JP2002531972A - 伸張された画像の後処理 - Google Patents
伸張された画像の後処理Info
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- G—PHYSICS
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- Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
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Abstract
Description
、特にブロック化アーチファクトを最小化するために、伸張画像を後処理するシ
ステム及び方法に関する。
る。例えば、JPEG、MPEG、H.320等のような圧縮規格のファミリは
、ソース画像内の独立した、重なりのない8x8画素ブロックの離散コサイン変
換(“DCT”)及び、それに続く、結果としての変換係数の量子化を含む処理
を規定している。例えば、カリフォルニア州、サンディエゴ、ハイテキスト・イ
ンク、神秘化の解かれたビデオ、1996、ジャックを参照されたい。上記の量
子化された変換係数は送信側エンコーダから受信側デコーダへと送信される。斯
様な変換及び量子化は、一緒になって、8x8ブロック内の画素値間において典
型的に発生する顕著な相関を利用することにより圧縮を達成するが、結果として
画像情報の損失が生じ(“損失的”圧縮)、量子化が粗い程、該損失も大きくな
る。
及び逆DCTの処理を必然的に含む、斯様に圧縮された画像の伸張は、以下のよ
うに、ここで“ブロック化アーチファクト”と呼ぶものに繋がる可能性がある。
受信された画像の或る領域では、入り込んだ量子化エラーが特別に明確に、時に
は邪魔になり得る。特に、当該画像が殆ど高空間周波数成分を有さず、かなり滑
らかな領域では、低空間周波数成分におけるエラーが、個々の独立した8x8ブ
ロックを知覚的に明確にしてしまう。このことは、ソース画像におけるブロック
からブロックへの境界を平滑にした低周波数成分が零に設定されると、特にそう
である。
法がある。伸張された画像に施される単純なローパスフィルタ処理は、ブロック
化アーチファクトをぼかし、それらの目立ちを或る程度低減することができるが
、該処理は必然的に当該画像の全体的な鮮鋭さの劣化に繋がる。ブロックからブ
ロックへの境界を冗長的に符号化するために、ブロックをソース画像において重
なり合わせることもできるが、これは、圧縮の減少及び所要の通信帯域の増加を
犠牲とする。
ennebaker他は、隣接するブロックの平均画素値(“DC”又は最低次の変換係
数と等価である)に二次面を合わせることによるJPEGブロックの平滑化、即
ち計算的に複雑な処理、を開示している。光学技術35:3449-2452、“DC成分か
らの改善された画像再生”、1996、Lakhaniは、JPEG規格におけるもの
よりは改善された、DC係数から低周波数変換係数を予測するための式を開示し
ている。最後に、Proc SPIE 2501:189-209、最小ブロック境界非連続性に基づく
画像符号化におけるブロック化アーチファクトの低減、1995、Jeon他は、ブ
ロック境界不連続性を零化する複雑な計算的に高価な反復方法を開示している。
形で又は他の形で実行することにより、ブロック化アーチファクトの低減を達成
しているように思われる。これらの現状の方法は、全体的画像の劣化を生じる、
画像圧縮を制限してしまう、ブロック化アーチファクトの知覚的面に明示的に対
処していない、過度な計算的資源を要する等々の、1以上の付加的な問題を被っ
ている。
処理を防止し、画像劣化を生じることがなく、圧縮に影響がなく、最も重要には
、ブロック化アーチファクトの知覚的な面を最小化するような、伸張画像を後処
理する方法及びシステムである。
処理するシステム及び方法であって、現状技術における上述した問題を克服する
ようなシステム及び方法を提供することにある。この目的のため、本発明は独立
項に記載したような方法及びシステムを提供する。従属項は有利な実施例を記載
している。
“曲げる”、“傾ける”又は“捻る”変形により修正して隣接する画素ブロック
の画素値表面を一層緊密に整合させることによりブロック化アーチファクトの低
減を達成するような方法により達成される。斯様な表面変形によりローパスフィ
ルタ処理は避けられるので、本発明の方法により画素値に加えられる修正は、当
該画像ブロック化処理により導入された実際のエラー及びアーチファクトに一層
緊密に整合する。
x8の修正値のマトリクスを決定することにより達成される。該修正マトリクス
は、次いで、画素ブロックに加算されて、最小化されたブロック化アーチファク
トを伴う後処理された画素ブロックを導出する。該修正された画素ブロックの結
果としての画素値は、これも典型的には修正された隣接するブロックの画素値と
、最少のブロック化アーチファクトしか伴わない知覚的に滑らかな態様で混ざり
合う。上記修正マトリクスは、後処理されるべきブロックの辺に沿う画素値と、
4つの直交的に隣接する画素ブロックの辺に沿う画素との間の差から導出される
。他の例として、上記修正マトリクスは、後処理されるべき画素ブロックと4つ
の隣接する画素ブロックとの零周波数(“DC”)変換係数から導出される。
により直接導出されるか、又は代替え計算により一層小さな4x4の空間ドメイ
ンの中間エラー修正マトリクスから間接的に導出されるかの何れかである。該中
