JP2002526783A - 波方向スペクトルおよび波高を計測するシステムおよび方法 - Google Patents

波方向スペクトルおよび波高を計測するシステムおよび方法

Info

Publication number
JP2002526783A
JP2002526783A JP2000574957A JP2000574957A JP2002526783A JP 2002526783 A JP2002526783 A JP 2002526783A JP 2000574957 A JP2000574957 A JP 2000574957A JP 2000574957 A JP2000574957 A JP 2000574957A JP 2002526783 A JP2002526783 A JP 2002526783A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spectrum
wave
directional
signal
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000574957A
Other languages
English (en)
Inventor
ブラムレイ,ブライヤー,エイチ.
テライ,ユージーン,エイ.
ストロング,ブランドン,エス.
Original Assignee
ロウ−デインズ インストルメンツ,インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ロウ−デインズ インストルメンツ,インコーポレイテッド filed Critical ロウ−デインズ インストルメンツ,インコーポレイテッド
Publication of JP2002526783A publication Critical patent/JP2002526783A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C13/00Surveying specially adapted to open water, e.g. sea, lake, river or canal
    • G01C13/002Measuring the movement of open water
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C13/00Surveying specially adapted to open water, e.g. sea, lake, river or canal
    • G01C13/002Measuring the movement of open water
    • G01C13/004Measuring the movement of open water vertical movement
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P5/00Measuring speed of fluids, e.g. of air stream; Measuring speed of bodies relative to fluids, e.g. of ship, of aircraft
    • G01P5/24Measuring speed of fluids, e.g. of air stream; Measuring speed of bodies relative to fluids, e.g. of ship, of aircraft by measuring the direct influence of the streaming fluid on the properties of a detecting acoustical wave
    • G01P5/241Measuring speed of fluids, e.g. of air stream; Measuring speed of bodies relative to fluids, e.g. of ship, of aircraft by measuring the direct influence of the streaming fluid on the properties of a detecting acoustical wave by using reflection of acoustical waves, i.e. Doppler-effect
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S15/00Systems using the reflection or reradiation of acoustic waves, e.g. sonar systems
    • G01S15/02Systems using the reflection or reradiation of acoustic waves, e.g. sonar systems using reflection of acoustic waves
    • G01S15/50Systems of measurement, based on relative movement of the target
    • G01S15/58Velocity or trajectory determination systems; Sense-of-movement determination systems
    • G01S15/588Velocity or trajectory determination systems; Sense-of-movement determination systems measuring the velocity vector
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S15/00Systems using the reflection or reradiation of acoustic waves, e.g. sonar systems
    • G01S15/02Systems using the reflection or reradiation of acoustic waves, e.g. sonar systems using reflection of acoustic waves
    • G01S15/50Systems of measurement, based on relative movement of the target
    • G01S15/58Velocity or trajectory determination systems; Sense-of-movement determination systems
    • G01S15/60Velocity or trajectory determination systems; Sense-of-movement determination systems wherein the transmitter and receiver are mounted on the moving object, e.g. for determining ground speed, drift angle, ground track
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S15/00Systems using the reflection or reradiation of acoustic waves, e.g. sonar systems
    • G01S15/02Systems using the reflection or reradiation of acoustic waves, e.g. sonar systems using reflection of acoustic waves
    • G01S15/50Systems of measurement, based on relative movement of the target
    • G01S15/58Velocity or trajectory determination systems; Sense-of-movement determination systems
    • G01S15/62Sense-of-movement determination
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S15/00Systems using the reflection or reradiation of acoustic waves, e.g. sonar systems
    • G01S15/87Combinations of sonar systems

