JP2002526454A - 卒中の治療におけるglp−1または類似体の使用 - Google Patents

卒中の治療におけるglp−1または類似体の使用

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、卒中に伴う死亡率と罹病率を低下させる方法を提供する。GLP−1、GLP−1類似体、またはGLP−1誘導体の有効量を投与することにより血糖を正常化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、高血糖(症)を制御することにより卒中後の死亡率と罹病率を低下
させるための方法および組成物に関する。該方法および組成物は、インスリン非
依存性糖尿病患者、新たに卒中の危険性があるか、卒中が進行もしくは再発して
いる該患者に特に有用である。予め存在している高血糖を治癒させ、新たに発症
する高血糖を予防する。
【0002】 (発明の背景) 明らかな糖尿病であるか、またはグルコーストレランスが低下している患者の
循環器(心血管)疾患に由来する死亡率と罹患率は、それら障害を持たない患者
に比べて高い。糖尿病患者は心筋梗塞が疑われて冠動脈治療室に入院した患者の
総数の24%までを占めるが、それらは総ポピュレーションの僅か約5%を構成
するのみである(Fuller, 1993)。心筋梗塞の糖尿病患者の病院内死病率は非糖
尿病患者の2倍である(Hamsten, 1994, MalmbergおよびRyden、1988)。糖尿病
患者は、急性期後回復期に他の期間より罹病率が高く、ほとんどが致死的再梗塞
と鬱血性心不全により死亡することが多い(Stone, 1989, Karlson, 1993, Barb
ash, 1993)。急性心筋梗塞後の死亡と罹病の発生率が減少しているにも関わら
ず、卒中後の糖尿病患者と非糖尿病患者の死亡率および罹病率には差が残る(Gr
anger,1993、Grines,1993)。
【0003】 糖尿病患者では卒中の危険性(リスク)が著しく高くなることも知られている
。すなわち、インスリン非依存性糖尿病(NIDDM)患者における卒中の危険
性は非糖尿病患者より男性で約3倍高く、女性で5倍高い(Lehto,1966)。フィ
ンランドにおける別の試験では、ベースラインの糖尿病男性が卒中で死亡する危
険性は6倍増加しているが、追跡調査中に糖尿病が発現した男性の相対危険性は
1.7であった。女性の各相対危険性は8.2および3.7であった(Tuomileh
to,1996)。さらに別の試験では、軽度の、認識されない高血糖も急性卒中の危
険因子であり、また、血糖が上昇している患者では長期の血糖調節を反映する値
であるHbAに関わらず累積死亡率が上昇することが証明された(Gray,1987
)。卒中の結果を高血糖が悪化させる効果は別の試験でも証明されている(Cazz
ato, 1991, Kiers,1992, deFalco,1993, Moulin,1997, Weir,1997)。卒中時の
ストレスホルモン反応の強さは、高血糖の発現に有意に寄与するが(O'Neill, 1
992)、高血糖自体は主として長期のアシドーシスにより虚血性脳代謝に悪影響
を与えるようである(Levine,1988, WassおよびLanier,1996)。
【0004】 動物を用いた試験は、局所的脳血流量の低下、顕著な水腫、脳幹の圧縮、梗塞の
大きさの増大、収縮期Ca2+レベルの増大、ラクテートの蓄積、血液脳関門の
崩壊、および出血の増大により、高血糖が卒中時の脳損傷を有意に悪化させると
いう考えを強く支持する(Duckrow,1985,1987, de Courten-Myers,1988, Silvka,
1991, Araki,1992, Wagner,1992, Dietrich,1993, Broderick,1995)。 血糖を正常化し、糖尿病における卒中損傷を悪化させる代謝カスケードを調節
するための軽減手段が必要である。これは、インスリンおよびグルコースの注入
量を調節し、多用量インスリンの皮下処置により急性期後の血糖の厳重な調節す
ることにより達成することができよう。後者の治療方式を急性心筋梗塞時の糖尿
病患者の治療に用いると、心筋梗塞後1年の死亡率は、糖尿病患者必要と判断さ
れない限りインスリン処置をいけていない、コントロール糖尿病患者群に比べ3
0%低下する(Malmberg,1995)。
【0005】 しかしながら、インスリン注入は、低血糖(血糖0.3mM以下と定義する)
の可能性を生じる。低血糖は心筋梗塞、心室性不整脈の危険性を増大させ、イン
スリン注入の危険な結果である。卒中の糖尿病患者に対するインスリン注入のア
ルゴリズムが低血糖を予防するために開発された(Hendra,1992)。しかしなが
ら、該患者の21%はこのアルゴリズム下で低血糖を発現した。心筋梗塞後のグ
ルコース調節に関する別の試験では、インスリンおよびグルコースを注入したと
き患者の18%が低血糖を発現した(Malmberg,1994)。 インスリン注入においても、低血糖の発症を検出してできるだけ早く治療でき
るように血糖レベルを頻繁にモニターする必要がある。引用した試験(Malmberg
,1994)でインスリン注入を受けている患者において、血糖を少なくとも一時間
おきに測定することにより注入速度を調節した。このように、インスリン−グル
コース注入療法の安全性と有効性は、血糖データを簡単に素早く利用することに
依存する。そのような厳しい血糖モニターの必要性は医療専門家に大きな負担と
なり、不便さと治療コストを増大させる。その結果、集中治療室は、インスリン
の静脈内注射により得られるであろう糖尿病患者の血糖レベルを最適化するため
の財源を割り当てないことが多い。インスリン注入に固有の危険性と負担を考慮
すると、糖尿病患者の急性卒中時の血糖を維持管理するための別の方法が必要で
ある。
【0006】 内分泌(incretin)ホルモンであるグルカゴン様ペプチド1(GLP−1と略
す)は、腸でプログルカゴンから加工され(process)、栄養誘導性インスリン
放出を増強する(Krcymann,1987)。GLP−1の種々のトランケート(truncated
)形がインスリン分泌を誘導し(インスリノトロピック作用)、cAMP形成を
誘導することが知られている(例えばMojsov,1992参照)。種々のin vitro実験
と、GLP−1、GLP−1(7−36)アミド、およびGLP−1(7−37
)酸の外来性投与に対する哺乳類、特にヒトのインスリノトロピック反応の関係
は確立されている(例えば、Nauck,1993 aおよびb、Gutniak,1992、およびThor
ens,1993)。GLP−1(7−36)アミドは、インスリン感受性を刺激し、生
理学的濃度でのグルコース誘導性インスリン放出を増強することによりインスリ
ン依存性糖尿病患者における顕著な抗糖尿病誘発効果(antidiabetogenic effec
t)を発揮する(Gutniak,1992)。GLP−1(7−36)アミドは、インスリ
ン非依存性糖尿病患者に投与されると、インスリン放出を誘導し、グルカゴンの
分泌を低下させ、胃内容排出を阻害し、グルコースの利用を増強する(Nauck,19
93aおよびb、Gutniak,1992)。
【0007】 糖尿病の長期療法にGLP−1型分子を用いることは、そのようなペプチドの
血清半減期が極めて短いことから妨げられてきた。例えば、GLP−1(7−3
