JP2002520614A - 音響モニタを用いた異常検出 - Google Patents

音響モニタを用いた異常検出

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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01HMEASUREMENT OF MECHANICAL VIBRATIONS OR ULTRASONIC, SONIC OR INFRASONIC WAVES
    • G01H1/00Measuring characteristics of vibrations in solids by using direct conduction to the detector
    • G01H1/003Measuring characteristics of vibrations in solids by using direct conduction to the detector of rotating machines

Abstract

(57)【要約】 モニタされている音のパワースペクトルを連続的に算出することにより機械またはプロセスの異常を検出し、その動作状況を判断するためのモニタを開示するが、このモニタは学習モードと作動モードという2つのモードを有している。モニタされている機械またはプロセスが正常に作動しているとわかっている場合に、或る期間、モニターは学習モードに設置される。学習モードの期間中は、複数のディジタル帯域通過フィルタの各々からの最大および最小の音響パワー出力が、モニタされている機械またはプロセスの音響識別特性として、データメモリで連続的に保存および更新される。作動モードの期間中は、モニタはリアルタイムフィルタ出力を学習モードの間に記憶された音響識別特性と連続的に比較し、対応する前面パネル感度選択スイッチの設定を超える分だけ、複数帯域通過フィルタのいずれであれ、その出力が音響信号のデシベル上限またはデシベル下限から外れると、パネルランプおよびリレーを始動させる。2つのアラームレヴェルがモニタにより提供されるが、一方は発生している故障を示すための「警告」であり、他方は緊急補正動作を必要とする状況を示すための「危険」である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、一般に、サウンド源を監視するにあたり、その動作情況を判定する
分野に関するものであり、特に、機械状態モニタリング、音響効果、および、デ
ィジタル信号処理の分野に関するものであり、具体的には、音響信号のパワース
ペクトルを得ることを目的とした音響信号のリアルタイムディジタルフィルタリ
ング処理、および、パワースペクトルと発展中の機械の故障を検出する手段とし
て先に判定した基線スペクトルとの比較に関連している。
【0002】 (発明の背景) 少なくともここ25年の間、機械状態モニタリングの分野で商業活動が継続し
ているが、その活動のほぼ全てが、機械振動の周期測定か連続測定のいずれかを
基本としている。音と振動が密接に関連していても、機械の故障を検出する目的
で音響モニタリングが利用されることは稀であった。例えば、回転式機械または
往復運動式機械は、機械の多様な部品を振動させる原因となる動的力(時間の関
数を急速に変化させる力)を生じる。このような振動により、音が機械から放射
されもする。機械の内部で作用している動的力と機械から放射されている音との
間の関係は複雑である。振動スペクトル(周波数の関数としての変位振幅)は、
機械の回転の軸に関する振動変換機の配向はもとより、機械における測定位置で
決まる。音スペクトル(周波数の関数としての音響パワー)は、機械に関連する
マイクロフォンの配向と、マイクロフォンの指向性と、周囲の物体および構造体
の音響特性とで決まる。振動成分の起点は音の有効な放射源ではないかもしれな
いが、その周波数で機械的に共鳴する機械の別な部分へ振動成分が伝達されたの
であれば、この振動成分を聞き取ることも可能である。機械の設計は、とりわけ
、使用された材料の減衰特性は放射された音の強度分布およびスペクトル分布に
多大な影響を及ぼす。
【0003】 良好な状態であり、かつ、適正に機能している機械は、或る振動スペクトルを
有しており、これが今度は、或る音スペクトルを発生し、つまり、基準すなわち
基線として利用できる音響識別特性を発生する。一般に、振動スペクトルまたは
音スペクトルは同じではなく、事実、両者は全く異なっている。しかし、機械の
状態が劣化すると、或いは、突然の故障が起こると、振動スペクトルが変動し、
それ故に、音スペクトルが変動する。劣化する機械の状態は、機械から来る音を
連続的に監視し、パワースペクトルを計算し、このパワースペクトルをメモリに
記憶された基線スペクトルと比較することにより検出することができる。リアル
タイムパワースペクトルが所定量を超える量だけ基線スペクトルから逸脱すると
、アラームが作動状態となり、望ましければ、それと共に、監視されている機械
を自動停止させることができる。
【0004】 かかるモニタにより検出可能である多くのタイプの機械故障が存在し、例えば
、回転不均衡、往復動不均衡、整合不良シャフトまたは曲がったシャフト、損傷
のある回転要素ベアリング、損傷のあるジャーナル軸受け、損傷のあるギアまた
は磨耗したギア、破損した駆動ベルトまたは破損した駆動チェーン、機械的ゆる
み、ジャミング、過負荷、摩擦、風損、衝撃、破裂、空気漏洩、漏水、蒸気漏洩
が存在する。音響モニタは、ボイラー、電気変圧器、流量処理などの非回転式機
器の保護を提供することもできる。
【0005】 振動に基づく機械状態モニタリングの技術と科学は大いに開発されており、振
動を測定する製品や、振動データを収集し、記憶させ、分析し、そして、表示す
る製品が多数、市場で入手できる。近年、ディジタル信号処理(DSP)マイク
ロコンピュータのようなDSPハードウエアの広範な利用可能性のために、この
分野の活動が相当に増大しつつある。これらは、高度演算並行処理を組み入れる
とともに、高速フーリエ変換(FFT)のような、振動信号のパワースペクトル
を計算するために広く利用されている、計算に強いDSPアルゴリズムを実現す
るように設計された、高速単一チップコンピュータである。振動分析技術は、市
場で入手できるハードウエアツールおよびソフトウエアツールを使用して、特定
の機械故障を検出および診断するために開発されてきた。通常のアプローチは、
監視下にある機械または研究対象である機械と直接的に接触している振動加速度
計を用いて振動を測定した後、ダイナミック信号アナライザ(DSA)として周
知である機器を用いて、結果として生じた信号を処理することである。この機器
は高額であり、機械に取付けた振動加速度計の設置と配向が重要となることがあ
り、DSAを作動させて、結果として生じた振動スペクトルを正確に解釈するの
に、熟練者が必要となる。
【0006】 機械の問題点の早期検出に関して、多くの場合、トラブルの最初の兆候は機械
がたてる音である。事実、音響モニタリング(人間のオブザーバーによる)は既
存の機械状態モニタリングのうちでも最も古いという議論になるかもしれない。
経験豊富な機械オペレータまたはプラントメンテナンス人員は、機械が正常に作
動している時にはどのような音を機械がたてるかをよく知っているので、機械が
窮迫していることを認識することが多い。機械が遠隔のアクセス不能な場所また
は危険な場所で作動している情況では、或いは、機械が連続的モニタリングを必
要とする別な任意の情況では、事実上、音響モニタが人間のオブザーバーに取っ
て代わることができる。本発明の教示に従った音響モニタは、価格が手頃で、信
頼できる、使い易くて、取り付けも簡単になるよう意図しており、機械障害の診
断または試験よりもむしろ、機械の保護をその目的としている。機械が窮迫して
いるという事実の警報を使用者が受けると、特定の問題を診断するために、より
洗練された機器を使用することができる。高額な振動ベースの機器類を用いて機
械を連続的に監視することは必要ではない。
【0007】 (従来技術の説明) 現在、産業上のプロセスや器具を連続的に音響モニタリングに付すことができ
るとして公知である市場で入手可能な製品は1つしかない。すなわち、ウイスコ
ンシン州オコノモウオクのクエストエレクトロニクス(Quest Elect
ronics)により製造されているモデル261サウンドレヴェル検出装置/
制御装置である。この製品は本質的にはサウンドレヴェル測定機器であり、出力
リレーがデシベル(dB)単位で較正される調節可能な閾値を有している。これ
