JP2002521542A - 再生可能資源を基礎とする複合材料 - Google Patents

再生可能資源を基礎とする複合材料

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JP2002521542A JP2000562427A JP2000562427A JP2002521542A JP 2002521542 A JP2002521542 A JP 2002521542A JP 2000562427 A JP2000562427 A JP 2000562427A JP 2000562427 A JP2000562427 A JP 2000562427A JP 2002521542 A JP2002521542 A JP 2002521542A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、天然繊維を基礎とする強化材料を使用し、再生可能資源を基礎とする複合材料に関する。油脂化学の架橋可能な系を基礎とするデュロ(duro)-プラスチックは、マトリックス材料として記述される。これらは、主成分として、次の油脂化学脂肪物質誘導体を含有する:その誘導体は、エポキシ化脂肪物質、カルボン酸または無水カルボン酸で変性された脂肪物質、(メタ)アクリル酸-変性脂肪物質およびアミノ基含有脂肪物質などである。合成コモノマーおよび/または共反応体を、上記の油脂化学デュロ-プラスチックに、加えることもできる。すべての通例の技術を用いて、上記複合材を、次の用途のために、構成要素の製造に使用することができる;その用途は、乗物製造業、航空機製造業、建築産業、窓製造、家具産業、電子産業、スポーツ用具、玩具、機械装置、包装産業、農業または安全技術である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、天然繊維とマトリックス材料とを基材とする複合材料、その製造方
法およびそのような複合材料の使用に関する。
【0002】 (背景技術) 繊維複合材は少なくとも繊維およびマトリックス材料からなる。繊維の機能は
材料を強化することである。特に、マトリックスが繊維間の隙間を充填し、繊維
を覆っているので、繊維が材料に働く張力を吸収する。それゆえ、マトリックス
は複合材料に働く剪断力を伝達する。さらに、マトリックスは覆われた繊維を外
部作用、例えば、水もしくは湿気の浸透、酸化作用または光酸化作用、から保護
する。既知の繊維複合材は、例えば、ガラス繊維強化、金属繊維強化または炭素
繊維強化プラスチックを含む。これらのような複合材は、その高強度、耐久性お
よび再現性により、多くの分野においてこれまで上首尾に使用されている。しか
しながら、継続的な発展の必要性を考慮して、再生可能な原材料としてバイオマ
スおよび/または農業生産物を基材とする製品に対する複合材料のための需要も
また、増加している。石油化学のおよび化石原材料とは対照的に、再生可能原材
料は使い尽くされることは決してなく、新しい植物の栽培を通じて、いつでも光
合成により再生できる。
【0003】 天然繊維により強化されたプラスチックは、それ自体知られている。ガラス繊
維強化プラスチックと対比したそれらの利点については、原材料基材、エコバラ
ンス、作業の安全性、重量および熱処理に関して、すでに記載されており、例え
ば、Kohler, R.; Wedler, M.; Kessler, R.: "Nutzen wir das Potential der N
aturfasern?"、Guelzower Fachgespraeche "Naturfaserverstaerke Kunststoffe
"(Ed. Fachagentur Nachwachsende Rohstoffe, Guelzow 1995年)第95〜100頁
、および "Leitfaden Nachwachsende Rohstoffe, Anbau, Verarbeitung, Produk
te", 第1版, Heidelberg: Mueller, 1998年, 特に第8章、を参照できる。使用さ
れるマトリックスは、熱可塑性樹脂系および熱硬化性樹脂系に分けることができ
る。再生可能原材料を基材とする熱可塑性マトリックス系は知られている。例え
ば、EP-A-687 711 は、生分解性繊維と生分解性材料のマトリックスとの繊維複
合材を記載する。セルロースアセテート、リグニン、デンプンおよびデンプン誘