7)の血清半減期はわずか3〜5分間である。皮下注射したときのGLP−1(
7−36)アミドの半減期は約50分間である。このように、それらGLP分子
は、長期効果を達成するには連続注入剤として投与しなければならない(Gutnia
k,1994)。
【0008】 (本発明の簡単な要約) 本発明は、卒中後の死亡率と罹病率を低下させるための方法と組成物を提供す
る。本方法には、GLP−1、GLP−1類似体、GLP−1誘導体、およびそ
の医薬的に許容される塩を、血糖を正常化するのに有効な用量で、それを必要と
する化合物に投与することが含まれる。本発明は、例えば梗塞の大きさをより小
さくすることにより、卒中後の糖尿病患者の死亡率と罹病率を低下させる利益を
もたらす。本発明のインスリン非依存性糖尿病患者に対する治療では、インスリ
ンとグルコースの注入剤による併用治療に比べて、不都合で費用のかかる血糖の
頻繁なモニター、ならびに血糖の結果の解釈とインスリン投与速度の調節が回避
される。該治療では、これまでみられたインスリン注入に伴う低血糖の危険性も
回避される。本発明では、いくつかのGLP−1の半減期が短く、そのため連続
投与の必要性があるが、そのことは、患者が典型的には集中治療室でベッドに寝
ており、液体が連続的に非経口投与されているため不都合ではない。本治療には
、糖尿病と診断されたか否かに関わらず高血糖の患者すべてを含める。
【0009】 (発明の詳細な説明) グルカゴン様ペプチド−1、その類似体もしくは誘導体を用いる方法および組
成物、特に医薬(医薬組成物または製剤)は、糖尿病患者、特にインスリン非依
存性糖尿病患者における卒中後の死亡率と罹病率を低下させるのに有効である。
本発明の実施に有用なGLP−1の類似体および誘導体は、対象に投与したとき
、GLP−1に比べて半減期が増加し、死亡率と罹病率を変化させる(effect)
能力を有するものである。
【0010】 卒中 卒中、溢血、または脳血管偶発症候(cerebrovascular accident, CVA)は
、非痙攣性の限局性神経学的欠陥が突然発症することを特徴とする脳血管疾患で
ある。卒中は、神経学的障害のみならず、米国で毎年約200,000人の死亡
をもたらしている。西部地域では、虚血−梗塞は、症例の約85−90%に卒中
を引き起こし、残りの患者群には頭蓋内出血がみられる。脳虚血は、数秒間続く
血流の減少により引き起こされる。血流停止が数分以上続くと、脳組織の梗塞が
生じる。脳虚血および脳梗塞の最も普通の原因は、心臓性塞栓症および血栓塞栓
症を伴うアテローム性動脈硬化症である。虚血性卒中は、その発生形態とその後
の経過に臨床的特徴がある。示される顕著な特徴は、アテローム性動脈硬化症年
齢群の個体における急性の片側不全麻痺の発症である。しかしながら、脳の機能
障害のあらゆる症状が起こることがある。頸動脈系疾患の症状と徴候は、中脳動
脈の分布に影響をおよぼすことが多く、患者は対側性の片側不全麻痺、片側感覚
欠損、および片盲を示すことがある。主な大脳半球が冒される場合は、通常、あ
る程度失語症がある。前部(頸動脈)または後部(脊椎基部)循環が冒され、幾
分特異的な臨床症状を生じることもある。 高血糖は、血漿グルコース濃度が約200mg/dl(11.0mmol/l
)またはそれ以上、または空腹時血漿グルコースレベルが約125mg/dl(
7.0mmol/l)またはそれ以上と定義する。本発明の目的は、高血糖を予
防するかまたは高血糖を正常値まで低下させることである。
【0011】 化合物 GLP−1類似体、誘導体、変異体、前駆体、および同族体は、卒中後の死亡
率と罹病率を低下させる活性断片を含む限り、すべて本発明の実施に適している
。 「GLP−1」は、GLP−1(7−37)を意味する。当該分野の習慣によ
り、GLP−1(7−37)のアミノ末端は7番に、カルボキシ末端は37番に
割り当てられる。GLP−1(7−37)のアミノ酸配列は当該分野でよく知ら
れているが、読者の便宜のために以下に示す:
【化1】
【0012】 「GLP−1類似体」は、GLP−1に比べ、1またはそれ以上のアミノ酸の
弛緩、欠失、転換、または付加を含む修飾を有する分子と定義する。当該分野で
知られているGLP−1類似体には、例えば、GLP−1(7−34)、GLP
−1(7−35)、GLP−1(7−36)、Val−GLP−1(7−37
)、Gln−GLP−1(7−37)、D−Gln−GLP−1(7−37
)、Thr16−Lys18−GLP−1(7−37)、およびLys18−G
LP−1(7−37)が含まれる。好ましいGLP−1類似体は、GLP−1(
7−34)およびGLP−1(7−35)(これらは米国特許第5118666
号に開示されている)、ならびにGLP−1(7−36)である。これら化合物
はインスリノトロピック特性を有するGLP−1の生物学的にプロセシングされ
た形である。他のGLP−1類似体は、米国特許第5545618号に開示され
ている。
【0013】 「GLP−1誘導体」は、GLP−1またはGLP−1類似体のアミノ酸配列
を有するが、さらにその1またはそれ以上のアミノ酸側鎖基、α−炭素原子、末
端アミノ基、もしくは末端カルボン酸基の少なくとも1つの化学修飾を有する分
子と定義する。化学修飾には、化学的部分を加えること、新しい結合を作製する
こと、および化学的部分を除去することが含まれる。アミノ酸側鎖基の修飾には
、リジンε−アミノ基のアシル化、アルギニン、ヒスチジン、またはリジンのN
−アルキル化、グルタミン酸またはアスパラギン酸 カルボン酸基のアルキル化
、およびグルタミンまたはアスパラギンの脱アミド化が含まれる。末端アミノの
修飾には、des−アミノ、N−低級アルキル、N−ジ−低級アルキル、および
N−アシル修飾が含まれる。末端カルボキシ基の修飾には、アミド、低級アルキ
ルアミド、ジアルキルアミド、および低級アルキルエステル修飾が含まれる。低
級アルキルはC−Cアルキルである。さらに、1またはそれ以上の側鎖基、
または末端基を、通常の技術を有するタンパク質化学者に知られた保護基により
保護してよい。アミノ酸のα−炭素をモノ−またはジ−メチル化してよい。
【0014】 本発明において、本発明に用いる好ましいGLP−1類似体および誘導体群は
、米国特許第5545618号に記載の種々のGLP−1分子からなる。活性G
LP−1ペプチド、7−34、7−35、7−36、および7−37の有効な類
似体は、7−10位にアミノ酸置換基を有し、そして/またはC末端がトランケ
ートされ、そして/または基本ペプチドに種々の他のアミノ酸置換基を含む。7
および8位にD−アミノ酸置換基を有し、そして/または7位にN−アルキル化
もしくはN−アシル化アミノ酸を有する類似体は特にin vivoでの分解に抵抗性
である。
【0015】 増強されたインスリン刺激特性を示す類似体は、以下からなる群から選ばれる
少なくとも1つの修飾を含む、天然のGLP−1、7−34、7−35、7−3
6、もしくは7−37、またはそのC末端アミドの配列を有する。 (a)26位および/または34位のリジンを天然アミノ酸、アルギニン、もし
くはD型のリジンで置換、または36位のアルギニンを天然アミノ酸、リジン、
