JP2002520080A

JP2002520080A - 開孔器

Info

Publication number: JP2002520080A
Application number: JP2000558754A
Authority: JP
Inventors: デヴィッドソン，ゲイル，イー．; ハイアー，キャサリン，エル．
Original assignee: ハイアースペック，インコーポレイテッド
Priority date: 1998-07-10
Filing date: 1999-06-30
Publication date: 2002-07-09
Also published as: US20030114734A1; EP1096883A4; CA2337209A1; US6740031B2; EP1096883A1; US6527710B1; WO2000002487A1

Abstract

(57)【要約】開孔器１８は、第１ブレード兼ハンドル部２０と、第２ブレード兼リンク部６２と、開孔器ハンドル部４６と、複数のリブ兼リンク部７６とを有する。リブ兼リンク部７６の各々は、前記第１ブレード兼ハンドル部２０に、また前記第２ブレード兼リンク部６２に、各々可動式に連結され、よって、前記第１ブレード兼ハンドル部２０を前記第２ブレード兼リンク部６２に対して可動式に連結する。前記開孔器ハンドル部４６は、前記第１ブレード兼ハンドル部２０に、また前記第２ブレード兼リンク部６２に、可動式に連結され、よって、前記第１ブレード兼ハンドル部２０及び前記第２ブレード兼リンク部６２を、相対的に互いに対して、或る第１の配向と或る第２の配向との間で動作させるようになっている。第１の配向は図４に示されており、前記開孔器１８は或る切開箇所・道・または同様なもの内に挿入されるための形状をとっている。第２の配向は図５に示されており、前記開孔器は或る切開箇所・道・またはそれらに類するものの診察・治療処理・またはそれらに類する作業、を助けるための形状をとっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】《発明の技術分野》本発明は開孔器類（specula、スペキュラ）に関する。それは、或る婦人科開
孔器（a genecological speculum）についての文脈において開示されているが、
他の用途においても同様に有用であると信じられるものである。

【０００２】《発明の背景》数種類タイプの婦人科開孔器類（genecological specula）が知られている。
初期のタイプは、滅菌可能なものとして製造されている。もっと最近の多くのタ
イプは、樹脂または充填樹脂タイプであり、使い捨て可能なものとして製造され
ている。これら最近のタイプは、診察の助けとなるように、透明又は半透明のプ
ラスチック成形品である。そのタイプのいくつかは、光学導波性素材を、付属物
として又は完全一体的に採択しており、これもまた、診察の助けとするためであ
る。既知のタイプの開孔器類について、決して徹底的に網羅したリストを意味す
るわけではないが、例示としては、以下の米国特許が挙げられる。即ち：第６７
２２３９号、第１１５０７４９号、第３７０２６０６号、第３８９０９６１号、
第３９８５１２５号、第４２０６７５０号、第４７６６８８７号、第４８８４５
５９号、第４９７１０３６号、第５０５２３７２号、第５０７２７２０号、第５
１７９９３７号、第５１７９９３８号、第５４５８５９５号、及び、第５４９９
９６４号である。この列挙は、ここで列挙した文献が、最も近い関連技術である
とか、これで全部であるとか、もっと良い参考文献はない、とかいうことを陳述
することを意図するものではない。そういったいかなる陳述も推察してはならな
い。

【０００３】《発明の概要》開孔器は、或る第１の部材と、或る第２の部材と、或る第３の部材と、複数の
第４の部材とを有している。前記第４の部材の各々は、前記第１の部材を前記第
２の部材に対して可動式に連結するために、前記第２の部材と前記第１の部材と
に可動式に連結されている。前記第３の部材は、前記第１の部材と前記第２の部
材とを或る第１の配向と或る第２の配向との間で相対的に動かすために、前記第
２の部材と前記第１の部材とに可動式に連結されていて、ここで、前記第１の配
向においては、前記開孔器は、或る切開箇所・道・またはそれに似たもの、に挿
入されるための形状になり、前記第２の配向においては、前記開孔器は、前記切
開箇所・道・またはそれに似たもの、についての診察・治療処理・またはこれに
類することの助けとするための形状とされる。

