JP2002531796A - ショック・アブソーバ・アセンブリ - Google Patents

ショック・アブソーバ・アセンブリ

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JP2002531796A
JP2002531796A JP2000587100A JP2000587100A JP2002531796A JP 2002531796 A JP2002531796 A JP 2002531796A JP 2000587100 A JP2000587100 A JP 2000587100A JP 2000587100 A JP2000587100 A JP 2000587100A JP 2002531796 A JP2002531796 A JP 2002531796A
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shock absorber
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chamber
rod
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リルバッカ ジョルマ
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リルバッカ ジェタイル オイ
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Abstract

(57)【要約】 ショック・アブソーバの筐体(4)は、外側チャンバ(30)に囲まれた内側チャンバ(10)を含むように構成される。内側チャンバは、ピストン・ロッド(11)が接続されたピストン(12)によって、2つの部分に分割される。これらの部分の一方は、この部分を外側チャンバに流体によって接続する多数のオリフィスを有する。外側チャンバの長さに沿って、ピストン(32)が摺動可能かつ移動可能に取り付けられ、外側チャンバを2つの分室に分割する。その一方は、オリフィスによって接続された内側チャンバの部分と流体伝達状態にある。流体によって相互接続された分室および部分に、非圧縮性流体を供給する。外側チャンバの他方の分室に供給される加圧気体によって、外側チャンバのピストンに対して、偏向力が作用する。ショック・アブソーバをこのように構成することで、ピストン・ロッドが動いた場合、これが接続されているピストン(12)は、内側チャンバと、貯蔵槽として機能する外側チャンバとの間で、流体を交換させる。オリフィスのサイズおよび、外側チャンバ(30)のピストンに対して作用する気体の圧力の双方が、ショック・アブソーバの剛性を規定する一因となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (関連出願に対する相互参照) 本願は、1998年12月4日に出願された出願連番第No.09/204,
351号の一部係属出願である。
【0002】 (発明の分野) 本発明は、ショック・アブソーバ(緩衝装置)に関し、特に、ショック・アブ
ソーバが結合される自動車の乗車部を隔離(分離)、または緩衝するために異な
る流体を利用するショック・アブソーバに関するものである。
【0003】 (発明の背景) 自動車用の懸架装置は、通常、自動車の運転者、および、もしいるならば、同
乗者に、緩衝された乗車部を提供するために、ショック・アブソーバ、緩衝スト
ラット、および/または懸架ばねを使用することを含んでいる。従来のショック
・アブソーバは、作動油(油圧オイル)を充填したチャンバを有し、この内部で
、ピストン・ロッドに接続されたピストンが動かされる。シリンダ内のオイルの
粘度によって、シリンダに対するピストン・ロッドの動きが抑えられ、このため
、自動車への突然の衝撃から生じるシリンダまたはピストン・ロッドに対する何
らかの振動または衝撃が調節される。
【0004】 第2のタイプのショック・アブソーバは、ピストン・ロッドの動きを抑えるた
めに加圧ガスを利用するガス緩衝器から構成される。更に、第3のタイプの懸架
装置は、オイルおよびガスの双方の組み合わせを備えている。このタイプの懸架
装置では、ショック・アブソーバ・シリンダとは別個の、オイル用の外部貯蔵槽
が設けられている。この貯蔵槽内には、オイルの他に、オイルに対する偏向力(
偏倚力)を与える加圧ガスが蓄えられており、シリンダ内でオイルが必要である
場合に、この加圧ガスによって貯蔵槽内のオイルが押し出されて、シリンダを充
填するようになっている。シリンダ内で圧力がかかると、余分なオイルはシリン
ダから押し出され、貯蔵槽内に蓄えられる。
【0005】 かかる外部オイル貯蔵槽懸架システムは、例えば、米国特許第4,593,9
21号および第5,486,018号に教示されている。これらの装置は、十分
に機能する。しかしながら、かかる装置は、嵩張るために、大きな空間が必要で
あり、例えばスノーモービル等のある種の車両では、そのような空間を確保でき
ない場合がある。更に、追加の貯蔵槽の必要性およびこの貯蔵槽をショック・ア
ブソーバに接続する導管の必要性のため、かかる装置のコストはかなり高く、従
って、ほとんどの種類の自動車において妥当なものとできない。更に、ショック
・アブソーバと貯蔵槽との間の流体の流れを規制するために必要な追加のバルブ
および制御装置のため、コストが高いだけでなく、かかる装置の保守も、同様に
、通常の懸架装置に必要なものよりも多大である。最後に、かかる懸架装置では
、追加の構成要素が必要であるため、故障の可能性が高くなる。
【0006】 (発明の概要) 本発明のショック・アブソーバは、制動(減衰)を与えるために異なる種類の
流体の組み合わせを用いる。特に、本発明のショック・アブソーバは、外部から
は従来のショック・アブソーバのように見えるが、内側チャンバと、この内側チ
ャンバと同心の関係にある外側チャバとを有するように構成されている。例えば
、外側チャンバは、内側チャンバの少なくとも一部を囲むように構成されている
。内側チャンバには、例えば作動油等の非圧縮性の流体が充填されている。内側
チャンバと外側チャンバとの間には多数のオリフィスが設けられており、内側お
よび外側チャンバ間での流体の伝達(連通、連絡)を可能とする。ピストン・ロ
ッドが、内側チャンバの一端における開口を貫通し、ピストンに結合またはボル
ト締めされる。このピストンは、内側チャンバ内に液密に取り付けられて、内側
チャンバを2つの部分に分割するようになっている。オリフィスが位置する内側
チャンバの部分には、例えば作動油等の非圧縮性の流体が供給されている。
【0007】 内側チャンバの周囲に同心に嵌合されているのは、外側チャンバ内の液密封止
を与える可動ピストンである。外側チャンバ内のこのピストン・シールは、その
内側チャンバにおける同等物(相対物)と同様に、外側チャンバを2つの部分ま
たは分室に分割する。オリフィスによって内側チャンバと流体伝達状態にある分
室には、同様に作動油が充填されており、一方、オイルを充填した分室とは別の
分室には、加圧気体性流体が充填されている。
【0008】 外側チャンバの気体分室に供給される気体の圧力を調節することで、ショック
・アブソーバに所望の剛性(弾性)を与えることができる。更にショック・アブ
ソーバの剛性を規定するために、内側チャンバと外側チャンバとの間に流体伝達
通路を与えるオリフィスのサイズを調節することで、内側チャンバと外側チャン
バとの間のオイルの流量を規制できる。このような調節は、オリフィスの少なく
とも1つに従来のニードル弁を嵌合することで行えば良い。従って、ショック・
アブソーバ・シリンダに対するピストン・ロッドの動きは、内側チャンバ内の作
動油、内側および外側チャンバ間でのオイルが交換される流量、および作動油に
対して偏向力を与える加圧ガスによって緩衝ないし抑えられる。
【0009】 本発明のショック・アブソーバには、更に、シリンダ本体から延出しているピ
ストン・ロッドの部分を密封して覆うエラストマ・カバーの形態のエア・クッシ
ョン・アセンブリが設けられている。エラストマ・カバーまたはバッグを、例え
ば空気等の適切な量の気体性流体(ガス状流体:gaseous fluid)によって加圧
すると、付加的な制動特性が与えられる。ピストン・ロッドが接続されている取
り付け金具がショック・アブソーバ・シリンダに陥没するのを防ぐため、取り付
け金具とシリンダ本体との間のピストン・ロッドの周りにばねを取り付ける。内
側チャンバ内のピストン・ロッドの部分の周りに追加のばねを設けて、内側チャ
ンバ内のピストン・ロッドの部分が開口に向かって移動する場合に、ロッドが開
口にめり込むのを防ぐようにしても良い。
【0010】 本発明のショック・アブソーバの第2の実施形態は、1対の可動ピストンによ
って3つの別個の分室に分割された外側チャンバを有する。一方、ピストン・ロ
ッドに接続されたピストンによって分離された内側チャンバの部分は、各々、外
側チャンバの対応する端部の分室と流体伝達通路を形成するための多数のオリフ
ィスを有する。このため、ショック・アブソーバが結合されている車両が遭遇す
る衝撃によってピストン・ロッドが動くと、内側チャンバ内のオイルは、外側チ
ャンバの両端部の分室によって交換される。それらの端部の分室のうち1つは内
側チャンバから押し出されたオイルを蓄え、一方、他方の端部の分室はオイルを
内側チャンバへと送り出し、これによって、車両に対して、釣り合っているが制
動となる影響が与えられる。
【0011】 本発明のショック・アブソーバの別の実施形態は、ショック・アブソーバに追
加の制動特性を与えるためにプランジャ機構と共同する特定の空洞または穴を利
用する。すなわち、筐体(ハウジング)の内側チャンバに、更にショック・アブ
ソーバ・アセンブリ(ショック・アブソーバ・組立体)の取り付けブラケットに
、空洞または穴を、最大限の効果が得られるように形成することができる。対応
するパンチャ機構を、ピストン・ロッドのピストンおよび筐体に一体化する。こ
のため、ピストンにおけるプランジャ機構が内側チャンバ内部に形成された空洞
と共同するかまたは噛み合った場合に、制動抵抗力が増大して、ピストンの動き
に対して作用し、これによって、ショック・アブソーバの筐体に対するピストン
・ロッドの動きを抑える。かかる抵抗力によって、ショック・アブソーバの筐体
からピストン・ロッドが引き離されている場合に、ショック・アブソーバに対し
て制動が加えられる。
【0012】 ピストン・ロッドおよび筐体が互いに対して押されると、筐体のプランジャ機
構が取り付けブラケットに形成された穴と噛み合っている場合、取り付けブラケ
ットの穴は、筐体に形成されたプランジャ機構と共同して、抵抗力を発生させる
ようになる。ここでも、ショック・アブソーバ・アセンブリが収縮している場合
に、抵抗力が発生して、ショック・アブソーバ・アセンブリに制動を与える。
【0013】 従って、本発明の目的は、剛性を規定するために多数の相互作用する流体を用
いた点において非常に有効であるショック・アブソーバを提供することである。
【0014】 本発明の別の目的は、従来のショック・アブソーバとほぼ同様に見える外見を
有し、更に、従来のショック・アブソーバにはなかったオイル貯蔵槽を内部に含
