JP2002524503A - 二陽イオン分子の抗真菌活性 - Google Patents

二陽イオン分子の抗真菌活性

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    • A61P31/10Antimycotics

Abstract

(57)【要約】 【課題】 許容できる投薬レベルで高い真菌活性を示す新規な抗真菌治療法を提供する。 【解決手段】 式(I− VI)で表される化合物の治療有効量を投与する工程を含む真菌感染症の治療方法、真菌の治療を必要とする対象者に投与するための化合物およびそれらの薬学的に許容できる塩類、並びに、該化合物の治療有効量を、薬学的に許容できる担体中に含む医用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、国立衛生研究所(National Institutes of
Health)から5−U19−A133363の交付番号で政府援助を受け
て行われた。アメリカ合衆国政府は、本発明に対してある一定の権利を有する。
【0002】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般に、真菌感染症を治療する方法に関する。
【0003】
【従来の技術】
免疫システムが損なわれた人々における真菌感染症の発生率は、過去数年間に
わたって有意に上昇した。特に、Candida種、特にCandida al
bicansは、多くの場合、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染患者におけ
る重大な病原体である。一例として、感染症は、幾らか軽度の口腔咽頭カンジダ
症または外陰膣カンジダ症から重度の衰弱性皮膚および粘膜カンジダ症まで多様
である。
【0004】 さらに、口腔カンジダ症に罹患したAIDS患者は、胃腸の出血および穿孔に
つながることが判明している食道カンジダ症も経験する可能性がある。Cand
ida albicansは、上述の感染症患者からよく単離される種である。
【0005】 カンジダ症の治療は、一般に、2クラスの薬物が関与する:(1)アンホテリ
シンBおよびニスタチン等のポリエン類、および(2)クロトリマゾール、ケト
コナゾール、フルコナゾール、およびイトラコナゾールアゾール類。AIDS感
染患者における免疫抑制は多くの場合、長期間にわたって起こるため、真菌再感
染がよく起こると考えられる。従って、これらの患者は通例、長期抗真菌治療を
受ける。しかし、抗真菌療法が普及したため、Candida種の単離菌の間で
、特にフルコナゾールに関して、高レベルの耐性に関する問題が起きた。Pfa
ller, M.A., et al, Journal of Clinic
al Microbiology, Jan 1994, pp.59−64お
よびCameron, M.L., et al, Antimicrobia
l Agents and Chemotherapy, Nov. 1993
, pp.2449−2453を参照されたい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述に照らして、上述の問題を解決すべく検討した化合物を使用した新しい抗
真菌治療法を開発することが、当技術分野で依然として必要である。許容できる
投薬レベルでこのような化合物を使用することにより高い真菌活性を示すのであ
れば、特に望ましいであろう。
【0007】 従って、本発明の目的は、許容できる投薬レベルで高い真菌活性を示す新規な
抗真菌治療法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明により、上述の目的ならびに他の目的が実現する。
【0009】 1つの態様では、本発明は、このような治療を必要としている対象者における
真菌感染と闘う方法を提供する。本方法は、化合物[(I)〜(VI)]からな
る群から選択される化合物の、真菌感染と闘うのに有効な量を対象者に投与する
ことを含む:
【化67】 式中、R1およびR2は同じであっても異なってもよく、且つH、低級アルキル
、アリール、アルキルアリール、アミノアルキル、アミノアリール、ハロゲン、
オキシアルキル、オキシアリール、およびオキシアリールアルキルからなる群か
ら選択され、 式中、Y5およびY6はメタ位またはパラ位で存在し、且つ同じであっても異な
ってもよく、(a)および(b):
【化68】 (式中、 各R22は、H、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アミ
ノアルキル、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリール、またはアル
キルアリールからなる群から互いに独立に選択されるか、あるいは、2つのR22 基は一緒になってC2〜C10アルキル、ヒドロキシアルキル、またはアルキレン
を表し、 R23はH、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、
アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、ヒドロキシシクロ
アルキル、アルコキシシクロアルキル、アリール、またはアルキルアリールであ
る)および
【化69】 (式中、Y3はNR'''およびOからなる群から選択され、R'''はHおよび低級
アルキルからなる群から選択され、 Y4は、式
【化70】 で表され、 式中、R20はH、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、
アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリール、または
アルキルアリールからなる群から選択され、 式中、R21はヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシア
ルキル、アミノアルキル、アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロア
ルキル、ヒドロキシシクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アリールおよ
びアルキルアリールからなる群から選択される) からなる群から選択される式(a)または(b)で表される)、
【化71】 式中、Y15およびY16は同じであっても異なってもよく、且つ式:
【化72】 で表され、 式中、各R22はH、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、
アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、アルキルアミノ、シクロアルキル、
アリール、またはアルキルアリールからなる群から互いに独立に選択されるか、
または2つのR22基は一緒になってC2〜C10アルキル、ヒドロキシアルキル、
またはアルキレンを表し、 R23はH、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、
アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、ヒドロキシシクロ
アルキル、アルコキシシクロアルキル、アリール、またはアルキルアリールであ
り、
【化73】 式中、各R25はH、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、
アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリール、または
アルキルアリールからなる群から互いに独立に選択されるか、あるいは、2つの
25基は一緒になって、置換されたまたは未置換のC2〜C10アルキル、ヒドロ
キシアルキル、またはアルキレンを表し、 R26はH、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、
アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、ヒドロキシシクロ
アルキル、アルコキシシクロアルキル、アリール、またはアルキルアリールであ
り、 R''はヒドロキシ、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアリ
ール、アリール、または式(i):
【化74】 および式(ii):
【化75】 からなる置換基から選択され、 (式中、nおよびmは互いに独立に選択されてもよく、且つそれぞれ0〜6の範
囲であり、 各R22はH、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノ
アルキル、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリール、またはアルキ
ルアリールからなる群から互いに独立に選択されるか、または2つのR22基は一
緒になってC2〜C10アルキル、ヒドロキシアルキル、またはアルキレンを表し
、およびR23はH、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、アミノア
ルキル、アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、ヒドロキ
シシクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アリール、またはアルキルアリ
ールである))、
【化76】 式中、nは2〜6であり、 XはO、NH、およびSからなる群から選択され、 Y9およびY10はメタ位であってもパラ位であってもよく、且つ互いに独立に選
択され、それぞれ式:
【化77】 で表され、 式中、各R30はH、ヒドロキシ、低級アルキル、オキシアルキル、アルコキシア
ルキル、シクロアルキル、アリール、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、お
よびアルキルアミノアルキルからなる群から選択され、且つ2つのR30基はそれ
ぞれ一緒になってC2〜C10アルキル、ヒドロキシアルキル、またはアルキレン
を表すことができ 式中、R31はH、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、アミノアル
キル、アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、ヒドロキシ
シクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アリール、またはアルキルアリー
ルからなる群から選択され、 式中R3およびR4は、同じであっても異なってもよく且つH、アミノニトロ、低
級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、アル
キルアミノアルキル、シクロアルキル、アリール、またはアルキルアリールから
なる群から選択され、
【化78】 式中、XはOであっても、NHであっても、またはSであってもよく、nおよび
mは同じであっても異なってもよく且つ2〜6の範囲であり、 式中、Y11およびY12は同じであっても異なってもよく、且つ式:
【化79】 で表され、 ここで、各R30はH、低級アルキル、オキシアルキル、アルコキシアルキル、シ
クロアルキル、アリール、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、およびアルキ
ルアミノアルキルからなる群から選択され、2つのR30基はそれぞれ一緒になっ
てC2〜C10アルキル、ヒドロキシアルキル、またはアルキレンを表してもよく
、 R31はH、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、
アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、ヒドロキシシクロ
アルキル、アルコキシシクロアルキル、アリール、またはアルキルアリールから
なる群から選択され、 式中、R5はH、ヒドロキシ、および
【化80】 (式中、nは0〜3の範囲である) からなる群から選択され、
【化81】 式中、Xは、C1〜C12線状または分枝状の、飽和または4個までの二重結合を
含む不飽和の、アルキルであるか、または置換されたまたは未置換のアリールで
あり、 式中Y13およびY14は、同じであっても異なってもよく、且つ式:
【化82】 で表され、 式中、R40およびR42は、H、低級アルキル、シクロアルキル、置換アリール、
および未置換のアリールからなる群から互いに独立に選択されるか、あるいは、
40とR42は一緒になってC2〜C10アルキル、ヒドロキシアルキル、アルキレ
ン、置換アリール、または未置換のアリールを表してもよく、 式中、R41はH、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、アミノアル
キル、アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、ヒドロキシ
シクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アリール、またはアルキルアリー
ルであってもよい。
【0010】 また別の態様において、本発明は、真菌治療を必要としている対象者に投与す
るための化合物を提供する。本化合物は式:
【化83】 (式中、Y15およびY16は同じであっても異なってもよく且つ式:
【化84】 で表され、 式中、各R22は、H、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキ
ル、アミノアルキル、アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキ
ル、アリール、またはアルキルアリールからなる群から互いに独立に選択される
か、あるいは、2つのR22基は一緒になってC2〜C10アルキル、ヒドロキシア
ルキル、またはアルキレンを表し、 R23はH、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル
、アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、ヒドロキシシク
ロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アリール、またはアルキルアリールで
あり)で表される化合物、 およびそれらの薬学的に許容される塩類である。
【0011】 さらに、本発明は、上述の化合物およびそれらの塩類を、本明細書に詳細に記
載されている医用配合物として提供する。
【0012】 本発明の方法で処置される真菌感染症は、一般に、Candida albi
cans、Cryptococcus neoformans、Aspergi
llus fumigatus、Fusarium solani、およびそれ
らの組み合せからなる群から選択される。また、本発明の方法は、Candid
a albicans以外のCandida種ならびにC. albicans
およびCryptococcus neoformansのフルコナゾール耐性
菌株と闘うのにも使用することができる。
【0013】 以下に記載の明細事項に、本発明の前述および他の目的および態様をさらに詳
細に説明する。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、添付の明細事項および本発明の好ましい実施形態を示す実施例を参照し
ながら、以下に、本発明をさらに十分に説明する。しかし、本発明は、多くの異
なる形態で具体化することが可能であり、本明細書に記載の実施形態に限定され
ると解釈してはならない。むしろ、これらの実施形態は、この開示内容が申し分
なく且つ完全になるように、また本発明の範囲を当業者に十分に伝えるために提
供されるものである。
【0015】 本発明で使用される用語「低級アルキル」は、メチル、エチル、プロピル、ブ
チル、イソプロピル、sec−ブチル、およびtert−ブチル等の、C1〜C4 線状アルキルまたは分枝アルキルを指す。本明細書で使用される用語「シクロア
ルキル」は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、およびシクロヘ
キシル等のC3〜C6環状アルキルを指す。本明細書で使用される用語「アリール
」は、フェニル、ナフチル等々のC3〜C10環状芳香族基を指し、トリル等の置
換アリール基を含む。本明細書で使用される用語「ヒドロキシアルキル」は、C1 〜C4線状または分枝状のヒドロキシ置換アルキル、すなわち、−CH2OH、
−(CH22OH等を指す。本明細書で使用される用語「アミノアルキル」は、
1〜C4の線状または分枝状のアミノ置換アルキルを指し、用語「アミノ」は、
基NR'R''(式中、R'およびR''はHまたは上述の低級アルキルから互いに独
立に選択される)、すなわち、−NH2、−NHCH3、−N(CH32等を指す
。本明細書で使用される用語「オキシアルキル」は、C1〜C4の酸素置換アルキ
ル、すなわち、−OCH3を指し、本明細書で使用される用語「オキシアリール
」は、C3〜C10の酸素置換環状芳香族基を指す。本明細書で使用される用語「
低級アルコキシ」は、メトキシ、エトキシ、プロピルオキシ、ブチルオキシ、イ
ソプロピルオキシ、およびt−ブチルオキシ等のC1〜C4の線状アルコキシまた
は分枝アルコキシを指す。上述の様々な基は、当業者に周知の様々な官能基で置
換されていてもよく、置換されていなくてもよいことを理解すべきである。
【0016】 上述の通り、本発明の方法は、たとえば、Candida albicans
、Cryptococcus neoformans、Aspergillus
fumigatus、Fusarium solani、およびそれらの組み
合せに起因する抗真菌感染症の治療に有用である。本発明の方法は、病気の発症
、増大または広がりを阻止し、病気を軽減させ、病気を治癒し、そうでなければ
、病気に悩まされているまたは病気に罹る恐れのある対象者の全般的健康状態を
改善するという点で、これらの病気を治療するのに有用である。
【0017】 本発明の方法で治療すべき対象者は、一般にヒト対象者であるが、本発明の方
法は、当業者に周知の適当な対象者であれば、どのような対象者でも有用と考え
られる。
【0018】 上述の通り、本発明は、以下に詳細に論ずる口腔投与、静脈内投与、またはエ
アゾール投与に適した薬学的に許容できる担体中に、上述の有効化合物、または
それらの薬学的に許容できる塩類を含む医用配合物を提供する。また、本発明は
、凍結乾燥しておき、再構成して、静脈内注射投与向けまたは筋内注射投与向け
の薬学的に許容できる配合物にすることができる、このような化合物またはそれ
らの塩類を提供する。
【0019】 具体的な化合物(その使用は、本発明の範囲内である)の治療有効量は、化合
物ごとに、患者ごとに幾分か異なり、患者の状態および配送経路によって左右さ
れる。一般的に、約0.1〜約50mg/kgの投薬量で治療効果がある(塩を
使用する場合を含め、全ての重量は、有効化合物の重量に基づいて算出されてい
る)。高レベルでは有毒であるため、静脈内投与は、最高約10mg/kg等の
、より低いレベルに制限されることがある(塩を使用する場合を含め、全ての重
量は、有効化合物の重量に基づいて算出されている)。約10mg/kg〜約5
0mg/kgの投薬量を経口投与に使用することが可能である。一般に、約0.
