JP2002519552A - モジュラ階段システム、階段を組み立てる方法および階段キット - Google Patents

モジュラ階段システム、階段を組み立てる方法および階段キット

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JP2002519552A JP2000558283A JP2000558283A JP2002519552A JP 2002519552 A JP2002519552 A JP 2002519552A JP 2000558283 A JP2000558283 A JP 2000558283A JP 2000558283 A JP2000558283 A JP 2000558283A JP 2002519552 A JP2002519552 A JP 2002519552A
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レイモンド コートゥール
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ステアフレイム システムズ インコーポレイテッド
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Abstract

(57)【要約】 本発明の階段は、金属階段梁で作られた永久的フレーム構造を有し、一方の階段梁は、一般に半柱に固定される。垂直に延びるステップ支持体は階段梁に沿って固定され、各ステップ支持体は、それぞれ、階段の各ステップの踏板および蹴込み板に固定できる上方フランジおよび前方フランジを有している。建築中に使用するための本発明のキットを使用すれば、一時的階段が容易に得られる。本発明のキットでは、多数のＬ形鋼ステップがステップ支持体上に置かれ、蹴込み板および踏板を連続的に形成する。次に、これらのＬ形鋼ユニットを取り外して、種々の形状をもつ仕上げステップに置換できる。階段が露出側面を有する場合には、露出側面に仕上げ階段梁を取り付けて、構造的金属階段梁を隠すことができる。階段（階段がＬ形またはＵ形である場合には、階段に、拡開ステップを備えた旋回部または踊り場が設けられることがある）のフレーム構造の種々の水平および垂直構成要素を支持するためのコーナ支柱およびブラケットを含む種々の支持システムが設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】 （技術分野） 本発明は階段に関し、より詳しくは、工場で部分的または完全に組み立てるこ
とができる、予め寸法が定められた構成要素で作られた階段、または現場で組み
立てることができるキットの形態をなす階段に関する。
【０００２】 （背景技術） 一般に階段は、現場で徐々に組み立てられるときに、寸法に合わせてカットさ
れる種々の木材構成要素を用いて、現場で完成される。また、階段の仕上げ面、
すなわちステップをカバーする敷物材料または無垢木材仕上げ面は建築中にしば
しば損傷を受けることがある。階段のステップの仕上げカバーの取付けを、建築
の終時まで延期することは事実上不可能であり、従って最終建築段階中にこの仕
上げ面に損傷を与えることがある。
【０００３】 また、工場で階段を完全に組み立て、この予組立てされた階段を建築現場に供
給して、現場で直接据え付けるか現場での取付けを容易にすることが提案されて
いる。このようなモジュラ階段は、本発明者による係属中のカナダ国特許出願第
2,149,981号（公開審査のため１９９５年１１月２４日付で公開されている）に
開示されている。この場合には、仕上げカバーが設けられていないモジュラ階段
が現場に供給され、現場で据え付けられる。ひとたび仕上げカバー、例えば敷物
、無垢木材等が階段に取り付けられると、仕上げカバーは、建築が完了する前に
再び損傷を受けることがある。
【０００４】 （発明の開示） 従って本発明の目的は、工場で所定サイズに製造された個々の構成要素で作ら
れた新規な階段であって、キットの形態で一体に組み立てられかつ現場で据え付
けられるか、工場で殆ど一体に組み立てられ、次に現場で据え付けられる階段を
提供することにある。
【０００５】 本発明の他の目的は、建築中に使用するための一時的ステップであって、後で
永久的ステップに置換されるステップを備えた階段を提供することにある。
【０００６】 従って本発明によれば、少なくとも２つの階段梁手段と、少なくとも第１の一
時的ステップ組手段および第２の仕上げステップ組手段とを有し、各ステップ手
段が少なくとも踏板手段を備え、階段梁手段がステップ手段を支持できかつステ
ップ手段に着脱可能に取り付けられる階段システムにおいて、建築中に、前記第
１ステップ組手段は階段梁手段に一時的に取り付けられ、建築の終時に、第１ス
テップ組手段は、階段梁手段に固定される第２ステップ組手段に置換されること
を特徴とする階段システムが提供される。