むショック・アブソーバを提供することである。
【0015】 本発明の更に別の目的は、組み合わせた空気およびオイルの衝撃分離システム
による制動特性を有するが、同時に、例えばスノーモービル等の小型車両内に装
着するには十分に構造的に小さいショック・アブソーバを提供することである。
【0016】 添付図面と共に本発明の実施形態の以下の説明を参照することで、本発明の上
述の目的および利点が明らかになり、本発明自体が最良に理解できる。
【0017】 (好適な実施形態の説明) 図1および2を参照すると、本発明のショック・アブソーバ2は、筐体4を備
えた本体を有するように図示されており、筐体4から、取り付けブラケットまた
は固定手段6が延出している。取り付けブラケット6は、例えばフレーム等の車
両の第1の部分に結合されるよう意図されている。筐体2は、その外側端部に、
ピストン・ロッド11が延出する開口8を有する。
【0018】 図2に最もよく図示されるように、筐体4は内側チャンバ10を含み、これを
介してピストン・ロッド11の一部は動くことができる。内側チャンバ10内に
あるピストン・ロッド11の端部は、その端部によって、内側チャンバ10内に
密封して取り付けられたピストン12に結合されている。ピストン12は、ピス
トン・ロッド11の端部14に固定して取り付けられているので、ピストン・ロ
ッド11がショック・アブソーバ2の軸16に沿って長手方向に動く場合、ピス
トン12も同様にそれと共に移動する。また、ピストン12は内側チャンバ10
の内周面に密閉して取り付けられているので、内側チャンバ10を2つの部分に
分ける。すなわち、内側チャンバ10の上面20とピストン12の上面22との
間に介在する部分18、および、ピストン12の下面26と内側チャンバ10の
端面28との間に介在する部分24である。
【0019】 内側チャンバ10は、少なくともその一部が、外側チャンバ30によって、こ
れと同軸の関係に囲まれているように図示されている。図2に示す実施形態では
、外側チャンバ30内で、これに沿って摺動可能に、内側チャンバ10を中心と
して同心にピストン32が取り付けられている。例えば34等の適切な封止ガス
ケットによって、ピストン32は、図2の実施形態の外側チャンバ30を2つの
対応する部分36および38に分割する。オーリング40および42は、分室3
6をショック・アブソーバ2の外側の環境から分離ないし隔離する。
【0020】 内側チャンバ10に戻り、その部分24は、その下部に複数のオリフィス44
を有し、オリフィス44は各々、内側チャンバ10の部分24と外側チャンバ3
0の分室38との間の流体伝達通路を形成するものである。例えば46で示す針
端バルブ等の従来の種類のバルブを、オリフィスの少なくとも1つに嵌め込み、
部分24と分室38との間の流体の流量を調節可能とする。
【0021】 部分18を周囲環境から分離するために、開口8に対する筐体4のくびれた部
分に、シール48を設ける。結果として、ピストン・ロッド11が軸16に沿っ
て同軸に移動可能であっても、内側チャンバ10の部分18は、それでもなお外
側環境から分離ないし隔離される。
【0022】 開口8を越えて延出するピストン・ロッド11の部分は、その端部が例えば穴
52を有する取り付けブラケット50等の固定手段に一体化されている。取り付
けブラケット50は、穴52を介して、ボルトによって車両の別の部分に留める
ことができる。ブラケット50は、フランジ延長部54を有し、ここに空気導入
口56が設けられている。空気導入口56の目的については、図3を参照して以
下に説明する。
【0023】 内側チャンバ10、特にその部分24に、例えば作動液のような非圧縮性流体
を供給する。この非圧縮性流体は、オリフィス44を介して部分24と流体伝達
状態にある外側チャンバ30の分室すなわち分室38に供給される。
【0024】 本発明のショック・アブソーバの図2の実施形態では、分室36に、例えば加
圧ガス等の別の流体を供給する。分室36に供給されるガスの圧力を、図示しな
い何らかのバルブによって調整することで、ピストン32に対する力が常に偏向
していて、分室38内の作動油をオリフィス44によって内側チャンバ10の部
分24内へと常に押し出すようにすることができる。また、内側チャンバ10の
部分24内の作動油は、ピストン12の表面26に対して作用するので、分室3
6内のガスの圧力を所定の量に設定することにで、ショック・アブソーバ2の所
望の剛性ないし弾性を得ることができる。
【0025】 部分24と分室38との間の流体の流量を調節することで、ショック・アブソ
ーバ2の剛性を調整することも可能である。従って、分室36に供給されるガス
の圧力ならびに各オリフィス44の開口の大きさは、双方とも、ショック・アブ
ソーバ2の剛性ないし弾性を規定する要因となる。
【0026】 動作において、本発明のショック・アブソーバが取り付けられている車両が衝
撃に遭遇した場合、ピストン・ロッド11と筐体4との間に相対的な動きが生じ
る。この結果、ピストン12の動きが開口18から遠ざかると仮定すると、ピス
トン12によって、内側チャンバ10の部分24内の作動油が、オリフィス44
を介して分室38内に押し出される。ここで、ピストン12の動きによって更に
流体が部分24からコンパートメト38内に押し出された場合、外側チャンバ3
0内のピストン32が筐体4のくびれ部分の方向へと動く。分室36内の加圧ガ
スは、当然ピストン32による動きに対して作用し、これによって、その動きを
抑える。最終的な効果は、むろん、車両内の運転者、および、もしいれば、同乗
者とに提供される乗車部が緩衝されることである。
【0027】 図3に、本発明の別の機構を示す。この実施形態および、図4に示す以下に説
明する実施形態においては、図1および2に示したものと同じ構成要素は、全て
同じ名称で示す。
【0028】 続けると、図3に示す本発明のショック・アブソーバの実施形態は、開口8を
越えて延出するピストン・ロッド10の部分を覆うように配置された、例えばゴ
ム・カバー56等のエラストマ・チューブ手段を備える。エラストマ・チューブ
56は、ナット58またはこれと同等のものによって、フランジ54に固定して
結合されている。エラストマ・チューブ56の他端は、同様に筐体4の延長部6
0に固定されているが、エラストマ・チューブ56のこの端部を筐体10に固定
するために用いられるナットまたはこれと同等のものは、簡略化のため図示しな
い。チューブ56はエラストマであるので、ピストン・ロッド11の動きと共に
伸張または収縮することができる。空気導入口56を介して、例えば空気のよう
な流体を圧力下でエラストマ・チューブ56内に注入して、膨張したエラストマ
・チューブ56が空気ばねとして作用してショック・アブソーバ2の緩衝能力を
更に高めるようにできる。
【0029】 ピストン・ロッド11の内側チャンバ10への陥没を防ぐために、ピストン・
ロッド11の周囲にコイルばね60を設け、フランジ54の底面62と筐体4の
延長部60の表面64との間に介在させる。コイルばね60をこのように配置す
ることで、本発明のショック・アブソーバ2を取り付けた車両が突然、衝撃にあ
っても、かかる突然の衝撃によってピストン・ロッド11が筐体10に陥没する
ことはない。
【0030】 図3に示す実施形態では、ショック・アブソーバ2の剛性を与えるのは、内側
チャンバ10の部分24および外側チャンバ30の分室38内の作動油またはい
ずれかの他の同等の非圧縮性流体、外側チャンバ30の分室36内の加圧ガス、
およびエラストマ・バッグ56によって与えられるエア・クッションである。そ
れらの構成要素のいずれか1つの量または圧力のいずれかを調整することによっ
て、剛性ないし弾性を規定することができる。
【0031】 図3の実施形態では、内側チャンバ10内部のピストン・ロッド11の一部に
おいて、ピストン・ロッド11の周りに、コイルばね66を追加することができ
る。更に、ピストン・ロッド11が内側チャンバ10の閉鎖端から離れる方向に
突然引っ張られた場合に、ばね60がピストン・ロッド11の損傷を防ぐ。ばね
66が適所にあれば、たとえピストン・ロッド10が内側チャンバ10の閉鎖端
から突然引っ張られたとしても、ピストン12が内側チャンバ10の表面68に
接触することはない。
【0032】 図4は、本発明のショック・アブソーバの別の実施形態を示す。前述のものと
同様に、内側チャンバ10は、ピストン12によって、2つの部分18および2
4に分割されている。しかしながら、先の実施形態とは異なり、外側チャンバ3
0は、ここでは2つの周辺ピストン、すなわちピストン32および新たに加えら
れたピストン68を有する。ピストン32および68の各々は、外側チャンバ3
0の長さに沿って摺動して移動可能である。一方、外側チャンバ30は、3つの
分室、すなわち以前の端部分室36および38ならびに新たな中央または中間分
室70に分割されている。図4の実施形態では、コンパートメト36(分室)に
は、例えば作動油等の非圧縮性流体が充填されている。内側チャンバ10の部分
24には、同様に、同じ非圧縮性流体が充填されている。また、内側チャンバ1
0および外側チャンバ30を分離する壁に、オリフィス44と同様のオリフィス
72が穿たれて、部分24と分室36との間で流体伝達通路を確立するようにな
っている。図4の実施形態では、加圧気体性流体を中央分室70に供給して、ピ
ストン32および68の双方に対して筐体4の両端方向への偏向力が作用するよ
うになっている。
【0033】 動作において、図4の実施形態のショック・アブソーバは、筐体4に対するピ
ストン・ロッド11の動きが、部分18および24内の作動油によって抑えられ
る。例えば、ピストン・ロッド11が内側チャンバ10の閉鎖端の方向へと動い
た場合、部分24内の流体は、オリフィス44から分室38内へと流れる。同時
に、分室36内の流体はオリフィス72によって部分18内へと流れる。オリフ
ィス72の大きさは、同様に調節可能であり、部分18と分室36との間の流体
の流量を規制できる。
【0034】 逆の状況では、ピストン・ロッド11が開口8に向かう方向にピストン12を
動かし、次いで部分18内の流体が分室36内に押し出される一方、外側チャン
バ38の分室38内の流体が内側チャンバ10の部分24内に送出される。図4
の実施形態において設けられる構成によって、ピストン・ロッド11と筐体4と
の間の相対的な動きが容易に抑えられる。
【0035】 図4の実施形態では、ショック・アブソーバ2の所望の剛性の調整を行うため
の要素には、中央分室70内の加圧ガスの量、オリフィス44および72のそれ
ぞれのセットが内側チャンバ12の2つの部分18、24と外側チャンバ30の
2つの端部分室36、38との間での流体の交換に設定した流量、ならびに、エ
ラストマ・カバー56によって与えられる空気緩衝が含まれる。図3に示したば
ね66を、図4の実施形態の部分18内のピストン・ロッド10の部分の周りに
も配置できるが、簡略化のために図4には図示しない。
【0036】 本発明のショック・アブソーバまたは制動装置(減衰装置)の別の実施形態を
、図5および6に例示するような断面図で示す。図5および6に示すショック・
アブソーバ80について、図1ないし4に示す構成要素と同じである同一の構成
