)にミスアニールし、先端
を欠いたcDNAを生成すると考えられる。そのような生物の例は、蚊によるマ
ラリア伝染の原因となる寄生虫である、Plasmodium falciparumである。したが
って、本発明は、いかなる生物または核酸配列含有物からも、非標的又は非特異
的核酸配列へのオリゴヌクレオチド又はプライマーをミスペアリングを不安定化
し、それによりオリゴヌクレオチド又はプライマーとその適正な標的配列との間
の形成された二重鎖の比率を増加する手段を提供する。本発明の1つの好ましい
実施態様において、修飾されたプライマーは、実質的に、その相補ホモポリマー
配列を標的とするヌクレオチドのホモポリマー伸長部(修飾を含む)を含む。
【0022】 本発明がオリゴd(T)・Zプライマー(2つのチミン塩基が3−ニトロピロ
ールにより置換されているオリゴd(T)プライマー)を用いて示されるが、本
発明は特にこれに制限されない。例えば、例示されたオリゴヌクレオチオド、オ
リゴd(T)プライマー内の修飾された塩基の位置は、プライマーと、相補テン
ペレート又は部分相補テンペレートのいずれかとの区別を変えることなしに、変
えることができる(図2C)。実際に、Guoら(1997,前述)は、与えられたヘテ
ロポリマーオリゴヌクレオチド内の2ユニバーサルヌクレオシドの位置を変えて
おり、多くの場合完全にマッチしたテンペレートとミスマッチテンペレートとの
区別の増加が保持されることを示している。こうして、本発明は、適当なアッセ
イ条件下でその修飾がオリゴヌクレオチドの区別する能力を保持する限り、いか
なる位置でもヌクレオチド修飾された含むオリゴd(T)プライマー等の、いか
なるホモポリマー伸長部含有オリゴヌクレオチド(又はホモポリマー標的配列に
結合するように設計されたいかなるオリゴヌクレオチド)へも発展する。本発明
はさらに、修飾がオリゴヌクレオチドの区別能力を変えるかどうかを評価する手
段を提供することは、当業者には明白なはずである。さらに、いかなるホモポリ
マー相補配列二重鎖形成が本発明により改善されるであろうことも、明白なはず
である。したがって広い意味において、本発明は、非−相補的配列に比べて、そ
れらの相補ホモポリマー配列に対する改善された区別をもってオリゴ又はプライ
マーを作製する手段と方法を提供する。
【0023】 本発明は、それが二重鎖の不安定化(二置換を有するオリゴd(T)、及びそ
のポリA標的配列で例示される)をもたらす修飾が、ミスマッチとミスプライム
の比率を著しく減少することを示すために、広く意味を有することは当業者にと
って明白なはずである。したがって、オリゴヌクレオチドとその標的配列との間
の水素結合の他のタイプの不安定化も同じ効果を有するかもしれないと考えられ
る。そのような二重鎖形成の不安定化をもたらす、オリゴヌクレオチドの修飾の
非制限的な例には、水素結合を減少又は阻止する修飾が含まれる。非制限的なよ
り具体的な例には、既知の塩基修飾、塩基アナログ(例えば、後述するようにイ
ノシン)、ユニバーサル塩基、及び部分的ミスマッチが含まれる。もちろん、そ
のような修飾は望まれない標的配列との二重鎖形成には向かないものと理解され
る。
【0024】 本発明に包含されるオリゴヌクレオチドの異なる修飾は、当業者により特定の
使用(mRNA精製、配列決定)のために適合できるものと理解されるはずであ
る。
【0025】 他のユニバーサル塩基も当業者によく知られているため、本発明は、3−ニト
ロピロールによるオリゴヌクレオチド修飾に制限されるべきではない。実際に3
−ニトロピロールに加えて、多くのユニバーサルヌクレオシドが合成され、特徴
付けられている(Millicanら、1984、前述;Inoueら,1985、前述;Fukadaら,1986
、前述;Seelaら,1986、前述;Eritjaら、1986、前述;Habenerら,1988、前述;Lin
ら、1989、前述;Francoisら,1990、前述;Brouwnら,1991、前述)。ユニバーサル
塩基の他の例は、www.Synthegen.com/products/bases.htmlでも見出される。こ
うして、本発明は、ミスマッチテンペレートに対して完全なハイブリダイズのと
きに、区別の増加を可能にする少なくとも1つのユニバーサルヌクレオシドを含
むいかなるホモポリマー伸長部含有オリゴ(例えばオリゴd(T)プライマー)
もカバーする。さらに、ホモポリマー伸長部へ挿入されたイノシンなどの塩基ア
ナログも、標的配列とミスマッチ配列との区別を増加することを証明することは
、本発明が、標的配列に相補する配列中の水素結合を減少又は阻止する少なくと
も1つの修飾された塩基を含むいかなるホモポリマー伸長部含有オリゴもカバー
することを示す。
【0026】 この技術の代替的な使用の非制限的な例は、現在用いられているオリゴd(T
)アフィニティマトリックスを、本発明による修飾オリゴd(Tで)置換するこ
とによる、mRNA精製である。オリゴd(T)・Zアフィニティマトリックス
は、内部Aリッチ伸長部への結合が最小化して精製方法を現在よりも高いストリ
ンジェンシーとすることを除き、同じ仕事を実行することができるであろう。こ
のマトリックスは、例えば、真核生物のmRNAと汚染マイコプラズマRNA(
これはATリッチである)との間のよりよい選択を提供することができる。マイ
コプラズマはしばしば組織培養セルラインを汚染するため、真核生物mRNAと
マイコプラズマRNAの、オリゴd(T)カラムでの共精製は、マイコプラズマ
クローンで汚染されたcDNAライブラリーを生産する可能性がある。
【0027】 しばしば、特定のRNAの配列も調べる必要がある。PCRと組み合わせた逆
転写酵素(RT)を用いて、RNAテンペレート上の与えられた領域を増幅する
ことができる。RT反応におけるプライマーとしてのオリゴd(T)・Zの使用
は、mRNAの3'末端が、cDNAテンペレート上に表されることを確実にす
るであろう。こうして、本発明も、与えられたクローンの3'末端を得るために
デザインされた現在の3'RACE(Rapid Amplification of cDNA Ends)プロ
トコールに取り込まれることができる。
【0028】 いくつかのクローニングプロトコールにおいて、第1の鎖合成の後に、ターミ
ナルデオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼを用いて、産物のホモポリマー
テーリングが行なわれる。例えば、dGTPは、cDNAの5'末端におけるG'
sのホモポリマー伸長部を添加するために用いられることができる。こうして第
2の鎖合成に用いられたDNAポリメラーゼは、5'末端に位置するG−伸長部
にアニールしたオリゴd(C)プライマーからのプライムによりこのG−伸長部
のを利益を受ける。この方法は、cDNAの5'末端の配列を保持する利点を有
し、mRNAsの5'末端を同定するための5'RACE法にも用いられる(Froh
manら,1988,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 85:8998-9002;Lohら,1989,Science 243:21
7-220)(図5)。しかしながら、このアプローチの1つの欠点は、mRNAs
の5'非翻訳領域が通常GCリッチであるために、オリゴd(C)は、内部G−
リッチ領域からミスプライムし、全長より短いcDNAを生産する可能性がある
ことである。本発明の修飾されたオリゴ又はプライマーを生成させるために、そ
のようなホモポリマー伸長部含有プライマーへのユニバーサルヌクレオシドを取
り込むことは、結合の特異性を増加し、真性の5'末端で終結するcDNAを生
成するであろうと考えられる。こうして本発明は、さらに、ホモポリマー末端か
らの第2の鎖合成のプライムを含むクローニング方法又はRACEプロトコール
に関する。
【0029】 いくつかのPCRプロトコールにおいて、特異的産物又は産物のセット(例え
ばヒトにおけるAlu反復のAリッチ伸長部からDNA合成を開始(prime)す
るためのオリゴd(T)プライマーの使用)を生成させるときに、対象の標的部
位(又はいくつかの標的部位)と増加された区別を達成するために、本発明によ
る修飾されたオリゴヌクレオチドを利用することは望ましいかもしれず、この修
飾オリゴは少なくとも1つのユニバーサルヌクレオシド(又は非特異的二重鎖不
安定化修飾)を含むホモポリマー伸長部を含むものである。これらの産物は、遺
伝子マーカーとして(産物の配列と共に存在する多形を同定することにより)用
いられるために開発することができるため、オリゴd(T)プライマーの特異性
を変えることにより標的化の特異性を変化させることは、最終PCR産物のより
不変の表現をもたらすかもしれない。本発明は、こうして、さらに、PCR増幅
の間の、ユニバーサルオリゴヌクレオチド又は他の修飾されたオリゴヌクレオチ
ドの使用に関する。
【0030】 定義 ヌクレオチド配列は、ここで、左から右への5'から3'方向の一本鎖として、
この技術分野で通常用いられ、IUPAC−IUB Biochemical Nomenclature
Commissionの推奨による1文字ヌクレオチド文字を用いて、示される。
【0031】 他に定義しない限り、ここで用いられる科学的技術的用語及び命名は、この発
明の関連分野の当業者により通常理解されるものと同じ意味を有する。一般的に
、細胞培養、感染、分子生物学方法等の方法はこの分野で用いられる一般的な方
法である。そのような標準的技術は、例えばSambrookら(1989, Molecular Clon
ing-A laboratory Manual, Cold Spring Harbor Laboratories)及びAusubelら
(1994,Current Protocols in Molucular Biology, Wiley, New York)などの参
照マニュアルに見出される。
【0032】 本明細書は、多くの日常的に用いられる組換えDNA(rDNA)技術用語を
参照する。それでも、そのようなrDNA用語の選択された例の定義は、明確か
つ一貫して提供される。明らかに、本発明は一般的な核酸の利用を見出したもの
と強調しておく。本発明の教示にしたがって用いることができる核酸の非制限的
な例は、動物細胞、植物細胞などの真核生物からのもの、又は微生物からのもの
、原核生物からのものが含まれる。
【0033】 ここで用いられているとき、“ホモポリマー配列”なる用語は、単一タイプの
ヌクレオチド塩基(アデノシンA;シトシンC;グアニンG;チミンT;ウラシ
ルU)又はあまり一般的でない塩基(非制限的な例には、イノシン、I;及びシ
ュードウリジン、Ψが含まれる)からなる配列を意味する。
【0034】 ここで用いられるとき、“核酸分子”“核酸配列”又は“配列”はヌクレオチ
ドのポリマーを意味する。それらの非制限的な例は、DNA(例えばゲノムDN
A、cDNA)及びRNA分子(例えばmRNA)を含む。クローニング技術に
より核酸分子が得られるか、又は合成されることができる。DNAは二本鎖又は
一本鎖であることができる(コード鎖あるいは非コード鎖(アンチセンス))。
【0035】 この分野で知られている“組換えDNA”なる用語は、DNAセグメントの結
合から得られるDNA分子を意味する。これはしばしば遺伝子工学を意味する。
【0036】 用語“増幅対”は、ここでは、多くのタイプの増幅プロセスのうちの1つ、好
ましくはポリメラーゼ連鎖反応により、選択された核酸配列の増幅において、合
わせて用いられるために選択される、本発明のオリゴヌクレオチド(オリゴ)の
対を意味する。他のタイプの増幅プロセスは、下記に詳しく述べるように、リガ
ーゼ連鎖反応、鎖置換増幅、又は核酸配列に基づく増幅を含む。この分野で良く
知られているように、オリゴヌクレオチドは、選択された条件において、相補配
列に結合するように、設計される。
【0037】 本発明を実施するための核酸(例えばDNA又はRNA)は、よく知られた方
法により得ることができる。
【0038】 “オリゴヌクレオチド”又は“オリゴ”又は“プライマー”はヌクレオチド(
リボ又はデオキシリボヌクレオチド)からなる核酸分子を定義する。本発明のオ
リゴヌクレオチドプローブ又はプライマーは、用いられる特定のアッセイフォー
マット及び特定の必要性及び標的ゲノムにより、いかなる適当な長さでも良い。
一般的に、オリゴヌクレオチドプローブ又はプライマーは、少なくとも10ヌク
レオチドの長さであり、好ましくは50未満のヌクレオチドである。好ましくは
オリゴ又はプライマーは、15から40ヌクレオチドの長さ、より好ましくは2