5mg/kg〜5mg/kgの投薬量を静脈内注射または筋内注射に使用するこ
とが可能である。治療継続期間は通常、1日1回、2〜3週間、または真菌感染
が本質的に抑制されるまでである。低頻度で低用量を投与して、感染再発の発生
を防止または減少させることができる。
【0020】 本方法に従って、本明細書に記載の薬学的に有効な化合物、またはそれらの薬
学的に許容できる塩類を固体または液体として経口投与してもよく、あるいは、
溶液、懸濁液、またはエマルジョンとして、筋肉内投与または静脈内投与しても
よい。あるいは、本化合物または塩類を、リポソーム懸濁液として、吸入で投与
してもよく、静脈内投与または筋肉内投与してもよい。吸入により投与するとき
、有効化合物または塩は、約0.5〜約5μm、好ましくは約1〜約2μmの粒
子サイズを有する複数の固体粒子または小滴の形状でなければならない。
【0021】 本発明は、静脈内注射または筋内注射に適した医用組成物も提供する。本医用
組成物は、本明細書に記載の式(I)〜(VI)の化合物、またはその薬学的に
許容できる塩を、薬学的に許容できる担体中に含む。溶液が望ましい場合、水溶
性の化合物または塩類に関しては、水が好ましい担体である。水に不溶性の化合
物または塩類に関しては、グリセロール、プロピレングリコール、ポリエチレン
グリコール、またはそれらの混合物等の有機媒体が適当であろう。後者の場合、
有機媒体はかなりの量の水を含んでもよい。いずれの場合にも、適当な方式で、
一般には0.22μmのフィルターを通過させる濾過によって、溶液を滅菌する
ことが可能である。滅菌後、発熱物質除去処理したガラスバイアル等の適切な容
器に、この溶液を入れてもよい。もちろん、無菌方法で入れるべきである。次い
で、滅菌したクロージャーをバイアル上に据え付け、必要に応じて、バイアル内
容物を凍結乾燥することが可能である。
【0022】 式(I)〜(VI)の化合物またはそれらの塩類に加えて、本医用組成物は、
pH調節用添加物等の他の添加物を含んでもよい。特に、有用なpH調節剤とし
ては、塩酸等の酸、乳酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、クエ
ン酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウム、またはグルコン酸ナトリウム等の塩基また
は緩衝剤等が挙げられる。さらに、本組成物は、防腐剤を含んでもよい。有用な
防腐剤としては、メチルパラベン、プロピルパラベン、およびベンジルアルコー
ルなどが挙げられる。防腐剤は、一般に、配合物が多回投与向けにデザインされ
たバイアルに入っている時に使用される。もちろん、記載した通り、当技術分野
で周知の技術を使用して、本発明の医用組成物を凍結乾燥することも可能である
【0023】 本発明のまた別の態様において、密閉容器内の単位剤形中に、式(I)〜(V
I)の化合物、またはその塩を含む注射可能な、安定した、滅菌組成物が提供さ
れる。化合物または塩は、適当な薬学的に許容できる担体で再構成して、対象者
に注射するのに適した液体組成物にすることができる凍結乾燥物の形で提供され
る。単位剤形は、一般に、約10mg〜約10gの化合物または塩を含む。化合物
または塩が実質的に水に溶解しないとき、生理学的に許容できる十分量の乳化剤
を、化合物または塩を水性担体に乳化するのに十分な量で使用してもよい。1つ
のこのような有用な乳化剤は、ホスファチジルコリンである。
【0024】 本明細書に開示されている水に不溶性の化合物、またはそれらの塩類から、そ
の他の医用組成物、たとえば、水性塩基エマルジョンを調製することが可能であ
る。このような場合、本組成物は、所望の量の化合物またはその塩を乳化するの
に十分な量の、薬学的に許容できる乳化剤を含む。特に有用な乳化剤としては、
ホスファチジルコリン類、およびレシチンなどがある。
【0025】 さらに、本発明は、本明細書に開示されている化合物およびその塩類の、リポ
ソーム製剤を提供する。リポソーム懸濁液を作る科学技術は、当技術分野で周知
である。化合物またはその塩が水溶性の塩であるとき、従来のリポソーム科学技
術を使用して、化合物またはその塩を脂質小胞内に組み入れることが可能である
。このような場合、化合物または塩が水に溶解するため、化合物または塩は、実
質的に親水中心またはリポソームのコア内に連行される。使用される脂質層は、
従来の組成物であってもよく、またコレステロールを含んでもよく、コレステロ
ールを含まなくてもよい。化合物または関心のある塩が水に不溶性であるとき、
また従来のリポソー形成科学技術を使用して、塩を、リポソームの構造を形成す
る疎水性脂質二重膜内に、実質的に連行することが可能である。いずれの場合に
も、標準超音波処理技術およびホモジナイズ技術を使用したかのように、作製さ
れるリポソームのサイズを減少させることが可能である。
【0026】 もちろん、本明細書に開示されている化合物またはそれらの塩類を含むリポソ
ーム製剤を凍結乾燥させて、薬学的に許容できる担体、たとえば水で再構成して
リポソーム懸濁液を再生することが可能な、凍結乾燥物を製造することができる
【0027】 エアゾールとして、吸入によって投与するのに適した医用配合物も提供される
。これらの配合物は、本明細書に記載の所望の化合物またはその塩の溶液または
懸濁液、あるいは化合物または塩の複数の固体粒子を含む。所望の製剤を小さい
チャンバに入れて、霧状にしてもよい。霧状化は、化合物または塩を含む複数の
液体小滴または固体粒子を形成するための圧縮空気または超音波エネルギーによ
って行うことができる。この液体小滴または固体粒子は、約0.5〜約10μm
の範囲、さらに好ましくは約0.5〜約5μmの範囲の粒子サイズを持たなけれ
ばならない。当技術分野で周知の適切な方式、たとえば微粉化によって、固体化
合物またはその塩を処理することにより、固体粒子を得ることができる。固体粒
子または小滴のサイズは約1〜約2μの範囲であることが最も好ましい。この点
に関して、市販のネブライザーを使用して、この目的を達成することができる。
本化合物は、米国特許第5,628,984号(その開示内容を参照により本明
細書にことごとく援用する)に記載の方式で吸い込まれる粒子のエアゾール懸濁
液によって投与することが可能である。
【0028】 エアゾールとして投与するのに適した医用配合物が液体の形態であるとき、こ
の配合物は、水を含む担体中に、水溶性化合物またはその塩を含むことが好まし
い。霧状化に供したとき、所望のサイズ範囲内の小滴を形成できるほど十分に配
合物の表面張力を低下させる界面活性剤が存在してもよい。
【0029】 記載した通り、本発明は、水溶性の化合物およびその塩類と、水に不溶性の化
合物およびその塩類の両者を提供する。本明細書で使用される用語「水溶性」は
、約50mg/ml以上の量で水に溶解する組成物を規定することを意味する。
また、本明細書で使用される用語「水に不溶性」は、水に約20mg/ml未満
という溶解度を有する組成物を規定することを意味する。ある一定の用途では、
水溶性の化合物または塩類が望ましい場合もあるが、同様に、他の用途では、水
に不溶性の化合物または塩類が望ましい場合もある。
【0030】 本発明の方法で使用するのに適した化合物の例としては、以下のものが挙げら
れるが、その限りではない: 4−(N−シクロペンチルアミジノ)−1,2−フェニレンジアミン 塩酸塩 2,5−ビス[2−(5−アミジノ)ベンズイミダゾイル]フラン 塩酸塩 2,5−ビス[2−{5−(2−イミダゾリノ)}ベンズイミダゾイル]フラン
塩酸塩 2,5−ビス[2−(5−N−イソプロピルアミジノ)ベンズイミダゾイル]フ
ラン 塩酸塩 2,5−ビス[2−(5−N−シクロペンチルアミジノ)ベンズイミダゾイル]
フラン 塩酸塩 2,5−ビス[2−(5−アミジノ)ベンズイミダゾイル]ピロール 塩酸塩 2,5−ビス[2−{5−(2−イミダゾリノ)}ベンズイミダゾイル]ピロー
ル 塩酸塩 2,5−ビス[2−(5−N−イソプロピルアミジノ)ベンズイミダゾイル]ピ
ロール 塩酸塩 2,5−ビス[2−(5−N−シクロペンチルアミジノ)ベンズイミダゾイル]
ピロール 塩酸塩 1−メチル−2,5−ビス[2−(5−アミジノ)ベンズイミダゾイル]ピロー
ル 塩酸塩 2,5−ビス[2−{5−(2−イミダゾリノ)]ベンズイミダゾイル]−l−メ
チルピロール 塩酸塩 2,5−ビス[2−(5−N−シクロペンチルアミジノ)ベンズイミダゾイル]
1−メチルピロール 塩酸塩 2,5−ビス[2−(5−N−イソプロピルアミジノ)ベンズイミダゾイル]チ
オフェン 塩酸塩 2,6−ビス[2−{5−(2−イミダゾリノ)]ベンズイミダゾイル]ピリミ
ジン 塩酸塩 2,6−ビス[2−(5−アミジノ)ベンズイミダゾイル]ピリジン 塩酸塩 4,4'−ビス[2−(5−N−イソプロピルアミジノ)ベンズイミダゾイル]
−1,2−ジフェニルエタン 塩酸塩 4,4'−ビス[2−(5−N−シクロペンチルアミジノ)ベンズイミダゾイル
]−2,5−ジフェニルフラン 塩酸塩 2,5−ビス[2−(5−アミジノ)ベンズイミダゾイル]ベンゾ[b]フラン
塩酸塩 2,5−ビス[2−(5−N−シクロペンチルアミジノ)ベンズイミダゾイル]
ベンゾ[b]フラン 塩酸塩 2,7−ビス[2−(5−N−イソプロピルアミジノ)ベンズイミダゾイル]フ
ルオレン 塩酸塩 2,5−ビス−[4−(3−(N−モルホリノプロピル)カルバモイル)フェニ
ル]フラン ニ塩酸塩 2,5−ビス[4−(2−N,N−ジメチルアミノエチルカルバモイル)フェニ
ル]フラン ニ塩酸塩 2,5−ビス[4−(3−N,N−ジメチルアミノプロピルカルバモイル)フェ
ニル]フラン ニ塩酸塩 2,5−ビス[4−(3−N−メチル−3−N−フェニルアミノプロピルカルバ
モイル)フェニル]フラン ニ塩酸塩 2,5−ビス[4−(3−N,N8,N11−トリメチルアミノプロピルカルバモ
イル)フェニル]フラン ニ塩酸塩 2,5−ビス[3−アミジノフェニル]フラン ニ塩酸塩 2,5−ビス−[3−(N−イソプロピルアミジノ)アミジノフェニル]フラン
ニ塩酸塩 2,5−ビス[3[(N−(2−ジメチルアミノエチル)アミジノ]フェニルフ
ラン ニ塩酸塩
【0031】 記載した通り、本発明で使用される化合物は、薬学的に許容できる塩として存
在してもよい。このような塩としては、グルコン酸塩、乳酸塩、酢酸塩、酒石酸
塩、クエン酸塩、リン酸塩、ホウ酸塩、硝酸塩、硫酸塩および塩酸塩等が挙げら
れる。
【0032】 本発明の塩類は、一般に、溶液中で、2当量のピリミジン塩基化合物を所望の
酸と反応させることにより、調製することが可能である。反応が完了した後、塩
が溶解しない溶剤を適量加えることにより、溶液から塩を結晶化させる。
【0033】 本発明の方法を実行する際に使用される化合物は、当業者に知られた技術に従
って、特に、以下に記載の開示内容および実施例を考慮して、調製することが可
能である。化合物を調製するための代表的な技術は、米国特許第5,602,1
72号、第4,933,347号、第5,723,495号、第5,428,0
51号、第5,643,935号、第5,639,755号、第4,963,5
89号、および第5,578,631号(それらの開示内容は、引用によって本
明細書の一部をなすものとする)に記載されている。たとえば、式(I)に記載
されている化合物は、(a)R.E. Lutz, et al., J Am
. Chem. Soc. 56:2698(1934)により教示される手順
に準拠して、1,4−ジケトン類をシクロ脱水的にフラン化し、2,5−ビス−
(4−ブロモフェニル)フランを生成すること、(b)シアン化銅(I)を使用
して2,5−ビス(4−ブロモフェニル)フランをニトリル化し、対応するビス
−ニトリル2,5−ビス−(4−シアノフェニル)フランを生成することと、(
c)ビス−ニトリルを、本発明で使用する所望のビス−ニ陽イオンアリールフラ
ンに変換することによって調製することができる。
【0034】 第2の方法に従って、(a)テトラヒドロフラン中に含まれる水素化ナトリウ
ムおよびジエチルカーボネートを使用して、適切なブロモアセトフェノンを、エ
チルブロモフェニル−オキソプロピオネートに変換することと、(b)ブロモフ
ェン臭化アシルを使用して、エチルブロモフェニル−オキソプロピオネートをエ
チルビス−ブロモベンゾイル−プロピオネートに変換することと、(c)エタノ
ールおよび塩酸を使用して、ビス−ブロモベンゾイル−プロピオネートをエチル
ビス−ブロモフェニルフランに変換することと、(d)水酸化カリウムに続いて
塩酸を使用して、エチルビス−ブロモフェニルフランをビス−ブロモフェニルフ
ランカルボン酸に加水分解することと、(e)シアン化銅(I)および加熱によ
って、カルボン酸を対応するビス−ニトリルに変換し、このビス−ニトリルを適
切なビス−ニ陽イオンアリールフランに変換することにより、式(I)の化合物
を調製することが可能である。
【0035】 ビス−ニトリルの、式(I)のビス−ニ陽イオンアリールフランへの変換は、
当業者に周知の幾つかの方法に従って遂行することが可能である。1つの方法に
よれば、ビス−ニトリルのビス−ニ陽イオンアリールフランへの変換は、古典的
なPinnerの方法論を使用して、中間生成物イミデートエステルに変換し、
続いてこれらの中間生成物をアンモニアまたは適切なジアミン、たとえば、エチ
レンジアミン、1,3−プロパンジアミン等と反応させることによって行われる
。別の方法に従えば、熱分解によって、ビス−ニトリルを適切なジアミンの塩酸
塩と直接融合させることにより、ビス−ニトリルをビス−ニ陽イオンアリールフ
ランに変換する。この技術は、2つのR基が一緒になって環状アルキルを作る化
合物の調製に特に有用である。
【0036】 式(IV)および(V)で表される化合物は、たとえば、米国特許第4,93
3,347号に記載のチャートI−IIIを参照しながら、下記の手順に従って
調製することができる。このような化合物は、米国特許第5,723,495号
に記載の技術によって、合成することもできる。さらに詳細には、本化合物は、
先ず、フェノール類をアルキル化するためのAllenの手順を使用して既知の
ビス−ニトリルを合成することにより調製することが可能である。J.N. A
shley et al., J. Chem. Soc. 103−116(
1942);C.F.H. Allen et al., Org. Synt
h. Coll. 111,(1955)を参照されたい。次いで、Cleme
nt and Raetherの周知の技術の変形を使用し、および適切な試薬
を使用して、化合物を得ることが可能である。B. Clement and W. Raether, Arzneim. Forsch. 35, 100
9−1014(1985)を参照されたい。
【0037】
【実施例】
次に、下記の実施例を参照しながら、本発明を詳細に説明する。これらの実施
例は例証のためにすぎず、本発明を限定する意味はないことに留意すべきである
【0038】 本発明の方法で使用される化合物を、発明者の研究所で合成した。以下の化合
物に関する合成および物理的性質については、既に、下記のような記述がある:
化合物1〜4および7〜14、16〜20(Tidwell, R.R.,J.
