JP2002525303A - ヒドロキシスチレンから得られる少なくとも一のポリマーを含む化粧品組成物 - Google Patents

ヒドロキシスチレンから得られる少なくとも一のポリマーを含む化粧品組成物

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、髪への適用を企図し、化粧品として許容される媒体中に、少なくとも一のヒドロキシスチレンモノマー、その前駆体もしくはその塩の単独重合もしくは(共)重合を含む方法によって得られる、少なくとも一の直鎖状もしくは分枝状のフィルム形成性ポリマーを含む化粧品組成物に関し、前記組成物は、少なくとも一の別のフィルム形成性ポリマーを更に含む。本発明はまた、前記組成物を使用する髪の成形もしくは髪の固定方法、及び髪の固定もしくはスタイリングのためのヘアスプレー、スプレーもしくはムース等の整髪用製品の処方のためのその使用に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧品として許容される媒体中に、少なくとも一のヒドロキシスチ
レンモノマー、その前駆体もしくはその塩の単独もしくは(共)重合を含む方法
によって得られる、少なくとも一の直鎖状もしくは分枝状のフィルム形成性ポリ
マーを含む、髪への適用を企図した化粧品組成物に関し、この組成物は、少なく
とも一の別のフィルム形成性ポリマーをさらに含む。本発明はまた、この組成物
を使用する髪の成形もしくは保持の方法、並びにヘアスタイルの保持もしくは成
形のためのヘアスプレー、スプレーもしくはムース等のヘアスタイリング製品の
処方のためのその使用に関する。 する。
【0002】
【従来の技術】
化粧品市場において最も広く入手可能な髪の固定のための髪用製品は、ヘアス
プレー、スプレーもしくはムース等のエアロゾルスプレー組成物もしくはポンプ
−ボトル組成物であり、これらは主として、溶液、通常はアルコール性もしくは
水−アルコール性の溶液と、水もしくはアルコール中に可溶性のフィルム形成性
ポリマーとからなり、多様な化粧品添加剤と混合されている。
【0003】 従来の、多くの髪保持及び/または髪成形組成物が、その処方中にスタイリン
グ用ポリマーを含有するが、髪の美容特性を損なう恐れがある。こうした組成物
を適用した後、髪は、例えば粗くなり、自然な柔らかさもしくは好ましい外観を
失う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このため、髪に、充分な保持に加えて優れた化粧品特性、特に優れたもつれ解
き性(disentangling)、柔らかさ及び好ましい感触を与える、ヘアスタイル保
持及び/または固定用組成物が求められている。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】
出願人は、予期せぬことに、また驚くべきことに、少なくとも一の特定の直鎖
状もしくは分枝状ポリマーを、従来のフィルム形成性ポリマーと組み合わせるこ
とにより、上述の欠点が解消されることを見出した。
【0006】 本発明の主題は、化粧品として許容される媒体中に: (i)少なくとも一のヒドロキシスチレンモノマー、その前駆体もしくはその塩
の単独もしくは(共)重合を含む方法によって得られる、少なくとも一の直鎖状
もしくは分枝状のフィルム形成性ポリマー(A)において、このモノマーのフェ
ニル基が、少なくとも一のヒドロキシルユニットを含み、C1-C12アルキル、C 1 -C12アルコキシアルキル、ハロゲン、SO3H、(C2−C12)アシルアミノ、
カルボキシル及びC1−C12カルボキシアルキル基を含む群より選択される一以
上の基によって任意に置換されているもの、及び、 (ii)第一ポリマー以外であり、アニオン性、カチオン性、両性及び非イオン性
のフィルム形成性ポリマーから選択される、少なくとも一のフィルム形成性ポリ
マー(B)、 を含む化粧品組成物である。
【0007】 本発明の別の主題は、この組成物の使用を含む、ヘアスタイルの保持もしくは
形成のための方法である。 本発明の更に別の主題は、ヘアスタイルの保持もしくは形成のための、髪用化
粧品組成物の製造のための、前記組成物の使用に関する。
【0008】 本発明によって特に標的とされる直鎖状もしくは分枝状フィルム形成性ポリマ
ー(A)は、Clariant社によって、PHS-E、PHS-PG、PHS-NもしくはPHS-PG-Lの名
で市販のものである。
【0009】 本発明の目的のためには、“ヒドロキシスチレンモノマーの前駆体”なる表現
は、酸性媒体中での分解反応、特に酸性媒体中での脱水を経てヒドロキシスチレ
ンを生成可能なあらゆるフェノール誘導体を意味する。例としては、該前駆体は
、アセトキシスチレンもしくは4-ヒドロキシフェニルメチルカルビノールであ
るとよく、この場合の分解反応は、下記のように図示される。
【0010】
【化4】 PHS−Eは、下記の式の相当するホモポリマーである。
【化5】
【0011】 PHS−Eは、アセトキシスチレンから、ラジカル媒介重合に次ぐ加
水分解によって得られる。この分子量は、8000乃至100,000g/molで
ある。PHS−Eは直鎖状のポリマーである。
【0012】 PHS−Eは、下記の式の相当するポリマーである。
【化6】 PHS−PGは、4-ヒドロキシフェニルメチルカルビノールから出発する、 酸性媒体中の触媒重合によって得られる。その分子量は、4000乃至7000
g/molである。
【0013】 PHS−Nは、下記の式に相当するポリマーである。
【化7】 PHS−Nは、4-ヒドロキシフェニルメチルカルビノールの、酸性媒体中の 触媒重合によって得られる。その分子量は、4000乃至7000g/molである
【0014】 PHS−PG−Lは、PHS−Eと同様の一般式を含むポリマーである。これ
もまた直鎖状である。しかしながら、これを得る方法は、重合化をヒドロキシス
チレンモノマーから開始するため、異なっている。
【0015】 本発明による組成物の第一の実施態様によれば、 (iii)少なくとも一のヒドロキシスチレンモノマー、その前駆体もしくはその
塩において、このモノマーのフェニル基が、少なくとも一のヒドロキシルユニッ
トを含み、C1-C12アルキル、C1-C12アルコキシアルキル、ハロゲン、SO3
H、C2−C12アクリルアミノ、カルボキシル及びカルボキシ(C1−C12)アル
キル基を含む群より選択される一以上の基によって任意に置換されているものと
、 (iv)前記ヒドロスチレンモノマーと共重合可能な、少なくとも一の別のモノマ
ー、その前駆体もしくはその塩であって、この別のモノマーが、アクリルモノマ
ー及びメタクリルモノマーもしくはこれらの誘導体、特に直鎖状、環状もしくは
分枝状のC1−C10アルキルアクリレートもしくはメタクリレート、N-置換もし
くはN,N’-置換アクリルアミドもしくはメタクリルアミド、ハロゲン化ビニ
ルなどのビニルモノマー、並びにビニルエステル、特に安息香酸ビニル、tert-
ブチル安息香酸ビニルもしくは酢酸ビニルを含む群より選択されるもの、 との共重合によって得られるフィルム形成性ポリマー(A)を使用する。
【0016】 該ビニル、アクリルもしくはメタクリルモノマーは、一以上のシロキサン基を