【０００４】本発明に従う或る例示では、前記複数の第４の部材は、複数ペアとして設けら
れている。

【０００５】本発明に従う更なる例示では、前記第４の部材の各々は、前記第２の部材と前
記第１の部材とに、枢転可能に連結されている。

【０００６】また更に、本発明に従う例示では、前記第３の部材は、前記第２の部材と前記
第１の部材とに、枢転可能に連結されている。

【０００７】《好適実施態様の詳細な説明》本発明の開孔器は、例えば充填樹脂及び／又は非充填樹脂[unfilled resin]、
の如く、いかなるふさわしい素材または素材の組み合わせによって構成される。
その理由の例示としては、例えばその構成部品が、手軽に、形成され、例えば射
出成形された後、組み立て、例えば嵌合組み立てをされること、を可能にするた
めということが挙げられる。更に好適には、素材を透明または半透明として、そ
の開孔器を使用してなされる診察の助けとする。また、更に好適には、光波案内
性の素材及び原則をデザイン及び構造に採用し本発明に従って構成された開孔器
は、かかる開孔器を使用してなされる診察において更に助けになることができよ
う。

【０００８】図１〜５を参照して、開孔器１８は、１つの兼用体、即ち第１の開孔器ブレー
ド及びハンドル部分２０を含む。この部分２０は、概して第１の開孔器ブレード
を画成する領域２２と、概して第１の開孔器ハンドル部分を画成する領域２４と
を含む。領域２２と領域２４とは、領域２６において実質的に滑らかに統合され
、開孔器用の単一成形部分２０へと統合されている。横方向に延在する１つの貫
通通路２８が、領域２６において部分２０に形成されている。複数リブ３０及び
ウェブ３２が、部分２０に成形されて入れこまれ、領域２２と領域２４との間で
領域２６を通って延在し、部分２０を強化するようになっている。ブレード領域
２２の最も前の端部３３は、例示的には、概して部分円弧状の湾曲を有しており
、これはおそらく図１に最も良く図示されている。また、前方且つ上方に凹状（
concave）となる１つの湾曲を有しており、これはおそらく図４〜図５に最も良
く図示されている。また、ブレード領域２２は、複数の、例示的には３つの、ペ
アをなす耳部４０−１Ｌ、４０−１Ｒ、４０−２Ｌ、４０−２Ｒ、４０−３Ｌ、
４０−３Ｒを有している。各ペアのうちの各耳部は、ブレード領域２２の互いに
反対側の側面エッジ４２−Ｌ及び側面エッジ４２−Ｒのうち対応する側から、そ
れぞれ上方に延在している。各耳部４０−１Ｌ、４０−１Ｒ、４０−２Ｌ、４０
−２Ｒ、４０−３Ｌ、４０−３Ｒの各々は、横方向に延在する１つの貫通通路４
４を備えている。これは図２に最も良く図示されている。

【０００９】開孔器用ハンドル部４６は、その上端部４８において、一対の上方に延在する
ドライブアーム５０を含んでいる。これらのドライブアームの各々は、横方向に
延在する１つの貫通通路５２を有している。ドライブアーム５０から下方には、
ハンドル部４６の中央領域５４に向いて、一対の枢転式取付用の耳部５６−Ｌ及
び耳部５６−Ｒが、ハンドル部４６の互いに反対側の側面エッジ５８−Ｌ及び側
面エッジ５８−Ｒのうち対応する側から、それぞれ前方に延在している。各取付
用耳部５６−Ｌ又は５６−Ｒは、横方向に延在する１つの貫通通路６０を有して
いる。開孔器用ハンドル部４６は、部分２０に対して枢転可能に取り付けられる
。これは、整列された通路２８及び６０を通して挿入されている１本又は複数の
ピボットピンによる。