は、マイクロフォンが検知した平方2乗平均(RMS)音圧レヴェル(SPL)
を測定するとともに、閾値設定を超過した場合にリレーを作動させる。音レヴェ
ル測定用に広く利用されるAおよびC周波数重み付け測定を供与する以外には、
この製品は如何なるタイプのフィルタリングまたはスペクトル分析も実施しない
。これは、信号の全ての周波数成分の結合効果を測定するだけの広帯域機器であ
る。産業衛生学的目的を主として意図して(ノイズ制御と警告)、かかる製品は
、音圧レヴェルが閾値設定を超過した場合に、警告信号を与えるために、または
、機械を自動的に機能停止させるために使用することができる。
【0008】 (発明の要旨) 本発明の教示に従った音響モニタは、監視されているサウンド源により生成さ
れた音を連続的に分析し、かつ、結果として生じたパワースペクトルを基線とし
て使用される先に記録された「音響識別特性」と比較することにより、作動情況
の故障を検出する自己内蔵システムである。好ましい形態では、音響モニタが8
オクターブ範囲(33.108ヘルツから8000ヘルツの中間周波帯)にわた
るリアルタイムの12分の1オクターブのディジタル帯域通過フィルタリングを
実施し、結果として生じた96個の帯域フィルタの各々のデシベル単位の音響パ
ワー出力を計算する。分数オクターブ帯域通過フィルタリングは一定パーセンテ
ージの帯域幅分析を生じる、すなわち、各帯域通過フィルタの帯域幅はその中間
周波帯周波数の一定パーセンテージである。12分の1オクターブの帯域通過フ
ィルタの場合、帯域幅は常に中間周波帯周波数の5.78パーセントである。こ
のタイプのスペクトル分析は、振動測定について好ましい一定の帯域幅FFT分
析とは対照的に、音響学の分野で広く使用されている。信号処理に関して、本発
明の技術に従った音響モニタは、ディジタルフィルタアナライザとして周知の機
器と厳密に同じ方法で機能する。このディジタルフィルタは1986年版の米国
国内規格セクション1.11の「オクターブバンドと分数オクターブバンドのア
ナログフィルタおよびディジタルフィルタの仕様」に随順している。本発明の教
示に従った音響モニタにおけるディジタルフィルタの使用は、アナログフィルタ
とは対照的に、以下の3つの理由で大いに望ましい。(1)ここに記載された9
6個の帯域フィルタのアナログ実装は極めて多数の精密抵抗器、コンデンサ、お
よび、演算増幅器を必要とし、(2)構成要素の時間効果とドリフトにより、時
間が経過して温度が変化するとフィルタ特性が変化させられ、(3)必要ならば
、ソフトウエアで実現されたディジタルフィルタの特性を制御し、シミュレート
し、修正することは容易である。
【0009】 本発明の技術に従った音響モニタは、2種の動作モードを有している。すなわ
ち、学習モードと作動モードである。保護が提供できるようになる前に、サウン
ド源が適正に作動していることが判っている時にはサウンド源がどのような音を
たてるかを学習することができるようにモニタは或る期間、学習モードに設置さ
れる。数分間、数時間、または、数日間、モニタは学習モードのまま維持できる
が、サウンド源が配置されている環境で正常に発生している全ての音を音響モニ
タが経験するのに十分なだけの長さでなければならない。学習モードの間は、9
6個の帯域通過フィルタの各々からの最大および最小音響パワー出力が、監視さ
れているサウンド源の音響識別特性としてデータメモリで連続的に維持され、更
新される。この態様で、熟練したオペレータの判断力と経験を必要とせずに、ア
ラーム限度が自動的に確立される。音響モニタが電源から遮断状態になった時に
はいつでも、データを保存する不揮発性メモリ(NVM)に音響識別特性の複製
が維持される。学習モードに在る間は、音響識別特性が10分ごとにNVMに書
き込まれる。前面パネルのモードスイッチが「学習」から「作動」に切り替わっ
た時も、NVMに書き込まれる。音響識別特性のNVMの複製は、好ましい形態
でこのために使用される電気的消去可能プログラミング可能リードオンリーメモ
リ(EEPROM)がわずか100万回の書き込みサイクルの耐性を有している
のが典型的であるので、連続的に更新することはできない。従って、学習モード
の期間中の電源投入中断は、最大で10分のデータを損失させることとなる。電
源投入が回復された後で、学習モードで継続するのにオペレータの介入が必要と
なる。これは、音響モニタが学習モードで予期せず電力消費量が上がったり、N
VMに既に記憶されている音響識別特性を崩壊させるのを防ぐためである。
【0010】 作動モードの期間中は、本発明の好ましい形態の音響モニタがリアルタイムフ
ィルタ出力を学習モードの期間中に先に記憶された音響識別特性と連続的に比較
して、96個の帯域通過フィルタのいずれかの出力が、対応する前面パネル感度
選択スイッチの設定値を超えることにより、音響識別特性のデシベル上限または
デシベル下限から外れているならば、パネルランプおよびリレーを始動させる。
2つのアラーム設定が在る。すなわち、警告と危険である。デシベル単位の警告
レヴェルと危険レヴェルは互いに独立して設定することができ、前面パネルスイ
ッチを使用して、ラッチ式アラーム動作または非ラッチ式アラーム動作のいずれ
かについて、個別に構成することができる。ラッチアラームは、解除ボタンが押
されるまで、或いは、有効な信号を遠隔の解除端末で受信するまでは、たとえ機
械またはこれに類するサウンド源が正常動作に戻っても作動し続ける。非ラッチ
式アラームは、機械またはこれに類するサウンド源が正常に戻ると、自動的に非
作動状態になる。非ラッチ式動作の期間中、ゆっくりと変化する音に遭遇した場
合は、リレーのチャタリングを防止するために、両方のアラームがヒステリシス
を採用する。
【0011】 好ましい形態では、各帯域通過フィルタの音響パワー出力がその出力を2乗し
、かつ、その結果の時間平均を取ることにより算出されるが、これは、波状エネ
ルギーがその振幅の2乗に比例するからである。平均化フィルタの反応時間は、
前面パネル選択スイッチを用いて、1秒から1000秒まで調節することができ
る。反応時間は、音響パワーのステップ変化の後でフィルタ出力がそれぞれの最
終値の1パーセントの範囲内に落ち着くのに必要な時間と定義される。これは、
音響モニタが作動情況障害に反応するのにかかる時間の長さに必ずしも等しいわ
けではないことに留意されたい。これは1次系の過渡反応を特定する別な方法に
すぎない(反応時間=4.605時定数)。この適用例についての適切な反応時
間を選択することにより、短期間の背景ノイズイベントを無視しながら、合理的
な時間の長さの範囲内で作動情況故障に音響モニタが反応できるようになる。
【0012】 本発明の教示に従った音響モニタは、5つまでの音響識別特性をユーザが記録
および利用できるようにする。この複数音響識別特性の能力は、1つ以上の音響
「動作の局面」に関与している適用例をモニタリングすることを目的として設計
されている。すなわち、サウンド源から放射されている音は本来連続的ではない
かもしれないが、幾つかの個別の動作領域を、各々がそれ自体の音響識別特性を
有している状態で保有しているものと、特徴づけ得る。例えば、製品欠陥を検出
するために音を利用する自動テストスタンドは5種までのテストを実施し得、こ
の時、各々が異なる音響識別特性を生成する。しかし、音響モニタは、どのテス
トが実施されているか、或いは、如何なる動作の局面とサウンド源が関わってい
るかを自動認識することはできず、というのも、追加情報がなければ、動作の1
局面の期間中の正常音を動作の別な局面の異常な情況として音響モニタが解釈し
得るからである。作動モードの期間中、音響モニタはオペレータか、プログラミ
ング可能論理制御装置(PLC)のようなホストコントローラのいずれかから、
音響識別特性を変更するようにという指令を受信しなければならない。この指令
は、前面パネル解除ボタンを用いて手動で、或いは、モニタの遠隔解除端末を通
して適切にタイミング設定されたパルスを検知するホストコントローラにより、
与えることができる。
【0013】 学習モードと作動モードの両方の期間中、本発明の教示に従った音響モニタは
、マイクロフォンにより検知された音のリアルタイムパワースペクトルを連続的
に計算する。信号のパワースペクトルは音響学の分野で広く利用されている価値
在る情報であり、リアルタイムでそれを観る能力は、従来から極めて高額であっ
たパワフルな能力を表している。本発明の教示に従った音響モニタは、通常のオ
シロスコープの助けで、下記の重要なデータのグラフィカルな表示をユーザが観