間修正マトリクスの周波数ドメインへの及び周波数ドメインからの直接変換及び
逆変換は、この一層小さい中間マトリクスの8x8の修正値のマトリクスへの滑
らかな補間を達成する。好ましくは、主に比較的平坦な又は特徴の無い画像領域
において、復号されたブロックが後処理用として選択されるものとする。斯様な
画像領域は、知覚的に明確なブロック化アーチファクトを最も有しそうである。
細な説明を熟読することにより明らかとなるであろう。
を詳細に説明する。最後には、本発明の一実施例を最大のブロック化アーチファ
クトを伴う画像に適用した例を提示する。好ましいシステムの実施例
端子1、デコーダ2及び画像バッファ3を含む従来の画像デコーダシステムと共
に概略図示している。
様な各方形ブロックを独立に符号化するような何らかの処理により符号化された
画像を複合するのに適用することができる。以下においては、本発明は、元の画
像が重なり合わない独立した8x8の画素ブロックに分割されると共に、これら
ブロックが量子化されたDCT係数として符号化されるような、JPEG、MP
EG及びH.320等の圧縮規格の従来のファミリに関して説明される。
い場合に、最も効果的である。このような圧縮レベルの例は、画素当たりの輝度
情報の0.25以下のビットまでの圧縮である。
。次いで、デコーダ2は、該入力画像の上記符号化方法に従う従来の復号を実施
し、復号された画像を一時的に画像バッファ3に記憶する。本発明がない場合は
、上記画像は上記画像バッファから直接出力される。本発明は、ボックス4内に
示すような処理要素及び処理過程を従来のデコーダに付加する。
的に説明する。最初の処理動作(ブロック差の決定)5においては、復号された
又は伸張された画像におけるブロック化アーチファクトを表す量が、種々の面で
のブロック間の画素値の差から全てのブロックについて決定される。好ましくは
、各画素ブロックに対して4つの斯様な指示量が決定されるものとする。第2処
理動作(処理するブロックの選択)6においては、本発明により後処理されるべ
き個々のブロックが、上記の決定されたブロック間の差を参照して発見的に選択
される。一実施例においては、これらの差の何れかが敷居値を越えたら、当該ブ
ロックは処理されず;他の例としては、上記差が該敷居値を越えたら、それらの
値は該敷居値に降下設定される。この処理は、大きなブロック間の差は元の画像
に実際に存在する構造に起因する傾向がある一方、小さいブロック間の差は元の
画像上の比較的特徴の少ない領域に存在するブロック化アーチファクトを典型的
に反映するという本発明者の発見を反映させたものである。これらは修正される
べきである。最後に、第3処理動作(8x8修正マトリクスの決定)7において
は、後処理された各8x8ブロックに対して、後述する他の実施例に基づき、8
x8の修正値マトリクスが決定される。これら修正値は、上記の後処理されたブ
ロックを該ブロックに直交的に隣接するブロックに対して滑らかに連結するよう
に決定される。画像バッファ内のブロックの処理は、利用可能なハードウェアに
従い直列的又は並列的とすることができる。
算され、画像バッファ3に再記憶される。該画像バッファ内の全てのブロックが
処理された場合は、最少のブロック化アーチファクトを伴う修正された画像が1
0において出力される。
数係数)を処理ステップ5においてブロック間の差を決定するために使用するこ
ともできる。この場合は、デコーダ2がこれら係数を、必要に応じて係数バッフ
ァを含むことができる接続部9を介してブロック差決定ユニット5に利用可能に
することができる点で有利である。
ることが可能である。例えば、図1Aに示した個々の画像処理動作は、個々の専
用のハードウェア構成要素により実施化することができる。しかしながら、現状
では、本システムの上記処理動作は、図1Bに示すもののような、多分画像復号
に最適化された、汎用ハードウェア上で実行する1以上の特別なソフトウェアル
ーチンにより実施化するのが好ましい。図1Bは、画像を復号し且つ本発明の処
理を実行するための1以上のプロセッサ11と、画像データ及び/又はプログラ
ム命令を記憶するための1以上のRAMモジュール12と、プログラム命令を記
憶するための任意選択的な1以上のROMモジュール13と、他のシステムと通
信するための1以上のI/Oインターフェース14と、これら個々の構成要素を
接続するための1以上のバス15とを示している。有利には、上記プロセッサは
、TM-1000型のDSP(フィリップス・エレクトロニクス・ノース・アメリカ・
コープ製)又はTMS-3000型のDSP(テキサス・インストラメンツ・インク製)
のような1以上のデジタル信号プロセッサ(DSP)を含むものとする。
いては、本発明は、プロセッサに本システムの処理動作を実行させるプログラム
命令が記録又は符号化されたコンピュータにより読み取り可能な媒体を更に有す
る。斯様な媒体は、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、テープ 等の磁気媒体、CD-ROM等の光媒体、及び現状技術で使用可能な他の媒体技術を含 むことができる。好ましい方法の実施例
詳細に説明する。先ず、本発明によればブロック化アーチファクトを示すものと
されるブロック間画素差の決定、即ち処理動作5(図3)を、図2A及び2Bに
示す候補画素ブロックを参照して説明する。これらの図及び後続の説明は、8x
8画素ブロックの通常の場合を扱うが、当業者であれば、記載される方法を、8
x8以外のサイズの方形画素ブロックが特別な圧縮方法に用いられる場合におい
