JP2002521188A - インフレーションに適用するのに有用な押出熱可塑性発泡体 - Google Patents

インフレーションに適用するのに有用な押出熱可塑性発泡体

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JP2002521188A JP2000562127A JP2000562127A JP2002521188A JP 2002521188 A JP2002521188 A JP 2002521188A JP 2000562127 A JP2000562127 A JP 2000562127A JP 2000562127 A JP2000562127 A JP 2000562127A JP 2002521188 A JP2002521188 A JP 2002521188A
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Abstract

(57)【要約】 フィルター要素ハウジング内に取り付けられたフィルター要素であって、該フィルター要素が、実質的にセル壁とセルストラット(strut)の構造、50パーセント以上の連続気泡全含有量、1.5ミリメートル以下の平均セル径、および6×10-132以上の透過係数を有する押出連続気泡熱可塑性発泡体、ならびに任意に該発泡体の保持手段を含む該フィルター要素、および該フィルター要素に液体またはガスを通すことを含む濾過方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、優れた透過率を示す押出連続気泡熱可塑性発泡体にガスまたは液体
のいずれかまたは両方を連続的に通すことによるガス又は液体の濾過方法に関す
る。
【0002】 先行技術は濾過に適用する場合に用いることができる種々の連続気泡発泡体に
ついて述べている。それら発泡体には熱硬化性発泡体と熱可塑性発泡体の両者が
ある。開示された熱硬化性発泡体には米国特許第3,873,281号;第4,
212,737号:第4,303,533号;および第4,099,943号に
記載されているものがある。開示された押出熱可塑性発泡体には米国特許第4,
384,032号および第4,427,548号ならびに英国特許第1,100
,727号に記載されているものがある。開示された熱可塑性エマルションポリ
マー発泡体には“Polymeric Foam Materials on
Filtration Media”,Filtration and Sep
aration,Z.Blumgara,March 1995,pages
245−251に記載されているものがある。
【0003】 連続気泡発泡体は、他の物質、とりわけ不織布繊維物質に比べて性能上の欠点
があるため工業的には濾過用に広く用いられていない。この性能の欠点の種類は
発泡体の構造によって異なる。
【0004】 連続気泡熱硬化性発泡体は工業的にある種の濾過用途に用いられているが、重
大な性能の限界を有している。通常の連続気泡熱硬化性発泡体は網状の(主とし
てセル支材であってセル壁を有しない)セル構造を有し、120マイクロメート
ルを上回る平均セル径の範囲内で製造することができる。セルストラット(ce
ll strut)を有するがセル壁を有しない発泡体が、Klempnerお
よびFrisch著、Handbook of Polymeric Foam
s and Foam Technology,Hanser Publish
ers(版権)(1991),page 23,Figure 2aに図示され
ている。この種の工業的発泡体は0.3−0.5マイクロメートルの粒径に対し
て比較的高捕捉性(70−90パーセント)を示すが低効率(<20パーセント
)である。これら発泡体は大きな粒子を効率的に濾過するが小さな粒子は効率的
に濾過しない。該発泡体は概して芝地もしくは戸外設備の大きな粒子あるいは石
用の空気フィルター、または前置フィルターとして用いるのがよい。可溶性塩類
の浸出によって製造された市販の微孔質ウレタン発泡体がある。気孔径は僅か2
7ミクロンと宣伝されているが、気孔率は最高80パーセントに過ぎない。この
不十分な気孔率は不十分な透過率をもたらし、おそらく寿命の達成能力を短くす
るであろう。連続気泡エマルションポリマー発泡体は濾過への適用に有効な工業
的用途を見出していない。低密度連続気泡エマルションポリマー発泡体は典型的
に網状の(主としてセルストラットであってセル壁を有しない)セル構造であっ
て、10マイクロメートル以下の極めて小さなセル径まで製造することができる
。該網状セル構造の連続性は小さな粒子が容易に通過できるので、期待される濾
過効率および能力を制限する。その前後に圧力降下を加えるときには該構造は通
常機械的に壊れ易くもありかつ撓みおよび/または圧縮も受け易い。
【0005】 連続気泡押出ポリマー発泡体は濾過への適用に有効な工業的用途を見出してい
ない。連続気泡押出熱可塑性発泡体は典型的にセルストラット(strut)と
セル壁との両者によって実質的に形成される比較的硬質のセル構造を有する。濾
過の用途に有用なものとして開示された先行技術の押出発泡体は、その比較的低
い透過率のために同等の効率を有する多孔質不織布繊維物質よりも大きな圧力降
下を示した。先行技術の発泡体は、比較的大きな連続気泡含有量、すなわち連続
気泡が90−100パーセントのものでさえも、典型的にそのセル壁内の比較的
小さなセルおよび全体にわたり不十分なセル発生レベルを有する。したがって該
発泡体は比較的低い透過率を示す。低透過率は発泡体の厚さが一定の場合には大
きな圧力降下につながる。
【0006】 実質的にセル壁とセルストラット(strut)の両者によって形成された比