【００１０】開孔器用の１つの兼用体、即ち或る第２のブレード及びリンク部分６２は、１
ペアのピボットピン即ち６４−Ｌ及び６４−Ｒを含む。これらは部分６２の近位
端６８に近接するところでそれぞれ対応する左または右の側面エッジ６６−Ｌま
たは６６−Ｒから延在している。ピボットピン即ち６４−Ｌ及び６４−Ｒは、そ
れぞれ対応するドライブアーム５０におけるそれぞれ対応する通路５２に受け入
れられ、これによって部分６２は部分４６に対して枢転可能に取り付けられる。

【００１１】更に、複数ペアの、例示的には３ペアの、ピボットピン即ち７０−１Ｌ、７０
−１Ｒ；７０−２Ｌ、７０−２Ｒ；７０−３Ｌ、７０−３Ｒが、最も良い図示は
図３であるが、それぞれ対応する左または右の側面エッジ６６−Ｌまたは６６−
Ｒから、延在している。ピボットピン７０−１Ｌ、７０−１Ｒ；７０−２Ｌ、７
０−２Ｒ；７０−３Ｌ、７０−３Ｒは、枢軸取付用の複数穴７２に枢軸式に受け
入れられる。これらの穴のそれぞれは、図２に最も良く示されているように、リ
ブとリンクを兼ねる複数の兼用体７６のうちのそれぞれ対応するものにおける第
１端部７４にあって対応している。リブ兼リンク７６の第２端部７８は、ピボッ
トピン８０を含んでおり、このピンは、図２に最も良く図示されているが、それ
ぞれに対応する貫通通路４４に枢軸式に受け入れられる。それぞれの貫通通路４
４は、組み立てられた開孔器の第１ブレード兼ハンドル部となる部分２０の耳部
４０−１Ｌ、４０−１Ｒ、４０−２Ｌ、４０−２Ｒ、４０−３Ｌまたは４０−３
Ｒにある。

【００１２】このような取り合わせによって、開孔器の第２ブレード兼リンク部である６２
を、開孔器の第１ブレード兼ハンドル部である２０に取り付け、しかもよって第
２ブレード兼リンク部である６２が第１ブレード兼ハンドル部である２０から選
択的に可動的に離間されることを可能とする。これは図４及び図５に最も良く示
されており、両図を比較することで最も良く理解される。そのような離間動作は
、ハンドル部４６と第１ブレード兼ハンドル部２０のうちの領域２４との間に働
くスクイズ圧（握り絞め圧）を変化させることによって、達成される。このよう
にして、開孔器１８は、図４に示されたように、第２ブレード兼リンク部である
６２を、第１ブレード兼ハンドル部である２０からの離間が最小である状態まで
、いわばたたむことによって、前記道または切開箇所に都合良く挿入可能である
。それから、いったん開孔器１８が前記道または切開箇所内で位置決めされたら
、ハンドル部４６と第１ブレード兼ハンドル部２０のうちの領域２４との間に働
くスクイズ圧を行使して、第２ブレード兼リンク部である６２と第１ブレード兼
ハンドル部である２０との間隔を増大させ、よって、前記道または切開箇所を観
察または治療処理のために広げることができる。そして全開位置は、ハンドル部
４６が領域２４にかみ合う位置となるが、そこにおいて第２ブレード兼リンク部
６２が第１ブレード兼ハンドル部２０との関係で或るオーバーセンターの定位置
（an over-center orientation）に位置し部６２と部２０とをこの定位置関係に
ロックするように、開孔器１８のデザインをなすことができる。この意義価値は
図１と図５を参照すれば最も良く理解されるであろう。第２ブレード兼リンク部
である６２と第１ブレード兼ハンドル部である２０との間隔を開くことは、また
、治療のための器具類を前記道または切開箇所に挿入させるための、開孔器１８
を通る通り道（passway）８８を提供する。図１に最も良く示されているように
、ドライブアーム５０の間のスペース９０も、そのような（器具類の）挿入をは
かどらせるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本発明に従って構成された或る開孔器の、或る使用状態用形状を示す
斜視図である。