要素またはそれと同等のものについては、同じ名称で示す。
【0037】 図5は、伸張位置にあるショック・アブソーバ80を示し、この場合、取り付
けブラケット50および筐体4は、伸張矢印82によって示すように、それぞれ
の最も遠い位置まで互いから遠ざかって移動している。一方、図6は、収縮矢印
84によって示すように、取り付けブラケット50および筐体4が互いの方へと
動いて、ショック・アブソーバ・アセンブリをその最もコンパクトな構成に収縮
させていることを示す。図示および理解の容易さのため、図3に示すばね66は
、図5および6では図示しない。
【0038】 図5および6に示すような本発明のショック・アブソーバの実施形態では、筐
体4に対向する取り付けブラケット50の側に、穴84が形成されている。更に
示すように、エラストマ・チューブまたはカバー56は、その一端が、ナット5
8とねじ切りによって共同するフランジ延長部54によって、取り付けブラケッ
トに固定されている。弾性カバー56の他端は、筐体4のフランジ86に取り付
けられ、共同するねじ切りナット88によってそれに固定されている。このため
、弾性カバー56は、筐体4の内側チャンバ10を越えて延出するピストン・ロ
ッド11の部分を囲むためのエンクロージャ手段(格納手段、封入手段、包囲手
段)として作用する。エラストマ・カバー56は可撓性であるので、例えば空気
のような気体性流体を、ポート56を介して、エラストマ・カバー56によって
囲まれた空間90に導入することができる。なお、空間90に導入される気体性
流体は、所定の圧力を有する。穴84は空間90の延長部分である。
【0039】 図5および6に示す実施形態では、筐体4は、更に、取り付けブラケット50
に対向する側から延出した、穴84の開口に対応する寸法を有する延長部92を
有する。延長部92は、内側チャンバ10の延長部分と見なすこともできる。い
ずれにせよ、穴84および穴84と噛み合うプランジャとして作用する延長部9
2のそれぞれの寸法は、プランジャ92が穴84と噛み合う場合に望まれる抵抗
力の量に応じて変動させることができる。これは、筐体4および取り付けブラケ
ット50が互いの方へ相対的に移動すると、空間90内の気体性流体は圧縮され
る傾向にあり、プランジャ92が穴84に向かって更に近づくように動くと、空
間90内の圧力が増大する傾向にあるという事実のためである。
【0040】 実際、経験的な研究によると、プランジャ92の前面94が穴84の入口また
は開口96に到達した場合、空間90内の圧力は穴84内部の圧力と等しくなる
。また、筐体4およびブラケット・マウント50が互いに向かって動き続けて、
プランジャ92が穴84内に前進し続けると、対応して穴84内部の圧力が増大
し、これに比例して大きな抵抗力がプランジャ92に対して作用し、これによっ
て、ショック・アブソーバ80は、ショック・アブソーバ80が取り付けられて
いる車両に対して、常に増大し続ける緩衝効果を与えることができる。かかる圧
縮性の制動は、プランジャ92の前進のために穴84内の空間が常に減っている
という事実によるものである。
【0041】 図6に最もよく図示されるように、図5および6に示す制動装置の実施形態は
、内側チャンバ18の延長部として形成された空洞98を有する。更に、図5お
よび6のショック・アブソーバ80のピストン100は、先の実施形態のピスト
ン12とは異なり、少なくとも1つの通路102が貫通するように構成されて、
内側チャンバ10の部分18および24間に流体伝達通路を生じるようになって
いる。このため、内側チャンバ10に、例えば非圧縮性作動油等の流体が充填さ
れている場合、ショック・アブソーバ80が図6に示すような収縮モードにある
と、部分24内の流体は、方向矢印104によって示すように、通路102を介
して部分18に至る。
【0042】 一方、図5に示すような伸張モードでは、部分18内の流体は、方向矢印10
6によって示すように、通路102を介して内側チャンバ10の部分24へと流
れる。通路102の直径を調節することによって、内側チャンバ10に沿ってピ
ストン100が移動する速度を調整することができる。これは、内側チャンバ1
0の通路102を介して流れる流体の量が、ピストン100の動きに対して流体
が与える制動の量に関連するためである。
【0043】 ピストン100は、部材108を有する。部材108は、ピストン100に取
り付けられているか、またはピストン100から延出しており、図5および6に
示すような本発明のショック・アブソーバの実施形態において、更に別のプラン
ジャとして作用する。プランジャ108は、これに対向する空洞98の開口と一
致するように構成された寸法を有するので、プランジャ108は空洞98と容易
に噛み合うことができる。
【0044】 プランジャ92と穴84との間の共同と同様に、ブラケット50および筐体4
が互いから離れて相対的に動く場合、ピストン102から延出するプランジャ1
08は、ピストン・ロッド11によって、空洞98の方向へ動かされる。この場
合も、経験的な研究および計算によると、プランジャ108の面110が空洞1
98の開口112にほぼ到達する時点までに、内側チャンバ10内の流体の圧力
および空洞98内に残っている流体の圧力は、ほぼ等しくなる。プランジャ10
8および空洞98が、更に互いの方へ相対的に動くと、内側チャンバ10内の流
体は、図5に示す方向矢印106によって示されるように、部分18から部分2
4に流れる傾向があることを注記しておく。更に、流体は、部分18から通路1
14を介して外側チャンバ30の分室36に流れる傾向がある。
【0045】 また、プランジャ108が更に空洞98内に前進すると、通路114への開口
が、プランジャ108の側壁によって覆われる。従って、空洞98内部の流体の
圧力は、プランジャ108が空洞98内に前進した距離に比例して増大する。こ
の増大する抵抗圧力は、プランジャ108の動き、従ってピストン100の動き
、および、むろんピストン・ロッド11の動きに対して制動を与える。結果とし
て、ショック・アブソーバ80が図5に示すような伸張モードにある場合、ショ
ック・アブソーバ80が取り付けられている車両に緩衝効果が与えられる。
【0046】 図5および6に示す実施形態は、双方とも内側チャンバ10の外部にある穴8
4およびプランジャ92の共同を設けるが、空洞98と同様の更に別の空洞を、
例えば図5に示すような内側チャンバ10の底面等、内側チャンバ10の他方の
側に形成することも可能であることは認められよう。同様に、ピストン100を
ピストン・ロッド11に固定するナット116の代わりに、ピストン11に別の
プランジャを追加することができる。このため、図6に示すような圧縮モードに
おいて穴84と共同するプランジャ92の代わりに、ピストン・ロッド10に追
加した別のプランジャが、内側チャンバ10の底面に形成された追加の空洞と共
同して、プランジャ92および穴84に関して上述したような制動をショック・
アブソーバ80に与えることができる。むろん、置換プランジャおよび空洞のみ
を設けるのではなく、この内側チャンバ10の追加のプランジャおよび空洞の対
と共に、プランジャ94および穴84が引き続き互いに共同して、ショック・ア
ブソーバ80に更にいっそう制動を与えることができる。一方、制動の量は、そ
れぞれのプランジャ/穴および/またはプランジャ/空洞のセットの寸法を変え
ることで調整できる。
【0047】 図1ないし4に示すような本発明の実施形態と同様に、図5および6に示すシ
ョック・アブソーバの実施形態も、外側チャンバ30を少なくとも2つの分室す
なわち図示のような分室36および分室38に分割する分離ピストン32を有す
る。上述のように、内側チャンバ10および外側分室36には、例えば非圧縮性
作動油等の流体が充填されている。追加の制動を与えるために、分室38に、圧
力下で気体性流体を投入する。分室38内の加圧空気は、分室36内、および従
って内側チャンバ10の作動油に対して反応する傾向がある。むろん、内側チャ
ンバ10および分室36を充填する作動油ならびに分室38を充填する加圧ガス
の代わりに、内側チャンバ10において逆を適用し、分室36には代わりに加圧
ガスを充填し、一方分室38に非圧縮性作動油を充填することができる。
【0048】 本発明は詳細において多くの変形、修正および変更が可能であり、この明細書
を通して記載し、添付図面に図示した全ての事項は、例示のみとして解釈され、
限定の意味では解釈されないことを意図するものである。従って、本発明は、こ
れに添付する請求の範囲の技術思想および範囲によってのみ限定されることを意
図するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のショック・アブソーバの側面図である。
【図2】 本発明のショック・アブソーバの断面図である。
【図3】 空気ばねサブアセンブリを搭載した本発明のショック・アブソーバの別の断面
図である。
【図4】 本発明のショック・アブソーバの第2の実施形態である。
【図5】 伸張位置における本発明のショック・アブソーバの改良した実施形態の断面図
である。
【図6】 収縮状態の本発明のショック・アブソーバの改良した実施形態の断面図である
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年11月20日(2000.11.20)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 ショック・アブソーバ・アセンブリ
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、ショック・アブソーバ(緩衝装置)に関し、特に、ショック・アブ
ソーバが結合される自動車の乗車部を隔離(分離)、または緩衝するために異な
る流体を利用するショック・アブソーバに関するものである。
【0002】 (発明の背景) 自動車用の懸架装置は、通常、自動車の運転者、および、もしいるならば、同
乗者に、緩衝された乗車部を提供するために、ショック・アブソーバ、緩衝スト
ラット、および/または懸架ばねを使用することを含んでいる。従来のショック
・アブソーバは、作動油(油圧オイル)を充填したチャンバを有し、この内部で
、ピストン・ロッドに接続されたピストンが動かされる。シリンダ内のオイルの
粘度によって、シリンダに対するピストン・ロッドの動きが抑えられ、このため
、自動車への突然の衝撃から生じるシリンダまたはピストン・ロッドに対する何
らかの振動または衝撃が調節される。
【0003】 第2のタイプのショック・アブソーバは、ピストン・ロッドの動きを抑えるた
めに加圧ガスを利用するガス緩衝器から構成される。更に、第3のタイプの懸架
装置は、オイルおよびガスの双方の組み合わせを備えている。このタイプの懸架
装置では、ショック・アブソーバ・シリンダとは別個の、オイル用の外部貯蔵槽
が設けられている。この貯蔵槽内には、オイルの他に、オイルに対する偏向力(
偏倚力)を与える加圧ガスが蓄えられており、シリンダ内でオイルが必要である
場合に、この加圧ガスによって貯蔵槽内のオイルが押し出されて、シリンダを充
填するようになっている。シリンダ内で圧力がかかると、余分なオイルはシリン