0〜30ヌクレオチドの長さを有する。もちろん本発明のプローブ又はプライマ
ーは、選ばれた核酸増幅システムに特に適するように適合させることができる。
この分野で一般的に知られているように、オリゴヌクレオチドプローブ及びプラ
イマーは、その標的配列とのハイブリダイゼーションの融点を考慮して、設計さ
れることができる(下記及びSambrookら、1989, Molecular Cloning - A labora
tory Manual, 2nd Edition,CSH Laboratories;及びAusubelら、1989,Current
Protocols in Molucular Biology, John Wiley & Sons Inc. N.Y.参照)。オリ
ゴヌクレオチドのサイズは、特定の状況により最終的にその特定の使用において
指図され、当業者により適合される。オリゴヌクレオチドは、化学合成され、良
く知られた方法によりクローニングされることができる。例えば、当業者は、必
須のホモポリマー伸長部含有オリゴ(本発明の教示にしたがってホモポリマー伸
長部が修飾されている標的化する伸長部)の長さを、特定の必要性に、標的化伸
長部と、二重鎖配列、アッセイの条件(したがってTmの条件)及び必須ホモポ
リマー伸長部に隣接する(その5'及び/又は3'末端において)付加的配列の存
在等のその他のパラメーターの機能として適合させることができるであろう。
【0039】 用語“オリゴヌクレオチド”又は“DNA”分子又は配列は、ここで定義され
るときは、二本鎖形態のデオキシリボヌクレオチドアデニン(A)、グアニン(
G)、チミン(T)、及び/又はシトシン(C)からなる分子を意味し、本発明
による“制御要素”を含む。用語“オリゴヌクレオチド”又は“DNA”は、直
鎖DNA分子又は断片、ウィルス、プラスミド、ベクター、染色体又は合成由来
DNAに見出すことができる。ここで用いられるとき、特定の二本鎖DNA配列
は、5'から3'方向の配列だけを与える通常の協定にしたがって記載されること
ができる。
【0040】 本発明のプローブ及びオリゴヌクレオチドは、自然発生の糖リン酸塩バックボ
ーンでも、あるいはホスホロチオエート、ジチオネート、アルキルホスホネート
、及びα‐ヌクレオチドなどの修飾されるバックボーンでも、利用されることが
できる。修飾される糖‐リン酸塩バックボーンは一般的には、Miller,1988,Ann.
Reports Med.Chem.23:295及びMoranら,1987,Nucleic acid molecule. Acids Res
.,14:5019に教示される。本発明のプローブは、リボ核酸(RNA)でもデオキ
シリボ核酸(DNA)でも構築されることができるが、好ましくはDNAである
。オリゴヌクレオチドの合成についての一般的な教示と、その置換及び修飾は、
例えば米国特許第5,438,131号に見出される。オリゴヌクレオチドの、
及び適当な修飾及び用いられる置換の、最も適した合成経路の選択は、本発明の
関連分野の当業者により選択される。
【0041】 本発明の修飾されたオリゴヌクレオチドは、化学合成され、又は組換えDNA
技術により生産されることができる。すべてのこれらの方法は、この分野でよく
知られている。本発明によれば、修飾されたオリゴヌクレオチドは、単一のタイ
プのヌクレオチドからなる必須のホモポリマー伸長部又は配列と、ミスマッチを
不安定化できる少なくとも1つのタイプの修飾を含む分子である。好ましい実施
態様において、これらの修飾されたオリゴヌクレオチドは、単一のタイプのヌク
レオチド(リボ又はデオキシリボヌクレオチド、A,C,G,T又はU)からな
るからなり、少なくとも1つのユニバーサルヌクレオシドを含む分子である。上
述したように、長さは10から50ヌクレオチドである。もちろん、ミスマッチ
を不安定化する1つを超えた修飾又はヌクレオチドが用いられる場合、同じタイ
プの“修飾”である必要はないことが認識されるべきである。本発明のいくつか
の実施態様において、本発明の修飾されたオリゴヌクレオチドは、必須のホモポ
リマー伸長部と“3'ロック”(下記参照)又は制限部位を創出できる配列を含
む。
【0042】 ここで用いられるとき、“プライマー”は、標的配列にアニールすることがで
き、適当な条件下においてDNA合成のための開始点として機能することができ
る二本鎖領域又は二重鎖を創出できるオリゴヌクレオチドを定義する。
【0043】 “核酸ハイブリダイゼーション”は、一般的に、適当な条件下で熱力学的に有
利な二本鎖構造を形成することになる、相補塩基配列を有する2つの一本鎖核酸
分子のハイブリダイゼーションを意味する。ハイブリダイゼーション条件の例は
、前述の2つの研究室マニュアル(Sambrookら,1989,前述及びAusubelら,1989,
前述)に見出され、その分野で広く知られている。例えばサザンブロッティング
法においてよく知られているような、ニトロセルロースフィルターへのハイブリ
ダイゼーションの場合、ニトロセルロースフィルターは、50%ホルムアミド、
高濃度塩(5×SSC又は5×SSPE)、5×Denhardt's溶液、1%SDS、
及び100μg/ml変性キャリアDNA(例えばサケ精子DNA)を含む溶液
中で、一晩65℃で標識化プローブとインキュベートすることができる。非特異
的結合プローブは、ついで、所望のストリンジェンシーに照らして選択された温
度;室温(低ストリンジェンシー)、42℃(中ストリンジェンシー)、又は6
5℃(高ストリンジェンシー)における、0.2×SSC/0.1%SDSでの
数回の洗浄によりフィルターから洗い落とすことができる。選択された温度は、
DNAハイブリッドの融点温度(Tm)に基づくものである。勿論、RNA−D
NAハイブリッドも、形成され検出されることができる。そのような場合、ハイ
ブリダイゼーションと洗浄の条件は、当業者によく知られた方法で適合されるこ
とができる。ストリンジェント条件は、好ましく用いられるであろう(Sambrook
ら、1989、前述)。
【0044】 プローブが用いられることができる検出方法のタイプは、サザンブロット(D
NA検出)、ドット又はスロットブロット(DNA、RNA)及びノザンブロッ
ト(RNA検出)を含む。
【0045】 プローブ又はオリゴヌクレオチドは、多くのよく知られた方法(Sambrookら、