て如何に変形すべきかを即座に理解するであろう。
と辺を共有する4つの直交的に隣接する画素ブロックに対してブロック間の画素
差が決定される。これらのブロックは、図2Aにおいては、W(Cの西側)、N
(Cの北側)、E(Cの東側)及びS(Cの南側)なる符号が振られている。対
角線的に隣接する画素ブロックは、直接は考慮されない。図2Bは、当該画像圧
縮方法が8x8の画素ブロックを使用するような場合において、画素ブロックC
、N、E、W及びSを一層詳細に図示している。これらの全てのブロックに関し
て、辺上の画素は、通常のマトリクス表記で示されている。また、これらブロッ
クのDC係数、即ち零周波数係数(CDC、NDC、EDC、WDC、SDC)
も示されている。該DC係数はブロック内の全画素の値の単に平均であり、デコ
ーダ2から直接得ることができるか、又は処理5の一部として算出することもで
きる。
辺に沿う画素とブロックN、E、W及びSの隣接する辺に沿う画素との間の平均
の差を計算する。4つの量が返され、各々は中央ブロックCの1つの辺に沿うブ
ロック間の差を反映している。この好ましい方法は、直接的に及び最少の計算で
以って、画素ブロックの境界における画素値の不連続性を表す値を返す。下記の
式は、この方法を表すもので、4つの量N、E、W及びSは、各々、中央ブロッ
クCの北、東、西及び南の辺に沿う平均の辺に隣接する画素の差である。 N=0.125*FA*{(N70+N71+N72+N73+N74+N75+N76+N77)-(C00+C01+C02+C03+C04+C05+C 06 +C07)} E=0.125*FA*{(E00+E10+E20+E30+E40+E50+E60+E70)-(C07+C17+C27+C37+C47+C57+C 67 +C77)} W=0.125*FA*{(W07+W17+W27+W37+W47+W57+W67+W77)-(C00+C10+C20+C30+C40+C50+C 60 +C70)} S=0.125*FA*{(S00+S01+S02+S03+S04+S05+S06+S07)-(C70+C71+C72+C73+C74+C75+C 76 +C77)} 係数FAは、これらの辺の差を縮尺するための乗算的重み係数である。これにつ
いては、第2重み係数FBと関連付けて後に詳述する。
を使用する。この方法は、中央ブロックCと該中央ブロックの4つの直交的に隣
接した周囲のブロックN、E、W及びSとの間の平均輝度の差を表す4つの量を
戻す。下記式が、この方法を表している。 N=FA*{NDC-CDC}; E=FA*{EDC-CDC} W=FA*{WDC-CDC}; S=FA*{SDC-CDC}
に沿うブロック間画素差の一層の詳細を捕捉する。中央ブロックの各辺に1つづ
つ、4つの量のみを決定する前記各方法は、必然的に全体の辺に沿う平均の差の
みしか表さない。しかしながら、知覚的なブロック化アーチファクトは、各辺に
沿うブロック間画素差の変化も、単なるブロック間の平均差と同様に反映してい
る。該第3の代替え方法は、各辺に対して1以上の量を計算することにより斯様
な輝度の変化も捕捉し、各量は単に1つの辺に沿う全画素の平均である代わりに
、中央ブロックCの辺に隣接する画素の1以上の対における差を表す。2つの隣
接する画素対の差の平均が計算される場合においては、下記の式が該第3の代替
え例を表すことになる。 A=0.250*FA*{(W17-C10)+(W07-C00)+(N70-C00)+(N71-C01)} B=0.500*FA*{(N72-C02)+(N73-C03)} C=0.500*FA*{(N74-C04)+(N75-C05)} D=0.250*FA*{(N76-C06)+(N77-C07)+(E00-C07)+(E10-C17)} E=0.500*FA*{(E20-C27)+(E30-C37)} F=0.500*FA*{(E40-C47)+(E50-C57)} G=0.250*FA*{(E60-C67)+(E70-C77)+(S07-C77)+(S06-C76)} H=0.500*FA*{(S05-C75)+(S04-C74)} I=0.500*FA*{(S03-C73)+(S02-C72)} J=0.250*FA*{(S01-C71)+(S00-C70)+(W77-C70)+(W67-C60)} K=0.500*FA*{(W57-C50)+(W47-C40)} L=0.500*FA*{(W37-C30)+(W27-C20)} 図示の目的で、量J、I、H及びGは、輪郭の描かれた副ブロック16、17、
18及び19における画素対間の差を各々表している。勿論、例えば辺に隣接す
る画素の各対の差から1つの量が計算されるもののように、一層細かな表現を用
いることもできる。他の例として、上記量の或るものを合成することにより一層
粗い表現を用いることもできる。例えば、下記のような合成された一層粗い量を
使用することもできる。 B’=C’=0.500*(B+C); E’=F’=0.500*(E+F) I’=H’=0.500*(I+H); L’=K’=0.500*(L+K) 増加された又は減少された粗さの他の同様な代替え例は、当業者にとっては明ら
かであろう。
たブロック間画素差に依存した発見的なブロック選択規準に基づいて後処理のた
めのブロックが選択される。本発明のシステム及び方法の総合的な目標及び目的
は、知覚的に改善された画像を達成することであって、単に知覚的な変化に無関
係に数学的効果又は一貫性を達成するために画像を後処理することではない。従
って、本発明の方法は、利用可能な処理資源内で、一般的に又は画像の等級若し