【０００７】 また、本発明によれば、少なくとも２つの非木材階段梁と、該階段梁が住宅に
据え付けられるときに階段梁に取り付けられて多数のステップを支持する一連の
非木材ステップ支持体とを有する階段用モジュラフレーム構造において、前記ス
テップ支持体は階段梁に沿う所定位置で階段梁に取り付けられ、ステップが、階
段の適正位置になるようにステップ支持体に直接取り付けられることを特徴とす
るモジュラフレーム構造が提供される。
【０００８】 また、本発明によれば、少なくとも２つの階段梁と、該階段梁に取り付けるこ
とができる一連のステップ支持体と、階段梁およびステップ支持体が住宅に据え
付けられるときに、ステップ支持体に取り付けることができる少なくとも第１組
のステップとを有する住宅に階段を建築するためのキットにおいて、前記ステッ
プ支持体は階段梁に沿う所定位置で階段梁に取り付けられ、ステップが、階段の
適正位置になるようにステップ支持体に直接取り付けられることを特徴とするキ
ットが提供される。
【０００９】 更に本発明によれば、ａ）少なくとも２つの階段梁と、第１の一時的ステップ
組および第２の仕上げステップ組とを設ける段階と、 ｂ）階段梁を住宅のフレーム構造に据え付ける段階と、 ｃ）一時的ステップ組を階段梁に取り付ける段階と、 ｄ）建築作業の終時に階段梁から一時的ステップ組を取り外す段階と、 ｅ）仕上げステップ組を階段梁に取り付ける段階とを有することを特徴とする
住宅に階段を据え付ける方法が提供される。
【００１０】 （発明を実施するための最良の形態） 以上、本発明の本質を概略的に説明したが、本発明の好ましい実施形態を示す
添付図面を参照して、本発明を以下に説明する。
【００１１】 図６は本発明による階段Ｓの平面図であり、この階段Ｓは、床面から上昇する
方向に３つの真直ステップ１００、１０１、１０２があり、これに、拡開ステッ
プ１０３、１０４、１０５を含む階段Ｓの曲りセクションが続いている。次に、
階段Ｓは４つの真直ステップ１０６、１０７、１０８、１０９を有し、これに、
踊り場１１０が続き、更に３つの真直ステップ１１１、１１２，１１３が続いて
いる。
【００１２】 ここで図２を参照すると、階段Ｓ両側には鋼製のＣ形階段梁１０が使用され、
該階段梁１０は、図３に示すように、ねじ１１で、間柱１２の形態をなす半柱の
ような木材構造要素に取り付けられる。階段梁１０の傾斜角は、階段Ｓの蹴込み
板の高さにより定められる。
【００１３】 階段Ｓはまた、連続するステップ１４（段板とも呼ばれる）および蹴込み板１
６を有している。ステップ１４および蹴込み板１６を階段梁１０に取り付けるた
め、階段梁１０の上には、蹴込み板１６およびステップ１４の各々のための調節
可能なステップ支持体１８が設けられている。ステップ支持体１８は、平らな上
方フランジ２０およびこれに垂直な前方フランジ２２を形成する金属板で形成さ
れており、これらのフランジ２０、２２は、それぞれ、ステップ１４および蹴込
み板１６に当接し、図２および図５に示すようにしてこれらに取り付けられる。
階段梁１０およびステップ支持体１８の一方には傾斜長孔２４が形成されている
。これにより、階段梁１０に対するステップ支持体１８の相対位置決めを行って
、同じステップ支持体１８に、異なる高さの蹴込み板１６および異なる奥行きの
ステップ１４を使用することが可能になる。より詳しくは、摺動可能なアンカー
２６（図２および図４参照）によって、ステップ支持体１８を階段梁１０に対し
て調節することができる。
【００１４】 階段Ｓが、間柱１２に固定された側とは反対側に、目に見える露出側部を有す
る場合には、図３に示すように、階段Ｓには仕上げ階段梁カバー２８が設けられ
、階段Ｓの露出側部に美的外観を与えている。
【００１５】 図２には、階段Ｓがその仕上げ状態にあるところ、すなわち美的外観および品
位をもつステップ１４および蹴込み板１６が設けられた状態が示されている。し
かしながら、本発明のモジュラ階段Ｓは更に、建築が完了した後に仕上げステッ
プ１４および蹴込み板１６のみをステップ支持体１８に取り付けられるという長
所を有している。建築中は、ステップ１４および蹴込み板１６は、一時的な鋼製
ステップおよび蹴込み板に置換される。これらの鋼製ステップおよび蹴込み板は
、図１に示すように、一連の連続Ｌ形ユニット３０の形態をなしており、各ユニ
ット３０は、ステップとして機能する水平セクション３２と、蹴込み板として機
能する垂直セクション３４とを有している。水平セクション３２の前縁部は内曲
げリップ３６を形成している。Ｌ形ユニット３０はステップ支持体１８に一時的
に固定され、これにより、建築中に階段Ｓに損傷を与えることなく階段Ｓを使用
できる。建築の完了後は、Ｌ形ユニット３０は、仕上げステップ１４および蹴込
み板１６（図２参照）に置換される。従って、階段Ｓは、その最も簡単な形態で
、階段梁１０と、調節可能なステップ支持体１８と、一時的ステップユニット３
０と、仕上げステップ１４および仕上げ蹴込み板１６とからなるキットの形態を
とる。
