JP2002528606A - オレフィン重合用成分と触媒 - Google Patents

オレフィン重合用成分と触媒

Info

Publication number
JP2002528606A
JP2002528606A JP2000579645A JP2000579645A JP2002528606A JP 2002528606 A JP2002528606 A JP 2002528606A JP 2000579645 A JP2000579645 A JP 2000579645A JP 2000579645 A JP2000579645 A JP 2000579645A JP 2002528606 A JP2002528606 A JP 2002528606A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ester
catalyst component
group
heteroatom
acid diethyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000579645A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002528606A5 (ja
Inventor
モリーニ,ジャンピエーロ
バルボンティン,ギリオ
グレビッチ,ユーリ,ブイ.
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Basell Technology Co BV
Original Assignee
Basell Technology Co BV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Basell Technology Co BV filed Critical Basell Technology Co BV
Publication of JP2002528606A publication Critical patent/JP2002528606A/ja
Publication of JP2002528606A5 publication Critical patent/JP2002528606A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F10/00Homopolymers and copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • C08F10/04Monomers containing three or four carbon atoms
    • C08F10/06Propene
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C69/00Esters of carboxylic acids; Esters of carbonic or haloformic acids
    • C07C69/62Halogen-containing esters
    • C07C69/63Halogen-containing esters of saturated acids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F10/00Homopolymers and copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F110/00Homopolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • C08F110/04Monomers containing three or four carbon atoms
    • C08F110/06Propene