1989、前述)にしたがって、標識化されることができる。標識の非制限的例は、 3 H、14C、32P、及び35Sを含む。検出可能なマーカーの非制限的例には、リ
ガンド、蛍光体、化学発光剤、酵素及び抗体が含まれる。本発明の方法の感度を
増加することができる、プローブと用いられる他の検出可能なマーカーには、ビ
オチン及び放射性ヌクレオチドが含まれる。特定の標識を選択することが、プロ
ーブに結合する方法を決めることは、当業者には明白であろう。
【0046】 一般に知られているように、放射活性ヌクレオチドは、いくつかの方法により
本発明のプローブ中に取り込まれることができる。その非制限的な例には、γ32 P ATPとポリヌクレオチドキナーゼを用いた、放射性dNTP(例えばラン
ダムオリゴヌクレオチドプライマーを用いて低融点ゲルで均一に標識されたDN
Aプローブ)存在下で大腸菌のPol I Klenowフラグメント又は逆転写酵素を用い
た、1つ以上の放射性NTPの存在下でDNAセグメントを転写するためにSP
6/T7システムを用いた、等の、プローブの5'末端のキナージング(kinasin
g)が含まれる。
【0047】 選択された、又は標識の核酸配列の増幅は、多くの適当な方法により行なうこ
とができる。一般的に、Kwohら、1990,Am.Biotechnol.Lab.8:14-25参照。多くの
増幅技術が記載されており、容易に、当業者の特定の必要性に合うように適合さ
れることができる。増幅技術のの非制限的な例には、ポリメラーゼ連鎖反応(P
CR)、リガーゼ連鎖反応(LCR)、鎖置換増幅(SDA)、転写ベースの増
幅、QBレプリカーゼシステム及びNASBA(Kwohら,1989,Proc.Natl.Acad.S
ci.USA 86,1173-1177;Lizardiら、1988,Bio Technology 6:1197-1202;Malekら,1
994,Methods Mol.Biol.,28:253-260;及びSambrookら、1989,前述)が含まれる。
好ましくは、増幅はPCRを用いて行なわれるであろう。
【0048】 ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)はよく知られている技術にしたがって行なわ
れる。例えば、米国特許第4,683,195号、第4,683,202号、第
4,800,159号及び第4,965,188号(これらの3つの特許全ての
開示はここに参照として取り込まれる)参照。一般的に、PCRは、適当なハイ
ブリダイゼーション条件下で、検出される特異的配列の各鎖について1つのオリ
ゴヌクレオチドプライマーを用いて、核酸試料の処理(例えば、熱安定DNAポ
リメラーゼの存在下)を含む。合成される各プライマーの伸長物は、それにハイ
ブリダイズする特異的配列の各鎖に十分に相補するプライマーと共に、2つの核
酸鎖の各々に相補する。各プライマーから合成された伸長物は、また、同じプラ
イマーを用いた延長物のさらなる合成のテンペレートとして機能する。伸長物の
合成の十分な数のラウンドの後、試料は、検出される配列が存在するかどうかを
評価するために分析される。増幅された配列の検出は、ゲル電気泳動、DNAの
EtBr染色の後、可視化して、あるいは周知の技術による検出可能な標識を用
いて、などにより行なうことができる。PCR技術のレビューのために、PCR Pr
otocols, A Guide to Methods and Amplifications, Michaelら編、Acad.Press,
1990参照。
【0049】 リガーゼ連鎖反応(LCR)は、周知の技術(Weiss,1991,Science 254:1292
)に従って行なわれる。所望の必要性に合わせるためのプロトコールの適合は、
当業者により行なうことができる。鎖置換増幅(SDA)も、周知の技術により
、又は特定の必要性に合わせるために適合させて、当業者により行なうことがで
きる(Walkerら,1992,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 89:392-396;及びibid.,1992,Nuc
leic Acids Res. 20:1691-1696)。
【0050】 ここで用いられるとき、“遺伝子”という用語は、当業者で良く知られており
、単一のタンパク質又はポリペプチドを定義する核酸配列に関する。“構造遺伝
子”は、RNAに転写され、特異的アミノ酸配列を有するタンパク質に翻訳され
、これにより特異的ポリペプチド又はタンパク質を与えるDNA配列を定義する
。本発明の核酸配列が、この分野でよく知られている確立された多くのキットフ
ォーマットのうちの1つに取り込まれ得ることは、当業者により容易に理解され
るであろう。
【0051】 “ベクター”という用語は、その分野で一般的に知られており、本発明のDN
Aがその中にクローン化されるDNAビヒクルとして機能する、プラスミドDN
A、ファージDNA、ウィルスDNAなどを定義する。多くのタイプのベクター
が存在し、この分野でよく知られている。
【0052】 “対立遺伝子”という用語は、染色体の与えられたローカスを占める遺伝子の
別の形態を定義する。
【0053】 一般的に知られているように、“変異”とは、娘細胞に伝達し得る遺伝子材料
における検出可能な変化である。よく知られている様に、変異は、例えば、1つ
以上のデオキシリボヌクレオチドの検出可能な変化であり得る。例えば、ヌクレ
オチドは付加され、削除され、置換され、転換され、新しい位置にトランスポー
ズされ得る。自然発生変異及び経験的に誘導された変異が存在する。核酸分子の
変異の結果は変異核酸分子である。変異ポリペプチドは、この変異核酸分子から
コードされ得る。
【0054】 ここで用いられるとき、“精製”なる用語は、細胞成分から分離された分子を
意味する。例えば、“精製タンパク質”は、自然では見出せないレベルまで精製
されている。“実質的に純粋な”分子は、大部分の他の細胞成分を含まない分子
である。
【0055】 本発明はまた、本発明のオリゴヌクレオチドプライマーを含むキットに関する
。例えば、本発明による分画されたキットは、分離された容器に試薬が含まれる
いかなるキットも含む。そのような容器は、小ガラス容器、プラスチック容器又
はプラスチック片又は紙片を含む。そのような容器は、試料と試薬がクロス汚染