ることができるようにする端末を有している。そのデータとは、すなわち、(1
)音響信号のリアルタイムパワースペクトル、(2)記憶された音響識別特性の
デシベル上限、(3)記憶された音響識別特性のデシベル下限である。トリガ信
号は、オシロスコープの外部トリガ動作を促進するために、音響モニタにより供
与される。いずれの場合でも、表示は、信号のパワースペクトルを測定するため
に使用された96個のディジタル帯域通過フィルタの全部の時間平均化した音響
パワー出力を同時に示すステップ状グラフの形態を呈する。最も基本的なオシロ
スコープでさえ2個のチャネルを有して、音響識別特性を構成しているデシベル
(dB)上限および下限の同時表示を可能にする。3個のグラフィカル表示全て
が、オシロスコープ較正のどのような不正確さもユーザが容易に調節できるよう
にする水平(時間)マーカおよび垂直(電圧)マーカを組み入れている。音響学
の分野の実践と矛盾なく、水平スケールはオクターブ単位(周波数の対数的尺度
)で較正され、垂直スケールはデシベル単位(音響パワーの対数的尺度)で較正
される。
【0014】 その好ましい形態では、本発明の教示に従った音響モニタは2つの構成要素か
らなる。すなわち、制御ユニットとマイクロフォンユニットである。制御ユニッ
トは電源、ディジタル信号プロセッサ、EPROMブートメモリ、不揮発性メモ
リ、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、ランプ/リレードライバ、スイッチ
、インジケータランプ、リレー、ねじ端子台を有し、これらは国際安全基準に適
ったDINレール取付け可能なエンクロージャにパッケージ化される。アナンシ
エータパネルに接続できるリレー出力と、監視されている機械またはプロセスを
制御するために使用することができる別なものとが存在している。マイクロフォ
ンユニットはマイクロフォンをアナログ信号調整回路とともに有しており、これ
らは、産業環境で使用するのに好適な小型で堅牢な封入体に収容されている。制
御ユニットとマイクロフォンユニットは、マイクロフォンユニットの内部で信号
調整回路に直流電力を供給する4導体シールド付ケーブルにより接続される一方
で、ディジタル処理のために制御ユニットに異なる形態の増幅されたマイクロフ
ォン信号を送り返す。この構成は、電気的にノイズが横溢する産業環境における
最大信号対ノイズ比を生成する。
【0015】 本発明の主たる目的は、サウンド源により放出された音をモニタリングおよび
評価するための新規な改良型音響モニタであり、この場合、音響モニタはモニタ
された音のスペクトルを算出するタイプであり、また、音響モニタは、モニタさ
れたサウンド源の音スペクトルが識別特性スペクトルとして算出および記憶され
る学習モードと、モニタされたサウンド源の音スペクトルが連続的に算出され、
かつ、記憶された識別特性スペクトルと比較され、所定の値がそこから外れてい
る分を、可能な補正動作の基礎として認知する作動モードとを有している。
【0016】 本発明の上記目的および利点と上記以外の目的および利点は、図面と関連して
記載される本発明の例示の実施態様の下記の詳細な説明に鑑みると、より明瞭に
なる。
【0017】 本発明の好ましい実施態様は、添付の図面を参照することにより、最もうまく
説明することができる。
【0018】 全ての図面は本発明の基本的教示内容の説明を容易にするために描画されてい
るにすぎず、好ましい実施態様を形成する部品の個数、位置、関係、寸法に関す
る図の参照番号は以下に説明されるか、或いは、下記の説明を読んで理解すれば
、本件技術の範囲に入っていることがわかる。更に、特定の力、重量、類似要件
に一致する厳密な寸法および寸法特性も同様に、以下の説明を読んで理解すれば
、本件技術の範囲内にあることがわかる。
【0019】 同一参照番号は、図面の多様な図に使用された場合は、同一部品または類似部
品を示すものである。更に、「第1」、「第2」、「前」、「上」、「下」など
の語が本件明細書で使用される場合は、これらの語は図面を見ている人の目に映
る通りの、図面に示された構造について言及しているにすぎず、例示の実施態様
の説明を容易にするために利用されているにすぎない。
【0020】 (発明の詳細な説明) サウンド源により生成され、かつ、サウンド源から発射されている音を連続的
に監視して、異常を検出するとともに、サウンド源の動作状況を判断する電子式
音響モニタが図面に示されている。サウンド源としては回転式機械、非回転式機
器、産業プロセス、および、環境を挙げられるが、これらに限定されない。
【0021】 図1を参照すると、本発明の好ましい教示に従ったモニタの好ましい実施態様
が示されており、共通ドレインワイヤを有する2つの個別に遮蔽され、撚り対か
らなる最も好ましい形態を呈する4導体シールド型ケーブル14により一緒に接
続された、制御ユニット10と遠隔マイクロフォン12を有している。一般に、
制御ユニット10は、直流電源16、ディジタル信号プロセッサ18、リードオ
ンリーブートメモリ20、不揮発性データメモリ22、アナログデジタルコンバ
ータ24、4連式のディジタルからアナログへのコンバータ26、リレー出力端
30、前面パネルインジケータランプ32、および、前面パネルスイッチ34を
備えている。
【0022】 好ましい形態では、電源16は、交流商用電源から電力を受ける高効率線型電
源であり、アナログとディジタル両方の回路により使用されるように5ボルトの
直流出力を生成している。最も好ましい形態の交流入力では、100VACから
130VACまたは200VACから260VACのいずれかの動作に適合する
ようにスイッチにより選択可能である。VDE認可電力変圧器の一次巻線および
二次巻線が溶着され、この2元式一次巻線は金属酸化物バリスタにより差動モー
ドの電圧遷移から保護される。変圧器は一次巻線と二次巻線の間に絶縁シュラウ
ドを採用して、優れた絶縁を提供するとともに、共通モード電圧遷移から保護す
る。全波ブリッジ整流器回路はショットキバリア整流器を採用して、可能な限り
高度の変圧器利用を達成している。ブリッジ整流器出力はコンデンサによりフィ
ルタ処理され、低ドロップアウト線型電圧調節器に伝送される。5ボルトの調節
済み直流出力は、プロセッサ回路基盤上の別個のアナログ電源およびディジタル
電源と接地平面とを利用して、回路に分配される。
【0023】 好ましい形態では、ディジタル信号プロセッサ18はアナログデバイシズ(A
nalog Devices, Inc.)により製造されている25MHzの
ADSP−2101 DSPマイクロコンピュータである。プロセッサ18は、
DSP適用例について最適化された、16ビットの固定点単一チップのマイクロ
コンピュータである。有効なリセット状態から出発して、プロセッサ18はブー
トメモリ20からそのオンチッププログラムメモリにマシン言語指示の複製を作
る。全ての指示が複製されてしまうと、プロセッサ18は、目下そのプログラム
メモリに駐在している指示の実行を開始する。ブートメモリ20はプロセッサ1
8に接続されて、好ましい形態では、1回のみプログラミング可能なパッケージ
かUV除去可能なパッケージのいずれかの様式の、産業基準27C128 16
K×8 CMOS EPROMである。
【0024】 不揮発性データメモリ22はプロセッサ18により読み出しおよび書き込みが
行われ、好ましい形態では、1024ワード×16ビットとして構成された産業
基準4ワイヤ直列式インターフェイス 16384ビット 93C86A CM
OS EEPROMである。その機能は、モニタが電源投入停止されるといつで
も、音響識別特性の複製を維持することである。
【0025】 アナログデジタルコンバータ24は遠隔マイクロフォンユニット12からアナ
ログ信号を受信し、プロセッサ18にディジタルデータを出力する。コンバータ
24は、好ましい形態では、差動電圧入力端と、プロセッサ18のシリアルポー
トと互換性がある直列データ出力端とを有している16ビットシグマ−デルタ型
のコンバータである。このタイプのA/Dコンバータは、本発明によって有効に
採用され得る幾つかの固有特性を有している。すなわち、(1)差動アナログ入
力端は、電気的にノイズが横溢する産業環境においてケーブル14に容量結合ま
たは誘導結合することができる共通モードノイズの拒否を提供する、(2)アナ
ログ入力はアナログ変調器により極めて高速で連続的に過剰サンプリングされて
、外部サンプリング/保持回路の必要を除去している、(3)変調器出力は直列
状態の2つの有限インパルスレスポンス(FIR)ディジタルフィルタにより処