もしくはD型のアルギニンで置換、 (b)31位のトリプトファンを酸化抵抗性アミノ酸で置換、 (c)以下の少なくとも1つの置換: 16位のVをYで置換、 18位のSをKで置換、 21位のEをDで置換、 22位のGをSで置換、 23位のQをRで置換、 24位のAをRで置換、および 26位のKをQで置換 (アミノ酸の1文字コードを使用)、 (d)以下の少なくとも1つを含む置換: 8位のAを別の小中性アミノ酸で置換、 9位のEを別の酸性アミノ酸もしくは中性アミノ酸で置換、 10位のGを別の中性アミノ酸で置換、 15位のDを別の酸性アミノ酸で置換、 (e)7位のヒスチジンを別の中性アミノ酸またはD−もしくはN−アシル化ま
たはアルキル化型のヒスチジンで置換。 修飾(a)、(b)、(d)、および(e)に関して、置換アミノ酸はD型で
あってよい。7位の置換アミノ酸も、N−アシル化またはN−アルキル化型であ
り得る。
【0016】 GLP−1(7−37)に比べて血漿中の増強された分解抵抗性を示すペプチ
ドは、本発明を実施するのに適している。これら類似体において、あらゆる上記
トランケート型GLP−1(7−34)もしくはGLP−1(7−37)、また
はそのC末端アミド化型は以下により修飾される: (a)7位のHをD−中性もしくはD−酸性アミノ酸で置換、 (b)8位のAをD−アミノ酸で置換、もしくは (c)その両方、または (d)7位のHをN−アシル化もしくはN−アルキル化型のあらゆる天然のアミ
ノ酸で置換。 すなわち、分解抵抗性の類似体には、(N−アシル(1−6C)AA)GL
P−1(7−37)および(N−アルキル(1−6C)AA)GLP−1(7
−37)が含まれる(ここで、AAはリシル残基であり、1または両窒素はアル
キル化またはアシル化されていてよく、AAはインスリン刺激活性の保持にかな
うあらゆるアミノ酸を表す)。
【0017】 7および8位のD−アミノ酸の置換については、インスリン刺激活性の保持に
かなうあらゆる酸性もしくは中性アミノ酸のD残基を7位に、そしてあらゆるア
ミノ酸のD残基を8位に用いることができる。7および8位のいずれかまたは両
方をD−アミノ酸で置換することができ、7位のD−アミノ酸をアシル化もしく
はアルキル化することもできる。これら修飾型は、GLP−1(7−37)のみ
ならずより短いトランケート類似体にも適用できる。 すなわち、好ましい類似体には、(7−34)、(7−35)、または(7−
37)型のGLP−1が、26および/または34位のリジンを中性アミノ酸、
アルギニン、もしくはD型のリジンで置換するか、または36位のアルギニンを
中性アミノ酸、リジン、もしくはD型のアルギニンで置換することによってのみ
修飾されたものがある。26および34位のリジンが置換されたアミノ酸がK 、G、S、A、L、I、Q、R、R、およびMからなる群から選ばれ、36位
のアルギニンがK、K、G、S、A、L、I、Q、M、およびR(ここで、
はD型を示す)の群から選ばれるものが特に好ましい。
【0018】 唯一の修飾が31位のトリプトファンの酸化抵抗性アミノ酸による置換である
類似体も好ましい。特に好ましい置換基は、F、V、L、I、A、およびYから
なる群から選ばれる。 22位のGがSで、それぞれ23および24位のQおよびAがRで、および2
6位のKがQで一緒に置換されているか、16位のVがYで、および18位のS
がKで置換されているか、またはこれら置換に加えて21位のEがDで置換され
ている類似体が特に好ましい。 これら類似体のうち、8位のアラニンを置換する小中性アミノ酸がS、S
GC、C、Sar、A、β−alaおよびAibからなる群から選ばれ、そ
して/または9位のグルタミン酸を置換する酸性または中性アミノ酸がE、D
、D、Cya、T、T、N、N、Q、Q、Cit、MSO、およびアセ
チル−Kからなる群から選ばれ、そして/または10位のグリシンを置換する別
の中性アミノ酸は、S、S、Y、Y、T、T、N、N、Q、Q、Ci
t、MSO、アセチル−K、F、およびFからなる群から選ばれ、そして/ま
たは15位のEがDで置換されている類似体が好ましい。
【0019】 7位のみが変化している類似体も好ましい。好ましい置換基は、7位のヒスチ
ジンを置換するアミノ酸がH、Y、Y、F、F、R、R、Orn、Or
、M、M、N−ホルミル−H、N−ホルミル−H、N−アセチル−H、
N−アセチル−H、N−イソプロピル−H、N−イソプロピル−H、N−ア
セチル−K、N−アセチル−K、P、およびPからなる群から選ばれるもの
である。
【0020】 以下の特定の態様(類似体)に加え、修飾型の上記クラスの2つだけが組合わ
さった態様も好ましい。
【化2】
【化3】 安定性が増強された好ましい型の類似体も、ただ1個または多くとも2個のア
ミノ酸置換を有する。 7位のヒスチジンの好ましい置換基には、D型ヒスチジンのD型酸性または中
性アミノ酸が含まれる。P、D、E、N、Q、L、V、I、お
よびHが好ましい。
【0021】 7位のヒスチジン、または置換(replacement)(DまたはL)は、N−アル
キル化(1−6C)またはN−アシル化(1−6C)であり得る。アルキル基は
示したC数の直鎖または分岐鎖(環状を含む)炭化水素残基である。アシル基は
式:RCO−(ここで、Rはアルキルである)で示される。好ましいアルキル基
はt−プロピル、α−プロピル、およびエチルであり、好ましいアシルはアセチ
ルおよびプロピニルである。アルキル化もしくはアシル化されていてよい、好ま
しい残基には、DまたはL型のP、D、E、N、Q、V、L、I、K、およびH
が含まれる。
【0022】 8位のアラニンの好ましい置換基は、D型のV、L、I、およびAであり、D
型のD、E、N、Q、K、T、S、およびHも好ましい。 ある特定の類似体は、インスリン放出刺激活性の増強と安定性の増大の両方を
示す。 本発明に用いる好ましいGLP−1類似体および誘導体群は、式:
【化4】 で示される分子、およびその医薬的に許容される塩(ここで、RはL−ヒスチ
ジン、D−ヒスチジン、デスアミノ−ヒスチジン、2−アミノ−ヒスチジン、β
−ヒドロキシ−ヒスチジン、ホモヒスチジン、α−フルオロメチル−ヒスチジン
、およびα−メチル−ヒスチジンからなる群から選ばれ、XはAla、Gly、
Val、Thr、Ile、およびα−メチル−Alaからなる群から選ばれ、Y
はGlu、Gln、Ala、Thr、Ser、およびGlyからなる群から選ば
れ、ZはGlu、Gln、Ala、Thr、Ser、およびGlyからなる群か
ら選ばれ、RはNHおよびGly−OHからなる群から選ばれる。(ただし
、該化合物は約6.0〜約9.0の範囲の等電点を有し、さらにRがHisで
あり、XがAlaであり、YがGluであり、ZがGluであるときは、R
NHでなければならない。)
【0023】 約6.0〜約9.0の範囲の等電点を有する多くのGLP−1類似体および誘
導体が開示されており、これには、例えば、
【化5】 が含まれる。
【0024】 本発明に用いる活性化合物の別の好ましい群は、WO91/11457(米国
特許第5545618号に関連)に開示されており、以下に示すものを含む少な
くとも1つの修飾を有するGLP−1(7−34)、GLP−1(7−35)、
GLP−1(7−36)もしくはGLP−1(7−37)またはそのアミド型、
およびその医薬的に許容される塩が含まれる。 (a)26位および/または34位のリジンをグリシン、セリン、トレオニン、
アスパラギン、グルタミン、チロシン、アラニン、バリン、イソロイシン、ロイ
シン、メチオニン、フェニルアラニン、アルギニン、またはD−リジンで置換、
または36位のアルギニンをグリシン、セリン、トレオニン、アスパラギン、グ
ルタミン、チロシン、アラニン、バリン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン
、フェニルアラニン、リジン、またはD−アルギニンで置換、 (b)31位のトリプトファンを酸化抵抗性アミノ酸で置換、 (c)16位のバリンを少なくとも1個のチロシンで置換、18位のセリンをリ
ジンで置換、21位のグルタミン酸をアスパラギン酸で置換、22位のグリシン
をセリンで置換、23位のグルタミンをアルギニンで置換、24位のアラニンを
アルギニンで置換、26位のリジンをグルタミンで置換、 (d)8位のアラニンを少なくとも1個のグリシン、セリン、またはシステイン
で置換、9位のグルタミン酸をアスパラギン酸、グリシン、セリン、システイン
、トレオニン、アスパラギン、グルタミン、チロシン、アラニン、バリン、イソ
ロイシン、ロイシン、メチオニン、またはフェニルアラニンで置換、10位のグ
リシンをセリン、システイン、トレオニン、アスパラギン、グルタミン、チロシ
ン、アラニン、バリン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、またはフェニル
アラニンで置換、15位のアスパラギン酸をグルタミン酸で置換、および (e)7位のヒスチジンをグリシン、セリン、システイン、トレオニン、アスパ
ラギン、グルタミン、チロシン、アラニン、バリン、イソロイシン、ロイシン、
メチオニン、またはフェニルアラニンで置換(ここで、(a)、(b)、(c)
、(d)、および(e)の置換において、置換アミノ酸は所望によりD型であり
得、7位の置換されたアミノ酸は所望によりN−アシル化またはN−アルキル化
型であり得る))。
【0025】 酵素、ジペプチジル−ペプチダーゼIV(DPP IV)は、観察された投与
したGLP−1の急速なin vivo不活化の原因となるかも知れないので(Mentlei
nら、1993)、DPP IVの活性から保護されるGLP−1類似体および誘導体
を投与することが好ましく、Val−GLP−1(7−36)NH、Val −GLP−1(7−37)OH、α−メチル−Ala−GLP−1(7−3
6)NH、およびGly−Gln21−GLP−1(7−37)OH、Gl
−GLP−1(7−37)OH、またはその医薬的に許容される塩を投与す
ることがより好ましい。
【0026】 米国特許第5188666号(‘666)に記載の分子を本発明に用いること
が好ましい。そのような分子には、以下のアミノ酸配列の1つを有するペプチド
が含まれる。
【化6】 [式中、XはLysおよびLys−Gly、または該ペプチドの誘導体であって
よい。ここで、該ペプチドは該ペプチドの医薬的に許容される酸付加塩、該ペプ
チドの医薬的に許容されるカルボン酸塩、該ペプチドの医薬的に許容される低級
アルキルエステル、アミド、低級アルキルアミド、および低級ジアルキルアミド
からなる群から選ばれる該ペプチドの医薬的に許容されるアミドであってよい。
【0027】 米国特許第5188666号に記載の発明は、インスリノトロピックであり、
天然のアミノ酸配列から誘導されるペプチド断片に関する。これら断片は、本発
明を実施するのに適している。本発明は、 (A)配列: His−Ala−Glu−Gly−Thr−Phe−Thr−Ser−Asp−
Val−Ser−Ser−Tyr−Leu−Glu−Gly−Gln−Ala−
Ala−Lys−Glu−Phe−Ile−Ala−Trp−Leu−Val−
X (ここで、Xは、 (a)Lys、 (b)Lys−Gly、 (c)Lys−Gly−Arg からなる群から選ばれる) からなるペプチド、および (B)該ペプチドの誘導体からなる群から選ばれる化合物を含む。ここで、該化
合物は天然の夾雑物を実質的に含まず、GLP−1(1−36)またはGLP−
1(1−37)のインスリノトロピック活性を越えるインスリノトロピック活性
を有する。
【0028】 本発明には、 (A)配列: His−Ala−Glu−Gly−Thr−Phe−Thr−Ser−Asp−
Val−Ser−Ser−Tyr−Leu−Glu−Gly−Gln−Ala−
Ala−Lys−Glu−Phe−Ile−Ala−Trp−Leu−Val−
X (ここで、Xは、 (a)Lys、 (b)Lys−Gly、 (c)Lys−Gly−Arg からなる群から選ばれる) からなるペプチド、および (B)該ペプチドの誘導体からなる群から選ばれる化合物を含む。ここで、該化
合物は天然の夾雑物を実質的に含まず、少なくとも10−10Mの濃度のインス
リノトロピック活性を有する。
【0029】 特に興味深いのは、下記式: (1) HN−X−CO−R [式中、RはOH、OM、または−NRである。 Mは医薬的に許容されるカチオンまたは低級分岐(分枝状)もしくは非分岐アル
キル基である。 RおよびRは同じであるか、または水素および低級分岐もしくは非分岐アル
キル基からなる群から選ばれる。 Xは配列: His−Ala−Glu−Gly−Thr−Phe−Thr−Ser−Asp−
Val−Ser−Ser−Tyr−Leu−Glu−Gly−Gln−Ala−
Ala−Lys−Glu−Phe−Ile−Ala−Trp−Leu−Val−
Lys−Gly−Arg からなるペプチドである。 NHはXのアミノ末端のアミン基であり、COはXのカルボキシ末端のカルボ
ニル基である] で示されるペプチド、 (2) その酸付加塩、および (3) その保護または部分保護された誘導体。 ここで、該化合物はGLP−1(1−36)またはGLP−1(1−37)のイ
ンスリノトロピック活性を越えるインスリノトロピック活性を有する。
【0030】 本発明に用いる分子の別の好ましい群は、一般式:
【化7】 を有する米国特許第5512549号に記載の化合物、およびその医薬的に許容
される塩からなる(ここで、Rは4−イミダゾプロピオニル、4−イミダゾア
セチル、もしくは4−イミダゾ−α,α−ジメチル−アセチルであってよい。R は存在しないかもしくはC−C10非分岐アシルであってよい。RはGl
y−OHもしくはNHであってよい。XaaはLysもしくはArgである。
)。 本発明に用いるより好ましい化合物は、XaaがArgであり、RがC
10非分岐アシルであるものである。
【0031】 本発明に用いる非常に好ましい化合物は、XaaがArgであり、RがC −C10非分岐アシルであり、RがGly−OHであるものである。 本発明に用いるより非常に好ましい化合物は、XaaがArgであり、R
−C10非分岐アシルであり、RがGly−OHであり、Rが4−イミ
ダゾプロピオニルであるものである。 本発明に用いる最も好ましい化合物は、XaaがArgであり、RがC
分岐アシルであり、RがGly−OHであり、Rが4−イミダゾプロピオニ
ルであるものである。
【0032】 米国特許第5120712号に記載の分子を本発明に用いるのが非常に好まし
い。そのような分子には、アミノ酸配列:
【化8】 を有するペプチドおよび該ペプチドの誘導体が含まれる。ここで、該ペプチドは
該ペプチドの医薬的に許容される酸付加塩、 該ペプチドの医薬的に許容されるカルボン酸塩、 該ペプチドの医薬的に許容される低級アルキルエステル、または 該ペプチドの医薬的に許容されるアミドである。該アミドはアミド、低級アルキ
ルアミド、または低級ジアルキルアミドであってよい。
【0033】 本発明ではGLP−1(7−36)アミドまたはその医薬的に許容される塩を
用いることが最も非常に好ましい。GLP−1(7−36)アミドのアミノ酸配
列は、
【化9】 である。本発明ではVal−GLP−1(7−37)OHまたはその医薬的に