較的硬質のセル構造を有し、かつ液体およびガスに対して比較的高透過率を示す
押出連続気泡熱可塑性発泡体を有することが望ましいと思われる。また一定の望
ましい効率、能力、および/または発泡体の厚さに対して低い圧力降下を示す発
泡体を有することも望ましいと思われる。さらに0.3−0.5マイクロメート
ルの小さな粒子を濾過する場合に優れた効率を示す発泡体を有することが望まし
いと思われる。
【0007】 本発明はフィルター要素ハウジング内に取り付けられたフィルター要素を提供
し、該フィルター要素は実質的にセル壁とセルストラット(strut)の構造
、50パーセント以上の連続気泡全含有量、1.5ミリメートル以下の平均セル
径、および6×10-132以上の透過係数を有する押出連続気泡熱可塑性発泡体
、ならびに任意に該発泡体の保持手段を含むフィルター要素である。
【0008】 本発明はフィルター要素ハウジング内に取り付けられたフィルター要素に液体
またはガスを通すことを含む濾過方法を提供し、該フィルター要素は実質的にセ
ル壁とセルストラット(strut)の構造、50パーセント以上の連続気泡全
含有量、1.5ミリメートル以下の平均セル径、および6×10-132以上の透
過係数を有する押出連続気泡熱可塑性発泡体、ならびに任意に該発泡体を保持す
る手段を含むフィルター要素である。
【0009】 また本発明によって、実質的にセル壁とセルストラット(strut)の構造
、50パーセント以上の連続気泡全含有量、1.5ミリメートル以下の平均セル
径、および6×10-132以上の透過率を有する押出連続気泡熱可塑性発泡体に
液体またはガスを通すことを含む濾過方法も提供される。
【0010】 本発明はフィルター要素ハウジング内に取り付けられたフィルター要素を提供
する。フィルター要素ハウジングはガスや液体のような流体の濾過を含む種々の
用途において技術的に周知である。本発明のフィルター要素は実質的に発泡体自
体であるか、または該フィルター要素が該発泡体を保持する保持手段を用いるこ
とができる。この保持手段はプラスチック、金属、木材、紙等を含む技術的に公
知の物質であることができる。
【0011】 本発明のフィルター要素および濾過方法は液体およびガスのいずれに対しても
すぐれた濾過性能を示すある種の押出連続気泡熱可塑性発泡体を使用する。発泡
体は、実質的にセルストラット(strut)/セル壁構造を有する発泡体に対
して期待されると思われる以上のすぐれた透過率を示す。この優れた透過率によ
って該発泡体は通常の商用、住宅用、および工業用濾過用途に有効なものとなる
【0012】 押出連続気泡発泡体は空気に対して6×10-132以上、または1.44×1
-122以上、望ましくは3×10-122以上、より望ましくは4.28×10 -122以上、好ましくは8×10-122以上、より好ましくは1.6×10-11
2以上、さらにより好ましくは1.6×10-112以上の透過係数を示す。透
過率は下式によって求められる。
【0013】
【化1】
【0014】 式中:A=面積(平方メートル(m2)) Q=空気の容積流量(立方メートル/秒(m3/sec)) P=差圧(パスカル(Pa)) L=発泡体の厚さ(メートル(m)) μ=空気の動粘度(ニュートン・秒/平方メートル(Ns/m2)) Ke=透過係数(平方メートル(m2)) 上式はDerek B.Purchas著Handbook of Filt
er Media,1st Edition,Elsevier Science
Ltd.(版権)1996,pages 488−489に記載されている。
透過率の数値に関する本明細書の説明において、「透過率」と「透過係数」とい
う用語が場合により互換的に用いられることを理解する必要がある。
【0015】 特定理論に拘束されるわけではないが、本発明に有用な押出発泡体においてそ
の優れた透過率はその特異の発泡体構造に由来すると思われる。該発泡体は実質
的にセル壁とセルストラット(strut)とを共に有する連続気泡構造を有し
、そこにおいて該セル構造は下記のいずれかまたは組合せを形成する:セル壁内
の気孔の高発生率、セル壁内のセルの大きなサイズ、押出方向に概ね垂直および
水平方向で、気孔を内包するセル壁の高比率、および目標を外れるかまたは実質
的に外れるセル壁の低比率。先行技術の押出濾過発泡体は、本発明の方法に用い
られる発泡体の場合に本明細書に開示された透過率を得るのに必要な程度のこれ
ら構造上の特徴を欠いている。優れた透過率は効率、能力、圧力降下、および発
泡体の厚さに関して優れた設計上の適応性を与える。
【0016】 本発明に有用な押出発泡体は先行技術の網状発泡体に比べて優れた性能上の利
点をもたらす。本発明の方法の発泡体の実質的にセル壁/セルストラット(st
rut)のセル構造は液体またはガスが通り抜けるための比較的曲がりくねった
気孔通路をもたらし、かつかなりのポケット、隙間、および粒子がつかえること
がある表面部分を生じる。そのセル構造は網状発泡体に比べて効率、能力、圧力
降下、および発泡体の厚さの点で優れた設計上の適応性を与える。
【0017】 ASTM D2856−Aによれば、発泡体は50パーセント以上、好ましく
は70パーセント以上、より好ましくは90パーセント以上、もっとも好ましく
は95パーセント以上の連続気泡含有量を有する。連続気泡含有量が増大するに
つれて透過率は向上することができる。
【0018】 本発明は発泡体の広範囲のセル径に対して有効である。ASTM D3576
−77によれば、発泡体は望ましくは1.5ミリメートル以下、より望ましくは
1ミリメートル以下、好ましくは0.1ミリメートル以下、より好ましくは0.