含むと有利である。この場合は、これらは特に、下記のものを含む群から選択さ
れる: ・式:
【化8】 のモノマー、 ・ビニル、アリル、アクリルもしくはメタクリル酸エステル、エーテルもしくは アミド単官能性末端基を含む、式:
【化9】 [式中、 ・R1はHもしくはCH3を表し、 ・XはOもしくはNHを表し、 ・R2は(CH2pを表し、pは0乃至20であり、 ・R3及びR4は個別にCH3もしくは脂肪族、脂環族もしくは芳香族基を表し;
ビニル、アリル、アクリルもしくはメタクリル酸エステル、エーテルもしくはア
ミドモノマーは一以上のハロ基、特にクロロ及び/またはフルオロ基を含む、及
び/またはUVA及び/またはUVB領域で吸収する基、特に、置換されていて
も未置換でも良いが、ベンジリデンショウノウ及びベンゾトリアゾール基を含む
] の、シリコーンマクロモノマー。
【0017】 本発明の第二の実施態様によれば、フィルム形成性ポリマー(A)は、単独重
合によって得られる。この反応を、アセトキシスチレンを使用して実行し、ポリ
-p-アセトキシスチレンを生成させ、次いで加水分解を行うことが有利である。
酸性媒体中、4-ヒドロキシフェニルメチルカルビノールから出発して実行して
もよい。
【0018】 本発明のこの実施態様によれば、フィルム形成性ポリマー(A)は、ポリ-p-
ヒドロキシスチレン族に属するホモポリマーであると有利であり、ポリ-p-ヒド
ロキシスチレンが好ましく選択される。
【0019】 本発明による組成物は、特に、フィルム形成性ポリマー(A)として、 ・唯一の直鎖状ホモポリマー、 ・唯一の分枝状ホモポリマー、もしくは ・直鎖状ホモポリマーと分枝状ホモポリマーとの混合物、 を含むと良い。
【0020】 フィルム形成性ポリマー(A)は、5000乃至300000g/mol、好まし
くは8000乃至100000g/molの分子量を有するものから選択されると有
利である。
【0021】 本発明によって使用可能な、カチオン性、アニオン性、両性及び非イオン性の
フィルム形成性ポリマー(B)を以下に記載する。
【0022】 本発明により使用可能なカチオン性フィルム形成性ポリマーは、好ましくは、
ポリマー鎖の一部を成すか、もしくは直接これに結合した、第一級、第二級、第
三級及び第四級アミン基を含み、500乃至約5000000、好ましくは10
00乃至3000000の分子量を有するポリマーから選択される。
【0023】 これらのポリマーの中では、特に下記のカチオン性ポリマーを挙げることがで
きる。 (1)下記の式のユニットの少なくとも一を含むアクリル酸またはメタクリル酸
エステルまたはアミドから誘導されるホモポリマーまたはコポリマー。
【0024】
【化10】
【0025】 式中、R3は、水素原子またはCH3基を示し; Aは、1から6の炭素原子を含む直鎖または分枝状のアルキル基、または1から
4の炭素原子を含むヒドロキシアルキル基であり; R4、R5及びR6は、同一または相違し、1から18の炭素原子を有するアルキ
ル基またはベンジル基を表し; R1及びR2は、水素または1から6の炭素原子を有するアルキル基を表し; Xは、メチルスルファートアニオンまたはハロゲン化物、例えば塩化物または臭
化物を示す。
【0026】 (1)族のコポリマーは、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンア
クリルアミド、窒素において、低級アルキル、アクリルまたはメタクリル酸もし
くはこれらのエステルによって置換されたアクリルアミド及びメタクリルアミド
、ビニルラクタム、例えばビニルピロリドンまたはビニルカプロラクタム、また
はビニルエステルの族から選択されるコモノマーより誘導される一以上のユニッ
トを更に含む。
【0027】 したがって、(1)族のこれらのコポリマーの中では、下記のものを挙げるこ
とができる。 ・アクリルアミドと、硫酸ジメチルまたはハロゲン化ジメチルによって四級化さ
れたメタクリル酸ジメチルアミノエチルとのコポリマー、例えば、Hercules社に
よってHercoflocの名で市販のもの。 ・アクリルアミドと、メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロ
ライドとのコポリマー、例えば欧州特許出願公報第0080976号に開示され
、Ciba Geigy社によって、Bina Quat P 100の名で市販のもの。 ・アクリルアミドと、メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムメチ
ルスルフェートとのコポリマー、Hercules社によりRetenの名で市販のもの、 ・任意に四級化されたビニルピロリドン/ジアルキルアミノアルキルアクリレー
トまたはメタクリレートのコポリマー、例えばISP社により“Gafquat”の名で市
販の製品、例えば、“Gafquat 734”または“Gafquat 755”あるいは“Copolyme
r 845、958及び937”と名付けられた製品。これらのポリマーは、仏国特許出願
2,077,143号及び2,393,573号に詳細に記載されている。 ・ジメチルアミノエチルメタクリラート/ビニルカプロラクタム/ビニルピロリ
ドンのターポリマー、例えばISP社により、Gaffix VC 713の名で市販の製品。 ・四級化ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド/ビニルピロリドンのコポリ
マー、例えばISP社により、Gafquat HS 100の名で市販の製品。
【0028】 (2)四級化多糖類、特に米国特許出願3,589,578号及び4,031,
307号に開示された、例えばカチオン性トリアルキルアンモニウム基を含むグ
アーガム。 こうした生成物は、特にMeyhall社によってJaquar C13 S、Jaquar C 15及びJa
quar C 17の名で市販されている。
【0029】 (3)ビニルピロリドンと、ビニルイミダゾールとの四級コポリマー、例えば、
BASF社によりLuviquat TFCの名で市販の製品。 (4)キトサンまたはその塩。使用可能な塩は、特にキトサンの酢酸塩、乳酸塩
、グルタミン酸塩、グルコン酸塩またはピロリドンカルボン酸塩である。 これらの化合物の中では、Aber Technologies社によってKytan Brut Standard
の名で市販の、90.5重量%の脱アセチル化度を有するキトサン、またはAmer
chol社によってKytamer PCの名で市販のピロリドンカルボン酸キトサンを挙げる
ことができる。
【0030】 (5)カチオン性セルロース誘導体、例えば第四級アンモニウムを含む水溶性モ
ノマーがグラフト化してなるセルロースまたはセルロース誘導体のコポリマー、
特に米国特許出願公報第4,131,576号に開示されたもの、例えばヒドロ
キシアルキルセルロース、例えばヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロースまたはヒドロキシプロピルセルロースであって、特にメタクリロイ
ルオキシエチルトリメチルアンモニウム、メタクリルアミドプロピルトリメチル