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、Ti、Mg、ハロゲンおよび、マロン酸のヘテロ原子含有エステル(ヘテロ原子含有マロン酸エステル)から選択された電子供与性化合物からなるオレフィン重合用触媒成分、および、特に立体特異的なオレフィン重合に適した、そこから得られる触媒に関する。オレフィン、特にプロピレン重合において用いられるとき該触媒成分は、高収率でかつ高いキシレン不溶性で表された高いアイソタクチック指数を有するポリマーを与えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 この発明は、オレフィン重合用触媒成分、そこから得られる触媒およびオレフ
ィンCH2=CHR[式中、Rは水素または1〜12の炭素原子を有する炭化水
素基である]の重合用における該触媒の使用に関する。特に、この発明は、立体
特異的なオレフィン重合に適した、Ti、Mg、ハロゲンおよび、マロン酸のヘ
テロ原子含有エステル(ヘテロ原子含有マロン酸エステル)から選択された電子
供与性化合物からなる触媒成分に関する。オレフィン、特にプロピレン重合にお
いて用いられるとき、該触媒成分は、高収率で、高いキシレン不溶性で表された
高いアイソタクチック指数を有するポリマーを与えることができる。
【0002】 プロピレン重合用触媒における、内部電子供与体としてのいくつかのマロン酸
のエステルの使用は、当該分野で既に知られている。 第EP−A−45977号には、オレフィン重合用の触媒の内部供与体として
、マロン酸のエステル(2,2−ジイソブチルマロン酸ジエチルエステル)の使
用が開示されている。第EP−A−86473号には、(a)Al−アルキル化
合物と、(b)MgCl2に対してある反応特性を有する電子供与性化合物と、
(c)MgCl2上に支持され、ハロゲン化Ti、およびマロン酸エステルを含
む多種類のエステル化合物から選択された電子供与体からなる固形触媒成分とか
らなるオレフィン重合用の触媒が開示されている。上述の出願のいずれにも、ヘ
テロ原子含有マロン酸エステルは開示されていない。同じことは、プロピレン重
合用Mg−支持触媒における、2−n−ブチル マロン酸ジエチルエステルと2
−イソプロピルマロン酸ジエチルエステルの内部供与体としての使用を開示して
いる第EP−A−86644号も同様である。
【0003】 該マロン酸エステルの使用において経験する共通な不利益は、最終的なポリマ
ーの依然として不満足な重合収率および/または適当でないアイソタクチック指
数が代表的であったことは、上記出願中に報告された重合結果の分析から明らか
である。このことは、第JP-08157521号の記載からも確認される。この出願は、
マグネシウム化合物、チタン化合物およびハロゲン化合物を、一般式:
【0004】
【化4】
【0005】 [式中、RcおよびRdは、同一または異なって、1〜10の炭素原子を有する直
鎖状もしくは分岐状鎖炭化水素基であり、RaおよびRbは、同一または異なって
、1以上の第2級もしくは第3級の炭素を含み、3〜20の炭素原子を有する、
飽和または環式飽和炭化水素基である]で表される電子供与性化合物の1以上と
反応させることにより製造される固形触媒成分を、接触させることを特徴とする
オレフィン重合用固形触媒成分の製造法に関する。収率およびアイソタクチック
指数に関して先に挙げた文献よりも向上しているが、その結果はここに開示した
触媒成分の経済的使用に関しては依然として不満足なものである。
【0006】 ここに驚いたことに、ポリマーの重合収率とアイソタクチック指数が、内部供
与体としてヘテロ原子含有マロン酸エステルからなる触媒成分を用いて向上した
ことが見出された。
【0007】 従って、この発明の目的は、Mg、Ti、ハロゲンおよびヘテロ原子含有マロ
ン酸エステルからなる、オレフィンCH2=CHR[式中、Rが、水素または1
〜12の炭素原子を有する炭化水素基である]の重合用固形触媒成分を提供する
ことである。
【0008】 用語ヘテロ原子は、CおよびHと異なり、マロン酸から誘導される酸素原子に
加えた、いずれかの原子を意味する。 特に、電子供与性化合物は、式(I):
【0009】
【化5】 [式中、R1およびR2は、同一または互いに異なって、HまたはC1〜C20の直
鎖状もしくは分岐状アルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、アリー
ルアルキルもしくはアルキルアリール基であり、該R1およびR2は、一緒になっ
て環を形成してもよい;R3およびR4は、C1〜C20の直鎖状もしくは分岐状ア
ルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキルまたはアル
キルアリール基から独立して選択され、R3およびR4は、一緒になって環を形成
してもよい;ただし、R1〜R4基の少なくとも一つは、ハロゲン、N、O、Si
、Ge、PおよびSからなる群から選択された少なくとも1つのヘテロ原子を含
む] のマロン酸のエステルから選択されてもよい。
【0010】 ヘテロ原子は、F、Cl、BrおよびSiからなる群から選択されるのが好ま
しく、好ましい具体例においては、それらはR1またはR2基中に含まれる。
【0011】 好ましくは、R3およびR4は、ヘテロ原子を含んでもよい、2〜8の炭素原子
を有する第1級アルキル、アリールアルキルまたはアルキルアリール基である。
より好ましくは、それらは、任意にヘテロ原子を含む第1級の分岐状アルキル基
である。適当なヘテロ原子を含まないR3およびR4基の例は、メチル、エチル、
n−プロピル、n−ブチル、イソブチル、ネオペンチル、2−エチルヘキシルで
ある。
【0012】 ヘテロ原子を含む適当なR3およびR4基の例は、2−クロロエチル、1−トリ
フルオロメチルエチル、2−トリフルオロメチルプロピル、2−トリメチルシリ
ルエチル、2−ブロモエチル、2トリフルオロメチルプロピル、4−クロロベン
ジル、2−フルオロエチル、3−トリメチルシリルアリルである。
【0013】 R2は、特にR1がHであるとき、直鎖状もしくは分岐状のC3〜C20のアルキ
ル、シクロアルキル、アリールアルキル基であるのが好ましい;R2はC3〜C20 の第2級アルキル、シクロアルキル、もしくはアリールアルキルであるのがより
好ましい。特に好ましいのは、式(I)[式中、R1がHであり、R2がC5〜C2 0 の第1級の直鎖状もしくは分岐状アルキル、C5〜C20のシクロアルキル、C7
〜C20のアリールアルキルまたはアルキルアリール基である]の化合物でもある
。R2は、少なくとも1つのヘテロ原子を含むのが好ましい。適当なモノ置換さ
れたマロン酸エステル化合物の特定な例は、2−(1−トリフルオロメチルエチ
ル)マロン酸ジエチルエステル、2−(1−トリフルオロメチルエチリデン)マ
ロン酸ジエチルエステル、2−イソプロピルマロン酸ビス(2−クロロエチル)
エステル、2−(トリメチルシリルメチル)マロン酸ジエチルエステル、2−p
−クロロベンジルマロン酸ジエチルエステル、2−ピペリジルマロン酸ジエチル
エステル、2−(2−エチルピペリジル)マロン酸ジエチルエステル、2−(1
−トリフルオロメチル−1−メチルエチル)マロン酸ジエチルエステル、2−α
−フェニル−p−(トリフルオロメチル)ベンジルマロン酸ジエチルエステル、
2−イソプロピルマロン酸ビス(2−フルオロエチル)エステル、2−エチルマ
ロン酸ビス(2−フルオロエチル)エステルである。
【0014】 ジ置換されたマロン酸エステルのうち、好ましい化合物は、R1およびR2の少
なくとも1つが第1級のC3〜C20のアルキル、シクロアルキル、アリールアル
キル基であるものである。
【0015】 適当なジ置換されたマロン酸エステル化合物の特定な例は:2−(1−トリフ
ルオロメチルエチル)−2−ベンジルマロン酸ジエチルエステル、2−(1−ト
リフルオロメチルエチル)−2−メチルマロン酸ジエチルエステル、2−メチル
トリメチルシリル−2−メチルマロン酸ジエチルエステル、2−p−クロロベン