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Hydrology & Water Resources (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 多重ビームソナー・システム(100)を用いて、液体環境における1つまたは複数の波の方向スペクトルを計測するシステムおよび方法である。典型的な実施形態においては、速度データを提供するために、複数の音響ビーム(104)内に設けられたレンジ・セルがサンプリングされる。任意選択で、波表面の高さと水圧のデータも同様に得られる。この速度、波高、および水圧のデータは、システム(100)内で1つまたは複数の信号処理装置(178)によってフーリエ変換されて、水面高スペクトルが生成される。各観測周波数での重なりスペクトル係数マトリックスも、このデータから生成される。各周波数で波等式を解き、周波数特定波方向スペクトルを生成するために、最尤法(MLM)、反復最尤法(IMLM)または他の類似の方法と共に、ADCPの変換器アレイ(103)形状に特に関連した感度ベクトルが用いられる。最終的に、周波数特定スペクトルは、完全な二次元波方向スペクトルを構成するために結合される。システム(100)は、波の方向および波高と共に、水深の関数として流速プロフィールを計測することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
[発明の背景] [発明の分野] 本発明は、水中音響計測システムに関し、特に、波方向スペクトルおよび水面
波高を計測するために用いられる音響ドップラー流量計に関する。
【0001】 [関連技術の説明] 流体中の流速を計測するためのドップラー・ソナー技術は確立されている。従
来の音響ドップラー流量計(ADCP)は通常、よく知られたジェーナス方式で
配置された音響変換器のアレイを用いている。この方式は、直交平面で対にされ
た4個の音響ビームからなる。ADCPは、発せられた音響パルスのほぼ半分の
ビーム長であるレンジ・セル上で平均化される、ビーム軸に沿って投射された速
度の成分を計測する。平均流速はビーム上で水平方向に均一であると仮定される
ので、その成分は対向するビームの相違を計算することにより簡単に求めること
ができる。この手順は、垂直な流れおよび/または未知の機器の傾きによる不純
な混合の影響を比較的受け難い。
【0002】 しかし、流体における波の分析は遙かに複雑である。水面は統計的には静止し
ており同質なものであるが、どのような瞬間においても、波の速度は音響変換器
のアレイ全体にわたって変化し、その結果、計測されたビームに沿った速度をサ
ンプル毎に水平成分および垂直成分に分離することは可能ではない。1つのソナ
ー・ビームが垂直であれば、その周波数スペクトルは分離されることがあり、不
十分な方向の推定が水平速度スペクトルの比率から得られる。しかし、位相情報
はこの手順を通して回復不能に失われ、この推定は、波が方向性を持って拡散さ
れたときに実質的に偏向する。その結果、おそらく大波の場合を除いて、この推
測器は特に有用ではなくなる。しかし、様々な距離ビンの間の相互関係には位相
情報があり、この事実が従来の信号処理技術の適用が波の方向を推定することを
可能にしている。
【0003】 波方向スペクトル(WDS)は、波の方向を方位角および波周波数の関数とし
て数学的に表したものであり、液体環境内における波の物理的ふるまいを説明す
る際に有用である。波方向スペクトルを得るために使用されるもっとも一般的な
既存の装置は、1)ピッチ・ロール・ブイと2)PUVトリプレットであり、こ
れらを以下で詳細に説明する。
【0004】 ピッチ・ロール・ブイは通常、加速度の垂直成分と共に、波の勾配の代わりと
して2方向における傾きを計測する。最近の変形は、それに代えて3つの速度成
分のGPS(全地球測位システム)計測を用いている。計測された時系列はフー
リエ変換されて、自動スペクトルおよび重なりスペクトルが形成され、各周波数
での重なりスペクトル・マトリックスが得られる。重なりスペクトル・マトリッ
クスの要素は、各周波数での波方向スペクトルの方向(2θを通る)における、
最初5個のフーリエ係数に直接的に関連している(付録A1参照)。これらのブ
イはより深い水位で通常は使用される。残念ながら、これらのブイに関する伝達
関数は複雑な非直線性であり、判断が困難なことが多い。また、ブイ用の係船索
の存在が、付加的な動作のために分析を更に複雑にしている。更に、かかるブイ
は比較的高価であり、天候の影響を受けたり盗難されたりし易く、流速や波高を
計測することができない。
【0005】 PUVトリプレット(水圧ならびに水平速度の成分、すなわちuおよびvの両
方を計測するためそう呼ばれている)は基本的に、一体の水圧変換器を有する一
点電磁流速計である。PUVトリプレットからの水圧および水平速度の時系列は
、ピッチ・ロール・ブイおよびGPSブイによって行われる計測に類似の方法で
処理され、また、各周波数での方向における最初5個のフーリエ係数のみを与え
る。PUVトリプレットは通常は水底に設けられており、一般的には浅い水位で
有用であるに過ぎない。この重要な欠陥は、水深が深くなると波の速度や水圧が
衰微することから生ずる、高い周波数反応の低下によるものである。
【0006】 図1は、CUMEX(流速計測機器)プログラムの一部として、Krogst
ad、et alによって採用された波方向スペクトルを計測する第3の、それ
ほど一般的ではない先行技術を示している(「High Resolution Directional Wa
ve Spectra from Horizontally Mounted Acoustic Doppler Current Meters」、
Journal of Atmospheric and Oceanic Technology, Vol. 5, No. 4, August 198
8参照)。この技術は、水中構築物に設けられた変換器のアレイを有する音響ド
ップラー・ソナー・システムを利用している。このアレイは、90度離れた水平
面で2本の音響ビームを投射する、水平向きの音響変換器のセットを備えて構成
されている。したがって、ビームの伝搬は基本的に水面に平行であり、ビームが
拡散すると水面すれすれに通る。かかる水面をすれすれに通る構成は、比較的高
密度で均一な時間のずれたエコーのセットを提供し、したがって、結合周波数・
波数スペクトルS(f,k)の推測を可能にする。「Open Ocean Surface Wave
Measurement Using Doppler Sonar」、Pinkel、RおよびJ.A.Smi
th、J.Geophys、Res. 92, 1987参照。特に、方向スペクトルD(θ
)はフーリエ級数に拡張され、その係数は、このシステムによって得られたデー
タから生成される重なりスペクトルから判断される。音響ビームは水平であるの
で、ビーム形状を受信された流速データに関連させるベクトル量(すなわち、感
度ベクトル)は必要ない。この技術は、波の方向の計測のみを必要とし、塔や大
きな円柱ブイなどの大型で安定したプラットフォームが利用可能であるような用
途によく適している。しかし、特に海岸海洋学やエンジニアリングにおいては、
水平ビーム・システムが提供できない、波の方向と垂直流速プロフィールとの両
方を知ることが望ましい多数の用途がある。これらの用途は、沖合い構造物にお
ける堆積物運搬、大気/海相互作用、汚染物質分散、および流体力学的力の分析
を含む。また、特定の状況においては、波高データを方向および流速データと共
に同時に得ることが望ましい場合もある。ビーム形状のために、水平ビーム・シ
ステムも、波運動学の研究に有用である場合がある、波の谷間上での流速を計測
することができない。
【0007】 要約すると、既存の波方向計測技術は一般的に、1)WDSと共に液体流速お
よび/または波高を計測できないこと、2)広範囲な水深での波方向スペクトル
を容易に計測できないこと、3)波の谷間上の速度プロフィールを計測できない
こと、4)非直線性の程度が高いこと、5)得られるデータに対してコストが高
いこと、および6)水面または近水面の影響から損傷/劣化を受けやすいことを
含む、いくつかの重要な欠点を有する(タイプに応じて)。
【0008】 したがって、広範な水深における波方向スペクトルおよび流速プロフィールを
正確に計測するシステムおよび方法が、営利企業および研究者の両方によって必
要とされている。かかるシステムおよび方法は、WDSと共に波高の光学的計測
を行うことを更に可能にするであろう。また、このシステムは反応が非常に直線
的で、物理的に小型であり、設計が非常に自己充足的になるので、水底に設置し
たり、係留したり、あるいは移動潜水プラットフォームに設けるなど、多数の異
なった場面で配備することができるであろう。構成の柔軟性は、性能や正確さに
大きく影響を与えることなく、ユーザが最大程度の操作柔軟性や装置寿命を得る
ことを可能にする。それに加えて、実用的であれば、市販の沖合い広帯域または
狭帯域ソナー機器の使用を通して、経済的な利益も得られるであろう。
【0009】 [発明の概要] 上記の必要性は、音響信号を用いることにより、所与のレンジ・セルまたはレ
ンジ・セルのセット内における波方向スペクトルと流速、および液体環境と関連
づけられた波高を計測するシステムおよび方法を含む本発明によって満たされる
。本発明は、上向きおよび/または下向きの変換器アレイと共に従来のドップラ
ー・ソナーを用いて、固定、係留または移動式のプラットフォームからのこれら
のパラメータの正確な計測を可能にする。
【0010】 本発明の第1の態様においては、流体中の波方向スペクトルを計測する改良さ
れたシステムがある。一実施形態においては、速度データおよび波高データを導
出するために、広帯域音響ドップラー流速プロファイラ(ADCP)を上向きの
水底設置の多重変換器(または整相された)音響アレイと共に用いて、多重音響
ビームを生成し、これらのビーム内の異なった深さに対応する複数の異なったレ
ンジ・セルをサンプル抽出する。水圧の示度も、ADCP上に設けられるか、そ
れに遠隔的に設けられた、関連づけられた水圧変換器から任意選択で得られる。
この速度、波高および水圧のデータは、システム内の1つまたは複数の信号処理
装置によって(または、後処理において)フーリエ変換され、表面波高スペクト
ルが生成される。各観測された周波数での重なりスペクトル係数マトリックスも
、このデータから生成される。各周波数で前方関連式を解いて、波方向スペクト
ルを生成するために、最尤法(MLM)、反復最尤法(IMLM)、反復固有ベ
クトル(IEV)または他の類似の方法と共に、ADCPの特定のアレイ形状に
特に関連づけられた感度ベクトルが用いられる。更に、ADCPは、WDS計測
および波高計測と共に、多様なレンジ・セルに関する流速を計測するために用い
てもよい。
【0011】 本発明の波方向計測システムの第2の実施形態においては、ソナー・システム
および音響アレイは船体などのプラットフォームに設けられており、平均流速プ
ロフィールと共に波高および水底速度などを計測できるように、複数の上向きお
よび/または下向き音響ビームを生成する位置にこのアレイが配置されている。
【0012】 本発明の第2の態様においては、流体と関連づけられた波方向スペクトルを計
測する改良されたアルゴリズムおよび方法がある。特に、複数の垂直向きの(お
そらく、傾斜した)音響ビームが、前述のシステムを用いて生成される。流速(
および光学的には波高)データを導出するために、これらのビーム内の複数の異
なったレンジ・セルがサンプル抽出される。関連づけられた水圧変換器から、水
圧の示度も光学的に得られる。最初に、サンプル抽出されたデータは、異常値を
除去して、流速の速度、水深および水圧の平均値を計算するために処理される。
各観測された周波数要素について、固有の波周波数(f)および波数の大きさ(
k)も計算される。次に、非方向的な水面高さスペクトルが、関連するレンジ・
セルに関する振動数スペクトルおよびセンサ・アレイに関する伝達関数を計算す
ることにより求められる。次に、高速フーリエ変換(FFT)を適用し、各観察
された周波数について全ての可能な対のスペクトル係数を互いに乗算し、そして
時間全体にわたり(連続的な時間セグメントの反復フーリエ変換から)、および
/または周波数全体にわたり(隣接する観測された周波数の帯域内で)これらの
結果を平均化して、上記振動数スペクトルを計算するために選択されたものと同
じかそれらとは異なるであろうデータを、特定のレンジ・セルから選択すること
により、重なりスペクトル相関マトリックスが生成される。重なりスペクトル・
マトリックスが得られた後に、周波数特定波方向スペクトルを得るために、最尤
法、反復最尤法、および/または反復固有ベクトルの解決方法が、選択されたア
レイ形状に独特に関連づけられているアレイ感度ベクトルと、重なりスペクトル
・マトリックスに適用される。最終的に、周波数特定スペクトルは、方位角およ
び周波数の両方を表す完全な波方向スペクトルを構築するために結合される。本
発明のアルゴリズムは、ADCPシステム内にある既存の信号処理機器で実行す
るか、後処理作業として外部コンピュータで実行することができる。
【0013】 本発明の第3の態様においては、潜水ソナー・システムを用いて、流体の波高
スペクトルを計測する改良された方法がある。1つの方法または方法の組み合わ
せを用いて波高を計測するために、上向きまたは下向きの変換器アレイと共に、
上記タイプの広帯域ADCPソナー・システムが用いられる。第1の方法は、水
面の場所を内挿するために、計測された後方散乱強度および/または信号相関関
係を用いて、水面に対する傾斜範囲を判断するものである。波高スペクトルは、
水面の高さの振動数スペクトルとして求められる。第2の方法は、ビーム内の選
択されたレンジ・セルからビーム速度データを計測して、直線波理論からの速度
スペクトルと波高スペクトルとの間の関係を用いて後者を求めるものである。代
替的に、第3の方法においては、波高を計算するためにADCPの水圧変換器か
ら得られる水圧計測値を用いることができる。
【0014】 本発明のこれらの目的および特徴ならびに他の目的および特徴は、付属の図面
を参照しながら以下の説明および特許請求の範囲を読めば更に完全に明らかにな
るであろう。
【0015】 [好適な実施形態の詳細な説明] ここで、全体を通して同様の数字は同様の部分を意味している図面を参照する
【0016】 図1は、当該技術において知られている波高を計測する変換器アレイを示して
いる。図2Aは、本発明のWDS計測システムの第1の典型的な実施形態を示し
ている。図2Aに示したように、システム100は水底設置され、ソナー電子機
器と処理機器102とを含む本体エレメント101と、ジェーナス方式で配置さ
れた個々の変換器エレメントを有する多重変換器アレイ103とを含む(下記の
図3Aおよび図3Bの説明を参照)。この変換器アレイ103は、垂直面106
において共面であるが、液体環境110の水面に平行な水平面108から分岐し
ている、音響ビーム104を生成する。液体環境110は、水の自然体または人
工体、特に海洋であることが最も多い。図2Aの実施形態においてはジェーナス
・アレイ構成が用いられているが、水平面108に対して角度関係を有するビー
ムを形成する他のアレイ構成を用いてもよいことに留意されたい。たとえば、「
風車」アレイ(たとえば、音響ビームがアレイの長軸から斜め分岐しているもの
)、または「星形」アレイ(非共面、非傾斜ビーム)を用いてもよい。また、本
発明と共に、位相遅れまたは時間遅延のアレイを用いてもよい。以下で更に詳細
に説明する、アレイ感度ベクトルHは、採用している特定のアレイ形状に独特で
あり、したがって、かかる代替的アレイ構成で使用するためには修正されること
に留意されたい。
【0017】 図2Aを再び参照すると、ヘビー・フレームの耐トロールケージ、または埋設
ポストへの連結装置を含む、あらゆる数のよく知られた水底設置技術を用いて、