【００１６】 図５に示すように、ステップ支持体１８の上方フランジ２０および前方フラン
ジ２２は、それぞれ、ステップ１４および蹴込み板１６の裏側からフランジ２０
、２２を通ってステップ１４および蹴込み板１６にねじ込まれる一連のねじ３４
により、ステップ１４および蹴込み板１６に固定される。図５中の矢印Ａおよび
矢印Ｂに沿うそれぞれの断面図である図５Ａおよび図５Ｂには、ステップ支持体
１８のフランジ２０、２２を通ってねじ込まれたこれらのねじ３８が示されてい
る。接着剤４０を使用して、蹴込み板１６の上端部をステップ１４の下方前端部
に固定することができる。また、蹴込み板１６の下端部は、前述のカナダ国特許
出願第2,149,981号に詳細に説明されているように、ひとたび硬化すると木材構
成要素を「融着」するポリエステルベースの適当な樹脂４２を用いてステップ１
４の後端部に固定できる。
【００１７】 本発明はまた、階段Ｓの支持体を形成する種々の構造要素を提供する。例えば
、図７Ａに示す支柱４４は、階段Ｓの曲りセクションのステップ１０３、１０４
、１０５（図６参照）の収斂端を支持するのに使用される。垂直支柱４４は、こ
れから異なる角度で延びる３つの支持板すなわち下方支持板４６と、中間支持板
４８と、上方支持板５０とを有し、これらは、それぞれステップ１０３、１０４
、１０５を支持するための異なる蹴込み板に取り付けられる。コーナ支柱４４の
下端部は、図１および図７Ａに示すように、下方の階段梁１０に取り付けるため
の連結板５２を有している。コーナ支柱４４の支持板４６、４８、５０は、ほぼ
、図６に参照番号５４で示す位置に配置される。
【００１８】 図８は、ステップ１０３、１０４、１０５を有する階段Ｓの曲りセクションを
示す平面図である。図８Ａ〜図８Ｄは、ステップ１４および蹴込み板１６を階段
梁１０に対して調節可能に連結するための種々の支持体およびブラケット５６、
５８、６０、６２、６４を示す。ブラケット５６〜６４は、それぞれ図９Ａ〜図
９Ｅに拡大して示されている。ブラケット５６〜６４の各々は、１６ゲージ黒鋼
を曲げることにより作られる。
【００１９】 図８Ｅは、階段梁と踊り場１１０との間の連結を示すものである。
【００２０】 従って、階段Ｓを作るための本発明のキットは、真直階段並びに曲りステップ
および踊り場を備えたＵ形階段に使用できる。階段の露出側では、階段梁は、剛
性連結システムを用いて相互連結され、かつ自立クランクシャフト形の完成階段
梁が得られるようにボルト止めされ、ステップおよび蹴込み板は単一モノコック
ユニットとして予め組み立てられる。
【００２１】 真直ステップの自由支持が、６つのステップユニットのうちの５つを超える場
合には、階段梁を（上下方向に）二重にして階段梁を補強し、振動を最小にする
ことができる。
【００２２】 このフレーム構造は本発明のキットのうちの唯一の永久部分であり、ステップ
および蹴込み板は階段の使用に基いて交換できる。
【００２３】 Ｌ形鋼ユニット３０は折曲げ鋼から作られかつ調節可能なステップ支持体１８
にボルト止めされ、建築中に使用するための一時的階段を形成する。耐火建造物
の場合には、フレーム構造（例えば階段梁１０）をコンクリート壁または他の不
燃性構造物に直接螺着し、かつ適当な鋼製蹴込み板およびステップ（例えばＬ形
ユニット３０）を使用すれば、耐火階段が得られる。
【００２４】 居住室建造段階を含む建築完成段階に至ると、一時的ステップすなわち暫定的
ステップ、すなわちＬ形鋼ユニット３０がステップ支持体１８から容易に取り外
されて、無垢木材または任意の他のプレハブ要素で作られたプレハブユニットに
置換される。これらのプレハブユニットは、好ましくは単一モノコック組立体で
作られたステップ１４および蹴込み板１６と、内側から金属階段梁１０に螺着さ
れることに加え、ステップ１４の下でかつ蹴込み板１６の後ろに重ねられる無垢
木材で作られた仕上げ階段梁２８とからなる。
【００２５】 ステップ支持体１８は、フランジ２０、２２を形成すべく折り曲げられた軽量
鋼から作られ、かつＣ形階段梁１０内で摺動できる２つのキー２６で階段梁１０
に連結され、これにより、蹴込み板１６の高さ方向に変化するステップ１４のス
パンを縮小または拡大することができる。蹴込み板１６の高さ調節を可能にする
長孔２４により更に調節を行うことができる。
【００２６】 かくして、本発明の階段システムは、階段を左右に回転することまたは真直に
維持することができる点で万能である。階段の曲りセクションのコーナ支柱４４
は、階段が右または左のいずれに旋回するかで異なる構成になる。
【００２７】 図１０〜図２３は、本発明による変更態様の階段Ｓ′を示す。階段Ｓ′は基本
的に、フレーム構造２００および一連のステップ２０２を有している。ステップ
２０２は、建築期間中にフレーム構造２００に取り付けられ、永久ステップの形
態にすることができる。この変更形態では、ステップ２０２はＬ形であり、各ス
テップ２０２は、水平セクションすなわち踏板２０４および垂直セクションすな