されないように、及び1つの区画から他の区画へ定量的に試薬又は溶液は添加で
きるように、1つの区画から他の区画への効率的な試薬の移動を可能にする。そ
のような容器は、試験試料(DNA、RNA又は細胞)を受け入れるであろう容
器、アッセイに用いられるプライマーを含む容器、酵素を含む容器、洗浄試薬を
含む容器、伸長物の検出又は分離に用いられる試薬を含む容器、を含むことがで
きるであろう。
【0056】 もちろん、cDNAクローニングキットは、本発明のプライマーの挿入により
適合されるであろう。
【0057】 このように一般的に本発明について記載したが、図面を参照しながら、好まし
い実施態様を示す。
【0058】 本発明の他の目的、利点及び特徴は、以下の、好ましい実施態様の、図面の参
照を伴う非制限的記載により、より明白となるであろう。これらは例示的であり
、本発明の範囲を制限するものと解釈されてはならない。
【0059】
【発明の実施の形態】
非特異的又は人為的二重鎖形成の不安定化効果とミスマッチ及び/又はミスプ
ライムに対するその共同効果の実証は、1又は2のユニバーサルアナログで修飾
されたオリゴd(T)プライマーを用いてなされた。そのような導入が、そのプ
ライマー(すなわちmRNAの3'ポリ(A)末端)の完全にマッチする標的と
、不完全にマッチする配列(内部Aリッチ伸長部)との間の区別の増加をもたら
すか否かを分析した。
【0060】 より具体的には、オリゴd(T)・Zと呼ばれるオリゴd(T)プライマーが
生成され、その中では2つのチミン塩基が3−ニトロピロールにより置換されて
いた(図2C)。3−ニトロピロールについての一般的な教示、その合成などは
、例えば米国特許第5,438,131号に見出される。
【0061】 このプライマーが、内部Aリッチ配列からのミスプライムを減少させることが
できるかどうかを試験するために(図2D)、elF-4GIIからのcDNAクローン
、真核生物翻訳因子、を取得した。この遺伝子に対するcDNAクローンが最初
に単離されたときに、5クローンの1つだけが、正しい3'末端を有していた。
これらのクローンの配列の特徴づけは、すべての先端を欠いたクローンが、4つ
の異なる部位におけるオリゴd(T)による内部プライミングの結果であること
を示した(図3Aにおいて左向きの矢印で示される)。このクローンから生成さ
れたインビトロ転写されたRNAは、ミスプライムの数を減少させるための置換
されたオリゴd(T)の3−ニトロピロールの能力を決定するためのこうして優
れた試験試薬として機能する。インビトロ転写されたRNAの質は、図3Bに示
され、試験テンペレートがインタクトであることを示している。このRNAはつ
いでオリゴd(T)又はオリゴd(T)・Zとアニールし、MMLV RTを用
いて逆転写を行なった。図3Cに示すように、このテンペレートにおけるオリゴ
d(T)の使用は、内部プライミングの結果生成された全長産物より短い(>9
5%)ものをもたらした(図3C、レーン1)。しかしながら、同じテンペレー
トにおけるオリゴd(T)・Zのプライマーとしての使用は、大部分(>95%
)の産物が全長である結果をもたらした(図3C、レーン2)。
【0062】 これらの結果は、逆転写反応におけるオリゴd(T)・Zの使用が、3'ポリ
(A)末端に対する特異性を著しく改善することを示し、非特異性二重鎖形成を
不安定化することにおける、特に全長のcDNAsを生成させるためのこの方法
の有用性を示す。
【0063】 対照eIF-4GIIテンペレートにおけるオリゴd(T)を用いたミスプライムの部
位を同定した(図4)。これは、アルカリアガロースゲルにおいてオリゴd(T
)又はオリゴd(T)・Zのいずれかを用いてなされたRT反応の産物の分画と
、その後のナイロン膜への移動によりなされた。この膜はついで、eIF-4GIIの3
'非翻訳領域の標的の種々の領域について設計されたオリゴヌクレオチドを用い
たハイブリダイゼーションによりプローブした(オリゴヌクレオチドは標識化さ
れている。図4Aのa,b,c,d,及びe)。図4Bに示すように、オリゴd(T)及
びオリゴd(T)・Zの両方がプライマーとして用いられたときに、オリゴヌク
レオチド“a”とのハイブリダイゼーションは、正しく開始されたcDNAを検
出した。オリゴヌクレオチドbとcとのハイブリダイゼーションは、RT反応が
オリゴd(T)で開始されたとき、新規の先端を欠いた産物を検出し、このプラ
イマーでの内部Aリッチ伸長部からのミスプライムを示した(図4B)。オリゴ
ヌクレオチドdとeとのハイブリダイゼーションは、RT反応をオリゴd(T)
で開始したときに、付加的な新規のより多くの先端を欠いた産物を検出し(図4
Bにおいて矢印の頭で示される)、オリゴd(T)・Zを用いずにこのプライマ
ーを用いた第2の内部Aリッチ伸長部からのミスプライムを示す(図4B)。
【0064】 ミスプライムは、cDNA末端の迅速ナ増幅(RACE)でよく起こることで
ある。5'RACE分析の間、cDNAの5'末端におけるミスプライムの例は、
図5に示される。そのようなミスプライムは、ホモロガスな標的(例えば5'末
端G末尾)と内部Gリッチ配列との区別を増加させるために、オリゴd(C)プ
ライマーにユニバーサルヌクレオチドを取り込むことにより解決されるであろう
。ホモポリマーオリゴd(C)プライマー中の少なくとも1つのユニバーサル塩
基(例えば3−ニトロピロール)の取り込みが、そのようなミスプライムを著し
く減少させるに違いないことが期待される。
【0065】 本発明をさらに以下の非制限的な実施例により説明する。
【0066】
【実施例】
実施例1 オリゴd(T)・Iプライマーを用いたミスプライムの不安定化とミスプライム
の減少 本発明においてミスマッチの配列の間の水素結合を不安定化するヌクレオチド
の他の“修飾”を用いることができることを示すために、オリゴd(T)プライ
マーを、デオキシヌクレオチドデオキシイノシン(I)の挿入により修飾した。 配列5'TTTTTTTI*TTTTTTTTTI*TTTTT3'を有するオリ
ゴヌクレオチド[オリゴd(T)・Iと呼ばれる]をこうして合成した(McGill
University Sheldon Biotechnology Center)。ここでI*は2'デオキシイノシン
がオリゴヌクレオチドに取り込まれた位置を示す。逆転写反応を、Superscript