理されて、外付けの耐エイリアシングフィルタの複雑さを大いに減じる、(4)
サンプル速度、ディジタルフィルタコーナー周波数、および、出力ワード速度は
、ディジタル信号プロセッサ18によりA/Dコンバータ24に供給されるクロ
ック信号の周波数に比例する。
【0026】 4連式ディジタルからアナログへのコンバータ26は、プロセッサ18からデ
ィジタルデータを受信し、任意のオシロスコープ28にアナログ信号を出力する
。好ましい形態では、コンバータ26は、プロセッサ18のシリアルポートから
データを受信し、かつ、任意のオシロスコープ28上にデータのグラフィカル表
示を生成するようにタイミング設定されたアナログ電圧を生成する4つの個別の
10ビットD/Aコンバータから構成されている。4つのディジタルからアナロ
グへのコンバータ(DAC)チャネルは、前面パネルねじ端末で利用できる、下
記のアナログ信号を生成する。すなわち(1)音響信号のリアルタイムパワース
ペクトル、(2)記憶された音響識別特性のデシベル上限、(3)記憶された音
響識別特性のデシベル下限、(4)オシロスコープ28の外部トリガ動作を促進
するためのトリガ信号を生成する。データがDACレジスタに書き込まれた後、
4個のDAC出力全てが同時に更新され、従って、オシロスコープ28のスクリ
ーン上への垂直方向に整列したデータ表示を確保する。
【0027】 リレー出力30は監視されている機械またはプロセスの状況を遠隔発信し、自
動的動作停止をもたらすと同時に、ランプ32がリレー出力30の状態を示す。
パネルスイッチ34は、音響モニタを構成し、その動作を制御する。
【0028】 遠隔マイクロフォンユニット12は、産業環境で使用するのに好適な小型の高
荷重封入体にマイクロフォン36とアナログ信号調整回路38とを収容している
。好ましい形態としては、マイクロフォン16はエレクトレットコンデンサタイ
プに属し、撥水剤で処理された焼結ステンレス鋼サウンドポートを備えた堅牢な
ステンレス鋼ハウジングにパッケージングされている。この特定のマイクロフォ
ンは、過酷な温度条件および湿度条件に耐えるように設計されているとともに、
機械的衝撃に対する高い耐性を有している。マイクロフォン36は、埃や他の汚
染物からマイクロフォン36を保護し、かつ、マイクロフォン36を振動から隔
絶するのに役立つ弾性発泡ウインドスクリーンの内部に搭載されている。マイク
ロフォン36は、遮蔽型ケーブルにより信号調整回路38を有する回路基盤に接
続されている。利用できる最も撓み性のあるケーブルはこのために使用されて、
回路基盤からマイクロフォン36への振動の伝達を最小限に抑える。電気設計、
回路基盤レイアウト、接地、および、遮蔽は、アナログ信号経路への電気ノイズ
の導入を最小限にするための、マイクロフォンユニット12の設計上の重要な要
因である。
【0029】 好ましい形態では、信号調整回路38は、マイクロフォン36により生成され
た極めて低レヴェルの単一端電圧を増幅し、マイクロフォン電圧を差動電圧に変
換し、ケーブル14を駆動する。ケーブル14の電力対は遠隔マイクロフォンユ
ニット12に制御ユニット10からの5ボルト直流電力を供給する。ケーブル1
4の信号対は、ディジタル処理に備えて、制御ユニット10に差動アナログ信号
を逆伝送する。信号調整回路38の電圧利得は、遠隔マイクロフォンユニット1
2において回路基盤上に配置された25回転トリミング電位差計により、0から
100までに調節することができる。以下の技術がアナログ信号経路の信号対ノ
イズ比を最大限にするために採用されてきた。すなわち、(1)マイクロフォン
36に可能な限り物理的に接近して所要の増幅を全て行う、(2)ケーブル14
に容量結合または誘導結合することができる共通モードの電気ノイズを拒絶する
ように、差動電圧としてアナログ信号を送信する、(3)容量結合型(電界型)
干渉から信号導線を保護するために遮蔽型ケーブルを使用する、(4)信号導線
の正味ループ面積を低減することにより誘導結合型干渉を低減するために撚り対
のケーブルを使用する。実際には、遠隔マイクロフォンユニット12は監視され
ているサウンド源に極めて近接して堅固に取り付けて、背景音響ノイズピックア
ップを最小限に抑えるべきである。上記方策のすべてがノイズ床を低下させる効
果を有しており、それゆえ、音響モニタのダイナミックレンジを増大させる。
【0030】 リレー出力端30、前面パネルインジケータランプ32、および、前面パネル
スイッチ34の機能は、制御ユニット10の前面パネルの好ましい形態を示して
いる図2を参照することにより最良に理解することができる。音響モニタは、以
下の4つの起こりえる状態のうちの1つを常に呈している。すなわち、「OK」
「警告」「危険」「待機」である。これらの状態は、以下の3つの電気機械的リ
レーの接点に接続されたリレー出力端30により、アナンシェータパネルまたは
機械制御装置のような外部装置に信号で送られる。すなわち、SPDT OKリ
レー、SPDT 警告リレー、DPDT 危険リレーの3つである。リレー出力
端30は2つのグループに分割される。すなわち、「共通」「OK」「警告」「
危険」「待機」と標識を付された5つのアナンシェータ端末と、「共通」「正常
に開(N.O.)」「正常に閉(N.C.)」の標識を付された3つの制御端末
である。リレーのうちの1つだけが1度に作動され、アナンシェータ「共通」端
子は「OK」「警告」「危険」または「待機」のいずれかの端末と接触状態に入
り、制御ユニット10の状態を発信するように、接点が配線されている。更に、
制御ユニット10が「危険」状態にあるときはいつでも、制御「共通」端子は制
御「N.O.」端子と接触状態になり、そうでなければ、制御「N.C.」端子
と接触状態になる。この特性により、音響モニタが危険な状態を検出した場合に
は、監視されているサウンド源の自動動作停止することが可能となる。
【0031】 図1に集合的に描かれた前面パネルインジケータランプ32が、図2に個別に
示されている。最も好ましい形態では、ランプ32は緑色の「OK」ランプ40
と、黄色の「警告」ランプ42と、赤の「危険」ランプ44とを有しており、こ
れらは、対応する「OK」リレー、「警告」リレー、「危険」リレーに電力が投
入されるといつでも、オン状態になる。これらランプのいずれもオン状態になら
ない場合は、制御ユニット10が「待機」状態になる。制御ユニット10が学習
モードである時はいつでも、橙色の「学習」ランプ46がオン状態になる。赤色
の「故障」ランプ48が点灯して、オペレータが待たなければならないこと、或
るいは、オペレータが間違ったことを示す。「故障」ランプ48は、制御ユニッ
ト10がハードウエアエラーまたはソフトウエアエラーを検出したときはいつで
も、連続的に点灯する。制御ユニット10は、作動期間中にはパワーアップ時に
連続的に自己試験を行う。
【0032】 図1に集合的に示された前面パネルスイッチ34は、図2により詳細に示され
ている。最も好ましい形態では、スイッチ34は、5ボルト電源をオン状態とオ
フ状態にする「パワー」スイッチ50、学習モードまたは作動モードのいずれか
を選択する「モード」スイッチ52、警告アラームおよび危険アラームのラッチ
式動作または非ラッチ式動作のいずれかをそれぞれに選択する「警告機能」スイ
ッチ54および56、他のスイッチの設定に依存して、ラッチされたアラーム状
況を解除し、既存の音響識別特性を消去し、或いは、異なる音響識別特性を選択
する「解除」ボタン58を含み、時間長「解除」ボタン58が押された状態にあ
る。スイッチ60、62、64は10点回転式選択スイッチである。「反応時間
」選択スイッチ60は、秒単位で較正されるが、ディジタル平均化フィルタが音
響パワーの突然の繁華に応答するのにかかる時間の長さを制御する。「警告レヴ
ェル」選択スイッチ62は、デシベル単位で較正されるが、警告アラームの感度
を制御する。「危険レヴェル」選択スイッチ64も、デシベル単位で較正される
が、危険アラームの感度を制御する。調節可能なフィルタ反応時間とアラーム感
度は、作動状況故障の信頼できる検出を行い、故障アラームが最小限に抑えられ
ることを確実にするのに不可欠である。
【0033】 音響モニタを通るアナログ信号およびディジタル信号の流れはサウンド源で始
まり、具体的には、振動する機械要素により圧力変化が周囲の空気を通って、マ
イクロフォンユニット12に達するまで伝播され、マイクロフォン36により電
圧の対応する変化に変換され、増幅され、アナログ信号設定回路38により微分
形式に変換され、ケーブル14を通って制御ユニット10に送信され、低域耐エ