ジル−2−イソプロピルマロン酸ジエチルエステル、2−ピペリジル−2−メチ
ルマロン酸ジエチルエステル、2−(1−トリフルオロメチル−1−メチルエチ
ル)−2−メチルマロン酸ジエチルエステル、2−イソプロピル−2−イソブチ
ルマロン酸ビス(2−トリメチルシリルエチル)エステル、2−シクロヘキシル
−2−メチルマロン酸ビス(p−クロロベンジル)エステルである。
【0016】 驚いたことに、内部供与体がヘテロ原子含有マロン酸エステルである触媒成分
が、収率およびアイソタクチック指数に関して、ヘテロ原子を含まない類似のマ
ロン酸エステルからなる触媒成分よりも良いことが見出された。
【0017】 上記で説明したとおり、この発明に従った触媒成分は、上記電子供与体に加え
て、Ti、Mgおよびハロゲンからなる。特に、触媒成分は、少なくとも1つの
Ti−ハロゲン結合を有するチタン化合物および、上述のハロゲン化Mg上に支
持された電子供与性化合物からなる。ハロゲン化マグネシウムは、チーグラー-
ナッタ触媒の支持体として特許文献から広く知られている、活性型であるMgC
2が好ましい。特許USP第4,298,718号およびUSP第4,495
,338号は、チーグラー-ナッタ触媒におけるこれらの化合物の使用を開示し
た最初のものであった。これらの特許から、オレフィン重合用触媒の成分中にお
いて、支持体または共支持体として用いられる活性型である2ハロゲン化マグネ
シウムは、不活性なハロゲン化物のスペクトルにおいて見られる最も強度の強い
回折線はその強度が減少し、その強度がより強い線のそれに関してより低い角度
の方向へ移動したハローによりその回折線が置き換えられたX線スペクトルに特
徴があることが知られている。
【0018】 この発明の触媒成分において用いられる好ましいチタン化合物は、TiCl4
およびTiCl3である;さらに、式Ti(OR)n-yy[式中、nはチタンの
原子価であり、yは1〜nの数である]のTi−ハロアルコラートを用いること
ができる。
【0019】 固形触媒成分の製造は、幾つかの方法に従い、行うことができる。 これらの方法に従い、無水状態の2塩化マグネシウムとヘテロ原子含有マロン
酸エステルを、2塩化マグネシウムの活性化が起こるような条件下で、一緒に粉
砕する。そのようにして得られた生成物を1回以上、過剰のTiCl4で80〜
135℃の温度で処理してもよい。この処理の後、炭化水素溶媒で、塩素イオン
が消失するまで洗浄する。さらなる方法に従えば、無水状態の塩化マグネシウム
、チタン化合物およびヘテロ原子含有マロン酸エステルを共に粉砕して得られた
生成物は、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロメタン等のよう
なハロゲン化炭化水素で処理される。この処理は、1〜4時間の間、40℃〜ハ
ロゲン化炭化水素の沸点までの温度で行われる。得られた生成物は、通常、ヘキ
サンのような不活性炭化水素溶媒で洗浄される。
【0020】 別の方法に従えば、2塩化マグネシウムはよく知られた方法に従って予備活性
化され、次いで、溶液中にヘテロ原子含有マロン酸エステルを含む、過剰のTi
Cl4で約80〜135℃の温度で処理される。TiCl4での処理を繰り返し、
未反応のTiCl4を除去するために、固体をヘキサンで洗浄する。
【0021】 さらなる方法は、マグネシウムアルコラートまたはクロロアルコラート(特に
U.S.第4,220,554号に従い製造されたクロロアルコラート)と、溶
液中にヘテロ原子含有マロン酸エステルを含む過剰のTiCl4との約80〜1
20℃の温度での反応からなる。
【0022】 好ましい方法に従えば、固形触媒成分は、式Ti(OR)n-yy[式中、nは
チタンの原子価であり、yは1〜nの数である]のチタン化合物、好ましくはT
iCl4、と、式MgCl2・pROH[式中、pは0.1〜6の数であり、Rは
1〜18の炭素原子を有する炭化水素基である]の付加物から誘導される塩化マ
グネシウムとの反応により製造することができる。付加物は、付加物と非混和性
の不活性炭化水素の存在下に、付加物の融点(100〜130℃)で攪拌下にア
ルコールと塩化マグネシウムとを混合することにより、球状(spherica
l)形で適切に製造されることができる。ついで、その乳濁液をすばやく冷却し
、それにより球形粒状の付加物を固形化させる。この方法により製造された球形
付加物の例は、USP第4,399,054号およびUSP第4,469,64
8号に記載されている。そのようにして得られた付加物は、Ti化合物と直接反
応させることができ、または熱的に調整された脱アルコール化反応(80〜13
0℃)に前もって付して、アルコールのモル数が通常3より低く、好ましくは0
.1〜2.5である付加物を得ることができる。Ti化合物との反応は、付加物
(脱アルコール化されたか、またはそのまま)を冷TiCl4(通常0℃)中に
懸濁させることにより行うことができる;その混合物は80〜130℃まで加熱
し、この温度で0.5〜2時間保つ。TiCl4での処理を1回以上行う。ヘテ
ロ原子含有マロン酸エステルは、TiCl4での処理の間に加えることができる
。電子供与性化合物での処理は、1回以上繰り返してもよい。
【0023】 球形の触媒成分の製造は、例えば欧州特許出願第EP−A−395083号、
第EP−A−553805号、第EP−A−553806号、第EP−A−60
1525号および第WO98/44001に記載されている。
【0024】 上記方法に従って得られた固形触媒成分は、通常20〜500m2/g、好ま
しくは50〜400m2/gの表面積(B.E.T.法による)と、0.2cm3 /gより高く、好ましくは0.2〜0.6cm3/gの全多孔度(B.E.T.
法による)を示す。10.000Åまでの半径を有する孔による多孔度(Hg法
)は、通常0.3〜1.5cm3/g、好ましくは0.45〜1cm3/gにわた
る。
【0025】 この発明の固形触媒成分を製造するためのさらなる方法は、マグネシウムジア
ルコキシドまたはジアリールオキシドのようなマグネシウムジヒドロカルビルオ
キシド化合物を、TiCl4の芳香族炭化水素(トルエン、キシレン等のような
)溶液で、80〜130℃の温度でハロゲン化することからなる。TiCl4
芳香族炭化水素溶液での処理は、1回以上繰り返してもよく、ヘテロ原子含有マ
ロン酸エステルは、1回以上のこれらの処理の間に加えられる。
【0026】 これらの製造法のいずれにおいても、所望のヘテロ原子含有マロン酸エステル
は、それ自体として加えられてもよく、または代わりの方法として、所望のヘテ
ロ原子含有マロン酸エステルは、例えば、エステル化、エステル交換等のような
公知の化学反応を用いて、所望の電子供与性化合物に変換できうる適当な前駆体
を用いることによりその場で得てもよい。通常、ヘテロ原子含有マロン酸エステ
ルは、MgCl2に関して、0.01〜1、好ましくは0.05〜0.5のモル
比で用いる。
【0027】 本発明の固形触媒成分は、公知の方法に従い、それらを有機アルミニウム化合
物と反応させることにより、オレフィン重合用触媒に変換される。
【0028】 特に、本発明の目的は、 (a) 必須成分としてMg、Tiおよびハロゲンならびに、マロン酸のヘテロ
原子含有エステルからなる固形触媒成分と; (b) アルキルアルミニウム化合物と、任意に、 (c) 1以上の電子供与性化合物(外部供与体)との 反応生成物からなるオレフィンCH2=CHR[式中、Rは、水素または1〜1
2の炭素原子を有する炭化水素基である]の重合用の触媒である。
【0029】 アルキル−Al化合物(b)は、例えばトリエチルアルミニウム、トリイソブ
チルアルミニウム、トリ−n−ブチルアルミニウム、トリ−n−ヘキシルアルミ
ニウム、トリ−n−オクチルアルミニウムのようなトリアルキルアルミニウム化
合物から選択されるのが好ましい。また、トリアルキルアルミニウムと、ハロゲ
ン化アルキルアルミニウム、アルキルアルミニウムヒドリドまたはAlEt2
lおよびAl2Et3Cl3のようなアルキルアルミニウムセスキクロライドとの