Med. Chem., 33: pp.1252−1257(1990))
;化合物15(Jones, S.K., et al., Antimicr
ob. Agents Chemother. 34:pp.1026−103
0(1990));化合物21〜27(Berger, B.J., et a
l., J. Pharmacol Exp. Therapeut. 256
:pp.883−889(1991));化合物28、30、32、および47
(FaFairley T., et al.,J. Med. Chem.,
36:pp.1746−1753(1993);Tidwell, R.R.
, et al., J. Med. Chem. 21:pp.613−62
3(1978));化合物29、31、33、34、および48〜50(FaF
airley T., et al.,J. Med. Chem., 36:
pp.1746−1753(1993))。残りの化合物、35〜46および5
1〜57の合成を、物理的性質と共に以下に記載する。
【0039】 化合物の融点は、Thomas Hoover(Uni−Melt)毛細管融
点装置を使用して記録し、補正は行わなかった。化合物の陽子(1H)および炭
素(14C)の核磁気共鳴(NMR)スペクトルは、Varian GX400分
光計を使用して記録し、テトラメチルシラン(TMS)を基準とした化学シフト
(d)をppmで示す。カップリング定数(J)をヘルツ(Hertz)で報告
する。質量スペクトル(MS)は、VG Instruments 70−SE
分光計(Georgia Institute of Technology,
Atlanta, GA)で記録した。IRスペクトルは、Michelso
n 100(Bomen, Inc.)計器を使用して記録した。元素分析は、
Atlantic Microlab In.(Norcross, GA)か
ら入手し、理論値の±0.4である。全ての化学薬品および溶剤は、Aldri
ch Chemical Co., St. Louis, MOまたはFis
her Scientific, Pittsburgh, PA.から購入し
た。
【0040】実施例1 4−(N−シクロペンチルアミジノ)−1,2−フェニレンジアミン 塩酸塩 化合物38、42、45、54、および56の合成で、この化合物を中間生成
物として使用する。Pinner条件下、4−シアノ−2−ニトロアニリンから
生成したイミデートエステル 塩酸塩(4.91g、0.02mol)を含むド
ライエタノール30mlの攪拌懸濁液に、蒸留したシクロペンチルアミン(1.
83g、0.021mol)を加え、この混合物を、室温で12時間および50
℃で1時間、攪拌した。溶剤を減圧下で除去し、残留している濃厚な油性塊をド
ライエーテルで粉末にし、真空下で乾燥させて4.7g(95%)(融点168
〜179℃ 分解)を生成した。1H NMR(DMSO−d6):9.29(b
r, 3H),8.45(d, 2H, J=2.4),803(s, 2H)
,7.77(dd.1H, J=2.4,8.8),4.20(quintet
,1H, J=6.0),2.04−2.0(m, 2H),1.73−1.6
5(m, 4H),1.57−1.49(m. 2H)。13C NMR(DMS
O−d6):160.4,148.5,134.1,129.4,127.3,
118.9,114.6,54.1,31.2,23.5。4−(N−シクロペ
ンチルアミジノ)−2−ニトロアニリン(5.0g、0.02mol)融点23
8〜240℃を、さらに特性決定せずに直ちに使用し(5.0g、0.02mo
l)、10% Pd/C 1.0gを含むドライメタノール130mlを、50
psiにて約1時間、水素処理に供した。触媒をCeliteで濾過し、温メタ
ノールで洗浄し、濾液の溶剤を減圧下で除去し、残留物をドライエーテルで粉末
にし、固体を濾過し、真空下で45℃にて24時間乾燥させた。うす茶色の吸湿
性固体の収量は3.91g(72%)であった。この化合物は、以下の物理的性
質を示した:融点170〜178℃。1H NMR(DMSO−d6):8.97
(br s, 1H), 8.82(br s, 1H), 8.64(br s, 1H), 6.89(s, 1H), 6.88(d, 1H, J=8
.4), 6.59(d, 1H, J=8.4), 5.40(br, 2H
), 5.0(br, 2H) 4.17(m, 2H), 2.10−1.9
8(m, 2H), 1.82−1.76(m, 4H)。13C NMR(DM
SO− d6):162.4, 140.8, 134.0, 118.4, 115.6, 113.0, 112.5, 53.7, 31.3, 23.
5。MS(FAB) 219(M++1)。C12184・HCl・H2Oの分析
計算値:C,52.84;H,7.76;N,20.54。実験値:C,53.
10;H,7.77;N,20.72。
【0041】実施例2 2,5−ビス[2−(5−アミジノ)ベンズイミダゾイル]フラン 塩酸塩(化
合物35)。 エタノール(40ml)中にフラン−2,5−ジカルボキシアルデヒド(S.
Morikawa,(1979)“Synthesis of hydrox
ymethylfural and 2,5−furandicarboxal
dehydes”, Noguchi kenkyusho Jiho, 21
:pp.25−33)(0.8g、2mmol)、4−アミジノ−1,2−フェ
ニレンジアミノ 塩酸塩水和物(0.8g、4mmol)および1,4−ベンゾ
キノン(0.432g、4mmol)を含む溶液を、灌流にて4時間加熱した(
窒素条件下)(Bajic, M. et al., Hetero. Com
. 1:225−230(1995))。この反応混合物を室温まで冷却し、黒
っぽい固体を濾過で回収し、冷エタノールで、次には無水無水エーテルで、洗浄
し、乾燥させて0.55g(71%)の遊離塩基を生成した。この固体を、温エ
タノール(300ml)に徐々に溶解して濾過した。濾液の量を70mlに減ら
し、HCl飽和エタノールで酸性化した。冷蔵庫内で一晩放置した後、緑色固体
を濾過で回収し、無水エーテルで洗浄し、真空下で乾燥させて0.4g(52%
)の固体を生成した。この化合物は、以下の物理的性質を示した:融点>300
℃。1H NMR(DMSO−d6):9.30(s, 4H);8.19(2s
, 2H),7.81,(d, 2H, J=8.8), 7.72(d, 2
H, J=8.4).7.60(s, 2H)。13C NMR(DMSO−d6 /D2Od):166.8,146.4,146.1,142.2,139.7
,123.4,122.7,117.1,116.1,115.4,MS(FA
B):m/z385(M++1);HRMS:質量計算値(遊離塩基)385.
1525(M++1);質量観測値:385.1535.C20168O・2HC
l・1。5H2Oの分析計算値:C,49.59;H,4.37;N,23.1
4。実験値:C,49.40;H,4.31;N,22.96。
【0042】実施例3 2,5−ビス[2−(5−(2−イミダゾリノ))ベンズイミダゾイル]フラン
塩酸塩(化合物36)。 上述したのものに類似した手順を、2,5−フランジカルボキシアルデヒド(
S. Morikawa,(1979) “Synthesis of hyd
roxymethylfural and 2,5−furandicarbo
xaldehydes”, Noguchi kenkyusho Jiho,
21:pp.25−33)と2−(3,4−ジアミノフェニル)イミダゾリン
(Fairley T.,(1993)J. Med. Chem.,36:1 746−1753;Tidwell, R.R.,(1978)J. Med. Chem.,21:613−623)との縮合に使用し、38%の収率で緑色
粉末を生成した。この化合物は、以下の物理的性質を示した:融点<300℃、
1HNMR(DMSO−d6):10.53(s, 4H),8.38(s, 2H),7.87(d, 2H, J=8.5),7.83(d, 2H, J
=8.2),7.62(s, 2H),4.04(s,8H)。13MR(DMS
O−d6/D2O):166.3,146.2,146.1,142.3,139
.8,123.7,117.6,116.9,116.1,115.5,45.
0.MS(FAB):m/z437(M++1);HRMS:質量計算値(遊離
塩基):437.1838(M++1);質量観測値:437.1832.C24
208O・2HCl・5H2Oの分析計算値:C,48.08;H,5.38;
N,18.69。実験値:C,48.22;H,5.25;N,18.51。
【0043】実施例4 2,5−ビス[2−(5−N−イソプロピルアミジノ)ベンズイミダゾイル]フ
ラン 塩酸塩(化合物37)。 上述したのものに類似した手順を、2,5−フランジカルボキシアルデヒド(
S. Morikawa,(1979) "Synthesis of hyd
roxymethylfural and 2,5−furandicarbo
xaldehydes", Noguchi kenkyusho Jiho, 21:pp.25−33)と4−(N−イソプロピルアミジノ)−1,2−フ
ェニレンジアミン(Fairley T.,(1993) J. Med. C
hem., 36:1746−1753;Tidwell, R.R.,(19
78) J. Med. Chem., 21:613−623)との縮合に使
用し、54%の収率で黄緑色粉末を生成した。この化合物は、以下の物理的性質
を示した:融点>300℃。1H NMR(DMSO−d6):9.60(s, 1H), 9.58(s, 1H), 9.45(s, 2H), 9.04(
s, 2H), 8.06(s, 2H), 7.82(d, 2H, J=8
.4), 7.69(s, 2H), 7.62(d, 2H, J=8.2)
, 4.09(m, 2H, J=7.0),1.32(d, 12H, J=
6.3)。13C NMR(DMSO−d6/D2O):162.8, 145.9
, 145.1, 140.9, 138.5, 124.5, 124.0,
116.9, 115.9, 115.8, 45.9, 21.7。MS(
FAB):m/z 469(M++1);HRMS:質量計算値(遊離塩基):
469.2464(M++1);質量観測値:469.2475.C26288
・3HCl・2.5H2Oの分析計算値:C,50.12;H, 5.83;N
,17.99。 実験値:C,50.45;H, 5.76;N,17.64。
【0044】実施例5 2,5−ビス[2−(5−N−シクロペンチルアミジノ)ベンズイミダゾイル]
フラン 塩酸塩(化合物38)。 先の実施例で上述したのものに類似した手順を、2,5−フランジカルボキシ
アルデヒドと4−(N−シクロペンチルアミジノ)−1,2−フェニレンジアミ
ンとの縮合に使用し、77%の収率で黄緑色粉末を生成した。以下の物理的性質
が得られた:融点287〜289℃ 分解。1H NMR(DMSO−d6/D2
):8.07(s, 2H),7.82(d, 2H, J=8.4),7.6
6(s, 2H),7.63(d, 2H, J=8.4),4.22−4.1
4(m, 2H),2.14−2.04(m, 4H),1.82−1.67(
m,8H),1.64−1.56(m, 4H)。13CNMR(DMSO−d6
):163.0,145.4,144.5,140.4,137.7,123.
9,116.4,115.5,115.2,54.6,31.5,23.7.M
S(FAB)521(M++1)。C30328O・4HClの分析計算値:C,
54.06;H,5.44;N,16.81。実験値:C,53.80;H,5
.51;N,16.68。
【0045】実施例6 2,5−ビス[2−(5−アミジノ)ベンズイミダゾイル]ピロール 塩酸塩(
化合物39)。 上記実施例に記載したのものに類似した手順を、4−アミジノ−1,2−フェ
ニレンジアミノ 塩酸塩水和物(Fairley T.,(1993)J. M
ed. Chem.,36:1746−1753;Tidwell,R.R.,
(1978)J. Med. Chem.,21:613−623)とピロール
−2,5−ジカルボキシアルデヒド(Miller, R.,(1981)Ac
ta Chem. Scand., B:303−304)との縮合に使用し、
0.83g(76%)の固体を生成した。この化合物は以下の物理的性質を示し
た:融点>300℃。1H NMR(DMSO−d6):9.48(br s,1
H),9.18(br s,1H),8.25(s, 2H),7.87(d,
J=8.4, 2H),7.80(dd, J=8.8および0.8, 2H
).7.54(s, 2H)。MS(遊離塩基):m/e 384(M++1)
。C20179・3HCl・3H2Oの分析計算値:C,43.93;H,4.7
3;N,23.05。実験値:C,43.61;H,4.62;N,22.79
【0046】実施例7 2,5−ビス[2−(5−(2−イミダゾリノ))ベンズイミダゾイル]ピロー
ル 塩酸塩(化合物40)。 上記実施例に記載したのものに類似した手順を、ピロール−2,5−ジカルボ
キシアルデヒドと2−(3,4−ジアミノフェニル)イミダゾリン(Fairl
ey T.,(1993)J. Med. Chem., 36:1746−1
753;Tidwell, R.R.,(1978)J. Med. Chem
., 21:613−623)との縮合に使用し、86%の収率で固体を生成し
た。この化合物は以下の物理的性質を示した:融点>300℃。1H NMR(
DMSO−d6):10.71(s, 1H), 8.44(s, 2H), 7.92(dd, J=8.4および1.6, 2H), 7.86(d, J
=8.8, 2H), 7.39(s, 2H), 4.04(s, 8H)。 MS(遊離塩基):m/e 436(M++1)。C24219・3HCl・4H2 Oの分析計算値:C,46.72;H, 5.23;N,20.43。 実験
値:C,46.49;H, 5.11:N,20.28。
【0047】実施例8 2,5−ビス[2−(5−N−イソプロピルアミジノ)ベンズイミダゾイル]ピ
ロール 塩酸塩(化合物41)。 上記実施例に記載したのものに類似した手順を、ピロール−2,5−ジカルボ
キシアルデヒドと4−(N−イソプロピルアミジノ)−1,2−フェニレンジア
ミンとの縮合(Fairley T.,(1993)J. Med. Chem
., 36:1746−1753;Tidwell, R. R.,(1978
)J. Med. Chem., 21:613−623)に使用し、黄緑色固
体を生成した(79%)。この化合物は以下の物理的性質を示した:融点287
〜289℃ 分解。1H NMR(DMSO−d6/D2O):8.06(s, 2
H), 7.81(d, 2H, J=8.4), 7.65(d, 2H, J=8.4), 7.41(s, 2H), 4.06(septet, 2H
, J=6.4), 1.30(d, 12H, J=6.4)。 13C NM
R(DMSO−d6/D2O):162.3, 145.8, 138.6, 1
35.7, 124.7, 124.2, 123.9, 115.7, 11
5.5, 114.9, 45.7, 21.4。MS(FAB) 468(M+ +1)。C28299・4HClの分析計算値:C,50.90;H, 5.4
2;N,20.55。実験値:C 51.54;H 5.57;N 20.30
【0048】実施例9 2,5−ビス[2−(5−N−シクロペンチルアミジノ)ベンズイミダゾイル]
ピロール 塩酸塩(化合物42)。 上記実施例に記載したのものに類似した手順を、4−(N−シクロペンチルア
ミジノ)−1,2−フェニレンジアミンとピロール−2,−5−ジカルボキシア
ルデヒド(Miller, R.,(1981) Acta Chem. Sc
and., B:303−304)との縮合に使用し、青緑色固体を生成した(
71%)。この化合物は以下の物理的性質を示した:融点290〜294℃。1
H NMR(DMSO−d6/D2O):8.0(s, 2H), 7.77(d,
2H, J=8.4), 7.60(d, 2H, J=8.4), 7.3
2(s, 2H), 4.09(br m, 2H), 2.11−1.97(
m, 4H),1.77−1.62(m,8H),1.61−1.50(m, 4H)。13CNMR(DMSO−d6/D2O):163.1,145.7,13
8.6,135.6,124.6,124.3,123.8,115.8,11
5.5,115.1,55.0,31.7,23.9.MS(FAB)m/z5
20(M++1)。分析計算値forC30339・4HC・0.5H2O:C,53
.42;H,5.63;N,18.68。実験値:C53.90;H5.75;
N18.16。
【0049】実施例10 1−メチル−2,5−ビス[2−(5−アミジノ)ベンズイミダゾイル]ピロー
ル 塩酸塩(化合物43)。 上記実施例に記載したのものに類似した手順を、4−アミジノ−1,2−フェ
ニレンジアミン 塩酸塩水和物(Fairley T.,(1993)J. M
ed. Chem.,36:1746−1753;Tidwell, R.R.