導体がマトリックスのために好適な熱可塑性材料として提案されている。これら
のような製品は、加工性、重要な用途での機械的特性および価格に関して不十分
であることが知られている。
【0004】 DE-A-196 47 671 は、補強用繊維状材料とセラックを基材とするマトリックス
材料とを用いた繊維複合材を記載する。このマトリックス材料は、架橋剤を含み
得る。この熱硬化性マトリックス材料の大きな欠点は、セラックの供給量が非常
に少ないことである。
【0005】 現在利用できる他の熱硬化性樹脂系は、主として高分子系であり、その原材料
の起源は、ほとんど石油化学製品(ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリエステル
等)である。ポリウレタンの分野では、天然系原材料の開発に関して、いくつか
の提案がなされている。例えば、EP-A-634 433 は、複合材料の生産のための結
合剤として、リシノール酸の自己縮合により得ることができるポリエステルと芳
香族性ポリイソシアネートとの反応生成物を提案する。
【0006】 さらに、DE-A-41 19 295 は、天然繊維と、長さが変わっていないヒドロキシ
官能性天然脂肪酸またはこれらの誘導体を含有するポリウレタン-ポリエステル
および/またはポリウレタン-ポリアミド型のプラスチックとの、環境にやさし
い複合材料を提案する。
【0007】 "Angewandte makromolekulare Chemie" 249(1997年),第79〜92頁において、
R. Muelhaupt、D. Hoffmann、S. Lawson および H. Warth は、大豆、ナタネお
よびアマニ油のような植物油をマレイン化したものを、ビスフェノールA/ジグ
リシジルエーテルまたはエポキシ化植物油を基材とするエポキシ樹脂に対する無
水物官能性硬化剤とすることに基づく、可撓性、半可撓性および硬質ポリエステ
ル網状組織を記載する。彼らは、無水マレイン酸、エポキシ化植物油およびスチ
レンを基材とする不飽和ポリエステル樹脂もまた記載し、その樹脂は場合により
、亜麻または麻のような天然の短繊維を用いて強化され得る。現存する加工機械
による、このような樹脂の加工性は、議論されていない。
【0008】 (発明の開示) (発明が解決しようとする技術的課題) 本発明が解決しようとする課題は、強化材料とマトリックス材料との両方が、
主として再生可能原材料を基材とする複合材料を提供することである。加えて、
これらの複合材料は、現存する加工機械によって支障なく加工できる。
【0009】 (その解決方法) 上記課題の解決方法は、請求項中に見出すことができ、本質的にその解決方法
は、強化材料として天然繊維を使用し、かつ油脂化学熱硬化性樹脂を基材とする
結合剤系から本質的になるマトリックス材料を使用することにある。従って、本
発明は、天然繊維とマトリックス材料とを基材とする複合材料に関し、そのマト
リックス材料は主として油脂化学熱硬化性樹脂を基材とする。
【0010】 本発明は、本発明による熱硬化性樹脂の構成成分の製造方法および天然繊維に
も関する。
【0011】 本発明は、乗物製造業、即ち、自動車、鉄道車両および航空機製造業での構成
要素の製造のため、並びに車体部品および内装の製造のために、本発明の複合材
料を使用することにも関する。本発明の複合材料を、断熱材料、サンドイッチ要
素などとして建築産業に、窓枠、ドアフレームおよびドアの製造のために窓製造
業に、パネル、家具部品および家具の製造のために家具産業に、コンピュータ、
家電器具、ハウジング、ファンまたは風力設備のための羽根の製造のために電子
/エネルギー産業にも、使用することができる。本発明の複合材料から、レジャ
ー産業およびスポーツ分野においては、スポーツ用具、ボート、グライダーおよ
び玩具を製造でき、機械組立てにおいては、ギヤホイールまたは歯車要素を製造
でき、廃棄物処理においては、ゴミ容器が製造できる。プラント製造業において
は、本発明の複合材料から、容器、ポンプおよび配管要素が製造でき、包装産業
においては、瓶、容器、成形品および工業用包装が製造できる。最後に、本発明
の複合材料は、農業における、容器、飼料サイロ、植木鉢の製造、および安全部
門における安全ヘルメットの製造のために使用することができる。
【0012】 熱硬化性樹脂が、任意にモノマーまたはポリマーを加えたオリゴマーから、共