許容される塩を用いるのが最も非常に好ましい。Val−GLP−1(7−3
7)OHのアミノ酸配列は、
【化10】 である。
【0034】 化合物の製造 本発明に用いる活性化合物、すなわち、GLP−1、GLP−1類似体もしく
はGLP−1誘導体、または非経口的に投与した時に卒中後の死亡率または罹病
率を低下させるのに有効な活性断片を含むあらゆる関連化合物の製造方法はよく
知られており、米国特許第5118666号、第5120712号、および第5
523549号に記載されている。 本発明に用いる活性化合物のアミノ酸部分またはその前駆体は、1)固相合成
化学、2)天然の供給源からのGLP分子の精製、3)組換えDNA技術、また
は4)これらの方法の組合せにより製造される。
【0035】 ポリペプチドの固相化学合成法は当該分野でよく知られており、当該領域の一
般的教科書、例えばDugasおよびPenney (1981)、Merrifield (1962)、Stewartお
よびYoung(1969、1984)にみることができよう。 例えば、該アミノ酸部分は、430Aペプチド合成装置(PE-Applied Biosyst
ems, Inc., 850 Lincoln Center Drive, Foster City, CA94404)およびPE-Appl
ied Biosystemsにより供給された合成サイクルを用いる固相方法論により合成す
ることができよう。BOC−アミノ酸および他の試薬は、PE-Applied Biosystem
sおよび他の化学薬品供給会社から市販されている。二重結合プロトコールを用
いる連続BOC化学を出発p−メチルベンズヒドリルアミン樹脂に適用し、C−
末端カルボキサミドを製造する。C−末端カルボキサミドの製造用。C−末端酸
を製造するために対応するPAM樹脂が用いられる。Asn、Gln、およびA
rgを、予め形成させたヒドロキシベンゾトリアゾールエステルを用いて結合さ
せる。以下の側鎖保護基を用いてよい。 Arg、トシル Asp、シクロヘキシル Glu、シクロヘキシル Ser、ベンジル Thr、ベンジル Tyr、4−ブロモカルボベンゾキシ。
【0036】 BOC脱保護は、塩化メチレン中のトリフルオロ酢酸を用いて達成することが
できよう。合成完結後、該ペプチドを脱保護し、10%メタクレゾールを含む無
水フッ化水素(HF)を用いて樹脂から開裂させることができよう。該樹脂から
の該ペプチドおよび側鎖保護基の開裂は−5℃〜5℃、好ましくは氷上で60分
間行われる。HFを除去後、ペプチド/樹脂をエーテルで洗浄し、ペプチドを氷
酢酸で抽出し、凍結乾燥した。 組換えDNA技術分野の当業者によく知られた技術を用いて、本発明に用いる
活性化合物を製造することができる。実際には、収率がより高いことから組換え
DNA法が好ましいかも知れない。組換え製造の基本段階は、 a)本発明のGLP−1分子をコードする天然のDNA配列を単離するか、また
はGLP−1分子の合成もしくは半合成DNAコード配列を構築し、 b)該タンパク質を単独でかもしくは融合タンパク質として発現するのに適した
方法で、該コード配列を発現ベクターに組み込み、 c)適切な真核もしくは原核宿主細胞を発現ベクターで形質転換し、 d)GLP−1分子を発現させることができる条件下で形質転換宿主細胞を培養
し、 e)組換により産生されたGLP−1分子を回収し、精製する。
【0037】 先に記載のごとく、該コード配列は、完全に合成されるか、より大きい天然の
グルカゴンコーディングDNAに対する修飾の結果であってよい。プレプログル
カゴンをコードするDNA配列はLundら(1982)に記載されており、所望の結果
を達成するために天然の配列を変化させることにより、本発明化合物の半合成産
生に出発物質として用いてよい。 合成遺伝子、GLP−1分子の産生を生じるin vitroまたはin vivo転写およ
び翻訳物は当該分野でよく知られた技術により構築することがでよう。遺伝子コ
ードの天然の縮重により、当業者は、すべて本発明のGLP−1分子をコードす
る、かなり大きなさらに一定数のDNA配列を構築してよい。 合成遺伝子を構築するための方法論は当該分野でよく知られている(Brownら
、1979)。DNA配列は、通常の技術を有する生物学者が容易に確認することが
できる、遺伝子コードを用いて所望のアミノ酸配列から設計することができる。
設計したら、該配列自身を、通常のDNA合成装置、例えば、Model 380Aまたは
380B DNA合成装置(PE-Applied Biosystems, Inc., 850 Lincoln Center Dri
ve, Foster City, CA 94404)を用いて生成してよい。
【0038】 本発明に用いる化合物のアミノ酸部分を発現させるには、適切な制限エンドヌ
クレアーゼを用い、操作した合成DNA配列を多くの適切な組換えDNA発現ベ
クターのいずれかに挿入する(Maniatisら、1989)。当該分野でよく知られた増
幅および発現ベクターからの単離およびそれへの統合を促進するため、制限エン
ドヌクレアーゼ開裂部位をGLP−1分子をコードするDNAのいずれかの末端
に操作する。用いる特定のエンドヌクレアーゼは、用いる親発現ベクターの制限
エンドヌクレアーゼ開裂パターンにより決定されるであろう。制限部位を、該コ
ード配列がコントロール配列と適切な向きになるよう選ぶことにより、目的タン
パク質の正しいインフレーム(in-frame)な読みとりと発現が達成される。該コ
ード配列は、発現ベクターのプロモーターおよびリボソーム結合部位(これらは
いずれも該タンパク質が発現する宿主細胞中で機能性である)と正しいリーディ
ングフレームとなるよう位置しなければならない。
【0039】 合成遺伝子の効率的な転写を達成するには、プロモーター−オペレーター領域
と操作可能に結合していなければならない。したがって、合成遺伝子のプロモー
ター−オペレーター領域は、合成遺伝子のATG開始コドンと同じ配列の向きに
置かれる。 原核および真核細胞を形質転換するのに有用な種々の発現ベクターが当該分野
でよく知られている(Promega Catalogue, 1992, Stratagene Catalogue, 1992
)。米国特許第4710473号もE.coli中で外来遺伝子を高レベルに発
現させるのに有用な環状DNAプラスミド形質転換ベクターを記載している。こ
れらプラスミドは組換えDNA法において形質転換ベクターとして有用であり、
(a)該プラスミドに宿主細胞における自律的複製能を与え、 (b)宿主細胞培養が維持される温度についてペプチドの自律的複製をもたらし
、 (c)宿主細胞ポピュレーションにおける該プラスミドの維持を安定化し、 (d)宿主細胞ポピュレーションにおけるプラスミドの維持を示すタンパク質生
成物の合成を誘導し、 (e)該プラスミド独特な、直列の(in-series)制限エンドヌクレアーゼ認識
部位を提供し、 (f)mRNAの転写を終了する。
【0040】 これら環状RNAプラスミドは、組換えDNA法において外来遺伝子の高レベ
ルの発現を保証するベクターとして有用である。 本発明に用いる化合物のアミノ酸部分のための発現ベクターを構築したら、次
の工程は、該ベクターを適切な細胞中に入れることによりポリペプチドを発現さ
せるのに有用な組換え宿主細胞を構築する。組換えDNAベクターを用いて細胞
を形質転換する技術は当該分野でよく知られており、Maniatisら(上記)のよう