ダから押し出され、貯蔵槽内に蓄えられる。
【0004】 かかる外部オイル貯蔵槽懸架システムは、例えば、米国特許第4,593,9
21号および第5,486,018号に教示されている。これらの装置は、十分
に機能する。しかしながら、かかる装置は、嵩張るために、大きな空間が必要で
あり、例えばスノーモービル等のある種の車両では、そのような空間を確保でき
ない場合がある。更に、追加の貯蔵槽の必要性およびこの貯蔵槽をショック・ア
ブソーバに接続する導管の必要性のため、かかる装置のコストはかなり高く、従
って、ほとんどの種類の自動車において妥当なものとできない。更に、ショック
・アブソーバと貯蔵槽との間の流体の流れを規制するために必要な追加のバルブ
および制御装置のため、コストが高いだけでなく、かかる装置の保守も、同様に
、通常の懸架装置に必要なものよりも多大である。最後に、かかる懸架装置では
、追加の構成要素が必要であるため、故障の可能性が高くなる。
【0005】 (発明の概要) 本発明のショック・アブソーバは、制動(減衰)を与えるために異なる種類の
流体の組み合わせを用いる。特に、本発明のショック・アブソーバは、外部から
は従来のショック・アブソーバのように見えるが、内側チャンバと、この内側チ
ャンバと同心の関係にある外側チャバとを有するように構成されている。例えば
、外側チャンバは、内側チャンバの少なくとも一部を囲むように構成されている
。内側チャンバには、例えば作動油等の非圧縮性の流体が充填されている。内側
チャンバと外側チャンバとの間には多数のオリフィスが設けられており、内側お
よび外側チャンバ間での流体の伝達(連通、連絡)を可能とする。ピストン・ロ
ッドが、内側チャンバの一端における開口を貫通し、ピストンに結合またはボル
ト締めされる。このピストンは、内側チャンバ内に液密に取り付けられて、内側
チャンバを2つの部分に分割するようになっている。オリフィスが位置する内側
チャンバの部分には、例えば作動油等の非圧縮性の流体が供給されている。
【0006】 内側チャンバの周囲に同心に嵌合されているのは、外側チャンバ内の液密封止
を与える可動ピストンである。外側チャンバ内のこのピストン・シールは、その
内側チャンバにおける同等物(相対物)と同様に、外側チャンバを2つの部分ま
たは分室に分割する。オリフィスによって内側チャンバと流体伝達状態にある分
室には、同様に作動油が充填されており、一方、オイルを充填した分室とは別の
分室には、加圧気体性流体が充填されている。
【0007】 外側チャンバの気体分室に供給される気体の圧力を調節することで、ショック
・アブソーバに所望の剛性(弾性)を与えることができる。更にショック・アブ
ソーバの剛性を規定するために、内側チャンバと外側チャンバとの間に流体伝達
通路を与えるオリフィスのサイズを調節することで、内側チャンバと外側チャン
バとの間のオイルの流量を規制できる。このような調節は、オリフィスの少なく
とも1つに従来のニードル弁を嵌合することで行えば良い。従って、ショック・
アブソーバ・シリンダに対するピストン・ロッドの動きは、内側チャンバ内の作
動油、内側および外側チャンバ間でのオイルが交換される流量、および作動油に
対して偏向力を与える加圧ガスによって緩衝ないし抑えられる。
【0008】 本発明のショック・アブソーバには、更に、シリンダ本体から延出しているピ
ストン・ロッドの部分を密封して覆うエラストマ・カバーの形態のエア・クッシ
ョン・アセンブリが設けられている。エラストマ・カバーまたはバッグを、例え
ば空気等の適切な量の気体性流体(ガス状流体:gaseous fluid)によって加圧
すると、付加的な制動特性が与えられる。ピストン・ロッドが接続されている取
り付け金具がショック・アブソーバ・シリンダに陥没するのを防ぐため、取り付
け金具とシリンダ本体との間のピストン・ロッドの周りにばねを取り付ける。内
側チャンバ内のピストン・ロッドの部分の周りに追加のばねを設けて、内側チャ
ンバ内のピストン・ロッドの部分が開口に向かって移動する場合に、ロッドが開
口にめり込むのを防ぐようにしても良い。
【0009】 本発明のショック・アブソーバの第2の実施形態は、1対の可動ピストンによ
って3つの別個の分室に分割された外側チャンバを有する。一方、ピストン・ロ
ッドに接続されたピストンによって分離された内側チャンバの部分は、各々、外
側チャンバの対応する端部の分室と流体伝達通路を形成するための多数のオリフ
ィスを有する。このため、ショック・アブソーバが結合されている車両が遭遇す
る衝撃によってピストン・ロッドが動くと、内側チャンバ内のオイルは、外側チ
ャンバの両端部の分室によって交換される。それらの端部の分室のうち1つは内
側チャンバから押し出されたオイルを蓄え、一方、他方の端部の分室はオイルを
内側チャンバへと送り出し、これによって、車両に対して、釣り合っているが制
動となる影響が与えられる。
【0010】 本発明のショック・アブソーバの別の実施形態は、ショック・アブソーバに追
加の制動特性を与えるためにプランジャ機構と共同する特定の空洞または穴を利
用する。すなわち、筐体(ハウジング)の内側チャンバに、更にショック・アブ
ソーバ・アセンブリ(ショック・アブソーバ・組立体)の取り付けブラケットに
、空洞または穴を、最大限の効果が得られるように形成することができる。対応
するパンチャ機構を、ピストン・ロッドのピストンおよび筐体に一体化する。こ
のため、ピストンにおけるプランジャ機構が内側チャンバ内部に形成された空洞
と共同するかまたは噛み合った場合に、制動抵抗力が増大して、ピストンの動き
に対して作用し、これによって、ショック・アブソーバの筐体に対するピストン
・ロッドの動きを抑える。かかる抵抗力によって、ショック・アブソーバの筐体
からピストン・ロッドが引き離されている場合に、ショック・アブソーバに対し
て制動が加えられる。
【0011】 ピストン・ロッドおよび筐体が互いに対して押されると、筐体のプランジャ機
構が取り付けブラケットに形成された穴と噛み合っている場合、取り付けブラケ
ットの穴は、筐体に形成されたプランジャ機構と共同して、抵抗力を発生させる
ようになる。ここでも、ショック・アブソーバ・アセンブリが収縮している場合
に、抵抗力が発生して、ショック・アブソーバ・アセンブリに制動を与える。
【0012】 従って、本発明の目的は、剛性を規定するために多数の相互作用する流体を用
いた点において非常に有効であるショック・アブソーバを提供することである。
【0013】 本発明の別の目的は、従来のショック・アブソーバとほぼ同様に見える外見を
有し、更に、従来のショック・アブソーバにはなかったオイル貯蔵槽を内部に含
むショック・アブソーバを提供することである。
【0014】 本発明の更に別の目的は、組み合わせた空気およびオイルの衝撃分離システム
による制動特性を有するが、同時に、例えばスノーモービル等の小型車両内に装
着するには十分に構造的に小さいショック・アブソーバを提供することである。
【0015】 添付図面と共に本発明の実施形態の以下の説明を参照することで、本発明の上
述の目的および利点が明らかになり、本発明自体が最良に理解できる。
【0016】 (好適な実施形態の説明) 図1および2を参照すると、本発明のショック・アブソーバ2は、筐体4を備
えた本体を有するように図示されており、筐体4から、取り付けブラケットまた
は固定手段6が延出している。取り付けブラケット6は、例えばフレーム等の車
両の第1の部分に結合されるよう意図されている。筐体2は、その外側端部に、
ピストン・ロッド11が延出する開口8を有する。
【0017】 図2に最もよく図示されるように、筐体4は内側チャンバ10を含み、これを
介してピストン・ロッド11の一部は動くことができる。内側チャンバ10内に
あるピストン・ロッド11の端部は、その端部によって、内側チャンバ10内に
密封して取り付けられたピストン12に結合されている。ピストン12は、ピス
トン・ロッド11の端部14に固定して取り付けられているので、ピストン・ロ
ッド11がショック・アブソーバ2の軸16に沿って長手方向に動く場合、ピス
トン12も同様にそれと共に移動する。また、ピストン12は内側チャンバ10
の内周面に密閉して取り付けられているので、内側チャンバ10を2つの部分に
分ける。すなわち、内側チャンバ10の上面20とピストン12の上面22との
間に介在する部分18、および、ピストン12の下面26と内側チャンバ10の
端面28との間に介在する部分24である。
【0018】 内側チャンバ10は、少なくともその一部が、外側チャンバ30によって、こ
れと同軸の関係に囲まれているように図示されている。図2に示す実施形態では
、外側チャンバ30内で、これに沿って摺動可能に、内側チャンバ10を中心と
して同心にピストン32が取り付けられている。例えば34等の適切な封止ガス
ケットによって、ピストン32は、図2の実施形態の外側チャンバ30を2つの
対応する部分36および38に分割する。オーリング40および42は、分室3
6をショック・アブソーバ2の外側の環境から分離ないし隔離する。
【0019】 内側チャンバ10に戻り、その部分24は、その下部に複数のオリフィス44
を有し、オリフィス44は各々、内側チャンバ10の部分24と外側チャンバ3
0の分室38との間の流体伝達通路を形成するものである。例えば46で示す針
端バルブ等の従来の種類のバルブを、オリフィスの少なくとも1つに嵌め込み、
部分24と分室38との間の流体の流量を調節可能とする。
【0020】 部分18を周囲環境から分離するために、開口8に対する筐体4のくびれた部
分に、シール48を設ける。結果として、ピストン・ロッド11が軸16に沿っ
て同軸に移動可能であっても、内側チャンバ10の部分18は、それでもなお外
側環境から分離ないし隔離される。
【0021】 開口8を越えて延出するピストン・ロッド11の部分は、その端部が例えば穴
52を有する取り付けブラケット50等の固定手段に一体化されている。取り付
けブラケット50は、穴52を介して、ボルトによって車両の別の部分に留める
ことができる。ブラケット50は、フランジ延長部54を有し、ここに空気導入
口56が設けられている。空気導入口56の目的については、図3を参照して以
下に説明する。
【0022】 内側チャンバ10、特にその部分24に、例えば作動液のような非圧縮性流体
を供給する。この非圧縮性流体は、オリフィス44を介して部分24と流体伝達
状態にある外側チャンバ30の分室すなわち分室38に供給される。
【0023】 本発明のショック・アブソーバの図2の実施形態では、分室36に、例えば加
圧ガス等の別の流体を供給する。分室36に供給されるガスの圧力を、図示しな
い何らかのバルブによって調整することで、ピストン32に対する力が常に偏向
していて、分室38内の作動油をオリフィス44によって内側チャンバ10の部
分24内へと常に押し出すようにすることができる。また、内側チャンバ10の
部分24内の作動油は、ピストン12の表面26に対して作用するので、分室3
6内のガスの圧力を所定の量に設定することにで、ショック・アブソーバ2の所
望の剛性ないし弾性を得ることができる。
【0024】 部分24と分室38との間の流体の流量を調節することで、ショック・アブソ
ーバ2の剛性を調整することも可能である。従って、分室36に供給されるガス
