JP2002524418A - 眼用組成物および使用法 - Google Patents

眼用組成物および使用法

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JP2002524418A JP2000568500A JP2000568500A JP2002524418A JP 2002524418 A JP2002524418 A JP 2002524418A JP 2000568500 A JP2000568500 A JP 2000568500A JP 2000568500 A JP2000568500 A JP 2000568500A JP 2002524418 A JP2002524418 A JP 2002524418A
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Abstract

(57)【要約】 角膜表面から脂質の乳化し、そして除去するために、水中0.5〜10%の利用可能な非イオン性界面活性剤の組成物を使用する眼瞼炎を処置するための眼病用組成物および方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本発明は眼瞼炎の影響を緩和し、しかも「ドライアイ」の不快な症状を和らげ
、または防止するために適する配合物に関する。
【0002】 発明の背景 眼瞼炎は、生成する涙が過剰な脂質(天然の涙中の油状成分)を含み、そして
場合により刺激性の油も含む異常な症状である。これから説明するように、この
油成分は目の角膜上皮を濡らす水性層の蒸発を防ぐために役立ち、そして瞬きを
する間に通常は耐水性の角膜上に水性層を広げることを援助する。過剰に油が存
在すると、脂質層は角膜自体に付着するようになるだろう。目が角膜の表面から
この油を取り除くことができなければ、水性層はこの領域を水和することができ
ないので、「乾燥」領域が角膜上に生じる。
【0003】 「ドライアイ」が起こりうるのは、涙液管を通って分配される涙の量の減少、
ならびにこれまでに記載した涙のフィルムの安定性の減少による。「ドライアイ
」は、視力を低下させるように作用し;不快を生じ;そして未処置のままで、し
かも矯正せずにおけば、最終的には露出している眼の組織の分解、極端な場合に
は角膜移植を必要とする角膜組織の完全な分解を伴う永久的傷害をもたらすかも
しれない。
【0004】 「ドライアイ」を処置するための様々な組成物が提案され、そして長年使用さ
れてきた。例えば、この症状のために古代ギリシャの医師により使用された処置
が中世を通じて、そして19世紀まで医学的な実践を支配してきた。古代の洗眼剤
用または当時の任意の目の処置用調製物の成分の選択は、本質的に涙または涙の
フィルムの組成であるか、その経験的知識のいずれかであることを示唆している
。ほぼ通常の体温で液体となるアルブミン(主要な涙のタンパク質)が大変豊富
な卵白、ならびに眼瞼板脂質のような脂質の混合物であるガンカモ科の脂肪が使
用されてきた。
【0005】 刺激の処置を誘導するために、おそらく反射性流涙(reflex tearing)を誘導
するために役立つ物質も利用されてきた。アルコール、酢酸価の食酢、タマネギ
発酵物等のような物質がこの取り組みに使用されてきた。明らかにそのような方
法は決して許容されるものではない。
【0006】 より最近、すなわち19世紀および20世紀の初期に「ドライアイ」の緩和のため
に提案された他の解決法には、リンゲル液およびロック液として知られている普
通の食卓塩、グリセロール、種々の油および種々の塩の等浸透圧溶液の水溶液が
含まれた。
【0007】 およそ40年前、メチルセルロースのような不活性な置換セルロースエーテルの
水溶液の使用が提案され、そしてそのような配合物は現在も使用されている。ヒ
ドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびヒドロ
キシプロピルセルロースのような他の置換セルロースエーテルが、人工的な涙配
合物中のポリマー性成分として続いて使用された。このような各ポリマー性材料
は、比較的低濃度で使用した時でも涙配合物に高い粘性を付与する。この配合物
への高い粘性の付与が、涙の代替物を長期間、円蓋および眼の前の表面上に保持
すると考えられる。
【0008】 最近ではTragerらへの米国特許第4,421,748号明細書で、1〜20パーセンのレ
シチン、好ましくは硫酸化レシチン、および0.1〜20パーセントのセルロースを
含有する粘度-調整剤、好ましくはヒドロキシエチルセルロースの滅菌低浸透圧
溶液が人工的な涙配合物として開示された。そのような組成物は、ほぼ自然な涙
の表面張力を保持し;そしてそうでない場合は、Tragerらは人工的な涙配合物の
表面張力を調整するために、2〜10重量または容量パーセントのソルビトール無
水物のポリオキシアルキレンオレイン酸エステルのような非イオン性界面活性剤
の添加を提案した。
【0009】 本発明の目的は、「ドライアイ」の防止、または「ドライアイ」が生じた場合
のその後の「ドライアイ」を迅速に克服する改良された配合物を提供し、そして
目的とする自然な様式で自然な涙が作用することを可能にすることである。さら
なる目的は、自然な涙中の量以外に油を加えることは、「ドライアイ」を一時的
に回復する傾向があるだけなので、「ドライアイ」を克服するために油の使用を
回避することである。他の目的は以下で明らかになるだろう。
【0010】 発明の要約 この目的は有効量の非イオン性の界面活性剤を含有する水性組成物を用いて眼
を処置することにより達成される。出願人は界面活性剤の有効量は、組成物中の
0.5重量および容量パーセントから約10重量および容量パーセント(今後%と言
う)、好ましくは約1〜5%の活性な界面活性剤(油と組み合わせていない)を
含んで成ることを見いだした。
【0011】 しかし組成物中に油を使用することが、界面活性剤の効果を下げることに注目
するべきである。これは界面活性剤の相当な割合が溶解のための、または油と角
膜表面を「洗浄する」または水和するための水性層とのエマルジョンを形成する
ための賦形剤として作用する傾向にあるという理由による。すなわち組成物中に
油を使用するならば、さらなる界面活性剤が0.5〜10%、好ましくは1〜5%の
利用可能な活性非イオン性界面活性剤の有効量を提供するために必要であろう。
【0012】 本発明の理論および詳細 赤く炎症を起こした眼の患者の80パーセントが眼瞼炎であった。(実際に、ス
リットランプ検査では約70%〜80%の群で異常なマイボーム腺および他の眼瞼炎
の兆候を有する)。患者らは人工涙を試し(または彼らの眼の専門医により人工
涙調製物を試された)、そしてそれらを軽く使用した患者にほんのわずかな成功
があったにすぎない。
【0013】 この成功は、以下の理由に基づき極微である。涙は3層、水性、ムチンおよび
脂質層から成る。ムチン層は角膜表面に付着し、この表面はこの場所にムチンが
無くては水をはじく。次に水性層はムチン上に付着または広がることにより角膜
上皮に濡れを提供する。外側の脂質または油層は水性層の蒸発を防ぎ(脂質層無
しでは、涙は10〜20倍早く蒸発する)、そして瞬きの間に水性層が広がることを
助ける。脂質層がムチン層または角膜自体に付着する時、急速な涙の分離(brea
kup)が起こる。眼がこの油を表面から除くことができない場合、水性材料がそ
れを水和できないので乾燥領域が角膜上に生じる。
【0014】 これはフライングパイ(frying pay)の中の油に似ている。油上を単に走る水は
油を除去せず、そして油および乾燥スポットが残る(油が水をはじく)。油を除
くためには、油を布でふき取るか、または油を除去するために薬品(セッケン)
を使用しなければならない。
【0015】 患者が眼瞼炎である時、患者は過剰な油を有し;そして場合により鎮静する油
というよりはむしろ炎症する油を生成する。過剰な油は脂質層を厚くし、特定領