な一般的参考文献中にみることができよう。 原核宿主細胞は、一般的に該タンパク質をより高い速度で産生し、容易に培養
される。 高レベルの細菌発現系において発現するタンパク質は、過剰発現タンパク質を
高レベルに含む顆粒もしくは封入体中に特徴的に凝集する。そのようなタンパク
質凝集物は、典型的には回収され、可溶化され、変性し、次いで当該分野でよく
知られた技術を用いて再ホールドされねばならない(Kreugerら、1990、米国特
許第4923967号)。
【0041】 GLP−1類似体および誘導体の製造 所望のGLP−1類似体もしくはGLP−1誘導体、またはその活性断片を製
造するための前駆体GLP−1またはGLP−1アミノ酸配列の改変は、よく知
られた方法:化学修飾、酵素的修飾、もしくは化学および酵素的修飾の組合せに
より行われる。伝統的液相法、および半合成法の技術も、本発明に用いるGLP
−1分子を製造するのに有用なことがある。本発明のGLP−1分子の製造方法
は、通常の技術を有するペプチド化学者によく知られている。 Lys34のεアミノ酸へのアシル基の付加は当該分野で知られた種々の方法
のいずれかを用いて達成することができよう(Bioconjugate Chem. 1990, Hashi
motoら、1989)。
【0042】 例えば、ホウ酸緩衝液中の50%アセトニトリルを用い、オクタン酸のN−ヒ
ドロキシ−スクシニミドエステルをリシル−εアミンに加えることができる。イ
ミダゾリック基を加える前または後に該ペプチドをアシル化することができる。
さらに、該ペプチドを組換えにより製造する場合は、酵素的に開裂させる前にア
シル化することができる。GLP−1誘導体中のリジンを、WO96/2934
2に記載のごとくアシル化することができる。 多数の、保護、非保護、および部分保護された、天然および非天然の、GLP
−1(7−36)アミドおよびGLP−1(7−37)分子の機能的類似体およ
び誘導体の存在および製造法が記載されている(米国特許第5120712号、
第5545618号、および第5118666号、Orskovら、1989、WO91/
11457)。
【0043】 所望により、GLP−1誘導体のアミノおよびカルボキシ末端アミノ酸残基は
保護されていて良いか、または所望により、該末端の1つだけが保護される。そ
のような保護基を形成および除去するための反応は、例えば、Protective Group
s in Organic Chemistry 1973, Green, 1981、およびSchroederr and Luebke, 1
965を含む当業者に知られた研究に記載されている。代表的アミノ保護基には、
例えば、ホルミル、アセチル、イソプロピル、ブトキシカルボニル、フルオレニ
ルメトキシカルボニル、カルボベンジルオキシなどが含まれる。代表的カルボキ
シ保護基には、例えば、ベンジルエステル、メチルエステル、エチルエステル、
t−ブチルエステル、p−ニトロフェニルエステルなどが含まれる。 本発明に用いるカルボキシル末端、低級アルキルエステル、GLP−1誘導体
は、触媒酸、例えば塩化水素酸の存在下で所望の(C−C)アルカノールを
所望のポリペプチドと反応させることにより製造される。そのようなアルキルエ
ステル形成の適切な条件には、約50℃の反応温度、および約1時間〜約3時間
の反応時間が含まれる。同様に、Aspおよび/またはGlu残基のアルキルエ
ステル誘導体を形成することができる。
【0044】 本発明に用いる化合物のカルボキサミド誘導体の製造は、例えばStewartら(19
84)に記載のごとくなされる。 GLP−1、GLP−1類似体、GLP−1誘導体の医薬的に許容される塩を
本発明に用いてよい。酸付加塩を形成するのに普通に用いられる酸には、無機酸
、例えば塩化水素酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、リン酸など、および有
機酸、例えばp−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、シュウ酸、p−ブロ
モフェニル−スルホン酸、炭酸、コハク酸、クエン酸、安息香酸、酢酸などがあ
る。そのような塩の例には、硫酸塩、ピロ硫酸塩(pryrosulfate)、重硫酸塩、
亜硫酸塩、重亜硫酸塩、リン酸塩、リン酸1水素塩、リン酸2水素塩、メタリン
酸塩、ピロリン酸塩、クロリド、ブロミド、ヨード、酢酸塩、プロピオン酸塩、
デカン酸塩、カプリル酸塩、アクリル酸塩、ギ酸塩、イソ酪酸塩、カプロン酸塩
、ヘプタン酸塩、プロピオール酸塩、蓚酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、スベレ
ート、セバケート、フマル酸塩、ブチン−1,4−ジオエート、ヘキシン−1,
6−ジオエート、安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、ジニトロ
安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、メトキシ安息香酸塩、フタル酸塩、スルホ
ン酸塩、キシレンスルホン酸塩、フェニル酢酸塩、フェニルプロピオン酸塩、フ
ェニル酪酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、γ−ヒドロキシ酪酸塩、グリコール酸塩、
酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、プロパンスルホン酸塩、ナフタレン−1−スル
ホン酸塩、ナフタレン−2−スルホン酸塩、マンデル酸塩などが含まれる。好ま
しい酸付加塩は、無機酸、例えば塩化水素酸および臭化水素酸を用いて形成され
るものである。
【0045】 塩基付加塩には、無機塩基、例えばアンモニウムまたはアルカリもしくはアル
カリ土類金属ヒドロキシド、カーボネート、ビカーボネートなどから誘導される
ものが含まれる。本発明の塩を製造するのに有用なそのような塩基には、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、炭酸カリウムなどが含まれ
る。塩の形が特に好ましい。 本発明に用いるGLP−1、GLP−1類似体、またはGLP−1誘導体は、
本発明に用いる前に1またはそれ以上の賦形剤を用いて製剤化してよい。例えば
、本発明の活性化合物を、良く知られた方法により二価の金属カチオンを用いて
錯体としてよい。そのような金属カチオンには、例えば、Zn++、Mn++
Fe++、Co++、Cd++、Ni++などが含まれる。
【0046】 本発明組成物 所望により、本発明に用いる活性化合物を、医薬的に許容される緩衝剤と混合
し、pHを調整して非経口投与で許容されるpHおよび許容される安定性を得る
ことができよう。 所望により、1またはそれ以上の医薬的に許容される抗微生物物質を加えてよ
い。メタ−クレゾールおよびフェノールが好ましい医薬的に許容される抗微生物
物質である。1またはそれ以上の医薬的に許容される塩を加え1またはそれ以上
の賦形剤を加え、さらにイオン強度または張性を調整してよい。グリセリンが等
張性を調整する賦形剤の例である。
【0047】 GLP−1レセプターおよびGLP−1レセプターに結合するリガンドにより
始まるシグナルトランスダクションカスケードはWO96/25487、Thoren
sら、1993、およびWidmannら、1994に記載されている。GLP−1レセプターは