の圧力ならびに各オリフィス44の開口の大きさは、双方とも、ショック・アブ
ソーバ2の剛性ないし弾性を規定する要因となる。
【0025】 動作において、本発明のショック・アブソーバが取り付けられている車両が衝
撃に遭遇した場合、ピストン・ロッド11と筐体4との間に相対的な動きが生じ
る。この結果、ピストン12の動きが開口18から遠ざかると仮定すると、ピス
トン12によって、内側チャンバ10の部分24内の作動油が、オリフィス44
を介して分室38内に押し出される。ここで、ピストン12の動きによって更に
流体が部分24からコンパートメト38内に押し出された場合、外側チャンバ3
0内のピストン32が筐体4のくびれ部分の方向へと動く。分室36内の加圧ガ
スは、当然ピストン32による動きに対して作用し、これによって、その動きを
抑える。最終的な効果は、むろん、車両内の運転者、および、もしいれば、同乗
者とに提供される乗車部が緩衝されることである。
【0026】 図3に、本発明の別の機構を示す。この実施形態および、図4に示す以下に説
明する実施形態においては、図1および2に示したものと同じ構成要素は、全て
同じ名称で示す。
【0027】 続けると、図3に示す本発明のショック・アブソーバの実施形態は、開口8を
越えて延出するピストン・ロッド10の部分を覆うように配置された、例えばゴ
ム・カバー56等のエラストマ・チューブ手段を備える。エラストマ・チューブ
56は、ナット58またはこれと同等のものによって、フランジ54に固定して
結合されている。エラストマ・チューブ56の他端は、同様に筐体4の延長部6
0に固定されているが、エラストマ・チューブ56のこの端部を筐体10に固定
するために用いられるナットまたはこれと同等のものは、簡略化のため図示しな
い。チューブ56はエラストマであるので、ピストン・ロッド11の動きと共に
伸張または収縮することができる。空気導入口56を介して、例えば空気のよう
な流体を圧力下でエラストマ・チューブ56内に注入して、膨張したエラストマ
・チューブ56が空気ばねとして作用してショック・アブソーバ2の緩衝能力を
更に高めるようにできる。
【0028】 ピストン・ロッド11の内側チャンバ10への陥没を防ぐために、ピストン・
ロッド11の周囲にコイルばね60を設け、フランジ54の底面62と筐体4の
延長部60の表面64との間に介在させる。コイルばね60をこのように配置す
ることで、本発明のショック・アブソーバ2を取り付けた車両が突然、衝撃にあ
っても、かかる突然の衝撃によってピストン・ロッド11が筐体10に陥没する
ことはない。
【0029】 図3に示す実施形態では、ショック・アブソーバ2の剛性を与えるのは、内側
チャンバ10の部分24および外側チャンバ30の分室38内の作動油またはい
ずれかの他の同等の非圧縮性流体、外側チャンバ30の分室36内の加圧ガス、
およびエラストマ・バッグ56によって与えられるエア・クッションである。そ
れらの構成要素のいずれか1つの量または圧力のいずれかを調整することによっ
て、剛性ないし弾性を規定することができる。
【0030】 図3の実施形態では、内側チャンバ10内部のピストン・ロッド11の一部に
おいて、ピストン・ロッド11の周りに、コイルばね66を追加することができ
る。更に、ピストン・ロッド11が内側チャンバ10の閉鎖端から離れる方向に
突然引っ張られた場合に、ばね60がピストン・ロッド11の損傷を防ぐ。ばね
66が適所にあれば、たとえピストン・ロッド10が内側チャンバ10の閉鎖端
から突然引っ張られたとしても、ピストン12が内側チャンバ10の表面68に
接触することはない。
【0031】 図4は、本発明のショック・アブソーバの別の実施形態を示す。前述のものと
同様に、内側チャンバ10は、ピストン12によって、2つの部分18および2
4に分割されている。しかしながら、先の実施形態とは異なり、外側チャンバ3
0は、ここでは2つの周辺ピストン、すなわちピストン32および新たに加えら
れたピストン68を有する。ピストン32および68の各々は、外側チャンバ3
0の長さに沿って摺動して移動可能である。一方、外側チャンバ30は、3つの
分室、すなわち以前の端部分室36および38ならびに新たな中央または中間分
室70に分割されている。図4の実施形態では、コンパートメト36(分室)に
は、例えば作動油等の非圧縮性流体が充填されている。内側チャンバ10の部分
24には、同様に、同じ非圧縮性流体が充填されている。また、内側チャンバ1
0および外側チャンバ30を分離する壁に、オリフィス44と同様のオリフィス
72が穿たれて、部分24と分室36との間で流体伝達通路を確立するようにな
っている。図4の実施形態では、加圧気体性流体を中央分室70に供給して、ピ
ストン32および68の双方に対して筐体4の両端方向への偏向力が作用するよ
うになっている。
【0032】 動作において、図4の実施形態のショック・アブソーバは、筐体4に対するピ
ストン・ロッド11の動きが、部分18および24内の作動油によって抑えられ
る。例えば、ピストン・ロッド11が内側チャンバ10の閉鎖端の方向へと動い
た場合、部分24内の流体は、オリフィス44から分室38内へと流れる。同時
に、分室36内の流体はオリフィス72によって部分18内へと流れる。オリフ
ィス72の大きさは、同様に調節可能であり、部分18と分室36との間の流体
の流量を規制できる。
【0033】 逆の状況では、ピストン・ロッド11が開口8に向かう方向にピストン12を
動かし、次いで部分18内の流体が分室36内に押し出される一方、外側チャン
バ38の分室38内の流体が内側チャンバ10の部分24内に送出される。図4
の実施形態において設けられる構成によって、ピストン・ロッド11と筐体4と
の間の相対的な動きが容易に抑えられる。
【0034】 図4の実施形態では、ショック・アブソーバ2の所望の剛性の調整を行うため
の要素には、中央分室70内の加圧ガスの量、オリフィス44および72のそれ
ぞれのセットが内側チャンバ12の2つの部分18、24と外側チャンバ30の
2つの端部分室36、38との間での流体の交換に設定した流量、ならびに、エ
ラストマ・カバー56によって与えられる空気緩衝が含まれる。図3に示したば
ね66を、図4の実施形態の部分18内のピストン・ロッド10の部分の周りに
も配置できるが、簡略化のために図4には図示しない。
【0035】 本発明のショック・アブソーバまたは制動装置(減衰装置)の別の実施形態を
、図5および6に例示するような断面図で示す。図5および6に示すショック・
アブソーバ80について、図1ないし4に示す構成要素と同じである同一の構成
要素またはそれと同等のものについては、同じ名称で示す。
【0036】 図5は、伸張位置にあるショック・アブソーバ80を示し、この場合、取り付
けブラケット50および筐体4は、伸張矢印82によって示すように、それぞれ
の最も遠い位置まで互いから遠ざかって移動している。一方、図6は、収縮矢印
84によって示すように、取り付けブラケット50および筐体4が互いの方へと
動いて、ショック・アブソーバ・アセンブリをその最もコンパクトな構成に収縮
させていることを示す。図示および理解の容易さのため、図3に示すばね66は
、図5および6では図示しない。
【0037】 図5および6に示すような本発明のショック・アブソーバの実施形態では、筐
体4に対向する取り付けブラケット50の側に、穴84が形成されている。更に
示すように、エラストマ・チューブまたはカバー56は、その一端が、ナット5
8とねじ切りによって共同するフランジ延長部54によって、取り付けブラケッ
トに固定されている。弾性カバー56の他端は、筐体4のフランジ86に取り付
けられ、共同するねじ切りナット88によってそれに固定されている。このため
、弾性カバー56は、筐体4の内側チャンバ10を越えて延出するピストン・ロ
ッド11の部分を囲むためのエンクロージャ手段(格納手段、封入手段、包囲手
段)として作用する。エラストマ・カバー56は可撓性であるので、例えば空気
のような気体性流体を、ポート56を介して、エラストマ・カバー56によって
囲まれた空間90に導入することができる。なお、空間90に導入される気体性
流体は、所定の圧力を有する。穴84は空間90の延長部分である。
【0038】 図5および6に示す実施形態では、筐体4は、更に、取り付けブラケット50
に対向する側から延出した、穴84の開口に対応する寸法を有する延長部92を
有する。延長部92は、内側チャンバ10の延長部分と見なすこともできる。い
ずれにせよ、穴84および穴84と噛み合うプランジャとして作用する延長部9
2のそれぞれの寸法は、プランジャ92が穴84と噛み合う場合に望まれる抵抗
力の量に応じて変動させることができる。これは、筐体4および取り付けブラケ
ット50が互いの方へ相対的に移動すると、空間90内の気体性流体は圧縮され
る傾向にあり、プランジャ92が穴84に向かって更に近づくように動くと、空
間90内の圧力が増大する傾向にあるという事実のためである。
【0039】 実際、経験的な研究によると、プランジャ92の前面94が穴84の入口また
は開口96に到達した場合、空間90内の圧力は穴84内部の圧力と等しくなる
。また、筐体4およびブラケット・マウント50が互いに向かって動き続けて、
プランジャ92が穴84内に前進し続けると、対応して穴84内部の圧力が増大
し、これに比例して大きな抵抗力がプランジャ92に対して作用し、これによっ
て、ショック・アブソーバ80は、ショック・アブソーバ80が取り付けられて
いる車両に対して、常に増大し続ける緩衝効果を与えることができる。かかる圧
縮性の制動は、プランジャ92の前進のために穴84内の空間が常に減っている
という事実によるものである。
【0040】 図6に最もよく図示されるように、図5および6に示す制動装置の実施形態は
、内側チャンバ18の延長部として形成された空洞98を有する。更に、図5お
よび6のショック・アブソーバ80のピストン100は、先の実施形態のピスト
ン12とは異なり、少なくとも1つの通路102が貫通するように構成されて、
内側チャンバ10の部分18および24間に流体伝達通路を生じるようになって
いる。このため、内側チャンバ10に、例えば非圧縮性作動油等の流体が充填さ
れている場合、ショック・アブソーバ80が図6に示すような収縮モードにある
と、部分24内の流体は、方向矢印104によって示すように、通路102を介
して部分18に至る。
【0041】 一方、図5に示すような伸張モードでは、部分18内の流体は、方向矢印10
6によって示すように、通路102を介して内側チャンバ10の部分24へと流
れる。通路102の直径を調節することによって、内側チャンバ10に沿ってピ
ストン100が移動する速度を調整することができる。これは、内側チャンバ1
0の通路102を介して流れる流体の量が、ピストン100の動きに対して流体
が与える制動の量に関連するためである。
【0042】 ピストン100は、部材108を有する。部材108は、ピストン100に取
り付けられているか、またはピストン100から延出しており、図5および6に
示すような本発明のショック・アブソーバの実施形態において、更に別のプラン
ジャとして作用する。プランジャ108は、これに対向する空洞98の開口と一