変換器アレイ103を含むソナー・システム100が水底110に設置されてい
る。代替的に、システム100は、機器類または連結装置を何も設けずに、所望
の方向で水底に単に横たえる(または、部分的に埋設する)ことができるので、
係留索やプラットフォームを必要とする先行技術のシステムに比べて大きな改善
である。システム100が水底設置であるときに、基準局所空間フレーム112
内では実質的にアレイの動きはないので、アレイ103の移動または回転から生
ずる誤りは生成されず、そのためシステムの正確性は最大化される。また、水底
設置によって、システム100は、水面の船舶、強い水面の波および流速、なら
びに破壊行為の潜在的損傷の影響から遠ざけられる。これらの理由で、図2Aに
示したように水底に固定設置することは好適な方法であるが、システム100は
、係留索を介して設置しても(図2B)、または移動水底プラットフォームに設
置してもよく(図2C)、そのようにしても依然として、有用なWDS、流速お
よび波高データを生成することができる。
【0018】 図2Dに示したように、変換器アレイ103は、下方に投射する音響ビーム1
04が生成されるように、水面の船舶120の船体内などの、水面または近水面
での用途向けに反転してもよい。このようにして、液体環境の変化する深度およ
び水底110でのWDSまたは流速を計測できる。水深とは異なる場合がある、
水底上のアレイの高さ(たとえば、特定の水底上のアレイの高さ)も、この構成
を用いて計測できる。
【0019】 ここで、図3Aおよび図3Bを参照すると、典型的な変換器アレイ構成が示さ
れている。前述のように、本発明と共にジェーナス方式を用いることが好適であ
るが、他の変換器構成を用いてもよい。ジェーナス方式は、方位角平面142に
おいて90度の間隔を開けて配置され、アレイの長軸144に対して角度をつけ
られた変換器エレメント140を利用している。ジェーナス方式のこの構成およ
び動作はソナー技術においてはよく知られているので、これ以上は説明しない。
【0020】 図3Cは前述のジェーナス方式の代替物として用いることができる、「星形」
(「バッグアイ」としても知られている)変換器構成を示している。図に示した
ように、星形アレイは4本の別個の音響ビームを生成し、そのうち3本のビーム
はアレイの長軸144に対して傾斜され、方位角で120度の間隔で設置されて
おり、第4のビームは中央に配置されて、長軸144と一致している。
【0021】 以下で図5を参照して更に詳細に説明しているように、音響ドップラー流速プ
ロファイラ(ADCP)は、図2A〜2Dの波方向計測システム100において
用いられている好適なソナー・システムである。分析される液体環境の層内また
は層の近くに配置しなければならない先行技術のWDS計測システムと異なり、
上向きのアレイを用いたADCPは、流速および波高を遠隔的に感知することが
でき、それによってより大きい距離能力を備えたWDS計測システム100、な
らびに水面および近水面の危険からの保護を提供する。
【0022】 図4は、図3Aおよび図3Bの変換器アレイを含む、図2Aの水底設置ソナー
・システム100の側面図であり、液体環境の水面に対する音響ビーム104の
角度的関係、およびビーム内での個々のレンジ・セルの相対的位置を示している
。図に示したように、ビームは、基準局所フレーム112の垂直軸200に対し
て、通常20度から30度の間にある角度で変換器アレイ103から上方に投射
するが、他の値を用いてもよい。例示のために、アレイ144の長軸は基準局所
フレーム112の垂直軸200と一致するものと仮定する。しかし、水底の種類
、輪郭および他の要因に応じて、垂直軸200に対して幾分かの角度(「傾斜」
)でアレイ103を設けてもよいことが理解できる。かかる傾斜は、様々なビー
ム内で異なったレンジ・セルまたはビンを選択し、感度ベクトルの計算において
各レンジ・セルの正確な場所を用いることにより説明される。また、アレイ10
3が係留索に設けられるか(図2Bにおけるように)、潜水移動プラットフォー
ムに設けられている(図2C)ときには、垂直軸112の回転を引き起こすこと
ができる。回転の大きさに応じて、所与のレンジ・セルのセット内でのWDS、
波高および流速の最終的計算に対する影響があり得る。したがって、かかる動き
を補償するために、所望であれば訂正アルゴリズムを適用することができる。
【0023】 図5は、本発明の範囲内で用いられる、Rowe-Deines Instruments Model BBAC
DP Vm-150などの、広帯域音響ドップラー流速プロファイラ(ADCP)用の電
子機器の典型的な実施形態を示している。以下の説明はこのADCPシステムに
関するものであるが、ユーザの特定の用途および必要性に応じて、狭帯域ドップ
ラー・システムまたは非ドップラー・ベース・システムなどの、他のモデルまた
はタイプのソナー・システムを本発明と共に用いてもよいことが理解できる。
【0024】 再び図5を参照すると、変換器アレイ103は、ミキサ・ネットワーク172
、低帯域フィルタ・ネットワーク174、サンプリング・モジュール176およ
びデジタル信号処理装置(DSP)178を含む電子機器アセンブリ170に電
気的に接続されている。音響信号の受信時に変換器アレイ・エレメント140に
よって生成される信号は、送受信スイッチ180を介して、電子機器アセンブリ
170によって更に処理するために信号を調整して増幅する前置増幅器182お
よび受信増幅器184に供給される。送受信スイッチ180を介して変換器エレ
メント140に送信信号を供給するために、DSP178と共に符号増幅器18
6および電力増幅器188が用いられる。このように、同じ変換器エレメントが
送信機能と受信機能の両方に用いられる。典型的な広帯域ADCPシステムに関
するその他の詳細は、Rowe-Deines Instruments, Inc.に譲渡された米国特許第
5,208,785号「Broadband Acoustic Doppler Current Profiler」に含
まれており、この特許はその全体を参照することにより本明細書に含めた。
【0025】 上記システム100は、標準的Rowe-Denines ADCPまたは他のそれに匹敵
するADCPを利用しており、特別な機械設備や変更を必要としないことを強調
すべきであろう。この事実は、本発明の設計および製造の経済性を大幅に高め、
既存のADCPシステムの容易な装置改良を可能にする。平均水深(および任意
選択で、以下で説明する波高スペクトル)を計測するために、水圧センサが用い
られる。しかし、かかるセンサは市販のADCPシステムのオプションとして利
用可能であることが多く、あるいは、他の方法でADCPに容易に組み込むか設
置することが可能である。Sensym Hastelloy C22フラッシュ・マウント水圧セン
サ・セルなどの、水中使用に適合されたほとんどあらゆる市販のセンサをこの用
途において用いることができる。
【0026】 波方向スペクトルおよび波高を推定する方法およびアルゴリズム 本発明の波計測システムの前述のハードウェアの実施形態のそれぞれは、WD
Sおよび波高を計算するために特別に設計されたアルゴリズムを利用している。
このアルゴリズムはADCP(または他の選択されたソナー・システム)の既存
の信号処理能力で動作するソフトウエアの形式で実施されることが理想的である
が、アルゴリズムまたはその成分は、ファームウエアおよび/またはハードウエ
アとしても実施可能であることが理解できる。このアルゴリズムは、感度ベクト
ルHと共に「センサ」データ(たとえば、流速、波高および/または水圧のデー
タ)を用いるWDSを計算する一般的方法に基づいており、後者は選択されたア
レイ形状に独特に関連している。以下の説明は、この方法の理論的概要を提供す
るものであり、それに続いて、上記の好適なADCPシステムと共に用いられる
アルゴリズムの演算の詳細な説明を行う。付録Iは、感度ベクトルH、重なりベ
クトル・マトリックスC、および波方向スペクトルD(θ,f)の導出に関する
付加的な詳細を提供している。
【0027】 理論的概要 ADCPソナー・システムは特に、その角度をつけた音響ビームのそれぞれの
軸に沿って投射される瞬間的流速成分を計測する。この流速は次に、対向するビ
ーム間の速度の差の平均として計算することができる。角度をつけたビームに沿
った連続的位置は異なった水平方向の場所に対応するので、ビーム内のレンジ・
セルのセットは、空間的アレイを構成する。波の方向に関する有用な情報は、流
速重なりスペクトル(たとえば、アレイ共分散マトリック)に含まれている。し
かし、音響ビーム形状に関する他のいくつかの要因を考えなければならない。
【0028】 第1に、速度信号対雑音比(SNR)は水深の関数として変化する。所与の周
波数では、これは、水深に伴う波の速度および水圧の衰微に最も起因する。した
がって、より短い波については、それに比較的近いレンジ・セルのみが実用的で
ある。
【0029】 第2に、ソナーによって計測される流速は、垂直および水平両方の波の速度の
直線的組み合わせであり、それらの間の相対的重みつけは、波の方向と水深の両
方の関数である。波の速度のビームに沿った成分と水面の高さとを結びつける数
学的関係が必要である。
【0030】 実用的な目的のために、任意の波表面は、それぞれが特定の方向、周波数およ
び波数を有する微小な均一の平面波の直線的重なりであるかのように扱うことが
できる。非直線的効果を無視すると、これらの平面波を、周波数と波数とを結び
つける直線的分散関係式を満たすセットに制限するために、分散関係が用いられ
る。平均流速がないときには、微小平面波に関する直線的分散関係式は、次のよ
うになる。
【0031】
【数1】 ここで、fは波の周波数(ヘルツ)であり、 gは重力加速度定数(約9.8m/s2)であり、 hは水深(メートル)であり、 k=2π/Lは波数の大きさ(ラジアン/メートル)であり、 Lは波長(メートル)である。 一定の均一な海流ucを考慮し、水底に固定された観測プラットフォームを想定
すると、直線的分散関係式は次のように幾分か修正された形式を有する。
【0032】
【数2】 ここで、fobsは観察された波の周波数(Hz)であり、 fは海流と共に移動する基準フレームにおいて観察されるであろう固有の波の周
波数(等式1から)であり、 kは水域に相対的な波の動きの方向を指している、波の谷間に直交する波数ベク
トル(ラジアン/m)であり、 βは海流が移動する方向の方位角であり、 θは、波数ベクトルkの方向と反対の方位角であり(波の方向は水域に相対的で
ある)、 ucは流速ベクトルであり、 uc=|uc|は流速(m/s)である。 次数(ak)2以上の速度寄与は無視されることに留意されたい。ここで、aは
波の振幅の計測値である(たとえば、akは波の勾配に比例している)。分散関
係における次数(ak)2の項も無視する。関係する波は、控えめには0.1未
満の勾配を有する、スペクトルのピークに近いものであるので、これらの訂正は
1%未満である。
【0033】 流速が高さと均一でなければ、各固有周波数で用いるucの適当な値は重みつ
き平均速度プロフィールであり、水平波軌道速度の平方に比例する正規化された
重みつけ関数を用いて次のように表される。
【0034】
【数3】 ここで、<u(z)>は時間平均水平流速プロフィールである。
【0035】 波方向スペクトルについては、通常の変換は、独立変数として波数の大きさk
を抹消するために、直線的分散関係式を用いることである。したがって、波方向
スペクトルD(θ,f)は、二次元方位角周波数空間における微小平面の振動数
スペクトル密度を表す。
【0036】 一般的に、波方向スペクトルを計測する機器は、一点での(「トリプレット」
)、あるいは水面の点またはその下の配列での、速度、水圧、および/または水
面高さ計測値の組み合わせを使用できる。波方向スペクトルD(θ,f)をこれ
らの計測値と関連づけるために、直線波理論を用いることができる。各観測され
た周波数で重なりスペクトル係数マトリックスCにおいて配置可能である、重な
りスペクトル係数を形成するために、計測時系列のフーリエ変換は、相互乗算す
ることができる。いわゆる「前方関係」は、未知の波方向スペクトルD(θ,f
)を、観測可能なアレイ共分散マトリックスC(fobs)(多様なソナーレンジ
・セルの間の速度重なりスペクトルのマトリックス)と結びつける理論的モデル
である。前方関係は次の形式を採る。
【0037】
【数4】 ここで、fobs=fobs(f)は等式2によって与えられたマッピングであり、 Hは感度ベクトル(直線波理論から分かる)であり、 H†はHの複合共役転置行列(エルミート)である。
【0038】
【数5】
【0039】
【数6】
【0040】
【数7】 感度ベクトルHの形式は、ADCPビームにおけるレンジ・セルから選択された
レンジ・セルによって形成されたアレイの形状に関連していることに留意された
い。特定のビームまたは水深からの各選択されたレンジ・セルは、Hの要素に対
応する。感度ベクトルHは、各ビームで音響的に計測された水面の高さに対応す
る要素、および/または水圧計測値を任意選択で含んでもよい。
【0041】 海流があるときには、各fobsにマップされる2つ以上のfがある場合があり
、この場合にCはかかるマッピングの合計であるであることに留意されたい。周
波数を無効にすることは、波数の方向を反転させることに等しいので、強い海流
のためにfobsが負であるときには、θをθ+πで置き換えるべきである。
【0042】 再度、前方関係(等式4)は、波方向スペクトルを計測するあらゆるアレイま
たはトリプレットに適用される。計測された重なりスペクトル・マトリックスC
から波方向スペクトルを判断する前方関係の反転は、無限次元オブジェクト(D
)が有限次元観察(C)のセットを用いて推定されるという意味で、大きな複雑
さを提示する。したがって、問題は非常に過小に制約されており、独特な解決策
は存在しない。この反転の問題に取り組むために、多数の異なった解決技術が開
発されてきた。本発明にとって最も有用であるのは、いわゆる最尤法(MLM)
と反復最尤法(IMLM)であり、それらの一般的用途および演算は、信号処理
の技術分野においてよく知られている。これらの技術についての理論的基礎に関
するより詳細な説明は、付録Iを参照されたい。本発明はMLM技術およびIM
LM技術について説明しているが、特定の用途に応じて、反復固有ベクトル(I
EV)方法などの他の技術を適用してもよいことに留意されたい。
【0043】 WDSアルゴリズムの説明 ここで図6を参照して、本発明による波方向スペクトルを判断するアルゴリズ
ムを説明する。この実施形態においては、アルゴリズム300は次の一般的ステ
ップからなる。1)初期データ処理を行う(302)、2)非方向的な波高スペ
クトルを計算する(304)、3)各観測された周波数に関して重なりスペクト
ル・マトリックスCを計算する(306)、4)波方向スペクトルを推定する(
各観察された周波数について)(308a、308b)、および5)ステップ4
)で導出された推定から完全な二次元波方向スペクトルを構成する(309)。
これらのステップのそれぞれを、図6A〜6Fをそれぞれ参照して、以下で詳細
に説明する。アルゴリズム300の個々のステップ302、304、306、3
08a、308b、309(およびそれらのサブステップ)は、特定の状況下で
並べ替えてもよいことに留意されたい。更に、特定の計算を説明しているが、他
の数学的アプローチまたは技術で置き換えてもよいことが理解できる。
【0044】 図6Aに示したように、アルゴリズム300の最初の処理ステップ302は、
更に処理するためにセンサから得られた未処理データを集合的に作成する、一連
のサブステップ310、312、314、316、318、320を含む。アル
ゴリズム・ステップ302の第1のサブステップ310において、センサから得
られた未処理データは、先行技術において既知であるあらゆる数の復号アルゴリ
ズムを用いて復号される。第2のサブステップ312において、各音響ビームに
関する水面の高さが計算される。これは、全体を参照することにより本明細書に