有結合を介して不可逆で密な架橋により形成されたプラスチックであることは知
られている。「熱硬化性樹脂」の語を、本発明では、架橋前の原材料(即ち、反
応性樹脂)および硬化反応生成物の両方であると解する。
【0013】 本発明において、油脂化学誘導体または脂肪化合物は、天然物、とりわけ、植
物性または動物性油、並びに、特に、化学反応により得られるそれらの誘導体お
よび二次的生成物である。上記の油は、異なる脂肪酸グリセロールエステルの天
然混合物の形で自然界に存在し、その例としては、パーム油、パーム核油、パー
ムステアリン、オリーブオイル、ナタネ油、コエンドロ油、ヒマワリ油、綿実油
、ラッカセイ油、麻油、アマニ油、ラード油、魚油、鯨油、ラードまたは牛脂が
ある。飽和酸のほかに、上記の天然トリグリセリドの脂肪酸成分は、特に、パル
ミトレイン酸、オレイン酸、エライジン酸、ペトロセリン酸、エルカ酸、リシノ
ール酸、ヒドロキシメトキシステアリン酸、12-ヒドロキシステアリン酸、リ
ノール酸、リノレン酸およびガドレイン酸のような、モノまたはポリ不飽和酸で
ある。ヒドロキシル、メルカプト、カルボキシル、アミノ、無水物もしくはエポ
キシ基のような他の架橋性官能基またはオレフィン性二重結合でさえも、自体既
知の方法によって、トリグリセリドに導入され得る。
【0014】 好ましい出発材料の例は、ナタネ、ヒマワリ、大豆、亜麻、麻、ヒマシ油、コ
コナツ、ギネアアブラヤシ、ギネアアブラヤシ核およびオリーブの天然油脂であ
る。
【0015】 他の好適な出発原料は、ラジカル重合または熱処理による脂肪酸のポリマー化
またはオリゴマー化によって得られるダイマーおよびトリマー脂肪酸並びにそれ
らの二次的生産物である。
【0016】 次の種類の化合物は、油脂化学熱硬化性樹脂の製造のために、特に好適である
: ・エポキシ化油脂。 ・OH-官能化油脂。これらは、例えばヒマシ油のように、本来すでにヒドロ
キシル基を有するもの、またはポリオールを用いたエポキシ化油脂の開環または
マレイン化油脂の開環によって製造されたもののいずれかである。 ・無水物-官能化油脂、とりわけ、マレイネート。 ・アミン脂肪化合物。 ・(メタ)アクリレート-官能化脂肪化合物、好ましくは、ヒドロキシ官能化
油脂と(メタ)アクリル酸とのエステル化による、または(メタ)アクリル酸、
クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸およびこれらの混合物のようなオレフィン
性不飽和カルボン酸を用いたエポキシ化脂肪の開環による生成物。 ・OH-官能化油脂と無水カルボン酸との反応生成物。
【0017】 エポキシ化油脂の最も重要な例は、エポキシ化大豆油、エポキシ化ナタネ油お
よびエポキシ化ヒマワリ油である。
【0018】 エポキシ化トリグリセリドは、求核開環反応によって、対応するヒドロキシ官
能化化合物に変換され得る。求核分子は、以下のものであると理解される:例え
ば水、メタノール、エタノール、エチレングリコール、グリセロールおよびトリ
メチロールプロパンのようなアルコール、例えばエタノールアミン、ジエタノー
ルアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、ジプロピレントリアミン
もしくはヘキサメチレンジアミンのようなアミン、または酢酸、ダイマー脂肪酸
、マレイン酸、フタル酸、テレフタル酸もしくは6〜30個の炭素原子を含有す
る単官能性および/もしくは二官能性脂肪酸の混合物のようなカルボン酸である
【0019】 求核分子を用いて開環した無水物-変性脂肪酸およびそれらの誘導体もまた、
有効に使用され得る。無水物-変性脂肪酸およびそれらの誘導体は、例えば、無
水マレイン酸のような不飽和無水物を、分離したおよび/または共役した二重結
合にエン-付加またはディールズ-アルダー付加させることによっても、得ること
ができる。付加はラジカル付加でも良い。飽和無水物を飽和および不飽和脂肪化
合物に付加させることも、可能である。
【0020】 エポキシ化または無水物-変性脂肪化合物を、得られる誘導体が第1級または
第2級アミノ基を含有するように、アミノ官能性求核分子と反応させるとすると
、これらの生成物もまた、「アミン-変性脂肪」と称される。これらのような化
合物もまた、油脂化学熱硬化性樹脂に加工しても良い。
【0021】 エポキシドを用いた硬化のために好適な、カルボン酸または無水カルボン酸基