わち蹴込み板２０６を有している。
【００２８】 フレーム構造２００は一連の構成要素を有し、これらの幾つかは、フレーム構
造２００の全ての構成要素が、必要であるとしても最小の調節により、現場で一
体に組み立てられるように、工場で所定サイズに切断される。多分、モジュラセ
クションでは、これらの構成要素の少なくとも一部が工場で一体に組み立てられ
、現場で据え付けられる。
【００２９】 より詳しくは、フレーム構造２００は細長い階段梁２０８を有し、各階段梁２
０８は一般に金属材料または任意の他の適当な材料（例えば複合プラスチック）
で作られ、階段梁２０８が受ける荷重に耐えることができる。フレーム構造２０
０はまた、階段梁の内側に取り付けられる調節可能なステップ支持体２１０を有
している。階段梁２０８はＣ形チャンネルの形状を有している（例えば、図１６
および図１９参照）。ステップ支持体２１０も一般に金属材料または任意の他の
適当な材料（例えば複合プラスチック）で作られ、かつステップ支持体（ステッ
プ２０２を含む）が受ける荷重（および任意の階段により支持体される標準荷重
）に耐えることができる。
【００３０】 図１０は、階段梁２０８ａ（すなわち閉階段梁）と、該階段梁の一方の側面に
固定された４つの支持体２１０とを示し、階段梁２０８ａの他方の側面は、階段
Ｓ′が据え付けられる住宅の木材フレーム構造Ｆに固定される。階段梁２０８ａ
に対向して階段梁２０８ｂ（すなわち開階段梁）が配置され、該階段梁２０８ｂ
は、フレーム構造Ｆが存在しない住宅の位置にある。このため、階段梁２０８ｂ
は、フレーム構造Ｆ以外の他の手段で固定支持されなくてはならない。この目的
のため垂直支柱２１２が設けられ、階段梁２０８ｂは、リンク２１４を介して支
柱２１２の下端部に固定される。より詳しくは、リンク２１４にはその上端部に
スリーブ２１６が形成されており、該スリーブ２１６は支柱２１２の周囲と係合
して一般に溶接により支柱２１２に固定されるが、ボルト止めまたは他の方法で
一体に固定することもできる。図１８および図１９に示すように、リンク２１４
は、その下端部が、板２１８と階段梁２０８ｂのウェブ２２０との間に、ボルト
２２２およびナット２２４により拘束される。ボルト２２２は、板２１８および
階段梁２０８ｂのウェブ２２０に形成された孔に挿通される。足部材２１５（該
足部材２１５はリンク２１４と同様であるが、その自由端にはリンク２１４のス
リーブ２１６の代わりに支持板が設けられている）が、リンク２１４と同様な態
様で階段梁２０８ｂの下端部に取り付けられる。
【００３１】 ここで再び図１０に戻ると、４つのステップ２０２を支持体するように構成さ
れた階段梁２０８ａ、２０８ｂの上方では、次に続くステップが９０°旋回の経
路を形成する（図１４参照）。これらのステップは、階段梁２０８に似ている細
長い水平支持体２２６（すなわち支持体２２６ａ、２２６ｂ、２２６ｃおよび２
２６ｄ）により支持される３つの三角形ステップからなる。これらの水平支持体
２２６の外端部は、同様な構成の板２３０（図２０および図２１に最も良く示す
）によりフレーム構造Ｆの所定位置に固定され、内端部は、同様に構成された一
連のリンク２２８（図２２および図２３に最も良く示す）を用いて支柱２１２に
固定される。
【００３２】 より詳しくは、各リンク２２８の一端には、支柱２１２を包囲するスリーブ２
３２が溶接され、反対側の端部には、ボルト２３６を通す孔が形成された平坦セ
クション２３４が設けられている。平坦セクション２３４は、水平支持体２２６
のリップ２３８の外面に当接するワッシャ２４２およびナット２４０と協働する
ボルト２３６によってリップ２３８の内面に押し付けられることにより、水平支
持体２２６に保持される。両水平支持体２２６ｃ、２２６ｄは、１つのスリーブ
２３２および２つの平坦セクション２３４を備えた単一リンク２２８により支柱
２１２に取り付けられること、すなわち、各水平支持体２２６ｃ、２２６ｄは、
単一のリンク２２８により支柱２１２に取り付けられることに留意すべきである
。
【００３３】 各板２３０の内端部２４３は、ボルト２４４およびナット２４６により水平支
持体２２６の内面に固定される（図２０、図２１参照）。外端部２４８は内端部
２４３に対して傾斜しており、これにより外端部２４８はフレーム構造Ｆに対し
て当接しかつ外端部２４８に形成された孔に挿通されるねじ等によりフレーム構
造に保持される。
【００３４】 図１３および図１４に最も良く示すように、次の２つのステップは階段梁２０
８ｃ、２０８ｄにより支持され、２つのステップ支持体２１０の各々がこれらの
各階段梁に取り付けられる。階段梁２０８ｃはフレーム構造Ｆに取り付けられ、
一方、階段梁２０８ｄは、その下端部が（別のリンク２２８を用いて）支柱２１
２により支持され、かつ上端部が別の支柱２５０により支持される。この支柱２
５０は、支柱２１２と構造的に同様でありかつ機能的に同一である。