含めた、「Measuring Wave Height and Direction Using Upward-Looking ADCPs
」、Terray,E.,et al、IEEE Oceans 1997, August, 1997におい
て説明されている、音響後方散乱強度における内挿されたピーク位置を用いて達
成されるが、他の方法を用いてもよい。第3のサブステップ314は、「異常値
」、相関関係が乏しいデータ、または液体環境(海洋など)に存在する他の異常
と関連づけられたデータを識別するために、復号された未処理データを処理する
ことを含む。次に、第4のサブステップ316において、サブステップ314で
識別された「悪い」データが、「良い」データ値の間に内挿することにより導出
されるデータで置き換えられる。流速の平均値(および任意選択で水深および水
圧)は、サブステップ318で、データ置き換え工程316から得られる処理済
みデータから次に計算される。最後に、最後のサブステップ320で、直線分散
関係の数値反転を用いて、波周波数の値(f)と波数の大きさ(k)が計算され
る(上記の等式2参照、これは付録Iで更に詳細に説明されている)。
【0045】 図6Bに示したように、図6における波高スペクトルSHを計算するステップ
304は、第1のアルゴリズム・ステップ302で最初に処理されたデータから
Hを集合的に計算する、一連のサブステップ322、324、326、328
、330、332、334を含む。アルゴリズム・ステップ304の第1のサブ
ステップ322において、速度データが音響ビーム104内の特定のレンジ・セ
ルから選択される。上記図2Aの装置を用いると、これらのレンジ・セルは、主
として、液体環境の水面に近接する場所で選択されるが(前述のように、水深に
伴う波の速度と水圧の衰微の影響を削減するために)、他のセルを選択してもよ
い。任意選択で、水面の高さおよび水圧のデータも選択される。このアルゴリズ
ム300は、感度ベクトルH内に波の高さと水圧の計測値を含める能力を有する
が(以下の図6Dに関する説明を参照)、かかる計測値はWDSを計算するため
には必要ないことを強調すべきであろう。しかし、かかる計測値の使用は一般的
に、システムによって提供される推定の相対的正確さを高める。
【0046】 図6Bの第2のサブステップ324においては、選択された速度、水面の高さ
、および水圧データは、スペクトルの漏出を削減するために、最小二乗数法整合
によって判断された傾向線の減算によりデトレンドされ(detrended)、バート
レット・ウィンドウなどの時間のウィンドウ関数による乗算によりウィンドーイ
ングされる。第3のサブステップ326は、高速フーリエ変換(FFT)を行い
、その結果の大きさを二乗することにより、データの各セットに関する振動数ス
ペクトルを計算するが、他の方法を用いてもよい。次に、第4のサブステップ3
28において、振動数スペクトルは周波数ビンに平均化される(いわゆる、「デ
シメーション(decimation)」)。次にサブステップ330において、以下の等
式16および17を用いて、各「センサ」について伝達関数T(fobs)=|H
2が計算される。この文脈における「センサ」という語は、1)同じ水深での
音響ビームのレンジ・セルから得られた流速、2)各音響ビームについて得られ
た水面の高さ計測(上記表面の高さ計算サブステップ312を参照)、または3
)水圧センサの何れかを意味することに留意されたい。波高スペクトルを計算す
るために、これらのセンサの組み合わせを用いてもよい。
【0047】 図6Bの第6のサブステップ332において、同じ水深でのレンジ・セルのグ
ループに関する振動数スペクトルは、振動数スペクトル係数を加算することによ
り結合される。最後に、最後のサブステップ334において、以前に計算された
全ての振動数スペクトルは、たとえば、最小二乗数法整合技術および伝達関数T
(fobs)を用いて結合されて、1つの波高スペクトルSHになる。
【0048】 ここで図6Cを参照して、重なりスペクトル・マトリックスの計算方法を詳細
に説明する。上記(図6B)のSHの計算におけるように、特定のレンジ・セル
からのデータ、水面の高さデータ、または水圧センサ・データは第1のサブステ
ップ336において選択される。しかし、このサブステップ336において選択
されたデータは、SH322の計算の一部として選択されたデータと同じでも異
なっていてもよいことに留意されたい。より短い波の方向を求めるためには、よ
り小さいレンジ・セルが必要とされることがあり、一方、波高スペクトルを計算
するには、雑音レベルを削減するためにレンジ・セルを結合してより大きいレン
ジ・セルにしてもよい(速度計測を平均することにより)。
【0049】 再度、選択されたデータはデトレンドされてウィンドーイングされる(サブス
テップ338)。ウィンドーイングおよびデトレンディングの後に、複合スペク
トルが計算される(FFTまたは別のそれに相当する技術を用いて)(340)
。次に、各観測された周波数(fobs)に関するスペクトル係数の全ての可能な
対が相互乗算される(342)。この相互乗算サブステップ342を遂行するた
めに、各対から1つのスペクトル係数がまず複合共役される。最後に、観測され
た周波数の関数として重なりスペクトル・マトリックスを生成するために、各観
測された周波数に関する重なりスペクトル・マトリックスが時間全体にわたって
(および/または周波数帯域内で)平均される(343)。
【0050】 ここで図6Dを参照して、図6の最尤法(MLM)ステップ308aを詳細に
説明する。前述のように、MLMは、波方向スペクトルD(θ,f)を観測可能
な重なりスペクトル・マトリックスC(fobs)と関連づけるいわゆる「前方関
係」を解くために利用可能な1つのアルゴリズムである。
【0051】 図6Dに示したように、MLMの第1のサブステップ344は、特異値分解(
SVD)技術を用いて各観測周波数に関する重なりスペクトル係数マトリックス
Cを反転するものである。SVD技術は、信号処理の技術分野の当業者によく知
られており、したがって、本明細書においては更に詳細には説明しない。
【0052】 次に、アレイ特定の感度ベクトルHが計算される(346)。特定の音響ビー
ムおよび水深からの各選択されたレンジ・セルは、Hの要素に対応する。Hは任
意選択の水面の高さおよび水圧の計測値に対応してもよいことに留意されたい。
感度ベクトルHは、平面波に対する理想的な計測された反応を表し、線形理論と
直線分散関係(前述の説明を参照)を推定し、機器の雑音を無視する。直線波モ
デルは次のように予測する。
【0053】
【数8】
【0054】
【数9】
【0055】
【数10】
【0056】
【数11】 ここで、ηは水面の高さ(m)であり、 ρは水圧(パスカル)であり、 pは水密度(kg/m3)であり、 gは重力加速度(m/s2)であり、 uは水平速度ベクトル(m/s)であり、 wは垂直速度成分(m/s)であり、 aは平面波の半振幅(m)であり、 hは水深(m)であり、 xは水平位置ベクトルであり、 zは垂直位置(水底では−h、水面では0)(m)である。
【0057】 上記正弦波のときのフーリエ変換はデルタ関数線スペクトルであり、その下の
範囲は個々のフーリエ係数である(tildasによって示された)。
【0058】
【数12】
【0059】
【数13】
【0060】
【数14】
【0061】
【数15】 平面波の方向または周波数にかかわらず、x=0での水面偏位のフーリエ係数は
単にa/2であることに留意されたい。この係数の二乗された大きさは、波高の
非方向的な振動数スペクトルである。したがって、単位スペクトル密度の平面波
に対する反応を表すために、様々な計測値のフーリエ係数が2/aによって増減
される。
【0062】 速度計測値に関しては、レンジ・セルの場所でのビームの方向における速度の
成分に対応する増減されたフーリエ係数としてHの各要素が計算される。
【0063】
【数16】 ここで、bnはソナー・システムのn番目のビームの方向に外方を指す単位ベク
トルであり、 xn(z)はレンジ・セル(m)に関する水平偏位ベクトルであり、 [数]は垂直方向における単位ベクトルである。 ビーム単位ベクトルbnの水平成文がxnと同じ方向を指すように、x原点はソナ
ー・システム100(好適な実施形態におけるADCP)で選択すべきであるこ
とに留意されたい。k、fおよびfobs間におけるマッピングは、数字で計算さ
れる直線分散関係およびそれらの反転によって与えられる。
【0064】 各ビームでの任意選択の水面の高さ計測に関しては、Hの対応する要素は、x
原点からのビームの水平偏位の効果を考慮するために必要な位相調節として計算
される。
【0065】
【数17】 ここで、bnはADCPのn番目のビームの方向に外方を指す単位ベクトルであ
る。
【0066】 ADCPでの任意選択の水圧計測に関しては、Hの対応する要素は次のように
なる。
【0067】
【数18】 サブステップ346により感度ベクトルHが一旦計算されると、以下のMLM推
定器を用いて、サブステップ348によって(考慮中の特定の観測周波数につい
て)、正規化されていない波方向スペクトルD(θ)が計算される。
【0068】
【数19】 ここで、H†は感度ベクトルHの複合共役転置行列であり、C-1はCの逆元であ
る。図6Dの最後のサブステップ350において、次の等式になるように波方向
スペクトルDは正規化される。
【0069】
【数20】 ここで図6Eを参照して、図6のアルゴリズムの反復最尤法(IMLM)ステ
ップ308bを説明する。このステップ308bは任意選択であり、所望のよう
に1つまたは複数の観測周波数について迂回してもよいことに留意されたい。図
6Eに示したように、IMLMステップ308bは、前のステップ308aにお
いて各観測周波数について導出された正規化された波方向スペクトルDnでの初
期化である第1のサブステップ352で始まる。(波方向スペクトルDの下付き
文字「n」は、反復回数を示すために使用される指数であることに留意されたい
。よって、n=0であるときに、Dn=DMLMである。)次に、次の関係式を用い
て反復重なりスペクトル係数マトリックスCnを計算するために、前方関係式(
上記の等式3)が用いられる(サブステップ354)。
【0070】
【数21】 アルゴリズム300のMLMステップ308は、マトリックスMを導出するため
に、Cnの計算された値を用いてサブステップ356で再度繰り返される。
【0071】
【数22】 ここで、Kは次の等式になるように選択される。
【0072】
【数23】 次に、サブステップ358において、指数nは1だけ増加され(すなわちn+1
)、方向スペクトルは次の関係式に従って計算される。
【0073】
【数24】 ここで、ωRは緩和パラメータであり、この実施形態においては約1.1になる
ように選択される。
【0074】 次のサブステップ360において、Dn+1がゼロ以上になることを確実にする
ために、スペクトルは帰零負値(または類似の手順)によって固定される。それ
に続いて、次の等式になるように、サブステップ362においてスペクトルは再
正規化される。
【0075】
【数25】 最後に、収束基準が計算される(サブステップ364)。アルゴリズム300の
この実施形態においては、各観測周波数にこの収束基準が適用されることに留意
されたい(たとえば、所与の観測周波数に関するIMLM収束基準を満たすと、
次の観測周波数についてMLMステップ308aおよび任意選択のIMLMステ
ップ308bが再度遂行される)。基準の典型的なセットは次の通りである。 i.反復の一定最大回数(通常3〜5回)が、他の何れの停止基準をも満たさず
に発生した。 ii.標本にされた(smeared)スペクトル積分[数]の平均絶対差は、前回の
反復時よりも大きい。 iii.計測された前方関係重なりスペクトル・マトリックスの相対的平方差は
、所定の閾値よりも小さい。
【0076】
【数26】 ここで、[数]は計測されたCのi、j番目の要素の推定標準偏差である。 iv.計測され予測された重なりスペクトル・マトリックスC(等式25)の相
対的差は、前回の反復時よりも大きい。
【0077】 上記の収束基準は、その基準の何れか1つ(または複数)を満たすことが、(
分析中の観測周波数について)それ以上の反復を終了させるように適用される。
全ての観測周波数が分析されると、このアルゴリズムは次に最後のアルゴリズム
・ステップ309に進む。
【0078】 前述のように、本明細書に記載している収束基準は一実施形態に過ぎず、IM
LM反復工程を終了する他の基準またはメカニズムを、アルゴリズムの特定の用
途およびユーザの必要性に応じて置き換えてもよい。
【0079】 ここで、図6のアルゴリズムにおける最後のステップ309を説明する。図6
Fに示したように、完全な二次元波方向スペクトルは、1)観測された周波数依
存の波方向スペクトルを正規化すること(370)、2)非ゼロ流速の存在を判
断すること(372)、および3)非ゼロ流速がある場合には、周波数を再マッ
ピングしてヤコブ演算子を適用する(374)ことにより構成される。
【0080】 D(θ,fobs)の再正規化は、次の等式になるようにSHによって乗算するこ
とにより達成される。
【0081】
【数27】 次に、流速の大きさが吟味され、流速が存在しない(大きさ=0)であれば、更
に分析や計算は遂行されず、D(θ,fobs)の計算は完了する。しかし、非ゼ
ロ流速が存在する場合には、標準グリッドへの内挿または歪曲周波数軸でのプロ
ット(すなわち、観測周波数では非直線、固有周波数では直線)の何れかにより
、等式2を用いて再マッピングされ、ヤコビアンJが次の等式になるように適用
される。
【0082】
【数28】 ここで、
【0083】
【数29】 ここで図7〜図10を参照すると、計算工程の様々な段階での前記アルゴリズ
ム300からの出力が示されている。
【0084】 図7は、本発明のWDS計測システムの実験的配置から得られる、直線的波分
散関係(等式2)の典型的プロットである。
【0085】 図8は、本発明を用いて生成された波方向スペクトルの典型的最尤法(MLM
)推定のメッシュ・プロットである。
【0086】 図9は、全ての方位角にわたって図8のスペクトルを積分することにより得ら
れた波高スペクトルである。
【0087】 図10は、重なりスペクトルCをシミュレートするために既知の方向スペクト
ルを用いた、波方向スペクトルの推定と、最尤法および反復最尤法の両方を用い
て導出された様々な入力スペクトルに関する方位角との比較である。IMLM推
定の改善された効率は、MLM推定と比較されたものであることに留意されたい
【0088】 波高の計算 前述のように、本発明の波方向計測システムは更に、液体環境における波に関
連した重要な波高を計算することができる。特に、重要な波高HS(メートルで
計測)は、関連する周波数範囲、通常は0.03〜0.5Hzにわたり、波高ス
ペクトルSH(波高スペクトルの導出については、前述の図6Bの説明を参照)
の下の面積の平方根の4倍として計算される。この周波数範囲は、潮の変動や雑
音ではなく、波によって支配されるものと思われる。この計算は、ADCPの処
理装置を用いて、かつ/または外部コンピュータの後処理タスクとして同様に行
われる。
【0089】 上記の説明は、様々な実施形態に適用される本発明の根本的な新しい特徴を示
し、説明し、指摘しているが、本発明の概念から逸脱することなく、当業者はこ
こに示した装置の形式および詳細の多様な省略、置き換えおよび変更を行えるこ
とが理解されるであろう。更に、本発明を、海洋、港、または湖などの水中環境
において有用な装置および方法について説明してきたが、他の種類の液体環境に
おいても用途を見いだせることに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 2つの水平音響ビームを用いた、先行技術の波方向スペクトルの図である。
【図2A】 本発明による、波方向スペクトル、波高および流速プロフィールを計測するた