,(1978)J. Med. Chem.,21:613−623)と1−メ
チルピロール−2,−5−ジカルボキシアルデヒド(Cresp, T.M.,
(1973)J.Chem.Soc.,Perkin Trans. 1:29
61−2971)との縮合に使用し、70%の収率で生成物が得られた。この化
合物は以下の物理的性質を示した:融点>300℃。;1H NMR(DMSO
−d6):9.38(br s, 1H),9.11(br s, 1H),8.
19(s, 2H),7.80(d, J=8.4),7.73(dd, J=
8および1.2, 2H),7.33(s, 2H),4.72(s, 3H)
。MS(遊離塩基):m/z 398(M++1)。C21199・3HCl・H2 Oの分析計算値:C,48.06;H,4.61;N,24.02。実験値:
C,48.16;H,4.58;N,23.93。
【0050】実施例11 2,5−ビス[2−{5−(2−イミダゾリノ)}ベンズイミダゾイル]−1−
メチルピロール 塩酸塩(化合物44)。 上記実施例に記載したのものに類似した手順を、2−(3,4−ジアミノフェ
ニル)イミダゾリン(Fairley T.,(1993)J. Med. C
hem.,36:1746−1753;Tidwell, R.R.,(197
8)J. Med. Chem.,21:613−623)と1−メチルピロー
ル−2,−5−ジカルボキシアルデヒドとの縮合に使用した。収率83%で融点
>300℃の固体が得られた。さらに、以下の物理的性質が決定された:1H NMR(DMSO−d6):10.60(s, 1H), 8.36(s, 2
H), 7.84(dd, J=8.4および8, 4H), 7.30(s,
2H), 4.72(s, 3H), 4.04(s, 8H)。MS(遊離
塩基):m/e 450(M++1)。C25239・3HCl・3H2Oの分析計
算値:C,48.98;H, 5.26;N,20.57。実験値:C,49.
20;H, 4.79;N,20.51。
【0051】実施例12 2,5−ビス[2−(5−N−シクロペンチルアミジノ)ベンズイミダゾイル]
1−メチルピロール 塩酸塩(化合物45)。 上記実施例に記載したのものに類似した手順を、4−(N−シクロペンチルア
ミジノ)−1,2−フェニレンジアミンと1−メチル−2,−5−ピロールジカ
ルボキシアルデヒドとの縮合(Cresp, T.M.,(1973) J. Chem. Soc.,Perkin Trans. 1:2961−2971
)に使用して、324〜326℃の融点を有する青色固体を生成した(85%)
。さらに、以下の物理的性質が決定された:1H NMR(DMSO−d6/D2
):8. 0(s, 2H), 7.73(d, 2H, J=8.4), 7
.55(d, 2H, J=8.4), 7.13(s, 2H), 4.57
(s, 3H), 4.14(quintet, 2H, J=5.2), 2
.12−2.02(m, 4H), 1.80−1.58(m, 12H)。M
S(FAB) 534(M++1)。C31359・3HCl・H2Oの分析計算
値:C,56.32;H, 6.10;N,19.07。実験値:C 56.9
0;H 5.97;N 18.83。
【0052】実施例13 2,5−ビス[2−(5−N−イソプロピルアミジノ)ベンズイミダゾイル]チ
オフェン 塩酸塩(化合物46)。 上記実施例に記載したのものに類似した手順を、2,5−チオフェンジカルボ
キシアルデヒドと4−(N−イソプロピルアミジノ)−1,2−フェニレンジア
ミンとの縮合(Fairley T.,(1993)J. Med. Chem
., 36:1746−1753;Tidwell, R.R.,(1978)
J. Med. Chem., 21:613−623)に使用し、融点290
〜292℃の緑黄色固体が収率75%で得られた。この化合物の物理的性質は以
下の通りに決定された:1H NMR(DMSO−d6/D2O):8.18(s,
2H), 8.05(s, 2H), 7.77(d, 2H, J=8.4
);7.60(d, 2H, J=8.4), 4.11(quintet, 2H, J=6.4),1.31(d, 12H, J=6.4)。 MS(F
AB) m/z 485(M++1)。C26288S・3HCl・H2Oの分析
計算値:C,51.02;H, 5.43;N,18.31;Cl, 17.3
8。実験値:C 51.56;H 5.54;N 18.09;Cl, 17.
37。
【0053】実施例14 2,6−ビス[2−{5−(2−イミダゾリノ))ベンズイミダゾイル]ピリジ
ン 塩酸塩(化合物51)。 上記実施例に記載したのものに類似した手順を、2,6−ピリジンカルボキシ
アルデヒドと2−(3,4−ジアミノフェニル)イミダゾリンとの縮合(Fai
rley T.,(1993)J. Med. Chem., 36:1746
−1753;Tidwell, R.R.,(1978) J. Med. C
hem., 21:613−623)に使用して、融点>300℃の固体を収率
85%で生成した。この化合物の物理的性質は、以下の通りであった:1H N
MR(DMSO−d6):10.71(s, 1H), 8.51−8.49(
m, 4H), 8.30(m, 1H), 7. 96(m, 4H), 4
.05(s, 8H)。MS(遊離塩基):m/e 448(M++1)。C252 19・3HCl・3H2Oの分析計算値:C,49.15;H, 4.94;N
,20.63。実験値:C,49.14;H, 4.68;N 20.51。
【0054】実施例15 2,6−ビス[2−(5−アミジノ)ベンズイミダゾイル]ピリジン 塩酸塩(
化合物52)。 上記実施例に記載したのものに類似した手順を、2,6−ピリジンジカルボキ
シアルデヒドと4−アミジノ−1,2−フェニレンジアミン 塩酸塩水和物と
の縮合(Fairley T.,(1993)J. Med. Chem., 36:1746−1753;Tidwell, R.R.,(1978)J. Med. Chem., 21:613−623)に使用し、収率89%で融点
>300℃の固体を生成した。この化合物の物理的性質は以下の通りに決定され
た:1H NMR(DMSO−d6):9.45(br s, 1H), 9.1
2(br s, 1H), 8.51(d, J=8, 2H), 8.34−
8.28(m, 3H), 7.94(d, J=8.4, 2H), 7.7
9(dd, J=8.4および1.6, 2H)。MS(遊離塩基):m/z
396(M++1)。C21179・3HCl・3H2Oの分析計算値:C,45
.13;H, 4.69;N,22.56。実験値:C,45.16;H, 4
.58;N,22.45。
【0055】実施例16 4,4'−ビス[2−(5−N−イソプロピルアミジノ)ベンズイミダゾイル]
−1,2−ジフェニルエタン 塩酸塩(化合物53)。 DMF中、CuCNの作用により(Das, B.P., et al.,(
1977)J. Med. Chem., 20:531−536)、1,2−
ビス−(4−シアノフェニル)エタンを、2,3−ビス−(4−ブロモフェニル
)プロピオン酸から(Dann, O.,(1971) Liebigs An
n. Chem., 749:68−89)、一段階で調製した(収率50%)
;融点195〜197℃。1H NMR(DMSO−d6):7.68(d, 4
H, J 8), 7.40(d, 4H, J=8), 3.01(s, 4H
)。13NMR(DMSO−d6):146.7, 131.9, 129.3, 118.6, 108.6, 35.8。MS m/e 232(M++1)。
1,2−ビス−(4−シアノフェニル)エタンは、さらに特性決定せずに使用し
、DIBALで処理して、1,2−ビス−(4−ホルミルフェニル)エタンの白
色結晶性固体(CHCl3:エーテル)、収率76%、融点121〜122℃を
得た。1H NMR(DMSO−d6):9.96(s, 2H), 7.80(
d, 4H, J=8), 7.44(d, 4H J=8), 3.05(s
, 4H)。 13C NMR(DMSO−d6/D2O):192.0, 184
.0, 134. 2, 129.1, 128.8, 36.0。C16142 ・0.1H2Oの分析計算値:C,80.04;H, 5.96。実験値:C,
80.09;H, 5.98。上述のものに類似したプロトコールを、1,2−
ビス−(4−ホルミルフェニル)エタンと4−(N−イソプロピルアミジノ)−
1,2−フェニレンジアミン(18,35)との縮合に使用した。75%の収率
で融点>320℃の紫色固体を生成した。1H NMR(DMSO−d6/D2O)
:8.09(d, 4H, J=8), 8.06(s, 2H), 7.83
(d, 2H, J=8. 4), 7.65(d, 2H, J=8.4),
7.48(d, 4H, J=8), 4.03(br m, 2H), 3
.07(br, 4H), 1.29(d, 12H, J=6)。13NMR(
DMSO−d6/D2O):162.4, 153.0, 146.6, 138
.3, 135.4, 129.8, 127.9, 124.8, 124.
1, 123.5, 115.5, 115.0, 45.6, 36.2,
21.2。MS(FAB) 583(M++1)。C36388・4HCl・0.
5H2Oの分析計算値:C,58.61;H, 5.87;N,15. 19。
実験値:C,58.31;H, 5.79;N,15.02。
【0056】実施例17 4,4'−ビス[2−(5−N−シクロペンチルアミジノ)ベンズイミダゾイル
]−2,5−ジフェニルフラン 塩酸塩(化合物54)。 1M DIBALを含むCH2Cl2(1.83g、0.012mol)を使用
して、2,5−ビス−(4−シアノフェニル)フラン(Bajic, M.,(
1996) Heterocyclic Com. 2:135−140)(1
.12g、 0.004mol)を還元することにより、2,5−ビス(4−ホ
ルミルフェニル)フランを調製し、融点173〜4℃の淡黄色固体0.77g(
70%)(CHCl3:エーテル)が得られた。1H NMR(DMSO−d6/D2 O):10.0(s, 2H), 8.05(d, 4H, J=7.5),
7.97(d, 4H, J=7.5), 7.37(s, 2H)。13
NMR(DMSO−d6/D2O):192.0, 125.7, 135.0,
134.6, 130.1, 123.9, 111.6。MS m/e 2
76.C18123の分析計算値:C,91.49;H, 5.12。実験値:C
,91.22;H, 5.38。 上記実施例に記載したのものに類似した手順を、4−(N−シクロペンチルア
ミジノ)−1,2−フェニレンジアミンと2,5−ビス(4−ホルミルフェニル
)フランとの縮合に使用して、の黄色固体(融点295〜297℃ 分解)を生
成した(77%)。1H NMR(DMSO−d6/D2O):8.30(d, 4
H, J=8.4), 8.05(d, 4H, J=8.4), 8. 01
(s, 1H), 7.77(d, 2H, J=8.4), 7.56(d,
2H, J=8.4), 7.27(s, 2H), 4.15(br, 2
H), 2.13−2.03(m, 4H), 1.81−1.55(m, 1
2H)。13C NMR(DMSO−d6/D2O):163.7, 154.0,
153.1, 141.2, 138.6, 132.8, 127.9, 126.1, 124.6, 123.3, 123.1, 115.9,11
5.7,111.0,55.7,32.3,24.4。MS(FAB) m/z
673(M++1)。C42408O・4HClの分析計算値:C,61.61;
H, 5.42;N,13.69。実験値:C 62.28;H 5.74;N
13.62。
【0057】実施例18 2,5−ビス[2−(5−アミジノ)ベンズイミダゾイル]ベンゾ[b]フラン
塩酸塩(化合物55)。 上述の実施例のものに類似した手順を、ベンゾ[b]フラン−2,5−ジカル
ボキシアルデヒドと4−アミジノ−1,2−フェニレンジアミン 塩酸塩水和物
との縮合に使用して、収率70%で、青灰色固体(融点338〜340℃ 分解
)を生成した。1H NMR(DMSO−d6/D2O):8.6(s, 1H),
8.27(d, 1H, J=8), 8.19(d, 2H, J=9.6
), 7.89(d, 1H, J=8.8), 7.87(s, 1H), 7.83(d, 1H, J=8.4), 7.78(d, 1H, J=8.