致するように構成された寸法を有するので、プランジャ108は空洞98と容易
に噛み合うことができる。
【0043】 プランジャ92と穴84との間の共同と同様に、ブラケット50および筐体4
が互いから離れて相対的に動く場合、ピストン102から延出するプランジャ1
08は、ピストン・ロッド11によって、空洞98の方向へ動かされる。この場
合も、経験的な研究および計算によると、プランジャ108の面110が空洞1
98の開口112にほぼ到達する時点までに、内側チャンバ10内の流体の圧力
および空洞98内に残っている流体の圧力は、ほぼ等しくなる。プランジャ10
8および空洞98が、更に互いの方へ相対的に動くと、内側チャンバ10内の流
体は、図5に示す方向矢印106によって示されるように、部分18から部分2
4に流れる傾向があることを注記しておく。更に、流体は、部分18から通路1
14を介して外側チャンバ30の分室36に流れる傾向がある。
【0044】 また、プランジャ108が更に空洞98内に前進すると、通路114への開口
が、プランジャ108の側壁によって覆われる。従って、空洞98内部の流体の
圧力は、プランジャ108が空洞98内に前進した距離に比例して増大する。こ
の増大する抵抗圧力は、プランジャ108の動き、従ってピストン100の動き
、および、むろんピストン・ロッド11の動きに対して制動を与える。結果とし
て、ショック・アブソーバ80が図5に示すような伸張モードにある場合、ショ
ック・アブソーバ80が取り付けられている車両に緩衝効果が与えられる。
【0045】 図5および6に示す実施形態は、双方とも内側チャンバ10の外部にある穴8
4およびプランジャ92の共同を設けるが、空洞98と同様の更に別の空洞を、
例えば図5に示すような内側チャンバ10の底面等、内側チャンバ10の他方の
側に形成することも可能であることは認められよう。同様に、ピストン100を
ピストン・ロッド11に固定するナット116の代わりに、ピストン11に別の
プランジャを追加することができる。このため、図6に示すような圧縮モードに
おいて穴84と共同するプランジャ92の代わりに、ピストン・ロッド10に追
加した別のプランジャが、内側チャンバ10の底面に形成された追加の空洞と共
同して、プランジャ92および穴84に関して上述したような制動をショック・
アブソーバ80に与えることができる。むろん、置換プランジャおよび空洞のみ
を設けるのではなく、この内側チャンバ10の追加のプランジャおよび空洞の対
と共に、プランジャ94および穴84が引き続き互いに共同して、ショック・ア
ブソーバ80に更にいっそう制動を与えることができる。一方、制動の量は、そ
れぞれのプランジャ/穴および/またはプランジャ/空洞のセットの寸法を変え
ることで調整できる。
【0046】 図1ないし4に示すような本発明の実施形態と同様に、図5および6に示すシ
ョック・アブソーバの実施形態も、外側チャンバ30を少なくとも2つの分室す
なわち図示のような分室36および分室38に分割する分離ピストン32を有す
る。上述のように、内側チャンバ10および外側分室36には、例えば非圧縮性
作動油等の流体が充填されている。追加の制動を与えるために、分室38に、圧
力下で気体性流体を投入する。分室38内の加圧空気は、分室36内、および従
って内側チャンバ10の作動油に対して反応する傾向がある。むろん、内側チャ
ンバ10および分室36を充填する作動油ならびに分室38を充填する加圧ガス
の代わりに、内側チャンバ10において逆を適用し、分室36には代わりに加圧
ガスを充填し、一方分室38に非圧縮性作動油を充填することができる。
【0047】 本発明は詳細において多くの変形、修正および変更が可能であり、この明細書
を通して記載し、添付図面に図示した全ての事項は、例示のみとして解釈され、
限定の意味では解釈されないことを意図するものである。従って、本発明は、こ
れに添付する請求の範囲の技術思想および範囲によってのみ限定されることを意
図するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のショック・アブソーバの側面図である。
【図2】 本発明のショック・アブソーバの断面図である。
【図3】 空気ばねサブアセンブリを搭載した本発明のショック・アブソーバの別の断面
図である。
【図4】 本発明のショック・アブソーバの第2の実施形態である。
【図5】 伸張位置における本発明のショック・アブソーバの改良した実施形態の断面図
である。
【図6】 収縮状態の本発明のショック・アブソーバの改良した実施形態の断面図である
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),CA,JP,K R 【要約の続き】 気体の圧力の双方が、ショック・アブソーバの剛性を規 定する一因となる。

Claims (55)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側チャンバおよび外側チャンバを有する筐体を有してなり
    、前記内側チャンバが一端に開口を有し、 一端が前記内側チャンバの少なくとも一部に沿って長手方向に移動可能であり
    、他端が前記開口を越えて延出している、前記開口に対して配置され前記開口を
    介して摺動して移動可能なロッドを有してなり、 前記ロッドの前記他端が固定して結合された取り付け部材を有してなり、 前記内側チャンバ内部の前記ロッドと共に移動可能であるように前記ロッドの
    前記一端に結合されたピストン手段を有してなり、前記ピストン手段がプランジ
    ャ手段を有し、 前記内側チャンバが一端に少なくとも1つの空洞を有し、前記取り付け部材お
    よび前記筐体が互いから離れるように移動する場合に前記空洞に前記プランジャ
    手段が噛み合うことができる、ショック・アブソーバ。
  2. 【請求項2】 前記内側チャンバを充填する流体を更に有してなり、 前記プランジャ手段がほぼ前記空洞の開口に位置する場合に前記空洞内の流体
    の圧力と前記内側チャンバ内の前記流体の圧力とがほぼ等しく、 前記空洞内の前記流体の圧力は前記プランジャ手段が前記空洞内部に前進した
    距離に比例して増大する、請求項1のショック・アブソーバ。
  3. 【請求項3】 前記内側チャンバおよび前記外側チャンバ間で流体の伝達を
    可能とするように前記チャンバ間を接続する少なくとも1つのオリフィスをさら
    に有してなり、前記空洞内の前記流体は、前記空洞と噛み合っている前記プラン
    ジャ手段によって圧縮され、前記オリフィスを介して前記外側チャンバへと押し
    出され、 前記プランジャ手段によって圧縮された結果として生じる前記空洞内の前記流
    体の増大した圧力は、前記ピストン手段の動きを抑えるように作用し、これによ
    って前記ショック・アブソーバに制動を与える、請求項2のショック・アブソー
    バ。
  4. 【請求項4】 前記ショック・アブソーバに対する制動の量は、少なくとも
    前記オリフィスの寸法、または前記空洞および前記プランジャ手段のそれぞれの
    寸法を調節することによって変えることができる、請求項3のショック・アブソ
    ーバ。
  5. 【請求項5】 前記ロッドは、前記取り付け部材に形成された穴を介して前
    記取り付け部材に固定して結合されており、前記ショック・アブソーバは更に、 前記筐体から前記取り付け部材の方へ延出する他のプランジャ手段であって、
    前記他のプランジャ手段の動きは前記ロッドによって導かれ、前記他のプランジ
    ャ手段および前記取り付け部材が互いの方へ動く場合に前記他のプランジャ手段
    は前記穴と噛み合う、前記他のプランジャ手段を有してなる、請求項1のショッ
    ク・アブソーバ。
  6. 【請求項6】 前記内側チャンバ内に蓄えられた流体をさらに有してなり、
    および 前記ピストン手段は、前記流体が前記ピストン手段を介して流れることを可能
    とする少なくとも1つの通路を含み、前記通路の寸法は、前記ピストン手段を通
    過する流体の量を制限するために調節可能であり、これによって、前記内側チャ
    ンバ内の前記ピストン手段の動きに選択的な抵抗を与える、請求項1のショック
    ・アブソーバ。
  7. 【請求項7】 前記外側チャンバに沿って移動可能な、前記外側チャンバを
    少なくとも2つの分室に分割するための分離手段をさらに有してなり、 前記内側チャンバおよび前記外側チャンバの前記分室のうち1つを接続してそ
    れらの間で流体の伝達を可能とする少なくとも1つのオリフィスをさらに有して
    なり、 前記内側チャンバおよび前記1つの分室内に蓄えられた1つの流体を有してな
    り、 前記分室のうち他方に蓄えられた他の流体をさらに有してなり、前記1つの流
    体が前記内側チャンバから前記1つの分室内へと押し出されることを阻止するた
    めに前記他の流体が加圧される、請求項1のショック・アブソーバ。
  8. 【請求項8】 一端が前記取り付け部材に固定して取り付けられ、他端が前
    記筐体に固定して取り付けられて、前記開口を越えて延出する前記ロッドの部分
    を囲むための可撓性エンクロージャ手段をさらに有してなり、前記可撓性エンク
    ロージャ手段で内に圧力下で気体性の流体が導入され、 前記エンクロージャ手段が前記気体性の流体によって所与の圧まで膨張した際
    に、前記エンクロージャ手段は、内部に蓄えられた前記加圧された気体性流体と
    共に、前記ショック・アブソーバの剛性特性の一因となる、請求項1のショック
    ・アブソーバ。
  9. 【請求項9】 前記筐体から前記取り付け部材の方へ延出し、前記ロッドに
    よってその動きが導かれる他のプランジャ手段をさらに有してなり、 前記エラストマ・エンクロージャ手段内の前記気体性流体の圧力が所定の圧力
    を有し、前記他のプランジャ手段がほぼ前記穴の入口に位置する場合に前記エラ
    ストマ・エンクロージャ手段内部の前記気体性流体の圧力が前記穴内の前記気体
    性流体の圧力とほぼ等しく、前記穴内の前記気体性流体の圧力は前記他のプラン
    ジャ手段が前記穴内部に前進した距離に比例して増大し、これによって前記ショ
    ック・アブソーバに制動を与える、請求項8のショック・アブソーバ。
  10. 【請求項10】 前記ショック・アブソーバに対する制動の量は、前記穴お
    よび前記他のプランジャ手段のそれぞれの寸法を調節することで変えることがで
    きる、請求項9のショック・アブソーバ。
  11. 【請求項11】 前記外側チャンバは前記内側チャンバに対して同心の関係
    にある、請求項1のショック・アブソーバ。
  12. 【請求項12】 前記筐体は車両の一部に結合され、前記取り付け部材は前
    記車両の別の部分に結合され、前記ロッドと前記筐体との間の制動された相対的
    な移動によって前記車両の乗車部が緩衝される、請求項1のショック・アブソー
    バ。
  13. 【請求項13】 前記1つおよび他の流体のうち1つが気体からなり、前記
    1つおよび他の流体の他方は作動油からなり、請求項7のショック・アブソーバ