めに用いる、液体環境における水底設置の音響ソナー・システムの第1の実施形
態の斜視図である。
【図2B】 本発明による、波方向スペクトル、波高および流速プロフィールを計測するた
めに用いる、係留索またはつなぎ綱を介した水底設置の音響ソナー・システムの
第2の実施形態の斜視図である。
【図2C】 本発明による、波方向スペクトル、波高および流速プロフィールを計測するた
めに用いる、潜水移動プラットフォームに設けられた音響ソナー・システムの第
3の実施形態の斜視図である。
【図2D】 本発明による、波方向スペクトル、水底速度および波高を計測するために用い
る、下向きに可動水面プラットフォームに設けられた水底設置の音響ソナー・シ
ステムの第4の実施形態の斜視図である。
【図3A】 本発明により、波方向スペクトルおよび波高の計測を行うために用いる、ジェ
ーナス方式の典型的流速プロファイラ変換器アレイの側面図である。
【図3B】 本発明により、波方向スペクトルおよび波高の計測を行うために用いる、ジェ
ーナス方式の典型的流速プロファイラ変換器アレイの平面図である。
【図3C】 本発明と共に任意選択で用いられる、「星形」構成の典型的変換器アレイの平
面図および斜視図である。
【図4】 音響ビームの液体環境表面に対する角度的関係、およびビーム内のレンジ・セ
ルの相対的位置を示した、図2Aの水底設置のソナー・システムの側面図である
【図5】 本発明の実施形態において用いることができる、広帯域音響ドップラー流速プ
ロファイラ(ADCP)用の電子機器の典型的実施形態のブロック図である。
【図6】 本発明の一態様による、波方向スペクトルを判断する一般的方法を示した流れ
図である。
【図6A】 図6の方法の初期データ処理機能の典型的な一実施形態を示した流れ図である
【図6B】 図6の方法の波高スペクトル計算機能の典型的な一実施形態を示した流れ図で
ある。
【図6C】 図6の方法の重なりスペクトル係数マトリックス計算機能の典型的な一実施形
態を示した流れ図である。
【図6D】 図6の方法の最尤法(MLM)計算機能の典型的な一実施形態を示した流れ図
である。
【図6E】 図6の方法の反復最尤法(IMLM)計算機能の典型的な一実施形態を示した
流れ図である。
【図6F】 図6の方法による、2次元波方向スペクトルD(θ,j)を構成する機能の典
型的な一実施形態を示した流れ図である。
【図7】 本発明の実施形態を用いた、WDS計測システムの実験的配置から得られた、
直線波分散関係のプロットである。
【図8】 本発明の実施形態を用いて生成された波方向スペクトルの、典型的最尤法(M
LM)のメッシュ・プロットである。
【図9】 全方位角にわたって図8のスペクトルを積分することによって得られた波高ス
ペクトルのグラフである。
【図10】 最尤法と反復最尤法の両方を用いて導出された、様々な入力スペクトルに関す
る波方向スペクトルと方位角との推定を比較したプロットである。 付録I A1.波に対するアレイの反応 図2aのソナー・システム100は、図4に示したように方向付けられている
と仮定され、ビームは1からnまで連続的に番号を付され(図2aにおいてはn
=4)、液体環境が領域0>z>−dを占めるように、zは上方に(水面の方に
)正である座標系を有する。x軸はビーム1および3に沿ってあるものと仮定し
、正のxはビーム1に沿って外方を指している。ビーム2および3はそれぞれ、
正および負のy軸に沿ってある。レンジ・セルの座標は[数]を満たし、ここで
αは垂直に対するビーム角度である。 λ番目のビーム(λ=1、...n)に沿った速度の成分をVλ(x,t)に
よって示しており(ここで、xは距離ビンの中心に置かれている)、,t
)は場所xでの物理的な波速度ベクトルを示している。時間に対してこれらの変
数のフーリエ変換を取ると、振幅,ω)をそれぞれ生ずる。 これらの振幅の間の関係は、次のように書くことができる。
【数30】 または、マトリックス形式でより簡略に表すと
【数31】 4x4の重なりスペクトル・マトリックス
【数32】 は、最終的に波方向スペクトルD(ω,θ)に関連していなければならない。[
数]は角振動数ωでのフーリエ振幅であり、「†」は複合共役転置行列を示し、
<…>は[数]の実現にわたる統計的平均を示していることに留意されたい。 等式A1.2をA1.3に代入すると
【数33】 ここで、「t」は転置行列を示している。 水深dで伝搬する直線波について、[数]は次の等式によって与えられる。
【数34】 *何れの命名も「詳細な説明」の項において用いているものと異ならない。 ここで、[数]は、角振動数ωでの水面偏位領域のフーリエ振幅であり、波数
=(kx,ky)である。
【数35】 次に、Cは次のようになる。
【数36】 ここでΨ(k,ω)はη(,t)の周波数/波数スペクトルを示している。 等式A1.7はCとΨとの間の前方関係であり、三次元反転の問題を定義して
いる。これは、分散関係を用いることにより二次元推定の問題に縮小することが
でき、次のように定義される。
【数37】 ここでg?9.8m/sは重力による加速度である。 この関係式は、次の等式を介して、周波数および周波数/方向ベクトル(それ
ぞれS(ω)およびD(ω,θ)によって示す)を定義するために用いることが
できる。
【数38】 ここで、δはディラック・デルタ関数であり、σ(k)は各波数kについて分散
関係式A1.8を満たす。方向スペクトルは1の面積に正規化される。
【数39】 等式A1.7に代入すると次のようになる。
【数40】 ここで(θ,ω|x)=A(α)II(ω),ω|x)および(ω)は
、周波数ωに関する分散関係式を満たす。 波の領域は安定しているので(ウィンドーイングによって導入される短距離の
いくつかの相関関係を除いて)、周波数における様々なスペクトル帯は相関して
おらず、等式A1.11は各周波数について個別に保たれるものと考えることが
できる。 最後に、後の目的のためには、等式A1.11を、各空間分離x´に関す
る4x4マトリックス等式としてではなく、各周波数での単一のマトリックス等
式として考えることがより簡単である。したがって、4本のビームのそれぞれに
沿ったN個のレンジ・セルは、リストにおいて順序づけられているものと推定す
る(順序は重要ではない)。次に、Cは4Nx4Nマトリックスになり、Hは4
Nx1になる。Cは依然として複合共役対称であり、したがって、2N(4N+
1)個の要素のみが独立していることに留意されたい。 このように順序づけられると、およびx´への依存は省略することができ、
等式A1.11は次のように書かれる。
【数41】 ここで、各周波数に関する個別の等式が暗示されている。方向θ0に伝搬する平
面波を考えると、D(θ)=δ(θ−θ0)であり、C=(θ0H†(θ0
であり、したがって、Hはアレイの方向的な反応を与えることに留意されたい。 等式A1.12は、有限セットのデータ(Cに含まれている)を連続関数D(
θ)に接続する。この式は、有限セットの係数によってDを概算することにより
、パラメータ推定に適した行列等式に変換することができる。前述のように、異
なった周波数は相関していないので、各フーリエ倍音に関する個別の行列等式が
求められる。これを達成するためには、いくつかのステップが必要である。第1
に、各周波数でのマトリックスCのN個の独立要素は、列ベクトルとしてリスト
されている。順序は重要ではないことに留意されたい。外積(θ0H†(θ0 )も同様に再順序づけされる。次に、連続積分が有限合計によって概算される。
もちろん、これを行うには無数の方法があり、積分は台形方式またはシンプソン
の公式を用いて概算することができ、あるいは、直交関数のセットにおいてDを
拡張することができる。おそらく、この場合における最も自然な式は、Dをフー
リエ級数として書くことである。
【数42】 P個の項でこの級数を切り捨て、等式A2.1に代入すると次の式が与えられる
【数43】 ここで[数]は、方向的フーリエ振幅のPx1列ベクトル(上付き文字「t」は
転置行列を示す)であり、はNx1列ベクトルであって、
【数44】
【数45】 はNxPマトリックスである。等式A1.6から、
【数46】 が得られる。 ここで、F(kz)=cosh(k(z+d))/sinh(kd)であり、F
´(x)=dF/dxである。距離ビン間のベクトル分離を示すために、=(
xy)=−x´を用いた。 等式A1.14におけるMに関する式は、次のような項を含むものとみなされ
る。
【数47】 ここで、[数]であり、[...]nは、等式A1.19の右項の関数を示して
いる。 上記の様々な項を、より初歩的な積分[eipθ]nで表すことができ、これは
ベッセル関数で次のように評価することができる。
【数48】
【数49】 ここで、Jn(x)は、第1の種類の度数nのベッセル関数である。 したがって、
【数50】 であり、
【数51】 である。 これらの式は、各周波数で(したがって各波数で)Mを既知の関数で評価するこ
とを可能にする。 A2.最尤法(MLM) MLM推定器を形成するために、Dをデータの線形関数として表すことができ
るものと仮定する。
【数52】 ここで、ステアリング・ベクトル(steering vector)、γ(θ)は、平面波と
関連づけられた信号は単位利得で通過するという制約に従って、全ての方向にお
ける力を最小にすることにより求められる。重量に関する解は、ラグランジュ乗
算器を用いて得ることができ、次の等式によって与えられる。
【数53】 ここで、C-1はCの逆元であり、特異値分解を用いて計算される。γ(θ)は、
アレイ形状/反応およびHおよびCへのその依存を介したデータの両方の関数で
あることに留意されたい。ここで、MLM推定器は次のように書くことができる
【数54】 ここで、正規化定数NDは、Dが単位面積を有するように選択される。MLM推
定器は、あらゆる所与の「向き」について、他の方向から入ってくる力を最小に
するフィルタ重量γを得るためにデータを用いるという意味で、「データ適応」
である。その結果、MLM推定器の期待値は、真のスペクトルDとDに依存する
ウィンドウとのたたみ込みである。ウィンドウは演繹的に未知であるので、それ
を直接的に解析することは可能ではなく、反復最尤法(IMLM)などの他のア
プローチを採用しなければならない。 データ共分散マトリックスCの対角線外要素は偏向していないが、サンプリン
グ可変性の影響を受け、これらの推定は、自由度Ncが無限になる傾向にあると
きに、真の重なりスペクトルに収束する。この不確実さは、次の等式のように、
Dの大きさの平均平方誤りに変わる(Capon and Goodman, 1970)。
【数55】 ここで、var(..)およびE[..]は、分散および期待値をそれぞれ示し
、NcはCの推定における自由度の数であり、Lは用いられるレンジ・セルの数
である(Cは次元LxLを有する)。このサンプリングの誤りに加えて、Cの対
角線要素はドップラー位相雑音によって偏向される。この偏向の予期される大き
さは、音響信号対雑音比を介して距離に僅かに依存するが、まず、ほぼ等方性で
あって水深からは独立しており、したがって、Cの対角線要素に定数を付加する
。直感的に、この寄与はスペクトルの全体的レベルを上げ、アレイのサイドロー
ブが最大である場合には、更に強く現れる傾向にあるものと期待される。 A3. 反復最尤法(IMLM) IMLM推定器は、波方向の水圧計アレイ観測の分析のためにPawkaによ
って提案され(1983)、その後、Oltman−ShayおよびGuzaに
よってPUV観測に適用された(1984)。Krogstad et al.
は、水平ビーム・ソナーで得た速度観測値から波の方向を得るために、この技術
を用いた(1988)。 MLM推定に伴う主たる困難は、MLM推定DMLに適用される前方関係(2)
が観察された共分散Cを再生成しないという意味で、それが一定ではないことで
あり、したがって、MLM方法は真の振動数密度を与えない。 しかし、近似的な方法で一貫性を強制する発見的な反復スキームを定義するこ
とが可能である。次の式によって定義される非直線演算子Nを考える。
【数56】 問題は次の等式を満たすスペクトルDを求めることである。
【数57】 ここで、DMLMは、観測共分散マトリックスCに基づく元のMLM推定値を示し
ている。 Krogstad et al.は、等式11の近似的解について次の反復
スキームを提案している。
【数58】 ここで、D0=DMLMであり、λは自由に選択できる緩和パラメータである。実際
に、Krogstad et al.は、1よりも若干大きいλについて、4〜
6回の反復の後に妥当な収束を発見している(通常、距離1.1〜1.4におい
て)。最初の推定値が一旦計算されると、反復は、データ共分散Cを参照するこ
となく進行できることに留意されたい。 一般的に、IMLM推定はMLM推定よりも密接に入力スペクトルに従い、幅
、特に占有頂点の領域における幅も、更に一致している。 A4. 固有ベクトル(EV)技術 EV方法(Johnson、1982)は、別の高解像度方位推定器である。
基本的な考えは、データ・マトリックスを、信号および直交残差に分解すること
であり、これを雑音部分空間として特定する。この問題を更に特定的に公式化す
るために、m個のレンジ・セルが用いられており、アレイ出力を次の等式のよう
にモデル化する。
【数59】 ここで、dは観測値のmx1ベクトルであり、sは(未知の)任意の信号のpx
1ベクトルであり、nはガウス雑音のmx1ベクトルであって(信号からは独立
していると仮定する)、Aはアレイの反応を特徴づけるmxpマトリックスであ
る。この等式のフーリエ変換を得て、重なりスペクトルを形成ことは、次の等式
を与える。
【数60】 ここで、SおよびNはそれぞれ、信号および雑音の共分散であり、全ての量が周
波数に依存している。 まず考えるのは、Aの列が直線的に独立であり、データよりも少ない信号があ
る、たとえば、p<mのところである。EVアルゴリズムは、直交雑音部分空間
を発見することにより信号方向を推定する。動作的には、データ・マトリックス
Cの固有ベクトル分解によって分離が達成される。固有ベクトルは直交しており
、p<mであるので、m−p固有ベクトルは信号部分空間に直交する。これらの
固有ベクトルおよび対応する固有値を、[数]および{λj}によってそれぞれ
示す。ここで、j=1、...、n−pである。次に、アレイの反応関数Hが信
号をよく表す限り、[数]でのHの投射は、入射波(たとえば、信号)に対応す
る角度についてはゼロになり、それ以外の場合には非ゼロになる。同様に、投射
(またはそれらの二乗された大きさ)のあらゆる重みつき合計はゼロになり、そ
の逆数は信号方向で先鋭な頂点を示す。等しい重量を得ることは、MUSICア
ルゴリズム(Schmidt、1986)を与える。EV推定器は、雑音固有ベ
クトルの逆元を重みとして用い、次のように書くことができる。
【数61】 ここで、CNはCの雑音部分空間に対する制限であり、N0は正規化定数である。
これは、より「雑音的」(たとえば、より小さい固有値を有するもの)である固
有ベクトルを強調しているので、幾分か優れた推定器であると期待されるであろ
う。 本題からは逸れるが、信号の数がゼロになる傾向にあるという限定において、
等式A4.3におけるEV推定器は、等式19において与えられたMLM推定器
と同一になる。 この項を締めくくるに当たって、EVアルゴリズムは方位推定器であるという
事実を強調する。その魅力は、反復IEVが依然として従わなければならない方
向的な振動数スペクトルを推定するための、その扱い易さおよび計算速度にある
。シミュレーション結果は、雑音次元の下界を得ることができるときに、EVが
占有的な波の方向の有用な推定を提供できることを示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ストロング,ブランドン,エス. アメリカ合衆国 カリフォルニア 92117 サン ディエゴ ロイド テラス 3626 Fターム(参考) 5J083 AA02 AB14 AC28 AD05 AD12 AE06 AF01 AF16 AF18 AF20 BE14 BE41 BE53 CA11 CA12 【要約の続き】 もできる。