01から1.0ミリメートル(10から1000マイクロメートル)の平均セル
径を有する。ASTM D3576−77によれば、1つの有用な発泡体の態様
は0.2から0.7ミリメートル(200から700マイクロメートル)の平均
セル径を有する。ASTM D3576−77によれば、他の有用な発泡体の態
様は0.01から0.07ミリメートル(10から70マイクロメートル)の平
均セル径を有する。
【0019】 発泡体は0.1から50マイクロメートルの平均流動気孔径(m.f.p.d
.)を有することができる。m.f.p.d.の所望のレベルは濾過される微粒
子のサイズ、濾過される媒質(液体またはガスもしくは両方)、所望の効率レベ
ル、および所望の圧力降下レベルによって変わる。有用なm.f.p.d.の範
囲には0.1マイクロメートル以上、1マイクロメートル以上、5マイクロメー
トル以上、10マイクロメートル以上、および15マイクロメートル以上がある
。平均セル径とm.f.p.d.とは、平均セル径が発泡体中の平均セル寸法に
関係し、m.f.p.d.が、全空気流の半分は平均気孔径よりもサイズが大き
い気孔から生じ、半分は平均気孔径よりも小さい気孔から生じる平均気孔径に関
係するという点で異なる。m.f.p.d.は、PMI(Porous Mat
erials,Inc.)製Perm Porometer 200 PSIの
ような自動化ポロメーターを用い、Fluoroinert FC−40(Si
gma Chemical Corp.)のようなペルフルオロ化合物C5−1
8流体により求めることができる。
【0020】 別の態様の好ましい範囲には3から8マイクロメートル、8から20マイクロ
メートルおよび20から50マイクロメートルのm.f.p.d.範囲がある。 広範囲の効率を示す発泡体が本発明において可能である。特定効率レベルまた
は範囲は所望の工業用途によるであろう。典型的には、効率が40から実質的に
100パーセントにおよび、そして空気流の場合にはその中間の或る点に及ぶ。
効率はシングルパス・チャレンジ・テスト(single− pass cha
llenge test)の2つの方法の1つによって求めることができる。A
STM2986−71においては、エーロゾル発生器によって0.3ミクロンの
DOP粒子の単分散エーロゾルを発生させる。該エーロゾルを10fpm(5m
/sec)で試料に通す。フィルター前後の粒子カウンターを用いて透過値を測
定する。 透過値Pは下記によって定義される: P=(下流の粒子濃度/上流の粒子濃度) 効率Eは1から透過値を引いた値、すなわちE=1−Pと定義される。
【0021】 第2の方法は多分散エーロゾル濃度の生成およびサイズ識別検知器による粒子
濃度の測定を含む。透過値及び効率は前記と同様に測定する。 この場合のデータに用いられる試験方法はNaCl及びKCl溶液の多分散エ
ーロゾルを利用した。粒子はTSI incorporated製AT300生
成機によって生成させた。効率を求めるにはHIAC/Royco 5109粒
子カウンターを使用した。効率は面速度の範囲にわたり測定した。面速度は容積
流量をフィルター媒体の断面積で除した値である。報告値は毎分10フィートの
面速度において行われる。
【0022】 本発明に用いるための発泡体の望ましい効率は0.3マイクロメートルの粒径
に対して40パーセント以上、0.3マイクロメートルの粒径に対して90パー
セント以上、0.3マイクロメートルの粒径に対して99パーセント以上である
。高能率フィルターの好ましい効率は0.3マイクロメートルの粒径に対して9
9.991パーセント以上である。1つの態様における効率の好ましい範囲は0
.3から0.5マイクロメートルの粒径に対して40から70パーセントまたは
それ以上である。
【0023】 ASTM D−1622−88によれば、発泡体は、好ましくは16から25
0キログラム/立方メートル(kg/m3)、より好ましくは25から100k
g/m3の密度を有する。
【0024】 本発明の1つの有用な態様は、実質的にセル壁とセルストラット(strut
)の構造、50パーセント以上(好ましくは90パーセント以上)の連続気泡全
含有量、および0.1ミリメートル(100マイクロメートル)以下の平均セル
径を有する押出発泡体を使用する。公知の押出発泡体フィルターの場合にはサイ
ズが小さすぎる粒子に対してこのようなセル径の発泡体はガスや液体を濾過する
ことができるので、該発泡体は有用である。小さなセル径を伴う発泡はより薄い
セル壁を生じさせ、該セル壁は発生レベルとセル径のいずれに関してもより容易
に内部に気孔を形成させることができる。フィルターとしてのこのような発泡体
の使用はこれまで当該技術分野では知られていない。
【0025】 他の有用な態様において、本発明は実質的にセル壁とセルストラット(str
ut)の構造、50パーセント以上の連続気泡全含有量、0.1ミリメートル(
100マイクロメートル)以上の平均セル径、および10マイクロメートル以上
の平均流動気孔径を有する押出発泡体を使用する。このようなセル径の発泡体は
、0.3から0.5マイクロメートルのサイズの粒子に対して、空気に対する1
.6×10-112以上の透過係数とともに空気に対する適度の効率レベル(4か
ら70パーセント)でガスや液体を濾過することができるので、該発泡体は有用
である。このような発泡体の使用はこれまで濾過技術分野では知られていない。