域の角膜に付着し、そして水性組成物の角膜表面への到達が妨たげられる時に乾
燥スポットが生成する。続いて患者は自身の眼が赤いことに気づき;患者の視界
がぼやけ;そして眼がひりひり痛み始める。次に眼自体が油を表面から取り除こ
うとすると、涙が出始める。患者が眼をこすると、さらに油が油腺から表出し、
そして症状は悪化する。水性層中の幾つかのタンパク質は表面−活性特性を有し
、したがって最終的には油を取り除くことができる。しかし一般には、布を用い
て角膜から油をふき取ることはできず、そして水単独では油を除くことはできな
いので、眼の清浄化は大変遅いプロセスとなる。
【0016】 しかし本発明の組成物を用いると、問題は迅速に解決し、そして非常に一過性
である。発明した組成物はセッケンが油を除去するか、または油もしくは油脂を
油で覆ったフライングパイから除去するのと同じ様式で、過剰な脂質を溶解する
ように作用する。この作用は極めて迅速であり、しかも涙のフィルムの滑らかさ
を維持することにより(乾燥スポット上の涙のフィルムの下降を排除する)、か
すみが無くなり、そして視界がはっきりする。角膜の表面は単に涙のフィルムに
その形状を与える。上記のように、涙のフィルムがいずれによせ不規則ならば、
幾らか歪んだ視界が生じる。
【0017】 発明した問題の解決法の理論のまとめると: 涙は3つの基本的成分から成る: 1.ムチン、眼の角膜表面に付着する傾向がある物質; 2.水、通常は角膜表面からはじかれるが、ムチン層内に付着し、そして広が
る傾向がある;そして 3.脂質、例えば身体が生成するレシチンおよび/または類似の油、これは水
を満たしたムチン層を覆い、そしてこのようにして任意の場所からの水性系の蒸
発速度を10から20倍まで下げ;そして(油として)眼を滑らかにするのに役立ち
、このようにして水性系が眼の瞬き間に角膜表面上に広がることを可能とする。
【0018】 しかし、眼が周期的に油脂を角膜表面から取り除くことができない場合、油脂
層は実際にはムチン層または角膜表面自体に付着するだろう。すると次に水性層
が十分に浸透し水性系を形成し、角膜の全領域を水和することはできない。この
結果が、少なくとも1つの炎症している乾燥領域に不快を伴う「ドライアイ」で
ある。すでに述べたように眼が赤くなり;視界がかすみ;そして眼がひりひり痛
み始める。眼をこすると油がさらに個々の油腺から放出され;そして症状は悪化
する。
【0019】 この時点で従来技術の人工涙組成物を使用すると、一過性の緩和を生じる。人
工涙組成物は、水溶液の添加につながるだけである。しかし個々の水性系をムチ
ン層に付着させ、そして角膜表面を覆うようにさせる基本的問題は、親油性の(
oil-preferring)角膜表面へ付着している脂質油による妨害が解消(resolved)さ
れない場合には起こらない。
【0020】 本発明である0.5%〜10%の活性な、利用可能な非イオン性界面活性剤を含有
する水性組成物の使用は、従来技術の組成物の単なる一過性基準よりは大変長い
期間、「ドライアイ」を克服する。しかし本発明の組成物は粘度−調整剤(ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース等)、張度調整剤(塩化ナトリウムおよび/ま
たはカリウム、無水デキストロース等)、金属イオン封鎖剤(クエン酸ナトリウ
ム等)、保存剤(塩化ベンザルコニウム、ソディウム エチル マーキュリーチオ
サリチレート等)、緩衝化剤(アルカリミールホスフェート等)も含んでよいと
理解すべきである。発明の組成物は、重要な非イオン性界面活性剤の活性をすで
に述べた有効なパーセント未満に下げるほどに損なういかなる成分を含むべきで
はない。このように活性な非イオン性界面活性剤は、市販の組成物が上述の有効
量未満の非イオン性界面活性剤にさせる妨害物質量を含まないならば、このよう
な市販の涙を補助する組成物と一緒に使用することができる。