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ平坦な水面を有する流体中の波の方向スペクトルを計測
    するシステムにおいて、 個々の音響ビームを生成し、ほぼ前記ビーム内に設けられた1つまたは複数の
    レンジ・セルからエコーを受信する複数の変換器を有するソナー・システムであ
    って、前記ビームは前記流体の前記水面に対して非ゼロ角度で傾斜しているソナ
    ー・システムと、 前記受信されたエコーから前記波に関連づけられた方向スペクトルを計算する
    、プロセッサによって実行されるコンピュータ・プログラムであって、前記方向
    スペクトルの計算の一部として感度ベクトルを更に利用するコンピュータ・プロ
    グラムとを含むシステム。
  2. 【請求項2】 前記ソナー・システムは広帯域音響ドップラー流速計(AD
    CP)を含む、請求項1に記載のシステム。
  3. 【請求項3】 前記受信エコーは、前記レンジ・セル内の流速に関するもの
    である、請求項1に記載のシステム。
  4. 【請求項4】 前記変換器はジェーナス方式で配置されている、請求項1に
    記載のシステム。
  5. 【請求項5】 前記変換器は整相アレイ構成である、請求項1に記載のシス
    テム。
  6. 【請求項6】 前記方向スペクトルの計算は、 非方向的な波高スペクトルの計算と、 重なりスペクトル・マトリックスの計算と、 各観測周波数で前記方向スペクトルの計算と、 前記非方向的な波高スペクトル、前記重なりスペクトル・マトリックス、前記
    方向スペクトル、および前記感度ベクトルからの次元的な方向スペクトルの計算
    とを含む、請求項1に記載のシステム。
  7. 【請求項7】 前記流体は少なくとも部分的に水である請求項1に記載のシ
    ステム。
  8. 【請求項8】 ほぼ平坦な水面を有する流体中で波の方向スペクトルを計測
    するドップラー・ソナー・システムにおいて、 送信信号を生成する信号生成器と、 前記信号生成器に動作的に接続されており、送信信号に基づいて音響ビームを
    生成し、前記液体環境に前記ビームを投射する複数の送信変換器であって、前記
    音響ビームは前記流体の前記水面に対して角度関係を更に有する送信変換器と、 ほぼ前記音響ビーム内に設けられた1つまたは複数のレンジ・セルからサンプ
    ルを受信し、前記サンプルに関連する受信信号を生成する複数の受信変換器と、 前記受信信号を処理できる信号処理装置と、 前記信号処理装置で少なくとも部分的に実行され、前記受信信号に基づいて前
    記波と関連づけられた前記方向スペクトルを計算するコンピュータ・プログラム
    であって、感度ベクトルを前記方向スペクトルの計算の一部として更に利用する
    コンピュータ・プログラムとを含むソナー・システム。
  9. 【請求項9】 前記送信変換器および前記受信変換器は、少なくとも1つの
    ユニタリー変換器エレメント内で実施されている、請求項8に記載のソナー・シ
    ステム。
  10. 【請求項10】 前記変換器はジェーナス方式で配置されている請求項8に
    記載のソナー・システム。
  11. 【請求項11】 流体における波の方向スペクトルを計測するシステムであ
    って、 1つまたは複数の音響パルスと関連づけられた信号を生成する信号生成器と、 個々の音響ビームにおいて前記音響パルスを前記流体中に送信する複数の変換
    器であって、前記音響ビーム内に設けられた1つまたは複数のレンジ・セルから
    、前記音響パルスによって生成されたエコーを更に受信する変換器と、 前記受信エコーを示す信号を受信し、前記第1および第2の変換器と関連づけ
    られた感度ベクトルを計算する信号処理装置とを含む、システム。
  12. 【請求項12】 前記音響ビームは前記流体の前記水面に対して非ゼロ角度
    で傾斜している、請求項11に記載のシステム。
  13. 【請求項13】 前記音響ビームは前記流体の前記水面から下方に投射する
    、請求項12に記載のシステム。
  14. 【請求項14】 複数の音響変換器を利用して流体における波の方向スペク
    トルを計算する方法であって、 変換器から、少なくとも部分的に内部にレンジ・セルを設けた複数の音響ビー
    ムを生成することと、 2つ以上のレンジ・セルからなるアレイ内で生成されたエコーを受信すること
    と、 前記受信エコーを示す信号を処理することと、 前記信号と前記レンジ・セルのアレイの形状とに基づく感度ベクトルを生成す
    ることと、 前記信号と前記感度ベクトルとに基づいて、前記波の前記方向スペクトルを推
    定することとを含む方法。
  15. 【請求項15】 前記受信エコーを示す前記信号を処理することは、 前記受信エコーと関連づけられた未処理データを複合することと、 各音響ビームに関する水面の高さを計算することと、 前記液体環境における流速の平均値を計算することと、 直線分散関係を数的に反転することであって、前記直線分散関係は波周波数、
    水深、および波数に関連することとを含む、請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記感度ベクトルを生成することは、 少なくとも2つの前記音響ビームから少なくとも1つのレンジ・セルを選択す
    ることと、 前記選択されたレンジ・セルのそれぞれについて複数の速度成分を計算するこ
    とと、 前記速度成分のそれぞれと関連づけられた複数のフーリエ係数を計算すること
    と、 前記複数のフーリエ係数から感度ベクトルを計算することとを含む、請求項1
    4に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記方向スペクトルを推定することは、 波高スペクトルSHを計算することと、 重なりスペクトル・マトリックスCを計算することと、 各観測周波数での方向スペクトルを計算することと、 前記方向スペクトルから次元的波方向スペクトルの推定を構成することとを含
    む、請求項14に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記感度ベクトルは、前記液体中での水面の高さおよび水
    圧に対応する要素を含む、請求項14に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記方向スペクトルを推定することは、前記受信エコーを
    示す前記信号の最尤法処理を含む、請求項14に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記方向スペクトルの前記推定は、反復最尤法(IMLM
    )処理を更に含む、請求項19に記載の方法。
  21. 【請求項21】 上向きまたは下向きの変換器構成を有するソナー・システ
    ムを用いて、流体中における波の方向スペクトルを計測する方法であって、 前記変換器構成から1つまたは複数の音響ビームを生成することと、 前記音響ビームの1つまたは複数のレンジ・セル内で流速を計測することと、 直線波モデルを用いて前記変換器構成に関連する感度ベクトルを形成すること
    と、 前記計測された流速と前記感度ベクトルとを用いて、波方向スペクトル・マト
    リックスを形成することとを含む方法。
  22. 【請求項22】 少なくとも1セットの受信エコーから、流体における波の
    二次元方向スペクトルを計算するソナー・システムであって、 前記受信エコーを表す前記信号を処理するデータ処理装置と、 前記データ処理装置によって処理された前記信号から、非方向的な波高スペク
    トルを計算する手段と、 前記信号から重なりスペクトル・マトリックスを生成する手段と、 感度ベクトル生成器であって、感度ベクトルは前記ソナー・システムの前記変
    換器の構成に関連して生成される感度ベクトル生成器と、 二次元方向スペクトル推定器であって、前記非方向的な波高スペクトルと、前
    記重なりスペクトル・マトリックスと、前記感度ベクトルとから前記方向スペク
    トルを計算する二次元方向スペクトル推定器とを含むソナー・システムと共に用
    いられるコンピュータ・プログラム。
  23. 【請求項23】 上向きまたは下向きの変換器構成を有するソナー・システ
    ムを用いて、流体における波の方向スペクトルを計測する方法であって、 前記変換器構成から複数の音響ビームを生成することと、 前記音響ビームの1つまたは複数のレンジ・セル内で流速を計測することと、 直線波分散関係式によって、波周波数および波数の大きさの値を計算すること
    と、 前記計測された流速を用いて波高スペクトル・マトリックスを形成することと
    、 波周波数の関数として重なりスペクトル・マトリックスを形成することと、 前記ソナー・システムの前記変換器構成に関連した感度ベクトルを生成するこ
    とと、 前記重なりスペクトル・マトリックスおよび感度ベクトルとから、各観測周波
    数に関する方向スペクトルを生成するために、最尤法を用いることと、 各観測周波数に関する前記方向スペクトルから、完全な二次元波方向スペクト
    ルを構成することとを含む方法。
  24. 【請求項24】 前記完全な二次元波方向スペクトルを構成することは、 観測された周波数依存波方向スペクトルを再正規化することと、 非ゼロ流速の存在を判断することと、 非ゼロ流速がある場合に、周波数を再マッピングしてヤコブ演算子を適用する
    ことを含む、請求項23に記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記方向スペクトルを生成する際に用いられる前記最尤法
    は反復最尤法を更に含む、請求項23に記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記感度ベクトルは、前記流体中の水面の高さと水圧とに
    対応する要素を含む、請求項23に記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記処理装置は前記ソナー・システムから独立している、
    請求項1に記載のシステム。
  28. 【請求項28】 前記処理装置は前記ソナー・システムに含まれている、請
    求項1に記載のシステム。
  29. 【請求項29】 前記処理装置は信号処理装置を含む請求項1に記載のシス
    テム。
JP2000574957A 1998-08-04 1999-08-04 波方向スペクトルおよび波高を計測するシステムおよび方法 Pending JP2002526783A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/128,422 1998-08-04
US09/128,422 US6052334A (en) 1998-08-04 1998-08-04 System and method for measuring wave directional spectrum and wave height
PCT/US1999/017619 WO2000020893A2 (en) 1998-08-04 1999-08-04 System and method for measuring wave directional spectrum and wave height