【００３５】 １対の他の水平支持体２２６（すなわち、支持体２２６ｅ、２２６ｆ）は、前
の支持体と同様にして、その外端部が（板２３０を使用して）フレーム構造Ｆに
、およびその内端部が支柱２５０に取り付けられる。２つの支持体２２６ｅ、２
２６ｆは、階段Ｓ′がこれらの間に踊り場を形成するように同じレベルにある。
【００３６】 この場合、２つの階段梁２０８ｅ、２０８ｆは水平支持体２２６ｆから上方に
平行に延びている。これらの２つの階段梁２０８ｅ、２０８ｆの各々に４つのス
テップ支持体２１０が取り付けられ、踊り場の上方に、底の階段梁２０８ａ、２
０８ｂにより支持されるステップと同様な４つの真直ステップを形成する。
【００３７】 これらの支柱２１２、２５０は円形断面を有するものが示されているが、例え
ば正方形断面等の種々の管形状にすることができる。また、リンク２１４、２２
８のそれぞれのスリーブ２１６、２３２は、支柱２１２、２５０に溶接する以外
に、例えば止めねじを、スリーブ２１６／２３２を半径方向に貫通して支柱２１
２、２５０の壁内に螺入することにより、支柱２１２／２５０に対するリンク２
１４／２２８の位置決めおよび調節を現場で行う態様で支柱に取り付けることも
できる。この場合には、支柱２１２／２５０には、支柱２１２／２５０に対する
リンク２１４／２２８の高さ位置を現場で調節できるように、支柱に沿って垂直
方向に一連の孔を配置することができる。
【００３８】 従って、フレーム構造２００は一般に、真直経路のための、ステップ支持体２
１０が設けられた階段梁２０８と、曲り経路のための、水平支持体２２６ａ、２
２６ｄと、踊り場領域のための、１対の水平支持体２２６ｅ、２２６ｆとからな
る。階段梁２０８および水平支持体２２６は、これらの閉端部が住宅のフレーム
構造Ｆに取り付けられ、かつ開端部が支柱２１２、２５０に取り付けられる。支
柱２１２、２５０は、これらを、フレーム構造Ｆに確実かつ安全に固定された水
平支持体２２６および階段梁２０８に固定することにより所定位置に維持される
。階段梁の自由端（すなわち、階段梁２０８ａ、２０８ｂの下端部および階段梁
２０８ｅ、２０８ｆの上端部）は、住宅の床構造に固定できる。
【００３９】 図１５〜図１７に示すように、各ステップ支持体２１０は長方形の本体２５２
を有し、該本体２５２の周囲からは垂直フランジ２５４が延びている。ステップ
支持体２１０は階段梁２０８に溶接するか、階段梁２０８内に配置される板２５
６（図１７参照）、および該板２５６および本体２５２に挿通されるボルト／ナ
ット構造２５８を用いて、階段梁２０８のリップ２３８を板２５６と本体２５２
との間にサンドイッチし、ステップ支持体２１０が階段梁２０８に対して確実に
保持されるようにして固定される。ステップ支持体２１０には、ステップ支持体
２１０と階段梁２０８との間の相対位置を変えることができ、これにより踏板奥
行きおよび蹴込み板高さの異なるステップが得られるようにする長孔２６０が形
成されている。また、ステップ支持体２１０は、左側または右側階段梁、例えば
それぞれ階段梁２０８ｂ、２０８ａに使用できるように、全体として対称的な形
状（例えば長孔２６０のレベルで）を有する。
【００４０】 ステップ２０２は、種々の方法でステップ支持体２１０および水平支持体２２
６に取り付けられる。例えば図１５に示す方法では、ステップ支持体２１０のフ
ランジ２５４が、蹴込み板２０６に螺着されかつ一方の翼がフランジ２５４と係
合する翼ナット２６２により、ステップ２０２の蹴込み板２０６に固定される。
また、フランジ２５４に形成された孔２６４にねじを通して、ステップ２０２の
裏面にねじ込むこともできる。また、接着剤を使用してステップ２０２をフラン
ジ２５４に固定することもできる。
【００４１】 ステップ２０２は、同様に、図１５および図１６に示すように、接着剤を用い
て水平支持体２２６に固定でき、この場合、支持体２２６のウェブ２６５がステ
ップ２０２の蹴込み板２０６に当接する。ウェブ２６５に形成された孔２６６に
ねじを通し、ステップ２０２にねじ込むこともできる。
【００４２】 一時的ステップを階段Ｓ′に取り付けるとき、容易に解放可能な手段（例えば
翼ナット２６２）を使用してステップ２０２をフレーム構造２００に取り付ける
のが好ましい。永久的ステップは、同じ解放可能手段および／または他の手段（
例えば接着剤、ねじ等）を使用してフレーム構造に取り付けることができる。
【００４３】 上記全ての構成要素は、現場ではなく工場所定サイズに製造するのが好ましく
、これは、据え付けられる階段の寸法にすることにより達成される。全ての構成
要素は、キットとして現場で組み立てられるか、最終的に現場で一体に組み立て
るため、１つ以上のモジュラセクションに組み立てられる。支柱（２１２、２５
０）に取り付けられる構成要素は工場で取り付けるのが便利であり、同様に、ス
テップ支持体２１０も工場で階段梁２０８に固定するのが好ましい。できるなら
ば、組み立てられたフレーム構造２００の全体を工場で作り、現場では、住宅の