混合物を使用してもよい。
【0030】 外部供与体(c)は、ヘテロ原子含有マロン酸エステルと同じ種類であっても
、異なった種類であってもよい。適当な外部電子供与性化合物には、ケイ素化合
物、エーテル、4−エトキシ安息香酸エチルエステルのようなエステル、アミン
、ヘテロ環式化合物が含まれ、特に、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
、ケトンおよび一般式(II):
【化6】 [式中、RI、RII、RIII、RIV、RVおよびRVIは、同一または互いに異なっ
て、水素または1〜18の炭素原子を有する炭化水素基であり、RVIIおよびRV III は、同一または互いに異なって、RI−RVIと同じ意味を有する、ただし、水
素ではありえないことを除く;1以上のRI−RVIII基は、結合して環を形成し
てもよい]の1,3−ジエーテルが含まれる。特に好ましいのは、1,3−ジエ
ーテル[式中、RVIIおよびRVIIIがC1−C4アルキル基から選択される]であ
る。
【0031】 好ましい外部供与体化合物の別の群は、式Ra 5b 6Si(OR7c[式中、a
およびbは0〜2の整数であり、cは1〜3の整数であり、(a+b+c)の合
計が4である;R5、R6およびR7は、任意にヘテロ原子を含む、1〜18の炭
素原子を有するアルキル、シクロアルキルまたはアリール基である]のケイ素化
合物の群である。特に好ましいものは、ケイ素化合物[式中、aは1であり、b
は1であり、cは2であり、少なくとも1つのR5およびR6が任意にヘテロ原子
を含む、3〜10の炭素原子を有する分岐状アルキル、シクロアルキルまたはア
リール基から選択され、R7はC1〜C10アルキル基、特にメチルである]である
。そのような好ましいケイ素化合物の例は、メチルシクロヘキシルジメトキシシ
ラン、ジフェニルジメトキシシラン、メチル−t−ブチルジメトキシシラン、ジ
シクロペンチルジメトキシシラン、2−エチルピペリジニル−2−t−ブチルジ
メトキシシランおよび1,1,1,トリフルオロプロピル−2−エチルピペリジ
ニル−ジメトキシシランである。さらに、ケイ素化合物[式中、aは0であり、
cは3であり、R6は任意にヘテロ原子を含む、分岐状アルキルまたはシクロア
ルキル基であり、R7はメチルである]も好ましい。そのような好ましいケイ素
化合物の例は、シクロヘキシルトリメトキシシラン、t−ブチルトリメトキシシ
ランおよびテキシルトリメトキシシランである。
【0032】 電子供与性化合物(c)は、有機アルミニウム化合物と該電子供与性化合物(
c)のモル比が、0.1〜500、好ましくは1〜300、より好ましくは3〜
100となるような量で用いられる。先に述べたように、オレフィン、特にプロ
ピレンの(共)重合において用いられるとき、本発明の触媒により、高収率で、
高いアイソタクチック指数(高いキシレン不溶性X.I.で表される)を有し、
従って優れたバランスの特性を有するポリマーを得ることができる。これは、以
下に報告した比較実施例から分かるように、ヘテロ原子を含有しないマロン酸エ
ステル化合物の内部電子供与体としての使用により、収率および/またはキシレ
ン不溶性の観点からより悪い結果が得られたことから、特に驚くべきものである
【0033】 従って、本発明の更なる目的は、 (a) Mg、Ti、ハロゲンおよびヘテロ原子含有マロン酸エステルからなる
固形触媒成分と; (b) アルキルアルミニウム化合物と、任意に、 (c) 1以上の電子供与性化合物(外部供与体) との反応生成物からなる触媒の存在下に行われる、オレフィンCH2=CHR[
式中、Rは水素または1〜12の炭素原子を有する炭化水素基である]の(共)
重合法である。
【0034】 該重合法は、例えば希釈剤として不活性炭化水素溶媒を用いるスラリー重合、
または液体モノマー(例えばプロピレン)を反応媒体として用いるバルク重合のよ
うな、公知の方法に従って、行うことができる。さらに、1以上の流動化または
機械的に攪拌された床反応器において操作する気相中において重合方法を行って
もよい。
【0035】 その重合は、通常、20〜120℃、好ましくは40〜80℃の温度で行われ
る、重合を気相中で行うときは、操作圧は通常0.5〜10MPa、好ましくは
1〜5MPaである。バルク重合において、操作圧は通常1〜6MPa、好まし
くは1.5〜4MPaである。連鎖移動剤として作用することができる水素また
は他の化合物は、ポリマーの分子量を調整するのに用いることができる。
【0036】 以下の実施例は、この発明を説明するためのもので、限定するものではない。
【0037】特性を表わす 本発明中で用いたマロン酸エステルは、マロン酸ジエチルエステルとハロゲン
化ケトンのクネーフェナーゲル縮合[参照、Tetrahedron,29,635,(1973)]、次
いで、二重結合の選択的還元(J.March、“Advanced Organic Chemistry”IV版(1
992)pp.771-781)により 製造した。エチルと異なるアルコール部分を有するマロン酸エステルは、DE
2822472号の実施例1に記載のように、相当するマロン酸ジエチルエステ
ルのエステル交換により製造した。
【0038】プロピレンの通常重合法 窒素で70℃で1時間パージした4−リットルのオートクレーブ中へ、800
mgのAlEt3、79.8mgのジシクロペンチルジメトキシシランおよび1
0mgの固形触媒成分を含む75mlの無水ヘキサンを、プロピレン気流中30
℃で導入した。オートクレーブを閉じた。1.5Nlの水素を加え、次いで、攪
拌下に1.2Kgの液体プロピレンを供給した。温度を5分間で70℃まで上げ
、重合をこの温度で2時間行った。未反応のプロピレンを除去し、ポリマーを回
収して70℃で真空下に3時間乾燥し、次いで秤量して、o−キシレンで分けて
25℃でのキシレン不溶性(X.I.)画分の量を測定した。
【0039】X.I.の測定 2.5gのポリマーを250mlのo−キシレン中に135℃で30分間攪拌
下に溶解させ、次いで溶液を25℃に冷却し、30分後に不溶性ポリマーをろ過
した。得られた溶液を窒素気流中で蒸発させ、残渣を乾燥して秤量して溶解性ポ
リマーの割合、次いでその差によりキシレン不溶性画分%を測定した。
【0040】実施例 実施例1〜5および比較実施例6〜9固形触媒成分の製造。 窒素でパージした500mlの4つ口丸底フラスコ中に、250mlのTiC
4を0℃で導入した。攪拌しながら、10.0gの微小球状(microspheroidal
)のMgCl2*2.8C25OH(USP第4,399,054号の実施例2
に記載の方法に従って、ただし10,000の代わりに3,000rpmで操作
して製造した)および7.5mmolのマロン酸エステルを加えた。温度を10
0℃まで上げ、120分間保持した。次いで、攪拌を止め、固形生成物を静置さ
せ、上澄み液を吸い上げた。
【0041】 250mlの新鮮なTiCl4を加えた。その混合物を120℃で60分反応
させ、次いで、上澄み液を吸い上げた。固体を無水ヘキサン(6x100ml)
で60℃で6回洗浄した。最後に、固体を真空下で乾燥し、分析した。固形触媒
成分中に含まれるマロン酸エステル(wt%)の種類と量およびTi(wt%)
の量を表1に示す。重合結果を表2に報告する。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 グレビッチ,ユーリ,ブイ. アメリカ合衆国、メリーランド 21921、 エルクトン、ディアフィールド ロード 103、アパートメント エッチ Fターム(参考) 4J028 AA01A AB01A AC04A AC05A BA00A BA01B BB00A BB01B BC15B BC34B CA16A CB27C CB43A CB45A EA01 EB02 EB04 EB07 4J128 AA01 AB01 AC04 AC05 BA00A BA01B BB00A BB01B BC15B BC34B CA16A CB27C CB43A CB45A EA01 EB02 EB04 EB07