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002526783A true JP2002526783A (ja) 2002-08-20

Family

ID=22435307

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000574957A Pending JP2002526783A (ja) 1998-08-04 1999-08-04 波方向スペクトルおよび波高を計測するシステムおよび方法

Country Status (5)

Country Link
US (5) US6052334A (ja)
EP (1) EP1110101A2 (ja)
JP (1) JP2002526783A (ja)
NO (1) NO20010510L (ja)
WO (1) WO2000020893A2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005265845A (ja) * 2004-03-15 2005-09-29 Rd Instruments Inc 水平波測定システム及び方法
JP2008544228A (ja) * 2005-06-20 2008-12-04 ウインドビッドコ ピーティーワイ エルティーデー 下層大気のソーダよる観測
JP2012528333A (ja) * 2009-05-27 2012-11-12 テレダイン アールディー インスツルメンツ 移動プラットフォームから波の特性を判定するためのシステム及び方法
CN105556333A (zh) * 2013-08-15 2016-05-04 罗韦技术有限公司 子阵列换能器设备及方法
KR101853071B1 (ko) * 2016-12-23 2018-06-07 오션알앤디주식회사 해양파의 예측 방법 및 이를 수행하기 위한 장치

Families Citing this family (62)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6052334A (en) * 1998-08-04 2000-04-18 Rowe-Deines Instruments System and method for measuring wave directional spectrum and wave height
US6453256B1 (en) * 1999-04-02 2002-09-17 Nortekusa, Llc. System and method for automatically processing and calibrating data from a current measuring device
AU3465300A (en) * 2000-03-20 2001-10-03 Francois Bernard Apparatus for deploying a load to an underwater target position with enhanced accuracy and a method to control such apparatus
US6539323B2 (en) * 2001-05-04 2003-03-25 Electronics For Imaging, Inc. Methods and apparatus for correcting spectral color measurements
US6820008B1 (en) * 2001-07-24 2004-11-16 Fugro Global Environmental & Ocean Sciences, Inc. System and method for measuring deep sea currents
US20030046043A1 (en) * 2001-09-04 2003-03-06 Nystrom James Fredrick Isotropic vector field decomposition method for use in scientific computations
US6701252B2 (en) * 2002-01-15 2004-03-02 Richard Ivan Brown System for underwater GPS navigation
US6937938B2 (en) * 2002-09-04 2005-08-30 Stanley A. Sansone Method and apparatus for interferometry, spectral analysis, and three-dimensional holographic imaging of hydrocarbon accumulations and buried objects
US20060256653A1 (en) * 2005-05-05 2006-11-16 Rune Toennessen Forward looking systems and methods for positioning marine seismic equipment
US7352651B2 (en) * 2005-06-29 2008-04-01 Nortek As System and method for determining directional and non-directional fluid wave and current measurements
US7613072B2 (en) * 2005-06-29 2009-11-03 Nortek, AS System and method for determining directional and non-directional fluid wave and current measurements
US7343793B2 (en) * 2006-05-03 2008-03-18 The Boeing Company Acoustic profiler for wind, temperature, and turbulence
US7535117B2 (en) * 2006-06-17 2009-05-19 Montgomery James Scott Ocean wave power recovery and conversion spar buoy engine
US7755211B2 (en) * 2006-06-17 2010-07-13 Montgomery James Scott Rigid structural array
US7839720B2 (en) * 2006-09-28 2010-11-23 Teledyne Rd Instruments, Inc. System and method for acoustic doppler velocity processing with a phased array transducer including using differently coded transmit pulses in each beam so that the cross-coupled side lobe error is removed
US7542374B2 (en) * 2006-09-28 2009-06-02 Teledyne Rd Instruments, Inc. System and method for acoustic Doppler velocity processing with a phased array transducer including applying correction factors to velocities orthogonal to the transducer face
US7539082B2 (en) * 2006-09-28 2009-05-26 Teledyne Rd Instruments, Inc. System and method for acoustic Doppler velocity processing with a phased array transducer including using a wide bandwidth pulse transmission to resolve ambiguity in a narrow bandwidth velocity estimate
US7542375B2 (en) * 2006-12-05 2009-06-02 Matthew Sawrie Method for simultaneous transmission of soundwaves and, in particular, sonar pulses, without interference
US8588742B2 (en) * 2007-03-16 2013-11-19 Ericsson Ab Method and apparatus for providing wireless services to mobile subscribers using existing broadband infrastructure
DE102007012911A1 (de) * 2007-03-19 2008-11-13 Atlas Elektronik Gmbh Verfahren zur Navigation eines Unterwasserfahrzeugs
US7911880B2 (en) 2007-05-22 2011-03-22 Nortek As Acoustic doppler dual current profiler system and method
US7847925B2 (en) 2007-06-18 2010-12-07 Teledyne Rd Instruments, Inc. System and method of acoustic doppler beamforming
US7962431B2 (en) * 2007-09-18 2011-06-14 International Business Machines Corporation Automatically controlling in-process software distributions through time prediction of a disturbance
US7523658B1 (en) 2007-12-14 2009-04-28 Ysi Incorporated Method for measuring river discharge in the presence of moving bottom
GB2459704B (en) * 2008-05-01 2012-05-02 Thales Holdings Uk Plc Method and system for minimising noise in arrays comprising pressure and pressure gradient sensors.
US7924653B2 (en) * 2008-08-13 2011-04-12 Teledyne Rd Instruments, Inc. System and method of range estimation
US8254208B2 (en) 2008-12-08 2012-08-28 Teledyne Rd Instruments, Inc. Multi-state beamforming array
US8411530B2 (en) * 2008-12-19 2013-04-02 Ysi Incorporated Multi-frequency, multi-beam acoustic doppler system
US8780672B2 (en) * 2008-12-19 2014-07-15 Ysi Incorporated Multi-frequency, multi-beam acoustic doppler system with concurrent processing
US8125849B2 (en) * 2008-12-19 2012-02-28 Ysi Incorporated Integrated multi-beam acoustic doppler discharge measurement system
WO2011159375A1 (en) * 2010-03-09 2011-12-22 Cidra Corporate Services Inc. Dispersion compensation technique for differential sonar measurement - density meter
US8296108B2 (en) * 2010-04-02 2012-10-23 Yugen Kaisha Suwa Torasuto Time series data analyzer, and a computer-readable recording medium recording a time series data analysis program
WO2012061179A2 (en) 2010-11-01 2012-05-10 Powe Technologies, Inc. Multi frequency 2d phased array transducer
RU2466425C1 (ru) * 2011-06-01 2012-11-10 Учреждение Российской академии наук Институт прикладной физики РАН Способ измерения характеристик взволнованной водной поверхности
US20130100773A1 (en) * 2011-10-21 2013-04-25 Steven Robert Rogers Wide-area wind velocity profiler
US9823104B2 (en) 2013-02-21 2017-11-21 Rowe Technologies, Inc. Acquatic velocity scanning apparatus and methods
US9696445B2 (en) * 2013-03-14 2017-07-04 Pgs Geophysical As Systems and methods for frequency-domain filtering and space-time domain discrimination of seismic data
US9250338B2 (en) 2013-05-20 2016-02-02 Teledyne Instruments, Inc. Multilayer jacket for marine acoustic array applications
US9404744B2 (en) * 2014-02-07 2016-08-02 Teledyne Instruments, Inc. System and method for a handheld current profiler
CN104122559B (zh) * 2014-08-18 2017-08-04 北京飞潮环境工程技术有限公司 一种用于流体在线监测成像的声纳镜装置
CN105004880B (zh) * 2015-07-06 2017-12-29 杭州开闳环境科技有限公司 一种采用高次谐波分量的adcp流速测速系统
WO2017023651A1 (en) 2015-07-31 2017-02-09 Teledyne Instruments, Inc. Small aperture acoustic velocity sensor
US10324210B2 (en) * 2016-06-30 2019-06-18 Schlumberger Technology Corporation Method and apparatus for determining rough sea topography during a seismic survey
CN106124800B (zh) * 2016-07-25 2019-03-15 南京世海声学科技有限公司 一种新的adcp滑动平均精细化处理方法
CN107153773B (zh) * 2017-05-19 2018-07-13 湖南科技大学 一种随机不规则波浪特征参数提取方法
US11567196B2 (en) 2018-02-02 2023-01-31 Teledyne Instruments, Inc. Expended range tracking Doppler sonar
CN109297912B (zh) * 2018-11-28 2020-01-24 航天特种材料及工艺技术研究所 一种材料高温方向光谱发射率测试装置
CN111665489B (zh) * 2019-03-08 2023-03-21 中国科学院声学研究所 一种基于目标特性的线谱提取方法
CN109975815B (zh) * 2019-03-22 2021-09-07 宁波博海深衡科技有限公司 一种水下目标多波束声纳探测系统及方法
CA3063460A1 (en) * 2019-11-27 2021-05-27 Rodney HERRING Sonar aquatic imager for measuring aquatic disturbances
CN111474383B (zh) * 2020-04-23 2022-06-07 水利部南京水利水文自动化研究所 一种基于大数据的河流在线流量计算方法及系统
CN112683245B (zh) * 2020-12-31 2021-11-30 广州海洋地质调查局 一种海洋孤立内波预警强度校正方法
CN113281757B (zh) * 2021-04-22 2023-07-11 浙江大学 一种倒置式多波束回声仪及海面波浪测量方法
CN113325399A (zh) * 2021-05-24 2021-08-31 中国海洋大学 一种水下声源功率谱特征获取方法、系统及应用
CN113418512B (zh) * 2021-07-22 2022-07-26 中国海洋大学 一种基于差压法的波向测量方法
CN113704693B (zh) * 2021-08-19 2024-02-02 华北电力大学 一种高精度的有效波高数据估计方法
CN114595718B (zh) * 2022-03-04 2023-05-30 中国船舶科学研究中心 一种自适应波浪谱形参数化方法
CN114578333B (zh) * 2022-04-28 2022-08-02 杭州应用声学研究所(中国船舶重工集团公司第七一五研究所) 一种主动声呐目标动静辨识方法
WO2023235872A2 (en) * 2022-06-03 2023-12-07 The Regents Of The University Of California Acoustic vector sensor tracking system
WO2024057300A1 (en) * 2022-09-13 2024-03-21 Ramot At Tel-Aviv University Ltd. A system and method for determining design parameters for maritime infrastructure
CN115932884B (zh) * 2022-11-18 2024-05-03 河海大学 一种基于三维激光雷达的波浪方向谱测量方法及系统
CN116842331B (zh) * 2023-09-01 2023-11-28 中国海洋大学 非线性聚焦波浪合成计算方法及闭环信号处理系统