アンモニウムまたはジメチルジアリルアンモニウム塩で架橋したもの。 この定義に相当する市販の製品は、特にNational Starch社によって“Celquat
L 200”及び“Celquat H 100”の名で市販の製品である。
【0031】 一般的に使用されるアニオン性フィルム形成性ポリマーは、カルボン酸、スル
ホン酸またはリン酸から誘導される基を含み、約500から5,000,000
の分子量を有するポリマーである。
【0032】 1)カルボキシル基は、下記の式:
【化11】 [式中、nが0から10の整数であり、A1は、不飽和基の炭素原子に、もしくは
、nが1より大である場合には酸素または硫黄などのヘテロ原子を介して隣接メ
チレン基に、任意に結合したメチレン基を示し、R7は水素原子またはフェニル
もしくはベンジル基を示し、R8は水素原子または低級アルキルまたはカルボキ
シル基を示し、さらにR9が水素原子、低級アルキル基または-CH2-COOH、
フェニル、またはベンジル基を示す] に相当するものなどの不飽和モノ-またはジ-カルボン酸モノマーにより提供され
る。
【0033】 上記式においては、低級アルキル基は、好ましくは1から4の炭素原子を含む
基、特にメチル及びエチルを示す。
【0034】 本発明による、カルボキシル基を含む好ましいアニオン性フィルム形成性ポリ
マーは、下記の通りである。 A)アクリル酸またはメタクリル酸のホモ-またはコポリマー、もしくはそれら
の塩、特にAllied Colloid社によりVersicol EまたはKの名で市販の製品、及びB
ASF社によりUltraholdの名で市販の製品。Hercules社によりReten 421、423また
は425の名で市販の、ナトリウム塩の形態で市販のアクリル酸とアクリルアミド
とのコポリマー、ポリヒドロキシカルボン酸のナトリウム塩。
【0035】 B)アクリル酸またはメタクリル酸の、エチレン、スチレン、ビニルエステルま
たはアクリル酸もしくはメタクリル酸のエステル等のモノエチレン性モノマーと
のコポリマーであって、任意にポリエチレングリコール等のポリアルキレングリ
コールにグラフト化し、任意に架橋したもの。こうしたポリマーは、特に仏国特
許公報第1,222,944号及び独国特許出願第2,330,956号に記載
されており、このタイプのコポリマーは、例えばルクセンブルグ特許出願公報第
75370号及び同75371号に記載のもの、あるいはAmerican Cyanamid社
によりQuadramerの名で提供されるもののように、鎖中に、任意にN-アルキル化
及び/またはヒドロキシアルキル化されたアクリルアミドユニットを含む。アク
リル酸とC1−C4アルキルメタクリレートとのコポリマー及び、ビニルピロリド
ンとアクリル酸とC1−C20アルキルのメタクリレート、例えばラウリルメタク
リレートとのターポリマー、例えばISP社によりAcrylidone LMの名で市販のもの
、及びメタクリル酸/アクリル酸エチル/tert-ブチルアクリラートのターポリ
マー、例えばBASF社によりLuvimer 100 Pの名で市販の製品もまた挙げることが
できる。
【0036】 C)鎖中に酢酸ビニルもしくはプロピオン酸ビニルユニット等を含むものなどの
クロトン酸と、任意に他のモノマー、例えば少なくとも5の炭素原子を含むもの
等の長い炭化水素鎖を有する直鎖または分枝状の飽和カルボン酸のアリルもしく
はメタリルエステル、ビニルエーテルもしくはビニルエステルとから誘導される
コポリマーにおいて、これらのポリマーが、グラフト化及び架橋したもの、ある
いはα-またはβ-環状カルボン酸のビニル、アリルもしくはメタリルエステルで
あってもよい。こうしたポリマーは、それ自体、仏国特許出願公報第1,222
,944号、同1,580,545号、同2,265,782号、同2,265
,781号、同1,564,110号、及び2,439,798号に開示されて
いる。この種類の入手可能な市販品は、National Starch社によって市販のResin
s 28-29-30、26-13-14及び28-13-10である。
【0037】 D)以下より選択される、C4−C8モノ不飽和カルボン酸またはこれらの酸無水
物から誘導されるコポリマー ・(i)一以上のマレイン酸、フマル酸もしくはイタコン酸もしくは無水物及び
、(ii)ビニルエステル、ビニルエーテル、ハロゲン化ビニル、フェニルビニル
誘導体、またはアクリル酸及びそのエステルから選択される少なくとも一のモノ
マー、を含むコポリマーであって、これらコポリマーの無水官能基が、任意にモ
ノエステル化またはモノアミド化されたもの。こうしたポリマーは、特に米国特
許公報第2,047,398号、同2,723,248号及び同2,102,1
13号及び英国特許公報第839,805号に開示されており、特にISP社によ
ってGantrez ANまたはESの名で市販されている。 ・(i)一以上のマレイン酸、シトラコン酸もしくはイタコン酸の無水物及び、
(ii)任意に一以上のアクリルアミド、メタクリルアミド、α-オレフィン、ア
クリルもしくはメタクリルエステル、アクリルもしくはメタクリル酸、またはビ
ニルピロリドン基を鎖中に含むアリルもしくはメタクリルエステルから選択され
る一以上のモノマー、を含むコポリマーであって、これらコポリマーの無水官能
基が、任意にモノエステル化またはモノアミド化されたもの。これらのポリマー
は、例えば、出願人による仏国特許公報第2,350,384号及び同2,35
7,241号に開示されている。 E)カルボキシラート基を含むポリアクリルアミド。
【0038】 スルホ基を含むポリマーは、ビニルスルホン、スチレンスルホン、ナフタレン
スルホンもしくはアクリルアミドアルキルスルホンユニットを含むポリマーであ
る。 これらのポリマーは、特に下記より選択される。 ・約1000乃至100,000の分子量を有するポリビニルスルホン酸の塩、
並びに、不飽和コモノマー、例えばアクリルもしくはメタクリル酸及びそのエス
テル並びにアクリルアミドもしくはその誘導体、ビニルエーテル及びビニルピロ
リドンを有するコポリマー。 ・ポリスチレンスルホン酸の塩、それぞれNational Starch社によりFlexan 500
及びFlexan 130の名で市販の、約500,000及び約100,000の分子量
を有するナトリウム塩。これらの化合物は、仏国特許出願公報第2,198,7
19号に開示されている。 ・ポリアクリルアミドスルホン酸、米国特許公報第4,128,631号に記載
のもの、特に、Henkel社によってCosmedia Polymer HSP 1180の名で市販のポリ
アクリルアミドエチルプロパンスルホン酸の塩。
【0039】 本発明によれば、アニオン性フィルム形成性ポリマーは、アクリル酸コポリマ
ー、例えばBASF社によってUltrahold Strongの名で市販のアクリル酸/アクリル
酸エチル/N-tert-ブチルアクリルアミドのターポリマー、クロトン酸から誘導
されるコポリマー、例えばNational Starch社によりResin 28-29-30の名で市販
のクロトン酸/酢酸ビニル/ネオドデカン酸ビニルのターポリマー及び酢酸ビニ
ル/tert-ブチル安息香酸ビニル/クロトン酸のターポリマー、マレイン酸、フ