イリアシングフィルタによりフィルタ処理され、規則的な間隔でサンプリングさ
れ、アナログデジタルコンバータ24によりディジタル形式に変換され、次いで
、96個のディジタル帯域通過フィルタのバンクによりスペクトル分析を目的と
して、ディジタル信号プロセッサ18のシリアルポートに搬送される。
【0034】 ディジタル信号プロセッサ18のディジタルフィルタリングは、16ビットの
固定点演算を利用するソフトウエアに実装されて、3種の不定インパルス応答(
IIR)フィルターにより達成される。すなわち、(1)12個の6次12分の
1オクターブバターワース帯域通過フィルタ、(2)1個の8次逆チェビシェフ
低域通過フィルタ、(3)1個の1次調節可能時定数平均化フィルタ、の3種で
ある。6次バターワース帯域通過フィルタは、3個の2次セクションをカスケー
ド接続することにより実現され、この場合、下記の異なる等式を利用して、各セ
クションが算出される。
【0035】
【式1】 同様に、8次逆チェビシェフ低域通過フィルタは4個の2次セクションをカスケ
ード接続することにより実現されるが、この場合、各セクションは下記の異なる
等式から算出される。
【0036】
【式2】 上記異なる等式では、記号は以下のように定義される。
【0037】
【式3】 先の異なる等式に在るフィルタ係数は、ディジタルフィルタ設計、分析、シミュ
レーションを意図した市場で入手可能なソフトウエアパッケージを用いて、算出
された。いくつかのかかるソフトウエアパッケージは販売されており、かかるソ
フトウエアの有用性と用途は当業者にはよくわかっている。
【0038】 ヘルツ単位で表現された周波数の関数としてのディジタルフィルタの等級応答
は、このフィルタにより処理されているデータのサンプル速度で決まる。2:1
の周波数比を示すオクターブを基本とした対数周波数スケールを用いて作業する
ことは、音響学の分野では習慣的である。トップオクターブとして公知である、
ディジタル信号プロセッサ18により分析される最高周波数オクターブで作動す
るフィルタは、アナログデジタルコンバータ24から直接的に受信されたサンプ
ルを処理する。トップオクターブとしては、サンプル速度はA/Dコンバータの
出力ワード速度に等しい。次に低いオクターブについてデータを得るために、ト
ップオクターブのサンプルが最初にディジタル耐エイリアシングフィルタ(8次
逆チェビシェフ低域通過フィルタ)を通過する。次いで、デシメーションとして
周知のプロセスを利用して、サンプル速度が他の全ての出力サンプルを捨てるこ
とにより2分割される。デシメートサンプルが次に、トップオクターブで使用さ
れたのと同じ12分の1オクターブ帯域通過フィルタにより処理される。ディジ
タル耐エイリアシングフィルタは、サンプルストリームがデシメーション処理さ
れると、帯域通過フィルタによりカバーされる周波数範囲に高周波数成分が混入
されるのを防ぐ。低域フィルタリング、デシメーション、帯域通過フィルタリン
グのこのプロセスは、8オクターブが分析され終わるまで、反復される。8オク
ターブ範囲にわたって12分の1オクターブ帯域通過フィルタを提供するために
96個の個別の帯域通過フィルタを採用することは必要ではないことをここで認
識することができる。フィルタは各オクターブについて同一であり、サンプル速
度だけが変化するので、12個の帯域通過フィルタと1個の低域耐エイリアシン
グフィルタだけしか必要ではない。
【0039】 8オクターブ範囲にわたってリアルタイムでフィルタリングを実施するために
、ディジタル信号プロセッサ18は適切なシーケンスで各オクターブについての
データを処理および記憶しなければならないが、この間、新たなサンプルはアナ
ログデジタルコンバータ24から連続的に受信される。これは、連続ループで作
動する8個のフィルタ/デシメータ段がオクターブ0から7までの間に帯域通過
フィルタリングを実施しながら達成されるが、この場合、オクターブ0は最低周
波数オクターブであり、オクターブ7は最高オクターブである。第1段はA/D
コンバータ24からデータを受信し、オクターブ7帯域通過フィルタリングを実
施し、A/Dコンバータの出力ワード速度の半分のサンプル速度で第2段用の帯
域制限された入力データを生成する。第2段は第1段からデータを受信し、オク
ターブ6帯域通過フィルタリングを実施し、A/Dコンバータの出力ワード速度
の4分の1であるサンプル速度で第3段用の帯域制限された入力データを生成し
、第8段のフィルタリングとデシメーションを通して同様の処理を行うが、第8
段はA/Dコンバータの出力ワード速度の128分の1のサンプル速度で第7段
からデータを受信し、オクターブ0帯域通過フィルタリングを実施する(8つの
フィルタ/デシメータ段からのデシメートサンプルは捨てられる)。
【0040】 アナログデジタルコンバータ24は遠隔マイクロフォンユニット12から受信
された差動アナログ信号を連続的にサンプリングし、サンプルを符号を付した(
2の補数)16ビットデータワードへと変換する。ディジタル信号プロセッサ1
8のシリアルポートがA/Dコンバータ24からデータワードを受信するたびご
とに、中断が発生する。ディジタル信号プロセッサ18により実施されるディジ
タルフィルタリングの全てが、シリアルポート受信中断と関与する中断サービス
ルーチンで発生する。オクターブ7データは、シリアルポートによりデータワー
ドが受信されるたびごとに、処理されなければならない。1個の追加オクターブ
についてのデータも、128個の中断サイクルごとの最後の中断を例外として、
同一中断期間中に処理されなければならない。フィルタ/デシメータシーケンス
が、すなわち、オクターブ0からオクターブ6が処理されなければならない次数
が、ディジタル信号プロセッサ18のプログラムメモリ中のルックアップテーブ
ルに記憶され、それは以下の如きものである。
【0041】
【式4】 上記シーケンスから分かるように、各オクターブについてのデータは以下の頻度
で処理される。
【0042】 オクターブ7 中断するたびごとに オクターブ6 1つおきの中断ごとに オクターブ5 3つおきの中断ごとに オクターブ4 7つおきの中断ごとに オクターブ3 15おきの中断ごとに オクターブ2 31おきの中断ごとに オクターブ1 63おきの中断ごとに オクターブ0 127おきの中断ごとに 先に説明したディジタルフィルタアナライザからの所望の出力は、96個の帯
域通過フィルタの1つごとの時平均化音響パワー出力である。この情報を得るた
めに、各帯域通過フィルタの出力が最初に2乗され、次いで、以下のように実現
された1次平均化フィルタにより処理される。
【0043】
【式5】 ここでは、Kは「応答時間」選択スイッチ60の位置と、フィルタリングされて
いるオクターブとで決まる。極めて近い近似のせいで、Kはt/tauに等しく
、tはサンプリング間隔であり、tauはフィルタの時定数であり、その両方が
秒単位で表されている。上記等式では、x(n) はフィルタ入力であり、y(
n)はフィルタ出力であり、y(n−1) は先のフィルタ出力である。
【0044】 ディジタル信号プロセッサ18は、前述の平均化フィルタからの96個のダブ
ルプレシジョン(32ビット)出力を更に処理して、96個の所要のフィルタ帯
域のうちの1つずつについての対数(デシベル)スケールに基づいて音響パワー
を獲得する。人間の聴覚システムの非常にダイナミックな範囲のせいで(120
dB)、デシベル(dB)スケールに基づいて音響パワーを表現することが習慣
である。ディジタル信号プロセッサ18のバイナリ特性のせいで、習慣的特性(
基数e)の対数または共通(基数10)の対数よりはむしろ、フィルタ出力の基
数2の対数を算出するのが便利である。更に、ディジタル信号プロセッサ18は
、15の分数ビットが後に続く1の符号ビット(最上位ビット)からなる16ビ
ットの正負符号付き(2の補数)分数フォーマットである数字について計算を実
施するのに最適である。帯域通過フィルタ出力を2乗し、その結果を平均化フィ
ルタで平滑にした後、結果として生じる時平均化音響パワーは、常に正である3
2ビットの分数として表現される。それゆえに、対数スケールに基づいて、各帯
域通過フィルタのパワー出力は0dBのフルスケールレヴェル(制限のある事例
について)から、典型例では約−72dBであるシステムのノイズ床まで変動す
る。ディジタル信号プロセッサ18における音響パワーの数値表現は、特定の次
元を有する物理的測定では表せないという点で、絶対的ではない。音響パワーの
相対測定は本発明の教示に従った音響モニタを目的として必要とされる全ての測
定であるが、その理由は、測定されるのが、絶対スペクトルの変化ではなく、故