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Mg、Ti、ハロゲンおよびヘテロ原子含有マロン酸エステ
    ルからなる、オレフィンCH2=CHR[式中、Rは、水素または1〜12の炭
    素原子を有する炭化水素基である]の重合用固形触媒成分。
  2. 【請求項2】 ヘテロ原子含有マロン酸エステルが、式(I): 【化1】 [式中、R1およびR2は、同一または互いに異なって、HまたはC1〜C20直鎖
    状もしくは分岐状アルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、アリール
    アルキルもしくはアルキルアリール基であり、該R1およびR2はまた、一緒にな
    って環を形成してもよい;R3およびR4は、C1〜C20直鎖状もしくは分岐状ア
    ルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキルまたはアル
    キルアリール基から独立して選択され、R3およびR4は、一緒になって環を形成
    してもよい;ただし、R1〜R4基の少なくとも1つは、ハロゲン、N、O、Si
    、Ge、PおよびSからなる群から選択された少なくとも1つのヘテロ原子を含
    む]のものから選択される請求項1の触媒成分。
  3. 【請求項3】 ヘテロ原子が、F、Cl、BrおよびSiから選択される請
    求項2の触媒成分。
  4. 【請求項4】 R3およびR4が、2〜8の炭素原子を有する、第1級アルキ
    ル、アリールアルキルまたはアルキルアリール基である請求項2の触媒成分。
  5. 【請求項5】 R3およびR4が、第1級分岐状アルキル基である請求項4の
    触媒成分。
  6. 【請求項6】 R3および/またはR4が、ヘテロ原子を含む先の請求項のい
    ずれかの触媒成分。
  7. 【請求項7】 R1が、Hであり、R2が、直鎖状または分岐状C3〜C20
    ルキル、シクロアルキル、アリールアルキル基である請求項2の触媒成分。
  8. 【請求項8】 R2が、C3〜C20第2級アルキル、シクロアルキルまたはア
    リールアルキル基である請求項7の触媒成分。
  9. 【請求項9】 R1が、Hであり、R2が、C5〜C20第1級の直鎖状もしく
    は分岐状アルキル、C5〜C20シクロアルキル、C7〜C20アリールアルキルまた
    はアルキルアリール基である請求項2の触媒成分。
  10. 【請求項10】 R2が、ヘテロ原子を含む請求項7〜9のいずれかの触媒
    成分。
  11. 【請求項11】 ヘテロ原子含有マロン酸エステルが、2−(1−トリフル
    オロメチルエチル)マロン酸ジエチルエステル、2−(1−トリフルオロメチル
    エチリデン)マロン酸ジエチルエステル、2−イソプロピルマロン酸ビス(2−
    クロロエチル)エステル、2−(トリメチルシリルメチル)マロン酸ジエチルエ
    ステル、2−p−クロロベンジルマロン酸ジエチルエステル、2−ピペリジル
    マロン酸ジエチルエステル、2−(2−エチルピペリジル)マロン酸ジエチルエ
    ステル、2−(1−トリフルオロメチル−1−メチルエチル)マロン酸ジエチル
    エステル、2−α−フェニル−p−(トリフルオロメチル)ベンジル マロン酸
    ジエチルエステル、2−イソプロピルマロン酸ビス(2−フルオロエチル)エス
    テル、2−エチルマロン酸ビス(2−フルオロエチル)エステルからなる群から
    選択される先の請求項のいずれかの触媒成分。
  12. 【請求項12】 R1およびR2の両方が、Hとは異なり、R1およびR2の少
    なくとも1つが、第1級C3〜C20アルキル、シクロアルキル、アリールアルキ
    ル基である請求項2の触媒成分。
  13. 【請求項13】 ヘテロ原子含有マロン酸エステルが、2−(1−トリフル
    オロメチルエチル)−2−ベンジルマロン酸ジエチルエステル、2−(1−トリ
    フルオロメチルエチル)−2−メチルマロン酸ジエチルエステル、2−メチルト
    リメチルシリル−2−メチルマロン酸ジエチルエステル、2−p−クロロベンジ
    ル−2−イソプロピルマロン酸ジエチルエステル、2−ピペリジル−2−メチル
    マロン酸ジエチルエステル、2−(1−トリフルオロメチル−1−メチルエチル
    )−2−メチルマロン酸ジエチルエステル、2−イソプロピル−2−イソブチル
    マロン酸ビス(2−トリメチルシリルエチル)エステル、2−シクロヘキシル−
    2−メチルマロン酸ビス(p−クロロベンジル)エステルからなる群から選択さ
    れる請求項12の触媒成分。
  14. 【請求項14】 活性型ハロゲン化Mg上に支持された、少なくとも1つの
    Ti−ハロゲン結合を有するチタン化合物と、ヘテロ原子含有マロン酸エステル
    とからなる請求項1の固形触媒成分。
  15. 【請求項15】 チタン化合物が、TiCl4またはTiCl3である請求項
    14の固形触媒成分。
  16. 【請求項16】 球状形で、20〜500m2/g、好ましくは50〜40
    0m2/gの表面積(B.E.T.法による)、および0.2cm3/gより高い
    、好ましくは0.2〜0.6cm3/gの全多孔度(B.E.T.法による)を
    有する請求項1の固形触媒成分。
  17. 【請求項17】 (a)請求項1〜16のいずれかの固形触媒成分と、 (b)アルキルアルミニウム化合物と、任意に (c)1以上の電子供与性化合物(外部供与体)との反応生成物からなるオレフ
    ィンCH2=CHR[式中、Rが、水素または1〜12の炭素原子を有する炭化
    水素基である]の重合用の触媒。
  18. 【請求項18】 アルキルアルミニウム化合物(b)が、トリアルキルアル
    ミニウム化合物である請求項17の触媒。
  19. 【請求項19】 トリアルキルアルミニウム化合物が、トリエチルアルミニ
    ウム、トリイソブチルアルミニウム、トリ−n−ブチルアルミニウム、トリ−n
    −ヘキシルアルミニウム、トリ−n−オクチルアルミニウムからなる群から選択
    される請求項18の触媒。
  20. 【請求項20】 外部供与体(c)が、一般式(II): 【化2】 [式中、RIおよびRII、RIII、RIV、RVおよびRVIは、同一または互いに異
    なって、水素または1〜18の炭素原子を有する炭化水素基であり、RVIIおよ
    びRVIIIは、同一または互いに異なって、水素ではありえないことを除いて、R I −RVIと同じ意味を有する;1以上のRI−RVIII基は、結合して環を形成して
    もよい]の1,3−ジエーテルから選択される請求項17の触媒。
  21. 【請求項21】 外部供与体(c)が、式Ra 5b 6Si(OR7c[式中、
    aおよびbは、0〜2の整数であり、cは1〜4の整数であり、(a+b+c)
    の合計は4であり;R5、R6およびR7は、任意にヘテロ原子を含有する、1〜
    18の炭素原子を有するアルキル、シクロアルキルまたはアリール基である]の
    ケイ素化合物である請求項17の触媒。
  22. 【請求項22】 aが1であり、bが1であり、cが2である請求項21の
    触媒。
  23. 【請求項23】 R5および/またはR6が、3〜10の炭素原子を有し、任
    意にヘテロ原子を含む分岐状アルキル、シクロアルキルまたはアリール基であり
    、R7がC1〜C10アルキル基、特にメチルである請求項22の触媒。
  24. 【請求項24】 aが0であり、cが3であり、R6が分岐状アルキルまた
    はシクロアルキル基であり、R7がメチルである請求項21の触媒。
  25. 【請求項25】 ケイ素化合物が、メチルシクロヘキシルジメトキシシラン
    、ジフェニルジメトキシシラン、メチル−t−ブチルジメトキシシラン、ジシク
    ロペンチルジメトキシシラン、シクロヘキシルトリメトキシシラン、t−ブチル
    トリメトキシシラン、テキシルトリメトキシシラン、2−エチルピペリジニル−
    2−t−ブチルジメトキシシランおよび1,1,1,トリフルオロプロピル−2
    −エチルピペリジニル−ジメトキシシランからなる群から選択される請求項23
    または24の触媒。
  26. 【請求項26】 請求項17の触媒の存在下に行われるオレフィンCH2
    CHR[式中、Rは水素または1〜12の炭素原子を有する炭化水素基である]
    の(共)重合方法。
  27. 【請求項27】 式(I): 【化3】 [式中、R1およびR2は、同一または互いに異なって、HまたはC1〜C20の直
    鎖状もしくは分岐状アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキルも
    しくはアルキルアリール基であり、該R1およびR2は、一緒になって環を形成し
    てもよい;R3およびR4は、C1〜C20の直鎖状もしくは分岐状アルキル、アル
    ケニル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキルまたはアルキルアリール
    基から独立して選択され、R3およびR4は、一緒になって環を形成してもよい;
    ただし、少なくともR1〜R4基の一つはハロゲン、N、O、Si、Ge、Pおよ
    びSからなる群から選択された少なくとも1つのヘテロ原子を含む]のヘテロ原
    子含有マロン酸エステル。
  28. 【請求項28】 オレフィン重合用触媒における電子供与性化合物としての
    式(I)のヘテロ原子含有マロン酸エステルの使用。
JP2000579645A 1998-11-04 1999-10-22 オレフィン重合用成分と触媒 Pending JP2002528606A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP98203733.5 1998-11-04
EP98203733 1998-11-04
PCT/EP1999/008018 WO2000026259A1 (en) 1998-11-04 1999-10-22 Components and catalysts for the polymerization of olefins