【0021】 この妨害物質は通常、界面活性剤に化学的に結合し、そして次に水性系とエマ
ルションを形成する油物質(レシチンまたは他の脂質)を含んで成る。これから
説明するように、この安定化またはエマルション−形成活性は、界面活性剤の利
用可能な表面活性を低下させる。また本発明のこの組成物に非イオン性界面活性
剤と熱−不可逆性のゲルを形成するイオン性材料、例えばイオン性多糖を包含す
ることは控えることも重要である。
【0022】 本発明の水性組成物中に使用するための好適な非イオン性界面活性剤は、“PR
URONICS"および“Poloxamers"としてBASFカンパニーにより製造されているエチ
レンオキシドとプロピレンオキシドのブロックコポリマーである。
【0023】 このコポリマーの独自な構造により、表面−活性剤の設計に新たな取り組みが
可能となる。他の非イオン性界面活性剤が固定された疎水性部を有し、そして親
水性部を改変することによってのみ界面活性剤機能に変化を及ぼすことができる
のに対し、このようなオキシド/プロピレンオキシド ブロック コポリマーでは
疎水性および親水性物質の両方の改変が可能となる。さらに異質(heteric)構造
を内部または分子の末端に導入することができ、そして活性剤の全分子量を変動
させることができる。
【0024】 このような界面活性剤の合成では、通常の第1工程は所望する分子量の疎水性
物質を生成することである。具体的には、プロピレンオキシドをプロピレングリ
コールの2つのヒドロキシル基に付加させる。次にエチレンオキシドを付加させ
て、疎水性物質を親水性基の間に挟み、親水性基は最終的分子の10%〜80(重量
)%を構成するように長さを制御される。
【0025】 このような界面活性剤の構造は、以下のように表される:
【0026】
【化1】
【0027】 脂質油を角膜表面またはムチン層から取り除くために、エマルションを形成す
ることが必要である。水中油型のエマルションを形成するために、油中よりも水
中で可溶性の界面活性剤または乳化剤を通常使用する。すなわち、主に親水性乳
化剤である例えばPLURONIC F68を使用する。油中水型のエマルションを形成する
ためには、主に疎水性または親油性である界面活性剤、例えばPLURONIC L44を使
用する。本発明に関しては、両方の種類の界面活性剤が有用であることがわかっ
た。
【0028】 以下の表では、本発明で成功裏に使用したPLURONIC界面活性剤の特性を与える
【0029】
【表1】
【0030】 このように本発明の組成物に有用であると判明したエチレンオキシドとプロピ
レンオキシドのブロックコポリマーは、親水性固体または疎水性液体でよく;約
2000〜13000の分子量を有し;16〜56℃の流動点;約400〜3500cpsの粘度;約40
〜50ダインs/cmの表面張力;そして12から24を超えるまでのHLB値を有する。
【0031】 本発明に有用な他の非イオン性界面活性剤は、ソルビトール無水物のポリアル
キレンオレイン酸エステル、例えばポリソルベート80、ジソディウム オレアミ
ド ポリエチレングリコール−2スルホスクシネート(disodium oleamide polyeth
ylene glycol-2-sulfosuccinate);ココアンホカルボキシルグリシネート(cocoa
mphocarboxyl glycinate)、ならびにJournal of Society Cosmetic Chemists,Vo
l.5(4),1054のW.C.Griffinによる「非イオン性界面活性剤におけるHLB値の算出
」という表題中、表1に掲げられ、12から24より大きなHBL値を有する任意のも
のである。このGriffinの文献は引用により本明細書に編入する。
【0032】 さらに、配合物は最高約1%の1種以上の粘度−調整剤;最高約1%の1種以
上の張度調整剤;通常約0.3%の1種以上の緩衝化剤;および0.1%未満の保存剤
を含んでもよい。