フレーム構造Ｆに連結することのみを行うのが好ましい。
【００４４】 フレーム構造２００自体の幾つかの構成要素の重量、ステップ２０２の重量お
よび階段Ｓ′が支持体しなければならない重量を含む、これらが受ける荷重に耐
え得るには、フレーム構造２００の構成要素は充分な剛性および強度をもたなく
てはならない。
【００４５】 両階段梁１０８ａ、１０８ｂが閉鎖形である場合には、階段梁は、図１０〜図
１２の階段梁１０８ａのように、両方ともフレーム構造Ｆに固定される。同様に
、階段Ｓ′の両側が閉じられる場合には、階段梁２０８並びに各水平支持体２２
６の両端部を支持するフレーム構造Ｆが存在するため、支柱２１２、２５０は不
要になる。
【００４６】 本発明のシステムは、フレーム構造２００のほぼ全てが金属材料で作られるた
め（剛性の或る強いプラスチックを使用することもできる）、木材を非常に節約
でき、かつこのような金属フレーム構造２００の使用により、階段Ｓ′により大
きな剛性を付与する。フレーム構造２００とステップとの間の本発明による連結
は、階段Ｓ′の軋み音を殆どなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明による階段が第１段階にあるところを示す概略側面図である。
【図２】 本発明による階段が第２段階にあるところを示す図１と同様な概略側面図であ
る。
【図３】 図２の階段の一部を破断した概略正面図である。
【図４】 図２の調節可能な支持体の摺動アンカーを示す詳細図である。
【図５】 図２と同様な概略側面図であり、階段梁に取り付けられるステップ支持体への
蹴込み板およびステップの組付けの細部を示すものである。
【図５Ａ】 図５の切断線Ａに沿う断面図である。
【図５Ｂ】 図５の切断線Ｂに沿う断面図である。
【図６】 本発明による階段を示す概略平面図である。
【図７】 階段の曲りセクションの支持体を示す概略平面図である。
【図７Ａ】 図７の支持体を示す概略側面図である。
【図８】 階段の曲りセクションの平面図であり、図７の支持体および階段の曲りセクシ
ョンの支持フレームに使用される種々のブラケットを示す概略的に示すものであ
る。
【図８Ａ】 図８の階段の曲りセクションのフレーム構造に使用される種々の支持構造の１
つを示す概略図である。
【図８Ｂ】 図８の階段の曲りセクションのフレーム構造に使用される種々の支持構造の１
つを示す概略図である。
【図８Ｃ】 図８の階段の曲りセクションのフレーム構造に使用される種々の支持構造の１
つを示す概略図である。
【図８Ｄ】 図８の階段の曲りセクションのフレーム構造に使用される種々の支持構造の１
つを示す概略図である。
【図８Ｅ】 図８の階段の曲りセクションのフレーム構造に使用される種々の支持構造の１
つを示す概略図である。
【図９Ａ】 図８の曲りセクションに使用される種々のブラケットの１つを示す概略図であ
る。
【図９Ｂ】 図８の曲りセクションに使用される種々のブラケットの１つを示す概略図であ
る。
【図９Ｃ】 図８の曲りセクションに使用される種々のブラケットの１つを示す概略図であ
る。
【図９Ｄ】 図８の曲りセクションに使用される種々のブラケットの１つを示す概略図であ
る。
【図９Ｅ】 図８の曲りセクションに使用される種々のブラケットの１つを示す概略図であ
る。
【図１０】 本発明による階段の第２実施形態のフレーム構造の斜視図であり、住宅の壁の
フレーム構造に取り付けられるフレーム構造を示すものである。
【図１１】 図１０と同様な斜視図であり、フレーム構造に取り付けられた階段の幾つかの
ステップを示すものである。
【図１２】 図１１と同様な斜視図であり、フレーム構造に取り付けられた階段のより多く
のステップを示すものである。
【図１３】 図１０のフレーム構造の正面図であり、フレーム構造の上方の付加構成要素を
示すものである。
【図１４】 図１３のフレーム構造を示す平面図である。
【図１５】 図１２のフレーム構造およびステップの一部を下方から見た詳細斜視図である
。
【図１６】 図１２のフレーム構造およびステップの他の一部を下方から見た詳細斜視図で
ある。
【図１７】 フレーム構造の一部の詳細正面図であり、フレーム構造の副構成要素の組立体
を示すものである。
【図１８】 フレーム構造の一部の詳細図であり、フレーム構造の副構成要素の組立体を示
すものである。
【図１９】 図１８の１９−１９線に沿う断面図である。
【図２０】 フレーム構造の一部の詳細図であり、フレーム構造の副構成要素の組立体を示
すものである。
【図２１】 図２０の２１−２１線に沿う断面図である。
【図２２】 フレーム構造の一部の詳細図であり、フレーム構造の副構成要素の組立体を示
すものである。