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002528606A true JP2002528606A (ja) 2002-09-03
JP2002528606A5 JP2002528606A5 (ja) 2006-12-07

Family

ID=8234301

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000579645A Pending JP2002528606A (ja) 1998-11-04 1999-10-22 オレフィン重合用成分と触媒

Country Status (14)

Country Link
US (4) US6605562B1 (ja)
EP (1) EP1042372B1 (ja)
JP (1) JP2002528606A (ja)
KR (1) KR20010033872A (ja)
CN (1) CN1146585C (ja)
AT (1) ATE271072T1 (ja)
AU (1) AU6342099A (ja)
BR (1) BR9907140A (ja)
CA (1) CA2315179A1 (ja)
DE (1) DE69918662T2 (ja)
ES (1) ES2224704T3 (ja)
HU (1) HUP0104266A2 (ja)
IL (1) IL136761A0 (ja)
WO (1) WO2000026259A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008120795A1 (ja) * 2007-03-30 2008-10-09 Toho Catalyst Co., Ltd. オレフィン類重合用固体触媒成分、重合用触媒およびこれを用いたオレフィン類重合体の製造方法
WO2013005463A1 (ja) * 2011-07-06 2013-01-10 東邦チタニウム株式会社 オレフィン類重合用固体触媒成分、オレフィン類重合用触媒及びオレフィン類重合体の製造方法
JP2014500385A (ja) * 2010-12-21 2014-01-09 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー ハロ−マロネート内部電子供与体を備える触媒組成物および同一物由来のポリマー
JP2021050208A (ja) * 2015-10-23 2021-04-01 ナビター ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド セストリン−gator2相互作用のモジュレーターおよびその使用