を含有する脂肪化合物は、無水カルボン酸とヒドロキシ官能性脂肪化合物とのエ
ステル化によって得ることができる。好適な無水カルボン酸の例は、無水マレイ
ン酸、無水コハク酸、無水イタコン酸、無水フタル酸、無水4-シクロヘキサン-
1,2-ジカルボン酸、無水ナフタレン-1,8-ジカルボン酸、無水アジピン酸お
よびこれらの混合物である。ヒドロキシ官能性脂肪化合物は、ヒドロキシル基を
含有するまたはヒドロキシル化されたトリグリセリド、ジグリセリド、ダイマー
ジオールまたはこれらの混合物でも良く、これらは水素化されたものであっても
良い。
【0022】 さらに、ダイマーおよび/またはトリマー酸と低分子量ポリアミンとを基材と
する自体既知のポリアミノアミドを、アミン脂肪化合物として使用することがで
きる。
【0023】 アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸
およびこれらの混合物からなる群からのオレフィン性不飽和カルボン酸と、ヒド
ロキシ官能性脂肪化合物とのエステル化生成物またはエポキシ化脂肪化合物との
開環生成物は、さらに他のコモノマーを含有し得る。さらなるコモノマーは、一
方では、過剰の上記オレフィン性不飽和カルボン酸であっても良く、他方では、
コモノマーは、それらとC1-30アルコール、好ましくはC10-22アルコールとの
エステル、およびアリルエステル、またはビニルアセテート、ビニルプロピオネ
ート、ビニルラウレートもしくはビニルベルサテートのようなビニルエステルま
たはスチレンでも、ジビニルベンゼンでも、またはこれらの混合物であっても良
い。
【0024】 本発明に従って使用されるマトリックス材料は、1成分系として配合され得る
。脂肪化合物の(メタ)アクリル酸誘導体が、この目的のために、特に好適であ
る。熱硬化性樹脂系は、既知のラジカル重合開始剤を添加することにより、1成
分系として配合され得る。合成オレフィン性不飽和コモノマーを加えても良い。
【0025】 2成分系の場合は、2つの反応体を、反応直前に混合するだけである。例えば
、カルボキシル基または無水カルボン酸基を含有するトリグリセリドをエポキシ
化油脂と反応させて良い。合成エポキシドを、場合によりさまざまな量で加えて
も良い。
【0026】 カルボン酸または無水カルボン酸基を含有するトリグリセリドは、同様に、脂
肪アミンを用いて硬化され得る。 カルボン酸または無水カルボン酸基を含有するトリグリセリドはまた、ヒドロ
キシ官能性化合物とエステル化され得る。自体既知のエステル化触媒を、この目
的のために、加える必要があるかもしれない。
【0027】 任意に合成エポキシドを加えられたエポキシ化トリグリセリドもまた、場合に
より低分子量合成ポリアミンの存在下で、脂肪アミドを用いて硬化され得る。
【0028】 本発明の油脂化学熱硬化性樹脂のマトリックス材料を変性させる他の方法は、
例えばポリエチレン、ポリプロピレンおよびこれらの共重合体、ポリスチレンお
よびスチレン共重合体のような熱可塑性ポリマー、または、例えば熱可塑性のデ
ンプン、ヒドロキシカルボン酸のポリエステル(Biopol)、セルロースアセテー
トのような天然物の熱可塑性材料でさえも用いた、ポリマーブレンドを製造する
ことである。
【0029】 難燃剤、顔料、UV吸収剤並びに有機および/または無機フィラーを含む、自
体既知の他の助剤もまた、複合材料に加えて良い。好適な無機フィラーは天然ま
たは合成シリカ(疎水化形態を含むアエロジル型、アモジル(Amosil)型)、Sa
sil および Flavith D(Degussa 製臭気吸収剤)のようなゼオライト、ケイ酸塩
-含有中空マイクロビーズ(Omya 製 Fillite)並びにベントナイト、モンモリロ
ナイト、タルク、カオリナイトおよびケイ灰石のような天然ケイ酸塩である。好
適な顔料は、例えば、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化
チタンおよびカーボンブラックである。さまざまな種類のカーボンブラック(フ
ァーネスブラック、ガスブラック、例えば Degussa 製 Printex 60)は、低濃度
であっても、構成要素を黒く着色し、UV放射から保護する。助剤は、0.1〜
5重量%の濃度で使用される。有機フィラーは、例えば、デンプンおよびデンプ
ン誘導体、コムギタンパク、セルロースパウダーおよびキチン/キトサンパウダ
ーである。