4). 7.73(d, 1H, J=8.8), 7.68(d, 1H, J=8)。13C NMR(DMSO−d6/D2O):166.4, 165.9
, 156.6, 153.5, 147.4, 145.4, 141.6,
139.9, 139.1, 136.9, 128.6, 126.2, 1
23.3, 122.9, 122.6, 122.2, 122.1,116
.9, 115.8, 115.5, 115.0, 112.8, 108.
6。MS(FAB) 435(M++1)。C24188O・3HCl・H2Oの
分析計算値:C,51.30;H, 4.12;N,19.94。実験値:C,
51. 72;H 4.14;N,15.64。
【0058】実施例19 2,5−ビス[2−(5−N−シクロペンチルアミジノ)ベンズイミダゾイル]
ベンゾ[b]フラン 塩酸塩(化合物56) 文献(Dann, O.,(1972) Liebigs Ann. Chem
., 760:37−87)に報告されている通りに2−アセチル−5−ブロモ
ベンゾ[b]フランを、収率86%で調製した;融点110〜111℃(文献=
108〜111℃)1H NMR(DMSO−d6):8.02(d, 1H, J=1. 6), 7.79(s, 1H), 7.68(d, 1H, J=
9.2), 7.65(dd, 1H, J=9.2, 1.6), 2.58
(s, 3H)。13C NMR(DMSO−d6):181.6,153.5,1
52.9,130.9,128.8,125.7,115.9,114.1,
112.9, 26.2。MS m/z 239(M+)。このアセチル化合物
は、報告通りに(15)、収率77%で、融点258〜262℃(文献=258
〜262℃)として、5−ブロモベンゾ[b]フラン−2−カルボン酸に変換し
された。1H NMR(DMSO−d6/D2O):7.95(d, 1H, J=
1.6), 7.64(d, 1H, J=8.8), 7.58(dd, 1
H, J=8.8, 1.6), 7.57(s, 1H)。13C NMR(D
MSO−d6/D2O):159.5, 153.6, 147.3, 129.
9, 128.9, 125.2, 115.8, 113.9, 112.5
。MS m/z 241(M+)。この5−ブロモベンゾ[b]フラン−2−カ
ルボン酸を、さらに特性決定せずに使用し、酸塩化物による標準手順を使用して
、5−ブロモ−2−カルボキシアミドベンゾ[b]フランに変換した(収率81
%);融点208〜210℃。1H NMR(DMSO−d6):8.2(br
s, 1H), 7.99(s, 1H), 7.77(br s, 1H), 7.61(d, 1H, J=8.8), 7.57(dd, 1H, J=
8.8, 2) 7.51(s, 1H)。13C NMR(DMSO−d6/D2
O):159.4, 153.0, 150.5, 129.4, 128.3
, 125.2, 115.9, 113.9, 109.0。 MS m/e
240(M+)。このアミドを、さらに特性決定せずに使用し、POCl3を使
用して脱水し、収率88%で5−ブロモ−2−シアノベンゾ[b]フランを生成
した;融点147〜148℃。1H NMR(DMSO−d6)8.0(S, 1
H), 7.97(s, 1H), 7.67(br s, 2H)。13C N
MR(DMSO−d6):153.7, 131.1, 127.2, 127
.1, 125.2, 118.8, 116.7, 113.7, 111.
1。MS m/e 222(M+)。5−ブロモ−2−シアノベンゾ[b]フ
ランを、さらに特性決定せずに使用し、標準手順(Newman, M.S.,
(1961) J. Org. Chem., 26:2525)で、2,5−
ジシアノベンゾ[b]フランに変換した(収率79%);融点166〜167℃
1H NMR(DMSO−d6):8.39(s, 1H), 8.14(s,
1H), 7.97(d, 1H, J=8.8) 7.92(d, 1H,
J=8.8)。13C NMR(DMSO−d6):156.3, 131.5
, 128.5, 128.2, 125.8, 119.3, 117.9,
113.4, 110.8, 107.7。 MS m/e 168(M+
。C1042Oの分析計算値:C,71.42;H, 2.39;N,16.1
6。実験値:C,71.78;H, 2.46;N,16.51。窒素条件下、
ドライ塩化メチレン150ml中にビス−ニトリル(1.68g、 0.01m
ol)を含む攪拌溶液に、DIBALを滴状で加えてビス−ニトリルを還元する
ことにより、2,5−ジホルミルベンゾ[b]フランを調製した。この混合物を
15分間攪拌し、40分間灌流させ、この混合物を冷却した。溶液温度を25℃
未満に維持している間に、1M H2SO4 100mlを滴状で加えた。塩化メ
チレン層を分け、水性層を塩化メチレン100mlで抽出し、有機相を合わせて
20%NaHCO3で洗浄し、Na2SO4Nで乾燥させた。溶剤を減圧下で除去
し、残留物を1:1エーテル:ヘキサンで粉末にした。このようにして得られた
白色固体を濾過し、真空で乾燥させて、1.2g(69%)を生成した。融点1
41〜142℃。1H NMR(DMSO−d6):10.1(s, 1H), 9.92(s, 1H), 8.48(d, 1H, J=0. 8), 8.
10(s, 1H), 8.08(dd, 1H, J=0. 8, 8.88
), 7.90(d, 1H, J=8.8)。13C NMR(DMSO−d6
:191.8, 180.6, 158.1, 153.6, 132.9, 128.9, 127. 5, 126.9, 118.8, 113.1。
1062・0.2H2Oの分析計算値:C,67.75;H, 3.67。実
験値:C,67.83;H, 3.59。上述のものに類似したプロトコールを
、4−(N−シクロペンチルアミジノ)−1,2−フェニレンジアミンとベンゾ
[b]フラン−2,5−ジカルボキシアルデヒドとの縮合に使用して、灰色固体
を収率73%で生成した;融点290〜292℃(分解)。1H NMR(DM
SO−d6/D2O):8.62(s, 1H), 8.27(d, 1H, J
=8. 8), 8.08(s, 1H), 8.05(s, 1H), 7.
95(d, 1H, J=8.8), 7.90(s, 1H), 7.84(
d, 1H, J=8.8), 7.79(d, 1H, J=8.4), 7
.64(d, 1H, J=8.4). 7.57(d, 1H, J=8.8
), 4.14(br 2H), 2.13−2.06(m, 4H), 1.
81−1.56(m, 12H)。13C NMR(DMSO−d6/D2O):1
63.4, 163.1, 156.9, 153.2, 147.6, 14
5.2, 141.2, 138.8, 136.2, 128.9, 126
.5, 124.5, 124.1, 123.9, 123.5, 122.
5, 122.4, 116.9, 116.1, 115.8, 115.7
, 115.1, 113.2, 108.8, 54.9, 54.8, 3
1.7, 23.9。 MS(FAB) m/z 571(M++1)。C343 48O・4HClの分析計算値:C,56.99;H, 5.34;N,15.
64。実験値:C,56.89;H, 5.34;N,15.53。
【0059】実施例20 2,7−ビス[2−(5−N−イソプロピルアミジノ)ベンズイミダゾイル]フ
ルオレン 塩酸塩(化合物57)。 キノリン35mlに含まれる2,7−ジブロモフルオレン6.48g(0.0
2mol)とシアン化銅5.37g(0.06mol)との混合物を、灌流下で
2時間加熱した(続いて、Thin Layer Chromatograph
y, silica gel Kodak), ベンゼン移動相)。この混合物
を冷却し、2×150mlのクロロホルムで抽出した。有機層を、200mlの
2M・HClと共に2時間攪拌し、水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾
過し、乾燥させμ、濃縮し、最少量のクロロホルムに再溶解し、中性アルミナを
用いたクロマトグラフィで分離した。最初に、カラムをヘキサン:エーテル(2
:1)で溶離して残留キノリンを除去し、最後に、エーテル:CHCl3(1:1
)で溶離して、2,7−ジシアノフルオレンの、綿毛状の白色に近い 固体2.
72g(63%)(融点282〜4℃)を与えた。1H NMR(DMSO−d6 /D2O):8.16(d, 2H, J=8.4), 8.04(s, 2H)
, 7.83(d, 2H, J=8.4),4.07(s, 2H)。13C NMR(DMSO−d6/D2O):144. 2, 143.3, 130.8
, 128.5, 121.7, 118.5, 110.1, 36.0。M
S m/z 216(M+)。C1582の分析計算値:C,83.21;H, 3.72;N,12.95。実験値:C 83.21;H 3.78;N 12
.99。窒素条件下、室温で、ドライCH2Cl2 150ml中に2,7−ジシ
アノフルオレン(2.16g、0.01mol)を含む攪拌溶液に、DIBAL
(シクロヘキサン中1M、4.26g、0.03mol)を加えた。この懸濁液
を、40℃にて1時間加熱し、冷却し、1M H2SO4 100mlを滴状で加
え、1時間攪拌し、沈殿した黄色固体を濾過し、CHCl3:エーテルから再結
晶し、白色に近い結晶性固体(融点218〜220℃、1.6g(72%))と
して2,7−ジホルミルフルオレンを生成した。1H NMR(DMSO−d6/
2O):10.08(s, 2H), 8.16(d, 2H, J=8.0
), 8.11(s, 2H), 7.95(d, 2H, J=8.0),
4.10(s, 2H)。13C NMR(DMSO−d6/D2O) 191.9
,145.0, 144.7, 135.6, 128.5, 125.4,
121.1, 36.0。MS m/e 222(M+)。C15102・0.1
2Oの分析計算値:C,80.41;H, 4.49。実験値:C,80.3
2;H, 4.63。上記実施例に記載したのものに類似した手順を、2,7−
ジホルミルフルオレンと4−(N−イソプロピルアミジノ)−1,2−フェニレ
ンジアミンとの縮合に使用し、緑色固体(融点310〜313℃ 分解)を生成
した(72%)。1H NMR(DMSO−d6/D2O):8.53(s, 2H
), 8.34(d, 2H, J=8.4), 8.22(d, 2H, J
=8.4), 8.11(s, 2H), 7.85(d, 2H, J=8.
4), 7.65(d, 2H, J=8.4), 4.23(s, 2H),
4.09(quintet, 2H, J=6.4), 1.33(d, 1
2H, J=6.4)。13C NMR(DMSO−d6/D2O):162.2, 153.1, 144.9, 143.5, 138.7, 136.3,
126.9, 125.7, 124.3, 123.6,121.7, 11
5.6,114.7, 45.3,36.7, 21.1。 MS m/z(F
AB) 567(M++1)。 C35342・4HClの分析計算値:C,58
.99;H, 5.37;N,15.73。実験値:C,59.14;H, 5
.59;N,15.43。
【0060】実施例21〜25 これらの実施例に記載の化合物を発明者の研究所で合成した。10,000μ
gの貯蔵液を、滅菌蒸留水またはジメチルスルホキシド(DMSO)で作った。
溶液を、0.22μmのMillex Durapore膜フィルターを通過さ
せることによりフィルター滅菌し、使用するまで−70℃で保存した。下記の化
合物に関する合成および物理的性質は、以下の参考文献に記載されているする:
化合物1〜15(Patrick, D.A., et al., Eur.J
. Med. Chem., 32:pp.781−793(1997));化
合物16および17(Das, B.P., et al., J. Med.
Chem. 20:pp.531−536(1977));化合物18(Bo
ykin, D.W., et al., Biorg.およびMed. Ch
em. Letters 6:pp.3017−3020(1996));化合
物19および25(Trent, J.O., et al., J. Med
. Chem. 39:pp.4554−4562(1996));化合物20
〜24(Boykin, D.W., et al., J. Med. Ch
em., 41:pp.124−129(1998));化合物48〜63(C
zarny, A.W., et al., J. Heterocyclic
Chemistry, 33:pp.1393−1397(1996))、お
よび化合物64〜67(Tidwell, R.R., et al.,J. Med. Chem., 21:pp.613−623(1978)。その他の
化合物(33〜38、および40〜41)の合成に関する簡単な説明および物理
的性質は、以下の通りである。
【0061】 融点は、Thomas Hoover(Uni−Melt)毛細管融点装置ま
たはFischer−Johns装置を使用して記録し、補正は行わなかった。1 H NMRおよび13C NMRスペクトルは、Varian G×400分光
計使用して記録し、化学シフト(δ)は、TMSを基準としたppmであり、カ
ップリング定数(J)はヘルツ(Hertz)で報告する。質量スペクトルは、VG
Instrument 70−SE分光計(Georgia Institu
te of Technology, Atlanta, GA)で記録した。
IRスペクトルは、Michelson 100計器(Bomem, Inc.
)を使用して記録した。元素分析は、Atlanta Microlab In
c.(Norcross, GA)から入手し、理論値の0.4という許容誤差
内である。全ての化学薬品および溶剤は、Aldrich Chemical Co.またはFisher Scientific.から購入した。
【0062】 実施例21〜25において、ドライCH2Cl2 75ml中に2,5−ビス[4
−カルボキシフェニル]フランニ酸塩化物(0.69g、0.002mol)を
含む懸濁液に、置換ジアミン(0.002mol)を加えた。この混合物を室温
で6時間攪拌した。溶剤を蒸留で除去し、残留物を氷水で処理し、2M NaO
Hで、この混合物のpHを10に調節し、分離した固体を濾過し、冷水で洗浄し
、エーテル:CHClまたはエーテル:メタノールから再結晶させ、75−85
%の収率で淡黄色固体を生成した。この遊離塩基を、飽和エタノール性HClで
、そのHCl塩に変換した(収率75〜90%)。
【0063】実施例21 2,5−ビス−[4−(3−(N−モルホリノプロピル)カルバモイル)フェニ
ル]フラン ニ塩酸塩(化合物33) 上述の手順を使用して、収率83%で、黄色結晶性固体(融点140〜142
℃ 分解)を得た。以下のデータが得られた:1H NMR(DMSO−d6/D2 O) 7.93(d, 4H, J=8.4), 7.86(d, 4H, J
=8.4), 7.15(s, 2H), 3.86(br m, 8H), 3.38(br m, 12H), 3.16(t, 4H, J=7.6), 2.0(quintet, 4H, J=7.6)。13C NMR(DMSO
−d6/D2O) 166.5, 152.7, 133.1, 132.4, 128.0, 123.4, 110.0, 63.3, 54.3, 51.