マル酸もしくはイタコン酸あるいはこれらの酸無水物と、ビニルエステル、ビニ
ルエーテル、ハロゲン化ビニル、フェニルビニル誘導体、並びにアクリル酸及び
そのエステルから誘導されるポリマー、例えばISP社によりGantrez ES 425の名
で市販のメチルビニルエーテル/マレイン酸無水物のモノエステル化コポリマー
、Rohm Pharma社によりEudragit Lの名で市販のメタクリル酸とメタクリル酸メ
チルとのコポリマー、BASF社によりLuvimer MAEXまたはMAEの名で市販のメタク
リル酸とアクリル酸エチルとのコポリマー、BASF社によりLuviset CA 66の名で
市販の酢酸ビニル/クロトン酸とのコポリマー、及びBASF社によりAristoflex A
の名で市販の、ポリエチレングリコールが架橋した酢酸ビニル/クロトン酸のコ
ポリマーから選択されることが好ましい。
【0040】 特に最も好ましいアニオン性固定ポリマーは、ISP社によってGantrez ES 425
の名で市販のモノエステル化メチルビニルエーテル/マレイン酸無水物のコポリ
マー、BASF社によってUltrahold Strongの名で市販のアクリル酸/アクリル酸エ
チル/N-tert-ブチルアクリルアミドのターポリマー、Rohm Pharma社によりEud
ragit Lの名で市販のメタクリル酸とメタクリル酸メチルとのコポリマー、Natio
nal Starch社によりResin 28-29-30の名で市販のクロトン酸/酢酸ビニル/ネオ
ドデカン酸ビニルのターポリマー及び酢酸ビニル/tert-ブチル安息香酸ビニル
/クロトン酸のターポリマー、BASF社によりLuvimer MAEXまたはMAEの名で市販
のメタクリル酸とアクリル酸エチルとのコポリマー、またはISP社によってAcryl
idone LMの名で市販のビニルピロリドン/アクリル酸/メタクリル酸ラウリルの
ターポリマーから選択される。
【0041】 本発明において使用可能な両性フィルム形成性ポリマーは、ポリマー鎖中にB
及びCユニットがランダムに分散して成るポリマーから選択され、ここでBは少
なくとも一の塩基性窒素原子を含むモノマーから誘導されるユニットを示し、C
は一以上のカルボキシルまたはスルホ基を含む酸性モノマーから誘導されるユニ
ットを示し、あるいはまたB及びCがカルボキシベタインもしくはスルホベタイ
ン双性イオン性モノマーから誘導される基を示すことも可能であり;B及びCは
また、第一級、第二級、第三級または第四級アミン基を含むカチオン性ポリマー
鎖であって、アミン基の少なくとも一が炭化水素基を介して結合したカルボキシ
ルもしくはスルホ基を担持するものを示すことが可能であり、あるいはまた、B
及びCが、α,β-ジカルボキシエチレンユニットを含むポリマー鎖の一部を成
し、そのカルボキシル基の一つが一以上の第一級または第二級アミン基を含むポ
リアミンと反応したものを形成する。
【0042】 上記の定義に相当する最も好ましい両性フィルム形成性ポリマーは、下記のポ
リマーより選択される。 1)カルボキシル基、例えば、特にアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、α
-クロロアクリル酸を担持するビニル化合物から誘導されるモノマーと、少なく
とも一の塩基性原子を含む置換ビニル化合物、例えば、特にジアルキルアミノア
ルキルメタクリレート及びアクリレート、ジアルキルアミノアクリルメタクリル
アミド及び-アクリルアミドから誘導される塩基性モノマーとの共重合化から生
成するポリマー。こうした化合物は、米国特許公報第3,836,537号に開
示されている。
【0043】 2)下記より誘導されるユニットを含むポリマー: a)窒素において、アルキル基によって置換されたアクリルアミドまたはメタク
リルアミドから選択される少なくとも一のモノマー、 b)一以上の反応性カルボキシル基を含む少なくとも一の酸性コモノマー、及び
c)アクリル酸及びメタクリル酸の、第一級、第二級、第三級及び第四級アミン
置換基を含むエステル及び、硫酸ジメチルもしくは硫酸ジエチルとメタクリル酸
ジメチルアミノエチルの四級化生成物等の少なくとも一の塩基性コモノマー。
【0044】 本発明による、特に好ましいN-置換アクリルアミドもしくはメタクリルアミ
ドは、そのアルキル基が、2から12の炭素原子を含む群であり、特に、N-エ
チルアクリルアミド、N-tert-ブチルアクリルアミド、N-tert-オクチルアクリ
ルアミド、N-オクチルアクリルアミド、N-デシルアクリルアミド、N-ドデシ
ルアクリルアミド、及び対応するメタクリルアミドである。
【0045】 酸性コモノマーは、特に、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン
酸、マレイン酸及びフマル酸並びにマレイン酸またはフマル酸またはこれらの酸
無水物の、1から4の炭素原子を有するアルキルモノエステルから選択される。
【0046】 好ましい塩基性コモノマーは、アミノエチル、ブチルアミノエチル、N,N’
-ジメチルアミノエチル及びN-tert-ブチルアミノエチルメタクリレートである
。特に、CTFA名(第4版、1991年)が、オクチルアクリルアミド/アクリレート
/メタクリル酸ブチルアミノエチルのコポリマーであるコポリマー、例えば、Na
tional Starch社によりAmphomerまたはLovocryl 47の名で市販の製品が使用され
る。
【0047】 (3)下式のポリアミノアミドから部分的または完全に誘導される、架橋したア
ルキル化ポリアミノアミド:
【化12】 式中、R10は、飽和ジカルボン酸から、エチレン二重結合を有する脂肪族モノ
またはジカルボン酸から、これらの酸と1から6の炭素原子を有する低級アルカ
ノールとのエステルから、あるいは前記酸のいずれか一の、ビス(第一級)また
はビス(第二級)アミンへの付加物から誘導される基を表し、Zはビス(第一級
)、モノ-もしくはビス(第二級)ポリアルキレンポリアミン基を示し、好まし
くは以下のa)、b)、c)を表す。
【0048】 a)60から100mol%の割合について、下式:
【化13】 [式中、X=2及びp=2または3、あるいはx=3及びp=2である]の基。こ
の基はジエチレントリアミン、トリエチレンテトラアミンもしくはジプロピレン
トリアミンから誘導される。 b)0から40mol%の割合について、上記の(IV)においてx=2及びp=1
であって、エチレンジアミンから誘導される基、または下記のピペラジンから誘
導される基。
【化14】
【0049】 c)0から20mol%の割合について、ヘキサメチレン-ジアミン由来の-NH-(
CH26-NH-基。 これらのポリアミノアミンは、エピハロヒドリン、ジエポキシド、二無水物及
びビス不飽和誘導体から選択される二官能性架橋剤の添加により、該ポリアミノ
アミドのアミン基1当たり、架橋剤0.025から0.35molによって架橋さ
れており、アクリル酸、クロロ酢酸またはアルカンスルトンまたはその塩の作用
によってアルキル化されている。
【0050】 飽和カルボン酸は、好ましくは6から10の炭素原子を有する酸、例えばアジ
ピン酸、2,2,4-トリメチルアジピン酸及び2,4,4-トリメチルアジピン