【0030】 上記の油脂化学熱硬化性樹脂を、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維等のような
合成繊維を用いて加工しても、繊維複合材を形成するが、本発明に従って、天然
繊維を使用することが好ましい。亜麻、麻、ワラ、ウッドウール、サイザル、黄
麻、ココナツ、カラムシ、竹、靱皮、セルロース、綿もしくは羊毛繊維を基材と
する短繊維、紡糸、粗紡糸または好ましくは不織布、ニードルパンチ不織布、ラ
ンダムレイド不織布、織物、レイドファブリックもしくは編物の形状のシート状
布地、獣毛またはキチン/キトサンを基材とする繊維およびこれらの組合せの形
状で、天然繊維を使用し得る。
【0031】 本発明の繊維複合材は、既知のいかなる方法によっても、成形加工することが
できる。すべての既知の成形品製造方法に共通する1つの特徴は、固い型の上で
、その中でまたはその間で硬化して複合材料を形成する成形組成物が得られるよ
うに、出発材料である繊維とマトリックスとを組み合せることである。繊維出発
材料は、熱硬化性樹脂の未硬化マトリックスに導入され、圧縮により、まだ低粘
度の熱硬化性樹脂で、完全に湿潤し、コートする。それゆえ、導入される繊維状
材料の性質は、使用される製造方法の決定にとって、重要である。例えば、織物
の形状の強化材料は、押出法に用いられることはないであろう。対照的に、短繊
維は、マトリックス/繊維混合物の押出法またはトランスファー成形の適用のた
めに、著しく好適である。後者の技術は、1成分系の場合に、好ましく使用され
る。マトリックス材料もまた、製造方法により、例えば、硬化前の熱硬化性樹脂
混合物の粘度により、決定される。
【0032】 好適なマトリックス材料の選択は、繊維の種類、繊維中間体によって、とりわ
け硬化速度および表面積によって決められる。繊維の含浸およびマトリックスの
硬化サイクルは、複合材の品質および層同士の結合の両方、特に、層間結合強さ
を決定する。
【0033】 本発明において使用するのに好適な製造技術は、例えば、引抜成形、巻取り技
術による製造、プレス技術および減圧技術、異圧樹脂トランスファー成形(DP
-RTM)、樹脂トランスファー成形(RTM)、プリプレグ技術を含む。
【0034】 本発明を、以下の実施例によって説明する。別に示さない限り、組成物に関す
る量は、すべて質量%である。
【0035】 (実施例) 実施例1:開環生成物の製造 260gのEdenol D81(エポキシ化大豆油、Henkel、エポキシ含量 6.63
%)、155.3gのアクリル酸および1.66gの2,5-ジ-tert-ブチルヒド
ロキノンを、還流冷却器を備えた500ml四ツ口フラスコに計りとり、空気を
15l/hの速度で流し、攪拌しながら120℃まで加熱する。反応は発熱的に
開始し、温度が140℃まで上昇する。混合物は、温度が120℃に達した時か
ら、合計で6時間、反応させる。次いで、空気(15l/h)を流しながら、1
20℃/100mbarで過剰のアクリル酸を留去する(約2時間)。 黄色粘性生成物が得られ、生成物は、エポキシ含量<0.2%、酸価<50、
および20℃粘度=約45,000mPasを有する。 重合禁止剤である2,5-ジ-tert-ブチルヒドロキノンを、例えば、α-トコフ
ェロールで置き換えても良い。
【0036】 実施例2:反応性樹脂の混合物(モノマー混合物) 97%の実施例1のエポキシ化大豆油とアクリル酸との付加物(遊離アクリル
酸を4.1%含有) +3%の遊離アクリル酸 +2%のtert-ブチルペル-(3,3,5-トリメチルヘキサノエート)。 この混合物を、乾燥室に10〜最大30分間、200℃で放置し、硬化させる
。ポリマーは、テフロン(登録商標)板には接着せず、シトカ(Sitka)板には ほんのわずかだけ接着する。他の表面への接着を防止するため、商業的に入手で きる離型剤を使用しても良い。 要求される加工温度によっては、ペルオキシドを早期分解型のもので置き換え
ても良い。そうしても機械的特性には、影響を与えない。 樹脂は、現存する加工機械(プレス機、押出機、含浸ローラー)において、支
障なく加工し得る。
【0037】 実施例3:複合材料 さらに機械的特性を改良するために、繊維を組み込み、樹脂と共に硬化する。
繊維は、200〜2,000g/m2の重量を有するランダム繊維不織布の形状で
ある。 以下の機械的特性は、実施例2の樹脂と37%の亜麻繊維とを用いて得られる