くは重要度に関して最大の知覚的改善が得られるような、発見的なブロック選択
規準、ブロック間画素差に対する調整可能な重み付け係数、及び特別な場合に調
整又は選択することができる計算の代替え物を含む。
の修正が知覚的に悪い画像変化を結果として生じるようなソース画像内の画像構
造を表すという本発明者の発見から導出される。斯様な差は、1以上の辺に沿う
差が特別に“大きい”ような実際の画像構造を表す傾向がある。対照的に、ブロ
ック間の差が“小さい”場合には、実際の画像は、比較的均一又は特徴が無い、
即ち特別に明確な構造が無い傾向がある。斯様な領域では、小さなブロック化ア
ーチファクトは最も知覚的に明確となるので、本発明により修正されるべきであ
る。加えて、“小さい”ブロック間画素差は、ブロック化アーチファクトのみに
よる差の蓋然性指示子ともなる。
係数における量子化エラーによるものでありそうな大きさの程度のブロック間画
素差として、特に粗い量子化及び後続の逆量子化の結果としての低周波数変換係
数の零化の結果として生じる程度のブロック間画素差として見積もられる。“小
さい”差は、この量子化エラーの大きさのものとされるか、又は、言い換えると
、好ましくは斯様な量子化エラーの2ないし4倍とされる。一方、“大きい”ブ
ロック間画素差は、好ましくは、上記のような量子化エラーの5倍以上とする。
従って、“小さい”ブロック間画素差を伴うブロックは後処理され、一方、大き
い差を伴うブロックは後処理されない。
の値)により表された画素に適用されたJPEG又はMPEGの場合、“小さい
”は5未満、もっと好ましくは2未満のブロック間の差とする。“大きい”差は
、好ましくは6以上、もっと好ましくは8以上とする。正確な値は、有利には、
最大の知覚的改善を達成するように選択される。
居より大きな如何なるブロック間の差を持つ如何なる画素ブロックも処理されな
い。他の例として、全てのブロックを処理することができるが、選択された敷居
を越える如何なるブロック間の差も元に戻され該敷居値により制限される。この
後者の代替え例は、一方の側が実際の画像構造と境を接し他方の側が平坦な又は
特徴のない画像領域と境を接するブロックを修正するためには有利である。
波数)エネルギ(例えば、変換係数の二乗の和として決定される)を持たないブ
ロックが処理のために選択される。例えば、エネルギの5%以下、もっと好まし
くは3%以下しかAC項に有さないブロックが処理のために選択される。
されたブロック間画素差を用いて、次ぎに、処理動作7(図1A)はエラー修正
値のマトリクスを決定し、該マトリクスは最終的に修正されたブロックに到達す
るために加算器8により上記の処理されたブロックに加算される。これらエラー
修正マトリクスは、画素ブロックと同一のサイズである。修正された画像は、画
像内の全画素ブロックを処理した結果得られる。図3は、処理動作7を、2つの
主要な代替え処理、即ち好ましい処理7’及び代替え処理7”を有するものとし
て、より詳細に示している。通常は、好ましい処理7’により、前記ブロック間
画素差が直接8x8(又は他のサイズ)のエラー修正マトリクスに変換される。
代替え処理7”によれば、上記差は先ず4x4の中間エラーマトリクスに変換さ
れ(20)、該マトリクスは、次いで、4x4の周波数ドメインマトリクスへの
変換(21)、8x8マトリクスへの埋め込み(22)及び8x8空間マトリク
スへの逆変換(23)により最終的な8x8エラー修正マトリクスへ滑らかに拡
張される。
画素差からエラー修正マトリクス成分を補間する。この補間は、各マトリクス成
分が各々の決定されたブロック間画素差からの独立した、重み付けられた貢献度
を有し、且つ、各々の決定されたブロック間画素差が当該画素差の当該行又は列
におけるマトリクス成分のみに独立に寄与することにより、次元に独立した態様
で実行される。例えば、辺全体に沿う辺に隣接する画素の平均の差を表す値の場
合は、該値は、当該辺に直交する全ての行又は列に沿って補間される。
を選択している。上記空間形状は、拘束条件により制限されて、結果として最大
の知覚的改善が得られるように選択される。1つの拘束条件は、最大の空間的重
みが、補間されるべきブロック間の差のブロック辺に隣接して生じるということ
である。他の拘束条件は、当該画素ブロックの平均輝度が変化しないように、重
みの和が零となるということである。最後の発見的拘束条件は、或る画素ブロッ
クの一方の辺における差と(行又は列に沿う)他方の辺における同一のサイズで
あるが異なる符号の他の差との結合は、これら2つの辺の間の一様な階調に補間
すべきであるということである。
の重みを図示している。最大の重みは、補間されるブロック間画素差に隣接して
生じる。重みの和は明らかに零である。最後に、左側辺における単位正画素差は
、右側辺における単位負画素差と一緒に、図4Cの空間形状により図4Dの好ま
しい直線的階調に補間される。当業者であれば、この好ましい空間形状を他の画
素アレイサイズに対してどの様に拡張又は縮小するかは理解されるであろう。
改善が結果として得られるように選択される。該全体の係数は、ブロック間画素
差に対する重み係数FAと、エラー修正マトリクス用の重みFBとの間で分けら
れる。1つの拘束条件によれば、隣接する修正された画素ブロック間の辺が過度
に修正されないように、即ち、修正された画素ブロックが、それらのブロック間
の辺の差を当該辺の差の方向を変えずに低減させるように、全体の係数FA*F
Bは0.500以下とする。他の重なりの拘束条件によれば、該全体の係数は0.