3, 36.6, 23.4。MS m/e 560(M+)。C324045
・2HClの分析計算値:C,60.65;H, 6.68;N,8.84。実
験値:C,60.59;H, 6.77;N,8.87。
【0064】実施例22 2,5−ビス[4−(2−N,N−ジメチルアミノエチルカルバモイル)フェニ
ル]フラン ニ塩酸塩(化合物34) 実施例21に使用した手順は次の通りであり、80%の数率で淡黄色結晶性固
体(融点189〜191℃ 分解)が得られた。以下のデータが得られた:1H NMR(DMSO−d6/D2O) 7.94(d, 4H, J=8.4),
7.84(d, 4H, J=8.4), 7.12(s, 2H), 3.6
6(t, 4H, J=6.0), 3.30(t, 4H, J=6.0), 2.84(s, 12H)。13C NMR(DMSO−d6/D2O) 167.
4, 152.9, 132.9, 132.7, 128.4, 123.7
, 110.4, 56.6, 43.1, 34.9。MS m/e 448
(M+)。C263243・2HClの分析計算値:C,59.88;H, 6
.57;N,10.74。実験値:C,59.78;H, 6.66;N,10
.64。
【0065】実施例23 2,5−ビス[4−(3−N,N−ジメチルアミノプロピルカルバモイル)フェ
ニル]フラン ニ塩酸塩(化合物35) 実施例21で使用した手順に従い、収率75%で、黄色の吸湿性固体(融点2
05〜208℃ 分解)が得られた。以下のデータも得られた:1H NMR(
DMSO−d6):10.91(br, 2H), 8.80(b s 2H), 8.03(d, 4H, J=8.4), 7.92(d, 4H, J=8
.4), 7.23(s, 2H), 3.40(q, 4H, J=6), 3.15(quintet, 4H, J=5.2), 2.76(s, 6H
), 2.75(s, 6H), 2.02(quintet, 4H, J=
6.8。13C NMR(DMSO−d6/D2O) 165.6, 152.4, 132.8, 131.9, 127.7, 122.9, 109.6,
54.3, 41.7, 36.2, 23.8。MS m/e 476(M+
)。C283643・2HC・0.5H2Oの分析計算値:C,60.21;H
, 7.03;N,10.03。実験値:C,60.51;H, 7.13;N
,9.95。
【0066】実施例24 2,5−ビス[4−(3−N−メチル−3−N−フェニルアミノプロピルカルバ
モイル)フェニル]フラン ニ塩酸塩(化合物36) 実施例21に使用した手順を使用し、収率78%で、黄色固体(85〜88℃
分解)が得られた。以下のデータも得られた:1H NMR(DMSO−d6/
2O) 7.93(d, 4H, J=8.4), 7.89(d, 4H,
J=8.4), 7.58(d, 2H, J=8.8), 7.55−7.
48(m,6H), 7.37(S, 2H), 7.18(s, 2H), 3.59(m, 4H), 3.35(t, 4H, J=7.2), 3.1
6(s, 6H), 1.83(quintet, 4H, J=7.2)。13 C NMR(DMSO−d6/D2O) 166.4, 152.7, 133. 1, 132.4, 130.1, 130.0, 128.0, 123.4
, 119.7, 109.9, 55.3, 43.6, 36.5, 25
.3。MS m/e.C384043・2HCl・0.75H2Oの分析計算値:
C;66.37;H, 6.34;N,8.15。実験値:C,66.43;H
, 6.34 ;N,8.21。
【0067】実施例25 2,5−ビス[4−(3−N,N8,N11-トリメチルアミノプロピルカルバモイ
ル)フェニル]フラン ニ塩酸塩(化合物37) 実施例21で使用した手順を使用し、収率85%で、黄色固体(融点245〜
247℃ 分解)が得られた。以下のデータも得られた:1H NMR(DMS
O−d6/D2O) 7.82(d,4H, J=8), 7.56(d, 4H
, J=8), 7.07(s, 2H), 3.5−3.48(m, 4H)
, 3.03(brm, 4H), 2.94(s, 6H), 2.76(s
, 12H), 1.98(quintet, 4H, J=7.6)。13C NMR(DMSO−d6/D2O) 171.2, 152.8, 135.4, 131.2, 127.9, 123.8, 109.7, 54.9, 4
2.7, 38.7, 22.4。MS m/e 504(M+)。C304043・2HCl・0.5H2Oの分析計算値:C,61.42;H, 7.38;
N,9.45。実験値:C,61.11;H, 7.27;N,9.61。
【0068】実施例26 2,5−ビス[3−アミジノフェニル]フラン ニ塩酸塩(化合物38) 無水エタノール30ml中に、2,5−ビス[3−シアノフェニル]フランか
ら調製したイミデートエステル ニ塩酸塩(0.87g、0.002mol)を
含む懸濁液を、0〜5℃にて、ドライアンモニアで飽和し、この混合物を室温で
2時間攪拌した。溶剤を除去し、固体を氷水で処理し、濾過し、冷2M NaO
H水溶液で塩基性化し、生じたオフホワイト色の沈殿を濾過した。この固体を水
で洗浄し、乾燥させて、0.49g(80.6%)(融点198〜200℃)を
得た。この遊離塩基(0.3g、0.001mol)を、エタノール性HClで
処理することによってHCl塩に変換し、0.35g(90%)(融点221〜
224℃ 分解)を生成した。以下のデータが得られた:1H NMR(DMS
O−d6/D2O) 8.18(br s, 2H), 8.10(d, 2H,
J=7.6), 7.68(t, 2H, J=7.6), 7.64(d,
2H, J=7.6), 7.14(s, 2H)。13C NMR(DMSO
−d6):166.1, 152.5, 131.3, 130.6, 129
.3, 129.0, 127.4, 123.3, 110.5。MS(FA
B) m/e 305(M++1)。C18164O・2HCl・0.25H2Oの
分析計算値:C,56.55;H, 4.88;N,14.67。実験値:C,
56.75;H, 4.84;N,14.26。
【0069】実施例27 2,5−ビス−[3−(N−イソプロピルアミジノ)アミジノフェニル]フラン ニ塩酸塩(化合物40) エタノール10ml中に含まれる、2,5−ビス[3−シアノフェニル]フラ
ンから調製したイミデートエステル 塩酸塩(0.435g、0.001mol
)およびイソプロピルアミン(0.124g、0.0022mol)を12時間
攪拌し、標準的なワークアップの後、180〜181℃の融点を有するベージュ
色の遊離塩基(ヘキサン:エーテル 3:1から結晶化した)0.13g(80%
)を生成した。遊離塩基を飽和エタノール性HClで処理して、0.29g(7
5%)の結晶性固体(融点225〜227℃ 分解)を生成した。以下のデータ
も得られた:1H NMR(DMSO−d6):8.18−8.12(m, 4H
), 7.71−7.62(m, 4H), 7.27(s, 2H), 4.
09(quintet, 2H, J=6.4), 1.30(d, 12H,
J=6.4)。13C NMR(DMSO−d6):161.6, 152.1,
130.4, 129.9, 129.7, 127.9, 127. 3,
123.3, 110.1, 45.2, 21.2。 MS(FAB) m
/e 339(M++1)。C24284O・2HCl・0.25 H2O(465
.92)の分析計算値:C,61.86;H, 6.59;N,12.02。実
験値:C,61.82;H, 6.27;N,11.76。
【0070】実施例28 2,5−ビス[3[(N−(2−ジメチルアミノエチル)アミジノ]フェニルフ
ラン ニ塩酸塩(化合物41) エタノール10ml中に含まれる2,5−ビス[3−シアノフェニル]フラン
から調製したイミデートエステル 塩酸塩(0.435g、0.001mol)
と2−ジメチルアミノエチルアミン(0.185g、0.0021mol)との
混合物を、室温で12時間攪拌した。標準的なワークアップの後、0.33g(
74%)の結晶性固体(融点75〜77℃)が得られた。遊離塩基(0.30g
、0.00072mol)を飽和エタノール性HClで処理して、75℃で24
時間乾燥させ、260−263℃(分解)の融点を有する塩酸塩(非常に吸湿性
)0.35g(82%)を得た。さらに、以下のデータも得られた:1H NM
R(DMSO−d6):8.28(br s, 2H), 8.12(d, 2
H, J=8), 7.72(d, 2H, J=8), 7.65(t, 2
H, J=8), 7.21(s,2H), 3.9(t, 4H, J=4.
2), 3.50(t, 3H, J=4.2), 2.89(s, 12H)
13C NMR(DMSO−d6):164.1, 152.4, 130.9
, 130.3, 129.6, 128.8, 127.6, 123.7, 110.5, 54.5, 43.2, 38.4。 MS(FAB) m/e
447(M++1)。C26346O・4HCl(592.44)の分析計算値
:C,52.70;H, 6.46;N,14.19。実験値:C,52.43
;H, 6.42;N,13.99。
【0071】実施例1〜20の化合物についての抗真菌試験結果 実施例1〜20に記載の化合物に関する抗真菌罹患性試験について、以下で検
討する。使用した真菌は、2種の参照菌株、C. neoformans va
r. neoformans H99およびC. albicans A39な
らびに以下の臨床単離菌であった:(1)2種のフルコナゾール耐性C. ne
oformans var. neoformans(135.95および11
4.96);(2)2種のC. neoformans var. gatti
i(119.95および114.95);(3)2種のフルコナゾール耐性C.
albicans(102.96および103.96);および(4)Tor
ulopsis glabrata(142.91)、Candida par
apsilosis(111.96)、Candida krusei(132
.91)、C. tropicalis(110.96)、Candida l
usitaniae(111.92)、Fusarium solani(15
2.89)、Aspergillus fumigatus(168.95)、
およびAspergillus flavus(112.96)各1種。グルタ
ミンを含み、重炭酸ナトリウを含まず、0.165Mモルホリンプロパンスルホ
ン酸(MOPS)でpH7.0にて緩衝化した、RPMI−1640培地(Si
gma Chemical Co., St. Louis, MO)を使用し
て、抗真菌罹患性試験を実施した。
【0072】 臨床試験標準に関する国家委員会(National Committee for Clinical Laboratory Standards)の推
薦によるブロスマクロ希釈法(1995年マニュアルを参照)を使用して、最小
阻止濃度(MIC)実験の形式でin vitro感受性試験を実施した。標準
手順と比較して、唯一の違いは、100〜0.09μg/mlの範囲の薬物希釈
を選択したことであった。簡単に記載すると、この手順は、35℃で成長させ、
且つ0.5〜2.5×103CFU/mlの濃度に調節した接種材料を条件とし
、試験のインキュベーションを35℃にて実施し、72時間に分析するC. n
eoformansを除く全ての酵母を48時間に読み取る。MICを、成長対
照管で生じるものと比較して80%阻止以下の視覚的濁度を示す最低薬物濃度と
定義した。
【0073】 最小殺真菌濃度(MFC)実験は、McGinnis(McGinnis, M.R.,(1980)“Susceptibility testing a
nd bioassay procedure”, P. 431, Acad
emic Press, Inc., New York)による方法から改変
した。簡単に説明すると、成長阻害した試験から10μlアリコートを、Sab
ouraud寒天プレート上にプレーティングした。3個以下の酵母コロニーを
生じる最低薬物濃度をMFCとして記録した。
【0074】 下記の修正を加えた、上記臨床試験標準に関する国家委員会の方法でカビを試
験した。分離菌は、30℃にて、Sabouraudデキストロース寒天で成長
させ、生存能力を保証するために2回継代した。十分に胞子形成した(4〜12
日)後、滅菌蒸留水中に0.85%NaClおよび0.05%Tween 80を
含む滅菌溶液をコロニーに潅水することにより、分生子を収穫した。計数に血球
計算器を使用して接種材料を調製し、次いで、約0.5〜2.5×103CFU
/mlという最終接種材料サイズを得るためにRPMI 1640培地で希釈し
た。接種材料のアリコートをプレーティングすることにより、接種材料サイズを
確認した。48〜72時間または対照管の成長が目に見えるまで、被験物を30
℃にてインキュベートした。各実験で、フルコナゾールおよびアンホテリシンB
に対するC.albicans A39およびC. neoformans H
99の試験を、品質管理に加えた。
【0075】実施例21〜28の化合物についての抗真菌試験結果 実施例21〜28に記載の化合物に関する抗真菌罹患性試験について、以下で
検討する。使用した真菌は、2種の品質管理参照菌株、C. neoforma
ns var. neoformans H99およびC. albicans
A39ならびに以下の臨床単離菌であった:(1)4種のC. neofor
mans var. neoformans(167.95;135.95;1
14.96;および133.95)、そのうち3種はフルコナゾール耐性(>6
4μg/ml)であった(135.95;114.96;および133.95)
;(2)2種のC. neoformans var. gattii(119
.95および114.95);(3)2種のフルコナゾール耐性(>64μg/
ml)C. albicans(102.96および103.96);および(
4)C. glabrata(142.91)、Candida paraps
ilosis(111.96)、Candida krusei(132.91
)、C. tropicalis(110.96)、Candida lusi
taniae(111.92)、Fusarium solani(152.8
9)、Aspergillus fumigatus(168.95)、Rhi
zopus arrhizus(117.89)、 Paecilomyces lilacinus(137.90)、およびAspergillus fl
avus(112.96)各1種。グルタミンを含み、重炭酸ナトリウを含まず
、0.165Mモルホリンプロパンスルホン酸(MOPS)でpH7.0にて緩
衝化した、RPMI−1640培地(Sigma Chemical Co.,
St. Louis, MO)を使用して、抗真菌罹患性試験を実施した。
【0076】 臨床試験標準に関する国家委員会の推薦によるブロスマクロ希釈法(1995
年マニュアルを参照)を使用して、最小阻止濃度(MIC)実験の形式でin vitro感受性試験を実施した。標準手順と比較して、唯一の違いは、100
〜0.09μg/mlの範囲の薬物希釈を選択したことであった。簡単に記載す
ると、この手順は、35℃で成長させ、且つ0.5〜2.5×103CFU/m
lの濃度に調節した接種材料を条件とし、試験のインキュベーションを35℃に
て実施し、72時間に分析するC. neoformansを除く全ての酵母を
48時間に読み取る。MICを、成長対照管で生じるものと比較して80%阻止
以下の視覚的濁度を示す最低薬物濃度と定義した。
【0077】 最小殺真菌濃度(MFC)実験は、McGinnis(McGinnis, M.R.,(1980)“Susceptibility testing a
nd bioassay procedure”, P. 431, Acad
emic Press, Inc., New York)による方法から改変
した。簡単に説明すると、成長阻害した試験から10μlアリコートを、Sab
ouraud寒天プレート上にプレーティングした。3個以下の酵母コロニーを
生じる最低薬物濃度をMFCとして記録した。全く成長しなかった試験管からの
100μlアリコートを継代して幾つかの薬物も再スクリーニングしたが、MF
Cの変化はなかった。
【0078】 下記の修正を加えた、上記臨床試験標準に関する国家委員会の方法でカビを試
験した。分離菌は、30℃にて、Sabouraudデキストロース寒天で成長
させ、生存能力を保証するために2回継代した。十分に胞子形成した(4〜12
日)後、滅菌蒸留水中に0.85%NaClおよび0.05%Tween 80を
含む滅菌溶液をコロニーに潅水することにより、分生子を収穫した。計数に血球
計算器を使用して接種材料懸濁液を調製し、次いで、約0.5〜2.5×103
CFU/mlという最終接種材料サイズを得るためにRPMI 1640培地で
希釈した。最終濃度のアリコートをプレーティングすることにより、接種材料サ
イズを確認した。48〜72時間または対照管の成長が目に見えるまで、被験物
を30℃にてインキュベートした。各実験で、C. albicans A39
およびC. neoformans H99に対してフルコナゾールおよびアン
ホテリシンBを試験することにより、この方法の再現性の品質管理を行った。C
. albicans A39 およびC. neoformans H99に
対するフルコナゾールのMICは、それぞれ、0.25μg/mlおよび2μg/
mlであった。両分離菌に対するアンホテリシンBのMICは、1μg/mlで
あった。
【0079】 表1〜9は、本発明の方法による抗真菌活性を示す。表からわかる通り、本発
明の方法で使用する化合物は、特にアンホテリシン、フルコナゾール、およびペ
ントアミジンと比較して、真菌感染症と闘うのに有効である。
【0080】 本明細書およびその中の実施例において、本発明の代表的な好ましい実施形態
を開示してきたが、また、具体的な用語が使用されているが、一般的且つ説明的
な意味でそれらを使用したものであり、何ら本発明を限定する目的はなく、本発
明の範囲は、請求の範囲に記載されている通りである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 31/10 A61P 31/10 C07D 235/20 C07D 235/20 307/14 307/14 307/18 307/18 307/81 307/81 401/14 401/14 403/10 403/10 403/14 403/14 405/14 405/14 409/14 409/14 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C U,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE ,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS, JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,L R,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN ,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU, SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,T R,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA ,ZW (71)出願人 デューク・ユニヴァーシティ アメリカ合衆国ノースカロライナ州27708 −0083,ダーラム,ボックス 90083,ノ ース・ビルディング・リサーチ・ドライヴ 230 (72)発明者 ティドウェル,リチャード・アール アメリカ合衆国ノースカロライナ州27312, ピッツボロ,ダブリュー・アール・クラー ク・ロード 390 (72)発明者 ボイキン,デイヴィッド・ダブリュー アメリカ合衆国ジョージア州30303,アト ランタ,スプリングデイル・ロード,ノー スイースト 1369 (72)発明者 パーフェクト,ジョン・アール アメリカ合衆国ノースカロライナ州27707 −3813,ダーラム,モスデイル・アヴェニ ュー 3533 Fターム(参考) 4C037 AA02 AA04 HA04 HA23 PA09 4C063 AA03 AA05 BB01 CC26 CC92 DD04 DD12 DD26 EE01 4C086 AA02 BC39 BC73 GA02 GA04 GA07 GA08 MA02 MA05 NA14 ZB35 4C206 AA02 AA03 HA20 KA01 MA02 MA05 MA13 MA14 NA14 ZB35

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真菌感染と闘う方法であって、化合物[(I)−(VI)]
    : 【化1】 (式中、R1およびR2は同じであっても異なってもよく、且つH、低級アルキル
    、アリール、アルキルアリール、アミノアルキル、アミノアリール、ハロゲン、
    オキシアルキル、オキシアリール、およびオキシアリールアルキルからなる群か
    ら選択され、 式中、Y5およびY6はメタ位またはパラ位で存在し、且つ同じであっても異な
    ってもよく、(a)および(b): 【化2】 (式中、各R22は、H、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキ
    ル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリール、ま
    たはアルキルアリールからなる群から互いに独立に選択されるか、あるいは、2
    つのR22基は一緒になってC2〜C10アルキル、ヒドロキシアルキル、またはア
    ルキレンを表し、 R23はH、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、
    アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、ヒドロキシシクロ
    アルキル、アルコキシシクロアルキル、アリール、またはアルキルアリールであ
    る)および 【化3】 (式中、Y3はNR'''およびOからなる群から選択され、R'''はHおよび低級
    アルキルからなる群から選択され、 Y4は式: 【化4】 で表され 式中、R20はH、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、
    アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリール、または
    アルキルアリールからなる群から選択され、 式中、R21はヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシア
    ルキル、アミノアルキル、アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロア
    ルキル、ヒドロキシシクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アリールおよ
    びアルキルアリールからなる群から選択される) からなる群から選択される式(a)または(b)で表される)、 【化5】 (式中、Y15およびY16は同じであっても異なってもよく、且つ式: 【化6】 で表され、 式中、各R22はH、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、
    アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、アルキルアミノ、シクロアルキル、
    アリール、またはアルキルアリールからなる群から互いに独立に選択されるか、
    あるいは、2つのR22基は一緒になってC2〜C10アルキル、ヒドロキシアルキ
    ル、またはアルキレンを表し、 R23はH、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、
    アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、ヒドロキシシクロ
    アルキル、アルコキシシクロアルキル、アリール、またはアルキルアリールであ
    る)、 【化7】 (式中、各R25はH、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル
    、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリール、また
    はアルキルアリールからなる群から互いに独立に選択されるか、あるいは、2つ
    のR25基は一緒になって、置換された又は未置換のC2〜C10アルキル、ヒドロ
    キシアルキル、またはアルキレンを表し、 R26はH、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、
    アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、ヒドロキシシクロ
    アルキル、アルコキシシクロアルキル、アリール、またはアルキルアリールであ
    り、 R''はヒドロキシ、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアリ
    ール、アリール、または式(i): 【化8】 および式(ii): 【化9】 (式中、nおよびmは互いに独立に選択されてもよく、且つそれぞれ0〜6の範
    囲であり、 各R22はH、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノ
    アルキル、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリール、またはアルキ
    ルアリールからなる群から互いに独立に選択されるか、あるいは、2つのR22
    は一緒になってC2〜C10アルキル、ヒドロキシアルキル、またはアルキレンを
    表し、およびR23はH、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、アミ
    ノアルキル、アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、ヒド
    ロキシシクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アリール、またはアルキル
    アリールである))、 【化10】 (式中: nは2〜6であり、 XはO、NH、およびSからなる群から選択され、 Y9およびY10はメタ位であってもパラ位であってもよく、且つ互いに独立に選
    択され、それぞれ式: 【化11】 で表され、 式中、各R30はH、ヒドロキシ、低級アルキル、オキシアルキル、アルコキシア
    ルキル、シクロアルキル、アリール、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、お
    よびアルキルアミノアルキルからなる群から選択され、且つ2つのR30基はそれ
    ぞれ一緒になってC2〜C10アルキル、ヒドロキシアルキル、またはアルキレン
    を表すことができ 式中、R31はH、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、アミノアル
    キル、アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、ヒドロキシ
    シクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アリール、またはアルキルアリー
    ルからなる群から選択され、 式中R3およびR4は、同じであっても異なってもよく且つH、アミノニトロ、低
    級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、アル
    キルアミノアルキル、シクロアルキル、アリール、またはアルキルアリールから
    なる群から選択される)、 【化12】 (式中、XはOであっても、NHであっても、またはSであってもよく、nおよ
    びmは同じであっても異なってもよく且つ2〜6の範囲であり、 式中、Y11およびY12は同じであっても異なってもよく、且つ式: 【化13】 で表され、 ここで、各R30はH、低級アルキル、オキシアルキル、アルコキシアルキル、シ
    クロアルキル、アリール、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、およびアルキ
    ルアミノアルキルからなる群から選択され、2つのR30基はそれぞれ一緒になっ
    てC2〜C10アルキル、ヒドロキシアルキル、またはアルキレンを表してもよく
    、 R31はH、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、
    アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、ヒドロキシシクロ
    アルキル、アルコキシシクロアルキル、アリール、またはアルキルアリールから
    なる群から選択され、 式中、R5はH、ヒドロキシ、および 【化14】 (式中、nは0〜3の範囲である) からなる群から選択される)、 【化15】 (式中、Xは、C1〜C12線状または分枝状の、飽和または4個までの二重結合
    を含む不飽和の、アルキルであるか、または置換されたまたは未置換のアリール
    であり、 式中Y13およびY14は、同じであっても異なってもよく、且つ式: 【化16】 で表され、 式中、R40およびR42は、それぞれ、H、低級アルキル、シクロアルキル、置換
    アリール、および未置換のアリールからなる群から互いに独立に選択されるか、
    あるいは、R40およびR42は一緒になってC2〜C10アルキル、ヒドロキシアル
    キル、アルキレン、置換アリール、または未置換のアリールを表してもよく、 式中、R41はH、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、アミノアル
    キル、アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、ヒドロキシ
    シクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アリール、またはアルキルアリー
    ルであってもよい) からなる群から選択される化合物の真菌感染と闘うのに有効な量を対象者に投与
    する工程を含む、治療を必要とする対象者における真菌感染と闘う方法。
  2. 【請求項2】 前記真菌感染が、カンディダ・アルビカンス(Candid
    a albicans),クリィプトコカス・ネオフォーマンス(Crypto
    coccus neoformans),アスパーギラス・フミガタス(Asp
    ergillus fumigatus),フサリウム・ソラニ(Fusari
    um solani)、およびそれらの組み合せからなる群から選択される、請
    求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記化合物が式: 【化17】 (式中、R1およびR2は同じであっても異なってもよく、且つH、低級アルキル
    、アリール、アルキルアリール、アミノアルキル、アミノアリール、ハロゲン、
    オキシアルキル、オキシアリール、およびオキシアリールアルキルからなる群か
    ら選択され、 式中、Y5およびY6はメタ位またはパラ位で存在し、且つ同じであっても異な
    ってもよく、(a)および(b): 【化18】 (式中、各R22は、H、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキ
    ル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリール、ま
    たはアルキルアリールからなる群から互いに独立に選択されるか、あるいは、2
    つのR22基は一緒になってC2〜C10アルキル、ヒドロキシアルキル、またはア
    ルキレンを表し、 R23はH、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、
    アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、ヒドロキシシクロ
    アルキル、アルコキシシクロアルキル、アリール、またはアルキルアリールであ
    る)および 【化19】 (式中、Y3はNR'''およびOからなる群から選択され、R'''はHおよび低級
    アルキルからなる群から選択され、 Y4は式: 【化20】 で表され 式中、R20はH、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、
    アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリール、または
    アルキルアリールからなる群から選択され、 式中、R21はヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシア
    ルキル、アミノアルキル、アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロア
    ルキル、ヒドロキシシクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アリールおよ
    びアルキルアリールからなる群から選択される) からなる群から選択される式(a)または(b)で表される) で表される、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記化合物が、式: 【化21】 (式中、Y15およびY16は同じであっても異なってもよく、且つ式: 【化22】 で表され、 式中: 各R22はH、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノ
    アルキル、アルキルアミノアルキル、アルキルアミノ、シクロアルキル、アリー
    ル、またはアルキルアリールからなる群から互いに独立に選択されるか、または
    2つのR22基は一緒になってC2〜C10アルキル、ヒドロキシアルキル、または
    アルキレンを表し、 R23はH、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、
    アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、ヒドロキシシクロ
    アルキル、アルコキシシクロアルキル、アリール、またはアルキルアリールであ
    る) で表される、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記化合物が式: 【化23】 (式中、各R25はH、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル
    、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリール、また
    はアルキルアリールからなる群から互いに独立に選択されるか、あるいは、2つ
    のR25基は一緒になって、置換されたまたは未置換のC2〜C10アルキル、ヒド
    ロキシアルキル、またはアルキレンを表し、 R26はH、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、
    アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、ヒドロキシシクロ
    アルキル、アルコキシシクロアルキル、アリール、またはアルキルアリールであ
    り、 R''はヒドロキシ、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアリ
    ール、アリール、または式(i): 【化24】 および式(ii): 【化25】 (式中、nおよびmは互いに独立に選択されてもよく、且つそれぞれ0〜6の範
    囲であり、 各R22はH、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノ
    アルキル、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリール、またはアルキ
    ルアリールからなる群から互いに独立に選択されるか、または2つのR22基は一
    緒になってC2〜C10アルキル、ヒドロキシアルキル、またはアルキレンを表し
    、およびR23はH、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、アミノア
    ルキル、アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、ヒドロキ
    シシクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アリール、またはアルキルアリ
    ールである)) で表される、請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記化合物が、式: 【化26】 (式中: nは2〜6であり、 XはO、NH、およびSからなる群から選択され、 Y9およびY10はメタ位であってもパラ位であってもよく、且つ互いに独立に選
    択され、それぞれ式: 【化27】 で表され、 式中、各R30はH、ヒドロキシ、低級アルキル、オキシアルキル、アルコキシア
    ルキル、シクロアルキル、アリール、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、お
    よびアルキルアミノアルキルからなる群から選択され、且つ2つのR30基はそれ
    ぞれ一緒になってC2〜C10アルキル、ヒドロキシアルキル、またはアルキレン
    を表すものでもよく、 式中、R31はH、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、アミノアル
    キル、アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、ヒドロキシ
    シクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アリール、またはアルキルアリー
    ルからなる群から選択され、 式中R3およびR4は、同じであっても異なってもよく且つH、アミノニトロ、低
    級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、アル
    キルアミノアルキル、シクロアルキル、アリール、またはアルキルアリールから
    なる群から選択される) で表される、請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記化合物が式: 【化28】 (式中、XはOであっても、NHであっても、またはSであってもよく、nおよ
    びmは同じであっても異なってもよく且つ2〜6の範囲であり、 式中、Y11およびY12は同じであっても異なってもよく、且つ式: 【化29】 で表され、 ここで、各R30はH、低級アルキル、オキシアルキル、アルコキシアルキル、シ
    クロアルキル、アリール、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、およびアルキ
    ルアミノアルキルからなる群から選択され、2つのR30基はそれぞれ一緒になっ
    てC2〜C10アルキル、ヒドロキシアルキル、またはアルキレンを表してもよく
    、 R31はH、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、
    アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、ヒドロキシシクロ
    アルキル、アルコキシシクロアルキル、アリール、またはアルキルアリールから
    なる群から選択され、 式中、R5はH、ヒドロキシ、および 【化30】 (式中、nは0〜3の範囲である) からなる群から選択される) で表される、請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記化合物が、式: 【化31】 (式中、Xは、C1〜C12線状または分枝状の、飽和または4個までの二重結合
    を含む不飽和の、アルキルであるか、または置換されたまたは未置換のアリール
    であり、 式中Y13およびY14は、同じであっても異なってもよく、且つ式: 【化32】 で表され、 式中、R40およびR42は、それぞれ、H、低級アルキル、シクロアルキル、置換
    アリール、および未置換のアリールからなる群から互いに独立に選択されるか、
    またはR40およびR42は一緒になってC2〜C10アルキル、ヒドロキシアルキル
    、アルキレン、置換アリール、または未置換のアリールを表してもよく、 式中、R41はH、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、アミノアル
    キル、アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、ヒドロキシ
    シクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アリール、またはアルキルアリー
    ルであってもよい) で表される、請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 真菌感染と闘う方法であって、化合物[(I)−(Vl)] 【化33】 (式中、R1およびR2は同じであっても異なってもよく、且つH、低級アルキル
    、アリール、アルキルアリール、アミノアルキル、アミノアリール、ハロゲン、
    オキシアルキル、オキシアリール、およびオキシアリールアルキルからなる群か
    ら選択され、 式中、Y5およびY6はメタ位またはパラ位で存在し、且つ同じであっても異な
    ってもよく、(a)および(b): 【化34】 (式中、 各R22は、H、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アミ
    ノアルキル、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリール、またはアル
    キルアリールからなる群から互いに独立に選択されるか、2つのR22基は一緒に