【0026】 本発明の方法に有用な別の発泡体態様を下記表1に示す。明らかなように、該
発泡体は一連の望ましい物理的性質および性能のパラメーターを有することがで
きる。#1の発泡体は性能の点で概してHEPA不織布繊維フィルターの発泡体
に対応する。#2の発泡体は性能の点で概して98パーセントのASHRAEフ
ィルターを必要とする用途に典型的に用いられる不織布繊維フィルターの発泡体
に対応する。#3の発泡体は性能の点で概して60−70パーセントのASHR
AEフィルターを必要とする用途に典型的に用いられる不織布繊維フィルターの
発泡体に対応する。
【0027】
【表1】
【0028】 本発明に有用な発泡体のセル構造の顕微鏡写真には1998年6月11日出願
の米国特許出願第09/096,029号の図1−5に示されているものがある
。該発泡体はシート、プランク、プリーツ、チューブ、ロッド、またはシリンダ
ーのような当該技術分野で公知の物理的形状をとることができる。望ましいシー
ト状発泡体には断面の厚さが0.375インチ未満のものがある。望ましいプラ
ンク状発泡体には断面の厚さが0.375インチ(0.95cm)以上を有する
ものがある。有用なシート状発泡体は押出したプランク状発泡体をナイフまたは
加熱ワイヤで2つ以上の層またはシートに薄く剥ぐかまたはスライスすることに
よってつくることができる。発泡体の連続気泡構造をより良く露出させるために
、発泡体のスキン層をスライスするか、薄く剥ぐか、削り取るか、または別のや
り方で除去するのが望ましい。
【0029】 本発明の方法は種々の通常の住宅用、工業用、及び農業用液体/ガスフィルタ
ー用に有用である。液体フィルター用には水フィルター、工業用及び農業用廃液
/流出液および/またはリサイクルフィルター、薬品フィルター、オイルフィル
ター、ならびに逆流置換フィルターがある。適当なガス濾過用には炉及び空調機
の空気取り入れ口、工業用空気循環及びブロアーシステム、住居用空気清浄器、
集塵および除塵システム、ヒューム及び蒸気排出制御システム、圧縮空気システ
ム、ならびに呼吸マスクがある。有用な工業用途はバグハウスフィルターとして
用いられる軟質バッグに成形されるシート発泡体である。発泡体は他のフィルタ
ー材料の上流の前置フィルターとしても有用である。
【0030】 図1はガスまたは液体用の円筒形フィルター10を示す。円筒10はフィルタ
ー10の一端から他端に延びるチャンネル12を形成する。図示のように、濾過
される液体またはガスは加圧されてオリフィス14からシリンダー10に入るこ
とができる。液体またはガスは加圧されてオリフィス16から円筒10に入るこ
ともでき、あるいはまたオリフィス14のためにオリフィス16を塞ぐこともで
きる。液体またはガスはチャンネル12に入ると、円筒形発泡体媒体18に半径
方向に押し込まれて濾過を行う。図1に示すような円筒形フィルターは典型的に
住宅用、工業用、及び農業用の円筒形カートリッジに工業的に用いられる。この
ような円筒形フィルターの1つの態様は外径(発泡体媒体直径)が約3インチ(
7.62センチメートル)で内径(チャンネル直径)が約1インチ(2.54セ
ンチメートル)である。
【0031】 図2は長さ方向に連続的に折り畳まれて内部にひだ24を形成するシート状発
泡体媒体22を有するひだ付きフィルター20を示す。ガスまたは液体は加圧さ
れてフィルター20に押し込まれて濾過を行う。ひだ付きフィルターの他の態様
はひだの内部にひだを有するフィルター(図示せず)である。言い換えると、該
フィルターは比較的大きな一次ひだと一次ひだ内部の比較的小さな二次ひだとを
有すると思われる。ひだ付き構造を用いるとより大きな面積及び容積の発泡体媒
体にガスまたは液体を触れさせることができる。ひだ付きフィルターは通常家庭
用及び工業用炉の空気取り入れ口に用いられる。
【0032】 図3はガスまたは液体流に対向する面または表面36から部分的に延びる複数
又は多数のせん孔34を有する発泡体媒体32を有するフィルター30を示す。
このようなせん孔の存在は発泡体媒体前後の圧力降下を減少させることができる
にもかかわらず厚い発泡体によって与えられる効率及び能力の利点の多くをもた
らす。あるいはまた、該発泡体(図示せず)はガスまたは液体流方向の面又は表
面から部分的に延びるせん孔を有することもできる。その場合には、せん孔はガ
スまたは液体流が触れる表面積を効果的に増大して、濾過効率及び能力を高める
ことができる。
【0033】 濾過は押出方向または横断(垂直または水平)方向の、もしくは該三方向を組
合せた押出発泡体により行うことができる。 望ましくは、発泡体はその中に勾配を有するように製造および/または加工す
ることができ、その場合には発泡体のセル構造のm.f.p.d.がフィルター
の1つの面から対向面まで変動する。たとえば、発泡体は勾配を有することがで
き、その場合にはm.f.p.d.が比較的高い値から比較的低い値に変動する
かまたはその逆に変動する。液体またはガスは、フィルターの所望の機能及び性
能によって、高m.f.p.d.領域から低m.f.p.d.領域にまたはその
逆の方向に移行することができる。典型的には、液体またはガスは高m.f.p
.d.領域から低m.f.p.d.領域に移行され、従って大きな粒子がまず濾
別されて小さい気孔を塞ぐ恐れは少なく、ついでその後小さい粒子が低m.f.