Families Citing this family (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040014504A (ko) * 2001-04-23 2004-02-14 이데미쓰세끼유가가꾸가부시끼가이샤 올레핀 중합용 고체 촉매성분
CN1318457C (zh) * 2004-09-02 2007-05-30 中国石油化工股份有限公司<Del/> 用于烯烃聚合反应的催化剂组分和催化剂
CN100338018C (zh) 2004-10-29 2007-09-19 中国石油化工股份有限公司 一种环戊酯类化合物及其合成方法和应用
CN101735346B (zh) 2008-11-07 2012-05-30 中国石油天然气股份有限公司 一种丙烯均聚和共聚的催化剂及其制备方法和应用
MY162815A (en) * 2008-11-25 2017-07-31 W R Grace & Co -Conn Procatalyst composition multiple internal donor having silyl ester and method
US8088872B2 (en) 2008-11-25 2012-01-03 Dow Global Technologies Llc Procatalyst composition including silyl ester internal donor and method
EP2679609A1 (en) 2012-06-28 2014-01-01 Lummus Novolen Technology Gmbh Sterically demanding dialkoxydialkylsilanes as external donors for ziegler catalysts for the polymerization of propylene
TWI639626B (zh) * 2013-09-30 2018-11-01 中國石油化工科技開發有限公司 Catalyst composition for olefin polymerization and application thereof
CN104513328B (zh) * 2013-09-30 2017-09-29 中国石油化工股份有限公司 用于烯烃聚合反应的催化剂组合物及其应用
CN104558290B (zh) * 2013-10-28 2018-11-02 中国石油化工股份有限公司 一种用于烯烃聚合催化剂组分和催化剂
CN104558292B (zh) * 2013-10-28 2017-05-31 中国石油化工股份有限公司 一种用于烯烃聚合催化剂制备方法
CN104610056B (zh) * 2013-11-01 2017-04-26 中国石油化工股份有限公司 一种化合物、含所述化合物的催化剂固体组分及催化剂
CN105566534B (zh) * 2014-10-13 2018-03-02 中国石油化工股份有限公司 一种烯烃聚合物及其制造方法
US9593184B2 (en) 2014-10-28 2017-03-14 Formosa Plastics Corporation, Usa Oxalic acid diamides as modifiers for polyolefin catalysts
US9777084B2 (en) * 2016-02-19 2017-10-03 Formosa Plastics Corporation, Usa Catalyst system for olefin polymerization and method for producing olefin polymer
US11427660B2 (en) 2016-08-17 2022-08-30 Formosa Plastics Corporation, Usa Organosilicon compounds as electron donors for olefin polymerization catalysts and methods of making and using same
US9815920B1 (en) 2016-10-14 2017-11-14 Formosa Plastics Corporation, Usa Olefin polymerization catalyst components and process for the production of olefin polymers therewith
EP3592783A4 (en) 2017-03-06 2020-11-25 W.R. Grace & Co.-Conn. ELECTRON DONORS FOR PRE-CATALYST PREPARATION OF ZIEGLER-NATTA AND CATALYST SYSTEM FOR POLYMERIZATION OF OLEFINS
JP7179015B2 (ja) 2017-04-26 2022-11-28 ナビター ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド Sestrin-GATOR2相互座用のモジュレーターおよびその使用
US10822438B2 (en) 2017-05-09 2020-11-03 Formosa Plastics Corporation Catalyst system for enhanced stereo-specificity of olefin polymerization and method for producing olefin polymer
US10124324B1 (en) 2017-05-09 2018-11-13 Formosa Plastics Corporation, Usa Olefin polymerization catalyst components and process for the production of olefin polymers therewith
EP3870158A4 (en) 2018-10-24 2022-08-10 Navitor Pharmaceuticals, Inc. POLYMORPHIC COMPOUNDS AND USES THEREOF
BR112021011085A2 (pt) * 2019-01-09 2021-08-31 Basell Poliolefine Italia S.R.L. Componente de catalisador sólido, precursor de catalisador sólido, e, processo para a polimerização de olefinas
EP4051259A4 (en) 2019-11-01 2023-11-22 Navitor Pharmaceuticals, Inc. TREATMENT METHODS USING AN MTORC1 MODULATOR
CN116041577A (zh) 2021-10-28 2023-05-02 中国石油化工股份有限公司 烯烃聚合催化剂组分、催化剂体系及应用和烯烃聚合方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS554099B1 (ja) * 1970-11-09 1980-01-29
JPS58138720A (ja) * 1982-02-12 1983-08-17 Mitsui Petrochem Ind Ltd プロピレンランダム共重合体の製造方法
JPS58145707A (ja) * 1982-02-12 1983-08-30 Mitsui Petrochem Ind Ltd オレフイン重合用触媒および触媒成分
JPH03197479A (ja) * 1989-02-10 1991-08-28 Sagami Chem Res Center (ペルフルオロアルキル)ジベンゾオニウム塩
JPH0753466A (ja) * 1993-08-11 1995-02-28 Huels Ag 2−ハロゲンエチル−マロン酸−ジアルキルエステルの製法及び新規エステル
JPH07149850A (ja) * 1993-11-26 1995-06-13 Ube Ind Ltd プロピレンブロック共重合体の製造方法
JPH08157521A (ja) * 1994-12-01 1996-06-18 Showa Denko Kk オレフィン重合用固体触媒成分の製造方法、オレフィン重合用触媒及びオレフィン重合体の製造方法
JPH1160625A (ja) * 1997-08-22 1999-03-02 Idemitsu Petrochem Co Ltd オレフィン重合用固体触媒成分、オレフィン重合用触 媒及びオレフィン重合体の製造方法