【図２３】 図２２の２３−２３線に沿う断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，Ｅ Ａ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ， ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，Ｇ Ｅ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ， ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，Ｍ Ｎ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ， ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，Ｚ Ａ，ＺＷ

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 少なくとも２つの非木材階段梁と、該階段梁が住宅に据え付
    けられるときに階段梁に取り付けられて多数のステップを支持する一連の非木材
    ステップ支持体とを有する階段用モジュラフレーム構造において、前記ステップ
    支持体は階段梁に沿う所定位置で階段梁に取り付けられ、ステップが、階段の適
    正位置になるようにステップ支持体に直接取り付けられることを特徴とするモジ
    ュラフレーム構造。
  2. 【請求項２】 前記各ステップ支持体は、それぞれ、ステップの踏板の下面
    および蹴込み板の後面に固定される上端部および前端部を有することを特徴とす
    る請求項１記載のフレーム構造。
  3. 【請求項３】 前記各ステップ支持体は、前記階段梁に取り付けられる本体
    と、前記上端部および前端部を形成しかつステップに取り付けられる周囲フラン
    ジとを有することを特徴とする請求項２記載のフレーム構造。
  4. 【請求項４】 前記フランジをステップに固定するための枢動クリップが設
    けられていることを特徴とする請求項３記載のフレーム構造。
  5. 【請求項５】 少なくとも１つの前記階段梁の上端部が垂直支持手段により
    支持され、該垂直支持手段は水平支持手段により住宅のフレーム構造に固定され
    ることを特徴とする請求項１記載のフレーム構造。
  6. 【請求項６】 前記垂直支持手段は少なくとも１つの支柱からなることを特
    徴とする請求項５記載のフレーム構造。
  7. 【請求項７】 前記支柱には多数の前記水平支持手段が取り付けられ、該水
    平支持手段は階段の踊り場領域を支持すべく支柱から異なる角度で延びているこ
    とを特徴とする請求項６記載のフレーム構造。
  8. 【請求項８】 前記多数の水平支持手段は種々の高さで前記支柱に取り付け
    られ、階段の多数の曲りステップを支持すべく異なる角度で支柱から延びている
    ことを特徴とする請求項６記載のフレーム構造。
  9. 【請求項９】 前記水平支持手段は、少なくとも１つの第１リンクにより前
    記垂直支持手段に固定されかつ少なくとも１つの第２リンクによりフレーム構造
    に固定されることを特徴とする請求項５記載のフレーム構造。
  10. 【請求項１０】 前記第１リンクは、その第１端部に、前記垂直支持手段の
    回りに係合して該垂直支持手段に固定されるスリーブを有し、かつその第２端部
    に、前記水平支持手段に固定される板セクションを有することを特徴とする請求
    項９記載のフレーム構造。
  11. 【請求項１１】 前記第２リンクは、互いに適当に傾斜した１対の板セクシ
    ョンからなり、該板セクションは、それぞれ、前記水平支持手段および住宅のフ
    レーム構造に連結できることを特徴とする請求項９記載のフレーム構造。
  12. 【請求項１２】 前記周囲フランジには一連の孔が形成されており、該孔に
    ねじを通して前記ステップの裏面にねじ込むことにより、ステップを前記ステッ
    プ支持体に固定できることを特徴とする請求項３記載のフレーム構造。
  13. 【請求項１３】 前記水平支持手段には一連の孔が形成されており、該孔に
    ねじを通して前記ステップの裏面にねじ込むことにより、ステップを水平支持手
    段に固定できることを特徴とする請求項５記載のフレーム構造。
  14. 【請求項１４】 前記ステップの裏面をステップ支持体の前記フランジに固
    定するのに接着剤が使用されることを特徴とする請求項３記載のフレーム構造。
  15. 【請求項１５】 前記ステップの裏面を前記水平支持手段に固定するのに接
    着剤が使用されることを特徴とする請求項５記載のフレーム構造。
  16. 【請求項１６】 前記第１および第２リンクを前記水平支持手段に固定する
    のにボルト／ナット構造が使用されることを特徴とする請求項９記載のフレーム
    構造。
  17. 【請求項１７】 前記フレーム構造に取り付けることができる少なくとも１
    組のステップを更に有することを特徴とする請求項１記載のフレーム構造。