p.d.領域で濾過される。
【0034】 内部にm.f.p.d.勾配を有する発泡体を作るのに好ましい方法は断面の
厚さが10ミリメートル以上の厚板状発泡体を押出すことである。厚い押出発泡
体は典型的に断面の位置によって密度、セル径、及び気孔径のような物理的性質
の異なるセル構造を示す。密度は典型的に中心領域からスキン領域へと増大する
。セル径および気孔径は典型的に中心領域からスキン領域へと減少する。押出発
泡体は発泡体の一定領域で切断またはスライスして、所望の勾配のセル構造の発
泡体部分を生成させることができる。
【0035】 望ましくは、技術的に公知の手段により発泡体を帯電させることによって濾過
の効率及び能力を高めることができる。帯電剤(electrostatic
agents)は発泡体の製造中にポリマー樹脂に添加するかまたは発泡体内面
に付着させることができる。発泡体内面をコロナ放電またはプラズマ処理に曝露
することもできる。濾過を行っている時に発泡体を静電界に曝露することもでき
る。処理法に関係無く、発泡体全体を処理するか又は単にその中の1つ以上の面
又は領域を処理することもできる。
【0036】 押出熱可塑性発泡体は、熱可塑性物質を加熱して可塑化または溶融ポリマー物
質とし、その中に発泡剤を含ませて発泡可能なゲルとし、そしてダイからゲルを
押出して発泡体生成物を生成させることによって通常調製される。発泡剤との混
合に先立って、ポリマー物質をそのガラス転移温度または融点以上の温度に加熱
する。発泡剤は押出機、混合機、配合機等のような技術的に公知の手段によって
融成ポリマー物質中に添加または混合することができる。発泡剤は、融成ポリマ
ー物質の実質的な膨張を阻止しそして発泡剤をその中に概ね均一に分散させるだ
けの高圧で融成ポリマー物質と混合する。任意に核剤をポリマー融成物にブレン
ドするかまたは可塑化もしくは溶融前にポリマー物質とドライブレンドすること
ができる。発泡可能なゲルは典型的に発泡体の物理的特性を最適にするかまたは
所望の物理的特性を達成させるために低温に冷却する。ゲルは押出機又は他の混
合装置もしくは別の冷却機で冷却することができる。ついでゲルを所望の形状の
ダイから減圧または低圧帯域に押出すかまたは移送して発泡体を生成させる。低
圧帯域は、ダイから押出す前に発泡可能なゲルが保たれている圧力よりも低い圧
力にある。この低圧は過圧または減圧(真空)であることができるが、大気圧レ
ベルにあるのが好ましい。押出物がダイから出て膨張すると、気孔の生成および
連続気泡の形成を助けるために機械的手段により発泡体を任意に伸張させる。伸
張については後述する。
【0037】 連続気泡熱可塑性発泡体の押出を助けるために、熱可塑性物質に用いられる主
要ポリマーとは異なるポリマーを用いるのが有利であろう。主要ポリマーとは異
なるポリマーを少量用いると連続気泡含有量の増大が強調される。たとえば、ポ
リスチレン発泡体をつくる場合には、少量のポリエチレンまたはエチレン/酢酸
ビニルコポリマーを用いることができる。ポリエチレン発泡体をつくる場合には
、少量のポリスチレンを用いることができる。好ましい種々のポリマーに関する
有用な教示が米国特許出願第08/880,954号に見られる。押出連続気泡
熱可塑性発泡体は該特許記載の一般的押出の教示によって作ることができ、そし
て任意に押出物が押出ダイから出て膨張するときに押出物を伸張させる付加的な
加工工程に曝露して発泡体を生成させることができる。伸張は気孔を内包するセ
ル壁の相対的比率を高めかつ/または存在する気孔の平均サイズを大きくするこ
とができる。伸張に関する広範な教示が1997年6月11日出願の米国特許出
願第60/049181号および1998年6月11日出願の米国特許出願第0
9/096,029号に見られる。
【0038】 発泡体は成形するかまたは発泡させて十分な透過度を有する連続気泡発泡体と
することができる任意の熱可塑性樹脂で作ることができる。有用な熱可塑性樹脂
は天然及び合成有機ポリマーを含むことができる。適当なプラスチックはポリオ
レフィン、ポリ塩化ビニル、アルケニル芳香族ポリマー、セルロース系ポリマー
、ポリカーボネート、デンプン系ポリマー、ポリエーテルイミド、ポリアミド、
ポリエステル、ポリ塩化ビニリデン、ポリメチルメタクリレート、コポリマー/
ポリマーブレンド、およびゴム変性ポリマーを含むことができる。適当なアルケ
ニル芳香族ポリマーにはポリスチレンおよび、スチレンと他の共重合可能なモノ
マーとのコポリマーがある。
【0039】 極めて望ましい態様の中には、熱可塑性物質が重合形態において50重量パー
セント以上のアルケニル芳香族モノマー単位を含むか、熱可塑性物質が重合形態
において50重量パーセント以上のエチレン性モノマー単位を含むか、熱可塑性
物質が重合形態において50重量パーセント以上のプロピレン性モノマー単位を
含むか、または熱可塑性物質が重合形態において50重量パーセント以上のエス
テルモノマー単位を含む態様がある。
【0040】 望ましくは、発泡体は部分的または実質的に生分解性の熱可塑性物質から発泡
させることができる。有用なポリマーにはセルロース系ポリマー、デンプン系ポ
リマーおよび、デンプン系ポリマーとフェノキシエーテルポリマーとのブレンド
がある。
【0041】 とくに有用な熱可塑性発泡体はアルケニル芳香族ポリマー物質を含む。適当な
アルケニル芳香族ポリマー物質にはアルケニ芳香族ホモポリマー及び、アルケニ
ル芳香族化合物と共重合可能なエチレン性不飽和コモノマーとのコポリマーがあ
る。アルケニル芳香族ポリマー物質はさらに小比率の非アルケニル芳香族ポリマ
ーを包含することができる。アルケニル芳香族ポリマー物質は1種以上のアルケ
ニル芳香族ホモポリマー、1種以上のアルケニル芳香族コポリマー、各1種以上
のアルケニル芳香族ホモポリマーとコポリマーとのブレンド、または前記のいず