【0033】 組成物の使用は、液体状態の組成物を患者の眼(片眼または両眼)に滴下する
ことにより都合よく行う。眼は分配ビンからの完全な液滴を保持することができ
ないので、幾らかの溶液がまぶたおよびまつげ上に余儀なくあふれ、眼瞼炎患者
に過剰な油の供給源である。涙のフィルムを不快な点まで破壊するほど強くない
が、過剰な油を涙のフィルム、まぶたおよびまつげから除くことができる液体を
有することにより、患者は眼瞼炎のひりひりする痛みおよびかゆみから解放され
る。後日のさらなる炎症の予防処置も同時に行うことができる。すなわち、症状
の除去ならびに根底にある問題の処置が、本発明の組成物の使用により行われる
【0034】 まとめると、本発明の組成物の使用は眼瞼炎の処置、赤く炎症した眼の緩和、
過剰な油の存在により生じる視界の不鮮明さの改善、および眼の表面から過剰な
油を薄くすることに役立つ。しかし液滴が使用され、そして涙のフィルムが脂質
に比べて正常な厚さならば、一時的な視界のゆがみが起こり;あるいは液滴を使
用しすぎると、ならびに脂質を除去しすぎると眼の炎症が起こり得ることも注意
しなければならない。
【0035】
【実施例】
本発明は以下の実施例を参照することにより、より明らかに理解されるだろう
実施例1 精製または滅菌水中に以下の6つの非イオン性界面活性剤、しかしまた0.055
%の一塩基性リン酸ナトリウム、0.227%の無水二塩基性リン酸ナトリウム、0.6
%の塩化ナトリウム、0.075%の塩化カリウム、0.003%の無水デキストロース、
0.1%のDextran 70、0.8%のヒドロキシプロピルメチルクロライド、0.01%の塩
化ベンザルコニウムの配合を調製した: A.1% “Poloxamer" 188(PLURONIC F68) B.4% “Poloxamer" 185(PLURONIC L64) C.1% オレオミド二ナトリウム D.4% ココアンホカルボキシル E.0.1% “Poloxamer" 188(PLURONIC F68) 0.4% “Poloxamer" 185(PLURONIC L64) 0.2% ジソディウム オレオミド PEC-2 スルホスクシネート 0.4% ココアンホカルボキシル−グリシネート F. 1% Polysorbate 80 成人の眼に液滴の状態で点眼する時、すべての配合物で「ドライアイ」は5〜
10分内で緩和する; 配合Aは、ひりひりする感覚を生じなかった。
【0036】 配合Bは、刺すような感覚を生じなかったが、幾らかぼやけた。しかし眼は潤
い、2時間後には快適であった。
【0037】 配合Cは点眼すると刺すような感覚があったが、12時間後にはきわめて快適で
あった。
【0038】 配合Dは最初に幾らか刺す感覚があった;視界は明瞭であるが、幾らか刺す感
覚が持続した。
【0039】 配合Eは、幾らか初めに刺す感覚があったが、視界は明瞭であった。
【0040】 配合Fには刺す感覚が無かった;1〜3分間、視界がぼやけたが、その後は明
瞭であった。
【0041】 視界に及ぼす効果(ぼやける、または明瞭)は、眼の表面上の最初の油濃度に
依存すると考えられる。
【0042】 実施例II さらなる試験では、好適な“Poloxamer"すなわちPLURONIC エチレンオキシド-
プロピレンオキシド ブロック コポリマーを、1〜5(重量)%の量で使用して
、以下の結果を得た: G.PLURONIC F 68NFとしても知られている“Poloxamer" 188を使用して、快
適な初期の感覚を提供し、そして眼はその後も長期間快適であった; H.PLURONIC F 127としても知られている“Poloxamer" 407は、少なくとも2
時間は持続する快適な初期の感覚を提供した; I.PLURONIC F 87NFとしても知られている“Poloxamer" 237は、1時間は持
続する快適な初期の感覚を提供した; J.PLURONIC L 44Nとしても知られている“Poloxamer" 124は、初期の快適な