II TM(Life Technologies)を用いて、Life Technologiesにより推奨された条件
下で、インビトロ生成されたeIF-4G mRNAテンペレート(1μg)で行なった
。第1の鎖合成を開始するために用いられたオリゴヌクレオチドプライマーは、
オリゴd(T)15、オリゴd(T)・Z、又はオリゴd(T)・Iのいずれか0
.1μgであった。放射性同位体α‐32P−dCTP(New England Nuclear)
をcDNA産物の質をモニターするためのトレーサーとして用いた。cDNA産
物を42℃、1時間生成させた後、混合物をフェノール/クロロホルムで抽出し
、等量の水で逆抽出し、G50TM精子カラムを通し、2M酢酸アンモニウムと2
.5倍量のエタノールで沈澱させた。沈澱を70%エタノールで洗浄し、乾燥さ
せ、20μlの水で再懸濁させた。アリコート(5μl)を1.2%のアルカリ
アガロースゲル上にロードし、78ボルトで6.5時間電気泳動を行なった。ゲ
ルを7%トリクロロ酢酸で30分間中和し、乾燥させ、X−OMATX線フィル
ム(Kodak)に−70℃10時間、増感スクリーンを用いて暴露した。
【0067】 オートラジオグラフの写真を図6に示す。分子量標準ラダーをレーン1に示す
(Life Technologiesより購入)。オリゴd(T)15による開始により得られた
cDNA産物をレーン2に示す。明らかに、大部分のcDNA産物は、全長より
も短く、内部Aリッチ部位における内部ミスプライムにより生じている。すでに
示したように、オリゴd(T)・Zでのプライミングは、ミスプライム現象を正
すことができ、特にこの実験では50%を超えるcDNAがmRNAのポリ(A
)末端から正しく開始されている(レーン3、全長産物を矢印で示す)。オリゴ
d(T)・IによるcDNA反応の開始も、オリゴd(T)15プライマーで観察
されたミスプライム反応を効率的に正し、かなりの比率の全長のcDNAをもた
らした(レーン4、全長産物は矢印で示す)。
【0068】 これまで本発明を好適な実施態様により説明したが、これはクレームされた本
発明の思想と性質から離れることなしに、修正することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(従来技術)は、mRNAからcDNAライブラリーを生成
させる工程の例を示す。cDNAライブラリー生成のために多くの方法を用いる
ことができるが、そのうちの1つだけを示す。しかし、すべてのライブラリーは
、第1工程として、逆転写酵素(RT)がそこから開始できるプライマーを必要
とする。全長cDNAライブラリーの場合、真核生物mRNAsの3'ポリ(A
)末端にアニールするために、オリゴd(T)プライマーが用いられる。原核生
物、いくつかのウィルス、又はポリ(A)末端を欠く他の真核生物mRNAの場
合、ヌクレオシド5'モノホスフェートのホモポリマー伸長部が、mRNAの3'
末端に付加される。例えば、ポリ(A)ポリメラーゼは、それを欠いているmR
NAにポリ(A)末端を付加するために用いることができる。相補ヌクレオチド
(例えばオリゴd(T))含むオリゴヌクレオチドは、ついでmRNAにアニー
ルされて、RTのためのプライマーとして機能する。
【図2】 図2Aは、現在のcDNAライブラリー構築で用いられる従来の
オリゴd(T)プライマーによる、mRNA(右)の真性ポリ(A)末端への、
又はmRNA内部の内部Aリッチ伸長部(左)への、オリゴd(T)15プライマ
ーのハイブリダイゼーションを示す。用いられるプライマーの長さは異なること
があり、また2つの3'先端のヌクレオチドは、時々オリゴヌクレオチドを、m
RNAのボディとポリ(A)末端のジャンクションにおいて適所に“ロックした
”(A,C,G,T)及び(A,G,C)であるが、これらの修飾はどれもオリ
ゴd(T)プライマーの内部Aリッチ伸長部へのミスアニールを防がない。アス
テリスクは、二重鎖の不安定化をもたらすミスペアリングを示す。図2Bは3−
ニトロピロールの化学構造を示す。図2Cは、オリゴd(T)・Zプライマーの
構造を示す。図2Dは、オリゴd(T)・Zにハイブリダイズするときの、ポリ
(A)末端(右)と内部Aリッチ伸長部(左)との間の期待される区別を示す。
アステリスクは、二重鎖の不安定化をもたらすミスペアリングを示し、丸は3−
ニトロピロール人為ミスマッチを示す。
【図3】 図3Aは、3'末端におけるミスプライムを分析するために用い
られるeIF-4GII cDNA構築物の構造を示す。4つの内部A配列の位置が示さ
れる‐それらの全てが、elF-4GIIがcDNAライブラリーから単離されたときに
3'先端を欠いたクローンを生成した。プラスミドを、〜2400のnt 3Hテス
ト転写物を生成させるために用いられるAsp718とT7RNAポリメラーゼ
で直鎖化した。図3Bは、ホルムアルデヒド1.2%アガロースゲル上での分画
化、EN3HANCEでの処理、乾燥ゲルのアートラジオグラフィーの後に、イ
ンビトロで生成された転写物の完全な状態を示す。図3Cは、MMLVRTを用
いたオリゴd(T)(レーン1)又はオリゴd(T)・Z(レーン2)による合
成を開始することより生成されるRT産物のアルカリアガロース分析を示す。相
補DNAをα‐32PdCTPで標識化した。先端を欠いた産物のミグレーション
の位置は、黒丸により示され、全長産物は矢印により示される。これらの結果は
直接、第1の鎖合成の間のプライマーとしてオリゴd(T)・Zを用いた3'ミ
スプライムの訂正を示す。
【図4】 図4Aは、3'末端でのミスプライムを示すために用いられるeIF
-4GII構築物の構造を示す。オリゴd(T)により3'ミスプライムの部位をマッ
プするためにハイブリダイゼーションアッセイに用いられる5つのオリゴヌクレ
オチド(a,b,c,d,e)の位置が示される。eIF-4GII上のオリゴヌクレオチドヌク
レオチドのヌクレオチド標的は: オリゴa 5567GAAATTGACTCAGTACTATT5584 オリゴb 5416GAAGGAAATGCTGTGGACC5535 オリゴc 5194TGTATAATAGAAAAGCAGAG5213 オリゴd 5068TTTTAAACAAGGACTCATAC5087 オリゴe 4781AAGAGGAGTCTGAGGATAAC4800 図4Bはオリゴd(T)又はオリゴd(T)・Zのいずれかによる合成開始に