障を示すサウンド源から放出された音のパワースペクトルの変化だからである。
リアルタイムパワースペクトルを基線スペクトル(音響識別特性)と比較するこ
とは簡単である。というのも、作動モードの間は、基線スペクトルが記録されて
いた場合、アナログ信号およびディジタル信号の経路が学習モードの期間の経路
と同じであるからである。従って、システム利得および周波数応答のユニット対
ユニットの変動は相殺される。
【0045】 オシロスコープデータ観察特性の動作は、監視されているサウンド源のリアル
タイムパワースペクトルと、デシベル上限68およびデシベル下限70からなる
記憶された音響識別特性とを示している図3を参照することにより、最もうまく
説明される。図3は、4連式ディジタルからアナログへのコンバータ26のチャ
ネルA、B、Cが同時に表示され、その間にチャネルDからのトリガ信号を外部
で利用しながらオシロスコープ28を誘発させた場合の、図1の任意の(複数チ
ャネル)オシロスコープ28のスクリーンの拡大図を本質的に示すグラフである
。オシロスコープスクリーン上には、垂直方向スケールがデシベル単位で較正さ
れ(20dB/分割数)、−80dBから0dBの範囲をカバーする。水平方向
スケールは8オクターブ範囲(9.6分割)にわたり12分の1オクターブ帯域
(10帯域/分割数)で較正される。リアルタイム音響パワー66、dB上限6
8およびdB下限70は、各フィルタ帯域ごとに、96ステップのグラフィカル
表示上の水平方向階段部分として現れる。図3では12段が最上オクターブフィ
ルタ帯域について示されており、他の7オクターブも類似する様相を呈している
。x軸上の数(ログ周波数)は最上オクターブ帯域通過フィルタのヘルツ単位の
帯域エッジ周波数を表している。y軸上の数(ログパワー)は最上オクターブ帯
域通過フィルタのデシベル単位の相対音響パワー出力を表している。
【0046】 警告アラームおよび危険アラームの動作は図3を再度参照することにより理解
することができるが、ここでは、「警告レヴェル」選択スイッチ62の設定に等
しい量だけデシベル上限68の一部が上へ変位されて警告上限68Aを生成し、
これに等しい量だけデシベル下限70が下に変位されて警告下限70Aを生成し
ている。類似の態様で、デシベル上限68の一部は「危険レヴェル」選択スイッ
チ64の設定に等しい量だけ上に変位されて危険上限68Bを生成し、これに等
しい量だけデシベル下限70が下に変位されて危険下限70Bを生成している。
デシベル上限68およびデシベル下限70は監視されているサウンド源の音響識
別特性を構成し、96個の帯域フィルタの1つごとにつき、学習モードの期間中
に観察された音響パワー出力の範囲を表してる。従って、警告アラーム限界68
Aおよび70Aが警告アラームについての誤差帯域を限定すると同時に、感度が
「警告レヴェル」選択スイッチ62により制御されていること、また、危険アラ
ーム限界68Bおよび70Bが危険アラームについての誤差帯域を限定すると同
時に、感度が「危険レヴェル」選択スイッチ64により制御されていることが分
かる。例えば、リアルタイムパワースペクトル66は警告アラーム限界68Aお
よび70Aの範囲に入り、そのためアラームは生成されないが、リアルタイムパ
ワースペクトル66Aは警告アラーム限界68Aの範囲外であり、そのため警告
アラームが活動状態となる。
【0047】 警告アラームおよび危険アラームばかりか、学習モードおよび作動モードの動
作が、図4のディジタル信号フロー図を参照しながら更に理解される。この図は
、96個のフィルタ帯域のうちの1つについてのディジタルサンプルの流れを示
しているとともに、この図に描かれた動作の全てがディジタル信号プロセッサ1
8によりソフトウエアで実現されているけれども、電気的概略図の形態で提示さ
れている。各フィルタ帯域について、適切なオクターブごとのサンプルが6次1
2分の1オクターブバターワース帯域通過フィルタ72により最初に処理され、
2乗器74により2乗され、1次平均化フィルタ76により平滑化され、次いで
、バイナリ(基数2)対数コンバータ78によるデシベル表示へと変換される。
1次平均化フィルタ76の反応時間と、それゆえ、その時定数とは、「反応時間
」選択スイッチ60により制御される。対数コンバータ78の出力は、帯域通過
フィルタ72のデシベル単位の時平均化音響パワー出力に比例している。この時
点で、信号経路は「モード」スイッチ52により決定されるが、このスイッチが
学習モード(上位置)か作動モード(下位置)のいずれかを選択する。学習モー
ドでは、対数コンバータ78の出力がサンプルごとに基づいて連続的に比較され
、この時、音響識別特性はディジタル信号プロセッサ18のランダムアクセスメ
モリ(RAM)80に駐在している。メモリ80Aから読み出されたデシベル上
限は信号フロー図の上部で処理される。メモリ80Bから読み出されたデシベル
下限は、信号フロー図の下部で処理される。不揮発性メモリ(NVM)22に既
に存在している場合には、有効音響識別特性が、学習モードに入る前に、作動モ
ードの期間にわたりディジタル信号プロセッサ18によりRAM80へとロード
される。この場合、学習モードは既存の音響識別特性のデシベル上限およびデシ
ベル下限を拡張する。NVM22に既存の音響識別特性が存在しない場合は、デ
シベル上限がメモリ80Aにおいて初期条件92により初期化され、デシベル下
限はメモリ80Bで初期条件84により初期化される。初期条件82は最小音響
パワー(−80dB)に対応し、初期条件84は最大音響パワー(0dB)に対
応する。デシベル上限は、メモリ80Aを備えたループで作業しながら、比較器
86により決定される。対数コンバータ78からサンプルが受信されるたびごと
に、サンプルは比較器86により、メモリ80Aから読み出された対応するデシ
ベル上限と比較される。サンプルが限界より高い場合は、比較器86がサンプル
の値を既存の限界に上書きし、従って、問題のフィルタ帯域について、メモリ8
0Aで新たなデシベル上限を確立する。類似の態様で、デシベル下限は、メモリ
80Bを備えたループで作業しながら、比較器88により決定される。対数比較
器78から受信したサンプルがメモリ80Bから読み出した対応するデシベル下
限よりも低い場合は、比較器88がサンプルの値で既存の限界を上書きし、従っ
て、問題のフィルタ帯域について、メモリ80Bで新たなデシベル下限を確立す
る。このプロセスは、「モード」スイッチ52が学習モード位置にある限りは、
連続する。学習モードの期間は、RAM80に記憶された音響識別特性は10分
ごとにNVM22に書き込まれ、再度その時、「モード」スイッチ52が学習モ
ード位置から作動モード位置に移動する。
【0048】 「モード」スイッチ52が作動モード位置にある場合には、サンプルストリー
ムは対数コンバータ78の出力から比較器98および100の非反転入力まで方
向づけられ、更に、比較器102および104の反転入力に向けられる。比較器
98、100、102、104は、出力論理状態が変化すると、振動を阻止する
ためにヒステリシスを採用する。比較器98についての基準レヴェルは選択スイ
ッチ62により設定された「警告レヴェル」とメモリ80Aから読み出された対
応するデシベル上限との加算ユニット90により算出された、和である。比較器
98は、非反転入力端のレヴェルが基準レヴェルに達するとオン状態になる(論
理1を出力する)が、デシベル上限と基準レヴェルの演算平均に均等な値まで非
反転入力端のレヴェルが降下すると、オフ状態になる(論理0を出力する)。比
較器100についての基準レヴェルは選択スイッチ64により設定された「危険
レヴェル」とメモリ80Aから読み出された対応するデシベル上限との加算ユニ
ット92により計算された和である。非反転入力端におけるレヴェルが基準レヴ
ェルに達すると、比較器100はオン状態になり、非反転入力端におけるレヴェ
ルが警告基準レヴェルと危険基準レヴェルの演算平均に等しい値まで降下すると
、オフ状態になる。比較器102についての基準レヴェルは、メモリ80Bから
読み出されたデシベル下限から、選択スイッチ62により設定された「警告レヴ
ェル」を減算した、減算ユニット44により算出された差に等しい。反転入力端
におけるレヴェルが基準レヴェルより下に降下すると、比較器102はオン状態
になり、反転入力端におけるレヴェルがデシベル下限と基準レヴェルの演算平均
に均等な値よりも上に上昇する。比較器104についての基準レヴェルはメモリ
80Bから読み出されたデシベル下限から、選択スイッチ64により設定された