酸、またはテレフタル酸、及びエチレン二重結合を有する酸、例えばアクリル酸
、メタクリル酸及びイタコン酸から選択される。 アルキル化に使用されるアルカンスルトンは、好ましくはプロパンスルトンも
しくはブタンスルトンであり、アルキル化剤の塩は、好ましくはナトリウムまた
はカリウム塩である。
【0051】 (4)下式の双性イオン性ユニットを含むポリマー
【化15】 式中、R11は、ポリアミド化可能な不飽和基、例えば、アクリレート、メタク
リレート、アクリルアミドもしくはメタクリルアミド基を示し、y及びzは1か
ら3の整数を表し、R12及びR13は、水素原子、メチル、エチもしくはプロピル
を表し、R14及びR15は、水素原子またはアルキル基を表し、R14及びR15中の
炭素原子の合計が10を越えないものとする。
【0052】 こうしたユニットを含むポリマーはまた、非双性イオン性モノマーから誘導さ
れるユニット、例えばジメチル-もしくはジエチルアミノエチルアクリレートも
しくはメタクリラートまたはアルキルアクリレートもしくはメタクリレート、ア
クリルアミドまたはメタクリルアミド、または酢酸ビニルを含有可能である。 例として、Sandoz社によってDiaformer Z301の名で市販の製品などのメチルメ
タクリレート/ジメチルカルボキシメチルアンモニオメチルエチルメタクリラー
トのコポリマーを挙げることができる。
【0053】 (5)下記の式に相当するモノマーユニットを含むキトサンから誘導されるポリ
マー
【化16】 ユニットDは0乃至30%の割合を占め、ユニットEは5乃至50%の割合を
占め、ユニットFは30乃至90%の割合を占め、このユニットFにおいてはR 16 が下記の基を表すこととする。
【化17】 式中、q=0である場合、R17、R18及びR19は、同一または相違し、それぞれ
が水素原子、メチル、ヒドロキシル、アセトキシもしくはアミノ残基、モノアル
キルアミン残基またはジアルキルアミン残基を表し、これらは任意に一以上の窒
素原子に介在され、及び/または任意に一以上のアミン、ヒドロキシル、カルボ
キシ、アルキルチオもしくはスルホ基、そのアルキル基がアミノ残基を担持した
アルキルチオ基によって置換され、R17、R18及びR19基の少なくとも一が、こ
の場合は水素原子である。あるいは、q=1である場合、R17、R18及びR19
れぞれが、水素原子、及びこれら化合物と塩基または酸によって生成する塩を表
す。
【0054】 (6)キトサンのN-カルボキシアルキル化から誘導されるポリマー、例えば、J
an Dekker社により“Evalsan”の名で市販のN-カルボキシメチルキトサンもし
くはN-カルボキシブチルキトサン。 (7)一般式(VI)に相当するポリマー、例えば仏国特許公報第1,400,3
66号に開示のもの。
【化18】 式中、R20は水素原子、CH3O、CH3CH2Oもしくはフェニル基を表し、
21は水素もしくは低級アルキル基、例えばメチルまたはエチルを表し、R22
水素もしくは低級アルキル基、例えばメチルもしくはエチルを表し、R23は低級
アルキル基、例えばメチルもしくはエチル、あるいは、式-R24-N(R222-に
相当し、式中R24が-CH2-CH2-、-CH2-CH2-CH2-または-CH2-CH(
CH3)-基を表し、R22が上記の意味を有する基を表す。 並びに、これらの基の高次同族体であって、6までの炭素原子を含むもの。
【0055】 (8)下記より選択される-D-X-D-X-タイプの両性ポリマー a)クロロ酢酸またはクロロ酢酸ナトリウムの、少なくとも一の下記のユニット
を含む化合物との反応によって得られるポリマー -D-X-D-X-D- (VII) 式中、Dは下記の基を表す。
【化19】 さらにXは記号EもしくはE’を示し、EもしくはE’は、同一または相違し
、主鎖中に上限7の炭素原子を有する直鎖状または分枝状鎖を含むアルキレン基
である二価の基を示し、これは未置換またはヒドロキシル基によって置換されて
おり、酸素、窒素及び硫黄原子に加えて、1から3の芳香環及び/または複素環
を更に含有可能であり;酸素、窒素及び硫黄原子は、エーテル、チオエーテル、
スルホキシド、スルホン、スルホニウム、アルキルアミンもしくはアルケニルア
ミン基、ヒドロキシル、ベンジルアミン、アミンオキサイド、第四級アンモニウ
ム、アミド、イミド、アルコール、エステル及び/またはウレタン基の形態で存
在する。
【0056】 b)下式のポリマー -D-X-D-X- (VII') において、Dが下記の基を示す。
【化20】 さらにXは記号EもしくはE’を、少なくとも一度はE’を示し、Eが上記の
意味を有し、E’が主鎖中に上限7の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝状鎖
をもつアルキレン基である二価の基であり、これは未置換または一以上のヒドロ
キシル基によって置換され、一以上の窒素を有し、該窒素原子が、任意に酸素原
子によって介在されたアルキル鎖によって置換され、また一以上のカルボキシル
基または一以上のヒドロキシル基を必須に含み、また、クロロ酢酸またはクロロ
酢酸ナトリウムとの反応によってベタイン化されている。
【0057】 (9)N,N-ジアルキルアミノアルキルアミン、例えばN,N-ジメチルアミノ
プロピルアミノプロピルアミンを用いたセミアミド化によって、あるいはN,N
-ジアルカノールアミンを用いたセミエステル化によって部分的に変性された(
1−C5)アルキルビニルエーテル/マレイン酸無水物コポリマー。これらのコ
ポリマーはまた、他のビニルコモノマー、例えばビニルカプロラクタムを含有可
能である。
【0058】 本発明による、特に好ましい両性フィルム形成性ポリマーは、(3)族のもの
、例えばオクチルアクリルアミド/アクリレート/ブチルアミノエチルメタクリ
レートのコポリマーなるCTFA名をもつコポリマー、例えばNational Starch
社によりAmphomer, Amphomer LV 71またはLovocryl 47の名で市販の製品、及び
(4)族のもの、例えばメチルメタクリレート/ジメチルカルボキシメチルアン
モニオメチルエチルメタクリレートのコポリマー、例えばSandoz社によりDiafor
mer Z301の名で市販のものである。
【0059】 本発明によって使用可能な非イオン性フィルム形成性ポリマーは、例えば、 ・ビニルピロリドンホモポリマー; ・ビニルピロリドンと酢酸ビニルとのコポリマー; ・ポリアルキルオキサゾリン、例えばDow Chemical社によってPEOX 50 000, PEO
X 200 000及びPEOX 500 000の名で提供されるポリエチルオキサゾリン; ・酢酸ビニルホモポリマー、例えばHoechst社によりAppretan EMの名で提供され
る製品、またはRhone-Poulenc社によりRhodopas A 012の名で提供される製品;
・酢酸ビニルとアクリル酸エステルとのコポリマー、例えばRhone-Poulenc社に
よりRhodopas AD 310の名で提供される製品; ・酢酸ビニルとエチレンとのコポリマー、例えばHoechst社によりAppretan TVの
名で提供される製品; ・酢酸ビニルとマレイン酸エステル、例えばマレイン酸ジブチルとのコポリマー