    なってC2〜C10アルキル、ヒドロキシアルキル、またはアルキレンを表し、 R23はH、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、
    アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、ヒドロキシシクロ
    アルキル、アルコキシシクロアルキル、アリール、またはアルキルアリールであ
    る)および 【化35】 (式中、Y3はNR'''およびOからなる群から選択され、R'''はHおよび低級
    アルキルからなる群から選択され、 Y4は式: 【化36】 で表され 式中、R20はH、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、
    アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリール、または
    アルキルアリールからなる群から選択され、 式中、R21はヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシア
    ルキル、アミノアルキル、アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロア
    ルキル、ヒドロキシシクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アリールおよ
    びアルキルアリールからなる群から選択される) からなる群から選択される式(a)または(b)で表される)、 【化37】 (式中、Y15およびY16は同じであっても異なってもよく、且つ式: 【化38】 で表され、 式中: 各R22はH、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノ
    アルキル、アルキルアミノアルキル、アルキルアミノ、シクロアルキル、アリー
    ル、またはアルキルアリールからなる群から互いに独立に選択されるか、あるい
    は、2つのR22基は一緒になってC2〜C10アルキル、ヒドロキシアルキル、ま
    たはアルキレンを表し、 R23はH、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、
    アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、ヒドロキシシクロ
    アルキル、アルコキシシクロアルキル、アリール、またはアルキルアリールであ
    る)、 【化39】 (式中、各R25はH、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル
    、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリール、また
    はアルキルアリールからなる群から互いに独立に選択されるか、または2つのR25 基は一緒になって、置換されたまたは未置換のC2〜C10アルキル、ヒドロキ
    シアルキル、またはアルキレンを表し、 R26はH、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、
    アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、ヒドロキシシクロ
    アルキル、アルコキシシクロアルキル、アリール、またはアルキルアリールであ
    り、 R''はヒドロキシ、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアリ
    ール、アリール、または式(i): 【化40】 および式(ii): 【化41】 (式中、nおよびmは互いに独立に選択されてもよく、且つそれぞれ0〜6の範
    囲であり、 各R22はH、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノ
    アルキル、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリール、またはアルキ
    ルアリールからなる群から互いに独立に選択されるか、または2つのR22基は一
    緒になってC2〜C10アルキル、ヒドロキシアルキル、またはアルキレンを表し
    、およびR23はH、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、アミノア
    ルキル、アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、ヒドロキ
    シシクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アリール、またはアルキルアリ
    ールである))、 【化42】 (式中、nは2〜6であり、 XはO、NH、およびSからなる群から選択され、 Y9およびY10はメタ位であってもパラ位であってもよく、且つ互いに独立に選
    択され、それぞれ式: 【化43】 で表され、 式中、各R30はH、ヒドロキシ、低級アルキル、オキシアルキル、アルコキシア
    ルキル、シクロアルキル、アリール、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、お
    よびアルキルアミノアルキルからなる群から選択され、且つ2つのR30基はそれ
    ぞれ一緒になってC2〜C10アルキル、ヒドロキシアルキル、またはアルキレン
    を表すことができ 式中、R31はH、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、アミノアル
    キル、アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、ヒドロキシ
    シクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アリール、またはアルキルアリー
    ルからなる群から選択され、 式中R3およびR4は、同じであっても異なってもよく且つH、アミノニトロ、低
    級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、アル
    キルアミノアルキル、シクロアルキル、アリール、またはアルキルアリールから
    なる群から選択される)、 【化44】 (式中、XはOであっても、NHであっても、またはSであってもよく、nおよ
    びmは同じであっても異なってもよく且つ2〜6の範囲であり、 式中、Y11およびY12は同じであっても異なってもよく、且つ式: 【化45】 で表され、 ここで、各R30はH、低級アルキル、オキシアルキル、アルコキシアルキル、シ
    クロアルキル、アリール、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、およびアルキ
    ルアミノアルキルからなる群から選択され、2つのR30基はそれぞれ一緒になっ
    てC2〜C10アルキル、ヒドロキシアルキル、またはアルキレンを表してもよく
    、 R31はH、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、
    アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、ヒドロキシシクロ
    アルキル、アルコキシシクロアルキル、アリール、またはアルキルアリールから
    なる群から選択され、 式中、R5はH、ヒドロキシ、および 【化46】 (式中、nは0〜3の範囲である) からなる群から選択される)、 【化47】 (式中、Xは、C1〜C12線状または分枝状の、飽和または最大4個までの二重
    結合を含む不飽和の、アルキルであるか、または置換されたまたは未置換のアリ
    ールであり、 式中Y13およびY14は、同じであっても異なってもよく、且つ式: 【化48】 で表され、 式中、R40およびR42は、それぞれ、H、低級アルキル、シクロアルキル、置換
    アリール、および未置換のアリールからなる群から互いに独立に選択されるか、
    またはR40およびR42は一緒になってC2〜C10アルキル、ヒドロキシアルキル
    、アルキレン、置換アリール、または未置換のアリールを表してもよく、 式中、R41はH、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、アミノアル
    キル、アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、ヒドロキシ
    シクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アリール、またはアルキルアリー
    ルであってもよい) からなる群から選択される化合物の真菌感染と闘うのに有効な量を対象者に投与
    する工程を含む、治療を必要とする対象者における、カンディダ・アルビカンス
    (Candida albicans)およびクリィプトコカス・ネオフォーマ
    ンス(Cryptococcus neoformans)からなる群から選択
    される真菌感染と闘う方法。
  10. 【請求項10】 前記化合物が、式: 【化49】 (式中、R1およびR2は同じであっても異なってもよく、且つH、低級アルキル
    、アリール、アルキルアリール、アミノアルキル、アミノアリール、ハロゲン、
    オキシアルキル、オキシアリール、およびオキシアリールアルキルからなる群か
    ら選択され、 式中、Y5およびY6はメタ位またはパラ位で存在し、且つ同じであっても異な
    ってもよく、(a)および(b): 【化50】 (式中、 各R22は、H、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アミ
    ノアルキル、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリール、またはアル
    キルアリールからなる群から互いに独立に選択されるか、2つのR22基は一緒に
    なってC2〜C10アルキル、ヒドロキシアルキル、またはアルキレンを表し、 R23はH、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、
    アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、ヒドロキシシクロ
    アルキル、アルコキシシクロアルキル、アリール、またはアルキルアリールであ
    る)および 【化51】 (式中、Y3はNR'''およびOからなる群から選択され、R'''はHおよび低級
    アルキルからなる群から選択され、 Y4は式: 【化52】 で表され 式中、R20はH、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、
    アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリール、または
    アルキルアリールからなる群から選択され、 式中、R21はヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシア
    ルキル、アミノアルキル、アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロア
    ルキル、ヒドロキシシクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アリールおよ
    びアルキルアリールからなる群から選択される) からなる群から選択される式(a)または(b)で表される) で表される、請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記化合物が、式: 【化53】 (式中、Y15およびY16は同じであっても異なってもよく、且つ式: 【化54】 で表され、 式中、各R22はH、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、
    アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、アルキルアミノ、シクロアルキル、
    アリール、またはアルキルアリールからなる群から互いに独立に選択されるか、
    あるいは、2つのR22基は一緒になってC2〜C10アルキル、ヒドロキシアルキ
    ル、またはアルキレンを表し、 R23はH、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、
    アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、ヒドロキシシクロ
    アルキル、アルコキシシクロアルキル、アリール、またはアルキルアリールであ
    る) で表される、請求項9に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記化合物が式: 【化55】 (式中、各R25はH、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル
    、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリール、また
    はアルキルアリールからなる群から互いに独立に選択されるか、または2つのR25 基は一緒になって、置換されたまたは未置換のC2〜C10アルキル、ヒドロキ
    シアルキル、またはアルキレンを表し、 R26はH、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、
    アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、ヒドロキシシクロ
    アルキル、アルコキシシクロアルキル、アリール、またはアルキルアリールであ
    り、 R''はヒドロキシ、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアリ
    ール、アリール、または式(i): 【化56】 および式(ii): 【化57】 (式中、nおよびmは互いに独立に選択されてもよく、且つそれぞれ0〜6の範
    囲であり、 各R22はH、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノ
    アルキル、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリール、またはアルキ
    ルアリールからなる群から互いに独立に選択されるか、または2つのR22基は一
    緒になってC2〜C10アルキル、ヒドロキシアルキル、またはアルキレンを表し
    、およびR23はH、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、アミノア
    ルキル、アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、ヒドロキ
    シシクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アリール、またはアルキルアリ
    ールである)) で表される、請求項9に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記化合物が式: 【化58】 (式中、nは2〜6であり、 XはO、NH、およびSからなる群から選択され、 Y9およびY10はメタ位であってもパラ位であってもよく、且つ互いに独立に選
    択され、それぞれ式: 【化59】 で表され、 ここで、各R30はH、ヒドロキシ、低級アルキル、オキシアルキル、アルコキシ
    アルキル、シクロアルキル、アリール、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、
    およびアルキルアミノアルキルからなる群から選択され、且つ2つのR30基はそ
    れぞれ一緒になってC2〜C10アルキル、ヒドロキシアルキル、またはアルキレ
    ンを表すものであってもよく、 R31はH、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、
    アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、ヒドロキシシクロ
    アルキル、アルコキシシクロアルキル、アリール、またはアルキルアリールから
    なる群から選択され、 式中、R3およびR4は、同じであっても異なってもよく且つH、アミノニトロ、
    低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、ア
    ルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリール、またはアルキルアリールか
    らなる群から選択される) で表される、請求項9に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記化合物が、式: 【化60】 (式中、XはOであっても、NHであっても、またはSであってもよく、nおよ
    びmは同じであっても異なってもよく且つ2〜6の範囲であり、 式中、Y11およびY12は同じであっても異なってもよく、且つ式: 【化61】 で表され、 ここで、各R30はH、低級アルキル、オキシアルキル、アルコキシアルキル、シ
    クロアルキル、アリール、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、およびアルキ
    ルアミノアルキルからなる群から選択され、2つのR30基はそれぞれ一緒になっ
    てC2〜C10アルキル、ヒドロキシアルキル、またはアルキレンを表してもよく
    、 R31はH、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、
    アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、ヒドロキシシクロ
    アルキル、アルコキシシクロアルキル、アリール、またはアルキルアリールから
    なる群から選択され、 式中、R5はH、ヒドロキシ、および 【化62】 (式中、nは0〜3の範囲である) からなる群から選択される) で表される、請求項9に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記化合物が式: 【化63】 (式中、Xは、C1〜C12線状または分枝状の、飽和または4個までの二重結合
    を含む不飽和の、アルキルであるか、または置換されたまたは未置換のアリール
    であり、 式中Y13およびY14は、同じであっても異なってもよく、且つ式: 【化64】 で表され、 式中、R40およびR42は、それぞれ、H、低級アルキル、シクロアルキル、置換
    アリール、および未置換のアリールからなる群から互いに独立に選択されるか、
    またはR40およびR42は一緒になってC2〜C10アルキル、ヒドロキシアルキル
    、アルキレン、置換アリール、または未置換のアリールを表してもよく、 式中、R41はH、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、アミノアル
    キル、アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、ヒドロキシ
    シクロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アリール、またはアルキルアリー
    ルであってもよい) で表される、請求項9に記載の方法。
  16. 【請求項16】 式 【化65】 (式中、Y15およびY16は同じであっても異なってもよく、且つ式: 【化66】 で表され、 式中: 各R22はH、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノ
    アルキル、アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、アリー
    ル、またはアルキルアリールからなる群から互いに独立に選択されるか、または
    2つのR22基は一緒になってC2〜C10アルキル、ヒドロキシアルキル、または
    アルキレンを表し、 R23はH、ヒドロキシ、低級アルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル
    、アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、シクロアルキル、ヒドロキシシク
    ロアルキル、アルコキシシクロアルキル、アリール、またはアルキルアリールで
    ある) で表される、真菌の治療を必要とする対象者に投与するための化合物、および、
    それらの薬学的に許容できる塩類。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の化合物の治療有効量を、薬学的に許容
    できる担体中に含む医用組成物。
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