。 引張り強度 σz,Br: 43N/mm2 Eモデュラス Ez : 7207N/mm2 伸び εz,Br: 0.9%
【0038】 実施例4:ヒマシ油(水素化物)と無水マレイン酸との付加物の合成(OH基
への付加) 300gのLoxiol G15(供給者 Henkel、水素化ヒマシ油、ケン化価179)
を、500ml三ツ口丸形フラスコに計りとり、80℃で融解する。脂肪を、1
時間、減圧乾燥する(20mbar)。次いで、62.05gの無水マレイン酸
を加え、その後フラスコ内容物を150℃まで加熱し、窒素ガスシールをする。
反応時間は3時間。初めに、2相が形成されるが、徐々に消失する。わずかな発
熱が観測された。3時間後、再び減圧(20mbar)にし、未反応無水マレイ
ン酸を除去する。 分析: 遊離無水マレイン酸 1.4% 遊離ヒマシ油 28% ヒマシ油脂肪酸 2.9% 他の脂肪酸 1.2% グリセロール 0.9% 生成物は粘性、曇った茶色。
【0039】 実施例5:ヒドロキシル基含有アマニ油と無水マレイン酸との付加物の合成 ヒドロキシル化アマニ油 28.6gの Edenol B 316(アマニ油エポキシド、Henkel)を171.4g
の水と共に実験室用オートクレーブ(容積300ml)内で攪拌し、窒素パージ
を3回行い、220℃で3時間、反応させる。次いで、反応混合物を、ロータリ
ーエバポレーター中において、90℃/20mbarで蒸発させることにより、
濃縮した。 残留エポキシ含量:0.05% 付加物の調製 実施例1の手順に従って、78.6gのヒドロキシル化アマニ油を69.8g
の無水マレイン酸と反応させた。
【0040】 実施例6:エポキシドを用いた無水物付加物の硬化 実施例4の反応生成物(49.4%)を、Edenol B 316(アマニ油エポキシド
)(50.6%)と共に攪拌し、亜麻不織布(全体として、複合材の35%)に
適用し、200℃/30bar加圧下で10分間、架橋させた。 DIN 53455 に従った引張りテスト 引張り強度 16.4MPa 最大伸び 0.88%
【0041】 実施例7 実施例6の手順に従って、実施例5の反応生成物(37%)を、Edenol B 316
(63.0%)と共に攪拌し、亜麻不織布(全体として、複合材の35%)に適
用し、200℃/30bar加圧下で10分間、架橋させた。 DIN 53455 に従った引張りテスト 引張り強度 40.7MPa 最大伸び 2%
【0042】 実施例8〜16 実施例1の開環生成物、コモノマーおよび2%のtert-ブチルペル-(3,3,5
-トリメチルヘキサノエート)の反応性樹脂混合物(モノマー混合物)を、実施
例2の手順に従って調製した。DIN 53455 に従った引張り強度テスト用の試験片
を、これらの混合物から調製した。 引張り強度、引裂き強度および伸びの値から分かるように、これらの硬化反応
性樹脂は、優れた機械的特性を有する。実施例6および7の手順に従って複合材
料を製造することによっても、優れた強度特性を有する複合材を得る。
【0043】 実施例17 実施例1の手順に従って、2%のtert-ブチルペル-(3,3,5-トリメチルヘ
キサノエート)を、アクリル酸-変性エポキシ化アマニ油(Photomer 3082、Henk
el)に加え、混合物を硬化させ、DIN 53455 に従った引張り強度テスト用の試験
片を形成した。以下の強度の値が測定された。 引張り強度 4.843MPa 最大伸び 2.8% 引裂き強度 4.58MPa 破断時伸び 2.64%
【0044】 実施例18 66kgのアマニスタンド油と23.1kgの無水マレイン酸(MA)を攪拌
しながら窒素下200℃まで加熱し、その温度で7時間保持した。窒素を、反応
時間中流した。赤茶色で、澄んだ粘性の無水マレイン酸付加物が形成された。 硬化テストにおいて、558gの無水マレイン酸付加物を27.9gのポリエ
チレングリコール300と混合し、得られた混合物をアルミ皿の中で80℃、1
6時間、硬化させた。完全に硬化したフィルムが得られた。
【0045】 実施例19 MA付加物を、実施例18の手順に従って、66kgの大豆油と23.1kg
のMAから調製した。121.1gのジベンゾイルペルオキシドを、599gの
MA付加物に加え、次いで100℃で12時間、加熱した。茶色の、固くてわず
かにもろいフィルムが形成された。
【0046】 実施例20 脂肪マレイン酸エステルと脂肪エポキシドとの反応 14.6gのエポキシ化アマニ油と0.2gのN-メチルイミダゾールとを3