れかと非アルケニル芳香族ポリマーとのブレンドのみからなることができる。組
成に関係無く、アルケニル芳香族ポリマー物質は50重量パーセント以上、好ま
しくは70重量パーセント以上のアルケニル芳香族モノマー単位を含む。もっと
も好ましくは、アルケニル芳香族ポリマー物質がもっぱらアルケニル芳香族モノ
マー単位からなる。
【0042】 適当なアルケニル芳香族ポリマーにはスチレン、アルファメチルスチレン、エ
チルスチレン、ビニルベンゼン、ビニルトルエン、クロロスチレン、及びブロモ
スチレンのようなアルケニル芳香族化合物から誘導されるポリマーがある。好ま
しいアルケニル芳香族ポリマーはポリスチレンである。C2-6アルキル酸および
エステル、イオノマー誘導体、ならびにC4-6ジエンのような少量のモノエチレ
ン性不飽和化合物をアルケニル芳香族化合物と共重合させることができる。共重
合可能な化合物の例にはアクリル酸、メタクリリ酸、エタクリル酸、マレイン酸
、イタコン酸、アクリロニトリル、無水マレイン酸、アクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−ブチル、メタクリル酸メチ
ル、酢酸ビニルおよびブタジエンがある。有用な発泡体は実質的に(すなわち9
5重量パーセントを上回る)およびもっとも好ましくはもっぱらポリスチレンを
含むことができる。有用な発泡体はサイズ排除クロマトグラフィーによる重量平
均分子量が125,000から300,000、135,000から200,0
00、165,000から200,000、および135,000から165,
000のポリスチレンを含むことができる。
【0043】 有用な押出熱可塑性発泡体にはWO 96/34038に開示されているよう
な連続気泡高含有量および製造方法の押出微孔質アルケニル芳香族ポリマー発泡
体がある。この開示された発泡体は70マイクロメートル以下の平均セル径およ
び70パーセント以上の連続気泡含有量を有する。
【0044】 WO 96/34038に開示された方法において、有用な発泡剤には1,1
−ジフルオロエタン(HFC−152a)、1,1,1−トリフルオロエタン(
HFC−143a)、1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFC−134
a)、クロロジフルオロメタン(HCFC−22)、二酸化炭素(CO2)、及
びジフルオロメタン(HFC−32)がある。好ましい発泡剤はHFC−152
a、HFC−134a、及び二酸化炭素である。前記発泡剤は発泡剤総モル数の
50パーセンチ以上、好ましくは70パーセント以上を占める。残余は他の発泡
剤からなることができる。用いられる発泡剤の量はポリマー100グラム当たり
0.06から0.17グラムモル、好ましくは0.08から0.14グラムモル
、もっとも好ましくは0.08から0.12グラムモルである。比較的少量の発
泡剤の使用によって連続気泡高含有量の発泡体の生成が可能になる。好ましい発
泡温度は118℃から160℃にわたる。とくに大きなサイズの発泡体製造ライ
ンの場合にもっとも好ましい発泡温度は118℃から130℃にわたる。小さな
サイズのラインはさらに高温で走行させる。使用される核剤の量はポリマー樹脂
100重量部当たり0.01から5重量部に及ぶことができる。好ましい範囲は
0.1から3重量部である。
【0045】 大きな平均セル径の他の押出アルケニル芳香族発泡体および製造法がWO 9
6/00258に見られる。ASTM D2856−87によれば連続気泡含有
量は30パーセント以上である。開示された発泡体はASTM D−1622−
88によれば密度が1.5pctから6.0pct(24kg/m3から96k
g/m3)、好ましくは1.8pctから3.5pct(32kg/m3から48
kg/m3)である。本発明の発泡体ばASTM D3576−77によれば平
均セル径が0.08ミリメートル(mm)から1.2mm、好ましくは0.01
mmから0.9mmである。
【0046】 WO 96/00258における発泡体の製造方法において、発泡温度は、独
立セル発泡体(ASTM D2856−87によれば連続気泡含有量が10パー
セント未満)を作る場合よりも比較的高く、118℃から145℃にわたること
ができる。発泡温度は核剤の組成および濃度、発泡剤の組成及び濃度、ポリマー
物質の特性、ならびに押出ダイの構造によって変動する。本発明の連続気泡発泡
体の発泡温度は、実質的に同等の方法において実質的に同等の組成物(ポリマー
物質、核剤、添加剤、および発泡剤を含む)を用いて作られた実質的に同等の密
度及びセル径を有する相当する独立セル発泡体(ASTM D2856−87に
よれば連続気泡が10パーセント未満)の最高の発泡温度よりも3℃から15℃
、好ましくは10℃から15℃高い温度に及ぶ。好ましい発泡温度はアルケニル
芳香族ポリマー物質のガラス転移温度(ASTM D−3418による)よりも
33℃以上高い。もっとも好ましい発泡温度は135℃から140℃である。発
泡体形成ゲルを作るためにポリマー融成物に加えられる発泡剤の量はポリマー1
キログラム当たり0.2から5.0グラムモル、好ましくは0.5から3.0グ
ラムモル、もっとも好ましくは0.7から2.0グラムモルである。前記のよう
な核剤を用いることができる。本発明に有効な気孔径及び気孔発生レベルを有す
るWO96/00258に記載された物理的性質の発泡体を作るには、融点が7
0℃以下のポリオレフィン、エチレン/スチレンインターポリマー、及びスチレ
ン/ブタジエンコポリマーまたは他のゴム状ホモポリマーもしくはコポリマーの
ような種々のポリマーをアルケニル芳香族ポリマー物質中に包含させることが必
要であろう。
【0047】 有用な押出連続気泡熱可塑性発泡体には、米国特許第5,460,818号、
WO96/14233、および1998年3月16日出願の米国特許出願第60