Family Cites Families (45)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3648225A (en) * 1969-12-04 1972-03-07 Sperry Rand Corp Digital sonar doppler navigator
BE786437A (fr) * 1971-07-28 1973-01-19 Cit Alcatel Sonde holographique a transformation de fourier
US4078234A (en) * 1975-04-25 1978-03-07 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army Continuous wave correlation radar system
US4062237A (en) * 1976-05-07 1977-12-13 Fox Martin D Crossed beam ultrasonic flowmeter
US4050055A (en) * 1976-07-26 1977-09-20 Krautkramer-Branson, Incorporated Attenuator circuit ultrasonic testing
US4138657A (en) * 1977-10-25 1979-02-06 Western Geophysical Co. Of America Shipboard apparatus for measuring ocean currents
US4219887A (en) * 1978-10-04 1980-08-26 Aerovironment Inc. Bistatic acoustic wind monitor system
US4244026A (en) * 1978-11-06 1981-01-06 General Electric Company Velocity measuring correlation sonar
FR2441180A1 (fr) * 1978-11-10 1980-06-06 Thomson Csf Courantometre doppler pour grands fonds
FR2447041A1 (fr) * 1979-01-19 1980-08-14 Inst Nat Sante Rech Med Perfectionnements aux velocimetres doppler a bruit pseudo-aleatoires
GB2128833B (en) * 1982-10-13 1986-05-08 Emi Ltd Improvements relating to the measurement of directional wave spectra
US4603408A (en) * 1983-07-21 1986-07-29 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Synthesis of arbitrary broadband signals for a parametric array
US4640292A (en) * 1984-08-28 1987-02-03 Hewlett-Packard Company Extending sample volume in pulsed Doppler systems
FR2598229B1 (fr) * 1984-10-30 1988-09-16 Thomson Csf Sonar interferometrique, a large bande et emission comprimee
JP2544342B2 (ja) * 1986-01-22 1996-10-16 株式会社日立製作所 超音波ドップラ―診断装置
US4799490A (en) * 1986-03-04 1989-01-24 Aloka Co., Ltd. Doppler ultrasonic diagnostic apparatus
GB2208770A (en) * 1987-08-14 1989-04-12 Philips Electronic Associated Chirp ranging & velocity measurement
US4831874A (en) * 1987-10-16 1989-05-23 Daubin Systems Corporation Paradac wind measurement system
US4847817A (en) * 1987-12-31 1989-07-11 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Broadband sonar signal processor and target recognition system
US4872146A (en) * 1988-05-23 1989-10-03 Canadian Patents & Development Limited Method and apparatus for simulating phase coherent signal reflections in media containing randomly distributed targets
JP2710244B2 (ja) 1989-07-20 1998-02-10 株式会社村田製作所 積層型lrフィルタとその製造方法
US5208785A (en) * 1990-09-26 1993-05-04 Rowe, Deines Instruments Incorporated Broadband acoustic doppler current profiler
JP2948472B2 (ja) 1993-04-01 1999-09-13 運輸省港湾技術研究所長 海象計
FR2709556B1 (fr) * 1993-08-30 1995-11-10 Remtech Procédé de détermination à distance de la vitesse tridimensionnelle d'un fluide tel que l'air ou l'eau.
US6276189B1 (en) * 1995-03-13 2001-08-21 James Kevin Hurson Method and apparatus for continuous monitoring of road surface friction
US5689445A (en) * 1996-04-05 1997-11-18 Rowe-Deines Instruments Incorporated Electronic compass and attitude sensing system
JPH10197549A (ja) 1996-12-27 1998-07-31 Kaijo Corp フエーズドアレイ型ドップラー風速計による風速測定方法
FR2778748B1 (fr) * 1998-05-15 2004-08-27 Thomson Marconi Sonar Sas Procede de detection d'objets mobiles par sonar actif
US6052334A (en) * 1998-08-04 2000-04-18 Rowe-Deines Instruments System and method for measuring wave directional spectrum and wave height
US6647804B1 (en) * 1999-02-10 2003-11-18 Rd Instruments, Inc. System and method for flow measurement in a pipe
US6262942B1 (en) * 1999-03-26 2001-07-17 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Turbulence-resolving coherent acoustic sediment flux probe device and method for using
US6213947B1 (en) * 1999-03-31 2001-04-10 Acuson Corporation Medical diagnostic ultrasonic imaging system using coded transmit pulses
US6453256B1 (en) * 1999-04-02 2002-09-17 Nortekusa, Llc. System and method for automatically processing and calibrating data from a current measuring device
AU3465300A (en) * 2000-03-20 2001-10-03 Francois Bernard Apparatus for deploying a load to an underwater target position with enhanced accuracy and a method to control such apparatus
US6539323B2 (en) * 2001-05-04 2003-03-25 Electronics For Imaging, Inc. Methods and apparatus for correcting spectral color measurements
US6820008B1 (en) * 2001-07-24 2004-11-16 Fugro Global Environmental & Ocean Sciences, Inc. System and method for measuring deep sea currents
US6701252B2 (en) * 2002-01-15 2004-03-02 Richard Ivan Brown System for underwater GPS navigation
US6947880B2 (en) * 2002-04-23 2005-09-20 Motorola, Inc. Method for improving accuracy of a velocity model
US6937938B2 (en) * 2002-09-04 2005-08-30 Stanley A. Sansone Method and apparatus for interferometry, spectral analysis, and three-dimensional holographic imaging of hydrocarbon accumulations and buried objects
US6983208B2 (en) * 2003-11-24 2006-01-03 Mgd Technologies, Inc. Method and apparatus for combined measurements of concentration, distribution and flow velocity of suspended solids
US7007555B2 (en) * 2004-03-15 2006-03-07 Teledyne Rd Instruments, Inc. System and method of horizontal wave measurement
US7267013B2 (en) * 2004-10-12 2007-09-11 Teledyne Rd Instruments, Inc. System and method of measuring fluid flow
US7352651B2 (en) * 2005-06-29 2008-04-01 Nortek As System and method for determining directional and non-directional fluid wave and current measurements
US7343793B2 (en) * 2006-05-03 2008-03-18 The Boeing Company Acoustic profiler for wind, temperature, and turbulence
US7420875B1 (en) * 2007-06-25 2008-09-02 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Methods and systems for use of an acoustic doppler current profiler for measurement of compact jets

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005265845A (ja) * 2004-03-15 2005-09-29 Rd Instruments Inc 水平波測定システム及び方法
JP2008544228A (ja) * 2005-06-20 2008-12-04 ウインドビッドコ ピーティーワイ エルティーデー 下層大気のソーダよる観測
JP2012528333A (ja) * 2009-05-27 2012-11-12 テレダイン アールディー インスツルメンツ 移動プラットフォームから波の特性を判定するためのシステム及び方法
US8654607B2 (en) 2009-05-27 2014-02-18 Teledyne Rd Instruments, Inc. System and method for determining wave characteristics from a moving platform
JP2015121553A (ja) * 2009-05-27 2015-07-02 テレダイン アールディー インスツルメンツ,インコーポレイテッド 移動プラットフォームから波の特性を判定するためのシステム及び方法
US9739882B2 (en) 2009-05-27 2017-08-22 Teledyne Instruments, Inc. System and method for determining wave characteristics from a moving platform
CN105556333A (zh) * 2013-08-15 2016-05-04 罗韦技术有限公司 子阵列换能器设备及方法
KR101853071B1 (ko) * 2016-12-23 2018-06-07 오션알앤디주식회사 해양파의 예측 방법 및 이를 수행하기 위한 장치

Also Published As

Publication number Publication date
WO2000020893A3 (en) 2000-10-26
EP1110101A2 (en) 2001-06-27
NO20010510L (no) 2001-04-03
US20020018400A1 (en) 2002-02-14
NO20010510D0 (no) 2001-01-30
US6052334A (en) 2000-04-18
WO2000020893A2 (en) 2000-04-13
WO2000020893A9 (en) 2000-08-31
US20040184350A1 (en) 2004-09-23
US6700834B2 (en) 2004-03-02
US7545705B2 (en) 2009-06-09
US20080094940A1 (en) 2008-04-24
US6282151B1 (en) 2001-08-28
US7317660B2 (en) 2008-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002526783A (ja) 波方向スペクトルおよび波高を計測するシステムおよび方法
JP4880910B2 (ja) 水平波測定システム及び方法
JP6158845B2 (ja) 移動プラットフォームから波の特性を判定するためのシステム及び方法
EP0619024B1 (en) Correlation sonar system
US8107320B2 (en) Autonomous sonar system and method
US7613072B2 (en) System and method for determining directional and non-directional fluid wave and current measurements
CN109283536A (zh) 一种多波束测深声呐水体成像波束形成算法
US7352651B2 (en) System and method for determining directional and non-directional fluid wave and current measurements
Morgado et al. Design and experimental evaluation of an integrated USBL/INS system for AUVs
Gerstoft et al. Adaptive beamforming of a towed array during a turn
Boltryk et al. An ultrasonic transducer array for velocity measurement in underwater vehicles
Titchenko et al. Measurements of the sea surface parameters using a new modification of underwater sonar on a marine platform in the Black Sea
Griffiths et al. Acoustic correlation sonar for vertical profiling of ocean currents to a range of 1 km
Trevorrow Measurement of ocean wave directional spectra using Doppler side-scan sonar arrays
EP1089092A1 (en) Method and apparatus for measuring physical parameters from the phase and amplitude histories of an acoustic signal
Yoo et al. Arrayed GPS-buoys wave observation system
Smith Continuous time–space sampling of near-surface velocities using sound
Wijaya et al. Dynamic Averaging Method to Determine Bathymetry Profile from Radar Images
Carey et al. Environmental acoustic influences on array beam response
Tarlet et al. Sonar images from well-known simulated raw data
Talukdar Shallow water bathymetric data improvement in SeaBeam 2100 multibeam systems
Saracin et al. Bathymetric measurements-principles and utility
Hines et al. Measuring the Azimuthal Variability of Acoustic Backscatter from Littoral Seabeds
Heine Scale model results for acoustic radiation and hull vibration characteristics of merchant ships due to point force excitation
Mitchley An Investigation into the Detection of Seafloor Massive Sulphides through Sonar Masters Report

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040511

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040811

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040921

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050119

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050303

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20050405

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20050513

RD13 Notification of appointment of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7433

Effective date: 20060322

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060515