、細胞内第二メッセンジャー、特に、サイクリックアデノシン1リン酸(cAM
P)の産生と結びついたリガンドによるレセプターの活性化と関連するヘテロ三
量体とカップリングした7つの貫膜ドメインを有する膜タンパク質である。cA
MPは、特異的プロテインキナーゼのcAMP依存性プロテインキナーゼ(プロ
テインキナーゼA、PKA)を活性化する。この酵素はある遺伝子のプロモータ
ー領域に存在する多くの重要な反応要素をリン酸化する。膵臓のβ細胞および他
の神経内分泌細胞において、制御された分泌経路のある特定タンパク質のリン酸
化は、分泌顆粒のエクソサイトーシスを刺激することによりペプチド分泌を刺激
する。
【0048】 種々の化合物が内在性GLP−1の分泌を刺激することが知られている。例え
ば、STC−1細胞の、ある分泌促進物質、例えば、アデニレートサイクラーゼ
アクチベーター、ホルスコリン、またはプロテインキナーゼC刺激物質、12−
O−テトラデカノイルホルボール−13−アセテート(TPA)への暴露は、G
LP−1の放出の有意な増加を生じた(Abellaら、1994)。インスリンプロモー
ティングガン遺伝子を保有するトランスジェニックマウスの腸ガン由来のSTC
−1細胞系、およびSTC−1細胞は、GLP−1を生じるプロ−グルカゴンの
mRNA転写物を含むことが知られている。他の化合物、例えば、ソマトスタチ
ン、ガストリックインヒビターポリペプチド、グルコース依存性インスリノトロ
ピックペプチド、ボンベシン、カルシトニン遺伝子関連ペプチド、ガストリン放
出ペプチド、コリン作動性アゴニスト、β−アドレナリン作動性アゴニスト、イ
ソプロテレノール、およびムスカリンコリン作動性アゴニスト、ベタネコール(
bethanechol)は、同様に内因性GLP−1の放出をもたらすことが知られてい
る(Plarsancieら、1994、Orskovら、1986、Brubaker、1991、Buchonら、1987)
【0049】 組成物の投与 投与は、中枢神経系への直接非経口投与が本発明においてクレームまたは開示
した経路によるのを除き、通常の技術を有する医師に有効であることが知られて
いるあらゆる経路によってよい。末梢性非経口投与が好ましい。非経口投与は、
医学文献において無菌シリンジまたはある種の他の機械装置、例えば注入ポンプ
により身体内に用量形(dosage form)を注射することと通常理解される。本発
明の目的において、末梢性非経口経路には、静脈内、筋肉内、皮下、および腹腔
内投与経路が含まれる。本発明に用いる化合物の静脈内、筋肉内、および皮下投
与経路がより好ましい。本発明に用いる化合物の静脈内および皮下投与経路がさ
らにより好ましい。非経口投与では、本発明に用いる活性化合物を適切なpHで
蒸留水と混合するのが好ましい。
【0050】 死亡率および罹病率の低下に有効な本発明に用いるある種の化合物は、非経口
以外の経路(非非経口経路)である経口、直腸、鼻腔、または下部呼吸器経路で
も投与しやすいかも知れない。該非非経口経路のうち、本発明に用いるペプチド
の投与には下部呼吸器経路経路が好ましい。下部気道により投与するための種々
のペプチド化合物製剤は、米国特許第5284656号および第5364838
号に開示されている。WO96/19197公開公報は、本発明に用いる化合物
の下部呼吸路吸収を増強するのに適した種々のペプチドのエアロゾル製剤を開示
している。本発明に用いる化合物には経口投与経路が好ましい。
【0051】 さらなる医薬的方法を用いて作用の持続時間を制御することができよう。本発
明に用いる活性化合物を吸着するかまたはコンプレックスを形成するポリマーを
用いることにより放出制御製剤を達成することができよう。放出を持続させるた
めの、適切な高分子、例えば、ポリエステル、ポリアミノ酸、ポリビニルピロリ
ドン、エチレンビニルアセテート、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、またはプロタミンサルフェートを選択し、高分子の濃度および組み込み方
法を選択することにより持続時間を延長させることができよう。放出制御製剤に
より作用の持続時間を延長するための別の考えられる方法は、本発明に用いる活
性化合物を高分子物質、例えばポリエステル、ポリアミノ酸、ヒドロゲル、ポリ
(乳酸)、またはエチレンビニルアセテートコポリマーの粒子に組み込むことで
ある。あるいはまた、化合物をこれら高分子粒子に組み込む代わりに、本発明に
用いる化合物を、例えば、コアセルベーション技術または界面重合により製造さ
れるミクロカプセル、例えば、それぞれヒドロキシメチルセルロースまたはゼラ
チン−ミクロカプセルにか、またはコロイド状ドラッグデリバリーシステム、例
えば、リボソーム、アルブミンミクロスフェアー、ミクロエマルジョン、ナノ粒
子、およびナノカプセル、もしくはマクロエマルジョンを捕捉させることができ
る。そのような教示は当業者に知られており、例えばRemington's Pharmaceutic
al Sciences, 1980に開示されている。
【0052】 用量 特定の対象において卒中による死亡率および罹病率を低下させるのに有効なG
LP−1、GLP−1類似体、もしくはGLP−1誘導体、または活性断片の用
量は、対象の性別、体重および年齢、卒中の重症度、卒中のサブタイプ、投与経
路とバイオアベイラビリティ、投与した化合物の身体における持続性、製剤、な
らびに有効性を含む多くの因子に依存するであろう。投与が連続的である場合、
適切な投与速度は0.25〜6pmol/kg/min、好ましくは約0.5〜
約1.2pmol/kg/minである。 GLP−1誘導体、または所望の臨
床結果を達成するGLP−1、GLP−1類似体、もしくはその活性断片を含む
組成物の用量および投与速度を決定する(titrate)ことは通常の医師の技術内
である。ある態様において、約7mmol/l以下の濃度に血漿グルコース濃度
を下げることが急性卒中後の目標である。
【0053】 「医薬的に許容される」は、ヒトに投与するのに適していること、すなわち、
毒性要素、望ましくない夾雑物などを含まず、その中の活性化合物の活性と干渉
しないことを意味する。 範囲4.8〜7.5の等電点を有する多くのGLP−1類似体および誘導体が
開示されており、例えば、 GLP−1(7−36)NH Gly−GLP−1(7−36)NH Gln−GLP−1(7−37)
【0054】 卒中の診断 「卒中」の診断は医学的判断を伴うものである。本発明の対象である治療(処
置)は一般に卒中の急性期のヒトに行われる。 本発明に用いる化合物が必要な患者は卒中の急性期にあり、血糖の自己調節も
できない患者である。患者が(1)National Diabetes Data Group(Diabetes, 1
979)の定義に従って、インスリン依存性糖尿病(IDDM)またはインスリン非
依存性糖尿病(NIDDM)と以前に診断されるか、(2)以前に糖尿病と診断
されていなくても血糖レベルが11mmol/l以上であるか、または(3)グ
ルコーストレランス異常を有する場合、患者は自己調節ができない。 患者の血糖レベルを正常化するのに有効なGLP−1、GLP−1類似体、ま
たはGLP−1誘導体の用量は、限定されるものではないが、患者の性、体重お
よび年齢、血糖調節ができない重症度、血糖調節ができない潜在的原因、グルコ
ースまたは別の炭水化物供給源を同時に投与するかどうか、投与経路およびバイ