/078091号に記載されているようなスチレン/エチレンインターポリマー
および、該インターポリマーと、アルケニル芳香族ポリマーおよびエチレンポリ
マーとのブレンドからなるものがある。このようなインターポリマーは平均セル
径が100マイクロメートルよりも大きい発泡体を作る場合にとくに有用である
【0048】 押出発泡体を作る場合に、無機充填剤、顔料、酸化防止剤、酸捕捉剤、紫外線
吸収剤、難燃剤、加工助剤、及び押出助剤のような他の添加剤を加えることがで
きる。
【0049】 下記は本発明の実施例であって、限定するものと解してはならない。特に指示
のない場合には、百分率、部、または比率はすべて重量単位である。実施例 本発明に有用な種々の押出熱可塑性発泡体を調製して濾過能力を試験した。
【0050】 発泡体は、それぞれ押出機、混合機、冷却機、および押出ダイを直列に包含す
る2つの装置で調製した。押出機でポリマー及び添加剤を溶融及び混合して、ポ
リマー融成物の形で混合機に移送した。混合機で融成物に発泡剤を加えてポリマ
ーゲルとした。ゲルを冷却機に移送して所望の発泡温度に冷却した。ついでゲル
を膨張させて発泡体とするために、ゲルを大気圧下にある押出ダイ中のオリフィ
スに通した。ダイの出口に発泡板を置き、垂直方向の膨張を抑えて、水平及び押
出方向の膨張を促進させた。
【0051】 サイズ排除クロマトグラフィーによる重量平均分子量が135,000のポリ
スチレン樹脂を使用した。使用した他のポリマーは、スチレンモノマー含有量が
69重量パーセント、スチレンホモポリマー(ポリスチレン)が5重量パーセン
ト未満、及び残余がエチレンモノマー含有量(重量)のエチレン/スチレンイン
ターポリマー(ESI)であった。添加剤には核剤としてのタルク、連続気泡形
成助剤としてのエチレン/酢酸ビニルコポリマー(EVA),および押出潤滑剤
としてのステアリン酸カルシウム(CaSt)が含まれた。
【0052】 使用されたポリマー、添加剤、及び発泡剤のみならず所定の処理条件を表2に
示す。発泡体及び濾過特性を表3に示す。発泡体の密度はASTM D−162
2−88により測定した。発泡体の連続気泡含有量を測定するためにASTM
D2856−Aを用い、セル径はASTMD3576−77により測定した。平
均流動気孔径(m.f.p.d.)はPorous Materials,In
c.(PMI)製Automated Perm Porometer 200
PSIを用いてFluoroinert FC−40化合物により測定した。
試験方法及び設備はPMIの資料のみならずINDA−TEC 1996および
FILTRATION 97(page 12.0)に提出された論文に論議さ
れている。この試験において平均流動気孔径は、試料を通る全空気流の半分が平
均よりも大きい気孔から生じ、空気流の半分は平均よりも小さい気孔から生じる
る気孔径と解釈される。
【0053】 発泡体フィルターの効率及び前後の圧力降下を測定するのに用いた試験方法及
び設備はFiltration and Separation,March
1998 pages 118−122に記載されている。この試験でフィルタ
ーとして用いた連続気泡発泡体は24″×24″で厚さが1.52″から0.1
6″にわたった。試験におけるサンプリング時間は60秒であった。試験ダスト
としてKClの多分散エーロゾルを使用した。効率及び圧力降下は毎分10、2
0、30および40フィートの媒体面速度で測定した。
【0054】
【表2】
【0055】
【表3】
【0056】 本発明の発泡体及び方法の態様を特定細目について示したが、本明細書に示す
新規の教示及び原理の範囲内に完全にありながら、製造方法及び製造業者の希望
にもよるが、種々の変更によって本発明が修正可能なことは理解されるであろう
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明に有用な発泡体フィルターを示す。このフィルター
は円筒形状を有する。
【図2】 図2は本発明に有用な発泡体フィルターの他の態様を示す。この
フィルターはひだ付き発泡体シートの形状をなしている。
【図3】 図3は本発明に有用な液体又はガス用発泡体フィルターの他の態
様を示す。このフィルターは部分的にせん孔されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルター要素ハウジング内に適合するフィルター要素あっ
    て、該フィルター要素が実質的にセル壁とセル支材(cell struts)
    の構造、約50パーセント以上の連続気泡全含有量、約1.5ミリメートル以下
    の平均セル径、および約6×10-132以上の透過係数を有する押出連続気泡熱
    可塑性発泡体、ならびに任意に該発泡体の保持手段を含むフィルター要素。
  2. 【請求項2】 該発泡体が約1.44×10-122以上の透過係数を有する
    請求項1記載のフィルター要素。
  3. 【請求項3】 該発泡体が約3×10-122以上の透過係数を有する請求項
    2記載のフィルター要素。
  4. 【請求項4】 該発泡体が約4.28×10-122以上の透過係数を有する
    請求項3記載のフィルター要素。
  5. 【請求項5】 該発泡体が約8×10-122以上の透過係数を有する請求項
    4記載のフィルター要素。
  6. 【請求項6】 該発泡体が約1.6×10-112以上の透過係数を有する請
    求項5記載のフィルター要素。
  7. 【請求項7】 該発泡体が約4.18×10-112以上の透過係数を有する
    請求項6記載のフィルター要素。
  8. 【請求項8】 該発泡体が約0.1マイクロメートルから約50マイクロメ
    ートルの平均流動気孔径(mean flow pore diameter)
    を有する請求項1ないし7のいずれか1つの項記載のフィルター要素。