5.5gの実施例18のアマニ油/MA付加物に加え、混合し、次いで80℃で
3.5時間、アルミ皿の中で加熱した。薄茶色で、固く、わずかにもろい成形品
が得られた。
【0047】 実施例21 重量比10:5.5のアマニ油/MA付加物を、実施例20の手順に従って、
調製した。14.6gのエポキシ化アマニ油を29.5gのMA付加物に加え、
次いで80℃で5時間、硬化させた。オレンジ色で、非常に固く、ほんのわずか
にもろい成形品が得られた。
【0048】 実施例22 大豆油脂肪酸/MA付加物(重量比10:3.5)を調製した。13.9gの
エポキシ化アマニ油と0.2gのN-メチルイミダゾールとを30gの付加物に
加え、次いで150℃で1時間、硬化させた。黄色で、わずかに曇った、可撓性
で弾性の成形品が得られた。
【0049】 実施例23 脂肪マレイン酸エステルとビスフェノールAジグリシジルエーテルとの反応(
脂肪と合成エポキシドとの組合せの例) 27.8gのビスフェノールAジグリシジルエーテルと0.2gのN-メチル
イミダゾールとを30.0gのアマニ油脂肪酸/MA付加物(重量比10:6.
67)に加え、次いで150℃で1時間、加熱した。暗褐色で、固く、澄んだ成
形品が得られた。
【0050】 実施例24 脂肪アミンの製造 736.6gのエポキシステアリン酸メチルエステルと1731.8gのジプ
ロピレントリアミンとを、三ツ口フラスコ内で一緒に加熱した。生じたメタノー
ルを、水分離器を介して、200℃で留去した(100ml)。次いで、混合物
を、200℃で5時間、攪拌し、黄色で澄んだ液体を形成した。過剰のアミンを
高減圧(0.08mbar)下、釜残温度を200℃まで上昇させ、留去した。
黄色-オレンジの、粘性で澄んだ物質(脂肪アミンA)が得られた。 841.4gのエチレンジアミンを同様に三ツ口フラスコに導入し、855.
1gのエポキシ化大豆油を1時間かけて、100〜130℃で、滴加した。12
5〜130℃でさらに5時間反応後、過剰のアミンを、減圧下150℃で、留去
した。薄茶色でペースト状の物質(脂肪アミンB)が得られた。 10.0gの脂肪アミンAを、17.1gのアマニ油/MA付加物(10:1
1.1)と混合し、得られた混合物をアルミビーカー中150℃で硬化させた。
固い成形品が、直ちに形成された。 25.0gの脂肪アミンBを同様にアルミビーカー内で、大豆油/MA付加物
(10:3.5)と混合した。重合が直ちに生じ、固い成形品が形成された。
【0051】 実施例25 46.2gの大豆油/MA付加物(10:3.5)を、アルミビーカー内で、
3.4gのジエチレントリアミンと混合した。重合が直ちに生じ、黄色の成形品
が形成された。
【0052】 実施例26 244.3gのエポキシ化大豆油を、287.7gのダイマー脂肪酸および0
.2gのトリフルオロメタンスルホン酸と混合し、85℃で1時間、加熱した。
固くて可撓性の成形品が形成された。
【0053】 実施例18〜26は以下のことを示す。多数の油脂化学反応生成物は、1また
は2成分熱硬化性樹脂マトリックスポリマーとしての使用に好適であり、複合材
料を形成するために、対応する天然繊維を用いて非常に都合良く加工することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 101/00 C08L 101/00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),AU,BG,B R,BY,CA,CN,CZ,EE,HU,ID,IL ,IS,JP,LT,LV,MD,MX,NO,NZ, PL,RO,RU,SG,SI,SK,TR,UA,U S (72)発明者 ミヒャエル・シュクヴィールツ ドイツ連邦共和国デー−40764ランゲンフ ェルト、キルシュシュトラーセ32アー番 (72)発明者 カイ・ベーゲ ドイツ連邦共和国デー−40217デュッセル ドルフ、エリーザベトシュトラーセ76番 Fターム(参考) 4F072 AA01 AA07 AB03 AD25 AD37 AE03 AF26 AL02 AL04 AL16 AL17 4J002 AH00Y CD16W CF21X FA04Y GA00 GC00 GG00 GL00 GM00 GN00 GQ00

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリックス材料が本質的に油脂化学熱硬化性樹脂からなる