  14. 【請求項14】 1つのチャンバおよび該1つのチャンバの外部にある他の
    チャンバを有する筐体を有してなり、前記1つのチャンバは一端に開口を有し、 一端が前記1つのチャンバの少なくとも一部に沿って長手方向に移動可能であ
    り、他端が前記開口を越えて延出している、前記開口に対して配置され前記開口
    を介して移動可能なロッドを有してなり、 前記ロッドの前記他端が固定して結合された取り付け部材を有してなり、前記
    取り付け部材内には穴が形成されており、 前記筐体から前記取り付け手段の方へ延出するプランジャ手段を有してなり、
    前記プランジャ手段および前記取り付け手段が互いの方へ相対的に動く場合に前
    記プランジャ手段が前記穴に噛み合う、ショック・アブソーバ。
  15. 【請求項15】 前記ロッドと共に摺動可能に移動できるように前記ロッド
    の前記一端に結合されたピストン手段をさらに有してなり、 前記ピストン手段から延出する他のプランジャ手段をさらに有してなり、 前記1つのチャンバの一端における少なくとも1つの空洞であって、前記ロッ
    ドが動いて前記ピストン手段を前記空洞がある前記1つのチャンバの前記端部の
    方へ導く場合に前記他のプランジャ手段が噛み合う前記空洞をさらに有してなる
    、請求項14のショック・アブソーバ。
  16. 【請求項16】 前記1つのチャンバを充填する流体をさらに有してなり、 前記他のプランジャ手段がほぼ前記空洞の開口にある場合に前記空洞内の流体
    の圧力と前記1つのチャンバ内の前記流体の圧力とがほぼ等しく、 前記空洞内の前記流体の圧力は前記他のプランジャ手段が前記空洞内部に前進
    した距離に比例して増大する、請求項15のショック・アブソーバ。
  17. 【請求項17】 前記1つのチャンバおよび前記他のチャンバ間で流体の伝
    達を可能とするために前記チャンバ間を接続する少なくとも1つのオリフィスを
    さらに有してなり、前記空洞内の前記流体は、前記空洞と噛み合っている前記他
    のプランジャ手段によって圧縮され、前記オリフィスを介して前記他のチャンバ
    へと押し出され、 前記他のプランジャ手段によって圧縮された結果として生じる前記空洞内の前
    記流体の増大した圧力は、前記ピストン手段の動きを抑えるように作用し、これ
    によって前記ショック・アブソーバに制動を与える、請求項16のショック・ア
    ブソーバ。
  18. 【請求項18】 前記ショック・アブソーバに対する制動の量が、前記オリ
    フィスの寸法、前記穴および前記プランジャ手段のそれぞれの寸法、ならびに前
    記空洞および前記他のプランジャ手段のそれぞれの寸法の少なくとも1つを調節
    することによって変えることができる、請求項17のショック・アブソーバ。
  19. 【請求項19】 前記1つのチャンバ内に蓄えられた流体をさらに有してな
    り、 前記ピストン手段は、前記流体が前記ピストン手段を介して流れることを可能
    とする少なくとも1つの通路を含み、前記通路の寸法は、前記ピストン手段を通
    過する流体の量を制限するために調節可能であり、これによって、前記1つのチ
    ャンバ内の前記ピストン手段の動きに選択的な抵抗を与える、請求項15のショ
    ック・アブソーバ。
  20. 【請求項20】 前記他のチャンバに沿って移動可能な、前記他のチャンバ
    を少なくとも2つの分室に分割するための分離手段をさらに有してなり、 前記1つのチャンバと前記他のチャンバの前記分室のうち1つとを接続してそ
    れらの間で流体の伝達を可能とする少なくとも1つのオリフィスをさらに有して
    なり、 前記1つのチャンバおよび前記1つの分室内に蓄えられた1つの流体を
    さらに有してなり、 前記分室のうち他方に蓄えられた他の流体をさらに有してなり、前記1つの流
    体が前記内側チャンバから前記1つの分室内へと押し出されることを阻止するた
    めに前記他の流体が加圧される、請求項16のショック・アブソーバ。
  21. 【請求項21】 前記1つおよび他の流体のうち1つが気体からなり、前記
    1つおよび他の流体の他方は作動油からなる、請求項20のショック・アブソー
    バ。
  22. 【請求項22】 一端が前記取り付け部材に固定して取り付けられ、他端が
    前記筐体に固定して取り付けられて、前記開口を越えて延出する前記ロッドの部
    分を覆うための可撓性エンクロージャ手段を有してなり、前記可撓性エンクロー
    ジャ手段内には圧力下で気体性の流体が導入され、 前記エンクロージャ手段が所与の圧力まで膨張したなら、前記エンクロージャ
    手段は、内部に蓄えられた前記加圧された気体性流体と共に、前記ショック・ア
    ブソーバの剛性特性の一因となる、請求項15のショック・アブソーバ。
  23. 【請求項23】 前記エンクロージャ手段内の前記気体性流体の圧力が所与
    の圧力を有し、前記他のプランジャ手段がほぼ前記穴の入口に位置する場合に前
    記エンクロージャ手段内部の前記気体性流体の圧力は前記穴内の前記気体性流体
    の圧力とほぼ等しく、前記穴内の前記気体性流体の圧力は前記他のプランジャ手
    段が前記穴内部に前進した距離に比例して増大し、これによって前記ショック・
    アブソーバに制動を与える、請求項22のショック・アブソーバ。
  24. 【請求項24】 1つのチャンバおよび該1つのチャンバの外部にある他の
    チャンバを有する筐体を有してなり、前記1つのチャンバは一端に開口を有し、
    前記1つおよび他のチャンバは互いに流体が伝達する状態にあり、 前記他のチャンバ内で移動可能な、前記他のチャンバを少なくとも2つの分室
    に分割するための分離手段を有してなり、 一端が前記1つのチャンバの少なくとも一部に沿って長手方向に移動可能であ
    り、他端が前記開口を越えて延出している、前記開口に対して配置され前記開口
    を介して移動可能なロッドを有してなり、 前記ロッドの周囲に取り付けられ、前記1つのチャンバと共に移動可能である
    ピストン手段を有してなり、 前記ピストン手段から延出するプランジャ手段を有してなり、 前記1つのチャンバおよび前記2つの分室のうち1つ内に蓄えられた第1の流
    体を有してなり、前記第1の流体は前記ピストン手段の動きに抵抗を与え、 前記1つのチャンバの一端に形成された空洞を有してなり、 前記空洞内の前記第1の流体の圧力は、前記プランジャ手段が前記空洞内に前
    進した距離に比例して増大して、これに対応して前記ピストン手段の動きに対す
    る抵抗を増大させる、制動装置。
  25. 【請求項25】 前記分室のうち他方に蓄えられる第2の流体をさらに有し
    てなり、前記第2の流体は、前記第1の流体に対して所定の圧力を加えて、前記
    ピストン手段の動きに対して前記第1の流体が与える抵抗を高める、請求項24
    の制動装置。
  26. 【請求項26】 前記空洞は、前記開口を有する前記1つのチャンバの前記
    端部にあり、前記ロッドおよび前記筐体が互いから離れるように相対的に動く場
    合に前記ピストン手段の動きが抑えられる、請求項24の制動装置。
  27. 【請求項27】 前記ロッドの前記他の端部が接続された取り付け部材をさ
    らに有してなり、 前記筐体に対向して前記取り付け部材に形成された穴をさらに有してなり、 前記穴に対向する前記筐体から延出する他のプランジャ手段をさらに有してな
    り、前記他のプランジャ手段は、前記筐体および前記取り付け部材が互いの方へ
    と相対的に動く場合に前記穴と噛み合う、請求項24の制動装置。
  28. 【請求項28】 前記ロッドの前記他端を囲むための可撓性エンクロージャ
    手段をさらに有してなり、 圧力下で前記エンクロージャ手段内に導入される気体性流体をさらに有してな
    り、 前記エンクロージャ手段は、内部に蓄えられた前記加圧された気体性流体と共
    に、前記ショック・アブソーバの剛性特性の一因となる、請求項27の制動装置
  29. 【請求項29】 前記エンクロージャ手段内の前記気体性流体の圧力が所与
    の圧力を有し、前記他のプランジャ手段がほぼ前記穴の入口に位置する場合に前
    記エンクロージャ手段内部の前記気体性流体の圧力は前記穴内の前記気体性流体
    の圧力とほぼ等しく、前記穴内の前記気体性流体の圧力は前記他のプランジャ手
    段が前記穴内部に前進した距離に比例して増大し、これによって前記制動装置に
    制動を与える、請求項28の制動装置。
  30. 【請求項30】 前記ショック・アブソーバに対する制動の量は、少なくと
    も前記空洞および前記プランジャ手段のそれぞれの寸法または前記穴および前記
    他のプランジャ手段のそれぞれの寸法を調節することによって変えることができ
    る、請求項27の制動装置。
  31. 【請求項31】 前記ピストン手段は、前記第1の流体が前記ピストン手段
    を介して流れることを可能とする少なくとも1つの通路を含み、前記通路の寸法
    は、前記ピストン手段を通過する流体の量を制限するために調節可能であり、こ
    れによって、前記1つのチャンバ内の前記ピストン手段の動きに選択的な抵抗を
    与える、請求項24の制動装置。
  32. 【請求項32】 内側チャンバおよび該内側チャンバの少なくとも一部を囲
    む外側チャンバを有する筐体を有してなり、前記内側チャンバが一端に開口を有
    し、 一端が前記内側チャンバの少なくとも一部に沿って長手方向に移動可能であり
    、他端が前記開口を越えて延出しており車両の一部に結合するために適合させる
    ことができる、前記開口に対して配置され前記開口を介して摺動して移動可能な
    ロッドを有してなり、 前記ロッドの動きと共に移動可能であるように前記ロッドの前記一端に結合さ
    れたピストンを有してなり、 前記内側チャンバおよび前記外側チャンバ間で流体の伝達を可能とするように
    前記チャンバ間を接続する少なくとも1つのオリフィスを有してなり、前記外側
    チャンバは、これに沿って移動可能な分離手段によって少なくとも2つの分室に
    分割されており、および 前記内側チャンバ内および前記オリフィスを介して前記内側チャンバに接続さ
    れた前記外側チャンバの1つの分室内に供給される非圧縮性流体を有してなり、
    前記非圧縮性流体は前記ピストンの動きを抑えるために有効であり、 前記ロッドが動いたために前記開口に対して前記ピストンの位置が変わったこ
    とによって前記内側チャンバの体積が変化した場合、前記内側チャンバと前記1
    つの分室との間で必要量の前記非圧縮性流体が交換されるために、前記内側チャ
    ンバ内の非圧縮性流体の量がそれに応じて変動する、ショック・アブソーバ。
  33. 【請求項33】 前記内側チャンバと流体の伝達が行われない前記外側チャ
    ンバの他方の分室内に供給される他の流体を有してなり、前記他の流体は、前記
    ピストンが前記ロッドによって前記開口から離れる方へ動かされたために前記非
    圧縮性流体が前記1つの分室に導入される場合に、前記1つの分室の体積の拡大