  9. 【請求項9】 該発泡体が約1マイクロメートル以上の平均流動気孔径を有
    する請求項1ないし7のいずれか1つの項記載のフィルター要素。
  10. 【請求項10】 該発泡体が約5マイクロメートル以上の平均流動気孔径を
    有する請求項9記載のフィルター要素。
  11. 【請求項11】 該発泡体が約10マイクロメートル以上の平均流動気孔径
    を有する請求項10記載のフィルター要素。
  12. 【請求項12】 該発泡体が約15マイクロメートル以上の平均流動気孔径
    を有する請求項11記載のフィルター要素。
  13. 【請求項13】 該発泡体が約3から約8マイクロメートルの平均流動気孔
    径を有する請求項1ないし7のいずれか1つの項記載のフィルター要素。
  14. 【請求項14】 該発泡体が約8から約20マイクロメートルの平均流動気
    孔径を有する請求項1ないし7のいずれか1つの項記載のフィルター要素。
  15. 【請求項15】 該発泡体が約20から約50マイクロメートルの平均流動
    気孔径を有する請求項1ないし7のいずれか1つの項記載のフィルター要素。
  16. 【請求項16】 該熱可塑性物質が重合形態において50重量パーセント以
    上のアルケニル芳香族モノマー単位を含む請求項1ないし15のいずれか1つの
    項記載のフィルター要素。
  17. 【請求項17】 該熱可塑性物質が重合形態において50重量パーセント以
    上のエチレン性モノマー単位を含む請求項1ないし15のいずれか1つの項記載
    のフィルター要素。
  18. 【請求項18】 該熱可塑性物質が重合形態において50重量パーセント以
    上のプロピレン性モノマー単位を含む請求項1ないし15のいずれか1つの項記
    載のフィルター要素。
  19. 【請求項19】 該熱可塑性物質が重合形態において50重量パーセント以
    上のエステルモノマー単位を含む請求項1ないし15のいずれか1つの項記載の
    フィルター要素。
  20. 【請求項20】 該連続気泡含有量が70パーセント以上である請求項1な
    いし19のいずれか1つの項記載のフィルター要素。
  21. 【請求項21】 該連続気泡含有量が90パーセント以上である請求項20
    記載のフィルター要素。
  22. 【請求項22】 該連続気泡含有量が95パーセント以上である請求項21
    記載のフィルター要素。
  23. 【請求項23】 該発泡体が1ミリメートル以下の平均セル径を有する請求
    項1ないし22のいずれか1つの項記載のフィルター要素。
  24. 【請求項24】 該発泡体が0.1ミリメートル以下の平均セル径を有する
    請求項23記載のフィルター要素。
  25. 【請求項25】 該発泡体が0.01から1.0ミリメートルの平均セル径
    を有する請求項1ないし22のいずれか1つの項記載のフィルター要素。
  26. 【請求項26】 該発泡体が10から70マイクロメートルの平均セル径を
    有するか、または該発泡体が200から700マイクロメートルの平均セル径を
    有する請求項25記載のフィルター要素。
  27. 【請求項27】 該発泡体が100マイクロメートル以上の平均セル径を有
    するフィルター要素。
  28. 【請求項28】 該発泡体が0.3マイクロメートルの粒径に対して40パ
    ーセント以上の効率を有する請求項1ないし27のいずれか1つの項記載のフィ
    ルター要素。
  29. 【請求項29】 該発泡体が0.3マイクロメートルの粒径に対して90パ
    ーセント以上の効率を有する請求項28記載のフィルター要素。
  30. 【請求項30】 該発泡体が0.3マイクロメートルの粒径に対して99パ
    ーセント以上の効率を有する請求項29記載のフィルター要素。
  31. 【請求項31】 該発泡体が0.3マイクロメートルの粒径に対して99.
    991パーセント以上の効率を有する請求項30記載のフィルター要素。
  32. 【請求項32】 該発泡体が0.3から0.5マイクロメートルの粒径に対
    して40から70パーセントまたはそれ以上の効率を有する請求項1ないし27
    のいずれか1つの項記載のフィルター要素。
  33. 【請求項33】 該発泡体の密度が16から250kg/m3である請求項
    1ないし32のいずれか1つの項記載のフィルター要素。
  34. 【請求項34】 該発泡体の密度が25から100kg/m3である請求項
    33記載のフィルター要素。
  35. 【請求項35】 実質的にセル壁とセル支材の構造、50パーセント以上の
    連続気泡全含有量、1.5ミリメートル以下の平均セル径、及び6×10-132 以上の透過率を有する押出連続気泡熱可塑性発泡体に液体またはガスを通すこと
    を含む濾過方法。
  36. 【請求項36】 フィルター要素ハウジング内に取り付けられたフィルター
    要素に液体またはガスを通すことを含む濾過方法であって、該フィルター要素が
    実質的にセル壁とセル支材との構造、50パーセント以上の連続気泡全含有量、
    1.5ミリメートル以下の平均セル径、および6×10-132以上の透過率を有
    する押出連続気泡熱可塑性発泡体、ならびに任意に該発泡体を保持する手段を含
    むフィルター要素である濾過方法。
  37. 【請求項37】 実質的に該押出方向の該発泡体に該液体またはガスを通す
    請求項35または36記載の方法。
  38. 【請求項38】 該押出方向に対して実質的に横方向の該発泡体に該液体ま
    たはガスを通す請求項35または36記載の方法。
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