500未満である。何故なら、画素値の階調が存在する場合、或るブロック間の
辺の差は実際の画像の特徴である可能性があり、除去されるべきでないからであ
る。また、上記空間形状の重みの最大値を1.00に正規化するための重み付け
係数も存在する。
尺されていない画素値を表す。第2に、FBは有利には、0.375とされる。
これは、該係数が良好な知覚的結果をもたらし、乗算無しでシフト及び加算によ
り計算が高速であるからである。
、各々が後処理されるべき当該画素ブロックの各辺に対する4つのブロック間画
素差から下記の式に従って補間され、ここで、N、E、W及びSの差の決定にお
いてFA=1.0であり、FB=0.375*(1.0/4.0)である(1.0/
4.0は空間形状の重み正規化係数である)。上記N、E、W及びSの入力の差
の値は、好ましくは、前述した辺に隣接する画素の平均の差として決定されるか
、又は他の例として前述したDC係数における差として決定されるものとする。
このマトリクスと規定する下記の式は例示としてのものである。 マトリクス[0][0]=FB*{4*N+4*W} マトリクス[0][1]=FB*{4*N−E+2*W} マトリクス[0][2]=FB*{4*N−2*E} マトリクス[0][3]=FB*{4*N−2*E−W} マトリクス[0][4]=FB*{4*N−E−2*W} マトリクス[0][5]=FB*{4*N−2*W} マトリクス[0][6]=FB*{4*N+2*E−W} マトリクス[0][7]=FB*{4*N+4*E} マトリクス[1][0]=FB*{2*N+4*W−S} マトリクス[1][1]=FB*{2*N−E+2*W−S} マトリクス[1][2]=FB*{2*N−2*E−S} マトリクス[1][3]=FB*{2*N−2*E−W−S} マトリクス[1][4]=FB*{2*N−E−2*W−S} マトリクス[1][5]=FB*{2*N−2*W−S} マトリクス[1][6]=FB*{2*N+2*E−W−S} マトリクス[1][7]=FB*{2*N+4*E−S} マトリクス[2][0]=FB*{+4*W−2*S} マトリクス[2][1]=FB*{−E+2*W−2*S} マトリクス[2][2]=FB*{−2*E−2*S} マトリクス[2][3]=FB*{−2*E−W−2*S} マトリクス[2][4]=FB*{−E−2*W−2*S} マトリクス[2][5]=FB*{−2*W−2*S} マトリクス[2][6]=FB*{+2E−W−2*S} マトリクス[2][7]=FB*{+4*E−2*S} マトリクス[3][0]=FB*{−N+4*W−2*S} マトリクス[3][1]=FB*{−N−E+2*W−2*S} マトリクス[3][2]=FB*{−N−2*E−2*S} マトリクス[3][3]=FB*{−N−2*E−W−2*S} マトリクス[3][4]=FB*{−N−E−2*W−2*S} マトリクス[3][5]=FB*{−N−2*W−2*S} マトリクス[3][6]=FB*{−N+2*E−W−2*S} マトリクス[3][7]=FB*{−N+4*E−2*S} マトリクス[4][0]=FB*{−2*N+4*W−S} マトリクス[4][1]=FB*{−2*N−E+2*W−S} マトリクス[4][2]=FB*{−2*N−2*E−S} マトリクス[4][3]=FB*{−2*N−2*E−W−S} マトリクス[4][4]=FB*{−2*N−E−2*W−S} マトリクス[4][5]=FB*{−2*N−2*W−S} マトリクス[4][6]=FB*{−2*N+2*E−W−S} マトリクス[4][7]=FB*{−2*N+4*E−S} マトリクス[5][0]=FB*{−2*N+4*W} マトリクス[5][1]=FB*{−2*N−E+2*W} マトリクス[5][2]=FB*{−2*N−2*E} マトリクス[5][3]=FB*{−2*N−2*E−W} マトリクス[5][4]=FB*{−2*N−E−2*W} マトリクス[5][5]=FB*{−2*N−2*W} マトリクス[5][6]=FB*{−2*N+2*E−W} マトリクス[5][7]=FB*{−2*N+4*E} マトリクス[6][0]=FB*{−N+4*W+2*S} マトリクス[6][1]=FB*{−N−E+2*W+2*S} マトリクス[6][2]=FB*{−N−2*E+2*S} マトリクス[6][3]=FB*{−N−2*E−W+2*S} マトリクス[6][4]=FB*{−N−E−2*W+2*S} マトリクス[6][5]=FB*{−N−2*W+2*S} マトリクス[6][6]=FB*{−N+2*E−W+2*S} マトリクス[6][7]=FB*{−N+4*E+2*S} マトリクス[7][0]=FB*{+4*W+4*S} マトリクス[7][1]=FB*{−E+2*W+4*S} マトリクス[7][2]=FB*{−2*E+4*S} マトリクス[7][3]=FB*{−2*E−W+4*S} マトリクス[7][4]=FB*{−E−2*W+4*S} マトリクス[7][5]=FB*{−2*W+4*S} マトリクス[7][6]=FB*{+2*E−W+4*S} マトリクス[7][7]=FB*{+4*E+4*S} 出力は8x8エラー修正マトリクスである。
に関連している場合に、これら式をどの様に変えるかは明らかであろう。
より小さなサイズを持つエラー修正マトリクスを決定し、次いで、この小さなエ