より生成されるRT産物のアルカリアガロースゲルのサザンブロットを示す。マ
ーカーレーンは、GIBCOからの1kbサイズのラダーを示し、サイズ(bp
)は図の左に示される。eIF-4GII DNAは、DNAハイブリダイゼーションの陽
性対照として用いられるeIF-4GIIのDNA断片を示す。各ブロットでプローブと
して用いられるオリゴヌクレオチドは、各パネルの下に示される。左のアステリ
スクは、正しいポリ(A)部位での開始により得られるcDNA産物を示す。黒
丸は、ヌクレオチド5550−5575の間のAリッチ伸長部からの開始により
得られるcDNA産物を示し、矢印は、ヌクレオチド5085−5120からの
開始により得られるcDNAを示す。
【図5】 図5は、既知の遺伝子の配列を伸長するための5'RACE分析
のcDNAライブラリー構築の間のcDNAの5'末端でのミスプライムを図示
する例を示す。
【図6】 図6は、eIF-4GII mRNA上のオリゴd(T)で開始される第
1の鎖合成の後の、オートラジオグラフを示す。レーン2はオリゴd(T)対照
でありレーン3はオリゴd(T)・Zであり、レーン4はオリゴd(T)・Iで
ある。分子量標準ラダーはレーン1に示される。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年12月5日(2000.12.5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD ,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL, PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,S L,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US ,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4B024 AA20 CA01 CA12 HA19 4B063 QA13 QQ43 QQ53 QR07 QR08 QR32 QR36 QR62 QS25 QS34 QX01 QX07

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オリゴヌクレオチドと標的核酸との間の非特異的二重鎖形成
    を不安定化する方法であって、前記標的核酸と修飾されたオリゴヌクレオチドと
    のインキュベーションを含み、前記修飾されたオリゴヌクレオチドは、前記修飾
    されたオリゴヌクレオチドと非特異的標的配列との間の水素結合を減少又は阻止
    する修飾を有するホモポリマー配列を含むものである方法。
  2. 【請求項2】 前記修飾は、前記ホモポリマー配列中に取り込まれた少なく
    とも1つのユニバーサル塩基である、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記ユニバーサル塩基が3−ニトロピロールである請求項2
    記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記オリゴヌクレオチドは、少なくとも1つのヌクレオチド
    修飾を含むホモポリマーである、請求項1乃至3のいずれか1項記載の方法。
  5. 【請求項5】 ライブラリー中の全長cDNAクローンの比率を増加させる
    方法であって、第1の鎖合成の間の修飾されたオリゴd(T)の使用を含むもの
    であり、前記修飾されたオリゴd(T)は前記修飾オリゴd(T)と非特異的標
    的配列との間の水素結合を減少又は阻止する修飾を有する修飾を含み、これによ
    り全長cDNAクローンの比率を増加させるものである方法。
  6. 【請求項6】 前記修飾は、前記オリゴd(T)中に取り込まれた少なくと
    も1つのユニバーサル塩基である、請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記ユニバーサル塩基が3−ニトロピロールである請求項6
    記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記修飾は、前記オリゴd(T)中に取り込まれた少なくと
    も1つの化学修飾されたヌクレオシドである、請求項5記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記修飾は、前記オリゴd(T)中に取り込まれた少なくと
    も1つの塩基アナログである、請求項5記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記塩基アナログがイノシンである請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記修飾は、前記オリゴd(T)中に取り込まれた少なく
    とも1つのミスマッチである、請求項5記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記修飾は、前記オリゴd(T)中に取り込まれたリン酸
    又はリボース修飾である、請求項5記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記第1の鎖合成のために、RNA依存性DNAポリメリ
    ゼーションが可能な酵素が用いられる、請求項5乃至12のいずれか1項記載の
    方法。
  14. 【請求項14】 前記第1の鎖合成のために、RNA依存性RNAポリメリ
    ゼーションが可能な酵素が用いられる、請求項5乃至12のいずれか1項記載の
    方法。
  15. 【請求項15】 前記酵素が、鳥類ミオブラストイドウィルス逆転写酵素、
    ネズミモロニー白血病ウィルス逆転写酵素、及びヒト免疫不全症ウィルス逆転写
    酵素からなる群より選ばれた逆転写酵素である、請求項14記載の方法。
  16. 【請求項16】 修飾されたオリゴd(T)プライマーを含むキットであっ
    て、前記修飾されたオリゴヌクレオチドはそれ自身と非特異的標的配列との間の