    ことを特徴とする、天然繊維とマトリックス材料を基材とする繊維複合材。
  2. 【請求項2】 油脂化学熱硬化性樹脂がエポキシ化脂肪を基材とすることを
    特徴とする請求項1に記載の複合材料。
  3. 【請求項3】 油脂化学熱硬化性樹脂が、短鎖オレフィン性不飽和カルボン
    酸および任意に他のオレフィン性不飽和コモノマーによるエポキシ化脂肪の開環
    生成物から製造されることを特徴とする請求項2に記載の複合材料。
  4. 【請求項4】 オレフィン性不飽和カルボン酸が、アクリル酸、メタクリル
    酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸またはこれらの混合物から
    なる群から選ばれることを特徴とする請求項3に記載の複合材料。
  5. 【請求項5】 他のコモノマーが請求項4記載の不飽和カルボン酸、それら
    と C1-30 アルコール、好ましくはC10-22 アルコールとのエステル、およびア
    リルエステル、またはビニルアセテート、ビニルプロピオネートもしくはビニル
    ベルサテート、ビニルラウレートのようなビニルエステルまたはスチレン、ジビ
    ニルベンゼンまたはこれらの混合物からなる群から選ばれることを特徴とする請
    求項3または4に記載の複合材料。
  6. 【請求項6】 油脂化学熱硬化性樹脂が、不飽和無水物を出発脂肪酸の分離
    したおよび/または共役した二重結合にエン付加またはディールズ-アルダー付
    加させることにより製造した無水物-変性脂肪酸を基材とすることを特徴とする
    請求項1に記載の複合材料。
  7. 【請求項7】 油脂化学熱硬化性樹脂が、ヒドロキシル基含有脂肪と無水カ
    ルボン酸との反応生成物から製造されることを特徴とする請求項1に記載の複合
    材料。
  8. 【請求項8】 無水カルボン酸が、無水マレイン酸、無水コハク酸、無水シ
    トラコン酸、無水イタコン酸、無水フタル酸、無水トリメリト酸、無水4-シク
    ロヘキサン-1,2-ジカルボン酸および無水ナフタレン-1,8-ジカルボン酸、無
    水アジピン酸およびこれらの混合物からなる群から選ばれることを特徴とする請
    求項6または7に記載の複合材料。
  9. 【請求項9】 ヒドロキシル基を含む脂肪として、ヒドロキシル基を含有す
    るまたはヒドロキシル化されたトリグリセリド、ジグリセリド、ダイマージオー
    ルまたはこれらの混合物を使用することを特徴とする請求項6〜8のいずれかに
    記載の複合材料。
  10. 【請求項10】 マトリックス材料が2成分系であり、第1成分がカルボキ
    シル基および/または無水カルボン酸基を含む脂肪誘導体であり、第2成分が低
    分子量ポリオール、ヒドロキシル基含有脂肪、合成ポリエポキシドおよび/また
    はエポキシド含有脂肪であることを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載の
    複合材料。
  11. 【請求項11】 マトリックス材料が2成分系であり、第1成分がエポキシ
    化された脂肪および任意に合成ポリエポキシドを含み、第2成分が合成無水カル
    ボン酸、合成ポリカルボン酸、合成ポリアミンまたはアミン脂肪であることを特
    徴とする請求項2に記載の複合材料。
  12. 【請求項12】 天然繊維が、亜麻、麻、ワラ、ウッドウール、サイザル、
    黄麻、ココナツ、カラムシ、竹、靱皮、セルロース、綿もしくは羊毛繊維を基材
    とする短繊維、不織布、ニードルパンチ不織布、ランダムレイド不織布、織物、
    レイドファブリックもしくは編物の形状のシート状布地、獣毛またはキチン/キ
    トサンを基材とする繊維およびこれらの組合せから選ばれることを特徴とする請
    求項1〜11のいずれかに記載の複合材料。
  13. 【請求項13】 乗物および航空機組立てのための構成要素の製造、建築産
    業、窓製造業、家具産業、電子産業、スポーツ用具、玩具、機械組立て、包装産
    業、農業または安全部門のための、請求項1〜12のいずれかに記載の複合材料
    の使用。
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