    に対して更に制動抵抗を与え、前記ロッドの動きを最適に抑えるような所定の圧
    力に加圧される、請求項32のショック・アブソーバ。
  34. 【請求項34】 前記内側チャンバと流体の伝達が行われない前記外側チャ
    ンバの他方の分室内に供給される他の流体をさらに有してなり、前記他の流体は
    、前記分離手段に対して一定の偏向圧力を加えるような所定の圧力に加圧されて
    、前記ピストンが前記開口に近付くように動いたことによって前記内側チャンバ
    の体積が増大した場合に、前記分離手段は前記偏向圧力によって動いて前記1つ
    の分室の体積を減少させ、これによって、前記内側チャンバの前記増大した体積
    を充填するのに必要な前記非圧縮性流体の量を、前記1つの分室から前記内側チ
    ャンバ内へと押し出す、請求項32のショック・アブソーバ。
  35. 【請求項35】 前記1つの分室は、前記内側チャンバから押し出された前
    記非圧縮性流体のいずれかを受容するため、および、前記内側チャンバを充填す
    るのに必要ないずれかの追加量の前記非圧縮性流体を供給するための貯蔵槽とし
    て機能する、請求項32のショック・アブソーバ。
  36. 【請求項36】 前記内側チャンバと前記1つの分室との間の前記非圧縮性
    流体の流量を制御することによって前記ショック・アブソーバの所望の剛性を規
    定する一因となるための、前記オリフィスに嵌合された調節可能なバルブをさら
    に有してなる、請求項32のショック・アブソーバ。
  37. 【請求項37】 一端が前記ロッドの前記他端におけるフランジ延長部に固
    定して取り付けられ、他端が前記筐体の延長部に固定して取り付けられて、前記
    開口を越えて延出する前記ロッドの部分を囲むためのエラストマ・チューブ手段
    をさらに有してなり、前記フランジ延長部は入口を有し、この入口において前記
    チューブ手段内に圧力下で気体性流体を導入し、 前記チューブ手段が所与の圧力まで膨張したなら、前記チューブ手段は、内部
    に蓄えられた前記加圧された気体性流体と共に、前記ショック・アブソーバの所
    望の剛性を規定する一因となる、請求項32のショック・アブソーバ。
  38. 【請求項38】 前記開口を越えて延出する前記ロッドの部分の周囲に配置
    され、前記フランジ延長部と前記筐体延長部との間に位置付けられたコイルばね
    であって、偏向力を加えて、前記筐体延長部から前記フランジ延長部を分離させ
    て、これによって、更に前記ショック・アブソーバの前記所望の剛性を規定する
    一因となる前記コイルばねをさらに有してなる、請求項37のショック・アブソ
    ーバ。
  39. 【請求項39】 前記内側チャンバ内で移動可能な前記ロッドの部分の周囲
    に配置されたコイルばねをさらに有してなり、前記コイルばねは、前記ピストン
    と、前記内側チャンバの前記一端における前記開口と共面の関係にある表面との
    間に介在されて、前記開口へ向かう前記ピストンの動きを緩和する、請求項32
    のショック・アブソーバ。
  40. 【請求項40】 前記筐体は前記車両の別の部分に結合され、前記ロッドと
    前記筐体との間の抑えられた相対的な動きによって前記車両の乗車部が緩衝され
    る、請求項32のショック・アブソーバ。
  41. 【請求項41】 前記非圧縮性流体は作動油からなる、請求項32のショッ
    ク・アブソーバ。
  42. 【請求項42】 前記他の流体は気体からなる、請求項33のショック・ア
    ブソーバ。
  43. 【請求項43】 一端に開口を有する内側チャンバおよび該内側チャンバの
    少なくとも一部を囲む外側チャンバを有する筐体を有してなり、 前記外側チャンバの所与の長さに沿って移動可能であり、前記外側チャンバか
    ら1つの端部の分室を分割するための第1の分離手段を有してなり、 前記外側チャンバの別の所与の長さに沿って移動可能であり、前記外側チャン
    バから他方の端部の分室を分割するための第2の分離手段を有してなり、 一端が前記内側チャンバの少なくとも一部に沿って長手方向に移動可能であり
    、他端が前記開口を越えて延出している、前記開口に対して配置され前記開口を
    介して移動可能なロッドを有してなり、 前記ロッドと共に移動可能であるように前記ロッドの前記一端に結合されたピ
    ストンを有してなり、 前記内側チャンバおよび前記外側チャンバの前記1つの端部の分室間で流体の
    伝達を可能とするように前記チャンバおよび前記1つの端部の分室間を接続する
    少なくとも1つのオリフィスを有してなり、 前記内側チャンバおよび前記外側チャンバの前記他方の端部の分室間で流体の
    伝達を可能とするように前記チャンバおよび前記他方の端部の分室を接続する少
    なくとも1つの他のオリフィスを有してなり、 前記内側チャンバ内および前記それぞれのオリフィスを介して前記内側チャン
    バに接続された前記外側チャンバの前記分室の各々内に供給される非圧縮性流体
    を有してなり、 前記ロッドが動いたことによる前記開口に対する前記ピストンの位置に応じて
    、前記内側チャンバと前記分室の各々との間で前記内側チャンバ内の前記非圧縮
    性流体のある量が交換される、ショック・アブソーバ。
  44. 【請求項44】 前記端部の分室間に介在した前記外側チャンバ内の中央分
    室であって、前記第1および第2の分離手段によって前記端部の分室および前記
    内側チャンバから分離するように区画される、前記中央分室をさらに有してなり
    、 前記中央分室内に供給される圧力下の他の流体であって、前記ロッドが動いた
    ために前記ピストンが前記内側チャンバ内で動かされると前記分離手段の動きに
    制動を与える、前記他の流体をさらに有してなる、請求項43のショック・アブ
    ソーバ。
  45. 【請求項45】 前記オリフィスの各々のサイズは、前記内側チャンバと前
    記分室の各々との間の前記非圧縮性流体の流量を制御するために調節可能である
    、請求項43のショック・アブソーバ。
  46. 【請求項46】 前記端部の分室の各々は、前記端部の分室の他方に蓄えら
    れている前記非圧縮性流体の量に反比例して変動する量の前記非圧縮性流体を格
    納するための貯蔵槽として機能する、請求項43のショック・アブソーバ。
  47. 【請求項47】 一端が前記ロッドの前記他端におけるフランジ延長部に固
    定して取り付けられ、他端が前記筐体の延長部に固定して取り付けられて、前記
    開口を越えて延出する前記ロッドの部分を覆うためのエラストマ・チューブ手段
    をさらに有してなり、前記フランジ延長部は入口を有し、この入口において前記
    チューブ手段内に圧力下で気体性流体を導入し、 前記チューブ手段が所与の圧力まで膨張したなら、前記チューブ手段は、内部
    に蓄えられた前記加圧された気体性流体と共に、前記ショック・アブソーバの所
    望の剛性を規定する一因となる、請求項43のショック・アブソーバ。
  48. 【請求項48】 前記開口を越えて延出する前記ロッドの部分の周囲に配置
    され、前記フランジ延長部と前記筐体延長部との間に位置付けられたコイルばね
    であって、偏向力を加えて、前記筐体延長部から前記フランジ延長部を分離させ
    て、これによって、更に前記ショック・アブソーバの前記剛性を規定する一因と
    なる前記コイルばねをさらに有してなる、請求項47のショック・アブソーバ。
  49. 【請求項49】 前記非圧縮性流体は作動油からなり、前記他の流体は気体
    からなる、請求項44のショック・アブソーバ。
  50. 【請求項50】 内側チャンバおよび該内側チャンバと同心の関係にある外
    側チャンバを有する筐体であって、前記内側チャンバが一端に開口を有する、前
    記筐体を有してなり、 一端が前記内側チャンバの少なくとも一部に沿って長手方向に移動可能であり
    、他端が前記開口を越えて延出している、前記開口に対して前記開口を介して移
    動可能なロッドを有してなり、 前記ロッドの動きに応答して前記内側チャンバ内で移動可能であるように前記
    ロッドの前記一端に結合されたピストンを有してなり、 前記内側チャンバおよび前記外側チャンバ間で流体の伝達を可能とするように
    それらを接続する少なくとも1つのオリフィスを有してなり、前記外側チャンバ
    は、これに沿って移動可能な分離手段によって少なくとも2つの分室に分割され
    ており、 前記内側チャンバ内および前記オリフィスを介して前記内側チャンバ
    に接続された前記外側チャンバの1つの分室内に供給される非圧縮性流体を有し
    てなり、 前記内側チャンバ内の前記非圧縮性流体の量は前記内側チャンバ内の前記非圧
    縮性流体の量に反比例して変動し、前記内側チャンバ内の前記非圧縮性流体の量
    は、前記ロッドが動いたために前記開口に対して前記ピストンの位置が変わった
    ことによって変化する、ショック・アブソーバ。
  51. 【請求項51】 一端が前記フランジの固定手段に固定して取り付けられ、
    他端が前記筐体の延長部に固定して取り付けられて、前記開口を越えて延出する
    前記ロッドの部分を覆うためのエラストマ・チューブ手段をさらに有してなり、 前記フランジ固定手段に設けられ、前記チューブ手段内に圧力下で気体性流体
    を導入することを可能とする入口をさらに有してなり、 少なくとも、前記非圧縮性流体、前記チューブ手段、および前記チューブ手段
    内の前記加圧された気体性流体の組み合わせによって、前記ショック・アブソー
    バの所望の剛性を規定する、請求項50のショック・アブソーバ。
  52. 【請求項52】 前記ショック・アブソーバの前記所望の剛性は、前記オリ
    フィスを介した前記内側チャンバと前記1つの分室との間の前記非圧縮性流体の
    流量を調節することによって規定される、請求項51のショック・アブソーバ。
  53. 【請求項53】 前記開口を越えて延出する前記ロッドの部分の周囲に配置
    されたコイルばねをさらに有してなり、前記フランジ延長部および前記筐体延長
    部に対して偏向力を加えるために前記コイルばねは前記フランジ固定手段と前記
    筐体延長部との間に配置される、請求項51のショック・アブソーバ。
  54. 【請求項54】 前記内側チャンバ内で移動可能な前記ロッドの部分の周囲
    に配置されたコイルばねをさらに有してなり、前記コイルばねは、前記ピストン
    と、前記内側チャンバの前記一端において前記開口と同一平面の関係にある表面
    との間に介在される、請求項50のショック・アブソーバ。
  55. 【請求項55】 前記筐体は前記車両の別の部分に結合され、前記ロッドと
    前記筐体との間の抑えられた相対的な動きによって前記車両の乗車部が緩衝され
    る、請求項50のショック・アブソーバ。
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