オアベイラビリティ、体内での持続性、製剤、ならびに有効性を含む多くの因子
に依存するであろう。投与が連続的である場合の適切な投与速度は0.25〜6
pmol/kg体重/min、好ましくは約0.5〜約1.2pmol/kg/
minである。投与が間欠的である場合は、投与あたりの用量は、投与間隔、G
LP−1、GLP−1類似体もしくはGLP−1誘導体のバイオアベイラビリテ
ィ、および正常血糖にするのに必要なレベルを考慮する。所望の臨床結果を達成
するための、GLP−1およびGLP−1類似体、またはGLP−1誘導体の用
量および投与速度を決定することは通常の医師の技術内である。
【0055】 (実施例) 本発明は、本発明の態様を説明するために示す具体的な実施例を参照すること
によりより容易に理解されよう。 実施例1:NIDDMのヒトにおける血糖に対するGLP−1(7−30)の皮
下注入の効果 インスリン非依存性糖尿病(NIDDM)を有する5人の患者に対し、GLP
−1(7−36)アミドを投与速度1.2pmol/kg/hrで投与した。コ
ントロールとして同じ5人の患者に対し、GLP−1(7−36)アミド注入と
は別の日にインスリンを連続注入した。インスリンの注入速度は、低血糖を避け
、最適な制御が達成されるように2時間毎に調整した。表1および図1のデータ
が示すように、GLP−1(7−36)アミドの皮下注入により、いかなる患者
にも低血糖を引き起こすことなく血糖をほぼ正常化した。GLP−1(7−36
)アミドを用いる代謝的制御はインスリンにより達成されるものよりよく、平均
血糖レベルはコントロールよりGLP−1(7−36)アミド処置で低かった(
23:00、0:00、および1:00に統計的に有意な量)。
【0056】 表1.GLP−1(7−36)アミドを夜中10時間連続注入した5人のNID
DM患者の平均血糖レベル。別の日の、同じ患者によるコントロール試験におい
て、インスリンを連続注入により投与した。
【表1】
【0057】 実施例2:NIDDMのヒトにおける血糖レベルに対するGLP−1(7−36
)の皮下注入の効果 5人のNIDDM患者に対し、昼間の朝食、昼食、および夕食時に3時間、G
LP−1(7−36)アミドを注入した。注入時間は、図2に示すように、7:
30―10:30(朝食)、10:30−1:30(昼食)、および4:30−
7:30(夕食)であった。別の日に行った同じ5人のNIDDM患者における
コントロール実験において、図2に示すように食事開始直前にインスリンを皮下
注射した。GLP−1を注入する間に、インスリン注射にみられた食事後のグル
コースの逸脱は取り除かれ、正常血糖レベルが維持された。各GLP−1(7−
36)アミドの注入終了直後に、血糖レベルは有意に増加した。各GLP−1(
7−36)アミドの不都合な副作用はみられなかった。これらデータは、各GL
P−1(7−36)アミド注入がインスリン注射より食事後のグルコースレベル
をより効果的に制御し、該制御は各GLP−1(7−36)アミドの注入が続く
限り有効であることを示している。
【0058】 表2.各食事の開始時に初めて3時間各GLP−1(7−36)アミドを注入し
た5人のNIDDM患者の平均血糖レベル。同じ患者による別の日のコントロー
ル実験では、各食事直前にインスリンを皮下注射した。食事は7:30、10:
30、および16:30に開始した。
【表2】
【0059】
【表3】
【0060】
【表4】
【0061】
【表5】
【図面の簡単な説明】
【図1】 NIDDM患者5人における平均血糖濃度(mM)に対するGL
P−1(7−36)アミドの連続注入(夜中)の効果を示すグラフである(―■
―)。該グラフは、同じNIDDM患者5人における平均血糖濃度に対するイン
スリンの連続注入(別の日の夜中)の効果も示す(‐‐○‐‐)。
【図2】 NIDDM患者5人における平均血糖濃度(mM)に対するGL
P−1(7−36)アミドの注入(昼間、各3回の食事開始時に始めて3時間)
の効果を示すグラフである(―■―)。該グラフは、同じNIDDM患者5人に
おける平均血糖濃度に対するインスリンの皮下注射(別の昼間、各食事の直前に
注射)の効果も示す(‐‐○‐‐)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD ,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL, PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,S L,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ ,VN,YU,ZA,ZW

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 卒中後の死亡率と罹病率を低下させる方法であって、それを
    必要とする患者に対し、血糖を正常化させるのに有効な用量の、GLP−1、G
    LP−1類似体、GLP−1誘導体、およびその医薬的に許容される塩からなる
    群から選ばれる化合物を投与することを含む方法。
  2. 【請求項2】 該化合物を静脈内投与する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 該化合物を皮下投与する請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 投与が連続的である請求項2または3記載の方法。
  5. 【請求項5】 該化合物の投与速度が0.25〜6pmol/kg/min
    である請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 該化合物の投与速度が0.5〜2.4pmol/kg/mi
    nである請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 該速度が約0.5〜約1.2pmol/kg/minである
    請求項5記載の方法。
  8. 【請求項8】 静脈内投与が間欠的である請求項2記載の方法。
  9. 【請求項9】 該化合物が静脈内投与され、また別の非経口的経路によって
    も投与される請求項2記載の方法。
  10. 【請求項10】 該別の非経口的経路が皮下経路である請求項9記載の方法
  11. 【請求項11】 該化合物がGLP(7−36)アミドまたはその医薬的に
    許容される塩である請求項1記載の方法。
  12. 【請求項12】 卒中後の死亡率と罹病率を低下させる方法であって、GL
    P−1、GLP−1類似体、およびGLP−1誘導体がそのインスリノトロピッ
    ク(insulinotropic)活性を発揮する際に相互作用する同じレセプターもしくは
    レセプター(複数)と相互作用することによりインスリノトロピック活性を発揮
    する化合物を投与することを含む方法。
  13. 【請求項13】 卒中後の死亡率と罹病率を低下させる方法であって、GL
    P−1、GLP−1類似体、およびGLP−1誘導体がインスリン感受性を増強
    するように相互作用する同じレセプターもしくはレセプター(複数)と相互作用
    することによりインスリン感受性を増強する化合物を投与することを含む方法。
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