ラー修正マトリクスを画素ブロックのサイズに拡張する。上記の小さなエラー修
正マトリクスは、好ましくは、画素ブロックのサイズの有理分数であるようなサ
イズ、例えば画素ブロックサイズが8x8である場合は4x4のサイズ、を有す
るものとする。該小さなエラー修正マトリクスは、好ましくは、滑らかな方法で
拡張される。例えば、この拡張は、変換ドメインに変換し、続いて、零に設定さ
れた高周波数係数を用いて、該変換ドメインから画素ブロックのサイズのマトリ
クスへ逆変換することにより実行される。
トリクスを決定する処理20で開始するように図示されている。この代替え方法
の好ましい実施例では、この4x4マトリクスは上述した8x8マトリクスと同
様に決定される。即ち、マトリクス成分は、各マトリクス成分が各々の直交的に
関係するブロック間画素差からは独立した、重み付けされた貢献度を有するよう
に、各辺に沿って決定されたブロック間画素差から、次元から独立した態様で補
間される。これらの画素差の重みも、選択された空間形状、及び選択された全体
としての乗算的重みFA*FBを有している。空間形状は、好ましくは、前述し
た原理に従って選択される。図4Aは、和が零となる成分を有し、且つ、図4B
に示すように4x4マトリクスの各辺における等しいが反対の差の間での直線的
な階調となるような好ましい空間的重み構成を図示している。上記の乗算的な重
みは、好ましくは、前述したように選択される。従って、ここでも、FA=1.
0及びFB=0.375が好ましい。ここでも、N、E、W及びSの入力ブロッ
ク間画素差は、好ましくは、前述した辺に隣接する画素の平均の差として決定さ
れるか、又は他の例として前述したDC係数における差として決定されるものと
する。
る。FBは、0.375に1.0/3.0、即ち空間形状の正規化係数を乗算した
ものに等しい。 マトリクス[0][0]=FB*{3*N+3*W} マトリクス[0][1]=FB*{3*N−W−2*E} マトリクス[0][2]=FB*{3*N−2*W−E} マトリクス[0][3]=FB*{3*N+3*E} マトリクス[1][0]=FB*{−N−2*S+3*W} マトリクス[1][1]=FB*{−N−2*S−W−2*E} マトリクス[1][2]=FB*{−N−2*S−2*W−E} マトリクス[1][3]=FB*{−N−2*S+3*E} マトリクス[2][0]=FB*{−2*N−S+3*W} マトリクス[2][1]=FB*{−2*N−S−W−2*E} マトリクス[2][2]=FB*{−2*N−S−2*W−E} マトリクス[2][3]=FB*{−2*N−S+3*E} マトリクス[3][0]=FB*{+3*S+3*W} マトリクス[3][1]=FB*{+3*S−W−2*E} マトリクス[3][2]=FB*{+3*S−2*W−E} マトリクス[3][3]=FB*{+3*S+3*E}
は辺に沿うブロック画素差の一層精細な構造を反映する。このような副辺差の例
は前述した量AないしLである。1つの代替え例においては、これらの副辺差は
4x4マトリクスの辺の周囲に配置することができ、1つの副辺差は該4x4マ
トリクスにおける元の8x8マトリクスの元の画素の位置に対応する位置に配置
される。中央の4つのマトリクス成分は零に設定することができる。下記の式は
、FBを好ましくは0.375とした場合の、この代替え例を表すものである。 マトリクス[0][0]=FB*A; マトリクス[0][1]=FB*B; マトリクス[0][2]=FB*C マトリクス[0][3]=FB*D; マトリクス[1][3]=FB*E; マトリクス[2][3]=FB*F マトリクス[3][3]=FB*G; マトリクス[3][2]=FB*H; マトリクス[1][0]=FB*I マトリクス[3][0]=FB*J; マトリクス[2][0]=FB*K; マトリクス[1][0]=FB*L マトリクス[1][1]=マトリクス[1][2]=マトリクス[2][1]=マトリクス[2][2]=0.0
他の例として、内部の4つのマトリクス成分は、図4Aの空間形状の重みを用い
て次元とは独立した方法で辺の成分から補間することができる。
8マトリクスに拡張する、即ち最終的8x8マトリクスには最小限の高空間周波
数成分のみを導入する。処理21において、上記4x4マトリクスは適切な周波
数ドメインの4x4マトリクスに変換される。DCT変換が好ましいが、この発
明は、計算的に安価なハダマード変換のような他の変換にも適用可能である。処
理22においては、該4x4周波数ドメインマトリクスが、全ての残りの成分を
0に設定して、8x8周波数ドメインマトリクスに埋め込まれる。他の例として
、上記4x4のマトリクスにおける、最も底側の行及び最も右側の列のような、
或る成分も零に設定することができる。これにより、これらのマトリクス成分に
より表される高い周波数成分は零にされる。最後に、処理23において、該8x
8の周波数ドメインマトリクスは8x8の空間ドメインエラー修正マトリクスに
逆変換され、該修正マトリクスが本発明の後続の処理において前記好ましい例の
8x8マトリクスが使用されるように使用される。好ましくは、上記逆変換は順
方向変換と同様とする、即ち、処理21においてDCTが使用される場合は、処
理23においては逆DCTが使用される。