「危険レヴェル」を減算した、減算ユニット96により算出された差に等しい。
反転入力端におけるレヴェルが基準レヴェルよりも降下すると比較器104がオ
ン状態になり、反転入力端におけるレヴェルが警告基準レヴェルおよび危険基準
レヴェルの演算平均に等しい値よりも上に上昇する。
【0049】 比較器98および102の出力はORゲート108の入力端に接続される。そ
れゆえ、ORゲート108の出力は、96個の帯域通過フィルタのいずれかのリ
アルタイム音響パワー出力が、「警告レヴェル」選択スイッチ62の設定よりも
大きい量だけ、音響識別特性のデシベル上限またはデシベル下限から逸れる。O
Rゲート108の出力は、最大のパワーの逸れが「警告レヴェル」選択スイッチ
62の設定の半分よりも下に降下するまでは、論理1のままである。
【0050】 比較器100および104の出力はORゲート106の入力に接続される。そ
れゆえ、ORゲート106の出力は、96個の帯域通過フィルタのいずれかのリ
アルタイム音響パワー出力が「危険レヴェル」選択スイッチ64の設定よりも大
きい量だけ、音響識別特性のデシベル上限またはデシベル下限から逸れた時はい
つでも、論理1となる。ORゲート106の出力は、最大のパワーの逸れが「警
告レヴェル」選択スイッチ62と「危険レヴェル」選択スイッチ64の設定の演
算平均より下に降下する。
【0051】 好ましい形態では、ディジタル信号プロセッサ18は、「危険レヴェル」選択
スイッチ64の設定が「警告レヴェル」選択スイッチ62よりも大きくない限り
、1ヘルツの速度で連続して赤の「故障」ランプ48を点灯し、かつ、音響モニ
タの正常動作を一時停止するようにプログラミングされている。それゆえ、OR
ゲート106の出力が論理1である場合は、ORゲート108の出力も論理1と
なる。ORゲート108の出力は、ORゲート106の出力が論理0でない限り
、ANDゲート110の出力が論理1には等しくならないような態様で、AND
ゲート110によりゲート制御される。反転入力を得ると、ANDゲート112
の出力は、ORゲート106および108の出力が両方とも論理0に等しいとき
のみ、論理1に等しくなる。それゆえ、ANDゲート112の出力は、制御ユニ
ット10がOK状態である場合は、論理1となり、ANDゲート110の出力は
「警告」状態で論理1となり、また、ORゲート106の出力は「危険」状態で
論理1となる。制御ユニット10は一度に1つの状態しか採り得ないので、3つ
の出力のうちの1つだけが論理1となることができる。「モード」スイッチ52
が作動モード位置にない限り、ANDゲート114、116、118の出力が論
理1に等しくなれないような態様で、上記論理信号はANDゲート114、11
6、118により更にゲート制御される。ANDゲート118の出力が論理1で
ある場合は、緑色のOKランプ40がオン状態となり、OKリレー120が始動
される。ANDゲート116の出力が論理1である場合、黄色の「警告」ランプ
42はオン状態となり、「警告」リレー122が始動される。ANDゲート11
4の出力が論理1となると、赤色の「危険」ランプ44がオン状態となり、「危
険」リレー124が始動される。「モード」スイッチ52が学習モード位置にあ
る場合は、前面パネルインジケータランプ40、42、44はオフ状態になり、
リレー120、122、124は非活動状態となり、橙色「学習」ランプ46が
オン状態になる。
【0052】 図1および図4に集合的に示されたリレー出力端30は、ユーザ取り付け式配
線を意図した他の後退ねじ端子と一緒に、図2に個別的に示されている。端子1
26(ライン)および端子128(ニュートラル)は交流電力入力接続部である
。115VACまたは230VACのいずれかの名目ライン電圧を選択するため
のライン電圧選択スイッチが制御ユニット10の背面パネル上にある。好ましい
形態では、リレー出力端30は、「OK」「共通」「警告」「待機」「危険」と
それぞれに標識を付された5つのアナンシェータ端子130、132、134、
136、138を有している。好ましい形態のリレー出力端30は、「N.O.
(正常に開)」、「共通」「N.C.(正常に閉)」とそれぞれに標識を付され
た3つの制御端子140、142、144を有している。端子146はアース(
保護)接地である。任意のオシロスコープ28が、「パワースペクトル」「dB
上限」「dB下限」「スコープトリガ」とそれぞれに標識を付された端子148
,150、152、154に接続されている。「解除」と標識を付された端子1
56は5ボルトないし30ボルトの直流信号を受信し、前面パネル「解除」ボタ
ン58として同一機能を実施する。4導体シールド型ケーブル14は、遠隔マイ
クロフォンユニット12から出ているが、「アナログ+5V」「アナログ接地」
「マイクロフォン(−)」「マイクロフォン(+)」とそれぞれに標識を付され
た端子158、160、162、164に接続している。任意のオシロスコープ
28の接地リードが、ケーブル14のドレインワイヤがそうであるように、アナ
ログ接地端子160、すなわち、制御ユニット10の最も安定した接地点に接続
される。
【0053】 従って、ここに開示された発明は、その意図または一般的特性から逸脱しない
他の特定の形態で実施することができるが、それらの形態の幾つかが先に示され
てきたが、ここに記載された実施態様はあらゆる点で例示であって、限定ではな
いと見なすべきである。本発明の範囲は先の説明よりはむしろ、添付の特許請求
の範囲の各請求項により示されるべきであって、請求項の均等の解釈および範囲
に入るあらゆる変更は、本発明の範囲に包含されるものと意図している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電源、ディジタル信号プロセッサ、ブートメモリ、不揮発性デ
ータメモリ、A/Dコンバータ、4連D/Aコンバータ、リレー出力端、インジ
ケータランプ、前面パネルスイッチを有している制御ユニットと、マイクロフォ
ンおよび信号調整エレクトロニクスを有しているマイクロフォンユニットとから
構成されている、音響モニタの主要なハードウエア要素を示す機能的ブロック図
である。
【図2】 インジケータランプ、ユーザ作動型スイッチ、ユーザ取り付け
型配線のためのねじ端子を示している、図1の音響モニタの制御ユニットの前面
パネルの図である。
【図3】 作動モード期間にサウンド源から放出された音の、音響識別特
性のデシベル上限およびデシベル下限、警告アラーム限度、危険アラーム限度、
リアルタイムパワースペクトルを示すグラフである。
【図4】 ディジタルサンプルが帯域通過フィルタ出力端から演算処理、
比較、記憶、および、検索からなる多様な段階を通って移動する時に、前面パネ
ルインジケータランプおよびリレー出力を作動させる前にディジタルサンプルが
採る経路を追跡することにより図1の音響モニタの学習モードおよび作動モード
の動作を例示する、ディジタル信号のフロー図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW Fターム(参考) 2G024 AD01 AD21 BA11 CA13 FA04 FA06 FA14 2G064 AA01 AA11 AB13 AB22 BD02 CC02 CC26 CC42 CC52 CC58 CC62 DD09 DD15 【要約の続き】 正動作を必要とする状況を示すための「危険」である。

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転式機械、非回転式機器、産業プロセス、産業環境のよう
    な遠隔に位置するサウンド源により発生され、そこから発射される音を連続的に
    監視して、異常を検出し、それらの作動状況を判断するための電子式モニタであ
    って、該サウンド源に近接して戦略的に配置可能な、信号を発生するためのマイ
    クロフォン手段を有して、該サウンド源から発射された該音を検出するセンサー
    手段と、該マイクロフォン手段により生成された該信号の調整を行い、該信号を
    差動アナログ信号に変換するアナログ信号手段と、制御ユニットと、該アナログ
    信号調整手段に直流電力を供給し、該アナログ信号調整手段から該制御ユニット
    へ該差動アナログ信号を搬送してディジタル処理に備えるケーブル手段と、規則
    正しい間隔で該差動アナログ信号をサンプリングして該差動アナログ信号をディ
    ジタルサンプルストリームに変換するアナログディジタルコンバータ手段と、該
    ディジタルサンプルストリームを連続的に処理して、該サウンド源から発射され