、例えばHoechst社によりAppretan MB Extaの名で提供される製品; ・ポリエチレンとマレイン酸無水物とのコポリマー; ・アルキルアクリレートホモポリマー及びアルキルメタクリレートホモポリマー
、例えば、Matsumoto社によりMicropearl RQ 750の名で提供される製品、または
BASF社によりLuhydran A 848 Sの名で提供される製品; ・アクリル酸エステルコポリマー、例えばアルキルアクリレートとアルキルメタ
クリレートとのコポリマー、例えばRohm & Haas社によりPrimal AC-261 K及びEu
dragit NE 30 Dの名で提供される製品、BASF社によりAcronal 601、Luhydran LR 8833または8845の名で提供される製品、またはHoechst社によりAppretan N 921
3またはN9212の名で提供される製品; ・アクリルニトリルと、例えばブタジエン及びアルキルアクリレート(メタクリ
レート)から選択される非イオン性モノマーとのコポリマー;Nippon Zeon社に
よりNipol LX 531 Bの名で提供される製品、またはRohm & Haas社によりCJ 0601
Bの名で提供されるものを挙げることができる; ・ポリウレタン、例えばRohm & Haas社によりAcrysol RM 1020またはAcrysol RM 2020の名で提供される製品、及びDSM Resin社製の製品、Uraflex XP 401 UZま
たはUraflex XP 402 UZ; ・アルキルアクリレートとウレタンとのコポリマー、例えばNational Starch社
製の製品、8538-33; ・ポリアミド、例えばRhone-Poulenc社製の製品、Estapor LO 11; ・化学的に変性された、または非変性の非イオン性グアーガム; より選択可能である。
【0060】 非変性の非イオン性グアーガムは、例えば、Unipectine社によりVidogum GH 1
75の名で市販の製品、及びMeyhall社によりJaguar Cの名で市販の製品である。 本発明によって使用可能な変性非イオン性グアーガムは、C1−C6ヒドロキシ
アルキル基によって変性されていることが好ましい。例としては、ヒドロキシメ
チル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル及びヒドロキシブチル基を挙げる
ことができる。
【0061】 これらのグアーガムは、当該技術分野においては広く知られ、対応するアルケ
ンオキシド、例えばプロピレンオキシドを、グアーガムと反応させることによっ
て調製され、ヒドロキシプロピル基によって変性されたグアーガムが得られる。 こうしたヒドロキシアルキル基によって任意に変性された非イオン性グアーガ
ムは、例えば、Meyhall社によりJaguar HP8、Jaguar HP60、Jaguar HP120、Jagu
ar DC 293及びJaguar HP 105の名で市販の製品、またはAqualon社製の製品名Gal
actasol 4H4FD2である。 非イオン性ポリマーのアルキル基は、特記のない限り1から6の炭素原子を有
する。
【0062】 本発明によれば、ポリシロキサン部分と非シリコーン有機鎖からなる部分とを
含み、二つの部分の一方が主鎖を構成し、他方が前記主鎖にグラフト化した、グ
ラフト化シリコーンタイプのフィルム形成性ポリマーを使用することができる。
これらのポリマーは、例えば、欧州特許出願公報第0412704号、同041
2707号、同0640105号及び国際特許出願公報第95/00578号、
欧州特許出願公報第0582152号及び国際特許出願公報第93/23009
号及び米国特許公報第4693935号、同4728571号及び同49720
37号に記載されている。これらのポリマーは、好ましくはアニオン性もしくは
非イオン性である。
【0063】 こうしたポリマーは、例えば下記よりなるモノマー混合物のラジカル重合化に
よって得られる。 a)50乃至90重量%のtert-ブチルアクリレート; b)0乃至40重量%のアクリル酸; c)5乃至40重量%の、下式のシリコーンマクロマー:
【化21】 式中、vは5乃至700の整数である 重量のパーセンテージは、モノマー全重量に基づいて算出されている。
【0064】 グラフト化シリコーンポリマーの別の例は、特に、ポリジメチルシロキサン(
PDMS)に、チオプロピレンタイプの結合鎖を介して、ポリ(メタクリル酸)
アクリル酸タイプとポリアルキル(メタクリル酸)アクリル酸タイプとの混合ポ
リマーユニットがグラフト化したもの、及びポリジメチルシロキサン(PDMS
)に、チオプロピレンタイプの結合鎖を介して、ポリイソブチル(メタクリレー
ト)アクリレートタイプのポリマーユニットがグラフト化したものである。
【0065】 官能性化もしくは非官能性化された、シリコーンもしくは非シリコーンポリウ
レタンもまた、フィルム形成性ポリマーとして使用可能である。
【0066】 本発明によって特に標的とされるポリウレタンは、出願人所有の欧州特許出願
公報第0751162号、同0637600号、仏国特許出願公報第27432
97号及び欧州特許出願公報第0648485号、及びBASF社による欧州特許出
願公報第0656021号及び国際特許出願公報第94/03510号、及びNa
tional Starch社による欧州特許出願公報第0619111号に記載のものであ
る。
【0067】 本発明の組成物においては、フィルム形成性ポリマー(A)は、好ましくは、
組成物全重量に対して、0.1乃至20重量%の濃度で、好ましくは0.5乃至
10重量%の濃度で存在する。 フィルム形成性ポリマー(B)については、組成物全重量に対して、0.1乃
至20重量%の濃度で、好ましくは0.5乃至10重量%の濃度で存在すること
が好ましい。
【0068】 化粧品として許容される媒体は、水または一以上の化粧品として許容される媒
体、例えばモノアルコール、ポリアルコール、グリコールエーテルもしくは脂肪
酸エステル、または水/溶媒混合物からなることが好ましく、これらの溶媒はC 1 −C4アルコールであることが好ましい。
【0069】 これらのアルコールの中で、挙げることができるのは、エタノール、イソプロ
パノール、ポリアルコール、例えばジエチレングリコール、及びグリコールエー
テル、例えばグリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコールもしく
はジプロピレングリコールのモノアルキルエーテルである。エタノールが特に好
ましい。
【0070】 本発明の組成物はまた、増粘剤、脂肪酸エステル、グリセリンの脂肪エステル
、揮発性もしくは不揮発性であって、変性もしくは非変性の、当該組成物に可溶
もしくは不溶のシリコーン、界面活性剤、香料、保存料、サンスクリーン、タン
パク質、ビタミン、非固定ポリマー、植物性、動物性、鉱物性もしくは合成のオ
イル、及び髪への適用を企図した化粧品組成物において従来より使用される、他
のあらゆる添加剤を更に含有可能である。 これらの添加物は、当該組成物中に、組成物全重量に対して、望ましくは0.