のエラー修正マトリクスは、次いで、元の画素ブロックに加算され、ブロック化
アーチファクトのために修正された画素ブロックが結果として得られる。このよ
うな処理は、修正された画像を導出するために、当該画像内の全画素ブロックに
対して反復される。
にブロック選択敷居値及び全体の重み付け係数値は、最大の知覚的改善が得られ
るように最適化することができることは明らかであろう。
ば、それらの形態を種々のアーキテクチャのマイクロプロセッサ及びデジタル信
号プロセッサにおける計算の効率のためにどの様に改善することができるかを即
座に理解するであろう。例えば、算術演算の合計数は、8x8及び4x4のマト
リクスの次元の独立性に鑑み、因数分解により低減することができる。更に、前
記全体の乗算的重み係数を含む乗算的演算は、一層高価な乗算に代えて、安価な
シフト及び加算により実施することができる。
内で利用可能な処理能力と、求められる知覚的な改善の程度との取り引きにより
指示され得る。本発明は、増加された処理能力が利用可能であることに応じて、
或る範囲にわたる知覚的改善の程度に適応可能である。実施例
画像の各画素を4つの同一の近接画素に拡張することにより生成された640x
480のテスト画像である。該ソース画像は、下記の式に従い、0ないし255
の全範囲内において64と192との間で変化する輝度を有している。 輝度=128+(64−4R)*cos(4R) R=(画素幅での半径/40)1.5
T変換である。これは、図5の最大に圧縮されたものを示し、最大のブロック化
アーチファクトを有する。各8x8画素ブロックが明確に現れている。
辺画素差AないしLが前述したように決定され、結果として各8x8画素ブロッ
クの各辺に対して4つのブロック間画素差が得られた。これらの係数は、処理動
作7”の代替え実施例に関して述べたように、4x4マトリクスの辺の周囲に適
切に配置され、次いで、ハダマード変換された。全体の重み付け係数は0.12
5と、0.375なる好ましい値と比較して、非常に控え目な値であった。ハダ
マード係数の左上側の3x3副マトリクス(全体の4x4マトリクスのうちの)
は、元のDC係数と一緒に、逆DCT変換され、図7が導出された。
クトは大幅に低減され、該画像の中央領域では除去されてさえいる。
みを使用することにより画像圧縮アルゴリズムのブロック化アーチファクトの大
幅な低減を達成するという能力を示すものである。
当業者であれば添付請求項の範囲から逸脱することなく多くの代替え実施例を設
計することができるであろうことに注意されたい。請求項において、括弧内に記
載した如何なる符号も当該請求項を限定するものとみなしてはならない。また、
“有する”なる用語は、請求項に記載されたもの以外の構成要素又はステップの
存在を除外するものではない。また、構成要素の単数形は、複数の斯かる構成要
素の存在を除外するものではない。本発明は、幾つかの個別の構成要素を有する
ハードウェアにより、及び適切にプログラムされたコンピュータにより実施化す
ることが可能である。数個の手段を列挙する装置の請求項において、これらの手
段の幾つかは1つの且つ同一のハードウェア物品により実施化することができる
。
いる。
。
Claims (17)
- 【請求項1】 伸張された画像を後処理する方法であって、前記画像は元の
画像を覆う方形画素ブロックの圧縮を含む処理により圧縮されているような方法
において、 前記伸張された画像における各画素ブロックに対してブロック化アーチファク
トを表すブロック化アーチファクト量を決定するステップであって、1つの画素
ブロックに対する前記ブロック化アーチファクト量が当該画素ブロックと該画素
ブロックに隣接する画素ブロックとの間のブロック間差から決定されるようなス
テップと、 各画素ブロックに対する前記ブロック化アーチファクト量に基づいて後処理の
ための画素ブロックを選択するステップと、 選択された各画素ブロックに対して該選択された画素ブロックに関する前記量
からエラー修正マトリクスを決定するステップと、 前記エラー修正マトリクスを前記選択された画素ブロックに加算して、後処理
された画素ブロック及び後処理された画像を導出するステップと、 を有していることを特徴とする方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、1つの画素ブロックに対す
る前記ブロック化アーチファクト量が、当該画素ブロックの各辺に沿う画素値の
平均と、前記隣接する画素ブロックにおける隣接する辺に沿う画素値の平均との
間の4つの差から決定される4つの量であることを特徴とする方法。 - 【請求項3】 請求項1に記載の方法において、1つの画素ブロックに対す
る前記ブロック化アーチファクト量が2以上の隣接する画素対の各々の画素値の
間の差の平均から決定され、各画素対に対して、当該対の一方の画素は当該画素
ブロックの1つの辺に位置し、当該対の他方の画素は隣接する画素ブロックの隣
接する辺において隣接していることを特徴とする方法。 - 【請求項4】 請求項1に記載の方法において、1つの画素ブロックに対す
る前記ブロック化アーチファクト量は、当該画素ブロックの零周波数(DC)変
換係数と、4つの直交的に隣接する画素ブロックの零周波数変換係数との間の4
つの差から決定されることを特徴とする方法。 - 【請求項5】 請求項1に記載の方法において、前記選択するステップにお