感覚と幾らか初期にコンタクトレンズの不明瞭さを生じたが、この不明瞭さは約
15分後には消失し、そして被験者は約1時間後に有意な改善を経験し、この快適
な感覚はその後も持続した。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 眼瞼炎の処置において、有意な期間、有意な改善をもたらす
    ための水性組成物であって、ゼロより大きく約1%までの少なくとも1種の張度
    調整剤、ゼロより大きく約0.1%までの保存剤、ゼロより大きく約0.3%までの少
    なくとも1種の緩衝化剤、これらの成分は.07%〜1.4重量%の量で存在するもの
    であり、該パーセントは容量あたりの重量に基くものであり、ならびに滅菌水中
    で約400〜3500センチポイズの粘度、約40〜50ダイン/センチメーターの表面張
    力および少なくとも12のHLB値を有し、0.5〜10重量%の利用可能な非イオン性界
    面活性剤を提供するのに十分な量の非イオン性界面活性剤から本質的に成る、水
    性組成物。
  2. 【請求項2】 上記非イオン性界面活性剤が、エチレンオキシドおよびプロ
    ピレンオキシドのブロックコポリマー、ソルビトール無水物のポリオキシアルキ
    レンオレイン酸エステル:ジソディウム オレアミド ポリエチレン グリコール
    −スルホスクシネートおよびココアンホカルボキシル グリシネートから成る群
    から選択される、請求項1に記載の水性組成物。
  3. 【請求項3】 上記非イオン性界面活性剤が、約2000〜13000の分子量を有
    する20〜80%のエチレンオキシドおよび80〜20%のプロピレンオキシドのブロッ
    クコポリマーを含んで成る、請求項1に記載の眼瞼炎の処置において有意な期間
    、有意な改善をもたらすための水性組成物。
  4. 【請求項4】 上記非イオン性界面活性剤の量が、約1〜5%の利用可能な
    非イオン性界面活性剤を提供するために十分である、請求項1に記載の水性組成
    物。
  5. 【請求項5】 上記粘度−調整剤がヒドロキシ プロピル メチル クロライ
    ドである、請求項1に記載の水性組成物。
  6. 【請求項6】 張度調整剤が塩化ナトリウム、塩化カリウムおよびデキスト
    ロースから成る群から選択される、請求項1に記載の水性組成物。
  7. 【請求項7】 上記保存剤が塩化ベンザルコニウムである、請求項1に記載
    の水性組成物。
  8. 【請求項8】 上記緩衝化剤が一塩基性リン酸ナトリウムおよび無水二塩基
    性リン酸ナトリウムから成る群から選択される、請求項1に記載の水性組成物。
  9. 【請求項9】 眼瞼炎の処置において、有意な期間、有意な改善をもたらす
    ための方法であって、(1)表面に脂質を有する角膜の表面に;ゼロより大きく
    約1%までの少なくとも1種の粘度−調整剤、ゼロより大きく約0.1%までの保
    存剤、ゼロより大きく約0.3%までの少なくとも1種の緩衝化剤、これらの成分
    は.07%〜1.4重量%の量で存在するものであり、該パーセントは容量あたりの重
    量に基くものであり、ならびに滅菌水中で約400〜3500センチポイズの粘度、約4
    0〜50ダイン/センチメーターの表面張力および少なくとも12のHLB値を有し、0.
    5〜10重量%の利用可能な該脂質を溶解するための非イオン性界面活性剤を提供
    するのに十分な量の非イオン性界面活性剤から本質的に成る水性組成物と接触さ
    せ;そして(3)ムチンおよび天然の涙の水性層を角膜の完全な表面と接触させ
    る、ことを含んで成る方法。
JP2000568500A 1998-09-03 1999-01-13 眼用組成物および使用法 Pending JP2002524418A (ja)

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