001乃至20重量%の範囲の量で任意に存在する。各添加物の正確な量は、そ
の性質によって、当業者によって容易に決定される。
【0071】 言うまでもないが、当業者であれば、添加しようとする任意の化合物を、行お
うとする添加によって本発明による組成物の有利な特性が損なわれる、もしくは
本質的に損なわれることのないように選択するであろう。
【0072】 これらの組成物は、様々な形態に、特に当該組成物を噴霧化形態もしくはムー
スの形態で適用するために、ポンプ−ディスペンサーボトルもしくはエアロゾル
容器中に実装可能である。こうした実装形態は、例えば、髪の固定もしくは処理
のためのスプレー、ヘアスプレーもしくはムースを得ることが所望の場合に示さ
れる。本発明による組成物は、クリーム、ゲル、エマルジョンもしくはワックス
の形態であってよい。
【0073】 本発明による組成物が、ヘアスプレーもしくはムースを得るためにエアロゾル
形態で実装された場合、これには、n−ブタン、プロパン、イソブタン及びペン
タン等の揮発性炭化水素、クロロ炭化水素及び/またはフルオロ炭化水素、及び
これらの混合物より選択される、少なくとも一の推進剤が含まれる。二酸化炭素
、酸化窒素、ジメチルエーテル(DME)、窒素もしくは圧縮空気もまた、推進
剤として使用可能である。推進剤の混合物もまた使用可能である。ジメチルエー
テルが好ましく使用される。
【0074】 推進剤は、エアロゾル装置中の組成物全重量に対して、5乃至90重量%の濃
度で、特に10乃至60重量%の濃度で存在することが有利である。
【0075】 本発明は、以下の非限定的実施例の助けにより、より完全に詳説される。 全てのパーセンテージは、組成物全重量に対して表され、a.m.は活性物質を意
味する。
【0076】
【実施例】
(実施例1:比較例、ポンプディスペンサーボトル) 下記の二つのスタイリング組成物I及びIIを調製した。組成物Iは、従来技術
によるものであり、従来のフィルム形成性ポリマーを含み、一方で組成物IIは、
同じ従来のフィルム形成性ポリマーの他に、ポリ-4-ヒドロキシスチレンを含む
。組成を以下の表1にまとめた。
【0077】
【表1】 下記のプロトコルを用いて、感覚試験を行った。 ポンプディスペンサー装置中に実装した組成物I及びIIを、自然な髪の5gの 毛束に噴霧した。乾燥後、同等のヘアスプレー力が得られ、もつれ解きの容易さ
及び感覚を、これらの各組成物について評価した(被験者6名のパネル)。二つ
の基準のそれぞれについて、被験者は0乃至50の等級を付け、平均を算出した
。この平均を下記の表2にまとめた。
【表2】 然るに、本発明による組み合わせは、もつれ解け及び感触において著しい優位 性を示した。
【0078】 (実施例2:比較例、エアロゾル) 表3に示した二つのスタイリング組成物III及びIVを調製した。組成物IIIは、
従来技術によるものである一方で、組成物IVは、本発明によるものとした。
【0079】
【表3】 エアロゾル中に実装した組成物III及びIVを、被験者10名のパネルに噴霧し た。乾燥後、同等のヘアスプレー力が得られ、もつれ解きの容易さ及び感覚を、
これらの各組成物について評価した。結果の平均を下記の表4にまとめた。
【表4】 結果により、本発明による組成物IVでは、従来技術による組成物IIIにおける
よりももつれ解けが著しく向上し、感触がより優れることが示された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD ,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL, PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,S L,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US ,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4C083 AC102 AC111 AD041 AD071 AD091 AD131 AD151 AD161 AD411 AD611 BB01 BB21 BB41 CC32 DD08 EE06 EE28

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘアスタイルの固定及び/または保持のための化粧品組成
    物であって、化粧品として許容される媒体中に: (i)少なくとも一のヒドロキシスチレンモノマー、その前駆体もしくはその塩
    の単独もしくは(共)重合を含む方法によって得られる、少なくとも一の直鎖状
    もしくは分枝状のフィルム形成性ポリマー(A)であって、このモノマーのフェ
    ニル基が、少なくとも一のヒドロキシルユニットを含み、C1-C12アルキル、C 1 -C12アルコキシアルキル、ハロゲン、SO3H、(C2-C12)アシルアミノ、
    カルボキシル及びC1−C12カルボキシアルキル基を含む群より選択される一以
    上の基によって任意に置換されているもの、及び、 (ii)第一ポリマー以外であり、アニオン性、カチオン性、両性及び非イオン性
    のフィルム形成性ポリマーから選択される、少なくとも一のフィルム形成性ポリ
    マー(B)、 を含むことを特徴とする組成物。
  2. 【請求項2】 フィルム形成性ポリマー(A)が、 (iii)少なくとも一のヒドロキシスチレンモノマー、その前駆体もしくはその
    塩であって、このモノマーのフェニル基が、少なくとも一のヒドロキシルユニッ
    トを含み、C1-C12アルキル、C1-C12アルコキシアルキル、ハロゲン、SO3
    H、C2-C12アシルアミノ、カルボキシル及びカルボキシ(C1-C12)アルキル
    基を含む群より選択される一以上の基によって任意に置換されているものと、 (iv)前記ヒドロスチレンモノマーと共重合可能な、少なくとも一の別のモノマ
    ー、その前駆体もしくはその塩であって、この別のモノマーが、アクリルモノマ
    ー及びメタクリルモノマーもしくはこれらの誘導体、特に直鎖状、環状もしくは
    分枝状のC1-C10アルキルアクリレートもしくはメタクリレート、N-置換もし
    くはN,N’-置換アクリルアミドもしくはメタクリルアミド、ハロゲン化ビニ
    ルなどのビニルモノマー、並びにビニルエステル、特に安息香酸ビニル、tert-
    ブチル安息香酸ビニルもしくは酢酸ビニルを含む群より選択されるもの、 との共重合によって得られることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 アクリルもしくはメタクリルモノマーまたはその誘導体が
    、メチル、エチル、プロピル、ブチル、イソブチル、tert-ブチル及び2-エチル
    ヘキシルアクリレートもしくはメタクリレートを含む群から選択されることを特
    徴とする請求項2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 ビニル、アクリルもしくはメタクリルモノマーが、一以上
    のシロキサン基を更に含み、特に、 ・式: 【化1】 のモノマー、 ・ビニル、アリル、アクリルもしくはメタクリル酸エステル、エーテルもしくは アミド単官能性末端基を含む、式: 【化2】 [式中、 ・R1はHもしくはCH3を表し、 ・XはOもしくはNHを表し、 ・R2は(CH2pを表し、pは0乃至20であり、 ・R3及びR4は個別にCH3もしくは脂肪族、脂環族もしくは芳香族基を表し;
    ビニル、アリル、アクリルもしくはメタクリル酸エステル、エーテルもしくはア
    ミドモノマーは一以上のハロ基を含む] の、シリコーンマクロモノマー、 を含む群から選択されることを特徴とする、請求項2または3に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 フィルム形成性ポリマー(A)が、単独重合により得られ