いて使用される敷居値は、画素ブロックに適用される変換、量子化、逆量子化及
び逆変換の合成ステップにより導入される画素値のエラーの大きさの程度である
ことを特徴とする方法。 - 【請求項6】 請求項1に記載の方法において、前記選択するステップが、
前記4以上の量の全てが敷居値未満であるような画素ブロックを選択することを
特徴とする方法。 - 【請求項7】 請求項1に記載の方法において、前記選択するステップが全
ての画素ブロックを選択し、当該方法が敷居値に対し、各画素ブロックに関する
前記ブロック化アーチファクト量のうちの前記敷居値より大きな何れかを設定す
るステップを更に有していることを特徴とする方法。 - 【請求項8】 請求項1に記載の方法において、各エラー修正マトリクスは
、選択された空間形状重みに従い前記ブロック化アーチファクト量を直線補間し
て、前記エラー修正マトリクスの成分を決定するようなステップを有する処理に
より決定されることを特徴とする方法。 - 【請求項9】 請求項8に記載の方法において、前記直線補間は、1つの辺
における1つの量が該辺に直交する方向にある全てのエラー修正マトリクス成分
と同様に補間されるような次元に独立した態様で実行されることを特徴とする方
法。 - 【請求項10】 請求項8に記載の方法において、前記空間形状重みは、(
i)最大の重みが、補間されるべき前記量に関連する辺に適用され、(ii)前記
空間形状重みの和は零であり、(iii)2つの反対側の辺における反対の符号の
等しい量の補間が、これら2つの反対側の辺の間でのエラー修正マトリクス成分
の直線的な勾配となるように選択されることを特徴とする方法。 - 【請求項11】 請求項10に記載の方法において、前記画素ブロックは8
x8画素のサイズを有し、前記空間形状重みは+4、+2、0、−1、−2、−
2、−1及び0なる相対値を有していることを特徴とする方法。 - 【請求項12】 請求項1に記載の方法において、前記エラー修正マトリク
スを決定するステップが、 選択された空間形状重みに従い、次元的に独立した態様で前記4つ以上の量を
直線補間することにより前記画素ブロックのサイズより小さなサイズを持つ中間
エラー修正マトリクスを決定するステップと、 前記中間エラー修正マトリクスを変換ドメインに変換するステップと、 前記変換された中間エラー修正マトリクスを前記エラー修正マトリクスに逆変
換するステップであって、該逆変換に関しては、選択された高次変換係数が零に
設定されるような逆変換するステップと、 を有することを特徴とする方法。 - 【請求項13】 請求項1に記載の方法において、前記エラー修正マトリク
スは、2つの隣接する後処理された画素ブロックの間のブロック間画素差が、後
処理前のこれら2つの隣接する画素ブロックの間のブロック間画素差よりは小さ
いが符号は同一であることを特徴とする方法。 - 【請求項14】 伸張された画像を後処理するシステムであって、前記画像
は元の画像を覆う方形画素ブロックの圧縮を含む処理により圧縮されているよう
なシステムにおいて、 前記伸張された画像における各画素ブロックに対してブロック化アーチファク
トを表すブロック化アーチファクト量を決定する手段であって、1つの画素ブロ
ックに対する前記ブロック化アーチファクト量が当該画素ブロックと該画素ブロ
ックに隣接する画素ブロックとの間のブロック間差から決定されるような手段と
、 各画素ブロックに対する前記ブロック化アーチファクト量と敷居値とに基づい
て後処理のための画素ブロックを選択する手段と、 選択された各画素ブロックに対して該選択された画素ブロックに関する前記ブ
ロック化アーチファクト量からエラー修正マトリクスを決定する手段と、 前記エラー修正マトリクスを前記選択された画素ブロックに加算して、後処理
された画素ブロック及び後処理された画像を導出する手段と、 を有していることを特徴とするシステム。 - 【請求項15】 伸張された画像を後処理するシステムであって、前記画像
は元の画像を覆う重なり合わない方形画素ブロックの独立した圧縮を含む処理に
より圧縮されているようなシステムにおいて、 プログラム命令を実行する1以上のプロセッサと、 処理すべき画像とプログラム命令とを記憶する1以上のメモリユニットと、 を有し、前記プログラム命令が前記1以上のプロセッサに請求項1に記載の方法
を実行させることを特徴とするシステム。 - 【請求項16】 1以上のプロセッサに請求項1に記載の方法を実行させる
ようなプログラム命令を用いて符号化されているコンピュータにより読み取り可
能な媒体。 - 【請求項17】 画像を画素ブロックとして圧縮するような圧縮アルゴリズ
ムにより導入されるブロック化アーチファクトを低減する方法において、 隣接する画素ブロックの間における、辺の画素の又は全体の輝度のブロック間
差を決定するステップと、 前記画像の比較的特徴の無い領域にあると思われる画素ブロックを後処置のた
めに選択するステップと、 ブロック間の辺の差をエラー修正マトリクスに補間するステップと、 次いで、前記エラー修正マトリクスを元の画素ブロックから減算するステップ
と、 を含んでいることを特徴とする方法。
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