    た該音のリアルタイムパワースペクトルを得るためのディジタルフィルタ手段と
    、メモリ手段と、既に分かっている不具合が無く正常に該サウンド源が作動して
    いると分かっている期間に発生された該パワースペクトルの音響識別特性の複製
    を算出して該メモリ手段に記憶させる手段を有する学習モード手段と、該サウン
    ド源の望ましくない劣化のレヴェルを示すことができる所定の大きさを有してい
    る該音響識別特性の複製に関するdB警告上限およびdB警告下限と、比較器手
    段および警告手段と、該サウンド源の後続動作期間中に該パワースペクトルの試
    験の複製を連続的に算出し、該比較器手段により該dB上限および該dB下限と
    該試験の複製のそれぞれについての比較を行い、該dB上限および該dB下限に
    達すると、該警告手段により警告を発する手段を有している作動モード手段とを
    組み合わせて有している、モニタ。
  2. 【請求項2】 前記アナログディジタルコンバータ手段は、前記センサーが
    前記サウンド源により発射された関連する音の全てに遭遇するように十分な期間
    前記差動アナログ信号をサンプリングする、請求項1に記載のモニタ。
  3. 【請求項3】 前記学習モード手段および前記作動モード手段と関連する学
    習モードおよび作動モードを有し、前記メモリ手段が、該学習モードおよび作動
    モードの期間にわたり前記比較器手段と協働し得るRAM手段を有している、請
    求項1に記載のモニタ。
  4. 【請求項4】 前記メモリ手段が、複数音響識別特性を記憶し、かつ、前記
    RAM手段と協働し得る不揮発性データメモリを有している、請求項3に記載の
    モニタ。
  5. 【請求項5】 前記ディジタルフィルタ手段が帯域通過型フィルタ手段を有
    している、請求項1に記載のモニタ。
  6. 【請求項6】 前記ケーブル手段が、共通ドレインワイヤを有する2つの別
    個に遮蔽された、撚り対を有しているケーブルを備えている、請求項1に記載の
    モニタ。
  7. 【請求項7】 前記サウンド源として、回転式機械、非回転式機器、および
    、それら以外の音生成プロセスが挙げられる、請求項1に記載のモニタ。
  8. 【請求項8】 危険な作動状況を示すことができる所定の大きさを有するd
    B危険上限およびdB危険下限を有している、請求項1に記載のモニタ。
  9. 【請求項9】 ディジタルフィルタ手段の機能を実施するようにプログラミ
    ングされたマイクロコンピュータを有している、請求項1に記載のモニタ。
  10. 【請求項10】 前記マイクロコンピュータが、前記学習モード手段および
    前記作動モード手段の機能を実施するように更にプログラミングされている、請
    求項9に記載のモニタ。
  11. 【請求項11】 前記マイクロコンピュータが、dB警告上限およびdB警
    告下限を算出するように、かつ、前記比較器手段および前記警告手段の機能を実
    施するように更にプログラミングされている、請求項10に記載のモニタ。
  12. 【請求項12】 前記マイクロコンピュータがディジタル信号プロセッサで
    ある、請求項11に記載のモニタ。
  13. 【請求項13】 前記学習モード手段が、前記サウンド源の異なる作動状況
    を監視する際に使用するための複数の音響識別特性の複製をシーケンシャルに算
    出し、記憶するために利用することができる、請求項2に記載のモニタ。
  14. 【請求項14】 前記複数の音響識別特性の複製が不揮発性データメモリに
    記憶されている、請求項13に記載のモニタ。
  15. 【請求項15】 前記作動モード手段がリアルタイムで作動可能である、請
    求項2に記載のモニタ。
  16. 【請求項16】 前記帯域通過型フィルタ手段が、8オクターブ範囲にわた
    り、リアルタイム12分の1オクターブディジタル帯域通過フィルタ処理を実施
    する、請求項5に記載のモニタ。
  17. 【請求項17】 前記帯域通過型フィルタ手段が、96個の結果として生じ
    た帯域通過フィルタの各々のデシベル単位の音響パワー出力を算出する、請求項
    16に記載のモニタ。
  18. 【請求項18】 前記帯域通過フィルタの各々の前記音響パワーが、前記帯
    域通過フィルタの出力を2乗するとともに、その結果の平均を求めることにより
    算出される、請求項17に記載のモニタ。
  19. 【請求項19】 前記学習モード手段が、数分から数日の期間にわたり選択
    的に作動可能である、請求項2に記載のモニタ。
  20. 【請求項20】 前記学習モード手段と前記作動モード手段とを交互に選択
    するための手動制御手段を有している、請求項2に記載のモニタ。
  21. 【請求項21】 回転式機械、非回転式機器、産業プロセス、産業環境のよ
    うな遠隔に位置するサウンド源により発生され、そこから発射される音を連続的
    に監視して、異常を検出し、それらの作動状況を判断するためのモニタであって
    、該サウンド源に近接して戦略的に配置可能な、信号を発生するためのマイクロ
    フォン手段を有して、該サウンド源から発射された該音を検出するセンサー手段
    と、該マイクロフォン手段により生成された該信号の調整を行い、該信号を差動
    アナログ信号に変換するアナログ信号手段と、制御ユニットと、該アナログ信号
    調整手段に直流電力を供給し、該アナログ信号調整手段から該制御ユニットへ該
    差動アナログ信号を搬送してディジタル処理に備えるケーブル手段と、規則正し
    い間隔で該差動アナログ信号をサンプリングして該差動アナログ信号をディジタ
    ルサンプルストリームに変換するアナログディジタルコンバータ手段と、該ディ
    ジタルサンプルストリームを連続的に処理して、該サウンド源から発射された該
    音のリアルタイムパワースペクトルを得るためのディジタルフィルタ手段と、メ
    モリ手段と、既に分かっている不具合が無く正常に該サウンド源が作動している
    と分かっている期間に発生された該パワースペクトルの音響識別特性の複製を得
    るために、該ディジタルサンプルストリームへのアクセスと処理をそれぞれに行
    う学習モード手段と、該サウンド源の作動状況の異常を示すことができる該音響
    識別特性に所定の値を加算し、該音響識別特性から所定の値を減算することによ
    り、それぞれ該音響識別特性の複製に関するdB上限値およびdB下限値を算出
    する作動モード手段であって、該作動モード手段が、該ディジタルサンプルスト
    リームにアクセスし、該サウンド源の後続動作の期間にわたり該パワースペクト
    ルの試験の複製をシーケンシャルに算出する比較器手段を有し、該比較器手段に
    よりdB上限値およびdB下限値と該試験の複製についてのそれぞれの比較を行
    い、該限界値のいずれに達しても、警告信号を発する、作動モード手段と、該学
    習モードおよび作動モードを選択的に選ぶスイッチ手段とを組み合わせて有して
    いる、モニタ。
  22. 【請求項22】 前記学習モード手段が、1個以上のサウンド源に対応する
    1個以上の音響識別特性の複製を得て、記憶するために利用される、請求項21
    に記載のモニタ。
  23. 【請求項23】 前記dB上限値および前記dB下限値が第1組の限界値と
    第2組の限界値を有し、各組の限界値が前記音響識別特性の複製にまたがり、該
    第1組の限界値が、発生している故障を表す警告制限組であり、該第2組の限界
    値が、緊急補正動作を必要とする状況を表す危険制限組である、請求項21に記
    載のモニタ。
  24. 【請求項24】 前記比較器手段が、前記第1組および前記第2組の限界値
    に関して作動可能である第1のユニットおよび第2のユニットを有している、請
    求項23に記載のモニタ。
  25. 【請求項25】 前記比較器手段の前記第1のユニットおよび前記第2のユ
    ニットを可能化するための別個のスイッチ手段を有している、請求項24に記載
    のモニタ。
  26. 【請求項26】 前記比較器手段の前記第1のユニットおよび前記第2のユ
    ニットに接続された警告信号出力手段および危険信号出力手段を有している、請
    求項24に記載のモニタ。
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