    、任意に置換されたポリ-p-ヒドロキシスチレンタイプであって、好ましくはポ
    リ-4-ヒドロキシスチレンであることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 フィルム形成性ポリマー(A)が、5000乃至3000
    00、好ましくは8000乃至100000の分子量を有することを特徴とする
    、請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 フィルム形成性ポリマーが、直鎖状ポリマーであることを
    特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 フィルム形成性ポリマー(A)が、分枝状ポリマーである
    ことを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 ポリマー(B)が、 ・式: 【化3】 [式中、nは0乃至10の整数、Aはメチレン基であって、任意に不飽和基の炭
    素原子に、もしくはnが1より大である場合は隣接のメチレン基に、酸素もしく
    は硫黄などのヘテロ原子を介して結合しており、R7は水素原子もしくはフェニ
    ルもしくはベンジル基を示し、R8は水素原子もしくは低級アルキルもしくはカ
    ルボキシル基を示し、R9は水素原子、低級アルキルまたは-CH2-COOH、フ
    ェニルもしくはベンジル基を示す] の不飽和モノカルボン酸またはジカルボン酸から誘導されるカルボン酸ユニット
    を含むポリマー; ・ビニルスルホン、スチレンスルホン、アクリルアミドアルキルスルホンユニッ
    ト等のスルホン酸から誘導されるユニットを含むポリマー; から選択されるアニオン性ポリマーであることを特徴とする請求項1から8のい
    ずれか一項に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 アニオン性フィルム形成性ポリマーが、 ・アクリル酸/アクリル酸エチル/N-tert-ブチルアクリルアミドのターポリマ
    ー等のアクリル酸コポリマー; ・酢酸ビニル/tert-ブチル安息香酸ビニル/クロトン酸のターポリマー及びク
    ロトン酸/酢酸ビニル/ネオドデカン酸ビニルのターポリマー等のクロトン酸か
    ら誘導されるコポリマー; ・マレイン酸、フマル酸もしくはイタコン酸もしくはこれらの酸無水物と、ビニ
    ルエステル、ビニルエーテル、ハロゲン化ビニル、フェニルビニル誘導体及びア
    クリル酸及びそのエステルとから誘導されるポリマー、例えばメチルビニルエー
    テル/モノエステル化無水マレイン酸コポリマー; ・メタクリル酸とメタクリル酸メチルとのコポリマー; ・メタクリル酸とアクリル酸エチルとのコポリマー; ・酢酸ビニル/クロトン酸のコポリマー; ・酢酸ビニル/クロトン酸/ポリエチレングリコールのターポリマー; から選択されることを特徴とする請求項9に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 フィルム形成性ポリマー(B)が、 a)窒素において、アルキル基によって置換されたアクリルアミド及びメタクリ
    ルアミドから選択される、少なくとも一のモノマー、 b)一以上の反応性カルボン酸基を含む少なくとも一の酸性コモノマー、及び c)アクリル及びメタクリル酸の第一級、第二級、第三級及び第四級アミン置換
    基を含むエステル及び、メタクリル酸ジメチルアミノエチルの、硫酸ジメチルも
    しくはジエチルとの第四級化生成物等の、少なくとも一の塩基性コモノマー、 より誘導されるユニットを含むポリマーから選択される、両性ポリマーであるこ
    とを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 フィルム形成性ポリマー(B)が、 ・ポリアルキルオキサゾリン; ・酢酸ビニルホモポリマー; ・酢酸ビニルとアクリル酸エステルとのコポリマー; ・酢酸ビニルとエチレンとのコポリマー; ・酢酸ビニルとマレイン酸エステルとのコポリマー; ・ポリエチレンとマレイン酸無水物とのコポリマー; ・アクリル酸アルキルホモポリマー及びメタクリル酸アルキルホモポリマー; ・アクリル酸エステルコポリマー、例えばアクリル酸アルキルとメタクリル酸ア
    ルキルとのコポリマー; ・アクリロニトリルと、例えばブタジエン及びアクリル酸(メタクリル酸)アル
    キルから選択される非イオン性モノマーとのコポリマー;及び ・アクリル酸アルキルとウレタンとのコポリマー; から選択される非イオン性ポリマーであることを特徴とする請求項1から8のい
    ずれか一項に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 フィルム形成性ポリマー(B)が、 ・アクリルアミドと、硫酸ジメチルで四量化したメタクリル酸ジメチルアミノエ
    チルとのコポリマー、 ・アクリルアミドと、メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロ
    ライドとのコポリマー、 ・アクリルアミドと、メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムメト
    スルフェートとのコポリマー、 ・四量化もしくは非四量化ビニルピロリドン/アクリル酸もしくはメタクリル酸
    ジアルキルアミノアルキルのコポリマー、 ・メタクリル酸ジメチルアミノエチル/ビニルカプロラクタム/ビニルピロリド
    ンのターポリマー、及び ・四量化ビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドのコポリ
    マー、 から選択されるカチオン性ポリマーであることを特徴とする請求項1から8に記
    載の組成物。
  14. 【請求項14】 フィルム形成性ポリマー(B)が、官能化もしくは非官
    能化されたシリコーンもしくは非シリコーンポリウレタンであることを特徴とす
    る請求項1から8に記載の組成物。
  15. 【請求項15】 フィルム形成性ポリマー(A)が、組成物全重量に対し
    て、0.1乃至20重量%の濃度で、好ましくは0.5乃至10重量%の濃度で
    存在することを特徴とする請求項1から14のいずれか一項に記載の組成物。
  16. 【請求項16】 フィルム形成性ポリマー(B)が、組成物全重量に対し
    て、0.1乃至20重量%の濃度で、好ましくは0.5乃至10重量%の濃度で
    存在することを特徴とする請求項1から15のいずれか一項に記載の組成物。
  17. 【請求項17】 脂肪物質、増粘剤、柔軟剤、起泡防止剤、保湿剤、制汗
    剤、塩基性化剤、染料、顔料、香料、保存料、界面活性剤、揮発性もしくは不揮
    発性の、変性もしくは非変性のシリコーン、ポリオール、蛋白質及びビタミンを
    含む群から選択される通常の化粧品添加剤を、更に含有することを特徴とする請
    求項1から16のいずれか一項に記載の組成物。
  18. 【請求項18】 請求項1から17のいずれか一項に記載のエアロゾル組
    成物及び推進気体を収容する容器並びに前記組成物の分配手段によって形成され
    るエアロゾル装置。
  19. 【請求項19】 請求項1から17のいずれか一項に記載の組成物の使用
    を含むことを特徴とする、ヘアスタイルの保持または形成のための方法。
  20. 【請求項20】 ヘアスタイルの保持及び/または固定のための髪用化粧
    製品の製造のための、請求項1から17のいずれか一項に記載の組成物の使用。
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