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DK133012C (da) 1968-11-21 1976-08-09 Montedison Spa Katalysator til polymerisation af alkener
YU35844B (en) 1968-11-25 1981-08-31 Montedison Spa Process for obtaining catalysts for the polymerization of olefines
GB1572669A (en) 1977-05-26 1980-08-28 Ici Ltd Manufacture of esters
GB1603724A (en) 1977-05-25 1981-11-25 Montedison Spa Components and catalysts for the polymerisation of alpha-olefins
IT1096661B (it) 1978-06-13 1985-08-26 Montedison Spa Procedimento per la preparazione di prodotti in forma sferoidale solidi a temperatura ambiente
IT1098272B (it) 1978-08-22 1985-09-07 Montedison Spa Componenti,di catalizzatori e catalizzatori per la polimerizzazione delle alfa-olefine
IT1209255B (it) 1980-08-13 1989-07-16 Montedison Spa Catalizzatori per la polimerizzazione di olefine.
JPS58138706A (ja) 1982-02-12 1983-08-17 Mitsui Petrochem Ind Ltd オレフイン系重合体の製造方法
EP0372836A3 (en) * 1988-12-09 1991-07-31 AT&T Corp. Etching of integrated-circuit device metallization and resulting device
IT1230134B (it) 1989-04-28 1991-10-14 Himont Inc Componenti e catalizzatori per la polimerizzazione di olefine.
IT1262935B (it) 1992-01-31 1996-07-22 Montecatini Tecnologie Srl Componenti e catalizzatori per la polimerizzazione di olefine
IT1262934B (it) 1992-01-31 1996-07-22 Montecatini Tecnologie Srl Componenti e catalizzatori per la polimerizzazione di olefine
IT1256648B (it) 1992-12-11 1995-12-12 Montecatini Tecnologie Srl Componenti e catalizzatori per la polimerizzazione delle olefine
US5459116A (en) 1993-05-07 1995-10-17 Samsung General Chemicals Co., Ltd. Highly active catalyst for the polymerization of olefins and method for the preparation of the same
TW354792B (en) 1993-08-13 1999-03-21 Mitsui Petrochemical Ind Olefin polymerization catalyst and process for preparing polypropylene and propylene block copolymer
BR9510354A (pt) 1994-11-17 1997-12-23 Dow Chemical Co Componentes de catalisador suportado catalisador suportado processo para preparar um componente de catalisador suportado processo para preparar um catalisador suportado e processo de polimerização de adição
AUPO591797A0 (en) 1997-03-27 1997-04-24 Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation High avidity polyvalent and polyspecific reagents
JP3552342B2 (ja) 1995-06-23 2004-08-11 住友化学工業株式会社 α−オレフィン重合用触媒ならびにα−オレフィン重合体の製造方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS554099B1 (ja) * 1970-11-09 1980-01-29
JPS58138720A (ja) * 1982-02-12 1983-08-17 Mitsui Petrochem Ind Ltd プロピレンランダム共重合体の製造方法
JPS58145707A (ja) * 1982-02-12 1983-08-30 Mitsui Petrochem Ind Ltd オレフイン重合用触媒および触媒成分
JPH03197479A (ja) * 1989-02-10 1991-08-28 Sagami Chem Res Center (ペルフルオロアルキル)ジベンゾオニウム塩
JPH0753466A (ja) * 1993-08-11 1995-02-28 Huels Ag 2−ハロゲンエチル−マロン酸−ジアルキルエステルの製法及び新規エステル
JPH07149850A (ja) * 1993-11-26 1995-06-13 Ube Ind Ltd プロピレンブロック共重合体の製造方法
JPH08157521A (ja) * 1994-12-01 1996-06-18 Showa Denko Kk オレフィン重合用固体触媒成分の製造方法、オレフィン重合用触媒及びオレフィン重合体の製造方法
JPH1160625A (ja) * 1997-08-22 1999-03-02 Idemitsu Petrochem Co Ltd オレフィン重合用固体触媒成分、オレフィン重合用触 媒及びオレフィン重合体の製造方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008120795A1 (ja) * 2007-03-30 2008-10-09 Toho Catalyst Co., Ltd. オレフィン類重合用固体触媒成分、重合用触媒およびこれを用いたオレフィン類重合体の製造方法
JP5340916B2 (ja) * 2007-03-30 2013-11-13 東邦チタニウム株式会社 オレフィン類重合用固体触媒成分、重合用触媒およびこれを用いたオレフィン類重合体の製造方法
JP2014500385A (ja) * 2010-12-21 2014-01-09 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー ハロ−マロネート内部電子供与体を備える触媒組成物および同一物由来のポリマー
WO2013005463A1 (ja) * 2011-07-06 2013-01-10 東邦チタニウム株式会社 オレフィン類重合用固体触媒成分、オレフィン類重合用触媒及びオレフィン類重合体の製造方法
JPWO2013005463A1 (ja) * 2011-07-06 2015-02-23 東邦チタニウム株式会社 オレフィン類重合用固体触媒成分、オレフィン類重合用触媒及びオレフィン類重合体の製造方法
US9206265B2 (en) 2011-07-06 2015-12-08 Toho Titanium Co., Ltd. Solid catalyst component for olefin polymerization, catalyst for olefin polymerization, and method for producing olefin polymer
JP2021050208A (ja) * 2015-10-23 2021-04-01 ナビター ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド セストリン−gator2相互作用のモジュレーターおよびその使用
JP7449843B2 (ja) 2015-10-23 2024-03-14 ナビター ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド セストリン-gator2相互作用のモジュレーターおよびその使用

Also Published As

Publication number Publication date
DE69918662D1 (de) 2004-08-19
BR9907140A (pt) 2000-10-17
IL136761A0 (en) 2001-06-14
US6699814B2 (en) 2004-03-02
US6605562B1 (en) 2003-08-12
US20030207754A1 (en) 2003-11-06
AU6342099A (en) 2000-05-22
US20030199388A1 (en) 2003-10-23
CN1146585C (zh) 2004-04-21
WO2000026259A1 (en) 2000-05-11
CA2315179A1 (en) 2000-05-11
ES2224704T3 (es) 2005-03-01
ATE271072T1 (de) 2004-07-15
EP1042372B1 (en) 2004-07-14
CN1292800A (zh) 2001-04-25
DE69918662T2 (de) 2005-08-11
EP1042372A1 (en) 2000-10-11
US20030207755A1 (en) 2003-11-06
US6689850B2 (en) 2004-02-10
KR20010033872A (ko) 2001-04-25
HUP0104266A2 (hu) 2002-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002528606A (ja) オレフィン重合用成分と触媒
US6716939B2 (en) Components and catalysts for the polymerization of olefins
JP4602484B2 (ja) オレフィンの重合用成分および触媒
JP4306807B2 (ja) オレフィンの重合用成分および触媒
JP4306808B2 (ja) オレフィンの重合用成分および触媒
JP4537587B2 (ja) オレフィンの重合用成分および触媒
EP2900706B1 (en) Magnesium dichloride-ethanol adducts and catalyst components obtained therefrom
EP1425317B1 (en) Components and catalysts for the polymerization of olefins
KR20000068886A (ko) 올레핀 중합용 성분 및 촉매
JP4653755B2 (ja) オレフィンの重合用成分および触媒
JP4819041B2 (ja) オレフィンの重合用成分および触媒
MXPA00006603A (en) Holding device for machine tool inserts

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061019

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061019

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20080528

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080605

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090819

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091202

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100428