  18. 【請求項１８】 第１の一時的ステップ組および第２の仕上げステップ組が
    設けられ、各ステップは前記ステップ支持体に固定される少なくとも１つの踏板
    を有し、前記一時的ステップ組はステップ支持体に対して着脱可能に取り付けら
    れ、建築中に、前記第１ステップ組はステップ支持体に一時的に取り付けられ、
    建築の終時に、第１ステップ組は、ステップ支持体に永久的に固定される第２ス
    テップ組に置換されることを特徴とする請求項１７記載のフレーム構造。
  19. 【請求項１９】 前記階段梁、ステップ支持体、垂直支持手段および水平支
    持手段は少なくとも１つの金属材料で作られていることを特徴とする請求項５記
    載のフレーム構造。
  20. 【請求項２０】 少なくとも２つの階段梁と、該階段梁に取り付けることが
    できる一連のステップ支持体と、階段梁およびステップ支持体が住宅に据え付け
    られるときに、ステップ支持体に取り付けることができる少なくとも第１組のス
    テップとを有する住宅に階段を建築するためのキットにおいて、前記ステップ支
    持体は階段梁に沿う所定位置で階段梁に取り付けられ、ステップが、階段の適正
    位置になるようにステップ支持体に直接取り付けられることを特徴とするキット
    。
  21. 【請求項２１】 第１の一時的ステップ組および第２の仕上げステップ組が
    設けられ、各ステップは前記ステップ支持体に固定される少なくとも１つの踏板
    を有し、前記一時的ステップ組はステップ支持体に対して着脱可能に取り付けら
    れ、建築中に、前記第１ステップ組はステップ支持体に一時的に取り付けられ、
    建築の終時に、第１ステップ組は、ステップ支持体に永久的に固定される第２ス
    テップ組に置換されることを特徴とする請求項２０記載のキット。
  22. 【請求項２２】 少なくとも前記第２組のステップの各ステップは、該各ス
    テップがモジュラである態様で、ステップのそれぞれの踏板に取り付けられる蹴
    込み板を有することを特徴とする請求項２１記載のキット。
  23. 【請求項２３】 少なくとも２つの階段梁手段と、少なくとも第１の一時的
    ステップ組手段および第２の仕上げステップ組手段とを有し、各ステップ手段が
    少なくとも踏板手段を備え、階段梁手段がステップ手段を支持できかつステップ
    手段に着脱可能に取り付けられる階段システムにおいて、建築中に、前記第１ス
    テップ組手段は階段梁手段に一時的に取り付けられ、建築の終時に、第１ステッ
    プ組手段は、階段梁手段に固定される第２ステップ組手段に置換されることを特
    徴とする階段システム。
  24. 【請求項２４】 前記第１の一時的ステップ組手段は更に蹴込み板を備え、
    第１ステップ組手段は金属材料で作られていることを特徴とする請求項２２記載
    の階段システム。
  25. 【請求項２５】 前記第１のステップ組手段は、踏板と、金属板を折り曲げ
    ることによりＬ形状に、踏板と一体に成形された蹴込み板とを備えていることを
    特徴とする請求項２４記載の階段システム。
  26. 【請求項２６】 前記各階段梁は、細長部材と、該細長部材に固定される一
    連のステップ支持手段とを備え、前記ステップ手段はステップ支持手段に取り付
    けられることを特徴とする請求項２３記載の階段システム。
  27. 【請求項２７】 前記ステップ手段は更に蹴込み板手段を備え、前記ステッ
    プ支持手段は、それぞれ、前記踏板手段の下面および蹴込み板手段の後面に固定
    される上端部および前端部を形成していることを特徴とする請求項２６記載の階
    段システム。
  28. 【請求項２８】 前記細長部材はＣ形チャンネルを備え、前記ステップ支持
    手段はＣ形チャンネルに対して調節可能に取り付けられることを特徴とする請求
    項２７記載の階段システム。
  29. 【請求項２９】 前記階段の露出側面および階段梁の外面に取り付けられる
    仕上げ階段梁を更に有することを特徴とする請求項２３記載の階段システム。
  30. 【請求項３０】 ａ）少なくとも２つの階段梁と、第１の一時的ステップ組
    および第２の仕上げステップ組とを設ける段階と、 ｂ）階段梁を住宅のフレーム構造に据え付ける段階と、 ｃ）一時的ステップ組を階段梁に取り付ける段階と、 ｄ）建築作業の終時に階段梁から一時的ステップ組を取り外す段階と、 ｅ）仕上げステップ組を階段梁に取り付ける段階とを有することを特徴とする
    住宅に階段を据え付ける方法。
  31. 【請求項３１】 少なくとも１つの階段梁および少なくとも１つのステップ
    を住宅のフレーム構造に固定する水平支持手段を更に有することを特徴とする請
    求項２０記載のキット。
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