    水素結合を減少又は阻止する修飾を含む、cDNAの合成のためのキット。
  17. 【請求項17】 前記DNA合成を開始する修飾されたオリゴヌクレオチド
    の使用を含む、DNA合成の間のミスプライムを減少させる方法であって、前記
    修飾されたオリゴヌクレオチドは、前記修飾されたオリゴヌクレオチドと非特異
    的標的配列との間の水素結合を減少又は阻止する修飾を有するホモポリマー配列
    を含み、これにより、真性のホモポリマー標的配列との二重鎖の形成を保持しな
    がらミスプライムを減少させる方法。
  18. 【請求項18】 前記修飾が、前記ホモポリマー配列に取り込まれた少なく
    とも1つのユニバーサル塩基である請求項17記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記ユニバーサル塩基が3−ニトロピロールである請求項
    18記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記オリゴヌクレオチドがホモポリマーである請求項17
    、18、19のいずれか1項記載の方法。
  21. 【請求項21】 5'RACEを開始する修飾されたオリゴヌクレオチドの
    使用を含む5'RACEの間のミスプライムを減少させる方法であって、前記修
    飾されたオリゴヌクレオチドは、前記修飾されたオリゴヌクレオチドと非特異的
    標的配列との間の水素結合を減少又は阻止する修飾を有するホモポリマー配列を
    含み、これにより、真性のホモポリマー標的配列との二重鎖の形成を保持しなが
    らミスプライムを減少させる方法。
  22. 【請求項22】 前記修飾が、前記ホモポリマー配列に取り込まれた少なく
    とも1つのユニバーサル塩基である請求項21記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記ユニバーサル塩基が3−ニトロピロールである請求項
    21記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記修飾は、前記ホモポリマー配列中に取り込まれた少な
    くとも1つの化学修飾されたヌクレオシドである、請求項21記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記修飾は、前記ホモポリマー配列中に取り込まれた少な
    くとも1つの塩基アナログである、請求項21記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記塩基アナログがイノシンである請求項25記載の方法
  27. 【請求項27】 前記修飾は、前記ホモポリマー配列中に取り込まれた少な
    くとも1つのミスマッチである、請求項21記載の方法。
  28. 【請求項28】 前記修飾は、前記ホモポリマー配列中に取り込まれたミス
    マッチ認識を不安定化するリン酸又はリボース修飾である、請求項21記載の方
    法。
  29. 【請求項29】 修飾されたオリゴヌクレオチドプライマーを含む5'RA
    CEのためのキットであって、前記修飾されたオリゴヌクレオチドと非特異的標
    的配列との間の水素結合を減少又は阻止する修飾を有するホモポリマー配列を含
    むキット。
  30. 【請求項30】 修飾されたオリゴヌクレオチドでの3'RACEのプライ
    ムを含む3'RACEの間のミスプライムを減少させる方法であって、前記修飾
    されたオリゴヌクレオチドは、前記修飾されたオリゴヌクレオチドと非特異的標
    的配列との間の水素結合を減少又は阻止する修飾を有するホモポリマー配列を含
    み、これにより、真性のホモポリマー標的配列との二重鎖の形成を保持しながら
    ミスプライムを減少させる方法。
  31. 【請求項31】 前記修飾が、前記ホモポリマー配列に取り込まれた少なく
    とも1つのユニバーサル塩基である請求項30記載の方法。
  32. 【請求項32】 ホモポリマー伸長部から開始する修飾されたオリゴヌクレ
    オチドの使用を含む真性の遺伝子マーカーを作製する方法であって、前記修飾さ
    れたオリゴヌクレオチドは、前記修飾されたオリゴヌクレオチドと非特異的標的
    配列との間の水素結合を減少又は阻止する修飾を有するホモポリマー配列を含む
    方法。
  33. 【請求項33】 前記修飾されたオリゴヌクレオチドが、Alu反復中の内
    部Aリッチ領域から開始するものである請求項32記載の方法。
  34. 【請求項34】 オリゴヌクレオチドと標的ホモポリマー配列との間の二重
    鎖形成を安定化する方法であって、該方法は前記標的ホモポリマー配列と修飾さ
    れたオリゴヌクレオチドとのインキュベーションを含み、前記修飾されたオリゴ
    ヌクレオチドは、それ自身と非特異的標的配列間の水素結合を減少又は阻止する
    修飾を有するホモポリマー領域を含むものである方法。
  35. 【請求項35】 DNA合成を開始する修飾されたオリゴヌクレオチドの使
    用を含む、配列の間のミスプライムを減少させる方法であって、前記修飾された
    オリゴヌクレオチドは、それ自身と非特異的標的配列間の水素結合を減少又は阻
    止する修飾を有するホモポリマー配列を含むものである方法。
  36. 【請求項36】 オリゴヌクレオチド配列の、その標的化ホモポリマー配列
    対非ホモポリマー領域との結合の間の区別を改善する方法であって、それ自身と
    非特異的標的領域間の水素結合を減少又は阻止する少なくとも1つの修飾の前記
    オリゴヌクレオチド配列のホモポリマー領域への挿入を含むものである方法。
  37. 【請求項37】 3'末端化された第1の鎖産物からの第2の鎖合成の間の
    修飾されたオリゴヌクレオチドの使用を含み、前記修飾されたオリゴヌクレオチ
    ドは前記修飾オリゴと非特異的標的配列との間の水素結合を減少又は阻止する修
    飾を有する修飾を含み、これにより全長cDNAクローンの比率を増加させる、
    ライブラリー中の全長cDNAクローンの比率を増加させる方法。
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