【図２】図２は、図１の開孔器を、概して図１における２−２線に沿って切って観た断
面を示す図である。

【図３】図３は、図１及び図２に示した当該開孔器の一部詳細を示す平面図である。

【図４】図４は、図１の開孔器を、或る挿入用形状において示した側面図である。

【図５】図５は、図１の開孔器を、或る使用状態用形状において示した側面図である。

【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書

【提出日】平成１２年５月１８日（２０００．５．１８）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【特許請求の範囲】

【請求項１】或る第１の部材と、或る第２の部材と、或る第３の部材と、
複数の第４の部材とからなる開孔器であって、前記第１の部材は最も前の或る端
部を有してそれが前方且つ上向きに凹状の湾曲を呈しており、且つ、前記第４の部材の各々は、前記第１の部材を前記第２の部材に対して可動式に
連結するために、前記第２の部材と前記第１の部材とに可動式に連結されており
、前記第３の部材は、前記第１の部材と前記第２の部材とを或る第１の配向と或
る第２の配向との間で相対的に動かすために、前記第２の部材と前記第１の部材
とに可動式に連結されている、ことを特徴とする、開孔器。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者ハイアー，キャサリン，エル．アメリカ合衆国・インディアナ州 46254・オウルズネストプレイス 4603 Ｆターム(参考） 4C060 AA06 HH20

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】或る第１の部材と、或る第２の部材と、或る第３の部材と、
複数の第４の部材とからなる開孔器であって、前記第４の部材の各々は、前記第１の部材を前記第２の部材に対して可動式に
連結するために、前記第２の部材と前記第１の部材とに可動式に連結されており
、前記第３の部材は、前記第１の部材と前記第２の部材とを或る第１の配向と或
る第２の配向との間で相対的に動かすために、前記第２の部材と前記第１の部材
とに可動式に連結されている、ことを特徴とする、開孔器。
【請求項２】前記第１の部材と前記第２の部材のいずれも、対向する第１
及び第２のサイドを有し、前記複数の第４の部材は、複数ペアとして設けられており、各ペアごとにその内の１つの第４の部材が、前記第１の部材におけるそれぞれ
の第１の又は第２のサイドと、前記第２の部材におけるそれぞれの第１の又は第
２のサイドと、の間に延在する、ことを特徴とする請求項１の開孔器。
【請求項３】前記第４の部材の各々は、前記第２の部材と前記第１の部材
とに、枢転可能に連結されている、ことを特徴とする請求項２の開孔器。
【請求項４】前記第４の部材の各々は、前記第２の部材と前記第１の部材
とに、枢転可能に連結されている、ことを特徴とする請求項１の開孔器。
【請求項５】前記第３の部材は、前記第２の部材と前記第１の部材とに、
枢転可能に連結されている、ことを特徴とする請求項１の開孔器。
【請求項６】前記第３の部材は、前記第２の部材と前記第１の部材とに、
枢転可能に連結されている、ことを特徴とする請求項２の開孔器。
【請求項７】前記第３の部材は、前記第２の部材と前記第１の部材とに、
枢転可能に連結されている、ことを特徴とする請求項３の開孔器。
【請求項８】前記第３の部材は、前記第２の部材と前記第１の部材とに、
枢転可能に連結されている、ことを特徴とする請求項４の開孔器。
【請求項９】前記複数の第４の部材は、複数ペアとして設けられており、
しかも、前記第４の部材の各々は、前記第２の部材と前記第１の部材とに、枢転
可能に連結されている、ことを特徴とする請求項１の開孔器。
【請求項１０】前記複数の第４の部材が複数ペアとして設けられているこ
とを特徴とする、請求項４の開孔器。
【請求項１１】前記複数の第４の部材は、複数ペアとして設けられており
、しかも、前記第４の部材の各々は、前記第２の部材と前記第１の部材とに、枢
転可能に連結されている、ことを特徴とする請求項５の開孔器。